JP6308390B2 - 樹脂成形品の成形方法 - Google Patents
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Description
したがって、本発明の樹脂成形品の成形方法によれば、特殊な基材を用いず、強化繊維として使用する長繊維の長さや含有割合などに制限がなく、母材に必要な長繊維の長さを選択して成形品に十分な強度を持たせることができ、リブ、ボス部などを有する部品として必要な細かい形状の成形品を成形でき、汎用性に優れた高品質の成形品を提供することができるとともに、生産性の向上及び成形品コストの低減化を図ることができる。
図1〜図6は本発明の実施形態に係る樹脂成形品の成形方法を実施する金型及び熱可塑性繊維強化樹脂を示すものである。
本実施形態の成形方法により成形される樹脂成形品11は、一体成形されたリブ形状部もしくはボス形状部などの凸形状部12を有しており、該凸形状部12は、所定の厚さ及び高さで、成形品本体13の表面から突出している。
先端ピストン部43aは、通気性を有する素材である多孔質金属によって製作され、基端ピストン部43bは、内部に真空引き(減圧引き)用通路44を有する筒状の真空引き構造体に形成されており、真空引き用通路44は、先端ピストン部43aと外部との間を連通し、図5の矢印で示すように、樹脂成形品11の凸形状部12を真空引きするための真空ポンプ(図示せず)などの減圧手段に接続されている。
しかも、凸形状部12への真空引きにおける減圧の大きさは、図6の破線で示すように、時間の経過に伴って一定の割合で単調に増加する必要はなく、図6の実線もしくは一点鎖線で示すように、熱可塑性繊維強化樹脂1を金型2の凸成形部41の深い部分に流動させる工程の後半(例えば、加圧終了前)に所定時間減圧を大きくするような過程を有していれば良い。
すなわち、本実施形態の成形方法は、主として、(i)上型3を上昇させて開いた状態にある金型2に熱可塑性繊維強化樹脂1を供給する工程と、(ii)上型3を下降させて熱可塑性繊維強化樹脂1を加圧流動させる工程と、(iii)上型3を上昇させて金型2を開き、樹脂成形品11を取り出す工程とを含んでいる。
(i)熱可塑性繊維強化樹脂1を供給する工程において、予め熱可塑性繊維強化樹脂1を融点まで加熱し、図2に示すように、溶融した熱可塑性繊維強化樹脂1を図外の供給手段で下型4の凹部4a内に入れる。
そして、上型3を更に下降させて熱可塑性繊維強化樹脂1への加圧を続けると、図5に示すように、ピストン43の先端ピストン部43aが金型通路42内を摺動して金型2の端部である下型4の下面に到達する。この時点で、図示しない減圧手段によりピストン43の裏側である基端ピストン部43bから先端ピストン部43aを介して凸形状部12への真空引きを所定時間にわたり行い、要求された凸成形部12を有する樹脂成形品11を成形する。
したがって、本発明の樹脂成形品11の成形方法によれば、強度を高める効果を有する長繊維や粘度の高い樹脂の使用が可能となり、かつ長繊維の流動性を促進して長繊維の分布状態や等方性を維持することが可能となり、リブ形状部、ボス形状部などの細かな形状の凸形状部12を有する高強度の樹脂成形品11を成形することができる。しかも、従来技術のような特殊基材を用いる必要がなく、かつ強化繊維として使用する長繊維の長さや含有割合などに制限がなく、母材に必要な長繊維の長さを選択して樹脂成形品11に十分な強度を持たせることができ、汎用性に優れた高品質の樹脂成形品11を低コストで得ることができる。
例えば、既述の実施の形態では、繊維強化樹脂として熱可塑性繊維強化樹脂1が使用されているが、熱可塑性素材以外の繊維強化樹脂も使用することが可能である。また、既述の実施の形態では、下型4に凸成形部41が設けられているが、上型3に凸成形部41が設けられ、もしくは上下型3,4に凸成形部41が設けられていても良い。さらに、上型3が移動するために下降及び上昇するだけでなく、下型4が移動するために上昇及び下降しても良い。
2 金型
3 上型
4 下型
11 樹脂成形品
12 凸形状部
13 成形品本体
41 凸成形部
42 金型通路
43 ピストン
43a 先端ピストン部
43b 基端ピストン部
44 真空引き用通路
Claims (4)
- 上型及び下型を備え、凸成形部が設けられた金型に繊維形態が不連続の繊維強化樹脂を供給する工程と、前記上型もしくは前記下型を移動させて前記繊維強化樹脂を加圧し、前記繊維強化樹脂を前記金型の形状に合わせて流動させる工程と、前記上型もしくは前記下型を移動させて前記金型を開き、凸形状部を有する樹脂成形品を取り出す工程を含む樹脂成形品の成形方法において、
前記金型には、前記凸形状部の形状に対応した金型通路と該金型通路内を摺動可能なピストンとが設けられ、これら金型通路及びピストンによって前記凸成形部が構成され、前記ピストンは、前記上型の前記繊維強化樹脂への加圧初期には前記繊維強化樹脂の母材面の位置に合わせてもしくは前記母材面の位置から出て配置されており、
前記繊維強化樹脂を流動させる工程において、前記ピストンが前記金型通路内を前記金型の端部方向へ向かって摺動されることを特徴とする樹脂成形品の成形方法。 - 上型及び下型を備え、凸成形部が設けられた金型に繊維形態が不連続の繊維強化樹脂を供給する工程と、前記上型もしくは前記下型を移動させて前記繊維強化樹脂を加圧し、前記繊維強化樹脂を前記金型の形状に合わせて流動させる工程と、前記上型もしくは前記下型を移動させて前記金型を開き、凸形状部を有する樹脂成形品を取り出す工程を含む樹脂成形品の成形方法において、
前記金型には、前記凸形状部の形状に対応した金型通路と該金型通路内を摺動可能なピストンとが設けられ、これら金型通路及びピストンによって前記凸成形部が構成され、前記ピストンは、前記上型の前記繊維強化樹脂への加圧初期には前記繊維強化樹脂の母材面の位置に合わせてもしくはその近くに配置されており、
前記繊維強化樹脂は、熱可塑性繊維強化樹脂であり、
前記繊維強化樹脂を供給する工程において、前記繊維強化樹脂は、融点まで加熱された後に前記金型に供給され、
前記繊維強化樹脂を流動させる工程において、前記上型もしくは前記下型が前記繊維強化樹脂に接触して加圧を開始したときに、前記ピストンが前記金型通路内を前記金型の端部方向へ向かって摺動され、
前記樹脂成形品を取り出す工程において、前記繊維強化樹脂が冷却された後に前記金型が開かれることを特徴とする樹脂成形品の成形方法。 - 前記ピストンは、通気性を有する素材によって形成されており、
前記繊維強化樹脂を流動させる工程において、前記ピストンが前記金型の端部まで摺動した後に、前記ピストンの裏側から前記ピストンを介して前記凸形状部への減圧引きが行われることを特徴とする請求項1また2に記載の樹脂成形品の成形方法。 - 前記凸形状部への減圧引きは、前記繊維強化樹脂を流動させる工程の後半に減圧を大きくする過程を有していることを特徴とする請求項3に記載の樹脂成形品の成形方法。
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