JP6309846B2 - モータ及びこのモータに用いる永久磁石の固定方法 - Google Patents

モータ及びこのモータに用いる永久磁石の固定方法 Download PDF

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本発明は、モータ及びこのモータに用いる永久磁石の固定方法に関し、さらに詳しくは、ハウジングを構成する周面部の内周面に磁石が固定されたモータ及びこのモータに用いる永久磁石の固定方法に関する。
ブラシ付きDCモータ等は、永久磁石をハウジングの内部に備えている。こうしたモータのなかには、ハウジングの内部に永久磁石を固定するために、ハウジングの内側に向けて突出した凸部をハウジングの周面部に設けたモータがある。永久磁石は、この永久磁石の周方向の端縁が凸部に突き当てられることによって、ハウジングの周面部に固定される。
特許文献1に提案されているモータは、中空筒状のハウジングを備えている。永久磁石は、このハウジングの内周面に固定される。ハウジングは、内周面が対向する2つの平坦面と、外側に向けて湾曲する2つの曲面とを有している。2つの平坦面は、ハウジングの内側に向けて突出した突起をそれぞれ備えている。永久磁石は、横断面の形状が円弧状をなしている。また、永久磁石は、永久磁石の縁辺に、平坦面に突き当てられる平面を備えると共に、突起に臨む面を備えている。なお、永久磁石は、可撓性磁石材料で形成されている。具体的に、永久磁石は、磁性材料粉末と結合材料とを主体とする混合物によって形成されている。
上記した突起は、塑性変形することによって、永久磁石における突起に臨む面に食い込まれる。そして、永久磁石の外周面はハウジングの曲面に押し付けられ、永久磁石の縁辺の平面は平坦面に押し付けられる。永久磁石は、突起のこうした作用によってハウジング内に固定される。
特開平5−161285号公報
しかしながら、特許文献1で提案されたモータは、上記のように、プラスチック磁石又はボンド磁石等、可撓性を有する永久磁石を用いることが必要である。このような永久磁石は、ハウジングの内部に圧入することに適さない性質を有する場合に、永久磁石をハウジングの内部に圧入したときに、破損するおそれがある。
また、このモータが備える構成は、永久磁石が周方向に移動することを防止することはできる。しかしながら、この構成は、永久磁石をハウジングの軸方向に移動することを防止することが困難である。そのため、この構成は、永久磁石を接着剤でハウジングに接着する必要がある。その場合、接着剤が硬化するまでに永久磁石が移動するおそれがある。
一般に、永久磁石は、ハウジングの内部に永久磁石として構成される部材を配置した後で、着磁される。ところが、上記した永久磁石が移動することを防止する場合、永久磁石として構成される部材に仮に着磁をする工程を設け、着磁された部材をハウジングの内部に配置することが必要になる。そのため、モータの製造工程が複雑になる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡潔な製造工程で、永久磁石をハウジングの軸方向及び周方向に固定することができる構造のモータを提供すると共に、このモータに用いる永久磁石の固定方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係るモータは、筒状の周面部、該周面部の軸方向の一端を塞ぐ底部、及び該周面部の軸方向の他端を塞ぐ蓋部を有するハウジングと、前記ハウジングに配置される軸受機構と、前記軸受機構を介して前記ハウジングに対して回転自在に支持される電機子と、前記ハウジングの周面部の内周面に沿わせて配置された複数の永久磁石と、を備え、前記ハウジングの周面部の内周面は、前記ハウジングの軸方向に延び、且つ該ハウジングの内側に突出する凸部を有し、前記凸部は、前記ハウジングの周方向における、前記永久磁石の一端縁の少なくとも一部に接触する第1凸部と、前記ハウジングの周方向における、前記永久磁石の他端縁の少なくとも一部に接触する第2凸部とを含み、前記第1凸部は、前記永久磁石の蓋部側の端部に前記永久磁石の一端縁側に向けて折れ曲がった第1折れ曲がり部を有し、前記第1折れ曲がり部は前記永久磁石の一端縁の前記蓋部側の角に接触し、前記第2凸部は、前記第2凸部の前記蓋部側の端部に前記永久磁石の他端縁側に向けて折れ曲がった第2折れ曲がり部を有し、前記第2折れ曲がり部は底部側の角と蓋部側の角を除く前記永久磁石の他端側のいずれかの位置に接触する。
この発明によれば、上記の構成を有する第1凸部が軸方向に力を加えて永久磁石を固定し、第2凸部が永久磁石を周方向に力を加えて永久磁石を固定する。そのため、永久磁石を周方向及び軸方向の両方向に固定することができる。また、第1凸部が永久磁石における底部側に向けられた端部とは逆側の端部で永久磁石を固定し、第2凸部が少なくとも永久磁石における軸方向の中央の位置で永久磁石を固定するので、軸方向の異なる位置で、永久磁石に力が加えられる。そのため、永久磁石の応力が軸方向に分散される。
本発明に係るモータにおいて、前記第1凸部の蓋部側の端部は、永久磁石の蓋部側の端部よりも、ハウジング底部から遠い位置に位置し、前記第2凸部の蓋部側の端部は、永久磁石の蓋部側の端部よりも、ハウジング底部から近い位置に位置する。
この発明によれば、永久磁石をハウジングの内部に挿入するときに、第1凸部が永久磁石のガイドとして機能する。そのため、永久磁石をハウジングの内部に挿入させ易くすることができる。
本発明に係るモータにおいて、前記第1凸部は、第2凸部よりも長い。
この発明によれば、第1凸部に第1折り曲げ部を形成すると共に第2凸部に第2折り曲げ部を形成するときに、第1凸部の広い領域で永久磁石を受けることができる。そのため、永久磁石が軸方向に対して傾くことを防止することができる。
本発明に係るモータにおいて、前記第1凸部は、前記永久磁石の前記軸方向の全長と接触する。
この発明によれば、第2凸部によって永久磁石に対して周方向に加えられた力を、第1凸部の全長で受けることができるので、永久磁石に生じる応力を分散させることができる。
本発明に係るモータにおいて、前記モータは、前記永久磁石を2個有し、該2個の永久磁石は前記電機子を囲み、前記ハウジングは、該2個の永久磁石に各々接する2つの前記第1凸部と2つの前記第2凸部とを有し、前記第1凸部と前記第2凸部は、周方向に交互に配置される。
この発明によれば、永久磁石同士の距離を周方向に均一にすることができるので、モータが発生するトルクを均一にすることができる。
本発明に係るモータにおいて、前記モータは、前記永久磁石を2個有し、該2個の永久磁石は前記電機子を囲み、前記ハウジングは該2個の永久磁石に各々接する2つの前記第1凸部と2つの前記第2凸部とを有し、前記2つの第1凸部は周方向に連続して配置され、前記2つの第2凸部は周方向に連続して配置され、前記2つの第1凸部の周方向の間隔は、前記2つの第2凸部の周方向の間隔よりも大きい。
この発明によれば、対向する第1凸部同士の間隔が、対向する第2凸部同士の間隔よりも広い。第1凸部と第2凸部とのうち、第2凸部を変形させたとき、周方向の力を受けて第1凸部同士の間隔が狭くなる。第1凸部同士の間隔が狭くなることによって、結果的に永久磁石同士の距離を周方向に均一にすることができ、且つ永久磁石が周方向に位置ずれを起こすことを防止することができる。その結果、モータが発生するトルクを均一にすることができる。
上記課題を解決するための本発明に係る永久磁石の固定方法は、筒状の周面部の内周面から内側に突出する凸部を有し、該周面部の内周面に沿って複数の永久磁石が配置されたハウジングを準備する準備工程と前記ハウジングの内部に工具を挿入し、該工具を前記凸部に押し付けて、前記凸部を前記永久磁石側に向けて折り曲げることによって前記凸部を前記永久磁石に接触させる折り曲げ工程と、を含み、前記ハウジングは、前記周面部、該周面部の軸方向の一端を塞ぐ底部、及び該周面部の軸方向の他端を塞ぐ蓋部を有し、前記凸部は、前記永久磁石における周方向の一端縁側に位置する第1凸部と、前記永久磁石における周方向の他端縁側に位置する第2凸部とを有し、前記工具は、該工具の長手方向となす傾斜角が相対的に小さい第1の傾斜面と、該工具の長手方向となす傾斜角が相対的に大きい第2の傾斜面とを、長手方向の一端側に備え、前記準備工程では、前記周面部の軸方向の他端が前記蓋部によって塞がれる前段階における、前記他端が開かれた形態のハウジングが準備され、前記折り曲げ工程では、前記工具の長手方向の一端側を前記ハウジングの前記他端から挿入し、前記他端に相対的に近い位置で、前記第1の傾斜面を前記第1凸部の軸方向における前記他端側の端部に押し付けて前記一端縁側に折り曲げると共に、前記他端に相対的に遠い位置で、前記第2の傾斜面を前記第2凸部の軸方向における前記蓋部側の端部に押し付けて前記他端縁側に折り曲げる。
この発明によれば、上記の準備工程及び折り曲げ工程を備えているので、第1凸部を永久磁石の周方向における一端縁に接触させると共に、第2凸部を永久磁石の周方向における他端縁に接触させることができる。そのため、永久磁石をハウジングの周面部の所定位置に確実に固定することができる。特に、この発明は、折り曲げ工程で上記の工具を用いるので、第1凸部と第2凸部との両方に折り曲げ部を同時に形成することができる。その結果、永久磁石をハウジングの周面部に効率的に固定することができる。
本発明によれば、簡潔な製造工程を経るだけで、モータの永久磁石をハウジングの軸方向及び周方向に固定することができる。
本発明に係るモータの第1実施形態を内部が見える形態で示した斜視図である。 図1に示すモータの側部を示す平面図である。 第1凸部及び第2凸部の位置関係と、2個の永久磁石及び各凸部の位置関係を説明するための説明図である。 第1凸部と永久磁石との軸方向の位置関係、及び第2凸部と永久磁石との軸方向の位置関係を説明するための説明図である。 第1凸部が永久磁石の一端縁の角にのみ接触し、第2凸部が永久磁石の他端縁の中央部に接触した形態を説明するための説明図である。 図5に示す形態の永久磁石に生じる応力を説明するための説明図である。 第1凸部が永久磁石の一端縁の全体に接触し、第2凸部が永久磁石の他端縁の中央部に接触した形態を説明するための説明図である。 図7に示す形態の永久磁石に生じる応力を説明するための説明図である。 第1凸部に第1折れ曲がり部を形成すると共に、第2凸部に第2折れ曲がり部を形成する方法の一例を示す図である。 本発明に係るモータの第2実施形態を内部が見える形態で示した斜視図である。 第1凸部及び第2凸部の位置関係と、2個の永久磁石同士の間隔の関係を説明するための説明図である。 第1変形例のモータが備える永久磁石、第1凸部及び第2凸部を説明するための説明図である。 第2変形例のモータが備える永久磁石、第1凸部及び第2凸部を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の技術的範囲は、以下の記載や図面にのみ限定されるものではない。
[基本構成]
本発明に係るモータ1は、例えば、図1及び図2に示すように、ハウジング10を備えている。ハウジング10は、筒状の周面部11、周面部11の軸方向の一端を塞ぐ底部14、及び周面部11の軸方向の他端を塞ぐ蓋部15を有している。また、モータ1は、ハウジング10に配置される軸受機構30と、軸受機構30を介してハウジング10に対して回転自在に支持される電機子40と、ハウジング10の周面部11の内周面に沿わせて配置された複数の永久磁石50と、を備えている。
ハウジング10の周面部11は、内周面に凸部20を備えている。この凸部20は、ハウジング10の内側に突出しており、ハウジング10の軸方向に延びている。凸部20は、第1凸部21と第2凸部22とを含む。第1凸部21は、例えば、図5及び図6に示すように、ハウジング10の周方向における、永久磁石50の一端縁51の少なくとも一部に接触する。第2凸部22は、例えば、図5及び図6に示すように、ハウジング10の周方向における、永久磁石50の他端縁52の少なくとも一部に接触する。
第1凸部21は、永久磁石50の蓋部15側の端部に永久磁石50の一端縁51に向かって折れ曲がった第1折れ曲がり部26を有している。この第1折れ曲がり部26は永久磁石50の一端縁51の蓋部15側の角に接触する。第2凸部22は、蓋部15側の端部に永久磁石50の他端縁52に向かって折れ曲がった第2折れ曲がり部27を有している。この第2折れ曲がり部27は底部14側の角と蓋部15側の角を除く永久磁石50の他端縁52のいずれかの位置に接触する。
このモータ1が備える上記の構成によれば、簡潔な製造工程を経るだけで、モータ1の永久磁石50をハウジング10の軸方向及び周方向に固定することができるという特有の効果を奏する。
以下、このモータ1の各構成について、適宜に図面を参照して説明する。なお、モータ1は、次の第1実施形態と第2実施形態とに大別することができる。第1実施形態のモータ1Aは、図1から図9に示すように、永久磁石50を複数有し、複数の永久磁石50は電機子40を囲んでいる。ハウジング10は、複数の永久磁石50に各々接する第1凸部21と第2凸部22とを有し、第1凸部21と第2凸部22とは、周方向に交互に配置される形態である。
第2実施形態のモータ1Bは、図10及び図11に示すように、永久磁石50を2個有している。2個の永久磁石50は、電機子40を囲んでいる。ハウジング10は、複数の永久磁石50に各々接する2つの第1凸部21と2つの第2凸部22とを有している。2つの第1凸部21は周方向に連続して配置され、2つの第2凸部22は周方向に連続して配置されて、2つの第1凸部21の周方向の間隔が、2つの第2凸部22の周方向の間隔よりも大きい形態である。
[第1実施形態]
本発明に係るモータ1Aは、上述したように、ハウジング10、ハウジング10に配置される軸受機構30、軸受機構30によってハウジング10に回転自在に支持される電機子40、及びハウジング10の周面部11の内周面に沿わせて配置された複数の永久磁石50を備えている。
(ハウジング及び軸受機構)
ハウジング10は、図1及び図2に示すように、筒状の周面部11と、この周面部11の軸方向の一端を塞ぐ底部14とを備えている。周面部11と底部14とは一部材で構成されている。また、ハウジング10は、周面部11の軸方向の他端を塞ぐ蓋部15を備えている。蓋部15は、周面部11及び底部14とは、別体として構成されている。この蓋部15は、モータ1Aを構成する部品がハウジング10の内部に収容された後に、ハウジング10の軸方向の他端を塞いでいる。
周面部11は、一対の平坦部12と、外側に向けて湾曲する一対の曲面部13とにより構成されている。平坦部12は相互に対向し、曲面部13も相互に対向している。平坦部12は、凸部20を備えている。なお、凸部20の詳細については、後述する。底部14及び蓋部15は、その中央に軸受機構30をそれぞれ備えている。この軸受機構30は、電機子40をハウジング10に対して回転自在に支持する。
(電機子)
電機子40は、中心に位置する回転軸41と、この回転軸41の周囲に位置するコア42と、コア42に導電線が巻かれて構成されたコイル43とを有している。この電機子40は、当該電機子40の周囲に配置された永久磁石50が形成する界磁と相互作用してモータ1Aのトルクを発生させる。電機子40の回転軸41は、当該回転軸41の軸方向におけるコア42の両側にて、軸受機構30によってハウジング10に回転自在に支持されている。なお、この回転軸41は、ハウジング10の底部14から軸方向の一端が突出している。
(永久磁石)
永久磁石50は、図1及び図3に示すように、ハウジング10の周方向に湾曲している。また、永久磁石50は、ハウジング10の軸方向に直線状に延びている。この永久磁石50は、円弧状の外面53と円弧状の内面54とを有している。外面53の曲率は、ハウジング10の周面部11を構成する曲面部13の内周面の曲率と一致している。内面54は、電機子40を構成するコア42の外周との間に一定の距離が維持される曲率を有している。永久磁石50の軸方向の両端は平坦である。永久磁石50の周方向の両端縁51,52は、ハウジング10に形成された凸部20に接触される。
(凸部の詳細)
凸部20は、図3に示すように、平坦部12をハウジング10の内側に突出させることによって形成されている。この凸部20は、第1凸部21と第2凸部22とで構成されている。第1凸部21及び第2凸部22は、ハウジング10の軸方向にそれぞれ延びている。そして、第1凸部21と第2凸部22とは、図3に示すように、周方向に交互に配置されている。第1凸部21は、2個の永久磁石50の周方向の一端縁51にそれぞれ接触し、第2凸部22は、2個の永久磁石50の周方向の他端縁52にそれぞれ接触する。
(第1凸部)
第1凸部21は、永久磁石50の周方向の一端縁51が配置される位置に形成されており、ハウジング10の軸方向に延びている。この第1凸部21の底部14側の端部は、永久磁石50の底部14側の端部よりも蓋部15側の位置、又は永久磁石50の底部14側の端部と同じ位置に位置する。図3から図6に示す例では、第1凸部21の底部14側の端部が、永久磁石50の底部14側の端部よりも蓋部15側の位置に位置している。一方、この第1凸部21の蓋部15側の端部は、図4に示すように、永久磁石50の蓋部15側の端部よりも、ハウジング10の底部14から遠い位置に位置する。ハウジング10の底部14と第1凸部21の蓋部15側の端部との間の距離をL1とし、ハウジング10の底部14と第1永久磁石50の蓋部15側の端部との間の距離をL2とした場合、L1とL2との関係は、L1>L2になる。
また、第1凸部21は、図3から図6に示すように、軸方向の長さが永久磁石50の軸方向の長さよりも短い形態(以下、単に「短い形態」という。)と、図7及び図8に示すように、軸方向の長さが永久磁石50の軸方向の長さよりも長い形態(以下、単に「長い形態」という。)とがある。短い形態の第1凸部21は、永久磁石50における一端縁51の一定の部分にのみ接触する形態である。長い形態の第1凸部21は、永久磁石50における一端縁51の全長に接触する。なお、どちらの形態においても、第1凸部21の蓋部15側の端部は、永久磁石50の蓋部15側の端部よりも、ハウジング10の底部14から遠い位置に位置する。
この第1凸部21は、短い形態及び長い形態の両方の形態において、第2凸部22よりも軸方向に長い。このように、第1凸部21が第2凸部22よりも軸方向に長い場合、永久磁石50をハウジング10内に挿入するときに、第1凸部21が永久磁石50のガイドとして機能する。そのため、永久磁石50をハウジング10の内部に挿入させ易くすることができる。また、永久磁石が軸方向に対して傾くことを防止することができる。
また、第1凸部21は、図5に示すように、永久磁石50の一端縁51に向けて折れ曲がった第1折れ曲がり部26を蓋部15側の端部に有している。第1折れ曲がり部26は、第1凸部21における、永久磁石50の蓋部15側の端部から突出する部分に形成されている。この第1折れ曲がり部26は、永久磁石50の周方向の一端縁51における蓋部15側の角に接触する。
第1折れ曲がり部26は、例えば、第1凸部21を塑性変形させることで形成される。第1凸部21を塑性変形して第1折れ曲がり部26を形成することによって、第1凸部21の第1折れ曲がり部26には残留応力が残る。この第1折れ曲がり部26が、永久磁石50に接触することによって、第1凸部21は、永久磁石50を保持する。このため、第1凸部21は、永久磁石50を位置決めすると共に、位置決めされた永久磁石50をその位置にしっかりと固定する。その結果、第1折れ曲がり部26は、永久磁石50を軸方向に位置決めすると共に、永久磁石50が軸方向に移動することを防止する。
(第2凸部)
第2凸部22は、ハウジング10の周面部11の内周面に設けられており、ハウジング10の軸方向に延びている。第2凸部22は、永久磁石50の周方向の他端縁52が配置される位置に設けられている。この第2凸部22の底部14側の端部は、永久磁石50の底部14側の端部よりも蓋部15側の位置、又は永久磁石50の底部14側の端部と同じ位置にある。一方、この第2凸部22の蓋部15側の端部は、図4に示すように、永久磁石50の軸方向の中間部分に位置する。図4に示すように、ハウジング10の底部14と第2凸部22の蓋部15側の端部との間の距離をL3とし、ハウジング10の底部14と第1永久磁石50の蓋部15側の端部との間の距離をL4とした場合、L3とL4との関係は、L3<L4になる。
第2凸部22は、図5に示すように、第2折れ曲がり部27を有している。この第2折れ曲がり部27は、第2凸部22の蓋部15側の端部を永久磁石50の他端縁52に向けて折り曲げられることにより形成されている。そして、この第2折れ曲がり部27は、永久磁石50の周方向の他端縁52に接触する。図5に示す例は、永久磁石50の他端側における軸方向の中央部又は、中央部に近い部分に接触した形態である。ただし、この第2折れ曲がり部27が永久磁石50の周方向の他端縁52に接触する位置は、ハウジング10の底部14側の角及び蓋部15側の角を除いた領域のいずれかの部分であればよく、図5に示した形態には限定されない。
第2折れ曲がり部27は、第2凸部22を、例えば、塑性変形して形成される。この第2折れ曲がり部27についても、第1折れ曲がり部26と同様に、残留応力を有する。残留応力を有する第2折れ曲がり部27が永久磁石50に接触することによって、第2凸部22は、第2折れ曲がり部27の位置で永久磁石50を保持する。このため、第2凸部22は、単に永久磁石50を位置決めすると共に、位置決めされた永久磁石50をその位置に強固に固定する。その結果、第2折れ曲がり部27は、永久磁石50を周方向に位置決めすると共に、永久磁石50が周方向に移動することを防止する。
(各凸部が永久磁石に接触する位置と応力との関係)
短い形態の第1凸部21が永久磁石50の一端縁51に部分的に接触すると共に、第2凸部22が第2折れ曲がり部27の位置で永久磁石50の他端縁52における中央部に接触する場合について、図5及び図6を参照して説明する。
第1凸部21と第2凸部22とが軸方向の同じ位置で永久磁石50に接触する場合、永久磁石50に生じる応力は、図6に示すように、第1凸部21と第2凸部22とが接触する位置を中心とする一定の範囲に集中してしまう。なお、図6の二点鎖線は、第1凸部21と第2凸部22とが軸方向の同じ位置で永久磁石50に接触した場合に、永久磁石50に生じる応力の分布を模式的に示したものである。
一方、本実施形態のモータでは、第1凸部21が永久磁石50に接触する位置と第2凸部22が永久磁石50に接触する位置とは、図5及び図6に示すように、軸方向の異なる位置に存在する。第1凸部21と第2凸部22とが軸方向の異なる位置で永久磁石50に接触する形態は、第1凸部21と第2凸部22とが軸方向の同じ位置で永久磁石50に接触する形態に比べて、永久磁石50に生ずる応力を軸方向に分散することできる。そのため、第1凸部21と第2凸部22とが軸方向の異なる位置で永久磁石50に接触する形態は、第1折れ曲がり部26及び第2折れ曲がり部27の位置で相対的に強い力で永久磁石50を保持することができる。
次に、長い形態の第1凸部21が永久磁石50の一端縁51の全長にわたって接触すると共に、第2凸部22が第2折れ曲がり部27の位置で永久磁石50の他端縁52における中央部に接触する場合について、図7及び図8を参照して説明する。
この形態では、図7及び図8に示すように、第1凸部21が永久磁石50の一端縁51の全長にわたって接触する。一方、第2凸部22は、第2折れ曲がり部27の位置で永久磁石50の他端縁52における中央部に接触している。
第1凸部21における軸方向の全体が永久磁石50の一端縁51に接触すると共に、第2凸部22が第2折れ曲がり部27の位置で永久磁石50に接触する形態は、図8の破線で示すように、永久磁石50に生じる応力を軸方向に分散することできる。そのため、第1凸部21が軸方向の全体で永久磁石50に接触する形態は、第1折れ曲がり部26及び第2折れ曲がり部27の位置で相対的に強い力で永久磁石50を保持することができる。
第1凸部21と第2凸部22とを、図3に示したように、周方向に交互に配置して上述したように永久磁石50に接触させた場合、2つの第2凸部22の第2折れ曲がり部27は、2個の永久磁石50の各々の他端縁52に接触し、第1凸部21側にそれぞれ力を加える。そのため、2個の永久磁石50同士の距離は、周方向に均一に維持される。その結果、モータ1Aが発生するトルクは均一になる。
以上、第1凸部21が永久磁石50に力を与える形態で永久磁石50の周方向における一端縁51に接触すると共に、第2凸部22が永久磁石50に力を与える形態で永久磁石50の周方向における他端縁52に接触するモータ1Aを例に説明した。しかし、モータ1Aは、第1凸部21が永久磁石50に力を加えず、第1凸部21を永久磁石50の周方向における一端縁51に単に接触させると共に、第2凸部22が永久磁石50に力を加えず、第2凸部22を永久磁石50の周方向における他端縁52に単に接触させることによって、構成することもできる。
また、永久磁石50がハウジング10の周面部11の内周面に2個配置された場合を例に説明した。ただし、モータ1Aは、3個以上の永久磁石50をハウジング10の周面部11の内周面に配置して構成することもできる。その場合、上述した第1凸部21及び第2凸部22は、ハウジング10の周面部11に3個ずつ形成される。そして、第1凸部21は、各永久磁石50の周方向の一端縁51にそれぞれ接触する。一方、第2凸部22は、各永久磁石50の周方向の他端縁52にそれぞれ接触する。
[永久磁石の固定方法]
次に、永久磁石50をハウジング10の周面部11の所定の位置に固定する方法の一例について、図9を参照して説明する。永久磁石50の固定は、第1凸部21に第1折れ曲がり部26を形成すると共に、第2凸部22に第2折れ曲がり部27を形成することによって行われる。
永久磁石の固定方法は、周面部11の内周面に複数の永久磁石50が配置されたハウジング10を準備する準備工程と、ハウジング10の内部に工具100を挿入し、工具100を凸部20に押し付けて、凸部20を永久磁石50側に向けて折り曲げることによって凸部20を永久磁石50に接触させる折り曲げ工程と、を含んでいる。
なお、ハウジング10は、これまでに説明したモータ1に用いられる構成部品であり、周面部11、周面部11の軸方向の一端を塞ぐ底部14、及び周面部11の軸方向の他端を塞ぐ蓋部15を有している。ただし、準備工程では、図9に示すように、周面部11の軸方向の他端が蓋部15によって塞がれる前段階の、他端が開かれた形態のハウジング10が準備される。また、凸部20は、永久磁石50における周方向の一端縁51側に位置する第1凸部21と、永久磁石50における周方向の他端縁52側に位置する第2凸部22とを有している。そして、工具100は、この工具100の長手方向となす傾斜角θ1が相対的に小さい第1の傾斜面103と、工具100の長手方向となす傾斜角θ2が相対的に大きい第2の傾斜面104とを、長手方向の一端側に備えている。
そして、折り曲げ工程では、工具100の長手方向の一端側がハウジング100の他端から挿入される。なお、以下では、蓋部15によって塞がれるハウジング10の端部側を「蓋部15側」として説明する。工具100がハウジング10に挿入されたとき、第1の傾斜面103が、ハウジング10の蓋部15側に相対的に近い位置で、第1凸部21の軸方向における蓋部15側の端部に押し付けられる。押し付けられた蓋部15側の端部は、永久磁石50の一端縁51側に折り曲げられる。また、工具100がハウジング10に挿入されたとき、第2の傾斜面104が、ハウジング10の蓋部15側に相対的に遠い位置で、第2凸部22の軸方向における蓋部15側の端部に押し付けられる。押し付けられた蓋部15側の端部は、永久磁石50の他端縁52側に折り曲げられる。
永久磁石50は、上記の準備工程及び折り曲げ工程を経てハウジング10の周面部11の所定の位置に固定される。この永久磁石50の固定方法を、以下、具体的に説明する。
第1折れ曲がり部26及び第2折れ曲がり部27は、例えば、図9に示す工具100を用いて形成される。工具100は、断面が四角形の棒状の部材である。工具100の軸方向の一端側は、対向する側面101,102に傾斜面103,104をそれぞれ有している。第1の傾斜面103は、工具100の長手方向となす傾斜角θ1が相対的に小さく、工具100の一端から相対的に遠い位置で側面101に接続している。第2の傾斜面104は、工具100の長手方向となす傾斜角θ2が相対的に大きく、工具100の一端から相対的に近い位置で側面102に接続している。
工具100は、永久磁石50が内部に配置されたハウジング10に挿入して用いられる。工具100は、蓋部15側から傾斜面103,104が形成された一端側をハウジング10の内部に向けて挿入される。工具100を挿入する際、傾斜角θ1が小さい第1の傾斜面103が第1凸部21側に向けられ、傾斜角θ2が大きい第2の傾斜面104が第2凸部22に向けられる。
工具100をハウジング10の内部に挿入したとき、第1の傾斜面103における側面101に近い根元の部分が、第1凸部21における蓋部15側の端部を外側に向けて押す。第1折れ曲がり部26は、第1凸部21における蓋部15側の端部が第1の傾斜面103に押されることによって形成される。また、工具100をハウジング10の内部に挿入したとき、第2の傾斜面104における側面102に近い根元の部分が、第2凸部22における蓋部15側の端部を永久磁石50の他端縁52に向けて押す。第2折れ曲がり部27は、第2凸部22における蓋部15側の端部が第2の傾斜面104に押されることによって形成される。
換言すると、工具100の長手方向の一端側がハウジング10の蓋部15側から挿入される。第1の傾斜面103が、ハウジング10の蓋部15側に相対的に近い位置で、第1凸部21の軸方向における蓋部15側の端部に押し付けられることによって、第1凸部21の蓋部15側の端部は、永久磁石50の周方向における一端縁51側に折り曲げられる。また、第2の傾斜面104が、ハウジング10の蓋部15側から相対的に遠い位置で、第2凸部22の軸方向における蓋部15側の端部に押し付けられることによって、第2凸部22の蓋部15側の端部は、永久磁石50の周方向における他端縁52側に折り曲げられる。その場合、第1凸部21の蓋部15側の端部の折り曲げと、第2凸部22の蓋部15側の端部の折り曲げとは、工具100をハウジング10の内部に挿入する1つの工程で同時に行われる。
[第2実施形態]
次に、図10及び図11を参照して第2実施形態のモータ1Bを説明する。なお、第2実施形態のモータ1Bは、第1凸部21と第2凸部22の周方向の配置が第1実施形態のモータ1Aとは異なる。しかし、第2実施形態のモータ1Bの構成と上記の第1形態のモータ1Aの構成とは、第1凸部21と第2凸部22の周方向の配置を除いて同様である。そのため、ここでは、第2実施形態のモータ1Bにおいて、第1形態のモータ1Aの構成と同様の構成については第1形態のモータ1Aの構成と同じ符号を図面に付して、その説明を省略し、第1凸部21と第2凸部22の周方向の配置とその作用についてのみ説明する。
第2実施形態のモータ1Bは、図10に示すように、ハウジング10、ハウジング10に配置される軸受機構30、ハウジング10に対して回転自在に支持される電機子40、及びハウジング10の周面部の内周面に沿わせて配置された複数の永久磁石50を備えている。図10及び図11に示す例では、2個の永久磁石50がモータ1Bに設けられている。2個の永久磁石50は、電機子40を囲んでいる。
ハウジング10は、筒状の周面部11と、この周面部11の軸方向の一端を塞ぐ底部14とを備えている。また、ハウジング10は、軸方向の他端を塞ぐ蓋部15を有している。ハウジング10を構成する周面部11は、一対の平坦部12と、外側に向けて湾曲する一対の曲面部13とにより構成されている。平坦部12は、相互に対向している。そして、平坦部12は、2個の永久磁石50にそれぞれ接する2つの第1凸部21と2つの第2凸部22とを有している。
2つの第1凸部21は周方向に連続して配置されている。また、2つの第2凸部22は周方向に連続して配置されている。具体的に、2つの第1凸部21は、周面部11を構成する1つの平坦部12に平行をなして設けられている。また、2つの第2凸部22は、周面部11を構成するもう1つの平坦部12に平行をなして設けられている。2つの第1凸部21の周方向の間隔X1は、2つの第2凸部22の周方向の間隔X2よりも大きい。
モータ1Bでは、上記のように、第1凸部21同士の間隔X1が、第2凸部22同士の間隔X2よりも大きい。第2凸部22を変形させることによって、周方向に作用する力を受ける第1凸部21同士の間隔が狭くなる。第1凸部21同士の間隔が狭くなった結果、2個の永久磁石50における一端縁51同士の距離と他端縁52同士の距離が周方向に均一になる。その結果、モータ1Bが発生するトルクが均一になる。
[変形例]
以上に説明したモータ1は、永久磁石50の周方向の一端縁51及び他端縁52が直線状をなす形態である。ただし、モータは、周方向の一端縁又は他端縁に段等を有する永久磁石を用いて構成することもできる。なお、変形例1のモータ1Cの永久磁石60及び凸部120以外の構成は、上述した第1実施形態のモータ1の構成と同様である。また、変形例2のモータ1Dについても、永久磁石70及び凸部220以外の構成は、上述した第1実施形態のモータ1の構成と同様である。そのため、変形例1のモータ1C及び変形例2のモータ1Dについては、図面に永久磁石60,70及び凸部120,220のみを示して説明する。
(第1変形例)
第1変形例のモータ1Cは、図12に示すように、ハウジング(図示しない)の内部に、永久磁石60とハウジングの内側に突出している凸部120とを備えている。なお、図12において、図12の上側がハウジングの底部側であり、図12の下側がハウジングの蓋部側である。永久磁石60の周方向の一端縁61は、軸方向の中間部分が他端縁62側に窪んだ凹部65を有している。この凹部65は、周方向に延びると共に相互に対向する側辺部66,67と、軸方向に延びると共に側辺部66,67同士を結ぶ底辺部68とによって構成されている。凸部120は、第1凸部121と第2凸部122とにより構成されている。
第1凸部121は、永久磁石60の周方向の一端縁61側に設けられている。この第1凸部121は、底部側の端部と凹部65の側辺部66との間で軸方向に延びている。第1凸部121は、凹部65側の端部に第1折れ曲がり部126を有している。この第1折れ曲がり部126は、第1凸部121の凹部65側の端部を凹部65の側辺部66に向けて折り曲げることにより構成されている。そして、第1折れ曲がり部126は、永久磁石60の一端縁61と凹部65の側辺部66とにより構成される角に接触する。
第1凸部121は、第1折れ曲がり部126を、永久磁石60の一端縁61と凹部65の側辺部66とにより構成される角に接触させることによって、永久磁石60の周方向の位置を決定すると共に、永久磁石60の軸方向の位置を決定する。
第2凸部122は、永久磁石60の周方向の他端縁62側で軸方向に延びている。第2凸部122は、蓋部側の端部に、永久磁石60の周方向の他端縁62に接触する第2折れ曲がり部127を有している。この第2折れ曲がり部127は、第2凸部122の蓋部側の端部を永久磁石60の他端縁62に向けて折り曲げることによって形成されている。そして、第2凸部122は、第2折れ曲がり部127を、永久磁石60の他端縁62に接触させることによって、永久磁石60の周方向の位置を決定する。
(第2変形例)
第2変形例のモータ1Dは、図13に示すように、永久磁石70とハウジング(図示しない)の内側に突出している凸部220とを備えている。なお、図13の上側がハウジングの底部側であり、図13の下側がハウジングの蓋部側である。
永久磁石70の一端縁71は、底部側の領域の一端縁71を構成する第1端縁76と、蓋部側の領域の一端縁71を構成する第2端縁77とを有している。また、永久磁石70の一端縁71は、軸方向の中間部分で周方向に延び、第1端縁76と第2端縁77とを結ぶ第3端縁78を有している。これに対し、永久磁石70の他端縁72は、軸方向に直線状に延びている。
凸部220は、第1凸部221と第2凸部222とにより構成されている。
第1凸部221は、永久磁石70の周方向の一端縁71側に設けられている。この第1凸部221は、底部側の端部と第3端縁78との間で軸方向に延びている。また、第1凸部221は、第3端縁78側の端部に第1折れ曲がり部226を有している。この第1折れ曲がり部226は、第1凸部221の第3端縁78側の端部を第3端縁78に向けて折り曲げることにより構成されている。そして、第1折れ曲がり部226は、永久磁石70の第1端縁76と第3端縁78とにより構成される角に接触している。この第1凸部221は、永久磁石70の周方向の位置を決定すると共に、永久磁石70の軸方向の位置を決定する。
第2凸部222は、永久磁石70の周方向の他端縁72側で軸方向に延びている。この第2凸部222は、蓋部側の端部に、永久磁石70の周方向の他端縁72に接触する第2折れ曲がり部227を有している。第2凸部222は、第2折れ曲がり部227を、永久磁石70の他端縁72に接触させることによって、永久磁石70の周方向の位置を決定する。
1,1A,1B,1C,1D モータ
10 ハウジング
11 周面部
12 平坦部
13 曲面部
14 底部
15 蓋部
20,120,220 凸部
21,121,221 第1凸部
22,122,222 第2凸部
26,126,226 第1折れ曲がり部
27,127,227 第2折れ曲がり部
30 軸受機構
40 電機子
41 回転軸
42 コア
43 コイル
50,60,70 永久磁石
51,61,71 一端縁
52,62,72 他端縁
53 外面
54 内面
65 凹部
66,67 側辺部
68 底辺部
76 第1端縁
77 第2端縁
78 第3端縁
100 工具
101,102 側面
103 第1の傾斜面
104 第2の傾斜面

Claims (7)

  1. 筒状の周面部、該周面部の軸方向の一端を塞ぐ底部、及び該周面部の軸方向の他端を塞ぐ蓋部を有するハウジングと、
    前記ハウジングに配置される軸受機構と、
    前記軸受機構を介して前記ハウジングに対して回転自在に支持される電機子と、
    前記ハウジングの周面部の内周面に沿わせて配置された複数の永久磁石と、を備え、
    前記ハウジングの周面部の内周面は、前記ハウジングの軸方向に延び、且つ該ハウジングの内側に突出する凸部を有し、
    前記凸部は、前記ハウジングの周方向における、前記永久磁石の一端縁の少なくとも一部に接触する第1凸部と、前記ハウジングの周方向における、前記永久磁石の他端縁の少なくとも一部に接触する第2凸部とを含み、
    前記第1凸部は、前記永久磁石の蓋部側の端部に前記永久磁石の一端縁側に向けて折れ曲がった第1折れ曲がり部を有し、
    前記第1折れ曲がり部は前記永久磁石の一端縁の前記蓋部側の角に接触し、
    前記第2凸部は、前記第2凸部の前記蓋部側の端部に前記永久磁石の他端縁側に向けて折れ曲がった第2折れ曲がり部を有し、
    前記第2折れ曲がり部は底部側の角と蓋部側の角を除く前記永久磁石の他端側のいずれかの位置に接触する、モータ。
  2. 前記第1凸部の蓋部側の端部は、永久磁石の蓋部側の端部よりも、ハウジング底部から遠い位置に位置し、
    前記第2凸部の蓋部側の端部は、永久磁石の蓋部側の端部よりも、ハウジング底部から近い位置に位置する、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1凸部は、第2凸部よりも長い、請求項1に記載のモータ。
  4. 前記第1凸部は、前記永久磁石の前記軸方向の全長と接触する、請求項1乃至3の何れか1項に記載のモータ。
  5. 前記モータは、前記永久磁石を2個有し、該2個の永久磁石は前記電機子を囲み、前記ハウジングは、該2個の永久磁石に各々接する2つの前記第1凸部と2つの前記第2凸部とを有し、
    前記第1凸部と前記第2凸部は、周方向に交互に配置される、請求項1乃至4の何れか1項に記載のモータ。
  6. 前記モータは、前記永久磁石を2個有し、該2個の永久磁石は前記電機子を囲み、
    前記ハウジングは該2個の永久磁石に各々接する2つの前記第1凸部と2つの前記第2凸部とを有し、
    前記2つの第1凸部は周方向に連続して配置され、前記2つの第2凸部は周方向に連続して配置され、
    前記2つの第1凸部の周方向の間隔は、前記2つの第2凸部の周方向の間隔よりも大きい、請求項1乃至4の何れか1項に記載のモータ。
  7. 筒状の周面部の内周面から内側に突出する凸部を有し、該周面部の内周面に沿って複数の永久磁石が配置されたハウジングを準備する準備工程と、
    前記ハウジングの内部に工具を挿入し、該工具を前記凸部に押し付けて、前記凸部を前記永久磁石側に向けて折り曲げることによって前記凸部を前記永久磁石に接触させる折り曲げ工程と、を含み、
    前記ハウジングは、前記周面部、該周面部の軸方向の一端を塞ぐ底部、及び該周面部の軸方向の他端を塞ぐ蓋部を有し、
    前記凸部は、前記永久磁石における周方向の一端縁側に位置する第1凸部と、前記永久磁石における周方向の他端縁側に位置する第2凸部とを有し、
    前記工具は、該工具の長手方向となす傾斜角が相対的に小さい第1の傾斜面と、該工具の長手方向となす傾斜角が相対的に大きい第2の傾斜面とを、長手方向の一端側に備え、
    前記準備工程では、前記周面部の軸方向の他端が前記蓋部によって塞がれる前段階における、前記他端が開かれた形態のハウジングが準備され、
    前記折り曲げ工程では、前記工具の長手方向の一端側を前記ハウジングの前記他端から挿入し、前記他端に相対的に近い位置で、前記第1の傾斜面を前記第1凸部の軸方向における前記他端側の端部に押し付けて前記一端縁側に折り曲げると共に、前記他端に相対的に遠い位置で、前記第2の傾斜面を前記第2凸部の軸方向における前記蓋部側の端部に押し付けて前記他端縁側に折り曲げる、永久磁石の固定方法。
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