JP6305022B2 - 天然ゴム手袋 - Google Patents

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Description

本発明は、全体が天然ゴムの膜によって一体に形成された天然ゴム手袋に関するものである。
天然ゴムラテックスを浸漬成形してなり、一端が手首部とされた略筒状の袖部、および当該袖部に、手首部を介して連なる手袋本体が、天然ゴムの膜によって一体に形成された天然ゴム手袋は、丈夫で安価であることから、様々な用途において幅広く用いられている。
特に家庭用途に適しており、天然ゴム手袋は、炊事や洗濯などにおいて数多く用いられている。家庭用途では、炊事や洗濯で水が使用されるため、ユーザーは天然ゴム手袋の袖部が腕からずり落ちたり、袖口から水が浸入したりすることを嫌う。
ユーザー自らが、装着した天然ゴム手袋の上から紐や輪ゴム等で天然ゴム手袋の袖部を腕に固定する場合もあるが、その場合には装着が煩雑になるという問題がある。
袖のずれ落ちを解決するため、特許文献1では、袖に最大周長の50〜90%となる絞り部を設けることが提案されている。
しかしこの構造では、腕が、絞り部において局部的に、そして過度に締め付けられてユーザーが不快に感じやすいという問題がある。
そこで袖部に、手首部から袖口へ向かう帯状の薄肉部を複数本、全周に亘って互いに離間させて形成して、当該袖部を周方向に伸縮自在なプリーツ形状とした天然ゴム手袋が提案されている。
この構造では、プリーツ状としたことによる袖部の伸縮によって、当該袖部を腕に緩やかに固定できるため、締め付け感を緩和してユーザーが不快に感じないようにしながら、袖のずれ落ちを確実に防止できる。
特開2011-241496号公報
家庭用途では、天然ゴム手袋が濡れると屋外や屋内に吊るして乾かすのが一般的であるため、その耐候性が問題となる。
天然ゴム手袋の耐候性を高めるには、ワックスを配合するのが有効であることが知られている。これは、天然ゴムそのものがオゾンや紫外線によって劣化分解しやすいのに対し、ワックスは変化しにくいためであり、ワックスが天然ゴム手袋の表面に移動して、保護層を形成するためであると考えられている。
ところが保護層を形成するワックスは、ユーザーが使用する食器洗い用、あるいは洗濯用などの洗剤に触れたり、こすれ等の物理的な刺激が加わったりすると、天然ゴム手袋の表面から簡単に流出して失われてしまう。
そのため、ユーザーが天然ゴム手袋を装着した状態で洗剤を使用し、そして使用後に屋外や屋内に吊るして乾かすことを繰り返すと、耐候性が大きく低下する。
特に単位体積当たりの表面積が大きい、厚みの小さい天然ゴムの膜ほど、耐候性の低下が大きく、先に説明した薄肉部を有する天然ゴム手袋の場合は、当該薄肉部が、耐候性の低下に伴って急速に脆化したり強度低下したりして、早期に割れたり破れたりしやすいという問題がある。
本発明の目的は、プリーツ状としたことによる袖部の伸縮によって、当該袖部を腕に緩やかに固定し、締め付け感を緩和してユーザーが不快に感じないようにしながら、袖のずれ落ちを確実に防止できる上、耐候性に優れ、洗剤を使用した後に屋外や屋内に吊るして乾かしても早期に割れたり破れたりしにくい天然ゴム手袋を提供することにある。
本発明は、一端が手首部とされた略筒状の袖部、および前記袖部に、前記手首部を介して連なる手袋本体が、天然ゴムの膜によって一体に形成され、前記袖部の他端が袖口として開口された天然ゴム手袋であって、前記天然ゴムの膜は、平均炭素数30以上、40以下のノルマルパラフィンワックスを含み、前記袖部は、前記手首部から袖口へ向かう帯状の薄肉部が複数本、全周に亘って互いに離間させて形成されて、周方向に伸縮自在なプリーツ形状とされているとともに、前記薄肉部の厚みは0.25mm以上、0.35mm以下で、かつ前記薄肉部以外の厚みは0.40mm以上、0.55mm以下であることを特徴とするものである。
本発明によれば、天然ゴム手袋の全体を構成する天然ゴムの膜中に、平均炭素数30以上、40以下のノルマルパラフィンワックスを含ませることで、当該天然ゴム手袋の、全体の耐候性を大きく向上できる。
すなわち、かかる平均炭素数を有するノルマルパラフィンワックスは、分岐鎖の多いマイクロクリスタリンワックスや、炭素数の多いポリエチレンワックスに比べて、天然ゴム手袋を構成する天然ゴムの膜中から、当該天然ゴム手袋の表面に速やかに移動して保護層を形成する。
それとともに、天然ゴム手袋の表面に移動して保護膜を形成した上記のノルマルパラフィンワックスは、洗剤に触れても天然ゴム手袋の表面から簡単に流出して失われてしまうことがない。
そのため、使用初期から長期間に亘って保護層を良好に機能させ続けることができ、天然ゴム手袋の耐候性を大幅に向上することができる。
したがって本発明によれば、早期に割れたり破れたりしにくい天然ゴム手袋を提供することができる。
前記ノルマルパラフィンワックスの配合割合は、天然ゴム100質量部に対して2質量部以上であるのが好ましく、8質量部以下であるのが好ましい。
ノルマルパラフィンワックスの配合割合をかかる範囲とすることで、過剰のノルマルパラフィンワックスの析出による外観の悪化を抑制しながら、天然ゴム手袋に十分な耐候性を付与することができる。
前記袖部は、前記手首部から袖口へ向かう帯状の薄肉部が複数本、全周に亘って互いに離間させて形成されて、周方向に伸縮自在なプリーツ形状とされてい
かかるプリーツ形状とすることで、袖部の伸縮によって、当該袖部を腕に緩やかに固定できるため、締め付け感を緩和してユーザーが不快に感じないようにしながら、袖のずれ落ちを確実に防止することができる。
しかも本発明によれば、先に説明したノルマルパラフィンワックスの配合により、薄肉部の耐候性も大きく改善されるため、当該薄肉部が、耐候性の低下に伴って急速に脆化したり強度低下したりして、早期に割れたり破れたりするおそれもない。
前記薄肉部の厚みは0.25mm以上、0.35mm以下に限定される
薄肉部の厚みをかかる範囲とすることで、当該薄肉部に適度な強度を付与するとともに、ノルマルパラフィンワックスの配合と相まって耐候性の低下を抑制しながら、袖部に、周方向への良好な伸縮性を付与することができる。
また、前記薄肉部以外の厚みは0.40mm以上、0.55mm以下に限定される。
厚みがこの範囲未満では、袖部に、周方向への良好な伸縮性を付与する効果が十分に得られず、締め付け感を緩和しながら袖部のずれ落ちを確実に防止できないおそれがある。一方、厚みが範囲を超える場合には、特に手袋本体の、手指に対するフィット性や、天然ゴム手袋を装着した状態での作業性等が低下するおそれがある。
なおノルマルパラフィンワックスとは、基本的に分岐鎖のないノルマルパラフィンを主成分とするワックスである。
かかるノルマルパラフィンワックスとしては、100%ノルマルパラフィンのみからなるものが最も理想的であるが、製造工程上、周知のように少量の、枝分かれしたイソパラフィンをどうしても含んでしまうのが一般的である。
しかし少量のイソパラフィンを含んでいても、特性上、ノルマルパラフィンワックスとして認知されているワックスであれば、以上で説明した作用効果を奏することはできる。
そのため本発明では、ノルマルパラフィンワックスとして一般的に認知されている種々のワックスを、ノルマルパラフィンワックスと定義することとする。
本発明によれば、プリーツ状としたことによる袖部の伸縮によって、当該袖部を腕に緩やかに固定し、締め付け感を緩和してユーザーが不快に感じないようにしながら、袖のずれ落ちを確実に防止できる上、耐候性に優れ、洗剤を使用した後に屋外や屋内に吊るして乾かしても早期に割れたり破れたりしにくい天然ゴム手袋を提供することができる。
本発明の天然ゴム手袋の、実施の形態の一例を示す正面図である。
本発明は、一端が手首部とされた略筒状の袖部、および前記袖部に、前記手首部を介して連なる手袋本体が、天然ゴムの膜によって一体に形成され、前記袖部の他端が袖口として開口された天然ゴム手袋であって、前記天然ゴムの膜は、平均炭素数30以上、40以下のノルマルパラフィンワックスを含み、前記袖部は、前記手首部から袖口へ向かう帯状の薄肉部が複数本、全周に亘って互いに離間させて形成されて、周方向に伸縮自在なプリーツ形状とされているとともに、前記薄肉部の厚みは0.25mm以上、0.35mm以下で、かつ前記薄肉部以外の厚みは0.40mm以上、0.55mm以下であることを特徴とするものである。
ワックスが、かかる平均炭素数を有するノルマルパラフィンワックスに限定されるのは、下記の理由による。
すなわち、平均炭素数が30未満の、分子量の小さいノルマルパラフィンワックスは、洗剤に触れた際に、天然ゴム手袋の表面から簡単に流出して失われてしまう。そのため、天然ゴム手袋の耐候性を向上する効果が得られない。
一方、平均炭素数が40を超える、分子量の大きいノルマルパラフィンワックスや、分岐鎖の多いマイクロクリスタリンワックス、あるいは炭素数の多いポリエチレンワックスは、いずれも天然ゴム手袋の表面に速やかに移動して保護層を形成することができない。そのため、やはり天然ゴム手袋の耐候性を向上する効果が得られない。
これに対し、平均炭素数がかかる範囲にあるノルマルパラフィンワックスは、天然ゴム手袋の表面に速やかに移動して保護層を形成するとともに、洗剤に触れても天然ゴム手袋の表面から簡単に流出して失われてしまうことがないため、使用初期から長期間に亘って保護層として良好に機能し続けることができ、天然ゴム手袋の耐候性を大幅に向上することができる。
なお、これらの効果をより一層向上することを考慮すると、ノルマルパラフィンワックスの平均炭素数は、先の範囲でも32以上であるのが好ましく、38以下、特に36以下であるのが好ましい。
またノルマルパラフィンワックスの配合割合は、天然ゴム100質量部に対して1質量部以上、特に2質量部以上であるのが好ましく、10質量部以下、特に8質量部以下であるのが好ましい。
配合割合がこの範囲未満では、ノルマルパラフィンワックスを配合することによる、上述した、天然ゴム手袋の耐候性を向上する効果が十分に得られないおそれがある。
一方、範囲を超える場合には、過剰のノルマルパラフィンワックスが天然ゴム手袋の表面に析出して白化など外観の悪化を生じるおそれがある。
これに対し、ノルマルパラフィンワックスの配合割合をかかる範囲とすることで、過剰のノルマルパラフィンワックスの析出による外観の悪化を抑制しながら、天然ゴム手袋に、十分な耐候性を付与することができる。
ノルマルパラフィンワックスとしては、平均炭素数が先に説明した範囲にある2種以上を併用してもよい。その場合、その合計の配合割合を上記の範囲とすればよい。
図1は、本発明の天然ゴム手袋の、実施の形態の一例を示す正面図である。
図1を参照して、この例の天然ゴム手袋1は、図では上側の一端が手首部2とされた略筒状の袖部3、および当該袖部3に、上記の手首部2を介して連なる、5本の手指部4を備えた手袋本体5を有している。
袖部3の、図において下側の他端は、袖口6として開口されている。また袖部3の、袖口6の近傍には、袖部3の他の部位より周長の小さい絞り部7が設けられている。
袖部3には、手首部2から、絞り部7より図において上方の位置までの間の領域に、当該手首部2から袖口6へ向けて、帯状の薄肉部8が複数本、全周に亘って互いに離間させて形成されている。
より詳しくは、薄肉部8と、天然ゴム手袋1の他の部位と同じ厚みを有する、帯状の通常膜厚部9とが複数本ずつ、袖部3の全周に亘って交互に形成されている。
これにより袖部3は、周方向に伸縮自在なプリーツ形状とされている。
薄肉部8の厚みは、本発明では、0.25mm以上、0.35mm以下に限定される
厚みがこの範囲未満では、薄肉部8の強度が不足して、袖部3が、特に薄肉部8の部分で早期に割れたり破れたりしやすくなるおそれがある。
一方、厚みが範囲を超える場合には、袖部3に、周方向への良好な伸縮性を付与する効果が十分に得られないため、締め付け感を緩和しながら袖部3のずれ落ちを確実に防止できないおそれがある。
これに対し、薄肉部8の厚みをかかる範囲とすることで、当該薄肉部8に適度な強度を付与して、早期に割れたり破れたりするのを防止しながら、袖部3に、周方向への良好な伸縮性を付与して、締め付け感を緩和しながら袖部3のずれ落ちを確実に防止することができる。
なお、これらの効果をさらに向上することを考慮すると、薄肉部8の厚みは、先の範囲でも0.3mm以下であるのが好ましい。
また、薄肉部8間の通常膜厚部9や手袋本体5などの、薄肉部8以外の厚みは、0.40mm以上、0.55mm以下に限定される
厚みがこの範囲未満では、袖部3に、周方向への良好な伸縮性を付与する効果が十分に得られず、締め付け感を緩和しながら袖部3のずれ落ちを確実に防止できないおそれがある。
一方、厚みが範囲を超える場合には、特に手袋本体5の、手指に対するフィット性や、天然ゴム手袋1を装着した状態での作業性等が低下するおそれがある。
絞り部7は、先に説明した従来の絞り部のように、袖のずれ落ちを防止するためのものではなく、天然ゴム手袋1を装着した状態で腕に軽くフィットして、袖口から水が浸入するのを防止するために主に機能する。
これら各部は、天然ゴムの膜によって一体に形成され、それによって天然ゴム手袋1が構成される。
かかる天然ゴム手袋1を製造するには、例えば天然ゴムラテックスを浸漬成形する、いわゆる浸漬法を採用するのが好ましい。浸漬法によれば、所望の厚みを有する天然ゴム手袋を、コスト安価に製造できるという利点がある。
具体的には、図1に示す天然ゴム手袋1の立体形状に対応し、なおかつ袖部3に対応する領域に、薄肉部8に対応する帯状の凸部を複数本、全周に亘って互いに離間させて突出形成した、例えば陶器製の型を用意する。
次に、あらかじめ40〜80℃に加温した上記の型を、凝固剤(主に硝酸カルシウム水溶液)に浸漬したのち引き上げて乾燥させる。
次いでこの型を、天然ゴムラテックスを主成分とする未加硫もしくは前加硫状態の浸漬液中に一定時間に亘って浸漬したのち引き上げることで、当該型の表面に浸漬液を付着させる。
そして、引き上げた型ごと加熱して浸漬液を乾燥させるとともに天然ゴムを加硫させるか、あるいは一旦乾燥させた後に型ごと加熱して天然ゴムを加硫させて膜を形成したのち、当該天然ゴムの膜を裏返しながら脱型する。
そうすると、型の凸部に対応する領域が他の領域よりも厚みの小さい帯状の薄肉部8とされた、図1に示す天然ゴム手袋1が製造される。
薄肉部8の厚み、および/またはその他の部位の厚みを変更するには、例えば凸部の突出量の異なる型を使用したり、浸漬液の付着量を調整したりすればよい。また、浸漬液の付着量を調整するには、例えば凝固剤の種類や濃度、型の温度、浸漬液の成分や濃度、温度、型の浸漬時間等の浸漬条件を変更すればよい。
本発明においては、例えば以上で説明した浸漬法用の浸漬液として、天然ゴムラテックスに、平均炭素数30以上、40以下のノルマルパラフィンワックスを配合したものを用いることにより、天然ゴム手袋1を構成する天然ゴムの膜中に、当該ノルマルパラフィンワックスを含有させることができる。
ノルマルパラフィンワックスは、浸漬液を調製する初期の段階や最終の段階など、任意の段階で、所定量を一括して、あるいは分割して配合すればよい。例えば天然ゴムラテックスに、以下で説明する各種の添加剤を配合したのち、さらにノルマルパラフィンワックスを配合することで、本発明の天然ゴム手袋のもとになる浸漬液が調製される。
その際、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたりの、ノルマルパラフィンワックスの配合割合を、先に説明した範囲に設定すればよい。
天然ゴムラテックスに配合する添加剤としては、例えば加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤(活性化剤)、老化防止剤、充填剤、安定化剤、pH調整剤、分散剤、顔料等が挙げられる。
このうち加硫剤としては、例えば硫黄や有機含硫黄化合物等が挙げられる。加硫剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
加硫促進剤としては、例えばPX(N−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、PZ(ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛)、EZ(ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛)、BZ(ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィド)等の1種または2種以上が挙げられる。
加硫促進剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
加硫促進助剤としては、例えば亜鉛華(酸化亜鉛)やステアリン酸等が挙げられる。加硫促進助剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
老化防止剤としては、一般に非汚染性のフェノール類が好適に用いられるが、アミン類等の他の老化防止剤を使用してもよい。老化防止剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
充填剤としては、例えばカオリンクレー、ハードクレー、炭酸カルシウム、酸化チタン等の1種または2種以上が挙げられる。充填剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり10質量部以下であるのが好ましい。
安定化剤としては、例えばアンモニアカゼイン等が挙げられる。安定化剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.1質量部以上であるのが好ましく、0.5質量部以下であるのが好ましい。
pH調整剤としては、例えば水酸化カリウム等が挙げられる。pH調整剤の配合割合は、浸漬液のpHを、天然ゴムの分散に適したpHとするために必要な任意量に設定すればよいが、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.05質量部以上であるのが好ましく、0.5質量部以下であるのが好ましい。
分散剤としては、例えばオレイン酸カリウム等の陰イオン系界面活性剤が挙げられる。分散剤の配合割合は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたり0.1質量部以上であるのが好ましく、1質量部以下であるのが好ましい。
本発明の天然ゴム手袋1は、耐候性等を考慮すると、実質的に非発泡であるのが好ましい。
しかし、例えば浸漬法に使用する浸漬液に発泡剤を配合して、加硫時の熱によって発泡させたり、浸漬液を起泡させたりして、天然ゴム手袋1を多孔質構造としてもよい。
また天然ゴム手袋1は単層構造であってもよく、他の1層以上の層との積層構造を有していてもよい。積層してもよい他の層としては、例えば天然ゴムや合成ゴムからなる、発泡もしくは非発泡の層や、いわゆるサポートタイプの手袋を構成する網手袋の層等が挙げられる。
ただし本発明の天然ゴム手袋1は、先に説明したように所定の平均炭素数を有するノルマルパラフィンワックスを配合することで耐候性に優れることから、その生産性や価格、あるいは手に装着して作業をする際の作業性等を向上すること等をも併せ考慮すると、単層であるのが好ましい。
〈実施例1〉
(浸漬液の調製)
天然ゴムラテックスに、下記表1に示す各成分を配合し、2日間熟成させて浸漬液を調製した。ノルマルパラフィンワックスとしては、平均炭素数が35である、日本精蝋(株)製のEMUSTAR(エマスター、登録商標)3170を用いた。
配合の手順は、まず天然ゴムラテックスに、ノルマルパラフィンワックス以外の各成分を配合したのち、最後にノルマルパラフィンワックスを配合した。
表中の各成分の質量部は、天然ゴムラテックス中の天然ゴム分100質量部あたりの質量部とした。また水酸化カリウムは水溶液として配合したが、表中の質量部は、有効成分としての水酸化カリウム(固形分)の質量部とした。
Figure 0006305022
(天然ゴム手袋の製造)
型としては、図1に示す天然ゴム手袋1の立体形状に対応し、なおかつ袖部3に対応する領域に、薄肉部8に対応する帯状の凸部を複数本、全周に亘って互いに離間させて突出形成した陶器製の型を用意した。
この型を、まず60℃で20分間、加温したのち、25%硝酸カルシウム水溶液に浸漬し、引き上げたのち60℃で1分間加熱して乾燥させた。
次いで型を、先に調製した浸漬液に20秒間、浸漬したのち引き上げることで、その表面に浸漬液を付着させた。
そして引き上げた型ごと115℃で45分間、加熱して浸漬液を乾燥させるとともに天然ゴムを加硫させたのち、当該天然ゴムの膜を裏返しながら脱型して天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例2〉
ノルマルパラフィンワックスとして、平均炭素数が30である、大内新興化学工業(株)製のサンノック(登録商標)Pを4質量部配合したこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例3〉
ノルマルパラフィンワックスとして、平均炭素数が32である、精工化学(株)製のサンタイト(SUNTIGHT、登録商標)Sを4質量部配合したこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例4〉
ノルマルパラフィンワックスとして、平均炭素数が36である、大内新興化学工業(株)製のオゾノック(登録商標)33を4質量部配合したこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例5〉
平均炭素数が35であるノルマルパラフィンワックスの配合割合を、天然ゴム分100質量部あたり1.5質量部としたこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例6〉
平均炭素数が35であるノルマルパラフィンワックスの配合割合を、天然ゴム分100質量部あたり2質量部としたこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例7〉
平均炭素数が35であるノルマルパラフィンワックスの配合割合を、天然ゴム分100質量部あたり8質量部としたこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例8〉
平均炭素数が35であるノルマルパラフィンワックスの配合割合を、天然ゴム分100質量部あたり10質量部としたこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例9〉
型として、薄肉部8に対応する帯状の凸部の突出量が大きいものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.25mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈実施例10〉
型として、薄肉部8に対応する帯状の凸部の突出量が小さいものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.35mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈比較例1〉
ノルマルパラフィンワックスとして、平均炭素数が25である、精工化学(株)製のサンタイトRを4質量部配合したこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈比較例2〉
ワックスとして、平均炭素数が45であるマイクロクリスタリンワックス〔日本精蝋(株)製のEMUSTAR 042X〕を4質量部配合したこと以外は実施例1と同様にして浸漬液を調製し、天然ゴム手袋1を製造した。
製造した天然ゴム手袋1の、薄肉部8の厚みは0.28mm、通常膜厚部9の厚みは0.45mmであった。
〈使用感〉
各実施例、比較例で製造した天然ゴム手袋1を装着して15分間に亘って食器洗いをした際の、袖のずれ落ちにくさを、10人の被験者に、下記の2段階で評価してもらった。
良好:袖はずれ落ちなかった。
不良:袖がずれ落ちて腕に水がかかった。
そして評価が「良好」であった被験者の数が9人以上であったものを「○」、6人〜8人であったものを「△」、5人以下であったものを「×」と評価した。
また上記食器洗いをした際の腕の締め付け具合を、同じ10人の被験者に、下記の2段階で評価してもらった。
良好:締め付け感はない。
不良:締め付けがきつく不快であった。
そして評価が「良好」であった被験者の数が9人以上であったものを「○」、6人〜8人であったものを「△」、5人以下であったものを「×」と評価した。
〈耐候性:洗剤未使用〉
各実施例、比較例で製造した天然ゴム手袋1を、手首部2で二つ折りにして直射日光が当たる屋外に日中夜連続で吊るした。試験場所は兵庫県神戸市、試験期間は5月の晴天時とした。
そして1日ごとに観察して、吊るし始めてから手首部2に亀裂が発生するまでに要した日数をカウントした。また、亀裂が発生した天然ゴム手袋を観察して白化の有無を確認した。
〈耐候性:洗剤使用〉
各実施例、比較例で製造した天然ゴム手袋1を、40℃の10%ラウリンベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液中に浸漬して5分間、手でこすり合わせ、次いで40℃の温水ですすいだ後、手首部2で二つ折りにして直射日光が当たる屋外に日中夜連続で吊るした。試験場所は兵庫県神戸市、試験期間は5月の晴天時とした。
そして1日ごとに観察して、吊るし始めてから手首部2に亀裂が発生するまでに要した日数をカウントした。
以上の結果を表2、表3に示す。なお表中、ワックスのタイプの欄の符号は、n:ノルマルパラフィンワックス、c:マイクロクリスタリンワックスを示している。
Figure 0006305022
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表3の比較例1の結果より、ワックスとして、平均炭素数が30未満のノルマルパラフィンワックスを使用した場合には、洗剤の使用により、当該ノルマルパラフィンワックスが天然ゴム手袋の表面から簡単に流出して失われてしまい、耐候性が低下して、天然ゴム手袋が短期間で劣化することが判った。
また比較例2の結果より、ワックスとして、平均炭素数が40を超えるマイクロクリスタリンワックスを使用した場合には、当該マイクロクリスタリンワックスが天然ゴム手袋の表面に速やかに移動して保護層を形成できないため、洗剤を使用した場合だけでなく、洗剤を使用しない場合でも、十分な耐候性がられず、天然ゴム手袋が短期間で劣化することが判った。
これに対し表2、表3の実施例1〜10の結果より、ワックスとして、平均炭素数が30以上、40以下のノルマルパラフィンワックスを使用することにより、当該ノルマルパラフィンワックスからなる保護層を、使用初期から、たとえ洗剤を使用した場合でも長期間に亘って良好に機能させ続けることができ、天然ゴム手袋の耐候性を向上できることが判った。
また実施例1〜4の結果より、上記の効果をより一層向上して、天然ゴム手袋の耐候性をさらに向上することを考慮すると、ノルマルパラフィンワックスの平均炭素数は、上記の範囲内でも32以上であるのが好ましく、38以下、特に36以下であるのが好ましいことが判った。
また実施例1、5〜8の結果より、過剰のノルマルパラフィンワックスの析出による外観の悪化を抑制しながら、天然ゴム手袋の耐候性を向上することを考慮すると、ノルマルパラフィンワックスの配合割合は、天然ゴム100質量部に対して1質量部以上、特に2質量部以上であるのが好ましく、10質量部以下、特に8質量部以下であるのが好ましいことが判った。
ちなみに実施例8の白化は、手首部2に亀裂を生じた時点で観察されたものの、それ以前は、他の実施例同様に白化は見られず、良好な外観を維持していた。
さらに実施例1、9、10の結果より、図1に示す薄肉部8を有する天然ゴム手袋においては、当該薄肉部8に適度な強度を付与して耐候性の低下を抑制しながら、袖部に、周方向への良好な伸縮性を付与して袖のずれ落ちを防止したり、締め付け感を緩和したりするために、かかる薄肉部8の厚みが、0.25mm以上、0.35mm以下である必要があり、特に0.3mm以下であるのが好ましいことが判った。また、薄肉部8間の通常膜厚部9や手袋本体5などの、薄肉部8以外の厚みは、0.40mm以上、0.55mm以下である必要があることが判った。
1 天然ゴム手袋
2 手首部
3 袖部
4 手指部
5 手袋本体
6 袖口
7 絞り部
8 薄肉部
9 通常膜厚部

Claims (2)

  1. 一端が手首部とされた略筒状の袖部、および前記袖部に、前記手首部を介して連なる手袋本体が、天然ゴムの膜によって一体に形成され、前記袖部の他端が袖口として開口された天然ゴム手袋であって、前記天然ゴムの膜は、平均炭素数30以上、40以下のノルマルパラフィンワックスを含み、前記袖部は、前記手首部から袖口へ向かう帯状の薄肉部が複数本、全周に亘って互いに離間させて形成されて、周方向に伸縮自在なプリーツ形状とされているとともに、前記薄肉部の厚みは0.25mm以上、0.35mm以下で、かつ前記薄肉部以外の厚みは0.40mm以上、0.55mm以下であることを特徴とする天然ゴム手袋。
  2. 前記ノルマルパラフィンワックスの配合割合は、天然ゴム100質量部に対して2質量部以上、8質量部以下である請求項1に記載の天然ゴム手袋。
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