JP6308698B2 - 磁気フィルタ及び磁性物質除去方法 - Google Patents

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    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C1/00Magnetic separation
    • B03C1/02Magnetic separation acting directly on the substance being separated
    • B03C1/025High gradient magnetic separators
    • B03C1/031Component parts; Auxiliary operations
    • B03C1/032Matrix cleaning systems

Description

本発明は、磁気フィルタ及び磁気フィルタの磁性物質除去方法に関し、例えば、製鉄所で行われる冷間圧延に供される圧延油等の液体中に混在している磁性物質を、液体中から分離させて清浄化する磁気フィルタ及び当該磁気フィルタの磁性物質除去方法に関する。
従来から、液体中に混在している磁性粒子(磁性物質)を、液体中から分離させる処理に磁気フィルタが用いられている。ここで、従来技術の磁気フィルタについて、図5、6を参照しながら説明する。
なお、図5は、従来技術の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。また、図6は、従来技術の磁気フィルタによるろ過処理と、磁気フィルタから磁性物質を除去する処理とを説明するための模式図であり、(a)がろ過工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(b)が逆洗工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(c)がろ過工程開始前のろ過スタンバイ状態の磁気フィルタを示した模式図である。
先ず、従来技術の磁気フィルタの構成を説明する。
図5に示すように、従来技術の磁気フィルタ100は、同心状に配置された外筒1及び内筒2と、内筒2の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒3とを有している。なお、外筒1及び内筒2は、金属等で形成されている。
また、外筒1は、両端が塞がれた中空円筒状に形成され、その側面部には、「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」と、「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」とが接続されている。
また、内筒2は、外筒1よりも小径の中空円筒状に形成されている。また、内筒2の一端(図中における下端)は、外筒1の筒内・底面部1aに設置されており、当該一端が止水可能な状態で閉塞されている。また、内筒2は、他端(図中における上端)側が外筒1の上面部1bを貫通して上面部1bから突出していると共に、その上端が開口している。
また、磁石ユニット棒3は、内筒2よりも小径の略円柱状に形成され、その内部には略円柱状の磁石4が多段に積み重ねるように組み込まれている。この磁石ユニット棒3は、内筒2の他端(図中における上端)の開口から挿入され、内筒2の中心軸方向を自在に移動できるように、内筒2の筒内に収納されている。
なお、磁石ユニット棒3は、その上端が保持手段(図示せず)に保持されており、保持手段により、その下端が、内筒2の下端よりも所定寸法分上方に配置された状態で、内筒2の筒内に収納されるようになっている。
また、「ろ過液入口管5」、「ろ過液出口管6」、「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」には、それぞれ、開閉弁等の開閉手段が設けられている。そして、「ろ過液入口管5」、「ろ過液出口管6」、「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」は、前記開閉手段により、「開状態」及び「閉状態」に自在に設定できるようになっている。
また、「ろ過液入口管5」は、ろ過対象の「ろ過液」を供給するポンプ等を有する「ろ過液供給設備」に接続されており、「ろ過液出口管6」は、磁性物資が除去されたろ過液を溜める貯水沿槽等に接続されている。また、「逆洗液入口管7」は、逆洗液を供給するポンプ等を有する「逆洗液供給設備」に接続されており、「逆洗液出口管8」は、磁性物資が含まれる逆洗液を排出する貯水槽等に接続されている。
また、上記の磁気フィルタ100は、外筒1と内筒2との間に形成される間隙部が「ろ過室12」になっている。そして、「ろ過液入口管5」から「ろ過室12」に流入させた「ろ過液」に混在している磁性粒子は、磁石ユニット棒3の磁力により内筒2の外周側面(外壁面)に吸着するようになっている。
次に、磁気フィルタ100の「ろ過工程」を説明する。
磁気フィルタ100を、ろ過工程に用いるときには、図6(a)に示す状態にろ過フィルタ100を設定する。具体的には、磁石ユニット棒3を内筒2の筒内に収納した状態にする。また、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を「開状態」にし、且つ「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」を「閉状態」にする。
上記の状態にして、ろ過液入口管5から「ろ過液」を流入させると、流入させた「ろ過液」は「ろ過室12」を通って、ろ過液出口管6から流出していく。このときに、ろ過液中に存在する磁性粒子が、磁石ユニット棒3の磁石4の磁力により、内筒2の外周側面(外壁面)に吸着していき、「ろ過液」から磁性粒子が除去される。また、磁性粒子が除去された「ろ過液」が、ろ過液出口管6から排出されていく。
また、磁気フィルタ100は、その構成上、内筒2に吸着する磁性粒子の量が「ろ過時間」と共に増加して、ろ過性能(磁性物質の除去性能)が低下していくという特質を有している。そのため、磁気フィルタ100に対して逆洗工程を定期的に行っている。
具体的には、逆洗工程では、図6(b)に示すように、内筒2に収納された磁石ユニット棒3を引き上げて内筒2から取り出す。また、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を「閉状態」にし、且つ「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」を「開状態」にする。
上記の状態にして、逆洗液入口管7から逆洗液を流入させると、流入させた「逆洗液」は「ろ過室12」を通って、逆洗液出口8から流出していく。このとき、内筒2には磁石ユニット棒3からの磁力が及んでいないため、内筒2の外周側面(外壁面)に吸着した磁性粒子は、逆洗液入口管7から逆洗液出口管8に向けて流れる逆洗液により洗い流されていく。
また、逆洗工程を終えた後、図6(c)に示すように、取り出した磁石ユニット棒3を内筒2の筒内に戻して収納状態にし、ろ過液入口管5及びろ過液出口管6を「開状態」にし、且つ逆洗液入口管7及び逆洗液出口管8を「閉状態」にすると、ろ過工程を開始できる「ろ過スタンバイ状態」になる。
尚、特許文献1には、内筒2をフィルタとして機能させるものではないが、磁石によりフィルタ体を磁化させ、液体中に混在している磁性粒子を、フィルタ体に吸着させる磁気フィルタが開示されている。
特開平7−68109号公報
しかしながら、上述した従来技術の磁気フィルタ100は、逆洗工程において、内管2の外周側面に吸着した磁性粒子を洗い流すために、ろ過工程と比べて高流速の逆洗液を「ろ過室12」に流入させる必要があり、そのための設備が大掛かりとなり、コストが嵩むという技術的課題を有している。
具体的には、磁気フィルタ100で「ろ過」を行う場合、「ろ過室12」での「ろ過液」の流速が「0.1〜0.5m/s」になるように「ろ過液」を流入させれば、所望の「ろ過性能」が得られる。一方、磁気フィルタ100で逆洗をする場合、所望の「逆洗性能」を得るために、「ろ過室12」での「逆洗液」の流速が「3.0〜6.0m/s」になるように逆洗液を流入させる必要があった。そのため、磁気フィルタ100を用いる場合、逆洗のために大掛かりな設備を設ける必要があり、ろ過処理設備のコストアップを招いていた。
また、磁気フィルタ100は、内筒2の外周側面に逆洗では除去しきれない磁性粒子が残存するため、ろ過と逆洗を繰り返すうちに、残存する磁性粒子が徐々に増加していき、ろ過性能(磁性粒子の除去性能)が低下していくという技術的課題を有している。
上記の「ろ過性能低下」を防止するため、現状では、磁気フィルタ100を分解して内筒2の外周側面を清掃する保守メンテナンス作業を定期的に行っており、保守メンテナンス作業に、手間とコストがかかっていた。
なお、本願発明者らは、ろ過と逆洗を繰り返すうちに、残存する磁性粒子が徐々に増加する原因を解明するために、逆洗後における、内筒2の外周側面に残存する磁性粒子の粒度分布を測定した。
具体的には、ろ過液を磁気フィルタ100で所定時間ろ過する工程を行った後、磁気フィルタ100を逆洗する工程を行い、その後、内筒2の外周側面に残存する磁性粒子を測定した。ろ過液には「鋼板を圧延する圧延機における水溶性圧延油」を用いた。このとき、水溶性圧延油に含まれる磁性粒子のサイズは、「1〜50μm」の幅で分布していた。そして、逆洗後における、内筒2の外壁面に残存する磁性粒子の粒度分布は、「1〜10μm」であった(非常に微細なものであった)。
上記測定結果から、磁気フィルタ100の逆洗後における「残存する磁性粒子(上記測定では粒度分布が「1〜10μm」の磁性粒子)」は、ろ過室12の流速が「3.0m/s」と仮定したときに算出される内筒2の外周側面近傍の粘性低層の厚み(「20μm」と算出される)よりも小さいことが判った。
すなわち、内筒2に残存する磁性粒子は、逆洗する際の内筒2の外周側面近傍の粘性低層(流れが極めて遅い粘性低層)の厚みよりも小さいため、逆洗液による洗浄の力が及ばず、これが、内筒2の外周側面に磁性粒子が徐々に増加していく原因であると推測される。
なお、磁気フィルタ100を定期的に分解してメンテナンスを行う方法ではなく、逆洗液のろ過室12の流速を「3.0〜6.0m/s」よりも大きくして、粘性低層の厚みを小さくすることにより、逆洗後の磁性粒子の残存量を減少させることも考えられるが、その方法では、逆洗のための設備コストのさらなる上昇を招いてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ろ過処理設備のコスト及び保守メンテナンス作業の手間を軽減できると共に、ろ過能力の低下を防止できる磁気フィルタ及び当該磁気フィルタの磁性物質除去方法を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、同心状に配置された外筒及び内筒と、該外筒と内筒との間隙に形成されたろ過室と、該内筒の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒とを備える磁気フィルタであって、前記ろ過室に流入するろ過液中に混在する磁性物質は、前記内筒に収納された磁石ユニット棒の磁力により該内筒の外周側面に吸着するようになっており、前記ろ過室には、内筒の外周側面に摺動自在に当接する掻取部を有するスクレーパが設置され、該スクレーパの上端部には磁気吸引部が設けられており、前記スクレーパ及び前記磁気吸引部は、前記外筒の中心軸方向の長さの範囲内において、前記磁石ユニット棒とともに、該磁石ユニット棒と同一方向に移動し、且つ該中心軸方向に往復移動できるようになっており、前記外筒の中心軸方向に、前記磁石ユニット棒を移動させると、該磁石ユニット棒の磁力により前記磁気吸引部が吸引され、該磁気吸引部が設けられたスクレーパが該磁石ユニット棒と同一方向に移動し、前記掻取部が該内筒の外周側面に沿って摺動して該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るようになっていることを特徴とする。
このように、本発明の磁気フィルタは、ろ過室内に、内筒に吸着した磁性物質を直接掻き取るスクレーパを設けた構成を採用しているため、逆洗により内筒に吸着した磁性物質を除去する従来技術の磁気フィルタ(図5、6参照)と比べて、効果的に磁気フィルタに吸着した磁性物質を除去することができる(内筒に磁性物質を残存させることなく、除去できる)。その結果、本発明によれば、ろ過性能(磁性物質の除去性能)の低下が防止された磁気フィルタが提供される。
また、本発明の磁気フィルタの構成によれば、磁気フィルタを分解することなく、スクレーパにより磁性物質を直接掻き取ることができるため、磁気フィルタを分解して行う保守メンテナンス作業の回数を減らすことができ(或いは、保守メンテナンス作業が不要になり)、保守メンテナンス作業の手間が軽減される。
また、本発明は、スクレーパを設けたことにより、高流速の逆洗液を流入させる必要がなくなるため、従来技術と比べて、ろ過処理設備のコストを軽減することができる。
このように、本発明の構成によれば、従来技術(図5、図6参照)でも行っていた「内筒から磁石ユニット棒を取り出す工程」を行えば、特別な作業を行うことなく、自動的に、掻取部が内筒に吸着した磁性物質を掻き取るようになっている。すなわち、本発明では、作業工程を増加させることなく、内筒に吸着した磁性物質を効果的に除去することができる。
また、本発明の構成によれば、磁気吸引部を設けたため、スクレーパを動作させるためのモータ等の装置を設ける必要が無く、コストを抑えたろ過処理設備が提供される。
また、本発明は、同心状に配置された外筒及び内筒と、該外筒と内筒との間隙に形成されたろ過室と、該内筒の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒とを備える磁気フィルタの磁性物質除去方法であって、前記ろ過室に流入するろ過液中に混在する磁性物質は、前記内筒に収納された磁石ユニット棒の磁力により該内筒の外周側面に吸着するようになっており、前記ろ過室には、内筒の外周側面に摺動自在に当接する掻取部を有するスクレーパが設置され、該スクレーパの上端部には磁気吸引部が設けられており、前記スクレーパ及び前記磁気吸引部は、前記外筒の中心軸方向の長さの範囲内において、前記磁石ユニット棒とともに、該磁石ユニット棒と同一方向に移動し、且つ該中心軸方向に往復移動できるようになっており、前記内筒に収納された磁石ユニット棒を、前記内筒から引き上げて該内筒から取り出すことにより、該磁石ユニット棒の磁力により前記磁気吸引部を吸引し、該磁気吸引部が設けられたスクレーパを該磁石ユニット棒と共に上方に動作させ、前記掻取部を該内筒の外周側面に沿って摺動させて該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るスクレープ工程と、前記磁石ユニット棒が前記内筒から取り出された状態において、前記ろ過室に逆洗液を流入させ、前記スクレープ工程で掻き取られた磁性物質を、該逆洗液と共に前記ろ過室から排出させる逆洗工程とを有することを特徴とする。
このように本発明の磁気フィルタの磁性物質除去方法によれば、スクレーパにより、内筒に吸着した磁性物質を直接掻き取る方法を採用しているため、効果的に磁気フィルタに付着した磁性物質を除去することができる。
また、本発明では、逆洗工程の前に行うスクレープ工程で「内筒に吸着した磁性物質を除去している」ので、従来技術のように、逆洗工程において、高流速の逆洗液を流入させる必要がない。そのため、本発明の磁気フィルタに付着した磁性物質の除去方法によれば、従来技術と比べて、ろ過処理設備のコストが軽減される。
また、本発明は、同心状に配置された外筒及び内筒と、該外筒と内筒との間隙に形成されたろ過室と、該内筒の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒とを備える磁気フィルタの磁性物質除去方法であって、前記ろ過室に流入するろ過液中に混在する磁性物質は、前記内筒に収納された磁石ユニット棒の磁力により該内筒の外周側面に吸着するようになっており、前記ろ過室には、内筒の外周側面に摺動自在に当接する掻取部を有するスクレーパが設置され、該スクレーパを動作させると該掻取部が該内筒の外周側面に沿って摺動して該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るようになっており、前記スクレーパには磁気吸引部が設けられ、前記ろ過室には排出口が設けられており、前記内筒に収納された磁石ユニット棒を、前記内筒から引き上げて該内筒から取り出すことにより、該磁石ユニット棒の磁力により前記磁気吸引部を吸引し、該磁気吸引部が設けられたスクレーパを該磁石ユニット棒と共に上方に動作させ、前記掻取部を該内筒の外周側面に沿って摺動させて該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るスクレープ工程と、前記内筒から取り出していた前記磁石ユニット棒を引き下げて該内筒の筒内に戻すことにより、該磁石ユニット棒の磁力に吸引されている前記スクレーパを該磁石ユニット棒と共に下方に移動させて、下方に移動する該スクレーパの押し出しと重力とにより、前記スクレープ工程で掻き取られた磁性物質を、該ろ過室に残留しているろ過液と共に前記排出口から排出する排出工程とを有することを特徴とする。



このように本発明の磁性物質除去方法では、逆洗工程を行う必要がないため、逆洗のためのポンプ等の設備や逆洗液が不要になる。すなわち、本発明の磁気フィルタの磁性物質除去方法によれば、ろ過処理設備のコストが大幅に軽減される。
本発明によれば、ろ過処理設備のコスト及び保守メンテナンス作業の手間を軽減できると共に、ろ過能力の低下を防止できる磁気フィルタを提供することができる。
本発明の第1実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の磁気フィルタによるろ過処理と、磁気フィルタから磁性物質を除去する処理とを説明するための模式図であり、(a)がろ過工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(b)がスクレープ工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(c)が逆洗工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(d)がろ過工程開始前のろ過スタンバイ状態の磁気フィルタを示した模式図である。 本発明の第2実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。 本発明の第2実施形態の磁気フィルタによるろ過処理と、磁気フィルタから磁性物質を除去する処理とを説明するための模式図であり、(a)がろ過工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(b)がスクレープ工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(c)が排出工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(d)がろ過工程開始前のろ過スタンバイ状態の磁気フィルタを示した模式図である。 従来技術の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。 従来技術の磁気フィルタによるろ過処理と、磁気フィルタから磁性物質を除去する処理とを説明するための模式図であり、(a)がろ過工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(b)が逆洗工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(c)がろ過工程開始前のろ過スタンバイ状態の磁気フィルタを示した模式図である。 本発明の第3実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。 本発明の第4実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態(第1、第2、第3、第4実施形態)の磁気フィルタを図面に基づいて説明する。
尚、本実施形態(第1、第2、第3、第4実施形態)の説明において、上述した従来技術の磁気フィルタ100(図5、図6)と同じ構成(或いは相当する構成)には、同じ符号を付して説明を簡略化する。
先ず、本発明の第1実施形態の磁気フィルタの構成を図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。
図示するように、第1実施形態の磁気フィルタW1は、同心状に配置された外筒1及び内筒2と、内筒2の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒3とを有している。また、外筒1の内周面と、内筒2の外周面との間に形成される間隙部が「ろ過室12」になっている。
また、ろ過室12には、内筒2(及び外筒1)の中心軸方向(中心軸と平行な向き)に動作(移動)可能であり且つ内筒2の外周側面に摺動自在に当接する掻取部9aを有するスクレーパ9が設置されている。このスクレーパ9を中心軸方向に動作させると、掻取部9aが内筒2の外周側面に沿って摺動して内筒2の外周側面に吸着した磁性物質を掻き取るようになっている。
なお、磁石ユニット棒3を、内筒2から出し入れする手段については特に限定しない。例えば、モータ等の動力源を備える駆動機構(図示せず)により、磁石ユニット棒3が内筒2から出し入れされるようになっていてもよいし、作業者自身が手動により磁石ユニット棒3を出し入れできるように構成されていてもよい。
また、外筒1は、中空円筒状に形成され、その側面部に、「ろ過液入口管5」、「ろ過液出口管6」、「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」が接続されている。
また、内筒2は、外筒1よりも小径の中空円筒状に形成され、その一端(図中における下端)が、外筒1の筒内・底面部1aに設置されており、当該一端が止水可能な状態で閉塞されている。また、内筒2の他端は、外筒1の上面部1bを貫通して上面部1bから突出している(内筒2の他端は開口している)。
また、磁石ユニット棒3は、内筒2よりも小径の略円柱状に形成され、その内部には略円柱状の磁石4が多段に積み重ねるように組み込まれている。
また、スクレーパ9は、中心に貫通穴が設けられたリング状の掻取部9a(図示する例では10個の掻取部9a)と、掻取部9aを支持・固定する支持柱9b(図示する例では4本の支持柱9b)とを有しており、各支持柱9bの上端には、磁気吸引ブロック(磁気吸引部)11が設けられ、スクレーパ9と磁気吸引ブロック11とが一体になっている。
なお、支持柱9bの下端から磁気吸引ブロック11の上端までの長さ寸法h1が、外筒1の「中心軸方向」の長さ寸法h2より小さくなっている(h1<h2)。
また、上記の掻取部9aは、金属や合成樹脂等により形成されている。なお、掻取部9aは、所定厚さ寸法を有する帯状リング形状であってもよいし、所謂ドーナツ状リング形状であってもよい。
また、掻取部9aは、貫通穴の内周部が、内筒2の外周側面に摺動自在に当接し、且つ外筒1の底面部1aに対して平行になるように配置され、その外周縁部が、支持柱9bの側面部に支持・固定されている。なお、図示する例では、掻取部9aは、支持柱9bの側面部に設けた「切欠き(溝)」に、その外周縁部を挿嵌させることにより、支持柱9bに支持・固定されているが、特にこれに限定されるものではない。掻取部9aを支持柱9bに固定する方法は、溶接、溶着、接着等適宜である。
また、第1実施形態では、掻取部9aを複数設けた例を示しているが、掻取部9aの数は適宜設定されるものである。例えば、掻取部9aが1個だけであってもよい。
上記の支持柱9bは、金属や合成樹脂等により形成されている。また、図示する例では、支持柱9bは、角柱状に形成されているが、角柱状以外の形状であってもよい(例えば、円柱状であってもよい)。また、図示する例では、4本の支持柱9bが、等間隔を開けて環状に配置されているが、支持柱9bの数は、あくまでも一例に過ぎない。
また、磁気吸引ブロック11は、磁性体(例えば、フェライト系ステンレス鋼材、一般構造用圧延鋼材等)により形成されており、支持柱9bの上端に、嵌め込み、溶接、溶着、接着等の方法により取り付けられている。
また、第1実施形態では、磁気吸引ブロック11が、支持柱9bの上端に取り付けられているが、特にこれに限定されるものではない。磁気吸引ブロック11が、支持柱9bの上端以外の位置に設置されていてもよい。なお、磁気吸引ブロック11の設置位置は、ろ過室12の内部を流れる「ろ過液」或いは「逆洗液」の流れを阻害しない位置が望ましい。尚、磁気吸引ブロック11は、例えば、所謂ドーナツ状リング形状や帯状リング形状に形成されている。
上記の構成によれば、スクレーパ9及び磁気吸引ブロック11は、外筒1の「中心軸方向の長さ」の範囲で、中心軸方向に往復移動が可能になる。
また、磁気吸引ブロック11は、磁石ユニット棒3と磁気吸引ブロック11との間の磁力による吸引力により、磁石ユニット棒3の移動とともに、磁石ユニット棒3と同一方向に移動するようになっている。
すなわち、磁石ユニット棒3を中心軸方向に移動させると、磁石ユニット棒3に吸引される磁気吸引ブロック11が取り付けられたスクレーパ9が、磁石ユニット棒3と同一方向に動作する。このときに、スクレーパ9の掻取部9aが内筒2の外周側面に沿って摺動するため、内筒2に吸着した磁性物質が掻き取られる。
次に、第1実施形態の磁気フィルタW1の「ろ過処理及」び「磁性物質除去処理」について図2を用いて説明する。
なお、図2は、本発明の第1実施形態の磁気フィルタによるろ過処理と、磁気フィルタから磁性物質を除去する処理とを説明するための模式図であり、(a)がろ過工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(b)がスクレープ工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(c)が逆洗工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(d)がろ過工程開始前のろ過スタンバイ状態の磁気フィルタを示した模式図である。
先ず、磁気フィルタW1により行われる「ろ過処理」の工程(ろ過工程)を説明する。
磁気フィルタW1を、ろ過工程に用いるときには、図2(a)に示す状態にろ過フィルタW1を設定する。具体的には、磁石ユニット棒3を内筒2の筒内に収納した状態にする。また、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を開状態にし、且つ「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」を閉状態にする。
この状態にして、「ろ過液入口管5」から「ろ過液」を流入させると、流入させた「ろ過液」は「ろ過室12」を通って、「ろ過液出口管6」から流出していく。このときに、ろ過液中に存在する磁性粒子が、磁石ユニット棒3の磁石4の磁力により、内筒2の外周側面(外壁面)に吸着していき、磁性粒子が除去された「ろ過液」が、「ろ過液出口管6」から流出していく。
次に、磁気フィルタW1の「磁性物質除去処理」の工程を説明する。
この「磁性物質除去処理」では、ろ過処理を停止した上で、内筒2に吸着した磁性物質を直接掻き取るスクレープ工程と、スクレープ工程で掻き取られた磁性物質を「ろ過室12」から排出させる逆洗工程とを行う。
スクレープ工程では、図2(b)に示すように、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」、「ろ過液出口管6」、「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」を全て閉状態にする。
上記の状態にして、内筒2に収納された磁石ユニット棒3を、内筒2の中心軸方向に移動させ(磁石ユニット棒3を上方に引き上げて)、内筒2から取り出す。このとき、磁石ユニット棒3の磁力に吸引された「磁気吸引ブロック11が取り付けられたスクレーパ9」が磁石ユニット棒3と同一方向に動作(移動)する。すなわち、磁石ユニット棒3を引き上げることにより、「スクレーパ9」を上方に移動させることができる。そして、スクレーパ9が磁石ユニット棒3と共に上方に動作(移動)すると、スクレーパ9の掻取部9aが内筒2の外周側面に沿って摺動し、内筒2の外周側面に吸着した磁性物質を掻き取り、外周側面に吸着した磁性物質が、外周側面から剥離される。
上記のスクレープ工程を終えると、逆洗工程を行い、内筒2から剥離させた磁性物質を「ろ過室12」から排出させる。
具体的には、図2(c)に示すように、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を閉状態にし、且つ「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」を開状態にする。なお、逆洗工程のときには、磁石ユニット棒3は内筒2から取り出された状態(図2(c)に示す状態)にしておく。
上記の状態にして、逆洗液入口管7から逆洗液を流入させると、流入させた「逆洗液」は「ろ過室12」を通って、逆洗液出口8から流出していく。このとき、スクレープ工程で掻き取られた磁性物質が、逆洗液と共に「ろ過室12」から排出される。
なお、磁性物質除去処理(スクレープ工程及び逆洗工程)を終えると内筒2から取り出した磁石ユニット棒3を内筒2の筒内に戻して収納状態にする。なお、磁石ユニット棒3を、内筒2の中心軸方向に移動させて(下方に移動させて)、内筒2の筒内に戻すとスクレーパ9も磁石ユニット棒3と共に下方に移動して、支柱9bが、外筒1の底面部1aに載置された状態になる。そして、ろ過液入口管5及びろ過液出口管6を開状態にし、且つ逆洗液入口管7及び逆洗液出口管8を閉状態にすると、図2(d)に示すように、ろ過工程を開始できる「ろ過スタンバイ状態」に設定される。
このように、第1実施形態の磁性物質除去処理方法によれば、磁石ユニット棒3を、内筒2中心軸方向に移動させて、内筒2から磁石ユニット棒3を取り出すと、自動的に、スクレーパ9も磁石ユニット棒3と同一方向に移動し、掻取部9aが内筒2に吸着した磁性物質を掻き取るため、磁性物質を掻き取るための特別な作業をすることなく、内筒に吸着した磁性物質を効果的に除去することができる。すなわち、第1実施形態によれば、従来技術の磁気フィルタ(図5、図6参照)でも行っていた「内筒から磁石ユニット棒3を取り出す工程」を行えば、自動的に、掻取部9aが内筒2に吸着した磁性物質を掻き取るようになっている。
また、第1実施形態では、スクレーパ9により、内筒2に吸着した磁性物質を直接掻き取り、内筒2から磁性物質を剥離させているため、従来技術の逆洗により磁性物質を剥離させる方法と比べて(図6参照)、効果的に磁性物質を除去することができる。その結果、第1実施形態によれば、磁気フィルタの「ろ過性能(磁性物質の除去性能)」の低下が防止される。
また、第1実施形態によれば、磁気フィルタW1を分解することなく、スクレーパ9により磁性物質を直接掻き取ることができるため、磁気フィルタW1を分解して行う保守メンテナンス作業の回数を減らすことができ(或いは、保守メンテナンス作業が不要になり)、保守メンテナンス作業の手間が軽減される。
また、スクレーパ9により、内筒2に吸着した磁性物質を直接掻き取る方法を採用しているため、従来技術のように、逆洗工程において、高流速の逆洗液を流入させる必要がなくなる。その結果、第1実施形態によれば、従来技術と比べて、ろ過処理のための設備コストが軽減される。
また、スクレープ工程で内筒2から磁性物質を剥離させた上で、逆洗工程を行うことにより、容易にしかも略完全に、ろ過室12から磁性物質を排出させることができる。
以上、説明したように第1実施形態によれば、ろ過処理設備のコスト及び保守メンテナンス作業の手間を軽減できると共に、ろ過能力の低下を防止できる磁気フィルタW1を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態の磁気フィルタについて説明する。
尚、第2実施形態は、第1実施形態を一部変形したものである。そのため、以下では、1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同じ構成の説明を省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態の磁気フィルタW1(図1、図2)と同じ構成(或いは相当する構成)については、同じ符号を付している。
先ず、第2実施形態の磁気フィルタW2の構成を図3に基づいて説明する。
なお、図3は、本発明の第2実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。
図示するように、第2実施形態の磁気フィルタW2は、外筒1の下端部に鉄粉排出部13が設けられている点と、外筒1に「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」が接続されていない点と、スクレーパ9の支持柱9bの下端部が断面視で略L字状になっている点とが、第1実施形態と異なっているが、それ以外の構成は同じである。
具体的には、外筒1の下端には、ろ過室12に連通する中空円筒状の鉄粉排出部13が設けられている。鉄粉排出部13は、外筒1よりも小径で且つ内筒2よりも大径に形成されており、その下端部に、開閉弁等の開閉手段を備えた鉄粉排出口13aが設けられている。
なお、図示する例では、内筒2が、外筒1の底面部1aを貫通して、鉄粉排出口13aの位置まで延設されているが、特にこれに限定されるものではない。内筒2の下端部が、第1実施形態と同様、外筒1の筒内・底面部1aに設置されていてもよい。
そして、第2実施形態では、ろ過工程及びスクレープ工程を行う場合、鉄粉排出口13aを閉状態にし、後述する「排出工程」を行う場合、鉄粉排出口13aを開状態にするようになっている。
また、第2実施形態では、一例として角柱状の支持柱9bの下端部を、断面視で略L字状としている。このように、支持柱9bの下端部を略L字状としたのは、後述する排出工程において、鉄粉排出口13aの開口を大きくして、磁性物質の排出を容易にするためである。
次に、第2実施形態の磁気フィルタW2を用いた「ろ過処理」及び「磁性物質除去処理」について図4を用いて説明する。
なお、図4は、本発明の第2実施形態の磁気フィルタによるろ過処理と、磁気フィルタから磁性物質を除去する処理とを説明するための模式図であり、(a)がろ過工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(b)がスクレープ工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(c)が排出工程を行う磁気フィルタを示した模式図であり、(d)がろ過工程開始前のろ過スタンバイ状態の磁気フィルタを示した模式図である。
先ず、磁気フィルタW2を用いた「ろ過処理」の工程(ろ過工程)を説明する。
磁気フィルタW2を、ろ過工程に用いるときには、図4(a)に示す状態に磁気フィルタW2を設定する。具体的には、磁石ユニット棒3を内筒2の筒内に収納した状態にする。また、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を開状態にし、外筒1の下端に設けられた鉄粉排出口13aを閉状態にする。
この状態にして、ろ過液入口管5から「ろ過液」を流入させると、第1実施形態と同様、ろ過液中に存在する磁性粒子が、磁石ユニット棒3の磁石4の磁力により、内筒2の外周側面(外壁面)に吸着していき、磁性粒子が除去された「ろ過液」が、ろ過液出口管6から流出していく。
次に、磁気フィルタW2の「磁性物質除去処理」の工程を説明する。
この「磁性物質除去処理」では、ろ過処理を停止した上で、内筒2に吸着した磁性物質を直接掻き取るスクレープ工程と、スクレープ工程で掻き取られた磁性物質を「ろ過室12」から排出させる排出工程とを行う。
スクレープ工程では、図4(b)に示すように、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」、「ろ過液出口管6」を閉状態にする。また、外筒1の下端に設けられた鉄粉排出口13aを閉状態にする。そして、第1実施形態と同様の工程を行い、内筒2の外周側面に吸着した磁性物質を除去する。
具体的には、第1実施形態と同様、内筒2に収納された磁石ユニット棒3を引き上げて内筒2から取り出すことにより、スクレーパ9が磁石ユニット棒3の磁力により、磁石ユニット棒3と共に上方に動作(移動)する。また、スクレーパ9が磁石ユニット棒3と共に上方に動作すると、スクレーパ9の掻取部9aが内筒2の外周側面に沿って摺動し、内筒2の外周側面に吸着した磁性物質を掻き取り、内筒2の外周側面に吸着した磁性物質が、外周側面から剥離される。
次に、上記のスクレープ工程の後に行う排出工程を説明する。
具体的には、図4(c)に示すように、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を閉状態にする(スクレープ工程と同じ状態にしておく)。
そして、外筒1の下端に設けられた鉄粉排出口13aを開状態にして、内筒2から引き上げて取り出していた磁石ユニット棒3を引き下げて内筒2の筒内に戻す。なお、磁石ユニット棒3を引き下げて内筒2の筒内に戻すと、スクレーパ9も磁石ユニット棒3と共に下方に移動して、支柱9bが、外筒1の底面部1aに載置された状態になる。
この排出工程では、スクレープ工程で掻き取られた磁性物質が、下方に動作(移動)するスクレーパ9の押し出しと、重力とにより、ろ過室12に残っている「ろ過液」と共に鉄粉排出口13a側に向けて押し出され、鉄粉排出口13aから排出されていく。
なお、磁性物質除去処理(スクレープ工程及び排出工程)を終えた後、図4(d)に示すように、外筒1に接続されている「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」を開状態にして、外筒1の下端に設けられた鉄粉排出口13aを閉状態にすると、ろ過工程を開始できる「ろ過スタンバイ状態」に設定される。
このように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様のスクレープ工程により、内筒2に吸着した磁性物質を直接掻き取る方法を採用しているため、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。また、第2実施形態は、「逆洗工程」を行わないため、逆洗用の設備(逆洗水を供給するポンプ等)が不要になり、第1実施形態の磁気フィルタW1よりも設備コストを軽減することができる。
次に、本発明の第3実施形態の磁気フィルタについて、図7を参照しながら説明する。
なお、図7は、本発明の第3実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。
また、第3実施形態は、上述した第1実施形態で用いたスクレーパ9(図1参照)を、螺旋状に形成されたスクレーパ19に変更したものであり、スクレーパ19以外の構成は、第1実施形態と同じである。そのため、以下では、1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同じ構成の説明を省略或いは簡略化する。また、第3実施形態では、第1実施形態の磁気フィルタW1と同じ構成(或いは相当する構成)については、同じ符号を付している。
図示するように、第3実施形態の磁気フィルタW3は、第1実施形態と同様、外筒1及び内筒2と、内筒2の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒3とを有している。また、外筒1の内周面と、内筒2の外周面との間に形成されたろ過室12には、内筒2(及び外筒1)の中心軸方向(中心軸と平行な向き)に動作(移動)可能であり且つ内筒2の外周側面に摺動自在に当接するスクレーパ19が設置されている。
スクレーパ19は、内筒2の直径と同じか若しくは僅かに大きい内径を有する螺旋状に形成されており、内筒2の一端側から他端側にかけて、内筒2の外周面に巻きつくように配置されている。また、スクレーパ19は、螺旋状の内周縁部が掻取部19aになっており、掻取部19aが内筒2の外周面に摺動自在に当接した状態で、内筒2の外周面に嵌合している。なお、スクレーパ19は金属や合成樹脂等により形成されている。
また、スクレーパ19の一端部(図中の上端部)には、磁気吸引ブロック(磁気吸引部)11が設けられている(スクレーパ19の一端部に磁気吸引ブロック11が取り付けられている)。また、スクレーパ19の他端部(図中の下端部)から磁気吸引ブロック11の上端までの長さ寸法h10は外筒1の「中心軸方向」の長さ寸法h2より小さくなっている(h10<h2)。
なお、図示する例では、スクレーパ19の他端部(図中の下端部)が、外筒1の筒内・底面部1aと離間した位置に配置されているが(他端部が底面1aよりも高い位置に配置されているが)、特にこれに限定されるものではない。スクレーパ19の他端部(図中の下端部)が、外筒1の筒内・底面部1aまで延設され、当該他端部が外筒1の筒内・底面部1aに当接するように配置されていても良い。
そして、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様、磁石ユニット棒3を中心軸方向に移動させると、磁石ユニット棒3に吸引される磁気吸引ブロック11が取り付けられたスクレーパ19が、磁石ユニット棒3と同一方向に動作する。このときに、スクレーパ19の掻取部19aが内筒2の外周側面に沿って摺動するため、内筒2に吸着した磁性物質が掻き取られる。
このように、第3実施形態によれば、磁石ユニット棒3を、内筒2中心軸方向に移動させて、内筒2から磁石ユニット棒3を取り出すと、自動的に、スクレーパ19も磁石ユニット棒3と同一方向に移動し、掻取部19aが内筒2に吸着した磁性物質を掻き取るため、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、第3実施形態のスクレーパ19は、螺旋状をなす一部品で形成されており、第1実施形態のスクレーパ9のように、複数の部品を組み立てた(掻取部9aを、掻取支持柱9bに嵌合して取り付けた)構成では無いため、第1実施形態のスクレーパ9と比べて、耐久性が高い構成になっている。
さらに、第3実施形態のスクレーパ19は、第1実施形態のスクレーパ9と比べて、部品点数が少なく、且つ「掻取部9aを、掻取支持柱9bに嵌合して取り付ける作業」が不要であるため、コストが低減されるという作用効果が得られる。
次に、本発明の第4実施形態の磁気フィルタについて、図8を参照しながら説明する。
なお、図8は、本発明の第4実施形態の磁気フィルタの構成を示した模式図であり、(a)が磁気フィルタの縦断面を示した模式図であり、(b)が磁気フィルタの横断面を示した模式図である。
第4実施形態は、上述した第1実施形態で用いたスクレーパ9(図1参照)を、窓付円筒状に形成されたスクレーパ29に変更したものであり、スクレーパ29以外の構成は、第1実施形態と同じである。そのため、以下では、第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同じ構成の説明を省略或いは簡略化する。また、第4実施形態では、第1実施形態の磁気フィルタW1と同じ構成(或いは相当する構成)については、同じ符号を付している。
図示するように、第4実施形態の磁気フィルタW4は、第1実施形態と同様、外筒1及び内筒2と、内筒2の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒3とを有している。また、外筒1の内周面と、内筒2の外周面との間に形成されたろ過室12には、内筒2(及び外筒1)の中心軸方向(中心軸と平行な向き)に動作(移動)可能であり且つ内筒2の外周側面に摺動自在に当接するスクレーパ29が設置されている。
スクレーパ29は、内筒2の直径と同じか若しくは僅かに大きい内径を有する中空円筒状(両端が貫通した中空円筒状)に形成され、その側面部に、「周方向及び中心軸方向(図中における縦方向)」の両方向に沿って所定間隔で複数の窓孔29aが形成され、この窓孔29aにより側面部が格子状になっている。
また、スクレーパ29は、格子状に形成された側面の内側部が掻取部29a1になっており、掻取部29a1が内筒2の外周面に摺動自在に当接した状態で、内筒2の外周面に嵌合している。なお、スクレーパ29は金属や合成樹脂等により形成されている。
また、スクレーパ29の一端部(図中の上端部)には、磁気吸引ブロック(磁気吸引部)11が設けられている(スクレーパ29の一端部に磁気吸引ブロック11が取り付けられている)。また、スクレーパ29の他端部(図中の下端部)から磁気吸引ブロック11の上端までの長さ寸法h10は、外筒1の「中心軸方向」の長さ寸法h2より小さくなっている(h10<h2)。
なお、図示する例では、スクレーパ29の他端部(図中の下端部)が、外筒1の筒内・底面部1aと離間した位置に配置されているが(他端部が底面1aよりも高い位置に配置されているが)、特にこれに限定されるものではない。スクレーパ29の他端部(図中の下端部)が、外筒1の筒内・底面部1aまで延設され、当該他端部が外筒1の筒内・底面部1aに当接するように配置されていても良い。
そして、第4実施形態によれば、第1実施形態と同様、磁石ユニット棒3を中心軸方向に移動させると、磁石ユニット棒3に吸引される磁気吸引ブロック11が取り付けられたスクレーパ29が、磁石ユニット棒3と同一方向に動作する。このときに、スクレーパ19の掻取部29a1が内筒2の外周側面に沿って摺動するため、内筒2に吸着した磁性物質が掻き取られる。
このように、第4実施形態によれば、磁石ユニット棒3を、内筒2中心軸方向に移動させて、内筒2から磁石ユニット棒3を取り出すと、自動的に、スクレーパ29も磁石ユニット棒3と同一方向に移動し、掻取部29a1が内筒2に吸着した磁性物質を掻き取るため、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、第4実施形態のスクレーパ29は、円筒状の一部品で形成されており、第1実施形態のスクレーパ9のように、複数の部品を組み立てた(掻取部9aを、掻取支持柱9bに嵌合して取り付けた)構成では無いため、第1実施形態のスクレーパ9と比べて、耐久性が高い構成になっている。
さらに、第4実施形態のスクレーパ19は、第1実施形態のスクレーパ9と比べて、部品点数を削減されている共に、「掻取部9aを、掻取支持柱9bに嵌合して取り付ける作業」が不要になるため、コストが低減されるという作用効果が得られる。
なお、本発明は、上述した実施形態(第1、第2、第3、第4実施形態)に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した第1実施形態では、「ろ過液入口管5」及び「ろ過液出口管6」と、「逆洗液入口管7」及び「逆洗液出口管8」とが接続されているが、特にこれに限定されるものではない。外筒1の外側に、切り替え弁などで配管を分岐させる構造を設けることにより、外筒1に、入り口管及び出口管とだけを接続する構造を採用してもよい。
また、上述した実施形態(第1、第2、第3、第4実施形態)で示した磁気吸引ブロック11は一例に過ぎない。スクレーパ9を磁石ユニット棒3と同一方向に動作させることができるものであればよく、ブロック状である必要はない。
また、上述した第1、第2実施形態では、掻取部9aがリング形状に形成されているが、特にこれに限定されるものではない。掻取部9aがリング形状ではなく、「半円状」や「1/3円状」のものを複数設ける構成であってもよい。
また、上述した第1、第2実施形態のスクレープ工程では、スクレーパ9の動作方向が磁石ユニット棒3と同一方向になっているが、磁石ユニット棒3の動作方向は一例に過ぎない。磁石ユニット棒3を内筒2から取り出す際、磁石ユニット棒3の磁力の作用によりスクレーパ9が動作し、掻取部9aが内筒2の外周側面に沿って摺動するようになっていればよい。
例えば、スクレーパ9の直進運動を回転運動に変換する機構を設け、磁石ユニット棒3を内筒2から取り出す際に、磁力の作用によりスクレーパ9が回転動作をするようになっていてもよい。また、磁石ユニット棒3の動作方向と反対方向に、スクレーパ9を動作させる反転機構を設け、スクレーパ9が磁石ユニット棒3と反対方向に動作するようになっていてもよい。
また第2実施形態の磁気フィルタW2において、スクレーパ9の代わりに第3実施形態のスクレーパ19(或いは第4実施形態のスクレーパ29)を搭載するようにしても良い。
W1、W2、W3、W4…磁気フィルタ
1…外筒
1a…底面部(外筒)
1b…上面部(外筒)
2…内筒
3…磁石ユニット棒
4…磁石
5…ろ過液入口管
6…ろ過液出口管
7…逆洗液入口管
8…逆洗液出口管
9…スクレーパ
9a…掻取部(スクレーパ)
9b…支持柱(スクレーパ)
9b1…脚部(支持柱)
11…磁気吸引ブロック
12…ろ過室
13…鉄粉排出部
13a…鉄粉排出口(鉄粉排出部)
19…スクレーパ
19a…掻取部(スクレーパ)
29…スクレーパ
29a…窓孔(スクレーパ)
29a1…掻取部(スクレーパ)

Claims (3)

  1. 同心状に配置された外筒及び内筒と、該外筒と内筒との間隙に形成されたろ過室と、該内筒の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒とを備える磁気フィルタであって、
    前記ろ過室に流入するろ過液中に混在する磁性物質は、前記内筒に収納された磁石ユニット棒の磁力により該内筒の外周側面に吸着するようになっており、
    前記ろ過室には、内筒の外周側面に摺動自在に当接する掻取部を有するスクレーパが設置され、該スクレーパの上端部には磁気吸引部が設けられており、
    前記スクレーパ及び前記磁気吸引部は、前記外筒の中心軸方向の長さの範囲内において、前記磁石ユニット棒とともに、該磁石ユニット棒と同一方向に移動し、且つ該中心軸方向に往復移動できるようになっており、
    前記外筒の中心軸方向に、前記磁石ユニット棒を移動させると、該磁石ユニット棒の磁力により前記磁気吸引部が吸引され、該磁気吸引部が設けられたスクレーパが該磁石ユニット棒と同一方向に移動し、前記掻取部が該内筒の外周側面に沿って摺動して該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るようになっていることを特徴とする磁気フィルタ。
  2. 同心状に配置された外筒及び内筒と、該外筒と内筒との間隙に形成されたろ過室と、該内筒の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒とを備える磁気フィルタの磁性物質除去方法であって、
    前記ろ過室に流入するろ過液中に混在する磁性物質は、前記内筒に収納された磁石ユニット棒の磁力により該内筒の外周側面に吸着するようになっており、
    前記ろ過室には、内筒の外周側面に摺動自在に当接する掻取部を有するスクレーパが設置され、該スクレーパの上端部には磁気吸引部が設けられており、
    前記スクレーパ及び前記磁気吸引部は、前記外筒の中心軸方向の長さの範囲内において、前記磁石ユニット棒とともに、該磁石ユニット棒と同一方向に移動し、且つ該中心軸方向に往復移動できるようになっており、
    前記内筒に収納された磁石ユニット棒を、前記内筒から引き上げて該内筒から取り出すことにより、該磁石ユニット棒の磁力により前記磁気吸引部を吸引し、該磁気吸引部が設けられたスクレーパを該磁石ユニット棒と共に上方に動作させ、前記掻取部を該内筒の外周側面に沿って摺動させて該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るスクレープ工程と、
    前記磁石ユニット棒が前記内筒から取り出された状態において、前記ろ過室に逆洗液を流入させ、前記スクレープ工程で掻き取られた磁性物質を、該逆洗液と共に前記ろ過室から排出させる逆洗工程とを有することを特徴とする磁気フィルタの磁性物質除去方法。
  3. 同心状に配置された外筒及び内筒と、該外筒と内筒との間隙に形成されたろ過室と、該内筒の筒内に出し入れ自在に収納された磁石ユニット棒とを備える磁気フィルタの磁性物質除去方法であって、
    前記ろ過室に流入するろ過液中に混在する磁性物質は、前記内筒に収納された磁石ユニット棒の磁力により該内筒の外周側面に吸着するようになっており、
    前記ろ過室には、内筒の外周側面に摺動自在に当接する掻取部を有するスクレーパが設置され、該スクレーパを動作させると該掻取部が該内筒の外周側面に沿って摺動して該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るようになっており、
    前記スクレーパには磁気吸引部が設けられ、
    前記ろ過室には排出口が設けられており、
    前記内筒に収納された磁石ユニット棒を、前記内筒から引き上げて該内筒から取り出すことにより、該磁石ユニット棒の磁力により前記磁気吸引部を吸引し、該磁気吸引部が設けられたスクレーパを該磁石ユニット棒と共に上方に動作させ、前記掻取部を該内筒の外周側面に沿って摺動させて該内筒に吸着した磁性物質を掻き取るスクレープ工程と、
    前記内筒から取り出していた前記磁石ユニット棒を引き下げて該内筒の筒内に戻すことにより、該磁石ユニット棒の磁力に吸引されている前記スクレーパを該磁石ユニット棒と共に下方に移動させて、下方に移動する該スクレーパの押し出しと重力とにより、前記スクレープ工程で掻き取られた磁性物質を、該ろ過室に残留しているろ過液と共に前記排出口から排出する排出工程とを有することを特徴とする請求項1記載の磁気フィルタの磁性物質除去方法。
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