JP2019060693A - 乾き度測定装置及び情報取得方法 - Google Patents

乾き度測定装置及び情報取得方法 Download PDF

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泰明 松儀
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康博 五所尾
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Shiko Tanabe
志功 田邉
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Abstract

【課題】測定対象である蒸気が過熱蒸気である場合に、過熱蒸気に関する情報を提供する。【解決手段】飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する発光素子102と、湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する発光素子103と、蒸気が流れ、検査光及び参照光が透過する配管101と、配管101を透過した検査光及び参照光を受光する受光素子110と、配管101の内部の蒸気温度Tsを測定する温度センサ112と、受光された検査光及び参照光から蒸気の吸光度Asを算出する吸光度算出部1141と、蒸気の吸光度Asを飽和蒸気の吸光度avaporと比較し、蒸気が湿り蒸気又は過熱蒸気の何れかを判定する蒸気判定部1142と、蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、蒸気の吸光度As及び蒸気温度Tsから当該蒸気に関する情報を取得する過熱蒸気情報取得部とを備えた。【選択図】図1

Description

この発明は、乾き度を測定する乾き度測定装置及び情報取得方法に関する。
従来から、近赤外光の光吸収により配管を流れる蒸気の乾き度を測定する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1では、2つの発光素子を用いて、飽和液で吸収される波長を有する検査光と、湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光とを発光している。そして、配管の側壁に設けられた窓を介して検査光及び参照光を配管の内部に進入させ、配管を流れる蒸気を透過した検査光及び参照光を受光し、その光に基づいて乾き度を算出している。ここで、参照光を用いることで、配管の内部での反射、散乱及び屈折並びに配管の側壁に設けられた窓の汚れ等による検査光の損失を補正できる。
また、上記2つの発光素子により発光された検査光及び参照光(配管を流れる蒸気を透過する前の検査光及び参照光)をモニタし、その光も考慮して乾き度を補正することで、乾き度とは無関係に2つの発光素子の発光強度が変化した場合でも、乾き度を正確に測定可能となる。
特開2016−151572号公報
一方、図7に示すように、蒸気には湿り蒸気と過熱蒸気とがあり、使用目的によってどちらかを使い分けることが一般的である。しかしながら、蒸気はその圧力又は温度の変動によって容易に状態が変化してしまう。そのため、蒸気の状態を把握し、あるべき状態(基準状態)に制御することは蒸気の安定的な供給及び利用につながる。
一般的に、ある圧力における過熱蒸気の温度と飽和温度との差を「過熱度」という。この過熱度は、通常、蒸気の圧力及び温度を測定し、その圧力での飽和温度を蒸気表から求め、測定した温度との差を求めることで測定される。
一方、特許文献1に開示された技術では、測定対象が湿り蒸気に限定されている。また、特許文献1に開示された技術では、もし測定対象が乾き度1を超えて過熱蒸気になった場合には、0〜1ではない数値が計算される。そのため、その値をそのまま表示又は出力すると、ユーザを混乱させたり故障と間違えてしまう可能性がある。また、計算値が1を超えた場合は常に1を表示させる方法も考えられるが、この場合は、ユーザは過熱蒸気になっていることに気づくことが困難となる。
したがって、過熱蒸気に遷移した場合は、過熱蒸気であることをユーザに知らせ、さらに、基準状態に戻す必要がある場合にはその方法を提示できることが望ましい。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、測定対象である蒸気が過熱蒸気である場合に、過熱蒸気に関する情報を提供可能な乾き度測定装置を提供することを目的としている。
この発明に係る乾き度測定装置は、飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する検査光発光素子と、検査光発光素子により発光される検査光に対して湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する参照光発光素子と、蒸気が流れ、検査光発光素子により発光された検査光及び参照光発光素子により発光された参照光が透過する配管と、配管を透過した検査光及び参照光を受光する受光素子と、配管の内部の蒸気温度を測定する蒸気温度測定部と、受光素子により受光された検査光及び参照光に基づいて、配管を流れる蒸気の吸光度を算出する吸光度算出部と、吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度を当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度と比較することで、配管を流れる蒸気が湿り蒸気又は過熱蒸気の何れであるかを判定する蒸気判定部と、蒸気判定部により配管を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度、及び、蒸気温度測定部により測定された蒸気温度に基づいて、当該蒸気に関する情報を取得する過熱蒸気情報取得部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、測定対象である蒸気が過熱蒸気である場合に、過熱蒸気に関する情報を提供可能となる。
この発明の実施の形態1に係る乾き度測定装置の構成例を示す模式図である。 標準大気圧における水の状態変化を示すグラフである。 飽和蒸気及び飽和液の吸光スペクトルと乾き度との関係の一例を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る乾き度測定装置の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係るおける蒸気判定部の動作を説明する図であり、蒸気温度と蒸気の吸光度と関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係るおける遷移情報取得部の動作を説明する図であり、蒸気温度と蒸気の吸光度と関係を示すグラフである。 湿り蒸気及び過熱蒸気を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る乾き度測定装置1の構成例を示す模式図である。
乾き度測定装置1は、配管101を流れる蒸気(冷媒等)の乾き度zを測定する。また、乾き度測定装置1は、配管101を流れる蒸気が過熱蒸気である場合には、当該蒸気に関する情報(過熱蒸気情報)を取得する機能も有している。この乾き度測定装置1は、図1に示すように、配管101、発光素子(検査光発光素子)102、発光素子(参照光発光素子)103、駆動回路104、光導波路105、光導波路106、光合波器107、光導波路108、光導波路109、受光素子110、信号増幅分離回路111、温度センサ(蒸気温度測定部)112、データ記憶装置113、CPU114、入力装置115、出力装置116、プログラム記憶装置117及び一時記憶装置118を備えている。また、データ記憶装置113は、演算情報記憶部1131を有している。また、CPU114は、吸光度算出部1141、蒸気判定部1142、乾き度算出部1143、過熱度算出部1144及び遷移情報取得部1145を有している。
配管101は、耐熱性を有し、蒸気が流れる配管である。また、図1に示す配管101の側壁には、窓1011及び窓1012が設けられている。窓1011及び窓1012は対向配置されている。この窓1011及び窓1012は、例えば光透過性を有する耐熱ガラスから構成されたサイトグラスである。
なお、乾き度測定装置1が測定対象としている蒸気の流動様式は、配管101が水平配置の場合には層状流及び波状流であり、配管101が垂直配置の場合には環状流である。以下では、配管101が水平配置の場合を想定して説明を行うが、配管101が垂直配置の場合についても同様である。
発光素子102は、飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する。なお、検査光はパルス光である。発光素子102としては発光ダイオード等が使用可能である。
発光素子103は、発光素子102により発光される検査光に対して湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する。なお、参照光はパルス光である。また、発光素子103は、発光素子102の周辺に配置される。発光素子103としては発光ダイオード等が使用可能である。
なお、配管101と発光素子102及び発光素子103との間の距離は、一定の範囲内となるように設定されている。上記一定の範囲とは、発光素子102及び発光素子103の周辺温度Tが、配管101の内部の蒸気温度Tに伴って変化する範囲である。
駆動回路104は、発光素子102及び発光素子103を駆動する。また、駆動回路104は、信号増幅分離回路111に対し、検査光の光強度を示す信号と参照光の光強度を示す信号とを分離するための同期信号を出力する。この駆動回路104としては定電流駆動回路又は定電圧駆動回路等が使用可能である。
また、駆動回路104は、図1に示すように、温度センサ(周辺温度測定部)1041を有している。温度センサ1041は、発光素子102及び発光素子103の周辺温度Tを測定する。
光導波路105は、発光素子102により発光された検査光を光合波器107に伝搬する。光導波路105は、一端が発光素子102の出力部に対向配置され、他端が光合波器107の入力部に対向配置されている。
光導波路106は、発光素子103により発光された参照光を光合波器107に伝搬する。光導波路106は、一端が発光素子103の出力部に対向配置され、他端が光合波器107の入力部に対向配置されている。
光合波器107は、光導波路105により伝搬された検査光と光導波路106により伝搬された参照光とを合波する。
光導波路108は、光合波器107により合波された光(検査光及び参照光)を配管101に伝搬する。光導波路108は、一端が光合波器107の出力部に対向配置され、他端が配管101に設けられた窓1011の外面に対向配置されている。また、光導波路108の他端と窓1011の外面との間に、コリメータレンズを配置してもよい。
光導波路109は、一端が配管101を介して光導波路108の他端に対向配置され、配管101の内部からの光を受光素子110に伝搬する。光導波路109は、一端が配管101に設けられた窓1012の外面に対向配置され、他端が受光素子110の入力部に対向配置されている。また、光導波路109の一端と窓1012の外面との間に、光導波路109に配管101の内部からの光を入射させるレンズを配置してもよい。
なお、光導波路105、光導波路106、光導波路108及び光導波路109としては、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Polymethyl Methacrylate)等のプラスチックから成るシングルコア光ファイバ、又は、石英ガラス等のガラスから成るシングルコア光ファイバ等が使用可能であるが、光を伝搬可能であればよく、これらに限定されない。
受光素子110は、光導波路109により伝搬された光(検査光及び参照光)を受光する。そして、受光素子110は、受光した光の光強度に応じた信号を出力する。受光素子110としてはフォトダイオード等の光強度検出素子が使用可能である。
信号増幅分離回路111は、受光素子110により出力された信号を増幅し、駆動回路104からの同期信号に基づいて、増幅した信号を検出光の光強度を示す信号と参照光の光強度を示す信号とに分離する。この信号増幅分離回路111により分離された各信号はCPU114に出力される。
温度センサ112は、配管101の内部の蒸気温度Tを測定する。
演算情報記憶部1131は、CPU114で実施される演算で用いられる情報を記憶する。演算情報記憶部1131には、例えば、蒸気の吸光度Aと乾き度zとの関係を示す情報、発光素子102及び発光素子103の発光強度の変化を補正するための関数f(T,T)を示す情報、飽和温度Tsatと蒸気の圧力Pとの関係を示す関数f(P)を示す情報、及び、蒸気の圧力Pと蒸気温度T及び蒸気の吸光度Aとの関係を示す関数f(T,A)を示す情報等が記憶される。
吸光度算出部1141は、受光素子110により受光された光に基づいて、配管101を流れる蒸気の吸光度Aを算出する。
蒸気判定部1142は、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度Aを当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avaporと比較することで、配管101を流れる蒸気が湿り蒸気又は過熱蒸気の何れであるかを判定する。この際、蒸気判定部1142は、蒸気の吸光度Aが飽和蒸気の吸光度avapor以上である場合(A≧avapor)には、配管101を流れる蒸気が湿り蒸気であると判定する。一方、蒸気判定部1142は、蒸気の吸光度Aが飽和蒸気の吸光度avapor未満である場合(A<avapor)には、配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定する。
乾き度算出部1143は、蒸気判定部1142により配管101を流れる蒸気が湿り蒸気であると判定された場合に、当該蒸気の乾き度zを算出する。この際、乾き度算出部1143は、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、温度センサ1041により測定された周辺温度T、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、配管101を流れる蒸気の乾き度zを算出する。
過熱度算出部1144は、蒸気判定部1142により配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、当該蒸気の過熱度sを算出する。この際、過熱度算出部1144は、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、配管101を流れる蒸気の過熱度sを算出する。
遷移情報取得部1145は、蒸気判定部1142により配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、当該蒸気の状態遷移に関する情報(遷移情報)を取得する。この際、遷移情報取得部1145は、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、配管101を流れる蒸気が基準状態から圧力Pの変動又は蒸気温度Tの変動の何れにより過熱蒸気に遷移したのかを示す情報を取得する。なお、基準状態としては、理想的な乾き度zの蒸気の状態又は過熱蒸気に推移する直前の蒸気の状態等が採用できる。
なお、過熱度算出部1144及び遷移情報取得部1145は、蒸気判定部1142により配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、当該蒸気に関する情報(過熱蒸気情報)を取得する過熱蒸気情報取得部を構成する。
また上記では、過熱蒸気情報取得部が、過熱度算出部1144及び遷移情報取得部1145のうちの両方を有する場合を示した。しかしながら、これに限らず、過熱蒸気情報取得部は、過熱度算出部1144及び遷移情報取得部1145のうちの一方のみを有していてもよい。
入力装置115は、演算情報記憶部1131に記憶される情報のユーザ入力を受付ける。入力装置115としてはスイッチ及びキーボード等が使用可能である。
出力装置116は、乾き度算出部1143により算出された乾き度zを示す情報及び過熱蒸気情報取得部により取得された過熱蒸気情報を出力する。出力装置116としては、光インジケータ、デジタルインジケータ及び液晶表示装置等が使用可能である。
プログラム記憶装置117は、CPU114に接続された装置間のデータ送受信等をCPU114に実行させるためのプログラムを記憶する。
一時記憶装置118は、CPU114の演算過程でのデータを一時的に記憶する。
次に、実施の形態1に係る乾き度測定装置1による乾き度z及び過熱度sの算出方法について説明する。
図2に示すように、標準大気圧下においては、水は沸点(100℃)に達した後、飽和蒸気(蒸気)と飽和液(水)とが混合した湿り蒸気となる。蒸気の圧力Pが一定である場合、蒸気の加熱及び冷却により潜熱が変化するため、飽和温度Tsatは一定となる。ここで、下式(1)のように、乾き度zは、湿り蒸気全量に対する飽和蒸気の質量比で表される。したがって、飽和蒸気の乾き度zは1となり、飽和液の乾き度zは0となる。
z=mvapor/(mvapor+mwater) (1)
なお、式(1)において、mvaporは蒸気中の飽和蒸気の質量を表し、mwaterは蒸気中の飽和液の質量を表す。
ここで、蒸気中の飽和蒸気の質量mvaporは、蒸気中の飽和蒸気の吸光度avaporに比例する。また、蒸気中の飽和液の質量mwaterは、蒸気中の飽和液の吸光度awaterに比例する。そのため、式(1)から下式(2)が導かれる。
z=mvapor/(mvapor+mwater
=avapor/(avapor+k×awater) (2)
なお、式(2)において、kはモル吸光係数比を表す。
また、モル吸光係数比kは下式(3)で与えられる。
k≒evapor/ewater (3)
なお、式(3)において、evaporは蒸気中の飽和蒸気の吸光係数を表し、ewaterは蒸気中の飽和液の吸光係数を表す。
また、蒸気の吸光度Aは、下式(4)のように、蒸気中の飽和蒸気の吸光度avaporと蒸気中の飽和液の吸光度awaterとの和で与えられる。
=avapor+awater (4)
一方、検査光を用いて蒸気の吸光度A’を求めることもできる。この蒸気の吸光度A’は、ランベルト・ベールの法則により、下式(5)のように、蒸気を透過する前又は蒸気が存在しない場合での検査光の光強度Isteam0に対する、蒸気を透過した後の検査光の光強度Isteam1の比の対数で与えられる。
’=−ln(Isteam1/Isteam0) (5)
図3に示すように、飽和蒸気の吸収スペクトル301と飽和液の吸収スペクトル302とは異なり、蒸気の乾き度zが変化すると蒸気中の飽和液の吸収スペクトル302が変化する。例えば、乾き度zが0から1に向かって変化するにつれて蒸気中の飽和液の含有量は減少するので、飽和液の吸収スペクトル302のピーク波長における蒸気の吸光度Aも減少する。なお図3において、符号303は、蒸気の吸光スペクトルを示している。飽和液の吸収スペクトル302のピーク波長は、1880nm付近である。
なお、湿り蒸気においては、飽和蒸気の体積が飽和液の体積より非常に大きい。よって、蒸気温度T(又は圧力P)が一定であれば飽和蒸気の吸光度avaporは一定とみなすことができ、飽和蒸気の吸光度avaporを蒸気温度T(又は圧力P)から導くことができる。
一方、図3に示すように、乾き度測定装置1から配管101の内部に進入した検査光304のうちの一部の光305は、配管101の内部における飽和液の層状流又は波状流によって反射、散乱及び屈折等され、検査光304は損失する。また、配管101に設けられた窓1011及び窓1012が汚れている場合にも、上記検査光304の一部は損失する。よって、これらの損失の分、検査光304を用いて算出した蒸気の吸光度A’は、蒸気の吸光度Aからずれる。そこで、参照光306を用いて算出した蒸気の吸光度Aにより、上記反射、散乱及び屈折並びに窓1011及び窓1012の汚れ等による検査光304の損失を補正する。なお図3において、光307は、参照光306のうちの、配管101の内部における飽和液の層状流又は波状流によって反射、散乱及び屈折等した光を示している。また図3において、光304〜307の幅は、光強度の強弱を表している。
ここで、蒸気の吸光度Aは、ランベルト・ベールの法則により、下式(6)のように、蒸気を透過する前又は蒸気が存在しない場合での参照光の光強度Iref0に対する、蒸気を透過した後の参照光の光強度Iref1の比の対数で与えられる。
=−ln(Iref1/Iref0) (6)
そして、下式(7)のように、検査光を用いて算出した蒸気の吸光度A’から、参照光を用いて算出した蒸気の吸光度Aを差し引く。これにより、配管101の内部における反射、散乱及び屈折並びに窓1011及び窓1012の汚れ等による検査光の損失を補正でき、蒸気の吸光度Aを得ることができる。
=A’−A (7)
ここで、蒸気の吸光度Aが当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avapor以上である場合には、配管101を流れる蒸気が湿り蒸気であると判定できる。一方、蒸気の吸光度Aが当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avapor未満である場合には、配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定できる。
また、乾き度zは、式(2)及び式(4)から下式(8)のようにも導かれる。
z=1/(1−k+(k/avapor)×A×f(T,T)) (8)
なお、式(8)において、f(T,T)は、周辺温度T及び蒸気温度Tを変数とする関数であり、発光素子102及び発光素子103の発光強度の変化を補正するための関数である。この関数f(T,T)は、事前に、周辺温度T及び蒸気温度Tを変えながら発光素子102及び発光素子103の発光強度を測定する等して得ることができる。
また、式(8)において、モル吸光係数比kは定数である。また、上述したように、飽和蒸気の吸光度avaporは一定の蒸気温度T(又は一定の圧力P)の下では一定とみなせるため、飽和蒸気の吸光度avaporは蒸気温度T(又は圧力P)から導くことができる。そのため、蒸気の吸光度A及び関数f(T,T)を算出することで、式(8)から乾き度zを算出できる。
また、過熱度sは、下式(9)のように、蒸気温度Tと飽和温度Tsatとの差で与えられる。
s=T−Tsat (9)
なお、飽和温度Tsatは、圧力Pがわかれば、蒸気表から、又は下式(10)のように蒸気表から作成した関数f(P)を用いて求めることができる。
sat=f(P) (10)
また、圧力Pは、蒸気温度T及び吸光度Aがわかれば、蒸気表から、又は下式(11)のように蒸気表から作成した関数f(T,A)を用いて求めることができる。
P=f(T,A) (11)
そのため、蒸気温度T及び算出した飽和温度Tsatを取得することで、式(9)から過熱度sを算出できる。
次に、実施の形態1に係る乾き度測定装置1の動作例について、図4を参照しながら説明する。
実施の形態1に係る乾き度測定装置1の動作例では、図4に示すように、まず、発光素子102が、飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する(ステップST401)。発光素子102により発光された検査光は、光導波路105を介して光合波器107に伝搬する。
ここで、発光素子102により発光される検査光は、例えば、波長領域が800〜2500nmの近赤外光である。図3に示すように、検査光304の中心波長を、飽和液の吸収スペクトル302のピーク波長(1880nm付近)としてもよい。
また、発光素子103が、発光素子102により発光される検査光に対して湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する(ステップST402)。発光素子103により発光された参照光は、光導波路106を介して光合波器107に伝搬する。ここで、湿り蒸気に吸収され難い波長とは、例えば1300nm未満の波長である(図3参照)。
なお、発光素子102及び発光素子103の駆動は、駆動回路104により制御される。また、駆動回路104は、信号増幅分離回路111に対し、検査光の光強度を示す信号と参照光の光強度を示す信号とを分離するための同期信号を出力する。
次いで、光合波器107が、光導波路105により伝搬された検査光と光導波路106により伝搬された参照光とを合波する(ステップST403)。光合波器107により合波された光(検査光及び参照光)は、光導波路108を介して配管101の内部に進入し、配管101を流れる蒸気を透過した後、光導波路109を介して受光素子110に伝搬する。
ここで、光導波路108の他端から発せられた光に含まれる検査光は、配管101の内部において、蒸気中の飽和液によって吸収される。また上述したように、蒸気中の飽和液は、乾き度zが0から1に近づくにつれて減少する。したがって、乾き度zが0から1に近づくにつれて、蒸気の吸光度Aは低下する傾向にある。
また、光導波路108の他端から発せられた光のうちの一部は、配管101の内部における飽和液の層状流又は波状流によって反射、散乱及び屈折等され、当該光は損失する。また、配管101に設けられた窓1011及び窓1012が汚れている場合にも、上記光の一部は損失する。ここで、上記反射、散乱及び屈折並びに窓1011及び窓1012の汚れ等による検査光の損失量は、参照光の損失量と略同一である。
次いで、受光素子110が、光導波路109により伝搬された光(検査光及び参照光)を受光する(ステップST404)。そして、受光素子110は、受光した光の光強度に応じた信号を出力する。そして、信号増幅分離回路111は、受光素子110により出力された信号を増幅し、駆動回路104からの同期信号に基づいて、増幅した信号を検出光の光強度を示す信号と参照光の光強度を示す信号とに分離する。
また、温度センサ1041が、発光素子102及び発光素子103の周辺温度Tを測定する(ステップST405)。
また、温度センサ112が、配管101の内部の蒸気温度Tを測定する(ステップST406)。
次いで、吸光度算出部1141が、受光素子110により受光された光に基づいて、配管101を流れる蒸気の吸光度Aを算出する(ステップST407)。
この際、吸光度算出部1141は、まず、信号増幅分離回路111から、受光素子110により受光された検査光の光強度Isteam1(測定値)を示す信号及び参照光の光強度Iref1(測定値)を示す信号を受信する。
次に、吸光度算出部1141は、検査光の光強度Isteam1に基づいて、例えば式(5)に従い、蒸気の吸光度A’を算出する。なお、蒸気を透過する前又は配管101に蒸気が流れていない場合での検査光の光強度Isteam0は、事前に測定された値を定数として用いてもよい。
同様に、吸光度算出部1141は、参照光の光強度Iref1に基づいて、例えば式(6)に従い、蒸気の吸光度Aを算出する。なお、蒸気を透過する前又は配管101に蒸気が流れていない場合での参照光の光強度Iref0は、事前に測定された値を定数として用いてもよい。
次に、吸光度算出部1141は、例えば式(7)に従い、検査光を用いて算出された蒸気の吸光度A’から、参照光を用いて算出された蒸気の吸光度Aを差し引くことで、吸光度Aを算出する。
次いで、蒸気判定部1142が、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度Aが、蒸気中の飽和蒸気の吸光度avapor以上であるかを判定する(ステップST408)。なお、飽和蒸気の吸光度avaporは、蒸気温度Tから導く。
このステップST408において、蒸気判定部1142が、蒸気の吸光度Aが飽和蒸気の吸光度avapor以上であると判定し、配管101を流れる蒸気が湿り蒸気であると判定した場合には、シーケンスはステップST409へ移行する。
一方、ステップST408において、蒸気判定部1142が、蒸気の吸光度Aが飽和蒸気の吸光度avapor未満であると判定し、配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定した場合には、シーケンスはステップST410へ移行する。
図5は、蒸気温度Tと蒸気の吸光度Aとの関係を示すグラフである。図5において、曲線501は、蒸気の吸光度Aと当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avaporとが等しい状態(A=avapor)を示している。そして、図5において、曲線501よりも上側の領域が湿り蒸気の領域であり、曲線501よりも下側の領域が過熱蒸気の領域である。例えば、配管101を流れる蒸気が状態502である場合には、蒸気の吸光度Aが当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avapor以上である(曲線501よりも上側の領域に位置する)ため、当該蒸気は湿り蒸気である。また、配管101を流れる蒸気が状態503である場合には、蒸気の吸光度Aが当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avapor未満である(曲線501よりも下側の領域に位置する)ため、当該蒸気は過熱蒸気である。
ステップST409では、乾き度算出部1143が、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、温度センサ1041により測定された周辺温度T、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、配管101を流れる蒸気の乾き度zを算出する。
この際、乾き度算出部1143は、まず、吸光度算出部1141から、蒸気の吸光度Aを示す情報を受信する。また、乾き度算出部1143は、温度センサ1041から周辺温度T(測定値)を示す情報を受信する。また、乾き度算出部1143は、温度センサ112から蒸気温度T(測定値)を示す情報を受信する。
次に、乾き度算出部1143は、周辺温度T及び蒸気温度Tに基づいて、関数f(T,T)を算出する。
次に、乾き度算出部1143は、例えば式(8)に対し、蒸気の吸光度Aの値と、算出した関数f(T,T)の値とを代入して、乾き度zを算出する。なお式(8)における飽和蒸気の吸光度avaporは、蒸気温度Tから導く。
また、ステップST410では、過熱度算出部1144が、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、配管101を流れる蒸気の過熱度sを算出する。
この際、過熱度算出部1144は、まず、吸光度算出部1141から、蒸気の吸光度Aを示す情報を受信する。また、過熱度算出部1144は、温度センサ112から蒸気温度T(測定値)を示す情報を受信する。
次に、過熱度算出部1144は、蒸気の吸光度A及び蒸気温度Tに基づいて、蒸気表から又は例えば式(11)に従って関数f(T,A)を算出して、圧力Pを算出する。次に、過熱度算出部1144は、圧力Pに基づいて、蒸気表から又は例えば式(10)に従って関数f(P)を算出して、飽和温度Tsatを算出する。図5の矢印は、蒸気が状態503(過熱蒸気)の場合での飽和温度Tsatの算出を示している。
次に、過熱度算出部1144は、例えば式(9)に対し、蒸気温度Tの値と、算出した飽和温度Tsatの値とを代入して、過熱度sを算出する。
また、遷移情報取得部1145が、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、配管101を流れる蒸気の状態遷移に関する情報(遷移情報)を取得する(ステップST411)。
この際、遷移情報取得部1145は、まず、吸光度算出部1141から、蒸気の吸光度Aを示す情報を受信する。また、遷移情報取得部1145は、温度センサ112から蒸気温度T(測定値)を示す情報を受信する。
次に、遷移情報取得部1145は、蒸気の吸光度A及び蒸気温度Tに基づいて、蒸気表から又は例えば式(11)に従って関数f(T,A)を算出して、圧力Pを算出する。
次に、遷移情報取得部1145は、蒸気温度T及び圧力Pに基づいて、配管101を流れる蒸気が基準状態から圧力Pの変動又は蒸気温度Tの変動の何れにより過熱蒸気に遷移したのかを示す情報を取得する。
図6は、図5と同様に、蒸気温度Tと蒸気の吸光度Aとの関係を示すグラフである。この図6において、基準状態601である蒸気が、状態602又は状態603へ遷移したとする。ここで、蒸気が状態602である場合での過熱度s1の値と、蒸気が状態603である場合での過熱度s2の値は、同一である(s1=s2)。一方で、状態602の場合には蒸気が基準状態601から減圧されたことで過熱蒸気に遷移し、状態603の場合には蒸気が基準状態601から熱が加えられたことで過熱蒸気に遷移している。そこで、遷移情報取得部1145は、上記のような過熱蒸気への状態遷移の要因を検出する。そして、ユーザは、蒸気を状態602又は状態603から基準状態601に戻す場合、蒸気が状態602である場合には圧力を加え、蒸気が状態603である場合には冷却する制御を行う。
ここで、従来の乾き度測定装置では、測定対象である蒸気が湿り蒸気に限定されている。それに対し、実施の形態1に係る乾き度測定装置では、蒸気の吸光度Aと飽和蒸気の吸光度avaporとを比較することで蒸気が湿り蒸気であるか過熱蒸気であるかを判定し、過熱蒸気である場合にはその過熱蒸気に関する情報を取得している。これにより、ユーザに対し、測定対象である蒸気が過熱蒸気であることを通知でき、また、その過熱蒸気に関する情報を提示できる。また、過熱蒸気に関する情報として、遷移状態情報を提示する場合には、基準状態に戻すための情報を提示可能となる。
なお図1では、配管101に光透過性を有する窓1011を設け、窓1011の外面に光導波路108の他端が対向配置された場合を示した。しかしながら、これに限らず、配管101には窓1011を設けず、光導波路108の他端が配管101の側壁に貫通されてもよい。
また図1では、光導波路108の他端が窓1011の外面に対向配置された場合を示したが、これに限らず、光導波路108は用いず、光合波器107の出力部が窓1011の外面に対向配置されてもよい。
また図1では、配管101に光透過性を有する窓1012を設け、窓1012の外面に光導波路109の一端が対向配置された場合を示した。しかしながら、これに限らず、配管101には窓1012を設けず、光導波路109の一端が配管101の側壁に貫通されてもよい。
また図1では、光導波路109の一端が窓1012の外面に対向配置された場合を示したが、これに限らず、光導波路109は用いず、受光素子110の入力部が窓1012の外面に対向配置されてもよい。
また図1では、光導波路108と光導波路109とが対向配置された透過形の構成を示したが、これに限らず、反射形に構成されてもよい。この場合、窓1012に代えて、配管101の側壁における窓1011に対向する内面に反射板が配置される。また、光導波路109は一端が窓1011の外面に対向配置される。この場合、光導波路108により配管101の内部に伝搬された光は、配管101の内部を進行して反射板で反射され、光導波路109により受光素子110に伝搬される。
なお上記に示した蒸気の吸光度A及び乾き度zを算出するための構成及び算出方法は一例であり、蒸気の吸光度A及び乾き度zを算出できればどのような構成及び算出方法であってもよく、例えば特許文献1に開示された構成及び算出方法を用いてもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する発光素子102と、発光素子102により発光される検査光に対して湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する発光素子103と、蒸気が流れ、発光素子102により発光された検査光及び発光素子103により発光された参照光が透過する配管101と、配管101を透過した検査光及び参照光を受光する受光素子110と、配管101の内部の蒸気温度Tを測定する温度センサ112と、受光素子110により受光された検査光及び参照光に基づいて、配管101を流れる蒸気の吸光度Aを算出する吸光度算出部1141と、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度Aを当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度avaporと比較することで、配管101を流れる蒸気が湿り蒸気又は過熱蒸気の何れであるかを判定する蒸気判定部1142と、蒸気判定部1142により配管101を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、吸光度算出部1141により算出された蒸気の吸光度A、及び、温度センサ112により測定された蒸気温度Tに基づいて、当該過熱蒸気に関する情報を取得する過熱蒸気情報取得部とを備えたので、測定対象である蒸気が過熱蒸気である場合に、過熱蒸気に関する情報を提供可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 乾き度測定装置
101 配管
102 発光素子(検査光発光素子)
103 発光素子(参照光発光素子)
104 駆動回路
105 光導波路
106 光導波路
107 光合波器
108 光導波路
109 光導波路
110 受光素子
111 信号増幅分離回路
112 温度センサ(蒸気温度測定部)
113 データ記憶装置
114 CPU
115 入力装置
116 出力装置
117 プログラム記憶装置
118 一時記憶装置
1011 窓
1012 窓
1041 温度センサ(周辺温度測定部)
1131 演算情報記憶部
1141 吸光度算出部
1142 蒸気判定部
1143 乾き度算出部
1144 過熱度算出部
1145 遷移情報取得部

Claims (4)

  1. 飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する検査光発光素子と、
    前記検査光発光素子により発光される検査光に対して湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する参照光発光素子と、
    蒸気が流れ、前記検査光発光素子により発光された検査光及び前記参照光発光素子により発光された参照光が透過する配管と、
    前記配管を透過した検査光及び参照光を受光する受光素子と、
    前記配管の内部の蒸気温度を測定する蒸気温度測定部と、
    前記受光素子により受光された検査光及び参照光に基づいて、前記配管を流れる蒸気の吸光度を算出する吸光度算出部と、
    前記吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度を当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度と比較することで、前記配管を流れる蒸気が湿り蒸気又は過熱蒸気の何れであるかを判定する蒸気判定部と、
    前記蒸気判定部により前記配管を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、前記吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度、及び、前記蒸気温度測定部により測定された蒸気温度に基づいて、当該蒸気に関する情報を取得する過熱蒸気情報取得部と
    を備えた乾き度測定装置。
  2. 前記過熱蒸気情報取得部は、
    前記蒸気判定部により前記配管を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、前記吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度、及び、前記蒸気温度測定部により測定された蒸気温度に基づいて、当該蒸気の過熱度を算出する過熱度算出部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の乾き度測定装置。
  3. 前記過熱蒸気情報取得部は、
    前記蒸気判定部により前記配管を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、前記吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度、及び、前記蒸気温度測定部により測定された蒸気温度に基づいて、当該蒸気の状態遷移に関する情報を取得する遷移情報取得部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の乾き度測定装置。
  4. 飽和液で吸収される波長を有する検査光を発光する検査光発光素子と、前記検査光発光素子により発光される検査光に対して湿り蒸気に吸収され難い波長を有する参照光を発光する参照光発光素子と、蒸気が流れ、前記検査光発光素子により発光された検査光及び前記参照光発光素子により発光された参照光が透過する配管と、前記配管を透過した検査光及び参照光を受光する受光素子と、前記配管の内部の蒸気温度を測定する蒸気温度測定部とを備えた乾き度測定装置による情報取得方法であって、
    吸光度算出部が、前記受光素子により受光された検査光及び参照光に基づいて、前記配管を流れる蒸気の吸光度を算出し、
    蒸気判定部が、前記吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度を当該蒸気中の飽和蒸気の吸光度と比較することで、前記配管を流れる蒸気が湿り蒸気又は過熱蒸気の何れであるかを判定し、
    過熱蒸気情報取得部が、前記蒸気判定部により前記配管を流れる蒸気が過熱蒸気であると判定された場合に、前記吸光度算出部により算出された蒸気の吸光度、及び、前記蒸気温度測定部により測定された蒸気温度に基づいて、当該蒸気に関する情報を取得する
    ことを特徴とする情報取得方法。
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