JP2926237B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2926237B2
JP2926237B2 JP1087839A JP8783989A JP2926237B2 JP 2926237 B2 JP2926237 B2 JP 2926237B2 JP 1087839 A JP1087839 A JP 1087839A JP 8783989 A JP8783989 A JP 8783989A JP 2926237 B2 JP2926237 B2 JP 2926237B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はブレーキ装置、特に車両用のブレーキ装置に
関する。
(従来の技術) 従来、車両の制動は圧縮空気をブレーキシリンダに導
入してピストンを軸方向に移動しこの軸方向に制動力を
伝達することにより行われる。また他の従来構成におい
ては、駐車あるいは緊急停止に常用ブレーキを得るため
強力なバネが使用する構成が多用されており、この場合
このバネはシリンダ内の圧縮空気により圧縮保持されて
いて、圧縮空気圧が低下したとき制動力を付与するよう
に構成される。
現在、車両には圧縮空気システムを使用しない構成、
即ち制御あるいは動力発生に圧縮空気を使用せずに、制
御システムを電気的に構成する傾向が増加している。動
力源を電力に依存する装置は構造を簡素化し得、現在の
車両に搭載する装置として汎用性がある。従つて動力源
及び制御源として電気を使用することが望まれる。
電力を運転車から与えられる電気信号に応じて機械的
な制動力に変換する構成が近年注目されて来ている。こ
の構成の条件は例えば、精度あるいは応答時間に関して
適応性が高いが、簡素性、信頼性更に車両の下部で受け
る極めて大きな応力に対する耐性についても適応性が高
い。
しかしていわゆる電気一機械的ブレーキ装置の異なる
条件を満足させるため、各種の構成が提案されている。
例えば電動モータを用いて通常のバネ(螺旋バネ)に張
力を与え、必要に応じてこの張力を利用し制動力を与え
る構成が、米国特許出願第874219号、米国特許第221860
5号、第4033435号、第4202430号及びドイツ国特許出願
第3010335号、英国特許出願第2141500号及び欧州特許出
願第166156号に開示されている。
一方電動モータからのエネルギをコイルバネに貯蔵す
る構成が米国特許第3131788号、第3217843号及び第3280
944号に示される。これらの構成はいずれも制動力の印
加を電動モータにより制御し、且つ電動モータによりバ
ネに張力を与えるように設けられている。
また特公昭44-4073号公報には電動機から動力伝達が
なされるプーリと制動輪を装荷した回転軸とに2つの端
部の各々をコイルスプリングに係止させ、電動機の付勢
時と滅勢時とに、制動力の伝達、非伝達の切換えを行な
うクラツチ制御構成が開示されている。
(発明が解決しようとする間題点) しかしながら上述の従来構成、例えば特公昭44-4073
号に開示の構成では、コイルスプリングからの制動力を
積極的に伝達と非伝達とに切換える制御を充分に迅速に
する構成の提供に至っておらず、装置に必要なレベルの
応答時間で制御を得ることは依然として実質的に困難で
あつた。
しかして本発明においてはブレーキ装置に要求される
すべての条件を満足させ、且つ現存の装置に必要なレベ
ルの応答時間で制御を実現することを目的とする。この
目的を達成するためクラツチ制御部材が駆動スリーブと
ボールネジ等の運動変換部材との間に配置され、エネル
ギー貯蔵部材から力伝達部材へ制御可能に制動力が円滑
に伝達されるように構成される。この場合エネルギー貯
蔵部材が好ましくはコイルバネであり、エネルギ供給部
材がコイルバネに張力を与えるモータ、好ましくは電動
モータにされる。従ってこのモータはコイルバネの張力
をその力伝達系と独立して一定に保持することに使用さ
れる。
(間題点を解決するための手段) しかして本発明によれば特に、回転運動のエネルギー
を蓄積するエネルギ貯蔵部材と、前記エネルギー貯蔵部
材に対しエネルギを供給するエネルギ供給部材と、制動
力の力伝達部材と、前記の回転運動を前記力伝達部材へ
の軸方向の運動に変換する運動変換部材と、前記エネル
ギー貯蔵部材から前記運動変換部材へ回転運動を伝達す
る駆動スリーブと、前記運動変換部材に連結された駆動
リングと、前記駆動スリーブと前記運動変換部材との間
に配置されるクラツチ制御部材とを備え、クラツチ制御
部材は前記エネルギー貯蔵部材から前記力伝達部材に伝
達される制動力を積極的に伝達と非伝達とに切換えるよ
う制御可能に設けられてなる、前記力伝達部材を介して
制動力が与えられるブレーキ装置により、上記目的を達
成する。
この場合本発明の一実施例においてはクラツチ・制御
部材が、駆動スリーブとハウジングとの間に配設され駆
動スリーブの制動力付与方向への回転を許容する外締付
バネと、駆動スリーブと駆動リングとの間において駆動
リングと同軸にして連結され且つ運動変換部材と連結さ
れる内締付バネと、内蹄付バネを制御して駆動スリーブ
が制動力付与方向に回転されるとき駆動スリーブを駆動
リングに連結し、且つ駆動スリーブの制動力解放方向へ
の回転を可能にする制御スリーブとが包有される。
更に好ましい実施例によれば、制御スリーブが駆動ス
リーブと同心に配設され、駆動リングが内締付バネの一
端部に連結され、これにより制御スリーブが制動力解放
方向に回転されたとき内締付バネが解放され、駆動リン
グが制御スリーブと同一の回動距離だけ制動力解放方向
に回転されるように構成される。
別の好ましい実施例によれば、駆動スリーブは外締付
バネの一端部に連結され、適常時には駆動スリーブが制
動力付与方向に回転することが阻止され、また外蹄付バ
ネは制御スリーブの外周部に同軸に配置され、これによ
り制御スリーブが制動力付与方向に回転されたとき外締
付バネの締付力が解放されて駆動スリーブが制御スリー
ブと同一の回動距離、制動力付与方向に回転されるよう
に構成される。
且つブレーキ装置を制御する条件を良好にするため、
制動力の付与及び解放を得るべく制御スリーブが双方向
に回転可能に電気制御モータに連結される。
更に本発明の他の実施例によれば、クラツチ制御部材
には、駆動スリーブとハウジングとの間に配設され駆動
スリーブの制動力付与方向への回転を許容する外締付バ
ネと、駆動スリーブと駆動リングとの間において駆動リ
ングと同軸にして連結され且つ運動変換部材と連結され
る内締付バネと、2個の電磁石により軸方向に移動可能
にされハウジング又は駆動リングから一方の締付バネの
端部の固定を解放して駆動スリーブを制動力付与方向に
回転可能に又は駆動リングを制動力解放方向に向転させ
る制御部材とが包有されてなる。
(作用) 上述の本発明のブレーキ装置によれば、特に制動用の
コイルバネにモータにより張力を与えるように設け、且
つ駆動スリーブとこれを制動力付与方向に回転させる外
締付バネとを備えると共に制御スリーブとこれを制動力
解放方向に回転させる内締付バネとを具備させてクラツ
チ制御部材を構成させることにより、制動の応答性を、
より良好にすることができる。
(実施例) 第1図を参照するに、本発明による電気・機械式ブレ
ーキ装置の一実施例が示されている。このブレーキ装置
には図面において左側に配置されるバネ付きリツド2と
図面において右側に配置される機構リツド3とが包有さ
れる。ブレーキ装置の制動力の力伝達部材4はハウジン
グ1に対して軸方向に移動可能に設けられている。ハウ
ジング1及び力伝達部材4はブレーキ装置取付用部材5
を介し車両のデイスクブレーキカリパス内に配設され
る。力伝達部材4と連動するブレーキ伝達系の、図示し
ていない他の構成については当業者に容易に理解されよ
う。本実施例の電気・機械式ブレーキ装置は、力伝達部
材4が図面において左側へ移動されたとき制動力が加え
られることになる。
且つエネルギーを蓄積するエネルギー貯蔵部材として
の強力なコイルバネ6がハウジング1内に配置されてお
り、コイルバネ6は外端部が回転可能なスリーブ7に係
止され、内端部が駆動スリーブ8と係止されている。駆
動スリーブ8自体はハウジング1に保持される。またエ
ネルギー供給部材としてのモータ10がハウジング1に付
設されており、この場合、モータ10はスリーブ7上のギ
アリング7′に駆動可能に連結される。一方連結バネ例
えば締付バネ12により、モータ10のスリーブ7がある一
方向のみに回転可能にされ、コイルバネ6を締付可能に
(エネルギーを蓄積する方向にのみ巻き込み可能に)設
けられている。
回転可能な駆動リング13は駆動スリーブ8と同軸に配
置され、駆動リング13はスピンドルリング14とスプライ
ン結合されており、スピンドルリング14自体はスピンド
ル15に付設されている。駆動スリーブ8と駆動リング13
(延いては、スピンドルリング14を介するスピンドル1
5)との間の回転力の伝達が同心に配列された3部材、
即ち外締付バネ16、制御スリーブ17並びに内締付バネ18
からなるクラツチ制御部材を介して遂行される。
制御スリーブ17の外部端部即ち第1図において、右側
の端部にはギアリング17′が具備され、ギアリング17′
は双方向に回転可能な制御モータ20のロータリシヤフト
19に装着されたギアと螺合され、制御モータ20自体は機
構リツド3に取り付けられている。制御モータ20は直流
型モータ又はステツプ型モータであることが好ましく、
制御モータ20のシヤフト19には固定ヨーク22と協働する
デイスク21が装着される。デイスク21には例えば穴が形
成されており、この穴をヨーク22により計数することに
より制御モータ20の回転を制御するように構成される。
力伝達スリーブ23は力伝達部材4に付設される。また
ボールナツト25がスピンドル15に螺合され、スピンドル
15と相侯ってボールネジを形成している。ボールナツト
25は力伝達スリーブ23に対し非回転状態で連結される。
且つスピンドル15はボールベアリング26及びカツプ部材
27内のボールベアリング28を介し力伝達スリーブ23内に
おいて回転可能に保持される。またボールベアリング28
により、軸方向の力がスピンドル15からカツプ部材27へ
伝達される。
この時スピンドルリング14を有するスピンドル15と、
このスピンドル15に螺合するボールナツト25と、ボール
ナツト25に対し非回転状態で連結された力伝達スリーブ
23とが、回転運動を力伝達部材4への軸方向運動に変換
する運動変換部材をなすことになる。
一方、好ましくはゴム等の材料で作られた弾性デイス
ク30がカツプ部材27と機構リツド3との間に配設され、
圧力変換器31が機構リツド3内において弾性デイスク30
と接触するよう配置される。このとき力を受ける表面積
はカツプ部材27より圧力変換器31の方が小さいので、ス
ピンドル15からの力の一部のみが圧力変換器31へ伝達さ
れる。圧力変換器31は受けた圧力あるいは力に応じた電
気信号を発生する周知構成のものを採用し得る。
各部材間、特に外、内の2締付バネ16、18並びに制御
スリーブ17間の相関構造について、以下に説明する。外
締付バネ16の主機能により駆動スリーブ8はハウジング
1に対しある一方向に回転することが防止される。外締
付バネ16は図示の如く周設されていて、外締付バネ16の
左端部が駆動スリーブ8に対し係止される。また外締付
バネ16外面の主部は駆動スリーブ8及びハウジング1の
同軸の内円筒面と圧接するよう配置されている。数回巻
いた外締付バネ16の直径は好ましくは相対的に小さくさ
れていて(駆動スリーブ8の動作を抑止可能なバネ力の
範囲内で相対的にバネ力が小さく、制御モータ20に小出
力のものを用い得るように)、外締付バネ16の内面が円
筒状の制御スリーブ17に係止される。
一方内締付バネ18(解放バネとも言う)の主機能は駆
動スリーブ8と駆動リング13との間において一方向に回
転運動を伝達することにあり、同時に制御スリーブ17と
駆動リング13との間において他方向に回転可能に構成さ
れ得る。内締付バネ18の内面は駆動スリーブ8並びに駆
動リング13と同軸の外円筒面と接触せしめられる。内締
付バネ18の右端部は駆動リング13に対し固定され、一方
内締付バネ18の左端部には上方に延びる突出端部18′が
形成されており、突出端部18′は制御スリーブ17の左端
部の軸方向突出部17″と協働するように設けられてい
る。
上述の構成の動作を説明する。上記モータ10が駆動さ
れ、ギアリング7′を介して締付バネ12により回転が抑
止されるまで一方向にスリーブ7が回転される。このス
リーブ7の回転はコイルバネ6にエネルギーを蓄積する
方向になる。このときのエネルギ蓄積量は制動実現に充
分な量である。前記コイルバネ6の蓄積エネルギにより
駆動スリーブ8が制動力付与方向に回転可能にされてい
る。ここで外締付バネ16は、双方向に回転可能な制御モ
ータ20により回転される制御スリーブ17の、制動力付与
方向の回転によつて解放される。すなわち外締付バネ16
が駆動スリーブ8の回転を許容するよう緩められ、駆動
スリーブ8への回転阻止力が解放される。これにより内
締付バネ18に外囲され且つ圧接された駆動スリーブ8並
びに駆動リング13が内締付バネ18を介し連動回転され
る。これにより駆動リング13とスプライン結合されたス
ピンドルリング14、延いてはスピンドル15が回転され
る。スピンドル15は力伝達スリーブ23に結合されたボー
ルナツト25内でネジ回転し、ボールナツト25がスピンド
ル15に沿つて前進される。これに伴い力伝達部材4が前
進されることになる。
一方制御モータ20が上記と逆方向に回転されると、制
御スリーブ17が制動力解放方向に回動され、制御スリー
ブ17と係止された内締付バネ18が回転されてバネ力が緩
められ、内締付バネ18の締付力が解放され、内締付バネ
18が緩んで駆動スリーブ8および駆動リング13との圧接
位置から離間する。このとき外締付バネ16は制御モー夕
20の、上記の逆方向回転により再び締付けられていて、
外締付バネ16に国定された駆動スリーブ8が固定状態に
置かれる。
上述から明らかなように外締付バネ16と内締付バネ18
とは制御モータ20の一方向の回転時に一方が緩められ且
つ他方が締め込まれ、逆方向の回転時に一方が締め込ま
れ且つ他方が緩められて、上述の如き制動力付与若しく
は制動力解放が実現される。またモータ10は例えば制動
力解放の動作終了直後駆動され、コイルバネ6に常時エ
ネルギ蓄積が行なわれることになる。
更に上述の制動力付与行程に続く力伝達部材4及び力
伝達スリーブ23の図面において右方向へのブレーキ解放
行程は次の第1及び第2の2行程からなる。第1の行程
では、力伝達部材4及び力伝達スリーブ23はブレーキデ
イスク及びブレーキ・カリパスあるいはリギングから右
方向への戻り力を受け、ブレーキ・パツドはブレーキ・
デイスクから離間しようとする。
ブレーキ解放行程の第2の行程では、ブレーキ・リギ
ングからスピンドル15を介して駆動リング13へ伝達され
るトルクは実質的に零である。ブレーキ付与からの復動
力、延いてはブレーキリギング内のブレーキ・デイスク
とブレーキ・パツドとの間に所定の隙間を得るため、ト
ルクを駆動リング13に加えてブレーキ・パツドをブレー
キ・デイスクから後退させる必要がある。この第2の工
程制御スリーブ17自体には外締付バネ16により固定され
た駆動スリーブ8のバネカを受けていないから、制御モ
ータ20の、復動トルクが比較的小さくてよい。
更に上述の機械的構成並びにこれと連係する電気機構
に沿つて動作を詳述する。このシステムは図示してない
が、モータ10及び制御モータ20に電気エネルギを供給し
て以下のように制御可能に構成する。
上記のモータ10はコイルバネ6のようなエネルギ蓄積
部材にエネルギを供給する、即ちコイルバネ6に予荷重
を与え保持する。またモー夕10は断続的に動作せしめら
れる。電気システムは、電気システムに何らかの理由で
電流が流れずに制御モータ20の始動後でも、モータ10が
始動されるよう構成される。一方モータ10の電流が所定
値に達した(コイルバネ6に予荷重が与えられているこ
とを意味する)とき、モータ10は遮断される。
上記制御モータ20(並びにこの制御モータ20に連係す
る制御スリーブ17)はスピンドル15のサーボ機構として
機能する。制御モータ20の機能は詳しくは以下のとおり
である。
圧力変換器31が所定の制動力、即ちスピンドルリング
14、ボールベアリング28、カツプ部材27及び弾性デイス
ク30を介し圧力変換器31に伝達されるスピンドル15内の
抗力が所定値に達したことを示すと、制御モータ20は遮
断されることになる。このとき制御モータ20がデイスク
21及びヨーク22により決定される回転数、例えば2回転
されると、遮断されていたモータ10が再び始動される。
前記の制御モータ20は、圧力変換器31がスピンドル15の
抗力が極めて低い、例えば2kNを示すまで回転される。
この抗力レベルから、制御モータ20はデイスク21及びヨ
ーク22により決定される付加回転数だけ更に回転され
て、ブレーキ・リギング内のブレーキ・パツドとブレー
キ・デイスクとの間に所定の隙間が与えられ得る。
上述した第1図の実施例において各種設計変更が可能
である。例えば、モータ10は他の好適な装置と置換可能
であり、ブレーキ装置が要求される場合、エネルギをコ
イルバネ6へ供給する空気モータのような装置あるいは
コイルバネ6に常時十分な張力を与え維持出来る流体圧
作動型のシリンダと置換し得る。またコイルバネ6は他
の種類のバネあるいはエネルギ蓄積装置と置換可能であ
る。
回転部材の枢支構成あるいはボールネジの種類につい
ても、当業者には周知であり、各種の設計変更が考えら
れる。例えば内締付バネ18の左端部は外締付バネ16の右
端部と同一の構成をとつてもよい。更に力伝達部材4あ
るいはスピンドル15の軸方向の力に応じ信号を与える構
成、即ちカツプ部材27、弾性デイスク30及び圧力変換器
31を他の好適な装置、例えば歪ゲージと置換可能であ
る。この信号もブレーキリギングの他部から得ることが
出来る。
第2図には本発明によるブレーキ装置の第2の実施例
が示される。本実施例におけるブレーキ装置の制御構成
は上記の第1図の実施例と基本的な技術思想、構成は同
様である。従つて下述では第1の実施例との相違点に沿
つて詳述する。
第2図のブレーキ装置においてハウジング40、バネ付
きリツド41、力伝達部材42、付設部材43、コイルバネ4
4、ギアリング45′を有するスリーブ45、駆動スリーブ4
6、モータ47、締付バネ48、駆動リング49、スピンドル
リング50、スピンドル51、力伝達スリーブ52、ボールナ
ツト53、ボールベアリング54、カツプ部材55、ボールベ
アリング56、弾性リング57、圧力変換器58の構成並びに
作用は第1図の実施例の対応部材と実質的に同様であ
る。
スピンドル51は長手に延びており、固定ヨーク60と協
働するデイスク59が具備される(第1図の実施例のデイ
スク21及びヨーク22と同様の構成)。また第1図の実施
例と同様に、外締付バネ61と内締付バネ62とが設けら
れ、上記の実施例における締付バネ16、18と同様に動作
するが、外、内締付バネ61、62の制御構成は異なつてい
る。
外締付バネ61はその外面が駆動スリーブ46及びハウジ
ング40の同軸の内円筒面に圧接するよう延伸した状態で
配設される。一方内締付バネ62はその内面が駆動スリー
ブ46及び駆動リング49の同軸の外円筒面と圧接するよう
廷伸した状態で配設される。また、第1のクラツチワツ
シヤ63は非回転に且つ外締付バネ61の右端部と軸方向に
移動可能に係止される。第1のクラツチワツシヤ63はハ
ウジング40の固定肩部64に係止されていて歯付きクラツ
チを形成するように設けられている。
同様に第2のクラツチワツシヤ65は非回転に且つ内締
付バネ62の右端部と軸方向に移動可能に係止されてい
る。第2のクラツチワツシヤ65は駆動リング49の肩部66
と係止されていて歯付きクラツチを形成するように設け
られている。第1及び第2ののクラツチワツシヤ63及び
65は第1及び第2のスラストカラー68、69間に配設され
た圧縮バネ67により夫々の固定肩部64、66と係止し互い
に弾性的に離間するように押圧されている。
円筒形の制御部材70は軸方向に移動可能に設けられ、
且つ制御部材70にはハウジング40内に固定された2個の
電磁石72間に位置するよう半径部71が延設される。また
制御部材70の2個のスラストカラー68、69には2個のス
ラストカラー68、69間の距離より幾分大きな幅の円筒溝
が形成されている。この円筒溝の各端部は下述するよう
に、各々スラストカラー68、69と協働するよう位置せし
められる。一方図示の中立位置(2個の電磁石72のいず
れもが付勢されていない)にある場合、第1のクラツチ
ワツシヤ63と肩部64並びに第2のクラツチワツシヤ65と
肩部66は(スラストカラー68、69を介し)圧縮バネ67に
より係止されて保持される。
尚第2図に示した実施例において他の構成はは図1の
実施例と実質的に同様であり、コイルバネ44には張力が
付与され、制動力を加えるときは駆動スリーブ46への外
締付バネ61の阻止作用に打ち勝つように作動される。こ
の場合図2において電磁石72の左側が付勢したとき、制
御部材70がその電磁石に吸引されて第2図の左方へ移動
され、クラツチワツシヤ63と肩部64の相互が離間する。
このとき外締付バネ61の張力が解放されて、外締付バネ
61がハウジング40に圧接して係止するまで、トルクは第
1の構成と同様に駆動スリーブ46から内締付バネ62を介
し駆動リング49へ伝達される。
従つて制動力は左側の電磁石72が付勢されたとき加え
られこの制御動作は図1の実施例の制御スリーブ17の制
御モータ20により、外締付バネ16のバネカの解放動作と
同様に遂行される。この左の電磁石72が消勢されると、
クラツチワツシヤ63と肩部64が係合され、外締付バネ61
が再び巻き込み方向に作動され、駆動スリーブ46の回転
が阻止される。
制動力解放行程では、右側の電磁石72が付勢されて、
制御部材70が図2の右方へ移動され、クラツチワツシヤ
65と肩部66が離間する。これにより、内締付バネ62の張
力が除去され、駆動リング49と係止されて、駆動リング
49が図1に関連して上述した構成同様にして制動力解放
方向に自在に回転可能となる。
本発明はブレーキ装置として説明したが、各種の分野
における力の伝達若しくは外部負荷に対する所定の位置
の保持を実現する、いわゆる「作動器」にならば適用可
能である。
(発明の効果) 上述のように構成された本発明のブレーキ装置によれ
ば、現存の装置に要求されるレベルの応答時間で制御を
実行でき、充分汎用性に富ませ得る等の効果を達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるブレーキ装置の一実施例の部分断
面図、第2図は本発明によるブレーキ装置の他の実施例
の部分断面図である。 1……ハウジング、2……バネ付きリツド、3……機構
リツド、4……力伝達部材、5……取付用部材、6……
コイルバネ、7……スリーブ、7′……ギアリング、8
……駆動スリーブ、10……モータ、12……締付バネ、13
……駆動リング、14……スピンドルリング、15……スピ
ンドル、16……外締付バネ、17……制御スリーブ、17′
……ギアリング、17″……軸方向突出部、18……内締付
バネ、18′……突出端部、19……シヤフト、20……制御
モータ、21……デイスク、22……ヨーク、23……力伝達
スリーブ、25……ボールナツト、26……ボールベアリン
グ、27……カツプ部材、28……ボールベアリング、30…
…弾性デイスク、31……圧力変換器、40……ハウジン
グ、41……バネ付きリツド、42……力伝達部材、43……
付設部材、44……コイルバネ、45……スリーブ、45′…
…ギアリング、46……駆動スリープ、47……モータ、48
……締付バネ、49……駆動リング、50……スピンドルリ
ング、51……スピンドル、52……力伝達スリーブ、53…
…ボールナツト、54……ボールベアリング、55……カツ
プ部材、56……ボールベアリング、57……弾性リング、
58……圧力変換器、59……デイスク、60……ヨーク、61
……外締付バネ、62……内締付バネ、63……クラツチワ
ツシヤ、64……肩部、65……クラツチワツシヤ、66……
肩部、67……圧縮バネ、68……スラストカラー、69……
スラストカラー、70……円筒制御部材、71……延長部、
72……電磁石。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−231229(JP,A) 実開 昭62−60732(JP,U) 特公 昭44−4073(JP,B1)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転運動のエネルギーを蓄積するエネルギ
    貯蔵部材と、前記エネルギー貯蔵部材に対しエネルギを
    供給するエネルギ供給部材と、制動力の力伝達部材と、
    前記の回転運動を前記力伝達部材への軸方向の運動に変
    換する運動変換部材と、前記エネルギー貯蔵部材から前
    記運動変換部材へ回転運動を伝達する駆動スリーブと、
    前記運動変換部材に連結された駆動リングと、前記駆動
    スリーブと前記運動変換部材との間に配置されるクラツ
    チ制御部材とを備え、クラツチ制御部材は前記エネルギ
    ー貯蔵部材から前記力伝達部材に伝達される制動力を積
    極的に伝達と非伝達とに切換えるよう制御可能に設けら
    れてなる、前記力伝達部材を介して制動力が与えられる
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記エネルギー貯蔵部材がコイルバネであ
    り、前記エネルギ供給部材がコイルバネにエネルギーを
    常時蓄積されるよう設けられたモータであり、前記モー
    タによるコイルバネへのエネルギーが駆動スリーブから
    力伝達部材への制動力の伝達とは独立して一定に保持可
    能に設けられてなる特許請求の範囲第1項記載のブレー
    キ装置。
  3. 【請求項3】前記モータが電動モータである特許請求の
    範囲第2項記載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記クラツチ制御部材は、前記駆動スリー
    ブと駆動リングとの間に係止され、前記駆動スリーブに
    より制動力を付与する一方向に回転させられる外締付バ
    ネと、前記駆動スリーブと前記駆動リングとの間におい
    て前記駆動リンクと同軸に連結され、且つ前記運動変換
    部材と連結された内締付バネと、前記内締付バネを制御
    して前記駆動スリーブが前記の制動力を付与する一方向
    に画転されるとき、前記駆動スリーブを前記駆動リング
    に連結し、且つ前記駆動スリーブが制動力を解放する他
    方向に回転されるとき前記内締付バネの回転を許容する
    制御スリーブとを包有してなる特許請求の範囲第1項記
    載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記制御スリーブは前記駆動スリーブと同
    心に配設され、前記駆動リングは前記内締付バネの一端
    部に連結され、前記制御スリーブが制動力を解放する他
    方向に回転されるとき前記駆動スリーブの回転を阻止す
    る固定状態から前記外締付バネが解放され、前記駆動リ
    ングが前記制御スリーブと同一の回動距離だけ前記の制
    動力を解放する他方向に回転されるように構成されてな
    る特許請求の範囲第4項記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記外締付バネの一端部に係止された前記
    駆動スリーブは制動力を付与する一方向にのみ回転可能
    に設けられ、前記外締付バネにより前記制御スリーブの
    外周に同軸に配置されると共に一端が前記駆動スリーブ
    に連結され、前記制御スリーブが前記の制動力を付与す
    る一方向に回転されたとき前記外締付バネが解放され、
    前記駆動スリーブが前記制御スリーブと同一の回動距離
    だけ前記の制動力を付与する方向に回転可能に構成され
    てなる特許請求の範囲第5項記載のブレーキ装置。
  7. 【請求項7】前記制御スリーブは双方向に回転可能に前
    記制御モータに連結されてなる特許請求の範囲第6項記
    載のブレーキ装置。
  8. 【請求項8】制動力に応じた圧力を検出し、これに応じ
    た信号を発生する圧力変換器が具備され、前記圧力変換
    器から信号が伝達されたとき制動力を付与する一方向へ
    回転される制御モータを停止するように設けられてなる
    特許請求の範囲第7項記載のブレーキ装置。
  9. 【請求項9】制動力が零であることを示す信号が圧力変
    換器に伝達されたとき、制動力を解放する他方向に回転
    している制御モータを所定の回動距離だけ回転可能に設
    けられてなる特許請求の範囲第8項記載のブレーキ装
    置。
  10. 【請求項10】クラツチ制御部材は駆動スリーブとハウ
    ジングとの間に配設され、駆動スリーブが制動力を付与
    する一方向への回転を許容する外締付バネと、駆動スリ
    ーブと駆動リングとの間に駆動リングと同軸に連結され
    且つ駆動リングに連動作可能な内締付バネと、2個の電
    磁石により軸方向に移動可能に設けられると共に、駆動
    リングから一方の締付バネの端部の固定を解放して駆動
    スリーブが制動力を付与する一方向へ回転可能に、且つ
    駆動リングを制動力を解放する他方向に回転可能にする
    ような双方向に選択的に回転可能にする制御部材とを包
    含してなる特許請求の範囲第1項記載のブレーキ装置。
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