JP6312351B1 - クラッチ操作補助具 - Google Patents

クラッチ操作補助具 Download PDF

Info

Publication number
JP6312351B1
JP6312351B1 JP2017226548A JP2017226548A JP6312351B1 JP 6312351 B1 JP6312351 B1 JP 6312351B1 JP 2017226548 A JP2017226548 A JP 2017226548A JP 2017226548 A JP2017226548 A JP 2017226548A JP 6312351 B1 JP6312351 B1 JP 6312351B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
shaft
casing
state
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017226548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019095018A (ja
Inventor
貴彦 宮後
貴彦 宮後
Original Assignee
有限会社プレテックミヤ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社プレテックミヤ filed Critical 有限会社プレテックミヤ
Priority to JP2017226548A priority Critical patent/JP6312351B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6312351B1 publication Critical patent/JP6312351B1/ja
Publication of JP2019095018A publication Critical patent/JP2019095018A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

【課題】ドライブプレートおよびドリブンプレートを離間させた状態を容易に維持する。【解決手段】凸部42,52が回動規制部Pa内に位置させられることでシャフト3がスライダ4,5と共に矢印Fa,Fbの向きにスライド可能な第1の状態(通常のクラッチ操作が可能な状態)に移行させられ、矢印Faの向きへのシャフト3のスライドによって凸部42が回動許容部Pb内にスライドさせられて端面カムによってスライダ4が回動させられ、凸部42が案内凸部21の端部に当接させられて規制部Paへの進入が規制されることでシャフト3の矢印Fbの向きへのスライドが規制される第2の状態(両プレートを離間させた状態を維持する状態)に移行させられ、矢印Fbの向きへのシャフト3のスライドによって端面カムによってスライダ4が回動させられて凸部42の規制部Pa内への進入が許容されることで第1の状態に移行させられる。【選択図】図2

Description

本発明は、ドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態を維持可能に構成されたクラッチ操作補助具に関するものである。
例えば、下記の特許文献には、自動二輪車用のクラッチ断続装置の発明が開示されている。この断続装置は、エンジンから発せられる動力を変速機に伝達するクラッチ機構の断続(切断/接続)を行うための装置であって、マニュアル式変速型の自動二輪車において主流となっているクラッチレバーの操作(手操作)によるクラッチ機構の断続だけでなく、シフトペダルによる変速(足操作)に連動してクラッチ機構の断続を行うことができるように構成されている。
このクラッチ断続装置では、フリクションプレートに対してクラッチプレートを接離(接触/離間)させるレリーズ機構(接離機構)を備え、このレリーズ機構におけるプッシュロッドがクラッチレバーまたはシフトペダルの操作によってスライドさせられることでクラッチ機構の断続が行われる構成が採用されている。これにより、低速走行時(低回転運転時)には、クラッチレバーを操作しなくても足によりシフトペダルを操作することでクラッチ機構の断続および変速機の変速を行うことができ、高速走行時(高回転運転時)には、シフトペダルの操作による変速とは別個にクラッチレバーの操作によるクラッチ機構の断続を行うことで、機器の破損を招くことなく、スムーズな変速を行うことが可能となっている。
特開2005−42910号公報(第4−7頁、第1−5図)
ところが、上記特許文献に開示のクラッチ断続装置には、以下のような解決すべき問題点が存在する。具体的には、上記のクラッチ断続装置では、クラッチレバーおよびシフトペダルのいずれかの操作によってフリクションプレート(ドライブプレート)に対してクラッチプレート(ドリブンプレート)を接離(接触/離間)させることができるように構成されている。この場合、上記のクラッチ断続装置では、クラッチレバーやシフトペダルの操作を止めたときに、フリクションプレートに対してクラッチプレートが接触した状態(クラッチが繋がった状態)となる。
したがって、自動二輪車の運転に際して信号待ちなどで長時間に亘って停車するときに、クラッチレバーやシフトペダルの操作を継続したくない場合には、変速機をニュートラルに移行させる必要がある。しかしながら、例えば、長期に亘る使用に起因して変速機構に減耗が生じている場合や、暖機が不十分でミッションオイルの粘度が高い状態の場合には、変速機をニュートラルに移行させるのが困難となることがあり、かかる場合には、走行を開始する時点、または、ニュートラルに移行させる作業が完了する時点まで、クラッチレバーやシフトペダルの操作を継続する必要がある。このため、停車時の操作が煩雑となっているという問題点が存在する。
この場合、今日では、クラッチレバーの操作(手操作)によるクラッチ機構の断続、およびシフトペダルの操作(足操作)による変速機の変速との一般的な構成を、クラッチペダルの操作(足操作)によるクラッチ機構の断続、およびシフトレバーの操作(手操作)による変速機の変速との構成に改変した自動二輪車も存在する。このような車両においては、変速機をニュートラルに移行させることなく停車するときにクラッチペダルの操作を継続する必要があることから、路面に対して両足を付けて車両を保持することができない。したがって、停車時の車両保持が不安定となっている。
一方、例えば競技用の車両のなかには、クラッチレバーやクラッチペダルを操作した状態(クラッチ機構を切断した状態)を維持可能な固定用ピンを挿入可能に改装されたものも存在する。しかしながら、固定用ピンの挿入によってクラッチレバーやクラッチペダルを固定する構成では、クラッチ機構を切断した状態に維持する都度、固定用ピンを挿入し、通常のクラッチ操作を行う状態に移行するときに固定用ピンを取り外す必要が生じる。このため、クラッチ機構を切断した状態に維持するためにクラッチレバーやクラッチペダルの操作を継続する必要がないものの、固定用ピンの着脱作業が煩雑となっている。
なお、自動二輪車の分野に関する構成を例に挙げて説明したが、動力源からの動力を伝達するクラッチ機構を有する各種の機器、例えば、四輪自動車、農耕機および工作機械などにおいても、クラッチ機構を切断した状態を維持する操作が煩雑となっているという同様の問題点が存在している。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態を容易に維持し得るクラッチ操作補助具を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載のクラッチ操作補助具は、 クラッチ機構のドライブプレートに対してドリブンプレートを接離させる接離機構に取付け可能に構成されると共に、当該ドライブプレートに対する当該ドリブンプレートの当該接離機構による接離を許容する第1の状態から、当該ドライブプレートに対して当該ドリブンプレートを離間させた状態を当該接離機構に維持させる第2の状態に移行させられることによって当該離間させた状態を維持可能に構成されたクラッチ操作補助具であって、筒状に形成されたケーシングと、前記ケーシングの筒長方向に沿って当該ケーシングに対してスライド可能に一端部が当該ケーシング内に挿入されると共に前記接離機構に対して連結可能に他端部が当該ケーシングから突出させられたシャフトと、前記ケーシング内に挿入された前記シャフトの前記一端部から前記他端部に向かう第1の向きで当該ケーシングに対して当該シャフトを付勢する第1の付勢部材と、前記シャフトが挿通させられて当該シャフトと共に前記ケーシングに対してスライド可能に当該ケーシング内に収容された第1のスライダと、前記第1のスライダよりも前記他端部寄りに配置された状態で前記シャフトが挿通させられて当該シャフトと共に前記ケーシングに対してスライド可能に当該ケーシング内に収容された第2のスライダとを備え、前記ケーシングには、前記筒長方向に沿って配設された複数の案内凸部の間の凹部に係合させられた前記第1のスライダおよび前記第2のスライダの当該ケーシングに対する当該筒長方向に沿ったスライドを許容しつつ前記シャフトの軸心を中心とする当該第1のスライダおよび当該第2のスライダの当該ケーシングに対する回動を規制する回動規制部と、当該ケーシングに対する前記第1のスライダの前記筒長方向に沿ったスライドおよび当該ケーシングに対する当該第1のスライダの前記軸心を中心とする回動を許容する回動許容部とが当該ケーシング内に挿入された前記シャフトの前記他端部から当該一端部に向かう第2の向きに沿ってこの順で設けられ、前記第1のスライダには、前記凹部に係合可能な第1の凸部が形成され、前記第2のスライダには、前記凹部に係合可能な第2の凸部が形成され、前記第2のスライダにおける前記第1のスライダ側の端部、および前記各案内凸部における前記回動許容部側の端部には、前記シャフトが前記第1の向きにスライドさせられることで当該シャフトと共に当該第1のスライダおよび当該第2のスライダが当該第1の向きにスライドさせられたとき、および当該シャフトが前記第2の向きにスライドさせられることで当該シャフトと共に当該第1のスライダおよび当該第2のスライダが当該第2の向きにスライドさせられたときに、当該第1のスライダにおける当該第2のスライダ側の端部がカム当接部材として機能して当該各案内凸部および当該第2のスライダに対して当該第1のスライダを前記軸心を中心として予め規定された角度ずつ回動させる端面カムが形成され、前記第1の凸部および前記第2の凸部が前記回動規制部内に位置させられることで前記一端部が前記接離機構に連結された前記シャフトが前記第1のスライダおよび前記第2のスライダと共に前記ケーシングに対して前記第1の向きおよび前記第2の向きにスライド可能な前記第1の状態に移行させられ、前記シャフトの前記第2の向きへのスライドによって前記第1の凸部が前記回動規制部から前記回動許容部内にスライドさせられて前記端面カムによって前記第1のスライダが前記予め規定された角度回動させられ、当該第1の凸部が前記案内凸部における当該回動許容部側の端部に当接させられて当該第1の凸部の当該回動規制部への進入が規制されることで当該シャフトの当該第1の向きへのスライドが規制される前記第2の状態に移行させられ、前記第2の状態において前記シャフトの前記第1の向きへのスライドによって前記端面カムによって前記第1のスライダが前記予め規定された角度回動させられて前記第1の凸部の前記回動規制部内への進入が許容されることで前記第1の状態に移行させられるように構成されている。
請求項2記載のクラッチ操作補助具は、請求項1記載のクラッチ操作補助具において、前記第1の付勢部材は、前記第1の凸部が前記回動規制部内に位置している状態において前記シャフトが前記第2の向きにスライドさせられて当該第1の凸部が当該回動規制部における前記回動許容部側の予め規定された位置にスライドさせられたときに、当該シャフトの当該第2の向きへのスライドに伴う付勢力の変化率が高くなるように構成されている。
請求項3記載のクラッチ操作補助具は、請求項1または2記載のクラッチ操作補助具において、前記シャフトに対する前記第1の向きへのスライドが規制された状態の前記第2のスライダに向けて前記第1のスライダを当該シャフトに対して付勢する第2の付勢部材を備えている。
請求項4記載のクラッチ操作補助具は、請求項1から3のいずれかに記載のクラッチ操作補助具において、前記シャフトは、前記第1のスライダおよび前記第2のスライダに対して前記軸心を中心として回動可能に当該第1のスライダおよび当該第2のスライダに挿通させられている。
請求項1記載のクラッチ操作補助具では、ドライブプレートに対するドリブンプレートの接離機構による接離を許容する第1の状態から、ドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態を接離機構に維持させる第2の状態に移行させられることによって離間させた状態を維持可能に構成されると共に、第1のスライダにおける第1の凸部および第2のスライダにおける第2の凸部がケーシングの回動規制部内に位置させられることで一端部が接離機構に連結されたシャフトが第1のスライダおよび第2のスライダと共にケーシングに対して第1の向きおよび第2の向きにスライド可能な第1の状態に移行させられ、シャフトの第2の向きへのスライドによって第1の凸部がケーシングの回動規制部から回動許容部内にスライドさせられて端面カムによって第1のスライダが予め規定された角度回動させられ、第1の凸部が回動規制部の案内凸部における回動許容部側の端部に当接させられて第1の凸部の回動規制部への進入が規制されることでシャフトの第1の向きへのスライドが規制される第2の状態に移行させられ、第2の状態においてシャフトの第1の向きへのスライドによって端面カムによって第1のスライダが予め規定された角度回動させられて第1の凸部の回動規制部内への進入が許容されることで第1の状態に移行させられるように構成されている。
したがって、請求項1記載のクラッチ操作補助具によれば、シャフトを接離機構に連結した状態において、第1のスライダおよび第2のスライダが回動規制部に位置している第1の状態においては、通常のクラッチ操作を行うことができ、第2のスライダが回動許容部に位置するように第2の向きでシャフトをスライドさせて第2の状態に移行させることで、シャフトの第1の向きへのスライドが規制された状態が維持されるため、クラッチ操作を継続しなくても、ドライブプレートに対してドリブンプレートが離間させられた状態を確実かつ容易に維持させることができると共に、第2の向きでシャフトを再びスライドさせるだけで第1の状態に復帰して通常のクラッチ操作を行うことができる。
請求項2記載のクラッチ操作補助具によれば、第1の凸部が回動規制部内に位置している状態においてシャフトが第2の向きにスライドさせられて第1の凸部が回動規制部における回動許容部側の予め規定された位置にスライドさせられたときに、シャフトの第2の向きへのスライドに伴う付勢力の変化率が高くなるように第1の付勢部材を構成したことにより、クラッチ操作においてクラッチ操作補助具が第1の状態から第2の状態に移行する直前に、操作に要する力が大きくなるため、実行しているクラッチ操作が、第1の状態の範囲内の通常のクラッチ操作であるか、第2の状態に移行させてドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態を維持させる操作であるかを直感的に認識させることができる。これにより、通常のクラッチ操作時にクラッチ操作補助具を誤って第2の状態に移行させる事態が好適に回避される。
請求項3記載のクラッチ操作補助具によれば、シャフトに対する第1の向きへのスライドが規制された状態の第2のスライダに向けて第1のスライダをシャフトに対して付勢する第2の付勢部材を備えたことにより、ケーシング内の第1のスライダおよび第2のスライダのがた付きに起因する各部の減耗や異音の発生を好適に回避することができると共に、第2のスライダやケーシングに対して第1のスライダを確実に当接させて端面カムを好適に動作させることができる。
請求項4記載のクラッチ操作補助具によれば、第1のスライダおよび第2のスライダに対して軸心を中心として回動可能に第1のスライダおよび第2のスライダにシャフトを挿通させたことにより、クラッチ操作補助具の装着作業を容易に行うことができる。
レリーズ機構10のクラッチペダル12にクラッチ操作補助具1を取り付けた状態の外観図である。 ケーシング2の筒長方向に沿って切断したクラッチ操作補助具1の断面図である。 左図は、図2におけるA1−A1線断面図であり、右図は、図2におけるB1−B1線断面図である。 ケーシング2の筒長方向に沿って切断したクラッチ操作補助具1の他の断面図である。 シャフト3をスライドさせた状態のクラッチ操作補助具1をケーシング2の筒長方向に沿って切断した断面図である。 シャフト3をさらにスライドさせた状態のクラッチ操作補助具1をケーシング2の筒長方向に沿って切断した断面図である。 シャフト3を逆向きにスライドさせた状態のクラッチ操作補助具1をケーシング2の筒長方向に沿って切断した断面図である。 左図は、図7におけるA2−A2線断面図であり、右図は、図7におけるB2−B2線断面図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するための説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するための他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。 ケーシング2(案内凸部21および凹部22)並びにスライダ4,5の動作について説明するためのさらに他の説明図である。
以下、本発明に係るクラッチ操作補助具の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、クラッチ操作補助具1の構成について添付図面を参照して説明する。
図1に示すクラッチ操作補助具1は、「クラッチ操作補助具」に相当し、一例として、クラッチペダル12によるクラッチ操作が可能に改装された自動二輪車のクラッチ機構におけるレリーズ機構10に取付け可能に構成されている。この場合、レリーズ機構10は、「接離機構」の一例であって、クラッチペダル12の操作(足操作)によってクラッチワイヤ11を介してレリーズアーム(図示せず)を回動させることでクラッチ機構のフリクションプレート(「ドライブプレート」の一例:図示せず)に対してクラッチプレート(「ドリブンプレート」の一例:図示せず)を接離させることが可能に構成されている。
一方、クラッチ操作補助具1は、図2〜4に示すように、ケーシング2、シャフト3、スライダ4,5およびスプリング(圧縮コイルスプリング)6,7,8を備えて構成されている。
ケーシング2は、「ケーシング」の一例であって、円筒状の筒体2aと、筒体2aの一端側開口部を閉塞する蓋体2bと、筒体2aの他端側開口部を閉塞する蓋体2cとを備え、これらがネジ止めによって一体化されている。このケーシング2には、「回動規制部」の一例である回動規制部Paと「回動許容部」の一例である回動許容部Pbとが筒長方向(図2,4における矢印Fa,Fbの方向)に沿って設けられている。なお、本例のクラッチ操作補助具1では、矢印Fbの向きが「第1の向き」に相当し、かつ矢印Faの向きが「第2の向き」に相当する。
回動規制部Paは、筒体2aの内面に筒長方向に沿って配設された複数の案内凸部21を備え、後述するように隣接する案内凸部21,21の間の凹部22(「凹部」の一例)に係合させられたスライダ4,5のケーシング2に対する筒長方向に沿ったスライドを許容しつつ、シャフト3の軸心を中心とするスライダ4,5のケーシング2に対する回動を規制可能に筒体2aにおける蓋体2bの取付け部位側に設けられている。この場合、本例のクラッチ操作補助具1では、図3に示すように、一例として、8つの案内凸部21および8つの凹部22が、筒体2aに挿入されたシャフト3の軸心を中心として周方向に沿って等間隔で設けられて回動規制部Paが構成されている。
また、回動許容部Pbは、ケーシング2に対するスライダ4の筒長方向に沿ったスライドおよびシャフト3の軸心を中心とする回動を許容可能に筒体2aにおける蓋体2cの取付け部位側に設けられている。この場合、本例のクラッチ操作補助具1では、後述するようにケーシング2に対してシャフト3がスライドさせられたときにスライダ4が回動許容部Pb内にスライドさせられるが、シャフト3のスライドに伴ってスライドさせられるスライダ5の全体が回動許容部Pbまでスライドさせられることがないため、回動規制部Paの各案内凸部21によってスライダ5の回動が規制された状態が維持される。
シャフト3は、「シャフト」の一例であって、ケーシング2の筒長方向に沿ってケーシング2に対してスライド可能に蓋体2bの挿通孔H2を挿通させられて一端部がケーシング2内(筒体2a内)に挿入されると共に、レリーズ機構10に対して連結可能に他端部がケーシング2(蓋体2b)から突出させられている。このシャフト3は、シャフト本体3aおよび鍔部3bを備えて構成されている。
シャフト本体3aには、レリーズ機構10のクラッチペダル12に連結するための連結用ボルトを挿通可能な連結用孔31が形成されると共に、シャフト3(シャフト本体3a)に対する矢印Fbの向きへの相対的なスライダ5のスライドを規制するためのスライド規制段部32が形成されている。鍔部3bは、一例として、シャフト本体3aの一端部側に形成されたネジ部に捩じ込み可能なナットや、シャフト本体3aの一端部側に形成された係合用溝に係合可能なeリング等で構成されて、後述するようにスプリング6やスプリング8が当接可能にシャフト本体3aに固定されている。
スライダ4は、「第1のスライダ」の一例であって、挿通孔H4にシャフト3(シャフト本体3a)が挿通させられた状態でシャフト3と共にケーシング2に対してスライド可能にケーシング2内に収容されている。このスライダ4は、図3の右図に示すように、挿通孔H4が形成された円筒状の本体部41と、ケーシング2における回動規制部Paの凹部22に係合可能に本体部41の周面に突設された4つの凸部42(「第1の凸部」の一例)とを備えている。
スライダ5は、「第2のスライダ」の一例であって、スライダ4よりもシャフト3の他端部(ケーシング2から突出させられている側の端部)寄りに配置された状態で挿通孔H5にシャフト3(シャフト本体3a)が挿通させられ、シャフト3と共にケーシング2に対してスライド可能にケーシング2内に収容されている。このスライダ5は、図3の左図に示すように、挿通孔H5が形成された円筒状の本体部51と、ケーシング2における回動規制部Paの凹部22に係合可能に本体部51の周面に突設された4つの凸部52(「第2の凸部」の一例)とを備えている。
この場合、図3に示すように、本例のクラッチ操作補助具1では、スライダ4の挿通孔H4、およびスライダ5の挿通孔H5が丸孔で構成されると共に、シャフト3のシャフト本体3aが円柱状に形成されている。これにより、このクラッチ操作補助具1では、シャフト本体3aが挿通孔H4,H5を挿通させられた状態のシャフト3が、その軸心を中心としてスライダ4,5に対して回動自在に保持された状態となっている。
スプリング6は、スプリング7と相俟って「第1の付勢部材」を構成する付勢部材であって、矢印Fbの向きでケーシング2(蓋体2c)に対してシャフト3(鍔部3b)を常時付勢可能にケーシング2内に収容されている。これにより、本例のクラッチ操作補助具1では、非使用状態(レリーズ機構10に連結されていない状態)におけるケーシング2(蓋体2b)からのシャフト3の突出長が最大の状態に維持されると共に、ケーシング2に対してシャフト3を押し込むようにしてスライドさせた状態から押込みを止めたときにスプリング6の付勢力によってシャフト3の突出長が最大の状態に復帰するように構成されている。
スプリング7は、一例として、ケーシング2の蓋体2cに固定されており、後述するように、スライダ4の各凸部42がケーシング2の回動規制部Pa内に位置している状態においてシャフト3が矢印Faの向きにスライドさせられて各凸部42が回動規制部Paにおける回動許容部Pb側の予め規定された位置にスライドさせられたときにシャフト3の鍔部3bに接して弾性変形させられることで、矢印Faの向きへのシャフト3のスライドに伴う付勢力の変化率が高くなるようにスプリング6と共にケーシング2内に収容されている。
なお、このスプリング7については、本例の上記の構成に代えて、スプリング7をシャフト3の鍔部3bに固定し、シャフト3が矢印Faの向きにスライドさせられて各凸部42が回動規制部Paにおける回動許容部Pb側の予め規定された位置にスライドさせられたときにケーシング2の蓋体2cに接して弾性変形させられることで、矢印Faの向きへのシャフト3のスライドに伴う付勢力の変化率が高くなるようにスプリング6と共にケーシング2内に収容することもできる。
スプリング8は、「第2の付勢部材」に相当する付勢部材であって、シャフト本体3aを挿通させられたスライダ4と鍔部3bとの間に配設されて、シャフト本体3aのスライド規制段部32に当接させられた状態(シャフト本体3aに対する矢印Fbの向きへのスライドが規制された状態)のスライダ5に向けてスライダ4をシャフト3(鍔部3b)に対して付勢する。
このクラッチ操作補助具1では、図9〜16に示すように、スライダ5の本体部51におけるスライダ4側の端部にカム山51aが形成され、かつケーシング2の回動規制部Paにおける各案内凸部21の回動許容部Pb側の端部にカム山21aが形成されている。なお、図9〜16は、スライダ5の本体部51に形成されたカム山51a、ケーシング2の案内凸部21に形成されたカム山21aと、スライダ4の本体部41および凸部42との関係および各部の形状についての理解を容易とするために、ケーシング2およびスライダ4,5の周方向に沿った切断面を平面的に展開した展開図の形態で図示している。
これにより、本例のクラッチ操作補助具1では、シャフト3がケーシング2(筒体2a)に対して矢印Faの向きにスライドさせられることでシャフト3と共にスライダ4,5が矢印Faの向きにスライドさせられたとき、およびシャフト3が矢印Fbの向きにスライドさせられることでシャフト3と共にスライダ4,5が矢印Fbの向きにスライドさせられたときに、スライダ4におけるスライダ5側の端部が「カム当接部材」として機能して各案内凸部21およびスライダ5に対してスライダ4をシャフト3の軸心を中心として予め規定された角度ずつ回動させる端面カムC(「端面カム」の一例)が構成されている。なお、クラッチ操作補助具1の動作(端面カムCによるスライダ4の回動)については後に詳細に説明する。
次に、クラッチ操作補助具1によるクラッチ操作の補助原理について添付図面を参照して説明する。
クラッチペダル12によるクラッチ操作が可能に改装されたクラッチ機構のレリーズ機構10にクラッチ操作補助具1を取り付けてクラッチ操作を補助させる場合には、図1に示すように、対象の車両にクラッチ操作補助具1を装着する。
なお、レリーズ機構10については、クラッチ操作補助具1の装着作業とは別個に、非操作状態(クラッチペダル12が実線で示す位置に位置している状態)においてクラッチ機構におけるドライブプレートに対してドリブンプレートが接触した状態となり、クラッチペダル12が矢印Daの向きに踏み込まれて最深踏込み位置よりも手前の所定の位置に位置した状態(クラッチペダル12が一点鎖線で示す位置に位置している状態)においてドライブプレートに対してドリブンプレートが離間させられ、その状態からクラッチペダル12が最深踏込み位置に踏み込まれた状態(クラッチペダル12が破線で示す位置に位置した状態)となるまでドライブプレートに対してドリブンプレートが離間させられた状態が維持されるようにクラッチワイヤ11の引き代が調整されている。
一方、クラッチ操作補助具1については、シャフト3(シャフト本体3a)をクラッチペダル12に連結すると共に、クラッチペダル12の操作時にクラッチペダル12と共に回動することのない任意の位置に図示しない固定用のブラケット等を介してケーシング2を固定する。この際には、クラッチペダル12の非操作状態においてシャフト3がケーシング2に対して押し込まれず、かつクラッチペダル12を踏み込んだときにシャフト3がクラッチペダル12の踏み込み量に応じてケーシング2に対して押し込まれる位置関係となるようにケーシング2の固定位置を調整する。
この場合、本例のクラッチ操作補助具1では、スライダ4,5が回動規制部Paに位置させられてケーシング2に対する回動が規制された状態であっても、そのスライダ4,5に対してシャフト3(シャフト本体3a)を回動させることが可能となっている。したがって、クラッチ操作補助具1の装着に際してケーシング2に対してシャフト3を自由に回動させることができるため、ケーシング2に対するシャフト3の回動が規制されている構成と比較して、クラッチ操作補助具1の装着作業を容易に行うことが可能となっている。以上により、クラッチ操作補助具1の装着作業が完了する。
また、車両への装着を完了したクラッチ操作補助具1では、図1〜4に示すように、クラッチペダル12の非操作状態において、ケーシング2からのシャフト3の突出長が最大の状態、すなわち、スライダ4,5が回動規制部Paに位置させられた状態となっている。したがって、ケーシング2に対するシャフト3の矢印Fa,Fbへのスライドが許容された状態のため、シャフト3が連結されているクラッチペダル12の操作(図1に示す矢印Da,Dbの方向への回動)が許容された状態となっている(「ドライブプレートに対するドリブンプレートの接離機構による接離を許容する第1の状態」に移行させられている状態の一例)。
一方、クラッチ操作補助具1を装着した車両の走行に際しては、図1に示す矢印Daの向きでクラッチペダル12を踏み込んでクラッチワイヤ11を矢印Eaの向きに引き出すことでドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させ、図示しないシフトレバーを操作して変速機を任意の変速状態に移行させる。次いで、クラッチペダル12の踏込み量を徐々に減少させて矢印Dbの向きに回動させてクラッチワイヤ11を矢印Ebの向きに復帰させてドライブプレートに対してドリブンプレートを接触させることで動力源からの動力を動輪に伝達させる(クラッチの断続操作)。
この場合、上記の断続操作時にクラッチペダル12が図1に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで矢印Daの向きで回動させられたときに、クラッチペダル12に連結されているシャフト3が、図2に示す状態から図5に示す状態まで矢印Faの向きでケーシング2に対してスライドさせられ、スライダ4,5が図9に示す位置から図10に示す位置までシャフト3と共に矢印Faの向きでケーシング2に対してスライドさせられる。
この際に、図5に示す状態のクラッチ操作補助具1では、図10に示すように、スライダ5における凸部52の全体、およびスライダ4における各凸部42の一部(スライダ5側の一部)が回動規制部Paの凹部22に係合した状態が維持されている。したがって、回動規制部Paの各案内凸部21による各凸部42,52の案内に従ってスライダ4,5が矢印Fbの向きにスライド可能な状態のため、クラッチペダル12を踏み込んでいる力が弱まったときには、シャフト3およびスライダ4,5が図2,9に示す状態となるまで矢印Fbの向きでケーシング2に対してスライドして、シャフト3が連結されているクラッチペダル12が、図1に実線で示す位置(非操作状態の位置)に向かって矢印Dbの向きで復帰させられる。
このように、クラッチ操作補助具1が「第1の状態」に移行させられているときに、クラッチペダル12の操作(ドライブプレートに対するドリブンプレートのレリーズ機構10よる接離)が許容されて、クラッチ操作補助具1が装着されていない車両のクラッチ操作と同様の操作を行うことができる。したがって、変速操作(選択ギアの変更操作や、ニュートラルへの移行操作)についても、クラッチ操作補助具1が装着されていない車両に対する操作と同様の操作を行うことができる。
また、例えば走行中の車両の停車に際して変速機をニュートラルに移行させたくないときや、停車前に変速機をニュートラルに移行させることができなかったときには、クラッチペダル12を操作してクラッチ操作補助具1を「第2の状態」に移行させる。具体的には、一例として、図1に破線で示す位置(最深踏込み位置:通常のクラッチ操作よりも奥側の位置)までクラッチペダル12を踏み込んだ後に、踏み込み力を弱めてクラッチペダル12を矢印Dbの向きで復帰させる。
この際に、上記のクラッチ操作においてクラッチペダル12が一点鎖線で示す位置まで踏み込まれたときには、前述したようにドライブプレートに対してドリブンプレートが離間させられ、クラッチペダル12が破線で示す最深踏込み位置に到達するまで離間状態が維持される。
また、本例のクラッチ操作補助具1では、上記のクラッチ操作時にクラッチペダル12が図1に一点鎖線で示す位置に到達したときに、図5に示すように、ケーシング2の蓋体2cに固定されているスプリング7がシャフト3の鍔部3bに当接する。したがって、クラッチペダル12の踏み込みが継続されることでシャフト3が矢印Faの向きにさらにスライドさせられたときには、シャフト3(鍔部3b)を矢印Fbの向きに常時付勢しているスプリング6の復元力にスプリング7の復元力(矢印Fbの向きへの付勢力)が加わるため、この力の変化がシャフト3を介してクラッチペダル12に伝達される結果、操作者が、通常のクラッチ操作の範囲を超えてクラッチペダル12を踏み込もうとしていること(クラッチ操作補助具1が「第2の状態」に移行中であること)を認識する。
また、図5に示す状態からクラッチペダル12がさらに踏み込まれてシャフト3がケーシング2内にさらに押し込まれたときには、図11に示すように、シャフト3と共に矢印Faの向きにスライドさせられるスライダ5によってスライダ4がシャフト3やスライダ5と共に矢印Faの向きにスライドさせられる。これにより、図6,12に示すように、スライダ4における各凸部42の全体が回動許容部Pb内に位置した状態となって、回動規制部Paの凹部22に対する凸部42の係合が解除され、ケーシング2に対するスライダ4の回動が許容される。なお、両図に示すように、スライダ5については凸部52の全体が回動規制部Pa内に位置しており、これにより、ケーシング2に対するスライダ5の回動が規制された状態が維持される。
この場合、本例のクラッチ操作補助具1では、前述したように、スライダ5の本体部51にカム山51aが形成され、かつケーシング2の回動規制部Paにおける各案内凸部21にカム山21aが形成されて、スライダ4におけるスライダ5側の端部が「カム当接部材」として機能する端面カムCが形成されている。したがって、回動許容部Pbに位置させられることで上記のようにケーシング2に対する回動が許容されたスライダ4は、図11,12に示すように、スライダ5のカム山51aによる案内に従ってシャフト3の軸心を中心として矢印Gの向きに回動させられる。これにより、図12に示すように、スライダ4の各凸部42が回動規制部Paの凹部22の延在方向(両図における上下方向)から僅かに位置ずれした状態となる。
このため、クラッチペダル12の操作力が弱められてシャフト3が矢印Fbの向きにスライドさせられたときには、図13に示すように、シャフト3およびスライダ5と共に矢印Fbの向きにスライドさせられたスライダ4の凸部42が回動規制部Paにおける案内凸部21の突端に当接させられる。この状態からクラッチペダル12の操作力がさらに弱められてシャフト3が矢印Fbの向きにさらにスライドさせられたときには、図13,14に示すように、スライダ4が案内凸部21のカム山21aによる案内に従ってシャフト3の軸心を中心として矢印Gの向きにさらに回動させられる。これにより、スライダ4の各凸部42が、図8の右図に示すように、回動規制部Paにおける案内凸部21(カム山21a)に当接して凹部22内への進入が規制された状態となる。
この際に、本例のクラッチ操作補助具1では、シャフト3の鍔部3bに対してスライダ4をスライダ5に向けて付勢するスプリング8が鍔部3bとスライダ4との間に配設されている。したがって、上記のような端面カムCによるスライダ4の案内に際して、カム山51aの高さ分のスライダ5に対するスライダ4の矢印Fa,Fbの向きへの相対的な移動が妨げられることなく、スライダ4がスライダ5に押し付けられた状態が維持される。また、図8に示すようにスライダ4が案内凸部21の端部(カム山21a)に当接した状態においては、クラッチペダル12の非操作状態への復帰に伴ってシャフト3が矢印Fbの向きにスライドさせられて、スプリング8が十分に縮長したときに、図7に示すように、シャフト3の矢印Fbの向きへのさらなるスライドが規制された状態となる(「第2の状態」に移行させられた状態の一例)。
したがって、シャフト3が連結されているクラッチペダル12の図1に示す矢印Dbの向きへの回動が規制される結果、クラッチワイヤ11の矢印Ebの向きへの引き戻しが規制される。これにより、クラッチペダル12を操作している足をクラッチペダル12から離しても、ドライブプレートに対してドリブンプレートが離間させられた状態が維持される。このため、クラッチペダル12の操作を継続する必要がなくなることから、路面に対して両足を付けて車両を保持することが可能となる。
一方、「第2の状態」に移行させられたクラッチ操作補助具1によってドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態が維持されている車両を発進させるときには、クラッチペダル12を操作してクラッチ操作補助具1を「第1の状態」に移行させる。具体的には、一例として、図1に破線で示す位置(最深踏込み位置:通常のクラッチ操作よりも奥側の位置)までクラッチペダル12を再び踏み込んだ後に、踏み込み力を弱めてクラッチペダル12を実線で示す位置まで矢印Dbの向きで復帰させる。
この際に、図7に示す状態からクラッチペダル12が踏み込まれてシャフト3がケーシング2内に押し込まれたときには、図14,15に示すように、シャフト3と共に矢印Faの向きにスライドさせられるスライダ5によってシャフト3やスライダ5と共にスライダ4が矢印Faの向きにスライドさせられる。また、クラッチペダル12の踏み込みによるシャフト3の矢印Faの向きへのさらなるスライドに伴い、シャフト3と共にスライドさせられているスライダ5によってスライダ4が矢印Faの向きに移動させられて、スライダ4が案内凸部21(カム山21a)から離間したときには、図15,16に示すように、スライダ5のカム山51aによる案内に従ってシャフト3の軸心を中心として矢印Gの向きに回動させられる。
また、クラッチペダル12の操作力が弱められてシャフト3が矢印Fbの向きにスライドさせられたときには、図17に示すように、シャフト3およびスライダ5と共に矢印Fbの向きにスライドさせられたスライダ4の凸部42が回動規制部Paにおける案内凸部21の突端に当接させられる。この状態からクラッチペダル12の操作力がさらに弱められてシャフト3が矢印Fbの向きにさらにスライドさせられたときには、図17,18に示すように、スライダ4が案内凸部21のカム山21aによる案内に従ってシャフト3の軸心を中心として矢印Gの向きにさらに回動させられる。
したがって、クラッチペダル12の操作力がさらに弱められてシャフト3を矢印Fbの向きにさらにスライドさせようとする力が加わったときには、スライダ4が案内凸部21のカム山21aによる案内に従ってシャフト3の軸心を中心として矢印Gの向きにさらに回動させられ、各凸部42が回動規制部Paの凹部22内に進入する。これにより、シャフト3およびスライダ4,5の矢印Fa,Fbの向きへのスライドが許容された状態となる結果(再び「第1の状態」に移行させられた例)、図2,4,9に示すように、シャフト3が最大突出長となる位置までケーシング2に対してスライドさせられる。
このため、シャフト3が連結されているクラッチペダル12が図1に示す矢印Dbの向きで非操作位置まで回動させられる結果、クラッチワイヤ11が引き戻されてドライブプレートに対してドリブンプレートが接触させられる。この結果、変速機がニュートラル以外の任意の変速状態に移行させられているときには、動力源からの動力が動輪に伝達されて車両の走行が開始される。以上により、クラッチ操作補助具1によるクラッチ操作の補助(ドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態の維持)が完了する。
このように、このクラッチ操作補助具1では、ドライブプレートに対するドリブンプレートのレリーズ機構10による接離を許容する「第1の状態」から、ドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態をレリーズ機構10に維持させる「第2の状態」に移行させられることによって離間させた状態を維持可能に構成されると共に、スライダ4,5における凸部42,52がケーシング2の回動規制部Pa内に位置させられることでレリーズ機構10に連結されたシャフト3がスライダ4,5と共にケーシング2に対して矢印Fa,Fbの向きにスライド可能な「第1の状態」に移行させられ、シャフト3の矢印Faの向きへのスライドによって凸部42がケーシング2の回動規制部Paから回動許容部Pb内にスライドさせられて端面カムCによってスライダ4が予め規定された角度回動させられ、凸部42が回動規制部Paの案内凸部21における回動許容部Pb側の端部(カム山21a)に当接させられて凸部42の回動規制部Paへの進入が規制されることでシャフト3の矢印Fbの向きへのスライドが規制される「第2の状態」に移行させられ、「第2の状態」においてシャフト3の矢印Fbの向きへのスライドによって端面カムCによってスライダ4が予め規定された角度回動させられて凸部42の回動規制部Pa内への進入が許容されることで「第1の状態」に移行させられるように構成されている。
したがって、このクラッチ操作補助具1によれば、シャフト3をレリーズ機構10(本例では、レリーズ機構10のクラッチペダル12)に連結した状態において、スライダ4,5が回動規制部Paに位置している「第1の状態」においては、通常のクラッチ操作を行うことができ、スライダ5が回動許容部Pbに位置するように矢印Faの向きでシャフト3をスライドさせて「第2の状態」に移行させることで、シャフト3の矢印Fbの向きへのスライドが規制された状態が維持されるため、クラッチ操作を継続しなくても、ドライブプレートに対してドリブンプレートが離間させられた状態を確実かつ容易に維持させることができると共に、矢印Faの向きでシャフト3を再びスライドさせるだけで「第1の状態」に復帰して通常のクラッチ操作を行うことができる。
また、このクラッチ操作補助具1によれば、凸部42が回動規制部Pa内に位置している状態においてシャフト3が矢印Faの向きにスライドさせられて凸部42が回動規制部Paにおける回動許容部Pb側の予め規定された位置にスライドさせられたときに、シャフト3の矢印Faの向きへのスライドに伴う付勢力の変化率が高くなるようにスプリング7を配設したことにより、クラッチ操作においてクラッチ操作補助具1が「第1の状態」から「第2の状態」に移行する直前に、操作に要する力が大きくなるため、実行しているクラッチ操作が、「第1の状態」の範囲内の通常のクラッチ操作であるか、「第2の状態」に移行させてドライブプレートに対してドリブンプレートを離間させた状態を維持させる操作であるかを直感的に認識させることができる。これにより、通常のクラッチ操作時にクラッチ操作補助具1を誤って「第2の状態」に移行させる事態が好適に回避される。
さらに、このクラッチ操作補助具1によれば、シャフト3に対する矢印Fbの向きへのスライドが規制された状態のスライダ5に向けてスライダ4をシャフト3に対して付勢するスプリング8を備えたことにより、ケーシング2内のスライダ4,5のがた付きに起因する各部の減耗や異音の発生を好適に回避することができると共に、スライダ5(カム山51a)やケーシング2(案内凸部21のカム山21a)に対してスライダ4を確実に当接させて端面カムCを好適に動作させることができる。
また、このクラッチ操作補助具1によれば、スライダ4,5に対してシャフト3の軸心を中心として回動可能にスライダ4,5の挿通孔H4,H5にシャフト3(シャフト本体3a)を挿通させたことにより、クラッチ操作補助具1の装着作業を容易に行うことができる。
なお、「クラッチ操作補助具」の構成は、上記のクラッチ操作補助具1の構成の例に限定されない。例えば、ケーシング2に8つの案内凸部21および8つの凹部22を設けて回動規制部Paを構成した例について説明したが、「案内凸部」の数(「案内凸部」の間の「凹部」の数)はこの構成の例に限定されない。また、4つの凸部42を設けたスライダ4、および4つの凸部52を設けたスライダ5を備えた構成を例に挙げて説明したが、「第1のスライダ」に設ける「第1の凸部」の数や、「第2のスライダ」に設ける「第2の凸部」の数もこの構成の例に限定されない。
さらに、スプリング6,7の2つの付勢部材によって「第1の付勢部材」を構成した例について説明したが、このような構成に代えて、一例として、不均等ピッチの圧縮コイルスプリングを「第1の付勢部材」として配設し(図示せず)、通常のクラッチ操作の範囲内でシャフト3がスライドさせらているときには、バネ定数が小さい部位およびバネ定数が大きい部位の双方が変形し、シャフト3のスライドに伴って各凸部42が回動規制部Paにおける回動許容部Pb側の予め規定された位置にスライドさせられたときに、バネ定数が小さい部位が殆ど変形しない状態となって、以降のシャフト3のスライド時には主としてバネ定数が大きい部位が変形するように構成することもできる。このような構成を採用した場合においても、上記のクラッチ操作補助具1におけるスプリング6,7による効果と同様の効果を奏することができる。
また、シャフト3(鍔部3b)とスライダ4との間に「第2の付勢部材」としてのスプリング8を配設した構成を例に挙げて説明したが、「第2の付勢部材」を配設せずに「クラッチ操作補助具」を構成することもできる(図示せず)。さらに、スライダ4,5に対してシャフト3(シャフト本体3a)を回動自在に挿通させた構成を例に挙げて説明したが、「第1のスライダ」および「第2のスライダ」に対する「シャフト」の回動が規制された状態に構成することもできる(図示せず)。
また、クラッチペダル12によるクラッチ操作(足操作)が可能なレリーズ機構10を搭載した自動二輪車におけるクラッチペダル12にクラッチ操作補助具1を取り付けて使用する例について説明したが、クラッチレバーによるクラッチ操作(手操作)が可能な「接離機構」を搭載した車両のクラッチレバーにクラッチ操作補助具1を取り付けて使用することもできる。
さらに、クラッチワイヤ11を介してレリーズアームを回動させるレリーズ機構10を搭載した自動二輪車にクラッチ操作補助具1を取り付けて使用する例について説明したが、油圧駆動式の「接離機構」やリンク駆動式の「接離機構」を搭載した車両にクラッチ操作補助具1を取り付けて使用することもできる。この場合、クラッチペダルやクラッチレバーの操作を電気信号に変換してサーボモータやエアシリンダによってドライブプレートに対するドリブンプレートを接離させる「接離機構」を搭載した車両についても、クラッチペダルやクラッチレバーにシャフト3を連結することで、ワイヤ駆動式、油圧駆動式およびリンク駆動式の各種「接離機構」によるクラッチ操作の補助時と同様にクラッチ操作を補助させることができる。
また、「クラッチ操作補助具」の「シャフト」を連結するのは「接離機構」におけるクラッチペダルやクラッチレバーに限定されず、レリーズアームや、リンク駆動式の「接離機構」におけるリンク構成部材などに「シャフト」を連結して使用することもできる。加えて、自動二輪車に搭載して使用する例について説明したが、自動二輪車以外の「クラッチ操作を要する各種の機器」、例えば、四輪自動車、農耕機および工作機器などの各種の機器に搭載して使用することができる。
1 クラッチ操作補助具
2 ケーシング
2a 筒体
2b,2c 蓋体
3 シャフト
3a シャフト本体
3b 鍔部
4,5 スライダ
6〜8 スプリング
10 レリーズ機構
12 クラッチペダル
21 案内凸部
21a,51a カム山
22 凹部
32 スライド規制段部
41,51 本体部
42,52 凸部
C 端面カム
Pa 回動規制部
Pb 回動許容部
H2,H4,H5 挿通孔

Claims (4)

  1. クラッチ機構のドライブプレートに対してドリブンプレートを接離させる接離機構に取付け可能に構成されると共に、当該ドライブプレートに対する当該ドリブンプレートの当該接離機構による接離を許容する第1の状態から、当該ドライブプレートに対して当該ドリブンプレートを離間させた状態を当該接離機構に維持させる第2の状態に移行させられることによって当該離間させた状態を維持可能に構成されたクラッチ操作補助具であって、
    筒状に形成されたケーシングと、
    前記ケーシングの筒長方向に沿って当該ケーシングに対してスライド可能に一端部が当該ケーシング内に挿入されると共に前記接離機構に対して連結可能に他端部が当該ケーシングから突出させられたシャフトと、
    前記ケーシング内に挿入された前記シャフトの前記一端部から前記他端部に向かう第1の向きで当該ケーシングに対して当該シャフトを付勢する第1の付勢部材と、
    前記シャフトが挿通させられて当該シャフトと共に前記ケーシングに対してスライド可能に当該ケーシング内に収容された第1のスライダと、
    前記第1のスライダよりも前記他端部寄りに配置された状態で前記シャフトが挿通させられて当該シャフトと共に前記ケーシングに対してスライド可能に当該ケーシング内に収容された第2のスライダとを備え、
    前記ケーシングには、前記筒長方向に沿って配設された複数の案内凸部の間の凹部に係合させられた前記第1のスライダおよび前記第2のスライダの当該ケーシングに対する当該筒長方向に沿ったスライドを許容しつつ前記シャフトの軸心を中心とする当該第1のスライダおよび当該第2のスライダの当該ケーシングに対する回動を規制する回動規制部と、当該ケーシングに対する前記第1のスライダの前記筒長方向に沿ったスライドおよび当該ケーシングに対する当該第1のスライダの前記軸心を中心とする回動を許容する回動許容部とが当該ケーシング内に挿入された前記シャフトの前記他端部から当該一端部に向かう第2の向きに沿ってこの順で設けられ、
    前記第1のスライダには、前記凹部に係合可能な第1の凸部が形成され、
    前記第2のスライダには、前記凹部に係合可能な第2の凸部が形成され、
    前記第2のスライダにおける前記第1のスライダ側の端部、および前記各案内凸部における前記回動許容部側の端部には、前記シャフトが前記第1の向きにスライドさせられることで当該シャフトと共に当該第1のスライダおよび当該第2のスライダが当該第1の向きにスライドさせられたとき、および当該シャフトが前記第2の向きにスライドさせられることで当該シャフトと共に当該第1のスライダおよび当該第2のスライダが当該第2の向きにスライドさせられたときに、当該第1のスライダにおける当該第2のスライダ側の端部がカム当接部材として機能して当該各案内凸部および当該第2のスライダに対して当該第1のスライダを前記軸心を中心として予め規定された角度ずつ回動させる端面カムが形成され、
    前記第1の凸部および前記第2の凸部が前記回動規制部内に位置させられることで前記一端部が前記接離機構に連結された前記シャフトが前記第1のスライダおよび前記第2のスライダと共に前記ケーシングに対して前記第1の向きおよび前記第2の向きにスライド可能な前記第1の状態に移行させられ、
    前記シャフトの前記第2の向きへのスライドによって前記第1の凸部が前記回動規制部から前記回動許容部内にスライドさせられて前記端面カムによって前記第1のスライダが前記予め規定された角度回動させられ、当該第1の凸部が前記案内凸部における当該回動許容部側の端部に当接させられて当該第1の凸部の当該回動規制部への進入が規制されることで当該シャフトの当該第1の向きへのスライドが規制される前記第2の状態に移行させられ、
    前記第2の状態において前記シャフトの前記第1の向きへのスライドによって前記端面カムによって前記第1のスライダが前記予め規定された角度回動させられて前記第1の凸部の前記回動規制部内への進入が許容されることで前記第1の状態に移行させられるように構成されているクラッチ操作補助具。
  2. 前記第1の付勢部材は、前記第1の凸部が前記回動規制部内に位置している状態において前記シャフトが前記第2の向きにスライドさせられて当該第1の凸部が当該回動規制部における前記回動許容部側の予め規定された位置にスライドさせられたときに、当該シャフトの当該第2の向きへのスライドに伴う付勢力の変化率が高くなるように構成されている請求項1記載のクラッチ操作補助具。
  3. 前記シャフトに対する前記第1の向きへのスライドが規制された状態の前記第2のスライダに向けて前記第1のスライダを当該シャフトに対して付勢する第2の付勢部材を備えている請求項1または2記載のクラッチ操作補助具。
  4. 前記シャフトは、前記第1のスライダおよび前記第2のスライダに対して前記軸心を中心として回動可能に当該第1のスライダおよび当該第2のスライダに挿通させられている請求項1から3のいずれかに記載のクラッチ操作補助具。
JP2017226548A 2017-11-27 2017-11-27 クラッチ操作補助具 Active JP6312351B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226548A JP6312351B1 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 クラッチ操作補助具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226548A JP6312351B1 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 クラッチ操作補助具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6312351B1 true JP6312351B1 (ja) 2018-04-18
JP2019095018A JP2019095018A (ja) 2019-06-20

Family

ID=61968183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017226548A Active JP6312351B1 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 クラッチ操作補助具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6312351B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6085029A (ja) * 1983-10-18 1985-05-14 Iseki & Co Ltd クラツチ操作装置
JPH0858420A (ja) * 1994-08-18 1996-03-05 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業機におけるクラッチのロック機構

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6085029A (ja) * 1983-10-18 1985-05-14 Iseki & Co Ltd クラツチ操作装置
JPH0858420A (ja) * 1994-08-18 1996-03-05 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業機におけるクラッチのロック機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019095018A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090071792A1 (en) Power transmitting apparatus
JP2874481B2 (ja) 車両用クラッチのパワーアシスト装置
JP4688809B2 (ja) 作動力伝達機構および鞍乗型車両
JP5887199B2 (ja) 自動変速機におけるパーキングロック装置
KR101739946B1 (ko) 클러치 액츄에이터의 마모 보상장치
EP0702172A1 (en) Manual transmission
JP2011501078A (ja) 環状に装着されるマルチプル摩擦部材同期及び係合クラッチ
CN101125546B (zh) 停车制动装置
JP6312351B1 (ja) クラッチ操作補助具
JP2005114176A (ja) 遠心クラッチ
US20080156135A1 (en) Universal shifter system for a vehicle
JP4217250B2 (ja) クラッチカバーアッセンブリ
JP2007071219A (ja) 変速機の同期装置
JP2007016949A (ja) 変速制御装置の非常操作機構
CN106969140B (zh) 车辆用驻车装置以及驻车用轴的支承结构
JP7014413B2 (ja) クラッチペダルユニット
JP2008094281A (ja) パーキングブレーキシステム
JP2007120770A (ja) 車両用動力伝達装置
JP4343602B2 (ja) トランスファ装置
JP2016141230A (ja) 油圧式シフトロック機構
KR20150009753A (ko) 변속기 컨트롤부의 통합형 포펫 장치
JP2013002461A (ja) クラッチ装置
JP7148791B2 (ja) クラッチペダルユニット
US6615957B2 (en) Dual-mode drum brake assembly having provision for preventing disengagement of members to be mutually engaged
JP2007062473A (ja) 操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171201

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171201

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6312351

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250