JP6303213B2 - 容器入り組成物 - Google Patents
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Description
本発明は、以下の〔1〕〜〔2〕を提供する。
[態様1]
水性媒体に純度90%以上のステビオール配糖体を55重量%以下溶解含有し、かつ48時間以上溶解状態を保持できる、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
[態様2]
ステビオール配糖体が、レバウジオサイドAである、態様1記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
[態様3]
水溶液のpHが2.0〜9.0である、態様1又は2記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
[態様4]
純度90%以上のステビオール配糖体と水性媒体とを、
a.混合する工程、
b.少なくとも100℃で加熱する工程、
c.容器詰めして密閉する工程、及び
d.加熱後に冷却する工程
を含む、水性媒体に該ステビオール配糖体を55重量%以下溶解含有している、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物の製造方法。
[態様5]
態様1〜3記載の組成物を含む食品。
[態様6]
態様1〜3記載の組成物を含む化粧品、医薬部外品、医薬品又は飼料。
ビーカーに水道水140gを入れ、撹拌しながらウォーターバス内で80℃に加温し、高純度ステビオール配糖体としてレバウジオサイドAの割合が97%以上であるステビアRA−S(池田糖化工業社製)を60g加えて約5分間撹拌して溶解した。水溶液の入ったビーカーをウォーターバスから取り出し、水溶液が200gになるように蒸発した量の水道水を加え、撹拌した。水溶液100gを透明パウチに入れ、ヒートシーラーで密閉した。
密閉した水溶液入りパウチを120℃の熱水中で60分間処理した後、常温の水中で約40℃になるまで5分間冷却し、高純度ステビオール配糖体が30%溶解含有した密閉容器入り水溶液(実施品1)を得た。処理には、高温高圧調理殺菌試験機(日阪製作所社製)を用い、水溶液入りパウチ載置時の機内温度約40℃から120℃までの達温時間は3分46秒だった。
尚、室温で、蒸留水95gに、5gのステビアRA−Sを加え、超音波処理したところ、濃く白濁し、溶解しておらず、該高純度ステビオール配糖体の溶解性は低かった。
また、水道水の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwin(HORIBA社製)で測定したところ、0.39mS/cmだった。
透明パウチに、ステビアRA−S40g及び水道水60gを入れ、ヒートシーラーで密閉した。
密閉した水溶液入りパウチを120℃の熱水中で60分間処理した後、水道水中で約40℃になるまで5分間冷却し、高純度ステビオール配糖体が40%溶解含有した密閉容器入り水溶液(実施品2)を得た。処理には、高温高圧調理殺菌試験機を用いた。
透明パウチに、ステビアRA−S50g及び水道水50gを入れ、ヒートシーラーで密閉した。
実施例2と同様に処理し、高純度ステビオール配糖体が50%溶解含有した密閉容器入り水溶液(実施品3)を得た。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を100℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品4)を得た。水溶液入りパウチ載置時の高温高圧調理殺菌試験機の機内温度約40℃から100℃までの達温時間は2分だった。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を105℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品5)を得た。水溶液入りパウチ載置時の高温高圧調理殺菌試験機の機内温度約40℃から105℃までの達温時間は2分49秒だった。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を110℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品6)を得た。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を125℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品7)を得た。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を15分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品8)を得た。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を30分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品9)を得た。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を90分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品10)を得た。
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を120分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品11)を得た。
実施例1の水道水をRO水とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品12)を得た。
尚、RO水の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、0mS/cmだった。
実施例1の水道水をイオン交換水とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品13)を得た。
尚、イオン交換水の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、0mS/cmだった。
実施例1の水道水をContrex(登録商標)とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品14)を得た。
尚、Contrex(登録商標)の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、2.1mS/cmだった。
実施例1の水道水を1%塩化カルシウム溶液とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品15)を得た。
尚、1%塩化カルシウム溶液の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、10.2mS/cmだった。
高純度ステビオール配糖体として、レバウジオサイドAの割合が95%以上であるステビアRA95J(池田糖化工業社製)を使用した以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品16)を得た。
尚、室温で、蒸留水95gに、5gのステビアRA95Jを加え、超音波処理したところ、薄く白濁し、完全には溶解しておらず、該高純度ステビオール配糖体の溶解性は低かった。
透明パウチに、ステビアRA−S60g及び水道水40gを入れ、ヒートシーラーで密閉した。
実施例2と同様に処理した結果、冷えると白濁し、最終的にパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり(比較品1)、密閉容器入り水溶液は得られなかった。
ビーカーに水道水140gを入れ、撹拌しながらウォーターバス内で80℃に加温し、ステビアRA−Sを60g加えて5分間撹拌して溶解した。水溶液の入ったビーカーをウォーターバスから取り出し、水溶液が200gになるように蒸発した量の水道水を加え、撹拌した。水溶液100gを透明パウチに入れ、ヒートシーラーで密閉した。
冷却前はパウチ内に固体は見えず、溶解状態だったが、室温に放置して冷却した結果、冷えるとパウチ内は白濁し、最終的にパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり(比較品2)、密閉容器入り水溶液は得られなかった。
実施品1の水溶液をビーカーに移し、開封状態にしたものを比較品3とした。
実施例1〜16で得られた実施品1〜16及び比較品3を室温に放置し、水溶液中の固体の発生状況を、24時間後、48時間後、1週間後、2週間後、3週間後及び4週間後に観察し、溶液状態を保持できる期間を評価した。更に、実施品1については、室温の他、冷蔵庫及び冷凍庫内に放置するサンプルも準備し、水溶液を保持できる期間を評価した。尚、冷凍庫内の凍結したサンプルは、4週間後に流水で溶解させた後、パウチ内の固体の発生状況を観察した。
溶解性の評価は、◎:「4週間以上溶液状態を保持できる」、○:「48時間以上4週間未満溶液状態を保持できる」、×:「48時間以上溶液状態を保持できない」によって表した。
更に、保存後の水溶液の官能試験を実施した。官能試験は、原液では甘味が強すぎるため、適切な甘味が感じられるように、レバウジオサイドAが0.02%水溶液となるよう各サンプルを希釈して行った。また、常温の水でステビアRA-S0.02%水溶液を調製して、非加熱サンプルとしてコントロールとした。
官能試験の評価は、○:「非加熱サンプルと比較して同等の良好な甘味が感じられた」、×:「非加熱サンプルと比較して同等の甘味が感じられなかった」によって表した。
比較品1及び2は、冷却後にはパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり、水溶液を得られなかった。
比較品3は、24時間後は固体の発生は無かったが、48時間後には白い粒上の個体が幾つも発生し、6日目には、全体が白いぼそぼそとした固体になっており、48時間以上溶解状態を保持することはできなかった。
また、保存後の各水溶液のpHは、3.3~5.7だった。
Claims (6)
- 水性媒体に純度90%以上のステビオール配糖体を30〜55重量%溶解含有し、かつ48時間以上溶解状態を保持できる、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
- ステビオール配糖体が、レバウジオサイドAである、請求項1記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
- 水溶液のpHが2.0〜9.0である、請求項1又は2記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
- 純度90%以上のステビオール配糖体と水性媒体とを、
a.混合する工程、
b.少なくとも100℃で加熱する工程、
c.容器詰めして密閉する工程、及び
d.加熱後に冷却する工程
を含む、水性媒体に該ステビオール配糖体を30〜55重量%溶解含有している、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物の製造方法。 - 請求項1〜3記載の組成物を含む食品。
- 請求項1〜3記載の組成物を含む化粧品、医薬部外品、医薬品又は飼料。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2013240631A JP6303213B2 (ja) | 2013-11-21 | 2013-11-21 | 容器入り組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP6303213B2 true JP6303213B2 (ja) | 2018-04-04 |
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JP2013240631A Active JP6303213B2 (ja) | 2013-11-21 | 2013-11-21 | 容器入り組成物 |
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