JP6303213B2 - 容器入り組成物 - Google Patents

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本発明は、高純度ステビオール配糖体を高濃度に溶解含有する容器入り液状組成物及び該組成物の製造方法に関する。
ステビオール配糖体は、ステビア抽出物中に含まれる、ステビオールを骨格とする配糖体で、天然の甘味成分として知られている。一般的に販売されているステビア抽出物は、高純度のものは水溶性が低く、該配糖体高濃度水溶液を調製することが困難であることが知られている。
水溶性多糖を共存させることで、難溶性であるRebaudioside−A(レバウジオサイドA)の含有比率の高いステビア抽出物の溶解性を改善し、該ステビア抽出物を水等の水性溶媒に溶解して溶液とした際に、該溶液の安定性を向上させる方法が知られている(特許文献1参照)。しかし、水溶性多糖を共存させることで、レバウジオサイドA含有溶液の風味が低下したり、粘度が高くなってしまったりといった問題点があった。
特開2013−39079号公報
本発明は、風味の低下や粘度が高まることが無く、水溶性が低い純度90%以上のステビオール配糖体を、高濃度に溶解含有する水溶液であって、長期間、溶解含有した状態を保持でき、水溶液状態で流通できる組成物及び該組成物の製造方法を提供するものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために検討した結果、水溶性が低い純度90%以上のステビオール配糖体と水性媒体とを高温で処理し、密閉容器で保存することで、風味の低下や粘度が抑えられ、高純度ステビオール配糖体を高濃度に溶解含有する水溶液を長期間保持できるという極めて優れた結果が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、以下の態様に係る。
本発明は、以下の〔1〕〜〔2〕を提供する。
[態様1]
水性媒体に純度90%以上のステビオール配糖体を55重量%以下溶解含有し、かつ48時間以上溶解状態を保持できる、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
[態様2]
ステビオール配糖体が、レバウジオサイドAである、態様1記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
[態様3]
水溶液のpHが2.0〜9.0である、態様1又は2記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
[態様4]
純度90%以上のステビオール配糖体と水性媒体とを、
a.混合する工程、
b.少なくとも100℃で加熱する工程、
c.容器詰めして密閉する工程、及び
d.加熱後に冷却する工程
を含む、水性媒体に該ステビオール配糖体を55重量%以下溶解含有している、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物の製造方法。
[態様5]
態様1〜3記載の組成物を含む食品。
[態様6]
態様1〜3記載の組成物を含む化粧品、医薬部外品、医薬品又は飼料。
本発明により、風味や粘度への影響が抑えられた、水溶性が低い高純度のステビオール配糖体を高濃度に溶解含有する水溶液が得られ、長期間、溶解含有した状態を保持することが可能になり、水溶液状態での流通が可能になった。更に、本発明の製造方法は、煩雑な工程や複雑な設備が不要で、製造コストも抑えることが可能である。
本発明のステビオール配糖体とは、ステビア抽出物中に含まれる、ステビオールを骨格とする配糖体であって、ステビオシド、レバウジオサイドA、B、C、D若しくはF、ズルコシドA、ルブソシド又はステビオールビオシドが例示できる。
本発明の純度90%以上のステビオール配糖体とは、溶解性が低いステビオール配糖体であれば特に限定されず、ステビオシド、レバウジオサイドA、B、C、D若しくはF、ズルコシドA、ルブソシド又はステビオールビオシドの混合物でも良いが、その内の一種をJECFAの定めた測定法により90%以上、好ましくは95%以上、より好ましくは97%以上の純度で含み、室温で水溶性が低いものである。室温で水溶性が低いとは、溶解前の該ステビオール配糖体の固体の室温における水への溶解性が、水溶液を100重量%とした場合に10重量%未満であり、好ましくは5重量%未満、更に好ましくは3重量%未満である。ステビオール配糖体の固体は、製造方法の違いにより、水溶性の高いフォームが知られているが、一般的に入手が困難であり、本発明の溶解前のステビオール配糖体の固体は、室温での溶解性が20重量%以上の水溶性の高いフォームであるものは含まない。
本発明の水性媒体は、水又は水溶性の有機溶媒であり、好ましくは水である。水は、RO水、イオン交換水、蒸留水、天然水又は水道水の何れでも良い。ミネラル分を含んでいても良く、ミネラル含量は本発明の組成物を調製できれば特に制限は無いが、例えば電気伝導率の測定値が100mS/cm程度あってもよく、好ましくは0〜100mS/cm、より好ましくは0.05〜80mS/cm、更に好ましくは0.1〜50mS/cmである。
本発明の組成物は、前記ステビオール配糖体が溶解した水溶液を100重量%として、水溶液中に前記ステビオール配糖体を55重量%以下溶解した状態で含み、好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは1〜50重量%、更に好ましくは5〜50重量%、10〜50重量%又は20〜50重量%溶解した状態で含む。60重量%を超えると、溶解した状態を保つことが困難になる。更に、該組成物には、ステビオール配糖体の溶解性を向上させる公知の成分であって、かつステビア抽出物以外の成分の含有は、前記ステビオール配糖体が溶解した水溶液を100重量%として、5%未満、2%未満又は1%未満であることが好ましく、0.5%未満であることがより好ましく、0.1%未満であることが更に好ましく、実質的に添加しないことが特に好ましい。ステビオール配糖体の溶解性を向上させる公知の成分とは、例えば、ペクチン、グアーガム、アラビアガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、デキストラン、デンプン、アミロース、アミロペクチン、デキストリン、シクロデキストリン等の水溶性多糖類である。
本発明の組成物は、保存中に含有するステビオール配糖体が安定なpHであれば特に限定されないが、pHが2.0以上であることが好ましく、より好ましくは2.5〜9.0、更に好ましくは3.0〜8.0、特に好ましくは4.0〜7.5である。
また、本発明の組成物は、前記ステビオール配糖体を含有した水溶液の溶解状態を安定的に保つことができる、水溶液保持用密閉容器入り組成物である。本発明の容器は、密閉できる容器なら特に制限は無く、缶、瓶、ガスバリヤー性のある透明パウチ又はアルミパウチが例示できる。密閉することで、混入物の防止や経時的な水分蒸発の抑制等により、水溶液の溶解状態を長期間保持することができる。保持期間は、48時間以上、好ましくは一週間以上、より好ましくは二週間以上、更に好ましくは三週間以上、特に好ましくは四週間以上、溶解状態を保持することができる。本発明によると、該期間中は水溶液中に目視で濁りや固体が確認されない。保管温度は、通常の保管温度であれば特に限定されず、室温、冷蔵又は冷凍の何れでも、溶解状態を保持することができる。
本発明の組成物は、食品、化粧品、医薬部外品、医薬品及び飼料に利用することができ、例えば、甘味料として飲料に添加することができる。添加量は、適宜調節できるが、例えばステビオール配糖体が終濃度で0.0001〜0.1%が好ましく、0.0001〜0.05%がより好ましい。本発明の組成物は、ステビオール配糖体が溶解状態であるため、使用時に固体のステビオール配糖体を溶解させる工程が不要であり、使用し易い。更に、本発明の組成物はステビオール配糖体を高含有しているため、最終製品への添加量を抑えることができ、甘味以外の点で最終製品の風味に影響を与えにくい。
本発明の製造方法は、純度90%以上のステビオール配糖体と水性媒体とを、a.混合する工程、b.加熱する工程、c.容器詰めして密閉する工程及びd.加熱後に冷却する工程を含む、前記組成物の製造方法である。本発明の組成物を得ることができれば工程b及びcは順番に制限は無く、容器詰めした後に加熱しても良く又は加熱後に容器詰めしても良い。また、c及びdは順番に制限は無く、容器詰めした後に冷却しても良く又は冷却後に容器詰めしても良い。
本発明の加熱は、本発明の組成物が得られる範囲で、適宜、温度及び時間を設定できるが、少なくとも100℃であればよく、好ましくは少なくとも105〜150℃、より好ましくは110〜140℃である。該温度であれば、純度90%以上の高純度ステビオール配糖体を高濃度で溶解させることができる。高純度ステビオール配糖体と水との混合物を80〜100℃で事前溶解した後、上記温度で加熱しても良い。加熱時間は温度によって適宜設定できるが、好ましくは少なくとも15分、より好ましくは20〜150分、更に好ましくは30〜120分、特に好ましくは60〜90分である。更に、加熱後の冷却は特に制限は無いが、冷却後の温度は好ましくは80℃以下、より好ましくは60℃以下、更に好ましくは50℃以下、特に好ましくは40℃以下である。加熱時に、前記温度に昇温させる時間等昇温方法に制限は無く、分毎に規則正しく昇温させる必要は無いため、1分毎の昇温温度も制限されず、昇温条件を厳密にコントロールしなくて良い。例えば、一気に10℃以上昇温しても良く、前記加熱温度に達すれば、一般的な方法で昇温できる。更に、加熱後に減温する時間等減温方法に制限は無く、分毎に規則正しく減温させる必要は無いため、1分毎の減温温度も制限されず、減温条件を厳密にコントロールしなくて良い。例えば、一気に10℃以上減温しても良く、前記冷却温度に達すれば、一般的な方法で減温できる。従って、工程が簡便であり、特殊な専用設備も不要であり、コストを抑えることができる。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の例によって限定されるものではない。尚、本発明において、各原料及び素材の%は別記がない限り全て重量%である。
[実施例1]
ビーカーに水道水140gを入れ、撹拌しながらウォーターバス内で80℃に加温し、高純度ステビオール配糖体としてレバウジオサイドAの割合が97%以上であるステビアRA−S(池田糖化工業社製)を60g加えて約5分間撹拌して溶解した。水溶液の入ったビーカーをウォーターバスから取り出し、水溶液が200gになるように蒸発した量の水道水を加え、撹拌した。水溶液100gを透明パウチに入れ、ヒートシーラーで密閉した。
密閉した水溶液入りパウチを120℃の熱水中で60分間処理した後、常温の水中で約40℃になるまで5分間冷却し、高純度ステビオール配糖体が30%溶解含有した密閉容器入り水溶液(実施品1)を得た。処理には、高温高圧調理殺菌試験機(日阪製作所社製)を用い、水溶液入りパウチ載置時の機内温度約40℃から120℃までの達温時間は3分46秒だった。
尚、室温で、蒸留水95gに、5gのステビアRA−Sを加え、超音波処理したところ、濃く白濁し、溶解しておらず、該高純度ステビオール配糖体の溶解性は低かった。
また、水道水の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwin(HORIBA社製)で測定したところ、0.39mS/cmだった。
[実施例2]
透明パウチに、ステビアRA−S40g及び水道水60gを入れ、ヒートシーラーで密閉した。
密閉した水溶液入りパウチを120℃の熱水中で60分間処理した後、水道水中で約40℃になるまで5分間冷却し、高純度ステビオール配糖体が40%溶解含有した密閉容器入り水溶液(実施品2)を得た。処理には、高温高圧調理殺菌試験機を用いた。
[実施例3]
透明パウチに、ステビアRA−S50g及び水道水50gを入れ、ヒートシーラーで密閉した。
実施例2と同様に処理し、高純度ステビオール配糖体が50%溶解含有した密閉容器入り水溶液(実施品3)を得た。
[実施例4]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を100℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品4)を得た。水溶液入りパウチ載置時の高温高圧調理殺菌試験機の機内温度約40℃から100℃までの達温時間は2分だった。
[実施例5]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を105℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品5)を得た。水溶液入りパウチ載置時の高温高圧調理殺菌試験機の機内温度約40℃から105℃までの達温時間は2分49秒だった。
[実施例6]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を110℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品6)を得た。
[実施例7]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理温度を125℃とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品7)を得た。
[実施例8]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を15分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品8)を得た。
[実施例9]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を30分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品9)を得た。
[実施例10]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を90分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品10)を得た。
[実施例11]
密閉した水溶液入りパウチの熱水処理時間を120分間とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品11)を得た。
[実施例12]
実施例1の水道水をRO水とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品12)を得た。
尚、RO水の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、0mS/cmだった。
[実施例13]
実施例1の水道水をイオン交換水とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品13)を得た。
尚、イオン交換水の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、0mS/cmだった。
[実施例14]
実施例1の水道水をContrex(登録商標)とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品14)を得た。
尚、Contrex(登録商標)の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、2.1mS/cmだった。
[実施例15]
実施例1の水道水を1%塩化カルシウム溶液とした以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品15)を得た。
尚、1%塩化カルシウム溶液の電気伝導率をコンパクト電気伝導率計LAQUAtwinで測定したところ、10.2mS/cmだった。
[実施例16]
高純度ステビオール配糖体として、レバウジオサイドAの割合が95%以上であるステビアRA95J(池田糖化工業社製)を使用した以外は全て実施例1と同様に行い、密閉容器入り水溶液(実施品16)を得た。
尚、室温で、蒸留水95gに、5gのステビアRA95Jを加え、超音波処理したところ、薄く白濁し、完全には溶解しておらず、該高純度ステビオール配糖体の溶解性は低かった。
[比較例1]
透明パウチに、ステビアRA−S60g及び水道水40gを入れ、ヒートシーラーで密閉した。
実施例2と同様に処理した結果、冷えると白濁し、最終的にパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり(比較品1)、密閉容器入り水溶液は得られなかった。
[比較例2]
ビーカーに水道水140gを入れ、撹拌しながらウォーターバス内で80℃に加温し、ステビアRA−Sを60g加えて5分間撹拌して溶解した。水溶液の入ったビーカーをウォーターバスから取り出し、水溶液が200gになるように蒸発した量の水道水を加え、撹拌した。水溶液100gを透明パウチに入れ、ヒートシーラーで密閉した。
冷却前はパウチ内に固体は見えず、溶解状態だったが、室温に放置して冷却した結果、冷えるとパウチ内は白濁し、最終的にパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり(比較品2)、密閉容器入り水溶液は得られなかった。
[比較例3]
実施品1の水溶液をビーカーに移し、開封状態にしたものを比較品3とした。
[評価試験]
実施例1〜16で得られた実施品1〜16及び比較品3を室温に放置し、水溶液中の固体の発生状況を、24時間後、48時間後、1週間後、2週間後、3週間後及び4週間後に観察し、溶液状態を保持できる期間を評価した。更に、実施品1については、室温の他、冷蔵庫及び冷凍庫内に放置するサンプルも準備し、水溶液を保持できる期間を評価した。尚、冷凍庫内の凍結したサンプルは、4週間後に流水で溶解させた後、パウチ内の固体の発生状況を観察した。
溶解性の評価は、◎:「4週間以上溶液状態を保持できる」、○:「48時間以上4週間未満溶液状態を保持できる」、×:「48時間以上溶液状態を保持できない」によって表した。
更に、保存後の水溶液の官能試験を実施した。官能試験は、原液では甘味が強すぎるため、適切な甘味が感じられるように、レバウジオサイドAが0.02%水溶液となるよう各サンプルを希釈して行った。また、常温の水でステビアRA-S0.02%水溶液を調製して、非加熱サンプルとしてコントロールとした。
官能試験の評価は、○:「非加熱サンプルと比較して同等の良好な甘味が感じられた」、×:「非加熱サンプルと比較して同等の甘味が感じられなかった」によって表した。
Figure 0006303213
実施品1〜3、6〜16は、4週間以上溶液状態を保持することができた。実施品4は、3週間後にパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり、2週間溶液状態を保持することができた。実施品5は、4週間後にパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり、3週間溶液状態を保持することができた。
比較品1及び2は、冷却後にはパウチ内全体が白いぼそぼそとした固体になり、水溶液を得られなかった。
比較品3は、24時間後は固体の発生は無かったが、48時間後には白い粒上の個体が幾つも発生し、6日目には、全体が白いぼそぼそとした固体になっており、48時間以上溶解状態を保持することはできなかった。
官能試験は、実施した全てにおいて、非加熱サンプルと比べて同等の甘味が感じられ、更に苦みなどの不快な味は感じられなかった。
また、保存後の各水溶液のpHは、3.3~5.7だった。
以上より、溶解含有する純度90%以上のステビオール配糖体の割合が水溶液中に60重量%未満であって、密閉容器で保存すれば、該ステビオール配糖体を溶解含有した溶液状態を保持できることが分かった。また、保存温度の影響は見られなかった。更に、加熱温度は、60分の加熱時間であれば100℃以上であればよく、加熱時間は、120℃の加熱温度であれば15分以上であれば良いことが分かった。また、溶解状態を保持する上で、ミネラルの影響は見られず、各種水溶液が使用できることが分かった。

Claims (6)

  1. 水性媒体に純度90%以上のステビオール配糖体を30〜55重量%溶解含有し、かつ48時間以上溶解状態を保持できる、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
  2. ステビオール配糖体が、レバウジオサイドAである、請求項1記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
  3. 水溶液のpHが2.0〜9.0である、請求項1又は2記載の水溶液保持用密閉容器入り液状組成物。
  4. 純度90%以上のステビオール配糖体と水性媒体とを、
    a.混合する工程、
    b.少なくとも100℃で加熱する工程、
    c.容器詰めして密閉する工程、及び
    d.加熱後に冷却する工程
    を含む、水性媒体に該ステビオール配糖体を30〜55重量%溶解含有している、水溶液保持用密閉容器入り液状組成物の製造方法。
  5. 請求項1〜3記載の組成物を含む食品。
  6. 請求項1〜3記載の組成物を含む化粧品、医薬部外品、医薬品又は飼料。
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