JP5832603B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。特に、前面扉に備わる画像表示装置の表示部を交換可能に覆う上部枠を備える遊技機の構造に関する。
遊技機の一種であるスロットマシンは、一般に、複数種類の図柄を有する図柄列が描かれた複数のリールを回転自在に横方向に並列配置している。そして、これらの図柄列を視認可能な表示部を前面扉の上部に備えている。又、前記リールの回転をスタートさせるスタートレバー、又は前記リールの回転を停止させる停止ボタンなどを備える操作部をこの表示部の下方に配置している。
そして、遊技者によるスタート操作が行われると、複数のリールが一斉に回転する。各リールの停止操作が行われると、停止操作の行われたリール毎に停止され、全てのリールが停止したとき、有効ライン上に停止表示されている図柄の組み合わせにしたがって、所定数量のメダルなどの遊技媒体が払出される。
このような遊技機は、前面に開口を設ける筐体と、この筐体の片翼と回動可能に連結してこの開口を開閉する前面扉を備えている。そして、前面扉は、表示部、化粧パネル部、及び操作部を備えている。表示部は、前面扉の上部に配置され、略平坦になっている。化粧パネル部は、前面扉の下部に配置され、略平坦になっている。操作部は、前面扉の中間部に配置され、箱状になっている。この操作部は、表示部及び化粧パネル部から突出している。
又、表示部の上部に配置された上部パネルには、遊技機が稼働中であることを表示する表示ランプ及び配当表示パネルなどが取り付けられている。
ところで、上部パネル部は、ドア基枠にランプ室を一体的に形成し、配当表示パネルを取り付けていた。したがって、上部パネルのデザインがシンプルでかつ固定的で多様性を欠いているという不具合があった。又、デザインの変更は、配当表示パネルの表示の変更のみで変化に乏しいという不具合もあった。
以上の不具合に対して、上部パネル部のデザイン、レイアウトを簡単に変更でき、多様な上部パネル部を簡易に実現でき、又、訴求性に富んだデザインの上部パネル部を有する前面扉を備える遊技機が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による遊技機は、筐体と開閉自在に取り付けられたドア基枠に上部パネル部、操作部、及び化粧パネル部を形成している。そして、ドア基枠の上部に上部パネル取付部を形成し、上部パネル取付部に上部パネル体を着脱自在に取り付けている。
特許文献1による遊技機は、上部パネル部を一体の上部パネル体で構成し、この上部パネル体を着脱することにより、上部パネル部のデザインを変更できるので、ドア基枠を変えることなく、上部パネル部のデザイン、レイアウトを容易に変更できる、としている。
特開2002−11138号公報
近年では、画像演出用の液晶パネルを設ける演出表示装置を表示部に用いた遊技機が出現している。この演出表示装置は、ソフト的に遮蔽領域を設定することが可能であり、遊技状況を参照して種々の遮蔽領域を設定する。例えば、リール変動中の予告演出は、リールを完全に遮蔽してしまうと目押しできなくなってしまうので、画像演出のみを実行する。全停止後の予告演出は、液晶パネルを全領域遮蔽状態として、鮮明な演出画像を遊技者に提供できる。
ここで、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示部の周囲を囲う上部枠を前面扉に直結するように構成すれば、特許文献1に開示されたように、上部パネル部に限定されることなく、上部パネル部を含む前面扉の略上半分のデザイン及びレイアウトを容易に変更できる。
又、上部枠に設けられた開口の形状を変えることにより、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示領域を多様に設定でき、機種が異なったような演出表現も可能となる。つまり前面扉のデザイン及びレイアウトを容易に変更でき、かつ機種が異なったような演出表現も可能な遊技機が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、前面扉のデザイン及びレイアウトを容易に変更でき、かつ機種が異なったような演出表現も可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、開口の形状を変えた上部枠が液晶パネルを用いた演出表示装置の表示部の周囲を囲うように前面扉に直結して構成することにより、これらの課題を解決可能であることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな遊技機を発明するに至った。
すなわち、前面扉を開閉する筐体を備える遊技機であって、前記筐体は、複数の図柄を変動表示する変動表示装置を内部に備え、前記前面扉は、上部に配置される略平坦な表示部と、下部に配置される略平坦な化粧パネル部と、中間部に配置される箱状の操作部であって、前記表示部及び前記化粧パネル部から突出する操作部と、を備え、前記表示部は、前記変動表示装置に対向して、画像演出用の液晶パネルを設ける演出表示装置と、この演出表示装置の周囲を囲うように前記前面扉に着脱可能に取り付けられる上部枠と、を有し、前記上部枠は、少なくとも前記複数の図柄を前記演出表示装置の画面に表示する図柄表示領域を内包し、当該図柄表示領域より大きな開口面積をもって閉じられた矩形開口、及び該矩形開口に円弧の一部が連通して開口する円形開口を設けていることを特徴とする遊技機。
上記本発明による遊技機は、前面扉を開閉する筐体を備えている。筐体は、複数の図柄を変動表示する変動表示装置を内部に備えている。一方、前面扉は、略平坦な表示部、略平坦な化粧パネル部、及び箱状の操作部を備えている。表示部は、前面扉の上部に配置されている。化粧パネル部は、前面扉の下部に配置されている。操作部は、前面扉の中間部に配置され、表示部及び化粧パネル部から突出している。
又、本発明による遊技機は、表示部が演出表示装置と上部枠を有している。演出表示装置は、変動表示装置に対向しており、画像演出用の液晶パネルを設けている。上部枠は、演出表示装置の周囲を囲うように前面扉に着脱可能に取り付けられる。そして、少なくとも前記複数の図柄を演出表示装置の画面に表示する所定の開口を設けている。
ここで、筐体は、直方体の箱状に形成されてよく、前面に略長方形の開口が設けられ、内部が空洞となっている。前面扉を開くことにより、筐体内部を点検、又は保守できる。前面扉を閉じることにより、筐体の開口を覆うことができる。前面扉は筐体の開口を覆うとは、略長方形の開口が開いている状態を除き筐体の内部が見えないように、筐体の開口を視覚的に遮蔽することを含み、筐体の内部に電気的又は物理的に接触困難になることを含んでよい。
前面扉は、筐体の片翼と回動可能に連結してよく、この回転連結手段は、例えば、ヒンジであってよく、一方の支承体と他方の支承体とが着脱自在なヒンジであってよく、前面扉の開姿勢と閉姿勢をそれぞれ維持可能なヒンジであってもよい。回転連結手段は筐体の開口に対して開閉するように回転する動きのみが許容される。筐体に対する前面扉の動作は、回転運動のみに限定される。ここで、筐体と前面扉とは、回り対偶を構成している。
例えば、筐体の内部には、上部空間と下部空間を仕切る棚を設けてよく、この棚に複数の図柄を変動表示する変動表示装置を載置できる。変動表示装置は、複数の図柄が外周に配列されたリールユニットが好ましい。この棚の上方には、遊技機を制御する実体としてのメイン基板(プリント基板)及びサブ基板(プリント基板)を含む制御盤を配置してもよい。
筐体の底部には、ホッパーを配置してよく、ホッパーは、遊技媒体を収容又は排出可能となっている。ここで、遊技媒体とは、コイン、メダル、又はトークンと呼ばれる有価価値である。ホッパーに隣接して電源ボックスを配置してもよい。電源ボックスは、還元率設定スイッチを前面に配置することができる。
表示部には、例えば3個の表示窓を設けている。一方、変動表示装置となるリールユニットには、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3個のリールが回転自在に設けられている。各リールの各々は、個別の表示窓を介して観察可能に配置されている。
表示部には、横に3本(中央及び上下)の表示ラインと、斜めに交差する2本の表示ラインを設けてよく、遊技開始に先立ち投入された遊技媒体の枚数に対応して、所定の表示ラインが有効化(有効ライン)される。有効ラインに揃う所定の図柄の組み合わせにより、入賞が決定される。表示ラインは、実体として表示部に描かれてよく、ソフトウェア(プログラム)が設定する仮想の表示ラインであってもよい。
化粧パネル部には、化粧パネルが配置されてよく、化粧パネルには、遊技機の製造会社の名前やロゴが表示されることが好ましく、遊技機の機種を特定する表示は、好ましくない。前述したように、機種が異なったような演出表現も可能な遊技機を提供するからである。この化粧パネルを背後から照明してもよく、例えば蛍光管などを含む照明装置も化粧パネル部に含まれる。
化粧パネル部の下部には、メダルなどの遊技媒体を蓄える受け皿、及びこの受け皿に隣接される灰皿を配置してよく、受け皿及び灰皿は一体で構成することができる。受け皿及び灰皿は、開閉する前面扉に取り付けられてよく、筐体に固定されてもよい。受け皿は、払出口から排出される遊技媒体を蓄えることができる。
操作部には、複数の図柄列(例えば、リール)を始動させるスタートレバーを設けてよく、スタートレバーに隣接して、複数のリールを停止させる複数の停止ボタンを設けることができる。操作部は、箱状に突出しており、略水平の台座部が設けられる。台座部には、遊技者がメダルなどの遊技媒体を入れるための投入口を配置してよく、押しボタン操作によるBETスイッチを配置できる。
表示部は、画像演出用の液晶パネルを設ける演出表示装置を有してよく、この演出表示装置が変動表示装置に対向している。液晶パネルの背後から光を照射するバックライトをこの演出表示装置に含めてもよい。液晶パネルは、電圧の印加状態により、透過状態と遮蔽状態とに切り換えることができる。
液晶パネルが透過状態のときは、対向している(背後にある)変動表示装置の図柄を視認できる。液晶パネルが透過状態のときは、変動表示中の図柄を所定の表示ラインに停止させる操作、いわゆる目押しが可能である。
又、遊技状況を参照してソフトウェアで所定の遮蔽領域を設定することが可能である。例えば、図柄が変動中の予告演出は、液晶パネルの遮蔽領域に画像演出のみを実行する。図柄が全て停止後の予告演出は、液晶パネルを全領域遮蔽状態として、鮮明な演出画像を遊技者に提供できる。
上部枠が演出表示装置の周囲を囲うとは、連続する曲線又は直線で閉じられた開口の外縁が演出表示装置の画面を部分的及び物理的に覆っていることを意味している。そして、演出表示装置は、前記開口に出現する画面でのみ演出表示が可能となる。取り換えられる開口の形状によっては、機種が異なると想起させることも可能である。
上部枠は、表示部の外殻を構成してよく、裏面が開口された袋状に形成される。上部枠は、ランプ(LEDを含む)又はスピーカを収容するランプ室又はスピーカ室などを設けてもよく、装飾を施してもよい。上部枠は、合成樹脂で一体成形することが好ましく、ランプ又はスピーカを前面から覆うカバー又は装飾体を別体(別部品)として取り付けてもよい。上部枠は、ランプ又はスピーカの覆うカバー、及び装飾体など構成要素を効果的に組み合わせたレイアウトが可能である。
例えば、上部枠は、裏面の両翼から突出する一対の槍状の突起(ランス)を設けてよく、一方、表示部にはこれらのランスに係合する一対の係止溝を設けてよく、一対の係止溝に一対のランスを押し込むことにより、上部枠を表示部にロックできる。このロック機構には、解除機構を設けてよく、上部枠を取り外すことができる。
上部枠には、ランプ又はスピーカと電気的に接続するシェルタイプの多極コネクタを設けてよく、例えば、多極のプラグを内装してよく、上部枠の枠内の配線をプラグに集約できる。一方、表示部には、前記プラグと接続するリセプタクルを設けてよく、このリセプタクルからケーブルで筐体内部の制御盤に接続できる。このプラグとリセプタクルは、いわゆる、ボード・ツー・ボード(Board to Board)コネクタで構成されてよく、上部枠を表示部に機械的に接続できると共に電気的にも接続できる。
本発明による遊技機は、上部枠を除く前面扉及び筐体を共通又は共用される本体として、異なるデザインの上部枠を表示部に取り付けることにより、機種変更が容易となる。機種変更に伴う遊技形態の変更は、ソフトウェア(プログラム)の変更が容易であり、遊技機の機種変更に伴う費用の削減にも寄与できる。又、表示部に設けられる液晶パネルは、上部枠に設けられた開口の形状に対応して、多様な表示領域をソフトウェアの変更できる。例えば、この液晶パネルは、予告画面や配当表画面を分割表示又は部分表示できる。
本発明による遊技機は、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示部の周囲を囲う上部枠を前面扉に着脱できるように構成したので、上部パネル部に限定されることなく、上部パネル部を含む前面扉の略上半分のデザイン及びレイアウトを容易に変更できる。
本発明による遊技機は、上部枠に設けられた開口の形状を変えることにより、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示領域を多様に設定でき、機種が異なったような演出表現も可能となる。前面扉のデザイン及びレイアウトを容易に変更でき、かつ機種が異なったような演出表現も可能な遊技機を提供できる。
又、前記所定の開口は、前記略長方形の矩形開口に加え、該矩形開口に円弧の一部が連通して開口する円形開口を前記上部枠に設けていることを特徴とする。
このような本発明による遊技機は、液晶パネルが透過状態のときは、矩形開口の出現する画面に変動表示装置の図柄が視認できる。液晶パネルが遮蔽状態のときは、矩形開口に出現する画面には、例えば予告演出を表示することができる。矩形開口に出現する画面には、例えば、別の予告演出を表示してよく、ステップアップ予告を表示してよく、配当表を表示してもよい。矩形開口に円弧の一部が連通する円形開口は、矩形開口より面積が小さいことが好ましい。新規なデザインの遊技機が提供される。
前記上部枠は、遊技状態に対応して点灯する一対のランプ群を両翼に有していてもよい。
又、前記上部枠は、一対のスピーカを両翼に有していてもよい。
本発明による遊技機は、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示部の周囲を囲う上部枠を前面扉に着脱できるように構成したので、上部パネル部に限定されることなく、上部パネル部を含む前面扉の略上半分のデザイン及びレイアウトを容易に変更できる。
本発明による遊技機は、上部枠に設けられた開口の形状を変えることにより、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示領域を多様に設定でき、機種が異なったような演出表現も可能となる。前面扉のデザイン及びレイアウトを容易に変更でき、かつ機種が異なったような演出表現も可能な遊技機を提供できる。
本発明による遊技機の第1実施形態を示す斜視図であり、第1実施形態による上部枠を本体から離間配置している。 前記第1実施形態による遊技機の正面図である。 前記第1実施形態による遊技機に設けられる液晶パネルを背面から観た斜視外観図である。 前記第1実施形態による遊技機を制御する主制御回路の構成を示すブロック図である。 前記第1実施形態による遊技機を制御する副制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明による遊技機の第2実施形態を示す斜視図であり、第2実施形態による上部枠を本体から離間配置している。 前記第2実施形態による遊技機の正面図である。 本発明による遊技機の第3実施形態を示す斜視図であり、第3実施形態による上部枠を本体から離間配置している。 前記第3実施形態による遊技機の正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による遊技機の第1実施形態を示す斜視図であり、第1実施形態による上部枠を本体から離間配置している。図2は、前記第1実施形態による遊技機の正面図である。図3は、前記第1実施形態による遊技機に設けられる液晶パネルを背面から観た斜視外観図である。図4は、前記第1実施形態による遊技機を制御する主制御回路の構成を示すブロック図である。図5は、前記第1実施形態による遊技機を制御する副制御回路の構成を示すブロック図である。
図6は、本発明による遊技機の第2実施形態を示す斜視図であり、第2実施形態による上部枠を本体から離間配置している。図7は、前記第2実施形態による遊技機の正面図である。図8は、本発明による遊技機の第3実施形態を示す斜視図であり、第3実施形態による上部枠を本体から離間配置している。図9は、前記第3実施形態による遊技機の正面図である。
最初に、本発明の第1実施形態による遊技機の構成を説明する。図1及び図2において、遊技機10は、いわゆる「スロットマシン」又は「パチスロ機」である。遊技機10は、コイン、メダル、又はトークンと呼ばれる有価価値である遊技媒体を用いて遊技する。以下では、遊技媒体にメダルを用いるものとして説明する。又、実施の形態では、遊技機10は、「スロットマシン」又は「パチスロ機」であるが、ゲーム機に応用することもできる。
図1及び図2において、遊技機10は、筐体1と前面扉2を備えている。筐体1と前面扉2は、本体11を構成している。筐体1は、前面に開口を設けている。前面扉2は、筐体1の片翼と回動可能に連結し、筐体1の開口を開閉する。前面扉2は、表示部3、化粧パネル部4、及び操作部5を備えている。表示部3は、前面扉2の上部に配置され、略平坦になっている。化粧パネル部4は、前面扉2の下部に配置され、略平坦になっている。操作部5は、前面扉2の中間部に配置され、箱状になっている。又、操作部5は、表示部3及び化粧パネル部4から突出している。
図1及び図2において、表示部3は、演出表示装置30と上部枠31を有している。演出表示装置30は、変動表示装置となるリールユニット12に対向しており、画像演出用の液晶パネル3aを設けている。上部枠31は、演出表示装置30の周囲を囲うように前面扉2に着脱可能に取り付けられる。そして、少なくともリールユニット12に描かれた複数の図柄を演出表示装置30の画面に表示する所定の開口を設けている。
図1又は図2において、筐体1は、直方体の箱状に形成されている。そして、筐体1の前面に略長方形の開口が設けられ、内部が空洞となっている。前面扉2を開くことにより、筐体1の内部を点検、又は保守できる。前面扉2を閉じることにより、筐体1の開口を覆うことができる。前面扉2は、筐体1の片翼と回動可能にヒンジ(図示せず)で連結している。筐体1には、前面扉2を施錠又は開錠するシリンダ錠1kが設けられている。
図1及び図2において、筐体1の内部には、上部空間と下部空間を仕切る棚(図示せず)が設けられている。この棚には、外周に複数の図柄が配列されたリールユニット12を載置している。この棚の上方には、遊技機10を制御する実体としてのメイン基板(プリント基板)及びサブ基板(プリント基板)を含む制御盤(いずれも図示せず)を配置している。
図1及び図2において、筐体1の底部には、ホッパー(図示せず)を配置している。ホッパーは、メダルを収容又は排出可能となっている。筐体1の底部には、ホッパーに隣接して、電源ボックス(図示せず)を配置している。電源ボックスは、還元率設定スイッチを前面に配置している。ホッパー及び電源ボックスは、筐体1の底部に固定されている。
図1及び図2において、表示部3には、3個の表示窓3L・3C・3Rを設けている。一方、変動表示装置となるリールユニット12には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3個のリール12L・12C・12Rが回転自在に設けられている。各リール12L・12C・12Rの各々は、個別の表示窓3L・3C・3Rを介して観察可能に配置されている。
図1及び図2において、表示部3には、横に3本(中央及び上下)の表示ラインと、斜めに交差する2本の表示ラインを設けてよく、遊技開始に先立ち投入されたメダルの枚数に対応して、所定の表示ラインが有効化(有効ライン)される。有効ラインに揃う所定の図柄の組み合わせにより、入賞が決定される。実施形態において、これらの表示ラインは、ソフトウェア(プログラム)が設定する仮想の表示ラインとなっている。
図1及び図2において、化粧パネル部4には、遊技機の製造会社の名前やロゴなどが表示された化粧パネル4aが配置されている。化粧パネル4aは、背後から照明する蛍光管などを含む照明装置(図示せず)も化粧パネル部4に含まれる。
図1及び図2において、化粧パネル部4の下部には、受け皿61と灰皿62が配置されている。灰皿62は、受け皿61に隣接されている。受け皿61と灰皿62とは、一体で構成することができる。受け皿61及び灰皿62は、開閉する前面扉2に取り付けられている。受け皿61は、払出口6aから排出されるメダルを蓄えることができる。
図2において、操作部5の上面には、演出表示装置30の特定の表示を切り換える押しボタン5a・5bとMAX−BETスイッチ5cが配置されている。MAX−BETスイッチ5cは、1回の遊技に3枚のメダルを賭けられる。
図2において、操作部5の前面の左側には、スタートレバー5dが傾動可能に設けられている。スタートレバー5dを遊技者が傾動操作することにより、3つのリール12L・12C・12Rの回転が一斉に開始される。3つのリール12L・12C・12Rが回転したときには、リール12L・12C・12Rの各々の外周面に描かれている複数の図柄が、表示窓3L・3C・3Rにおいて変動表示される。
図2において、操作部5の前面の中央には、3個の停止ボタン5e・5f・5gが設けられている。停止ボタン5eはリール12Lに対応し、停止ボタン5fはリール12Cに対応し、停止ボタン5gはリール12Rに対応している。停止ボタン5eを遊技者が押動操作したときには、リール12Lが停止し、停止ボタン5fを遊技者が押動操作したときには、リール12Cが停止し、停止ボタン5gを遊技者が押動操作したときには、リール12Rが停止する。
図2において、スタートレバー5dの左側には、払出しボタン5hが設けられている。遊技者が払出しボタン5hを押動操作したときには、投入されているメダルが払出口6aから払い出され、払い出されたメダルは受け皿61に溜められる。操作部5の上面の右方には、遊技者がメダルを入れるための投入口5jが配置されている。
図1及び図2において、表示部3は、画像演出用の液晶パネル3aを設ける演出表示装置30を有している。演出表示装置30がリールユニット12に対向している。液晶パネル3aの背後から光を照射するバックライト(図示せず)を演出表示装置30に含めることができる。液晶パネル3aは、電圧の印加状態により、透過状態と遮蔽状態とに切り換えることができる。
図1及び図2において、液晶パネル3aが透過状態のときは、対向している(背後にある)リールユニット12の図柄を視認できる。液晶パネル3aが透過状態のときは、変動表示中の図柄を所定の表示ラインに停止させる操作、いわゆる目押しが可能である。
又、遊技状況を参照してソフトウェアで所定の遮蔽領域を液晶パネル3aに設定することが可能である。例えば、図柄が変動中の予告演出は、液晶パネル3aが画像演出のみを実行する。図柄が全て停止後の予告演出は、液晶パネル3aを全領域遮蔽状態として、鮮明な演出画像を遊技者に提供できる。
図1及び図2において、第1実施形態による上部枠31は、表示部3の外殻を構成してよく、裏面が開口された袋状に形成されている。上部枠31は、一対のランプ(LEDを含む)71L・71Rを収容するランプ室を設けており、一対のスピーカ81L・81Rを収容するスピーカ室を設けている。上部枠31は、合成樹脂で一体成形されており、一対のランプ71L・71R、及び一対のスピーカ81L・81Rを前面から覆うカバー又は装飾体を別体として取り付けている。
図1及び図2において、第1実施形態による上部枠31は、第1矩形開口31aと第2矩形開口31bを設けている。第1矩形開口31aは、略中央に矩形に開口しており、複数の図柄を演出表示装置30の画面に表示できる。第2矩形開口31bは、第1矩形開口31aと区画されており、第1矩形開口31aの上方に開口している。第2矩形開口31bは、透明カバーで覆われている。
図1及び図2において、液晶パネル3aが透過状態のときは、第1矩形開口31aに出現する画面には、リールユニット12の図柄が視認できる。液晶パネル3aが遮蔽状態のときは、第1矩形開口31aに出現する画面には、例えば予告演出を表示することができる。第2矩形開口31bに出現する画面には、例えば、別の予告演出を表示してよく、ステップアップ予告を表示してよく、配当表を表示してもよい。
図1及び図2において、第1矩形開口31aの上方に開口する第2矩形開口31bは、従来のデザインを踏襲して、第1矩形開口31aより面積を小さくしている。上部枠31には、遊技状態に対応して点灯する一対のランプ71L・71Rを両翼に有し、又、遊技状態に対応して効果音を出音する一対のスピーカ81L・81Rを両翼に有しており、遊技状態に対応して演出効果を高めることができる。
次に、演出表示装置30の構造を説明する。図3において、リールユニット12を構成する三つのリール12L・12C・12Rの内部には、各リール12L・12C・12Rの回転が停止した場合に各図柄表示領域に現われる縦3列の図柄(合計9個の図柄)の裏側にLED収納用回路基板(図示せず)が設置されている。LED収納用回路基板は、それぞれ3つ(すなわち合計で9つ)のLED収納部を有し、ここに複数のLEDランプ(図示せず)が設けられている。
このLEDランプは、各リール12L・12C・12Rの外周面に沿って装着されたリールシートの後面側を白色の光で照明する。より詳細には、図柄表示領域に対応する領域を照明する。このリールシートは、透光性を有して構成され、LEDランプにより出射された光は前面側へ透過する。
又、リール12Lは、同形の2本の環状フレームを所定の間隔(例えばリール幅)だけ離して複数本の連結部材で連結することで形成された円筒形のフレーム構造と、そのフレーム構造の中心部に設けられたステッピングモータ(図示せず)の駆動力を環状フレームへ伝達する伝達部材とにより構成されている。又、リール12Lの外周面に沿ってリールシートが装着されている。
リール12Lの内側に配置されたLED収納用回路基板は、それぞれ複数のLEDランプを収納する3つのLED収納部を備えている。LED収納用回路基板は、遊技者がその図柄表示領域を透して視認できる図柄(合計3個の図柄)のそれぞれの裏側にLED収納部が位置するように設置されている。なお、リール12C及びリール12Rについても、リール12Lと同様の構造を有し、それぞれの内部にLED収納用回路基板が設けられている。
図3に示された演出表示装置30は、透過型の液晶表示装置であって、保護ガラス132、表示板133、液晶パネル3a、導光板135、反射フィルム136を重ねており、白色光源(例えば全ての波長の光を人の目に特定の色彩が目立たない割合で含む)である複数の蛍光ランプ137a・137b・138a・138b、ランプホルダ139a〜139h、及び液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージを含む液晶パネル3aの端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)などを加えて構成されている。
演出表示装置30は、リール12L・12C・12Rを表示窓3L・3C・3Rより正面から見て手前側(すなわち表示面よりも手前側)に設けられている。又、リール12L・12C・12Rと演出表示装置30とは、別体で(例えば所定の間隔をあけて)設けられている。保護ガラス132及び表示板133は、透光性部材で構成されている。保護ガラス132は、液晶パネル3aを保護することなどを目的として設けられている。
液晶パネル3aは、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板などの透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。液晶パネル3aの表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。「ノーマリーホワイト」とは、液晶を駆動していない状態(すなわち液晶パネル3aに電圧を印加していない状態)で白表示となる構成である。すなわち、液晶パネル3aの表示面側に光が届くので、透過した光が外部から視認される。
したがって、ノーマリーホワイトに構成された液晶パネル3aを採用することにより、液晶を駆動できない事態が生じた場合であっても、表示窓3L・3C・3Rを介してリール12L・12C・12R上に配列された図柄を視認することができ、ゲームを継続することができる。つまり、液晶を駆動できない事態が発生した場合にも、リール12L・12C・12Rの回転及び停止を骨子としたゲームができる。
導光板135は、一対の蛍光ランプ137a・137bからの光を液晶パネル3aへ導入する(液晶パネル3aを照明する)ために、液晶パネル3aの裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂などの透光性部材(すなわち導光機能を有する部材)で構成されている。
反射フィルム136は、例えば白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板135に導入された光を正面側に向けて反射できる。これにより、液晶パネル3aを照明できる。反射フィルム136は、反射領域136A及び非反射領域(すなわち透過領域)136BL・136BC・136BRにより区画されている。非反射領域136BL・136BC・136BRは、透明な材料で形成され入射した光を反射することなく透過させる光透過部として形成されている。
又、非反射領域136BL・136BC・136BRは、リール12L・12C・12Rの回転が停止した場合に表示させる図柄のそれぞれの前方に位置している。なお、非反射領域136BL・136BC・136BRの大きさと位置は、図柄表示領域と一致するように形成されている。又、反射フィルム136は、非反射領域136BL・136BC・136BR以外の領域を反射領域136Aとし、反射領域136Aにより導光板135に導入された光を正面側に向けて反射させている。
一対の蛍光ランプ137a・137bは、その管体が導光板135の上端部及び下端部に沿って配置されている。又、一対の蛍光ランプ137a・137bの両端は、一組のランプホルダ139a・139b、及び一組のランプホルダ139g・139hで支持されている。一対の蛍光ランプ137a・137bは、導光板135に導入される光を発生する。
一対の蛍光ランプ138a・138bは、反射フィルム136の裏側の上方位置及び下方位置にそれぞれ配置されている。一対の蛍光ランプ138a・138bから発せられた光は、リール12L・12C・12Rの表面で反射され、非反射領域136BL・136BC・136BRへと入射する。そして、入射した光は、非反射領域136BL・136BC・136BRを通過して液晶パネル3aを照明する。
図3において、表示窓3L・3C・3Rに出現する各図柄表示領域に液晶を駆動しない場合には(すなわち、液晶パネル3aの各図柄表示領域に電圧を印加しない場合には)、一対の蛍光ランプ138a・138bから出射された光の一部は、リールシートで反射される。又、LED収納用回路基板に設けられたLEDランプから射出された光の一部は、リールシートを透過する。これらの光は、非反射領域136BL・136BC・136BRと、演出表示装置30を構成する導光板135及び液晶パネル3aとを透過するので、遊技者は、リール12L・12C・12R上に配置された図柄を視認できる。
又、一対の蛍光ランプ137a・137bから射出され、導光板135に導入された光は、液晶パネル3aを透過して遊技者の目に入る。つまり、一対の蛍光ランプ137a・137bによって液晶パネル3aが照明される。
図3において、液晶を駆動する場合には(すなわち、液晶パネル3aの各図柄表示領域に電圧を印加する場合には)、一対の蛍光ランプ138a・138bから出射された光の一部は、リールシートで反射される。又、LEDランプから射出された光の一部は、リールシートを透過する。液晶が駆動された領域では、これらの光の一部が反射又は吸収されたり透過したりするので、遊技者は、演出画像などを視認することができる。
次に、遊技機10の遊技処理動作を制御するための制御回路の構成を説明する。図4において、主制御回路200は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ201を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ201は、予め設定されたプログラムにしたがって制御動作を行うメインCPU202と、記憶手段であるメインROM203及びメインRAM204を含んでいる。
メインCPU202には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路205及び分周器206と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器207及びサンプリング回路208とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ201内で、すなわちメインCPU202の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器207及びサンプリング回路208は省略可能であり、又は、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
メインROM203は、メインCPU202が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。なお、副制御回路300から主制御回路200にコマンドや情報などが送信されることはなく、主制御回路200から副制御回路300への一方向で通信が行われる。また、メインRAM204は、メインCPU202がプログラムを実行する際に一時的にデータを記憶するために使用される。
図4において、マイクロコンピュータ201からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、メダルを収納してホッパー駆動回路209の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)210と、リール12L・12C・12Rを回転駆動するステッピングモータ211L・211C・211Rとがある。更に、ステッピングモータL・211C・211Rを駆動制御するモータ駆動回路212と、ホッパー210を駆動制御するホッパー駆動回路209とがメインCPU202の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれメインCPU202から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
又、マイクロコンピュータ201が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ216、停止スイッチ217・218・219、MAX−BETスイッチ5c、一対の押しボタン5a・5b、メダルセンサ213、リール位置検出回路214、及び払出完了信号回路215などがある。
スタートスイッチ216は、スタートレバー5dの操作を検出し、遊技開始指令信号(ゲームの開始を指令する信号)を出力する。メダルセンサ213は、投入口5jに投入されたメダルを検出する。各停止スイッチ217・218・219は、対応する各停止ボタン5e・5f・5gの操作に応じて停止指令信号(図柄の変動の停止を指令する信号)を発生する。リール位置検出回路214、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール12L・12C・12Rの位置を検出するための信号をメインCPU202へ供給する。払出完了信号回路215は、メダル検出部220の計数値(ホッパー210から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図4において、乱数発生器207は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路208は、スタートレバー5dが操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数を使用することにより、例えば、メインROM203内に格納されている内部抽籤テーブルなどに基づいて内部当籤役などが決定される。内部当籤役(内部当籤役データ)は、その内部当籤役に対応する停止制御の態様、又は表示役などを介して、対応する図柄組合せと遊技者に付与される利益とが間接的に対応付けられている。
リール12L・12C・12Rの回転が開始された後、ステッピングモータ211L・211C・211Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はメインRAM204の所定エリアに書き込まれる。各リール12L・12C・12Rからは一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路214を介してメインCPU202に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、メインRAM204で計数されている駆動パルスの計数値が「0」にクリアされる。これにより、メインRAM204内には、各リール12L・12C・12Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール12L・12C・12Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、メインROM203内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール12L・12C・12Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、メインROM203内には、図柄組合せテーブルが格納されている。この図柄組合せテーブルは、役の成立(入賞など)となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞(成立)を表わす入賞判定コード(成立判定コード)とが対応づけられている。上記の図柄組合せテーブルは、左のリール12L、中央のリール12C、右のリール12Rの停止制御時、及び全てのリール12L・12C・12Rの停止後の入賞確認(表示役の確認)を行う場合に参照される。表示役(表示役データ)は、基本的に、有効ラインに沿って並ぶ図柄組合せに対応する役(成立役)である。遊技者には、表示役に対応するメダルが付与される。
上記乱数サンプリングに基づく抽籤処理により内部当籤役を決定した場合には、メインCPU202は、遊技者が停止ボタン5e・5f・5gを操作したタイミングで各停止スイッチ217・218・219から送られる操作信号、及び決定された停止テーブルに基づいて、リール12L・12C・12Rを停止制御する信号をモータ駆動回路212に送る。
当籤した役の入賞を示す停止態様(すなわち入賞態様)となれば、メインCPU202は、払出指令信号をホッパー駆動回路209に供給してホッパー210から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部220は、ホッパー210から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がメインCPU202に入力される。これにより、メインCPU202は、ホッパー駆動回路209を介してホッパー210の駆動を停止し、メダル払出処理を終了する。
次に、主制御回路に接続する副制御回路の構成を説明する。図5において、副制御回路300は、映像、音、光、又はこれらを組合せた遊技に関する演出の制御を行うものであり、内部当籤役の決定やリールの制御など一連の遊技の進行を制御する主制御回路200とは各々別の回路基板上に構成されている。
主制御回路200と副制御回路300とは、ハーネスなどにより電気的に接続されており、副制御回路300は、主制御回路200から送信された各種コマンド(スタートコマンドなど)に基づいて、演出内容の決定や実行などの各種処理を行う。このように、主制御回路200と副制御回路300との間の通信は、主制御回路200から副制御回路300への一方向で行われ、副制御回路300が主制御回路200へコマンド、情報などを入力することはない。
副制御回路300は、サブCPU301、サブROM302、サブRAM303、レンダリングプロセッサ304、描画用RAM305(フレームバッファ306を含む)、ドライバ307、DSP308、オーディオRAM309、D/A変換器310、及びアンプ311を含んで構成されている。
サブCPU301は、主制御回路200から送信された各種コマンドに基づいて、サブROM302内に記憶された制御用プログラムなどにしたがい、映像、音、光の出力を制御する。なお、副制御回路300は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU301の制御用プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
サブROM302は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成されている。プログラム記憶領域には、サブCPU制御プログラムが記憶されている。具体的には、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、主制御回路200との通信を制御するための主基板通信タスク、一対のLED類(ランプ群を含む)71L・71Rなどによる光の出力を制御するためのランプ制御タスク、一対のスピーカ81L・81Rなどによる音の出力を制御するためのサウンド制御タスク、演出表示装置30における映像の表示を制御するための描画タスクなどを含んでいる。
サブROM302のデータ記憶領域には、演出抽籤テーブルなどの各種テーブルが記憶されるテーブル記憶領域、キャラクタオブジェクトデータといったアニメーションデータなどが記憶される描画制御データ記憶領域、アニメーションデータに基づく映像サウンドやスタートレバー5dなどの操作音といった音データなどが記憶される音声制御データ記憶領域、光の点灯パターンなどが記憶されるLED・ランプ制御データ記憶領域などによって構成されている。
又、サブRAM303は、サブCPU301が制御用プログラムを実行する場合の作業用の一時記憶手段として構成されている。サブRAM303には、演出状態移行番号や演出番号などの各種情報が記憶され、格納領域も設けられている。そのため、副制御回路300でも内部当籤役、表示役、持越役、作動中フラグを判別できる。
レンダリングプロセッサ304は、サブCPU301と接続されており、サブCPU301により出力されるコマンドに基づき、サブCPU301によって決定された演出内容に応じた映像を生成する。レンダリングプロセッサ3044が行うタスクに必要なデータは起動時に描画用RAM3055に展開される。生成された映像は、ドライバ307を介して演出表示装置30によって表示される。
DSP308は、サブCPU301と接続されており、サブCPU301により出力されるコマンドに基づいてサウンドデータ(映像サウンドデータ及び操作サウンドデータを含む、一対のスピーカ81L・81Rから音を出力するためのデータ)を決定する。ここで決定したサウンドデータは、オーディオRAM309に設けられたサウンド格納領域に格納される。
D/A変換器310は、DSP308と接続されており、デジタルデータとしてサウンド格納領域に格納されているサウンドデータをアナログとしての音声に変換する。アンプ311は増幅器であり、D/A変換器310によってアナログに変換された音声を増幅し、増幅した音声を一対のスピーカ81L・81Rなどから出力させる。サブCPU301には、一対のLED類(ランプ群を含む)71L・71Rなどが接続されており、サブCPU301により送信される出力信号に基づいて光が出力される。又、サブCPU301には、一対の押しボタン5a・5bが接続されている。各押しボタン5a・5bが操作されることに応じて、演出表示装置30に遊技履歴などの情報が表示される(図2参照)。
次に、本発明の第2実施形態による遊技機の構成を説明する。なお、本発明による遊技機は、上部枠を除く前面扉2及び筐体1を共通又は共用される本体11として、異なるデザインの上部枠を表示部3に取り付ける構成となっていることから、以下、第1実施形態と異なる箇所のみを説明する場合がある。
図6及び図7において、第2実施形態による上部枠32は、表示部3の外殻を構成してよく、裏面が開口された袋状に形成されている。上部枠32は、一対のランプ群(LED群を含む)72L・72Rを収容する複数のランプ室を設けており、一対のスピーカ82L・82Rを収容するスピーカ室を設けている。上部枠32は、合成樹脂で一体成形されており、一対のランプ群72L・72R、及び一対のスピーカ82L・82Rを前面から覆うカバーを別体として取り付けている。
図6及び図7において、第2実施形態による上部枠32は、略円形の曲線で閉じられた第1円形開口32aを設けている。第1円形開口32aは、中央に略円形に開口しており、複数の図柄を演出表示装置30の画面に表示できる。
図6及び図7において、液晶パネル3aが透過状態のときは、第1円形開口32aに出現する画面にリールユニット12の図柄が視認できる。液晶パネル3aが遮蔽状態のときは、第1円形開口32aに出現する画面には、例えば予告演出を表示することができる。第1円形開口32aに出現する画面の上方には、例えば、別の予告演出を部分表示してよく、ステップアップ予告を部分表示してよく、配当表を部分表示してもよい。
次に、本発明の第3実施形態による遊技機の構成を説明する。図8及び図9において、第3実施形態による上部枠33は、表示部3の外殻を構成してよく、裏面が開口された袋状に形成されている。上部枠33は、一対のスピーカ83L・83Rを収容するスピーカ室を設けている。上部枠33は、合成樹脂で一体成形されており、一対のスピーカ83L・83Rを前面から覆うカバーを別体として取り付けている。
図8及び図9において、第3実施形態による上部枠33は、第3矩形開口33aと第2円形開口33bを設けている。第3矩形開口33aは、略中央に矩形に開口しており、複数の図柄を演出表示装置30の画面に表示できる。第2円形開口33bは、円弧の一部が第3矩形開口33aに連通しており、第3矩形開口33aの上方に開口している。第2円形開口33bは、第3矩形開口33aに偏在している。
図8及び図9において、液晶パネル3aが透過状態のときは、第3矩形開口33aに出現する画面には、リールユニット12の図柄が視認できる。液晶パネル3aが遮蔽状態のときは、第2円形開口33bに出現する画面には、例えば予告演出を表示することができる。第2円形開口33bに出現する画面には、例えば、別の予告演出を表示してよく、ステップアップ予告を表示してよく、配当表を表示してもよい。第3矩形開口33aに円弧の一部が連通する第2円形開口33bは、第3矩形開口33aより面積を小さくしており、新規なデザインの遊技機が提供される。
次に、本発明による遊技機の作用を説明する。本発明による遊技機は、上部枠が演出表示装置の周囲を囲っている。そして、演出表示装置は、前記開口に出現する画面でのみ演出表示が可能となる。取り換えられる開口の形状によっては、機種が異なると想起させることも可能である。
上部枠は、表示部の外殻を構成してよく、裏面が開口された袋状に形成されている。上部枠は、ランプ(LEDを含む)又はスピーカを収容するランプ室又はスピーカ室などを適宜に設けてよく、装飾を施してもよい。上部枠は、ランプ又はスピーカの覆うカバー、及び装飾体など構成要素を効果的に組み合わせたレイアウトが可能である。
第1から第3実施形態で示された上部枠31〜33は、裏面の両翼から突出する一対の槍状の突起(ランス)を設けてよく、一方、表示部3にはこれらのランスに係合する一対の係止溝を設けてよく、一対の係止溝に一対のランスを押し込むことにより、上部枠を表示部にロックできる。このロック機構には、解除機構を設けてよく、上部枠を取り外すことができる。
第1から第3実施形態で示された上部枠31〜33には、ランプ又はスピーカと電気的に接続するシェルタイプの多極コネクタを設けてよく、例えば、多極のプラグを内装してよく、上部枠の枠内の配線をプラグに集約できる。一方、表示部3には、前記プラグと接続するリセプタクルを設けてよく、このリセプタクルからケーブルで筐体内部の制御盤に接続できる。このプラグとリセプタクルは、いわゆる、ボード・ツー・ボード(Board to Board)コネクタで構成されてよく、上部枠を表示部に機械的に接続できると共に電気的にも接続できる。
本発明による遊技機は、上部枠を除く前面扉及び筐体を共通又は共用される本体として、異なるデザインの上部枠を表示部に取り付けることにより、機種変更が容易となる。機種変更に伴う遊技形態の変更は、ソフトウェアの変更が容易であり、遊技機の機種変更に伴う費用の削減にも寄与できる。又、表示部3に設けられる液晶パネル3aは、上部枠に設けられた開口の形状に対応して、多様な表示領域をソフトウェアの変更できる。例えば、液晶パネル3aは、予告画面や配当表画面を分割表示又は部分表示できる。
本発明による遊技機は、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示部の周囲を囲う上部枠を前面扉に着脱できるように構成したので、上部パネル部に限定されることなく、上部パネル部を含む前面扉の略上半分のデザイン及びレイアウトを容易に変更できる。
本発明による遊技機は、上部枠に設けられた開口の形状を変えることにより、液晶パネルを用いた演出表示装置の表示領域を多様に設定でき、機種が異なったような演出表現も可能となる。前面扉のデザイン及びレイアウトを容易に変更でき、かつ機種が異なったような演出表現も可能な遊技機を提供できる。
1 筐体
2 前面扉
3 表示部
3a 液晶パネル(画像演出用の液晶パネル)
4 化粧パネル部
5 操作部
10 遊技機
12 リールユニット(変動表示装置)
30 演出表示装置
31・32・33 上部枠
31a 第1矩形開口(所定の開口)
32a 第1円形開口(所定の開口)
33a 第3矩形開口(所定の開口)

Claims (1)

  1. 前面扉を開閉する筐体を備える遊技機であって、
    前記筐体は、複数の図柄を変動表示する変動表示装置を内部に備え、
    前記前面扉は、上部に配置される略平坦な表示部と、下部に配置される略平坦な化粧パネル部と、中間部に配置される箱状の操作部であって、前記表示部及び前記化粧パネル部から突出する操作部と、を備え、
    前記表示部は、前記変動表示装置に対向して、画像演出用の液晶パネルを設ける演出表示装置と、この演出表示装置の周囲を囲うように前記前面扉に着脱可能に取り付けられる上部枠と、を有し、
    前記上部枠は、少なくとも前記複数の図柄を前記演出表示装置の画面に表示する図柄表示領域を内包し、当該図柄表示領域より大きな開口面積をもって閉じられた矩形開口、及び該矩形開口に円弧の一部が連通して開口する円形開口を設けていることを特徴とする遊技機。
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