JP6310977B2 - 爪用シール及びシールシート - Google Patents

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Description

本発明は、爪用シール及び爪用シールを複数有するシールシートに関する。
近年、手指、足指に被着して、指先を美しく見せることができる人工爪(人造爪)が提案されている(特許文献1)。また、爪に貼ることにより、装飾を施すことが可能となるシールが提案されている(特許文献2)。
実用新案登録第3199104号公報 実開平1−62705号公報
一方、近年、高齢者においては、4人中1人の割合で爪白癬に罹患すると言われている。爪白癬は自覚症状が乏しく重症化するまで治療されないことが多い。加えて、爪白癬が重症化した場合、爪が変形することにより疼痛を伴う。さらに、足の指に罹患した爪白癬が重症化すると、歩行困難となるリスクがある。
従来、爪白癬の治療には、内服薬の服用及び外用薬の塗布が行われている。しかしながら、爪白癬の治療薬は肝臓、腎臓に負担が掛かるため、既往歴に肝臓病や腎臓病がある高齢者は服用できない。また、薬剤の塗布においては、爪に薬剤を塗布するため、患部まで薬剤が浸透するのに時間を要する。さらに、入浴などにより塗布した薬剤が洗い流されてしまい、薬効を得られないことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、薬剤を爪に効果的に浸透させ、薬剤が洗い流されてしまうことを抑止することが可能な爪用シール等を提供することを目的とする。
本発明に係る爪用シールは、シート状をなす本体部と、該本体部の下面に設けられた粘着層と、シート又はフィルムで形成した外殻と該外殻内部に保持された薬剤とを有する複数の保持部と、先細り形状をなし、根元部が前記粘着層に接着され、先端部に孔部を有する複数の突起部とを備え、複数の前記突起部のそれぞれは、前記根元部内部に前記保持部を収納することを特徴とする。
本発明にあっては、保持部にて薬剤を保持し、突起部の先端から薬剤を流出させるので、ある一定量の薬剤を確実に爪の表面に供給可能となる。
本発明に係る爪用シールは、平面視三日月状をなすことを特徴とする。
本発明にあっては、人工爪を平面視三日月状とすることにより、爪の先端のみが患部である発病初期の段階に対応可能となる。
本発明に係る爪用シールは、前記被着面の一部のみに粘着剤が塗布してあることを特徴とする。
本発明にあっては、被着面の一部に粘着剤を塗布することにより、薬効のなくなった爪用シールを容易に爪から剥がすことが可能となる。
本発明に係る爪用シールは、前記被着面は複数の領域からなり、各領域には粘着力が異なる粘着剤が塗布してあることを特徴とする。
本発明にあっては、被着面に粘着力が異なる粘着剤を塗布することにより、使用時には剥がれにくく、剥がす際には剥がしやすくすることが可能となる。
本発明に係るシールシートは、シート状をなし、上述のいずれかの爪用シールを複数有することを特徴とする。
本発明にあっては、複数の爪用シールを組み合わせることにより、複数の指や爪の大きさの個人差に対応することが可能となる。
本発明に係るシールシートは、前記爪用シールの使用開始日を記録する記録部を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、記録部に使用開始日を記入しておくことにより、薬効が得られる期間が経過した人工爪の交換時期を容易に把握可能となる。
本発明にあっては、被着面に薬剤を含む爪用シールを罹患している爪表面に貼ることで爪表面を覆い、薬剤が洗い流されてしまうことを抑制するので、薬剤を患部まで効果的に浸透させることが可能となる。
人工爪の一例を示す説明図である。 図1のII−II線による断面図である。 人工爪の他の例を示す断面図である。 人工爪の一例を示す斜視図である。 図4のV−V線による断面図である。 人工爪の一例を示す斜視図である。 人工爪を爪に被着した状態を示す平面図である。 人工爪セットの一例を示す平面図である。 爪用シールを含むシールシートの例を示す斜視図である。 図9のX−X断面線による断面図である。 爪用シールの一例を示す断面図である。 爪用シールの一例を示す断面図である。 爪用シールが押さえつけられた様子を示す部分拡大断面図である。 爪用シールの一例を示す平面図である。 爪用シールの一例を示す平面図である。 爪用シールの一例を示す平面図である。 爪用シールセットの構成例を示す平面図である。 爪用シールセットの構成例を示す平面図である。
実施の形態1
以下、実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。図1は人工爪1の一例を示す説明図である。図1Aは人工爪1のみを示す斜視図である。図1Bは人工爪1を患部のある爪に取り付けた態様を示す平面図である。図2は図1のII−II線による断面図である。人工爪1の長手方向に交差する方向の断面は、アーチ形状としてある。人工爪1は人間の爪を模した形状としてある。
人工爪1は厚さ方向に積層された本体層11及び薬剤層12を含む2層構造としてある。本体層11は、患部のある爪Nの表面に水が掛かることを防ぎ、外用薬などの薬剤が流されてしまうことを抑止する役目を担う。本体層11は、硬質で非透水性の合成樹脂、例えば、アクリル樹脂で形成する。本体層11を透水性樹脂で形成し、表面に非透水性の樹脂フィルムを貼り付けても良い。
薬剤層12は本体層11の裏面、すなわち爪に取り付けられる被着面の全面にわたり形成してある。薬剤層12は、多孔質材料をシート状に成形した基材に爪白癬の外用薬などの薬剤を含浸させたものである。多孔質材料はウレタンなどの合成樹脂材に発泡剤を混合して成形したものである。人工爪1を患部のある爪Nに固定(被着)するときには、薬剤層12の複数箇所に適度な接着剤を塗布してから、爪の表面に固定する。なお、人工爪1の使用前に、薬剤層12の表面を保護するために、薬剤、水、ほこりなどを透過しないシート材を薬剤層12の表面に貼付させておいても良い。
薬剤は、例えばエフィナコナゾール、テルビナフィン塩酸塩を含む液剤、懸濁剤・乳剤、軟膏剤等である。粘着剤には薬剤を含ませるので、薬剤と化学反応を起こさないもの材質のものを選択する。また、粘着剤は公知のものを使用可能であるが、生体適合性があるものが望ましい。
薬剤層12は本体層11裏面の全面にわたり形成するのではなく、裏面の一部に形成してもよい。本体層11裏面の一部に薬剤層12を設ける場合には、不連続な複数箇所に、設けても良い。また、薬剤層12の基材に接着剤又は粘着剤を含ませても良い。この場合、爪Nに人工爪1を被着するときに、接着剤や粘着剤の塗布が不要となる。または、接着剤や粘着剤を少量塗布するだけで良い。
実施の形態1においては、次のような効果を奏する。薬剤を含ませた薬剤層12を有する人工爪1を患部の罹患した爪Nに固定するので、薬剤を患部の爪Nに効果的に浸透させることが可能となる。本体層11を設けたことにより、水が掛かっても薬剤が溶け出たり、洗い流されたりすることを抑制するので、薬剤を患部に浸透させることが可能となる。そして、薬剤の薬効を得ることが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2における人工爪1は薬剤層12に突起部を有する形態に関する。以下の説明おいては、実施の形態1と相違する点を主として説明し、実施の形態1と同様な点については、説明を省略する。
図3は人工爪1の他の例を示す断面図である。図3Aは図2と同様な断面線による断面を示している。実施の形態2における人工爪1は本体層11、薬剤層12に加えて、さらに突起部13を含む。突起部13は本体層11と一体して形成してある。突起部13は円錐状、三角錐状など錐体状をなしている。突起部13には、表面に塗布、含浸させるなどの方法により、薬剤を含ませる。
図3Bは人工爪1が爪Nに固定されている状態を示す部分拡大断面図である。図3Bに示すように、人工爪1が爪Nに固定された際には、突起部13を有する部分の薬剤層12は収縮、変形している。この収縮、変形部分の復元力により、突起部13は爪Nに押し付けられる。なお、本実施の形態においても人工爪1を爪Nに被着する際に、接着剤又は粘着剤を使用するが、図3Bにおいては記載を省略している。
実施の形態2においては、実施の形態1が奏する効果に加えて、以下の様な効果を奏する。突起部13を設けたことにより、爪Nの表面に僅かな傷が生じ、薬剤が爪Nにより浸透しやすくなる。
なお、突起部13に薬効を得られる十分な薬剤を含ませることが可能である場合には、薬剤層12を、粘着性を有する粘着層としてもよい。
実施の形態3
実施の形態3における人工爪1は薬剤を保持する保持部を有する形態に関する。以下の説明においては、他の実施の形態と相違する点を主として説明し、他の実施の形態と同様な点については、説明を省略する。
図4は人工爪1の一例を示す斜視図である。図5は図4のV−V線による断面図である。図5は人工爪1の断面を示している。人工爪1は本体層11、突起部13、薬剤保持部14、粘着層15を含む。薬剤保持部14は本体層11の下側(取り付けた際に爪に近い側)に、空間が形成されるように距離をおいて、設けられている。薬剤保持部14は本体層11よりも一回り小さい大きさとしてある。突起部13は薬剤保持部14から下側に突出している。突起部13は錐体状をなしている。突起部13には根元部で薬剤保持部14と連通し、先端部まで至る薬剤導入路131が設けてある。粘着層15は薬剤保持部14の下側であって、薬剤導入路131を塞がないように突起部13を避けて設けてある。薬剤保持部14が設けられていない本体層11の内側にも、粘着層15を設けてある。
人工爪1は粘着層15により、患部を有する爪に固定される。人工爪1が爪に固定されると、突起部13の先端部は爪に所定の圧力を掛けるように密着する。薬剤保持部14は内部に液体状の薬剤を保持している。薬剤は、薬剤保持部14と連通する薬剤導入路131の根元部から薬剤導入路131に流入する。流入した薬剤は、先端に向けて薬剤導入路131を流動し、爪と接触する先端部から吐出する。吐出した薬剤は、患部の爪Nに浸透する。
実施の形態3では、薬剤保持部14にて薬剤を保持し、突起部13の先端から吐出させる。それにより、患部である爪に対して、安定した量の薬剤を継続して供給することが可能となる。
実施の形態4
実施の形態4は、人工爪1が平面視三日月状をなしている形態に関する。図6は人工爪1の一例を示す斜視図である。人工爪1は他の実施の形態と同様に本体層11と薬剤層12とからなる。図7は人工爪1を爪に被着した状態を示す平面図である。図7に示すように本実施の形態の人工爪1は平面視三日月状とすることにより、爪Nの先端に容易に取り付け可能となる。爪白癬は爪Nの先端から発症するため、初期の段階で治療が可能となる。
実施の形態5
実施の形態5は、人工爪1を複数個組み合わせた人工爪セットに関する。図8は人工爪セット10の一例を示す平面図である。人工爪セット10は、人工爪1を5個組み合わせたものである。各人工爪1は同一形状、同一サイズである。爪白癬は完治するまで数ヶ月を要するので、複数の人工爪1を組み合わせることは有効である。
図8に示すように、5個の人工爪1はケース2に収められている。ケース2は、直方状の箱に仕切りをつけ、人工爪セット10を構成する5個の人工爪1を個別に収められるようにしたものである。ケース2の天面は略全面が開口となっているが、一部に底面と平行で板状をなす記入部21が設けられている。記入部21は、区切られた記入領域21a〜21eを含む。記入領域21a〜21eのそれぞれは、5個の人工爪1それぞれに対応している。記入領域21a〜21eは5個の人工爪1それぞれを使用開始した日付を記入するために設けてある。使用開始日を記入しておくことにより、薬効が得られる期間が経過した人工爪1の交換時期を容易に把握可能となる。
実施の形態6
実施の形態6は爪用シールについての形態に関する。図9は爪用シール3を含むシールシートの例を示す斜視図である。図10は図9のX−X断面線による断面図である。使用前の爪用シール3はシール台紙4に貼り付けられた状態となっている。
爪用シール3は保護層31、本体層32、薬剤層33を含む。保護層31は薄い透明のフィルム状をなしている。保護層31は爪用シール3を水分などから保護する。保護層31は、ポリプロピレン、ポリエステル、PET(polyethylene terephthalate)などの透明な樹脂により形成する。本体層32は上質紙、アート紙、クラフト紙などの紙で構成する。なお、本体層32は紙ではなく樹脂フィルムで構成してもよい。薬剤層33は薬剤と粘着剤とを含む。爪用シール3は、薬剤層33側が取付面となる。シール台紙4は爪用シール3が容易に剥がれるように、表面にシリコーン樹脂などで形成した図示しない剥離層を含む。
以上のように構成された爪用シール3は、次のように使用される。ユーザはシール台紙4から爪用シール3をはがし、患部を有する爪の曲面に沿うようにして、爪用シール3を貼る。爪用シール3の薬剤層33は粘着剤が含まれているから、当該粘着剤により、爪用シール3は爪に固定される。
実施の形態6の爪用シール3は以下の効果を奏する。薬剤層33には爪白癬治療用の薬剤を含んでいるから、爪を介して患部まで薬剤が浸透し、薬効を得ることが可能である。また、爪用シール3はシート状であるから、爪の曲面に沿って貼ることが可能である。さらに、爪用シール3はシート状をなすので、ハサミやカッターなどで切り取ることにより、爪に合う形状に整えることが可能である。
実施の形態7
実施の形態7は突起部を備える構成に関する。図11は爪用シール3の一例を示す断面図である。爪用シール3は保護層31、本体層32、薬剤層33、突起部35を含む。爪用シール3は使用開始前には、シール台紙4に貼り付けられている。保護層31、本体層32の構成は、実施の形態6と同様であるから説明を省略する。
薬剤層33は、薬剤及び当該薬剤と化学反応を起こさない材質の粘着剤を含む。当該粘着剤は生体適合性があるものが望ましい。突起部35は円錐状などの錐体状をなしている。突起部35は薬剤層33から下側(使用時に爪に向かう側)に突出するように設けられている。突起部35は薬剤層33よりも硬い材質で形成する。図11に示すように爪用シール3がシール台紙4に貼り付けられている状態では、突起部35が固定されている部分の薬剤層33は突起部35に押さえつけられ、他の部分よりも厚さが薄くなっている。
本実施の形態による爪用シール3は、実施の形態6と同様、シール台紙4から剥がして、患部のある爪に貼り付けて用いる。爪用シール3が爪に貼り付けられると、突起部35は、図11に示したよりも粘着層34に埋め込まれるようになる薬剤層33は弾性を持つため、弾性力により突起部35が爪に押し付けられることになる。
実施の形態7の爪用シール3は実施の形態6の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。突起部35を設けたことにより、爪の表面に僅かな傷をつける。それにより、薬剤が爪に浸透しやすくなり、薬効がより得られやすくなる。なお、本実施の形態において、薬剤を突起部35に含ませる構成とし、薬剤層33に替えて、薬剤を含まない粘着層を用いても良い。
実施の形態8
実施の形態8は薬剤を保持する薬剤保持部を有する形態に関する。図12は爪用シール3の一例を示す断面図である。爪用シール3は保護層31、本体層32、粘着層34、突起部35、薬剤保持部36を有する。爪用シール3は使用開始前には、シール台紙4に貼り付けられている。保護層31、本体層32、粘着層34、シール台紙4については、他の実施の形態と同様であるから、説明を省略する。
突起部35は円錐台状などの錐台状をなしている。突起部35は粘着層34から下側(使用時に爪に向かう側)に突出するように設けられている。突起部35は中空としてあり先端に孔が設けてある。突起部35は内部に薬剤保持部36を有している。薬剤保持部36は球形状や多面体状をなしている。薬剤保持部36はシート又はフィルムなどにより形成された外殻と内部に収納された薬剤を含む。薬剤保持部36は突起部35の根元(粘着層34に近い部分)に設けられている。
本実施の形態による爪用シール3は、実施の形態6と同様、シール台紙4から剥がして、患部のある爪に貼り付けて用いる。爪用シール3を爪に貼り付けて固定した後、さらに爪用シール3の表面全体を爪に万遍なく押さえつける。図13は爪用シール3が押さえつけられた様子を示す部分拡大断面図である。図13Aは押さえつけられる前の様子を示し、図13Bは押さえつけられた際の様子を示す。突起部35は錐台状をしているため、粘着層34に近い根元部分より、爪N側に向かって先細りとなっている。薬剤保持部36は突起部35の根元に納まる大きさとしてある。そのため、図13Aに示すように、薬剤保持部36は突起部35の先端の方には移動できないようになっている。このような状態で、ユーザが爪に貼り付けられた爪用シール3の表面の一部を順に押していき、爪用シール3の表面全体を押し終えると図13Bに示す様子となる。爪用シール3において、突起部35が設けられた部分の表面が押さえつけられると、保護層31、本体層32、粘着層34が下方向(爪N方向)に押さえつけられ、変形する。それにより、薬剤保持部36も下方向に押さえつけられる。しかし、突起部35は先細りとなっているため、薬剤保持部36はその場に留まり、全体が変形する。そして、ある一定以上の力が掛かった段階で、破裂するように外殻に孔が開き、内部の薬剤が突起部35の先端に向かって流れ出る。流れ出た薬剤は爪Nに達し、爪内部に浸透する。
実施の形態8の爪用シール3は他の実施の形態の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。突起部35を設けたことにより、爪の表面に僅かな傷をつける。それにより、薬剤が爪に浸透しやくなり、薬効がより得られやすくなる。また、薬剤保持部36を設けたことにより、ある一定量の薬剤を確実に爪Nの表面に供給可能となる。それにより、薬効を得ることが可能となる。なお、本実施の形態においても、粘着層34に変えて、薬剤と粘着剤が混合された粘着層を用いても良い。
実施の形態9
実施の形態9は、爪用シール3が平面視三日月状をなしている形態に関する。図14は爪用シール3の一例を示す平面図である。図14に示すように爪用シール3を平面視三日月状にしてある。それ以外の構成ついては、他の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
本実施の形態においては、爪用シール3を患部が有する爪の先端部分に貼り付ける。それにより、爪の先端が患部となる初期の段階で爪白癬の治療が可能となる。
実施の形態10
実施の形態10は、薬剤層33を本体層の全面ではなく面の一部に設ける形態に関する。その他の構成は他の実施の形態と同様であるから、以下の説明では異なる点について、主に説明する。図15は爪用シール3の一例を示す平面図である。爪用シール3は使用開始前にはシール台紙4に貼り付けられている。薬剤層33は平面視形状は、爪用シール3の外形と相似形をしており、爪用シール3の外形よりも小さい大きさとしてある。すなわち、爪用シール3の薬剤層33は爪用シール3の取付面の全面には設けられていない。そして、爪用シール3の外縁には粘着剤を含む薬剤層33は設けられていない。それにより、爪用シール3を剥がす際に剥がしやすいという効果を奏する。なお、粘着剤を含む薬剤層33を設ける面積を小さくし過ぎると、爪用シール3がユーザの意図しない場面で剥がれやすくなってしまうので、薬剤層33を設ける面と設けない面との面積比は、適宜調整する。
実施の形態11
実施の形態11は、粘着性の異なる複数の薬剤層331、332を設ける形態に関する。その他の構成は他の実施の形態と同様であるから、以下の説明では異なる点について、主に説明する。図16は爪用シール3の一例を示す平面図である。爪用シール3は使用開始前にはシール台紙4に貼り付けられている。図16に示すように爪用シール3の取付面には2つの薬剤層331、332が設けられている。薬剤層331は爪用シール3の外形に合わせた形状としてある。薬剤層332は薬剤層331の内部に形成され、平面視矩形状をなしている。2つの薬剤層331、332は粘着剤と薬剤とを含む。一の薬剤層332は他の薬剤層331の周縁に設けてある。一の薬剤層332は他の薬剤層331よりも粘着力を弱くしてある。それにより、爪用シール3の使用時は剥がれにくいが、爪から剥がす際に剥がしやすいという、相反する効果を両立して得られる。なお、薬剤層の粘着性を多段階に変化するようにしても良い。例えば、爪先の対応する部分はもっとも粘着力を強くし、爪の生え際に近づくにつれて粘着力を弱くするようにしても良い。爪が伸びるのにつれて、爪用シール3を切っていけば、時間経過により粘着力が強い部分が徐々に減り、交換時期になったときに、爪用シール3が剥がしやすいという効果を奏する。また、爪用シール3の取付面の一部に、薬剤層331、332のいずれも設けられていない部分を設けても良い。さらにまた、2つの薬剤層331、332のいずれか一方を薬剤が含まれない、粘着層としてもよい。
実施の形態12
実施の形態12は、上述の爪用シール3を複数備える形態に関する。図17は爪用シールセットの構成例を示す平面図である。爪用シールセットは、5つの爪用シール3を含む。5つの爪用シール3それぞれは上述のいずれかの爪用シール3と同様であるから、詳細な説明は省略する。各爪用シール3は同一形状、同一サイズである。爪白癬は完治するまで数ヶ月を要するので、複数の爪用シール3を組み合わせることは有効である。爪用シール3それぞれは、使用開始前はシール台紙4に貼り付けられている。シール台紙4には、爪用シール3それぞれに対応して記入領域41a〜41eが設けてある。記入領域41a〜41eは爪用シール3それぞれを使用開始した日付を記入する。使用開始日を記入しておくことにより、薬効が得られる期間が経過した爪用シール3の交換時期を容易に把握可能となる。
実施の形態13
実施の形態13は、爪用シールセットにおいて、薬剤を含ませないシールを組み合わせる形態に関する。図18は、爪用シールセットの構成例を示す平面図である。爪用シールセットは、爪用シール3a1〜3e1の5枚、爪用シール3a2〜3e2の5枚の計10枚からなっている。爪用シール3a1〜3e1、3a2〜3e2のそれぞれは、上述のいずれかの爪用シール3と同様な構成である。爪用シール3a1及び3a2は親指用である。爪用シール3b1及び3b2は人差し指用である。爪用シール3c1、3c2は中指用である。爪用シール3d1及び3d2は薬指用である。爪用シール3e1及び3e2は小指用である。以上のように、複数の人工爪をセットとすることで、複数の指や、爪の大きさの個人差に対応することが可能となる。
爪用シール3a1〜3e1は、薬剤を含むシールである。爪用シール3a2〜3e2は、薬剤を含まないシールである。本実施の形態の爪用シールセットでは、表面に模様等を描き、装飾性を持たせることが可能である。そのために、薬剤を含むシールと薬剤を含まないシールを用意してある。爪白癬に感染している指には、薬剤を含むシールを使用し、爪白癬に感染していない指には、薬剤を含まないシールを使用すれば、すべての指について同様な装飾を施すことが可能となる。
実施の形態13では、爪用シール3を爪白癬の治療だけではなく、指先を美しく見せるための装飾品としての効果を奏する。なお、爪用シール3は無地とし、装飾を施した装飾シールを別途用意して、当該装飾シールで、爪用シール3に装飾を施すようにしても良い。
上述の実施形態における人工爪1又は爪用シール3は、手の爪及び足の爪いずれにも適用可能である。また、人工爪1は大きさが異なるものを複数用意し、手の爪又は足の爪の大きさに合わせたものを使用しても良い。また、実施の形態13のような5本指用のセットを人工爪で実現してもよい。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 人工爪
11 本体層
113 突起部
12 薬剤層
13 突起部
131 薬剤導入路
132 吐出孔
14 薬剤保持部
15 粘着層
2 ケース
21 記入部
3 爪用シール
31 保護層
32 本体層
33 薬剤層
34 粘着層
35 突起部
36 薬剤保持部
4 シール台紙

Claims (6)

  1. シート状をなす本体部と、
    該本体部の下面に設けられた粘着層と、
    シート又はフィルムで形成した外殻と該外殻内部に保持された薬剤とを有する複数の保持部と、
    先細り形状をなし、根元部が前記粘着層に接着され、先端部に孔部を有する複数の突起部とを備え、
    複数の前記突起部のそれぞれは、前記根元部内部に前記保持部を収納する
    ことを特徴とする爪用シール。
  2. 平面視三日月状をなす
    ことを特徴とする請求項1に記載の爪用シール。
  3. 前記粘着層の爪への被着面の一部のみに粘着剤が塗布してある
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の爪用シール。
  4. 前記粘着層の爪への被着面は複数の領域からなり、各領域には粘着力が異なる粘着剤が塗布してある
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の爪用シール。
  5. シート状をなし、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の爪用シールを複数有する
    ことを特徴とするシールシート。
  6. 前記爪用シールの使用開始日を記録する記録部を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のシールシート。
JP2016174827A 2016-09-07 2016-09-07 爪用シール及びシールシート Active JP6310977B2 (ja)

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