JP6302886B2 - バーナ装置用の機能付加装置 - Google Patents

バーナ装置用の機能付加装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、既存のバーナ装置に対して、油とガスとを混合燃焼(以下、混焼という)させたり、燃焼能力を向上させたりする機能等の新たな機能を付加するために、そのバーナ装置に取り付けられる機能付加装置に関する。
特許文献1には、混焼機能を有するバーナ装置が開示されている。すなわち、この特許文献1のバーナ装置には、油燃焼バーナ(以下、油バーナという)と、ガス燃焼バーナ(以下、ガスバーナという)とが装備されている。
特開2006−29763号公報
特許文献1のバーナ装置は、前述のように、2種類の燃料を混焼させる機能を有する。このような、機能が不要な場合は、いずれか一方の燃料を燃焼させるためだけのシンプルな単機能の構成が採用される。しかしながら、バーナ装置としての能力の要求がアップした場合や、排気ガス規制が強化された場合等には、それらの要求を満たすための構成が必要になるが、単機能で、既存のシンプルなバーナ装置にこの構成を付加することはきわめて困難である。
本発明の目的は、上記技術の問題点を解消し、既存のバーナ装置であっても、そのバーナ装置に対して容易に機能アップを図ることができるように改造することを可能にしたバーナ装置用の機能付加装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明においては、バーナ装置の筒状のレジスタに着脱可能に接続される接続部と、その接続部に支持され、前記レジスタ内の燃焼領域に配置される燃料ノズルと、前記接続部の外周側に設けられ、前記燃料ノズルに連通する連通管とを備え、前記接続部を前記レジスタに接続した状態で、前記連通管から燃料ノズルを介して前記燃焼領域に燃料を供給できるようにしたことを特徴とする。
以上の構成においては、前記接続部をバーナ装置のレジスタに接続すれば、新規の燃料ノズルがレジスタ内に配置される。従って、バーナ装置の既設のノズルと併せて新規のノズルから燃料を供給することができ、混焼や燃焼能力向上が可能となる。
本発明によれば、既設のボイラに取り付けることにより混焼機能を付加できたり、燃焼能力を向上できたりするという効果がある。
バーナ装置の斜視図。 バーナ装置の一部切断斜視図。 燃焼部の断面図。 スワラの正面図。 第1実施形態の機能付加装置の斜視図。 第1実施形態の機能付加装置を取付けたバーナ装置の斜視図。 第1実施形態の機能付加装置を取付けたバーナ装置の一部切断斜視図。 スワラの斜視図。 ガスバーナの機能を示す正面図。 ガスバーナの斜視図。 ガスバーナの断面図。 ガスバーナの正面図。 第1実施形態の変更例を示す断面図。 図1とは異なる構成のバーナ装置の斜視図。 バーナ装置の一部切断斜視図。 スワラの斜視図。 バーナユニットの斜視図。 スワラ部分の正面図。 スワラ部分の断面図。 第2実施形態の機能付加装置の斜視図。 第2実施形態の機能付加装置を取り付けたバーナ装置の斜視図。 第2実施形態の機能付加装置を取り付けたバーナ装置の一部切断斜視図。
本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以下、図1〜図12に基づいて第1実施形態について説明する。
はじめに、機能付加装置71(図5参照)が取り付けられていないバーナ装置の構成を説明する。
図1〜図3に示すように、バーナ装置30の下部には同装置30を安定状態で設置するための底板301が設けられている。バーナ装置30の風箱31の下部には吸気ダクト311が設けられており、この吸気ダクト311の内部には、ファン(図示しない)が設けられている。このファンは風箱31の外部のモータ34によって回転されて、外部の空気を吸気ダクト311の下部開口から吸い込んで風箱31内に送り込む。
風箱31の前壁312の上部には円筒状のレジスタ32が前方に向かって突出されており、このレジスタ32の内側は風箱31の内部空間と連通されている。レジスタ32は、先端に拡径部42を有し、風箱31の内部と連通されている。拡径部42の内部が火炎保持領域33になっている。レジスタ32の先端部には取り付けフランジ43が溶着され、この取り付けフランジ43においてレジスタ32がボイラの燃焼室90に連結される。そして、風箱31内に導入された空気がレジスタ32内を通って拡径部42から前記燃焼室90内に供給される。
レジスタ32は、その長さ方向の中間部において基端部側の第1部分321と先端部側の第2部分322とに分離されており、それらの対向端には連結フランジ44が溶着されている。両連結フランジ44は、ボルト45とナット(図示しない)とによって気密状に連結されている。
前記レジスタ32と対向する位置において風箱31の後壁313には装着孔314が透設されている。その装着孔314を塞ぐように、前記後壁313の外側面には支持板46が固定されている。支持板46の中心部の支持筒47にはメインステー35がその軸方向に位置調節可能に挿入支持されている。メインステー35の先端部は、ブラケット48を介して前記レジスタ32の先端部内面に当接状態で支持されている。
メインステー35の先端には、前記レジスタ32の中心軸上において前記火炎保持領域33内に位置する油燃料ノズルとしてのアトマイザ36が支持されている。そのアトマイザ36には給油管38を介して液体燃料が供給されるとともに、給気管37を介して蒸気等の圧力気体よりなる噴霧媒体が供給される。液体燃料としては、A重油,B重油,C重油,灯油,軽油,アルコール,バイオ燃料等が用いられる。そして、アトマイザ36の先端の噴油開口から噴出された液体燃料が同じくアトマイザ36の先端の噴気開口からの圧力気体によって霧化されて前記火炎保持領域33の中心部に噴出される。
前記メインステー35の外周側にはメインステー35と平行をなす円筒状のサブステー39が固定され、その先端内部には着火用バーナ(図示しない)が支持されている。その着火用バーナには給油管(図示しない)を介して液体燃料が供給される。そして、着火用バーナのノズルから放出された液体燃料がイグナイタ(図示しない)の火花により着火され、その火炎が火炎保持領域33内の燃料に伝播される。この場合の液体燃料としては、A重油、軽油、灯油等が用いられる。
図2〜図4に示すように、前記メインステー35の前端には保炎のための単焼用スワラ51がその中心の取り付け部52においてボルト57により着脱可能に支持されている。取り付け部52の外周には複数枚の螺旋形状の羽根53が固定されている。羽根53の先端には前記取り付け部52と同心円上に位置する案内環54が固定されている。案内環54には収容筒55が設けられ、この収容筒55には前記サブステー39の先端部が収容されている。
前記バーナ装置30は以下のように作用する。
吸気ダクト311からの空気が風箱31内に導入される。そして、風箱31からの空気はレジスタ32を介して、スワラ51内を通り、スワラ51の前端開口面511から火炎保持領域33内に軸線100を中心にして、旋回流として流れるとともに、外側から中心軸線100側に流れ込む再循環流となる。このとき、アトマイザ36から中心軸線100方向に沿って火炎保持領域33内に液体燃料が噴霧される。これと同時に、着火用バーナのノズルにおいてイグナイタにより液体燃料に着火される。そして、その火炎がアトマイザ36からの燃料に伝播される0。このため、前記旋回流及び再循環流をともなう火炎が形成されて、ボイラが加熱される。なお、火炎保持領域33内において、火炎が安定化した状態で、着火用バーナが停止される。
次に、図5に示す機能付加装置71及びその関連構成について説明する。この場合、機能付加装置71がバーナ装置30に組み込まれた状態において、これらの構成を説明する。本実施形態の機能付加装置71は小形のバーナ装置30において実施することに適する。
図7及び図8に示すように、前記メインステー35には前記単焼用スワラ51に代えて同様な機能を有する保炎用の混焼用スワラ85がボルト45により着脱可能に取り付けられる。この混焼用スワラ85は単焼用スワラ51と同様に、取り付け部52と、複数枚の螺旋形状の羽根53と、羽根53の先端に位置する案内環54と、収容筒55とを備えている。ただし、単焼用スワラ51と異なり、混焼用スワラ85は、案内環54の複数個所(実施形態では5箇所)に凹部56が形成されている。
図5〜図7に示すように、機能付加装置71は、レジスタ32の第1部分321と第2部分322との間に介在されるものである。すなわち、機能付加装置71は、接続部72と、導入部73と、供給部74とによって構成されている。
前記機能付加装置71の接続部72は、レジスタ32と同径の内筒75と、その内筒75の外周側に供給室としての環状室76を隔てて位置する中間筒77と、その中間筒77の外周側に外側室78の間隔を隔てて位置する外筒79とを備え、それらの各筒75,77,79は同心状に配置されている。また、接続部72は、前記各筒75,77,79の両側に溶着された連結フランジ80を備えている。連結フランジ80にはボルト45を通すための孔82が透設されている。そして、連結フランジ80がレジスタ32の連結フランジ44に接合された状態において、ボルト45により固定されている。
前記内筒75には前記供給部74を構成する複数本(実施形態では5本)のガス供給管63が基端部64において固定されており、このガス供給管63は前記環状室76に連通されている。基端部64は円弧状の折り曲げ部により90度に屈曲されていて、この屈曲により各ガス供給管63の先端側は平行に配置されている。また、各ガス供給管63の先端には、ガスノズル65がネジを介して着脱可能に固着されている。
前記中間筒77には前記導入部73を構成する導入管83が固定されており、この導入管83は前記環状室76に連通されている。外筒79には吸引管84が固定されており、この吸引管84は外側室78に連通されている。そして、導入管83はガス供給源(図示しない)に接続され、このガス供給源からのガスが環状室76及びガス供給管63を介してガスノズル65に供給される。なお、環状室76等においてガスの漏洩が生じた場合は、その漏洩ガスが吸引管84を介して吸引装置(図示しない)に吸引される。
本実施形態においては、図9に示すように、各ガスノズル65は前記中心軸線100を中心とした仮想配設円101上において相互間隔をおいた等ピッチで配置されている。ガスノズル65の先端面652は円錐状に形成されている。前記仮想配設円101は前記ガスノズル65の中心軸線102上を通る。
図7及び図9に示すように、前記ガスノズル65は、混焼用スワラ85の凹部56内に凹部56の内周面との間にわずかの間隙を設けて収容されている。そして、ガスノズル65のスワラ85の内径側部分は、スワラ85の外径面よりスワラ85の径方向の内方に位置している。着火用バーナのノズルの先端は、収容筒55内においてスワラ85の前端の開口面811より後方に位置している。ガスノズル65は、その先端部が前記開口面811から火炎保持領域33側に突出している。
図10〜図12に示すように、ガスノズル65の先端部には、その外周面651に開口するひとつのパイロット火炎用ガス開口(以下、パイロット開口という)66が貫設されている。このパイロット開口66は、前記中心軸線100と平行な方向から見て(以下、正面視という)、図12に示すように、前記仮想配設円101の半径方向の中心向きを指向している。従って、パイロット開口66から中心軸線100の方向に向けてガスが噴出される。このパイロット開口66のガスノズル65の中心軸線102に対する中心角θ1は、前記仮想配設円101の半径線103に対してマイナス45度〜プラス45度の範囲内に設定され、この実施形態では0度に設定されている。
図9〜図12に示すように、ガスノズル65の先端部には、その外周面651に開口するメイン火炎用ガス第1開口(以下、第1開口という)67と、メイン火炎用ガス第2開口(以下、第2開口という)68とが形成されている。第1開口67は、前記中心軸線102を中心とした中心角θ2が前記半径線103に対してスワル流の前方方向104へ15度〜90度の範囲内に位置している。本実施形態では中心角θ2は36度である。このため、第1開口67は正面視において前記仮想配設円101の半径方向の中心向きで、かつスワル流の前方方向104を指向していて、その指向方向にガスが噴出される。従って、第1開口67により、仮想配設円101の半径方向内向きに形成される仮想半径線103と、仮想配設円101の接線方向であって、スワラ85による燃焼用空気,すなわちスワル流の前方方向104と同じ向きに形成される仮想接線との間の角度範囲内に第1開口67によるガス燃料の噴出方向が設定されている。
第2開口68は前記半径線103に対してガスノズル65の中心軸線102を中心とした中心角θ3が90度〜180度の範囲内に位置している。本実施形態では中心角θ3は108度である。従って、第2開口68は、正面視において前記仮想配設円101の半径方向の反対向きにおいて、スワル流の前方方向104を指向していて、その指向方向にガスが噴出される。すなわち、第2開口68により、仮想配設円101の半径方向外向きに形成される仮想半径線103と、該仮想配設円101の接線方向であってスワラ85による燃焼用空気,すなわちスワル流の前方方向104と同じ向きに形成される仮想接線との間の角度範囲内に第2開口68によるガス燃料の噴出方向が設定されている。
図9及び図10に示すように、前記パイロット開口66,第1開口67及び第2開口68は、ガスノズル65の軸方向において同位置に形成されるとともに、ガスノズル65の中心軸線102を中心とした放射方向を指向しており、それら66,67,68は同径である。また、図3に示すように、前記パイロット開口66,第1開口67,第2開口68及び第3開口69は、スワラ85の前端開口面811の前方に位置している。
図10及び図11に示すように、ガスノズル65の先端部には、その先端面652に開口するメイン火炎用ガス第3開口(以下、第3開口という)69が貫設されている。第3開口69は中心軸線102を中心とした外向き半径線側において中心角θ4がプラス45度〜マイナス45度の範囲内に位置している。この実施形態においては、θ4は0度である。従って、第3開口69は、正面視において前記仮想配設円101の半径方向の外向きを指向していて、すなわち、第3開口69により、前記ガスノズル65の先端部からガスノズル65の仮想配設円101の半径方向の外向き方向にガスが噴出される。
そして、ガスノズル65から噴出される全ガス燃料の全量のうちの略40パーセントが第3開口69から、それぞれ略20パーセントがパイロット開口66,第1,第2開口67,68から噴出されるように、各開口66〜69の内径が設定されている。
図3に示すように、側面視において、パイロット開口66,第1開口67及び第2開口68は、再循環領域の下流の方向を向いて、内方を指向し、それぞれ中心軸線100と平行な軸線105に対して傾斜している。これらの開口66,67,68の軸線105に対する傾斜角度はパイロット開口66が最も大きく、第1開口67,第2開口68の順に小さくなっている。第3開口69は、再循環領域の下流の方向を向いて、外方を指向し、中心軸線100と平行な軸線105に対して傾斜している。
機能付加装置71を有しないバーナ装置30において、油とガスの混焼が必要な場合は、機能付加装置71が以下のようにして組み込まれる。
まず、レジスタ32の先端の取り付けフランジ43がボイラの燃焼室90から外され、バーナ装置30が所定の設置位置から作業位置に移動される。そして、レジスタ32の連結フランジ80のボルト45及びナットが取り外されて、レジスタ32の第2部分322が第1部分321から分離される。
この状態で、単焼用スワラ51が混焼用スワラ85と交換される。
次いで、機能付加装置71の一方の連結フランジ80をレジスタ32の第1部分321の連結フランジ44に接合させるとともに、ガス供給管63を前方に向かって突出させて、その先端のガスノズル65を混焼用スワラ85の凹部56内に位置させる。このようにすれば、ガス供給管63のガスノズル65がアトマイザ36の周囲に位置する。そして、ガス供給管63がレジスタ32の第1部分321の内部に挿入されるように、第1部分321を機能付加装置71の側部に位置させる。この状態で、レジスタ32の連結フランジ44と機能付加装置71の連結フランジ80とをボルト45及びナットによって固定する。
そして、バーナ装置30を燃焼室90側の位置に移動させて、取り付けフランジ43をボイラに連結する。この場合、バーナ装置30は、レジスタ32に機能付加装置71が介在されて、レジスタ32の長さが延長された分だけ機能付加装置71の介在前より後退されたところに設置される。また、機能付加装置71によってレジスタ32が長くなった分だけ、アトマイザ36を有するメインステー35が前進移動される。
機能付加装置71が組み込まれたバーナ装置30の作用を説明する。
前述のように、レジスタ32からスワラ51内を通って火炎保持領域33内にアトマイザ36の中心軸線100を中心にした旋回流が流れて、外側から中心軸線100側に流れ込む再循環流が形成される。このとき、アトマイザ36から中心軸線100方向に沿って火炎保持領域33内に液体燃料が噴霧されるとともに、着火用バーナのノズルと、ガスノズル65のパイロット開口66及び第1〜第3開口67〜69とからガス燃料が噴出される。そして、着火用バーナのノズルからの火炎がアトマイザ36及びガスノズル65からの燃料に伝播される。
このとき、火炎保持領域33の中心部で、スワラ51による旋回をともなう再循環流にのった火炎が形成され、このため、空気とアトマイザ36及びガスノズル65から噴出される燃料との混合が促進されて、この火炎によりアトマイザ36及びガスノズル65から噴出する燃料を安定して継続的に燃焼させることができる。
そして、本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)機能付加装置71がバーナ装置30の円筒状のレジスタ32に着脱可能に接続される接続部72を備えている。接続部72にはレジスタ32内の燃焼領域に配置されるガスノズル65が設けられ、外周側にはガスノズル65にガスを供給する導入管83が設けられている。そして、接続部72をレジスタ32に接続した状態で、導入管83からガスノズル65を介して燃焼領域にガス燃料が供給される。このため、機能付加装置71をレジスタ32に組み込むことにより、アトマイザ36による燃焼機能に加えて、ガスノズル65による燃焼機能を加えることができて、バーナ装置30に混焼機能を付加できる。
すなわち、機能付加装置71の組み込み状態においては、火炎保持領域33の中心軸線100上にアトマイザ36が、その周囲にガスノズル65が設けられるため、本実施形態の混焼用のバーナ装置30を油とガスとを同時に燃焼できる油・ガス混焼用として使用できる。この場合、スワラ51により形成された負圧域である再循環領域に、油火炎及びガス火炎が十分に保炎されて、安定した火炎が形成される。従って、油とガス燃料とにより、混焼運転において高ターンダウン比運転が可能で、しかも、コンパクトで安定した火炎を形成することができる。もちろん、アトマイザ36及びガスノズル65の双方からガスを供給しても同様な作用を得ることができる。
(2)接続部72には、レジスタ32の第1部分321と第2部分322との間に接続されてレジスタ32の一部を構成するとともに、先端に前記ガスノズル65を有するガス供給管63を支持する内筒75と、環状室76を隔てて内筒75の外周側に位置するとともに、導入管83を支持する中間筒77とが設けられている。そして、導入管83からのガスが環状室76を隔ててガス供給管63に供給される。このため、コンパクトな構造の機能付加装置71により、ガスが燃焼部に無理なく供給される。
(3)接続部72の両側に、レジスタ32の連結フランジ44に連結される連結フランジ80が設けられているため、機能付加装置71をレジスタ32に対してボルト45により容易に連結できる。
(4)前記ガスノズル65には、スワラ85によって形成された再循環領域に向けてガス燃料が噴射されるパイロット開口66が設けられ、このパイロット開口66から噴射されるガス燃料によりパイロット火炎が形成される。また、ガスノズル65には、前記パイロット火炎をもとにメイン火炎を形成するためのガス燃料が噴射される第1〜第3開口67〜69が設けられている。従って、従来構成とは異なり、パイロット火炎のためのガス燃料を供給するパイロットガスノズルとメインガスノズルとを別に設けることが不要となり、部品点数の削減による構成の簡素化と、スワラ51の小径化による装置の小型化が可能となる。
(5)前記パイロット開口66からのガス燃料の噴出方向を、前記ガスノズル65の仮想配設円101の半径方向の中心向きにマイナス45度〜プラス45度の範囲内に位置するように設定した。この構成によれば、スワラ51で形成される再循環領域に、パイロット開口66から適量のガスを供給することにより、コンパクトで安定したパイロット用ガス火炎を形成することができる。従って、前述のように混焼用のバーナ装置全体の小型化に寄与できるとともに、低振動の混焼用のバーナ装置を得ることができる。
(3)特に、前記パイロット開口66からのガス燃料の噴出方向を、前記仮想配設円101の半径方向の中心向きになるように設定した。この構成によれば、スワラ51で形成される再循環領域に、前記パイロット開口66からさらに適量のガスを供給することができて、安定したパイロット用ガス火炎を形成することができる。特に、ガス専焼運転においては、この効果は大きい。
(4)図3に示す側面視において、前記パイロット開口66を前方に、かつ内方に傾斜した方向に指向させて、前記スワラ51の燃焼用空気出口の開口面511の前方の位置から再循環流の下流の位置に向けてガスが噴出されるようにした。このため、スワラ51の下流部に形成される再循環領域あるいはその付近に対し、パイロット開口66から噴出したガス燃料が適度に供給されて、安定したガス火炎が形成される。
(5)前記のように、側面視において、スワラ51の開口面511の前方の位置において前記パイロット開口66の指向角度を前方に、かつ内方に傾斜させて、再循環領域の下流の位置に向けてガスが噴出するように開口した。このため、パイロット開口66からのガス噴流が再循環領域の外周部から内側へ巻き込んで、好適にガス燃料が再循環領域に混入する。このため、再循環流が破壊されることはなく、コンパクトで安定した火炎が形成される。これに対し、側面視において、パイロット開口からのガス噴出方向を中心軸線100に対し略垂直内向きにした場合には、再循環領域をガス噴流が貫通して、この循環流の一部が分断破壊される。このような場合には、火炎安定が阻害され、火炎の不安定化を招きやすくなる。本実施形態では、このような問題の発生を抑止できる。
(6)ガスノズル65の先端部が前記開口面511から火炎保持領域33側に突出している。このため、図3から明らかなように、ガス燃料を再循環領域にその外周側から内部に巻き込みやすくするための有効な位置にパイロット開口66及び第1〜第3開口67,68,69を容易に配置することができる。従って、コンパクトで安定した火炎の形成に寄与できる。
(7)パイロット開口66がガスノズル65の外周面651に開口されているため、火炎安定化のために、パイロット開口66を中心軸線100方向の下流向きに傾斜状態で指向させることが容易であって、コンパクトで安定した火炎の形成に有効かつ簡単に寄与できるようになる。
(8)前記第1開口67により、ガスノズル65の仮想配設円101の半径方向内向きに形成される半径線と、仮想配設円101の接線方向であって、スワラ51による燃焼用空気の旋回方向と同じ向きに形成される仮想接線との間の角度範囲内にガス燃料の噴出方向が設定されている。この構成によれば、スワラ51で形成される再循環領域に、前記第1開口67から適量のガスを供給することができるとともに、パイロット用ガス火炎の周囲に適量のガスを供給できて、長く延びたりすることなく、コンパクトにまとまった安定したパイロット用ガス火炎を形成することができる。
(9)第2開口68が、仮想配設円101の半径方向外向きに形成される仮想半径線と、仮想配設円101の接線方向であってスワラ51による燃焼用空気の旋回方向と同じ向きに形成される仮想接線との間の角度範囲内を指向している。従って、第1開口67からのガス噴出域を包囲するように第2開口68からガスが再循環領域に向けて供給される。このため、前記と同様に、コンパクトに安定してまとまったメイン火炎を形成することができる。
(10)第3開口69が、前記ガスノズル65の先端部において、ガスノズル65の仮想配設円101の半径方向外向きで、かつ側面視において再循環領域の方向に開口されている。従って、スワラ51の外側の空気の流れにガスが供給され、再循環領域の外側を包囲する火炎が形成される。このため、火炎保持領域33の全体を有効に利用してまとまった火炎を形成できる。従って、コンパクトな火炎を高い効率のもとで形成できて、高効率運転可能なバーナ装置を大型化を招くことなく実現できる。
(11)ガスノズル65は、スワラ51の外形よりも中心側に食い込んで位置する。従って、パイロット用ガスワラ前面に形成される再循環領域内へ混合しやすくなる。また、混焼用のバーナ装置の外形が小さくなり、小型化が可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図14〜図22に基づいて第1実施形態と相違する部分を中心に説明する。
はじめに、バーナ装置30の構成について説明する。このバーナ装置30は、前記第1実施形態におけるバーナ装置30とは構成が異なる。
すなわち、図14及び図15に示すように、風箱(図示しない)の内部にはバッファ室315が設けられており、その後壁にはガス供給源(図示しない)に連結された導入管83が接続されている。この導入管83を介してバッファ室315にガスが供給される。バッファ室315の後部には外側室316が隣接され、その外側室316には吸引装置(図示しない)に連結された吸引管84が接続されている。そして、外側室316に漏洩されたガスが吸引管84を介して吸引される。なお、前記風箱は、後部のフランジ318と前部の連結フランジ44との間に設けられる。
バッファ室315の外周側の支持部317の前壁には複数本のステー50を介してレジスタ32が基端のフランジとしての支持環323において支持されている。レジスタ32は前記第1実施形態と同様に第1部分324と第2部分325とを備え、両部分324,325は連結フランジ44においてボルト45及びナット(図示しない)によって連結されている。前記支持環323は第1部分324に取り付けられている。図15及び図16に示すように、第2部分325の前端には環状のスワラ(以下、外側スワラという)91が設けられている。この外側スワラ91には、第2部分325の前端を構成する外周リング92と、内周リング93と、この内周リング93と外周リング92との間に位置する複数枚の螺旋状をなす羽根94とが設けられている。
図15に示すように、先端においてアトマイザ36を支持するメインステー35はバッファ室315を貫通した状態で支持されている。アトマイザ36からは、前記第1実施形態が実施されるバーナ装置30と同様に、給油管38を介して液体燃料が供給されるとともに、給気管37を介して蒸気等の圧力気体よりなる噴霧媒体が供給される。液体燃料としては、第1実施形態が実施されるバーナ装置30と同様に、A重油,B重油,C重油,灯油,軽油,アルコール,バイオ燃料等が用いられる。そして、アトマイザ36の先端の噴油開口から噴出された液体燃料が同じくアトマイザ36の先端の噴気開口からの圧力気体によって霧化されて前記火炎保持領域33(図19参照)の中心部に噴出される。
図15及び図16に示すように、メインステー35に支持された混焼用スワラ(以下、本実施形態においては、内側スワラという)85と前記外側スワラ91との間には、環状の間隙95が形成されている。この内側スワラ85は第1実施形態の混焼用スワラ85と同様に、取り付け部52と、複数枚の螺旋形状の羽根53と、羽根53の先端に位置する案内環54とを備えている。内側スワラ85及び外側スワラ91の羽根53,94は同方向を指向し、両者は協働して同方向に向かう旋回流を生じさせる。
前記着火用バーナ96は、内側スワラ85の切り欠き851を介して前方に突出されている。
図15,図17及び図18に示すように、前記バッファ室315の前壁の内周側及び外周側には、それぞれ5本のガス供給管97,98が等間隔をおいて支持され、それらの先端にはそれぞれガスノズル(以下、それぞれ外周側ノズル及び内周側ノズルという)88,99が取り付けられている。外周側ノズル99は内周側ノズル88より太く、前記第1実施形態のガスノズル65と同じ構成であり、同外周側ノズル99のパイロット開口66等の各開口の配置も第1実施形態のガスノズル65と同様である。図17及び図19に示すように、内周側ノズル88には、その先端部の周面にひとつの開口881が形成されている。この開口881はアトマイザ36を中心とした半径線103上において中心方向を指向するとともに、前方に向かって中心軸線100に対して30〜60度の角度の範囲内の方向を指向している。
外周側ノズル99が前記間隙95内に配置されるとともに、内周側ノズル88は、内側スワラ85の羽根53の切り欠き851を介して前方に突出している。そして、バッファ室315からのガスがガス供給管97,98を介してノズル88,99に供給され、それらのノズル88,99の各開口66等から燃焼室90に向けて噴出される。
この実施形態のバーナ装置30は以下のように作用する。
図19から明らかなように、風箱31内からの空気はレジスタ32を介して、間隙95及び内外のスワラ85,91内を通り、スワラ85,91の前端開口面から火炎保持領域33を含む燃焼室90内に軸線100を中心にして、旋回流として流れるとともに、燃焼室90内において外側から中心軸線100側に流れ込む再循環流となる。そして、アトマイザ36から中心軸線100方向に沿って火炎保持領域33内に液体燃料が噴霧されるとともに、着火用バーナにおいてイグナイタにより燃料に対する着火が行なわれる。そして、その火炎がアトマイザ36からの燃料に伝播される。このため、前記旋回流及び再循環流をともなう火炎が形成される。この状態で、内外のノズル88,99からガスが噴出されて、燃焼室90内において再循環流とともに火炎が形成され、ボイラが加熱される。
このバーナ装置30においては、外周側ノズル99に加えて、内周側のガスノズル88が設けられているため、燃焼室90へのガス供給量が多くなり、従って、第1実施形態が実施されるバーナ装置30より大容量のボイラのためのバーナ装置30として適している。
次に、図20〜図22に示す機能付加装置71及びその関連構成について説明する。この場合、機能付加装置71がバーナ装置30に組み込まれた状態において、これらの構成を説明する。本実施形態の機能付加装置71は、中型及び大型のバーナ装置30において具体化することに適する。
図16及び図18に示すように、前記メインステー35には前記内側スワラ85に代えて同様な機能を有する別の形状の内側スワラ85がボルト45により着脱可能に取り付けられる。ただし、この内側スワラ85は、内周側ノズル88のための切り欠き851の数が増えている。
図5〜図7に示すように、機能付加装置71は、レジスタ32の第1部分324が取り外されて、その部分に取り付けられたものである。すなわち、機能付加装置71は、接続部72と、導入部73と、供給部74とによって構成されている。
前記機能付加装置71の接続部72は、レジスタ32と同径の接続筒としての内筒75と、その内筒75の外周側に位置する外筒79とを備え、それらの両筒75,79の間には供給室としての環状の環状室76が形成されている。また、接続部72は、前記各筒75,79の側端に溶着された連結フランジ80及び支持環323を備えている。連結フランジ80及び支持環323にはボルト45を通すための孔(図示しない)が透設されている。そして、連結フランジ80がレジスタ32の連結フランジ44に接合されるとともに、支持環323が風箱31に接合された状態において、ボルト45により固定されている。
前記内筒75には前記供給部74を構成する内外複数本(実施形態では外側及び内側に5本ずつ)のガス供給管971,981が基端部において固定されて、前記環状室76に接続されている。この基端部64は円弧状の折り曲げ部により90度に屈曲されていて、この屈曲により各ガス供給管971,981の先端側は平行に配置されている。また、各ガス供給管971,981の先端には、燃料ノズルとしてのノズル88,99がネジを介して着脱可能に固着されている。
機能付加装置71のこれらのノズル88,99は、バーナ装置30の既設のノズル88,99と交互に配置される。外周側ノズル99は、前記間隙95内において、前記既設のノズル99の間に配置され、図9に示すように、バーナ装置30及び機能付加装置71の各外周側ノズル99は前記中心軸線100を中心とした仮想配設円101上において相互間隔をおいたほぼ等ピッチで配置されている。内側のガスノズル88は、前記既設のガスノズル88と隣接するように内側スワラ85内の切り欠き851内に配置され、各ガスノズル88は前記中心軸線100を中心とした仮想配設円106上に配置されている。機能付加装置71の内周側ノズル88及び外周側ノズル99は既設のノズル88,99と同じ構成であって、各開口も同じ向きに配置される。
各ノズル88,99は、その先端部がスワラ85,91の開口面511から燃焼室90側に突出している。
前記環状室76には前記導入部73を構成する導入管183が固定されており、この導入管183はガスの供給源(図示しない)と連通されている。そして、導入管83からのガスが環状室76及びガス供給管971,981を経て、各ノズル88,99の各開口から燃焼室90に向かって噴出される。
機能付加装置71が組み込まれたバーナ装置30の作用は、外周側及び内周側ノズル88,99の数が増えた分だけ、燃焼室90に対するガスの供給量が多量になり、バーナ装置30として能力向上を果たすことができる。
本実施形態では、前記第1実施形態の効果に加えて以下の効果がある。
(12)機能付加装置71に外周側ノズル99と内周側ノズル88とを設けたことにより、燃焼室90内に大量の燃料ガスを供給できて、中型及び大型のバーナ装置30における実施に好適である。
(13)バーナ装置30に機能付加装置71を取り付ければ、既設のノズル88,99に加えて内外10基のノズル88,99が装備される。従って、異なる種類の燃料を燃焼させる混焼用のバーナ装置として機能させることができる。
(変更例)
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような変更態様で具体化してもよい。
・第1,第2実施形態において、2分割されていない一体構成のレジスタ32を2分割されるように切断して、その切断された分割片間に機能付加装置71を介在させてもよい。
・第1実施形態においては、機能付加装置71を連結フランジ44とフランジ80との連結によってレジスタ32に接続するようにしたが、他の連結構造を採用してもよい。例えば、図13に示すように、連結フランジ80に代えて同位置に側板86を設け、その側板86を溶接87等によってレジスタ32の第1部分321及び第2部分322に固定してもよい。
・第1,第2実施形態では、アトマイザ36から油燃料、ガスノズル65からガス燃料を放出して火炎を形成するようにしたが、アトマイザ36やガスノズル65の構成を適宜に変更して、燃焼される燃料を変更してもよい。つまり、燃焼領域に対する中心部及びその周囲からの油燃料とガス燃料との供給位置を入れ換えたり、中心部及びその周囲から供給される燃料を油燃料のみにしたり、逆にガス燃料のみにしたりすること。このようにすれば、バーナ装置30に対して異なる燃焼態様や燃焼量等の新たな燃焼機能を付加することができる。
・第1,第2実施形態において、ガスノズル65は円筒形に形成されてその断面形状が、円形に形成されている。これに限らず、ガスノズル65が断面五角形,六角形,八角形等の多角形に形成されるように、角筒型にしてもよい。
・第1実施形態では、スワラ51の外周に凹部56が形成されて、ガスノズル65がスワラ51の外径位置より径方向の中心側に配置されている。ガスノズル65のスワラ51の径方向の位置は、前記第1実施形態よりさらに中心に近づくように変位されてもよく、前記外径位置から中心側に近づいた位置でスワラ51の羽根53を貫通してもよい。あるいは、凹部56の円弧を浅くして、前記実施形態よりスワラ51の外径側に変位したり、スワラ51の外径位置から外側に配置したりしてもよい。また、第2実施形態において、内側スワラ85の外周に凹部を形成してその内部にノズルを配置したり、外側スワラ91の内周に凹部を形成してその内部にノズルを配置したりすること。
・前記第1,第2実施形態において、アトマイザ36は、蒸気噴霧タイプのものが使用されているが、圧力空気噴霧型アトマイザ等の二流体噴射アトマイザでもよい。また、霧化媒体を使用しないガス噴出型のアトマイザが用いられてもよい。
・機能付加装置71のノズル88,99の本数は5本単位に限らない。2〜4本,6本以上のいずれかの本数も可能である。
・パイロット火炎用ガス開口を前記中心角θ1内に位置するように複数設けてもよい。
第1,第2実施形態では、ノズル65の先端部をスワラ51の開口面511から火炎保持領域33側に突出させたが、突出させなくてもよい。このように構成しても、ノズル65がスワラ51の外周に位置しているため、ガス燃料を再循環領域の外周部から内部に巻き込みやすい位置にパイロット開口66及び第1〜第3開口67,68,69を配置できる。
・第1,第2実施形態においては、前記パイロット開口66,第1及び第2開口67,68を同径にしたが、これらの開口66,67,68及び第3開口69の径は、各種の条件,例えばスワラ51の内部を通る空気量とスワラ51の外部を通る空気量との比率,スワル流の旋回強さ等の条件に応じて適宜に設定される。従って、各開口66,67,68,69から噴出されるガス燃料の量の比率も各種条件に応じて適宜に設定される。
・第2実施形態において、レジスタ32の前部側である第2部分322を外して、そこに機能付加装置71を設けること。
・機能付加装置71を既存のバーナ装置ではなく、新規のバーナ装置にその製造工程において組み込んでもよい。
(他の技術的思想)
前記実施形態から把握される技術的思想は以下の通りである。
(A)円筒状をなし、先端位置に火炎保持領域が形成されるレジスタに請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置において、
前記燃料ノズルの先端に形成されたパイロット火炎用ガス開口が、スワラの火炎保持領域側の開口面より下流の位置に向けてガスを噴出するようにした機能付加装置を設けたバーナ装置。
このようにすれば、スワラの下流部に形成される負圧領域に対し、ガス噴出開口部から噴出したガス燃料が適度に混合して、安定したガス火炎が形成される。
(B)パイロット火炎用ガス開口は、そのガス噴出方向が軸方向下流向きに対し、中心軸側へ傾斜している前記(A)項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
このようにすれば、ガス噴流が循環領域の外周部から内側へ巻き込まれるために、循環流を破壊することなく好適にガス燃料が循環領域に混入し、安定した火炎が形成される。
(C)パイロット火炎用ガス開口がガスノズルの外周面に位置している請求項1〜3,前記(A)項,(B)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(D)メイン火炎用ガス開口は、ガスノズルの仮想配設円の内向き半径線と、同仮想配設円の接線であって、スワラによる燃焼用空気の旋回方向と同じ向きの仮想接線との間の角度範囲内にガス燃料の噴出方向を設定している請求項1〜3,前記(A)〜(C)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(E)メイン火炎用ガス開口は、ガスノズル仮想配設円の半径方向外向きに形成される仮想半径線と、前記仮想配設円の接線方向であってスワラによる燃焼用空気の旋回方向と同じ向きに形成される仮想接線との間の角度範囲内にガス燃料の噴出方向を設定した請求項1〜3,前記(A)〜(D)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(F)メイン火炎用ガス開口は、ガスノズルの先端部に、ガスノズルの仮想配設円の半径方向外向きに開口された請求項1〜3,前記(A)〜(E)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(G)前記スワラにはその外径よりもスワラ中心側に位置する凹部を形成し、その凹部内にガスノズルを配置した請求項1〜3,前記(A)〜(F)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(H)ガスノズルの先端を円錐状に形成した請求項1〜3,前記(A)〜(G)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(I)ガスノズルの先端を球面状にした請求項1〜3,前記(A)〜(G)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(J)パイロット火炎用孔及びメイン火炎用孔をガスノズルの外周面に開口させるとともに、それらの開口をガスノズルの中心軸線からの放射方向に開口するようにした請求項1〜3,前記(A)〜(I)項のうちのいずれか一項に記載の機能付加装置を設けたバーナ装置。
(H)円筒状をなし、先端位置に火炎保持領域が形成されるレジスタを有するバーナ装置において、前記レジスタをその長さ方向において第1部分と第2部分とに分割して構成するとともに、第1部分と第2部分との対接部に相互に連結するための連結部を設けたバーナ装置。
このように構成すれば、前記連結部を利用して第1部分と第2部分との間に機能付加装置を簡単に介在させることができる。
(I)円筒状をなし、先端位置に火炎保持領域が形成されるレジスタを有するバーナ装置において、前記レジスタをその長さ方向において第1部分と第2部分とに分割して構成するとともに、第1部分または第2部分と交換して機能付加装置を設けたバーナ装置。
このように構成すれば、機能付加装置を簡単かつ納まりよく取り付けることができる。
30…バーナ装置、31…燃焼装置、32…レジスタ、33…スロート、37…一次燃料ノズル、52…二次燃料ノズル、62…二次空気ノズル、71…機能付加装置、72…接続部、80…フランジ、83…導入管、100…軸線、183…導入管、318…フランジ。

Claims (3)

  1. バーナ装置の筒状のレジスタの部分に着脱可能に設けられる接続部と、
    その接続部に支持され、前記レジスタ内の燃焼領域に配置される燃料ノズルと、
    前記接続部の外周側に設けられ、前記燃料ノズルに連通する導入管と
    を備え、
    前記接続部を前記レジスタに接続した状態で、前記導入管から燃料ノズルを介して前記燃焼領域に燃料を供給できるようにした
    バーナ装置用の機能付加装置。
  2. 前記接続部は、
    前記レジスタに接続されてレジスタの一部を構成するとともに、先端に前記燃料ノズルを有する燃料管を支持する接続筒と、供給室を隔てて前記接続筒の外周側に位置するとともに、前記導入管を連結した外側筒とを備え、
    前記導入管からの燃料が前記供給室を介して前記燃料管に供給されるようにした請求項1に記載のバーナ装置用の機能付加装置。
  3. 前記接続部の両側に、前記レジスタのフランジに連結されるフランジを設けた請求項1または2に記載のバーナ装置用の機能付加装置。
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