JP6306249B1 - 充填材の製造方法、及び充填材の充填方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリージングを低減させることができる充填材の製造方法、充填材の充填方法を提供する。【解決手段】充填材の製造方法は、水と、ベントナイトとを混合し、前記水と前記ベントナイトとが混合した第1混合物を生成する工程と、前記第1混合物とセメントとを混合し、前記第1混合物と前記セメントとが混合した第2混合物を生成する工程と、前記第2混合物と炭酸ナトリウムとを混合する工程とを備える。充填材Aの重量に対し、50重量%以上90重量%以下の水と、1重量%以上10重量%以下のベントナイトと、10重量%以上40重量%以下のセメントと、0.5重量%以上3重量%以下の炭酸ナトリウムとが混合される。【選択図】図1

Description

本発明は、充填材の製造方法、及び充填材の充填方法に関する。
特許文献1に記載の地盤改良工法は、地盤に形成された穴の中にセメントとベントナイトと水とで構成される充填材を注入する。そして、穴の周囲の土砂と充填材とを攪拌し、穴の周囲の地盤と充填材との圧縮強度を同等に調整する。
特開2003−147771号公報
しかし、穴に充填材を充填した後、充填材から水が浮き上がり、ブリージングが発生していた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ブリージングを低減させることができる充填材の製造方法、充填材の充填方法を提供することを目的としている。
本願に開示する充填材の製造方法は、水と、ベントナイトとを混合し、前記水と前記ベントナイトとが混合した第1混合物を生成する工程と、前記第1混合物とセメントとを混合し、前記第1混合物と前記セメントとが混合した第2混合物を生成する工程と、前記第2混合物と炭酸ナトリウムとを混合する工程とを備える。
本願に開示する充填材の製造方法は、充填材の重量に対し、50重量%以上90重量%以下の水と、1重量%以上10重量%以下のベントナイトと、10重量%以上40重量%以下のセメントと、0.5重量%以上3重量%以下の炭酸ナトリウムとを混合することが好ましい。
本願に開示する充填材の充填方法は、水と、ベントナイトとを混合し、前記水と前記ベントナイトとが混合した第1混合物を生成する工程と、前記第1混合物とセメントとを混合し、前記第1混合物と前記セメントとが混合した第2混合物を生成する工程と、前記第2混合物と炭酸ナトリウムとを混合し、前記第2混合物と前記炭酸ナトリウムとが混合した充填材を生成する工程と、前記充填材を地盤に供給する供給工程とを備える。
前記供給工程は、前記充填材Aを前記地盤に形成された穴に充填する工程を含むことが好ましい。
前記供給工程は、前記充填材Aを前記地盤に形成された空隙に充填する工程を含むことが好ましい。
前記供給工程は、前記地盤に埋まっている物体を引き抜きながら、前記物体の埋まっていた場所へ前記充填材Aを供給する工程を含むことが好ましい。
前記ベントナイトの膨潤力が15以上25以下であることが好ましい。
本発明の充填材の製造方法によれば、ブリージングを低減させることが可能な充填材を製造することができる。本発明の充填材の充填方法によれば、ブリージングを低減させることができる。
本実施形態の充填材の製造方法を示すフローチャート。 (a)〜(f)充填材の製造方法を示す模式図。 ブリージングを低減させる原理と、充填材のゲル化性能を向上させる原理とを示す図。 充填材Aの実験結果を示す図。 充填材Bの実験結果を示す図。 充填材Cの実験結果を示す図。 充填材Dの実験結果を示す図。 充填材Eの実験結果を示す図。 引抜装置の概略構成図。 支持部の概略構成図。 ケーシングを示す図。 (a)チャック爪の背面図、(b)チャック爪の側面図。 退避位置に位置するチャック爪を示す図。 退避位置から突出位置へ移動しているチャック爪を示す図。 突出位置に位置するチャック爪を示す図。 引抜装置が杭を引き抜いている状態を示す図。 引抜装置による杭の引き抜き作業が完了した状態を示す図。 充填材Fの実験結果を示す図。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[充填材の製造方法]
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態である充填材Aの製造方法について説明する。図1は、本実施形態の充填材Aの製造方法を示すフローチャートである。図2(a)〜図2(f)は、本実施形態の充填材Aの製造方法を示す。
図1及び図2(a)に示すように、充填材Aの製造方法は、収容部110と、攪拌部120とを使用して充填材Aを製造する。攪拌部120は、収容部110に収容された複数の物質を攪拌する。攪拌部120は、例えば、羽を有し、羽を回転させて複数の物質を攪拌する。なお、攪拌部120は、エアーで複数の物質を攪拌してもよい。
ステップS10において、収容部110内に水とベントナイトとが供給される。ベントナイトは粉体の状態で水に添加される。なお、ベントナイトを水溶液にしてから水に添加してもよい。ベントナイトは、層間陽イオンにCa2+を含む。なお、ベントナイトは、層間陽イオンにCa2+を含んでいれば、Na型ベントナイト、Ca型ベントナイト、及び活性化ベントナイトのうちのいずれでもよい。
図1及び図2(b)に示すように、ステップS20において、攪拌部120が、収容部110内の水と、ベントナイトとを攪拌する。その結果、水と、層間陽イオンにCa2+を含むベントナイトとが混合し、第1混合物が生成する。第1混合物は、水とベントナイトとが混合した液体である。ベントナイトの膨潤力が、例えば、10以上25以下である。なお、ベントナイトの膨潤力が大きいほうが、ベントナイトの量を少なくしてもブリージング率を低くすることができる。従って、ベントナイトの膨潤力は、15以上25以下であることが好ましい。膨潤力とは、日本ベントナイト工業会、ベントナイト(粉状)の膨潤試験方法(JBAS−104)によって求められる膨潤力(ml/2g)である。
図1及び図2(c)に示すように、ステップS30において、収容部110内にセメントが供給される。その結果、セメントが第1混合物に添加される。セメントは粉体の状態で第1混合物に添加される。なお、セメントを水溶液にしてから第1混合物に添加してもよい。セメントは、例えば、普通ポルトランドセメント、又は混合セメントである。
図1及び図2(d)に示すように、ステップS40において、攪拌部120が、収容部110内のセメントと第1混合物とを攪拌する。その結果、第1混合物とセメントとが混合し、第2混合物が生成する。第2混合物は、第1混合物とセメントとが混合した液体である。
図1及び図2(e)に示すように、ステップS50において、収容部110内に炭酸ナトリウムが供給される。その結果、炭酸ナトリウムが第2混合物に添加される。炭酸ナトリウムは粉体の状態で水に添加される。なお、炭酸ナトリウムを水溶液にしてから第2混合物に添加してもよい。
図1及び図2(f)に示すように、ステップS60において、攪拌部120が、収容部110内の炭酸ナトリウムと第2混合物とを攪拌する。その結果、第2混合物と炭酸ナトリウムとが混合し、充填材Aが生成する。
本実施形態では、充填材Aの重量に対し、50重量%以上90重量%以下の水と、1重量%以上10重量%以下のベントナイトと、10重量%以上40重量%以下のセメントと、0.5重量%以上3重量%以下の炭酸ナトリウムとが混合される。
充填材Aは、ステップS10からステップS60の工程を経て収容部110で製造される。充填材Aは、収容部110内で製造された後、地盤に供給される。充填材Aは、地盤の埋め戻しに用いられる。
充填材Aは、製造された直後は流体(液体)である。充填材Aは、製造された後、一定時間が経過すると固化する。
充填材Aの強度は、時間の経過と共に上昇し、そして、略一定の値に安定する。略一定の値を、硬化強度と記載する。硬化強度は、例えば、N値、又は、一軸圧縮強度で評価される強度を示す。
充填材Aの硬化強度は、充填材Aの重量に対するセメントの重量%に基づいて決定される。充填材Aの重量に対するセメントの重量%が大きくなる程、充填材Aの硬化強度が大きくなる。従って、充填材Aの硬化強度が地盤の埋め戻しに適した強度になるように、セメントの重量%が決定される。
充填材Aは、例えば、0.3(N/mm2)、又は、0.5(N/mm2)の硬化強度を有する。
なお、ステップS40において、第2混合物が生成された時点から、第2混合物の流動性が低下し始める。セメントが水に溶けた時点から、セメントが固まり始めるからである。従って、セメントが硬化していくにつれて、充填材Aの流動性も低下していく。その結果、ステップS50、及びステップS60に示す工程は、所定時間内に行われる。つまり、第2混合物を生成した後、所定時間内に、第2混合物に炭酸ナトリウムを混合する。所定時間は、充填材Aを、流動性の低下により途中で詰まらせることなく、供給先まで到達させる観点から決定される。従って、所定時間は、所要時間と、経時によるセメントの硬化の進行具合とを考慮して決定される。所要時間は、第2混合物が生成されてから、充填材Aが供給先へ到達するまでに要する時間を示す。
次に、図3を参照して、充填材Aが、ブリージングを低減させる原理について説明する。図3は、ブリージングを低減させる原理を示す図である。
従来の充填材は、セメントとベントナイトと水とで構成され、炭酸ナトリウムを添加されない充填材を示す。ブリージングは、充填材から水が浮き上がることを示す。
図3に示すように、水と、層間陽イオンにCa2+を含むベントナイトと、セメントと、炭酸ナトリウムとを混合して、充填材Aを製造する。その結果、炭酸ナトリウム(Na2CO3)は、水溶液中で電離し、Na+とCO3 2-とにイオン化する。そして、炭酸ナトリウムのNa+と、ベントナイトの層間陽イオンCa2+とがイオン交換を行う。その結果、ベントナイトの層間陽イオンCa2+がNa+に置換される。その結果、ベントナイトの層間陽イオンNa+の量が増加する。その結果、ベントナイトは、膨潤性が向上し、層間隔が増大する。その結果、ブリージングが低減する。
従って、充填材Aは、製造時に炭酸ナトリウムを添加されることで、従来の充填材に比べて、ブリージングを低減させることができる。
続いて、図3を参照して、充填材Aが、ゲル化性能を向上させる原理について説明する。図3は、充填材Aのゲル化性能を向上させる原理を示す図である。ゲル化とは、充填材Aを収容した収容物を傾けたときに充填材Aが流動しなくなる程度に充填材Aが固まることを示す。ゲル化性能を向上させるとは、充填材Aが製造されてからゲル化するまでに要する時間を短縮することを示し、充填材Aが製造されてから早期にゲル化することを示す。
図3に示すように、水と、層間陽イオンにCa2+を含むベントナイトと、炭酸ナトリウムと、セメントとを混合して、充填材Aを製造する。そして、炭酸ナトリウム(Na2CO3)のNa+とベントナイトの層間用イオンCa2+とが、イオン交換を行う。その結果、炭酸カルシウム(CaCO3)が生成される。その結果、充填材Aは、炭酸カルシウムを含有する。従って、充填材Aは、従来の充填材と比べて、製造された後、早期にゲル化することができ、早期に強度を発現及び上昇させることができる。従って、充填材Aは、製造された後、迅速に硬化強度に到達することができる。
また、充填材が生成された後、時間の経過に伴って、充填材中でセメントが沈下していく。その結果、水とセメントとが分離し、水が浮き上がることにより、ブリージングが発生する。
しかし、本実施形態の充填材Aは、早期に強度を発現する。従って、充填材A中のセメントの位置が早期に固定され、セメントの沈下の進行を抑制することができる。その結果、ブリージングを効果的に低減させることができる。
また、充填材の強度の発現が遅れ、セメントの沈下が進行した状態で充填材が硬化すると、充填材の硬化強度のバラツキが大きくなる。つまり、充填剤の複数の箇所で硬化強度をそれぞれ測定し、複数の測定箇所の各々の高さが互いに異なる場合、各々の硬化強度の測定結果の差が大きくなる。例えば、充填剤の上部と充填時の下部との各々で硬化強度を測定すると、上部の硬化強度の測定結果と下部の硬化強度の測定結果との差が大きくなる。
しかし、本実施形態の充填材Aは、早期に強度を発現する。従って、セメントの沈下の進行を抑制することができ、充填材Aの硬化強度のバラツキを抑制することができる。
以上、図3を参照して説明したように、充填材Aは、製造時に炭酸ナトリウムを添加される。その結果、充填材Aに含まれるベントナイトの層間陽イオンNa+の量が増加する。また、充填材Aは、製造時に炭酸ナトリウムを添加されることで、充填材Aに炭酸カルシウムが含有される。
その結果、充填材Aは、従来の充填材に比べ、ブリージングを低減させることができ、かつ、早期にゲル化して、迅速に硬化強度に到達することができる。
次に、図4〜図8を参照して、充填材Aと複数の充填材(充填材B〜充填材E)との性能を比較した実験結果について説明する。図4〜図8は、充填材Aと複数の充填材との各々の実験結果を示す。
図4〜図8に示すように、充填材A〜充填材Eの各々は、水に対し、複数の材料を添加して製造される。充填材A〜充填材Eの各々は、複数の材料を添加される順序が互いに異なる。また、充填材A〜充填材Eの各々において、水に対し複数の材料の各々が添加される毎に、水溶液が攪拌される。
複数の材料は、ベントナイトと、セメントと、炭酸ナトリウムとを示す。セメントは、例えば、普通ポルトランドセメント、又は混合セメントである。ベントナイトの膨潤力が、11である。実験で使用する充填材A〜充填材Eの各々は、900(kg/m3)の水と、280(kg/m3)のセメントと、膨潤力が11である50(kg/m3)のベントナイトと、20(kg/m3)の炭酸ナトリウムとを混合して製造される。
ブリージング率(%)は、(遊離水量/充填材の質量)×100、で表される。遊離水量は、充填材から浮き出てきた水の量を示す。本実施形態では、ブリージング率を測定した時間は、充填材をビニール袋に収容した時点からカウントされる。
ゲル化時間は、充填材がゲル化するまでに要した時間を示す。本実施形態では、ゲル化時間は、充填材をビニール袋に収容した時点からカウントされる。
図4は、充填材Aの実験結果を示す。
図4に示すように、充填材Aの製造方法は、水に対し、ベントナイト、セメント、及び炭酸ナトリウムの順に複数の材料を添加する。
充填材Aの1時間後のブリージング率は、2%である。充填材Aの3時間後のブリージング率は、3%である。
充填材Aは、45分後は、流動性を有しており、ゲル化していない。充填材Aは、約1時間後にゲル化した。
図5は、充填材Bの実験結果を示す。
図5に示すように、充填材Bの製造方法は、炭酸ナトリウムを2番目に添加する点と、セメントを最後に添加する点とが、充填材Aの製造方法と異なる。具体的には、充填材Bの製造方法は、水に対し、ベントナイト、炭酸ナトリウム、及びセメントの順に複数の材料を添加する。
充填材Bの1時間後のブリージング率は、9%である。充填材Bの3時間後のブリージング率は、15%である。
充填材Bは、2時間後は、流動性を有しており、ゲル化していない。充填材Bは、約6時間30分後にゲル化した。
図6は、充填材Cの実験結果を示す。
図6に示すように、充填材Cの製造方法は、セメントを最初に添加する点と、ベントナイトを2番目に添加する点とが、充填材Aの製造方法と異なる。具体的には、充填材Cの製造方法は、水に対し、セメント、ベントナイト、及び炭酸ナトリウムの順に複数の材料を添加する。
充填材Cの1時間後のブリージング率は、25%である。充填材Cの3時間後のブリージング率は、32%である。
充填材Cは、45分後は、流動性を有しており、ゲル化していない。充填材Cは、約1時間後にゲル化した。
図7は、充填材Dの実験結果を示す。
図7に示すように、充填材Dの製造方法は、複数の材料を添加する順序の全てが、充填材Aの製造方法と異なる。具体的には、充填材Dの製造方法は、水に対し、炭酸ナトリウム、ベントナイト、及びセメントの順に複数の材料を添加する。
充填材Dの1時間後のブリージング率は、25%である。充填材Dの3時間後のブリージング率は、31%である。
充填材Dは、1時間15分後は、流動性を有しており、ゲル化していない。充填材Dは、約1時間30分後にゲル化した。
図8は、充填材Eの実験結果を示す。
図8に示すように、充填材Eの製造方法は、複数の材料を添加する順序の全てが、充填材Aの製造方法と異なる。具体的には、充填材Eの製造方法は、水に対し、セメント、炭酸ナトリウム、及びベントナイトの順に複数の材料を添加する。
充填材Eの1時間後のブリージング率は、38%である。充填材Eの3時間後のブリージング率は、44%である。
充填材Eは、1時間後は、流動性を有しており、ゲル化していない。充填材Eは、約1時間15分後にゲル化した。
以上、図4〜図8を参照して説明したように、全ての実験結果において、充填材Aの方が、充填材B〜充填材Eよりもブリージング率が低い。従って、充填材Aは、ブリージング率を効果的に低減させることができる。また、充填材Aのゲル化時間は、充填材B〜充填材Eの各々のゲル化時間と比べて、同等又は短い。従って、充填材Aは、ゲル化性能を効果的に向上させ、より早期に強度を発現させることができる。
従って、炭酸ナトリウムを添加して充填材A〜充填材Eを製造した場合でも、複数の材料を添加する順序を充填材Aのように構成する方が、ブリージング率を効果的に低減させることができる。また、複数の材料を添加する順序を充填材Aのように構成する方が、充填材Aのゲル化性能を効果的に向上させることができ、より迅速に充填材Aの強度を硬化強度に到達させることができる。その結果、地盤をより迅速に充填材Aで埋め戻すことができる。
充填材Aは、製造された後、地盤に供給され、地盤を埋め戻す。充填材Aを地盤に供給するとは、地盤に形成された空所に充填材Aを供給することを示す。空所は、人工的に形成された空所のみならず、自然に形成された空所も含む。人工的に形成された空所は、例えば、埋設物の撤去作業のような土木工事による形成された空所を示す。自然に形成された空所は、例えば、自然災害により形成された空所を示す。空所は、例えば、(i)地盤に形成された穴、(ii)地盤に形成された空隙、及び、(iii)物体の埋まっていた場所である物体跡を示す。穴は、地中から地表へ連通している空間を示す。空隙は、地表へ連通していない地中の空間を示す。地盤に埋まっている物体は、全体が地盤に埋まっている物体に限定されず、一部が地上に露出している物体も含まれる。
地盤を埋め戻すとは、空所に充填材Aを充填することを示す。
充填材Aは、例えば、油圧ポンプで圧送され、チューブを介して穴、空隙、又は物体跡へ充填される。
充填材Aは、穴、空隙、又は物体跡に充填された後、ブリージングを低減しつつ硬化することができる。従って、穴、空隙、又は物体跡を充填材Aで良好に埋め戻すことができる。また、充填材Aは、早期にゲル化し、迅速に硬化強度に到達することができる。従って、地盤を充填材Aで迅速に埋め戻すことができる。詳細には、穴、空隙、又は物体跡を充填材Aで迅速に埋め戻すことができる。
[引抜装置]
次に、図9及び図10を参照して、本発明の実施形態である引抜装置200について説明する。図9は、引抜装置200の概略構成図である。
図9に示すように、引抜装置200は、地盤に埋まっている杭(物体)10を引き抜く。杭10は、例えば、建築物の基礎として地盤に埋設されている既設杭である。杭10は、例えば、場所打ち鉄筋コンクリート杭、コンクリート充填鋼管杭、PC杭、PHC杭、SC杭、鋼管杭、又はH鋼杭である。
引抜装置200は、支持部1と、動作部2と、収容部3と、送出部4と、管部5と、吐出部6と、充填材Aとを備える。
支持部1は、杭10を支持可能である。支持部1は、ケーシング11と、掘削歯12と、駆動装置17と、スイベル18とを備える。
ケーシング11は、円筒形状を有する。ケーシング11は、杭10よりも大きい内径を有する。従って、ケーシング11は、杭10を収容することができる。
掘削歯12はケーシング11の先端部に設けられる。掘削歯12は、ケーシング11を地盤中に進入させるときに地盤を掘削する。掘削歯12は、ケーシング11の先端部に複数固定されている。
スイベル18は、ケーシング11の上部に設けられる。スイベル18は、ケーシング11に連結される。駆動装置17は、スイベル18の上部に設けられる。駆動装置17は、スイベル18に連結される。駆動装置17は、ケーシング11を回転させる。
動作部2は、例えば、ラフタークレーン、又は三点式杭抜き機である。動作部2は、アーム2aを有する。アーム2aの先端には、駆動装置17が連結される。従って、動作部2は、アーム2aを介して支持部1を吊り下げる。
動作部2は、支持部1を鉛直方向に沿うように移動させる。また、動作部2は、ラフタークレーンである場合、アーム2aの傾斜角度を変更することで、支持部1を水平方向に沿うように移動させることができる。
収容部3は、充填材Aを収容する。送出部4は、収容部3内の充填材Aを送出する。送出部4は、例えば、油圧ポンプである。管部5は、充填材Aが流通可能な管状の部材である。管部5の一端は、送出部4を介して収容部3に連通する。管部5の他端は、スイベル18を介してケーシング11の内部に設置される。管部5の他端は、吐出部6に連通する。吐出部6は、例えば、ノズルである。吐出部6は支持部1に設置され、支持部1と一体移動する。具体的には、吐出部6は、ケーシング11の先端部に設置され、ケーシング11と一体移動する。充填材Aは、送出部4の圧力により、収容部3から管部5を通じて搬送され、吐出部6から吐出する。
ケーシング11の移動動作について説明する。
駆動装置17がケーシング11を回転させる。その結果、掘削歯12が地盤を掘削する。そして、ケーシング11が回転している状態で、動作部2がケーシング11を下降させる。その結果、ケーシング11が地盤中に進入する。
図10は、支持部の概略構成図である。
図10に示すように、支持部1は、さらに、チャック爪13と、ガイド部14と、ロッド15と、連結ピン15aと、当て板15bと、油圧ジャッキ16とを備える。
チャック爪13、ガイド部14、ロッド15、及び油圧ジャッキ16は、ケーシング11の外側に設けられている。チャック爪13、ガイド部14、ロッド15、及び油圧ジャッキ16は、ケーシング11の先端部から、チャック爪13、ガイド部14、ロッド15、及び油圧ジャッキ16の順に設けられている。チャック爪13、ガイド部14、ロッド15、及び油圧ジャッキ16は、複数組設けられる。本実施形態では、チャック爪13、ガイド部14、ロッド15、及び油圧ジャッキ16は、2組設けられる。
チャック爪13は、ケーシング11の先端部寄りに設置される。チャック爪13は、ケーシング11の外側から内側へ突出可能に支持されている。ケーシング11の外側は、ケーシング11の外周面を囲む空間を示す。ケーシング11の内側は、ケーシング11の内周面で囲まれる空間を示す。ガイド部14は、チャック爪13を支持する。ロッド15の一端はチャック爪13に連結される。ロッド15の他端は、油圧ジャッキ16に連結される。ロッド15は、油圧ジャッキ16の付与する押圧力をチャック爪13に伝達する。ロッド15は、複数に分割される。分割されたロッド15の各々は連結ピン15aを介して回動可能に連結されている。当て板15bは、ロッド15に固定される。当て板15bは、連結ピン15aの近傍に位置する。当て板15bは、ロッド15がケーシング11から離間することを規制する。油圧ジャッキ16は、ケーシング11の外周面に固定される。油圧ジャッキ16は、ロッド15を押圧する押圧装置である。油圧ジャッキ16は、スイベル18を介して作動油の供給及び排出を行う。
次に、図11を参照して、ケーシング11について説明する。図11は、ケーシング11の先端部を示す。
図11に示すように、ケーシング11の先端部には、連通孔11aが形成されている。連通孔11aは、ケーシング11の内部と外部とを連通する。連通孔11aは、チャック爪13が通過可能である。
次に、図12を参照して、ガイド部14について説明する。図12は、ガイド部14を示す。
図12に示すように、ガイド部14は、ガイドピン14aと、ガイド板14bと、ガイド溝14cと、ガイド部材14dとを有する。ガイドピン14aは、チャック爪13の基端部とロッド15の一端とを貫通する。ガイド板14bは、ケーシング11の外周面に固定されている。ガイド板14bは、チャック爪13を両側から挟むように一対設けられる。各ガイド板14bには、ガイド溝14cが形成されている。各ガイド溝14cは、円弧形状を有する。各ガイド溝14cには、ガイドピン14aが係合している。その結果、チャック爪13が各ガイド溝14cに沿って移動する。ガイド部材14dは、ガイド板14bの外周部に設けられる。ガイド部材14dは、チャック爪13を案内する。
次に、図13〜図15を参照して、チャック爪13の位置について説明する。図13において、チャック爪13は退避位置に位置する。退避位置は、チャック爪13がケーシング11の外側に退避しているときのチャック爪13の位置を示す。図14において、チャック爪13は、退避位置からケーシング11の内側へ移動している。チャック爪13は、連通孔11a(図11参照)を通じて退避位置からケーシング11の内側へ移動する。図15において、チャック爪13は、突出位置に位置する。突出位置は、ケーシング11の内部にチャック爪13の先端部が突出しているときのチャック爪13の位置を示す。
続いて、図13〜図17を参照して、杭10の引き抜き作業について説明する。
図13に示すように、ケーシング11の内側に杭10が位置するように、ケーシング11を地盤中に進入させる。また、チャック爪13が杭10の下端部と略同等の深さの場所に位置するように、ケーシング11を地盤中に進入させる。図14に示すように、油圧ジャッキ16がロッド15をケーシング11の先端部に向かって押圧する。その結果、チャック爪13が退避位置からケーシング11の内側へ移動する。図15に示すように、さらに、油圧ジャッキ16がロッド15をケーシング11の先端部に向かって押圧する。その結果、チャック爪13が突出位置へ移動する。図15に示すように、チャック爪13が突出位置に位置するとき、チャック爪13が杭10の下端部に接触する。その結果、支持部1が杭10を支持する。具体的には、支持部1は、杭10の下端部を支持する。
図16は、引抜装置200が杭10を引き抜いている状態を示す。図16に示すように、支持部1が杭10を支持した状態で、動作部2が支持部1を上昇させる。その結果、支持部1と共に杭10が上昇する。
図17は、引抜装置200による杭10の引き抜き作業が完了した状態を示す。図17に示すように、支持部1が杭10を支持した状態で、動作部2が支持部1を上昇させることで、杭10が地盤から引き抜かる。その結果、杭10が地盤から除去される。引抜装置200は、ケーシング11に杭10を内包した状態で杭10を引き抜く。
以上、図13〜図17を参照して説明したように、支持部1が、杭10の下端部を支持している状態で、上昇する。従って、杭10の引き抜き時に杭10が自重で分断することを抑制することが可能となる。また、杭10の引き抜き前に杭10が鉛直方向の中途部で分断されていたとしても、分断された杭10のうちで上側に位置する杭を下側に位置する杭で押し上げるようにして引き抜くことができる。その結果、杭10が地盤中に残存することを抑制することができる。
次に、図16及び図17を参照して、杭跡の埋め戻し作業について説明する。杭跡は、杭10の埋まっていた場所を示す。
図16に示すように、吐出部6は、支持部1の先端部に設置される。支持部1の先端部は、支持部1が杭10を支持しているときの支持部1の下端部を示す。
支持部1が杭10を支持したままで上昇するとき、送出部4が作動し、吐出部6が充填材Aを吐出する。上昇は、支持部1が連続的に上昇している状態と、支持部1が間欠的に上昇している状態を含む。
支持部1が連続的に上昇している状態は、支持部1が停止することなく、上昇動作を連続して行うことを示す。この場合、支持部1が上昇動作を行っている状態で、吐出部6が充填材Aを吐出する。その結果、迅速に地盤の埋め戻しを行うことができる。
支持部1が間欠的に上昇している状態は、支持部1が上昇する動作と停止する動作とを交互に行うことを示す。この場合、例えば、支持部1が停止しているタイミングで、吐出部6が充填材Aを吐出する。その結果、吐出部6は安定した姿勢で充填材Aを吐出することができる。
図17に示すように、杭10の引き抜き時に吐出部6が充填材Aを吐出することで、杭10の引き抜き作業が完了するのと略同時に杭跡の埋め戻し作業を完了させることができる。
以上、図16及び図17を参照して説明したように、支持部1が杭10を支持したままで上昇するとき、吐出部6は充填材Aを吐出する。その結果、引抜装置200は、地盤に埋まっている杭10を引き抜きながら、杭跡へ充填材Aを供給する。従って、杭10の引き抜き作業と、杭跡の埋め戻し作業とを同時に行うことができ、杭跡の埋め戻し作業を効率的に行うことが可能となる。
また、杭10を引き抜いてから、杭跡へ充填材Aを供給するまでの間に要する時間を短縮することができ、杭跡が地崩れすることを抑制することが可能となる。
また、吐出部6は、支持部1の先端部に設置される。従って、吐出部6は、杭跡の底部に対し、充填材Aを精度よく充填することが可能となる。その結果、杭跡の底部に空隙が発生することを抑制できる。
また、吐出部6は、支持部1と共に上昇しながら充填材Aを吐出する。従って、吐出部6は、杭跡の底部から杭跡の上端まで移動しながら、充填材Aを吐出する。従って、吐出部6は、杭跡に対し、充填材Aを精度よく充填することが可能となる。その結果、杭跡に空隙が発生することを抑制することが可能となる。
また、充填材Aは、杭跡に充填された後、ブリージングを低減しつつ硬化することができる。従って、杭跡を充填材Aで良好に埋め戻すことができる。また、充填材Aは、早期にゲル化して、迅速に硬化強度に到達することができる。従って、杭跡を充填材Aで迅速に埋め戻すことができる。
次に、図18を参照して、充填材Aの変形例である充填材Fについて説明する。図18は、充填材Fの実験結果を示す。
図18に示すように、充填材Fの製造方法は、水に対し、ベントナイト、セメント、及び炭酸ナトリウムの順に複数の材料を添加する。セメントは、例えば、普通ポルトランドセメント、又は混合セメントである。充填材Fの製造方法は、充填材Aの製造方法と同じである。しかし、充填材Aと充填材Fとは、添加されるベントナイトの膨潤力と、ベントナイトの量とが異なる。充填材Fにおいて、ベントナイトの膨潤力が、20である。実験で使用する充填材Fは、900(kg/m3)の水と、280(kg/m3)のセメントと、膨潤力が20である20(kg/m3)のベントナイトと、20(kg/m3)の炭酸ナトリウムとを混合して製造される。従って、充填材Fを製造する際に使用するベントナイトの量は、充填材A〜充填材Eを製造する際に使用するベントナイトの量の半分以下である。
充填材Fの1時間後のブリージング率は、1%である。充填材Fの3時間後のブリージング率は、1%である。
充填材Fは、45分後は、流動性を有しており、ゲル化していない。充填材Fは、約1時間後にゲル化した。
以上、図18を参照して説明したように、充填材Fの方が、充填材Aよりもブリージング率が低い。従って、充填材Fは、ブリージング率を効果的に低減させることができる。
また、充填材Fを製造する際に使用するベントナイトの量は、充填材Aを製造する際に使用するベントナイトの量よりも少ない。本実施形態では、充填材Fを製造する際に使用するベントナイトの量は、充填材Aを製造する際に使用するベントナイトの量の半分以下である。従って、充填材Fは、充填材Aに比べ、低コストで製造することができる。また、充填材Fを使用して地盤を埋め戻すことで、地盤の埋め戻しにかかるコストを低減することができる。
以上、図面(図1〜図18)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)本実施形態では、引抜装置200が引き抜く対象は、杭10である。しかし、本発明はこれに限定されない。引抜装置200が引き抜く対象は、地盤に埋まっている物体であればよい。引抜装置200が引き抜く対象は、例えば、地盤に埋まっている岩でもよい。その結果、引抜装置200は、物体を引き抜きながら、物体跡を充填材Aで埋め戻すことができる。
(2)本実施形態では、吐出部6はケーシング11の先端部に設置される。しかし、本発明はこれに限定されない。吐出部6は、杭10の引き抜き時に、杭跡に対し充填材Aを供給可能な位置に設置されればよい。吐出部6は、例えば、チャック爪13に設置されてもよい。この場合、チャック爪13が杭10の下端部を支持している状態で、吐出部6が充填材Aを吐出する。従って、吐出部6は、杭10の真下から充填材Aを吐出する。従って、吐出部6は、杭跡に対し、充填材Aをより精度よく充填することができる。
(3)引抜装置200において、油圧ジャッキ16とロッド15との間に振動付与装置を介装してもよい。振動付与装置は、例えば、油圧ブレーカである。振動付与装置は、ロッド15と共にチャック爪13を振動させる。その結果、チャック爪13を退避位置から突出位置へスムーズに移動させることができる。
(4)引抜装置200において、油圧ジャッキ16とロッド15との間に振動付与装置を介装し、さらに、振動付与装置とロッド15との間に弾性部材を介装してもよい。弾性部材は、例えば、コイルバネである。弾性部材は、ロッド15の延びる方向に沿って弾性変形する。その結果、ロッド15に掛かる負荷を、弾性部材が弾性変形して吸収することができる。その結果、ロッド15に過度な負荷がかかることを抑制することができる。
(5)本実施形態では、充填材Aを地盤に供給し、地盤を埋め戻す方法を記載した。しかし、充填材Aに代えて充填材Fを地盤に供給し、地盤を埋め戻してもよい。例えば、充填材Aに代えて充填材Fを、地盤に形成された穴、地盤に形成された空隙、又は、物体跡に供給し、地盤を埋め戻してもよい。その結果、ブリージング率を効果的に低減させることができる。また、地盤の埋め戻しにかかるコストを低減することができる。
本発明は、充填材の製造方法、及び充填材の充填方法を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 支持部
2 動作部
6 吐出部
10 杭(物体)
100 充填材の製造装置
A、F 充填材

Claims (7)

  1. 水と、ベントナイトとを混合し、前記水と前記ベントナイトとが混合した第1混合物を生成する工程と、
    前記第1混合物とセメントとを混合し、前記第1混合物と前記セメントとが混合した第2混合物を生成する工程と、
    前記第2混合物と炭酸ナトリウムとを混合する工程と
    を備え
    充填材の重量に対し、50重量%以上90重量%以下の前記水と、1重量%以上10重量%以下の前記ベントナイトと、10重量%以上40重量%以下の前記セメントと、0.5重量%以上3重量%以下の前記炭酸ナトリウムとを混合する、充填材の製造方法。
  2. 水と、ベントナイトとを混合し、前記水と前記ベントナイトとが混合した第1混合物を生成する工程と、
    前記第1混合物とセメントとを混合し、前記第1混合物と前記セメントとが混合した第2混合物を生成する工程と、
    前記第2混合物と炭酸ナトリウムとを混合し、前記第2混合物と前記炭酸ナトリウムとが混合した充填材を生成する工程と、
    前記充填材を地盤に供給する供給工程と
    を備え
    前記充填材の重量に対し、50重量%以上90重量%以下の前記水と、1重量%以上10重量%以下の前記ベントナイトと、10重量%以上40重量%以下の前記セメントと、0.5重量%以上3重量%以下の前記炭酸ナトリウムとを混合する、充填材の充填方法。
  3. 前記第2混合物と前記炭酸ナトリウムとを混合し、前記第2混合物と前記炭酸ナトリウムとが混合した前記充填材を生成する工程と、前記充填材を地盤に供給する供給工程とが所定時間内に行われる、請求項2に記載の充填材の充填方法。
  4. 前記供給工程は、前記充填材を前記地盤に形成された穴に充填する工程を含む、請求項2又は請求項3に記載の充填材の充填方法。
  5. 前記供給工程は、前記充填材を前記地盤に形成された空隙に充填する工程を含む、請求項2又は請求項3に記載の充填材の充填方法。
  6. 前記供給工程は、前記地盤に埋まっている物体を引き抜きながら、前記物体の埋まっていた場所へ前記充填材を供給する工程を含む、請求項2又は請求項3に記載の充填材の充填方法。
  7. 前記ベントナイトの膨潤力が15以上25以下である、請求項1記載の充填材の製造方法。
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