JP2014029307A - 蒸気熱量測定装置および蒸気熱量測定方法 - Google Patents

蒸気熱量測定装置および蒸気熱量測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸気熱量を高速に測定できるようにする。
【解決手段】測定対象の湿り蒸気に光を照射し、前記湿り蒸気を透過した光の受光強度に基づいて前記湿り蒸気の乾き度を測定する乾き度計10と、前記湿り蒸気の流量を測定する流量計20と、乾き度計10の測定値と流量計20の測定値とに基づいて、前記湿り蒸気の熱量を求める演算手段300と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、測定技術に係り、例えば湿り蒸気の熱量を測定する技術に関する。
水は沸点に達した後、水蒸気ガス(気相部分)と、水滴(液相部分)と、が混合した湿り蒸気となる。ここで、湿り蒸気に対する水蒸気ガスの重量比を、「乾き度」という。例えば、水蒸気ガスと、水滴と、が半分ずつ存在すれば、乾き度は0.5となる。また、水滴が存在せず、水蒸気ガスのみが存在する場合は、乾き度は1.0となる。熱交換器等において、湿り蒸気が保有する顕熱と、潜熱と、を有効に利用することや、水蒸気タービンにおいて、タービン翼の腐食を防止すること、等の観点から、湿り蒸気の乾き度を1.0に近い状態にすることが望まれている。そのため、乾き度を測定する様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1は、配管に設けられた圧力調節弁の前後で全エンタルピーに変化がないことを利用して、圧力調節弁の前後の湿り蒸気流量及び圧力に基づき、飽和蒸気表を用いて飽和水エンタルピーと、飽和蒸気エンタルピーと、を求めて、乾き度を算出する技術を開示している。
特開平8−312908号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、測定対象の湿り蒸気を二相状態から気相状態に状態変化させ、さらに測定対象を気相状態で安定化させる必要があるため、乾き度の測定に時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、乾き度を高速に測定し、乾き度と蒸気流量とから蒸気熱量を求めることが可能な蒸気熱量測定装置および蒸気熱量測定方法を提供することを目的の1つとする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
本発明の蒸気熱量計測装置の一態様は、(a)測定対象の湿り蒸気を透過した光の受光強度に基づいて前記湿り蒸気の乾き度を測定する乾き度計と、(b)前記湿り蒸気の流量を測定する流量計と、(c)前記乾き度計の測定値と前記流量計の測定値とに基づいて前記湿り蒸気の熱量を求める演算手段と、を備える。
ここで、前記乾き度計は、複数の波長の光を前記湿り蒸気に照射する発光体と、前記湿り蒸気を透過した前記複数の波長の光のそれぞれを受光する受光素子と、を備え、前記演算手段は、受光した前記複数の波長のそれぞれの受光強度に基づき前記乾き度を算出する乾き度算出部を備える、ようにしてもよい。
また、前記乾き度算出部は、前記流量計の測定値から前記湿り蒸気の単位時間当たりの質量を求め、前記質量と前記乾き度計の測定値とに基づいて前記湿り蒸気の単位時間当たりの熱量を算出する、ようにしてもよい。
さらに、前記蒸気熱量計測装置の一態様は、前記湿り蒸気の温度又は圧力を計測する環境センサと、前記湿り蒸気を透過した光の強度と、前記湿り蒸気の乾き度と、の関係を温度又は圧力毎に記憶する関係記憶部と、を更に備え、前記乾き度計は、1又は複数の波長の光を前記湿り蒸気に照射する発光体と、前記湿り蒸気を透過した光を受光する受光素子と、を備え、前記演算手段は、前記受光素子における前記光の受光強度と、前記環境センサの計測値と、前記関係と、に基づいて、前記乾き度を特定する乾き度特定部を備える、ようにしてもよい。
また、前記乾き度計が照射する複数の波長の光は、水素結合数が0の場合の水分子の吸光ピークが表れる第1の波長と、水素結合数が1の場合の水分子の吸光ピークが表れる第2の波長と、前記第1及び第2の波長とは異なる第3の波長と、を含む、ようにしてもよい。
さらに、本発明の蒸気熱量測定方法の一態様は、湿り蒸気に光を照射することと、前記湿り蒸気を透過した光の受光強度に基づいて前記湿り蒸気の乾き度を測定することと、前記湿り蒸気の流量を測定することと、前記測定された乾き度及び流量に基づいて前記湿り蒸気の熱量を求めることと、を含む。
第1の実施形態に係る蒸気熱量測定装置の一例を示す図である。 標準大気圧における水の状態変化を示すグラフである。 水分子のクラスタの模式図である。 乾き度に依存する水分子の状態を示す模式図である。 水分子のクラスタが有する平均水素結合数と、温度と、の関係の例を示すグラフである。 水分子の吸収スペクトルの例を示すグラフである。 単独で存在する水分子の模式図である。 1つの水素結合で結合している2つの水分子の模式図である。 2つの水素結合で結合している3つの水分子の模式図である。 吸光スペクトルの例を示すグラフである。 蒸気の比エンタルピーと、吸光度と、の比の例を示すグラフである。 第2の実施形態に係る蒸気熱量測定装置の一例を示す図である。 湿り蒸気への加熱量と、湿り蒸気を透過した光の強度と、の関係の例を示すグラフである。 その他の実施態様のバリエーションを説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
〔1〕第1の実施形態
第1の実施形態に係る蒸気熱量測定装置(蒸気熱量測定システムといってもよい。)は、図1に示すように、例示的に、配管等のパイプ21を通過する湿り蒸気の乾き度(χ)を測定する乾き度センサ(乾き度計)10と、パイプ21を通過する湿り蒸気の流量(Q)を測定する流量計20と、演算部300と、を備える。
乾き度センサ10は、例示的に、光学的手法を用いて乾き度χを測定するセンサであって、湿り蒸気に光を照射する発光体11と、湿り蒸気を透過した光を受光する受光素子12とを備える。発光体11は、1又は複数の波長の光を湿り蒸気に照射する。したがって、受光素子12は、湿り蒸気を通過した1又は複数の波長の光を受光する。
演算部300は、例示的に、乾き度(χ)算出部301、質量算出部302及び蒸気熱量(H)算出部303を備える。なお、演算部300は、CPU等の演算能力を備えた演算手段の一例である。
乾き度算出部301は、受光素子12で受光した光の強度に基づいて、パイプ21を通過する湿り蒸気の乾き度χを算出する。
質量算出部302は、流量計20の測定値Qから単位時間(例えば1秒)当たりの湿り蒸気の質量(m)を算出する。具体的に、蒸気流量Qと質量mとの間には以下の式(1)で示される関係がある。
Q[m3/s]=m[kg/s]×v(乾き度χ′の比体積)[m3/kg]
=m×{v′+χ(v″−v′)} ・・・(1)
ここで、v′は飽和水の比体積(単位質量当たりの物質の体積)を表し、v″は飽和蒸気の比体積を表す。これら比体積v′及びv″の値は既知の値である。
したがって、質量算出部302は、上記式(1)により、流量計の測定値Qから湿り蒸気の単位時間当たりの質量m[kg/s]を算出することができる。
蒸気熱量算出部303は、単位時間当たりの蒸気総熱量Hを例えば下記の式(2)により算出する。
H={h′+χ(h″−h′)}×m ・・・(2)
ここで、h′は飽和水の比エンタルピーを表し、h″は飽和蒸気の比エンタルピーを表す。これら比エンタルピーh′及びh″の値は既知の値である。
式(2)に式(1)から求められるmを代入すると、以下の式(3)が得られる。
したがって、流量計20の測定値Qと乾き度センサ10の測定値χとが求まれば、質量mが求まり、ひいては単位時間当たりの蒸気総熱量Hが求まることになる。
(乾き度センサ10による乾き度χの光学的測定原理)
図2に示すように、水は沸点に達した後、液滴としての水と、蒸気と、が混合し、共存態にある湿り蒸気となる。ここで、湿り蒸気全量に対する、蒸気の比を、「乾き度」という。したがって、飽和蒸気の乾き度は1となり、飽和液の乾き度は0となる。あるいは、乾き度は、潜熱の比エンタルピーに対する、湿り蒸気の比エンタルピーと飽和液の比エンタルピーとの差の比、としても定義される。
水は、水分子どうしが形成する水素結合の数の違いにより、相が変化する。湿り蒸気においては、水分子どうしは、水素結合を介して結合し、図3に示すように、クラスタを形成しうる。図4及び図5に示すように、乾き度が0の湿り蒸気におけるクラスタが有する平均水素結合数は、大気圧下で、例えば2.13である。クラスタが有する平均水素結合数は、乾き度が1に近づくにつれて減少し、単独で存在する水分子が増加する傾向にある。
図6は、水分子が示す吸収スペクトルの一例である。図7に示すように単独で存在する水分子は、1840又は1880nmにピークを有する吸収スペクトルを与える。図8に示すように1つの水素結合で結合している2分子の水分子は、1910nmにピークを有する吸収スペクトルを与える。図9に示すように2つの水素結合で結合している3分子の水分子は、1950nmにピークを有する吸収スペクトルを与える。水分子が形成するクラスタに含まれる水素結合数が増えるほど、吸収スペクトルのピークの波長は長くなる傾向にある。
図1に示す発光体11は、例えば、少なくとも2つの異なる波長の光を発する。一例を挙げると、少なくとも2つの異なる波長の1つは、水素結合数が0の場合の水分子の吸光ピークが表れる波長(例えば1880nm)であり、他の波長は、水素結合数が1の場合の水分子の吸光ピークが表れる波長(例えば1910nm)である。このように、発光体11が発する光は、複数の波長のそれぞれにおける吸光度が、クラスタにおける水分子どうしが形成した水素結合の数と相関するよう、設定される。
発光体11は、異なる波長の光を発する複数の発光素子を備えてよい。あるいは、発光体11は、広波長帯域の光を発してもよい。発光体11には、発光ダイオード、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ、レーザ発振器、蛍光放電管、低圧水銀灯、キセノンランプ、及び電球等が使用可能である。
発光体11には、光導波路31を接続してよい。光導波路31は、発光体11が発した光を、パイプ21の内部に伝搬する。例えば、光導波路31は、パイプ21の側壁を貫通している。あるいは、パイプ21の側壁に光透過性の窓を設け、窓に光導波路31を接続してもよい。
光導波路31で伝搬された光は、光導波路31の端部からパイプ21の内部に進入する。光導波路31には、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Poly(methyl methacrylate))からなるプラスチック光ファイバ、及び石英ガラスからなるガラス光ファイバ等が使用可能であるが、発光体11が発した光を伝搬可能であれば、これに限定されない。
発光体11が、例えば、少なくとも、波長が1880nmの光と、波長が1910nmの光と、を発した場合、パイプ21の内部において、波長が1880nmの光は、湿り蒸気に含まれる、単独で存在する水分子によって吸収される。また、波長が1910nmの光は、湿り蒸気に含まれる、1つの水素結合で結合している2分子の水分子によって吸収される。
上述したように、水分子クラスタが有する平均水素結合数は、乾き度が0から1に近づくにつれて減少する。したがって、パイプ21内部の湿り蒸気の乾き度が0から1に近づくにつれて、波長が1880nmの光はより吸収され、波長が1910nmの光はより吸収されなくなる傾向にある。
パイプ21には、パイプ21の内部を通過した光が進入する光導波路32を接続してよい。光導波路32は、パイプ21の内部の湿り蒸気を透過した光を、受光素子12に導く。光導波路32の端部は、光導波路31の端部と対向している。また、例えば、光導波路32は、パイプ21の側壁を貫通している。あるいは、パイプ21の側壁に光透過性の窓を設け、窓に光導波路32を接続してもよい。
なお、発光体11をパイプ21の側壁に配置し、光導波路31を設けないこととしてもよい。また、受光素子12をパイプ21の側壁に配置し、光導波路32を設けないこととしてもよい。また、図1では、発光体11と、受光素子12と、が対向しているが、発光体と受光素子との両方が一体化した発光受光素子を用いてもよい。この場合、発光受光素子と対向するパイプの側壁に、反射板を配置してよい。発光受光素子から発せられた光は、パイプ内部を進行し、反射板で反射され、発光受光素子に受光される。
受光素子12には、フォトダイオード等が使用可能である。なお、発光体11が広波長帯域の光を発する場合は、少なくとも2つの異なる波長を透過させるフィルタを受光素子12の前に配置してもよい。例えば受光素子12は、少なくとも、水素結合数が0の場合の水分子が最も吸光する1880nmの波長の光と、水素結合数が1の場合の水分子が最も吸光する1910nmの波長の光と、を受光する。
図10は、第1乃至第4の比エンタルピーを有する湿り蒸気と、第5の比エンタルピーを有する過熱蒸気と、の吸光スペクトルの分光器による実測例である。第1の比エンタルピーが最も低く、ヒータによる加熱によって、第5の比エンタルピーに向かって蒸気の比エンタルピーを高くした。図11は、図10に示した波長が1750乃至1770nmの範囲の吸光スペクトルの積分値をIS0、波長が1870乃至1890nmの範囲の吸光スペクトルの積分値をIS1、波長が1910乃至1930nmの範囲の吸光スペクトルの積分値をIS2、とし、下記式(4)で与えられる比Rを、蒸気の比エンタルピーに対してプロットしたものである。
R=(IS1−IS0)/(IS2−IS0) ・・・(4)
波長が1750乃至1770nmの範囲の吸光スペクトルの積分値IS0は、水の分子吸光と無関係な部分であり、捉えようとしている吸光スペクトルの増減に影響を及ぼす。波長が1870乃至1890nmの範囲の吸光スペクトルの積分値IS1は、単独で存在する水分子の濃度と相関する。波長が1910乃至1930nmの範囲の吸光スペクトルの積分値IS2は、1つの水素結合で結合している2分子の水分子の濃度と相関する。
図11に示すように、蒸気の比エンタルピーが高くなるほど、吸光度の比Rは高くなる傾向にある。したがって、蒸気の比エンタルピーが高くなるほど、1つの水素結合で結合している2分子の水分子の濃度に対する、単独で存在する水分子の濃度の比が高くなる傾向にあることが示された。
なお、積分値を用いず、波長が1760nmの光の吸光度をI0、波長が1880nmの光の吸光度をI1、波長が1910nmの光の吸光度をI2、とし、下記式(5)で与えられる比Rを、蒸気の比エンタルピーに対してプロットしても、同様の結果が得られる。
R=(I1−I0)/(I2−I0) ・・・(5)
式(4)において、IS1とIS0との差、並びにIS2とIS0との差をとった理由は、分光スペクトルのベースラインを一定にするためである。したがって、分光スペクトルのベースラインにばらつきが生じるおそれがない場合は、下記式(6)に示すように、波長が1910乃至1930nmの範囲の吸光スペクトルの積分値IS2に対する、波長が1870乃至1890nmの範囲の吸光スペクトルの積分値IS1の比Rを、蒸気の比エンタルピーに対してプロットしても、同様の結果が得られる。
R=IS1/IS2 ・・・(6)
さらに、積分値を用いず、波長が1880nmの光の吸光度をI1、波長が1910nmの光の吸光度をI2、とし、下記式(7)で与えられる比Rを、蒸気の比エンタルピーに対してプロットしても、同様の結果が得られる。
R=I1/I2 ・・・(7)
吸光度の比Rは、1つの水素結合で結合している2分子の水分子からなるクラスタに対する、水素結合を形成していない単独で存在する水分子の比、と相関する。上述したように、クラスタが有する平均水素結合数は、乾き度が0から1に近づくにつれて減少し、単独で存在する水分子が増加する傾向にある。したがって、吸光度の比Rは、乾き度が0から1に近づくにつれて大きくなる傾向にある。
図1に示すように、演算部300には、関係記憶部401を含むデータ記憶装置400を接続してよい。関係記憶部401は、例えば、上記式(4)乃至(7)のいずれかで表される吸光度の比Rと、乾き度χと、の予め取得された関係を記憶する。吸光度の比Rと乾き度χとの関係は、式として記憶されてもよいし、テーブル形式のデータ(表データ)として記憶されてもよい。
乾き度算出部301は、異なる波長のそれぞれにおける湿り蒸気を透過した光の強度の複数の測定値の大小関係に基づいて、湿り蒸気の乾き度χを算出する。例えば、乾き度算出部301は、受光素子12から、パイプ21内部の湿り蒸気を透過した光の強度スペクトルを受信する。さらに、乾き度算出部301は、パイプ21内部の湿り蒸気を透過する前の光の強度スペクトルと、パイプ21内部の湿り蒸気を透過した光の強度スペクトルと、に基づき、湿り蒸気による光の吸収スペクトルを算出する。またさらに、乾き度算出部301は、吸収スペクトルに基づいて、上記式(4)乃至(7)のいずれかで表される吸光度の比Rの値を算出する。
乾き度算出部301は、関係記憶部401から、吸光度の比Rと乾き度との関係を読み出す。乾き度算出部301は、算出された吸光度の比Rの値、並びに吸光度の比Rと乾き度との関係に基づき、パイプ21内部の湿り蒸気の値を算出する。
演算部300には、さらに入力装置321、出力装置322、プログラム記憶装置323、及び一時記憶装置324を接続してよい。
入力装置321の一例としては、スイッチ及びキーボード等が使用可能である。関係記憶部401に記憶される、吸光度の比Rと乾き度との関係は、例えば、入力装置321を用いて入力できる。
出力装置322の一例としては、光インジケータ、デジタルインジケータ、及び液晶表示装置等が使用可能である。出力装置322は、例えば、乾き度算出部301が算出したパイプ21内部の湿り蒸気の値を表示する。
プログラム記憶装置323は、演算部300に接続された装置間のデータ送受信等を演算部300に実行させるためのプログラムを記憶している。
一時記憶装置324は、演算部300の演算過程でのデータを一時的に記憶する。
以上説明した第1の実施形態によれば、光学的手法により、湿り蒸気の相状態を変化させることなく、高速に湿り蒸気の乾き度を測定し、測定された乾き度と蒸気流量とから蒸気熱量を求めることが可能となる。すなわち、温度を安定化させるための時間を要することなく、湿り蒸気の乾き度χを精度良く測定し、当該乾き度χと流量計20の計測値Qとに基づいて、湿り蒸気の熱量を高い精度でかつ高速に測定することが可能となる。
また第1の実施形態によれば、蒸気動力のボイラーでは単位時間当たりの蒸気総熱量を測定できるようになるから、熱効率が改善し、過熱器の適正な制御が可能になる。また、より精度良く水位等を制御することが可能になる。別言すると、熱交換器の最適乾き度制御、最適ボイラー効率を実現することができる。したがって、乾き度の高い蒸気を安定供給する等、負荷に応じて精度良く、また、省エネルギーとなるような制御が可能である。
ボイラー制御の他には、食品管理の指標としての活用が挙げられる。例えば、蒸し工程や加硫工程等を含む食品製造工程や化学工程では、湿り蒸気の乾き度によって製造される製品等の品質が変動し得るからである。
また、例えば、重厚長大産業分野においては、蒸気タービン出口の湿り蒸気の乾き度が発電効率に左右されることから、タービン出口の乾き度を計測(蒸気タービンの湿り損失計測)することで、負荷に応じたタービン入口の適正加熱量制御が可能となる。
さらに、上述した第1の実施形態によれば、配管に絞り弁や分流配管を設ける必要がないため、第1の実施形態に係る蒸気熱量測定装置は、低コストで設置することが可能である。
また、従来の乾き度測定では、測定レンジが狭く、例えば乾き度が0.9乃至1.0の範囲のみを測定可能であるのに対し、上述した第1の実施形態に係る乾き度測定では、光学的に水分子の状態を観察するため、乾き度を0乃至1.0の全範囲で測定することが可能である。
さらに、従来、超音波を用いた乾き度計があるが、超音波は、湿り蒸気の気相部分と、液相部分と、の境界面における音響インピーダンスの差が大きいため、境界面においてほとんど反射する。そのため、超音波を用いた乾き度計は、乾き度を実用的に測定できる水準に至っていない。
これに対し、光は、気相部分と、液相部分と、の境界面を透過可能であるため、第1の実施形態によれば、超音波を用いる場合よりも乾き度を正確に測定することが可能である。
なお、上述した第1の実施形態では、波長1880nmにおける吸光度と、波長1910nmにおける吸光度と、を比較する例を示した。ここで、上記式(4)乃至(7)の右辺の分母と分子とを置き換えてもよい。
また、水素結合数0に相関する波長の吸光度と、水素結合数2に相関する波長の吸光度と、を比較してもよい。あるいは水素結合数0に相関する波長の吸光度と、水素結合数3に相関する波長の吸光度と、を比較してもよい。
さらには、水素結合数1に相関する波長の吸光度と、水素結合数2に相関する波長の吸光度と、を比較してもよいし、水素結合数1に相関する波長の吸光度と、水素結合数3に相関する波長の吸光度と、を比較してもよいし、水素結合数2に相関する波長の吸光度と、水素結合数3に相関する波長の吸光度と、を比較してもよい。
このように、異なる水素結合数に相関する任意の複数の波長の吸光度の比に基づき、乾き度を算出してもよい。あるいは、異なる水素結合数に相関する任意の複数の波長の吸光度の差と、乾き度と、の相関を予め取得し、複数の波長の吸光度の差の測定値から乾き度の値を求めてもよい。
〔2〕第2の実施形態
上述した第1の実施形態では、湿り蒸気の乾き度を複数波長の光の受光強度(相関)に基づいて算出しているが、乾き度を求める手法は、これに限られない。例えば、測定対象の湿り蒸気に単一波長の光を照射し、当該湿り蒸気を透過した当該単一波長の光の受光強度と、湿り蒸気の温度又は圧力と、に基づいて、乾き度を求める(特定する)こともできる。
第2の実施形態に係る蒸気熱量測定装置の構成例を図12に示す。図12に例示する蒸気熱量測定装置は、図1に例示した構成に比して、乾き度センサ10に代えて乾き度センサ10Aを備え、かつ、測定対象の湿り蒸気の温度又は圧力を計測する環境センサ13を追加的に備える点が異なる。なお、図12において図1により既述の符号と同一符号を付した部分は、以下において特に断らない限り、既述の部分と同一若しくは同様の部分を示す。
第2の実施形態における乾き度センサ10Aは、測定対象の湿り蒸気に単一波長の光を照射する発光体11Aと、測定対象の湿り蒸気を透過した単一波長の光を受光する受光素子12Aとを備える。
発光体11Aが発する光の波長は、水素結合数が0の場合の水分子の吸光ピークが表れる波長(別言すると、蒸気に大きく吸光がある波長)であってもよいし、水素結合数が1の場合の水分子の吸光ピークが表れる波長(別言すると、液体水分に大きく吸光がある波長)であってもよい。前者の非限定的な一例は1880nmであり、後者の非限定的な一例は1910nmである。
ただし、発光体11Aが発する光の波長は、水に吸収される波長帯域内であれば、水分子の吸光ピーク波長と異なっていてもよい。発光体11Aには、発光ダイオード、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ、レーザ発振器、蛍光放電管、低圧水銀灯、キセノンランプ、及び電球等が使用可能である。
発光体11Aが、例えば、波長が1880nmの光を発した場合、パイプ21の内部において、波長が1880nmの光は、湿り蒸気に含まれる、単独で存在する水分子によって吸収される。既述のように、水分子クラスタが有する平均水素結合数は、乾き度が0から1に近づくにつれて減少する。したがって、パイプ21内部の湿り蒸気の乾き度が0から1に近づくにつれて、波長が1880nmの光はより多く吸収される傾向にある。
あるいは、発光体11Aが、例えば、波長が1910nmの光を発した場合、パイプ21の内部において、波長が1910nmの光は、湿り蒸気に含まれる、1つの水素結合で結合している2分子の水分子によって吸収される。波長が1910nmの光は、パイプ21内部の湿り蒸気の乾き度が0から1に近づくにつれて、より少なく吸収される傾向にある。
受光素子12Aには、フォトダイオード等の光強度検出素子が使用可能である。図13は、発光体11Aから波長1904nmの光を発し、所定の温度又は圧力条件下の湿り蒸気を加熱した場合に、受光素子12Aで受光された光の強度の変化の実測例を示すグラフである。
波長が1904nmの光は、湿り蒸気に含まれる、1つの水素結合で結合している2分子の水分子によって吸収されるため、湿り蒸気が加熱され、乾き度が0から1に近づくにつれて、湿り蒸気による吸収が低下し、受光素子12Aによる受光強度が上昇する。
したがって、パイプ21の内部の湿り蒸気の乾き度と受光素子12Aによる受光強度とは相関する。別言すれば、パイプ21の内部の湿り蒸気の乾き度と湿り蒸気による光の吸光度とは相関する。
ここで、図5に示したように、水の沸点は、標準大気圧下では100℃であるが、圧力に応じて変動する。したがって、上述したように、パイプ21の内部の湿り蒸気の乾き度と湿り蒸気を透過した光の強度とは相関するが、相関の態様は、パイプ21の内部の環境、例えば湿り蒸気の温度又は圧力によって変化する。
そこで、湿り蒸気の温度又は圧力を環境センサ13によって計測する。環境センサ13には、任意の温度センサ又は圧力センサが使用可能である。
受光素子12A及び環境センサ13には、演算手段の一例である中央演算処理装置(CPU)300が接続されている。CPU300は、乾き度特定部301Aが含んでよい。CPU300には、関係記憶部401を含むデータ記憶装置400を接続してよい。
第2の実施形態において、関係記憶部401には、予め取得された、湿り蒸気を透過した光の強度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係が、温度又は圧力毎に記憶することができる。なお、「光の強度」とは、受光素子12Aによる光の受光強度であっても、湿り蒸気による光の吸光度であってもよい。
光の強度と乾き度との関係は、式として記憶されてもよいし、テーブル形式のデータ(表データ)として記憶されてもよい。関係記憶部401に記憶される温度又は圧力条件毎の光の強度と乾き度との関係は、例えば、入力装置321(図1参照)を用いて入力することができる。
受光素子12Aによる受光強度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係は、例えば、ボイラー等で湿り蒸気を加熱しながら、従来の乾き度計で湿り蒸気の乾き度を測定し、あわせて湿り蒸気を透過した光の強度を測定することによって、予め取得することが可能である。従来、種々の乾き度計があるが、関係を取得する際には、それらのいずれかを単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。
乾き度特定部301Aは、受光素子12Aによる光の強度の測定値と、環境センサ13による温度又は圧力の計測値と、関係記憶部401に記憶されている関係と、に基づき、測定対象の湿り蒸気の乾き度の値を求める(特定する)。
例えば乾き度特定部301Aは、受光素子12Aから、パイプ21内部の湿り蒸気を透過した光の受光強度の計測値を受信する。また、乾き度特定部301Aは、環境センサ13から、パイプ21内部の湿り蒸気の温度又は圧力の計測値を受信する。さらに乾き度特定部301Aは、関係記憶部401から、湿り蒸気の温度又は圧力の計測値に対応する温度又は圧力条件下の、受光素子12Aによる受光強度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係を読み出す。
ここで、乾き度特定部301Aは、温度又は圧力の計測値に一致する温度又は圧力条件下の関係が関係記憶部401に記憶されている場合は、温度又は圧力の計測値に一致する温度又は圧力条件下の関係を関係記憶部401から読み出す。また、乾き度特定部301Aは、例えば、温度又は圧力の計測値に一致する温度又は圧力条件下の関係が関係記憶部401に記憶されていない場合は、温度又は圧力の計測値に最も近似する温度又は圧力条件下の関係を関係記憶部401から読み出す。
乾き度特定部301Aは、読み出した関係と、受光強度の測定値と、に基づいて、湿り蒸気の乾き度の値を特定する。例えば、関係が、受光強度を独立変数とし、乾き度を従属変数とする式で表現されている場合、乾き度特定部301Aは、式の受光強度の独立変数に、受光強度の計測値を代入して、パイプ21内部の測定対象の湿り蒸気の乾き度の値を算出する。
乾き度特定部301Aによって求められたパイプ21内部の湿り蒸気の乾き度の測定値は、例えば出力装置322(図1参照)によって表示される。
なお、関係記憶部401には、第1の実施形態と同様に、湿り蒸気による吸光度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係を記憶していてもよい。この場合、乾き度特定部301Aは、発光体11Aの発光強度と、受光素子12Aによる受光強度と、から、測定対象の湿り蒸気による吸光度の測定値を算出し、吸光度と乾き度の関係と、吸光度の測定値と、に基づいて、測定対象の湿り蒸気の乾き度の値を特定すればよい。
また、パイプ21の内部の湿り蒸気の乾き度と、湿り蒸気を透過した光強度と、の相関の態様は、湿り蒸気内の光透過体積によっても変化し得る。例えば、光透過体積の変化の要因としては、パイプ径や発光体の面積並びに受光素子の面積などが挙げられる。
したがって、関係記憶部401は、湿り蒸気の光透過体積毎に、湿り蒸気の乾き度と、湿り蒸気を透過した光強度と、の相関を記憶してもよい。この場合、乾き度特定部301Aは、関係記憶部401から、湿り蒸気の温度又は圧力の計測値、並びに測定対象の湿り蒸気の光透過体積の値に対応する、受光強度と、乾き度と、の関係を読み出せばよい。
以上説明した第2の実施形態によれば、光学的手法により、湿り蒸気の相状態を変化させることなく、高い精度で高速に湿り蒸気の乾き度を測定することが可能となる。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、湿り蒸気の乾き度の測定に用いる波長が単一波長なので、乾き度センサ10A(発光体11A及び受光素子12A)の簡素化を図ることもできる。
ただし、第2の実施形態においても、乾き度の光学的測定に複数波長の光を用いてよい。別言すると、第2の実施形態の環境センサ13を第1の実施形態の蒸気熱量計測装置に適用してもよい。その場合、乾き度特定部301Aは、複数波長の光の強度の相関と、環境センサ13の測定値である温度又は圧力と、に基づいて、乾き度を特定することができる。
〔3〕その他
なお、上述した第1及び第2の実施形態では、いずれも、湿り蒸気の一例として水蒸気を挙げたが、これに限らず、2相流の冷媒の熱量を測定する場合にも上述した各実施形態は適用可能である。
また、乾き度を光学的に測定した場合には、測定対象領域である蒸気の吸光度は非測定対象領域における吸光度に対して非常に大きいため、蒸気に含まれる微量の不純物による測定誤差は小さいか無視してよい。
ただし、蒸気の汚濁(濁度)が進んだ場合には、不純物による測定誤差が無視できなくなる場合がある。そのような場合には、不純物による影響を受けない波長を測定誤差補正用の基準(リファレンス)波長として設定することにより、より精度の高い測定が可能となる。
リファレンス波長は、相対的に蒸気に大きく吸光がある第1の波長(例えば図14に「波長1」として示すように、1875nm、1380nm、1135nm、940nm、905nm等)、及び、相対的に液体水分に大きく吸光がある第2の波長(例えば図14に「波長2」として示すように、1940nm、1470nm、1200nm等)とは異なる第3の波長(例えば図14に「波長3」として示すように、1300nm、2100nm等)に設定することができる。なお、第1、第2及び第3の波長は、それぞれ1波長でもよいし複数波長でもよい。
第3の波長(波長3)であるリファレンス波長は、例えば、乾き度の光学的測定に2以上の波長の光を用いる場合に設定してよい。例えば図14の「パターン2」に示すように、リファレンス波長は、第1の実施形態において設定してよい。なお、同図14において「パターン1」がリファレンス波長を設定しない実施形態(第1の実施形態)に相当する。
また、第2の実施形態(環境センサ13を用いる場合)であっても乾き度の光学的測定に2以上の波長の光を用いる場合には、リファレンス波長を設定してよい(図14の「パターン6」参照)。なお、図14において、「パターン3」、「パターン4」及び「パターン5」はいずれもリファレンス波長を設定しない第2の実施形態に相当する。
10,10A 乾き度センサ(乾き度計)
11,11A 発光体
12,12A 受光素子
13 環境センサ
20 流量計
21 パイプ
31,32 光導波路
300 演算部
301 乾き度算出部
301A 乾き度特定部
302 質量算出部
303 蒸気熱量算出部
321 入力装置
322 出力装置
323 プログラム記憶装置
324 一時記憶装置
400 データ記憶装置
401 関係記憶部

Claims (6)

  1. 測定対象の湿り蒸気を透過した光の受光強度に基づいて前記湿り蒸気の乾き度を測定する乾き度計と、
    前記湿り蒸気の流量を測定する流量計と、
    前記乾き度計の測定値と前記流量計の測定値とに基づいて前記湿り蒸気の熱量を求める演算手段と、を備えた、
    蒸気熱量測定装置。
  2. 前記乾き度計は、
    複数の波長の光を前記湿り蒸気に照射する発光体と、
    前記湿り蒸気を透過した前記複数の波長の光のそれぞれを受光する受光素子と、を備え、
    前記演算手段は、
    受光した前記複数の波長のそれぞれの受光強度に基づき前記乾き度を算出する乾き度算出部を備える、
    請求項1に記載の蒸気熱量測定装置。
  3. 前記乾き度算出部は、
    前記流量計の測定値から前記湿り蒸気の単位時間当たりの質量を求め、前記質量と前記乾き度計の測定値とに基づいて前記湿り蒸気の単位時間当たりの熱量を算出する、請求項2に記載の蒸気熱量測定装置。
  4. 前記湿り蒸気の温度又は圧力を計測する環境センサと、
    前記湿り蒸気を透過した光の強度と、前記湿り蒸気の乾き度と、の関係を温度又は圧力毎に記憶する関係記憶部と、を更に備え、
    前記乾き度計は、
    1又は複数の波長の光を前記湿り蒸気に照射する発光体と、
    前記湿り蒸気を透過した光を受光する受光素子と、を備え、
    前記演算手段は、
    前記受光素子における前記光の受光強度と、前記環境センサの計測値と、前記関係と、に基づいて、前記乾き度を特定する乾き度特定部を備える、請求項1に記載の蒸気熱量測定装置。
  5. 前記乾き度計が照射する複数の波長の光は、水素結合数が0の場合の水分子の吸光ピークが表れる第1の波長と、水素結合数が1の場合の水分子の吸光ピークが表れる第2の波長と、前記第1及び第2の波長とは異なる第3の波長と、を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蒸気熱量測定装置。
  6. 湿り蒸気に光を照射することと、
    前記湿り蒸気を透過した光の受光強度に基づいて前記湿り蒸気の乾き度を測定することと、
    前記湿り蒸気の流量を測定することと、
    前記計測された乾き度及び流量に基づいて前記湿り蒸気の熱量を求めることと、を含む、蒸気熱量測定方法。
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