JP6309387B2 - 遊技機 - Google Patents
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支持体(170)に設けられ、駆動手段(174)の駆動に伴って第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位可能な可動体(171)と、該可動体(171)が所定の姿勢に変位した際に検出部(207b)を検出する位置検出手段(207a)とを備えた遊技機において、
前記可動体(171)は、
前記駆動手段(174)に連係されると共に収容部(211)を備え、該駆動手段(174)の駆動に伴って第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位するケース体(210)と、
前記ケース体(210)の収容部(211)に収容され、所要の演出情報を表示可能な表示部(213)を備えた表示ユニット(212)と、
前記表示ユニット(212)とケース体(210)との間に設けられ、該表示ユニット(212)を該ケース体(210)に保持する弾性変形可能な緩衝保持部材(214)とを備え、
前記表示ユニット(212)に接続された配線(W1)は、前記可動体(171)が姿勢変位する際に所定方向へ撓みながら変形するよう前記支持体(170)内に配設され、
前記検出部(207b)は、前記可動体(171)が姿勢変位する際に前記配線(W1)が移動する領域を通過するよう構成されたことを要旨とする。
前記可動体(171)を回転可能に支持する回転支持部材(175)が前記支持体(170)に配設され、
前記可動体(171)は、重心位置から水平方向に外れた位置を上下方向に通過する軸線を中心として回転し得るよう前記回転支持部材(175)に支持されると共に、非作動状態において重心位置側の側端部が前記軸線より機前側に位置する姿勢に維持され、
前記回転支持部材(175)に、前記可動体(171)の重力による傾きを規制する部位(205)を備えたことを要旨とする。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記表示ユニット(212)は、前記表示部(213)が前面に設けられた矩形箱体に構成され、
前記表示ユニット(212)における各隅角部(212c)に、該隅角部(212c)を覆うように前記緩衝保持部材(214)が配設されていることを要旨とする。
上記構成によれば、矩形箱体に構成された表示ユニットが、該表示ユニットの隅角部に配設した緩衝保持部材を介してケース体に保持されるので、該表示ユニットに加わる衝撃を緩和し得る。
前記表示ユニット(212)は、前記表示部(213)が前面に設けられた矩形箱体に構成され、
前記表示ユニット(212)における前記表示部(213)を挟んで両側に位置する2つの外側面(212a,212b)に、該外側面(212a,212b)を覆うように前記緩衝保持部材(214)が配設されていることを要旨とする。
上記構成によれば、矩形箱体に構成された表示ユニットが、表示部を挟んで両側に位置する2つの外側面に配設した各緩衝保持部材を介してケース体に保持されるので、該表示ユニットに加わる衝撃を緩和し得る。
前記表示ユニット(212)は、前記表示部(213)が前面に設けられた矩形箱体に構成され、
前記表示ユニット(212)における前記表示部(213)を挟んで両側に位置する2つの外側面(212a,212b)に、該外側面(212a,212b)を覆うように前記緩衝保持部材(214)が配設されていることを要旨とする。
上記構成によれば、表示ユニットの各外側面に配設された緩衝保持部材の第1保持部を介して、表示ユニットが前後方向と交差する方向からケース体に保持されるので、表示ユニットに対して前後方向と交差する方向から加わる衝撃を緩和し得る。また、各衝撃保持部材の第2保持部および第3保持部を介して、表示ユニットが前後方向からケース体に保持されるので、表示ユニットに対して前後方向から加わる衝撃を緩和し得る。
実施例のスロットマシン10は、図1〜図4に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される本体としての筐体12と、該筐体12の前側に開閉可能に取り付けられた前側部材としての前面扉14とを備えている。前面扉14は、前面ユニット部材90、前面パネル部材55、演出表示装置75等が配設され、該前面扉14を筐体12へ閉状態(図2参照)とすることで、該筐体12の前側開口が塞がれるようになっている。また、前面扉14の後側には、筐体12に開閉可能に取り付けられた支持枠体16を備えている。支持枠体16には、図柄表示装置100や制御装置110等が搭載され、該支持枠体16を筐体12へ閉状態(図2参照)とすることで、図柄表示装置100、制御装置110等が筐体12内に収容されるようになっている。また、筐体12内には、メダルを払い出すホッパー装置18や電源ユニット19等が配設されている。
筐体12は、図2〜図4に示すように、底板12a、左右の側板12b,12c、天板12dおよび後板12eを備え、前側が開口する箱状の部材に形成されている。天板12dは、底板12aより前後幅が小さく、左側板12bおよび右側板12cは、下縁部の前後幅が底板12aの前後幅と同じに設定されると共に上縁部の前後幅が天板12dの前後幅と同じに設定されて、該左側板12bおよび右側板12cの前縁は上方に行くにつれて後方へ傾斜している。底板12a、左右の側板12b,12c、天板12dおよび後板12eには、スリット状の貫通口が適宜位置に複数形成されており、筐体12内の換気を行い得るようになっている。また、底板12a、左右の側板12b,12c、天板12dおよび後板12eの内側には薄い金属板20が配設されており、筐体12内に収容された装置や機器が電磁波等の影響を受け難く構成されている。
筐体12には、図3に示すように、前面扉14および支持枠体16を回転可能に支持するヒンジ支持部材21が、左側板12bの内面における前縁に沿う部位に設けられている。ヒンジ支持部材21は、前面扉14および支持枠体16を共通に支持する第1ヒンジ支持部22と、前面扉14を支持する第2ヒンジ支持部23と、支持枠体16を支持する第3ヒンジ支持部24とからなる。第1ヒンジ支持部22は、筐体12の上部に設けられ、前面扉14および支持枠体16の左側端縁を回動自在に片持支持可能となっている。第2ヒンジ支持部23は、筐体12の下部に設けられ、前面扉14を回動自在に片持支持可能となっている。第3ヒンジ支持部24は、第1ヒンジ支持部22と第2ヒンジ支持部23との間に設けられ、支持枠体16を回動自在に片持支持可能となっている。第1ヒンジ支持部22、第2ヒンジ支持部23および第3ヒンジ支持部24は、上方に向けて突出した支持ピンを夫々が備えている。
支持枠体16は、図2〜図4に示すように、図柄表示装置100、制御装置110およびその他の構成部材や部品が取り付けられるよう構成されている。支持枠体16は、左右に離間して配置され、上下方向に延在する左枠部材30および右枠部材31と、左枠部材30および右枠部材31の下部に固定された下枠部材32と、左枠部材30の上部後側および右枠部材31の上部後側に固定される上枠部材33とを備えている。左枠部材30の下部後側および右枠部材31の下部後側には図柄表示装置100が固定され、下枠部材32と上枠部材33との間に図柄表示装置100が保持されるようになっている。また、上枠部材33は、上方から見て後方へ突出したコ字形に構成されており、制御装置110をなすメイン制御装置111およびサブ制御装置112が前後に重なった状態で固定されるようになっている。
支持枠体16の左枠部材30には、図3および図4に示すように、筐体12に設けられた前述のヒンジ支持部材21における第1ヒンジ支持部22および第3ヒンジ支持部24の各支持ピンが嵌合するヒンジ連結部34,34が設けられている。これにより支持枠体16は、第1ヒンジ支持部22および第3ヒンジ支持部24にヒンジ連結部34,34が連結されることで、筐体12に対して回転可能に配設され、該筐体12の前側開口に収容された閉状態(図2参照)および筐体12から前方へ延出した開状態とに姿勢変位するようになっている。また、支持枠体16の右枠部材31には、図4に示すように、該支持枠体16の閉状態時に、筐体12に設けられたロック部材(図示せず)に係脱可能に係止する係止部材35が設けられている。これにより支持枠体16は、係止部材35がロック部材に係止することで閉状態に姿勢保持され、図柄表示装置100、制御装置110をなすメイン制御装置111およびサブ制御装置112等を筐体12内に保持する。
図柄表示装置100は、図2〜図4に示すように、第1〜第3リールユニット101,102,103を、前側が開口したユニットケース104内に横並びに収容してユニット化されている。ユニットケース104には、支持枠体16に固定するための固定部が設けられており、図柄表示装置100は、ユニットケース104の前側開口を支持枠体16に整合させた状態で該支持枠体16に取り付けられる。第1〜第3リールユニット101,102,103は、図2に示すように、駆動基板105と、駆動基板105に配設されたステッピングモータであるリール駆動モータ106と、図示省略した複数の図柄が周囲に配置され、リール駆動モータ106により回転されるリール107と、リール107の内側に配設されて図柄を内側から照明する照明装置108等を備えている。このような図柄表示装置100は、前面パネル部材55に配設されたスタートレバー63(図1参照)が操作されると、第1〜第3リールユニット101,102,103の各リール107,107,107が回転を開始されるよう制御される。また、図柄表示装置100は、前面パネル部材55に配設された第1ストップボタン64(図1参照)の押圧操作に基づいて第1リールユニット101のリール107を停止させ、第2ストップボタン65の押圧操作に基づいて第2リールユニット102のリール107を停止させ、第3ストップボタン66の押圧操作に基づいて第3リールユニット103のリール107を停止させるよう制御される。
制御装置110は、支持枠体16に対して、図柄表示装置100の配設位置より上側に配設されている。この制御装置110は、支持枠体16の上枠部材33に配設されたメイン制御装置111およびサブ制御装置112から構成される。実施例では、上枠部材33の後面側にメイン制御装置111が取り付けられると共に、該上枠部材33にサブ制御装置112が収納状態で取り付けられている。メイン制御装置111には、前面パネル部材55に設けられた1ベットボタン60、MAXベットボタン61、スタートレバー63、第1〜第3ストップボタン64,65,66、そして第1〜第3リールユニット101,102,103の駆動モータ106やホッパー装置18等が接続されている。なお、1ベットボタン60、MAXベットボタン61、スタートレバー63、第1〜第3ストップボタン64,65,66は、該1ベットボタン60、MAXベットボタン61、スタートレバー63、第1〜第3ストップボタン64,65,66が操作された際に操作信号を出力するスイッチを備えている。そして、メイン制御装置111は、1ベットボタン60、MAXベットボタン61、スタートレバー63、第1〜第3ストップボタン64,65,66等からの操作信号の入力に基づいて、第1〜第3リールユニット101,102,103の動作制御および入賞役抽選等の、主としてスロットマシン10の遊技に関する各種制御を行うよう構成されている。これに対してサブ制御装置112には、演出表示装置75、照明装置68を含む各種照明装置、スピーカ70、可動演出装置150を含む各種演出装置等が接続されている。そして、サブ制御装置112は、遊技の進行に応じた画像や動画等の選択、演出表示装置75の表示部77での表示態様、照明装置68の発光態様、可動演出装置150を含む演出装置の動作態様およびスピーカ70の音出力態様等に関する、主にスロットマシン10における遊技の演出に関する各種制御を行うよう構成されている。
前面扉14は、図2〜図4に示すように、筐体12の前側開口の外周縁に整合する形状の前枠体15を備えている。前枠体15は、左右方向に延在する下枠部材40と、上下方向に延在して下枠部材40の左端に下端が連結される左枠部材41と、上下方向に延在して下枠部材40の右端に下端が連結される右枠部材42と、左右方向に延在して左枠部材41の上端および右枠部材42の上端に左端および右端が夫々連結される上枠部材43とにより枠状に構成される。また、前枠体15には、上枠部材43と下枠部材40との間に、左右に延在する中枠部材44が、その左端が左枠部材41の上下中間部に連結されると共に右端が右枠部材42の上下中間部に連結された状態で設けられている。ここで、前枠体15における上下略中央から上側部分が第1設置部45であり、該前枠体15における上下略中央から下側部分が第2設置部46となっている。第1設置部45には、前面ユニット部材90および演出表示装置75が着脱可能に取り付けられると共に、第2設置部46には、前面パネル部材55が取り付けられる。また、前枠体15において、左枠部材41、右枠部材42、上枠部材43および中枠部材44で囲まれた開口に、該開口に整合する透明なガラス板49が取り付けられている(図2、図3参照)。
前面扉14の左枠部材41には、図3または図4に示すように、筐体12に設けられた前述のヒンジ支持部材21における第1ヒンジ支持部22および第3ヒンジ支持部24の各支持ピン22a,24aが嵌合するヒンジ連結部47,47が設けられている。これにより前面扉14は、第1ヒンジ支持部22および第3ヒンジ支持部24にヒンジ連結部47,47が連結されることで筐体12に対して回転可能に配設され、該前面扉14は、該筐体12の前側開口に前枠体15が整合した閉状態(図2参照)および筐体12から前方へ延出した開状態とに姿勢変位するようになっている。また、前面扉14の右枠部材42には、図4に示すように、該前面扉14の閉状態時に、筐体12に設けられた前述のロック部材25に係脱可能な係止部を備えたロック機構48が設けられている。これにより前面扉14は、ロック機構48の係止部がロック部材25に係止することで、閉状態に姿勢保持されるようになっている。なお、ロック機構48は、開閉鍵による操作により、係止部とロック部材25との係止を解除可能に構成されている。
前面パネル部材55は、図1〜図4に示すように、前方へ膨出した形状に構成されている。前面パネル部材55は、上部に設けれた操作パネル部56と、該操作パネル部56の下側に設けられた装飾パネル部57と、装飾パネル部57の下側に設けられた受け皿58とを備えている。操作パネル部56の上面には、遊技媒体であるメダルを投入するメダル投入口59と、クレジットメダルを用いて遊技状態に応じて定められた規定の投入数のうち最大投入数(実施例では3枚)を投入する際に操作されるMAXベットボタン61と、遊技中の適時に操作可能なチャンスボタン62と、精算スイッチ71等が配設されている。また、1枚のクレジットメダルを投入する際に操作される1ベットボタン60が、操作パネル部56の前面左側に設けられている。また、操作パネル部56の前面には、図柄表示装置100における第1〜第3リールユニット101,102,103のリール107,107,107を回転させて遊技を開始する際に操作されるスタートレバー63と、第1リールユニット101のリール107を停止させる際に操作される第1ストップボタン64と、第2リールユニット102のリール107を停止させる際に操作される第2ストップボタン65と、第3リールユニット103のリール107を停止させる際に操作される第3ストップボタン66等が配設されている。
演出表示装置75は、図2〜図4に示すように、演出内容を表示する表示部77を備えた表示ユニット76と、表示ユニット76を後側から保持すると共に前面扉14に取り付けられる保持部材78とを備えている。表示ユニット76は、略矩形状に形成されて、第1設置部45の開口領域と略同じ大きさに構成されている。演出表示装置75は、図1に示すように、上下略中央より上側に、画像や映像等による演出表示が可能な表示部77が設けられると共に、該表示部77の下側に、図柄表示装置100の第1〜第3リールユニット101,102,103における各リール107の外周面に形成された図柄を透視可能な窓部82,82,82が横並びに設けられている。
前面ユニット部材90は、図2〜図4に示すように、前面扉14の前枠体15における第1設置部45に対し、前側から着脱可能に取り付けられる。前面ユニット部材90は、第1設置部45の全体を前側から覆い得る形状に形成され、演出表示装置75の前側に重なるように配設されると共に、前面パネル部材55の上側に重なるように配設される。前面ユニット部材90は、前面扉14に固定される支持体91と、該支持体91の前側に設けられた装飾体92とを備えている。支持体91と装飾体92とは、別々に組み立てられた後に互いに組み付けられるよう構成されている。なお、前面ユニット部材90は、支持体91と装飾体92とを一体に形成した単一の部材として構成したものであってもよい。
前面ユニット部材90は、図2に示すように、前面板部94の後側に、可動演出装置150等を収容可能な収容部95が画成されている。収容部95は、演出表示装置75における表示部77の前側に画成されている。また、収容部95は、前面ユニット部材90の後端より前側に画成されている。従って、収容部95は、可動演出装置150の可動演出体152,153における可動体171,171が表示部77の前側まで移動するのを許容するように構成され(図22参照)、前面板部94を介して該可動体171,171を透視可能に構成されている(図1参照)。更に、前面ユニット部材90は、可動演出装置150を該前面ユニット部材90に取り付けた状態で、前枠体15に対して前側から着脱可能となっている。
次に、前面ユニット部材90の収容部95内に収容した状態で該前面ユニット部材90に取り付けられる可動演出装置150について説明する。
第1可動演出体152および第2可動演出体153が移動可能に配設される固定ベース体151は、図3および図4に示すように、前面ユニット部材90の支持体91に前側から固定されるようになっている。固定ベース体151は、図5〜図7、図10および図11に示すように、矩形枠状に構成されており、左右方向へ延在する上ベース部154と、該上ベース部154の左端から下方へ延在する左ベース部155と、上ベース部154の右端から下方へ左ベース部155と平行に延在する右ベース部156と、左ベース部155の下端に左端が連設されると共に右ベース部156の下端に右端が連設されて左右方向へ延在する下ベース部157とを備えている。上ベース部154および下ベース部157の左右長は、前面ユニット部材90における支持体91の左右長と略同じであり、左ベース部155および右ベース部156の上下長は、該支持体91上下長の略1/2となっている。そして固定ベース体151は、支持体91の上部に上ベース部154を取り付け、該支持体91の左側部に左ベース部155を取り付けると共に、該支持体91の右側部に右ベース部156を取り付けることで、該支持体91の前側に固定されるようになっている。これにより、固定ベース体151の下ベース部157は、支持体91の表示開口91aにおいて、各窓部82,82,82より上方で左右方向に延在するようになる(図3、図4参照)。
図5〜図7、図10および図11に示すように、固定ベース体151における上ベース部154の前面および下ベース部157の上面に、第1可動演出体152を移動可能に支持する第1移動機構158と、第2可動演出体153を移動可能に支持する第2移動機構159とが、固定ベース体151の左右中央を挟んだ左右に並んで配設されている。各移動機構158,159は、一部の部材の形状が異なるものの各構成部材が左右対称の関係で配置されていて、基本的な構成は同じである。従って、ここでは、第1可動演出体152を移動可能に支持する第1移動機構158について説明し、第第2移動機構159については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1可動演出体152は、図7〜図12に示すように、第1移動機構158のスライド部材162に固定された支持体170と、該支持体170に配設された可動体171とを備えている。支持体170および可動体171は、第1移動機構158におけるスライド部材162の移動により、左ベース部155に近接した(第2可動演出体152は右ベース部156に近接した)第1位置(図5、図6、図12、図14参照)および該第1位置から固定ベース体151の中央側に位置する第2位置(図7、図13、図22参照)の間を移動可能になっている。支持体170には、該支持体170に対して可動体171を姿勢変位させる作動機構173が配設されており、可動体171は、作動機構173の作動により、支持体170に対して表示開口239が前側に位置する第1姿勢(図7、図13、図22(a)参照)および該表示開口239が後側に位置する第2姿勢(図14、図22(b)参照)の間を回転可能になっている。また、第1可動演出体152の可動体171は、第1姿勢および第2姿勢の間で表示開口239が右斜め前方に向いた(第2可動演出体153では表示開口239が左斜め前方に向いた)待機姿勢(図5、図6、図12参照)において停止可能になっている。すなわち第1可動演出体152は、第1移動機構158の作動により、第1位置および該第1位置より前面ユニット部材90の左右中央側となる第2位置の間を左右方向へ移動可能であると共に、第1位置、第2位置および両位置の間の適宜位置において、作動機構173の作動により、可動体171が第1姿勢および第2姿勢の間を回転可能に構成されている。
支持体170は、図7〜図12に示すように、内部に収容空間170aが画成された箱体状に構成されている。支持体170は、複数(実施例では2つ)の支持ケース部材(第1支持ケース部材180および第2支持ケース部材181)を組み合わせて箱体状に構成される。支持体170は、略矩形の箱体状をなしており、第1支持ケース部材180は、該支持体170の後壁170b、下壁170c、左壁170dおよび右壁170eを構成し、第2支持ケース部材181は、該支持体170の前壁170fおよび上壁170gを構成している。支持体170の前壁170f、左壁170dおよび右壁170eの外面は、所要の凹凸模様の意匠が施されている。なお、前壁170fは、図21に示すように、移動位置に移動した第2位置検出手段207の第2検出片207bに近接する位置に、収容空間170a内へ突出する保持リブ196を内面に備えており、該第2係止片207bに押された第1配線W1に該保持リブ196が接触可能となっている。
支持体170の下壁170cには、図16および図18に示すように、下壁170cの前側左方において、下壁170cから上方へ立ち上がった規制ボス190が設けられている。規制ボス190は、支持体170内に収容された第1配線W1における折り曲げ部分と該支持体170内に延在する部分との間に後方から接触して、該第1配線W1の折り曲げ部分を該支持体170の左壁170d側に保持するようになっている。
第2支持ケース部材181には、図9および図16に示すように、第1配線W1および第2配線W2を左壁170dとで挟んで保持する配線保持板部194が設けられている。配線保持板部194は、上壁170gの左端に上下方向へ延在するように形成されており、第2支持ケース部材181と第1支持ケース部材180とを組み付けることで、左壁170dの内面(右面)に対向する。そして、左壁部170dと配線保持板部194との間には、前後方向へ延在すると共に上下方向に向いた配線挿通部195が画成される。従って、固定ベース体151の上ベース部154にブラケットを介して設置された中継基板197(図5〜図7参照)に接続された第1配線W1および第2配線W2は、前後に並んだ(第1配線W1が前側で第2配線W2が後側)状態で、左壁170dと配線保持板部194とにより左右から挟まれた状態で配線挿通部195に通されるよう構成されている。
支持体170に配設される作動機構173は、図7〜図11に示すように、支持体170の上壁170gに配設された駆動手段としての第2駆動モータ174と、支持体170内に垂直軸回りに回転可能に配設されて、可動体171を支持する回転支持部材175とを備えている。第2駆動モータ174は、支持体170の上壁170gの上面に、駆動軸174aを下方に向けた倒立姿勢で固定され、該上壁170gから支持体170内へ延出した該駆動軸174aに、連係手段としての第2駆動ギア176が固定されている。回転支持部材175は、図8、図9および図16に示すように、第2駆動ギア176と対向する上部に、該第2駆動ギア176に噛合する連係手段として第2従動ギア177が設けられている。第2駆動ギア176および第2従動ギア177は、何れも平歯車である。従って、第2駆動モータ174を正逆回転制御することで、第2駆動ギア176と第2従動ギア177との噛合下に、支持体170内に支持された回転支持部材175が上下軸回りに往復回転するようになり、該回転支持部材175に支持された可動体171が第1姿勢および第2姿勢の間を回転変位するようになっている。
第2駆動モータ174は、図8〜図11に示すように、モータ本体にギアボックスを備えた電動モータであり、該ギアボックスから駆動軸174aが延出している。第2駆動モータ174には、モータ本体をカバーするモータカバー178が装着される。このモータカバー178は、第2駆動モータ174を上壁170gに固定するネジを利用して第2駆動モータ174に固定される。
回転支持部材175は、図8〜図11、図15および図16に示すように、下方に開口する円筒状の本体200と、該本体200の上側に設けられた前述の第2従動ギア177と、第2従動ギア177の上側に設けられて前述した上支持部193に回転可能に嵌合する上軸部201と、本体200の下側に設けられて前述した下支持部188に回転可能に嵌合する下軸部202とを備えている。本体200は、下方に開口して可動体171の連結部237が下方から差し込まれる内部空間203が画成されると共に、外周面の一部に、内部空間203に連通する配線挿通口204が形成されている。配線挿通口204は、支持体170内に収容された第1配線W1が、幅方向が上下方向となる姿勢において挿通可能となっている。図15および図18に示すように、配線挿通口204における上下方向に延在する開口縁には、径方向内方へ延出する配線案内片204aが設けられており、回転支持部材175が回転変位する際に、配線挿通口204に挿通された第1配線W1が該配線案内片204aに接触し得るようになっている。
第1可動演出体152は、図8、図10および図12に示すように、可動体171の姿勢を検知する位置検知手段206,207を備えている。実施例の第1可動演出体152は、可動体171の第1姿勢(図7参照)を検出する第1位置検出手段206と、該可動体171の待機姿勢(図5、図12参照)を検出する第2位置検出手段207とを備えている。第1位置検出手段206は、支持体170の後壁170bに配設されたセンサ基板187に配設された第1位置検出センサ206aおよび回転支持部材175に設けられた第1検出片206bを備え、第2位置検出手段207は、センサ基板187に配設された第2位置検出センサ207aおよび回転支持部材175に設けられた第2検出片207bを備えている。第1位置検出手段206および第2位置検知手段207は上下方向にずれて設けられており、第2位置検出手段207が第1位置検出手段206の下方に位置している。これにより、第1検出片206bおよび第2検出片207bは、回転支持部材175の外周面において周方向および上下方向にずれており、第1検出片206bは、回転支持部材175の外周面における上縁部に設けられ、第2検出片207bは、該回転支持部材175の外周面における上下中間部に設けられている。
第1配線W1および第2配線W2は、図15および図16に示すように、複数の導線を帯状に並べて樹脂皮膜で覆ったフラットケーブルである。第1配線W1および第2配線W2は、幅方向において撓み変形が発現し難く、厚み方向において撓み変形が発現し易くなっている。第1配線W1および第2配線W2は、導線が塑性変形することで厚み方向において折り曲げることが可能となっており、直角、鈍角または鋭角に延在方向を変更することが可能となっている。第1配線W1は、中継基板197と可動体171に配設された可動表示ユニット222における駆動制御基板228(図15参照)とを電気的に接続するものであり、第2配線W2は、中継基板197とセンサ基板187とを電気的に接続するものである。
可動体171は、図8〜図11に示すように、作動機構173の第2駆動モータ174の駆動に伴って第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位する可動ケース体210と、可動ケース体210内に画成された収容部211に収容され、所要の演出情報を表示可能な表示部213を備えた電気部品としての可動表示ユニット212とを備えている。実施例の可動表示ユニット212は、表示部213が液晶パネルからなる液晶表示ユニットである。可動表示ユニット212は、該可動表示ユニット212と可動ケース体210との間に設けられて該可動表示ユニット212を該可動ケース体210に保持する弾性変形可能な緩衝保持部材214を介して収容部211に収容されている。なお、可動体170の説明における「前後」、「左右」は、該可動体171が図7に示す第1姿勢となっている状態で指称する。
可動表示ユニット212は、図8、図10、図11および図17に示すように、表示部213が設けられた液晶パネル220と、液晶パネル220を保持するカバー部材221とを備えている。また、可動表示ユニット212は、液晶パネル220を駆動する駆動制御手段としての駆動制御基板228を備えている。液晶パネル220は、その表側に長方形の表示部213が設けられており、実施例では、液晶パネル220が、長手を上下方向とした縦向き姿勢で可動ケース体210に収容保持されるようになっている。液晶パネル220の表側には、表示部213を囲んで該液晶パネル220を補強する枠状のプレート222が配設されている。
カバー部材221は、図8、図10、図11および図17に示すように、液晶パネル220の後面から後方へ離間して位置するカバー部223と、カバー部223の外周縁から液晶パネル220の後面に向けて延出する延出部224と、延出部224に連設されて液晶パネル220に係止固定される係止部225とを備えている。カバー部223は、上下長が液晶パネル220の上下長と同じで左右長が該液晶パネル220の左右長より短く設定され(図17参照)、上下方向が長手となる略長方形に構成されている。すなわち、カバー部223は、駆動制御基板228を構成して液晶パネル220の後面に配設される第2駆動制御基板230より一回り大きいサイズに設定され、該第2駆動制御基板230をカバーするようになっている。延出部224は、カバー部223の左側縁および右側縁において、該カバー部223からの延出長が第2駆動制御基板230の厚み(該第2駆動制御基板230に実装された回路部品の厚みを含む)以上となっている(図8参照)。また、延出部224は、カバー部223の上縁および下縁において、該カバー部223からの延出長が第2駆動制御基板230の厚みより小さくなっている(図8、図17参照)。係止部225,225は、延出部におけるカバー部223の左側縁および右側縁から延出した部分に連設されて上下方向に延在しており、左側の係止部225は液晶パネル220の左側縁に係止固定されると共に右側の係止部225は該液晶パネル220の右側縁に係止固定されるようになっている(図9、図17参照)。
駆動制御基板228は、図8、図10および図11に示すように、可動ケース体210の収容部211内においてカバー部材221の外側(後側)に配設される第1駆動制御基板229と、液晶パネル220の裏側に配設されてカバー部材221により覆われる第2駆動制御基板230とから構成されている。第1駆動制御基板229は、後面上部に第1コネクタ端子231を備えると共に前面中央に第2コネクタ端子232を備え、第1コネクタ端子231には第1配線W1が接続される(図15参照)。また、第2駆動制御基板230は、第3コネクタ端子233を備えており、第1駆動制御基板229の第2コネクタ端子232に接続された配線(図示せず)が夫々接続されるようになっており、第1駆動制御基板229と第2駆動制御基板230とは該配線を介して電気的に接続されている。
可動ケース体210は、図8、図10、図11および図15に示すように、箱体状に構成されて、内部に可動表示ユニット212を収容して保持可能な収容部211が画成されている。可動ケース体210は、複数の可動ケース部材235,236を組み付けて箱体状に構成される。実施例では、可動ケース体210の前側半体を構成する第1可動ケース部材235および該可動ケース体210の後側半体を構成する第2可動ケース部材236の2部材から構成されている。可動ケース体210は、該可動ケース体210の上部に、前述した回転支持部材175に連結される連結部237を備えている。また、可動ケース体210は、第1可動ケース部材235および第2可動ケース部材236を分離可能に連結される連結手段238を備えている。なお、第1可動ケース部材235および第2可動ケース部材236は、適宜の着色や加飾が施されて非透明に構成されると共に、第1可動ケース体210には可動表示ユニット212の表示部213を外部に露出させる表示開口239が形成され、可動ケース体210は、収容部211に収容された可動表示ユニット212の表示部213を除く部分を視認不能に構成されている。
第1可動ケース部材235は、図7、図8、図10、図11および図15に示すように、矩形状をなすと共に前後に開口した前述の表示開口239が形成された前壁235aと、該前壁235aの外周縁に沿って延在すると共に後方へ延出した第1外周壁235bとを備えている。前壁235aは、表示開口239を囲む枠状をなして、前面全体には所要の凹凸をなす意匠が施されている。第1外周壁235bにおける上壁部および下壁部には、前述した連結手段238を構成する連結片240,240が設けられている。また、第1外周壁235bの上壁部には、前述した連結部237を構成する第1連結半体241が設けられている。
第1可動ケース部材235は、図8、図9および図15に示すように、可動表示ユニット212の上端面(外側面)212aおよび下端面(外側面)212bに配設される緩衝保持部材214,214が当接する部材当接部242,243を備えている。すなわち、前壁235aの後面には、左右に延在すると共に後方へ延出する第1部材当接部242が設けられている。第1部材当接部242は、可動表示ユニット212の上端面212aに取り付けられた緩衝保持部材214が下方から当接して、該緩衝保持部材214を保持可能に構成されている。また、第1外周壁235bにおける下壁部の上面は、左右方向に延在すると共に後方へ延出する第2部材当接部243となっている。第2部材当接部243は、可動表示ユニット212の下端面212bに取り付けられた緩衝保持部材214が上方から当接して、該緩衝保持部材214を保持可能に構成されている。
図8〜図11に示すように、第1可動カバー部材221の下部には、前述した第1移動機構158を構成するスライド体169が配設されている。スライド体169は、連結部237を通る垂直軸線上において、第1可動カバー部材221における第1外周壁235bの下壁部に設けられている。すなわち、スライド体169は、第1可動カバー部材221における第1外周壁235bの下面右側に設けられている。実施例のスライド体169は、第1可動カバー部材221の第1外周壁235bから下方へ突出した回転支軸244に回転可能に配設された円形部材であり、第1可動演出体152が第1位置および第2位置の間を移動する際にはガイドレール163に沿って摺動し、可動体171が第1姿勢および第2姿勢の間を回転変位する際には可動ケース体210に対して相対回転しながら該可動ケース体210を支持するようになっている。
第2可動ケース部材236は、図10、図11および図15に示すように、矩形状をなす後壁236aと、該後壁236aの外周縁に沿って延在すると共に前方へ延出した第2外周壁236bとを備えている。後壁236aは、後面に所要の凹凸をなす意匠が施されている。第2外周壁236bにおける上壁部および下壁170cには、前述した連結手段238を構成する連結突部245,245が設けられている。第2外周壁236bの上壁部には、前述した連結部237を構成する第2連結半体246が設けられている。
第2可動ケース部材236には、図8および図10に示すように、可動表示ユニット212に設けられた第1駆動制御基板229に当接する基板当接部247が設けられている。すなわち、基板当接部247は、第2外周壁236bにおける左右の縦壁部の内面において、後壁236aの内面から前方へ延出すると共に収容部211側へ延出するように設けられている。実施例では、第2外周壁236bにおける左縦壁部の内面および右縦壁部の内面の夫々に、上下に離間して2つずつの基板当接部247が設けられている。従って、第1駆動制御基板229は、各基板当接部247の前端に当接した状態で、後壁236aから前方へ離間した位置で収容部211内に収容されるようになっている。
第1可動ケース部材235および第2可動ケース部材236を組み付けるための連結手段238は、図10、図11および図15に示すように、第1可動ケース部材235に設けられた連結片240,240および第2可動ケース部材236に設けられた連結突部245,245から構成される。各連結片240,240には、第1可動ケース部材235の第1外周壁235bから後方へ延出した舌片であり、後端側が上下方向へ変位するように弾性変形が可能となっている。また、各連結片240,240には、該連結片240,240に上下方向に貫通した係止孔240aが形成されており、該係止孔240aに連結突部245,245が係止可能となっている。すなわち、各連結片240,240は、第1可動ケース部材235および第2可動ケース部材236を、第1外周壁235bの後端および第2外周壁236bの前端を対向させた状態で近接させる際に、上側の連結片240が上方へ弾性的に変位すると共に下側の連結片240が下方へ弾性的に変位して各連結突部245,245と各係止孔240a,240aとの係止を許容し、第1外周壁235bの後端および第2外周壁236bの前端が当接することで、各連結突部245,245と各係止孔240a,240aとの係止を許容するようになっている。
回転支持部材175に連結される連結部237は、図8、図10、図11、図15および図18に示すように、第1可動ケース部材235に設けられた第1連結半体241および第2可動ケース部材236に設けられた第2連結半体246により構成される。連結部237は、可動ケース体210の上面右側において、該可動ケース体210の前後中心よりも後側に偏倚した位置に、上方へ突出して設けられる。すなわち連結部237は、可動体171の重心位置に対して水平方向へずれた位置に設けられている。連結部237は、第1可動ケース部材235および第2可動ケース部材236を連結することで、半筒状の第1連結半体241および半筒状の第2連結半体246が前後に当接して円筒状に構成される。円筒状をなす連結部237は、回転支持部材175の本体200に形成された内部空間203に下方から突入して嵌合する大きさに形成されており、該第1連結半体241の外周面が回転支持部材175の内周面に当接するよう構成されている(図8、図18参照)。そして、第1連結半体241の上面には、上方へ突出すると共に上端面にネジ締結孔248aが形成された固定ボス248が設けられている。この固定ボス248は、図8に示すように、回転支持部材175の本体200の内部上方に設けられた固定孔208に差し込まれると共に、該固定ボス248に設けられたネジ締結孔248aは、該回転支持部材175の上軸部201の中心に設けられたネジ挿通孔209に整合するようになっている。すなわち、ネジ挿通孔209に上方から挿通した固定ネジ(図示せず)が固定ボス248のネジ締結孔248aに締結されることで、可動ケース体210と回転支持部材175とが連結した状態で固定される。
図15および図18に示すように、第2連結半体246には、第1配線W1を挿通する第1配線挿通部251が設けられている。第1配線挿通部251は、連結部237の中心側が上下に細長いスリット状に開口すると共に、連結部237の径方向外方に向かうにつれて、該連結部237の周方向へ拡開した形状に形成されている。すなわち、第1配線挿通部251は、第1配線W1を、当該第1配線W1の幅方向が上下方向となる向きでの挿通を許容すると共に、連結部237の中心側が保持された状態で該連結部237の外周側において厚み方向への移動を許容するようになっている。そして、第1配線挿通部251は、可動ケース体210と回転支持部材175とを連結固定した際に、回転支持部材175に設けられた配線挿通口204に内側から整合するようになっている(図18参照)。
緩衝保持部材214は、図8、図9および図17に示すように、矩形状をなす可動表示ユニット212における4つの隅角部212cを覆うように該可動表示ユニット212に配設される。また、緩衝保持部材214は、少なくとも、可動表示ユニット212における表示部213を挟んで両側に位置する2つの外側面に、該外側面を覆うように配設される。実施例では、矩形箱体状をなす可動表示ユニット212に対して、表示部213を挟む該可動表示ユニット212の外側面における上端面212aおよび下端面212bに、夫々1つずつの緩衝保持部材214,214が配設されるよう構成されている。可動表示ユニット212の上端面212aに配設される緩衝保持部材214は、矩形状に構成された当該可動表示ユニット212の左上および右上の各隅角部212c,212cを覆うと共に、当該可動表示ユニット212の上端面212aを覆う形状に形成されている。また、可動表示ユニット212の下端面212bに配設される緩衝保持部材214は、矩形状に構成された当該可動表示ユニット212の左下および右下の各隅角部212c,212cを覆うと共に、当該可動表示ユニット212の下端面212bを覆う形状に形成されている。なお、実施例では、可動表示ユニット212の下端面212bに配設される緩衝保持部材214および上端面212aに配設される緩衝保持部材214は同一形状をなし、上下逆向きで可動表示ユニット212に夫々配設可能となっている。
第1駆動制御基板229は、図8に示すように、基板保持板260に保持された状態で、可動ケース体210の収容部211内に配設される。基板保持板260は、図10および図11に示すように、第1駆動制御基板229と略同じ外縁形状に形成されたプレート状部材であり、その後面に第1駆動制御基板229が配設される。基板保持板260の後面には、第1駆動制御基板229に係止する基板保持部261が設けられている。基板保持部261は、基板保持板260の後面から後方へ突出したピン状部であり、基板保持板260の後面において上下に離間して複数(実施例では2つ)設けられている。各基板保持部261,261は、第1駆動制御基板229に形成された保持孔229a,229a(図10、図11、図15参照)に差し込まれるようになっている。また、基板保持板260には、第1駆動制御基板229に配設された第3コネクタ端子233を該基板保持板260の裏側へ露出させる開口262が形成されている。
可動表示ユニット212は、図8および図9に示すように、その上端面212aおよび下端面212bの夫々に緩衝保持部材214,214を配設した状態で可動ケース体210の収容部211内に収容して保持され、駆動制御基板228の第1駆動制御基板229は、基板保持板260に係止された状態で該収容部211内に収容して保持される。可動ケース体210の収容部211に可動表示ユニット212が収容された状態では、上端面212aに配設された緩衝保持部材214の第1保持部255が第1可動ケース部材235に設けられた第1部材当接部242に下方から当接すると共に、下端面212bに配設された緩衝保持部材214の第1保持部255が第1可動ケース部材235に設けられた第2部材当接部243に上方から当接するようになっている。すなわち、可動表示ユニット212の上端面212aに配設された緩衝保持部材214の第1保持部255は、該上端面212aおよび第1部材当接部242により上下から挟まれて適宜に圧縮変形すると共に、可動表示ユニット212の下端面212bに配設された緩衝保持部材214の第1保持部255は、該下端面212bおよび第2部材当接部243により上下から挟まれて適宜に圧縮変形するようになる。従って、可動ケース体210の収容部211に収容された可動表示ユニット212は、各緩衝保持部材214,214の第1保持部255,255により上下方向において弾力的に保持されている。
次に、中継基板197と可動表示ユニット212の第1駆動制御基板229における第1コネクタ端子231とに接続される第1配線W1の支持体170内での配設態様につき、図15、図16、図18〜図21を引用して説明する。実施例では、第1配線W1が、可動体171が第1姿勢および第2姿勢の間を姿勢変位する際に、所定方向へ撓みながら変形するよう支持体170の収容空間170aに配設されている。そして、回転支持部材175に設けられた前述の第2検出片207bが、可動体171が第1姿勢および第2姿勢の間を姿勢変位する際に、支持体170内において第1配線W1が移動する領域を通過するよう構成されている。なお、中継基板197とセンサ基板187とに接続される第2配線W2は、支持体170の配線挿通部195を通して該支持体170内に引き込んだ後、左壁170dの内面および後壁170bの内面に沿って配設されてセンサ基板187のコネクタ端子187aに接続される(図18参照)。
可動体171の第1姿勢(液晶パネル220の表示部213が前方に向いている姿勢)においては、図18に示すように、回転支持部材175の配線挿通口204および連結部237の第1配線挿通部251が左斜め後方を指向しており、第1配線W1は、規制ボス190の前側から後方へ曲がると共に、後方へ凸となるように湾曲して配線挿通口204を介して第1配線挿通部251へ至っている。また、可動体171の第1姿勢においては、第2検出片207bが、回転支持部材175の外周面における右端と後端の中間に位置して右斜め後方へ延出しており、該第2検出片207bは、第1配線W1の移動領域から右方へ外れた位置となっている。
可動体171の待機姿勢(液晶パネル220の表示部213が右斜め前方を向いている姿勢)は、図19に示すように、第2検出片207bが第2位置検出センサ207aで検出された位置であり、上方から見て、待機姿勢に対して反時計回りに約45°回転した位置である。可動体171の待機姿勢においては、回転支持部材175の配線挿通口204および連結部237の第1配線挿通部251が左方やや後方を指向するようになり、第1姿勢と比べると、該回転支持部材175の配線挿通口204および連結部237の第1配線挿通部251が規制ボス190に近づいている。これにより第1配線W1は、可動体171の第1姿勢時と比べて、中間部分が後方へ移動して撓み度合が大きくなる。また、第2検出片207bは、可動体171の待機姿勢において、回転支持部材175の外周面における後端に位置して後方へ延出しており、また第1配線W1の移動領域から外れた位置となっている。
図20は、可動体171が待機姿勢から第2姿勢に向けて回転変位する際の第1配線W1の態様の変化を経時的に示している。図20(a)は、可動体171が図19に示す待機姿勢から反時計方向へ回転して、回転支持部材175の配線挿通口204および連結部237の第1配線挿通部251と規制ボス190との間隔が最小となった状態を示している。図20(a)に示す状態では、配線挿通口204および第1配線挿通部251と規制ボス190との間隔が最小となることで、第1配線W1は、撓み度合が最大である最大撓み状態となる。また、第2検出片207bは、可動体171の外周面における左端近傍に位置して左方へ延出しており、第1配線W1の移動領域内に位置するようになる。但し、第2検出片207bは、最大撓み状態となった第1配線W1に接触せずに近接した状態となっている。
可動体171の第2姿勢(液晶パネル220の表示部213が後方に向いている姿勢)は、図21に示すように、上方から見て、第1姿勢に対して反時計回りに約180°回転した位置である。可動体171の第2姿勢においては、回転支持部材175の配線挿通口204および連結部237の第1配線挿通部251が右斜め前方を指向するようになり、配線挿通口204および第1配線挿通部251が規制ボス190から最も遠ざかった位置となる。これにより第1配線W1は、最大に緩んで支持体170の前壁235aに沿うようになる。また、第2検出片207bは、可動体171の第2姿勢において、回転支持部材175の外周面における前端と左端との中間に位置して左斜め前方へ延出しており、第1配線W1の移動領域内において支持体170の前壁170fに最接近した移動位置となる。そして、移動位置へ移動した第2検出片207bは、前壁170fの保持リブ196との間に第1配線W1を挟むようになり、最大に緩んだ該第1配線W1を保持するようになっている。
実施例の可動演出装置150は、図5および図7に示すように、第1可動演出体152および第2可動演出体153の可動体171,171を、待機姿勢にロックするロック装置265,265を備えている。各ロック装置265,265は、作動手段としての電磁ソレノイド265aと、該電磁ソレノイド265aのロッドに固定されたロックピン265bとを備えており、該ロックピン265bが下方へ突出した姿勢で電磁ソレノイド265aが固定ベース体151に固定されている。ロックピン265bは、第1可動演出体152および第2可動演出体153の可動体171,171における可動ケース体210の上面に設けられた係止孔253(図15、図19参照)に対し、電磁ソレノイド265aの非励磁時に差し込まれ、該電磁ソレノイド265aが励磁制御すると上昇移動して該係止孔253との係止が解除されるよう構成されている。従って、ロック装置265,265は、第1可動演出体152および第2可動演出体153の可動体171,171が第1位置に停止して可動体171,171が待機姿勢となった場合に、ロックピン265bを係止孔253に係止させて該第1可動演出体152および第2可動演出体153を保持し、励磁制御されることで第1可動演出体152および第2可動演出体153の作動を許容する。
実施例のスロットマシン10では、メダル投入口59にメダルを投入するか、1ベットボタン60またはMAXベットボタン61を操作すると、スタートレバー63が有効化される。そして、有効化されたスタートレバー63を操作すると、これに伴ってゲームが開始される。また、ゲームが開始されると、メイン制御装置111において入賞役に当選か否かを決定する入賞役抽選が実行されて複数種類の入賞役の何れかまたははずれが決定されると共に、第1〜第3リールユニット101,102,103の各リール107の回転が開始される。その後、各第1〜第3ストップボタン64,65,66が有効化され、有効化された第1〜第3ストップボタン64,65,66が操作されると、操作された第1〜第3ストップボタン64,65,66に対応する第1〜第3リールユニット101,102,103のリール107の回転が停止される。そして、第1〜第3リールユニット101,102,103のリール107が全て停止することで1回のゲームが終了し、このゲームの結果、入賞役抽選で当選した入賞役に対応する図柄の組合わせが窓部82,82,82に揃うと、入賞した入賞役に対応付けられた処理が実行される。
可動演出装置150は、サブ制御装置112により作動制御される。可動演出装置150は、非作動状態において第2位置検出手段207の第2位置検知センサ207aが第2検出片207bを検出して、第1可動演出体152および第2可動演出体153は、夫々の可動体171が待機姿勢(図5、図6および図12参照)となった状態で保持される。すなわち、図1に示すように、可動演出装置150の第1可動演出体152は、外周装飾部93の左装飾壁93bに近接して前面ユニット部材90の収容部95における左端に位置し、第2可動演出体153は、外周装飾部93の右装飾壁93cに近接して前面ユニット部材90の収容部95における右端に位置している。これにより、第1可動演出体152および第2可動演出体153は、演出表示装置75における表示部77の前方から退避しているので、該表示部77の全体が前面ユニット部材90の前面板部94を介して視認可能であり、該表示部77の演出表示を視認可能とする。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)可動演出装置は、左右にスライド移動するものに限らず、上下に昇降移動するものであってもよい。
(2)配線は、中継基板および表示ユニットを電気的に接続するものに限らず、様々な電気部品(モータ、発光基板、センサ等)を接続する配線も対象とされる。
(3)配線の移動領域を移動する検出部は、可動体の第1姿勢を検出する第1位置検出手段の第1検出部であってもよい。また、可動体の第2姿勢を検出する位置検出手段を備えている場合には、該第2姿勢を検出する位置検出手段の検出部であってもよい。
(4)可動体が第2姿勢から第1姿勢へ姿勢変位する途中に第1配線に検出部が接触すると共に、該検出部と支持体の壁部とにより第1配線を挟むよう構成してもよい。
(5)電気部品に接続された配線と接触する検出部は、該検出部の該配線と接触する部分の縁部を面取りしてもよい。検出部の配線に接触する部分の縁部を、面取りしてR面またはC面とすることで、当該検出部との接触により配線が傷付くことを防止し得る。
(6)緩衝保持部材は、可動表示ユニットの各隅角部に個別に装着されるよう構成されたものであってもよい。
(7)緩衝保持部材は、可動表示ユニットの外端面の全周に亘って延在する形状や長さのものであってもよい。
(8)緩衝保持部材は、可動表示ユニットの対向する外端面であれば、左右方向で対向する左右の側端面に夫々装着されるよう構成されたものであってもよい。
(9)可動演出装置は、前面扉ではなく、筐体や支持枠体に配設したものであってもよい。
(10)実施例では、サブ制御装置により可動演出装置を作動制御するようにしたが、メイン制御装置により該可動演出装置を作動制御するようにしてもよい。
(11)実施例では、遊技機としてのスロットマシンを示したが、可動演出装置が配設される遊技機はスロットマシンに限られるものではなく、パチンコ機やアレンジボール機等であってもよい。すなわち、本願発明は、固定枠としての外枠の開口前面側に開閉および着脱可能に組み付けられ、図柄表示装置が配設された遊技盤を着脱可能に保持する本体枠としての中枠を有する本体と、該本体における中枠の前面側に開閉可能に組み付けられ、遊技盤を透視保護可能に構成された装飾枠としての前枠からなる前側部材とを備えたパチンコ機において、当該中枠、遊技盤または前枠に、支持体に所定範囲で姿勢変位可能に支持されると共に電気部品を備えた可動体と、前記可動体に設けられ、該可動体が所定の姿勢に変位した際に位置検出手段で検出される検出部とを備えたパチンコ機も対象とされる。
(12)実施例では、筐体と前面扉との間に支持枠体が配設されて、図柄表示装置および制御装置を該支持枠体に配設して構成されたスロットマシンを例示したが、支持枠体を装備せずに、図柄表示装置および制御装置が筐体内に設置されたスロットマシンであってもよい。
(付記1)
請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機において、
前記表示ユニット(212)の後面とケース体(210)との間に、該表示ユニット(212)を駆動する駆動基板(230)を保持する保持部材(260)が配設され、
前記表示ユニット(212)と保持部材(260)との間に、該保持部材(260)を該表示ユニット(212)に保持する弾性変形可能な第2の緩衝保持部材(214)が配設されている。
付記1に係る発明によれば、駆動基板を保持した保持部材を、表示ユニットに安定的に保持することができる。
171 可動体
174 第2駆動モータ(駆動手段)
175 回転支持部材
205 鍔部(可動体の重力による傾きを規制する部位)
207a 第2位置検出センサ(位置検出手段)
207b 第2検出片(検出部)
210 可動ケース体(ケース体)
211 収容部
212 可動表示ユニット(表示ユニット)
213 表示部
214 緩衝保持部材
W1 第1配線(配線)
Claims (2)
- 支持体に設けられ、駆動手段の駆動に伴って第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位可能な可動体と、該可動体が所定の姿勢に変位した際に検出部を検出する位置検出手段とを備えた遊技機において、
前記可動体は、
前記駆動手段に連係されると共に収容部を備え、該駆動手段の駆動に伴って第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位するケース体と、
前記ケース体の収容部に収容され、所要の演出情報を表示可能な表示部を備えた表示ユニットと、
前記表示ユニットとケース体との間に設けられ、該表示ユニットを該ケース体に保持する弾性変形可能な緩衝保持部材とを備え、
前記表示ユニットに接続された配線は、前記可動体が姿勢変位する際に所定方向へ撓みながら変形するよう前記支持体内に配設され、
前記検出部は、前記可動体が姿勢変位する際に前記配線が移動する領域を通過するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記可動体を回転可能に支持する回転支持部材が前記支持体に配設され、
前記可動体は、重心位置から水平方向に外れた位置を上下方向に通過する軸線を中心として回転し得るよう前記回転支持部材に支持されると共に、非作動状態において重心位置側の側端部が前記軸線より機前側に位置する姿勢に維持され、
前記回転支持部材に、前記可動体の重力による傾きを規制する部位を備えた請求項1記載の遊技機。
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