JP2001082514A - ディスクブレーキ装置及びその作動制御方法 - Google Patents

ディスクブレーキ装置及びその作動制御方法

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JP2001082514A
JP2001082514A JP26267699A JP26267699A JP2001082514A JP 2001082514 A JP2001082514 A JP 2001082514A JP 26267699 A JP26267699 A JP 26267699A JP 26267699 A JP26267699 A JP 26267699A JP 2001082514 A JP2001082514 A JP 2001082514A
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brake
electromagnetic brake
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JP26267699A
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English (en)
Inventor
Seiya Yokoyama
誠也 横山
Tsutomu Ota
勤 太田
Yasunari Yoshino
康徳 吉野
Takayuki Yamamoto
貴之 山本
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Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ加圧作動中に故障が生じた場合に自動
的に減圧作動させることができるディスクブレーキ装置
及びその作動制御方法を得る。 【解決手段】 ディスクブレーキ装置12のキャリパ1
4には電動アクチュエータ10が配設されており、当該
電動アクチュエータ10には超音波モータ62の回転力
を直線運動に変換するボールねじ60が配設されてい
る。ボールスクリュウ56には、遊星歯車組109及び
支持用アルミプレート124を介して電磁ブレーキ12
7と連結されたキャリアプレート92が回転可能に挿入
されている。インナパッド16の加圧作動時には電磁ブ
レーキ127が通電状態とされ、キャリアプレート92
が固定される。一方、超音波モータ62の故障時には電
磁ブレーキ127への通電が解除されてキャリアプレー
ト92が回転可能となり、ボールスクリュウ56の減圧
方向への移動が許容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動アクチュエー
タを用いたディスクブレーキ装置及びその作動制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波モータを使ったディス
クブレーキ装置が提案されている。この種のディスクブ
レーキ装置の開示例としては、特開昭63−26622
8号公報、特開平8−284980号公報、及び特開平
8−284981号公報などがある。
【0003】概略構成について簡単に説明すると、キャ
リパには通常のディスクブレーキ装置と同じようにイン
ナパッドとアウタパッドとがディスクロータを挟んで対
向した状態で配置されている。キャリパのインナパッド
側には電動アクチュエータが配設されている。電動アク
チュエータは、ボールねじ等によって構成されたトルク
変換機構部と、このトルク変換機構部のボールナットを
駆動回転させる超音波モータを備えている。超音波モー
タが駆動回転すると、ボールナットに固定されたロータ
が回転し、これによりボールスクリュウがその軸方向へ
移動する。ボールスクリュウの先端部にはプレッシャー
プレートが配設されており、このプレッシャープレート
を介してインナパッドをディスクロータ側へ押圧し、ア
ウタパッドとで所定の制動トルクを得る構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディスクブレーキ装置では、何らかの原因によって、超
音波モータが突然作動不能な状態に陥ったり、或るいは
超音波モータへの給電が断たれるといった故障が生じる
と、ロータがステータに圧接された状態で固定してしま
うので、ボールナットは非回転状態となる。また、ボー
ルスクリュウも軸線回りの回転が規制された状態にある
ため、プレッシャープレートによるインナパッドのディ
スクロータへの加圧状態が解除されずに維持されてしま
うという問題が生じる。このため、レッカー移動や故障
していない残りのブレーキを使ったリンプホーム等に支
障を来す可能性がある。
【0005】なお、特開平8−284981号公報に開
示されたディスクブレーキ装置では、パーキングブレー
キとしての使用態様を考慮してリンク機構を使った手動
操作により強制加圧可能に構成されているため、この手
法を減圧側で使用することも考えられるが、その場合に
は、自動化できないという問題が生じる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、モータ加圧作
動中に故障が生じた場合に自動的に減圧作動させること
ができるディスクブレーキ装置及びその作動制御方法を
得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、電動アクチュエータを用いてブレーキパッドを加圧
することにより当該ブレーキパッドをディスクロータの
摩擦面に圧接させ、これにより所定の制動力を発生させ
るディスクブレーキ装置であって、前記電動アクチュエ
ータは、駆動源となるモータと、このモータの回転力を
受けて軸方向へは移動せずに軸線回りに回転する回転部
材及びこの回転部材が回転することにより軸方向へ移動
する移動部材を含んで構成されたトルク変換手段と、こ
のトルク変換手段の移動部材の軸方向の端部に設けら
れ、移動部材が軸方向へ移動することによりブレーキパ
ッドに作用する押圧力を増加又は減少させる加減圧手段
と、モータに異常が発生していない通常時においては移
動部材の軸線回りの回転を阻止して軸方向移動のみを許
容し、モータに異常が発生したときには移動部材の軸線
回りの回転を許容するフェイルセーフ手段と、を備えて
いることを特徴としている。
【0008】上記構成の本発明によれば、駆動源となる
モータが正転駆動すると、その際の回転力を受けてトル
ク変換手段の回転部材がその軸線回りに回転される。こ
の回転部材は軸方向へは移動しないため、回転部材が回
転すると、移動部材がその軸方向へと移動される。これ
により、モータの回転力が移動部材の直線運動に変換さ
れる。
【0009】移動部材が軸方向の一方(ブレーキパッド
に接近する方向)へ移動すると、移動部材の端部に設け
られた加減圧手段によってブレーキパッドが加圧され
る。これにより、ブレーキパッドに作用する押圧力が増
加され、即ち加圧され、ディスクロータの摩擦面にブレ
ーキパッドが圧接される。これにより、所定の制動力が
発生する。一方、モータが逆転駆動すると、移動部材が
軸方向の他方(ブレーキパッドから離間する方向)へ移
動する。このため、加減圧手段からブレーキパッドへ作
用していた押圧力が減少され、即ち減圧され、ディスク
ロータの摩擦面に対するブレーキパッドの圧接状態(制
動状態)が解除される。
【0010】ここで、駆動源となるモータが正転駆動し
てブレーキパッドが加圧された状態にあるときに、当該
モータが故障することも考えられる。このような状況下
において、当該モータが仮に正規の電流を通電しなけれ
ば逆転し難い構造のモータであったとすると、ブレーキ
パッドが加圧された状態(制動状態)のままで維持され
ることになる。つまり、ブレーキパッドへの加圧状態
(制動状態)が解除されないことになり、レッカー移動
や故障していない残りのブレーキを使ったリンプホーム
等に支障を来す可能性がある。
【0011】しかし、本発明では、このような状況を想
定してフェイルセーフ手段を備えているため、モータに
上記のような異常が発生したときには、当該フェイルセ
ーフ手段によって、移動部材の軸線回りの回転が許容さ
れる。なお、モータに上記のような異常が発生すると、
当該モータは回転不可の状態に陥り、回転部材は非回転
状態となる。従って、フェイルセーフ手段によって移動
部材の軸線回りの回転が許容されることにより、ブレー
キパッドから加減圧手段を介して作用する反力によって
移動部材は軸線回りに回転して軸方向の他方へ移動する
ことができる。その結果、ブレーキパッドに作用してい
た押圧力は減少され、即ち自動的に減圧され、加圧状態
(制動状態)でロックされたままになるのを防止するこ
とができる。言い換えれば、本発明によれば、モータ加
圧作動中に故障が生じた場合に自動的に減圧作動(制動
解除)させることができる。よって、上記のような支障
は来さない。
【0012】なお、上記のフェイルセーフ手段は、モー
タに異常が発生していない通常時においては移動部材の
軸線回りの回転を阻止して軸方向移動のみを許容するた
め、トルク変換手段の作動に支障を来すことはない。
【0013】請求項2記載の本発明に係るディスクブレ
ーキ装置は、請求項1に記載の発明において、前記フェ
イルセーフ手段は、移動部材に係合した状態で回転可能
に設けられ、移動部材の軸方向への移動をガイドする規
制部材と、コイルが巻かれたコアと、このコアに近接し
て配置されかつコアに通電されることにより当該コアに
吸着されるアーマチャと、コアへの通電状態ではアーマ
チャのコアへの吸着を許容しかつコアへの非通電状態で
はアーマチャをコアから離間させる復帰手段と、を備え
た電磁ブレーキと、規制部材と電磁ブレーキとを相互に
連結する連結手段と、を含んで構成されていることを特
徴としている。
【0014】上記構成の本発明によれば、モータに異常
が発生していない通常時においては、電磁ブレーキが作
動状態とされる。すなわち、電磁ブレーキのコアのコイ
ルに通電される。このため、コアに近接して配置された
アーマチャが当該コアに吸着される。従って、アーマチ
ャはコアに固定された状態となる。電磁ブレーキと規制
部材とは連結手段を介して相互に連結されているため、
電磁ブレーキが作動状態になると、規制部材も固定状態
となり、この状態で保持される。このため、規制部材は
移動部材に係合した状態で回転可能に配置されている
が、電磁ブレーキが作動することにより、回転不可の状
態となる。従って、移動部材は規制部材にガイドされな
がら、軸方向へのみ移動する。
【0015】一方、モータに異常が発生したときには、
電磁ブレーキが非作動状態とされる。すなわち、電磁ブ
レーキのコアのコイルへの通電が解除される。このた
め、復帰手段によってアーマチャがコアから離間され
る。従って、アーマチャはコアに対して非固定状態とな
る。電磁ブレーキと規制部材とは連結手段を介して相互
に連結されているため、電磁ブレーキが非作動状態にな
ると、規制部材も非固定状態(フリーな状態)となり、
この状態で保持される。このため、規制部材は移動部材
に係合した状態で回転可能となる。従って、移動部材は
その軸線回りに回転することが可能となり、減圧作動す
ることができる。
【0016】このように本発明では、フェイルセーフ手
段を規制部材、電磁ブレーキ、連結手段を含んで構成し
たので、電磁ブレーキのON・OFF制御によって加圧
作動・減圧作動を簡単に切り換えることができる。
【0017】請求項3記載の本発明に係るディスクブレ
ーキ装置の作動制御方法は、請求項1又は請求項2に記
載の発明において、制動操作が行われた後、電磁ブレー
キをモータに優先して作動させることを特徴としてい
る。
【0018】上記構成の本発明によれば、制動操作が行
われた後、電磁ブレーキをモータに優先して作動させる
ため、ドライバがブレーキペダルに足を置いた瞬間等に
電磁ブレーキがONされ、ブレーキパッドの加圧作動に
備えて待機することになる。従って、ブレーキングの遅
れを短くすることができる。
【0019】請求項4記載の本発明に係るディスクブレ
ーキ装置の作動制御方法は、請求項1又は請求項2に記
載の発明において、加速操作が解除された時点で電磁ブ
レーキを作動させることを特徴としている。
【0020】上記構成の本発明によれば、加速操作が解
除された時点で電磁ブレーキが作動されるため、ドライ
バがアクセルペダルから足を離した瞬間に電磁ブレーキ
がONされ、次のブレーキング動作に備えて待機するこ
とになる。従って、ブレーキングの遅れをより一層短く
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本実
施形態に係る電動アクチュエータ10を用いたディスク
ブレーキ装置12について説明する。
【0022】図1に示されるように、ディスクブレーキ
装置12の主要部を構成するキャリパ14は、一対の
「ブレーキパッド」としてのインナパッド16及びアウ
タパッド18を備えている。インナパッド16、アウタ
パッド18は、制動時に押圧力を受ける裏金20、22
並びに当該裏金20、22におけるディスクロータ24
側の面に固着された摩擦材26、28を含んで構成され
ている。これらのインナパッド16及びアウタパッド1
8は図示しないマウンティングブラケット(トルクメン
バ)に保持されており、車輪と共に回転するディスクロ
ータ24を挟んで対向した状態で配置されている。な
お、実際には概略的に図示した図1とは異なり、制動時
以外の通常の状態では、インナパッド16の摩擦材26
及びアウタパッド18の摩擦材28はディスクロータ2
4の摩擦面から若干離間した位置に保持されている。
【0023】アウタパッド18の裏金22にはキャリパ
ボディー30の爪部32が対応して配設されており、イ
ンナパッド16の裏金20にはキャリパボディー30内
に配設された「加減圧手段」としてのプレッシャープレ
ート34が対応して配設されている。プレッシャープレ
ート34はその周囲に配設されたゴムシール36を介し
てキャリパボディー30に取り付けられており、インナ
パッド16の裏金20を押圧可能とされている。さら
に、プレッシャープレート34の底部内側には、後述す
るピストン96によって押圧されるリブ38が一体に形
成されている。
【0024】上述したプレッシャープレート34の側方
には、電動アクチュエータ10が配設されている。電動
アクチュエータ10は、ハウジング40及びカバー42
を備えている。ハウジング40は比較的長いボルト44
によってキャリパボディー30に固定されており、カバ
ー42はねじ46によってハウジング40に固定されて
いる。カバー42の側部にはコネクタ48が取り付けら
れており、このコネクタ48を介して給電線50が内部
へ導かれている。
【0025】これらのハウジング40及びカバー42並
びにキャリパボディー30によって隔成された空間に
は、「トルク変換手段」としてのトルク変換機構部52
が配設されている。トルク変換機構部52は、内周面に
雌ねじが形成された「回転部材」としてのボールナット
54と、その軸芯部に挿通されかつ外周面に雄ねじが形
成された「移動部材」としてのボールスクリュウ56
と、両者の雌ねじ及び雄ねじ間に介在された複数のボー
ル58とから成るボールねじ60によって構成されてい
る。
【0026】トルク変換機構部52におけるボールナッ
ト54の周囲には、超音波モータ62が配設されてい
る。超音波モータ62は、ステータ64、ロータ66、
及び皿ばね68によって構成されている。ステータ64
は、キャリパボディー30にビス70によって固定され
ている。また、ロータ66は、ステータ64に対して隣
接して配置されており、キー72を介してボールナット
54に連結されている。これにより、ロータ66は、ボ
ールナット54と共に回転可能とされている。さらに、
皿ばね68はロータ66に隣接して配置されており、常
にロータ66をステータ64側へ押圧付勢している。従
って、ロータ66は常に所定の加圧力でステータ64に
圧接されている。
【0027】また、ボールナット54の外周部における
第1ベアリング74の近傍には環状溝が形成されてお
り、当該環状溝には止め輪78が嵌着されている。この
止め輪78と上述した皿ばね68との間には、リング板
状の回転板80が配置されている。回転板80の外周部
には、複数極に分極したプラスチックマグネット82が
接着されている。この回転板80に対向するかたちで樹
脂基板84が配置されており、当該樹脂基板84にホー
ルIC86がプラスチックマグネット82と対向して取
り付けられている。このプラスチックマグネット82が
接着された回転板80とホールIC86とによって、ボ
ールナット54の回転数(ひいてはボールスクリュウ5
6の移動ストローク)を検出するセンサを構成してい
る。
【0028】一方、トルク変換機構部52におけるボー
ルスクリュウ56の軸芯部には、スプライン溝等から成
る支持孔88が形成されている。なお、支持孔88内に
符号90で示された部分はキーである。この支持孔88
には、キャリアプレート92の軸芯部に形成されかつス
プライン軸等から成る軸部92Aが挿入されている。従
って、キャリアプレート92の回転が拘束された状態で
は、ボールスクリュウ56は、キャリアプレート92の
軸部92Aに対して、周方向へは回転不可であるが、軸
方向へは相対移動可能とされている。
【0029】また、ボールスクリュウ56の先端部側に
は荷重センサ(推力センサ)94が内蔵されており、更
にその先端部側にはピストン96がプレッシャープレー
ト34に嵌合された状態で配設されている。荷重センサ
94には信号線98の一端部が接続されており、当該信
号線98はボールスクリュウ56、キャリアプレート9
2、後述するサンギヤ112、弾性部材116、及びカ
バー42の軸芯部をそれぞれ貫通して外部へ引き出され
ている。これにより、ボールスクリュウ56が軸方向
(ディスクロータ24側)へ移動すると、荷重センサ9
4及びピストン96を介してプレッシャープレート34
がディスクロータ24側へ押圧され、この際の押圧力が
荷重センサ94によって検出される構成である。
【0030】また、ハウジング40の中央部にはボール
スクリュウ56が進退可能な貫通孔100が形成されて
おり、更にこの貫通孔100の両側には第1凹部102
及び第2凹部104が当該貫通孔100に連通するかた
ちで隣接して形成されている。ディスクロータ24側に
位置する第1凹部102内には、第1ベアリング(玉軸
受)74が配設されている。これに対応して、キャリパ
ボディー30側には、シート106を介して第2ベアリ
ング(円錐コロ軸受又はアンギュラ玉軸受)108が配
設されている。これらの第1ベアリング74及び第2ベ
アリング108には、ボールねじ60のボールナット5
4が回転可能に支持されている。従って、ボールナット
54が回転すると、その際の回転力がボール58を介し
てボールスクリュウ56に伝達され、ボールスクリュウ
56が軸方向へ移動される構成である。
【0031】一方、ハウジング40の第2凹部104の
小径部内にはキャリアプレート92のフランジ部92B
が収容されており、更に第2凹部104の大径部内には
「連結手段」としての遊星歯車組109が配設されてい
る。具体的には、キャリアプレート92のフランジ部9
2Bの軸芯部には円筒状のブッシュ110が配置されて
おり、当該ブッシュ110の外周部にサンギヤ112が
軸支されている。なお、ブッシュ110の端部には金属
製のスラスト板114が当接されており、ブッシュ11
0から受ける軸方向荷重を受けるようになっている。ま
た、このスラスト板114はカバー42の軸芯部に配設
されたゴム等の弾性部材116に嵌め込まれて一体化さ
れており、後述するアーマチャ128とコア132との
ギャップが大きくなり過ぎないように配されている。ま
た、キャリアプレート92のフランジ部92Bの外周部
の所定位置には支軸118が立設されており、当該支軸
118にはプラネタリギヤ120が軸支されている。プ
ラネタリギヤ120はサンギヤ112と噛み合ってお
り、更にハウジング40の第2凹部104の大径部の内
側に固定されたリングギヤ122とも噛み合っている。
【0032】また、上述したサンギヤ112におけるカ
バー42側の端部にはリング板状に形成された「連結手
段」としての支持用アルミプレート124が嵌合されて
おり、この状態でサンギヤ112はビス126によって
支持用アルミプレート124に固定されている。従っ
て、サンギヤ112が回転すると、支持用アルミプレー
ト124も一体に回転する構成である。なお、支持用ア
ルミプレート124は、概念的には「支持基板」或るい
は「支持部材」として把握される要素である。
【0033】また、上述したハウジング40の第2凹部
104の外周側には、電磁ブレーキ127を構成するリ
ング板状のアーマチャ128とコイル130が巻かれた
コア132とが配設されている。これらのアーマチャ1
28とコア132との間には、僅かな隙間(ギャップ)
が設定されている。さらに、支持用アルミプレート12
4の外周面とアーマチャ128の外周面との間には、
「復帰手段」としての戻しばね(リターンスプリング)
134が介在されている。戻しばね134の内側の端部
はビス136で支持用アルミプレート124に固定され
ており、又戻しばね134の外側の端部はビス138で
アーマチャ128に固定されている。これにより、サン
ギヤ112とアーマチャ128とが、支持用アルミプレ
ート124及び戻しばね134を介して相互に連結され
ている。戻しばね134は自然状態ではアーマチャ12
8をコア132から離間させているが、コア132のコ
イル130に通電された場合には弾性変形してアーマチ
ャ128がコア132に吸着されるのを許容する構成で
ある。
【0034】上述した電動アクチュエータ10は、広義
には「制御手段」として把握されるブレーキECU14
0並びにモータ駆動回路及び電磁ブレーキ制御回路14
2によって駆動制御がなされており、これら全体でフェ
ールセーフシステムを構成している。
【0035】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。
【0036】図2には、本実施形態に係るフェールセー
フシステムの制御フローが示されている。このフローチ
ャートに示されるように、まず、ステップ150でブレ
ーキペダルスイッチがONされたか否かが判断される。
なお、ここでいうブレーキペダルスイッチとは、例え
ば、ブレーキバイワイヤシステムでのブレーキペダルに
足を置いた時にONする電気スイッチ等を指す。
【0037】ブレーキペダルスイッチがONされていな
い場合は、ステップ150で否定判断されるので、ステ
ップ152へ移行して、電磁ブレーキ127がOFFに
される。具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレーキ
制御回路142における電磁ブレーキ制御回路がOFF
の状態とされる。このため、この場合にはコア132の
コイル130には通電されず、アーマチャ128はコア
132に対してフリーな状態とされる。
【0038】逆に、ブレーキペダルスイッチがONされ
ると、ステップ150で肯定判断されるので、ステップ
154へ移行して、電磁ブレーキ127がONされる。
具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレーキ制御回路
142における電磁ブレーキ制御回路がONの状態とさ
れる。このため、この場合にはコア132のコイル13
0に通電され、戻しばね134が弾性変形することによ
りアーマチャ128がコア132に吸着(固定)され
る。これにより、戻しばね134及び支持用アルミプレ
ート124並びに遊星歯車組109を介してキャリアプ
レート92が回転不可の状態とされる。従って、この時
点では、トルク変換機構部52を構成するボールねじ6
0のボールスクリュウ56は軸方向へは相対移動可能で
あるが、周方向へは回転不可の状態とされる。
【0039】なお、補足すると、遊星歯車組109を使
っているのは、以下の理由による。すなわち、普通の電
磁ブレーキをそのまま組み込むと、重量増加及び大型化
を招き、ばね下荷重を軽くしてディスクブレーキ装置と
しても小型化したいという要請に反することになる。そ
こで、重量軽減及び小型化を図りつつ、キャリアプレー
ト92に対する固定トルクを稼ぐために遊星歯車組10
9が使われている。
【0040】上記の状態とされた後に、ステップ156
へ移行して超音波モータ62がONされる。具体的に
は、モータ駆動回路及び電磁ブレーキ制御回路142に
おけるモータ駆動回路がONの状態とされる。超音波モ
ータ62がONされると、ステータ64で発生する進行
波の振動によってロータ66が正転される。このため、
ロータ66が固定されているボールナット54が軸線回
りに回転される。これにより、ボールスクリュウ56が
直線運動(前進)し、ピストン96を介してプレッシャ
ープレート34をディスクロータ24側へ加圧する。そ
の結果、インナパッド16の摩擦材26がディスクロー
タ24の摩擦面に押圧されて両者間に所定の摩擦力が生
じ、ディスクロータ24に所定の制動トルクが作用す
る。さらに、このとき、キャリパボディー30がマウン
ティングブラケット(トルクメンバ)に対してディスク
ロータ24から離間する方向へスライドされる。これに
より、爪部32によってアウタパッド18がディスクロ
ータ24の摩擦面に押圧されて両者間に所定の摩擦力が
生じ、ディスクロータ24に所定の制動トルクが作用す
る。
【0041】なお、プレッシャープレート34を介して
インナパッド16がどの程度加圧されているか、並び
に、現時点でボールスクリュウ56がどの程度ストロー
クしているかは、荷重センサ(推力センサ)94並びに
回転板80及びホールIC86等による位置検出センサ
によって常時検出されてブレーキECU140にフィー
ドバックされており、ブレーキ操作力に応じた適切な押
圧力(制動力)となるように、超音波モータ62の駆動
が制御される。
【0042】また、上記とは逆に減圧したい場合には、
超音波モータ62のロータ66を逆転させて、ボールス
クリュウ56を直進運動(後進)させればよい。
【0043】上記の如く超音波モータ62がONされた
後、ステップ158へ移行して、モータ電流値が規定値
以下か否かが判断される。ステップ158で否定判断さ
れた場合は、モータ電流値が規定値を越えているという
ことになるから、フェイル判定(電動アクチュエータ1
0に故障発生)がなされる。例えば、加圧作動中に超音
波モータ62が突然作動不能な状態に陥ると、超音波モ
ータ62に過電流が流れるなど、モータ電流値に異常が
現れる。そこで、このような故障が超音波モータ62に
生じると、ステップ158でフェイル判定がなされて、
ステップ160へ移行して、電磁ブレーキ127がOF
Fにされる。
【0044】具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレ
ーキ制御回路142における電磁ブレーキ制御回路がO
FFの状態とされる。電磁ブレーキ127がOFFにな
ると、コア132のコイル130への通電が停止される
ため、コア132に吸着されていたアーマチャ128は
戻しばね134の付勢力(弾性復元力)によってコア1
32から離間される。このため、アーマチャ128はフ
リーな状態となり、遊星歯車組109を介してキャリア
プレート92が回転可能な状態となり、これに伴ってボ
ールスクリュウ56も軸線回りに回転可能な状態とな
る。なお、このときには、超音波モータ62のロータ6
6はステータ64に加圧されて固定された状態にあるた
め、ボールナット54は非回転状態にある。その結果、
ボールスクリュウ56がプレッシャープレート34から
の反力によって軸線回りに回転し、直線運動(後進)さ
れる。上記により、インナパッド16及びアウタパッド
18による制動状態(ブレーキロック)が解除され、最
寄りの修理工場等へ車両を搬送することが可能となる。
【0045】一方、ステップ158で肯定判断された場
合、即ちモータ電流値が規定値以下であった場合には、
ステップ162へ移行してモータ電流値がゼロか否かが
判断される。ステップ162で否定判断された場合には
そのままの状態が維持されるが、ステップ162で肯定
判断された場合には、超音波モータ62がONされた後
にモータ電流値がゼロになったということになるので、
超音波モータ62への給電線50が切れた(断線した)
可能性がある。
【0046】そこで、ステップ164へ移行して、実際
の推力が目標推力に概略一致しているか否かが判断され
る。ステップ164で肯定判断された場合、即ち両者が
概略一致している場合には、特に問題は生じていないた
め、フェイル判定はなされず、ステップ162で否定判
断された場合と同様にそのままの状態が維持される。一
方、ステップ164で否定判断された場合、即ち実際の
推力が目標推力に概略一致していない場合には、超音波
モータ62への給電線50が切れたことを意味するの
で、フェイル判定がなされる。よって、前述した場合と
同様に、ステップ160へ移行して電磁ブレーキ127
がOFFの状態とされる。
【0047】補足すると、ステップ162で肯定判断さ
れた後に更にステップ164で実際の推力が目標推力に
概略一致しているか否かを判断するのは、以下の理由に
よる。すなわち、超音波モータ62を使った場合、実際
の推力が目標推力に概略一致していると判断すると、超
音波モータ62自体に保持力があることから、省電力化
のために一旦通電を遮断する制御がなされる。従って、
超音波モータ62に異常が発生していない場合でもモー
タ電流値がゼロになっているモードがあることから、こ
のモードと超音波モータ62への給電線50が切れた場
合とを判別するために前記ステップ164を設けてい
る。
【0048】このように本実施形態では、駆動源となる
超音波モータ62の回転力をボールスクリュウ56の直
線運動に変換して被加圧部材であるインナパッド16を
加圧する電動アクチュエータ10を用いたディスクブレ
ーキ装置12において、ボールスクリュウ56の軸芯部
にキャリアプレート92を配置すると共に、当該キャリ
アプレート92と電磁ブレーキ127とを支持用アルミ
プレート124及び遊星歯車組109を介して相互に連
結し、超音波モータ62に故障が生じていない通常時に
おいては電磁ブレーキ127をONにしてキャリアプレ
ート92を回転不可の状態とし、加圧作動中に超音波モ
ータ62に故障が生じた際には電磁ブレーキ127をO
FFにしてキャリアプレート92を回転可能な状態にす
る構成としたので、加圧作動中に故障が生じた場合に自
動的に減圧作動させることができる。従って、インナパ
ッド16(及びアウタパッド18)が加圧された状態
(制動状態)のままでロックされるのを防止することが
できる。その結果、本実施形態によれば、レッカー移動
や故障していない残りのブレーキを使ったリンプホーム
等に支障を来すことがなくなる。
【0049】また、本実施形態では、フェイルセーフ手
段を規制部材(キャリアプレート92)、電磁ブレーキ
127、及び連結手段(支持用アルミプレート124、
遊星歯車組109)を含んで構成したので、電磁ブレー
キ127のON・OFF制御によって加圧作動・減圧作
動を簡単に切り換えることができる。
【0050】さらに、本実施形態では、制動操作が行わ
れた後、電磁ブレーキ127を超音波モータ62に優先
して作動させるため、ドライバがブレーキペダルに足を
置いた瞬間等に電磁ブレーキ127がONされ、インナ
パッド16の加圧作動に備えて待機することになる。従
って、ブレーキングの遅れを短くすることができる。
【0051】なお、図2に示されるフローチャートに基
づくディスクブレーキ装置12の作動制御に替えて、図
3に示されるフローチャートに基づいてディスクブレー
キ装置12の作動制御を行ってもよい。以下、図2に示
されるフローチャートと異なるところに重点を置いて説
明する。
【0052】図3には、図2とは異なるフェールセーフ
システムの制御フローが示されている。このフローチャ
ートに示されるように、まず、ステップ180でアクセ
ルペダルスイッチがONされたか否かが判断される。な
お、ここでいうアクセルペダルスイッチとは、例えば、
スロットルバイワイヤシステムでのアクセルペダルに足
を置いた時にONする電気スイッチ等を指す。
【0053】アクセルペダルスイッチがONされた場合
は、ステップ180で肯定判断されるので、ステップ1
82へ移行して、電磁ブレーキ127がOFFにされ
る。具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレーキ制御
回路142における電磁ブレーキ制御回路がOFFの状
態とされる。このため、この場合にはコア132のコイ
ル130には通電されず、アーマチャ128はコア13
2に対してフリーな状態とされる。
【0054】逆に、アクセルペダルスイッチがONされ
ていない場合には、ステップ180で否定判断されるの
で、ステップ184へ移行して、電磁ブレーキ127が
ONされる。具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレ
ーキ制御回路142における電磁ブレーキ制御回路がO
Nの状態とされる。このため、この場合にはコア132
のコイル130に通電され、戻しばね134が弾性変形
することによりアーマチャ128がコア132に吸着
(固定)される。これにより、戻しばね134及び支持
用アルミプレート124並びに遊星歯車組109を介し
てキャリアプレート92が回転不可の状態とされる。従
って、この時点では、トルク変換機構部52を構成する
ボールねじ60のボールスクリュウ56は軸方向へは相
対移動可能であるが、周方向へは回転不可の状態とされ
る。
【0055】上記の状態とされた後に、ステップ186
へ移行してブレーキペダルスイッチがONされたか否か
が判断される。ブレーキペダルスイッチがONされてい
ない場合には、ステップ186で否定判断されてステッ
プ180へ戻る。逆に、ブレーキペダルスイッチがON
された場合(制動時)には、ステップ186で肯定判断
されてステップ188へ移行して超音波モータ62がO
Nされる。具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレー
キ制御回路142におけるモータ駆動回路がONの状態
とされる。超音波モータ62がONされると、ステータ
64で発生する進行波の振動によってロータ66が正転
される。このため、ロータ66が固定されているボール
ナット54が軸線回りに回転される。これにより、ボー
ルスクリュウ56が直線運動(前進)し、ピストン96
を介してプレッシャープレート34をディスクロータ2
4側へ加圧する。その結果、インナパッド16の摩擦材
26がディスクロータ24の摩擦面に押圧されて両者間
に所定の摩擦力が生じ、ディスクロータ24に所定の制
動トルクが作用する。さらに、このとき、キャリパボデ
ィー30がマウンティングブラケット(トルクメンバ)
に対してディスクロータ24から離間する方向へスライ
ドされる。これにより、爪部32によってアウタパッド
18がディスクロータ24の摩擦面に押圧されて両者間
に所定の摩擦力が生じ、ディスクロータ24に所定の制
動トルクが作用する。
【0056】なお、上記とは逆に減圧したい場合には、
超音波モータ62のロータ66を逆転させて、ボールス
クリュウ56を直進運動(後進)させればよい。
【0057】上記の如く超音波モータ62がONされた
後は、図2に示される場合と同様である。すなわち、ス
テップ190へ移行して、モータ電流値が規定値以下か
否かが判断される。ステップ190で否定判断された場
合は、モータ電流値が規定値を越えているということに
なるから、フェイル判定(電動アクチュエータ10に故
障発生)がなされ、ステップ182へ移行して、電磁ブ
レーキ127がOFFにされる。
【0058】具体的には、モータ駆動回路及び電磁ブレ
ーキ制御回路142における電磁ブレーキ制御回路がO
FFの状態とされる。電磁ブレーキ127がOFFにな
ると、コア132のコイル130への通電が停止される
ため、コア132に吸着されていたアーマチャ128は
戻しばね134の付勢力(弾性復元力)によってコア1
32から離間される。このため、アーマチャ128はフ
リーな状態となり、遊星歯車組109を介してキャリア
プレート92が回転可能な状態となり、これに伴ってボ
ールスクリュウ56も軸線回りに回転可能な状態とな
る。なお、このときには、超音波モータ62のロータ6
6はステータ64に加圧されて固定された状態にあるた
め、ボールナット54は非回転状態にある。その結果、
ボールスクリュウ56がプレッシャープレート34から
の反力によって軸線回りに回転し、直線運動(後進)さ
れる。上記により、インナパッド16及びアウタパッド
18による制動状態(ブレーキロック)が解除され、最
寄りの修理工場等へ車両を搬送することが可能となる。
【0059】一方、ステップ190で肯定判断された場
合、即ちモータ電流値が規定値以下であった場合には、
ステップ192へ移行してモータ電流値がゼロか否かが
判断される。ステップ192で否定判断された場合には
そのままの状態が維持されるが、ステップ192で肯定
判断された場合には、超音波モータ62がONされた後
にモータ電流値がゼロになったということになるので、
超音波モータ62への給電線50が切れた可能性があ
る。
【0060】そこで、ステップ194へ移行して、実際
の推力が目標推力に概略一致しているか否かが判断され
る。ステップ194で肯定判断された場合、即ち両者が
概略一致している場合には、特に問題は生じていないた
め、フェイル判定はなされず、ステップ192で否定判
断された場合と同様にそのままの状態が維持される。一
方、ステップ194で否定判断された場合、即ち実際の
推力が目標推力に概略一致していない場合には、超音波
モータ62への給電線50が切れたことを意味するの
で、フェイル判定がなされる。よって、前述した場合と
同様に、ステップ182へ移行して電磁ブレーキ127
がOFFの状態とされる。
【0061】このように上記作動制御方法によれば、加
速操作が解除された時点で電磁ブレーキ127が作動さ
れるため、ドライバがアクセルペダルから足を離した瞬
間に電磁ブレーキ127がONされ、次のブレーキング
動作に備えて待機することになる。従って、ブレーキン
グの遅れをより一層短くすることができる。
【0062】なお、上述した実施形態では、超音波モー
タ62を使用したが、これに限らず、正規電流を通電し
なければ逆転し難いウォーム減速機構部を備えたモータ
や、コギングトルクやディテントトルクの大きいマグネ
ット内蔵モータも適用可能である。
【0063】また、上述した実施形態では、ボールねじ
60のボールナット54が超音波モータ62によって回
転されるように構成したが、逆に、ボールスクリュウ5
6がモータの駆動力を受けて回転するように構成しても
よい。また、トルク変換手段としては、ボールねじ60
に限らず、ローラねじも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電動アクチュエータを用いた
ディスクブレーキ装置のフェイルセーフシステムを示す
全体構成図である。
【図2】ディスクブレーキ装置の作動制御を示すフロー
チャートである。
【図3】図2に示された作動制御とは異なるディスクブ
レーキ装置の作動制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 電動アクチュエータ 12 ディスクブレーキ装置 16 インナパッド(ブレーキパッド) 24 ディスクロータ 34 プレッシャープレート(加減圧手段) 52 トルク変換機構部(トルク変換手段) 54 ボールナット(回転部材) 56 ボールスクリュウ(移動部材) 62 超音波モータ 92 キャリアプレート(規制部材) 109 遊星歯車組(連結手段) 124 支持用アルミプレート(連結手段) 127 電磁ブレーキ 128 アーマチャ 130 コイル 132 コア 134 戻しばね(復帰手段) 140 ブレーキECU 142 モータ駆動回路及び電磁ブレーキ制御回路
フロントページの続き (72)発明者 太田 勤 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 (72)発明者 吉野 康徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山本 貴之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA69 AA73 AA78 AA87 CC13 CC15 CC63 CC77 FA01 5H680 AA00 AA08 AA19 BB03 BB13 BB16 BC00 CC07 DD01 DD23 DD53 DD66 DD85 EE11 EE21 FF03 FF30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動アクチュエータを用いてブレーキパ
    ッドを加圧することにより当該ブレーキパッドをディス
    クロータの摩擦面に圧接させ、これにより所定の制動力
    を発生させるディスクブレーキ装置であって、 前記電動アクチュエータは、 駆動源となるモータと、 このモータの回転力を受けて軸方向へは移動せずに軸線
    回りに回転する回転部材及びこの回転部材が回転するこ
    とにより軸方向へ移動する移動部材を含んで構成された
    トルク変換手段と、 このトルク変換手段の移動部材の軸方向の端部に設けら
    れ、移動部材が軸方向へ移動することによりブレーキパ
    ッドに作用する押圧力を増加又は減少させる加減圧手段
    と、 モータに異常が発生していない通常時においては移動部
    材の軸線回りの回転を阻止して軸方向移動のみを許容
    し、モータに異常が発生したときには移動部材の軸線回
    りの回転を許容するフェイルセーフ手段と、 を備えていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記フェイルセーフ手段は、 移動部材に係合した状態で回転可能に設けられ、移動部
    材の軸方向への移動をガイドする規制部材と、 コイルが巻かれたコアと、このコアに近接して配置され
    かつコアに通電されることにより当該コアに吸着される
    アーマチャと、コアへの通電状態ではアーマチャのコア
    への吸着を許容しかつコアへの非通電状態ではアーマチ
    ャをコアから離間させる復帰手段と、を備えた電磁ブレ
    ーキと、 規制部材と電磁ブレーキとを相互に連結する連結手段
    と、 を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のディスクブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 制動操作が行われた後、電磁ブレーキを
    モータに優先して作動させることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載されたディスクブレーキ装置の作動
    制御方法。
  4. 【請求項4】 加速操作が解除された時点で電磁ブレー
    キを作動させることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載されたディスクブレーキ装置の作動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110936974A (zh) * 2018-09-21 2020-03-31 比亚迪股份有限公司 制动器、轨道交通制动系统及轨道交通系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110936974A (zh) * 2018-09-21 2020-03-31 比亚迪股份有限公司 制动器、轨道交通制动系统及轨道交通系统
CN110936974B (zh) * 2018-09-21 2021-02-23 比亚迪股份有限公司 制动器、轨道交通制动系统及轨道交通系统

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