JP6310866B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法並びに解析方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法並びに解析方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマを用いて半導体のウェハを加工するプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法並びに解析方法に関する。
ウェハ上に形成される半導体装置などの微細形状を得るために、物質を電離した状態(プラズマ状態)にし、その物質の作用(ウェハ表面における反応)によりウェハ上の物質を取り去るエッチング処理が行われる。
半導体装置の微細形状の幅や深さなどの寸法や、エッチング装置が微細形状を加工する際の加工速度(エッチレート)を以下ではエッチング結果と呼ぶ。エッチング装置では、同一のエッチング処理条件(以下、レシピと呼ぶ)で処理を行っても様々な外乱やプラズマ状態の経時変化により同一のエッチング結果を得ることは困難になっている。
そのため、エッチング結果を安定化させるためにエッチング装置には、エッチング中に計測された装置のモニタデータを用いてレシピを変更する制御技術(Advanced Process Control:APC)が適用されている。モニタデータには、エッチング処理中のプラズマの発光やウェハ表面の反射光などを分光器で計測した分光計測データが用いられる。
分光計測データを用いてレシピを調整する方法として、特許文献1、特許文献2に記載されている方法が知られている。
特許文献1には、分光計測データを含む装置のモニタデータのうちエッチング結果との相関の高いデータ項目を用い、当該データ項目におけるモニタデータの値と目標値との偏差を用いて、レシピを調整する方法が記載されている。
特許文献2には、分光計測データのうちエッチング結果と相関の高いデータ項目(波長や時間区間)における分光計測データ値を用いてエッチング結果を予測し、予測結果を用いてレシピを調整する方法が記載されている。
特開2013−105923号公報 特開2013−161913号公報
しかしながら特許文献1、特許文献2に示す方法はともに、APCに用いるデータ項目(分光計測データの波長や時間区間)を分光計測データとエッチング結果の相関のみを用いて決定しており、レシピ変更による相関関係の変化を考慮していない。変更するレシピ項目によってはプラズマの発光やウェハの表面状態が変化するため、当該データ項目における分光計測データとエッチング結果との相関関係も変化する可能性がある。APCでは、レシピが変更された状態の分光計測データを用いてレシピの変更を繰返すため、レシピが変更された状態でも、APCに用いるデータ項目の分光計測データとエッチング結果との間には安定した相関関係が必要とされる。
そこで本発明は、レシピを変更しても相関関係の変化が小さい変更レシピ項目とデータ項目(分光計測データの波長と時間区間)の組合せを特定するプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法並びに解析方法を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明では、フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、APCに用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータ(レシピ)の組み合わせを求める解析装置を備えるプラズマ処理装置において、解析装置は、プラズマ処理の経時変化データから発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、パラメータを変更することにより発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、第一の回帰式の相関係数と、第一の回帰式の傾きと第二の回帰式の傾きの差分と、に基づいてAPCに用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求めるようにした。
また、上記目的を達成するために、本発明では、フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、APCに用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求める解析装置に接続されたプラズマ処理装置において、解析装置は、プラズマ処理の経時変化データから発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、パラメータを変更することにより発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、第一の回帰式の相関係数と、第一の回帰式の傾きと第二の回帰式の傾きの差分と、に基づいてAPCに用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求めるようにした。
また、上記目的を達成するために、本発明では、フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、APCに用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求める解析装置を備えるプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法において、解析装置は、プラズマ処理の経時変化データから発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、パラメータを変更することにより発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、第一の回帰式の相関係数と、第一の回帰式の傾きと第二の回帰式の傾きの差分と、に基づいてAPCに用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求め、解析装置により求められた発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを適用したAPCを用いて試料にプラズマ処理を行うようにした。
また、上記目的を達成するために、本発明では、フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御に用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求める解析装置において、プラズマ処理の経時変化データから発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、パラメータを変更することにより発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、第一の回帰式の相関係数と、第一の回帰式の傾きと第二の回帰式の傾きの差分と、に基づいて制御に用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求めるようにした。
更に、上記目的を達成するために、本発明では、フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御に用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求める解析方法において、プラズマ処理の経時変化データから発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、パラメータを変更することにより発光強度とプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、第一の回帰式の相関係数と、第一の回帰式の傾きと第二の回帰式の傾きの差分と、に基づいて制御に用いるために適した、発光波長と発光波長の時間区間とプラズマ処理用パラメータの組み合わせを求めるようにした。
本発明によれば、レシピ変更時でも分光計測データとエッチング結果の相関関係の変化が小さい分光計測データの波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せを特定でき、エッチング結果の安定化を実現できる。
本発明の一実施の形態に係るエッチング装置の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るエッチング装置のエッチング部の概略の構成を示すブロック図である。 分光計測データの例を説明するグラフである。 本発明の一実施の形態に係るAPC設定データのテーブル例を示す表である。 レシピを変更する制御(APC)の例を説明するフロー図である。 発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の例を示す散布図である。 APC実行時の発光強度モニタ値の推移の例を示す図である。 APC実行時のエッチング結果の推移の例を示す図である。 レシピ一定時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の例を示す散布図である。 レシピ変更時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の例を示す散布図である。 レシピ一定時とレシピ変更時で相関関係の変化が小さい場合の、レシピ一定時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の例を示す散布図である。 レシピ一定時とレシピ変更時で相関関係の変化が小さい場合の、レシピ変更時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の例を示す散布図である。 本発明の一実施の形態に係るレシピ一定時エッチング結果データのテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係るレシピ一定時分光計測データのテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係るレシピ変更時エッチング結果データのテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係るレシピ変更時レシピデータのテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係るレシピ変更時分光計測データのテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係るAPC設定データ候補のテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係る装置管理者の作業手順を示すフロー図である。 本発明の一実施の形態に係る演算部の解析処理手順を示すフロー図である。 本発明の一実施の形態に係る発光強度モニタ値データのテーブル例を示す表である。 本発明の一実施の形態に係る発光強度モニタ値データにレシピ変更時のデータを格納したときのテーブル例を示す表である。 発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式の例を示す散布図である。 回帰式の係数の推定精度が高い場合の例を示す散布図である。 回帰式の係数の推定精度が低い場合の例を示す散布図である。 レシピ一定時の発光強度モニタ値の推移の例を示す図である。 レシピ一定時のエッチング結果の推移の例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る解析処理の入力画面の正面図である。 本発明の一実施の形態に係る解析処理結果を表示する画面の正面図である。
本発明は、エッチング処理などを行うプラズマ処理装置及びプラズマ処理装置並びに解析方法において、エッチング処理の際に得られる複数の波長及び時間における発光強度を示す分光計測データとエッチング結果を取得し、分光計測データの波長と時間区間および変更可能なレシピ項目の複数の異なる組合せについて、各々の波長と時間区間の組合せについてレシピ一定時の発光強度の平均値とエッチング結果の間の回帰式と、レシピ変更時の発光強度の平均値とエッチング結果の間の回帰式とを比較し、2つの回帰式の係数の差に基づいてAPCに用いる分光計測データの波長と時間区間および変更するレシピ項目の組合せを特定するようにしたものであり、またこれをエッチングなどのプラズマ処理方法及びプラズマ処理装置に適用したものである。
すなわち、本発明では、プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置並びに解析方法において以下の(1)(2)(3)の処理を行うようにした。
(1)分光器で計測した分光計測データの発光波長帯域を示す波長と、分光計測データが計測された時間を示す時間区間と、変更するレシピ項目との組合せを作成する。
(2)この作成したそれぞれの波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せについて、レシピ一定時のデータを用いて、分光計測データの当該波長と時間区間における値とエッチング結果の相対関係を示す回帰式1と、当該レシピ項目を変更した時の分光計測データの当該波長と時間区間における値とエッチング結果の相対関係を示す回帰式2とを作成する。
(3)前記波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せについて、それぞれ前記回帰式1の係数と前記回帰式2の係数との差分を算出し、組合せの中で前記差分の小さいものをAPCに用いる波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せとして提示する。
また、上記課題を解決するために、本発明ではエッチング処理を行うプラズマ処理方法において、前記(1)(2)(3)の処理を行い、前記処理で提示した波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せのうち波長と時間区間を用いて分光計測データの当該波長と時間区間における値である発光強度モニタ値を算出し、当該発光強度モニタ値と当該発光強度モニタ値の目標値との差分に従って前記処理で特定した変更レシピ項目の値を変更するようにした。
また、上記課題を解決するために、本発明ではエッチング処理を行うプラズマ処理装置において、前記(1)(2)(3)の処理を行い、前記処理で提示した波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せのうち波長と時間区間を用いて分光計測データの当該波長と時間区間における値である発光強度モニタ値を算出し、当該発光強度モニタ値と当該発光強度モニタ値の目標値との差分に従って前期処理で特定した変更レシピ項目の値を変更するようにした。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[エッチング装置]
本実施例におけるプラズマ処理装置の例として、エッチング装置の場合について説明する。本実施例におけるエッチング装置1は、図1の構成図に示すように、エッチング部10と解析部20と入力部30と出力部31と通信インタフェース部(通信IF部)32とを有しこれらはバス33を介して相互に接続されている。
エッチング部10はプラズマ加工部11と分光器12と制御部13と記憶部14とインタフェース部(IF部)110とを備える。プラズマ加工部11はプラズマを発生させてウェハを加工し、分光器12はエッチング処理が行われる間にプラズマの発光データやウェハ表面で反射光である分光計測データを取得する。分光計測データはIF部110及び210を介して解析部20の有する記憶部22に格納される。制御部13はプラズマ加工部11での処理を制御する。記憶部14は制御部13のレシピを変更する制御(APC)に用いる波長、時間区間、変更レシピ項目を記憶するAPC設定データ記憶領域15を備えている。エッチング部10の詳細を後述の図2にて説明する。また制御部13のAPCの処理の詳細についても後述する。
解析部20は、フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCに用いる波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せを特定する処理を行う。解析部20は、データを分析する演算部21と、記憶部22、インタフェース部(IF部)210を備えている。
記憶部22は、レシピを一定にしてエッチング処理を行ったときのエッチング結果を記憶するレシピ一定時エッチング結果記憶領域23と、レシピを一定にしてエッチング処理を行ったときにエッチング処理中に得られた分光器の計測値を記憶するレシピ一定時分光計測データ記憶領域24と、レシピを変更してエッチング処理を行ったときのエッチング結果を記憶するレシピ変更時エッチング結果データ記憶領域25と、レシピを変更してエッチング処理を行ったときのレシピの設定値を記憶するレシピ変更時レシピデータ記憶領域26と、レシピを変更してエッチング処理を行ったときにエッチング処理中に得られた分光器の計測値を記憶するレシピ変更時分光計測データ記憶領域27と、APCに用いる波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せの候補とその評価結果を記憶するAPC設定データ候補記憶領域28とを備えている。
演算部21は、記憶部22のレシピ一定時エッチング結果記憶領域23に記憶されたエッチング結果データと、レシピ一定時分光計測データ記憶領域24に記憶された分光計測データと、レシピ変更時エッチング結果データ記憶領域25に記憶されたエッチング結果データと、レシピ変更時分光計測データ記憶領域27に記憶された分光計測データとを用いて、波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せごとに、レシピ一定時の発光強度とエッチング結果の間の回帰式と、レシピ変更時の発光強度とエッチング結果の間の回帰式とを比較し、2つの回帰式の係数の差に基づいてAPCに用いる分光計測データの波長と時間区間および変更するレシピ項目の組合せを特定する処理を行う。演算部21の行う解析処理の詳細については、後述する。
入力部30は、ユーザ操作による情報入力を受け付ける例えばマウスやキーボード等である。出力部31は、ユーザに対して情報を出力するディスプレイやプリンタ等である。通信IF部32は、バス33や外部ネットワーク等を介して他の装置(エッチング結果を計測する検査装置等とも接続可能である)やシステム(既存の生産管理システム等とも接続可能である)と接続し情報送受信を行うためのインタフェースである。バス33は、各部(10,20,30,31,32)を連結する。各部のIF部(110,210等)は、バス33を介して情報送受信を行うためのインタフェースである。なお、解析部20を解析装置として独立させて、エッチング部10からなるエッチング装置にIF部210を介して接続される形態としても良い。
[エッチング部]
エッチング部10はプラズマ加工部11と分光器12と制御部13と記憶部14とIF部110とを備えている。プラズマ加工部11は、図2に示すように、図示していない真空排気手段で内部を真空に排気されるチャンバ111と、図示していない電源により高周波電力が印加されて真空に排気されたチャンバ111の内部にプラズマを発生させる1対の電極112a及び112bと、チャンバ111の内部を外側から観察する窓115と、真空に排気されたチャンバ111の内部にウェハ114をエッチング処理するためのエッチングガスを供給するガス供給部117とを備えている。なおガス供給部117は、複数の種類のガス(CF4、CHF3、Ar等)をそれぞれ流量を制御して供給することが可能となっている。
このような構成において、制御部13からの指示によってプラズマ加工部11は、ウェハ114をチャンバ111の内部に格納してチャンバ111の内部を図示していない排気手段で真空に排気した状態で、ガス供給器117からエッチングガスを供給し、図示していない電源により電極112a及び112bに高周波電力を印加することによって、電極112aと112bとの間で高周波放電を発生させてエッチングガスをプラズマ化させる。プラズマ化したガス113をウェハ114に衝突させることでウェハ114を加工する。
プラズマ化したガス113は、ガス供給器117から供給されたエッチングガスに含まれるエレメントやウェハ114から加工の過程で発生したエレメントを含んでおり、プラズマ化したガス113に含まれているエレメントに応じた波長の光116を発生させる。発生した光116は窓115を通して分光器12にて計測され、IF部110を介して解析部20の記憶部22のレシピ一定時分光計測データ記憶領域24に記憶される。なお、図示していない外部光源を用いてチャンバ111の壁面やウェハ114に光を照射し、分光器12でその反射光を計測するようにしても良い。
制御部13は、プラズマ加工部11への指示に加えて、後述のレシピ変更制御(APC)に示す、分光器12で計測された分光計測データを入力としてレシピを変更する処理を行う。
記憶部14のAPC設定データ記憶領域15には、制御部13がAPCで用いるデータが記憶される。
図4は、APC設定データ記憶領域15の例であるAPC設定データテーブル15aを示す。本テーブルは、波長1欄15b、時間区間1欄15c、波長2欄15d、時間区間2欄15e、変更レシピ項目欄15f、等の各フィールドを有する。
波長1欄15bには、発光強度の平均値を算出する分光計測データの波長を特定する情報が格納される。
時間区間1欄15cには、発光強度の平均値を算出する分光計測データの時間区間を特定する情報が格納される。
波長2欄15dには、発光強度の平均値を算出する分光計測データの波長を特定する情報が格納される。
時間区間2欄15eには、発光強度の平均値を算出する分光計測データの時間区間を特定する情報が格納される。
変更レシピ項目欄15fには、APCで変更するレシピの項目(ガスの流量等)を特定する情報が格納される。
エッチング処理の終了後には、処理されたウェハ114はチャンバ111から取り出されて別の装置(検査装置など)に搬送され、また新たな別のウェハ114がエッチング部10に格納され、エッチング処理が行われる。処理されたウェハ114は、別の装置(検査装置など)にてエッチング処理の結果として得られるパターンの形状の寸法などが計測される。この形状の寸法などはエッチング結果データとして、記憶部22のエッチング結果データ記憶領域23に記憶される。
[分光計測データ]
図3に分光器12にて計測されたプラズマ発光の分光計測データの例として波形信号301を示す。分光計測データの波形信号301は、波長と時間の2次元の要素を持ち、各波長、各時間についてそれぞれ計測された発光強度の値を表している。各波長、各時間についてそれぞれ計測された発光強度の値は、その分光計測データが計測されたウェハのIDと共に、後述の分光計測データ記憶領域24に格納される。
[レシピ変更制御(APC)]
図5に制御部13にて行われるAPCの処理の例を示す。
APCを実行するように設定されている場合にウェハのエッチング処理が完了すると、制御部13は、記憶部14のAPC設定データ記憶領域15に記憶されている波長、時間区間、変更レシピ項目の情報を呼び出す(S101)。なお、APCの処理の例では、複数のウェハについてAPC設定データ記憶領域15に記憶されている波長、時間区間、変更レシピ項目を用いて順次処理を行うが、最初のウェハについては、予め設定された条件を用いる。
次に、APC設定データテーブル15aの分光計測データの波長1欄15bと時間区間1欄15cに格納された波長と時間区間の組合せに基づいてレシピ設定時分光計測データ記憶領域24に記憶された波形信号301から算出された発光強度の平均値を、分光計測データの波長2欄15dと時間区間2欄15eに格納された波長と時間区間の組合せに基づいてレシピ設定時分光計測データ記憶領域24に記憶された波形信号301から算出された発光強度の平均値で除した値を算出する(S102)。この発光強度の平均値を別の発光強度の平均値で除した値を、以降では発光強度モニタ値と呼ぶ。なお、波長1欄15bと時間区間1欄15cに格納された波長と時間区間の組合せに基づいてレシピ設定時分光計測データ記憶領域24に記憶された波形信号301から算出された発光強度の平均値をそのまま発光強度モニタ値としてもよい。また、波長1欄15bと時間区間1欄15cに格納された波長と時間区間の組合せにおける波長と時間区間の組合せに基づいてレシピ設定時分光計測データ記憶領域24に記憶された波形信号301から抽出された発光強度の最大値や中央値を発光強度モニタ値としてもよい。
次に、制御部13は、S102で算出した発光強度モニタ値と装置管理者によって設定された発光強度モニタ値の目標値との差分を算出する(S103)。
さらに制御部13は、S103で算出した発光強度モニタ値と発光強度モニタ値の目標値との差分に従って、レシピの変更量、例えばガス供給器1117から供給するエッチングガスの流量(ガス流量)を算出する(S104)。ここで変更するレシピ項目は、変更レシピ項目15fに格納されたレシピ項目である。
S104にて行うレシピ変更量の算出処理の例を図5の右側のA101のグラフに示す。A101は、横軸にレシピ設定値を縦軸に発光強度モニタ値を取り、各ウェハの値(A102)をプロットした散布図である。A101に示した例では、レシピ設定値と発光強度モニタ値との間に相関があることがわかる。直線A103は、複数の点A102から作成した発光強度モニタ値とレシピ設定値との関係を示す回帰直線であり、例えば複数の点A102の各点からの距離の二乗和が最小となるように直線A103が引かれる。また、A101のグラフにおけるei1はS102で算出した発光強度モニタ値を、eitは発光強度モニタ値の目標値を示している。
S104の処理では、A103の回帰直線を用いて、図中の点線に示すように発光強度モニタ値(ei1)および発光強度モニタ値の目標値(eit)の差分から、変更レシピ項目15fに格納されたレシピ項目のレシピ変更量(drc)を算出する。制御部13は、次のウェハについては、この算出したレシピ変更量だけレシピを変更してエッチング処理を行う。このレシピ変更により、発光強度モニタ値は目標値(eit)に近づく方向に動く。
次に、図6、図7A、図7Bを用いて、発光強度モニタ値とエッチング結果の制御の例を説明する。
図6は、横軸に発光強度モニタ値を縦軸にエッチング結果を取り、各ウェハの値(A201)をプロットした散布図である。本図に示すように、発光強度モニタ値とエッチング結果の間に相関がある場合には、発光強度モニタ値(例えばei1)を目標値(eit)に近づけるように制御すれば、エッチング結果(例えばer1)も目標値(er1)に近づけることができる。この性質を利用することで、経時変化や外乱によって発光強度モニタ値、エッチング結果が目標値から外れた場合であっても、APCによって発光強度モニタ値を目標値(eit)に近づくように制御すれば、エッチング結果も目標値(ert)に近づくように制御することができる。
APCを行ってエッチング処理したときの発光強度モニタ値とエッチング結果の推移を図7A、図7Bに示す。図7A、図7Bの各点(A301,A401)はエッチング処理したウェハごとの発光強度モニタ値とエッチング結果を示しており、それぞれ目標値(eit、ert)の周りに収束していることが分かる。
しかしながらレシピ一定時に経時変化によって発生した発光強度モニタ値とエッチング結果の変化の間の相関関係と、レシピ変更時にレシピの変更によって発生した発光強度モニタ値とエッチング結果の変化の間の相関関係との傾向が異なる場合には、エッチング結果を目標値の周りに収束させるための制御が困難になることがある。その理由を図8A、図8Bを用いて説明する。
図8Aは、横軸に発光強度モニタ値を縦軸にエッチング結果を取り、レシピが一定のときの各ウェハの値(A501)をプロットした散布図である。後述の図22Aは、レシピ一定時のウェハごとの発光強度モニタ値をプロットした図である。発行強度モニタ値が経時変化をしていることがわかる。図22Bは、レシピ一定時のウェハごとのエッチング結果をプロットした図である。これも経時変化をしていることがわかる。図8Aは、図22A、図22Bのように発光強度モニタ値とエッチング結果が経時変化したときの両者の関係を表している。直線A502は、複数の点A501から作成した発光強度モニタ値とエッチング結果との相関関係を示す回帰直線であり、例えば複数の点A501の各点からの距離の二乗和が最小となるように直線A502が引かれる。
図8Bは、横軸に発光強度モニタ値を、縦軸にエッチング結果を取り、レシピを変更した時の各ウェハの値(A601)をプロットした散布図である。図8Bは、APCを実行する前に実験などで収集したデータから作成される。レシピの変更によって発光強度モニタ値とエッチング結果が変化したときの両者の関係を表しており、直線A603は、レシピ変更による発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係を示す回帰直線である。A602は発光強度モニタ値の目標値(eit)とエッチング結果の目標値(ert)を示している。直線A502’は、図8Aで説明したレシピ一定時の回帰直線(A502)を本散布図上に記載したものである。
レシピ一定時に経時変化によって発光強度モニタ値とエッチング結果がそれぞれei1,er1に変化したときに、発光強度モニタ値(ei1)が目標値(eit)に一致するようにレシピを変更すると、エッチング結果(er1)は直線A603に平行な直線A603’に従って変化し制御時のエッチング結果はer2になる。直線A603’とA502’の間の傾きの差が小さければ小さいほど、エッチング結果の目標値(ert)と、発光を目標値に一致させたときのエッチング結果(er2)との差が小さくなるため、APCを行う際には、図9A、図9Bに示すようにレシピ一定時とレシピ変更時で発光強度モニタ値とエッチング結果が同一の傾きを有する相関関係を有する(回帰直線の傾きが同じ)ことが必要となる。
なお、ここまでは発光強度を一定に制御するAPCについての有効性を述べたが、発光強度を一定に制御せずに発光強度を用いてエッチング結果を予測し、エッチング結果の予測値に従ってレシピを制御する場合であっても、レシピ一定時における発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係を示す回帰直線(A502)とレシピ変更時における発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係を示す回帰直線(A603)の傾きの差が小さいことが望まれる。これは、2つの回帰直線の傾き及び切片の差が小さければ、レシピ一定時とレシピ変更時で同一の回帰直線を用いてエッチング結果を予測でき、少ない計算量で安定してエッチング結果を予測できるためである。
[解析部]
図1に示した記憶部22のレシピ一定時エッチング結果データ記憶領域23および、レシピ一定時分光計測データ記憶領域24には、予め指定された基準となるレシピを変更せずにエッチング処理を行ったときの情報が格納される。
図10はレシピ一定時エッチング結果データ記憶領域23の例であるレシピ一定時エッチング結果データテーブル23aを示す。本テーブルは、ウェハID欄23b、エッチング結果欄23c、等の各フィールドを有する。
ウェハID欄23bには、ウェハ114を特定する情報が格納される。ウェハID欄23bに格納される値は、後述する分光計測データテーブル24aのウェハID欄24bに格納された値と対応付けられており、それぞれのウェハをエッチングする際に得られた分光計測データとエッチング結果とを対応付けられるようになっている。
エッチング結果欄23cには、エッチング結果を特定する情報が格納される。例えば、エッチング処理後にエッチング装置1に接続された検査装置などを用いて、ウェハID欄23bにて特定されるウェハ114の表面形状を計測した結果(例えば、測長SEMで計測したウェハ114上に形成されたパターンの寸法、パターン間の寸法など)が格納される。ウェハ毎に表面形状の寸法情報が、通信IF部32を介してエッチング結果データ記憶領域23に格納される。
図11は、レシピ一定時分光計測データ記憶領域24の例であるレシピ一定時分光計測データテーブル24aを示す。本テーブルは、ウェハID欄24bと、波長欄24c、時間欄24d、発光強度欄24e、等の各フィールドを有する。なお、本テーブルは分光計測データが計測されたウェハの数だけ存在する。
ウェハID欄24bには、ウェハ114を特定する情報が格納される。ウェハID欄24bに格納される値は、前述の図10を用いて説明したレシピ一定時エッチング結果データテーブル23aのウェハID欄23bに格納される値と対応付けられている。
発光強度欄24eには、波長欄24cの各波長、時間欄24dの各時間についてそれぞれ計測された発光強度の値が格納される。
図1に示した記憶部22のレシピ変更時エッチング結果データ記憶領域25、レシピ変更時レシピデータ記憶領域26、レシピ変更時分光計測データ27には、予め指定された基準となるレシピを一部変更してエッチング処理を行ったときの情報が格納される。
図12は、レシピ変更時エッチング結果データ記憶領域25の例であるレシピ変更時エッチング結果データテーブル25aを示す。本テーブルは、ウェハID欄25b、エッチング結果欄25c、等の各フィールドを有する。
ウェハID欄25bには、ウェハ114を特定する情報が格納される。ウェハID欄25bに格納される値は、後述するレシピ変更時レシピデータテーブル26aのウェハID欄26bに格納された値および分光計測データテーブル27aのウェハID欄27bに格納された値と対応付けられており、それぞれのウェハをエッチングするときのレシピの変更量とエッチングする際に得られた分光計測データとエッチング結果とを対応付けられるようになっている。
エッチング結果欄25cには、エッチング結果を特定する情報が格納される。例えば、エッチング処理後にエッチング装置1に接続された検査装置などを用いて、ウェハID欄25bにて特定されるウェハ114の表面形状を計測した結果(例えば、測長SEMで計測したウェハ114上に形成されたパターンの寸法、パターン間の寸法など)が格納される。ここに格納される情報は、レシピ一定時エッチング結果データ23aのエッチング結果欄23cと同一もしくは比較可能なウェハ上の箇所を計測した結果が格納される。例えば、エッチング結果欄23cにウェハ中央部のパターン間の寸法が格納される場合には、エッチング結果欄25cにもウェハ中央部のパターン間の寸法が格納される。
図13は、レシピ変更時レシピデータ記憶領域26の例であるレシピ変更時レシピデータテーブル26aを示す。本テーブルは、ウェハID欄26b、レシピ変更量欄26c、等の各フィールドを有する。
ウェハID欄26bには、ウェハ114を特定する情報が格納される。ウェハID欄26bに格納される値は、前述の図12を用いて説明したレシピ変更時エッチング結果データテーブル25aのウェハID欄25bに格納される値と、後述のレシピ変更時分光計測データテーブル27aのウェハID欄27bに格納される値に対応付けられている。
レシピ変更量欄26cには、ウェハID欄26bで特定されるウェハをエッチング処理したときに、基準となるレシピから変更した量がレシピの項目(例えばガス種類ごとの流量)ごとに格納される。なお、図13には、レシピ変更量26cとしてガス流量の例を示したが、これだけに限らず、処理室内の圧力や処理時間、電極112a又は112bへの印加電力などのレシピ情報を一緒に格納するようにしてもよい。
図14は、レシピ変更時分光計測データ記憶領域27の例であるレシピ変更時分光計測データテーブル27aを示す。本テーブルは、ウェハID欄27bと、波長欄27c、時間欄27d、発光強度欄27e、等の各フィールドを有する。なお、本テーブルは分光計測データが計測されたウェハの数だけ存在する。
ウェハID欄27bには、ウェハ114を特定する情報が格納される。ウェハID欄27bに格納される値は、前述の図12を用いて説明したレシピ変更時エッチング結果データテーブル25aのウェハID欄25bに格納される値と、図13を用いて説明したレシピ変更時レシピデータテーブル26aのウェハID欄26bに格納される値に対応付けられている。
発光強度欄27eには、波長欄27cの各波長、時間欄27dの各時間についてそれぞれ計測された発光強度の値が格納される。
図1に示した記憶部22のAPC設定データ候補記憶領域28には、記憶部14のAPC設定データ記憶領域15に格納するAPC設定データの候補となる情報と、各候補の評価結果の情報が格納される。
図15は、APC設定データ候補記憶領域28の例であるAPC設定データ候補テーブル28aを示す。本テーブルは、ID欄28b、APC設定候補欄281、評価結果欄282を備えて構成されている。そして、APC設定候補欄281はモニタ1欄281aとモニタ2欄281b、変更レシピ項目欄28gがあり、モニタ1欄281aは波長1欄28c、時間区間1欄28d、またモニタ2欄281bは波長2欄28e、時間区間2欄28f、等の各フィールドを有する。また、評価結果欄282には、レシピ一定時残差欄28h、レシピ変更時残差欄28i、モデル差欄28j、総合評価値欄28k、等の各フィールドを有する。
各フィールドには、後述する解析処理にて情報が格納される。
ID欄28bには、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28f、変更レシピ項目欄28gに格納されたデータの組合せを特定する情報が格納される。
波長1欄28cには、APCに用いる波長の候補を特定する情報が格納される。後述の説明のために、ここで波長1欄28cの行iに格納された値をWL1と呼ぶ。
時間区間1欄28dには、APCに用いる時間区間の候補を特定する情報が格納される。時間区間1欄28dに格納された情報は、波長1欄28cに格納された情報と対応付く情報である。後述の説明のために、ここで時間区間1欄28dの行iに格納された値をWLT1と呼ぶ。
波長2欄28eには、APCに用いる波長の候補を特定する情報が格納される。後述の説明のために、ここで波長2欄28eの行iに格納された値をWL2と呼ぶ。
時間区間2欄28fには、APCに用いる時間区間の候補を特定する情報が格納される。時間区間2欄28fに格納された情報は、波長2欄28eに格納された情報と対応付く情報である。後述の説明のために、ここで時間区間2欄28fの行iに格納された値をWLT2と呼ぶ。
変更レシピ項目欄28gには、APCに用いるレシピ項目の候補を特定する情報が格納される。後述の説明のために、ここで変更レシピ項目欄28gの行iに格納された値をRcpと呼ぶ。
各行の値はAPCの設定値の組合せを示している。つまり、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28fに格納された値を用い、図11に示した分光計測データテーブル24aにおける波長欄24cの波長WL1の時間欄24dの時間区間WLT1における発光強度の平均値を、波長欄24cの波長WL2の時間欄24dの時間区間WLT2における発光強度の平均値で除した値を発光強度モニタ値と定義して、この発光強度モニタ値を用いて変更レシピ項目欄28gの行iに格納された変更レシピ項目Rcpで指定されたレシピ項目を変更することを表している。
なお、図14に示した分光計測データテーブル27aにおける波長欄27cの波長WL1の時間欄27dの時間区間WLT1における発光強度の平均値を、波長欄27cの波長WL2の時間欄27dの時間区間WLT2における発光強度の平均値で除した値も、同様に発光強度モニタ値と定義される。
レシピ一定時残差欄28hには、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28fに格納された値と図11の分光計測データテーブル24aの値で算出した発光強度モニタ値を用いたときの、レシピ一定時のデータにおける発光強度モニタ値とエッチング結果の相関の強さを特定する情報が格納される。本実施例では、値が小さいほど相関が強いことを表す。
レシピ変更時残差欄28iには、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28fに格納された値と図14の分光計測データテーブル27aで算出した発光強度モニタ値を用いたときの、レシピ変更時のデータにおける発光強度モニタ値とエッチング結果の相関の強さを特定する情報が格納される。本実施例では、値が小さいほど相関が強いことを表す。
モデル差欄28jには、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28fに格納された値と図11の分光計測データテーブル24aの値で算出した発光強度モニタ値を用いたときの発光強度モニタ値とエッチング結果の間の関係を表す関数と、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28fに格納された値と図14の分光計測データテーブル27aで算出した発光強度モニタ値を用いたときの発光強度モニタ値とエッチング結果の間の関係を表す関数、との差の大きさを特定する情報が格納される。本実施例では、値が小さいほど前述の2つの関数の間の差が小さいことを表す。
総合評価値欄28kには、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28f、変更レシピ項目欄28gに格納された波長、時間区間、レシピの組合せがAPCに適している度合いを示す情報が格納される。本実施例では、レシピ一定時残差欄28h、レシピ変更時残差欄28i、モデル差欄28jの当該行に格納された値の重みつき和が格納される。この総合評価値欄28kの値が比較して小さい組合せが装置管理者に提示され、APCに適用される。
[解析部20の解析処理]
本実施例による解析処理の方法は、プラズマを用いて半導体ウェハをエッチング処理する半導体エッチング処理において、APCに用いる分光計測データの波長、時間区間およびレシピ項目の組合せを特定する解析方法である。
本実施例による解析処理の方法は、APCに用いる波長、時間区間、レシピ項目の候補それぞれについて、レシピが一定の時の発光強度モニタ値とエッチング結果との相関の強さと、レシピを変更した時の発光強度モニタ値とエッチング結果との相関の強さと、レシピが一定の時の発光強度モニタ値とエッチング結果と相関関係とレシピを変更した時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係との差分と、を評価し、APCに適した波長、時間区間、レシピ項目の組合せを特定する。
なお本解析処理の方法は、波長と時間区間とレシピの組合せを特定する場合だけでなく、APCに用いる波長を特定する場合、APCに用いる時間区間を特定する場合、APCに用いるレシピを特定する場合にも、それぞれ利用できる。例えば、任意の要素(例えば時間区間やレシピ)を予め1つの候補に定めておくことで、残りの要素(例えば波長)についてAPCに用いるものを特定することができる。
以下に、本実施例による解析処理の方法を、具体的に説明する。
生産工程でエッチング装置1を用いて複数のウェハを順次エッチング処理する前の段階として、エッチング装置1を扱う装置管理者が、APCに用いる波長と時間区間とレシピ項目の組合せを決定するために、解析部20において解析処理を実行する。
APCに適した波長と時間区間とレシピ項目の組合せは、エッチング処理の対象である半導体ウェハ表面上の膜の構成などによって変化するため、エッチング処理の立上げ時には、適宜、本解析処理を実行することが必要になる。本解析処理により決定したエッチング処理の条件を用いて、生産工程(量産工程)においてエッチング装置1を用いて複数のウェハが順次エッチング処理される。
解析部20において解析処理を実行する際の装置管理者の作業手順を、図16に示す。
装置管理者は、まず基準となるレシピに固定して複数のウェハに対して順次エッチング処理を行い、分光計測データとエッチング結果のデータを収集する(S201)。これによって、図10に示したようなレシピ一定時エッチング結果データテーブル23aおよび図11に示したようなレシピ一定時分光計測データテーブル24aにデータが格納される。
次に装置管理者は、レシピを変更して複数のウェハに対して順次エッチング処理を行い、分光計測データとエッチング結果のデータを収集する(S202)。ここでは、例えば装置管理者の指定したガス種類の流量を変更する。変更量は、装置管理者が指定してもよいし、予め定められた変化量だけ自動でガス流量を変更してもよい。また、本実施例では、一度に基準となるレシピから変更するレシピ項目は1つのみとするが、複数のレシピ項目を変更してデータを収集してもよい。またレシピの変更は、エッチング処理の後半のガス流量を変更するというように、エッチング処理の特定の時間のレシピを変更しても良い。これによって、図12に示したようなレシピ変更時エッチング結果データテーブル25a、図13に示したようなレシピ変更時レシピデータテーブル26aおよび図14に示したようなレシピ一定時分光計測データテーブル27aにデータが格納される。
次に装置管理者は、図23の入力画面にて波長と時間区間と変更レシピ項目の各候補の情報を入力し(S203)、解析処理を開始させる(S204)。
波長候補としては、例えば201nm、211nmのように特定の数値幅の波長や、Siの発光を示す波長である251nm、Arの発光を示す波長である675nmなど、エッチング処理に関わる元素の発光を示す波長が入力される。時間区間の候補としては、エッチング処理の後半の時間区間(51−100)やエッチング処理の全時間区間(1−100)など、エッチング処理の時間を示す情報が入力される。変更レシピ項目の候補としては、前述のS202のエッチング処理で変更したレシピ項目の情報が格納される。
装置管理者が、解析処理の実行を指示すると解析部20は解析処理を行う。装置管理者は、解析部20の解析結果を利用してAPCの設定を行い、エッチング処理を行う(S205)。
次に、解析部20において実行される解析処理の流れを、図17を用いて説明する。
図23に示すような表示画面D100上で解析処理の実行を指示するボタンD106上で図示していないカーソルがクリックされると、解析部20は解析処理を行う。はじめに、表示画面D100上で入力された波長候補、時間区間候補、変更レシピ項目候補の情報を用いて波長候補D101,D103、時間区間候補D102,D104、変更レシピ項目候補D105の組合せを作成し、図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aに格納する(S301)。次に、S301で作成した波長候補D101,D103、時間区間候補D102,D104、変更レシピ項目候補D105の組合せのうち、波長候補D101,D103と時間区間候補D102,D104の情報を用いて、レシピ一定時データを用いて発光強度モニタ値を算出し(S302)、レシピ一定の時の発光強度とエッチング結果の間の相関の強さを示す情報として発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式(回帰直線)の残差を算出する(S303)。さらに発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式(回帰直線)の係数を算出する(S304)。
次にS301で作成した波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せにある変更レシピ項目候補D105を変更した時のデータを用いて、この組合せの波長と時間区間におけるレシピ変更時の発光強度モニタ値を算出する(S305)。この算出した発光強度モニタ値とレシピ変更時のエッチング結果の間の相関の強さを示す情報として、発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式の(回帰直線)残差を算出する(S306)。さらに発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式(回帰直線)の係数を算出し(S307)、回帰式(回帰直線)の係数の推定誤差を算出する(S308)。
この処理S304、S307、S308で算出された回帰式(回帰直線)の係数と係数の推定誤差から、レシピ一定時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係と、レシピ変更時の発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係との差を示す情報として、回帰式(回帰直線)の係数差が算出される(S309)。
そして、処理S303、S306で算出された回帰式(回帰直線)の残差と、S309で算出された回帰式(回帰直線)の係数差から波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せのAPCに適切している度合いを示す総合評価値28kが算出される(S310)。
波長候補D101,D103、時間区間候補D102,D104、変更レシピ項目候補D105の全ての組合せについてS302からS310の処理を行い、処理が完了した場合には(S311でYesの場合)、総合評価値28kの小さい波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せをAPCに用いる波長、時間区間、変更レシピ項目として装置管理者に提示する(S312)。
次に、各ステップの詳細を説明する。
(S301):演算部21は、図23に示す表示画面D100上で波長1入力欄D101と時間区間1入力欄D102に入力された複数の波長候補と時間区間の候補と、波長2入力欄D103と時間区間2入力欄D104に入力された複数の波長候補と時間区間の候補と、変更レシピ項目候補入力欄D105に入力された変更レシピ項目の候補とを用いて、2つの波長と2つの時間区間と変更レシピ項目の組合せを複数作成し、波長と時間区間と変更レシピ項目の各組合せをそれぞれ図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aの波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、時間区間2欄28f、変更レシピ項目欄28gに格納する。格納する組合せは、例えば、入力欄D101、D102、D103、D104、D105に入力された全ての波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せであっても良い。また演算部21は、ID欄28bにも第1行から順に番号を付ける。
演算部21は、APC設定データ候補テーブル28aの各行に格納された波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せについて、それぞれS302からS310の処理を行う。以降では、処理の対象となっている行を当該行と呼ぶ。
(S302):演算部21は、図18に示すような、ウェハID欄29b、発光強度モニタ値欄29c、エッチング結果欄29dを備えた発光強度モニタ値データテーブル29aを作成する。
発光強度モニタ値データテーブル29aのウェハID欄29bはデータを取得したウェハを示す情報、例えば図10に示したレシピ一定時エッチング結果テーブル23aのウェハID欄23bに格納された情報が格納される。
発光強度モニタ値欄29cには、次に示す第1の発光強度平均値を第2の発光強度平均値で除した発光強度モニタ値が格納される。第1の発光強度平均値は、図11に示したレシピ一定時分光計測データテーブル24aの発光強度欄24eにて、図15のAPC設定データ候補テーブル28aの波長1欄28cの当該行に格納された波長にて特定される列で、かつ、時間区間1欄28dで特定される時間の行に格納された値の平均値である。第2の発光強度平均値は、レシピ一定時分光計測データテーブル24aの発光強度欄24eにおいて、APC設定データ候補テーブル28aの波長2欄28eの当該行に格納された波長にて特定される列で、かつ、時間区間2欄28fで特定される時間の行に格納された値の平均値である。
図18の発光強度モニタ値データテーブル29aのエッチング結果欄29dは、レシピ一定時エッチング結果テーブル23aのエッチング結果欄23cに格納された情報が格納される。
(S303)演算部21は、発光強度モニタ値データテーブル29aに格納された情報と、以下の式(数1)〜(数5)を用いて、レシピ一定時のデータにおける発光強度モニタ値とエッチング結果の相関の強さを示す情報である、回帰式の残差二乗平均値(AveSe1)を算出する。
Figure 0006310866
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Figure 0006310866
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上記した式において、xは図18の発光強度モニタ値データテーブル29aの発光強度モニタ値欄29cの第i列に格納された値を示している。yは発光強度モニタ値欄29cの第i列に格納された値を示している。nは発光強度モニタ値データテーブル29aの列数を示している。Σ記号は、発光強度モニタ値データテーブル29aの全ての列についての和をとることを示している。
算出した値の意味を、図20を用いて説明する。図20に示すグラフは、図18の発光強度モニタ値データテーブル29aにおいて、ウェハID29bごとに発光強度モニタ値欄29cに格納された値と、エッチング結果欄29dに格納された値とに基づいてプロットした散布図である。
図20のA601などの各点は、発光強度モニタ値データテーブル29aの発光強度モニタ値29cの欄の各列に格納された値を示しており、発光強度モニタ欄29cに格納された値を横軸にとり、エッチング結果欄29dに格納された値を縦軸にしてプロットした点である。
(数1)にて算出した値(X11)は、図20にプロットした点の横軸方向(発光強度モニタ値)のばらつきを、(数2)にて算出した値(X12)は、図20にプロットした点の縦軸方向(エッチング結果)のばらつきを表している。(数3)にて算出した値(X13)は、図20にプロットした点の縦軸方向と横軸方向の偏差積和であり、プロットした点が縦軸方向に大きな値をとるときに横軸方向にも大きな値をとる値である。
図20の直線A602は、各点からの距離の二乗和の平均が最小となる直線(回帰式)を示している。(数5)にて算出した第1の残差二乗平均値(AveSe1)は、各点と直線との距離(残差)の二乗の平均値を示している。
レシピ一定時のデータにおいて、発光強度モニタ値とエッチング結果との相関が強いほど残差二乗平均値(AveSe1)の値は小さくなる。(数5)にて算出した第1の残差二乗平均値(AveSe1)は、図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aの当該行の波長と時間区間の組合せの良し悪しを評価する情報として、レシピ一定時残差欄28hの当該行に格納される。
なお、ここで算出した残差二乗平均値以外の値であっても、発光強度モニタ値とエッチング結果の間の相関の強さを表す値であれば他の値を用いてもよい。たとえば、発光強度モニタ値とエッチング結果の間の相関係数の絶対値の逆数や相関係数の二乗の逆数などであってもよい。
(S304):演算部21は、レシピ一定時のデータについて発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式(回帰直線)の傾きを、発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の方向を示す情報として算出する。
演算部21は、前述の式(数1)、(数3)、(数4)と図18の発光強度モニタ値データテーブル29aの発光強度モニタ欄29cとエッチング結果欄29dに格納された値を用いて、(数4)の左辺の変数(a1)を算出する。この変数(a1)は図20の直線A602の傾きを示している。演算部21は、この算出した傾き(a)を後述の処理S310で利用する。
(S305):演算部21は、レシピ変更時のデータを用いて図18に示した発光強度モニタ値データテーブル29aに相当するデータテーブルを作成する。その一例として、図19に、レシピ変更時のデータを用いた時の発光強度モニタ値データテーブル29−2aを示す。
図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aの変更レシピ項目欄28gの当該行に格納された値をRcpとする。図19に示した発光強度モニタ値データテーブル29−2aには、エッチング結果および分光計測データが計測された各ウェハのうち、Rcpで特定するレシピ項目が変更されたウェハの値が格納される。
ウェハID欄29−2bはデータを取得したウェハを示す情報として、例えば図10に示したレシピ変更時エッチング結果テーブル23aのウェハID欄23bに格納された情報のうち、図13のレシピ変更時レシピデータテーブル26aに示したレシピ変更量欄26cのRcpに相当するレシピ項目の値が0ではないウェハの値が格納される。
発光強度モニタ値欄29−2cには、次に示す第3の発光強度平均値を第4の発光強度平均値で除した発光強度モニタ値が格納される。第3の発光強度平均値は、図14に示したレシピ変更時分光計測データテーブル27aの発光強度欄27eにて、図15のAPC設定データ候補テーブル28aの波長1欄28cの当該行に格納された波長にて特定される列で、かつ、時間区間1欄28dで特定される時間の行に格納された値の平均値である。第4の発光強度平均値は、レシピ変更時分光計測データテーブル27aの発光強度欄27eにおいて、APC設定データ候補テーブル28aの波長2欄28eの当該行に格納された波長にて特定される列で、かつ、時間区間2欄28fで特定される時間の行に格納された値の平均値である。この平均値のうち、Rcpで特定するレシピ項目が変更されたウェハの値が格納される。
図19の発光強度モニタ値データテーブル29−2aのエッチング結果欄29−2dは、図12に示したレシピ変更時エッチング結果テーブル25aのエッチング結果欄25cに格納された情報のうち、図13のレシピ変更量欄26cのRcpに相当するレシピ項目の値が0ではないウェハの値が格納される。
(S306):演算部21は、図19の発光強度モニタ値データテーブル29−2aに格納された情報を式(数1)〜(数5)に代入した式である以下の式(数6)〜(数10)を用いて、レシピ変更時のデータにおける発光強度モニタ値とエッチング結果の相関の強さを示す情報である、回帰式の残差二乗平均値(AveSe2)を算出する。
Figure 0006310866
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Figure 0006310866
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上記した式において、x’は図19の発光強度モニタ値データテーブル29−2aの発光強度モニタ値欄29−2cの第i列に格納された値を示している。y’は発光強度モニタ値欄29−2cの第i列に格納された値を示している。n’は発光強度モニタ値データテーブル29−2aの列数を示している。Σ記号は、発光強度モニタ値データテーブル29−2aの全ての列についての和をとることを示している。
(数10)にて算出した第2の残差二乗平均値(AveSe2)は、(数5)と同様に直線との回帰式の距離(残差)の二乗の平均値を示している。
レシピ変更時のデータにおいて、発光強度モニタ値とエッチング結果との相関が強いほど第2の残差二乗平均値(AveSe)の値は小さくなる。算出した第2の残差二乗平均値(AveSe)は、当該行の波長と時間区間の組合せの良し悪しを評価する情報として、図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aのレシピ変更時残差欄28iの当該行に格納される。
なお、ここで算出した残差二乗平均値以外の値であっても、発光強度モニタ値とエッチング結果の間の相関の強さを表す値であれば、他の値を用いてもよい。たとえば、発光強度モニタ値とエッチング結果の間の相関係数の絶対値の逆数や相関係数の二乗の逆数などであってもよい。
(S307):演算部21は、レシピ変更時のデータについて発光強度モニタ値とエッチング結果の間の回帰式(回帰直線)の傾きを、発光強度モニタ値とエッチング結果の相関関係の方向を示す情報として算出する。
演算部21は、前述の式(数6)、(数8)、(数9)と図19の発光強度モニタ値データテーブル29−2aの発光強度モニタ欄29−2cとエッチング結果欄29−2dに格納された値を用いて、(数9)の左辺の変数(a2)を算出する。この変数(a2)はレシピ変更時のデータから作成した回帰式(回帰直線)の傾きを示している。
(S308):演算部21は、レシピ変更時のデータから作成した回帰式(回帰直線)の傾きの推定誤差を示す情報を、以下の式(数11)を用いて算出する。
Figure 0006310866
算出した値の意味を図21A、図21Bを用いて説明する。図21A、図21Bに示すグラフは、図19の発光強度モニタ値データテーブル29−2aにおいて、ウェハID29−2bごとに発光強度モニタ値欄29−2cに格納された値と、エッチング結果欄29−2dに格納された値とに基づいてプロットした散布図である。
図21A、図21BのA701、A801などの各点は、図19の発光強度モニタ値データテーブル29−2aの発光強度モニタ値29−2cの欄の各列に格納された値を示しており、発光強度モニタ欄29−2cに格納された値を横軸にとり、エッチング結果欄29−2dに格納された値を縦軸にしてプロットした点である。直線A702、A802は、各点からの距離の二乗和の平均が最小となる直線(回帰式)を示している。点A703、A803は、(検査装置からのデータ転送ミスなどにより)発光強度モニタ値データテーブル29−2aから欠損していたデータを示しており、直線A704、A804はA701、A801の各点にそれぞれ点A703、A803を追加して作成した回帰式となっている。
直線A704はA804に比べて、元の直線A702からの変化(傾きの変化)が小さいことがわかる。図21Aに示す散布図の方が図21Bに示す散布図よりも横軸方向のばらつき(X11)が大きく、この場合の方がデータの欠損等の影響を受けずに傾きを推定することが出来る。(数11)に示す傾きの推定誤差(Δa2)は、横軸方向のばらつき(X’11)が大きいほど値が小さく、傾きの推定誤差が小さいことを示す値である。
(S309):演算部21は、(数4)及び(数9)で求めた傾きを示す変数(a1)(a2)および(数11)で求めた傾きの推定誤差を示す変数(Δa2)を用いて、レシピ一定時の相関関係の方向とレシピ変更時の相関関係の方向の差を評価する値を、以下の式(数12)を用いて算出する。
Figure 0006310866
(数12)は、レシピ一定時の回帰式の傾きとレシピ変更時の回帰式の傾きの差が大きい場合や、傾きの推定誤差が大きい場合には、左辺に示す傾き差の評価値(Ea)が大きな値をとることを示す。また右辺のΔeiは、図22Aに示すレシピ一定時の発光強度モニタ値における発光強度モニタ値の制御目標値eitと発光強度モニタ値の最小値eiminの差分を示している。これは、制御目標値との差分が大きいほど、レシピの変更量が大きくなり傾き差の寄与度が大きくなることを示している。
なお、レシピ一定時のデータについても回帰式の傾きの推定誤差を算出し、(数12)の括弧内に加えても良い。また、Δa2を定数倍(1.5倍、2倍等)しても良い。またΔei2の代わりにレシピ一定時の発光強度モニタ値のばらつきである(X11)を用いても良い。
演算部21は、(数12)で求めた傾き差の評価値(Ea)を、図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aのモデル差欄28jの当該行に格納する。
(S310):演算部21は、波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せのAPCに適している度合いを示す値を、以下の式(数13)を用いて算出する。
Figure 0006310866
(数13)の右辺第1項はレシピ一定時の相関の強さを評価する項であり、第2項はレシピ変更時の相関の強さを評価する項であり、第3項はレシピ一定時のレシピ変更時の相関の傾向の差を評価する項である。係数α1、α2、α3は装置管理者等が決定する各項の重み係数である。この(数13)で算出した評価値(Eall)が小さい場合の波長、時間区間、レシピの組合せは、レシピ一定時、レシピ変更時で相関が強く、レシピ一定時、レシピ変更時で相関の方向が変わらない組合せであることを表している。
演算部21は、算出した評価値(Eall)を、図15に示したAPC設定データ候補テーブル28aの総合評価値欄28kの当該行に格納する。
(S311):演算部21は、全ての波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せについて総合評価値(Eall)の算出が完了した場合には処理S312に進み、処理が完了していない場合には処理S302に戻り、次の波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せについて処理を行う。
(S312):演算装置21は解析処理の結果として、図15のAPC設定データ候補テーブル28aに格納された値と、散布図に関するデータを画面上に出力して処理を終了する。演算部21が操作者に提示する出力部31の出力画面の一例を図24に示す。
図24に示した出力画面D200には、図15のAPC設定データ候補テーブル28aの総合評価値欄28kに格納された値が小さい順に、波長1欄28c、時間区間1欄28d、波長2欄28e、波長2欄28f、変更レシピ項目欄28g、総合評価値欄28k欄の各行に格納された値をD201の表として表示する。
また総合評価値欄28kの値が最小となる波長と時間区間と変更レシピ項目の組合せについては、当該波長と当該時間区間を用いて発光強度モニタ値を算出したときの、レシピ一定時のデータにおける発光強度モニタ値とエッチング結果の散布図をD202に表示する。また、同様に、当該変更レシピ項目の値が変更されたレシピ変更時のデータにおける発光強度モニタ値とエッチング結果の散布図をD203に表示する。
装置管理者は、図24に示す出力画面D200を確認することで、APCに用いる波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せを把握することが出来る。
この図24に示した表D201の総合評価値2407が一番小さく、総合評価値順位2401が1位の波長2402,2404、時間区間2403,2405、変更レシピ項目の組合せ2406は、図4に示したAPC設定データテーブル15aの各欄に格納される。装置管理者が画面D200上でAPC実行ボタンD204に図示していないカーソルを合わせクリックして順位1位の組合せでAPC実行を承認すると、エッチング部10は、このAPC設定データテーブル15aに格納されたデータを用いて、制御部13でプラズマ加工部11を制御してウェハ114に対して順次エッチング加工を行う。
以上説明したように、本実施の形態のエッチング装置1(解析部20)が実行する解析方法を用いることによって、多数の波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せの中から、APCに用いる波長、時間区間、変更レシピ項目の組合せを把握することができる。
本実施例によれば、分光計測データから発光強度モニタ値を算出する波長や時間区間を適切に決定することができるようになった。また、複数のレシピ項目の中からAPCで変更するレシピ項目を適切に決定することが出来るようになった。これにより、レシピ変更時でも発光強度モニタ値とエッチング結果の間に、レシピ変更時でも傾向が変わらない安定した相関関係が得られるようになり、エッチング結果を高精度に制御することができるようになった。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1・・・エッチング装置 10・・・エッチング部 11・・・プラズマ加工部 12・・・分光器 13・・・制御部 14・・・記憶部 15・・・APC設定データ記憶領域 110・・・IF部 20・・・解析部 21・・・演算部 22・・・記憶部 23・・・レシピ一定時エッチング結果データ記憶領域 24・・・レシピ一定時分光計測データ記憶領域 25・・・レシピ変更時エッチング結果データ記憶領域 26・・・レシピ変更時レシピデータ記憶領域 27・・・レシピ変更時分光計測データ記憶領域 28・・・APC設定データ候補記憶領域 210・・・IF部 30・・・入力部 31・・・出力部 32・・・通信IF部 33・・・バス。

Claims (10)

  1. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、前記APCを用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置を備えるプラズマ処理装置において、
    前記解析装置は、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に基づいて前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、前記APCを用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置に接続されたプラズマ処理装置において、
    前記解析装置は、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に基づいて前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理装置において、
    前記パラメータは、複数であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、前記APCを用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置を備えるプラズマ処理装置において、
    前記解析装置は、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の残差と前記第二の回帰式の残差の重み付き和を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分と前記重み付き和に基づいて前記差分と前記重み付き和が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、前記APCを用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置に接続されたプラズマ処理装置において、
    前記解析装置は、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の残差と前記第二の回帰式の残差の重み付き和を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分と前記重み付き和に基づいて前記差分と前記重み付き和が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、前記APCを用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置を備えるプラズマ処理装置において、
    前記解析装置は、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することによって得られた前記第二の発光強度により前記第二の回帰式の残差の二乗平均値を除した値である推定誤差を前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に加算し、
    前記推定誤差が加算された前記差分に基づいて前記推定誤差が加算された前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料にプラズマ処理を施し、前記APCを用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置に接続されたプラズマ処理装置において、
    前記解析装置は、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することによって得られた前記第二の発光強度により前記第二の回帰式の残差の二乗平均値を除した値である推定誤差を前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に加算し、
    前記推定誤差が加算された前記差分に基づいて前記推定誤差が加算された前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御であるAPCを用いて試料に前記プラズマ処理を施し、前記APCに用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置を備えるプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法において、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に基づいて前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求め、
    求められた前記組み合わせを適用した前記APCを用いて前記試料を前記プラズマ処理することを特徴とするプラズマ処理方法
  9. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御に用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析装置において、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に基づいて前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とする解析装置。
  10. フィードバック制御またはフィードフォワード制御によりプラズマ処理の変動を抑制する制御に用いるための、発光波長と前記発光波長の時間区間と前記プラズマ処理用のパラメータの組み合わせを求める解析方法において、
    前記プラズマ処理の経時変化データを用いて第一の発光強度と第一のプラズマ処理結果の相関関係を示す第一の回帰式を求め、
    前記パラメータを変更することにより得られた第二の発光強度および第二のプラズマ処理結果を用いて前記第二の発光強度と前記第二のプラズマ処理結果の相関関係を示す第二の回帰式を求め、
    前記第一の回帰式の傾きと前記第二の回帰式の傾きの差分に基づいて前記差分が所定値より小さくなる前記組み合わせを求めることを特徴とする解析方法
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