JP6303452B2 - 通信ノード - Google Patents
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Description
ァのオーバーフロー(パケットの廃棄)によって起こるため、再送手順がスループット向上の妨げとなる。上記問題は、無線リンクに限られず、環境の変化に応じて帯域変動が起こり得る有線リンクについても当てはまる。
前記転送路上にあるリンクからパケットを受信する処理と、前記リンクへパケットを送信する処理とを行う通信インタフェースと、
前記リンクから受信される前記特定のプロトコルのパケット又は前記リンクへ送信される前記特定のプロトコルのパケットを一時的に蓄積するキューを記憶する記憶装置と、
前記リンクの受信側の現在の帯域に基づき、前記キューに蓄積されたパケットの滞留時間を調整する制御装置と、を含む。
図1は、本発明の実施形態に係るトラフィック制御装置を適用可能なネットワーク構成例を示す図である。図1において、ネットワークサービスのプロバイダによって管理及び運用されるプロバイダ網1がある。プロバイダ網1はインターネット2に接続されている。プロバイダ網1は、ルータのような中継装置や、ユーザ(端末)に対してアプリケーション(APL)に基づくサービスを提供するアプリケーションサーバ(APLサーバ)1Aなどを含む。
ートウェイ(GW)4を介してアクセス網5と接続されている。アクセス網5は、例えば、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)/E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)や、無線LAN(Local Area Network)に適用される様々な無線網である。但し、アクセス網5は、無線網に限られず、LANも含み得る。プロバイダ網1,インターネット2,アクセス網5のそれぞれは、「ネットワーク」の一例である。
ザリング機能を有する通信機器(例えば、スマートフォン)を介して無線機と通信を行うことができる。CPEは、モバイルルータ,ブロードバンドルータ,セットトップボックス等を含む。
ような、TCP/IP通信機能を有する様々なコンピュータである。PCのタイプは、ラップトップ型,タブレット型,デスクトップ型のいずれでも良い。各端末は、ネットワーク(アクセス網5,プロバイダ網1)を介して、通信相手(Correspondent Node(CN))と、TCPコネクションを確立し、TCP/IP通信を行うことができる。
末10及びCN15のそれぞれは、「送信側のエンド」及び「受信側のエンド」の一例である。
図2は、実施形態1に係るトラフィック制御装置を含む通信ノードが適用されたネットワークシステムの例を示す。図2に示すネットワークシステムは、クライアント21が、ネットワーク22を介して接続されたサーバ(CN)23と双方向のTCP通信を行うクライアントサーバシステムである。クライアント21は、トラフィック制御装置を含む通信ノード20を介してネットワーク22に接続される。
ぶ)P1をクライアント21へ送信する。データパケットP1は、データパケットP1を識別するためのシーケンス番号を含んでいる。クライアント21は、データパケットP1が正常に受信されたとき、正常に受信されたパケットのシーケンス番号に対応する確認応答番号を含む肯定応答(Acknowledgement:ACK(確認応答))を含んだパケット(A
CKパケット)P2をサーバ23へ送信する。サーバ23は、ACKパケットを受信することで、データパケットP1が正常に受信されたことを認識する。ACKパケットの受信を契機にサーバ23は、次のデータパケットP1を送信する。クライアント21がサーバ23へデータパケットP1を送信する場合には、上記と逆の動作が行われる。
1以上のデータパケットP1(実線矢印)を送信する。ウィンドウサイズは、受信側エンド(以下単に「受信側」と記載することもある。図2ではクライアント21)の確認応答を待つ(受信する)ことなく送信可能なデータ量(RTT当たりの送信データパケット数)を示す。受信側では、受信されたデータパケットに対するACKパケットP2(破線矢印)を送信する。ACKパケットP2には、受信された複数のシーケンス番号を含めることができる。図3の例では、4つのデータパケットP1に対して、2つ分のデータパケットに対するACKパケットP2が送信されている。
CKパケットの受信状況に応じてウィンドウサイズを徐々に増加させる処理が行われる。
/sec]は、実効スループットを表す(Win/RTT=実効スループット)。ウィンドウサイズとRTTとを掛けたもの(Win×RTT)は、帯域幅遅延積(BDP)と呼ばれる。実効スループットがリンク帯域(BW)に達していれば(実効スループット=リンク帯域(BW))となる。したがって、ウィンドウサイズがBDPに達することは、リンク帯域を使い切ることを意味する。
ACKパケットP2)の滞留時間を調整する。最大帯域は、リンク24の物理的な帯域を上限として、適宜設定可能である。
但し、BWnowは、帯域変動リンクにおける現在の通信可能帯域であり、BWmaxは、帯域変動リンクにおける最大通信可能帯域である。上記式(1)の変形によって、挿入遅延Dは、以下の式(2)で求めることができる。
挿入遅延Dの算出に伴い、キュー28におけるパケットの滞留時間が変更される。このとき、現在の滞留時間を、いきなり挿入遅延Dに応じた滞留時間に変更することは好ましいことではない。例えば、スループットが最大値30Mbpsから5Mbpsに低下した場合を考える。このとき、本来のRTTが10msであったと仮定すると、5Mbpsのときの挿入遅延Dは50msとなる。しかしながら、このような50msの遅延が一時に加えられると、遅延(滞留時間)が増加したタイミングでACKパケットP2の間隔が50ms空いてしまう。一方、RTTが5msに戻されるときに、状況次第ではACKパケットP2の順序の入れ替えが必要となる。
延印加後に見える時間経過ΔT’は、以下の式(3)で表される。
式(3)より、遅延の付加量の変化ΔDは、下記の式(4)となり、遅延量の変化の勾配Kは、以下の式(5)で求められる。
となり、遅延量の変化の勾配Kは以下の式(5)で求められる。
この結果、遅延を挿入する時刻tにおける遅延量D(t)は、以下の式(6)で表すことができ、過渡期において、BWprev相当のACKパケットの送信ペースをBWnew相当の
ACKパケットの送信ペースに換算することができる。
図4は、リンク帯域(BW)の変化に対する挿入遅延Dの変化の例を示す。図4に示すグラフの横軸は時間であり、縦軸は、リンク帯域(BW)及び遅延量を示す。リンク帯域BWは、0から所定の最大値BWmaxまでの間を変動し得る。グラフ中の塗りつぶされた
範囲は、時間経過に伴うリンク帯域BWの変動を示す。実線の折れ線グラフは、リンク帯域BWに応じた挿入遅延Dの変化を示す。破線の折れ線グラフは、挿入遅延Dと伝送路遅延等の本来生じる遅延とを合算した遅延を示す。このように、リンク帯域BWと、挿入遅延Dとは反比例するように変化する。但し、挿入遅延Dは、勾配Kで目的の遅延量まで徐々に連続的に変動する。
手法1として、以下の手順で測定が可能である。区間(1)に関しては、RTT測定部33は、区間(1)の始点を通過する(キュー27から読み出される)データパケットのシーケンス番号と、その通過時刻(読み出し時刻)を記憶する。その後、RTT測定部33は、記憶したシーケンス番号に対応する確認応答番号を含むACKパケットが区間(1)の終点(キュー28)に達したときの到着時刻を検出し、読み出し時刻と到着時刻との差分から区間(1)の遅延時間を算出する。
の区間(2)の始点の通過時刻を記憶する。その後、RTT測定部33は、上記SYNパケット又はSYN+ACKパケットに対応するSYN+ACKパケット又はACKパケットの区間(2)の終点の通過時刻(例えば、キュー27へ達したときの時刻)を得る。RTT測定部33は、通過時刻の差分から、区間(2)の遅延時間を得る。そして、RTT測定部33は、区間(1)の遅延時間と区間(2)の遅延時間とを合算することによって、RTTを得ることができる。
或いは、区間(1)及び区間(2)の双方に適用可能な測定方法として、タイムスタンプ情報を含むパケットを利用する方法(手法2)がある。すなわち、Request For Comments(RFC)1323には、タイムスタンプ情報を含むタイプスタンプオプションが規定されており、オプションヘッダには、TCPパケットのタイムスタンプ値(TS値)と、その応答値(TS Echo Reply:タイムスタンプエコー値)とを格納することができる(図
16A,図16B参照)。
部34は、リンク帯域の情報及びRTTを用いて、上記した式(2)を用いて挿入遅延Dを算出するとともに、式(5)を用いて勾配Kを算出する。さらに、滞留時間制御部34は、遅延量D(t)を式(6)を用いて算出し、遅延量D(t)に応じた滞留時間で、キュー28からACKパケットを読み出す。送信処理部35は、キュー28から読み出されたACKパケットに対する送信処理を行う。これによって、ACKパケットがリンク24へ送出される。
実施形態1によれば、或るTCPコネクションに係るパケットフローに関して、監視対象のリンク24(帯域可変リンク)の受信側のリンク帯域とRTTとに基づき、ACKパケットに対するキュー28での滞留時間が調整される。すなわち、フロー制御では、送信側でのデータ送信量がウィンドウサイズに達している場合、ACKパケットを受信するまで送信側からのデータパケットの送信は停止される。このとき、ACKパケットがキュー28で滞留すると、送信側へのACKパケットの到着が遅延し、送信側からのデータパケットの送信タイミングが遅れる。すなわち、送信側における単位時間当たりのデータ送信量が減る。これは、データパケットの転送路上でのバッファ溢れが回避される方向に作用する。上記のように、キュー28での滞留時間は、リンク24の受信側の最大帯域からの低下量に応じて決定される。従って、キュー28から読み出されるACKパケットがパケット転送路上でロストせず、待ち時間内に送信側へ到着する限り、輻輳制御によるウィンドウサイズの大幅な低下は起こらない。すなわち、ウィンドウサイズが維持された状態で、データパケットの送信レート(スループット)がリンク24の受信側の帯域低下に応じて低下する状態となる。一方、リンク24の受信側の帯域が、或る値から最大帯域へ向けて上昇する場合には、ACKパケットのキュー28での滞留時間が短くなる。このため、ACKパケットの到着タイミング及び送信側からのデータパケットの送信タイミングが早まる。従って、単位時間当たりのデータ送信量がリンク24の受信側の上昇に伴って増える。このように、実施形態1によれば、ウィンドウサイズが維持されることで、TCPの輻輳制御による送信レート制御(すなわち、ACKパケットの受信不可(例えばデータパケットのロスト)に伴うウィンドウサイズの大幅な低下及びスロースタート制御によるウィンドウサイズの増加)に比べて、リンク24の受信側の帯域変動(低下及び上昇)に短時間で追従可能な送信レート(スループット)の調整を行うことができる。
環境条件で変動するようなリンクに対し送受信を行う通信ノード(通信アダプタ,或いは中継装置など)に設けられる。トラフィック制御装置は、当該リンクを流れるトラフィックがTCP又はTCP相当のスループット(トラフィック)制御機構を有しているときに、リンクの帯域に応じて付加的に与える遅延量を調整することによって、リンク帯域に応じたスループットに調整することが可能となる。
実施形態1の構成は、次のような変形が可能である。例えば、上記したリンク帯域BWの変動に応じた挿入遅延Dの変動を行うトラフィック制御が適用されるプロトコルは、TCPに限られず、TCPと同等のスループットの制御方法(フロー制御及び輻輳制御)を用いるプロトコルについても適用が可能である。また、上記した例では、1つのTCPコネクション(パケットフロー)に対する挿入遅延Dの増減について説明したが、複数のTCPコネクションや、或いはTCPと非TCPのプロトコルとをひとまとめにしたトラフィックに対し本制御を実行することも可能である。
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1と同様の構成を有するため、共通の構成についての説明は省略し、主として相違点について説明する。
26A以外の構成については実施形態1(図5)と同じであるので説明を省略する。
次に、本発明の実施形態3について説明する。実施形態3は、実施形態1と同様の構成を有するため、共通の構成についての説明は省略し、主として相違点について説明する。
ス(パケットフロー)全体の遅延の合計値である。このため、RTT値は、コネクション毎に異なる。実施形態3では、コネクション毎にパケットの遅延量(滞留時間)を調整する構成について説明する。
次に、本発明の実施形態4について説明する。実施形態4は、実施形態2及び実施形態3の変形例に相当する。実施形態4は、実施形態2及び実施形態3と同様の構成を有するため、共通の構成についての説明は省略し、主として相違点について説明する。
次に、本発明の実施形態5について説明する。実施形態5は実施形態1〜4との共通点を含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
のようなPC110との通信インタフェース(I/F)を有し、LTEやWiMAXのような
無線機(基地局,AP)との無線接続機能を有する。通信アダプタ100は、「通信ノード」の一例である。
)101,Random Access Memory(RAM)102,Flash Read Only Memory(フラッシュROM)103,リンクインタフェース(リンクI/F)104,及びリンクインタフェース(リンクI/F)105を含んでいる。リンクI/F105には、PHY/RF部106が接続されており、PHY/RF部106には、アンテナ107が接続されている。リンクI/Fは、「通信インタフェース」の一例である。
相手(CN)とTCPコネクションを確立してTCP通信を行うことができる。
AP)と無線接続を行い、基地局が接続されたネットワークを介して通信相手(CN)と接続される。そして、PC110は、CNと通信を行うことができる。
とを用いて、実施形態1で説明した手法を用いて挿入遅延D,勾配K及び遅延量D(t)を求め、スケジューラ39Bに通知する。スケジューラ39Bは、遅延量D(t)を用いて、対応するパケットのキュー(キュー228a又は228b)からの読み出しタイミングを決定する。
を示す)と、RTT測定部33から通知される当該TCPコネクションのRTTとを用いて、実施形態1で説明した手法を用いて挿入遅延D,勾配K及び遅延量D(t)を求め、スケジューラ39Aに通知する。スケジューラ39Bは、遅延量D(t)を用いて、対応するパケットのキュー(キュー128a又は128b)からの読み出しタイミングを決定する。
。
)のような集積回路(IC)を用いたハードウェアロジック(ワイヤードロジック)によって実装されても良い。すなわち、上記した各機能は、プロセッサ,PLD,ICの少なくとも1つ、或いは2以上の組み合わせによって形成される「制御装置」によって実装可能である。
図14は、制御対象のパケットをキューに格納するまでの処理例を示すフローチャートである。図14に示す処理は、ダウンリンク転送の場合とアップリンク転送の場合とで共通な処理である。以下の説明では、例として、ダウンリンク転送の場合について説明する。
かを判定する。
K)を送信する。SYN-ACKパケットは、SYNフラグとACKフラグ(図15参照
)がセットされたTCPヘッダを有するパケットである。第3にSYN-ACKパケット
を受け取った要求者は、接続開始を表すACKパケット(SYNフラグがオフでACKフラグがセットされたTCPパケット)を要求者に送信し、通信相手との通信を開始する。
作為の値Bがシーケンス番号としてセットされる。さらに、ACKパケットでは、(B+1)の値が確認応答番号としてセットされる。
の応答パケットを待っている状態を示す。
は、実施形態1で説明した手法1又は手法2を用いる。例えば、CPU101は、オプションヘッダのタイムスタンプ値(図16A又は図16B)を用いる手法2で、RTTを計測する。RTTの計測が終了すると、CPU101は、新たなRTT値で、テーブル207の該当エントリにおけるRTT値を更新する。
。送信予定時刻は、ACKパケットを格納するキューの識別情報とともに、スケジューラ39Bに通知される(RAM102の所定アドレスに記憶される)。
送信時刻に達していない場合(104,NO)には、処理が101に戻る。これに対し、現時刻が送信時刻に達した場合(104,YES)には、処理が105に進む。
次に、通信アダプタ100の動作例として、PC110が或る通信相手(CN)と或るTCPコネクションを確立し、PC110とCNとの間でTCP通信(TCP/IP通信)が実行される場合の動作例について説明する。
、TCPコネクションに係るパケットフローのパケット(データパケット,ACKパケット)の通過時刻を用いて、随時行われ、テーブル207のRTT値は随時更新される。
術は、ステートインスペクション技術として知られている。ステートインスペクション技術自体は公知であるので説明を省略する。
応じて行われる。このため、監視対象リンクがボトルネックリンクとなっている場合に効果が得られる。
域(BWmax)より下がっていると仮定する。このとき、コネクション上に見える(エン
ド間に現れる)RTTとして、リンク帯域の低下に応じた長さのRTTで通信が開始されるべきである。
、良好なスループットに至る前に通信が終了する虞があった。
アラ内に設けられた状態となる。
P2・・・ACKパケット
1・・・プロバイダ網
2・・・インターネット
4・・・ゲートウェイ
5・・・アクセス網
6,7・・・基地局
8・・・フェムト基地局
9,10,12,14・・・端末
11,100・・・通信アダプタ
13・・・CPE
15・・・通信相手(CN)
21・・・クライアント
22・・・ネットワーク
22A・・・L2対向装置
23・・・サーバ
24,25・・・リンク
26,26A,26B,26C・・・トラフィック制御装置
27,28,128a,128b,128c,228a,228b,228c・・・キュー
31・・・受信処理部
32・・・リンク帯域検出部
33・・・RTT測定部
34・・・滞留時間制御部
35・・・送信処理部
36A,36B・・・フロー振分部
38・・・プロトコル振分部
39,39A,39B・・・スケジューラ
41,51・・・アプリケーション
42,52・・・TCP機能
100・・・通信アダプタ
100A・・・モバイルルータ
100B・・・基地局
101・・・CPU
102・・・RAM
103・・・フラッシュROM
104,105・・・リンクインタフェース
106・・・PHY/RF部
107・・・アンテナ
110・・・パーソナルコンピュータ
111・・・記録媒体
201,204・・・送信部
202,203・・・受信部
206・・・コネクション管理部
207・・・コネクション管理テーブル
209・・・遅延量決定部
238A,238B・・・コネクション識別処理部
Claims (11)
- ウィンドウサイズを用いたフロー制御及び輻輳制御を行う特定のプロトコルに従って送信側のエンドと受信側のエンドとの間をパケットが流れるパケット転送路上に配置される通信ノードであって、
前記転送路上にあるリンクからパケットを受信する処理と、前記リンクへパケットを送信する処理とを行う通信インタフェースと、
前記リンクから受信される前記特定のプロトコルのパケット又は前記リンクへ送信される前記特定のプロトコルのパケットを一時的に蓄積するキューを記憶する記憶装置と、
前記リンクの受信側の現在の帯域に基づき、前記キューに蓄積されたパケットの滞留時間を調整する制御装置と、を含み、
前記制御装置は、前記リンクの受信側の帯域が所定値から低下した量が大きくなるほどパケットの滞留時間を長くする
通信ノード。 - 前記制御装置は、前記リンクから受信されるパケット又は前記リンクへ送信されるパケットのプロトコル種別を判別し、プロトコル種別が前記特定のプロトコルを示すときに、当該パケットを前記キューに蓄積する
請求項1に記載の通信ノード。 - 前記制御装置は、前記特定のプロトコルのパケットの観測によって得られるラウンドトリップタイムと、前記リンクの受信側の現在の帯域とを用いて前記キューに蓄積されたパケットの滞留時間を算出する
請求項1又は2に記載の通信ノード。 - 前記制御装置は、前記キューに蓄積されるパケットの滞留時間が変化して所定の滞留時間に至るように、前記キューに蓄積されるパケットの滞留時間を調整する
請求項1から3のいずれか1項に記載の通信ノード。 - 前記特定のプロトコルは、エンド間の通信開始に当たってエンド間のコネクションを確立し、
前記記憶装置は、コネクションに関連づけられた1以上のキューを記憶し、
前記制御装置は、前記リンクから受信される前記特定のプロトコルのパケット又は前記リンクへ送信される前記特定のプロトコルのパケットのコネクションを判別し、コネクションの判別結果に対応する前記1以上のキューの何れかに当該パケットを蓄積する処理と、各キューに蓄積されるパケットのラウンドトリップタイムを求めて、各キューに蓄積されるパケットの滞留時間を算出する処理とを行う
請求項1から4のいずれか1項に記載の通信ノード。 - 前記制御装置は、前記キューに蓄積されるパケットの滞留時間の調整に用いる遅延量Dを、ラウンドトリップタイムの値RTTと、前記リンクの受信側の最大帯域BWmaxと、
前記リンクの受信側の現在の帯域BWnowとを用いて、以下の式、
D = RTT ×(BWmax − BWnow / BWnow)
により求める
請求項1から5のいずれか1項に記載の通信ノード。 - 前記制御装置は、前記キューに蓄積されるパケットの滞留時間を変化させて前記遅延量Dに対応する滞留時間にするときに、変化の勾配Kを、今までの帯域BWprevと新たな帯域BWnewとを用いて以下の式、
K=(BWprev/BWnew)−1
で求めるとともに、単位時間当たりの遅延量D(t)を、以下の式、
D(t)=D(t0)+K(t−t0)
で求める請求項6に記載の通信ノード。 - 前記制御装置は、新たなコネクションの確立が検出されたときに、当該コネクションに付与する遅延量を求めるとともに、当該コネクションに付与される初回の遅延量が0又は最小値で、その後、当該コネクションに関して定められた期間で前記求めた遅延量に達するように、当該コネクションに対応するキューに蓄積されるパケットの滞留時間を調整する
請求項4に記載の通信ノード。 - 前記キューは、前記確認応答を含むパケットを蓄積する
請求項1から8のいずれか1項に記載の通信ノード。 - ウィンドウサイズを用いたフロー制御及び輻輳制御を行う特定のプロトコルに従って送信側のエンドと受信側のエンドとの間をパケットが流れるパケット転送路上に配置されるコンピュータに、
前記転送路上にあるリンクからパケットを受信する処理と、
前記リンクへパケットを送信する処理と、
前記リンクから受信される前記特定のプロトコルのパケット又は前記リンクへ送信される前記特定のプロトコルのパケットをキューに蓄積する処理と、
前記リンクの受信側の現在の帯域に基づき、前記キューに蓄積されたパケットの滞留時間を調整する処理とを実行させ、
前記滞留時間を調整する処理において、前記リンクの受信側の帯域が所定値から低下した量が大きくなるほどパケットの滞留時間を長くする
プログラム。 - ウィンドウサイズを用いたフロー制御及び輻輳制御を行う特定のプロトコルに従って送信側のエンドと受信側のエンドとの間をパケットが流れるパケット転送路上に配置される通信ノードが、
前記転送路上にあるリンクからパケットを受信する処理と、
前記リンクへパケットを送信する処理と、
前記リンクから受信される前記特定のプロトコルのパケット又は前記リンクへ送信される前記特定のプロトコルのパケットをキューに蓄積する処理と、
前記リンクの受信側の現在の帯域に基づき、前記キューに蓄積されたパケットの滞留時間を調整する処理とを行い、
前記滞留時間を調整する処理において、前記リンクの受信側の帯域が所定値から低下した量が大きくなるほどパケットの滞留時間を長くする
通信ノードのトラフィック制御方法。
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