JP6309380B2 - リード取出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リード取出装置に関する。
従来より、心臓の不整脈疾患を治療する等の目的でペースメーカが用いられている。ペースメーカは、心臓に電気的な刺激を伝達するためのリード(導線)を有している。リードは、導電性を有するコイル状のワイヤにより形成され、心臓の内部に埋め込まれた状態で留置される。
リードに断線等の不具合が生じたり、術部にポケット感染等が生じたりした場合等には、リードを体内から取り出す必要が生じうる。その場合、開心術によりリードを体内から取り出す方法があるが、この方法は侵襲が大きく患者にとって大きな負担となる。そこで、近年、開心術に頼らずにリードを体内から引き抜いて取り出す方法が試みられている。この方法では、リードを体内から取り出すにあたり専用のリード取出装置が用いられる。
かかるリード取出装置として、特許文献1には、図7に示す構成のものが開示されている。以下、このリード取出装置の構成について図7に基づいて説明する。図7に示すように、特許文献1のリード取出装置60は、リード65の内腔65a(図8参照)に挿通される管状のアウタシャフト61と、アウタシャフト61の内側に挿通されるとともに先端部がアウタシャフト61の先端部に連結されたインナシャフト62と、各シャフト61,62の基端側に設けられた操作部63とを備える。アウタシャフト61の先端側には、その周壁部61aに複数の切り欠き64が形成されている。これらの切り欠き64は、アウタシャフト61の軸線方向と直交する所定方向に開口された凹状の切り欠きとなっており、軸線方向に長い長尺状をなしている。これら複数の切り欠き64は、アウタシャフト61の軸線方向に等間隔で並んでおり、かつ、同方向に隣り合う切り欠き64同士が上記所定方向における反対側に向けて開口している。アウタシャフト61の周壁部61aにおいてこれら切り欠き64により切り欠かれず残された部分は変形部66となっている。変形部66は、操作部63の操作に基づいて径方向外側に向けて突出変形可能となっている。
続いて、リード取出装置60の作用について図8(a)及び(b)を用いて説明する。リード取出装置60を用いてリード65を体内から取り出す際には、まず図8(a)に示すように、同装置60のアウタシャフト61をリード65の内腔65aに挿通する。その後、図8(b)に示すように、操作部63の操作によりインナシャフト62を基端側へと引っ張る。これにより、インナシャフト62に連結されたアウタシャフト61の先端部が基端側へ引っ張られ、それに伴いアウタシャフト61の各変形部66がそれぞれ径方向の外側へ突出変形する。そして、その突出変形した各変形部66がリード65を内周側から押圧し当該リード65を保持する。その後、かかるリード65の保持状態でリード取出装置60を体内から引き抜く。これにより、リード取出装置60とともにリード65が体内から引き抜かれる(取り出される)。
米国特許第6358256号明細書
ところで、上記特許文献1に記載のリード取出装置60は、アウタシャフト61における周方向の一部(変形部66)が外側に突出することで当該一部によりリード65を押圧保持する構成となっている。そのため、上記のリード取出装置60は、リード65を安定した状態で保持することが困難であると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、リードを安定した状態で保持することができるリード取出装置を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明のリード取出装置は、体内に埋め込まれた管状のリードを体内から取り出すためのリード取出装置であって、前記リードの内部に挿通される管状のアウタシャフトと、前記アウタシャフトの管孔に挿通されるインナシャフトと、前記両シャフトの基端側にそれぞれ連結して設けられる操作部とを備え、前記アウタシャフトにおける軸線方向の一部には、その周壁部に軸線方向に沿って螺旋状の切り込みが形成されることで当該周壁部がコイル状とされたコイル部が設けられており、前記インナシャフトは、前記アウタシャフトの先端側に連結されており、前記操作部は、前記インナシャフトを介して連結された前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周りに相対回転させることで、前記コイル部に軸線周りの捻りを生じさせるべく操作されるものであり、前記コイル部は、前記操作部による前記捻り操作に基づき拡径することで、前記リードを内周側から押圧し当該リードを保持することを特徴とする。
本発明によれば、リードの内部に挿通されるアウタシャフトの周壁部に螺旋状の切り込みが形成されることで当該周壁部がコイル状とされたコイル部が設けられている。このコイル部は、操作部の操作により、インナシャフトを介してアウタシャフトの先端側がアウタシャフトの基端側に対して軸線周りに相対回転されると、軸線周りへの捻れが生じて拡径しリードを内周側から押圧保持する。このような構成では、コイル部の周方向全域が径方向外側に変位してリードを保持するため、リードを安定した状態で保持することが可能となる。
第2の発明のリード取出装置は、第1の発明において、前記コイル部は、前記アウタシャフトにおいてその先端部付近又は先端部のいずれかから基端側に向けた所定範囲に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、コイル部がアウタシャフトにおいてその先端部付近又は先端部から基端側に向けた所定範囲に形成されているため、コイル部によりリードの先端部付近を保持することができる。リードの先端部は体内の生体組織に強く癒着される部位であるため、その先端部付近をコイル部により保持することでリードを好適に体内から取り出すことができる。
ここで、上述した特許文献1のリード取出装置では、インナシャフトを介してアウタシャフトの先端部を基端側へ引っ張ることで変形部を突出変形させ、その突出変形させた突出部によりリードを保持する構成となっている。かかる構成では、変形部が保持状態へ移行する過程で変形部が基端側に変位することになるため、リードの先端部付近を変形部により保持することが困難であると考えられる。その点本発明では、アウタシャフトの基端側及び先端側を軸線周りに相対回転させることでコイル部にねじれを生じさせて拡径し、その拡径したコイル部によりリードを押圧保持する構成となっているため、コイル部が保持状態(換言すると拡径状態)へ移行する過程でコイル部が基端側に変位することがない。そのため、コイル部によりリードの先端部付近を確実に保持することができ、その結果リードを好適に体内から取り出すという上述の効果を確実に得ることができる。
第3の発明のリード取出装置は、第1又は第2の発明において、前記コイル部は、前記アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数設けられており、前記インナシャフトは、前記各コイル部よりも先端側で前記アウタシャフトに連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、コイル部がアウタシャフトの軸線方向に沿って所定の間隔で複数設けられている。この場合、体内に埋め込まれたリードにおいて生体組織に強く癒着する癒着部位が複数箇所に存在する場合に、それら各癒着部位に対応させてコイル部を配置することができる。そのため、それら各癒着部位をそれぞれコイル部により保持することが可能となり、その結果リードを体内からより一層好適に取り出すことが可能となる。
また、一のコイル部をアウタシャフトの軸線方向に長く形成することによっても、その(一の)コイル部によりリードにおいて生体組織に強く癒着する複数の癒着部位を保持することは可能である。しかしながら、その場合、コイル部全体を拡径させるべく、操作部の操作によりアウタシャフトに加える捻り量が大きくなるため、かかる操作が大変になるおそれがある。この点本発明では、かかる操作の大変さを伴うことなく上述した効果を得ることができる。
第4の発明のリード取出装置は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記操作部は、前記アウタシャフトの前記基端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、前記アウタシャフトの前記先端側に前記インナシャフトを介して軸線周りの回転力を付与すべく操作されるものであることを特徴とする。
ところで、コイル部に軸線周りの捻れを生じさせる方法としては、例えばアウタシャフトの先端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、アウタシャフトの基端側に軸線周りの回転力を付与する方法が考えられる。この方法では、その付与された回転力がアウタシャフトの基端側から先端側へと伝達され、その伝達される回転力によりコイル部に捻れを生じさせることになる。しかしながら、コイル部は、リードの先端側を保持すべくアウタシャフトの先端側に配置されると考えられ、その場合、アウタシャフトにおける基端側から先端側のコイル部までの長い範囲を軸線周りに回転させる必要が生じる。そうすると、回転に伴いアウタシャフトの外周面とリードの内周面との間に大きな摺動抵抗が発生するおそれがあり、回転操作する際の操作性の低下が懸念される。
そこで本発明では、このような点に鑑みて、上記の方法とは逆に、アウタシャフトの基端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、アウタシャフトの先端側にインナシャフトを介して軸線周りの回転力を付与するようにしている。この場合、付与された回転力がアウタシャフトの先端側から基端側へと伝達され、その伝達された回転力によりコイル部に捻れを生じさせることになる。そのため、コイル部に捻れを生じさせるためにアウタシャフトにおけるコイル部よりも基端側を(大きく)回転させなくてもよく、その結果、かかる回転に伴いアウタシャフトの外周面とリードの内周面との間に生じる摺動抵抗を低減させることができる。これにより、操作性の低下を抑制しながら、上記第1の発明の効果を得ることができる。
第5の発明のリード取出装置は、第4の発明において、前記コイル部においてその拡径時に前記リードを押圧保持する部分は押圧保持部であり、前記押圧保持部を有する前記コイル部は、前記アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数設けられているか、又は1つだけ設けられており、前記アウタシャフトにおいて複数又は1つの前記コイル部を形成する前記切り込みのうち、前記押圧保持部を形成している所定の切り込み部分は、全体として、軸線周りの周回ピッチが先端側から基端側に向かうにつれて小さくなっていることを特徴とする。
ところで、操作部の操作により、インナシャフトを介してアウタシャフトの先端側に回転力が付与される第4の発明の構成では、その回転力がアウタシャフトの先端側から基端側へと伝達されることになる。かかる構成にあって、例えばコイル部の先端側がまず最初に拡径しリードを押圧保持する保持状態に移行した場合、それ以降は、当該先端側に回転力が付与されても当該先端側が回転しなくなることが想定される。その場合、コイル部において当該先端側よりも基端側に回転力を伝達させることが困難となり、ひいてはコイル部において当該先端側よりも基端側を拡径させ保持状態に移行させることが困難になるおそれがある。
そこで本発明では、この点に鑑みて、コイル部においてその拡径時にリードを押圧保持する押圧保持部について、その切り込み部分の周回ピッチを先端側から基端側に向かうにつれて小さくしている。この場合、押圧保持部では、先端側よりも基端側の方が拡径し易くなるため、拡径の際、先端側よりも基端側の方が先にリードの内周部まで拡径しリードを押圧保持する保持状態へ移行することになる。これにより、先端側が先に保持状態となってそれよりも基端側に回転力を伝達できなくなる上述の不都合が生じるのを回避できるため、押圧保持部の全体を確実に保持状態へと移行させることができる。そのため、コイル部(押圧保持部)によるリードの保持機能を確実に発揮させることができる。
第6の発明のリード取出装置は、第4の発明において、前記コイル部は、前記アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数設けられており、前記インナシャフトは、前記各コイル部よりも先端側で前記アウタシャフトに連結されており、前記各コイル部を形成する各々の前記切り込みはそれぞれ軸線周りの周回ピッチが当該切り込みにおいて最小かつ一定とされた最小ピッチ部を有しており、前記各コイル部における前記切り込みの前記最小ピッチ部は、先端側のものから基端側のものに向かうにつれ前記周回ピッチが小さくなっていることを特徴とする。
コイル部において切り込みの最小ピッチ部により形成された部位は当該コイル部において最も拡径し易くなっている部位であり、ひいてはコイル部においてリードを内周側から押圧保持する押圧保持部として機能する部位であると考えられる。ここで、アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数のコイル部が設けられている構成では、操作部の操作によりアウタシャフトの先端側に回転力が付与されると、その回転力がアウタシャフトにおいて先端側のコイル部から基端側のコイル部へ順に伝達されることになる。この場合、例えば先端側のコイル部(押圧保持部)がまず最初に拡径しリードを押圧保持する保持状態に移行した場合、それ以降は、その先端側のコイル部に回転力が付与されても当該コイル部が回転しなくなることが想定される。そうすると、当該コイル部よりも基端側に回転力を伝達させることが困難となり、当該コイル部よりも基端側のコイル部を拡径させ保持状態に移行させることが困難になるおそれがある。
そこで本発明では、この点に鑑みて、各コイル部における切り込みの最小ピッチ部において、その周回ピッチを先端側のものから基端側のものに向かって小さくなるようにしている。この場合、各コイル部の押圧保持部では、先端側のものよりも基端側のものの方が拡径し易くなるため、拡径時には、基端側のものほど先にリードの内周部まで拡径しリードを押圧保持する保持状態に移行することになる。これにより、アウタシャフトに複数のコイル部が設けられた構成にあって、それら各コイル部(押圧保持部)をそれぞれ確実に保持状態へ移行させることができるため、各コイル部によるリードの保持機能を確実に発揮させることができる。
第7の発明のリード取出装置は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記アウタシャフトにおいて前記周壁部に前記切り込みが形成されていない前記コイル部以外の部分は非コイル部であり、前記コイル部を形成する前記切り込みは、その軸線周りの周回ピッチが一定とされたピッチ一定部と、前記ピッチ一定部と前記非コイル部との間に設けられ、前記周回ピッチが前記ピッチ一定部から前記非コイル部に向かうにつれ当該ピッチ一定部の周回ピッチから徐々に大きくなるピッチ変化部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、コイル部を形成する切り込みが、ピッチ一定部と、ピッチ一定部と非コイル部との間に設けられたピッチ変化部とを有しており、ピッチ変化部では、切り込みの周回ピッチがピッチ一定部から非コイル部に向かうにつれてピッチ一定部の周回ピッチから徐々に大きくなっている。この場合、アウタシャフトにおけるコイル部と非コイル部との境界部で局所的に剛性が変化するのを抑制できるため、アウタシャフトにおいて先端側から基端側へ(又は基端側から先端側へ)と回転力が伝達される際、その回転力を非コイル部からコイル部へ(又はコイル部から非コイル部へ)と上手く伝達させることができる。これにより、コイル部と非コイル部との間で回転力を上手く伝達させることができずに、コイル部が非コイル部との境界部で変形したり破損したりする不具合を生じさせにくくすることができる。
また、ピッチ変化部は、ピッチ一定部の基端側及び先端側にそれぞれ設けられるのが望ましい。そうすれば、コイル部における軸線方向の両端部にてそれぞれ上記の不具合を生じさせにくくすることができる。
第8の発明のリード取出装置は、第1乃至第7のいずれかの発明において、前記操作部による操作により前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周り方向における両側にそれぞれ相対回転させることが可能となっており、前記コイル部は、前記操作部の操作により前記アウタシャフトの前記先端側が前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周り方向の一方側へ相対回転されると拡径し、他方側へ相対回転されると縮径する構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、操作部の操作によりコイル部を拡径及び縮径させることができる。この場合、コイル部を拡径させてリードを保持した後、コイル部を縮径させればその保持状態を解除することができる。これにより、リードの取り出しを行っている際に何らかの不具合が生じた場合には、リードの保持状態を解除してリード取出装置のみを体内から取り出すことができるため、リードの取り出しを行う上で安全性を高めることができる。
リード取出装置の全体構成を示す側面図。 アウタシャフト及びインナシャフトを示す側面図。 操作部周辺の構成を示す縦断面図。 リード取出装置の作用を説明するための説明図。 各コイル部がリードを保持する保持状態へと移行する際の様子を説明するための説明図。 心臓内に埋め込まれたリードを心臓内から取り出す際の様子を説明するための説明図。 特許文献1のリード取出装置の全体構成を示す側面図。 特許文献1のリード取出装置の作用を説明するための説明図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、体内に埋め込まれたペースメーカのリードを体内から取り出すリード取出装置について具体化している。図1は、リード取出装置の全体構成を示す側面図である。図2はリード取出装置のアウタシャフト及びインナシャフトを示す側面図である。
図1に示すように、リード取出装置10は、リードの内部に挿通されるアウタシャフト11と、アウタシャフト11の内側に挿通されたインナシャフト12と、それら各シャフト11,12の基端側に設けられた操作部13とを備える。リード取出装置10は、全体として例えば600mm〜700mm程度の長さを有している。
図2に示すように、アウタシャフト11は、金属材料により円管状に形成されており、具体的にはステンレスにより形成されている。アウタシャフト11は、その内部に管孔11aを有している。管孔11aは、アウタシャフト11の軸線方向(長手方向)全域に亘って連続して延びている。また、アウタシャフト11は、その内径および外径が軸線方向全域に亘って同じとなっている。
インナシャフト12は、金属材料により線状に形成されており、具体的にはステンレスにより形成されている。インナシャフト12は、その横断面(軸線方向と直交する方向の断面)が円形状をなしており、その外径が軸線方向全域に亘って同じとなっている。インナシャフト12の外径はアウタシャフト11の内径よりも小さくなっている。インナシャフト12は、アウタシャフト11の管孔11aに挿通されており、その挿通状態においてインナシャフト12の外周面とアウタシャフト11の内周面との間には隙間が存在している。
インナシャフト12は、その先端部がアウタシャフト11の先端部と軸線方向にて同位置に位置合わせされている。その位置合わせの状態でインナシャフト12の先端部はアウタシャフト11の先端部に溶接(例えばYAG溶接)により接合(連結)されている。この場合、溶接により生じた溶接ビード15が各シャフト11,12の先端部に跨がって形成されており、その溶接ビード15を介して各シャフト11,12の先端部が互いに結合されている。溶接ビード15は、リード取出装置10の先端部を構成しており、先端側に向けて凸となる半球状をなしている。これにより、リード取出装置10をリード内に挿入する際、溶接ビード15によりリードを破損してしまうことが抑制されている。
各シャフト11,12の先端部が接合された状態では、各シャフト11,12が互いの軸線(中心軸線)を同一直線上に位置させた状態で配置されている。また、各シャフト11,12が接合された状態では、インナシャフト12の一部がアウタシャフト11の基端部よりも基端側に延出し延出部18となっている。
なお、アウタシャフト11及びインナシャフト12は、必ずしもステンレスにより形成する必要はなく、ニッケルチタン等他の金属材料により形成してもよい。また、アウタシャフト11及びインナシャフト12をポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂材料により形成してもよい。その場合、各シャフト11,12の先端部を溶着や接着等により接合すればよい。
続いて、アウタシャフト11の構成について詳しく説明する。
アウタシャフト11には、その管孔11aを囲む周壁部17に螺旋状の切り込み21〜23が形成されている。切り込み21〜23は、アウタシャフト11において軸線方向に所定の間隔で複数(具体的には3つ)形成されている。それら各切り込み21〜23はいずれも周壁部17を厚み方向に貫通しており、アウタシャフト11の軸線方向に沿って螺旋状に連続して延びている。なお、以下においては、各切り込み21〜23を先端側のものから基端側のものに向かって順に第1切り込み21、第2切り込み22、第3切り込み23という。
各切り込み21〜23はいずれも螺旋の向きが同じ向きとなっている。つまり、各切り込み21〜23はいずれも先端側から基端側に向かうにつれて軸線周りを同じ向き(具体的には左周り)に周回するように形成されている。また、各切り込み21〜23はいずれも同じ幅(スリット幅)を有しており、その幅は切り込み21〜23の長手方向全域に亘って同じとなっている。
アウタシャフト11において上記切り込み21〜23により周壁部17がコイル状(換言すると螺旋状)とされた部分はコイル部24〜26となっている。コイル部24〜26は、軸線周りに螺旋状に周回された螺旋部を有しており、その螺旋部は切り込み21〜23に沿って螺旋状に延びている。コイル部24〜26は各切り込み21〜23に対応して軸線方向に所定の間隔で複数(具体的には3つ)設けられている。これら各コイル部24〜26はいずれもアウタシャフト11において先端側に設けられている。
なお、以下においては、各コイル部24〜26を先端側のものから基端側のものに向かって順に第1コイル部24、第2コイル部25、第3コイル部26という。また、アウタシャフト11において切り込み21〜23が形成されていないコイル部24〜26以外の部分を非コイル部27という。アウタシャフト11においては、これらコイル部24〜26と非コイル部27とが軸線方向に交互に並んで配置されている。
第1コイル部24(換言すると第1切り込み21)はアウタシャフト11の先端部付近から基端側に向けた所定範囲に形成されている。つまり、第1コイル部24はアウタシャフト11の先端部よりも若干基端側の位置から基端側へ向けて延びており、詳しくはアウタシャフト11の先端部から0.5〜2.0mmだけ基端側の位置から基端側へと延びている。この場合、アウタシャフト11において第1コイル部24よりも先端側には軸線方向の長さが極めて短い非コイル部27が存在しており、この非コイル部27がインナシャフト12の先端部に溶接により(溶接ビード15を介して)接合されている。
第2コイル部25は、第1コイル部24から所定寸法だけ基端側の位置に配置され、第3コイル部26は、第2コイル部25から所定寸法だけ基端側の位置に配置されている。詳しくは、第2コイル部25及び第3コイル部26は、アウタシャフト11が体内に埋め込まれたリード内に挿入された際、当該リードにおいて体内の生体組織に強く癒着される癒着部位に配置されるようその位置が設定されている(その詳細は後述)。
続いて、各コイル部24〜26(各切り込み21〜23)の構成について詳しく説明する。なお、各コイル部24〜26は基本的に同様の構成を有しているため、以下においては各コイル部24〜26の説明をまとめて行う。
コイル部24〜26を形成する各切り込み21〜23は、軸線方向において中間部に形成されたピッチ一定部21a〜23aと、ピッチ一定部21a〜23aの先端側に連続して形成された先端側ピッチ変化部21b〜23bと、ピッチ一定部21a〜23aの基端側に連続して形成された基端側ピッチ変化部21c〜23cとを有している。先端側ピッチ変化部21b〜23bは、切り込み21〜23の先端部を含んでおり、基端側ピッチ変化部21c〜23cは、切り込み21〜23の基端部を含んでいる。これら各ピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cはいずれも非コイル部27に隣接している。なお、これら各ピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cがそれぞれピッチ変化部に相当する。
ピッチ一定部21a〜23aでは、切り込み21〜23の周回ピッチが軸線方向全域に亘って同じとなっている。ここで、切り込み21〜23の周回ピッチとは、切り込み21〜23が軸線周りに一周り(周回)するにつき軸線方向に変位する長さをいい、換言すると軸線方向に隣り合う切り込み21〜23間の距離(軸線方向の距離)をいう。ピッチ一定部21a〜23aでは、その周回ピッチが各ピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cの周回ピッチよりも小さくなっている。換言すると、ピッチ一定部21a〜23aでは、その周回ピッチが切り込み21〜23において最も小さくなっている。したがって、このピッチ一定部21a〜23aが最小ピッチ部に相当する。
先端側ピッチ変化部21b〜23bでは、その周回ピッチがピッチ一定部21a〜23aから先端側に離れるにしたがいピッチ一定部21a〜23aの周回ピッチから徐々に(より詳しくは、切り込み21〜23の1周回ごとに)大きくなっている。また、基端側ピッチ変化部21c〜23cでは、その周回ピッチがピッチ一定部21a〜23aから基端側に離れるにしたがいピッチ一定部21a〜23aの周回ピッチから徐々に大きくなっている。つまり、各ピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cではそれぞれ、その周回ピッチがピッチ一定部21a〜23aから非コイル部27に向かうにつれ徐々に大きくなっている。
各切り込み21〜23のピッチ一定部21a〜23aは、その周回ピッチが互いに相違している。具体的には、第1切り込み21のピッチ一定部21aよりも第2切り込み22のピッチ一定部22aの方が周回ピッチが小さく、第2切り込み22のピッチ一定部22aよりも第3切り込み23のピッチ一定部23aの方が周回ピッチが小さくなっている。つまり、各ピッチ一定部21a〜23aの周回ピッチは先端側のものから基端側のものに向かって順に小さくなっている。
コイル部24〜26においてピッチ一定部21a〜23aにより形成された部位は中間コイル部24a〜26aとなっている。中間コイル部24a〜26aでは、その螺旋部の幅が当該コイル部24a〜26a全域において一定となっている。コイル部24〜26において中間コイル部24a〜26aの先端側は先端側コイル部24b〜26bとなっており、中間コイル部24a〜26aの基端側は基端側コイル部24c〜26cとなっている。先端側コイル部24b〜26bは、先端側ピッチ変化部21b〜23bにより形成され、基端側コイル部24c〜26cは、基端側ピッチ変化部21c〜23cにより形成されている。
各コイル部24〜26の外周面にはそれぞれその全域に亘って表面粗さを粗くする表面加工が施されている。この表面加工は、例えばサンドブラストにより施されている。この表面加工が施されることで、各コイル部24〜26の外周面は非コイル部27の外周面と比べて摩擦抵抗の大きい高摩擦面29となっている。図2では、その高摩擦面29がドットハッチを付して示されている。本実施形態では、この高摩擦面29がコイル部24〜26の外周面から軸線方向の両側に若干はみ出て非コイル部27にも跨がっている。
なお、表面粗さを粗くする表面加工として、サンドブラスト以外に、レーザーテクスチュアリング等他の処理を施してもよい。また、かかる表面加工は必ずしも全部のコイル部24〜26に施す必要はなく、各コイル部24〜26のうちいずれかのコイル部にだけ施してもよい。また、かかる表面加工を全部のコイル部24〜26に施さないようにしてもよい。
続いて、操作部13について図3に基づいて説明する。図3は、操作部13周辺の構成を示す縦断面図である。
図3に示すように、操作部13は、アウタシャフト11の基端側に連結されたアウタ操作部31と、インナシャフト12の基端側に連結されたインナ操作部32とを有する。アウタ操作部31は、金属材料により円筒状に形成されており、具体的にはステンレスにより形成されている。アウタ操作部31の内側には軸線方向に延びる筒孔33が形成されている。その筒孔33にはアウタシャフト11が挿通されている。アウタシャフト11は、その挿通状態でアウタ操作部31に溶接により接合(連結)されている。
インナ操作部32は、アウタ操作部31の基端側に設けられている。インナ操作部32は、金属材料により円柱状に形成されており、具体的にはステンレスにより形成されている。インナ操作部32の内側には軸線方向に延びる筒孔34が形成されている。この筒孔34にはインナシャフト12の延出部18が挿通されている。延出部18の基端部には円柱状のジョイント35が溶接固定されている。筒孔34は、その基端側が拡径されて拡径部34aとなっており、その拡径部34aにジョイント35が挿入されインナ操作部32に溶接固定されている。
筒孔34は、その先端側が拡径されて拡径部34bとなっている。その拡径部34bにはアウタ操作部31の基端部31aが挿入されている。この基端部31aの挿入状態において、インナ操作部32は当該基端部31aに対して軸線周りに回転可能に連結されている。これにより、インナ操作部32がアウタ操作部31に対して軸線周りに回転可能とされている。
ここで、インナ操作部32がアウタ操作部31に対して軸線周りに回転操作されると、その回転力がインナシャフト12を介してアウタシャフト11の先端部に付与される。そして、その付与された回転力により、アウタシャフト11の先端側が基端側に対して軸線周りに回転する。これにより、アウタシャフト11において軸線周りの捻れが生じ、その結果各コイル部24〜26においてそれぞれ軸線周りの捻れが生じるようになっている。なお、インナ操作部32をアウタ操作部31に対して軸線周りに回転操作する際には、アウタ操作部31を保持(把持)することでアウタシャフト11の基端側が軸線周りに回転するのを規制する。
操作部13には、アウタ操作部31に対するインナ操作部32の回転位置を保持する保持構造37が設けられている。保持構造37は、ラチェット機構を用いて構成されており、アウタ操作部31の基端部31aの外周面に設けられた複数のラチェット歯38と、インナ操作部32に設けられラチェット歯38に係止可能な係止爪39とを有している。かかる保持構造37では、アウタ操作部31に対するインナ操作部32の軸線周り方向における一方側への回転(以下、正方向の回転ともいう)が許容されているのに対し、他方側への回転(以下、逆方向の回転ともいう)がラチェット歯38に対する係止爪39の係止によって規制されている。そして、かかる他方側への回転規制により、アウタ操作部31に対するインナ操作部32の回転位置が保持されるようになっている。
係止爪39は、インナ操作部32の外周面に設けられた切替操作部41の操作により、ラチェット歯38に係止可能な係止状態と、ラチェット歯38に対する係止が解除される係止解除状態とに切替可能となっている。係止爪39が係止解除状態とされると、インナ操作部32がアウタ操作部31に対して軸線周り方向の両側にそれぞれ回転可能とされる。
なお、保持構造37は、必ずしもラチェット機構を用いて構成する必要はなく、他の構成を採用してもよい。
続いて、リード取出装置10の作用について図4に基づいて説明する。ここでは、体内に埋め込まれたペースメーカのリードをリード取出装置10を用いて体内から取り出す際の作用について説明する。なお、図4は、リード取出装置10の作用を説明するための説明図である。
図4(a)に示すように、ペースメーカのリード51は、導電性を有する金属線によりコイル状に形成されており、その内側に軸線方向に延びる内腔51aを有している。リード取出装置10を用いてリード51を体内から取り出す際にはまずリード51の内腔51aに同装置10のアウタシャフト11を挿通する。
次に、かかるアウタシャフト11の挿通状態で、インナ操作部32をアウタ操作部31に対して軸線周りの正方向に回転させる。これにより、その回転力がインナシャフト12を介してアウタシャフト11の先端部に付与され、その付与された正方向の回転力がアウタシャフト11の先端部から基端側へ向けて各コイル部24〜26に伝達される。そして、その伝達された正方向の回転力により各コイル部24〜26では軸線周りの捻れが生じる。
ここで、正方向の回転力は、アウタシャフト11をそれよりも基端側から見た場合に、アウタシャフト11を左向き(反時計回り)に回転させる回転力となっている(図4(b)の矢印参照)。つまり、正方向の回転力は、コイル部24〜26(切り込み21〜23)が先端側から基端側に向かって軸線周りを周回する向きと同じ向きの回転力となっている。したがって、正方向の回転力が各コイル部24〜26に伝達されると、各コイル部24〜26には、当該コイル部24〜26(の巻き)を巻き戻す向きの捻れが生じる。そして、その捻れによって各コイル部24〜26の巻きが緩み各コイル部24〜26が径方向外側へ拡張する(つまり拡径する)。
図4(b)には、各コイル部24〜26が拡径した状態が示されている。同図4(b)に示すように、各コイル部24〜26が拡径すると、その拡径した各コイル部24〜26がリード51を内周側から押圧し当該リード51を保持(ホールド)する状態となる。ここで、コイル部24〜26を形成する切り込み21〜23のうち中間コイル部24a〜26aを形成するピッチ一定部21a〜23aでは、先端側コイル部24b〜26b及び基端側コイル部24c〜26cを形成する各ピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cよりも周回ピッチが小さくなっている。そのため、中間コイル部24a〜26aでは先端側コイル部24b〜26b及び基端側コイル部24c〜26cよりも拡径し易くなっており、それ故コイル部24〜26によるリード51の保持状態では中間コイル部24a〜26aが先端側コイル部24b〜26b及び基端側コイル部24c〜26cよりも大きく拡径しリード51を内周側から押圧保持している。つまり、コイル部24〜26によるリード51の保持状態では、中間コイル部24a〜26aのみがリード51を押圧保持しており、その中間コイル部24a〜26aが押圧保持部に相当するものとなっている。
次に、各コイル部24〜26によりリード51を保持した状態で、リード取出装置10(アウタシャフト11)を体内から引き抜く。これにより、リード取出装置10とともにリード51が体内から引き抜かれる(取り出される)。
この場合、操作部13の操作によりコイル部24〜26に軸線周りの捻れを生じさせることでコイル部24〜26を拡径させ、その拡径させたコイル部24〜26によりリード51を内周側から押圧保持するようにしているため、コイル部24〜26における周方向全域でリード51を保持することができる。そのため、リード51を安定した状態で保持することが可能となる。
ちなみに、各コイル部24〜26によるリード51の保持状態(図4(b)に示す状態)において、インナ操作部32をアウタ操作部31に対して軸線周りの逆方向に回転操作させると、その回転力がインナシャフト12を介してアウタシャフト11の先端部に付与される。これにより、その逆方向の回転力がアウタシャフト11の先端部から基端側へと伝達され、その伝達された逆方向の回転力により各コイル部24〜26の捻れが解消される。そして、各コイル部24〜26の捻れが解消されることで、各コイル部24〜26がそれぞれ縮径しコイル部24〜26によるリード51の保持状態が解除される(図4(a)に示す状態になる)。したがって、リード51を体内から取り出す際に何らかの不具合が生じた場合には、リード51の保持状態を解除してリード取出装置10のみを体内から取り出すことができるため、リード51の取り出しを行う上で安全性を高めることができる。
また、各コイル部24〜26の拡径量は、アウタ操作部31に対するインナ操作部32の回転量(操作量)を調整することで大小調整することが可能となっている。そのため、コイル部24〜26の拡径量を調整することでコイル部24〜26のリード51に対する押圧力を調整でき、ひいてはコイル部24〜26によるリード51の保持力を調整できる。これにより、体内の生体組織に対するリード51の癒着の強さに応じてリード51の保持力を適宜調整することが可能となり、リード51の癒着の強さにかかわらずリード51を好適に体内から取り出すことが可能となる。
続いて、各コイル部24〜26がそれぞれ拡径しリード51を保持する保持状態へと移行する際の様子について詳しく説明する。図5は、各コイル部24〜26が保持状態へ移行する際の様子を説明するための説明図である。
上述したように、アウタ操作部31に対してインナ操作部32が正方向に回転操作されると、その回転力がインナシャフト12を介してアウタシャフト11の先端部に付与される。そして、その付与された回転力がアウタシャフト11の各コイル部24〜26にそれぞれ伝達され、その伝達された回転力により各コイル部24〜26が軸線周りに捻れて拡径する。
ここで、各コイル部24〜26において、その中間コイル部24a〜26aを形成する切り込み部分(ピッチ一定部21a〜23a)は互いに周回ピッチが異なっているため、各中間コイル部24a〜26aの拡径のし易さはそれぞれ異なっている。具体的には、各ピッチ一定部21a〜23aの周回ピッチは、先端側のものから基端側のものに向かって小さくなっているため、各中間コイル部24a〜26aは先端側のものよりも基端側のものの方が拡径し易くなっている。したがって、各コイル部24〜26が拡径する際には、各コイル部24〜26の中間コイル部24a〜26aが基端側のものから先端側のものに向かって順に拡径することになる。
すなわち、各コイル部24〜26が拡径する際にはまず、図5(a)に示すように、第3コイル部26の中間コイル部26aが拡径しリード51を押圧保持する保持状態へ移行し、その後図5(b)に示すように、第2コイル部25の中間コイル部25aが拡径しリード51を押圧保持する保持状態へ移行し、その後図5(c)に示すように、第1コイル部24の中間コイル部24aが拡径しリード51を押圧保持する保持状態へ移行する。
このような順序で各中間コイル部24a〜26aが保持状態へ移行することで、インナ操作部32の回転操作によりアウタシャフト11の先端部に付与される回転力を各中間コイル部24a〜26aに好適に伝達させることができる。すなわち、各中間コイル部24a〜26aが先端側のものから基端側のものに向かって順に保持状態へと移行する場合には、先端側の中間コイル部24aが保持状態に移行した後、それ以降は、そのコイル部24a(ひいては第1コイル部24)に回転力が付与されても第1コイル部24が回転しなくなることが想定される。その場合、第1コイル部24よりも基端側に回転力を伝達させることが困難となり、その結果第1コイル部24よりも基端側の第2コイル部25及び第3コイル部26を拡径させ保持状態に移行させることが困難になるおそれがある。
この点、上述した順序、つまり基端側のものから先端側のものに向かって順に各中間コイル部24a〜26aを保持状態へ移行するようにすれば、先端側の第1コイル部24が先に保持状態となってそれよりも基端側のコイル部25,26に回転力を伝達させることができない上述の不都合が生じるのを回避できるため、各コイル部24〜26(中間コイル部24a〜26a)にそれぞれ回転力を伝達させることができ、その結果各コイル部24〜26を確実に保持状態へと移行させることができる。これにより、アウタシャフト11に複数のコイル部24〜26が設けられた構成にあって、各コイル部24〜26によるリード51の保持機能を確実に発揮させることができる。
次に、心臓の内部に埋め込まれたペースメーカのリード51をリード取出装置10を用いて体内から取り出す場合の様子について説明する。図6は、かかる様子を説明するための説明図である。
図6に示すように、患者の心臓の内部にはペースメーカのリード51が埋め込まれている。リード51は、上大静脈53及び三尖弁54を経由して右心室55へと導入されており、その先端部(電極部)が右心室55の内壁に対して取り付けられている。リード51は、かかる導入状態において、その少なくとも一部が心臓の生体組織に癒着されている。具体的には、リード51において右心室55に取り付けられた先端部と、三尖弁54に配置された部位と、上大静脈53に配置された部位とは、特に生体組織との癒着が強くなっている。
リード取出装置10を用いてリード51を体内から取り出す際にはアウタシャフト11をリード51の内腔51aに挿通する。この際、アウタシャフト11の先端部がリード51の先端部又はその付近に到達するまでアウタシャフト11をリード51内に挿通する。これにより、アウタシャフト11の第1コイル部24がリード51において右心室55に取り付けられた先端部付近に配置され、第2コイル部25がリード51において三尖弁54を通過する部分に配置され、第3コイル部26がリード51において上大静脈53を通過する部分に配置される。つまり、この場合、各コイル部24〜26がそれぞれリード51において心臓内の生体組織に強く癒着された癒着部位に配置される。
次に、インナ操作部32を回転操作することにより、各コイル部24〜26をそれぞれ拡径させリード51を保持する保持状態へ移行させる。これにより、リード51において生体組織に強く癒着された上記の各癒着部位がそれぞれ各コイル部24〜26により保持される。そして、かかるリード51の保持状態でリード取出装置10を基端側へと引っ張り心臓内から引き抜く。これにより、リード取出装置10とともにリード51が心臓内から引き抜かれる(取り出される)。
この場合、リード51において生体組織に強く癒着された各癒着部位を各コイル部24〜26によりそれぞれ保持した状態でリード51を心臓内から取り出すことができるため、リード51を心臓内から好適に取り出すことができる。また、一のコイル部をアウタシャフト11の軸線方向に長く形成することによっても、その(一の)コイル部によりリード51において生体組織に強く癒着する各癒着部位を保持することは可能であるが、その場合、コイル部全体を拡径させるべく、インナ操作部32の操作によりアウタシャフト11に加える捻り量が大きくなってしまい、かかる操作が大変になるおそれがある。この点、アウタシャフト11に複数のコイル部24〜26を設けた上述の構成によれば、かかる操作の大変さを伴わずに上述した効果を得ることができる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
第1コイル部24を、アウタシャフト11においてその先端部付近から基端側に向けた所定範囲に形成したため、第1コイル部24によりリード51の先端部付近を保持することができる。リード51の先端部は体内の生体組織に強く癒着される部位であるため、その先端部付近を第1コイル部24により保持することでリード51を好適に体内から取り出すことができる。
また、アウタシャフト11の先端側を基端側に対して軸線周りに回転させることにより第1コイル部24に捻れを生じさせることで同コイル部24を拡径し、その拡径した第1コイル部24によりリード51を押圧保持する構成としたため、上記特許文献1のリード取出装置とは異なり、第1コイル部24が保持状態(換言すると拡径状態)へ移行する過程で第1コイル部24が基端側に変位することがない。そのため、第1コイル部24によりリード51の先端部付近を確実に保持することができ、その結果リード51を好適に体内から取り出すという上述の効果を確実に得ることができる。
アウタ操作部31を保持した状態でインナ操作部32をアウタ操作部31に対して軸線周りに回転操作することで、アウタシャフト11の基端側についての軸線周りへの回転を規制しながら、アウタシャフト11の先端部にインナシャフト12を介して軸線周りの回転力を付与するようにした。この場合、アウタシャフト11の先端部に付与された回転力がアウタシャフト11の先端部から基端側へと伝達され、その伝達された回転力によりコイル部24〜26に捻れを生じさせることになる。そのため、コイル部24〜26に捻れを生じさせるためにアウタシャフト11におけるコイル部24〜26よりも基端側の長い範囲を(大きく)回転させなくてもよく、その結果アウタシャフト11の回転に伴い同シャフト11の外周面とリード51の内周面との間に生じる摺動抵抗を低減させることができる。これにより、コイル部24〜26に捻れを生じさせる操作を行う上で、その操作性の低下を抑制することができる。
コイル部24〜26を形成する切り込み21〜23に、その周回ピッチが一定とされたピッチ一定部21a〜23aと、周回ピッチがピッチ一定部21a〜23aから非コイル部27に向かうにつれ当該ピッチ一定部21a〜23aの周回ピッチから徐々に大きくなるピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cとを設けた。この場合、アウタシャフト11におけるコイル部24〜26と非コイル部27との境界部で局所的に剛性が変化するのを抑制できるため、アウタシャフト11において先端側から基端側へと回転力が伝達される際、その回転力を非コイル部27からコイル部24〜26へ(又はコイル部24〜26から非コイル部27へ)と上手く伝達させることができる。これにより、コイル部24〜26と非コイル部27との間で回転力を上手く伝達させることができずに、コイル部24〜26が非コイル部27との境界部で変形したり破損したりする不具合を生じさせにくくすることができる。
また、ピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cをピッチ一定部21a〜23aの基端側及び先端側にそれぞれ設けたため、コイル部24〜26における軸線方向の両端部においてそれぞれ上記の不具合を生じさせにくくすることができる。
各コイル部24〜26の外周面を非コイル部27の外周面よりも摩擦抵抗の大きい高摩擦面29としたため、各コイル部24〜26によるリード51の保持状態でリード51が軸線方向にずれてしまうのを抑制することができる。これにより、リード51をより一層安定した状態で保持することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、切り込み21〜23においてピッチ一定部21a〜23aの先端側及び基端側のそれぞれにピッチ変化部21b〜23b,21c〜23cを設けたが、ピッチ一定部21a〜23aの先端側及び基端側のいずれか一方にのみピッチ変化部を設けてもよい。また、ピッチ一定部21a〜23aの先端側及び基端側の両方にピッチ変化部を設けないようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、各切り込み21〜23のピッチ一定部21a〜23aにおいて、その周回ピッチを先端側のものから基端側のものに向かって小さくしたが、これを変更して、各ピッチ一定部21a〜23aの周回ピッチをそれぞれ同じとしてもよい。
(3)上記実施形態では、コイル部24〜26の中間コイル部24a〜26aをピッチ一定部21a〜23aにより形成したが、これを変更してもよい。例えば、中間コイル部24a〜26aを先端側から基端側に向かうにつれて周回ピッチが徐々に小さくなるピッチ徐変部により形成してもよい。かかる構成では、中間コイル部(押圧保持部に相当)を形成する切り込み部分(ピッチ徐変部)の周回ピッチが先端側から基端側に向かうにつれて徐々に小さくなっているため、中間コイル部において先端側よりも基端側の方が拡径し易くなっている。このため、中間コイル部が拡径する際には、先端側よりも基端側の方が先にリード51の内周部まで拡径しリード51を押圧保持する保持状態へ移行する。これにより、中間コイル部の先端側が先に保持状態となってそれよりも基端側に回転力を伝達できなくなる不都合を回避することができるため、中間コイル部の全体をより確実に保持状態へと移行させることができ、その結果中間コイル部によるリード51の保持機能をより確実に発揮させることができる。
(4)切り込み21〜23の周回ピッチの態様は必ずしも上記実施形態のものに限定されない。例えば、切り込み21〜23の軸線方向全域に亘って周回ピッチを一定としてもよいし、切り込み21〜23の軸線方向全域において周回ピッチを先端側から基端側に向かって徐々に小さくしてもよい。
(5)上記実施形態では、アウタシャフト11に3つのコイル部24〜26を設けたが、これを変更して、2つ又は4つ以上のコイル部を設けてもよい。また、アウタシャフト11にコイル部を1つだけ設けるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、第1コイル部24(換言すると第1切り込み21)をアウタシャフト11の先端部付近から基端側に向けて形成したが、これを変更して、第1コイル部24(第1切り込み21)をアウタシャフト11の先端部から基端側に向けて形成してもよい。その場合、第1切り込み21は、アウタシャフト11の先端部にて開放されることになる。
(7)上記実施形態では、操作部13の操作により、アウタシャフト11の基端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、アウタシャフト11の先端側にインナシャフト12を介して軸線周りの回転力を付与するようにしたが、これを変更して、操作部13の操作により、アウタシャフト11の先端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、アウタシャフト11の基端側に軸線周りの回転力を付与するようにしてもよい。その場合でも、その付与された回転力により各コイル部24〜26に捻れを生じさせることで、各コイル部24〜26をそれぞれ拡径させリード51を保持する保持状態へと移行させることができる。
(8)上記実施形態では、インナシャフト12をアウタシャフト11におけるコイル部24〜26(詳しくは第1コイル部24)よりも先端側に連結したが、これを変更して、インナシャフト12をアウタシャフト11における第1コイル部24の先端部に連結してもよい。その場合にも、操作部13の操作により、インナシャフト12を介して第1コイル部24の先端部(アウタシャフト11の先端側)に軸線周りの回転力を付与すると、その回転力により各コイル部24〜26に軸線周りの捻れを生じさせることができるため、その捻り操作に基づき各コイル部24〜26をそれぞれ拡径させリード51を保持する保持状態へ移行させることができる。
(9)アウタシャフト11及びインナシャフト12のうち少なくともいずれかをX線不透過性を有する金属材料により形成してもよい。そうすれば、X線投影下においてアウタシャフト11(又はインナシャフト12)の視認性向上を図ることができるため、アウタシャフト11をリード51内においてその先端部付近まで挿通する作業をし易くすることができる。
(10)リード取出装置10を用いてリード51を体内から取り出す際に、エキシマレーザシースを併用してもよい。この場合、エキシマレーザシースをリード51の外周側に配置し、同シースの先端より照射されるレーザ光によりリード51に癒着する癒着組織を剥離しながらリード51の取り出しを行う。これにより、リード51を体内からより確実に取り出すことができる。
(11)上記実施形態では、リード取出装置10によりペースメーカのリードを体内から取り出す場合について説明したが、リード取出装置10を他の医療機器のリードを体内から取り出す際に用いてもよい。また、リード取出装置10により取り出されるリードは必ずしもコイル状である必要はなくチューブ状でもよい。
10…リード取出装置、11…アウタシャフト、12…インナシャフト、13…操作部、21〜23…切り込み、21a〜23a…所定の切り込み部分及び最小ピッチ部としてのピッチ一定部、21b〜23b…ピッチ変化部としての先端側ピッチ変化部、21c〜23c…ピッチ変化部としての基端側ピッチ変化部、24〜26…コイル部、24a〜26a…押圧保持部としての中間コイル部、27…非コイル部、51…リード。

Claims (6)

  1. 体内に埋め込まれた管状のリードを体内から取り出すためのリード取出装置であって、
    前記リードの内部に挿通される管状のアウタシャフトと、
    前記アウタシャフトの管孔に挿通されるインナシャフトと、
    前記両シャフトの基端側にそれぞれ連結して設けられる操作部とを備え、
    前記アウタシャフトにおける軸線方向の一部には、その周壁部に軸線方向に沿って螺旋状の切り込みが形成されることで当該周壁部がコイル状とされたコイル部が設けられており、
    前記インナシャフトは、前記アウタシャフトの先端側に連結されており、
    前記操作部は、前記インナシャフトを介して連結された前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周りに相対回転させることで、前記コイル部に軸線周りの捻りを生じさせるべく操作されるものであり、
    前記コイル部は、前記操作部による前記捻り操作に基づき拡径することで、前記リードを内周側から押圧し当該リードを保持するようになっており、
    前記コイル部は、前記アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数設けられており、
    前記アウタシャフトにおいて前記周壁部に前記切り込みが形成されていない前記コイル部以外の部分は非コイル部となっており、
    前記アウタシャフトにおいては、前記コイル部と前記非コイル部とが軸線方向に交互に並んで配置され、
    前記インナシャフトは、前記各コイル部よりも先端側で前記アウタシャフトに連結されていることを特徴とするリード取出装置。
  2. 体内に埋め込まれた管状のリードを体内から取り出すためのリード取出装置であって、
    前記リードの内部に挿通される管状のアウタシャフトと、
    前記アウタシャフトの管孔に挿通されるインナシャフトと、
    前記両シャフトの基端側にそれぞれ連結して設けられる操作部とを備え、
    前記アウタシャフトにおける軸線方向の一部には、その周壁部に軸線方向に沿って螺旋状の切り込みが形成されることで当該周壁部がコイル状とされたコイル部が設けられており、
    前記インナシャフトは、前記アウタシャフトの先端側に連結されており、
    前記操作部は、前記インナシャフトを介して連結された前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周りに相対回転させることで、前記コイル部に軸線周りの捻りを生じさせるべく操作されるものであり、
    前記コイル部は、前記操作部による前記捻り操作に基づき拡径することで、前記リードを内周側から押圧し当該リードを保持するようになっており、
    前記操作部は、前記アウタシャフトの前記基端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、前記アウタシャフトの前記先端側に前記インナシャフトを介して軸線周りの回転力を付与すべく操作されるものであり、
    前記コイル部においてその拡径時に前記リードを押圧保持する部分は押圧保持部であり、
    前記押圧保持部を有する前記コイル部は、前記アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数設けられているか、又は1つだけ設けられており、
    前記アウタシャフトにおいて複数又は1つの前記コイル部を形成する前記切り込みのうち、前記押圧保持部を形成している所定の切り込み部分は、全体として、軸線周りの周回ピッチが先端側から基端側に向かうにつれて小さくなっていることを特徴とするリード取出装置。
  3. 体内に埋め込まれた管状のリードを体内から取り出すためのリード取出装置であって、
    前記リードの内部に挿通される管状のアウタシャフトと、
    前記アウタシャフトの管孔に挿通されるインナシャフトと、
    前記両シャフトの基端側にそれぞれ連結して設けられる操作部とを備え、
    前記アウタシャフトにおける軸線方向の一部には、その周壁部に軸線方向に沿って螺旋状の切り込みが形成されることで当該周壁部がコイル状とされたコイル部が設けられており、
    前記インナシャフトは、前記アウタシャフトの先端側に連結されており、
    前記操作部は、前記インナシャフトを介して連結された前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周りに相対回転させることで、前記コイル部に軸線周りの捻りを生じさせるべく操作されるものであり、
    前記コイル部は、前記操作部による前記捻り操作に基づき拡径することで、前記リードを内周側から押圧し当該リードを保持するようになっており、
    前記操作部は、前記アウタシャフトの前記基端側が軸線周りに回転するのを規制しながら、前記アウタシャフトの前記先端側に前記インナシャフトを介して軸線周りの回転力を付与すべく操作されるものであり、
    前記コイル部は、前記アウタシャフトの軸線方向に所定の間隔で複数設けられており、
    前記インナシャフトは、前記各コイル部よりも先端側で前記アウタシャフトに連結されており、
    前記各コイル部を形成する各々の前記切り込みはそれぞれ軸線周りの周回ピッチが当該切り込みにおいて最小かつ一定とされた最小ピッチ部を有しており、
    前記各コイル部における前記切り込みの前記最小ピッチ部は、先端側のものから基端側のものに向かうにつれ前記周回ピッチが小さくなっていることを特徴とするリード取出装置。
  4. 体内に埋め込まれた管状のリードを体内から取り出すためのリード取出装置であって、
    前記リードの内部に挿通される管状のアウタシャフトと、
    前記アウタシャフトの管孔に挿通されるインナシャフトと、
    前記両シャフトの基端側にそれぞれ連結して設けられる操作部とを備え、
    前記アウタシャフトにおける軸線方向の一部には、その周壁部に軸線方向に沿って螺旋状の切り込みが形成されることで当該周壁部がコイル状とされたコイル部が設けられており、
    前記インナシャフトは、前記アウタシャフトの先端側に連結されており、
    前記操作部は、前記インナシャフトを介して連結された前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周りに相対回転させることで、前記コイル部に軸線周りの捻りを生じさせるべく操作されるものであり、
    前記コイル部は、前記操作部による前記捻り操作に基づき拡径することで、前記リードを内周側から押圧し当該リードを保持するようになっており、
    前記アウタシャフトにおいて前記周壁部に前記切り込みが形成されていない前記コイル部以外の部分は非コイル部であり、
    前記コイル部を形成する前記切り込みは、
    その軸線周りの周回ピッチが一定とされたピッチ一定部と、
    前記ピッチ一定部と前記非コイル部との間に設けられ、前記周回ピッチが前記ピッチ一定部から前記非コイル部に向かうにつれ当該ピッチ一定部の周回ピッチから徐々に大きくなるピッチ変化部とを有していることを特徴とするリード取出装置。
  5. 前記コイル部は、前記アウタシャフトにおいてその先端部付近又は先端部のいずれかから基端側に向けた所定範囲に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリード取出装置。
  6. 前記操作部による操作により前記アウタシャフトの前記先端側を前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周り方向における両側にそれぞれ相対回転させることが可能となっており、
    前記コイル部は、前記操作部の操作により前記アウタシャフトの前記先端側が前記アウタシャフトの前記基端側に対して軸線周り方向の一方側へ相対回転されると拡径し、他方側へ相対回転されると縮径する構成となっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリード取出装置。
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