JP6305316B2 - 内視鏡 - Google Patents

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    • A61B1/00039Operational features of endoscopes provided with input arrangements for the user
    • A61B1/00042Operational features of endoscopes provided with input arrangements for the user for mechanical operation

Description

本発明は、操作部に対して挿入部が回動自在に構成された内視鏡に関する。
細長で可撓性を有する挿入部を備えた内視鏡は、医療分野、工業分野等で使用されている。可撓性を有する挿入部は、先端側から順に、先端部、湾曲部、及び可撓管部を連設して構成されている。そして、挿入部の基端部には、操作者に保持、操作される操作部が設けられている。
細長な挿入部を、気管支のように複数の分岐部を有する管腔に挿入する場合、術者は、湾曲部を湾曲させる操作、操作部及び挿入部を捻る操作等を繰り返し行って深部の目的部位に挿入していた。
しかし、挿入部を深部の目的部位まで正確に、且つ、短時間で挿入することは容易ではなく、熟練を要する技術であった。
特許文献1には挿入部の回動を規制させる操作と、挿入部を操作部に対して回動させる操作と、の間違いを防止でき、挿入部の回動の規制を解除した後、挿入部を操作部に対して回動させる操作が簡単な内視鏡が開示されている。
この内視鏡では挿入部と操作部との外周に、操作部に対して挿入部を回動させる回動機構と、操作部に対する挿入部の回動を規制する回動規制機構と、を有するダイヤル部が設けられていた。
特開2010−69108号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡では、術中において、操作部に対して挿入部が回動することを規制している状態から回動状態に変更する場合、その逆に、回動状態から回動を規制する状態に変更する場合、術者は、挿入部を把持している手を一度挿入部から離し、その離した手でダイヤル部を操作しなければならなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、術中において操作者が挿入部から手を離すこと無く、且つ、操作部を把持している手の指で回動操作部を操作して挿入部を回動させる操作を行える内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の一態様の内視鏡は、湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、前記挿入部の基端部に設けられ、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作装置が設けられた、操作者によって把持される操作部と、前記挿入部を前記操作部に対して回動可能に連結する挿入部回動機構部と、前記操作部に設けられ、該操作部を把持する操作者の手の手指により操作される回動操作部と、前記操作部内に設けられ、前記回動操作部の操作に連動して回転する回転機構部と、前記回転機構部の回転を前記挿入部回動機構部に伝達する伝達部と、を具備している。
本発明によれば、術中において操作者が挿入部から手を離すこと無く、且つ、操作部を把持している手の指で回動操作部を操作して挿入部を回動させる操作を行える内視鏡を実現できる。
内視鏡の構成を説明する図 内視鏡の操作部内の構成を説明する図 挿入部と操作部との接続部分である挿入部回動機構部を説明する図 図2のY4−Y4の断面図であって、回転レバーを説明する図 回転機構部を構成する第1回転部材を説明する図 回転機構部を構成する第2回転部材を説明する図 回転機構部を構成する第3回転部材を説明する図 図2のY6−Y6線断面図であって、第1回転部材と第2回転部材との配置位置関係を説明する図 図2のY7−Y7線断面図であって、第2回転部材と第3回転部材との配置位置関係を説明する図 伝達部を構成する第1伝達部材(回転機構接続部材)を説明する図 伝達部を構成する第2伝達部材(挿入部回動機構接続部材)を説明する図 挿入部側固定口金の構成及び該挿入部側固定口金と挿入部回動機構接続部材との関係を説明する図 回転機構部の第3回転部材と挿入部回動機構接続部材とを伝達部で接続した構成を説明する図 図2のY11−Y11線断面図 図2のY12−Y12線断面図 図2のY13−Y13線断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面は、模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度に示すために、各部材の寸法関係や縮尺等は、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
図1に示すように内視鏡1は、挿入部2、操作部3、ユニバーサルコード4を備えて構成されている。本実施形態の内視鏡1の挿入部2は、操作部3に対して回動自在である。
挿入部2は、先端側から順に先端硬性部5、少なくとも二方向に湾曲可能に構成された湾曲部6、長尺で可撓性を有する可撓管部7を連設して構成されている。
操作部3は、挿入部2の基端部に設けられている。操作部3には、湾曲レバー8、吸引シリンダ9、処置具挿入口10、各種切替スイッチ11等が設けられている。
切替スイッチ11は、フリーズ信号を発生させるスイッチ、あるいは、レリーズ信号を発生させるスイッチ等である。処置具挿入口10には、図示しない生検鉗子等の内視鏡処置具が挿通される。吸引シリンダ9には、図示しない吸引ボタンが配置される。湾曲レバー8は、湾曲部6を上方向あるいは下方向に湾曲動作させる湾曲操作装置である。湾曲レバー8は、ノブ軸8aを中心に回動操作可能である。
なお、湾曲部6の湾曲方向は、上下の二方向に限定されるものでは無く、上又は下の一方向であってもよい。
本実施形態において、湾曲レバー8、吸引シリンダ9、処置具挿入口10、切替スイッチ11、及び回転レバー30の配置位置は、術者が左右のいずれの手で操作部3を把持した場合であっても、把持した手指で操作を行えるように操作部3の基準線3aに対して左右対称である。
基準線3aは、後述する挿入部回転軸1aと同軸な操作部側固定口金3Mの中心軸に直交して該基準線3aに向かう線分の方向が湾曲上方向に一致するように設けられる。
なお、回転レバー30は、湾曲部6の湾曲上方向に相当する方向に配設されている。符号12は、第1折れ止め部材であり、挿入部2の基端部を被覆して座屈を防止する。符号13は、第2折れ止め部材であり、ユニバーサルコード4の先端部を被覆して座屈を防止する。符号22は回転体であって、後述する挿入部回動機構部20を構成する。符号30は後述する回転レバーである。
本実施形態において、挿入部2は、挿入部回動機構部20を設けて操作部3に対して回動可能に連結されている。
図2、図3に示すように挿入部2と操作部3とを回動可能に接続する挿入部回動機構部20は、主に、筒状の操作部ケース体3C、パイプ形状の操作部側固定口金3M、円環状部材3R、回動操作部用ハウジング(以下、ハウジングと略記する)3H、及び挿入部側固定口金2Mによって構成されている。
操作部側固定口金3Mには、操作部ケース体3C、及び円環状部材3Rが一体である。操作部側固定口金3Mには雄ねじ部(不図示)が設けられ、雄ねじ部にはパイプ形状の連結部材21に設けられている雌ねじ部(不図示)が螺合する。操作部側固定口金3Mと連結部材21とが予め定めた螺合状態において、操作部側固定口金3Mの先端側端部は、連結部材21の先端面から突出している。
連結部材21の先端側部は、円環状部材3R内に配置される。円環状部材3Rは、操作部側固定口金3Mの操作部長手軸方向の予め定めた位置に第1ねじ部材71によって一体に締結固定されている。
操作部側固定口金3M及び該固定口金3Mに螺合された連結部材21の基端側部は、操作部ケース体3C内に配置され、螺合、あるいは、接着により一体に固定される。
符号61は、第1Oリングであり、操作部ケース体3Cと操作部側固定口金3Mとの間の水密を確保する。符号62は、第2Oリングであり、操作部側固定口金3Mと連結部材21との間の水密を確保する。符号63は、第3Oリングであり、連結部材21と円環状部材3Rとの間の水密を確保する。
一方、挿入部側固定口金2Mには、ハウジング3H及び挿入部2が一体である。ハウジング3Hには、回転体22が一体に取り付けられている。
回転体22は、円環状であって、挿入部中立位置告知部22mを有する。挿入部中立位置告知部22mは、挿入部2の回転状態を目視にて判断可能にするため、回転体22の予め定めた外周面から外方に突出する凸部であり、予め定めた形状に形作られている。
回転体22が一体なハウジング3Hは、挿入部側固定口金2Mの長手軸方向の予め定めた位置に第2ねじ部材72によって締結固定される。また、挿入部2を構成する可撓管部7が挿入部側固定口金2Mの先端側に一体に固定される。
符号64は、第4Oリングであり、ハウジング3Hと挿入部側固定口金2Mとの間の水密を確保する。符号65aは、回転体22と円環状部材3Rとの間の水密を確保するOリングであり、符号65bは、回転体22とハウジング3Hとの間の水密を確保するOリングである。
挿入部側固定口金2Mは、回動部であり、操作部側固定口金3Mの貫通孔3Mh内に回動自在に配置される。挿入部側固定口金2Mの中心軸と操作部側固定口金3Mの中心軸とは同軸であり、挿入部回転軸1aである。
挿入部側固定口金2Mの端部には外方に突出するフランジ2Mfが設けられている。操作部側固定口金3Mの端部内周面には中心軸方向に突出する段部3Mfが設けられている。フランジ2Mfの端面が段部3Mfの段差面に引っかかることによって、挿入部側固定口金2Mが操作部側固定口金3Mから脱落することが防止される。
符号23は、固定調整リングである。固定調整リング23は、挿入部側固定口金2Mの外周に形成された雄ねじ部に螺合配置される。固定調整リング23は、挿入部側固定口金2Mのフランジ2Mfの端面と操作部側固定口金3Mの段差面との当たり具合を調整して、挿入部側固定口金2Mが貫通孔3Mh内でスムーズに回動するように最適な状態に設定する。
本実施形態の内視鏡1においては、操作部3を把持する手の指で回転レバー30を操作することによって、挿入部2を時計回り、あるいは、反時計回りに回転操作することができるようになっている。つまり、回転レバー30の操作に伴って、ハウジング3H及び挿入部2が一体な挿入部側固定口金2Mが、操作部ケース体3C、及び円環状部材3Rが一体な操作部側固定口金3Mに対して挿入部回転軸1a回りに回転する。
本実施形態の回転レバー30は、回動操作部であって、図1、図2に示すように操作部3に設けられた湾曲レバー8近傍に配設される。この構成によれば、例えば術者は、操作部3を把持する手の親指で湾曲レバー8の操作を行え、把持する手の親指以外の指で回転レバー30の操作を行える。
図2、図4に示すように回転レバー30は、略L字形状であって、レバー本体部31と、回動部32と、を有する。レバー本体部31は、操作部ケース体3Cの外周面上に配置され、回動部32はレバー収容凹部30c内に配置される。
レバー本体部31は、例えば扁平な略直方体形状であって、面積が大きな一面は指当て部である。本実施形態において、レバー本体部31の一面及び該一面の反対面である他面は曲面であって、一面には滑り止めとなる凹凸が形成されている。他面は操作部ケース体3Cの外周面に対向して配置される。
回動部32は、他面から突出する柱状部であり、軸方向孔32h1と直交孔32h2とを有する。直交孔32h2は、回動部32の長手軸に直角に交差する。直交孔32h2内には後述する第1回転部材(図2の符号41参照)の基端部である回り止め部41sが配設される。
軸方向孔32h1内には、固定部材73が配置される。固定部材73は、例えば固定ピンあり、直交孔32h2内に配設された第1回転部材41が直交孔32h2内から脱落することを防止する。
回動部32には直交孔32h2の中心c1を通過する鉛直線Lを挟んで矢印Y4a方向及び矢印Y4b方向に予め定めた角度回動する構成である。このとき、レバー本体部31は、操作部ケース体3Cの外周面に沿って周方向に移動する。
なお、本実施形態において、回転レバー30は、L字形状に限定されるものでなく、略T字形状、略I字形状等他の形状であってもよい。
また、回転レバー30は、レバー本体部31と回動部32とを一体に有する構成としている。しかし、回転レバー30は、一体な構成に限定されるものでは無く、別部材である例えばレバー本体部31を構成する第1部材と、回動部32を構成する第2部材とを螺合、或いは、接着によって一体にしてL字形状の回転レバーを構成するものであってもよい。
図2に示すように操作部3内には、回転機構部40と、伝達部50と、が設けられている。回転機構部40は、第1回転部材41、第2回転部材42、及び第3回転部材43を具備している。
一方、伝達部50は、第1伝達部材51と第2伝達部材52とを具備している。
符号80は、内視鏡用分岐管体である。内視鏡用分岐管体80には、先端側接続口81、処置具口金用接続口82、吸引管接続口83が設けられている。先端側接続口81にはチャンネルチューブ84の基端部が接続部材によって連結され、処置具口金用接続口82には処置具口金85が接続され、吸引管接続口83には吸引チューブ86の一端部が接続されている。
図2、図4−図10を参照して回転機構部40及び伝達部50の構成を説明する。
図2に示すように回転機構部40は、第1回転部材41と、第2回転部材42と、第3回転部材43と、によって構成される。回転機構部40は、回転レバー30の回転操作角度を拡大して伝達部50に伝達する。
図5Aに示すように第1回転部材41は、第1軸部41aと、第1フランジ41fと、を有する。第1フランジ41fは、第1軸部41aの中途に設けられている。
本実施形態において、第1フランジ41fは、回転操作角度拡大機構部であって、第1フランジ41fの直径は、第1軸部41aの直径より予め定めた比率だけ大きく設定してある。
第1軸部41aの基端側には、直交孔32h2内に配設される回り止め部41sが形成されている。回り止め部41sは、例えば一平面41dを有して略D字形状に形作られている。
符号41cは、周溝であり、Oリング66が配設される。
図2の符号74は、支持ピンである。支持ピン74は、第1軸部41a先端面に開口を有する丸穴内に配置される。支持ピン74は、第1取付板91を介して丸穴内に配置されて、第1軸部41aの先端部を回動自在に保持する。
第1フランジ41fの外周面には、図6に示すように複数の歯を配列したフランジ歯車部41gが設けられている。
図5Bに示すように第2回転部材42は、第2軸部42aと、第2フランジ42fと、を有する。第2フランジ42fは、第2軸部42aの先端側に設けられている。
符号42hは、軸部材挿通孔であって、第2回転部材42の軸方向貫通孔である。軸部材挿通孔42h内には図7に示す支軸75が回動自在に挿通される。支軸75の先端部は、第1取付板91に固設され、基端部は第2取付板92に固設される。したがって、第1取付板91と第2取付板92との間に配置された第2回転部材42は、支軸75に対して回動自在である。
第2回転部材42は、回転操作角度拡大機構部であって、図6に示す第1歯車部42g1と、図7に示す第2歯車部42g2と、を有する。第2フランジ42fの直径は、第2軸部42aの直径より予め定めた比率だけ大きく設定してある。
図6に示す第1歯車部42g1は、図5Bに示す第2軸部42aの外周に複数の歯を配列した外歯車である。図6に示すように第1歯車部42g1には第1フランジ41fのフランジ歯車部41gが噛合する。したがって、第1フランジ41fが矢印Y6a方向に回転されたとき、第2軸部42aは逆方向である矢印Y6b方向に回転する。
一方、図7に示す第2歯車部42g2は、図5Bに示す第2フランジ42fの外周面に複数の歯を配列したフランジ歯車部である。
図5Cに示すように第3回転部材43は、円環部43aと、延出部43bと、を有する。
円環部43aの外径は、操作部3の内部空間3S内に予め定めた状態で収まるように設定されている。本実施形態において、円環部43aは、操作部ケース体3Cの大径内面3crと、第1軸部41aの大径内面側外周面と、の間に配置される。
円環部43aの内周面には、図7に示すように複数の歯を配列した内歯車部43gが設けられている。内歯車部43gには第2回転部材42に設けられた第2歯車部42g2が噛合する。したがって、第2フランジ42fが矢印Y7a方向に回転されたとき、円環部43aは同方向である矢印Y7b方向に回転する構成である。
図5Cに示す延出部43bは、円環部43aの先端面から該円環部43aの中心軸に沿って突出した凸部である。凸部の幅寸法及び突出長は、予め定めた寸法に設定されている。延出部43bには、第1伝達部材51の基端部が連結される。符号43fは雌ねじ部である。
なお、円環部43aの内部空間43Sは、図2、図6、図7に示す板部材76によって第1空間43S1と第2空間43S2とに分割されている。第1空間43S1は、内視鏡内蔵物であるライトガイドファイバ87、湾曲ワイヤ88が挿通配置される空間であり、第2空間43S2は第2フランジ42fが配設される空間である。
この構成によれば、内視鏡内蔵物であるライトガイドファイバ87、湾曲ワイヤ88が第2空間43S2側に移動することによって、第2歯車部42g2と内歯車部43gとの間に挟まれる不具合の発生を未然に防止できる。
伝達部50は、回転機構接続部材である第1伝達部材51と、挿入部回動機構接続部材である第2伝達部材52と、で構成されている。
図8Aに示す第1伝達部材51は、剛性を有する例えばステンレス鋼等の金属板部材で細長な板状に形作られている。第1伝達部材51の両端部にはそれぞれ例えば2つの逃がし孔51hが形成されている。各逃がし孔51hには、図10に示すように固定ねじ77が挿通される。
図8Bに示すように第2伝達部材52は、第1取付部53と、曲部54と、第2取付部55と、を備えている。第1取付部53には図10に示すように第1伝達部材51の先端部が取りけられ、第2取付部55には挿入部側固定口金2Mの後述する固定口金延出部2Mcが取り付けられる。
したがって、第1取付部53には固定ねじ77が螺合する雌ねじ部53fが設けられている。一方、第2取付部55には固定ねじ78が螺合する雌ねじ部55fが設けられている。
曲部54は、第1取付部53と第2取付部55との配置位置関係を周方向に対して調整する配置位置調整部材である。本実施形態において、第1取付部53と第2取付部55とは、曲部54を設けて、周方向に対して90度位置ずれしている。曲部54は、操作部側固定口金3Mの貫通孔3Mhの基端側内周面に沿って配置される。
固定口金延出部2Mcは、図9に示すように挿入部側固定口金2Mの基端面側に設けられている。固定口金延出部2Mcは、挿入部側固定口金2Mの基端面2rから該固定口金2Mの中心軸(不図示)に沿って突出した凸部である。凸部の幅寸法及び突出長は、予め定めた寸法に設定されている。
固定口金延出部2Mcには第2取付部55が固定ねじ78によって連結される。符号2Mhは、逃がし孔であって、逃がし孔2Mhには、固定ねじ78が挿通される。
図10に示すように回転機構部40の第3回転部材43と挿入部側固定口金2Mとは、伝達部50によって一体に連結される。
具体的に、第3回転部材43の延出部43bには第1伝達部材51の基端部が固定ねじ77によって連結される。一方、挿入部側固定口金2Mの固定口金延出部2Mcには上述したように第2取付部55が固定ねじ78によって連結される。そして、第1伝達部材51の先端部と、第2伝達部材52の第1取付部53とは固定ねじ77によって連結される。
この結果、第3回転部材43と挿入部側固定口金2Mとが一体になる。そして、第3回転部材43の円環部43aが例えば矢印Y10方向に回転することによって、挿入部側固定口金2Mも同方向に回転する。
なお、固定ねじ77と固定ねじ78とは同一のねじであってもよい。また、本実施形態においては、伝達部50を第1伝達部材51と第2伝達部材52との別部材で構成している。しかし、第1伝達部材51と第2伝達部材52とが一体な伝達部を構成するようにしてもよい。
上述のように構成した内視鏡1の作用を説明する。
内視鏡操作者は、挿入部2を回転操作する際、操作部3を把持する手の手指によって回転レバー30を回動操作する。
そして、内視鏡操作者が回転レバー30を例えば図4の矢印Y4a方向(以下、時計方向と記載する)に回転操作を開始する。すると、回転レバー30の時計回りの回転に伴って、回動部32に一体な回り止め部41sが第1回転部材41の軸を中心に時計回りに回転する。
この結果、図6の破線矢印Y6cに示すように回転レバー30の回転に連動して第1回転部材41の第1軸部41aが時計回りに回転すると共に、第1フランジ41fが矢印Y6aに示すように時計回りに回転する。
そして、第1フランジ41fが時計回りに回転されたことによって、フランジ歯車部41gが噛合している第2歯車部42g1を有する第2回転部材42の第2軸部42aが矢印Y6bに示すように逆方向である反時計回りに回転すると共に、図7に示すように第2フランジ42fも矢印Y7aに示すように反時計回りに回転する。
このとき、第2軸部42aの回転角度は、回転レバー30の回転操作角度に対して拡大される。
第2フランジ42fの回転に伴って、第2フランジ42fの第2歯車部42g2が噛合している内歯車部43gを有する第3回転部材43の円環部43aが矢印Y7bに示すように反時計回りに回転する。
この結果、第3回転部材43の円環部43aが反時計回りに回転することによって図10の矢印Y7bに示すように挿入部側固定口金2Mも円環部43aと同方向、すなわち反時計回りに回転される。
このとき、第2フランジ42fの回転角度は、第2軸部42aの回転角度に対して拡大される。つまり、第2フランジ42fは、回転レバー30の回転操作角度に対して予め定めた比率分大きく拡大された回転角度で回転する。
なお、図11に示すように第3回転部材43の延出部43b及び延出部43bに一体に固定された第1伝達部材51が矢印Y11に示すように反時計回りに回転され、図12に示すように第1伝達部材51に一体に固定された第2伝達部材52も矢印Y12に示すように反時計回りに回転する。そして、第2伝達部材52の第2取付部55に固定口金延出部2Mcが一体に固定された挿入部側固定口金2Mが図13の矢印Y13に示すように反時計回りに回転して、挿入部2も反時計回りに回転する。
つまり、挿入部2は、回転レバー30の時計回りへの操作に対応して反時計回りに回転する。
なお、内視鏡操作者が回転レバー30を図4の矢印Y4b方向である反時計回りに操作した場合には、回転機構部40の各回転部材41、42、43が上述とは逆方向に回転されて、挿入部2が時計回りに回転する。
言い替えれば、上述した構成の内視鏡1によれば、挿入部2は、内視鏡操作者が回転レバー30を操作する方向と逆方向に回転する。
このように、操作部3の湾曲レバー8近傍に回転レバー30を設け、回転レバー30と挿入部側固定口金2Mとを回転機構部40及び伝達部50を介して連結したことによって、操作部3を把持する操作者は、術中において挿入部2から手を離すこと無く、且つ、操作部3を把持している手の指で回転レバー30を操作して挿入部2を所望する方向に回動させることができる。
また、回転機構部40の第1フランジ41fの直径を第1軸部41aの直径より予め定めた比率大きく設定するとともに、第2フランジ42fの直径を第2軸部42aの直径より予め定めた比率大きく設定して回転操作角度拡大機構部を構成したことによって、回転レバー30を回転操作したときの回転操作角度より挿入部2の回転角度を予め定めた比率分拡大して回転することができる。
なお、上述した実施形態においては、内視鏡1の挿入部2の回転方向が回転レバー30回転操作方向と逆方向である。しかし、例えば、図6に示すフランジ歯車部41gと第1歯車部42g1との間に遊び車として1つの歯車を配設することによって、回転レバー30の回転操作する方向と挿入部2の回転する方向とを一致させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、回転機構部40を構成する第1回転部材41、第2回転部材42及び第3回転部材43に歯車部41g、42g1、42g2、43gを設けて、回転レバー30の回転操作を複数の回転部材41、42、43を介して伝達部50に伝達している。しかし、回転機構部40を構成する複数の回転部材に歯車部の代わりに摩擦抵抗の高い例えば弾性部材を配設して、回転レバー30の回転操作を伝達部50に伝達する構成であってもよい。
また、操作部ケース体3Cを図2に示すように例えば第1操作部ケース体3C1と、第2操作部ケース体3C2と、第3操作部ケース体3C3との少なくとも三体に分割可能に構成することによって、回転レバー30、回転機構部40、及び伝達部50の組付け作業性の向上を図れる。
以上の各実施の形態に記載した発明は、その実施の形態、及び変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。
1…内視鏡 1a…挿入部回転軸 2…挿入部 2M…挿入部側固定口金
2Mc…固定口金延出部 2Mf…フランジ 2Mh…逃がし孔 2r…基端面
3…操作部 3C…操作部ケース体 3C1…第1操作部ケース体
3C2…第2操作部ケース体 3C3…第3操作部ケース体 3H…ハウジング
3M…操作部側固定口金 3Mf…段部 3Mh…貫通孔 3R…円環状部材
3S…内部空間 3a…基準線 3cr…大径内面 4…ユニバーサルコード
5…先端硬性部 6…湾曲部 7…可撓管部 8…湾曲レバー 8a…ノブ軸
9…吸引シリンダ 10…処置具挿入口 11…切替スイッチ 12…第1折れ止め部材
13…第2折れ止め部材 20…挿入部回動機構部 21…連結部材 22…回転体
22m…挿入部中立位置告知部 23…固定調整リング 30…回転レバー
30c…レバー収容凹部 31…レバー本体部 32…回動部 32h1…軸方向孔
32h2…直交孔 40…回転機構部 41…第1回転部材 41a…第1軸部
41c…周溝 41d…一平面 41f…第1フランジ 41g…フランジ歯車部
41s…回り止め部 42…第2回転部材 42a…第2軸部 42f…第2フランジ
42g1…第1歯車部 42g2…第2歯車部 42h…軸部材挿通孔
43…第3回転部材 43S…内部空間 43S1…第1空間 43S2…第2空間
43a…円環部 43b…延出 43f…雌ねじ部 43g…内歯車部 50…伝達部
51…第1伝達部材 51h…逃がし孔 52…第2伝達部材 53…第1取付部
53f…雌ねじ部 54…曲部 55…第2取付部 55f…雌ねじ部
80…内視鏡用分岐管体 81…先端側接続口 82…処置具口金用接続口
83…吸引管接続口 84…チャンネルチューブ 85…処置具口金
86…吸引チューブ 87…ライトガイドファイバ 88…湾曲ワイヤ
91…第1取付板 92…第2取付板

Claims (7)

  1. 湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、
    前記挿入部の基端部に設けられ、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作装置が設けられた、操作者によって把持される操作部と、
    前記挿入部を前記操作部に対して回動可能に連結する挿入部回動機構部と、
    前記操作部に設けられ、該操作部を把持する操作者の手の手指により操作される回動操作部と、
    前記操作部内に設けられ、前記回動操作部の操作に連動して回転する回転機構部と、
    前記回転機構部の回転を前記挿入部回動機構部に伝達する伝達部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記回転機構部は、複数の回転部材を設けて構成され、
    前記複数の回転部材のうちの一つは前記回動操作部に一体に固設され、
    前記複数の回転部材のうちの他の一つは前記伝達部に一体に固設される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記回転機構部を構成する前記複数の回転部材のうち少なくとも一つに、前記伝達部が固設された回転部材の回転角度を前記回動操作部が固設された回転部材の回転操作角度より予め定めた比率分拡大する回転操作角度拡大機構部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記複数の回転部材に歯車部を設けて各回転部材の回転を伝達することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  5. 前記回動操作部が前記操作部を構成する操作部ケース体の外周面に沿って周方向に操作される構成において、
    前記挿入部は挿入部回転軸回りに、前記回動操作部の操作方向と同方向又は逆方向に回転することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  6. 前記回動操作部は、前記湾曲操作装置と、内視鏡処置具が挿通される前記操作部に設けられる処置具挿入口との間に設けられることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
  7. 前記回動操作部は、前記操作部において、前記湾曲部の湾曲上方向に相当する方向に配設されることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
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