JP6307390B2 - 乾き度測定装置及び乾き度測定方法 - Google Patents

乾き度測定装置及び乾き度測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、過熱蒸気の状態を正確に把握する乾き度測定装置及び乾き度測定方法に関する。
水は沸点に達した後、水蒸気ガス(気相部分:飽和蒸気)と、水滴(液相部分:飽和水)とが混合した湿り蒸気となる。ここで、湿り蒸気に対する水蒸気ガスの重量比を、「乾き度」という。例えば、水蒸気ガスと水滴とが半分ずつ存在すれば、乾き度は0.5となる。また、水滴が存在せず、水蒸気ガスのみが存在する場合は、乾き度は1.0となる。熱交換器等において、湿り蒸気が保有する顕熱と潜熱とを有効に利用することや、水蒸気タービンにおいて、タービン翼の腐食を防止すること等の観点から、湿り蒸気の乾き度を1.0に近い状態にすることが望まれている。そのため、乾き度を測定する様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1記載の発明は、配管に設けられた圧力調節弁の前後で全エンタルピに変化がないことを利用して、圧力調節弁の前後の湿り蒸気流量及び圧力に基づき、飽和蒸気表を用いて飽和水エンタルピと飽和蒸気エンタルピとを求めて、乾き度を算出する技術に関する。
また、特許文献2記載の発明は、乾き度を高速に測定するため、(a)湿り蒸気に光を照射する発光体と、(b)湿り蒸気を透過した光を受光する受光素子と、(c)湿り蒸気の温度又は圧力を測定する環境センサと、(d)湿り蒸気を透過した光の強度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係を、温度又は圧力毎に保存する関係記憶部と、(e)受光素子による光の強度の測定値と、環境センサによる温度又は圧力の測定値と前記関係とに基づき、湿り蒸気の乾き度の値を特定する乾き度特定部とを備える乾き度測定装置に関する。
特開平8−312908号公報 特開2013−092457号公報
上記特許文献1や特許文献2に記載された発明において、過熱蒸気領域の蒸気の状態を測定する際には、蒸気の乾き度は定義上0%〜100%(0〜1)の範囲であることから、乾き度は当該範囲の上限である100%と測定される。
ところで、媒体の乾き度が0%、すなわち媒体が全て液相部分となっている温度領域では、加えられるエネルギーは顕熱として媒体の温度が上昇して沸点に達する。沸点に達すると気体である飽和蒸気が発生し、乾き度が上昇する。この乾き度が100%に達するまでは、加えられるエネルギーは潜熱となって蒸気の発生に費やされ、媒体の温度自体は沸点のまま維持される。
ところが、乾き度が100%、すなわち媒体が全て気相部分(飽和蒸気)となってから加えられるエネルギーは顕熱となり、蒸気の温度が沸点を超えて上昇するようになる。このような温度領域が過熱蒸気領域である。過熱蒸気領域では、媒体は全て気相状態であるため、蒸気の温度が沸点を超えて上昇しても、乾き度の定義としては乾き度100%以上にならない。そのため、過熱蒸気領域の蒸気の状態を物理的に把握するためには、乾き度に併せて他の物理量を参照するか、他の物理量を乾き度に換算することにより、100%より大きい乾き度として再定義する必要がある。
ここで、過熱蒸気領域に入る前の潜熱から顕熱に移行する際の乾き度100%(当該明細書では「臨界乾き度」と称する)の飽和蒸気は、ボイラー等の熱交換器において効率が最もよいため、臨界乾き度となるように蒸気の乾き度を制御することは工業的に有意なものである。
そこで、本発明は、過熱蒸気の状態を適切に把握することを目的の一つとする。
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る乾き度測定装置は、測定対象の蒸気の乾き度を測定する乾き度測定部と、前記蒸気の温度を検出する温度センサと、測定された前記乾き度と、前記蒸気の臨界乾き度と、を比較する第1比較部と、前記第1比較部の比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力部と、を備え、前記出力部は、測定された前記乾き度が前記臨界乾き度と同一である場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する。
また、上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る乾き度測定装置は、測定対象の蒸気の乾き度を測定する乾き度測定部と、前記蒸気の温度を検出する温度センサと、検出された前記温度と、前記蒸気の臨界温度と、を比較する温度比較部と、前記温度比較部の比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力部と、を備え、前記出力部は、検出された前記温度が前記臨界温度より大きい場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する。
さらに、上記課題を解決するために、本発明一側面に係る乾き度測定方法は、測定対象の蒸気の乾き度を測定する測定ステップと、前記蒸気の温度を検出する検出ステップと、測定された前記乾き度と、前記蒸気の臨界乾き度と、を比較する乾き度比較ステップと、前記乾き度比較ステップの比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力ステップと、を含み、前記出力ステップは、測定された前記乾き度が前記臨界乾き度と同一である場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する。
さらにまた、上記課題を解決するために、本発明一側面に係る乾き度測定方法は、測定対象の蒸気の乾き度を測定する測定ステップと、前記蒸気の温度を検出する検出ステップと、検出された前記温度と、前記蒸気の臨界温度と、を比較する温度比較ステップと、前記温度比較ステップの比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力ステップと、を含み、前記出力ステップは、検出された前記温度が前記臨界温度より大きい場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する。
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
本発明によれば、乾き度に加えて蒸気の温度を併用して蒸気の状態を測定するように構成したので、過熱蒸気の状態を適切に把握することができる。
標準大気圧における水の状態変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る乾き度測定装置の模式図である。 本発明の実施形態に係る蒸気の乾き度と温度との相関関係を示すグラフである。 本発明の第1A実施形態に係る乾き度測定装置において温度又は乾き度を出力する処理を示すフローチャートである。 本発明の第1B実施形態に係る乾き度測定装置において温度又は乾き度を出力する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る蒸気の乾き度と温度との相関関係を示すグラフである。 本発明の第2A実施形態に係る乾き度測定装置において蒸気を冷却する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2B実施形態に係る乾き度測定装置において蒸気を加熱する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2C実施形態に係る乾き度測定装置において蒸気を冷却する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
(定義)
本明細書で使用する主たる用語を以下のとおりに定義する。
「蒸気」:各実施形態では、水蒸気のことを意味するが、気相部分と液相部分との二相状態となる物質の蒸気であればよく、水蒸気に限定されない。
「乾き度」:蒸気中の気相部分の重量割合のことをいう。乾き度[%]=100[%]−湿り度[%]の関係がある。
「湿り蒸気」:乾き度χが0−100[%]の蒸気をいう。
「飽和蒸気」:湿り蒸気の気相部分をいう。乾き飽和蒸気(飽和乾き蒸気)ともいう。また、乾き度が100%(液相部分がゼロ)の蒸気のことをいう。
「飽和水」:湿り蒸気の液相部分をいう。また、乾き度が0%(気相部分がゼロ)の蒸気のことをいう。
「飽和温度」:飽和蒸気の温度をいう。たとえば、標準大気圧において、水の飽和温度は100℃である。
「過熱温度」:飽和温度より高い温度をいう。
「過熱蒸気」:過熱温度をもつ蒸気をいう。
「光の強度」(光強度):光(電磁波)の強さを表す物理量をいい、その称呼や単位に限定はない。例えば、放射強度、光度、光量子束密度など、それぞれ単位が異なるが相互に換算可能な物理量である。
「吸光度」:光が湿り蒸気中を通過した際に光の強度がどの程度弱まるかを示す無次元量であり、光学密度ともいう。吸光度といっても光の吸収のみならず、散乱や反射により光の強度が弱まる場合も含む。
(原理説明)
図1を参照しながら、本発明の原理を説明する。図1は、標準大気圧における水の状態変化を示すグラフである。
図1に示すように、標準大気圧下においては、水は沸点(100℃)、すなわち飽和温度(臨界温度)に達した後、液相部分と気相部分とが混合し、共存態にある湿り蒸気となる。そして、飽和蒸気から過熱蒸気になる界面(臨界)状態にまで熱エネルギーが加えられた場合、すなわち(湿り)蒸気の液相部分が0(ゼロ)になった場合に、蒸気の乾き度は100%(臨界乾き度)となる。なお、乾き度は、潜熱の比エンタルピに対する、湿り蒸気の比エンタルピと飽和液の比エンタルピとの差の比、として定義されてもよい。
図1において円R1は、蒸気が乾き度80%及び温度100℃の状態であることを示している。また、図1において円R2は、蒸気が乾き度100%(臨界乾き度)及び温度100℃(臨界温度)の状態であることを示している。さらに、図1において円R3は、ある蒸気が乾き度100%及び温度(100℃より大)の状態であることを示している。なお、媒体が水であり圧力が標準大気圧である場合に沸点(臨界温度)は100℃であり、媒体が異なると、また、圧力が異なると、沸点が変化する。たとえば、圧力が標準大気圧より低くなると、沸点も低下し、圧力が大気圧より高くなると、沸点も上昇する。
ここで、工業的応用の現場では、ある蒸気についてより理想的な乾き度100%(臨界乾き度)となるように、又はより100%(臨界乾き度)に近づけるように制御することが求められている。臨界乾き度の蒸気が求められる理由は、乾き度が臨界乾き度より低い蒸気(液相部分がゼロより大きい蒸気)は加熱効率が低下する他、輸送配管において輸送効率が低下するというデメリットがあり、乾き度が臨界乾き度より高い蒸気(液相部分がゼロの蒸気)、すなわち過熱蒸気は、配管内で長時間曝されると、配管を酸化するといったデメリットがあるためである。
例えば、円R1に対応する蒸気は、乾き度80%及び温度100℃であることがわかるため、乾き度80%を乾き度100%(臨界乾き度)又は100%(臨界乾き度)に近づけるように、円R1に対応する蒸気を加熱することで上記要求に応えることができる。
一方で、過熱蒸気領域の蒸気(図1において円R3に対応する蒸気)の状態を測定する際には、上記したとおり、蒸気の乾き度の測定範囲は定義上0%〜100%(0〜1)であることから、乾き度は100%と測定される。過熱蒸気領域では、気相状態が全てであるため、蒸気の温度が沸点を超えて上昇しても、乾き度の定義としては乾き度100%以上にならない。そのため、過熱蒸気領域の蒸気の状態を物理的に把握するためには、乾き度に併せて他の物理量(たとえば温度)を参照するか、他の物理量を乾き度に換算することにより、比エンタルピの上昇に対応させて100%より大きい乾き度として再定義する必要がある。
なお、検出又は測定された他の物理量(温度)を乾き度に換算する方法として以下が挙げられる。例えば、乾き度を、臨界乾き度、検出された温度、及び臨界温度を用いて、以下の式(1)のような関係式として記述することにより、臨界乾き度100%を超えて線形的に変化するように再定義をすることができる。このように、過熱蒸気領域においてもパラメータとして乾き度のみを測定可能とし、過熱蒸気領域に入る界面である臨界乾き度、すなわち、乾き度100%、沸点100℃(水・大気圧下の場合)に制御することができる。

乾き度χ=臨界乾き度×(検出温度/臨界温度) …(1)
但し、検出温度>100℃

したがって、換算部105は、式(1)を用いる場合には、臨界乾き度、検出された温度、及び臨界温度を代入し乾き度χを求めることができる。
以下、上記原理に鑑み本発明の各実施形態を説明する。第1実施形態では、蒸気の測定された乾き度又は検出された温度を有効なものとして出力する乾き度測定装置について説明する。特に、第1A実施形態では、蒸気の測定された乾き度と臨界乾き度とを比較することによって、検出された温度を蒸気の過熱温度として出力し、又は、測定された乾き度を蒸気の乾き度として出力することについて説明する。第1B実施形態では、蒸気の検出された温度と臨界温度とを比較することによって、検出された温度を蒸気の過熱温度として出力し、又は、測定された乾き度を蒸気の乾き度として出力することについて説明する。
<第1実施形態>
(構成)
図2は、本発明の実施形態に係る乾き度測定装置1の模式図である。図2に示すように、第1実施形態に係る乾き度測定装置1は、例示的に、発光部11、受光部12、温度センサ30、及びコンピュータ装置100を備えて構成される。また、コンピュータ装置100は、例示的に、機能ブロックとして、乾き度測定部101、乾き度比較部103A、温度比較部103B、換算部105、出力部107、温度差算出部109A、及び乾き度差算出部109Bを備えて構成される。なお、上述した機能ブロックは、所定のソフトウェアプログラムをコンピュータ装置100が実行することにより機能的に実現される。
発光部11は、所定の波長の光を射出する発光手段である。例えば、発光部11としては、発光ダイオード、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ、レーザ発振器、蛍光放電管、低圧水銀灯、キセノンランプ、及び電球等が使用可能である。
発光部11には、入射側筒21を接続してもよい。入射側筒21は、配管20の側壁を貫通して設けられ、配管20の側壁に設けられた光透過性のガラス窓(不図示)に接続される。例えば、入射側筒21により伝搬された光は、入射側筒21の端部から入射開口A1を介して光経路Lに沿って配管20の内部に進入する。入射側筒21には、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Poly(methyl methacrylate))からなるプラスチック光ファイバ、及び石英ガラスからなるガラス光ファイバ等が使用可能であるが、発光部11が発した光を伝搬可能であれば、これに限定されない。
配管20は、測定対象となる湿り蒸気及び/又は過熱蒸気(蒸気)が流通する配管である。配管20には、入射側筒21から照射され、配管20の内部の蒸気を透過又は反射した光が射出開口A2を介して進入する射出側筒22を接続してもよい。射出側筒22は、配管20の側壁を貫通して設けられ、配管20の側壁に設けられた光透過性のガラス窓(不図示)に接続される。射出側筒22の端部は、配管20の径方向での入射側筒21の端部と対向している。射出側筒22は、配管20のガラス窓を介して光経路Lに沿って配管20内部の蒸気を透過又は反射した光を受光部12に導くことが可能に構成されている。
なお、配管20の側壁に入射側筒21を設けずに光入射部11を接近させて設けてもよく、配管20の側壁に射出側筒22を設けずに受光部12を接近させて設けてもよい。配管20は、乾き度測定装置1の一部の構成であるとしてもよく、乾き度測定装置1の一部の構成ではないとしてもよい。
受光部12は、配管20内の蒸気を透過又は反射した光を受けて、光の強度及び/又は吸光度を計測する計測手段である。例えば、受光部12としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等の光電変換素子を使用可能である。受光部12は、蒸気を透過又は反射した光の強度に応じた光強度信号Sdをコンピュータ装置100に出力する。
また、受光部12として、分光光度計など、光の強度及び/又は吸光度に対応する出力が得られる光学的計測機器を適用することも可能である。この場合、分光光度計は蒸気を透過又は反射した光の吸光度に応じた吸光度信号Saをコンピュータ装置100に出力する。
受光部12として分光光度計を用いる場合、具体的に、分光光度計は、蒸気を透過又は反射する光の強度に基づいて、吸光度を演算し、吸光度信号Saとして出力する。ここで、吸光度Aは、入射光強度をI0、受光した光の強度をIとすると、式(2)のように定義される。

吸光度A=−log10(I/I0) …(2)

以上より、蒸気を透過する光の強度を計測できれば、一義的に吸光度Aが特定される。
なお、受光部12に吸光度Aを出力させる代わりに、コンピュータ装置100が光の強度を含む光強度信号Sdを入力し、式(2)に基づいて吸光度Aを計算するように構成してもよい。
また、本実施形態においては、受光部12は一つのみ設けられているが、受光部12は二つ以上あってもよく、受光部12の数に特に制限はない。さらに、受光部12については、蒸気を透過又は反射する光の強度に対応する物理量を出力可能であれば、任意の構成が適用可能である。
温度センサ30は、配管20に配置されている。配管20内の蒸気の温度tを検出して温度tに応じた温度信号Stとしてコンピュータ装置100に出力する。さらに、配管20内の蒸気の温度は配管20の中心軸に近づくにつれ高くなり、配管20の側面に近づくにつれ低くなる。よって、温度センサ30は、上記した配管20内の温度勾配に基づいて蒸気の温度を計測することもできる。なお、温度センサ30と同様に配管20に配置されている圧力センサ50は、配管20内の蒸気の圧力pを検出して圧力pに応じた圧力信号Spとしてコンピュータ装置100に出力する。そして、コンピュータ装置100は、当該圧力信号Spに基づいて蒸気の温度を算出するように構成されていてもよい。
乾き度測定部101は、測定された光の強度又は吸光度に基づいて蒸気の乾き度を測定する機能ブロックである。具体的に、通常、湿り蒸気の乾き度は、気相部分の光の強度IV、液相部分の光の強度IWを用いて、以下の式(3)のような関係式として記述することができる。また、湿り蒸気の乾き度は、気相部分の光の吸光度AV、液相部分の光の吸光度AWを用いて、以下の式(4)のような関係式として記述することができる。

乾き度χ=IV/(IV+IW) …(3)
乾き度χ=AV/(AV+AW) …(4)

したがって、乾き度測定部101は、式(1)を用いる場合には、気相部分の光の強度、液相部分の光の強度を代入し乾き度χを求めることができる。また、乾き度測定部101は、式(2)を用いる場合には、気相部分の光の吸光度、液相部分の光の吸光度を代入し、乾き度χを求めることができる。
乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された測定対象の蒸気の乾き度と、設定乾き度と、を比較する機能ブロックである。具体的には、乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された乾き度と、上記蒸気の乾き度が臨界乾き度(乾き度100%)であることを示す設定乾き度と、を比較する。
温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された測定対象の蒸気の温度(又は、圧力センサ50により検出された圧力に基づいて算出された温度)と、設定温度と、を比較する機能ブロックである。具体的には、温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された測定対象の蒸気の温度と、上記蒸気の温度が臨界温度(例えば温度100℃)であることを示す設定温度と、を比較する。
換算部105は、検出又は測定された他の物理量(たとえば温度)を乾き度に換算する機能ブロックである。具体的には、上記したとおり、換算部105は、式(1)を用いる場合には、臨界乾き度、検出された温度、及び臨界温度を代入し乾き度χを求める(再定義する)。
出力部107は乾き度比較部103A及び温度比較部103Bの少なくとも一方の比較の結果に基づいて、測定乾き度を蒸気の乾き度として出力し又は検出された温度を蒸気の過熱温度として出力する機能ブロックである。
図3は、本発明の実施形態に係る蒸気の乾き度と温度との相関関係を示すグラフである。図3において太い実線は、蒸気の乾き度の変化を示している。また、図3において細い実線は、蒸気の温度の変化を示している。図3において、たとえば、測定対象の蒸気が点P1及び点P2の状態であるとき、温度100℃であり乾き度は0%である。また、蒸気(湿り蒸気)が点P3及び点P4の状態であるとき、温度100℃であり乾き度は50%である。さらに蒸気が点P5の状態であるとき、温度100℃(臨界温度)であり乾き度は100%(臨界乾き度)である。さらにまた、蒸気(過熱蒸気)が点P6及び点P7の状態であるとき、温度120℃であり乾き度は便宜上100%である。なお、この場合、換算部105は、上記式(1)を用いて、乾き度を検出温度(120℃)に用いて乾き度120%を求める。そして、出力部107は、求められた乾き度120%を蒸気の乾き度として出力する。
(動作)
図4を参照して第1A実施形態の動作について説明する。図4は、本発明の第1A実施形態に係る乾き度測定装置において温度又は乾き度を出力する処理を示すフローチャートである。
まず、乾き度測定部101は、蒸気の乾き度を測定する(ステップSP1)。例えば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態で推移している場合、乾き度測定部101は、蒸気の乾き度を100%、すなわち臨界乾き度であると測定する。一方、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態で推移している場合、乾き度測定部101は、蒸気の乾き度を50%であると測定する。
次に、温度センサ30は、蒸気の温度を検出する(ステップSP2)。例えば、蒸気の状態が、図3において点P6および点P7の状態で推移している場合、温度センサ30は、蒸気の温度を120℃と検出する。一方、蒸気の状態が、図3において点P3および点P4の状態で推移している場合、温度センサ30は、蒸気の温度を100℃と検出する。
次に、乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された乾き度と臨界乾き度(乾き度100%)とを比較する(ステップSP3)。例えば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態で推移している場合、乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された乾き度(100%)と臨界乾き度(乾き度100%)とを比較する。一方、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態で推移している場合、乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された乾き度(50%)と臨界乾き度(乾き度100%)とを比較する。
ここで、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態(温度:120℃,乾き度:100%)である場合、乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された乾き度(100%)が臨界乾き度(乾き度100%)と同一であると判断し(ステップSP4)、ステップSP5Aに進む。一方で、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態(温度:100℃,乾き度:50%)である場合は、乾き度比較部103Aは、乾き度測定部101により測定された乾き度(50%)が臨界乾き度(乾き度100%)より小さいと判断し(ステップSP4)、ステップSP5Bに進む。
次に、出力部107は、検出された温度を蒸気の温度として出力し(ステップSP5A)、又は測定された乾き度を蒸気の乾き度として出力する(ステップSP5B)。たとえば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態である場合、出力部107は、検出された温度(120℃)を蒸気の過熱温度として出力する。一方、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態である場合、測定された乾き度(50%)を蒸気の乾き度として出力する。
次に、図5を参照して第1B実施形態の動作について説明する。図5は、本発明の第1B実施形態に係る乾き度測定装置において温度又は乾き度を出力する処理を示すフローチャートである。
まず、乾き度測定部101は、蒸気の乾き度を測定する(ステップSP111)。例えば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態で推移している場合、乾き度測定部101は、蒸気の乾き度を100%、すなわち臨界乾き度であると測定する。一方、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態で推移している場合、乾き度測定部101は、蒸気の乾き度を50%であると測定する。
次に、温度センサ30は、蒸気の温度を検出する(ステップSP12)。例えば、蒸気の状態が、図3において点P6および点P7の状態で推移している場合、温度センサ30は、蒸気の温度を120℃と検出する。一方、蒸気の状態が、図3において点P3および点P4の状態で推移している場合、温度センサ30は、蒸気の温度を100℃と検出する。
次に、温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された温度と臨界温度(100℃)とを比較する(ステップSP13)。例えば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態で推移している場合、温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された温度(120℃)と臨界温度(100℃)とを比較する。一方、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態で推移している場合、温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された温度(100℃)と臨界温度(100℃)とを比較する。
ここで、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態(温度:120℃,乾き度:100%)である場合、温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された温度(120℃)が臨界温度(100℃)より大きいと判断し(ステップSP14)、ステップSP15A又はステップSP14−1に進む。一方で、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態(温度:100℃,乾き度:50%)である場合は、温度比較部103Bは、温度センサ30により検出された温度(100℃)が臨界温度(100℃)と同一であると判断し(ステップSP14)、ステップSP15Bに進む。
ここで、換算部105は、検出された温度を乾き度に換算する(ステップSP14−1)。たとえば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態(温度:120℃,乾き度:100%)である場合に、温度比較部103Bが、温度センサ30により検出された温度(120℃)が臨界温度(100℃)より大きいと判断すると、換算部105は、検出された温度を乾き度に換算する(ステップSP14−1)。例えば、換算部105は、上記したとおり、上記式(1)を用いて、検出された温度(120℃)を乾き度に換算する。上記式(1)を用いると、換算乾き度は、120%となる。
次に、出力部107は、検出された温度を蒸気の温度として出力し(ステップSP15A)、測定された乾き度を蒸気の乾き度として出力し、(ステップSP15B)、又は換算された乾き度を蒸気の乾き度として出力する(ステップSP15C)。たとえば、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態である場合、出力部107は、検出された温度(120℃)を蒸気の過熱温度として出力する。また、蒸気の状態が図3において点P6及び点P7の状態である場合、出力部107は、換算された乾き度(120%)を蒸気の乾き度として出力する。一方、蒸気の状態が図3において点P3及び点P4の状態である場合、測定された乾き度(50%)を蒸気の乾き度として出力する。
(効果)
以上より、第1実施形態によれば、乾き度に加えて蒸気の温度を併用して蒸気の状態を測定するように構成したので、過熱蒸気の状態を適切に把握することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態では、出力された温度又は乾き度に基づいて蒸気を加熱又は冷却する乾き度測定装置について説明する。特に、第2A実施形態では、出力された温度と上記臨界温度との差に基づいて蒸気を冷却することについて説明する。第2B実施形態では、出力された乾き度と上記臨界乾き度との差に基づいて蒸気を加熱することについて説明する。第2C実施形態では、換算後、出力された乾き度と上記臨界乾き度との差に基づいて蒸気を冷却することについて説明する。
(構成)
図1の温度差算出部109Aは、出力部107により出力された過熱温度と、蒸気の臨界温度と、の差を算出する機能ブロックである。温度差算出部109Aは、算出した当該差に対応する温度差信号Sdifを後述する冷却器40Aに出力する。
乾き度差算出部109Bは、出力部107により出力された乾き度と、臨界乾き度と、の差を算出する機能ブロックである。乾き度差算出部109Bは、算出した当該差に対応する乾き度差信号Sdifを後述する冷却器40A又は加熱器40Bに出力する。
冷却器40Aは、蒸気を冷却する装置である。冷却器40Aは、出力部107により出力された過熱温度が上記臨界温度になるように蒸気を冷却する。例えば、出力部107により出力された温度が120℃であり、臨界温度が100℃である場合、冷却器40Aは、過熱温度120℃の蒸気が臨界温度100℃になるように冷却を行う。そして、冷却器40Aは、温度差算出部109Aにより算出された温度差に対応する温度差信号Sdifに基づいて、上記温度差を小さくするように蒸気を冷却する。
また、冷却器40Aは、換算部105により換算され、出力部107により出力された乾き度(再定義された100%より大きい乾き度)が臨界乾き度になるように蒸気を冷却する。例えば、換算部105により換算され、出力部107により出力された乾き度が120%であり、臨界乾き度が100%である場合、冷却器40Aは、乾き度120%の蒸気が臨界乾き度100%になるように冷却を行う。また、冷却器40Aは、乾き度差算出部109Bにより算出された乾き度に対応する乾き度差信号Sdifに基づいて、上記乾き度差を小さくするように蒸気を冷却する。
加熱器40Bは、蒸気を加熱する装置である。加熱器40Bは、出力部107により出力された乾き度が上記臨界乾き度になるように前記蒸気を加熱する。たとえば、出力部107により出力された乾き度が50%であり、臨界乾き度が100%である場合、加熱器40Aは、乾き度50%の蒸気が、臨界乾き度100%になるように加熱をする。また、乾き度算出部109Bにより算出された乾き度差に対応する乾き度差信号Sdifに基づいて上記乾き度差を小さくするように蒸気を加熱する。
冷却器40A及び加熱器40Bは、これらが一体となった加熱冷却装置として乾き度測定装置1に備えられてよく、それぞれが独立した装置として乾き度測定装置1に備えられてよい。また、冷却器40A及び加熱器40Bは、乾き度測定装置1とは別体の装置として構成されていてもよい。
図6は、本発明の実施形態に係る蒸気の乾き度と温度との相関関係を示すグラフである。図3と同様に、図6において太い実線は、蒸気の乾き度の変化を示しており、細い実線は、蒸気の温度の変化を示している。図6において、たとえば、蒸気(湿り蒸気)が点P3及び点P4の状態であるとき、温度100℃であり乾き度は50%である。また、蒸気が点P5の状態であるとき、温度100℃であり乾き度は100%である。さらに、蒸気(過熱蒸気)が点P6及び点P7の状態であるとき、温度120℃であり乾き度は100%(便宜上100%が与えられる)である。
(動作)
図7を参照して第2A実施形態の動作について説明する。図7は、本発明の第2A実施形態に係る乾き度測定装置において蒸気を冷却する処理を示すフローチャートである。特に、図7のフローチャートは、図4及び図5のAから継続して行われる処理フローを示している。
Aに続き、まず、温度差算出部109Aは、出力部107により出力された過熱温度と、蒸気の臨界温度と、の差を算出する(ステップSP6A又はSP16A)。
次に、たとえば図6の矢印A2に示すように、冷却器40Aは、上記差に基づいて蒸気を冷却する(ステップSP7A又はSP17A)。
次に、図8を参照して第2B実施形態の動作について説明する。図8は、本発明の第2B実施形態に係る乾き度測定装置において蒸気を加熱する処理を示すフローチャートである。特に、図8のフローチャートは、図4及び図5のBから継続して行われる処理フローを示している。
Bに続き、まず、乾き度差算出部109Bは、出力部107により出力された乾き度と、臨界乾き度と、の差を算出する(ステップSP6B又はSP16B)。
次に、たとえば図6の矢印A1に示すように、加熱器40Bは、上記差に基づいて蒸気を加熱する(ステップSP7B又はSP17B)。
図9を参照して第2C実施形態の動作について説明する。図9は、本発明の第2C実施形態に係る乾き度測定装置において蒸気を冷却する処理を示すフローチャートである。特に、図9のフローチャートは、図5のCから継続して行われる処理フローを示している。
Cに続き、まず、乾き度差算出部109Bは、出力部107により出力された乾き度(換算部105により換算された乾き度)と、蒸気の臨界乾き度と、の差を算出する(ステップSP16C)。
次に、たとえば図6の矢印A2に示すように、冷却器40Aは、上記差に基づいて蒸気を冷却する(ステップSP17C)。
(効果)
以上より、第2実施形態によれば、乾き度に加えて蒸気の温度を併用して蒸気の状態を測定するように構成したので、過熱蒸気の状態を適切に把握できることに加え、当該状態に応じて当該蒸気を制御することにより、当該蒸気の乾き度を理想的な値(臨界乾き度)に制御することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良(たとえば、各実施形態を組み合わせること、各実施形態の一部の構成を省略すること)され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。本発明は、上記第1実施形態及び第2実施形態に限定されることなく、種々に組み合わせることができ、変形して適用することが可能であり、各実施形態が有する各構成要素についても、種々に組み合わせることができ、変形して適用することが可能である。たとえば、コンピュータ装置100は、圧力センサ50により検出された配管20内の蒸気の圧力pに基づいて蒸気の(臨界)温度又は(臨界)乾き度を計測するように構成されていてもよい。
また、乾き度測定装置1は、出力部107により出力される温度および乾き度を表示装置(不図示)やスピーカ(不図示)を介して出力するように構成されていてもよい。
さらにまた、各実施形態の各乾き度測定部101は、光の強度又は吸収度に基づいて乾き度を測定する過程において、飽和蒸気の量や飽和水の量も求めることができるように構成されていてもよい。
またさらに、図4,5,7,及び8に示すフローチャートの各ステップは必ずしも図示されているステップの通りに実行されなくてよい。例えば、図4において、SP1とSP2は処理の順番が逆であってもよいし、並行して同時に処理されてもよい。
なお、本実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
測定対象の蒸気の乾き度を測定する乾き度測定部と、
前記蒸気の温度を検出する温度センサと、
検出された前記温度と、前記蒸気の臨界温度と、を比較する温度比較部と、
前記温度比較部の比較の結果に基づいて、検出された前記温度を乾き度に換算する換算部と、
換算された前記乾き度を前記蒸気の乾き度として出力する出力部と、を備え、
前記換算部は、検出された前記温度が前記臨界温度より大きい場合に、検出された前記温度を乾き度に換算する、
乾き度測定装置。
(付記2)
出力された前記乾き度が前記臨界乾き度になるように前記蒸気を冷却する冷却器をさらに備える、
付記1に記載の乾き度測定装置。
1 乾き度測定装置
11 発光部
12 受光部
20 配管
21 入射側筒
22 射出側筒
30 温度センサ
40A 冷却器
40B 加熱器
50 圧力センサ
100 コンピュータ装置
101 乾き度測定部
103A 乾き度比較部
103B 温度比較部
105 換算部
107 出力部
109A 温度差算出部
109B 乾き度差算出部

Claims (10)

  1. 測定対象の蒸気の乾き度を測定する乾き度測定部と、
    前記蒸気の温度を検出する温度センサと、
    測定された前記乾き度と、前記蒸気の臨界乾き度と、を比較する乾き度比較部と、
    前記乾き度比較部の比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力部と、を備え、
    前記出力部は、測定された前記乾き度が前記臨界乾き度と同一である場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する、
    乾き度測定装置。
  2. 前記出力部は、測定された前記乾き度が前記臨界乾き度より小さい場合に、測定された前記乾き度を前記蒸気の乾き度として出力する、
    請求項1に記載の乾き度測定装置。
  3. 出力された前記過熱温度が臨界温度になるように前記蒸気を冷却する冷却器をさらに備える、
    請求項1又は請求項2に記載の乾き度測定装置。
  4. 出力された前記乾き度が前記臨界乾き度になるように前記蒸気を加熱する加熱器をさらに備える、
    請求項2に記載の乾き度測定装置。
  5. 測定対象の蒸気の乾き度を測定する乾き度測定部と、
    前記蒸気の温度を検出する温度センサと、
    検出された前記温度と、前記蒸気の臨界温度と、を比較する温度比較部と、
    前記温度比較部の比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力部と、を備え、
    前記出力部は、検出された前記温度が前記臨界温度より大きい場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する、
    乾き度測定装置。
  6. 前記出力部は、検出された前記温度が前記臨界温度と同一である場合に、測定された前記乾き度を前記蒸気の乾き度として出力する、
    請求項5に記載の乾き度測定装置。
  7. 出力された前記過熱温度が前記臨界温度になるように前記蒸気を冷却する冷却器をさらに備える、
    請求項5又は請求項6に記載の乾き度測定装置。
  8. 出力された前記乾き度が臨界乾き度になるように前記蒸気を加熱する加熱器をさらに備える、
    請求項6に記載の乾き度測定装置。
  9. 測定対象の蒸気の乾き度を測定する測定ステップと、
    前記蒸気の温度を検出する検出ステップと、
    測定された前記乾き度と、前記蒸気の臨界乾き度と、を比較する乾き度比較ステップと、
    前記乾き度比較ステップの比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力ステップと、を含み、
    前記出力ステップは、測定された前記乾き度が前記臨界乾き度と同一である場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する、
    乾き度測定方法。
  10. 測定対象の蒸気の乾き度を測定する測定ステップと、
    前記蒸気の温度を検出する検出ステップと、
    検出された前記温度と、前記蒸気の臨界温度と、を比較する温度比較ステップと、
    前記温度比較ステップの比較の結果に基づいて、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する出力ステップと、を含み、
    前記出力ステップは、検出された前記温度が前記臨界温度より大きい場合に、検出された前記温度を前記蒸気の過熱温度として出力する、
    乾き度測定方法。
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