JP6302845B2 - 椎弓形成手術に用いられるシステム - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2012年1月31日に出願された米国特許出願第13/362、413号の継続であり、この開示内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。
脊柱管狭窄症は、脊髄が通る脊柱管の狭窄であり、この狭窄によって、脊髄の圧迫が生じることになる。このような狭窄は、多くの要因、例えば、骨棘、椎間板および椎間関節の劣化、および靭帯の肥大化によって、生じる可能性がある。脊柱管狭窄がもたらす症状として、とりわけ、腕の苦痛および/または麻痺、手のぎこちなさ、および歩行障害が挙げられる。
脊柱管狭窄の治療に対する1つのこのような手術は、椎弓形成術と呼ばれている。この手術では、脊柱管の直径を大きくするために、目標とする椎骨が該椎骨を拡張することができるように切断される。この切断によって、2つの椎弓板端が生じるが、これらの間に、椎弓形成用プレートが、椎骨に形成された間隙を橋渡しするように配置される。通常、適切な大きさのプレートが選択され、所望の形状に曲げられ、次いで、プレートに配置された複数のネジ孔を用いて、椎骨に固定されるようになっている。
現在、2つの異なる椎弓形成手術法が用いられている。第1の手術法は、片側椎弓形成術または「片開き(open door)」式椎弓形成術と呼ばれている。この方法では、(棘突起の片側に位置する)1つの椎弓板が切り抜かれ、(棘突起の反対側に位置する)他の椎弓板は、ヒンジを形成するように部分的にのみ切り込まれる。次いで、棘突起を含む椎骨部分がヒンジを中心として回転され、プレートが開口内に固定され、これによって、脊柱管の通路が確保されることになる。
第2の手術法は、両側椎弓形成術または「棘突起縦割(French open)」式椎弓形成術と呼ばれている。この方法では、棘突起の中線が長さ方向に切り抜かれ、椎弓板の各々が、2つのヒンジを形成するように、部分的に切り込まれる。次いで、2等分された棘突起が拡げられ、プレートが開口内に固定され、この場合も、これによって、脊柱管の直径が増大することになる。このような椎弓形成術は、椎骨の後方要素の安定化効果を維持しながら、脊髄への圧迫を緩和する。脊髄への圧迫を緩和することによって、脊髄への損傷の進展を停止し、ある程度の機能の回復を可能にすることが、椎弓形成術の目的である。
一般的に、「片開き」式椎弓形成手術では、椎弓形成術用プレートは、固定長さを有する中実構造を有しており、この固定長さに対して、椎弓板端が配置されねばならない。代替的に、適切な大きさのプレートが選択され、所望の形状に曲げられ、好ましくは、複数のネジ孔を有している場合もあるが、ここでも、このようなプレートは、固定長さを有している。調整可能な長さのプレートも当技術分野において知られているが、それらのプレートは、扱いにくく、移植するのが困難である。何故なら、それらのプレートは、多数の移動部分を有しており、該移動部分の全てが、外科医によって操作されねばならないからである。また、このようなプレートに付随する器具は、多数のハンドルを備えているが、これらの多数のハンドルは、外科医の操作の精度を低下させることになる。
従って、容易に拡張することができる調整可能なプレートであって、使用が簡単であり、外科医が最小の動作しか必要せずに手術を行うことができる付随の器具を伴う、調整可能なプレートが当技術分野において必要とされている。
請求項に記載されている本発明の一実施形態では、椎弓板移植片は、第1の本体および第2の本体を備えており、第1の本体および第2の本体は、互いに取外し可能に連結されており、移植片が拡張可能になるように、互いに対して摺動可能になっている。移植片は、椎骨の第1の椎弓板端および第2の椎弓板端と係合するために、第1の本体および第2の本体の各々の端にフランジをさらに備えていてもよい。また、移植片は、第1の本体にタブを備え、第2の本体に複数の歯を備えていてもよく、タブおよび歯は、第2の本体に対する第1の本体の一方向摺動を可能とするように、相互作用するようになっていてもよい。歯は、第1の方向に移動するときにタブを通過するが、タブによって、第1の方向と反対の第2の方向における移動が阻止されるように、形作られていてもよい。移植片は、第1の本体および第2の本体の各々のフランジに隣接する位置に、少なくとも1つの貫通孔をさらに備えていてもよく、該貫通孔を通って、締付具が、移植片を椎弓板端に固定するように取り付けられるようになっていてもよい。また、第1の本体および第2の本体は、これらの本体の1つに、本体の少なくとも一部分、例えば、スライド部分を受ける受け通路を備えていてもよい。受け通路とスライドとの相互作用によって、第1の本体および第2の本体が互いに適切な配向を十分に維持しながら摺動する進路が、形成されることになる。
他の実施形態では、本発明は、椎弓板移植片であって、第1の椎弓板端と係合するように構成された第1のフランジ、タブ、および受け通路を備える第1の本体と、第2の本体であって、第2の椎弓板端と係合するように構成された第2のフランジ、タブに係合するように構成された複数の歯、および受け通路内に配置されるように構成された第2の本体の少なくとも一部を備えている、第2の本体と備えている、椎弓板移植片を含んでいる。ここで、第1および第2の本体は、移植片を拡張または圧縮するように互いに摺動可能に係合するように適合されている。第1の本体および第2の本体は、いずれも少なくとも1つの貫通孔を備えていてもよく、該貫通孔を通って、締付具が、フランジに加えて、椎弓板端に対するさらなる係合をもたらすために、取り付けられるようになっていてもよい。さらに、第1の本体のフランジの少なくとも一部は、柔軟になっていてもよい。移植片は、第1の本体および第2の本体の各々に少なくとも1つのピン孔をさらに備えていてもよく、この場合、少なくとも1つのピン孔は、挿入器具と相互作用することができるようになっているとよい。さらに、第1のフランジおよび第2のフランジは、椎弓板端の各々の少なくとも2つの側面と係合するように構成されていてもよい。加えて、第1の本体のフランジは、第1の椎弓板端の3つの側面と係合するように構成されていてもよい。
さらに他の実施形態では、本発明は、椎弓形成手術に用いられるシステムであり、このシステムは、第1の本体および第2の本体を備える移植片であって、第1の本体および第2の本体は、移植片を拡張するように互いに対して摺動するように構成されている、移植片と、移植器具であって、長手方向長さ、近位端、遠位端、およびその長さの少なくとも一部に沿った中空貫通孔を有するシャフトと、シャフトの近位端に配置されたハンドルと、近位部分および遠位部分を有するアクチュエータロッドであって、シャフトの中空貫通穴内に配置されている、アクチュエータロッドと、アクチュエータロッドの近位部分に係合するように構成されたノブと、アクチュエータロッドの遠位部分に係合するように構成された第1のコネクタと、シャフトの遠位端にしっかりと固定された第2のコネクタと、を備えている、移植器具とを備えており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの一方は、第1の本体または第2の本体の一方に取外し可能に連結されるように構成されており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの他方は、第1の本体または第2の本体の他方に取外し可能に連結されるように構成されており、ノブの作動によって、第1の本体または第2の本体の少なくとも一方が他方に対して摺動するようになっている。
この実施形態ではさらに、ノブは、ハンドルの近位側に隣接して配置されていてもよく、該ノブは、ハンドルに対して長手方向位置にしっかりと固定されながら、ハンドルに対して自在に回転可能になっていてもよい。ノブおよびアクチュエータロッドは、ネジ付き接続部を介して一緒に連結されていてもよく、この場合、アクチュエータロッドは、ノブの作動によって、シャフトを通って長手方向に移動するように構成されているとよい。また、第1のコネクタは、アクチュエータロッドの長手方向移動によって作動するように構成されていてもよい。例えば、第1のコネクタは、長孔を備えていてもよく、該長孔内に、アクチュエータロッドから延在するタブが配置されていてもよい。タブは、アクチュエータロッドの長手方向移動によって、長孔内において移動するように構成されていてもよい。さらに、第1のコネクタは、タブが長孔内において移動すると、第1のコネクタがシャフトに対して旋回するように、シャフトに旋回可能に接続されていてもよい。第1のコネクタは、第2のコネクタと実質的に平行の初期位置から第2のコネクタから傾斜した複数の後続位置に旋回するように構成されていてもよい。さらに、第1のコネクタおよび第2のコネクタは、各々、第1の本体および第2の本体の各々のピン孔に取外し可能に連結する取付先端を備えていてもよい。取付先端とピン孔との連結は、摩擦嵌合であってもよい。さらに、アクチュエータロッドは、シャフトと同軸になっていてもよい。また、第1のコネクタは、ノブによって、アクチュエータロッドを介して作動可能になっていてもよい。
請求項に記載されている本発明の他の実施形態では、椎弓形成手術において移植片と共に用いられる器具が、ハンドル、シャフト、トリガー、および第1の顎および第2の顎を備えており、シャフトは、ハンドルから延在しており、トリガーは、ハンドルに隣接して配置されており、第1の顎および第2の顎は、シャフトからハンドルの反対側に延在しており、第1の顎または第2の顎の一方は、移植片の第1の本体または第2の本体の一方に取外し可能に連結されることが可能であり、第1の顎または第2の顎の他方は、第1の本体または第2の本体の他方に取外し可能に連結されることが可能であり、トリガーの作動によって、第1の顎および第2の顎が互いに対して移動し、これによって、移植片の第1の本体および第2の本体が互いに対して移動するようになっている。器具は、第1の顎および第2の顎間にリンケージを備えていてもよく、この場合、顎が互いに対して移動するときに平行を保つように、トリガーの回転運動が顎の運動に変換されるようになっているとよい。
さらに他の実施形態では、本発明は、椎弓形成術を行う方法を含んでおり、この方法は、移植片および器具を取外し可能に連結するステップであって、移植片は、第1の本体および第2の本体と第1の本体のフランジおよび第2の本体のフランジとを備えており、第1の本体および第2の本体は、移植片を拡張するように互いに対して摺動可能になっているステップと、移植片を第1の椎弓板端および第2の椎弓板端を含む椎弓形成部位に前進させるステップと、1つの切断端を第1の本体のフランジに係合させ、他の切断端を第2の本体のフランジに係合させるステップと、器具を用いて、移植片を拡張するステップと、移植片から器具を取り外すステップと、移植片を第1の椎弓板端および第2の椎弓板端にしっかりと固定するステップと、を含んでいる。移植片は、少なくとも1つの締付具を第1の本体および第2の本体の各々を通して椎弓板端内に取り付けることによって、第1のフランジおよび第2のフランジを椎弓板端にさらに係合することによって、椎弓板端にしっかりと固定されるとよい。
代替的に、移植片を拡張するステップの前に、移植片を第1の椎弓板端または第2の椎弓板端の1つにしっかりと固定してもよい。ここでも、移植片は、少なくとも1つの締付具を第1の本体または第2の本体を通して椎弓板端内に取り付けることによって、第1のフランジまたは第2のフランジを椎弓板端にさらに係合することによって、椎弓板端の1つにしっかりと固定されてもよい。この実施形態では、移植片は、移植片から器具を取り外すステップに続いて、他の椎弓板端に固定されてもよい。
第1の本体および第2の本体を備える移植片の第1の実施形態を示す図である。 図1の移植片の種々の細部の拡大図である。 図1の移植片の種々の細部の拡大図である。 図1の移植片の種々の細部の拡大図である。 第1の本体および第2の本体を備える移植片の他の実施形態を示す図である。 図5の移植片の第2の本体の種々の図である。 図5の移植片の第2の本体の種々の図である。 図5の移植片の第1の本体の種々の図である。 図5の移植片の第1の本体の種々の図である。 図5の移植片の第1の本体の種々の図である。 本発明の器具の一実施形態を示す図である。 本発明の器具の一実施形態を示す図である。 本発明の器具の一実施形態を示す図である。図1〜図4の移植片が取外し可能に連結されている。 本発明の移植片が取外し可能に連結されるようになっている本発明の器具の他の実施形態を示す図である。 本発明の移植片が取外し可能に連結されるようになっている本発明の器具の他の実施形態を示す図である。 図5〜図7の移植片が取外し可能に連結されている本発明の器具のさらに他の実施形態を示す図である。 図5〜図7の移植片が取外し可能に連結されている本発明の器具のさらに他の実施形態を示す図である。 椎弓形成手術の実施中における椎弓板端間への本発明の移植片の配置の一実施形態を示す図である。
以下に記載される本発明の種々の実施形態は、(例えば、図12に示されているような)「片開き」椎弓形成術に用いられるものとして説明する。しかし、本発明は、このような手術に制限されることを意図するものではない。何故なら、以下の移植片、器具、システム、および方法は、他の形式の椎弓形成手術および他の脊椎手術に用いられることが考慮されているからである。
図1〜図4に示されている第1の実施形態では、本発明は、第1の本体20および第2の本体30を備える移植片10を含んでいる。第1の本体20および第2の本体30は、各々、ある長さを有しており、互いに取外し可能に連結されており、移植片を拡張または圧縮するために、それらの長さに沿って互いに対して摺動可能になっている。
第1の本体20は、フランジ、例えば、図1に示されているようなU字状サドル25を備えている。このフランジは、椎骨の1つの椎弓板切断端の最大で3つの側面(例えば、外側面、内側面、および切断端面)に係合するようになっている。フランジは、移植片を椎弓板切断端に十分に係合させるようになっていると共に、少なくとも1つの貫通孔23も備えているとよく、この貫通孔23を通って、締付具(例えば、図11bの締付具134参照)が取り付けられ、移植片を椎弓板端にしっかりと固定するように、フランジを椎弓板切断端にさらに係合させるようになっているとよい。適切な締付具は、骨ネジ、タック、ピン、または脊椎に一般的に用いられる他の適切な構造であるとよい。フランジは、開口26も備えているとよい。この開口26によって、サドル25が完全に中実である場合よりも、サドル25の材料が少なくなる。材料を最小限に抑えることによって、サドル25は、より大きな柔軟性を有することができる。例えば、外科医は、サドル25などを曲げることによって、サドル25の形状を調整し、椎弓板端への良好な嵌合を得ることができる。さらに、開口26は、任意選択的に、骨グラフトまたは他の骨形成材料を貫入させる箇所をもたらすことができる。開口26は、骨成長が生じる窓をもたらすと共に、このような骨成長が生じる間、骨グラフトを適所に固定するのに役立つことになる。
第2の本体30は、フランジ、例えば、図1に示されている肩32も備えている。肩32は、椎骨の他の椎弓板端の最大で2つの側面(例えば、外側面および切断縁面)に係合するように、寸法決めされている。フランジは、移植片を椎弓板端に十分に係合させるようになっていると共に、少なくとも1つの貫通孔33も備えているとよく、この貫通孔33を通って、締付具(例えば、図11bの締付具134)が取り付けられ、移植片を椎弓板端にしっかりと固定すべく、フランジを椎弓板端にさらに係合するようになっているとよい。
第1の本体20および第2の本体30は、互いに対して摺動可能になっており、各々がこのような摺動構成を可能にする構造を備えている。例えば、図1〜図4に示されているように、これらの本体は、受け通路27と、通路27内に配置されるように構成された他の本体の少なくとも1つの部分、例えば、スライド37とを備えているとよい。勿論、通路およびスライドは、通路が第2の本体に設けられ、スライドが第1の本体に設けられ、図示されているように第2の本体が第1の本体内で摺動するのに代わって、同様に第1の本体が第2の本体内を摺動するように、置き換えられてもよい。
第1の本体20および第2の本体30は、摺動作用を阻止または制御するために、第1の本体および第2の本体を互いに固定する協働構造をさらに備えている。例えば、図1〜図4に示されているように、第1の本体20は、その長さの少なくとも一部に沿って、第2の本体と相互作用するための構造、例えば、タブ21を備えている。第2の本体は、第1の本体20の構造(例えば、タブ21)と相互作用する構造、例えば、複数の歯31を備えている。タブ21および歯31は、第2の本体に対する第1の本体の一方向摺動を可能にするように、相互作用するようになっているとよい。歯31は、第1の方向に移動するときにタブを通過するが、タブ21によって、第1の方向と反対の第2の方向には移動しないように、形作られているとよい。例えば、タブ21は、タブ21が歯の基部に乗るように付勢されるとよい。歯がタブの下を通過すると、歯の傾斜面がタブの下を通るので、タブが外方に撓む。従って、タブは、歯の通過を可能にするが、いったん歯がタブから外されると、元の位置に戻ることになる。勿論、もし歯を反対方向においてタブを通過させようとしても、タブは、撓まない。何故なら、歯の形状が片側のみに角度を有するように傾斜しており、他の側では略垂直になっているからである。このような構成の詳細図は、図2に示されている
従って、例えば、以下にさらに説明するように、第1の本体および第2の本体は、互いに離れる方に摺動するようになっているとよく、これによって、移植片の長さを拡張し、従って、2つの椎弓板端間の距離を拡張し、その結果、脊柱管の直径を拡大することになる。しかし、この構成は、移植片の長さの圧縮を阻止する。すなわち、いったん移植され、所望の長さに拡張されたなら、移植片は、このような長さ、従って、脊柱管のこのような拡張を維持することになる。タブ21は、例えば、適切な器具をアクセスポート28に配置することによって、手動によって持ち上げるかまたは撓ませることができ、これによって、タブを歯31から取り外し、第1および第2の本体を両方向に移動させることができる。何故なら、この場合、歯/タブの相互作用は、もはや単一の摺動方向に運動を制限していないからである。図示されている実施形態では、タブを持ち上げることによって、第1の本体および第2の本体を互いに向かって移動させ、移植片の長さを圧縮することができる。これは、手術前に移植片の意図しない拡張が生じた場合に有用である。具体的には、脊椎への移植の準備中に、外科医は、標準的な外科器具を用いて、移植片をその圧縮位置に簡単に戻すことができる。代替的に、これは、切断された椎弓板内に移植されたときに、移植片の意図しない過剰な拡張が生じた場合にも有用である。
移植片は、第1の本体および第2の本体が互いに完全に離れるまで引っ張られるのを阻止するストッパ22をさらに備えているとよい。ストッパ22は、例えば、外科医が手術の途中で移植片を意図せずに互いに離れる方に引っ張ることを阻止するのに有用である。移植片の意図しない引っ張りは、手術を遅らせ、外科医に不都合をもたらすだろう。ストッパ22は、例えば、図4において1つの位置に示されているが、第1の本体および第2の本体が互いに離れる方に引っ張られることを実質的に阻止する限り、(例えば、図6aのストッパ122のように)、移植片の他の箇所に配置されてもよい。
任意選択的に、骨グラフトまたは他の骨成長促進(骨形成)材料が、移植片10の長さの少なくとも一部に沿って配置されてもよい。例えば、骨グラフトは、時間と共に骨成長が椎弓板端の少なくとも1つから骨グラフトを通って生じるように、開口26内に取り付けられ、移植片の長さに沿って位置決めされるとよい。開口26は、骨グラフトを安定にすると共に、開口26内および椎弓板端間の抑制されない骨成長を可能にするものである。
他の実施形態では、本発明の移植片は、図5〜図7に示されているように、第1の部分120および第2の部分130を有する移植片110を含んでいる。移植片110は、多くの点において、移植片10に類似しており、いくつかの違い、例えば、以下の例を除けば、同様の参照番号(例えば、参照番号20に対する参照番号120)は、同様の構造を指している。第1の違いとして、移植片110は、器具(例えば、以下に説明する器具)が移植片に係合して取外し可能に連結するように、該器具と相互作用するためのピン孔129,139をさらに備えている。第2の違いとして、本体130は、第2の締付具(例えば、図11b参照)を配置するために、2つの貫通孔133a,133bを備えている。第3の違いとして、ストッパ122は、本体120よりもむしろ本体130に配置されている。
この実施形態は、移植器具と相互作用するためのピン孔129,139を備えているが、他のこのような相互作用する要素が用いられてもよい。例えば、図1に示されている移植片に関して、器具は、移植片と相互作用するように用いられるフォーク状の把持先端などを有していてもよい。
移植片の移植、例えば、脊椎の切断された椎弓板内の椎弓板端間における移植片の少なくとも保持、配置、拡張、および取外しを行うために、本発明の移植器具が用いられるとよい。
図8a、図8bおよび図9に示されている一実施形態では、本発明は、近位端のハンドル70と遠位端80との間に延在するシャフト55を備える移植器具50を含んでいる。器具は、外科医が遠位端80を操作することを可能にする作動機構をさらに備えている。図8a、図8bおよび図9の例示的実施形態に示されているように、作動機構は、トリガー60およびアクチュエータロッド65を備えているとよい。この実施形態では、トリガー60の回転運動は、外科医の指によってトリガーが押し込まれたときまたは解除されたとき、アクチュエータロッド65の長手方向の直線運動に変換され、次いで、この運動を遠位端80に伝えるようになっている。ハンドル70は、トリガーの意図しない作動の阻止を助長するために、トリガーガード61も備えているとよい。アクチュエータロッド65は、運動の改良された制御および所望の位置を維持する外科医の能力をもたらすラチェット機構をさらに備えているとよい。
この実施形態ではさらに、遠位端80が、第1の顎82および第2の顎83を備えているとよい。顎82,83は、各々、(図9に示されているように)移植片10に接続するための取付先端84を有している。顎82,83は、リンケージ81を介して互いに接続されているとよい。リンケージ81は、接続リンク86を介してシャフトに接続されており、バナナリンク85を介してアクチュエータロッド65に接続されている。このような一連の接続によって、顎82,83は、トリガー60の作動によって、互いに向かう方または互いに離れる方に移動し、その結果、移植片10が器具50に固定されているとき、第1の本体20および第2の本体30を互いに対して摺動させることになる。図示されているように、遠位端80は、シャフト50に対してある角度で配置されている。この角度は、どのような所望の角度であってもよく、約0°の角度であってもよく、この場合、遠位端は、シャフトに対して実質的に直線状である。しかし、図示されているこの角度は、手術空間への良好な進入角および視線をもたらすと共に、トリガーからアクチュエータロッド、さらに遠位端への力の良好な伝達をもたらすことによって、外科医の使いやすさを改良することができる。
この実施形態に関して、顎82,83のこの移動は、以下のように得られるようになっている。トリガー60は、規定位置または付勢位置を有しているとよい。しかし、このような位置は、必ずしも必要ではない。もし付勢位置が設定されるなら、典型的には、トリガーを1つの位置に引っ張るために、バネまたは他の機構が設けられるとよい。例えば、図8aでは、トリガー60は、規定位置または付勢位置が顎82,83を一緒に閉じるように、(従って、もし移植片10が顎に取付けられているなら、図9に示されているように、移植片10が規定の圧縮形態にあるように)、前方位置に引っ張られているとよい。トリガーをこのように付勢することによって、外科医がトリガーを押し込むときにトリガーにいくらかの抵抗をもたらすことにもなり、これによって、外科医に付加的な制御をもたらすことになる。また、この付勢は、顎間の移植片の圧縮によって移植片10を保持するように、器具の能力を改良することにもなる。
トリガー60が押し込まれると、すなわち、ハンドル70に向かって後方に引っ張られると、トリガーが旋回し、アクチュエータロッド65を遠位端80に向かって前方に押し出すことになる。この前方運動が、前方力をバナナリンク85に加えることになる。しかし、リンケージ81は、接続リンク86によって、シャフト55に対して適所に保持されている。従って、図8bに示されているように、アクチュエータロッド65の前方運動によって、バナナリンク85が回転し、リンケージ81を拡張することになる。何故なら、リンケージ81は、前方への運動が阻止されているからである。リンケージ81が拡張すると、顎82,83は、互いに離れる方に移動し、それらの間の空間を拡張することになる。しかし、接続リンクとリンケージとの相互作用によって、これらの顎は、互いに対する方位を変化させないか(すなわち、実質的に互いに平行に維持されているか)、または器具の残りから横方向により接近するかまたはより離れることになる。従って、以下にさらに説明するように、リンケージ構成によって、外科医は、移植片10を椎骨の適所に配置し、次いで、移植片10を椎骨の適所に保持しながら、移植片10を拡張することが可能になる。外科医は、トリガーが押し込まれたとき、移植片の付加的な運動、例えば、回転運動、横方向運動、などを考慮する必要がない。何故なら、リンケージ構成がトリガーの押込みを移植片の一方向拡張に変換するからである。
器具50は、図9に示されているように、移植片のホルダーとして機能することができる。トリガー60は、移植片10の良好な固定をもたらすために、閉位置にバネ付勢されているとよい。器具は、移植片の保持と関連して、移植片の拡張器として機能することもできる。勿論、移植片が顎に接続され、2つの椎弓端間に配置かつ拡張されたとき、器具は、移植片の拡張、従って、2つの椎弓板端間の空間の拡張のみならず、脊柱管の拡張も行うことになる。
図9に示されているように、さらなる実施形態では、本発明は、移植片10および器具50を備えるシステムを含んでいる。移植片10は、拡張可能または圧縮可能であり、第1の本体20および第2の本体30を備えており、第1の本体および第2の本体は、移植片を拡張または圧縮するように互いに対して摺動可能になっている。器具50は、ハンドル70、シャフト55、トリガー60、および第1の顎82および第2の顎83を備えており、シャフトは、ハンドルから延在しており、トリガーは、ハンドルに隣接して配置されており、第1の顎および第2の顎は、シャフトのハンドルと反対側に配置されており、第1の顎または第2の顎の一方は、第1の本体20または第2の本体30の一方に取外し可能に連結されることが可能であり、第1の顎または第2の顎の他方は、第1の本体20または第2の本体30の他方に取外し可能に連結されることが可能であり、トリガーの作動によって、第1の顎および第2の顎を互いに移動させるようになっている。顎が互いに対して移動すると、移植片の第1の本体および第2の本体も互いに対して摺動可能に移動することになる。移植片10は、圧入または他の方法によって、顎82,83の取付先端84に取外し可能に接続されるようになっている。
図10aおよび図10bは、移植器具150のさらなる実施形態を示している。この実施形態では、器具150は、長さ、近位端、および遠位端を有するシャフト155を備えている。また、シャフト155は、貫入するアクチュエータロッド165を収容するために、少なくともその長さの一部に沿って中空になっている。例示的な実施例では、シャフト155は、その全長に沿って中空になっている。器具150は、シャフト155の近位部分に沿って配置されたハンドル170も備えている。ハンドルおよびシャフトは、互いに対してしっかりと固定されているよい。代替的に、ハンドルおよびシャフトは、単一の一体構造として作製されていてもよい。
アクチュエータロッド165は、近位部分および遠位部分を有しており、ノブ160が、アクチュエータロッドの近位部分に係合するように構成されている。図示されているように、ノブ160は、ハンドル170の近位側に隣接して配置されているとよい。また、ノブ160は、ハンドル170に対して長手方向位置にしっかりと固定されているとよいが、ハンドルに対して自在に回転可能になっているとよい。この自在の回転によって、器具の長手方向長さにおよぶ回転を伴うノブ160の作動が可能になり、これによって、シャフト155を通るアクチュエータロッド165の直線運動または長手方向運動を生じさせることができる。何故なら、アクチュエータロッド165およびシャフト155は、互いに同軸になっているからである。アクチュエータロッド165の長手方向運動へのノブ160の回転運動の変換は、ネジ付き接続部168によって連結されたこれらの2つの要素によって達成されるとよい。以下に説明するように、ノブの作動によって、移植片110の第1の本体120および第2の本体130の少なくとも一方が他方に対して摺動することになる。
器具150は、第1のコネクタ183および第2のコネクタ182も備えている。第1のコネクタまたは第2のコネクタの一方は、第1の本体120または第2の本体130の一方に取外し可能に連結されるように構成されており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの他方は、第1の本体120または第2の本体130の他方に取外し可能に連結されるように構成されている。図示されているように、第1のコネクタ183は、アクチュエータロッド165の遠位部分に係合するように構成されており、第2のコネクタ182は、シャフト155の遠位端にしっかりと固定されている。
第1のコネクタ183は、ノブ160の作動によって生じたアクチュエータロッド165の長手方向運動によって作動するように構成されているとよい。例えば、この実施形態に示されているように、第1のコネクタ183は、長孔187を備えているとよく、この長孔187内に、アクチュエータロッド165から延在するタブ162が配置されているとよい。タブ162は、シャフトを通るアクチュエータロッド165の長手方向移動と連動して長孔187内において移動するように構成されているとよい。さらに、第1のコネクタ183は、タブ162が長孔187内において移動すると、第1のコネクタがシャフトに対して旋回するように、シャフト155に旋回可能に接続されているとよい。第1のコネクタは、(図10aおよび図10bに示されている)第2のコネクタ183と実質的に平行の初期位置から第2のコネクタから傾斜した複数の後続位置に旋回するように構成されているとよい。この旋回は、シャフト155にしっかりと固定されてシャフトから延在する旋回ピン163を中心として、生じるようになっているとよい。
第2のコネクタ182は、シャフト155にしっかりと固定されており、これによって、第1本体120または第2の本体130は、いずれが第2のコネクタ182に取外し可能に連結されていても、シャフト155に対して適所に保持されることになる。従って、使用時に、第1のコネクタ183が前述のように旋回すると、第1のコネクタ183に取外し可能に連結された第1の本体120または第2の本体130は、同様に、第1のコネクタ183と一緒に移動し、第2のコネクタ130に取外し可能に連結された他の本体120,130に対して摺動することになる。
第1のコネクタおよび第2のコネクタの各々は、第1の本体120および第2の本体130の各々のピン孔129,139に取外し可能に連結する取付先端184を備えているとよい。各取付先端とピン孔との連結は、摩擦嵌合などであるとよい。
移植器具150のこの実施形態は、移植片110のような移植片と組み合わされ、器具150および少なくとも1つの移植片110を備えるシステムを形成するようになっているとよい。椎弓形成手術に用いられるこのシステムは、第1の本体120および第2の本体130を備える移植片110であって、第1の本体および第2の本体は、移植片を拡張または圧縮するように互いに対して摺動するように構成されている、移植片110と、移植器具150であって、長手方向長さ、近位端、遠位端、およびその長さの少なくとも一部に沿った中空貫通孔を有するシャフト155と、シャフトの近位端に配置されたハンドル170と、近位部分および遠位部分を有するアクチュエータロッド165であって、シャフト155の中空貫通孔内に配置されているアクチュエータロッド165と、アクチュエータロッドの近位部分に係合するように構成されたノブ160と、アクチュエータロッドの遠位部分に係合するように構成された第1のコネクタ183と、シャフトの遠位端にしっかりと固定された第2のコネクタ182とを備える移植器具150と、を備えており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの一方は、第1の本体または第2の本体の一方に取外し可能に連結されるように構成されており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの他方は、第1の本体または第2の本体の他方に取外し可能に連結されるように構成されており、ノブの作動によって、第1の本体または第2の本体の少なくとも一方が他方に対して摺動するようになっている。
この実施形態ではさらに、ノブ160は、ハンドル170の近位側に隣接して配置されているとよい。また、ノブ160は、ハンドル170に対して長手方向位置にしっかりと固定されているとよいが、ハンドルに対して自在に回転可能になっているとよい。また、ノブ170およびアクチュエータロッド165は、ネジ付き接続部168を介して一緒に連結されているとよく、この場合、アクチュエータロッドは、ノブの作動によってシャフト内を長手方向に移動するように構成されているとよい。アクチュエータロッド165は、シャフト155と同軸であるとよい。第1のコネクタ183は、ノブ160の作動を介して、アクチュエータロッドの長手方向運動によって作動するように、構成されているとよい。一実施形態では、第1のコネクタは、長孔187を備えているとよく、この長孔187内に、アクチュエータロッドから延在するタブ162が配置されているとよい。タブは、アクチュエータロッドの長手方向移動によって、長孔内において移動するように構成されているとよい。さらに、第1のコネクタは、シャフトから延在する旋回ピン163によってシャフトに旋回可能に接続されているとよく、これによって、タブが長孔内において移動すると、第1のコネクタは、シャフトに対して旋回することになる。第1のコネクタは、第2のコネクタと実質的に平行の初期位置から第2のコネクタから傾斜した複数の後続位置に旋回するように、構成されているとよい。さらに、第1のコネクタおよび第2のコネクタは、各々、第1の本体および第2の本体の各々のピン孔129,139に取外し可能に連結する取付先端184を備えているとよい。取付先端とピン孔との連結は、摩擦嵌合であるとよい。
使用時に、システムは、ノブ160の作動によって、移植片110を、例えば、(図5に示されているような)圧縮位置から(図1の移植片10について示されているような)拡張位置に調整することができる。従って、この実施形態では、いったん移植片が、適所に配置され、(以下に説明するように)椎弓板端に係合されたなら、外科医は、ハンドル170をその回転を最小限に抑えるかまたは阻止するように実質的に固定して保持しながら、ノブ160を回転させ、これによって、ネジ付き接続部168においてノブをアクチュエータロッド160に対して回転させるとよい。ノブの回転が、アクチュエータロッド165を長手方向に、この実施形態では、第1のコネネクタ183に向かって遠位側に移動させることになる。アクチュエータロッド165は、ネジ付き接続部168の存在によって、遠位側に移動するが、その理由は、アクチュエータロッドが、例えば、ピン162によってまたは他の同様の構造によって、ノブと共に回転しないようになっているからである。従って、ノブのねじ込みは、アクチュエータロッドのネジ山を前進させることになる。アクチュエータロッド165が遠位側に移動すると、タブ162も遠位側に移動し、これによって、長孔187を備える第1のコネクタの部分も遠位側に移動するようになっている。第1のコネクタが旋回ピン163によって固定されているので、長孔187の遠位側への運動によって、取付先端184を備える第1のコネクタ183の他の端が略近位側に移動することになる。このようにして、第1のコネクタ183の取付先端184が近位側に移動すると、この取付先端184は、第2のコネクタ182の取付先端184から離れる方に移動し、これによって、2つのコネクタ間の距離が大きくなる。勿論、移植片110が第1のコネクタおよび第2のコネクタに取外し可能に連結されているので、移植片の第1の本体120および第2の本体130も互いに離れる方に摺動し、これによって、移植片が拡張することになる。移植片は、椎弓板端に配置かつ係合されているので、移植片の拡張によって、脊柱管および椎弓板端間の距離が拡張することになる。
図11aおよび図11bは、本発明のさらに他の実施形態、すなわち、器具250を示している。器具250は、長手方向長さ、近位端、遠位端、およびその長さの少なくとも一部に沿った中空貫通孔を有するシャフト255を備えている。中有空貫通孔は、貫通するアクチュエータロッド265を収容している。図示の例では、シャフト255は、その全長に沿って中空になっている。器具は、シャフト255の近位部分に沿って配置されたハンドル270も備えている。ハンドルおよびシャフトは、互いにしっかりと固定されているとよい。代替的に、ハンドルおよびシャフトは、単一の一体構造から作製されていてもよい。
アクチュエータロッド265は、近位部分および遠位部分を有しており、ノブ260が、アクチュエータロッドの近位部分にしっかりと係合するように構成されている。図示されているように、ノブ260は、ハンドル270の近位側に配置されているとよい。ノブ260および該ノブにしっかりと係合されたアクチュエータロッド265は、ハンドル270およびシャフト250に対して自在に回転可能になっている。アクチュエータロッド265およびシャフト/ハンドルは、同軸になっているとよく、さらにネジ付き接続部268を介して一緒に連結されているとよい。この自在の回転によって、器具の長手方向長さにおよぶ回転を伴うノブ260の作動が可能になり、これによって、シャフト255に対する(シャフト255を通る)アクチュエータロッド265の直線運動または長手方向運動が生じることになる。従って、ネジ付き接続部268が、ノブおよびアクチュエータの回転運動をシャフト255に対する長手方向運動に変換させることになる。以下に説明するように、ノブの作動によって、移植片110の第1の本体120または第2の本体130の少なくとも一方が、他方に対して摺動することになる。
器具250は、第1のコネクタ283および第2のコネクタ282も備えており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの一方は、第1の本体120または第2の本体130の一方に取外し可能に連結されるように構成されており、第1のコネクタまたは第2のコネクタの他方は、第1の本体120または第2の本体130の他方に取外し可能に連結されるように構成されている。図示されているように、第1のコネクタ283は、アクチュエータロッド265の遠位部分に係合するように構成されており、第2のコネクタ282は、シャフト255の遠位端にしっかりと固定されている。
第1のコネクタ283は、ノブ260の作動によって生じたアクチュエータロッド265の長手方向運動によって、作動するように構成されているとよい。例えば、この実施形態に示されているように、第1のコネクタ283は、孔287を備えているとよく、この孔287内に、アクチュエータロッド265から延在するタブ262が回転可能に連結されているとよい。その結果、アクチュエータロッド265が回転し、長手方向に(かつ遠位側に)移動すると、タブ262が、孔287内において自在に回転しながら、長手方向力を第1のコネクタ283に加え、第1のコネクタを遠位側に移動させることになる。第1のコネクタは、ピン263によって回転が阻止されているとよく、これによって、アクチュエータロッド265によって生じた第1のコネクタの長手方向移動を可能にしながら、第1のコネクタの回転が阻止されることになる。
第2のコネクタ282は、シャフト255にしっかりと固定されており、これによって、第2のコネクタ282に取外し可能に連結された第1の本体120または第2の本体130も、シャフト255に対して適所に保持されている。従って、使用時に、前述したように第1のコネクタ283が前述したように遠位側に移動すると、第1のコネクタに取外し可能に連結された第1の本体120または第2の本体130は、第2のコネクタ282に取外し可能に連結された本体120,130に対して摺動することになる。
第1のコネクタおよび第2のコネクタの各々は、第1の本体120および第2の本体130の各々のピン孔129,139に取外し可能に連結する取付先端284を備えているとよい。各取付先端とピン孔との連結は、摩擦嵌合であるとよい。
図11aおよび図11bに示されているように、移植器具250のこの実施形態は、移植片、例えば、移植片110と組み合わされているとよく、これによって、器具250および少なくとも1つの移植片110を備えるシステムを形成することになる。使用時に、システムは、ノブ260の作動によって、例えば、(図11bに示されているような)圧縮位置から(図1の移植片10について示されているような)拡張位置に、移植片110を調整することができる。従って、この実施形態では、いったん移植片が適所に配置され、(以下に説明する)椎弓板端に係合されたなら、外科医は、ハンドル270をその回転を阻止するように実質的に固定して保持しながら、ノブ260を回転させ、これによって、ネジ付き接続部268においてアクチュエータロッド265をシャフト255に対して回転させるとよい。ノブの回転によって、アクチュエータロッド265は、回転し、(ネジ付き接続部268によって)長手方向に、この実施形態では、第1のコネクタ283に向かって遠位側に移動することになる。アクチュエータロッド265は、ネジ付き接続部268の存在によって、遠位側に移動するが、その理由は、アクチュエータロッドがシャフトおよびハンドルに対して回転する一方、シャフトおよびハンドルが外科医によって(例えば、ハンドルを保持することによって)回転しないようになっているからである。アクチュエータロッド265が遠位側に移動すると、タブ262も遠位側に移動し、これによって、第1のコネクタを遠位側に移動させることになる。第1のコネクタがピン263によって取り付けられているので、タブ262が孔287内において自在に回転しても、第1のコネクタは、タブ262と共に回転しないことになる。第1のコネクタは、取付先端284と共に遠位側に移動する。第1のコネクタおよび取付先端284が遠位側に移動すると、それらは、第2のコネクタ282および第2のコネクタの取付先端284から離れる方に移動し、これによって、2つのコネクタ間および2つの取付先端間の距離が大きくなる。勿論、移植片110が第1のコネクタおよび第2のコネクタに取外し可能に連結されているので、移植片の第1の本体120および第2の本体130も互いに離れる方に摺動し、これによって、移植片が拡張することになる。移植片は、椎弓板端に配置かつ係合されているので、移植片の拡張によって、脊柱管および椎弓板端間の距離も拡張することになる。
他の代替的実施形態では、本発明は、上記の器具の1つおよび一人の患者の多数の椎骨または後続の手術における多数の患者に用いられる複数の移植片を備えるキットを含むことができる。代替的に、キットは、種々の寸法および大きさの移植片を備えていてもよく、これによって、外科医は、特定の患者および特定の種類の椎骨に対して適切な大きさの移植片を選択することができる。このような移植片は、特定の用途に対する移植片長さを微調整するように、圧縮形状から拡張されるようになっているとよい。
本発明の種々の移植片、器具、システム、およびキットは、組合せシステムとして製造業者によって殺菌され、次いで、梱包されるとよく、これによって、このシステムは、梱包から取り外され、すぐに手術に用いられることが可能になる。代替的に、システムは、別々に販売され、かつ梱包されることがある個々に梱包された移植片および器具を含んでいてもよい。加えて、種々の器具は、後続の手術において殺菌かつ再使用可能になっていてもよい。
本発明の移植片および器具の開示されている種々の実施形態は、種々の手術法に用いられてもよい。器具のいずれもが開示されている移植片の実施形態と共に用いられることが考慮されているが、以下の例示的な方法が、単に説明に役立てる目的にすぎないが、例えば、図5〜図7の移植片および図10aおよび図10bの方法と共に用いられてもよい。
一実施形態では、椎弓形成術を行う方法は、移植片と器具とを取外し可能に連結するステップであって、移植片は、第1の本体および第2の本体と第1の本体のフランジおよび第2の本体のフランジとを備えており、第1の本体および第2の本体は、移植片を拡張または圧縮するように互いに対して摺動可能になっている、ステップを含んでいる。例えば、このステップは、移植片110を実質的に圧縮形状に保って、第1のコネクタ183および第2のコネクタ182が互いに略平行になるように取付先端184をピン孔129,139に取り付けることによって、移植片110を器具150に取外し可能に連結することを含んでいるとよい。次いで、移植片を、例えば、図12に示されているように、第1の椎弓板端および第2の椎弓板端を含む椎弓形成部位に前進させることになる。次いで、1つの切断端を第1の本体のフランジに係合させ、他の切断端を第2の本体のフランジに係合させるように、移植片を配置し、この移植片を器具によって拡張させる。この後、移植片は、器具から取り外される。この時点において、移植片は、椎弓板内に実質的に固定されているとよい。しかし、移植片を椎骨に対して適切な方位で適所に保持することを確実にするために、移植片は、第1の本体および第2の本体の各々を通って椎弓板端内に取り付けられる少なくとも1つの締付具によって、第1のフランジおよび第2のフランジを椎弓板端にさらに係合することによって、椎弓板端にしっかりと固定されるとよい。
本発明の他の実施形態では、椎弓形成術を行う方法は、前述の方法と類似しているが、移植片を拡張させるステップの前に、移植片が、締付具(例えば、図11bの締付具134)を用いて椎弓板端の1つにしっかりと固定されるようになっていてもよい。例えば、第1の本体および第2の本体のフランジが椎弓板端に係合したあと、締付具が貫通孔123,133a,133bの少なくとも1つを通って取り付けられるとよい。次いで、必要に応じて、移植片が器具を用いて拡張されるとよい。この後、器具が移植片から取り外されることになる。最後に、付加的な締付具が移植片の他の貫通孔(例えば、貫通孔123および貫通孔133aまたは133bの他方)に取り付けられ、移植片を第1の椎弓板端および第2の椎弓板端にしっかりと固定することになる。
さらに他の実施形態では、本発明の方法は、前述のステップと同様のステップを含んでいるが、器具150は、例えば、移植片が椎弓板端に取り付けられた後に移植片に連結されるようになっていてもよい。この実施形態では、代替的な器具を用いて、移植片を椎弓板端に配置するようになっているとよい。例えば、一対の鉗子などを用いて、移植片を適所に移動させるようになっているとよい。第2の器具、例えば、把持具などによって、椎弓板の切開端を互いに離間させるようになっているとよい。いったん椎弓板端が拡張されると、鉗子を用いて、移植片を椎弓板端の適所に移動させる。次いで、把持具および鉗子を外科部位から引き出し、器具150を移植片に固定し、さらに少なくとも1つの締付具によって、移植片を椎弓板端の少なくとも1つにさらに固定する。この後、この方法は、前述のように継続されることになる。
特定の実施形態を参照して、本発明を説明してきたが、これらの実施形態は、本発明の原理および用途の単なる例示にすぎないことを理解されたい。従って、例示的な実施形態に対して多くの修正がなされてもよいこと、および添付の請求項に記載されている本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成が考案されてもよいことを理解されたい。
なお、出願当初の特許請求の範囲は、以下のとおりである。
〔請求項1〕
椎弓形成手術に用いられるシステムであって、
第1の本体(20,120)および第2の本体(30,130)を備える移植片(10,110)であって、前記第1の本体(20,120)および前記第2の本体(30,130)は、前記移植片(10,110)を拡張または圧縮するように互いに対して摺動するように構成されている移植片(10,110)と、
移植器具(50、150,250)であって、
長手方向長さ、近位端、遠位端(80)、および前記長さの少なくとも一部に沿った中空貫通孔を有するシャフト(55,155,255)と、
前記シャフトの前記近位端に配置されたハンドル(70,170,270)と、
近位部分および遠位部分を有するアクチュエータロッド(65,165,265)であって、前記シャフト(55,155,255)の前記中空貫通穴内に配置されているアクチュエータロッド(65,165,265)と、
前記アクチュエータロッド(65,165,265)の前記近位部分に係合するように構成されたノブ(160,260)と、
前記アクチュエータロッド(65,165,265)の前記遠位部分に係合するように構成された第1のコネクタ(183,283)と、
前記シャフト(55,155,255)の前記遠位端にしっかりと固定された第2のコネクタ(182,282)と、
を備えている移植器具(50,150,250)と、
を備えており、
前記第1のコネクタ(183,283)または第2のコネクタ(182,282)の一方は、前記第1の本体(20,120)または第2の本体(30,130)の一方に取外し可能に連結されるように構成されており、前記第1のコネクタ(183,283または第2のコネクタ(182,282)の他方は、前記第1の本体(20,120)または第2の本体(30,130)の他方に取外し可能に連結されるように構成されており、前記ノブ(160,260)の作動によって、前記第1の本体(20,120)または前記第2の本体(30,130)の少なくとも一方が他方に対して摺動するようになっている、システム。
〔請求項2〕
前記ノブ(160,260)は、前記ハンドル(70,170,270)の近位側に隣接して配置されている、請求項1に記載のシステム。
〔請求項3〕
前記ノブ(160,260)は、前記ハンドル(70,170,270)に対して長手方向位置にしっかりと固定されているが、前記ハンドル(70,170,270)に対して自在に回転可能になっている、請求項1または2のいずれかに記載のシステム。
〔請求項4〕
前記ノブ(160,260)および前記アクチュエータロッド(65,165,265)は、ネジ付き接続部(168,268)を介して一緒に連結されている、請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
〔請求項5〕
前記アクチュエータロッド(65,165,265)は、前記ノブ(160,260)の作動によって、前記シャフト(55,155,255)を通って長手方向に移動するように構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載のシステム。
〔請求項6〕
前記第1のコネクタ(183,283)は、前記アクチュエータロッド(65,165,265)の長手方向移動によって作動するように構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のシステム。
〔請求項7〕
前記第1のコネクタ(183)は、長孔(187)を備えており、該長孔(187)内に、前記アクチュエータロッド(165)から延在するタブ(162)が配置されている、請求項1〜6のいずれかに記載のシステム。
〔請求項8〕
前記タブ(162)は、前記アクチュエータロッド(165)の前記長手方向移動によって、前記長孔(187)内において移動するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
〔請求項9〕
前記第1のコネクタ(183)は、前記タブ(162)が前記長孔(187)内において移動すると、前記第1のコネクタ(183)が前記シャフト(155)に対して旋回するように、前記シャフト(155)に旋回可能に接続されている、請求項8に記載のシステム。
〔請求項10〕
前記第1のコネクタ(183)は、前記第2のコネクタ(182)と実質的に平行な初期位置から前記第2のコネクタ(182)から傾斜した複数の後続位置に旋回するように構成されている、請求項9に記載のシステム。
〔請求項11〕
前記第1のコネクタ(183,283)および前記第2のコネクタ(182,282)は、各々、前記第1の本体(20,120)および前記第2の本体(30,130)の各々のピン孔(129,139)に取外し可能に連結する取付先端(84,184,284)を備えている、請求項1〜10のいずれかに記載のシステム。
〔請求項12〕
前記取付先端(84,184,284)と前記ピン孔(129,139)との前記連結は、摩擦嵌合である、請求項11に記載のシステム。
〔請求項13〕
前記アクチュエータロッド(165,265)は、前記シャフト(155,255)と同軸になっている、請求項1〜12のいずれかに記載のシステム。
〔請求項14〕
前記第1のコネクタ(183,283)は、前記ノブ(160,260)によって、前記アクチュエータロッド(65,165,265)を介して作動可能になっている、請求項1に記載のシステム。
〔請求項15〕
椎弓板移植片(10,110)であって、
第1の椎弓板端に係合するように構成された第1のフランジ(25,125)、タブ(21,121)、および受け通路(27,127)を備える第1の本体(20,120)と、
第2の本体(30,130)であって、第2の椎弓板端に係合するように構成された第2のフランジ(32,132)、前記タブ(21,121)に係合するように構成された複数の歯(31,131)、および前記受け通路(27,127)内に配置されるように構成された前記第2の本体(30,130)の少なくとも一部を備えている第2の本体(30,130)と、
を備えており、
前記第1の本体(20,120)および前記第2の本体(30,130)は、互いに摺動可能に係合するようになっている、椎弓板移植片。
〔請求項16〕
前記第1の本体(20,120)および前記第2の本体(30,130)は、いずれも少なくとも1つの貫通孔(23,33,123,133)を備えている、請求項15に記載の移植片。
〔請求項17〕
前記第1の本体(20,120)の前記フランジ(25,125)の少なくとも一部は、柔軟になっている、請求項15または16のいずれかに記載の移植片。
〔請求項18〕
前記第1の本体(120)および前記第2の本体(130)の各々に少なくとも1つのピン孔(129,139)をさらに備えており、前記少なくとも1つのピン孔(129,139)は、挿入器具と相互作用することができるようになっている、請求項15〜17のいずれかに記載の移植片。
〔請求項19〕
前記第1のフランジ(25,125)および前記第2のフランジ(32,132)は、前記椎弓板端の各々の少なくとも2つの側面に係合するように構成されている、請求項15〜18のいずれかに記載の移植片。
〔請求項20〕
前記第1の本体(20,120)の前記フランジ(25,125)は、前記第1の椎弓板端の3つの側面に係合するように構成されている、請求項15〜19のいずれかに記載の移植片。

Claims (13)

  1. 椎弓形成手術に用いられるシステムであって、
    該システムは、第1の本体(20,120)および第2の本体(30,130)を備える移植片(10,110)と移植器具(50、150,250)とを備え、
    前記第1の本体(20,120)は、第1の椎弓板端と係合するように構成された第1のフランジ(25,125)と、タブ(21,121)と、受け通路(27,127)とを備え、前記第1のフランジの少なくとも一部は、前記一部の柔軟性を増し、骨成長が生じる窓をもたらし、骨グラフトの取りつけおよび固定をもたらし、あるいはそれらの組み合わせをもたらすように構成された開口(26,126)を備えており、
    前記第2の本体(30,130)は、第2の椎弓板端と係合するように構成された第2のフランジ(32,132)と、前記タブ(21,121)と係合するように構成された複数の歯(31,131)とを備え、前記第2の本体(30,130)の少なくとも一部は、前記受け通路(27,127)内に配置されるように構成されており、
    前記第1の本体(20,120)および前記第2の本体(30,130)は、互いに摺動可能に係合するように構成されており、前記複数の歯(31,131)は、第1の方向に移動するときに前記タブ(21,121)を通過でき、前記タブ(21,121)によって、前記第1の方向と反対の第2の方向には移動しないように形作られており、
    前記移植器具(50、150,250)は、
    長手方向長さ、近位端、遠位端(80)、および前記長さの少なくとも一部に沿った中空貫通孔を有するシャフト(55,155,255)と、
    前記シャフトの前記近位端に配置されたハンドル(70,170,270)と、
    近位部分および遠位部分を有するアクチュエータロッド(65,165,265)であって、前記シャフト(55,155,255)の前記中空貫通穴内に配置されている前記アクチュエータロッド(65,165,265)と、
    前記アクチュエータロッド(65,165,265)の前記近位部分に係合するように構成されたノブ(160,260)と、
    前記アクチュエータロッド(65,165,265)の前記遠位部分に係合するように構成された第1のコネクタ(183,283)と、
    前記シャフト(55,155,255)の前記遠位端にしっかりと固定された第2のコネクタ(182,282)と、
    を備えており、
    前記第1のコネクタ(183,283)または第2のコネクタ(182,282)の一方は、前記第1の本体(20,120)または第2の本体(30,130)の一方に取外し可能に連結されるように構成されており、前記第1のコネクタ(183,283または第2のコネクタ(182,282)の他方は、前記第1の本体(20,120)または第2の本体(30,130)の他方に取外し可能に連結されるように構成されており、前記ノブ(160,260)の作動によって、前記第1の本体(20,120)または前記第2の本体(30,130)の少なくとも一方が他方に対して摺動するようになっており、
    前記第1のコネクタ(183)は、前記アクチュエータロッド(165)側の前記第1のコネクタ(183)の端部に設けられ、前記第1のコネクタ(183)の長手方向に延びる長孔(187)を備えており、該長孔(187)内に、前記アクチュエータロッド(165)から延在するタブ(162)が配置されている、システム。
  2. 前記ノブ(160,260)は、前記ハンドル(70,170,270)の近位側に隣接して配置されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ノブ(160,260)は、前記ハンドル(70,170,270)に対して長手方向位置にしっかりと固定されているが、前記ハンドル(70,170,270)に対して自在に回転可能になっている、請求項1または2のいずれかに記載のシステム。
  4. 前記ノブ(160,260)および前記アクチュエータロッド(65,165,265)は、ネジ付き接続部(168,268)を介して一緒に連結されている、請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
  5. 前記アクチュエータロッド(65,165,265)は、前記ノブ(160,260)の作動によって、前記シャフト(55,155,255)を通って長手方向に移動するように構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載のシステム。
  6. 前記第1のコネクタ(183,283)は、前記アクチュエータロッド(65,165,265)の長手方向移動によって作動するように構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のシステム。
  7. 前記タブ(162)は、前記アクチュエータロッド(165)の前記長手方向移動によって、前記長孔(187)内において移動するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記第1のコネクタ(183)は、前記タブ(162)が前記長孔(187)内において移動すると、前記第1のコネクタ(183)が前記シャフト(155)に対して旋回するように、前記シャフト(155)に旋回可能に接続されている、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記第1のコネクタ(183)は、前記第2のコネクタ(182)と実質的に平行な初期位置から前記第2のコネクタ(182)から傾斜した複数の後続位置に旋回するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記第1のコネクタ(183,283)および前記第2のコネクタ(182,282)は、各々、前記第1の本体(20,120)および前記第2の本体(30,130)の各々のピン孔(129,139)に取外し可能に連結する取付先端(84,184,284)を備えている、請求項1〜9のいずれかに記載のシステム。
  11. 前記取付先端(84,184,284)と前記ピン孔(129,139)との前記連結は、摩擦嵌合である、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記アクチュエータロッド(165,265)は、前記シャフト(155,255)と同軸になっている、請求項1〜11のいずれかに記載のシステム。
  13. 前記第1のコネクタ(183,283)は、前記ノブ(160,260)によって、前記アクチュエータロッド(65,165,265)を介して作動可能になっている、請求項1に記載のシステム。
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