JP6312412B2 - 窒化物半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化物半導体発光装置に関する。
AlN、GaNおよびInNは、それぞれ、約6.0eV、約3.4eVおよび約0.6eVのバンドギャップエネルギーを有している。そのため、これらの混晶を活性層の材料として用いた窒化物半導体発光素子では、紫外域から赤外域までの波長を有する光の発光が可能である。窒化物半導体発光素子は、液晶テレビもしくは携帯電話などのディスプレイのバックライトまたは照明用光源などの様々な用途に応用されている。
窒化物半導体発光素子を用いた照明用光源としては、窒化物半導体発光素子と、窒化物半導体発光素子から出射された光を励起光とする蛍光体とを有し、所望の発光スペクトルを有する窒化物半導体発光装置が一般的である。
また、照明用光源として用いられる窒化物半導体発光装置の一例としては、窒化物半導体青色発光ダイオード素子と、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体またはTAG(テルビウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体とを組み合わせた構成の疑似白色光源を挙げることができる。
また、窒化物半導体発光装置のパッケージ構造としては、窒化物半導体発光素子を樹脂中に包含することにより封止する形式と、窒化物半導体発光素子を樹脂中に包含しない形式とがある。窒化物半導体発光素子として高輝度の窒化物半導体発光ダイオード素子を用いた場合には、放熱または光学設計などの制約により、樹脂による封止をすることができない場合がある。また、窒化物半導体発光素子として紫外線発光ダイオード素子を用いた場合には、樹脂を封止材として用いることは、紫外線の照射による樹脂の劣化の観点から難しい。
また、たとえば特許文献1には、セラミック胴体上に形成された紫外線発光ダイオード素子が、セラミック胴体に形成された第1の電極および第2の電極と電気的に接続されており、紫外線発光ダイオード素子の上部にガラスフィルムを備えた構成の紫外線発光素子パッケージが開示されている。
特開2012−227511号公報
特許文献1に記載の紫外線発光素子パッケージのような形式の発光装置では、台座に設けられた第1の電極および第2の電極と発光ダイオード素子とが金属のワイヤで接続された形式が一般的である。また、フリップチップ方式等で台座に設けられた第1の電極および第2の電極と発光ダイオード素子とが半田等で電気的に接続された形式もある。
また、照明光源用の窒化物半導体発光装置には、台座に設置された窒化物半導体発光素子からの出射光が蛍光体板中の蛍光体を励起し、蛍光体からの蛍光のみが照明として用いられる形式、および蛍光体板中の蛍光体からの蛍光だけではなく窒化物半導体発光素子からの出射光の一部も照明として利用される形式もある。
照明光源用の窒化物半導体発光装置に用いられる窒化物半導体発光素子からの出射光は、紫外光または高輝度可視光等であるため、人間が直視してしまうと、目に損傷をきたす可能性が非常に高く、有害であることが多い。
そのため、照明光源用の窒化物半導体発光装置に用いられる窒化物半導体発光素子から出射された光の強度は、蛍光体板を通過する間に蛍光体に吸収され、人間の目に損傷をきたさない程度まで減衰されるか、人間の視界に入らないように光学設計されたレンズ等を用いることが一般的である。
また、照明光源用の窒化物半導体発光装置の応用例としては、一般照明、自動車等のヘッドライトの光源およびプロジェクタの光源などが挙げられる。
しかしながら、従来の照明光源用の窒化物半導体発光装置においては、蛍光体板が外れること等の要因により、窒化物半導体発光素子が外部に露出することがあった。窒化物半導体発光素子が外部に露出した場合であっても、窒化物半導体発光素子には駆動電流が印加され続けるため、窒化物半導体発光素子からは有害な光が外部に出射し続ける。このような事態は、照明光源用の窒化物半導体発光装置の製造工程中だけでなく、照明光源用の窒化物半導体発光装置の実際の使用中にも起こり得る。
上記の事情に鑑みて、後述の実施態様においては、窒化物半導体発光素子が外部に露出した際に、窒化物半導体発光素子への駆動電流の供給を遮断することができる窒化物半導体発光装置を提供することにある。
本発明の実施態様によれば、台座と、台座上の窒化物半導体発光素子と、窒化物半導体
発光素子上の透明絶縁板と、台座上の第一の電極と第二の電極と、透明絶縁板の窒化物半
導体発光素子側の表面上に設けられた透明導電膜とを備え、窒化物半導体発光素子は、第
一の電気接続部と第二の電気接続部とを有し、第一の電極は透明導電膜を介して第一の電
気接続部と電気的に接続されており、第二の電極は第二の電気接続部と電気的に接続され
てなり、透明絶縁板と透明導電膜との接着力は、透明導電膜と第一の電極との間の接着力よりも強固である窒化物半導体発光装置を提供することができる。
上述の実施態様によれば、窒化物半導体発光素子が外部に露出した際に、窒化物半導体発光素子への駆動電流の供給を遮断することができる窒化物半導体発光装置を提供することができる。
実施の形態1の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図である。 実施の形態1の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図である。 実施の形態2および実施の形態3の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図である。 実施の形態2および実施の形態3の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図である。 実施の形態4および実施の形態6の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図である。 実施の形態5および実施の形態7の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図である。 実施の形態4および実施の形態6の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図である。 実施の形態5および実施の形態7の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図である。 実施の形態8の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図である。 実施の形態8の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図である。 従来の窒化物半導体発光装置(比較例の窒化物半導体発光装置)の模式的な断面図である。
以下、本発明の一例である実施の形態について説明する。なお、実施の形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施の形態1>
[窒化物半導体発光装置の構成]
図1に、実施の形態1の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図を示す。実施の形態1の窒化物半導体発光装置は、台座4と、台座4上の窒化物半導体発光素子6と、窒化物半導体発光素子6上の透明絶縁板1と、透明絶縁板1の窒化物半導体発光素子6側の表面上に設けられた透明導電膜2とを備えている。
台座4は、台座4の表面中央に凹部41を有している。凹部41は、正方形状の底面41aと、正方形状の底面41aの周縁から斜め上方に延在して底面41aを取り囲むようにして設けられた側面41bとを有している。また、台座4の表面は、凹部41を取り囲むようにして設けられた周縁部42を有している。台座4の周縁部42の表面上には台座4の凹部41を取り囲むようにして第一の電極3が設けられており、台座4の凹部41の底面41a上には第二の電極5が設けられている。なお、底面41aを上方から見たときの底面41aの外形は、特に限定されないが、たとえば、一辺が1.5cmの正方形とすることができる。
台座4としては、絶縁性材料を用いることができ、たとえば、絶縁性セラミック、ブラスチックまたはエポキシ樹脂などを用いることができる。また、第一の電極3および第二の電極5としては、たとえば金属などの導電性部材を用いることができる。
窒化物半導体発光素子6は、台座4の凹部41の底面41aの第二の電極5上に設置されている。窒化物半導体発光素子6としては、たとえば、n型GaN層とp型GaN層との積層構造を含む縦型構造の青色発光ダイオードなどを用いることができる。
本実施の形態においては、窒化物半導体発光素子6として青色発光ダイオードを用いる場合について説明する。本実施の形態において窒化物半導体発光素子6として用いられている青色発光ダイオードは、n型GaN層の下面にn電極が設けられた構成を有し、当該n電極は第二の電極5と電気的に接続されている。また、p型の活性化処理が完了したp型GaN層が上面に露出しており、当該p型GaN層と透明導電膜2とが電気的に接続されている。したがって、本実施の形態で用いられている窒化物半導体発光素子6においては、p型GaN層の上面が第一の電気接続部61となり、n電極の下面が第二の電気接続部62となる。なお、第一の電気接続部61は第一の電極3と導通を図ることができる部材であればよく、第二の電気接続部62は第二の電極5と導通を図ることができる部材であればよい。また、本実施の形態においては、台座4上に1つの青色発光ダイオードのみが設置されているが、台座4上に複数の青色発光ダイオードが設置されてもよい。
透明絶縁板1の窒化物半導体発光素子6側の表面上の透明導電膜2は、台座4の周縁部42上の第一の電極3および窒化物半導体発光素子6の第一の電気接続部61とそれぞれ電気的に接続されている。したがって、第一の電極3は、透明導電膜2を介して、第一の電気接続部61と電気的に接続されていることになる。
ここで、透明絶縁板1としては、たとえばサファイア、SiN(窒化珪素)、ガラスまたは石英からなる基板などを用いることができる。また、透明導電膜2としては、たとえばITO(Indium Tin Oxide)を用いることができる。なお、透明導電膜2は、窒化物半導体発光素子6から出射された光の透過率が100%であることが理想であるが、窒化物半導体発光素子6から出射された光の少なくとも一部が透過すればよい。したがって、透明導電膜2における窒化物半導体発光素子6から出射された光の透過率は、たとえば1%以下であってもよい。
また、台座4には貫通孔43aおよび貫通孔43bがそれぞれ設けられている。第一の電極3に電気的に接続する金属リード線7が貫通孔43aを通して外部に引き出されているとともに、第二の電極5に電気的に接続する金属リード線8が貫通孔43bを通して外部に引き出されている。また、第二の電極5の表面から台座4の周縁部42の表面までの鉛直方向の高さhは、たとえば500μmとすることができる。
[窒化物半導体発光装置の製造方法]
以下に、実施の形態1の窒化物半導体発光装置の製造方法の一例について説明する。まず、透明絶縁板1として厚さが430μmで、直径が2インチのC面を有するサファイア基板を用意する。ここで、サファイア基板は、両面研磨されていることが好ましい。
次に、上記のサファイア基板からなる透明絶縁板1の片側の表面上にITOからなる厚さ250nmの透明導電膜2をたとえばスパッタリング法などにより形成する。なお、本実施の形態においては、透明導電膜2としてITOを用いたが、ITOに限定されるものではなく、たとえば、Ni膜とAu膜とが積層した金属薄膜(数オングストロームから数十nm、またそれ以上の厚さでもよい)を用いてもよく、Pt、Pd、CuまたはAgの金属薄膜を用いてもよい。なお、透明導電膜2に金属薄膜を用いる場合の透明導電膜2の厚さは、窒化物半導体発光素子6から出射された光が透過する程度の厚さに調整することが好ましい。
次に、透明導電膜2の形成後の透明絶縁板1を台座4の周縁部42の形状に合わせるため、ダイシング装置を用いて1辺が1.5cmの正方形状に成形し、透明絶縁板1の片側の透明導電膜2が台座4を覆うように透明絶縁板1を被せる。このとき、台座4の周縁部42の表面上に設置された第一の電極3と透明導電膜2とが接触し、窒化物半導体発光素子6のp型GaN層が透明導電膜2と接触する。これにより、窒化物半導体発光素子6の上側のp型GaN層が、透明導電膜2を介して、第1の電極3および金属リード線7と電気的に接続される。また、窒化物半導体発光素子6の下側のn型GaN層は、n電極を介して、第2の電極5および金属リード線8と電気的に接続される。なお、窒化物半導体発光素子6は、たとえば有機金属気相成長法などの従来から公知の方法により作製することができる。
また、透明絶縁板1の固定手段は、特に限定されないが、たとえば、樹脂などによって透明絶縁板1を台座4の周縁部42と固定してもよく、台座4の周縁部42にクリップ状の金属などで透明絶縁板1を挟み込むことによって固定してもよい。
[窒化物半導体発光装置の評価]
上述のようにして作製した実施の形態1の窒化物半導体発光装置の金属リード線7と金属リード線8との間に電流制御で順方向の駆動電流20mAを印加したところ、金属リード線7と金属リード線8との間の電圧が3.6Vとなり、窒化物半導体発光素子6が青色の発光を呈した。
実施の形態1の窒化物半導体発光装置の効果を確認するため、事故等によって実施の形態1の窒化物半導体発光装置の透明絶縁板1が外れることを想定して、セラミックピンセットを用いて透明絶縁板1を台座4から取り外した。これにより、青色の発光を呈していた窒化物半導体発光素子6から青色光は観測されなくなった。また、金属リード線7と金属リード線8との間の電圧は開放となった。
これは、透明絶縁板1が台座4から外れることによって、透明絶縁板1に形成されていた透明導電膜2も同時に第一の電極3から外れることで駆動電流が遮断され、窒化物半導体発光素子6の動作が停止したためである。
また、比較のため、図11の模式的断面図に示される従来の窒化物半導体発光装置(比較例の窒化物半導体発光装置)を作製した。図11に示す比較例の窒化物半導体発光装置は、透明導電膜2の代わりに金属ワイヤ9を用いて導通を図っている点で実施の形態1の窒化物半導体発光装置と異なっている。
すなわち、比較例の窒化物半導体発光装置においては、窒化物半導体発光素子6の上部の第一の電気接続部61が金属ワイヤ9を介して、第一の電極3に電気的に接続されている。また、第一の電極3は、貫通孔43aを通して台座4の外部に引き出されている金属リード線7と電気的に接続されている。すなわち、窒化物半導体発光素子6の第一の電気接続部61は、金属ワイヤ9および第1の電極3を介して、第1の金属リード7に電気的に接続されている。
また、実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様に、比較例の窒化物半導体発光装置においても、窒化物半導体発光素子6の下側の第二の電気接続部62は、第2の電極5を介して、貫通孔43bを通して台座4の外部に引き出されている金属リード線8と電気的に接続される。
比較例の窒化物半導体発光装置の金属リード線7と金属リード線8との間に電流制御で順方向の駆動電流20mAを印加したところ、金属リード線7と金属リード線8との間の電圧が3.6Vとなり、窒化物半導体発光素子6が青色の発光を呈した。しかしながら、セラミックピンセットを用いて、透明絶縁板1を台座4から取り外したが、青色の発光を呈していた窒化物半導体発光素子6からは青色光が出射し続けた。これにより、実施の形態1の窒化物半導体発光装置の効果が確認された。
[作用効果]
図11に示すように、従来の窒化物半導体発光装置においては、1本または複数本の金属ワイヤ9を用いて窒化物半導体発光素子6に駆動電流を供給することが行なわれている。そのため、従来の窒化物半導体発光装置においては、事故等によって透明絶縁板1が外れた場合でも、窒化物半導体発光素子6の駆動電流の供給回路には何の影響も与えないため、窒化物半導体発光素子6からは光が出射し続けていた。
しかしながら、実施の形態1の窒化物半導体発光装置においては、透明絶縁板1に取り付けられた透明導電膜2が窒化物半導体発光素子6の駆動電流の供給回路に組み込まれているため、事故等によって透明絶縁板1が外れた場合には、透明絶縁板1とともに透明導電膜2が窒化物半導体発光素子6の駆動電流の供給回路から外れる。そのため、実施の形態1の窒化物半導体発光装置においては、窒化物半導体発光素子6が外部に露出した際の窒化物半導体発光素子6への駆動電流の供給を遮断することができる。すなわち、実施の形態1の窒化物半導体発光装置においては、透明絶縁板1と透明導電膜2との接着力が、透明導電膜2と第一の電極3との間の接着力よりも強固であればよい。
[窒化物半導体発光素子のその他の実施形態]
実施の形態1においては、窒化物半導体発光素子6としてp型窒化物半導体層が上側でn型窒化物半導体層が下側の構造を有する青色発光ダイオードを用いる場合について説明したが、これに限定されず、たとえば、n型窒化物半導体層が上側でp型窒化物半導体層が下側の構造を有する青色発光ダイオードを用いてもよい。
また、実施の形態1においては、窒化物半導体発光素子6として縦型構造の青色発光ダイオードを用いる場合について説明したが、これに限定されず、たとえば横型構造の青色発光ダイオードを用いてもよい。なお、横型構造の青色発光ダイオードを用いる場合にはたとえば、p型窒化物半導体層に電気的に接続するp電極およびn型窒化物半導体層に電気的に接続するn電極を共に上側とし、p電極およびn電極が短絡しないように、p電極またはn電極のいずれか一方を透明導電膜2と電気的に接続し、他の一方を金属ワイヤ等を用いて第二の電極5に電気的に接続することによって、窒化物半導体発光素子6への駆動電流の供給回路を形成することができる。
<実施の形態1の変形例>
図2に、実施の形態1の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図を示す。図2に示す変形例においては、透明絶縁板1、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出しないように、上方に突出した台座4の周縁部42aを有していることを特徴としている。上方に突出した台座4の周縁部42aにより、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができることから、透明導電膜2および第一の電極3からの漏電等の電気的な問題の発生を防止することができる。なお、漏電等の電気的な問題の発生を防止する観点からは、上方に突出した台座4の周縁部42aによって、少なくとも透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができればよい。
<実施の形態2>
図3に、実施の形態2の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図を示す。実施の形態2の窒化物半導体発光装置は、透明絶縁板1の透明導電膜2の設置側とは反対側の表面上に蛍光体板10を備えている点に特徴がある。
蛍光体板10は、従来から公知の方法で作製される蛍光体を含む板状材であれば特に限定されないが、本実施の形態においては、YAG系蛍光体を含有する1辺が1.5cmの正方形状の表面を有する厚さ500μmの樹脂板を用いている。また、蛍光体板10の固定方法も特に限定されないが、本実施の形態においては、蛍光体板10の周縁に接着材を塗布した後に透明絶縁板1に重ねて固定している。
実施の形態2の窒化物半導体発光装置を駆動させるため、実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様にして、金属リード線7と金属リード線8との間に駆動電流20mAを印加したところ、窒化物半導体発光装置の上面からは白色光が観測された。これは、窒化物半導体発光素子6である青色発光ダイオードの光の一部によって蛍光体板10の黄色蛍光体が励起されて黄色の発光を呈するとともに、青色発光ダイオードからの残りの青色光の発光と合成されて白色に見えているためである。実施の形態2においても、台座4上に1つの青色発光ダイオードのみが設置されているが、台座4上に複数の青色発光ダイオードが設置されてもよい。
また、実施の形態2の窒化物半導体発光装置についても、実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様に、セラミックピンセットを用いて透明絶縁板1を台座4から取り外した。これにより、青色発光ダイオードからの青色光は観測されなくなった。これにより、実施の形態2の窒化物半導体発光装置についても、実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。
実施の形態2における上記以外の説明は実施の形態1と同様であるため、ここではその説明については省略する。
<実施の形態3>
実施の形態3の窒化物半導体発光装置は、窒化物半導体発光素子6として発光波長が365nmの近紫外発光ダイオードを用いていること、および蛍光体板10に含まれる蛍光体としてRGB蛍光体(紫外光によって励起され青色、緑色および赤色の蛍光を呈する蛍光体)を用いていること以外は実施の形態2の窒化物半導体発光装置と同一の構造を有している。なお、実施の形態3の蛍光体板10は、近紫外光が蛍光体板10を通過する間に1/1000の強度まで減衰するように蛍光体板10内の蛍光体濃度が調整されている。
実施の形態3の窒化物半導体発光装置を駆動させるため、金属リード線7と金属リード線8との間に駆動電流60mAを印加したところ、窒化物半導体発光装置の上面からは白色光が観測された。これは、窒化物半導体発光素子6である近紫外発光ダイオードの光によってRGB蛍光体が励起され、青色、緑色および赤色を呈する光がそれぞれ発光したためである。実施の形態3においては、台座4上に1つの近紫外発光ダイオードのみが設置されているが、台座4上に複数の近紫外発光ダイオードが設置されてもよい。
また、実施の形態3の窒化物半導体発光装置についても、実施の形態1と同様に、セラミックピンセットを用いて透明絶縁板1を台座4から取り外した。これにより、近紫外発光ダイオードからの近紫外光は観測されなくなった。これにより、実施の形態3の窒化物半導体発光装置についても、実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。なお、近紫外発光ダイオードからの近紫外光の観測は、安全のため、暗幕で覆われたブース内で、防護ゴーグルを着用し、分光器とマルチチャンネルCCD(Charge Coupled Device)とを用いて行なわれた。
実施の形態3における上記以外の説明は実施の形態1および実施の形態2と同様であるため、ここではその説明については省略する。
<実施の形態2および実施の形態3の変形例>
図4に、実施の形態2および実施の形態3の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図を示す。図4に示す変形例においては、透明絶縁板1、透明導電膜2、第一の電極3および蛍光体板10が外部に露出しないように、上方に突出した台座4の周縁部42aを有していることを特徴としている。上方に突出した台座4の周縁部42aにより、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができることから、透明導電膜2および第一の電極3からの漏電等の電気的な問題の発生を防止することができる。なお、漏電等の電気的な問題の発生を防止する観点からは、上方に突出した台座4の周縁部42aによって、少なくとも透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができればよい。
<実施の形態4>
図5に、実施の形態4の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図を示す。実施の形態4の窒化物半導体発光装置は、透明絶縁板1と透明導電膜2との間に蛍光体板10を備えていること以外は実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同一の構造を有している。すなわち、実施の形態4においても、台座4上に1つの近紫外発光ダイオードのみが設置されていてもよく、複数の近紫外発光ダイオードが設置されていてもよい。
実施の形態4の窒化物半導体発光装置は、たとえば、透明絶縁板1の下面に予め厚さ500μmの蛍光体板10を形成しておき、その後、実施の形態1と同様にして、蛍光体板10上に透明導電膜2を形成することによって作製することができる。
実施の形態4の窒化物半導体発光装置についても実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果の確認をしたところ、実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。すなわち、実施の形態4の窒化物半導体発光装置においては、透明導電膜2と蛍光体板10との接着力が、透明導電膜2と第一の電極3との間の接着力よりも強固であればよい。
実施の形態4における上記以外の説明は実施の形態1〜実施の形態3と同様であるためここではその説明については省略する。
<実施の形態5>
図6に、実施の形態5の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図を示す。実施の形態5の窒化物半導体発光装置は、蛍光体板10の代わりに、透明絶縁板1中にRGB蛍光体11を分散させていること以外は実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同一の構造を有している。すなわち、実施の形態5においても、台座4上に1つの近紫外発光ダイオードのみが設置されていてもよく、複数の近紫外発光ダイオードが設置されていてもよい。
RGB蛍光体11を分散させた透明絶縁板1は、たとえば、実施の形態2〜実施の形態4の蛍光体板10と同様にして作製することができる。
実施の形態5の窒化物半導体発光装置についても実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果の確認をしたところ、実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。
実施の形態5における上記以外の説明は実施の形態1〜実施の形態4と同様であるためここではその説明については省略する。
<実施の形態6>
実施の形態6の窒化物半導体発光装置は、窒化物半導体発光素子6として青色発光ダイオード素子を用い、蛍光体板10として黄色蛍光体を含む蛍光体板を用いたこと以外は実施の形態4の窒化物半導体発光装置と同一の構造を有している。すなわち、実施の形態6においても、台座4上に1つの近紫外発光ダイオードのみが設置されていてもよく、複数の近紫外発光ダイオードが設置されていてもよい。
実施の形態6の窒化物半導体発光装置についても実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果の確認をしたところ、実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。
実施の形態6における上記以外の説明は実施の形態1〜実施の形態5と同様であるためここではその説明については省略する。
<実施の形態7>
実施の形態7の窒化物半導体発光装置は、窒化物半導体発光素子6として青色発光ダイオード素子を用い、透明絶縁板1がRGB蛍光体の代わりに黄色蛍光体を含むこと以外は実施の形態5の窒化物半導体発光装置と同一の構造を有している。すなわち、実施の形態7においても、台座4上に1つの近紫外発光ダイオードのみが設置されていてもよく、複数の近紫外発光ダイオードが設置されていてもよい。
実施の形態7の窒化物半導体発光装置についても実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果の確認をしたところ、実施の形態3の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。
実施の形態7における上記以外の説明は実施の形態1〜実施の形態6と同様であるためここではその説明については省略する。
<実施の形態4および実施の形態6の変形例>
図7に、実施の形態4および実施の形態6の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図を示す。図7に示す変形例においては、透明絶縁板1、透明導電膜2、第一の電極3および蛍光体板10が外部に露出しないように、上方に突出した台座4の周縁部42aを有していることを特徴としている。上方に突出した台座4の周縁部42aにより、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができることから、透明導電膜2および第一の電極3からの漏電等の電気的な問題の発生を防止することができる。なお、漏電等の電気的な問題の発生を防止する観点からは、上方に突出した台座4の周縁部42aによって、少なくとも透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができればよい。
<実施の形態5および実施の形態7の変形例>
図8に、実施の形態5および実施の形態7の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図を示す。図8に示す変形例においては、透明絶縁板1、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出しないように、上方に突出した台座4の周縁部42aを有していることを特徴としている。上方に突出した台座4の周縁部42aにより、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができることから、透明導電膜2および第一の電極3からの漏電等の電気的な問題の発生を防止することができる。なお、漏電等の電気的な問題の発生を防止する観点からは、上方に突出した台座4の周縁部42aによって、少なくとも透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができればよい。
<実施の形態8>
図9に、実施の形態8の窒化物半導体発光装置の模式的な断面図を示す。実施の形態8の窒化物半導体発光装置は、窒化物半導体発光素子6としての青色発光ダイオードの上側のp型GaN層上に接続用電極71を設置し、接続用電極71と透明導電膜2とを接触させていること以外は実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同一の構造を有している。この場合に、窒化物半導体発光素子6の第一の電気接続部61は、接続用電極71と接続されているp型GaN層の表面となる。
実施の形態8の窒化物半導体発光装置についても実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果の確認をしたところ、実施の形態1の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。
また、実施の形態2〜実施の形態7の窒化物半導体発光装置においても、実施の形態8の窒化物半導体発光装置と同様に、窒化物半導体発光素子6としての青色発光ダイオードの上側のp型GaN層上に接続用電極71を設置して、実施の形態8の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果の確認をしたところ、実施の形態8の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。
なお、接続用電極71は、たとえば、透明導電膜2と同様の材質からなる透明電極であってもよい。また、実施の形態8においても、台座4上に1つの青色発光ダイオードのみが設置されていてもよく、複数の青色発光ダイオードが設置されていてもよい。
実施の形態8における上記以外の説明は実施の形態1〜実施の形態7と同様であるためここではその説明については省略する。
<実施の形態8の変形例>
図10に、実施の形態8の窒化物半導体発光装置の変形例の模式的な断面図を示す。図10に示す変形例においては、透明絶縁板1、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出しないように、上方に突出した台座4の周縁部42aを有していることを特徴としている。上方に突出した台座4の周縁部42aにより、透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができることから、透明導電膜2および第一の電極3からの漏電等の電気的な問題の発生を防止することができる。なお、漏電等の電気的な問題の発生を防止する観点からは、上方に突出した台座4の周縁部42aによって、少なくとも透明導電膜2および第一の電極3が外部に露出するのを防止することができればよい。
<実施の形態9>
実施の形態9の窒化物半導体発光装置は、実施の形態1〜実施の形態8の窒化物半導体発光装置の透明導電膜2にグラフェンを用いたことを特徴としている。実施の形態9の窒化物半導体発光装置についても実施の形態1〜実施の形態8の窒化物半導体発光装置と同様にして作用効果を確認したところ、実施の形態1〜実施の形態8の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果が確認された。また、実施の形態9においても、台座4上に1つの発光ダイオードのみが設置されていてもよく、複数の発光ダイオードが設置されていてもよい。
グラフェンは炭素原子がsp2混成軌道によるσ結合で2次元的(x−y平面とする)に配列したものであり、残りのpz軌道によるπ電子は面内に自由度がある。透明導電膜2を構成するグラフェンからなる層は単層または複数層のいずれであってもよい。
透明導電膜2の材質としては、窒化物半導体発光素子6から出射される光に対する透過率が高い材料を用いることが好ましいため、以下に、グラフェン、ITOおよびその他の金属の透過率および熱特性に関して説明する。
グラフェンは単層でエネルギーと波数kの関係が線形でバンドギャップを持たない。この特異なバンド構造によりグラフェンでは面内のキャリア移動度が10000〜200000cm2/Vsと言われている。これは、グラフェンの面内におけるキャリア移動度が高く、飽和電流密度が他の半導体に比べて大きく、電流が流れやすいことを意味する。そのため、グラフェンは、1層〜数層で十分であると考えられる。
[透過率]
グラフェンの1層当たりの光の吸収率は、赤外、可視および紫外域までの波長域においては、光の波長によらず2.3%と一定の値をとり、残りの光は透過する。一方、ITOは、3.75eVのバンドギャップ(波長330nmの光のエネルギーに相当)を有するため、膜厚にもよるが、一般的に実用的な厚さで、可視域でおよそ80%以上の透過率を有するように設計されるが、波長200nm台の深紫外と呼ばれる波長域では吸収が顕著になり、透過率が極端に低くなる。また、その他の金属においても、一般的に自由電子の高いプラズマ周波数により可視から近紫外に至るまで反射率が高く、また、深紫外では吸収率が高くなる。したがって、グラフェンは、光の波長を問わずに高い透過率を発現することができるため、ITOやその他の金属と比べて、透明導電膜2の材料としては好ましい特性を有していると考えられる。
[熱特性]
グラフェンの熱伝導率は5000W/m/K以上とであり、ITOの熱伝導率はおよそ80W/m/Kであり、Auの熱伝導率はおよそ320W/m/Kである。また、透明絶縁板1に用いられたサファイアの熱伝導率およそ40W/m/Kであり、ガラスの熱伝導率は1W/m/Kである。
したがって、窒化物半導体発光素子6は少なからず熱を放出するが、透明導電膜2にグラフェンを用いることによってその熱を排出することができ、窒化物半導体発光装置の信頼性を向上させることができる。
グラフェンの製法としては、たとえば、グラファイトからの剥離(スコッチテープ法)、SiCエピタキシャル成長層の真空熱分解、または金属触媒による化学気相成長法等が挙げられるが、グラフェンの製法は特に限定されない。
また、グラフェン以外にも、グラフェンが複数積層した構造であるグラファイトカーボンナノチューブ、またはグラフェン、グラファイトおよびカーボンナノチューブからなる群から選択された2種以上の複合体を透明導電膜2としても用いた場合にも、実施の形態1〜実施の形態9の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果を確認することができる。
また、実施の形態1〜実施の形態9の窒化物半導体発光装置の透明導電膜2として、AlN(窒化アルミニウム)、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)、AlInGaN(窒化アルミニウムインジウムガリウム)、InGaN(窒化インジウムガリウム)、GaN(窒化ガリウム)、InN(窒化インジウム)、ITO、ZnO(酸化亜鉛)、MgZnO(酸化マグネシウム亜鉛)およびIGZO(酸化インジウムガリウム亜鉛)からなる群から選択された少なくとも1種を含む材料を用いた場合にも、実施の形態1〜実施の形態9の窒化物半導体発光装置と同様の作用効果を確認することができる。
<付記>
(1)本発明の実施態様によれば、台座と、台座上の窒化物半導体発光素子と、窒化物半導体発光素子上の透明絶縁板と、台座上の第一の電極と第二の電極と、透明絶縁板の窒化物半導体発光素子側の表面上に設けられた透明導電膜とを備え、窒化物半導体発光素子は第一の電気接続部と第二の電気接続部とを有し、第一の電極は透明導電膜を介して第一の電気接続部と電気的に接続されており、第二の電極は第二の電気接続部と電気的に接続されてなる窒化物半導体発光装置を提供することができる。このような構成とすることにより、透明絶縁板に設けられた透明導電膜が窒化物半導体発光素子の駆動電流の供給回路に組み込まれているため、事故等によって透明絶縁板が外れた場合には、透明絶縁板とともに透明導電膜が窒化物半導体発光素子の駆動電流の供給回路から外すことができる。そのため、窒化物半導体発光素子が外部に露出した際の窒化物半導体発光素子への駆動電流の供給を遮断することができる。
(2)本発明の実施態様の窒化物半導体発光装置は、透明絶縁板の窒化物半導体発光素子側の表面とは反対側の表面上、透明絶縁板と透明導電膜との間、および透明絶縁板の内部からなる群から選択された少なくとも1箇所に、窒化物半導体発光素子より出射される光により励起され可視光を発光する蛍光体を備えていてもよい。この場合には、本発明の実施態様の窒化物半導体発光装置から、様々な種類の色の光を発光させることが可能となる。
(3)本発明の実施態様の窒化物半導体発光装置においては、窒化物半導体発光素子に接続用電極が設けられており、透明導電膜と接続用電極とが電気的に接続されていてもよい。この場合にも、窒化物半導体発光素子が外部に露出した際の窒化物半導体発光素子への駆動電流の供給を遮断することができるという作用効果を発現させることができる。
(4)本発明の実施態様の窒化物半導体発光装置において、透明導電膜は、グラファイト、グラフェンおよびカーボンナノチューブからなる群から選択された少なくとも1種を含んでいてもよい。この場合にも、窒化物半導体発光素子が外部に露出した際の窒化物半導体発光素子への駆動電流の供給を遮断することができるという作用効果を発現させることができる。
(5)本発明の実施態様の窒化物半導体発光装置において、透明導電膜は、AlN、AlGaN、AlInGaN、InGaN、GaN、InN、ITO、ZnO、MgZnOおよびIGZOからなる群から選択された少なくとも1種を含んでいてもよい。この場合にも、窒化物半導体発光素子が外部に露出した際の窒化物半導体発光素子への駆動電流の供給を遮断することができるという作用効果を発現させることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、上述の各実施の形態の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、窒化物半導体発光装置に利用することができ、特に照明用光源としての窒化物半導体発光装置に好適に利用することができる。
1 透明絶縁板、2 透明導電膜、3 第一の電極、4 台座、5 第二の電極、6 窒化物半導体発光素子、7,8 金属リード線、9 金属ワイヤ、10 蛍光体板、11 蛍光体、41 凹部、41a 凹部の底面、41b 凹部の側面、42,42a 周縁部、43a,43b 貫通孔、61 第一の電気接続部、62 第二の電気接続部。

Claims (5)

  1. 台座と、
    前記台座上の窒化物半導体発光素子と、
    前記窒化物半導体発光素子上の透明絶縁板と、
    前記台座上の第一の電極と第二の電極と、
    前記透明絶縁板の前記窒化物半導体発光素子側の表面上に設けられた透明導電膜と、を備え、
    前記窒化物半導体発光素子は、第一の電気接続部と第二の電気接続部とを有し、
    前記第一の電極は、前記透明導電膜を介して、前記第一の電気接続部と電気的に接続されており、
    前記第二の電極は、前記第二の電気接続部と電気的に接続されてなり、
    前記透明絶縁板と前記透明導電膜との接着力は、前記透明導電膜と前記第一の電極との間の接着力よりも強固である、窒化物半導体発光装置。
  2. 前記透明絶縁板の前記窒化物半導体発光素子側の表面とは反対側の表面上、前記透明絶縁板と前記透明導電膜との間、および前記透明絶縁板の内部からなる群から選択された少なくとも1箇所に、前記窒化物半導体発光素子より出射される光により励起され可視光を発光する蛍光体を備え、
    前記透明絶縁板と前記透明導電膜との間の前記蛍光体と前記透明導電膜との接着力は、前記透明導電膜と前記第一の電極との間の接着力よりも強固である、請求項1に記載の窒化物半導体発光装置。
  3. 前記窒化物半導体発光素子に接続用電極が設けられており、
    前記透明導電膜と前記接続用電極とが電気的に接続されてなる、請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体発光装置。
  4. 前記透明導電膜は、グラファイト、グラフェンおよびカーボンナノチューブからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光装置。
  5. 前記透明導電膜は、AlN、AlGaN、AlInGaN、InGaN、GaN、InN、ITO、ZnO、MgZnOおよびIGZOからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光装置。
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