JP6302270B2 - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類を順次搬送して情報を読み取る光学読取機,各種印刷機等種々の機械に備えられる紙葉類搬送装置に係り、特に、ホッパ内に積層されて送られる紙葉類を順次搬送する紙葉類搬送装置に関する。
従来、この種の紙葉類搬送装置としては、例えば、実公平6−26496号公報に掲載されたものが知られている。これは、図14に示すように、ホッパ200内に積層されて取出しローラ201によって送られる紙葉類Wの最上位の紙葉類Wに当接し一方向Rに回転させられて紙葉類Wを搬送するフィードローラ202と、フィードローラ202に対向しフィードローラ202によって搬送される紙葉類Wを支持するとともに支持面側の紙葉類Wの搬送方向Xへの移動が規制され逆搬送方向への移動が許容されたエンドレスのリバースベルト203とを備えたものがある。リバースベルト203は複数のプーリ204,205に掛渡されており、そのうちの1つのプーリ204は一方向Rへの回転を許容し他方向への回転を阻止するワンウエィクラッチ(図示せず)を備えて構成されている。また、リバースベルト203は、フィードローラ202の軸方向に沿って複数設けられている。
これにより、取出しローラ201によって送られる最上位の紙葉類Wは、フィードローラ202によって下流側へ搬送される。この場合、最上位の紙葉類Wに下位の紙葉類Wがくっついて引きずられて搬送されようとするが、リバースベルト203がフィードローラ202の軸方向に沿って複数設けられ、これらのリバースベルト202はワンウエイクラッチにより搬送方向Xの移動が規制されていることから、このリバースベルト203の摩擦力によって最上位の紙葉類Wより下位側の紙葉類Wが押さえられるので、この下位側の紙葉類Wが最上位の紙葉類Wにくっついて引きずられて搬送される事態が防止されている。そのため、最上位の紙葉類Wが下位の紙葉類Wから分離されて搬送されていく。
実公平6−26496号公報
ところで、この従来の紙葉類搬送装置においては、リバースベルト203をフィードローラ202の軸方向に沿って複数設け、これらのリバースベルト203をワンウエイクラッチにより支持面側の紙葉類Wの搬送方向Xへの移動を規制し、このリバースベルト203の摩擦力によって最上位の紙葉類Wより下位側の紙葉類Wを押さえて、この下位側の紙葉類Wが最上位の紙葉類Wにくっついて引きずられて搬送されないようにしてはいるが、最上位の紙葉類Wと下位の紙葉類Wとの密着力が高い場合には、下位の紙葉類Wが最上位の紙葉類Wから分離されずに同動し、2枚あるいはそれ以上が重なって搬送されてしまい、搬送エラーが生じることがある。そのため、この搬送エラーが生じる頻度をできるだけ低減することが常に望まれている。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、最上位の紙葉類と下位の紙葉類との密着力が高くても、より確実に分離して搬送できるようにし、分離機能を向上させて搬送エラーが生じる頻度の低減の向上を図った紙葉類搬送装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の紙葉類搬送装置は、ホッパ内に積層されて送られる紙葉類の最上位の紙葉類に当接し一方向に回転させられて紙葉類を搬送するフィードローラと、該フィードローラに対向し該フィードローラによって搬送される紙葉類を支持するとともに支持面側の紙葉類の搬送方向への移動が規制され逆搬送方向への移動が許容されたリバースベルトとを備えた紙葉類搬送装置において、
上記リバースベルトをフィードローラの軸方向に沿って3以上列設し、該列設されたリバースベルトの数よりも少ない数のフィードローラを何れかのリバースベルトに対応させて1つの回転軸に設け、該フィードローラの在る存在位置以外のリバースベルトに対応する位置のフィードローラを欠落させた構成としている。即ち、1つの回転軸において、全リバースベルトについて夫々対応するフィードローラを全て設けるのではなく、少なくとも何れか一つのリバースベルトについては対応するフィードローラを設けずに欠落させているのである。この場合、1つの回転軸において、少なくとも1つのフィードローラは存在するようにする。また、フィードローラの在る存在位置及びフィードローラを欠落させた欠落位置は、軸方向に沿って規則的に設けられていても良く、不規則的に設けられていても良い。
これにより、最上位の紙葉類はフィードローラによって下流側へ搬送される。この場合、最上位の紙葉類に下位の紙葉類がくっついて引きずられて搬送されようとするが、リバースベルトがフィードローラの軸方向に沿って複数設けられ、これらのリバースベルトは搬送方向の移動が規制されていることから、このリバースベルトの摩擦力によって最上位の紙葉類より下位側の紙葉類が押さえられるので、この下位側の紙葉類が最上位の紙葉類にくっついて引きずられて搬送される事態が防止される。
また、この場合、回転軸に設けられたフィードローラが規則的若しくは不規則的に欠落しているので、フィードローラの欠落した紙葉類の欠落対応部位にはフィードローラによるリバースベルトに対する押さえがなく、フィードローラの存在する紙葉類の存在対応部位にはフィードローラによるリバースベルトに対する押さえがあることから、フィードローラの回転軸方向に沿って紙葉類に対する押圧力の差が生じる。そのため、もし、最上位の紙葉類と下位の紙葉類との密着力が高く、下位の紙葉類が最上位の紙葉類から分離されずに同動し、2枚あるいはそれ以上が重なって搬送されようとした場合、この押圧力の差によって、欠落対応部位の上下の紙葉類間に隙間が形成されるようになり、この隙間にエアが入り込むので、紙葉類間の密着力が急速に弱くなり、このため、最上位の紙葉類が下位の紙葉類から引き剥がされて分離されていく。この結果、最上位の紙葉類と下位の紙葉類との密着力が高くても、最上位の紙葉類を確実に分離して搬送できるようになり、即ち、分離機能が向上するので、搬送エラーが生じる頻度の低減の向上を図ることができる。
そして、必要に応じ、上記フィードローラの在る存在位置及びフィードローラを欠落させた欠落位置を軸方向に沿って規則的に設けた構成にしている。例えば、フィードローラを1つおきに欠落させた構成としている。これにより、フィードローラの回転軸方向に沿って紙葉類に対する押圧力の差が生じるが、その押圧力の差が規則的に交互に生じることになり、そのため、この交互に生じる押圧力の差によって、より一層、上下の紙葉類間に隙間が形成され易くなり、確実に分離機能を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記各リバースベルトを夫々独立して上記フィードローラ側に付勢する付勢手段を設けた構成としている。これにより、フィードローラの欠落した紙葉類の欠落対応部位は、付勢手段の付勢力によってリバースベルトにより押されて撓むことになり、一方、フィードローラの存在する紙葉類の存在対応部位にはフィードローラによるリバースベルトに対する押さえがあることから、付勢手段による付勢力があってもこれが押さえられて撓むことがないので、フィードローラの回転軸方向に沿って紙葉類が波型に撓むようになる。そのため、より一層、上下の紙葉類間に隙間が形成され易くなり、この点でも、確実に紙葉類の分離機能を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記1つの回転軸に設けた複数のフィードローラの組を、搬送方向に沿って2組以上設けた構成としている。これにより、紙葉類は搬送方向に沿って、フィードローラの欠落した部位のあるフィードローラの列に繰り返し押圧されることになるので、それだけ、上下の紙葉類間に隙間を形成して引き剥がし易くする機会が増え、より一層確実に紙葉類の分離機能を向上させることができる。
この場合、必要に応じ、上記搬送方向上流側のフィードローラの組のフィードローラの欠落位置と、1つ下流側のフィードローラの組のフィードローラの欠落位置とを異ならせた構成としている。これにより、上流側と下流側とで、フィードローラに押圧される部位と押圧されない部位とが変わるので、それだけ、上下の紙葉類間に隙間を形成して引き剥がし易くする機会が増え、この点でも、より一層確実に紙葉類の分離機能を向上させることができる。
また、必要に応じ、最外側に位置するリバースベルトに対応するフィードローラを欠落させた少なくとも何れか1つのフィードローラの組において、該最外側に位置するリバースベルトの外側であって該リバースベルトに隣接して該リバースベルトに接触しない外フィードローラを設けた構成としている。外フィードローラはリバースベルトに対向していないとはいっても、ある程度、紙葉類を押圧することから、最外側に位置するリバースベルトに対応する紙葉類の欠落対応部位はフィードローラの押圧力が作用しないので、紙葉類がリバースベルトの外側に飛び出る大きさの大きい場合でも、この飛び出た部分に押圧力の差を生じさせることができ、より一層確実に紙葉類の分離機能を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記各リバースベルトを夫々個別に保持するリバースベルトユニットを設け、該リバースベルトユニットを、左右一対の保持板と、該保持板間に設けられるとともに上記フィードローラの軸線と平行な軸線を有し上記リバースベルトが掛渡される複数のプーリと、該複数のプーリの少なくとも何れか1つのプーリの一方向への回転を許容し他方向への回転を阻止するワンウエィクラッチとを備えて構成し、該リバースベルトユニットを複数列設した構成としている。リバースベルトをユニット化したので、組み立てを容易にすることができる。
更にまた、必要に応じ、上記リバースベルトユニットの一端側を、機台に設けられ上記フィードローラの回転軸と平行な主軸に軸支して、該リバースベルトユニットを上記主軸を中心に揺動可能にし、該各リバースベルトユニットを夫々上記フィードローラ側に揺動させる方向に付勢する付勢手段を設けた構成としている。付勢手段の付勢により、リバースベルトユニットを揺動させて、リバースベルトをフィードローラに押圧することができ、押圧を容易に行うことができるようになる。
そしてまた、必要に応じ、リバースベルトの下流側に、円周方向に所定間隔の複数の溝を有し紙葉類を挾持して搬送する一対の送りローラを設け、一方の送りローラの溝の位相と他方の送りローラの溝の位相とをずらした構成としている。紙葉類を溝付きの送りローラで挟んで送るので、リバースベルトからの退出を確実に行わせることができる。
また、必要に応じ、紙葉類の搬送方向一側縁が摺接する摺接板を設けた構成としている。紙葉類が摺接板でガイドされるので、蛇行することなく姿勢を安定させて搬送することができる。
更に、必要に応じ、上記摺接板に隣接して設けられ最上位の紙葉類の上面を覆う覆い板を設けた構成としている。最上位の紙葉類が覆い板にガイドされるので、この点でも蛇行することなく姿勢を安定させて搬送することができる。
本発明によれば、回転軸に設けられたフィードローラが規則的若しくは不規則的に欠落しているので、フィードローラの欠落した紙葉類の欠落対応部位にはフィードローラによるリバースベルトに対する押さえがなく、フィードローラの存在する紙葉類の存在対応部位にはフィードローラによるリバースベルトに対する押さえがあることから、フィードローラの回転軸方向に沿って紙葉類に対する押圧力の差が生じる。そのため、もし、最上位の紙葉類と下位の紙葉類との密着力が高く、下位の紙葉類が最上位の紙葉類から分離されずに同動し、2枚あるいはそれ以上が重なって搬送されようとした場合、この押圧力の差によって、欠落対応部位の上下の紙葉類間に隙間が形成されるようになり、この隙間にエアが入り込むので、紙葉類間の密着力が急速に弱くなり、このため、最上位の紙葉類が下位の紙葉類から引き剥がされて分離されていく。この結果、最上位の紙葉類と下位の紙葉類との密着力が高くても、最上位の紙葉類を確実に分離して搬送できるようになり、即ち、分離機能が向上するので、搬送エラーが生じる頻度の低減の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る紙葉類搬送装置が用いられた紙葉類仕分機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置の要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置のリバースベルトユニットの組付け構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置を示す要部拡大正面図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置の作用を示し、(a)は上流側フィードローラの組の状態を示し、(b)は下流側フィードローラの組の状態を示す図である。 紙葉類仕分機の第二紙葉類搬送装置を示す平面図である。 紙葉類仕分機の第二紙葉類搬送装置の要部を示す斜視図である。 紙葉類仕分機の第二紙葉類搬送装置を示す図10中A−A線断面図である。 紙葉類仕分機の第二紙葉類搬送装置を示す図10中B−B線断面図である。 本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置において、フィードローラの設け方の別の例(a)(b)(c)を示す平面図である。 従来の紙葉類搬送装置の一例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る紙葉類搬送装置について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る紙葉類搬送装置は、商品券,各種伝票,投票用紙やアンケート用紙などの複数種類の紙葉類Wを、種類別に仕分けする紙葉類仕分機Sに備えられている。
紙葉類仕分機Sは、機台1と、本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置TAと、第一紙葉類搬送装置TAによって搬送された紙葉類Wを受け取って更に搬送する第二紙葉類搬送装置TBと、第二紙葉類搬送装置TBの搬送経路の途中に設けられ搬送中の紙葉類Wからこれに表示された情報を光学的に読み取る情報取込部Fと、情報取込部Fで読み取った情報に基づいて第二紙葉類搬送装置TBから排出される紙葉類Wを機台1の後端に設けた複数のスタッカGaに仕分けて収納する仕分収納部Gとを備えて構成されている。
本発明の実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置TAは、図2及び図3に示すように、機台1に設けられ、紙葉類Wの搬送方向一側縁が摺接する摺接板2と、この摺接板2に沿って大きさの異なる複数種類の紙葉類Wを積層して供給するホッパ3とを備えている。ホッパ3は、紙葉類Wを積層して支承する傾斜した支承板4と、この支承板4を支持し機台1に対して搬送方向Xに移動可能な移動板5とを備えて構成されている。移動板5は、図2及び図4に示すように、ホッパ移動機構6によって支承板4上の積層された紙葉類Wの量に応じて搬送方向X下流側に移動させられる。ホッパ移動機構6は、電動モータ6aと、電動モータ6aの回転を伝動するタイミングベルト伝動機構6bにより構成されている。また、支承板4には、紙葉類Wの搬送方向Xの他側縁をガイドする立設板7が摺接板2との間隔を調整可能に設けられている。更に、機台1には、摺接板2に隣接して、ホッパ3から供給された最上位の紙葉類Wの上面を覆う覆い板8が、摺接板2に隣接して設けられている。また、ホッパ3から供給された紙葉類Wを摺接可能に支承するテーブル板9が設けられている。
また、第一紙葉類搬送装置TAは、図2乃至図8に示すように、ホッパ3内に積層された紙葉類Wの最上位の紙葉類Wに摩擦的に当接してこれを取出す取出しローラ10と、取出しローラ10によってホッパ3から送られる紙葉類Wの最上位の紙葉類Wに当接し一方向Rに回転させられて紙葉類Wを搬送するフィードローラ11と、フィードローラ11に対向しフィードローラ11によって搬送される紙葉類Wを支持するとともに支持面側の紙葉類Wの搬送方向Xへの移動が規制され逆搬送方向への移動が許容されたリバースベルト12とを備えている。リバースベルト12は、後述のリバースベルトユニット20に設けられており、フィードローラ11の軸方向に沿って3以上列設されている。実施の形態では4列設けられている。また、リバースベルト12の紙葉類Wを支持する面は、テーブル板9に設けた開口(図示せず)から露出させられている。
取出しローラ10は、摩擦抵抗の比較的大きいゴムなどで歯車状に形成されており、ホッパ3の下流側において機台1に設けた保持体13に回転可能に設けられている。
フィードローラ11は、取出しローラ10と同様に、摩擦抵抗の比較的大きいゴムなどで歯車状に形成されており、列設されたリバースベルト12の数よりも少ない数が何れかのリバースベルト12に対応させて1つの回転軸14に設けられている。そして、フィードローラ11の在る存在位置以外のリバースベルト12に対応する位置のフィードローラ11を欠落させている。また、1つの回転軸14に設けた複数のフィードローラ11の組が、搬送方向Xに沿って2組以上設けられている。実施の形態では、上流側フィードローラ11の組11Aと、下流側フィードローラ11の組11Bとの2組設けられている。
上流側フィードローラ11の組11Aは、上記の取出しローラ10が設けられた保持体13に回転可能に設けられている。各フィードローラ11は、その一方向Rへの回転を許容し他方向への回転を阻止するワンウエイクラッチ15を介して回転軸14に設けられている。この上流側フィードローラ11の組11Aにおいて、フィードローラ11の在る存在位置及びフィードローラ11を欠落させた欠落位置は軸方向に沿って規則的若しくは不規則的に設けられている。実施の形態では、規則的に設けられており、フィードローラを1つおきに欠落させている。具体的には、図3,図5及び図8に示すように、摺接板2から外側に向けて、1つ目と3つ目を欠落させている。従って、フィードローラ11は、摺接板2から2つ目のリバースベルト12と、摺接板2から4つ目のリバースベルト12に対応して、2つ設けられている。上記の覆い板8の幅は、摺接板2から2つ目のリバースベルト12を覆う幅に形成されており、覆い板8のフィードローラ11のある部位は切欠き形成されて、フィードローラ11がリバースベルト12に対峙できるようにしている。
下流側フィードローラ11の組11Bは、機台1に回転可能に設けられている。各フィードローラ11は、その一方向Rへの回転を許容し他方向への回転を阻止するワンウエイクラッチ15を介して回転軸14に設けられている。この下流側フィードローラ11の組11Bにおいて、フィードローラ11の在る存在位置及びフィードローラ11を欠落させた欠落位置は軸方向に沿って規則的若しくは不規則的に設けられている。実施の形態では、規則的に設けられており、フィードローラを1つおきに欠落させている。具体的には、図3,図5及び図8に示すように、摺接板2から外側に向けて、2つ目と4つ目を欠落させている。従って、フィードローラ11は、摺接板2から1つ目のリバースベルト12と、摺接板2から3つ目のリバースベルト12に対応して2つ設けられている。
また、最外側に位置するリバースベルト12に対応するフィードローラ11を欠落させた少なくとも何れか1つのフィードローラ11の組(実施の形態では下流側フィードローラ11の組11B)において、最外側に位置するリバースベルト12の外側であってこのリバースベルト12に隣接して、このリバースベルト12に接触しない外フィードローラ16が設けられている。上記もしたように、覆い板8の幅は、摺接板2から2つ目のリバースベルト12を覆う幅に形成されており、覆い板8のフィードローラ11のある部位は切欠き形成されて、フィードローラ11がリバースベルト12に対峙できるようにしている。外フィードローラ16は、テーブル板9に対峙させられる。
また、各リバースベルト12は、夫々個別にリバースベルトユニット20に保持されている。図5及び図6に示すように、リバースベルトユニット20は、左右一対の保持板21と、この保持板21間に設けられるとともにフィードローラ11の軸線と平行な軸線を有しリバースベルト12が掛渡される複数(実施の形態では4つ)のプーリ22a,22b,22c,22dと、複数のプーリの少なくとも何れか1つのプーリ(実施の形態では後述の主プーリ22a)の一方向Rへの回転を許容し他方向への回転を阻止するワンウエィクラッチ23とを備えて構成されている。実施の形態では、搬送方向Xの上流側の上側のプーリを主プーリ22aとし、他を従プーリ22b,22c,22dとしている。そして、主プーリ22aが、管状の管状軸24に対してワンウエィクラッチ23を介して軸支されている。従プーリのうち、搬送方向Xの下流側の下側の従プーリ22cの軸は、保持板21に対して途中が回動可能に設けられるアーム25の一端に設けられており、アーム25の他端をコイルスプリング26で引張してアーム25を回動させて従プーリ22cをリバースベルト12に弾接させ、リバースベルト12にテンションを付与するようにしている。符号27はリバースベルト12の上側をガイドするガイドローラである。リバースベルト12をユニット化したので、組み立てを容易にすることができる。
更に、リバースベルトユニット20は、その一端側が、機台1に設けられフィードローラ11の回転軸14と平行な主軸28に軸支されており、この主軸28を中心に揺動可能に機台1に支持されている。具体的には、主プーリ22aを軸支する管状軸24の貫通孔24aが主軸28に挿通されており、これにより、リバースベルトユニット20は、管状軸24を中心に揺動可能になっている。
更にまた、図2,図5乃至図7に示すように、各リバースベルト12を夫々独立してフィードローラ11側に付勢する付勢手段30が設けられている。付勢手段30は、各リバースベルトユニット20を夫々フィードローラ11側に揺動させる方向に付勢するもので、各リバースベルトユニット20に対応して、リバースベルトユニット20の下側の搬送方向Xの上流側に設けられている。詳しくは、付勢手段30は、機台1に取付けられた取付部材31と、取付部材31に途中が回動可能に設けられ先端がリバースベルトユニット20の保持板21に当接し回動によりリバースベルトユニット20をフィードローラ11側に揺動させる揺動部材32と、揺動部材32の基端と取付部材31との間に引っ張り状態で架設されリバースベルトユニット20をフィードローラ11側に付勢するコイルスプリング33とを備えて構成されている。
そしてまた、第一紙葉類搬送装置TAは、図2,図3及び図5に示すように、リバースベルト12の下流側に、円周方向に所定間隔の複数の溝41を有し紙葉類Wを挾持して搬送する一対の第一送りローラ40が備えられている。図5に示すように、一方の第一送りローラ40(a)の溝41の位相と他方の第一送りローラ40(b)の溝41の位相はずらされている。
また、この第一送りローラ40の更に下流には、紙葉類Wを挾持して搬送する一対の第二送りローラ42が備えられている。上記の覆い板8は、この第二送りローラ42のあるところまで延在しており、覆い板8の第一送りローラ40及び第二送りローラ42のある部位は切欠き形成されている。また、テーブル板9も第一送りローラ40及び第二送りローラ42のある部位は切欠き形成されている。
次に、第一紙葉類搬送装置TAの駆動系について説明する。図3及び図4に示すように、上流側フィードローラ11の組11Aの回転軸14、下流側フィードローラ11の組11Bの回転軸14及び一対の第一送りローラ40の軸は、第一駆動部45により、同期して回転させられる。第一駆動部45は、電動モータ45aと、電動モータ45aの回転を伝動するタイミングベルト伝動機構45bにより構成されている。
また、図7に示すように、取出しローラ10の軸は、保持体13内において、上流側フィードローラ11の組11Aの回転軸14と、タイミングベルトの伝動機構47により、同期して回転させられる。
更に、図3及び図4に示すように、第二送りローラ42の軸は、第二駆動部48により回転させられる。第二駆動部48は、電動モータ48aと、電動モータ48aの回転を伝動するタイミングベルト伝動機構48bにより構成されている。
また、図2乃至図4に示すように、第一送りローラ40と第二送りローラ42の紙葉類Wの搬送経路には、紙葉類Wを検知するセンサ49Aとセンサ49Bとが設けられており、図示外の制御部は、このセンサ49Aとセンサ49Bとが紙葉類W無しを検知しているときは、第一駆動部45を駆動し、センサ49Aに紙葉類Wの先端が到達し、センサ49Aが紙葉類W有りを検出した時点で、第二駆動部48の駆動を開始し、センサ49Bに紙葉類Wの先端が到達し、センサ49Bが紙葉類W有りを検出した時点で、第一駆動部45を停止させ、第二駆動部48はそのまま駆動させ、第二送りローラ42により紙葉類Wを下流に搬送するようにしている。センサ49Aとセンサ49Bとが紙葉類W無しを検知すると、第二駆動部48の駆動を停止し、再び、第一駆動部45を駆動する。
次に、第二紙葉類搬送装置TBについて説明する。図1及び図9に示すように、第二紙葉類搬送装置TBは、上流側搬送部TB1と、下流側搬送部TB2とを備えている。本紙葉類仕分機Sにおいて、図1に示すように、情報取込部Fは、上流側搬送部TB1と下流側搬送部TB2との間の上側の機台1に設置されている。
上流側搬送部TB1は、図9乃至図12に示すように、搬送される紙葉類Wを支承するテーブル50を備え、テーブル50の紙葉類Wの搬送方向Xに沿う一側部側に搬送される紙葉類Wの一側縁が摺接可能なガイド板51が設けられている。また、テーブル50の下には、テーブル50との間に空間を形成するベース板52が設けられている。更に、テーブル50の両側の下側には側板53が設けられている。即ち、テーブル50,ベース板52及び一対の側板53により、上流側及び下流側が開放し内部に空間を有する矩形盤状体54が備えられている。ベース板52の下側には、後述の吸引開口70から空気を吸引する空気吸引手段が設けられている。この空気吸引手段は、矩形盤状体54の空間を負圧にするファン55で構成されている。上流側搬送部TB1においては、ファン55はガイド板51側に搬送方向Xに沿って2台設けられている。
また、上流側搬送部TB1においては、複数のプーリ61に掛渡されるとともにテーブル50の上面に形成されたガイド溝62にガイドされ支持面60aをテーブル50の上面から露出させて紙葉類Wを支持面に支持して搬送するエンドレスの搬送ベルト60が設けられている。搬送ベルト60の支持面60aはテーブル50の一般面より僅かに突出している。突出寸法は、例えば、0.2mm〜0.6mmに設定される。実施の形態では0.4mmに設定されている。各搬送ベルト60には、その長手方向に沿って所定間隔で紙葉類Wを吸引するための複数の円形の吸引孔64が開設されている。
この搬送ベルト60は、テーブル50の幅方向に沿って間隔を隔てて複数(実施の形態では5つ)列設されている。ガイド板51側(テーブル50の一側部側)の1もしくは複数(実施の形態では2つ)の搬送ベルト60(A)は、その支持面60aの移動方向が搬送方向Xに対して上流側から下流側に向けてガイド板51に近接するように傾斜させて配置されている。これに伴って、ガイド溝62も傾斜形成されている。また、テーブル50の他側部側の搬送ベルト60の1もしくは複数(実施の形態では3つ)の搬送ベルト60(B)は、その支持面60aの移動方向が搬送方向Xに沿うように直状に配置されている。これに伴って、ガイド溝62も搬送方向Xに沿って直状に形成されている。
テーブル50の上流側端部及び下流側端部においては、夫々、傾斜させた搬送ベルト60(A)が巻き掛けられるプーリ61が取付けられ当該傾斜させた搬送ベルト60(A)の移動方向に直交する軸線を有した第一回転シャフト66aと、直状の搬送ベルト60(B)が巻き掛けられるプーリ61が取付けられ搬送方向Xに直交する軸線を有した第二回転シャフト66bとが設けられている。第一回転シャフト66a及び第二回転シャフト66bは、夫々、その両端が軸受部65に架設されている。また、下流側端部の第一回転シャフト66a及び第二回転シャフト66bは、ユニバーサルジョイント67を介して接続されている。下流側端部の第一回転シャフト66a及び第二回転シャフト66bを一軸で同期させて回転させることができ、効率が良くなる。
また、ガイド溝62の底部の所要箇所には、吸引孔64に臨んで吸引孔64から空気を吸引するための長孔状の吸引開口70が設けられている。上記の空気吸引手段としてのファン55によって、この吸引開口70から空気が吸引される。傾斜した搬送ベルト60(A)に対応する長孔状の吸引開口70は、ガイド溝62の長さの約1/2より僅かに短い長さに形成されており、上流側と下流側の2箇所に形成されている。即ち、吸引開口70はガイド溝62の略全長に渡って設けられている。
また、直状に配置した搬送ベルト60(B)の全部若しくは一部の搬送ベルト60(B)に対応する少なくとも上流側の吸引開口70は閉塞されている。実施の形態では、直状に配置した全部の搬送ベルト60(B)に対応する上流側の吸引開口70が閉塞されている。具体的には、直状に配置した搬送ベルト60(B)のガイド溝62の全長をLとしたとき、該ガイド溝62の上流端からの長さEが、E≧(1/2)Lのエリアの吸引開口70を閉塞している。実施の形態では、直状の搬送ベルト60(B)に対応する長孔状の吸引開口70は、ガイド溝62の長さLの約1/3より僅かに短い長さに形成されており、下流側の1箇所に形成されていて、上流側のE=(2/3)Lのエリアには形成されていない。
下流側搬送部TB2は、図9に示すように、上流側搬送部TB1とほぼ同様の構成要素で構成される。よって、下流側搬送部TB2においては、上流側搬送部TB1と異なる点について説明し、上流側搬送部TB1と同様のものには同一の符号を付してその説明を省略する。下流側搬送部TB2においては、上流側搬送部TB1と異なって、全ての搬送ベルト60がその支持面60aの移動方向が搬送方向Xに沿うように直状に配置されている。これに伴って、ガイド溝62も搬送方向Xに沿って直状に形成されている。また、上流側及び下流側には、軸受部65を介して支持される一対の回転シャフト66が設けられており、この回転シャフト66に搬送ベルト60が掛渡される複数のプーリ61が設けられている。そのため、回転シャフト66は搬送方向Xに直交する直状に形成されている。また、下流側搬送部TB2は上流側搬送部TB1よりも搬送経路が長くなっており、ファン55が搬送方向Xに3台設けられている。
更に、図9に示すように、テーブル50の一側端側のガイド溝62、一側端側のガイド溝62から3つ目のガイド溝62及び一側端側のガイド溝62から5つ目のガイド溝62において、長孔状の吸引開口70は、ガイド溝62の長さの約1/3より僅かに短い長さに形成されており、上流側,中間部及び下流側の3箇所に形成されている。即ち、吸引開口70はガイド溝62の略全長に渡って設けられている。また、テーブル50の一側端側のガイド溝62から2つ目のガイド溝62、一側端側のガイド溝62から4つ目のガイド溝62及び一側端側のガイド溝62から6つ目のガイド溝62において、長孔状の吸引開口70は、ガイド溝62の長さの約1/2より僅かに短い長さに形成されており、上流側及び下流側の2箇所に形成されている。即ち、吸引開口70はガイド溝62の略全長に渡って設けられている。
次に、第二紙葉類搬送装置TBの駆動系について説明する。図9に示すように、上記の第一回転シャフト66a,第二回転シャフト66b及び回転シャフト66は回転機構80により同期して回転させられる。回転機構80は、電動モータ81と、電動モータ81の回転を下流側搬送部TB2の上流側の回転シャフト66に伝動する第一タイミングベルト伝動機構82と、電動モータ81の回転を下流側搬送部TB2の下流側の回転シャフト66に伝動する第二タイミングベルト伝動機構83と、下流側搬送部TB2の上流側の回転シャフト66の回転を上流側搬送部TB1の下流側の第二回転シャフト66b及びユニバーサルジョイント67を介して第一回転シャフト66aに伝動する第三タイミングベルト伝動機構84と、上流側搬送部TB1の下流側の第二回転シャフト66bの回転を上流側搬送部TB1の上流側の第二回転シャフト66bに伝動する第四タイミングベルト伝動機構85と、上流側搬送部TB1の下流側の第一回転シャフト66aの回転を上流側搬送部TB1の上流側の第一回転シャフト66aに伝動する第五タイミングベルト伝動機構86とを備えて構成されている。これにより、各回転シャフト66が同期して回転するので、搬送ベルト60の伸び縮みが抑止され、それだけ搬送を円滑に行わせることができる。
従って、この紙葉類仕分機Sによって、例えば、複数種類の紙葉類Wを、種類別に仕分ける場合は、以下のようになる。ここでは、幅寸法の異なる複数種類の紙葉類Wを仕分ける場合で説明する。先ず、図2乃至図4,図7及び図8に示すように、適量の紙葉類Wをホッパ3に積層して紙葉類仕分機Sを駆動する。第一紙葉類搬送装置TAにおいては、センサ49A及びセンサ49Bが紙葉類W無しを検知しているので、第一駆動部45が駆動され、上流側フィードローラ11の組11Aの回転軸14、下流側フィードローラ11の組11Bの回転軸14及び一対の第一送りローラ40の軸が同期して回転させられるとともに、取出しローラ10の軸も同期して回転させられる。
先ず、取出しローラ10がホッパ3から最上位の紙葉類Wを取出し下流へ送る。この最上位の紙葉類Wは、上流側フィードローラ11の組11Aのフィードローラ11によって下流側へ搬送され、次に、下流側フィードローラ11の組11Bのフィードローラ11によって更に下流側へ搬送される。この場合、上流側フィードローラ11の組11A及び下流側フィードローラ11の組11Bを通過する紙葉類Wにおいては、最上位の紙葉類Wに下位の紙葉類Wがくっついて引きずられて搬送されようとするが、リバースベルト12がフィードローラ11の軸方向に沿って複数設けられ、これらのリバースベルト12は搬送方向Xの移動が規制されていることから、このリバースベルト12の摩擦力によって最上位の紙葉類Wより下位側の紙葉類Wが押さえられるので、この下位側の紙葉類Wが最上位の紙葉類Wにくっついて引きずられて搬送される事態が防止される。
また、この場合、図8に示すように、回転軸14に設けられたフィードローラ11が規則的に欠落し、即ち、1つおきに欠落しているので、フィードローラ11の欠落した紙葉類Wの欠落対応部位にはフィードローラ11によるリバースベルト12に対する押さえがなく、フィードローラ11の存在する紙葉類Wの存在対応部位にはフィードローラ11によるリバースベルト12に対する押さえがあることから、フィードローラ11の回転軸方向に沿って紙葉類Wに対する押圧力の差が生じる。そのため、もし、最上位の紙葉類Wと下位の紙葉類Wとの密着力が高く、下位の紙葉類Wが最上位の紙葉類Wから分離されずに同動し、2枚あるいはそれ以上が重なって搬送されようとした場合、この押圧力の差によって、欠落対応部位の上下の紙葉類W間に隙間が形成されるようになり、この隙間にエアが入り込むので、紙葉類W間の密着力が急速に弱くなり、このため、最上位の紙葉類Wが下位の紙葉類Wから引き剥がされて分離されていく。この結果、最上位の紙葉類Wと下位の紙葉類Wとの密着力が高くても、最上位の紙葉類Wを確実に分離して搬送できるようになり、即ち、分離機能が向上するので、搬送エラーが生じる頻度の低減の向上を図ることができる。
また、フィードローラ11を1つおきに欠落させた構成としているので、フィードローラ11の回転軸方向に沿って紙葉類Wに対する押圧力の差が生じるが、その押圧力の差が規則的に交互に生じることになり、そのため、この交互に生じる押圧力の差によって、より一層、上下の紙葉類W間に隙間が形成され易くなり、確実に分離機能を向上させることができる。
更に、付勢手段30の付勢により、リバースベルトユニット20が揺動させられ、リバースベルト12はフィードローラ11に押圧される。これにより、フィードローラ11の欠落した紙葉類Wの欠落対応部位は、付勢手段30の付勢力によってリバースベルト12により押されて撓むことになり、一方、フィードローラ11の存在する紙葉類Wの存在対応部位にはフィードローラ11によるリバースベルト12に対する押さえがあることから、付勢手段30による付勢力があってもこれが押さえられて撓むことがないので、フィードローラ11の回転軸方向に沿って紙葉類Wが波型に撓むようになる。そのため、より一層、上下の紙葉類W間に隙間が形成され易くなり、この点でも、確実に紙葉類Wの分離機能を向上させることができる。
更にまた、フィードローラ11の組が、上流側フィードローラ11の組11A及び下流側フィードローラ11の組11Bの2組あるので、紙葉類Wは搬送方向Xに沿って、フィードローラ11の欠落した部位のあるフィードローラ11の列に繰り返し押圧されることになるので、それだけ、上下の紙葉類W間に隙間を形成して引き剥がし易くする機会が増え、より一層確実に紙葉類Wの分離機能を向上させることができる。特に、上流側フィードローラ11の組11Aのフィードローラ11の欠落位置と、下流側フィードローラ11の組11Bのフィードローラ11の欠落位置とを一つ位相をずらせて異ならせた構成としているので、上流側と下流側とで、フィードローラ11に押圧される部位と押圧されない部位とが変わることになり、それだけ、上下の紙葉類W間に隙間を形成して引き剥がし易くする機会が増え、この点でも、より一層確実に紙葉類Wの分離機能を向上させることができる。
また、下流側フィードローラ11の組11Bにおいては、最外側に位置するリバースベルト12の外側であって、リバースベルト12に隣接してリバースベルト12に接触しない外フィードローラ16が設けられているので、外フィードローラ16はリバースベルト12に対向していないとはいっても、ある程度、紙葉類Wを押圧することから、最外側に位置するリバースベルト12に対応する紙葉類Wの欠落対応部位はフィードローラ11の押圧力が作用しないので、紙葉類Wがリバースベルト12の外側に飛び出る大きさの大きい場合でも、この飛び出た部分に押圧力の差を生じさせることができ、より一層確実に紙葉類Wの分離機能を向上させることができる。
更に、紙葉類Wの搬送においては、紙葉類Wが摺接板2でガイドされるので、蛇行することなく姿勢を安定させて搬送することができる。また、紙葉類Wは覆い板8に覆われてガイドされるので、この点でも蛇行することなく姿勢を安定させて搬送することができる。
紙葉類Wがリバースベルト12の下流側に搬送されると、紙葉類Wは一対の第一送りローラ40により更に下流へ搬送される。この場合、紙葉類Wを溝付きの一対の第一送りローラ40で挟んで送るので、リバースベルト12からの退出を確実に行わせることができる。
そして、センサ49Aが紙葉類W有りを検知すると、第二駆動部48が駆動し、これにより、第二送りローラ42により紙葉類Wは下流に搬送され、次に、センサ49Bが紙葉類W有りを検知すると、第一駆動部45が停止し、第二駆動部48はそのまま駆動するので、第二送りローラ42により紙葉類Wが更に下流に搬送される。その後、センサ49Aもセンサ49Bも紙葉類W無しを検知すると、第二駆動部48が停止するとともに、再び第一駆動部45が駆動し、上記と同様の動作が行われる。
ところで、図7に示すように、最上位の紙葉類Wが搬送されてリバースベルト12から退出するまでは、ワンウエィクラッチ23によりプーリが他方向への回転が阻止されており、リバースベルト12は搬送方向Xの移動が規制されていることから、紙葉類Wに対する摩擦力により僅かに伸びが生じ、その分リバースベルト12内にエネルギが蓄積される。そして、最上位の紙葉類Wが搬送されてリバースベルト12から退出すると、リバースベルト12は解放されることから、蓄積されたエネルギにより縮み、ワンウエィクラッチ23がプーリの一方向Rへの回転を許容するので、プーリが一方向Rへ回転して、支持面側が逆搬送方向へ移動することになる。そのため、フィードローラ11に対向するリバースベルト12の部分が新しい部分に更新される。その結果、リバースベルト12の磨耗や劣化が進行しにくくなり、耐久性を向上させることができる。
紙葉類Wが第二搬送装置TBに至ると、図9乃至図12に示すように、紙葉類Wは、先ず、上流側搬送部TB1により搬送される。上流側搬送部TB1においては、紙葉類Wは搬送ベルト60の吸引孔64からの空気の吸引により、搬送ベルト60の支持面60aに吸着され上流側から下流側へ搬送されていく。この場合、ガイド板51側の搬送ベルト60(A)は傾斜しているので、紙葉類Wはガイド板51へ向けて移動させられるとともに、紙葉類Wの一側縁部がガイド板51に当接させられることから、これに摺接して搬送方向Xに搬送させられていく。そして、下流側搬送部TB2に受け渡されるが、情報取込部Fにより、紙葉類Wに表記された情報が読み取られる。この場合、ガイド板51により紙葉類Wの一側縁を一定位置に揃えて搬送することができるので、紙葉類Wの所定位置に表示された情報を、確実に読み取ることができるようになる。
また、この場合、紙葉類Wが直状に配置した搬送ベルト60(B)の方へも広がる幅広の紙葉類Wの場合は、この直状の搬送ベルト60(B)によっても搬送されようとするが、直状に配置した搬送ベルト60(B)の全部に対応する上流側の吸引開口70(上流側のE=(2/3)Lのエリアの範囲)は閉塞されているので、それだけ、上流側では吸引力が作用しないことから、そのため、直状の搬送ベルト60(B)に対しては紙葉類Wがすべり易くなって、紙葉類Wを傾斜方向に円滑に移動させることができるようになり、搬送ミスを防止することができるようになる。この結果、幅広の紙葉類Wに対しても適応することができ、汎用性を向上させることができる。
その後、紙葉類Wは下流側搬送部TB2によって搬送される。この場合、搬送ベルト60の全部が直状なので、確実に下流へ搬送することができる。そして、第二紙葉類搬送装置TBから排出される紙葉類Wは、仕分収納部Gにおいて、情報取込部Fで読み取った情報に基づいて機台1の後端に設けた複数のスタッカGaに仕分けて収納される。このようにして、紙葉類Wは順次搬送されて仕分けられていく。
尚、上記実施の形態に係る第一紙葉類搬送装置TAおいて、フィードローラ11の数やリバースベルト12の数は上述したものに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。例えば、図13(a)に示すように、リバースベルト12を3つにし、上流側において、中央のリバースベルト12に対してフィードローラ11を設け、他の2つに対応して欠落させ、下流側において、中央のリバースベルト12に対してフィードローラ11を欠落させる。また、例えば、図13(b)に示すように、上流側において、中央のリバースベルト12に対してフィードローラ11を欠落させ、他の2つに対応してフィードローラ11を設け、下流側において、中央のリバースベルト12に対してフィードローラ11を設け、他の2つに対応して欠落させ、外ローラ16を設ける。更に、実施の形態では、1つの回転軸14において、フィードローラ11を1つおきの規則的に欠落させたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、2つおきに欠落させ、若しくは、例えば、図13(c)に示すように、不規則的に欠落させても良く、適宜変更して差支えない。更にまた、実施の形態では、1つの回転軸14に設けた複数のフィードローラ11の組を、搬送方向に沿って2組設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、3組以上設けても良く、適宜変更して差支えない。
尚また、上記第二紙葉類搬送装置TBの上流側搬送部TB1において、吸引開口70を長孔で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、丸孔でも良く、適宜変更して差支えない。また、吸引開口70の閉塞エリアも、E≧(1/2)Lのエリアであればどのように設定してもよい。更に、直状に配置した搬送ベルト60(B)の全部に対応する上流側の吸引開口70を閉塞したが必ずしもこれに限定されるわけではなく、例えば、最外側の搬送ベルト60(B)のみの一部について上流側の吸引開口70を閉塞するようにしても良く、適宜変更して差支えない。また、下流側搬送部TB2がある場合、上流側搬送部TB1の全てに対応する吸引開口70を閉塞して、その後の搬送を、第二搬送部TB2の直状に配置した搬送ベルト60に対応する吸引開口70に委ねても良く、適宜変更して差支えない。また、搬送ベルト60の数も上述したものに限定されないことは勿論である。
S 紙葉類仕分機
W 紙葉類
TA 第一紙葉類搬送装置
TB 第二紙葉類搬送装置
TB1 上流側搬送部
TB2 下流側搬送部
F 情報取込部
G 仕分収納部
Ga スタッカ
1 機台
2 摺接板
3 ホッパ
X 搬送方向
6 ホッパ移動機構
8 覆い板
9 テーブル板
10 取出しローラ
R 一方向
11 フィードローラ
11A 上流側フィードローラの組
11B 下流側フィードローラの組
12 リバースベルト
13 保持体
14 回転軸
15 ワンウエイクラッチ
16 外フィードローラ
20 リバースベルトユニット
21 保持板
22a 主プーリ
22b,22c,22d 従プーリ
23 ワンウエィクラッチ
24 管状軸
28 主軸
30 付勢手段
40 第一送りローラ
41 溝
42 第二送りローラ
45 第一駆動部
48 第二駆動部
49A,49B センサ
50 テーブル
51 ガイド板
54 矩形盤状体
55 ファン(空気吸引手段)
60 搬送ベルト
60(A) 傾斜させて配置した搬送ベルト
60(B) 直状に配置した搬送ベルト
60a 支持面
61 プーリ
62 ガイド溝
64 吸引孔
65 軸受部
66a 第一回転シャフト
66b 第二回転シャフト
66 回転シャフト
67 ユニバーサルジョイント
70 吸引開口
80 回転機構
81電動モータ
82 第一タイミングベルト伝動機構
83 第二タイミングベルト伝動機構
84 第三タイミングベルト伝動機構
85 第四タイミングベルト伝動機構
86 第五タイミングベルト伝動機構

Claims (11)

  1. ホッパ内に積層されて送られる紙葉類の最上位の紙葉類に当接し一方向に回転させられて紙葉類を搬送するフィードローラと、該フィードローラに対向し該フィードローラによって搬送される紙葉類を支持するとともに支持面側の紙葉類の搬送方向への移動が規制され逆搬送方向への移動が許容されたリバースベルトとを備えた紙葉類搬送装置において、
    上記リバースベルトをフィードローラの軸方向に沿って3以上列設し、該列設されたリバースベルトの数よりも少ない数のフィードローラを何れかのリバースベルトに対応させて1つの回転軸に設け、該フィードローラの在る存在位置以外のリバースベルトに対応する位置のフィードローラを欠落させたことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 上記フィードローラの在る存在位置及びフィードローラを欠落させた欠落位置を軸方向に沿って規則的に設けたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置。
  3. 上記各リバースベルトを夫々独立して上記フィードローラ側に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送装置。
  4. 上記1つの回転軸に設けた複数のフィードローラの組を、搬送方向に沿って2組以上設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の紙葉類搬送装置。
  5. 上記搬送方向上流側のフィードローラの組のフィードローラの欠落位置と、1つ下流側のフィードローラの組のフィードローラの欠落位置とを異ならせたことを特徴とする請求項4記載の紙葉類搬送装置。
  6. 最外側に位置するリバースベルトに対応するフィードローラを欠落させた少なくとも何れか1つのフィードローラの組において、該最外側に位置するリバースベルトの外側であって該リバースベルトに隣接して該リバースベルトに接触しない外フィードローラを設けたことを特徴とする請求項4または5記載の紙葉類搬送装置。
  7. 上記各リバースベルトを夫々個別に保持するリバースベルトユニットを設け、該リバースベルトユニットを、左右一対の保持板と、該保持板間に設けられるとともに上記フィードローラの軸線と平行な軸線を有し上記リバースベルトが掛渡される複数のプーリと、該複数のプーリの少なくとも何れか1つのプーリの一方向への回転を許容し他方向への回転を阻止するワンウエィクラッチとを備えて構成し、該リバースベルトユニットを複数列設したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の紙葉類搬送装置。
  8. 上記リバースベルトユニットの一端側を、機台に設けられ上記フィードローラの回転軸と平行な主軸に軸支して、該リバースベルトユニットを上記主軸を中心に揺動可能にし、該各リバースベルトユニットを夫々上記フィードローラ側に揺動させる方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送装置。
  9. リバースベルトの下流側に、円周方向に所定間隔の複数の溝を有し紙葉類を挾持して搬送する一対の送りローラを設け、一方の送りローラの溝の位相と他方の送りローラの溝の位相とをずらしたことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の紙葉類搬送装置。
  10. 紙葉類の搬送方向一側縁が摺接する摺接板を設けたことを特徴とする請求項1乃至9何れかに記載の紙葉類搬送装置。
  11. 上記摺接板に隣接して設けられ最上位の紙葉類の上面を覆う覆い板を設けたことを特徴とする請求項10記載の紙葉類搬送装置。
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