JP2008094281A - パーキングブレーキシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電動モータを駆動源とし、ブレーキケーブルを介してパーキングブレーキを制御するパーキングブレーキシステムの手動操作による解除を容易にする。
【解決手段】電動モータ10を駆動源としてブレーキケーブル22,24を介してパーキングブレーキ18,20を作用状態と解除状態とに制御するパーキングブレーキシステムにおいて、パーキングブレーキ18,20の電動モータ10による解除が不能になった場合に、手動操作によりブレーキケーブル22,24の一方の長さを長くする非常解除装置92を、その一方のブレーキケーブル22に設ける。非常解除装置92の一例は、ブレーキケーブル22のインナケーブル87の途中に、互いに長さを異にする2本のケーブルを並列に接続した並列ケーブル部を設けたものであり、手動解除が必要になった場合には、短い側のケーブルを切断したり、短い側のケーブルを延長したりして、インナケーブル87の長さを長くする。
【選択図】図1
【解決手段】電動モータ10を駆動源としてブレーキケーブル22,24を介してパーキングブレーキ18,20を作用状態と解除状態とに制御するパーキングブレーキシステムにおいて、パーキングブレーキ18,20の電動モータ10による解除が不能になった場合に、手動操作によりブレーキケーブル22,24の一方の長さを長くする非常解除装置92を、その一方のブレーキケーブル22に設ける。非常解除装置92の一例は、ブレーキケーブル22のインナケーブル87の途中に、互いに長さを異にする2本のケーブルを並列に接続した並列ケーブル部を設けたものであり、手動解除が必要になった場合には、短い側のケーブルを切断したり、短い側のケーブルを延長したりして、インナケーブル87の長さを長くする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電動モータを駆動源とする駆動装置を備えたパーキングブレーキシステムに関するものであり、特に、パーキングブレーキの作用状態において駆動装置が作動不能に陥った場合の解除の容易化に関するものである。
電動モータを駆動源とする駆動装置を備えたパーキングブレーキシステムは、例えば、下記両特許文献により既に知られている。そして、特許文献1には、電気系統の異常により駆動源たる電動モータが作動不能に陥った場合に、ケーブル巻上機構に接続された操作ノブを押込み操作した上で回転させることにより、電動モータの回転軸を手動で回転させ、パーキングブレーキを解除し得るようにすることが記載されている。また、特許文献2には、手動解除レバーの把持部に設けられた手動解除スイッチを操作することにより、電動アクチュエータを作動させてパーキングブレーキを解除し得るパーキングブレーキシステムが記載されている。このパーキングブレーキシステムにおいては、電動アクチュエータやそれを制御する制御装置が故障して、手動解除スイッチの操作によってはパーキングブレーキを解除することができなくなった場合に、手動解除レバーの把持部を握ったまま手前に引くことにより、手動解除を行うことができる。
特開2002−98179
特開2005−205975
しかし、上記2つの特許文献に記載されたものにおいては、電動モータを駆動源とする駆動装置が作動不能に陥った場合に、パーキングブレーキを解除するための非常解除装置としての手動解除装置の構成が複雑であり、パーキングブレーキシステムの製造コストが高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、非常解除装置の構成を簡単にし、パーキングブレーキシステムの製造コストを低減することを課題として為されたものである。
そこで、本発明は、非常解除装置の構成を簡単にし、パーキングブレーキシステムの製造コストを低減することを課題として為されたものである。
上記課題は、電動モータを駆動源とする駆動装置により、ブレーキケーブルを介してパーキングブレーキが作用状態と解除状態とに制御されるパーキングブレーキシステムにおいて、ブレーキケーブルに、非常時に、そのブレーキケーブルの駆動装置とパーキングブレーキとへの両接続端の間の長さを増加させることによりパーキングブレーキを解除する非常解除装置を設けることにより解決される。
本発明に係るパーキングブレーキシステムにおいては、駆動装置が作動不能となった状態でパーキングブレーキを解除することが必要になった場合には、非常解除装置によりパーキングケーブルの両接続端間の長さを長くすれば、パーキングブレーキを解除することができる。非常解除装置は、電動の駆動装置によりパーキングブレーキを制御するためのブレーキケーブルに設けられるのであり、非常解除を可能にするために追加される装置が僅かで済み、パーキングブレーキシステムの製造コストを低減することができる。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(2)項が請求項2に、(3)項が請求項3に、(4)項が請求項4に、(7)項が請求項5に、(9)項が請求項6にそれぞれ相当する。
○(1)電動モータを駆動源とする駆動装置により、ブレーキケーブルを介してパーキングブレーキが作用状態と解除状態とに制御されるパーキングブレーキシステムにおいて、
前記ブレーキケーブルに、非常時に、そのブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとへの両接続端の間の長さを増加させることにより前記パーキングブレーキを解除する非常解除装置を設けたことを特徴とするパーキングブレーキシステム。
○(2)前記非常解除装置が、前記ブレーキケーブルの途中に長さを異にする2本のケーブルが互いに並列に接続された並列ケーブル部を含み、通常は短い側のケーブルを介して張力が伝達され、非常時には長い側のケーブルにより張力が伝達される状態とされる(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
短い側のケーブルを介して張力が伝達される状態で駆動装置が作動不能になった場合に、長い側のケーブルにより張力が伝達される状態にすれば、ブレーキケーブル全体が実質的に長くなることになるため、駆動装置が作動不能の状態でもパーキングブレーキが解除状態となる。しかも、その状態においても、駆動装置とパーキングブレーキとは接続されているため、駆動装置が作動可能な状態になれば支障なくパーキングブレーキを作用状態とすることができる。
○(3)前記非常時に、前記短い側のケーブルが切断されることにより前記長い側のケーブルにより張力が伝達される状態とされる(2)項に記載のパーキングブレーキシステム。
並列ケーブル部の短い側のケーブルを切断すればよく、きわめて容易に長い側のケーブルにより張力が伝達される状態にすることができる。
○(4)前記非常解除装置が、前記短い側のケーブルの有効長さを手動操作により長くする延長装置を含む(2)項に記載のパーキングブレーキシステム。
延長装置を手動操作すればブレーキケーブルを延長することができ、駆動装置が作動不能の状態でもパーキングブレーキを解除状態とすることができる。また、延長装置が、手動操作により延長前の状態に復帰させることができる可逆的なものである場合には、駆動装置が作動可能な状態になった後、容易にパーキングブレーキシステム全体を当初の状態に復帰させることができる。
(5)前記延長装置が、
車体側部材に相対回動可能に接続され、自由端部に雄ねじ部を有する雄ねじ部材と、
その雄ねじ部材の雄ねじ部に螺合された雌ねじ部、その雌ねじ部から同軸に前記雄ねじ部材とは反対向きに延び出たカラー部および前記雌ねじ部に対して固定的に設けられた被操作部を有する雌ねじ部材と
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記雄ねじ部材の自由端にその自由端部と同軸に接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記雌ねじ部材または前記第一部分の雌ねじ部材近傍部にその雌ねじ部材の軸線まわりに相対回転可能に接続された(4)項に記載のパーキングブレーキシステム。
ブレーキケーブルの第一部分とカラー部とが2重になっており、この2重の部分を長いほどブレーキケーブル全体が短くなる。通常、この状態で使用していれば、駆動装置が作動不能になった場合に、2重の部分を短くすることによってブレーキケーブル全体を長くし、パーキングブレーキを解除することができる。駆動装置が作動可能となった後、2重の部分を長くすれば、パーキングブレーキシステム全体が元の状態に復帰する。
(6)前記非常解除装置が、
車体側部材に相対回動可能に接続され、自由端部に雄ねじ部を有する雄ねじ部材と、
その雄ねじ部材の雄ねじ部に螺合された雌ねじ部、その雌ねじ部から同軸に前記雄ねじ部材とは反対向きに延び出たカラー部および前記雌ねじ部に対して固定的に設けられた被操作部を有する雌ねじ部材と
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記雄ねじ部材の自由端にその自由端部と同軸に接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記雌ねじ部材または前記第一部分の雌ねじ部材近傍部にその雌ねじ部材の軸線まわりに相対回転可能に接続された(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
上記(5)項についての説明が本項にもあてはまる。
○(7)前記非常解除装置が、
前記ブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たった2つの第一接続部と、前記交差方向に関して前記2つの第一接続部の中間に位置する第二接続部とを有する接続部材と、
その接続部材の前記2つの第一接続部にそれぞれ接続された2本のケーブルと
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記2本のケーブルに接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記第二接続部に接続され、前記非常時に前記2本ケーブルの一方が切断されることにより他方のケーブルにより張力が伝達される状態となる(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
並列な2本のケーブルの一方が切断されれば、残る1本のケーブルと接続部材とを経て張力が伝達される状態となるが、第二接続部と第一接続部とはブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たっているめ、接続部材が第二接続部を中心に回動することとなり、それに伴ってブレーキケーブルの両接続端の間の長さが長くなる。したがって、駆動装置が作動不能な状態にあってもパーキングブレーキが解除される。
(8)前記接続部材の、少なくとも前記2つの第一接続部の一方と前記第二接続部とへのケーブルの接続がそれらケーブルと接続部材との相対回動を許容する状態で行われた(7)項に記載のパーキングブレーキシステム。
接続部材の上記回動が特に容易になり、上記作用,効果を良好に享受することができる。
○(9)前記非常解除装置が、
互いに相対回転可能に接続された2つの接続部材であって、それら接続部材に、前記ブレーキケーブルの当該非常解除装置の両側の部分である第一部分および第二部分がそれぞれ接続されたものと、
それら2つの接続部材を、それら接続部材に対する前記第一部分および前記第二部分の接続端の、前記ブレーキケーブルの長手方向における距離が小さい状態で固定するとともに、その固定を解除可能な固定装置と
を含む(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
固定装置を解除すれば2つの接続部材の相対回転が可能となり、それら接続部材に対する第一部分および第二部分の接続端の、ブレーキケーブルの長手方向における距離が大きい状態に相対回転し、ブレーキケーブル全体が実質的に長くなる。したがって、駆動装置が作動不能な状態にあってもパーキングブレーキが解除される。
(10)前記非常解除装置が、前記ブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たった2つの第一接続部と、前記交差方向に関して前記2つの第一接続部の間に位置する第二接続部とをそれぞれ有する2つの接続部材を含み、それら2つの接続部材の前記2つの第一接続部同士が互いに接続されるとともに、それら2つの第一接続部の一方同士の接続と前記第二接続部への前記ブレーキケーブルの接続とがそれらの相対回動を許容する状態で行われ、かつ、前記2つの第一接続部の他方同士の接続が分離可能な状態で行われる(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
2つの接続部材の2つずつの第二接続部の接続は、ケーブルを介して行われてもよく、ピン,ねじ部材等剛体により行われてもよい。前記(6)項の態様において、2本の並列ケーブルが第二部分と直接接続されてもよく、別の接続部材を介して間接に接続されてもよい。後者の態様が本項において2つの接続部材の接続がケーブルを介して行われる態様と同じになる。
本態様は前記(9)項に記載の態様の一例である。
(11)前記非常解除装置が、
一定の間隔を隔てて互いに平行に延びる一対の側板部、それら側板部の一端を結合する結合部およびその結合部から前記側板部とは反対側に延び出た接続部とを有するヨーク部材と、
中心に対して外周面が偏心した偏心円筒であって、前記ヨーク部材の前記一対の側板部の間に配設され、それら側板部の前記一端とは反対側の第二端に前記中心において相対回転可能に接続されたものと、
それら偏心円筒とヨーク部材とを、偏心円筒の偏心方向が、ヨーク部材の前記第二端から前記第一端に向かう向きとなる相対位置において固定するとともに、その固定を解除可能な固定装置と
を含み、前記ヨーク部材の前記接続部に、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分の端に形成された円環部が、前記偏心円筒の外周面に相対回転可能に嵌合された(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
固定装置を解除すれば、偏心円筒がヨーク部材に対して、偏心円筒の偏心方向が、ヨーク部材の第一端から第二端に向かう向きとなるように回転する。その際、第二部分の端に形成された円環部が偏心円筒の軽快な回転を許容する。上記偏心円筒の回転により、上記円環部の中心と、ヨーク部材の接続部との、ブレーキケーブルの長手方向における距離が増大するため、結局、ブレーキケーブルが実質的に長くブレーキケーブルの実質的延長量は偏心円筒の偏心量の2倍であり、実質的延長量を精度良く規定することが容易である。
本態様は前記(9)項に記載の態様の一例である。
前記ブレーキケーブルに、非常時に、そのブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとへの両接続端の間の長さを増加させることにより前記パーキングブレーキを解除する非常解除装置を設けたことを特徴とするパーキングブレーキシステム。
○(2)前記非常解除装置が、前記ブレーキケーブルの途中に長さを異にする2本のケーブルが互いに並列に接続された並列ケーブル部を含み、通常は短い側のケーブルを介して張力が伝達され、非常時には長い側のケーブルにより張力が伝達される状態とされる(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
短い側のケーブルを介して張力が伝達される状態で駆動装置が作動不能になった場合に、長い側のケーブルにより張力が伝達される状態にすれば、ブレーキケーブル全体が実質的に長くなることになるため、駆動装置が作動不能の状態でもパーキングブレーキが解除状態となる。しかも、その状態においても、駆動装置とパーキングブレーキとは接続されているため、駆動装置が作動可能な状態になれば支障なくパーキングブレーキを作用状態とすることができる。
○(3)前記非常時に、前記短い側のケーブルが切断されることにより前記長い側のケーブルにより張力が伝達される状態とされる(2)項に記載のパーキングブレーキシステム。
並列ケーブル部の短い側のケーブルを切断すればよく、きわめて容易に長い側のケーブルにより張力が伝達される状態にすることができる。
○(4)前記非常解除装置が、前記短い側のケーブルの有効長さを手動操作により長くする延長装置を含む(2)項に記載のパーキングブレーキシステム。
延長装置を手動操作すればブレーキケーブルを延長することができ、駆動装置が作動不能の状態でもパーキングブレーキを解除状態とすることができる。また、延長装置が、手動操作により延長前の状態に復帰させることができる可逆的なものである場合には、駆動装置が作動可能な状態になった後、容易にパーキングブレーキシステム全体を当初の状態に復帰させることができる。
(5)前記延長装置が、
車体側部材に相対回動可能に接続され、自由端部に雄ねじ部を有する雄ねじ部材と、
その雄ねじ部材の雄ねじ部に螺合された雌ねじ部、その雌ねじ部から同軸に前記雄ねじ部材とは反対向きに延び出たカラー部および前記雌ねじ部に対して固定的に設けられた被操作部を有する雌ねじ部材と
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記雄ねじ部材の自由端にその自由端部と同軸に接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記雌ねじ部材または前記第一部分の雌ねじ部材近傍部にその雌ねじ部材の軸線まわりに相対回転可能に接続された(4)項に記載のパーキングブレーキシステム。
ブレーキケーブルの第一部分とカラー部とが2重になっており、この2重の部分を長いほどブレーキケーブル全体が短くなる。通常、この状態で使用していれば、駆動装置が作動不能になった場合に、2重の部分を短くすることによってブレーキケーブル全体を長くし、パーキングブレーキを解除することができる。駆動装置が作動可能となった後、2重の部分を長くすれば、パーキングブレーキシステム全体が元の状態に復帰する。
(6)前記非常解除装置が、
車体側部材に相対回動可能に接続され、自由端部に雄ねじ部を有する雄ねじ部材と、
その雄ねじ部材の雄ねじ部に螺合された雌ねじ部、その雌ねじ部から同軸に前記雄ねじ部材とは反対向きに延び出たカラー部および前記雌ねじ部に対して固定的に設けられた被操作部を有する雌ねじ部材と
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記雄ねじ部材の自由端にその自由端部と同軸に接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記雌ねじ部材または前記第一部分の雌ねじ部材近傍部にその雌ねじ部材の軸線まわりに相対回転可能に接続された(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
上記(5)項についての説明が本項にもあてはまる。
○(7)前記非常解除装置が、
前記ブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たった2つの第一接続部と、前記交差方向に関して前記2つの第一接続部の中間に位置する第二接続部とを有する接続部材と、
その接続部材の前記2つの第一接続部にそれぞれ接続された2本のケーブルと
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記2本のケーブルに接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記第二接続部に接続され、前記非常時に前記2本ケーブルの一方が切断されることにより他方のケーブルにより張力が伝達される状態となる(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
並列な2本のケーブルの一方が切断されれば、残る1本のケーブルと接続部材とを経て張力が伝達される状態となるが、第二接続部と第一接続部とはブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たっているめ、接続部材が第二接続部を中心に回動することとなり、それに伴ってブレーキケーブルの両接続端の間の長さが長くなる。したがって、駆動装置が作動不能な状態にあってもパーキングブレーキが解除される。
(8)前記接続部材の、少なくとも前記2つの第一接続部の一方と前記第二接続部とへのケーブルの接続がそれらケーブルと接続部材との相対回動を許容する状態で行われた(7)項に記載のパーキングブレーキシステム。
接続部材の上記回動が特に容易になり、上記作用,効果を良好に享受することができる。
○(9)前記非常解除装置が、
互いに相対回転可能に接続された2つの接続部材であって、それら接続部材に、前記ブレーキケーブルの当該非常解除装置の両側の部分である第一部分および第二部分がそれぞれ接続されたものと、
それら2つの接続部材を、それら接続部材に対する前記第一部分および前記第二部分の接続端の、前記ブレーキケーブルの長手方向における距離が小さい状態で固定するとともに、その固定を解除可能な固定装置と
を含む(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
固定装置を解除すれば2つの接続部材の相対回転が可能となり、それら接続部材に対する第一部分および第二部分の接続端の、ブレーキケーブルの長手方向における距離が大きい状態に相対回転し、ブレーキケーブル全体が実質的に長くなる。したがって、駆動装置が作動不能な状態にあってもパーキングブレーキが解除される。
(10)前記非常解除装置が、前記ブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たった2つの第一接続部と、前記交差方向に関して前記2つの第一接続部の間に位置する第二接続部とをそれぞれ有する2つの接続部材を含み、それら2つの接続部材の前記2つの第一接続部同士が互いに接続されるとともに、それら2つの第一接続部の一方同士の接続と前記第二接続部への前記ブレーキケーブルの接続とがそれらの相対回動を許容する状態で行われ、かつ、前記2つの第一接続部の他方同士の接続が分離可能な状態で行われる(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
2つの接続部材の2つずつの第二接続部の接続は、ケーブルを介して行われてもよく、ピン,ねじ部材等剛体により行われてもよい。前記(6)項の態様において、2本の並列ケーブルが第二部分と直接接続されてもよく、別の接続部材を介して間接に接続されてもよい。後者の態様が本項において2つの接続部材の接続がケーブルを介して行われる態様と同じになる。
本態様は前記(9)項に記載の態様の一例である。
(11)前記非常解除装置が、
一定の間隔を隔てて互いに平行に延びる一対の側板部、それら側板部の一端を結合する結合部およびその結合部から前記側板部とは反対側に延び出た接続部とを有するヨーク部材と、
中心に対して外周面が偏心した偏心円筒であって、前記ヨーク部材の前記一対の側板部の間に配設され、それら側板部の前記一端とは反対側の第二端に前記中心において相対回転可能に接続されたものと、
それら偏心円筒とヨーク部材とを、偏心円筒の偏心方向が、ヨーク部材の前記第二端から前記第一端に向かう向きとなる相対位置において固定するとともに、その固定を解除可能な固定装置と
を含み、前記ヨーク部材の前記接続部に、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分の端に形成された円環部が、前記偏心円筒の外周面に相対回転可能に嵌合された(1)項に記載のパーキングブレーキシステム。
固定装置を解除すれば、偏心円筒がヨーク部材に対して、偏心円筒の偏心方向が、ヨーク部材の第一端から第二端に向かう向きとなるように回転する。その際、第二部分の端に形成された円環部が偏心円筒の軽快な回転を許容する。上記偏心円筒の回転により、上記円環部の中心と、ヨーク部材の接続部との、ブレーキケーブルの長手方向における距離が増大するため、結局、ブレーキケーブルが実質的に長くブレーキケーブルの実質的延長量は偏心円筒の偏心量の2倍であり、実質的延長量を精度良く規定することが容易である。
本態様は前記(9)項に記載の態様の一例である。
本発明の一実施例である電動パーキングブレーキシステムを図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、符号10は電動モータを示し、符号12はクラッチ付き運動変換機構を示す。クラッチ付き運動変換機構12は、電動モータ10の出力軸の回転を出力部材(本実施例においては後述のナット)の直線運動に変換するとともに、出力部材に加えられる力によって電動モータ10が回転させられることを防止する。符号14,16は左右後輪を示し、符号18,20は車輪14,16にそれぞれ設けられたパーキングブレーキを示す。パーキングブレーキ18,20とクラッチ付き運動変換機構12とは、それぞれ、ブレーキケーブル22,24によって接続されている。クラッチ付き運動変換機構12は後述のイコライザを含んでおり、出力部材の出力を二等分してブレーキケーブル22,24に伝達する。それにより、ブレーキケーブル22,24が電動モータ10の作動により引っ張られると、パーキングブレーキ18,20が作用する状態とされる。本実施例においては、電動モータ10,クラッチ付き運動変換機構12,ブレーキケーブル22,24、パーキングブレーキ18,20等により電動パーキングブレーキ機構30が構成されている。
図1において、符号10は電動モータを示し、符号12はクラッチ付き運動変換機構を示す。クラッチ付き運動変換機構12は、電動モータ10の出力軸の回転を出力部材(本実施例においては後述のナット)の直線運動に変換するとともに、出力部材に加えられる力によって電動モータ10が回転させられることを防止する。符号14,16は左右後輪を示し、符号18,20は車輪14,16にそれぞれ設けられたパーキングブレーキを示す。パーキングブレーキ18,20とクラッチ付き運動変換機構12とは、それぞれ、ブレーキケーブル22,24によって接続されている。クラッチ付き運動変換機構12は後述のイコライザを含んでおり、出力部材の出力を二等分してブレーキケーブル22,24に伝達する。それにより、ブレーキケーブル22,24が電動モータ10の作動により引っ張られると、パーキングブレーキ18,20が作用する状態とされる。本実施例においては、電動モータ10,クラッチ付き運動変換機構12,ブレーキケーブル22,24、パーキングブレーキ18,20等により電動パーキングブレーキ機構30が構成されている。
クラッチ付き運動変換機構12は、図2に示すように、ギヤ列40,クラッチ42,ねじ機構44等を含む。
ギヤ列40は、複数のギヤ46,48,50から成る。電動モータ10の出力軸52にはギヤ46が噛合され、ギヤ46の回転が、ギヤ48を経てギヤ50に伝達される。ギヤ50の電動モータ10とは反対側の端面には、軸線方向と平行に突出する駆動伝達部54が設けられている。
クラッチ42は、一方向クラッチであり、図3に示すように、ハウジング60と、そのハウジング60の内周側に設けられたコイルスプリング62と、クラッチ42の出力軸64と一体的に回転可能なロータ66とを含む。コイルスプリング62は、巻径が弾性的に僅かに収縮させられた状態でハウジング60に嵌合されており、それの外周面がハウジング60の内周面に密着し、素線の端部68,70が、それぞれ、内周側に向かって突出させられた状態で設けられている。また、ギヤ50の駆動伝達部54が2つの端部68,70で挟まれた2つの空間の一方に位置し、ロータ66が他方に位置する。
ギヤ列40は、複数のギヤ46,48,50から成る。電動モータ10の出力軸52にはギヤ46が噛合され、ギヤ46の回転が、ギヤ48を経てギヤ50に伝達される。ギヤ50の電動モータ10とは反対側の端面には、軸線方向と平行に突出する駆動伝達部54が設けられている。
クラッチ42は、一方向クラッチであり、図3に示すように、ハウジング60と、そのハウジング60の内周側に設けられたコイルスプリング62と、クラッチ42の出力軸64と一体的に回転可能なロータ66とを含む。コイルスプリング62は、巻径が弾性的に僅かに収縮させられた状態でハウジング60に嵌合されており、それの外周面がハウジング60の内周面に密着し、素線の端部68,70が、それぞれ、内周側に向かって突出させられた状態で設けられている。また、ギヤ50の駆動伝達部54が2つの端部68,70で挟まれた2つの空間の一方に位置し、ロータ66が他方に位置する。
電動モータ10の回転に伴ってギヤ50が回転すると、駆動伝達部54が端部68,70のいずれか一方に当接し、コイルスプリング62が巻き締められてハウジング60の内周面とスプリング62の外周面との間の摩擦力が小さくなる。それによって、コイルスプリング62,ロータ66が回転可能となり、出力軸64を回転させる。出力軸64はギヤ50と一体的に回転させられるのであり、クラッチ42によって、電動モータ10の回転が出力軸64に伝達されることになる。
電動モータ10に電流が供給されない状態において、出力軸64にトルクが加わると、ロータ66が端部68,70のいずれか一方に当接し、それによって、コイルスプリング62が拡径させられる。コイルスプリング62の外周面とハウジング60の内周面との間の摩擦力が大きくなり、コイルスプリング62の回転は阻止される。クラッチ42によって、出力軸64のトルクのギヤ50への伝達が阻止され、電動モータ10に電流が供給されない状態において、出力軸64に加えられるトルクによって電動モータ10が回転させられることはないのである。
電動モータ10に電流が供給されない状態において、出力軸64にトルクが加わると、ロータ66が端部68,70のいずれか一方に当接し、それによって、コイルスプリング62が拡径させられる。コイルスプリング62の外周面とハウジング60の内周面との間の摩擦力が大きくなり、コイルスプリング62の回転は阻止される。クラッチ42によって、出力軸64のトルクのギヤ50への伝達が阻止され、電動モータ10に電流が供給されない状態において、出力軸64に加えられるトルクによって電動モータ10が回転させられることはないのである。
ねじ機構44は、ハウジング80と、軸線Lと平行な方向に延びた雄ねじ部材82と、雄ねじ部材82に螺合させられた図示しないナットと、ナットにM軸線回りに相対回動可能に取り付けられたイコライザ84とを含む。雄ねじ部材82は、一対のラジアルベアリング85(他方は図示は省略する)、ニードルスラストベアリング86を介して、ハウジング80に相対回転可能に支持される。イコライザ84の両アームには、それぞれ、ブレーキケーブル22,24のインナケーブル87が連結されている。イコライザ84の本体には係合突部88が設けられ、図示は省略するが、ハウジング80に、軸線Lと平行な方向に設けられたガイドに係合させられる。その結果、イコライザ84は、ハウジング80に、軸線Lを中心とした相対回転不能、軸線Lと平行な方向に相対移動可能、かつ、係合突部88の回り(軸線Mの回り)に相対回動可能となっている。
イコライザ84は、図2に実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で、ハウジング80に対して相対移動可能とされており、イコライザ84の相対移動に伴ってブレーキケーブル22,24のインナケーブル87が引っ張られたり、緩められたりする。また、イコライザ84は、2つのブレーキケーブル22,24のインナケーブル87に加えられる張力(以下、単にブレーキケーブル22,24の張力という)が同じになるように、係合突部88の回り(軸線Mの回り)に回動させられる。
なお、ハウジング80の内部には、ブレーキケーブル24の張力を検出する張力センサ90が設けられている。イコライザ84により、ブレーキケーブル22,24に加えられる張力は同じ大きさとされるため、張力センサ90によって検出されたブレーキケーブル24に加えられた張力は、ブレーキケーブル22に加えられた張力でもある。
なお、ハウジング80の内部には、ブレーキケーブル24の張力を検出する張力センサ90が設けられている。イコライザ84により、ブレーキケーブル22,24に加えられる張力は同じ大きさとされるため、張力センサ90によって検出されたブレーキケーブル24に加えられた張力は、ブレーキケーブル22に加えられた張力でもある。
上記パーキングブレーキ機構30はパーキングブレーキ制御コンピュータ100(以下、PKB ECU100と略称する)により制御される。PKB ECU100には、駆動回路101を介して前記電動モータ10が接続され、上記張力センサ90,パーキングブレーキスイッチ102(PKB SW)等が接続されている。PKB ECU100はPKB SW102の操作に応じて作動し、張力センサ90により検出される張力が目標張力と等しくなるように、すなわちパーキングブレーキ18,20の作動力が目標作動力と等しくなるように、電動モータ10の作動を制御する。目標張力は、パーキングブレーキ18,20を、車両を駐車させるために作動させるのか、車両の走行中にサービスブレーキの補助ブレーキとして機能させるために作動させるのかによって異なる大きさに設定される。また、車両を駐車させるために作動させる場合には、前後加速度センサ92により検出され、走行安定制御コンピュータ94を介して供給される路面の勾配に応じた大きさに設定される。
上記ブレーキケーブル22,24の一方の途中、図示の例ではブレーキケーブル22の途中に、非常解除装置92が設けられている。この非常解除装置92は、例えば、PKB ECU100,電動モータ10,運動変換機構12等の故障や作動不良によって、作用状態にあるパーキングブレーキ18,20が解除不能に陥った場合に、ブレーキケーブル22の、電動モータ10および運動変換機構12を含む駆動装置13と、パーキングブレーキ18とへの両接続端の間の長さを増加させることによりパーキングブレーキ18,20を解除するためのものである。
この非常解除装置92としては、例えば、図4のものを採用することができる。この非常解除装置92は、ブレーキケーブル22のインナケーブル87の途中に長さを異にする2本のケーブル110,112が互いに並列に接続された並列ケーブル部114を含み、通常は短い側のケーブル110を介して張力が伝達され、非常時、すなわちパーキングブレーキ18,20が電動モータ10による解除が不能な状態に陥った場合に、ケーブル110が矢印で示すように切断されることにより、長い側のケーブル112により張力が伝達される状態とされるものである。長い側のケーブル112により張力が伝達される状態にされれば、実質的に、インナケーブル87のイコライザ84およびパーキングブレーキ18とへの両接続端間の長さが増加し、その結果、イコライザ84の回動を伴ってブレーキケーブル22,24(厳密にはそれらのインナケーブル87)の張力が消滅させられ、パーキングブレーキ18,20が解除される。
並列ケーブル部114はきわめて簡単な構成を有するもので、安価に製造することができ、また、短い側のケーブル110を切断するという極めて簡単な手動操作によりパーキングブレーキ18,20を解除することができる。
並列ケーブル部114がブレーキケーブル22の任意の位置に設け得ることも利点の一つであり、短い側のケーブル110の切断を行い易い場所、例えば、インナパネルの運転席近くに設ければ、解除のための手動操作が特に容易になる。
さらに、本実施例においては、ブレーキケーブル22,24の一方に並列ケーブル部114を設けるのみで、イコライザ84の回動を利用して、2つのパーキングブレーキ18,20を共に解除することができる。ただし、イコライザ装置と駆動装置との間にもブレーキケーブルが配索される場合には、このブレーキケーブルに非常解除装置を設けることも可能である。
並列ケーブル部114がブレーキケーブル22の任意の位置に設け得ることも利点の一つであり、短い側のケーブル110の切断を行い易い場所、例えば、インナパネルの運転席近くに設ければ、解除のための手動操作が特に容易になる。
さらに、本実施例においては、ブレーキケーブル22,24の一方に並列ケーブル部114を設けるのみで、イコライザ84の回動を利用して、2つのパーキングブレーキ18,20を共に解除することができる。ただし、イコライザ装置と駆動装置との間にもブレーキケーブルが配索される場合には、このブレーキケーブルに非常解除装置を設けることも可能である。
上記のように、短い側のケーブル110が切断された状態においても、イコライザ84とパーキングブレーキ18とは長い側のケーブル112およびインナケーブル87によって接続されているため、PKB ECU100,電動モータ10,運動変換機構12等の作動不能状態が解消されれば、電動モータ10の作動によりパーキングブレーキ18,20を作用状態にすることができる。短い側のケーブル110と長い側のケーブル112との長さの差がそのように設定されているのであり、それによって、非常解除装置を元の状態に復帰させる作業を急ぐ必要がない効果が得られる。
上記並列ケーブル部114におけるように短い側のケーブル110を切断する代わりに、図5の延長装置120により短い側のケーブル110を延長できるようにすることも可能である。延長装置120を上記並列ケーブル部114全体の代わりに採用することも可能である。延長装置120は、一端部が車体の一部122に回動可能に保持された雄ねじ部材124と、その雄ねじ部材124に螺合された雌ねじ部材126と、ロックナット128と、雌ねじ部材126の自由端部に固定されたカラー部130とを含んでいる。カラー部材130は先端部に、先端に向かうに従って直径が加速度的に増大するガイド部132を備えている。符号134は六角頭部であり、雌ねじ部材126を回転操作するための工具を係合させるべき工具係合部、換言すれば、被操作部として機能する。雄ねじ部材124は基端部に、インナケーブル78の長手方向と直交する方向に延びる軸部135を備え、この軸部135が車両の一部122に回転可能に取り付けられることにより、延長装置120が軸部135の軸線まわりに回動可能であり、インナケーブル87はほぼ、その回動により延長装置120が描く軌跡である円に対する接線の方向にほぼ平行に延びている。
インナケーブル87は、駆動装置13側の第一部分136とパーキングブレーキ18側の第二部分138とに分かれており、両者136,138間に延長装置120が設けられている。第一部分136の先端部が雄ねじ部材124の自由端部に固定的に接続され、第二部分138の末端部が、スリーブ130にカラー部130の軸線まわりに相対回転可能かつ軸線に平行な方向に移動不能に接続されている。図示の例では、第二部分138の末端部に形成された環状部140が、カラー部130のガイド部132と位置決めリング142との間の部分に相対回転可能かつ軸方向には移動不能に嵌合されている。
通常は、雌ねじ部材126が雄ねじ部材124の自由端から延び出た状態においてロックナット128により雄ねじ部材124に固定されている。この状態では、第一部分136の先端部とカラー部130との2重になっている部分が長く、ブレーキケーブル22(厳密にはインナケーブル87全体が短くなっている。換言すれば、並列ケーブル部の短い側のケーブル110が短い状態にあるのである。
この状態で、駆動装置13が作動させられれば、インナケーブル87が図5において上方へ移動させられ、パーキングブレーキ18,20が作用状態とされるのであるが、上記インナケーブル87の移動は、延長装置120全体が、雄ねじ部材124の車体の一部122への接続点(軸部135の軸線)を中心に回動することにより許容される。しかも、延長装置120は、両端部が車体の一部122とインナケーブル87とにより保持されているため、車両の走行時に延長装置120が大きく揺れることが回避される。すなわち、雄ねじ部材124を車体の一部122に相対回動可能に保持させることは不可欠ではなく、省略することも可能であるが、その場合に比較して、延長装置120の揺れが小さくて済むのである。
この状態で、駆動装置13が作動させられれば、インナケーブル87が図5において上方へ移動させられ、パーキングブレーキ18,20が作用状態とされるのであるが、上記インナケーブル87の移動は、延長装置120全体が、雄ねじ部材124の車体の一部122への接続点(軸部135の軸線)を中心に回動することにより許容される。しかも、延長装置120は、両端部が車体の一部122とインナケーブル87とにより保持されているため、車両の走行時に延長装置120が大きく揺れることが回避される。すなわち、雄ねじ部材124を車体の一部122に相対回動可能に保持させることは不可欠ではなく、省略することも可能であるが、その場合に比較して、延長装置120の揺れが小さくて済むのである。
パーキングブレーキ18,20を手動操作により解除する必要が生じた場合には、ロックナット128を緩め、雌ねじ部材126を雄ねじ部材124に対して後退させれば、第一部分136の先端部とカラー部との2重になっている部分が短くなり、並列ケーブル部の短い側のケーブル110が長くなる。その結果、長い側のケーブル112によって張力が伝達される状態となれば、ロックナット128により雌ねじ部材126を雄ねじ部材124に固定し、延長装置120によるパーキングブレーキ18,20の解除操作が終了する。
この解除操作において、インナケーブル87の延長量は長い側のケーブル112の長さによって決まるため、短い側のケーブル110の延長は、長い側のケーブル112により張力が伝達される状態になるまで行われればよく、延長量の過不足が容易に回避される。
また、万一、延長装置120が破損した場合にも、電動モータ10を主体とする駆動装置13の駆動力は長い側のケーブル112により伝達されるため、長い側のケーブル112はフェイルセーフ装置の役割も果たす。
この解除操作において、インナケーブル87の延長量は長い側のケーブル112の長さによって決まるため、短い側のケーブル110の延長は、長い側のケーブル112により張力が伝達される状態になるまで行われればよく、延長量の過不足が容易に回避される。
また、万一、延長装置120が破損した場合にも、電動モータ10を主体とする駆動装置13の駆動力は長い側のケーブル112により伝達されるため、長い側のケーブル112はフェイルセーフ装置の役割も果たす。
電動モータ10等が作動可能となった場合には、ロックナット128を緩め、雌ねじ部材126を前進させ、ロックナット128を締めればよく、延長装置120を容易に当初の状態に復帰させることができる。
なお、上記のように、雌ねじ部材126が回転操作される場合、第一部分134とガイド部132との間にすべりが生じ、所要回転トルクが大きくなる。それを回避するために、ガイド部132の少なくとも内周面をポリテトラフルオロエティレン等の低摩擦材料により形成したり、ガイド部132を雌ねじ部材16に対して相対回転可能としたりすることが望ましい。
なお、上記のように、雌ねじ部材126が回転操作される場合、第一部分134とガイド部132との間にすべりが生じ、所要回転トルクが大きくなる。それを回避するために、ガイド部132の少なくとも内周面をポリテトラフルオロエティレン等の低摩擦材料により形成したり、ガイド部132を雌ねじ部材16に対して相対回転可能としたりすることが望ましい。
上記非常解除装置において、長い側のケーブル112を省略してもよい。その態様の一例を図6に示す。この実施例は、長い側のケーブル112を省略するとともに、第一部分136と第二部分138とを共に雄ねじ部材124の自由端部に固定した点において図5の実施例と異なっている。
本実施例において、パーキングブレーキ18,20を手動で解除する必要が生じた場合に、雌ねじ部材126が回転操作されて後退させられることは、上記実施例と同じである。しかし、インナケーブル87の延長量が長い側のケーブル112により規定されることを期待できないので、雌ねじ部材126を正確に設定量だけ後退させることが必要である。そのために、図示は省略するが雌ねじ部材126の雄ねじ部材124に対する後退限度を規定するストッパ装置を設けることが有効である。
本実施例において、パーキングブレーキ18,20を手動で解除する必要が生じた場合に、雌ねじ部材126が回転操作されて後退させられることは、上記実施例と同じである。しかし、インナケーブル87の延長量が長い側のケーブル112により規定されることを期待できないので、雌ねじ部材126を正確に設定量だけ後退させることが必要である。そのために、図示は省略するが雌ねじ部材126の雄ねじ部材124に対する後退限度を規定するストッパ装置を設けることが有効である。
非常解除装置の別の実施例を図7に示す。本実施例は、2つの接続部材150,152と、それら接続部材150,152を接続する2本の等しい長さのケーブル154,156とを含んでいる。接続部材150,152はそれぞれ、ブレーキケーブル22(厳密にはインナケーブル87)の長手方向と直交する直交方向に隔たった2個所に、第一接続部としての第一接続穴160,162を備え、それら第一接続穴160,162の上記直交方向における中央位置に第二接続部としての第二接続穴164を備えている。そして、接続部材150と接続部材152とは、それらの互いに対応する第一接続穴160,162同士においてケーブル154,156により接続されている。ケーブル154,156の各端部が各第一接続穴160,162に通された後、180度曲げられ、溶接等適宜の固定手段により固定されることによって、環状の接続端部166が形成されているのである。また、接続部材150,152の各第二接続穴164にインナケーブル87の第一部分168と第二部分170とが、ケーブル154,156と同様の手段により接続されている。
以上のようにして、接続部材150,152と、ケーブル154,156および第一部分168,第二部分170とは、互いに相対回動可能に接続されており、パーキングブレーキ18,20を手動操作で解除することが必要になった場合に、ケーブル154,156のいずれか一方が切断される。図示の例ではケーブル156が切断され、その結果、インナケーブル87に加えられている張力により、接続部材150,152が図8に示す状態に回動させられ、第一接続穴160の中心と第二接続穴164の中心とを結ぶ線分と、第一部分168の軸線と、第二部分170の軸線とが一直線上に位置する状態となる。その結果、接続部材150の第二接続穴164と接続部材152の第二接続穴164との中心間距離がケーブル154が切断される前より長くなり、その分インナケーブル87の接続端間の長さが長くなって、パーキングブレーキ18,20が解除される。
図9ないし図11に別の非常解除装置を示す。この装置は、原理的には、上記実施例における2つのケーブル154,156を、接続ピン180および接続ボルト182に変更したものに相当する。接続部材184,186はそれぞれ、ブレーキケーブル22(厳密にはインナケーブル87)の長手方向と直交する直交方向に隔たった2個所に、2つの第一接続部、それら第一接続部の上記直交方向における中央位置に第二接続部を備えている。2つの第一接続部の一方はピン穴190であり、他方はボルト穴192および雌ねじ穴194である。第二接続部は、前記接続部材150,152におけると同様に、接続穴196であり、これら接続穴196にはインナケーブル87の第一部分168と第二部分170とが接続されている。
接続部材184,186は、対応するピン穴190に接続ピン180が挿入されることにより、インナケーブル87の長手方向に直角な回動軸線(接続ピン180の軸線)まわりに相対回動可能に連結されており、また、ボルト穴192を通して雌ねじ穴184に接続ボルト182が螺合されることにより相対回動が防止されている。この状態では、接続部材184,186の2つの接続穴196の間の距離が小さい状態にあるが、パーキングブレーキ18,20を手動操作で解除することが必要になり、接続ボルト182が取り外されれば、接続部材184,186が接続ピン180のまわりに回動可能となり、接続ピン180の軸線と接続穴196の中心線とを結ぶ線分が、インナケーブル87の長手方向と一致する状態となり、接続部材184,186の2つの接続穴196の間の距離が増大する。その結果、インナケーブル87の両接続端の間の長さが長くなり、パーキングブレーキ18,20が解除される。本実施例においては、接続ボルト182,ボルト穴192,雌ねじ穴194によって接続部材184,186の固定装置が構成されているのである。
図12ないし図14にさらに別の非常解除装置を示す。この非常解除装置は、第一接続部材としてのヨーク部材200と、偏心円筒202と、固定装置204と、第二接続部材としての環状部材205とを備えている。ヨーク部材200は、一定の間隔を隔てて互いに平行に延びる一対の側板部206と、それら側板部206の一端を結合する結合部208と、その結合部208から前記側板部206とは反対側に延び出た接続部210とを備える。偏心円筒202は、円筒220の中心から外れた位置に円筒220の軸線と平行な貫通穴222が形成され、その貫通穴222に支持軸224が圧入されたものであり、支持軸224の両端部が上記一対の側板部206の支持穴226に回転可能に支持されている。固定装置204は、偏心円筒202の支持軸224の軸線から外れた位置に形成された雌ねじ穴230と、ヨーク部材200の側板206に形成された貫通穴232と、その貫通穴232を通して雌ねじ穴230に螺合される小ねじ234とを含んでいる。環状部材205は、円筒220の外周面に相対回転可能に嵌合される円環部240とその円環部240の外周面から半径方向外向きに延び出た接続部242とを備えている。
インナケーブル87の第一部分136はヨーク部材200の接続部210に接続され、第二部分138は環状部材205の接続部242に接続されている。環状部材205が第二部分138の円環部を構成しているのであるが、第二部分138の端部が環状に形成され、その環状部が偏心円筒202の外周面に相対回転可能に嵌合されるようにしてもよい。偏心円筒202は、固定装置204によって、ヨーク部材200に、偏心円筒202の偏心方向がヨーク部材200の支持穴226から接続部210に向かう向きとなる相対位置において、換言すれば、第一部分136と第二部分138との接続端の、インナケーブル87の長手方向における距離が最小となる状態で固定されている。
そして、パーキングブレーキ18,20を手動操作により解除することが必要になった場合には、小ねじ234を雌ねじ穴230から離脱させれば、偏心円筒202がヨーク部材200に対して相対的に回転し、その偏心円筒202の偏心方向が接続部210から支持穴226に向かう向きとなり、第一部分136と第二部分138との接続端の、インナケーブル87の長手方向における距離が最大となって、インナケーブル87の実質的な長さが偏心円筒202の偏心量の2倍延び、パーキングブレーキ18,20が解除される。非常解除装置は、上記各実施例におけると同様に、ブレーキケーブル22,24の一方に設けられ、イコライザ84との共同で2つのパーキングブレーキ18,20を解除する機能を果たすものであるから、偏心円筒202の偏心量は、パーキングブレーキ18,20の一方を解除するに必要なブレーキケーブル22またはブレーキケーブル24の延び量に等しくされることが望ましい。
そして、パーキングブレーキ18,20を手動操作により解除することが必要になった場合には、小ねじ234を雌ねじ穴230から離脱させれば、偏心円筒202がヨーク部材200に対して相対的に回転し、その偏心円筒202の偏心方向が接続部210から支持穴226に向かう向きとなり、第一部分136と第二部分138との接続端の、インナケーブル87の長手方向における距離が最大となって、インナケーブル87の実質的な長さが偏心円筒202の偏心量の2倍延び、パーキングブレーキ18,20が解除される。非常解除装置は、上記各実施例におけると同様に、ブレーキケーブル22,24の一方に設けられ、イコライザ84との共同で2つのパーキングブレーキ18,20を解除する機能を果たすものであるから、偏心円筒202の偏心量は、パーキングブレーキ18,20の一方を解除するに必要なブレーキケーブル22またはブレーキケーブル24の延び量に等しくされることが望ましい。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、これらは文字通り例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
10:電動モータ 12:クラッチ付き運動変換機構 14,16:車輪 18,20:パーキングブレーキ 22,24:ブレーキケーブル 30:パーキングブレーキ機構 84:イコライザ 90:張力センサ 100:パーキングブレーキ制御コンピュータ(PKB ECU) 102:パーキングブレーキスイッチ 10,112:ケーブル 114:並列ケーブル部 120:延長装置 122:車体の一部 124:雄ねじ部材 126:雌ねじ部材 130:カラー部 132:ガイド部 134:六角頭部 135:軸部 136:第一部分 138:第二部分 150,152:接続部材 154,156:ケーブル 160,162:第一接続穴 164:第二接続穴 166:接続端部 168:第一部分 170:第二部分 180:接続ピン 182:接続ボルト 184,186:接続部材 190:ピン穴 192:ボルト穴 194:雌ねじ穴 196:接続穴 198:固定装置 200:ヨーク部材 202:偏心円筒 204:固定装置 205:環状部材 206:側板部 208:結合部 210:接続部
Claims (6)
- 電動モータを駆動源とする駆動装置により、ブレーキケーブルを介してパーキングブレーキが作用状態と解除状態とに制御されるパーキングブレーキシステムであって、
前記ブレーキケーブルに、非常時に、そのブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとへの両接続端の間の長さを増加させることにより前記パーキングブレーキを解除する非常解除装置が設けられたパーキングブレーキシステム。 - 前記非常解除装置が、前記ブレーキケーブルの途中に長さを異にする2本のケーブルが互いに並列に接続された並列ケーブル部を含み、通常は短い側のケーブルを介して張力が伝達され、非常時には長い側のケーブルにより張力が伝達される状態とされる請求項1に記載のパーキングブレーキシステム。
- 前記非常時に、前記短い側のケーブルが切断されることにより前記長い側のケーブルにより張力が伝達される状態とされる請求項2に記載のパーキングブレーキシステム。
- 前記非常解除装置が、前記短い側のケーブルの有効長さを手動操作により長くする延長装置を含む請求項2に記載のパーキングブレーキシステム。
- 前記非常解除装置が、
前記ブレーキケーブルの長手方向と交差する交差方向に隔たった2つの第一接続部と、前記交差方向に関して前記2つの第一接続部の中間に位置する第二接続部とを有する接続部材と、
その接続部材の前記2つの第一接続部にそれぞれ接続された2本のケーブルと
を含み、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの一方に接続された側の部分である第一部分が前記2本のケーブルに接続され、前記ブレーキケーブルの前記駆動装置と前記パーキングブレーキとの他方に接続された側の部分である第二部分が前記第二接続部に接続され、前記非常時に前記2本ケーブルの一方が切断されることにより他方のケーブルにより張力が伝達される状態となる請求項1に記載のパーキングブレーキシステム。 - 前記非常解除装置が、
互いに相対回転可能に接続された2つの接続部材であって、それら接続部材に、前記ブレーキケーブルの当該非常解除装置の両側の部分である第一部分および第二部分がそれぞれ接続されたものと、
それら2つの接続部材を、それら接続部材に対する前記第一部分および前記第二部分の接続端の、前記ブレーキケーブルの長手方向における距離が小さい状態で固定するとともに、その固定を解除可能な固定装置と
を含む請求項1に記載のパーキングブレーキシステム。
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JP2006279214A Withdrawn JP2008094281A (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | パーキングブレーキシステム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019065981A1 (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-04 | 株式会社アドヴィックス | 車両ブレーキおよび摩擦係合部材の周面の加工方法 |
CN114441185A (zh) * | 2020-11-05 | 2022-05-06 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种驻车执行器生产线的末端检测系统 |
WO2022202473A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | いすゞ自動車株式会社 | 電動パーキングブレーキの非常操作ケーブルのキャップ |
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2006
- 2006-10-12 JP JP2006279214A patent/JP2008094281A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114441185B (zh) * | 2020-11-05 | 2022-09-20 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种驻车执行器生产线的末端检测系统 |
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