JP6308656B2 - 電源装置及び電圧源接続判定回路 - Google Patents

電源装置及び電圧源接続判定回路 Download PDF

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本発明は電源装置に係り、特に、バッテリや大容量コンデンサ(例えば電気二重層コンデンサや電解コンデンサ)等の電圧源を負荷として接続可能な電源装置に関するものである。
電源装置において、ロードレギュレーションや負荷急変時の応答特性を改善する目的や、電源出力をオフした状態における感電を防止する目的で、比較的大きな抵抗値を有する抵抗器を電源の出力に接続することがある。このような抵抗器は、一般に「ブリーダ抵抗」と称されている。
通常、ブリーダ抵抗は電源の出力に常時接続されるが、下記の特許文献1、2には、種々の条件に応じてブリーダ抵抗を電源出力から切り離するように構成された電源装置が記載されている。特許文献1に記載されるスイッチング電源装置では、ブリーダ抵抗における定常的な電力損失を削減するため、負荷回路からの動作状態信号に応じてブリーダ抵抗が切り離される。また、特許文献2に記載されるめっき電流供給用の電源装置では、出力OFF指令時にブリーダ抵抗に流れる逆方向電流によってめっきが溶解することを防止するため、出力OFF指令の条件においてブリーダ抵抗が切り離される。
一方、特許文献3に記載される複数の直流出力を備えた直流電源装置では、誤差検出の対象となる直流出力の電圧を目標レベルの電圧まで降下させるとき、その直流出力に予め設定された期間だけブリーダ抵抗が接続される。これにより、直流出力の電圧が速やかに目標レベルまで降下するため、直流出力の電圧を目標レベルに近づける負帰還制御の空白期間が短くなり、他の直流出力における一時的な電圧低下が防止される。
特開2008−245444号公報 特開2002−285400号公報 特開平11−168882号公報
ところで電源装置には、バッテリや大容量コンデンサ等の電圧源を接続可能である。電圧源が接続された場合、電源装置の電源出力をオフしても、ブリーダ抵抗には電圧源からの電流が流れ続ける。
図22は、ブリーダ抵抗を備えた電源装置の一般的な構成を示す図である。図22に示す電源装置は、直流を出力する電源回路100と、その電源出力端子に接続されたブリーダ抵抗Rbを備える。図22(A)に示すように負荷として抵抗RLが接続されている状態で電源出力をオフすると、電源回路100の平滑用のキャパシタCoからブリーダ抵抗Rb及び抵抗RLに電流Icが流れて、キャパシタCoの電荷が放電される。これにより、電源回路100の出力電圧はほぼゼロまで降下する。これに対し、図22(B)に示すように負荷として電圧源Vbatが接続されている場合、電源出力をオフすると、電圧源Vbatからブリーダ抵抗Rbに電流Ibatが流れる。この電流Ibatによって、電圧源Vbatを構成するバッテリが強制的に放電され続けると、意図しない過放電によってバッテリが劣化してしまう可能性がある。
このような過放電を防止する方法として、例えば図23において示すように、電源出力端子と負荷を接続する電流経路にダイオードDIを設けたり、スイッチを挿入したりすることによって、負荷(電圧源)からブリーダ抵抗への逆流電流を阻止する方法が考えられる。ところが、この方法では、ダイオードDIやスイッチに大きな負荷電流が直接流れるため、その電力損失により効率が低下するという問題がある。また、ダイオードDIやスイッチにおいて生じる電圧降下によりロードレギュレーションが悪化するため、負荷の両端の電圧を検出して出力電圧の制御を行うリモートセンシング制御が必要になり、コストが増大するという問題もある。
また、過放電を防止する他の方法として、例えば図24に示す電源装置のように、ブリーダ抵抗Rbの電流経路にスイッチSWを設けて、このスイッチSWを遮断する方法が考えられる。すなわち、電源出力をオフした状態で負荷に電圧源が接続された場合に、スイッチSWを遮断して、ブリーダ抵抗Rbを電源出力端子から切り離すのである。
しかしながら、特許文献1に記載される電源装置では、負荷回路から入力される動作状態信号に応じてブリーダ抵抗が電源出力端子から切り離されるため、そのような信号を出力しないバッテリ等が接続された場合には、ブリーダ抵抗によるバッテリ等の過放電を避けられない。
他方、特許文献2に記載される電源装置では、電源出力をオフしたときにブリーダ抵抗が切り離されるため、負荷としてバッテリ等が接続されても、ブリーダ抵抗による過放電は生じない。しかしながら、電源出力端子に何も接続されていない状態で電源出力をオフしたときには、平滑用キャパシタ(図22〜図24におけるキャパシタCo)の電荷をブリーダ抵抗で放電できなくなり、電源出力をオフした後も出力電圧が降下しないという問題が生じる。
また、特許文献3に記載される電源装置は、直流出力の電圧を所定の電圧まで降下させる際に、予め設定された期間だけ一時的にブリーダ抵抗が接続されるものであり、無負荷状態で電源出力をオフした場合に平滑用キャパシタの電荷をブリーダ抵抗で放電させることを目的としたものではない。
このように、上述した従来の電源装置では、いずれも、電源出力をオフした状態で負荷に電圧源が接続されたか否かを判定できないため、ブリーダ抵抗を適切な状況で電源出力端子から切り離すことができないという問題がある。電源出力をオフした状態における電圧源の接続の有無をユーザが自分で判断し、スイッチSWの制御を手動で行う方法も考えられるが、これではユーザの人為的なミスに対処できないので、バッテリの過放電を根本的に防止できない。従って、電源出力をオフした状態における電圧源が接続されたか否かの判定は電源装置において自動的に行うことが望ましく、その判定結果に応じてブリーダ抵抗を自動的に切り離すことが望ましい。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源出力をオフしているとき、電源出力端子に負荷として電圧源が接続されている場合には、電源出力端子に接続された抵抗回路によって電圧源に放電電流が流れることを防止でき、電源出力端子に電圧源が接続されていない場合には、電源出力端子に接続されたキャパシタの電荷を抵抗回路で放電させることができる電源装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、電源装置の電源出力をオフしているとき、電圧源が電源出力端子に接続されているか否かを自動的に判定できる電圧源接続判定回路を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る電源装置は、負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有する。前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う。
本発明の第2の観点に係る電圧源接続判定回路は、電源装置が備える電源出力用の少なくとも一対の出力端子に負荷として電圧源が接続されているか否かを判定する回路であって、抵抗性を有する受動素子及び抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、前記電源装置の電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有する。前記制御回路は、前記電源装置が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う。
本発明によれば、電源出力をオフしているとき、電源出力端子に負荷として電圧源が接続されている場合には、電源出力端子に接続された抵抗回路によって電圧源に放電電流が流れることを防止でき、電源出力端子に電圧源が接続されていない場合には、電源出力端子に接続されたキャパシタの電荷を抵抗回路で放電させることができる。これにより、電源出力をオフしているとき、電源出力端子に接続されたバッテリ等の放電を防止できる。また、電源出力をオフしているとき、電源出力端子に負荷が接続されていなくても、電源出力端子に接続されたキャパシタの電荷を放電して出力電圧をほぼゼロにすることができる。
また、本発明によれば、電源装置の電源出力をオフしている場合において、電圧源が電源出力端子に接続されているか否かを自動的に判定できる。
本発明の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 電源出力をオフした後における出力電圧の時間変化の例を示す第1の図である。 第2の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 電源出力をオフした後における出力電圧の時間変化の例を示す第2の図である。 電源出力をオフした後における出力電圧の時間変化の例を示す第3の図である。 第3の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第4の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第5の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第6の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第7の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第8の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第9の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第10の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第11の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第12の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第13の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第14の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。 第15の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 第16の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 第19の実施形態に係る電源装置における起動時の動作を説明するためのフローチャートである。 ブリーダ抵抗を備えた電源装置の一般的な構成を示す図である。 負荷として接続された電圧源からブリーダ抵抗へ電流が流れることを防止するためのダイオードを設ける場合を示す図である。 ブリーダ抵抗を電源出力から切り離すことが可能な電源装置の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。図1に示す電源装置は、電源回路10と、抵抗回路20と、導通状態切換回路30と、測定回路40と、制御回路50を有する。
電源回路10は、例えばスイッチング方式やシリーズレギュレータ方式など、種々の方式の電源回路であり、最小の構成として負荷6に電源を出力するための一対の出力端子T1、T2を備える。電源回路10は、負荷6として電圧源(バッテリ、大容量コンデンサなど)も接続可能であり、例えば、電圧源の充電や放電を行うための機能を有する。図1の例における電源回路10は、交流ライン2から入力スイッチ4を介して入力される交流電圧を直流電圧に変換して出力する。なお、電源回路10における電力変換形式はAC/DC変換に限定されるものではなく、例えばDC/DC変換やその他の変換形式でもよい。
抵抗回路20は、出力端子T1、T2において負荷6と並列に接続される回路であり、図1の例では、出力端子T1、T2の間に接続された抵抗器R1を含んで構成される。抵抗回路20は、例えば、電源装置におけるロードレギュレーションや負荷急変時の応答特性を改善したり、電源出力をオフしたときや電源装置自体が動作を停止したときにおける感電を防止したりするブリーダ抵抗としての機能を有する。
導通状態切換回路30は、制御回路50の制御に従って、抵抗回路20を介した出力端子T1、T2間の導通状態を切り換える回路であり、図1の例では、抵抗器R1の電流経路に設けられたスイッチ素子SW1を含んで構成される。スイッチ素子SW1がオンのとき、出力端子T1、T2間は抵抗回路20の抵抗器R1を介して導通状態となり、スイッチ素子SW1がオフのとき、抵抗回路20を介した出力端子T1、T2間の導通は遮断される(非導通状態)。スイッチ素子SW1は、例えばMOSFETやサイリスタなどの半導体スイッチ素子、半導体スイッチ素子に駆動回路等を組み合わせたSSR(solid state relay:半導体リレー)、機械式リレーを含んでおり、制御回路50から出力される制御信号に応じてオン又はオフする。なお、通常の機械式リレーは、入力スイッチ4がオフされて電源回路10が動作を停止すると必ずオフ状態になってしまうが、機械式リレーの一種であるラッチングリレーを使用すれば、電源回路10が動作を停止しても導通状態切替回路30の導通状態を動作停止前の状態に保持することができる。
負荷6の電流経路にスイッチを挿入する場合、そのスイッチには負荷電流が流れるため、電流容量の大きなスイッチを用いる必要がある。これに対して、導通状態切替回路30のスイッチ素子SW1には、抵抗器R1において比較的小さなブリーダ電流が流れるだけであり、負荷電流に相当する電流が定常的に流れることはないため、電流容量の小さなスイッチを用いることができる。
測定回路40は、導通状態切替回路30のスイッチ素子SW1がオンのときに抵抗回路20に印加される電圧を測定する回路であり、図1の例では、出力端子T1、T2の間の電圧を測定する。電源回路10における出力電圧のフィードバック制御のために設けられたものを測定回路40として兼用してもよい。
制御回路50は、電源装置の全体的な制御を行う回路であり、ロジック回路やコンピュータなどを含んで構成される。制御回路50は、ボタン等の入力操作機器や外部装置からの入力信号OUT_CNTに応じて、電源回路10の電源出力をオン又はオフに設定する。また、制御回路50は、入力信号V_SETに応じて電源回路10の出力電圧の目標値(目標電圧)を設定したり、入力信号BR_CNTに応じて導通状態切換回路30のスイッチ素子SW1をオン又はオフに設定する。
更に制御回路50は、電源回路10が電源出力をオフした状態において、抵抗回路20の経路が導通状態となるように導通状態切換回路30のスイッチ素子SW1を制御する。そして、制御回路50は、抵抗回路20の経路が導通状態にある場合の測定回路40の測定結果に基づいて、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを判定し、電圧源が接続されていると判定した場合には、抵抗回路20の経路が非導通状態となるように導通状態切換回路30のスイッチ素子SW1を制御する(スイッチ素子SW1をオフ状態にする)。
具体的には、制御回路50は、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かの判定を行う場合、電源出力をオフした状態における抵抗回路20の導通状態の継続時間を計時し、継続時間が判定基準時間に達したときの測定回路40の測定結果に基づいて判定を行う。例えば、制御回路50は、導通状態の継続時間が判定基準時間に達したときの測定電圧値を所定のしきい値Vthと比較し、測定電圧値がしきい値Vthより高い場合、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていると判定する。
ここでしきい値Vthは、一例として、平滑キャパシタCoの容量値、抵抗回路20の抵抗値、電源回路10の出力電圧や、人体に感電を生じない低電圧等のパラメタを勘案することによって決定される。しきい値Vthは、予め決めた値を制御回路50に設定してもよいし、各パラメタの値に基づき制御回路50で算出してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。
制御回路50は、入力信号OUT_CNTに応じて電源回路10の電源出力をオフすると(ST110)、タイマー回路による計時を開始する(ST115)。例えば制御回路50は、ブリーダ抵抗としての抵抗回路20を、遅くとも電源出力をオンからオフへ切り換える直前には導通状態にしている(スイッチ素子SW1をオンさせている)ため、タイマー回路によるこの計時時間は、電源出力をオフした状態における抵抗回路20のオン状態の継続時間となる。なお、制御回路50は、電源出力をオフした後で抵抗回路20を導通状態にする場合には、抵抗回路20を非導通状態から導通状態へ切り換える際に計時を開始してもよい。制御回路50は、この計時時間(導通状態の継続時間)が判定基準時間に達したか否かを監視する(ST125)。
計時時間が判定基準時間に達すると、制御回路50は測定回路40から電圧の測定値を取得し(ST130)、この測定値を所定のしきい値Vthと比較する(ST150)。この比較は、例えば測定回路40の電圧測定値をアナログ−デジタル変換回路によってデジタル信号に変換し、メモリに予め記憶したしきい値Vthと比較することにより行ってもよいし、測定回路40の測定出力電圧と基準電圧とを比較するアナログのコンパレータを用いて行ってもよい。
この比較の結果、測定値がしきい値Vthより高いと判定した場合、制御回路50は、導通状態切換回路30のスイッチ素子SW1をオフさせて(ST160)、抵抗回路20の経路を非導通状態とするとともに、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていることを示す信号LD_ARTを出力する(ST165)。なお、電源装置は、この出力信号LD_ARTが発せられた場合にユーザへの注意を喚起する報知動作を行う報知手段(警告ランプなど)を備えていてもよい。
図3は、電源出力をオフした後における出力電圧の時間変化の例を示す図である。一点鎖線CV1は出力端子T1、T2に負荷が接続されていない場合を示し、実線CV2は出力端子T1、T2に電圧源が接続されている場合を示す。
出力端子T1、T2に負荷が接続されていない場合は、導通状態の抵抗回路20によって電源回路10の平滑キャパシタCoに溜まった電荷が放電されるため、一点鎖線CV1で示すように、出力電圧は時間の経過とともに減少する。他方、出力端子T1、T2に電圧源が接続されている場合、出力電圧は電圧源の電圧とほぼ等しくなるため、実線CV2に示すように、導通状態の抵抗回路20に電流が流れても出力電圧はほとんど低下しない。従って、例えば無負荷状態において平滑キャパシタCoの電圧がしきい値Vthよりも低くなることが見込まれる時間を判定基準時間txに設定し、この判定基準時間txに達したときの電圧測定値をしきい値Vthと比較することにより、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを正確に判定することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る電源装置によれば、電源回路10が電源出力をオフした状態において、抵抗回路20の経路が導通状態となるように導通状態切換回路30が制御され、抵抗回路20の経路が導通状態にある場合の測定回路40の測定結果に基づいて、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かが判定される。そして、この判定結果に応じて、抵抗回路20の経路が非導通状態となるように制御される。
従って、電源出力をオフしているとき、出力端子T1、T2に接続された電圧源の放電を確実に防止することができる。また、電源出力をオフしているとき、出力端子T1、T2に負荷が接続されていなくても、電源回路10の平滑キャパシタCoの電荷を放電して出力電圧をしきい値Vthよりも低い電圧にすることができる。加えて、負荷電流の経路にダイオードやスイッチを設ける必要がないため、効率やロードレギュレーションの低下を回避できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2のフローチャートに示す動作では、1つの判定基準時間txにおいて測定値としきい値Vthとの比較処理が行われるが、本実施形態に係る電源装置では、複数の判定基準時間において測定値としきい値との比較処理が行われる。
図4は、第2の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図4と図2における同一符号は、同様な処理が実施されるステップを表す。図4に示すフローチャートでは、図2に示すフローチャートに対して、ステップST166とST167が追加されている。
制御回路50は、1つの判定基準時間(例えばt1)についてステップST150の処理(測定値としきい値との比較)を行った結果として、測定値がしきい値(例えばしきい値Vth_1)より低いと判定した場合、もし次の判定基準時間が存在するならば(ST166)、タイマーの計時時間の監視対象として次の判定基準時間(例えばt2)を選択し(ST167)、ステップST125以降の処理を更に繰り返す。
一方、ステップST150の比較処理において測定値がしきい値より高いと判定した場合、制御回路50は、次の判定基準時間を待つことなく、直ちにスイッチ素子SW1をオフし(ST160)、電圧源が出力端子T1、T2に接続されていることを示す判定信号LD_ARTを出力する(ST165)。
図5は、電源出力をオフした後における出力電圧の時間変化の例を示す図であり、複数の判定基準時間(t1〜t4、tx)において測定値としきい値(Vth_1〜Vth_4、Vth_x)との比較処理が行われることを表している。図5中のしきい値(Vth_1〜Vth_4、Vth_x)は、説明のための一例である。
電源出力をオフする直前の目標電圧を「Vset」、抵抗回路20の抵抗値を「R」、平滑キャパシタCoの静電容量を「C」とすると、無負荷の状態において電源出力をオフしてから時間tが経過したときの出力電圧V(t)は、概ね次の式で表される。
V(t)=Vset・exp{−t/(R・C)} … (1)
しきい値(Vth_1〜Vth_4、Vth_x)は、図5において示すように、判定基準時間が長いほどゼロに近い値に設定される。例えば、式(1)の出力電圧V(t)に適切な値を加えた電圧値、式(1)の出力電圧V(t)に適切な係数を乗じた電圧値、時定数(R・C)に適切な余裕を加えた電圧値、人体に感電を生じない低電圧等や、これらの適当な組み合わせによって、判定基準時間ごとに適切なしきい値(Vth_1〜Vth_4、Vth_x)を選択することができる。このように、複数の判定基準時間において測定値等との比較処理に用いられるしきい値が判定基準時間ごとに異なる値に設定される点については、後述する第3の実施形態〜第14の実施形態においても同様である。
本実施形態に係る電源装置では、出力電圧が十分にゼロへ近づく判定基準時間(tx)だけでなく、それよりも短い判定基準時間(t1〜t4)において測定値としきい値(Vth_1〜Vth_4)との比較処理が行われ、測定値がこのしきい値より大きい場合(電圧源の接続を示す場合)、次の判定基準時間を待つことなく直ちに抵抗回路20の経路が非導通状態とされる。そのため、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを、より早く判定することができる。
なお、電源回路10の出力電圧に比べて低電圧の電圧源が抵抗などを介して出力端子T1、T2に接続されている場合、図6に示すように、電源出力をオフした後の出力電圧は、この電圧源の電圧まで降下したところでほぼ一定となる。出力電圧が十分にゼロへ近づく判定基準時間(tx)において測定値としきい値(Vth_x)との比較処理を行うことによって、このような電圧源の接続も確実に判定することができる。また、本実施形態に係る電源装置によれば、図6に示すような場合でも、出力電圧が十分にゼロへ近づく判定基準時間(tx)に達するよりも早い時点で、電圧源の接続を判定することが可能である。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した実施形態に係る電源装置では、入力信号V_SETに応じて電源回路10の目標電圧Vsetが変更されると、無負荷状態における出力電圧の時間変化(図3、図5、図6の一点鎖線CV1)も目標電圧Vsetに応じて変わってしまう。そのため、ステップST150(図2、図4)において測定値との比較に用いるしきい値(Vth_1、Vth_2、…)を判定基準時間ごとに決められた一定の値とすると、目標電圧Vsetが変化した場合に、電圧源の接続を正しく検出できないことがある。そこで、本実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetに応じてしきい値が調節される。
図7は、第3の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図7に示すフローチャートでは、図4に示すフローチャートに対してステップST132が追加されている。
図7のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、ステップST150において測定値との比較に用いられるしきい値(Vth_1、Vth_2、…)が、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetに応じて調節される(ST132)。
式(1)が示すように、無負荷の状態における出力電圧V(t)は目標電圧Vsetに比例する。そのため、ステップST150において測定値との比較に用いられるしきい値(Vth_1、Vth_2、…)を例えば目標電圧Vsetに比例して増減させることにより、目標電圧Vsetが種々に変更された場合でも、出力端子T1、T2における電圧源の接続を正確に判定することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
上述した第3の実施形態では、目標電圧Vsetに応じてしきい値(Vth_1、Vth_2、…)を調節しているが、式(1)において示すように、出力電圧V(t)は電源出力をオフした時点からの経過時間tに応じて変化することから、しきい値(Vth_1、Vth_2、…)の代わりに判定基準時間を目標電圧Vsetに応じて変更してもよい。すなわち、目標電圧Vsetが高いほど判定基準時間を長くすることによって、同一のしきい値(Vth_1、Vth_2、…)を用いながら、式(1)に示す出力電圧V(t)に対する測定値の相対的な大きさを判定することが可能である。
図8は、第4の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートでは、図4に示すフローチャートに対してステップST120が追加されている。
図8のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、ステップST125においてタイマーの計時時間の監視対象となる判定基準時間が、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetに応じて調節される(ST120)。
このように、目標電圧Vsetに応じて判定基準時間を調節する方法でも、出力端子T1、T2における電圧源の接続を正確に判定することができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
上述した第3の実施形態に係る電源装置では、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetに応じて、測定値との比較に用いるしきい値(Vth_1、Vth_2、…)が調節されるが、本実施形態に係る電源装置では、この目標電圧Vsetの代わりに、測定回路40の実際の電圧測定値に応じてしきい値(Vth_1、Vth_2、…)の調節が行われる。
図9は、第5の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートであり、電源出力をオフしたときの初期測定値に応じてしきい値(Vth_1、Vth_2、…)を調節する場合の動作を示す。図9に示すフローチャートでは、図7に示すフローチャートにおけるステップST110がステップST105に変更され、ステップST132がステップST134に変更されている。
図9のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、電源出力をオフしようとする際、その直前に測定回路40において電圧の初期測定値が取得され(ST105)、ステップST150において測定値と比較されるしきい値(Vth_1、Vth_2、…)は、この初期測定値に応じて調節される(ST134)。
このように、測定回路40での実際の測定値を用いてしきい値(Vth_1、Vth_2、…)を調節することによって、例えば出力電圧が過渡的に目標電圧Vsetからかい離していた場合でも、電源出力をオフした後における電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
上述した第4の実施形態に係る電源装置では、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetに応じて、測定値としきい値(Vth_1、Vth_2、…)との比較処理を実施する判定基準時間が調節されるが、本実施形態に係る電源装置では、この目標電圧Vsetの代わりに、測定回路40の実際の電圧測定値に応じて判定基準時間の調節が行われる。
図10は、第6の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートであり、電源出力をオフしたときの初期測定値に応じて判定基準時間を調節する場合の動作を示す。図10に示すフローチャートでは、図8に示すフローチャートにおけるステップST110がステップST105に変更され、ステップST120がステップST122に変更されている。
図10のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、電源出力をオフしようとする際、その直前に測定回路40において電圧の初期測定値が取得され(ST105)、ステップST125においてタイマーの計時時間の監視対象となる判定基準時間は、この初期測定値に応じて調節される(ST122)。
このように、測定回路40での実際の測定値を用いて判定基準時間を調節することによって、第5の実施形態と同様に、電源出力をオフした後における電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
上述した第1乃至第6の実施形態に係る電源装置では、いずれも、測定回路40の測定値としきい値(Vth_1、Vth_2、…)との比較結果に基づいて電圧源の接続の有無が判定されるが、本実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetと測定値との差に基づいて電圧源の接続の有無が判定される。
図11は、第7の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。
制御回路50は、入力信号OUT_CNTに応じて電源回路10の電源出力をオフすると(ST110)、タイマー回路による計時を開始する(ST115)。タイマー回路による計時時間は、電源出力をオフした状態における抵抗回路20のオン状態の継続時間となる。制御回路50は、この計時時間(導通状態の継続時間)が最初の判定基準時間に達したか否かを監視する(ST125)。
計時時間が最初の判定基準時間に達すると、制御回路50は測定回路40から電圧の測定値を取得する(ST130)。現在選択中の判定基準時間が最後の判定基準時間でないため(ST135)、制御回路50は、目標電圧Vsetと測定値との差を変化量として算出する(ST140)。制御回路50は、算出した変化量(差)としきい値とを比較する(ST152)。この変化量(差)のしきい値(以下、「しきい値(差)」と記す場合がある。)は、判定基準時間が長いほど大きな電圧差を示す値に設定される。変化量(差)としきい値(差)とを比較した結果、変化量(差)がしきい値(差)より小さいと判定した場合、制御回路50は、導通状態切換回路30のスイッチ素子SW1をオフさせて(ST160)、抵抗回路20の経路を非導通状態とするとともに、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていることを示す信号LD_ARTを出力する(ST165)。他方、変化量(差)がしきい値(差)よりも大きい場合、制御回路50は、次の判定基準時間を選択して(ST155)、ステップST125以降の処理を再度繰り返す。
ステップST135において、現在選択中の判定基準時間が最後の判定基準時間となった場合、制御回路50は、抵抗回路20の測定値をしきい値と比較する(ST170)。このしきい値には、例えば、出力電圧が十分にゼロへ近づいているか否かを判定するためのしきい値Vth_xが設定される。従って、最後の判定基準時間は、目標電圧Vsetが最も高い場合でも出力電圧が十分にゼロへ近づく程度に十分長い時間が設定される。測定値がしきい値Vth_xより高い場合、制御回路50は、導通状態切換回路30のスイッチ素子SW1をオフさせて(ST160)、抵抗回路20の経路を非導通状態とするとともに、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていることを示す信号LD_ARTを出力する。測定値がしきい値Vth_xより低い場合、制御回路50は、抵抗回路20の導通状態を維持したまま処理を終了する。
このように、目標電圧Vsetと測定値との差(電源出力をオフした後の電圧降下)をしきい値(差)と比較する方法でも、電圧源の接続の有無を正確に判定することが可能である。
<第8の実施形態>
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
既に説明したように、電源回路10の目標電圧Vsetが変更されると、出力電圧の時間変化(式(1))もこれに応じて変わるため、目標電圧Vsetと測定値との差についても、目標電圧Vsetに応じて変化することになる。時刻tにおける目標電圧Vsetと測定値との差を「ΔV(t)」とすると、これは概ね次の式で表される。
ΔV(t)=Vset・[1−exp{−t/(R・C)}] … (2)
従って、上述した第7の実施形態において変化量(差)との比較に用いるしきい値(差)を判定基準時間ごとに決められた一定の値とすると、目標電圧Vsetが変化した場合に、電圧源の接続を正しく検出できないことがある。そこで、本実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetに応じて、変化量(差)との比較に用いるしきい値(差)が調節される。
図12は、第8の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図12に示すフローチャートでは、図11に示すフローチャートに対してステップST145が追加されている。
図12のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、ステップST152において変化量(差)との比較に用いられるしきい値(差)が、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetに応じて調節される(ST145)。
式(2)が示すように、無負荷の状態における目標電圧Vsetと測定値との差ΔV(t)は、目標電圧Vsetに比例する。そのため、ステップST152において変化量(差)との比較に用いられるしきい値(差)を例えば目標電圧Vsetに比例して増減させることにより、目標電圧Vsetが種々に変更された場合でも、出力端子T1、T2における電圧源の接続を正確に判定することができる。
<第9の実施形態>
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。
上述した第8の実施形態では、目標電圧Vsetに応じてしきい値(差)を調節しているが、式(2)において示すように、目標電圧Vsetと測定値との差ΔV(t)は電源出力をオフした時点からの経過時間tに応じて変化することから、しきい値(差)の代わりに判定基準時間を目標電圧Vsetに応じて変更してもよい。すなわち、目標電圧Vsetが高いほど判定基準時間を長くすることによって、同一のしきい値(差)を用いながら、式(2)に示す差ΔV(t)に対する変化量(差)の算出値の相対的な大きさを判定することが可能である。
図13は、第9の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図13に示すフローチャートでは、図11に示すフローチャートに対してステップST120が追加されている。
図13のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、ステップST125においてタイマーの計時時間の監視対象となる判定基準時間が、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetに応じて調節される(ST120)。
このように、目標電圧Vsetに応じて判定基準時間を調節する方法でも、出力端子T1、T2における電圧源の接続を正確に判定することができる。
<第10の実施形態>
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。
上述した第7乃至第9の実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetと測定値との差が変化量として算出され、電圧源の接続の有無を判定するために用いられているが、本実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetと測定値との比が変化量として算出され、電圧源の接続の有無を判定するために用いられる。
図14は、第10の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図14に示すフローチャートでは、図11に示すフローチャートにおけるステップST140がステップST142に変更され、ステップST152がステップST153に変更される。すなわち、ステップST142において、目標電圧Vsetと測定値との比が変化量として算出される。また、ステップST153では、ステップST142で算出された変化量(比)としきい値との比較が行われる。この変化量(比)のしきい値(以下、「しきい値(比)」と記す場合がある。)は、判定基準時間が長いほど大きな電圧比を示す値に設定される。その他の処理については、概ね図11に示すフローチャートと同様である。
無負荷の状態で電源出力をオフした時点の出力電圧V(0)と、それから時間tだけ経過した時の出力電圧V(t)との比R(t)は、次の式で表される。
R(t)=V(t)/V(0)=exp{−t/(R・C)} … (3)
式(3)から分かるように、比R(t)は電源出力をオフした時点の出力電圧に依存しない。そのため、本実施形態に係る電源装置によれば、目標電圧Vsetに応じてしきい値(比)や判定基準時間を調整しなくても、電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第11の実施形態>
次に、本発明の第11の実施形態について説明する。
上述した第7の実施形態に係る電源装置では、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetと測定値との差として変化量が算出されるが、本実施形態に係る電源装置では、この目標電圧Vsetの代わりに、測定回路40の実際の電圧測定値に基づいて変化量(差)が算出される。
図15は、第11の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図15に示すフローチャートでは、図11に示すフローチャートにおけるステップST110がステップST105に変更され、ステップST140がステップST140Aに変更されている。
図15のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、電源出力をオフしようとする際、その直前に、測定回路40において電圧の初期測定値が取得され(ST105)、ステップST152においてしきい値(差)と比較される変化量(差)は、この初期測定値と判定基準時間での測定値との差として算出される(ST140A)。
このように、測定回路40での実際の測定値を用いて変化量(差)を算出することによって、例えば出力電圧が過渡的に目標電圧Vsetからかい離していた場合でも、電源出力をオフした後における電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第12の実施形態>
次に、本発明の第12の実施形態について説明する。
上述した第8の実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetと測定値の差として変化量(差)が算出されるとともに、目標電圧Vsetに応じてしきい値(差)が調節されるが、本実施形態に係る電源装置では、この目標電圧Vsetの代わりに、測定回路40の実際の電圧測定値に基づいて変化量(差)が算出され、電圧測定値に応じてしきい値(差)が調節される。
図16は、第12の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図16に示すフローチャートでは、図12に示すフローチャートにおけるステップST110がステップST105に変更され、ステップST140がステップST140Aに変更されるとともに、ステップST145がステップST147に変更されている。
図16のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、電源出力をオフしようとする際、その直前に、測定回路40において電圧の初期測定値が取得され(ST105)、ステップST152においてしきい値(差)と比較される変化量(差)は、この初期測定値と判定基準時間での測定値との差として算出される(ST140A)。また、ステップST152の比較処理で用いられるしきい値(差)は、初期測定値に応じてその大きさを調節される(ST147)。
このように、測定回路40での実際の測定値を用いて変化量(差)を算出するとともにしきい値(差)の調節を行うことにより、電源出力をオフした後における電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第13の実施形態>
次に、本発明の第13の実施形態について説明する。
上述した第9の実施形態に係る電源装置では、目標電圧Vsetと測定値の差として変化量(差)が算出されるとともに、目標電圧Vsetに応じて判定基準時間が調節されるが、本実施形態に係る電源装置では、この目標電圧Vsetの代わりに、測定回路40の実際の電圧測定値に基づいて変化量(差)が算出され、電圧測定値に応じて判定基準時間が調節される。
図17は、第13の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図17に示すフローチャートでは、図13に示すフローチャートにおけるステップST110がステップST105に変更され、ステップST140がステップST140Aに変更されるとともに、ステップST120がステップST122に変更されている。
図17のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、電源出力をオフしようとする際、その直前に、測定回路40において電圧の初期測定値が取得され(ST105)、ステップST152においてしきい値(差)と比較される変化量(差)は、この初期測定値と判定基準時間での測定値との差として算出される(ST140A)。また、ステップST125においてタイマーの計時時間の監視対象となる判定基準時間は、初期測定値に応じてその長さを調節される(ST122)。
このように、測定回路40での実際の測定値を用いて変化量(差)を算出するとともに判定基準時間の調節を行うことにより、電源出力をオフした後における電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第14の実施形態>
次に、本発明の第14の実施形態について説明する。
上述した第10の実施形態に係る電源装置では、電源出力をオフする直前の目標電圧Vsetと測定値との比として変化量が算出されるが、本実施形態に係る電源装置では、この目標電圧Vsetの代わりに、測定回路40の実際の電圧測定値に基づいて変化量(比)が算出される。
図18は、第14の実施形態に係る電源装置において電源出力をオフした場合の動作を説明するためのフローチャートである。図18に示すフローチャートでは、図14に示すフローチャートにおけるステップST110がステップST105に変更され、ステップST142がステップST142Aに変更されている。
図18のフローチャートにおいて示すように、本実施形態に係る電源装置における制御回路50では、電源出力をオフしようとする際、その直前に、測定回路40において電圧の初期測定値が取得され(ST105)、ステップST153においてしきい値(比)と比較される変化量(比)は、この初期測定値と判定基準時間での測定値との比として算出される(ST142A)。
このように、測定回路40での実際の測定値を用いて変化量(比)を算出することによって、電源出力をオフした後における電圧源の接続の有無を正確に判定することができる。
<第15の実施形態>
次に、本発明の第15の実施形態について説明する。
図1に示す電源装置において、抵抗回路20は一定の抵抗値を有する受動素子であったが、本実施形態に係る電源装置では、可変抵抗素子(トランジスタ)を用いて一定の電流が流れるように制御される。
図19は、第15の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図19に示す電源装置は、図1に示す電源装置における抵抗回路20を抵抗回路20Aに置き換えるとともに、導通状態切換回路30を導通状態切換回路30Aに置き換えたものである。図19に示す電源装置の他の構成は、図1に示す電源装置と同様である。
抵抗回路20Aは、可変抵抗素子の一例としてトランジスタQ1を含む。図19の例において、トランジスタQ1はn型MOSFETであり、ドレインが出力端子T1に接続され、ソースがシャント抵抗R2を介して出力端子T2に接続される。シャント抵抗R2はトランジスタQ1に流れる電流を検出しているが、ホール素子を用いた電流センサ等の、他の電流検出手段を用いることもできる。
導通状態切換回路30Aは、トランジスタQ1において一定の電流が流れるようにゲート電圧を制御する回路であり、図19の例において、オペアンプ31と、基準電圧源32と、シャント抵抗R2を含む。オペアンプ31の反転入力端子はトランジスタQ1のソースに接続され、非反転入力端子には基準電圧源32の基準電圧が入力される。基準電圧源32は、制御回路50の制御に従って、トランジスタQ1に所定の電流が流れるように設定された基準電圧を出力するか、又は、トランジスタQ1がオフ状態となるように設定された基準電圧を出力する。
基準電圧源32の基準電圧に応じた電流がトランジスタQ1において流れるように導通状態切換回路30Aが構成されているため、制御回路50は、基準電圧源32を制御することにより、トランジスタQ1に流れる電流を制御することができる。より具体的には、導通状態切換回路30Aは(トランジスタQ1に流れる電流値×シャント抵抗R2の抵抗値)=(基準電圧源32の電圧値)となるように動作しており、基準電圧源32の電圧を0V以下にすることによってトランジスタQ1に流れる電流を0A、即ちトランジスタQ1をオフすることができる。
また、制御回路50は、電源出力をオフした場合、上述した各実施形態において既に説明したものと同様な方法によって、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを判定する。電圧源が接続されていると判定した場合、制御回路50は、トランジスタQ1がオフ状態となるように導通状態切換回路30Aの基準電圧源32を制御する。
このように、本実施形態に係る電源装置においても、電源出力をオフした状態において出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを正確に判定することが可能であり、電圧源の放電を防止できる。また、電圧源が接続されていない場合には、抵抗回路20Aによって電源回路10の平滑キャパシタCoの電荷を放電させ、出力電圧をほぼゼロにすることができる。
なお、抵抗回路20AのトランジスタQ1は導通状態切換回路30Aによって定電流を流すように制御されることから、無負荷状態で電源出力をオフした場合における出力電圧は、平滑キャパシタCoを定電流で放電した場合の電圧と見なすことができるため、時間に比例して低下する。従って、本実施形態における電圧源の接続の判定処理を例えば図7や図11に示す方法(一定時間における電圧降下を変化量(差)としてしきい値(差)と比較する方法)により実施すれば、目標電圧Vsetを変更してもしきい値(差)や判定基準時間を調節する必要がなくなり、処理を簡易化できる。
<第16の実施形態>
次に、本発明の第16の実施形態について説明する。
上述した第15の実施形態に係る電源装置では、抵抗回路において一定の電流が流れるが、本実施形態に係る電源装置では、抵抗回路において電圧と電流の積(電力)が一定に保たれる。
図20は、第16の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。図20に示す電源装置は、図19に示す電源装置における導通状態切換回路30Aを導通状態切換回路30Bに置き換えたものであり、他の構成は図19に示す電源装置と同様である。
導通状態切換回路30Bは、トランジスタQ1において電圧と電流の積が一定に保たれるようにゲート電圧を制御する回路であり、導通状態切換回路30Aと同様なオペアンプ31とシャント抵抗R2を有するとともに除算回路33を有する。除算回路33は、制御回路50から入力される電力設定値Psを測定回路40の電圧測定値Voで割った値に比例した制御電圧を発生し、オペアンプ31の非反転入力端子に入力する。これにより、トランジスタQ1における電圧と電流の積は、電力設定値Psに応じた一定の値に保たれる。(なお(トランジスタQ1に流れる電流値×シャント抵抗R2の抵抗値)による電圧は、電圧測定値Voよりも十分に小さいものとする。)
トランジスタQ1における電圧と電流の積が電力設定値Psに応じた一定の値に保たれるように(すなわち、トランジスタQ1が定電力負荷として働くように)導通状態切換回路30Bが構成されているため、制御回路50は、電力設定値Psに基づいてトランジスタQ1における電圧と電流の積を制御することができる。より具体的には、導通状態切換回路30Bは(トランジスタQ1に流れる電流値×シャント抵抗R2の抵抗値)=(電力設定値Ps÷電圧測定値Vo)となるように動作しており、電力設定値Psの電圧を0V以下にすることによってトランジスタQ1に流れる電流を0A、即ちトランジスタQ1をオフすることができる。
制御回路50は、トランジスタQ1における電圧と電流の積を所定の値にするために、導通状態切換回路30Bの除算回路33に所定の電力設定値Psを入力する。また、制御回路50は、電源出力をオフした場合、上述した各実施形態において既に説明したものと同様な方法によって、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを判定する。電圧源が接続されていると判定した場合、制御回路50は、トランジスタQ1がオフ状態となる電力設定値Psを導通状態切換回路30Bの除算回路33に入力する。
このように、本実施形態に係る電源装置においても、電源出力をオフした状態において出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを正確に判定することが可能であり、電圧源の放電を防止できる。また、電圧源が接続されていない場合には、抵抗回路20Aによって電源回路10の平滑キャパシタCoの電荷を放電させ、出力電圧をほぼゼロにすることができる。
なお、キャパシタの静電エネルギーは電圧の自乗と静電容量に比例することから、キャパシタの静電エネルギーの変化量(差)は、電圧の自乗の変化量(差)と静電容量に比例する。また、キャパシタの静電エネルギーを一定の定電力で消費した場合(電圧と電流の積を一定に保った負荷で静電エネルギーを消費した場合)、キャパシタの静電エネルギーの変化量(差)は時間に比例し、キャパシタの初期電圧に依存しない。従って、キャパシタの静電エネルギーを一定の定電力で消費した場合、電圧の自乗の変化量(差)は静電容量と時間に比例し、キャパシタの初期電圧には依存しない。このことから、無負荷状態で電源出力をオフした場合、測定回路40において測定される平滑キャパシタCoの電圧の自乗の変化量(差)は、静電容量と時間に比例し、平滑キャパシタCoの電源出力をオフしたときの電圧には依存しない。従って、本実施形態における電圧源の接続の判定処理を例えば図7や図11のフローチャートと同様な方法(一定時間における電圧測定値の自乗の変化量(差)と所定のしきい値(差)とを比較して電圧源の接続の有無を判定する方法)により実施すれば、目標電圧Vsetを変更してもしきい値(差)や判定基準時間を調節する必要がなくなり、処理を簡易化できる。
また、本実施形態においては、トランジスタQ1の定格(二次降伏特性など)を考慮して、定電力の設定値を多段に変化させてもよいし、定電流動作と定電力動作が切り替わるようにしてもよい。
本実施形態のようにトランジスタQ1を定電力のブリーダとして働かせることにより、同じ定格電力のトランジスタQ1であっても、定抵抗や定電流のブリーダとして働かせる場合よりも早く出力電圧V(t)を低下させることができる。定抵抗や定電流のブリーダと同程度の電圧低下時間でよいのであれば、定格電力が小さくより安価なトランジスタQ1を使用することが可能になる。
また、定電力のブリーダとして、例えば印加電圧がある値を超えると定電力特性を示すPTCサーミスタのような受動素子を用いることもできる。
<第17の実施形態>
次に、本発明の第17の実施形態について説明する。
上述した各実施形態では、電源出力をオフした状態において、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていると判定した場合に、制御回路50は抵抗回路20(20A)を非導通状態とし、その後は非導通状態を維持する。
これに対して、本実施形態に係る電源装置では、電源出力をオフした状態において、抵抗回路20(20A)の経路が非導通状態であり、かつ、測定回路40による出力端子T1、T2の電圧測定値が所定の電圧より高い場合には、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かの判定を繰り返し行う。例えば、制御回路50は、抵抗回路20(20A)を一時的に導通状態としたときの測定回路40の電圧測定値に基づいて、電圧源の接続の有無を判定する。そして、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていないと判定した場合、制御回路50は、抵抗回路20(20A)の経路が導通状態となるように導通状態切換回路30(30A、30B)を制御する。
このように、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かの判定を繰り返し行うことによって、一度電圧源が接続されていると判定された場合であっても、その後に出力端子T1、T2から電圧源が取り外されたことを検出して、出力端子T1、T2の電圧を低減させることが可能となる。
また、制御回路50は、電源出力をオフした状態において、抵抗回路20(20A)の経路が導通状態となるように導通状態切換回路30(30A、30B)を制御したあと、測定回路40による出力端子T1、T2の電圧測定値が上述した所定の電圧より低いと判定したならば、抵抗回路20(20A)の経路が非導通状態となるように導通状態切換回路30(30A、30B)を制御してもよい。これにより、出力端子T1、T2の電圧が低い場合には、抵抗回路20(20A)の経路を非導通状態にしておくことができるため、出力端子T1、T2に電圧源が接続された場合の過渡的なラッシュカレントや定常的な放電を防止できる。また、平滑キャパシタCoの誘電体吸収等によって出力端子T1、T2の電圧が所定の電圧を超えた場合には、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かの判定が実施されることにより平滑キャパシタCoが放電されるため、出力端子T1、T2の電圧が所定の電圧を超えないようにすることができる。
<第18の実施形態>
次に、本発明の第18の実施形態について説明する。
上述した各実施形態では、電源出力をオフした状態において、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていないと判定した場合に、制御回路50は抵抗回路20(20A)を導通状態とし、その後は導通状態を維持する。
これに対し、本実施形態に係る電源装置では、電源出力をオフした状態において、抵抗回路20(20A)の経路が導通状態の場合、制御回路50が測定回路40による出力端子T1、T2の電圧測定値を監視し、出力端子T1、T2が所定の電圧を超えたならば、抵抗回路20(20A)の経路が非導通状態となるように導通状態切換回路30(30A、30B)を制御する。これにより、抵抗回路20(20A)の経路が導通した状態で出力端子T1、T2に電圧源が接続された場合でも、過渡的なラッシュカレントや定常的な放電を防止できる。
<第19の実施形態>
次に、本発明の第19の実施形態について説明する。
上述した各実施形態に係る電源装置では、電源出力をオンからオフへ切り替えたときの出力電圧に基づいて電圧源の接続の有無が判定されるが、本実施形態に係る電源装置では、外部からの電源供給を受けて電源装置自体が起動したときの出力電圧に基づいて判定が行われる。
図21は、本実施形態に係る電源装置における起動時の動作を説明するための図である。
入力スイッチ4をオンすると、電源回路10の入力部に交流ライン2から交流電力が供給され、電源回路10が起動する。電源回路10が起動して電源電圧を出力することにより、制御回路50が起動する(ST210)。制御回路50は、起動後の初期状態として、電源出力をオフするように電源回路10を制御するとともに、抵抗回路20の経路を導通状態とするように導通状態切換回路30を制御する(ST215)。
制御回路50は、起動後の初期状態において、測定回路40の電圧測定値を取得して(ST220)、しきい値と比較する(ST225)。このしきい値は、例えば、出力電圧がゼロに近いか否かを判定できるように設定されたしきい値Vth_xである。電圧測定値がしきい値Vth_xより低いと判定した場合、出力電圧がほぼゼロになっているため、制御回路50は抵抗回路20の導通状態を保ったまま処理を終了する。この場合、制御回路50は、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていないと判定したことになる。
他方、ステップST225において測定値がしきい値Vth_xより高いと判定した場合、制御回路50は、ステップST230以降の処理によって、電圧源の接続の有無を判定する処理を更に続行する。
ステップST225において測定値がしきい値Vth_xより高いと判定した場合、制御回路50は、タイマー回路による計時を開始する(ST230)。タイマー回路によるこの計時時間は、制御回路50の起動後に抵抗回路20の導通状態が継続していた時間を示す。制御回路50は、この計時時間(導通状態の継続時間)が判定基準時間に達したか否かを監視する(ST240)。この判定基準時間は、例えば、電源回路10の平滑キャパシタCoに蓄積される電荷が抵抗回路20によって十分に放電される時間に設定される。
計時時間が判定基準時間に達すると、制御回路50は測定回路40から再び電圧の測定値を取得し(ST245)、この測定値を所定のしきい値と比較する(ST250)。この比較の結果、測定値がしきい値より高いと判定した場合、制御回路50は、抵抗回路20の経路を非導通状態とするように導通状態切換回路30を制御するとともに(ST255)、出力端子T1、T2に電圧源が接続されていることを示す信号LD_ARTを出力する(ST260)。
このように、本実施形態に係る電源装置によれば、電源装置自体が外部からの電源供給によって起動したときの出力電圧に基づいて、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かが判定される。そのため、電源装置に電圧源が接続された状態で電源装置の電源入力がオンされた場合でも、電源装置の起動後に電圧源が抵抗回路20によって放電されることを防止できる。
なお、図21に例示するフローチャートにおいて、制御回路50は抵抗回路20の導通状態を保ったまま処理を終了しているが、出力電圧が感電等のおそれのない低電圧になっている場合は、必要に応じて、抵抗回路20の導通状態をオフとして処理を終了することも可能である。例えば抵抗回路20が図19や図20のような構成の場合、電源出力をオフして出力電圧がほぼゼロになっても電流を流そうとするので、制御回路50が抵抗回路20の導通状態を保ったまま処理を終了すると、トランジスタQ1の抵抗が最小に近い状態となる。このような状態のままで電源出力をオンすると、過渡的に抵抗回路20に想定外の大きな電流が流れてしまうことがある。よってこのような場合は、抵抗回路20の導通状態をオフとして処理を終了した方が望ましい。
<第20の実施形態>
次に、本発明の第20の実施形態について説明する。
上述した各実施形態に係る電源装置は、電源出力をオフしているときにバッテリ等の電圧源が出力端子T1、T2に接続されているか否かを判定する機能を備えているが、本実施形態に係る電源装置は、この電圧源接続判定機能を利用して、抵抗回路20が正常に機能しているか否かの判定も実施される。
制御回路50は、ボタン等の入力操作機器からの信号や外部装置から入力される信号に基づいて、出力端子T1、T2にバッテリ等の電圧源が接続されているか否かを判定する。また、制御回路50は、電源回路10が電源出力をオフした状態にあり、かつ、抵抗回路20の経路が導通状態にある場合における測定回路40の測定結果に基づいて、上述した各実施形態で説明したものと同様な電圧源接続判定処理を行い、出力端子T1、T2に電圧源が接続されているか否かを判定する。そして制御回路50は、この2つの判定結果を照合し、両者が食い違っている場合(特に、電圧源が接続されていないことを示す信号が入力されているにも関わらず、電圧源接続判定処理において電圧源が接続されていると判定された場合)、抵抗回路20が正常に働いていない(導通状態であるべきなのに非導通状態となっている)と判定し、抵抗回路20の異常を通知する信号を出力する。
このように、本実施形態に係る電源装置によれば、出力端子T1、T2にブリーダ抵抗として接続された抵抗回路20の異常の有無を的確に検出することができる。
さて、ここまで本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、更に種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態では、抵抗回路の例として抵抗器(R1)やトランジスタ(Q1)を含む回路を挙げたが、本発明はこの例に限定されない。抵抗回路は、固定抵抗素子の他にも、例えば定電流素子やサーミスタ(PTCサーミスタ等)など、抵抗性を有した種々の受動素子を含んでもよい。また、抵抗回路は、トランジスタとして例示したMOS FET以外にも、例えばバイポーラトランジスタ、IGBTなどを含んでもよい。また、機械式の可変抵抗器など、電気抵抗の制御可能な種々の可変抵抗素子を含んでもよい。さらに、抵抗回路は、そのような受動素子や可変抵抗素子の一方または両方を複数含んでいてもよい。例えば抵抗回路は、個々の素子の電流定格や電圧定格に合わせて、複数の素子を並列や直列に接続したものを含んでもよい。
上述した実施形態では、測定回路において電圧を測定する例を挙げているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態に係る電源装置では、測定回路において抵抗回路に流れる電流や抵抗回路に供給される電圧を測定し、その測定結果に基づいて、電圧源の接続の有無を判定してもよい。
上述した第15の実施形態、第16の実施形態では、抵抗回路の可変抵抗素子(トランジスタ)を定電流や定電力で動作させる例を挙げたが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、抵抗回路に含まれる可変抵抗素子が定抵抗で動作するように、導通状態切換回路の信号出力回路において制御信号を出力してもよい。
上述した実施形態に基づいて把握される本発明の技術思想に関して、以下の付記を開示する。
[付記1]
負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路と
を有する電源装置。
[付記2]
前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記1に記載の電源装置。
[付記3]
前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの電圧測定値としきい値とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記2に記載の電源装置。
[付記4]
前記電源回路は、設定された目標電圧に応じた電圧を出力可能であり、
前記制御回路は、前記目標電圧に応じて前記しきい値若しくは前記判定基準時間を調節する、
付記3に記載の電源装置。
[付記5]
前記制御回路は、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路で測定される電圧測定結果に応じて前記しきい値若しくは前記判定基準時間を調節する、
付記3に記載の電源装置。
[付記6]
前記しきい値は、前記判定基準時間が長いほどゼロ電圧に近い値に設定される、
付記3乃至5のいずれか一項に記載の電源装置。
[付記7]
前記電源回路は、設定された目標電圧に応じた電圧を出力可能であり、
前記制御回路は、前記電源回路が前記目標電圧に応じた電圧を出力する状態から電源出力をオフした状態に変わった後、前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの電圧測定値と前記目標電圧との差若しくは比に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記2に記載の電源装置。
[付記8]
前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
前記制御回路は、前記目標電圧に応じて調節したしきい値と前記差とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記7に記載の電源装置。
[付記9]
前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
前記制御回路は、前記目標電圧に応じて前記判定基準時間の長さを調節し、前記導通状態の継続時間が前記調節した判定基準時間に達したときの前記測定回路の電圧測定値と前記目標電圧との差を所定のしきい値と比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記7に記載の電源装置。
[付記10]
前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果と、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路で測定される測定結果とに応じた、少なくとも1つの測定結果の変化量に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記1に記載の電源装置。
[付記11]
前記制御回路は、前記判定基準時間の開始と終了の際に前記測定回路においてそれぞれ取得される電圧測定値の差若しくは比を前記変化量として取得する、
付記10に記載の電源装置。
[付記12]
前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
前記制御回路は、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路において取得される電圧測定値に応じて調節したしきい値と前記差とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記11に記載の電源装置。
[付記13]
前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
前記制御回路は、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路において取得される電圧測定値に応じて前記判定基準時間の長さを調節し、前記調節した判定基準時間の開始と終了の際に前記測定回路においてそれぞれ取得される電圧測定値の差を所定のしきい値と比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記11に記載の電源装置。
[付記14]
前記しきい値は、前記判定基準時間が長いほど大きな電圧差を示す値に設定される、
付記8、9、12又は13に記載の電源装置。
[付記15]
前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
前記制御回路は、所定のしきい値と前記比とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記7又は11に記載の電源装置。
[付記16]
前記しきい値は、前記判定基準時間が長いほど大きな電圧比を示す値に設定される、
付記15に記載の電源装置。
[付記17]
前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の電流を流し、
前記制御回路は、所定のしきい値と前記差とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記7又は11に記載の電源装置。
[付記18]
負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備え、設定された目標電圧に応じた電圧を出力可能な電源回路と、
抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続され、導通状態において電圧と電流の積を一定に保つ抵抗回路と、
前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路と
を有する電源装置。
[付記19]
前記制御回路は、前記電源回路が前記目標電圧に応じた電圧を出力する状態から電源出力をオフした状態に変わった後、前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの電圧測定値の自乗と、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路で測定される電圧測定値の自乗若しくは前記目標電圧の自乗との差を算出し、当該算出した差と所定のしきい値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記18に記載の電源装置。
[付記20]
前記電源回路が外部からの電源の供給を受けて起動した後、前記電源回路が電源出力をオフした状態を保ち、かつ、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
付記1に記載の電源装置。
[付記21]
前記測定回路は、前記少なくとも一対の出力端子の電圧を測定可能であり、
前記制御回路は、電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が非導通状態であり、かつ、前記測定回路による前記少なくとも一対の出力端子の電圧測定値が所定の電圧より高い場合、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を繰り返し行い、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されていないと判定したら、前記抵抗回路の経路が導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する、
付記1に記載の電源装置。
[付記22]
前記制御回路は、電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御したあと、前記測定回路による前記少なくとも一対の出力端子の電圧測定値が前記所定の電圧より低いと判定したならば、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する、
付記21に記載の電源装置。
[付記23]
前記測定回路は、前記少なくとも一対の出力端子の電圧を測定可能であり、
前記制御回路は、電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態の場合、前記測定回路による前記少なくとも一対の出力端子の電圧測定値を監視し、前記電圧測定値が前記所定の電圧を超えたならば、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する、
付記1に記載の電源装置。
[付記24]
前記制御回路は、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されていないことを示す信号を入力しているときには、前記電源回路が電源出力をオフした状態にあり、かつ、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記抵抗回路の動作が正常か否かを判定し、当該判定結果を示す信号を出力する、
付記1乃至23のいずれか一項に記載の電源装置。
[付記25]
前記受動素子は、固定抵抗素子、定電流素子及びサーミスタの少なくとも1つを含む、
付記1乃至24のいずれか一項に記載の電源装置。
[付記26]
前記スイッチ回路は、半導体スイッチ素子及び機械式リレーの少なくとも1つを含む、
付記1乃至25のいずれか一項に記載の電源装置。
[付記27]
前記信号出力回路は、前記抵抗回路に流れる電流、前記抵抗回路に供給される電力若しくは前記抵抗回路の抵抗が一定となるように前記可変抵抗素子の抵抗を制御する制御信号を出力する、
付記1乃至26のいずれか一項に記載の電源装置。
[付記28]
電源装置が備える電源出力用の少なくとも一対の出力端子に負荷として電圧源が接続されているか否かを判定する電圧源接続判定回路であって、
抵抗性を有する受動素子及び抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
前記電源装置の電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路と
を有する電圧源接続判定回路。
6…負荷、10…電源回路、20、20A…抵抗回路、30、30A…導通状態切換回路、40…測定回路、50…制御回路、T1、T2…出力端子、Co…平滑キャパシタ、R1…抵抗器、Q1…トランジスタ

Claims (29)

  1. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    電源装置。
  2. 前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの電圧測定値としきい値とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項に記載の電源装置。
  3. 前記電源回路は、設定された目標電圧に応じた電圧を出力可能であり、
    前記制御回路は、前記目標電圧に応じて前記しきい値若しくは前記判定基準時間を調節する、
    請求項に記載の電源装置。
  4. 前記制御回路は、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路で測定される電圧測定結果に応じて前記しきい値若しくは前記判定基準時間を調節する、
    請求項に記載の電源装置。
  5. 前記しきい値は、前記判定基準時間が長いほどゼロ電圧に近い値に設定される、
    請求項2乃至4のいずれか一項に記載の電源装置。
  6. 前記電源回路は、設定された目標電圧に応じた電圧を出力可能であり、
    前記制御回路は、前記電源回路が前記目標電圧に応じた電圧を出力する状態から電源出力をオフした状態に変わった後、前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの電圧測定値と前記目標電圧との差若しくは比に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項に記載の電源装置。
  7. 前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
    前記制御回路は、前記目標電圧に応じて調節したしきい値と前記差とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項に記載の電源装置。
  8. 前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
    前記制御回路は、前記目標電圧に応じて前記判定基準時間の長さを調節し、前記導通状態の継続時間が前記調節した判定基準時間に達したときの前記測定回路の電圧測定値と前記目標電圧との差を所定のしきい値と比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項に記載の電源装置。
  9. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記電源回路が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果と、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路で測定される測定結果とに応じた、少なくとも1つの測定結果の変化量に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    電源装置。
  10. 前記制御回路は、前記判定基準時間の開始と終了の際に前記測定回路においてそれぞれ取得される電圧測定値の差若しくは比を前記変化量として取得する、
    請求項に記載の電源装置。
  11. 前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
    前記制御回路は、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路において取得される電圧測定値に応じて調節したしきい値と前記差とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項10に記載の電源装置。
  12. 前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
    前記制御回路は、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路において取得される電圧測定値に応じて前記判定基準時間の長さを調節し、前記調節した判定基準時間の開始と終了の際に前記測定回路においてそれぞれ取得される電圧測定値の差を所定のしきい値と比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項10に記載の電源装置。
  13. 前記しきい値は、前記判定基準時間が長いほど大きな電圧差を示す値に設定される、
    請求項7、8、11又は12に記載の電源装置。
  14. 前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の抵抗を有し、
    前記制御回路は、所定のしきい値と前記比とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項6又は10に記載の電源装置。
  15. 前記しきい値は、前記判定基準時間が長いほど大きな電圧比を示す値に設定される、
    請求項14に記載の電源装置。
  16. 前記抵抗回路は、前記導通状態において一定の電流を流し、
    前記制御回路は、所定のしきい値と前記差とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項6又は10に記載の電源装置。
  17. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備え、設定された目標電圧に応じた電圧を出力可能な電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続され、導通状態において電圧と電流の積を一定に保つ抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路と
    を有する電源装置。
  18. 前記制御回路は、前記電源回路が前記目標電圧に応じた電圧を出力する状態から電源出力をオフした状態に変わった後、前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの電圧測定値の自乗と、前記判定基準時間が開始する際に前記測定回路で測定される電圧測定値の自乗若しくは前記目標電圧の自乗との差を算出し、当該算出した差と所定のしきい値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    請求項17に記載の電源装置。
  19. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記電源回路が外部からの電源の供給を受けて起動した後、前記電源回路が電源出力をオフした状態を保ち、かつ、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    電源装置。
  20. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記測定回路は、前記少なくとも一対の出力端子の電圧を測定可能であり、
    前記制御回路は、電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が非導通状態であり、かつ、前記測定回路による前記少なくとも一対の出力端子の電圧測定値が所定の電圧より高い場合、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を繰り返し行い、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されていないと判定したら、前記抵抗回路の経路が導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する、
    電源装置。
  21. 前記制御回路は、電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御したあと、前記測定回路による前記少なくとも一対の出力端子の電圧測定値が前記所定の電圧より低いと判定したならば、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する、
    請求項20に記載の電源装置。
  22. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記測定回路は、前記少なくとも一対の出力端子の電圧を測定可能であり、
    前記制御回路は、電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態の場合、前記測定回路による前記少なくとも一対の出力端子の電圧測定値を監視し、前記電圧測定値が所定の電圧を超えたならば、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する、
    電源装置。
  23. 前記制御回路は、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されていないことを示す信号を入力しているときには、前記電源回路が電源出力をオフした状態にあり、かつ、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記抵抗回路の動作が正常か否かを判定し、当該判定結果を示す信号を出力する、
    請求項1乃至22のいずれか一項に記載の電源装置。
  24. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されていないことを示す信号を入力しているときには、前記電源回路が電源出力をオフした状態にあり、かつ、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記抵抗回路の動作が正常か否かを判定し、当該判定結果を示す信号を出力する
    源装置。
  25. 前記受動素子は、固定抵抗素子、定電流素子及びサーミスタの少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至24のいずれか一項に記載の電源装置。
  26. 前記スイッチ回路は、半導体スイッチ素子及び機械式リレーの少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至25のいずれか一項に記載の電源装置。
  27. 前記信号出力回路は、前記抵抗回路に流れる電流、前記抵抗回路に供給される電力若しくは前記抵抗回路の抵抗が一定となるように前記可変抵抗素子の抵抗を制御する制御信号を出力する、
    請求項1乃至26のいずれか一項に記載の電源装置。
  28. 負荷に電源を出力するための少なくとも一対の出力端子を備えた電源回路と、
    抵抗性を有する受動素子及び電気抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源回路が電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記信号出力回路は、前記抵抗回路に流れる電流、前記抵抗回路に供給される電力若しくは前記抵抗回路の抵抗が一定となるように前記可変抵抗素子の抵抗を制御する制御信号を出力する
    源装置。
  29. 電源装置が備える電源出力用の少なくとも一対の出力端子に負荷として電圧源が接続されているか否かを判定する電圧源接続判定回路であって、
    抵抗性を有する受動素子及び抵抗を制御可能な可変抵抗素子の少なくとも1つを含み、前記少なくとも一対の出力端子において前記負荷と並列に接続される抵抗回路と、
    前記受動素子の電流経路に設けられたスイッチ素子、及び、前記可変抵抗素子の制御信号を出力する信号出力回路の少なくとも1つを含み、前記抵抗回路を介した前記少なくとも一対の出力端子間の導通状態を切り換える導通状態切換回路と、
    前記抵抗回路に印加される電圧、前記抵抗回路に流れる電流、及び、前記抵抗回路に供給される電力の少なくとも1つを測定する測定回路と、
    前記電源装置の電源出力をオフした状態において、前記抵抗回路の経路が導通状態にあるように前記導通状態切換回路を制御し、前記抵抗回路の経路が導通状態にある場合の前記測定回路の測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記抵抗回路の経路が非導通状態となるように前記導通状態切換回路を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記電源装置が電源出力をオフした状態において前記抵抗回路の導通状態の継続時間が少なくとも1つの判定基準時間に達したときに前記測定回路で測定される少なくとも1つの測定結果に基づいて、前記少なくとも一対の出力端子に電圧源が接続されているか否かの前記判定を行う、
    電圧源接続判定回路。
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