JP6301872B2 - レーザ点群を用いた線路軌跡作成システム及びレーザ点群を用いた線路軌跡作成方法並びにレーザ点群を用いた線路軌跡作成プログラム - Google Patents

レーザ点群を用いた線路軌跡作成システム及びレーザ点群を用いた線路軌跡作成方法並びにレーザ点群を用いた線路軌跡作成プログラム Download PDF

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Description

本発明はレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムに関し、特に線路のレールコーナの頂点位置を精度良く求めて軌間中心線位置(軌道)を正確に求めることができるレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムに関する。
近年は、自動車又は鉄道の軌陸車等の移動体に、高周期のレーザパルスを発射するレーザ取得装置を搭載して、移動体の前方又は後方の地物の3次元座標を習得できるようになってきている。
例えば、特許文献1の線路周辺設備空間情報取得システムには、車両の架台の中央に分解能が0.5°又は0.25°の第1のレーザスキャナ(下方スキャン用レーザ)と、第2のレーザスキャナ(上方スキャン用レーザ)とからなるレーザスキャナを設け、これらのレーザスキャナのレーザヘッドを回転させながら線路(左レールと右レールを含む)にレーザ光を照射して高密度のレーザ点群を取得することが開示されている(段落0051〜0067参照)。
そして、特許文献1の線路周辺設備空間情報取得システムの段落0179には、上記のレーザスキャナによって取得したレーザデータの反射強度に基づく地物のレーザ画像を表示することが開示されている。
一方、特許文献2のレーザオルソ画像生成装置には、車両に搭載した高密度レーザ器(高密度レーザスキャナ)から道路にレーザを発射して、このレーザ点群を画面に表示することが開示されている(図14参照)。
特開2012−225846号公報 特許第4948689号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2は、レーザスキャナを用いて線路の高密度のレーザ点群を取得しているが、左レールと右レールとの軌間の中心軌跡である軌間中心位置線(軌道ともいう)を自動的に抽出することについては開示がない。
つまり、特許文献1の線路周辺設備空間情報取得システムは、線路の軌道については、画面に表示されたレーザ点群の内で左レールのレールゲージコーナ、右レールのレールゲージコーナを目視で決定し、この決定した左レールのレールゲージコーナ、右レールのレールゲージコーナをなぞってレールゲージコーナの軌跡を描き、これらのレールゲージコーナから線路の軌道を目視で決めて手作業で画面上に軌間中心位置線を描くことになる。
ところが、線路というのは数十キロ、数百キロにもなり、総延長で数千キロにもなる。
従って、レーザ点群の画像を表示した画面に、手作業で線路の軌道を描いていくのは時間が非常にかかり現実的ではない。
また、高密度レーザのレーザ点群というのは非常に細かい。このため、目視で左右のレールゲージコーナを決めるのは正確性に欠ける。すなわち、非常に時間と手間をかけて線路の軌間中心位置線を描いたとしても精度に問題が出る。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたもので、高密度のレーザ点群を用いて線路のレールゲージコーナ軌跡及び軌道である軌間中心位置線を正確かつ容易に得ることができるレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムを得ることを目的とする。
本発明に係るレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムは、線路を走行する車両にGNSS受信機を配置し、前記線路を含む測定対象範囲をスキャニング可能に高密度レーザスキャナを配置し、前記車両に慣性航法装置を設けて、前記高密度レーザスキャナからスキャニングしながら得られた高密度のレーザ点群LRi、前記GNSS受信機の位置及び前記慣性航法装置が取得した前記車両の姿勢(θi)を用いて前記線路の線路軌跡を求めるレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムであって、
前記線路の直線と見なせる一定区間毎に、左レールを含むように定義された左レール点群収集用ボックス(RaQBi及び右レールを含むように定義された右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶され、これらに記憶されたレーザ点群(LRi)を左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)、右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)として収納した三次元メモリと、
前記線路の左レール基準断面形状、右レール基準断面形状を座標データで記憶した基準レール断面形状用データベースと、レール用レーザ点群二次元メモリを備え、さらに、レールゲージコーナ抽出部を備え、
前記レールゲージコーナ抽出部は、
前記三次元メモリに前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)、右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶される毎に、各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)、を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義する手段と、
前記二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)の定義に伴って、前記三次元メモリの前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)及び右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に投影変換して左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))と右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))を得る手段と、
前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に、前記基準レール断面形状用データベースの前記左レール基準断面形状及び右レール基準断面形状を読み込む手段と、
前記左レール基準断面形状と前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))とマッチングを行って左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))における左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci(x´´,z´´))を得る手段と、
前記右レール基準断面形状と前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))とマッチングを行って右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))における右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci(x´´,z´´))を得る手段とを備え、さらに、
三次元座標変換部と、線路軌跡用蓄積メモリと、軌間中心位置算出部とを備え、
前記三次元座標変換部は
前記左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci(x´,z´))と右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci(x´´,z´´))とを前記三次元メモリの三次元座標系に変換する手段と、
この変換座標に前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)又は右レール点群収集用ボックス(RbQBi)内の任意のy値を付加して、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))を求める手段とを備え、
前記軌間中心位置算出部は、
前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))と前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))との間を軌間(Afi)として求める手段と、
前記軌間(Afi)を二等分する位置を軌間中心線位置(Vbi)として求め、この軌間中心線位置(Vbi)が得られる毎に、これを前記線路軌跡用蓄積メモリに記憶して軌間中心位置線(Qi)を得る手段とを備えたことを要旨とする。
以上のように本発明によれば、直線と見なせる左レール及び右レールの一定区間毎に、左レールの縦横高さが含まれる左レール点群収集用ボックスRaQBiと右レールの縦横高さが含まれる右レール点群収集用ボックスRbQBiとを三次元メモリに定義して、これらに左レール、右レールに高密度のレーザをスキャニングしながら照射して得た高密度のレーザ点群LRiを該当のレール点群収集用ボックスRQBi(左レール点群収集用ボックスRaQBi、右レール点群収集用ボックスRbQBi)に格納して、これらをレール用レーザ点群二次元メモリ(X´−Z´)に投影変換して高精度の左レール断面形状及び右レール断面形状を得る。
そして、左レール断面形状と予め設定されている左レール断面基準形状(ICPソース点群)とをマッチング処理して左レールゲージコーナ二次元位置Rakcix´,z´)を得ると共に、右レール断面形状と予め設定されている右レール基準断面形状(ICPソース点群)とをマッチング処理して右レールゲージコーナ二次元位置Rbkcix´´,z´´)を得る。すなわち、容易に精度が高いレールゲージコーナの軌跡を二次元上で得ることができる。
また、左レールゲージコーナ二次元位置Rakcix´,z´)と右レールゲージコーナ二次元位置Rbkcix´,z´)とが得られる毎に、これらを三次元メモリの三次元座標系に変換すると共に、この変換座標に左レール点群収集用ボックスRaQBi又は右レール点群収集用ボックスRbQBi内の任意のy値を付加して、左レールゲージコーナ三次元位置Raskcix,y,z)及び右レールゲージコーナ三次元位置Rbskcix,y,z)を求め、そして左レールゲージコーナ三次元位置Raskcix,y,z)と右レールゲージコーナ三次元位置Rbskcix,y,z)との中心線を軌間中心位置線(軌間Afi)として求めている。このため、この軌間中心線位置Vbiは三次元上においても非常に精度が高い。つまり、線路の勾配、傾斜に応じて精度が高い軌間中心線位置Vbiを得ている。
実施の形態のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムの概略構成図である。 実施の形態の代表画面の説明図である。 天板の上面図である。 陸車と台車との関係の説明図である。 レールの名称の説明図である。 線路の軌間Afi、レール抽出幅Aji、レール抽出高Aki等の説明図である。 軌道の説明図である。 レーザ点群用データベース101のレーザ点群LRiの説明図である。 車両上走行中心軌跡データPiの説明図である。 パラメータAiの説明図である。 レール上のレーザ点群LRiとレール断面との関係を説明する説明図である。 レール抽出範囲設定部120の処理を説明図する説明図である。 レール抽出範囲設定部120の処理を説明図する説明図である。 レール抽出範囲設定部120の処理を説明図する説明図である。 レール用点群取得部130の処理を説明する説明図である。 ローカル座標系(X´−Y´−Z´)の説明図である。 二次元(X´−Z´)に定義される点群を説明する説明図である。 初回時の初期位置算出処理を説明する説明図である。 一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部110の詳細処理を説明するフローチャートである。 一定区間毎車両上走行中心位置QPiの定義を説明する説明図である。 一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107のデータ構成を説明する説明図である。 レール抽出範囲設定部120、レール用点群取得部130及びレールゲージコーナ抽出部140の処理を説明するフローチャートである。 レール抽出範囲設定部120、レール用点群取得部130及びレールゲージコーナ抽出部140の処理を説明するフローチャートである。 レール抽出範囲設定部120、レール用点群取得部130及びレールゲージコーナ抽出部140の処理を説明するフローチャートである。 レール抽出範囲設定部120、レール用点群取得部130及びレールゲージコーナ抽出部140の処理を説明するフローチャートである。 レール抽出範囲の補足図である。 本実施の形態のレールゲージコーナ頂点位置を得るための流れを説明する説明図である。 135のデータ構造を説明する説明図である。 ICPソース初期位置の引き継ぎ更新を説明する説明図である。 160のデータ構造を説明する説明図である。 線路軌跡用蓄積メモリ185のデータ構造を説明する説明図である。 軌跡表示部195の処理を説明するフローチャートである。 軌跡表示部195の処理の補足図である。 実施の形態で得られた画面(軌間中心位置線Qi、左レーゲージコーナ軌跡Rar、右レーゲージコーナ軌跡Rbr)の説明図である。 実施の形態で得られた画面(左レーゲージコーナ軌跡Rar、右レーゲージコーナ軌跡Rbr)の説明図である。 曲率Rが360mの急曲線のレールの場合の画面の説明図である。 踏切(直線)の場合の画面の説明図である。 雑草がある線路の画面の説明図である。 片開き分岐器がある線路の画面の説明図である。 乗り越し分岐器がある線路の画面の説明図である。
以下に示す本実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想(構造、配置)は、下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
図1は実施の形態のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムの概略構成図である。
実施の形態においては、レーザデータをレーザ点群LRi(1個含む)と称し、このレーザ点群LRi及び車両上走行中心軌跡データPiは直角座標に変換されているとして説明する。このレーザ点群LRi及び車両上走行中心軌跡データPiについて図を用いて後述する。
また、線路は左レール、右レール、枕木、地盤等を含むとして説明する。さらに、線路軌跡は、左右のレールのレールゲージコーナの軌跡(レール軌跡ともいう)、軌道の軌跡(以下軌間中心位置線Qiという)を含むとして説明する。
図1に示すように、レーザ点群を用いた線路軌跡作成システム300は、線路(左レールRa、右レールRbを含む)を走行する軌陸車1の後に台車10を接続し、この台車10上にレーザ点群取得装置30を搭載した自動車20を搭載して取得したレーザ点群LRiを用いている。
レーザ点群を用いた線路軌跡作成システム300は、図1に示すように、コンピュータ本体部100と、表示部200等からなり、コンピュータ本体部100が後述するプログラムに基づいてレーザ点群LRi及び車両上走行中心軌跡データPiを用いて図2に示すように、左レールRaの軌跡(以下左レールゲージコーナ軌跡Rarという)、右レールRbの軌跡(以下右レールゲージコーナ軌跡Rbrという)及び軌間中心位置線Qiを求めて表示部200の画面のレーザ点群LRiの画像上に表示する。
前述の左レーゲージコーナ軌跡Rar、右レーゲージコーナ軌跡Rbr及び軌間中心位置線Qiの具体的生成手順の前にレーザ点群取得装置30を説明する。
(レーザ点群取得装置30の説明)
レーザ点群取得装置30におけるレーザスキャナは一台でも複数台でも構わないが、実施の形態で左レール用のレーザスキャナ、右レール用のレーザスキャナを有しているものとして説明する。
レーザ点群取得装置30は図3に示すように、平板状の天板31に、高密度の左レール用レーザスキャナ30A(ラインレーザ)と、高密度の右レール用レーザスキャナ30B(ラインレーザ)と、GNSS受信機30Cと、コントローラ30D等を備えている。
GNSS受信機30Cは、天板31の中央に設けられている。このGNSS受信機30Cは、一定時間毎にGNSSデータを出力する。このGNSS受信機30Cは中央でなくとも構わない。
左レール用レーザスキャナ30Aは、後側の左角に中心軸に対してスキャン角度が45度になるように配置され、右レール用レーザスキャナ30Bは後側の右角に中心軸に対してスキャン角度が45度になるように配置されている。
前述の左レール用レーザスキャナ30Aと右レール用レーザスキャナ30Bと総称して高密度のレーザスキャナと称する。また、カメラを複数備えてもよい。
この高密度のレーザスキャナは、到達距離が80m〜100mの範囲であり、斜度45度で周囲180度、270度又は360度の範囲を例えば200Hz周期でラインレーザを発射して1度あたり4個以上のレーザデータを取得し、1周期あたり36万パルスを取得している。つまり、精度は50mm以下(2.5mm、5.0mm、10mm・・・・)の高密度のレーザデータを取得する。
前述の三次元座標系及びGNSSデータは、横メルカトル図法に基づく、所定の位置を原点とした座標系で定義している。
コントローラ30Dは、高密度のレーザスキャナ(30A、30B)及びGNSS受信機30Cを制御してレーザデータ及びGNSSデータをメモリ(図示せず)に記憶する。
さらに、コントローラ30Dには、慣性航法装置IMU等(図示せず)を備えており、自動車20の姿勢θi(κ,ω,φ)を取得することができる。これらの慣性航法装置IMUで取得した姿勢θi(κ,ω,φ)はGNSSデータに対応させてメモリ(図示せずに記憶している。
そして、この慣性航法装置IMUの姿勢θi(κ,ω,φ)と、GNSSデータ等を用いて前述の対象物のスポット点の三次元座標を求めている。
そして、GNSSデータと慣性航法装置IMUの姿勢θi(κ,ω,φ)とから車両走行位置情報Pを256sec毎に出力する。
(用語の説明)
実施の形態で用いる主要な用語を説明する。上記の車両上走行中心軌跡データPiというのは、車両走行位置情報Pを例えば直角座標(三次元座標系)に変換したデータであり、図4に示すように、台車10上の自動車20の上のレーザ点群取得装置30のGNSS受信機30CのGNSSデータを直角座標に変換したものである。
次に、図5を用いてレールの名称を説明する。図5に示すようにレールは、頭部A、腹部B、底部C等からなる。そして、レールの頭部Aのレールゲージコーナを実施の形態ではレールゲージコーナkciと称する。
次に、図6を用いて軌間Afi、レール抽出幅Aji、レール抽出高Aki等を説明する。
図6に示すように、軌間Afiは左レールRaのレールゲージコーナkciと右レールRbのレールゲージコーナkciとの間の中心である。
この軌間Afiには、図6に示すように、軌間中心線位置Vbiが存在する。軌間中心線位置Vbiは、軌間Afiを二等分した位置であり、この軌間中心位置Vbiを繋げた軌跡を軌間中心位置線Qiと称する(図7参照)。
そして、図6に示すように、左レールRaの左レール頭部頂点位置Raiと軌間中心線位置Vbiとの間を左幅Apaiと称し、右レールRbの右レール頭部頂点位置Rbiと軌間中心線位置Vbiとの間を右幅Apbiと称する。
さらに、本実施の形態は、図6に示すように、後述するレール点群収集用ボックス(400mm×400mm×1000mm)を生成するためのパラメータとなるレールの抽出高をレール抽出高Akiと称し、レールの抽出幅をレール抽出幅Ajiと称する。
また、軌間中心線位置Vbi直下となる地面の位置を車両上GNSS直下地面位置Vaiと称し、軌間中心線位置Vbiと車両上GNSS直下地面位置Vaiとの間を抽出オフセット高Aeiと称する。この抽出オフセット高Aeiはレール高Hに相当する。
(各部の説明)
図1に示すように、コンピュータ本体部100は、レーザ点群用データベース101と、車両上走行軌跡用データベース102と、パラメータ用データベース103と、左レール基準断面形状用データベース104aと、右レール基準断面形状用データベース104bとからなる基準レール断面形状用データベース104とを備えている。
また、一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部110と、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107と、レール抽出範囲設定部120と、レール抽出範囲設定用メモリ125と、仮軌間中心位置情報用メモリ127と、レール用点群取得部130と、左レール用レーザ点群二次元メモリ145aと右レール用レーザ点群二次元メモリ145bとからなるレール用レーザ点群二次元メモリ145と、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aと右レール用レーザ点群取得用メモリ135bとかなるレール点群取得用メモリ135とを備えている。
また、三次元座標変換部148と、レールゲージコーナ抽出部140と、次間隔コーナ初期位置設定部150と、左レールゲージコーナ頂点用メモリ160aと、右レールゲージコーナ頂点用メモリ160bと、レールゲージコーナ頂点蓄積部180と、左線路軌跡用蓄積メモリ185aと、右線路軌跡用蓄積メモリ185bと、軌間中心位置算出部190と、軌跡表示部195等を備えている。
レーザ点群用データベース101は、レーザ点群取得装置30が取得したレーザデータを例えば直角座標で記憶している。
この直角座標に変換されたレーザデータを実施の形態ではレーザ点群LRiと称する。レーザ点群LRiは、図8に示すようにレーザ点群LRiの番号(LR1、LR2、・・・)とレーザ点群LRiの三次元座標(xi、yi、zi)と色値(RGB又はグレースケール値)と反射強度Iniと時刻ti(発射時刻、受信時刻)等からなる。なお、座標ziと色値(RGB又はグレースケール値)と反射強度Iniと時刻tiとは、二次元座標(xi、yi)に属性情報として付加されている。
そして、このレーザ点群LRiは、高速に表示を実現するために、1m間隔のメッシュmiに分割し、メッシュ番号を付加して一定領域単位でファイルFDi化(FD1、FD2・・・)されている。
このレーザ点群LRiは、レーザスキャナ(ラインスキャナ)を天板の角に配置しているので低速での計測時においては、1つのレール上において左レール用レーザスキャナ30Aのレーザ点群LRiと右レール用レーザスキャナ30Bのレーザ点群LRiとが集中する。
これでは、後述するICPマッチング処理ができなくなるので、いずれのレーザスキャナのものを使用するかが選択されてファイリングされているとする。
車両上走行軌跡用データベース102には、レーザ点群取得装置30で取得した車両走行位置情報Pを直角座標で車両上走行中心軌跡データPiとして記憶している。
車両上走行中心軌跡データPiは、図9に示すように、車両上走行中心軌跡データPiの番号(P1、P2・・・)と、位置(x、y、z)と姿勢θi(κ,ω,φ)と出力時刻tpi等からなる。
前述のレーザ点群LRi及び車両上走行中心軌跡データPiは、直角座標に変換するための図示しないコンピュータで予め生成してレーザ点群用データベース101、車両上走行軌跡用データベース102に記憶している。また、この直角座標の変化処理をコンピュータ本体部100にプログラムとして設けても構わない。
パラメータ用データベース103は、図10に示すパラメータAiを記憶している。
このパラメータAiは、走行軌跡読込間隔Aai(例えば1000mm:1m)と、車両の進行方向Abi(前進又は後退)と、GNSS高Adi(例えば2730mm)と、抽出オフセット高Aei(例えば160mm)と、軌間Afi(例えば1067mm)と、レール頭頂幅Agi(例えば65mm)と、レール抽出幅Aji(例えば400mm)と、レール抽出高Aki(例えば400mm)と、レール抽出奥行Ami(例えば1000mm)とを記憶している。これらをオペレータが画面に入力画面(図示せず)を開いて入力している。
これらのパラメータの内で特異なものについて説明する。走行軌跡読込間隔Aaiを1000mmとしているのは、レールというのは1000mmまでは直線と見なすことができるからである。
基準レール断面形状用データベース104は、基準レール断面形状(以下ICPソース点群SRiという)を記憶している。この基準レール断面形状用データベース104は、左レール用と右レール用とがある。左レール用は左レール基準断面形状用データベース104aと称し、右レール用は右レール基準断面形状用データベース104bと称している。そして、左レール用は左レール用ICPソース点群SRai(左レール断面基準形状ともいう)と称し、右レール用は右レール用ICPソース点群SRbi(右レール基準断面形状ともいう)と称する。
レールの断面形状は、線路(レール、枕木等)、地域、線区間、鉄道会社によって異なる。
また、直線路、カーブ区間、速度等によっても、レール上のレーザ点群LRiにはばらつきがある。このため、図11に示すように、Type1、Type2、・・・Type5等に分類される。これらのタイプは、イメージ線とドット等で定義する。
図11においては、実際のレーザ点群LRiとTypeとを対応させて説明する。
Type1は、頭頂面と側面とにレーザ点群LRiが集中している。
Type2は、頭頂面のみにレーザ点群LRiが集中している。
Type3は、頭頂面の中央以外のコーナに集中している。
Type4は、頭頂面の一部と側面の一部に集中している(カーブ区間に多い)。
Type5は、頭頂面の一部に集中している。
これらのいずれかのタイプを基準レール断面形状(ICPソース点群SRi)として記憶している。すなわち、タイプに応じたレールの断面形状を示すイメージ線と、ドットの位置(x,z又はx,y)とドットの大きさ、ドット数、ドットの間隔、角位置等(以下総称してイメージデータ(座標データともいう)と称する)をICPソース点群SRi(基準レール断面形状)として基準レール断面形状用データベース104に記憶している。
一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部110は、車両上走行軌跡用データベース102から256sec毎の車両上走行中心軌跡データPi(P1、P2・・)を一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107に読み込み、この車両上走行中心軌跡データPiに走行軌跡読込間隔Aai(1000mm)に相当する位置(x,y,z)を定義する。
そして、この位置(x,y,z)に車両上走行中心軌跡データPiが存在するかどうかを判断し、存在する場合は、その車両上走行中心軌跡データPiを一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(一定区間毎車両上走行中心位置QPi、姿勢θiを含む)として一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107に記憶する。
また、存在しない場合は、車両上走行中心軌跡データPiの走行軌跡読込間隔Aai(1000mm)に相当する一定区間毎車両上走行中心位置QPi(x,y,z)の前後数個の一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiに含まれている姿勢θi(κ,ω,φ)に基づいて、この一定区間毎車両上走行中心位置QPiにおける姿勢θi(κ,ω,φ)を求める。そして、この一定区間毎車両上走行中心位置QPi(x,y,z)と求めた姿勢θi(κ,ω,φ)とを一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiとして一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107に記憶する。
レール抽出範囲設定部120の処理は図12〜図14を用いて説明する。レール抽出範囲設定部120は、仮軌間中心位置情報用メモリ127及びレール抽出範囲設定用メモリ125に座標系(X−Y−Z)を定義する。
そして、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107の一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(QQP1、QQP2・・)を順に指定し、この指定した一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの一定区間毎車両上走行中心位置QPiのz値からパラメータAiに含まれているGNSS高Adiを減算した位置を車両上GNSS直下地面位置Vai(x,y,z)として求めて、この車両上GNSS直下地面位置Vaiのz値にパラメータAiに含まれている抽出オフセット高Aeiを加算した位置を仮軌間中心線位置VVbi(x,y,z)として求める。
そして、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiと車両上GNSS直下地面位置Vaiと仮軌間中心線位置VVbiとを仮軌間中心線位置情報QVVbiとして仮軌間中心位置情報用メモリ127に記憶する。
そして、レール抽出範囲設定部120は、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiが指定される毎に、この一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの一定区間毎車両上走行中心位置QPi(x,y,z)を図12に示すように、レール抽出範囲設定用メモリ125に定義すると共に、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiを指定する毎に、この一定区間毎車両上走行中心位置QPiに関連付けられている仮軌間中心線位置情報QVVbiを仮軌間中心位置情報用メモリ127から読み込んで、この仮軌間中心線位置情報QVVbiに含まれている仮軌間中心線位置VVbiを図12に示すように、レール抽出範囲設定用メモリ125に定義する。
仮とするのは左レールRa、右レールRbのレールゲージコーナkciの角の頂点位置(Rakci、Rbkci)がレーザ点群LRiからまだ求められていないためである。
そして、図12に示すように、これらの位置(Vbbi、QPi)を通る垂線Laに対して、直角に交わる水平線を地面高線HLgiとしてレール抽出範囲設定用メモリ125に定義する。
そして、この仮軌間中心線位置VVbiからパラメータ用データベース103の軌間Afi(例えば1067mm)とレール頭頂幅Agi(例えば65mm)との合計を二等分した値を左幅Apai、右幅Apbiとして定義する。
そして、図12に示すように、この定義された左幅Apaiの端を左レール頭部頂点位置Rai、右幅Apbiの端を右レール頭部頂点位置Rbiとし、この左レール頭部頂点位置Rai、右レール頭部頂点位置Rbiを中心にしてパラメータ用データベース103のレール抽出幅Aji、レール抽出高Akiとを定義して後述するレールゲージコーナkciを抽出するためのレーザ点群収集用ボックスの基準となるレール抽出範囲基準RHiを生成する。
左用は左側レール抽出範囲基準RHa、右用は右側レール抽出範囲基準RHbと称する。
また、レール抽出範囲設定部120は、左側レール抽出範囲基準RHa、右側レール抽出範囲基準RHbが定義される毎に、パラメータ用データベース103のレール抽出奥行Amiの図13に示すレール点群収集用ボックスRQBi(400mm×400mm×1000mm)を生成する。左レール用は、左レール点群収集用ボックスRaQBi、右レール用は、右レール点群収集用ボックスRbQBiと称する。
そして、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiに付加されている姿勢θi(κ、ω、φ)の回転角ωに基づいて図14に示すようにこれらのボックスを傾ける。
左レール点群収集用ボックスRaQBiの各頂点(8点)の三次元座標(x,y,z)は、Ra1b、Ra1u、Ra2b、Ra2u、Ra3b、Ra3u、Ra4u、Ra4bとする。
また、右レール点群収集用ボックスRbQBiの各頂点(8点)の三次元座標(x,y,z)は、Rb1b、Rb1u、Rb2b、Rb2u、Rb3b、Rb3u、Rb4u、Rb4bとする。
レール用点群取得部130は、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aと右レール用レーザ点群取得用メモリ135bとを備え、これらに三次元座標系(X−Y−Z)を定義する。
そして、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aに左レール点群収集用ボックスRaQBi(傾斜済)をコピーし、右レール用レーザ点群取得用メモリ135bに右レール点群収集用ボックスRbQBi(傾斜済)をコピーする(図15参照)。
そして、レール用点群取得部130は、図15に示すように、レーザ点群用データベース101から左レール点群収集用ボックスRaQBi内の左レールレーザ点群LRai(x,y,z)を全て読み込んで、かつレーザ点群用データベース101から右レール点群収集用ボックスRbQBi内の右レールレーザ点群LRbi(x,y,z)を全て読み込む。
左レール用レーザ点群取得用メモリ135aの左レール点群収集用ボックスRaQBiに取得されたレーザ点群を左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiと称し、右レール用レーザ点群取得用メモリ135bの右レール点群収集用ボックスRbQBiに取得されたレーザ点群を右レール用ボックス内レーザ点群LRbBiと称する。
そして、図15に示すように、左側レール抽出範囲基準RHaにおける左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiから内側レールゲージコーナ点に相当する左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiを決定し、これを基準にしてX´―Y´―Z´の三次元座標系を定義する。つまり、左レールの傾きに対応する座標系(左レール用ローカル座標系ともいう)が定義されたことになる。
右レールは、右側レール抽出範囲基準RHbにおける右レール用ボックス内レーザ点群LRbBiから内側レールゲージコーナ点に相当する右レール用ボックス内レーザ点群LRbBiを決定し、これを基準にしてX´´―Y´´―Z´´の三次元座標系を定義する。つまり、右レールの傾きに対応する座標系(右レール用ローカル座標系ともいう)が定義されたことになる。
レールゲージコーナ抽出部140は、左レール点群収集用ボックスRaQBi(レーザ点群有り)、右レール点群収集用ボックスRbQBi(レーザ点群有り)が記憶される毎に、レール用レーザ点群二次元メモリ145に各々のローカル座標系を定義する。
これは、図15に示すように、左側レール抽出範囲基準RHaにおける左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiから内側レールゲージコーナ点に相当する左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiを決定し、これを基準(原点)にしてX´―Y´―Z´の三次元座標系を定義する。つまり、左レールの傾きに対応する座標系(ローカル座標系ともいう)を定義することになる。
右レールは、右側レール抽出範囲基準RHbにおける右レール用ボックス内レーザ点群LRbBiから内側レールゲージコーナ点に相当する右レール用ボックス内レーザ点群LRbBiを決定し、これを基準(原点)にしてX´´―Y´´―Z´´の三次元座標系を定義する。つまり、右レールの傾きに対応する座標系(ローカル座標系ともいう)を定義することになる。
そして、図16(a)に示すように、左レール用レーザ点群二次元メモリ145aに左レール用レーザ点群取得用メモリ135aにおけるローカル座標系(X´−Y´−Z´)の二次元(X´−Z´)を定義し、右レール用レーザ点群二次元メモリ145bに右レール用レーザ点群取得用メモリ135bにおけるローカル座標系(X´−Y´−Z´)の二次元(X´´−Z´´)を定義する。
また、レールゲージコーナ抽出部140は、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aに定義されている左レール点群収集用ボックスRaQBi内の左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiを、図16(a)に示すように、左レール用レーザ点群二次元メモリ145aの二次元(X´−Z´)に全て投影変換(以下左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,´)という)すると共に、右レール用レーザ点群取得用メモリ135bに定義されている左レール点群収集用ボックスRaQBi内の右レール用ボックス内レーザ点群LRbBiを、図16(b)に示すように、右レール用レーザ点群二次元メモリ145bの二次元(X´´−Z´´)に全て投影変換(以下右レール変換二次元上点群LRbHBi(x´´,´´)という)する。
左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,´)と右レール変換二次元上点群LRbHBi(x´´,´´)とを総称してレール変換二次元上点群LRHBiと称している。
また、レールゲージコーナ抽出部140はレール用レーザ点群二次元メモリ145(145a、145b)の二次元に定義されたレール変換二次元上点群LRHBi(LRaHBi、LRbHBi)と後述するレール用変換ICPソース点群SHRi(SHRai、SHRbi)とをマッチング処理してレール変換二次元上点群LRHBi(LRaHBi、LRbHBi)におけるレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkci)を得る。
この処理の概略を、図17を用いて説明する。
レールゲージコーナ抽出部140はレール抽出範囲設定部120がレール抽出範囲設定用メモリ125に定義した一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QP1)である場合は、パラメータAiに含まれているレール形状Aniのレール種別(左レール、右レール)に該当する左レール基準断面形状用データベース104a又は右レール基準断面形状用データベース104bを引き当てる。
そして、左レール断面基準形状である左レール用ICPソース点群SRai又は右レール基準断面形状である右レール用ICPソース点群SRbiを左レール用レーザ点群二次元メモリ145aの二次元(X´−Z´)又は右レール用レーザ点群二次元メモリ145bの二次元(X´´−Z´´)読み込む(図17参照)。
この二次元に読み込まれた左レール用ICPソース点群SRai(左レール断面基準形状)を左レール用変換ICPソース点群SHRai(変換左レール基準断面形状)と称し、右レール用ICPソース点群SRbi(右レール基準断面形状)を右レール用変換ICPソース点群SHRbi(変換右レール基準断面形状)と称し、総称してレール用変換ICPソース点群SHRi(変換レール基準断面形状ともいう)と称している。
また、左レール基準断面形状(左レール用ICPソース点群SRai)と、変換左レール基準断面形状(左レール用変換ICPソース点群SHRai)とを総称して左レール断面基準形状と称している。
また、右レール基準断面形状(右レール用ICPソース点群SRbi)と、変換右レール基準断面形状(右レール用変換ICPソース点群SHRbi)とを総称して右レール断面基準形状と称している。
さらに、左レール断面基準形状と右レール断面基準形状とを総称してレール断面基準形状と称している。
また、レール用変換ICPソース点群SHRi(変換レール基準断面形状)のコーナ頂点位置を変換ICPソース点群コーナ角位置SHRkci(レール断面基準形状コーナ角位置ともいう)と称している。左レール用は左レール用変換ICPソース点群コーナ角位置SHRakci(左レール基準断面形状コーナ角位置ともいう)、右レール用は右レール用変換ICPソース点群コーナ角位置SHRbkci(右レール基準断面形状コーナ角位置ともいう)と称している。
そして、レールゲージコーナ抽出部140は次間隔コーナ初期位置設定部150によって設定されている前回のレールゲージコーナ二次元位置RkciであるICPソース点群初期位置SPoi(SPaoi、SPboi)になるようにレール用レーザ点群二次元メモリ145(145a、145b)の二次元に定義してICPマッチングを実行して今回のレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkci)を得る(図17参照)。
そして、レールゲージコーナ抽出部140は、マッチング処理によって得られた今回のレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkci)を次間隔コーナ初期位置設定部150に出力する。
三次元座標変換部148は、レールゲージコーナ抽出部140によって得られた今回のレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkci)を三次元座標系に基づいて変換し、かつ予め設定されているy値(500mm)をこれらに付加した三次元座標(x、y、z)を求めてレール点群取得用メモリ135(135a、135b)に記憶する。
左レール用は、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)と称し、右レール用は、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,y,z)と称する。
前述のy値は、例えば左レール用レーザ点群取得用メモリ135aの例えばRa2u(x´,y´,z´)とRa4u(x´,y´,z´)とのy´値とを合計値を二等分したy´値を三次元座標系(X−Y−Z)で定義した値とするのが好ましい。つまり、y値は奥行500mmに相当する位置である。
次間隔コーナ初期位置設定部150は、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QP1)の場合は、初回時の初期位置算出処理を行わせる。
初回時の初期位置算出処理は、図18に示すように、レール用レーザ点群二次元メモリ145(145a、145b)の二次元(X´―Z´又はX´´―Z´´)の座標系に一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの一定区間毎車両上走行中心位置QPiを変換し(以下変換一定区間毎車両上走行中心位置QHPi(QH1という))、この変換一定区間毎車両上走行中心位置QHPi(QH1)からレール変換二次元上点群LRHBi(LRaHBi、LRbHBi)のコーナ部に直線(Lga、Lgb)を引き、この直線(Lga、Lgb)と交わるレール変換二次元上点群LRHBi(LRaHBi、LRbHBi)の二次元位置であるレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkci)を初回のレールICPソース点群初期位置SPoi(SPaoi、SPboi)としてレールゲージコーナ抽出部140に設定してマッチング処理を行わせる。
また、次間隔コーナ初期位置設定部150は、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QP1)ではない場合は、レールゲージコーナ抽出部140によって求められている前回のレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkci)を次のレールICPソース点群初期位置SPoi(SPaoi、SPboi)のレールゲージコーナ二次元位置Rkci(Rakci、Rbkciとしてレールゲージコーナ抽出部140に保存(設定)する。
レールゲージコーナ位置蓄積部180は、レールゲージコーナ頂点用メモリ160(160a、160b)の左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)と、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,y,z)とをレールゲージコーナ三次元位置Rskci(x,y,z)として線路軌跡用蓄積メモリ185に記憶する。
軌間中心位置算出部190は、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)と右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,y,z)とが記憶される毎に、これらの間の中心位置を真の軌間中心線位置Vbiとし、これを左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)に関連付けて線路軌跡用蓄積メモリ185に記憶する。レールゲージコーナ三次元位置Rskci(x,y,z)は、軌間中心線位置Vbiに関連付けて記憶しても構わない。
軌跡表示部195は、レーザ点群用データベース101のレーザ点群LRiを読み込んで、これを画面座標に変換して画面に表示する。
また、軌跡表示部195は、線路軌跡用蓄積メモリ185の左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,y,z)又は軌間中心線位置Vbi(x,y,z)若しくは全てを読み込み、これらを表示部200の画面の画面座標に変換して、左レーゲージコーナ軌跡Rar、右レーゲージコーナ軌跡Rbr又は軌間中心位置線Qiとして、若しくはこれらを線路軌跡として図2に示すように表示させる。
(詳細動作説明)
上記のように構成されたレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム300についてフローチャートを用いて説明する。但し、パラメータAiは既にパラメータ用データベース103に記憶されているとして説明する。
初めに、一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部110の詳細処理を図19のフローチャートを用いて説明する。
図19に示すように、一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部110は、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107の車両上走行中心軌跡データPi(256sec毎)を一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107に順次読み込む(S1)。つまり、図20に示すように、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107には、256sec毎の車両上走行中心軌跡データPiが順次定義されることになる。
次に、一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部110は、パラメータ用データベース103から走行軌跡読込間隔Aai(1000mm)を読み込み、図20に示すように、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107の車両上走行中心軌跡データPi(P1、P2・・)上に走行軌跡読込間隔Aai(1000mm)を一定区間毎車両上走行中心位置QPiとして順次定義する(S3)。走行軌跡読込間隔Aaiは1000mmであるから一定区間毎車両上走行中心位置QPiの三次元位置はy座標を1000mmに相当する位置として求める。
次に、車両上走行中心軌跡データPi(P1、P2・・)上に一定区間毎車両上走行中心位置QPiの定義が終了かどうかを判断し、終了でない場合は処理をステップS3に戻す(S5)。
ステップS5で終了と判定した場合は、番号が若い方から一定区間毎車両上走行中心位置QPi(QQPi)を読み込む(S7)。
そして、この一定区間毎車両上走行中心位置QPiに車両上走行中心軌跡データPiが存在するかどうかを判断する(S9)。
車両上走行中心軌跡データPiが存在する場合は、一定区間毎車両上走行中心位置QPiにその車両上走行中心軌跡データPi(三次元位置及び姿勢θi等)を割り付ける(S11)。つまり、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(QPi、θi、時刻を含む)を得る。
次に、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107に定義された一定区間毎車両上走行中心位置QPiの番号が最後かどうかを判断する(S13)。
ステップS13において、一定区間毎車両上走行中心位置QPiの番号が最後ではないと判定した場合は、一定区間毎車両上走行中心位置QPiの番号を更新して処理をステップS7に戻す(S15)。
また、ステップS9において、一定区間毎車両上走行中心位置QPiの位置に車両上走行中心軌跡データPiが存在しないと判定した場合は、前回の一定区間毎車両上走行中心位置QPi−1と今回の一定区間毎車両上走行中心位置QPiとの間で、今回の一定区間毎車両上走行中心位置QPiに対して近傍となる車両上走行中心軌跡データPi(例えば3個程度前からのもの)の姿勢θiと位置とを読み込んで、今回の一定区間毎車両上走行中心位置QPiにおける姿勢θiと位置とを求めて、処理をステップS11に移す(S17)。
すなわち、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107には図21(b)に示すように一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiが定義されることになる。
図21(a)には、256sec毎の車両上走行中心軌跡データPiのデータ構造を示し、図21(b)には、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(QPi、θi)のデータ構造を示している。
図21(b)のQQP1(QP1)は図21(a)に示す車両上走行中心軌跡データP1が一定区間毎車両上走行中心位置QP1に存在した場合であり、車両上走行中心軌跡データP1の位置(x,y,z)と姿勢θi(ω1、φ1、κ1)が一定区間毎車両上走行中心位置QP1(x,y,z)と姿勢θi(ω1、φ1、κ1)P2・・)とになっている。
また、図21(b)のQP2は、QP2に車両上走行中心軌跡データPiが存在しない場合に、前回の一定区間毎車両上走行中心位置情報QQP1(QP1、θ1)と今回の一定区間毎車両上走行中心位置情報QQP2(QP2、θ2)との間のQQP2に対して近傍となる車両上走行中心軌跡データPi(例えば3個程度前からのもの)の姿勢θiを読み込んで、今回の一定区間毎車両上走行中心位置情報QQP2(一定区間毎車両上走行中心位置QP2はx20,Y20、z20であり、時刻はtq2)における姿勢θi((ω20、φ20、κ20)を求めて割り付けた場合を示している。
図22〜図25はレール抽出範囲設定部120、レール用点群取得部130、レールゲージコーナ抽出部140、三次元座標変換部148、次間隔コーナ初期位置設定部150の処理を説明するフローチャートである。但し、レール抽出範囲設定部120の処理は、右レールは左レールの処理と同様であるから左レールの処理を代表にして説明する。
レール抽出範囲設定部120の処理は図12等を用いて説明する。図22に示すように、レール抽出範囲設定部120は、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリ107の一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(QP1、QP2・・)の番号を順に指定する(S21)。
次に、この指定された一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの一定区間毎車両上走行中心位置情報QQP2(x,y,z)のz値からパラメータAiに含まれているGNSS高Adiを減算し、この位置を車両上GNSS直下地面位置Vai(x,y,z)として求める(S23)。
そして、この車両上GNSS直下地面位置Vaiのz値にパラメータAiに含まれている抽出オフセット高Aeiを加算した位置を仮軌間中心線位置VVbiとして求める(S25)。
そして、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(QPi、θi)と車両上GNSS直下地面位置Vaiと仮軌間中心線位置VVbiとを仮軌間中心線位置情報QVVbiとして仮軌間中心位置情報用メモリ127に記憶する(S27)。
そして、レール抽出範囲設定部120は、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPi(QPi、θi)が指定される毎に、この一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの一定区間毎車両上走行中心位置QPi(x,y,z)を図12に示すように、レール抽出範囲設定用メモリ125に定義する(S29)。
そして、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiが指定される毎に、この一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiに関連付けられている仮軌間中心線位置情報QVVbiを仮軌間中心位置情報用メモリ127から読み込んで、この仮軌間中心線位置情報QVVbiに含まれている仮軌間中心線位置VVbiを図12に示すように、レール抽出範囲設定用メモリ125に定義する(S30)。
そして、パラメータ用データベース103のパラメータAiに含まれている軌間Afiとレール頭頂幅Agiとを読み込み、仮軌間中心線位置VVbiを基準にして、軌間Afi(例えば1067mm)とレール頭頂幅Agi(例えば65mm)との合計を二等分した値を左幅Apaiとし、これを抽出オフセット高Aeiの高さでレール抽出範囲設定用メモリ125に定義する(S31)。
そして、この定義された位置を左レール頭部頂点位置Rai(右レール頭部頂点位置Rbi)とし、この左レール頭部頂点位置Rai(右レール頭部頂点位置Rbi)を中心にしてパラメータ用データベース103のレール抽出幅Aji、レール抽出高Akiとを定義して図15に示すように、レールゲージコーナを抽出するためのレール点群収集用ボックスRQBiの基準となる左側レール抽出範囲基準RHaをレール抽出範囲設定用メモリ125に定義(生成)する(S33)。
この左側レール抽出範囲基準RHaの四隅の頂点の三次元座標は、図13(a)に示すように、Ra1b、Ra1u、Ra2b、Ra2uとする。
そして、図23に示すように、レール抽出範囲設定部120は、レール抽出範囲設定用メモリ125に定義されている左側レール抽出範囲基準RHaを引き当てる(S41)。
次に、レール抽出範囲設定部120は、パラメータAiに含まれっている走行軌跡読込間隔Aai(1000mm)を読み込む(S43)。
そして、左側レール抽出範囲基準RHaの四隅(Ra1b、Ra1u、Ra2b、Ra2u)から走行軌跡読込間隔Aai(1000mm)の長さの線を引いて左レール点群収集用ボックスRaQBiをレール抽出範囲設定用メモリ125に定義(作成)する(S45)。
図13に示すように、左レール点群収集用ボックスRaQBiの各頂点(8点)の三次元座標(x,y,z)は、Ra1b、Ra1u、Ra2b、Ra2u、Ra3b、Ra3u、Ra4u、Ra4bとする。
すなわち、図26に示すように、仮軌間中心線位置VVbiと次ぎの仮軌間中心線位置VVbiとの間(1000mm毎)に、400mm×400mm×1000mmのレール点群収集用ボックスRQBi(左レール点群収集用ボックスRaQBi、右レール点群収集用ボックスRbQBi)を定義していることになる。但し、図26においては、で示している。
次に、レール用点群取得部130は、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの一定区間毎車両上走行中心位置QPi付加されている姿勢θi(κ、ω、φ)に基づいて図14に示すように左レール点群収集用ボックスRaQBi(RbQBi)を傾ける(S49)。
次に、レール用点群取得部130は、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aと右レール用レーザ点群取得用メモリ135bを三次元座標系(X−Y−Z)で定義し、左レール用レーザ点群取得用メモリ135a(左レール点群収集用ボックスRaQBi)をコピーする(S50)。
次に、レール用点群取得部130は、左レール用レーザ点群用データベース101から左レール点群収集用ボックスRaQBiの範囲に該当するレーザ点群LRi(x,y,z)を全て読み込んで、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aの左レール点群収集用ボックスRaQBiに取得(左レール用ボックス内レーザ点群LRaBi)する(S51)。
すなわち、図15及び図27(a)に示すように、レールのレーザ点群LRiが左レール用レーザ点群取得用メモリ135aの左レール点群収集用ボックスRaQBiに左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiとして収集されることになる。
つまり、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aには、図28に示すように左レール点群収集用ボックスRaQBiの番号と、左レール点群収集用ボックスRaQBiの8個の頂点(Ra1b、Ra1u、Ra2b、Ra2u、Ra3b、Ra3u、Ra4u、Ra4b)と、姿勢θi(κ、ω、φ)と、左レール用ボックス内レーザ点群LRaBi、時刻等が関連づけられて記憶されている。
次に、レール用点群取得部130は、左レール点群収集用ボックスRaQBiに左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiの個数をカウンタ(図示せず)で計数し、この計数値が例えば5個以上かどうかを判定する(S53)。
そして、レール用点群取得部130は、右レールに対して上記のステップS41〜ステップS53の右レールレーザ点群取得処理を行う(S54)。
そして、レール用点群取得部130はレールゲージコーナ抽出部140を起動させる(S55)。
レールゲージコーナ抽出部140は、図27(b)に示すように、左レール用レーザ点群二次元メモリ145aに左レール用レーザ点群取得用メモリ135aにおけるローカル座標系(X´−Y´−Z´)の二次元(X´−Z´)を定義する(S57)。
例えば、図15に示すように、左側レール抽出範囲基準RHaにおける左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiから内側レールゲージコーナ点に相当する左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiを決定し、これを基準にしてX´―Y´―Z´の三次元座標系を定義する。つまり、左レールの傾きに対応するローカル座標系を定義する。
そして、左レール用レーザ点群取得用メモリ135aに定義されている左レール点群収集用ボックスRaQBi内の左レール用ボックス内レーザ点群LRaBi(図27(a)参照)を、図27(b)に示すように、この左レール用レーザ点群二次元メモリ145aの二次元(X´−Z´)に全て投影変換(左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,´))する(S59)。
次に、図24に示すように、レールゲージコーナ抽出部140は、レール抽出範囲設定部120がレール抽出範囲設定用メモリ125に定義した一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QP1)かどうかを判断する(S61)。
ステップS61において、一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QP1)と判断した場合は、次間隔コーナ初期位置設定部150を起動させて上記の初回時の初期位置算出処理を行わせて、処理をステップS67に移す(S63)。
本実施の形態では一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QQP1)ではないとして説明する。
ステップS61において、次間隔コーナ初期位置設定部150が一定区間毎車両上走行中心位置情報QQPiの番号が初めの番号(QQP1)ではないと判断した場合は、次間隔コーナ初期位置設定部150が図27(c)及び図29(a)に示すようにレールゲージコーナ抽出部140のマッチング処理によって求められている前回の左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,y´:左レール断面形状)における左レールゲージコーナ二次元位置Rakci(前回の左レールICPソース点群初期位置SPaoi)を今回の左レールICPソース点群初期位置SPaoiとしてレールゲージコーナ抽出部140に保存(設定)して処理をステップS67に移す(S65)。
そして、レールゲージコーナ抽出部140は、設定されている今回の左レールICPソース点群初期位置SPaoi(前回のRakci)を読み込む(S67)。
次に、レールゲージコーナ抽出部140は、図27(c)及び図29(b)に示すように、この左レール用変換ICPソース点群SHRai(変換左レール基準断面形状)の左レール基準断面形状コーナ角位置である左レール用変換ソース点群コーナ角位置SHRakci(x´、y´)が今回の左レールICPソース点群初期位置SPaoi(前回の左レールゲージコーナ二次元位置Rakci)になるように二次元(X´―Y´)に定義する(S71)。
このとき、姿勢θiを用いて左レール用変換ICPソース点群SHRaiを回転させるのが好ましい。
そして、図27(c)及び図29(a)に示すように、レールゲージコーナ抽出部140は、二次元(X´−Z´)における左レール用変換ICPソース点群SHRai(x´,z´:変換左レール基準断面形状)と今回の左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,´;左レール断面形状)とをICPマッチング処理する(S73)。
そして、レールゲージコーナ抽出部140は、マッチング処理によって得られた今回の左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,´)の左レールゲージコーナ二次元位置Rakci(図27(d)参照)を次間隔コーナ初期位置設定部150に出力する(S75)。
次に、三次元座標変換部148は、左レールゲージコーナ二次元位置Rakciが得られる毎に、変換左レール基準断面形状である左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,´)を左レール用レーザ点群取得用メモリ135aの三次元座標系(X−Y−Z)に変換して、これに予め設定されているy値(500mm)を付加する(S79)。
そして、左レールゲージコーナ頂点用メモリ160aにファイリング(左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z))する(S81)。
すなわち、左レールゲージコーナ頂点用メモリ160aには、図30に示すように、左レール点群収集用ボックスRaQBiの番号と、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)とがファイリングされる。
次に、軌間中心位置算出部190は、右レールゲージコーナ頂点用メモリ160bに、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,z)が記憶されたかどうかを判定する(S83)。
ステップS83で右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,z)が記憶されたと判定した場合は、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,z)と右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,z)とを二等分する位置を真の軌間中心線位置Vbiとして求める(S85)。
そして、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,z)と右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,z)と軌間中心線位置Vbiとを関連付けて線路軌跡用蓄積メモリ185(図31参照)に記憶する(S88)。
そして、図25に示すように、ステップS67〜ステップS88の右レール処理を行う(S89)。次にQQPiを読み込み(S91)、このQQPiが最後かどうかを判定する(S93)。
最後ではない場合は、QQpiを次に更新して処理をステップS41に戻す(S95)。
従って、Qiの全ての区間に渡って、レールゲージコーナ三次元位置Rskci(x,y,z)と軌間中心線位置Vbiとが精度よく得られることになる。
次にレールゲージコーナ位置蓄積部180の処理を説明する。
レールゲージコーナ位置蓄積部180は、レールゲージコーナ頂点用メモリ160(160a、160b)の左レールゲージコーナ三次元位置Raskciと、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciが記憶される毎に、これを線路軌跡用蓄積メモリ185に記憶する。
すなわち、図31に示すように、線路軌跡用蓄積メモリ185には左レール点群収集用ボックスRaQBiの番号と、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x、y、z)と、右レール点群収集用ボックスRbQBiの番号と、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x、y、z)と軌間中心線位置Vbiとが記憶されることになる。
次に、軌跡表示部195の処理を図32を用いて説明する。図32に示すように、軌跡表示部195は、レール用レーザ点群用データベース101のレーザ点群LRiを読み込んで、これを画面座標に変換(図33参照)して画面に表示する(S101)。
次に、入力され開始点Startと終了点Endとを読み込む(S103)。そして、この開始点Startに相当する185の左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x、y、z)と右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x、y、z)と軌間中心線位置Vbiとを読み込み、これを画面座標に変換する(S105)。
次に、これらを軌跡表示用レイヤに定義する(S109)。
そして、これらを青色で表示させる(S111)。次に終了点Endかどうかを判断する(S113)。
終了点Endでないと判定した場合は、次の左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x、y、z)、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x、y、z)及び仮軌間中心線位置VVbiに更新して処理をステップS109に戻す(S115)。
すなわち、画面には図34に示すように、軌間中心位置線Qiと左レーゲージコーナ軌跡Rar、右レーゲージコーナ軌跡Rbrが表示される。また、レール軌跡のみの表示指示の場合は図35に表示される。
(各種一例)
以下に上記の各処理によって得られた画面例を図36〜図40を用いて説明する。これらの図には、レール上のレーザ点群を示して説明する。
図36はRが360mの急曲線のレールの画面例であり、抽出精度は良好である。
図37は踏切(直線)を示し、踏切のレールの隣の板と誤ることなく、レール上の軌跡が得られている。
図38は雑草がある線路を示している。図38に示すように、雑草があってもレールと雑草とを区別してレールが精度良く検出されて表示軌跡として表示されている。
図39は片開き分岐器がある線路の画面の一例であり、本線のレールと他の線路のレールとを区別して表示できている。
図40は乗り越し分岐器がある線路の画面であり、この場合も本線のレールと他の線路のレールとを区別して表示できている。
なお、上記実施の形態では、レール抽出範囲設定用メモリ125、レール点群取得用メモリ135を別々にして説明したが、これらは1個のメモリで構成しても構わない。
また、上記の実施の形態においては、ICPマッチング処理を用いて説明したがマッチングはテンプレートマッチング等の他の処理を利用しても構わない。
さらに、上記実施の形態では、レールゲージコーナ頂点三次元位置RSkci(x,y,z)のy´値又はy´´を奥行500mmに相当する位置としたが、ボックス内の任意の位置であっても構わない(1000mm以内)。
101 レール用レーザ点群用データベース
102 車両上走行軌跡用データベース
103 パラメータ用データベース
104a 左レール用基準レール断面形状用データベース
104b 右レール用基準レール断面形状用データベース
110 一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部
107 一定区間毎車両上走行中心軌跡定義用
120 レール抽出範囲設定部
125 レール抽出範囲設定用メモリ
127 仮軌間中心位置情報用メモリ
130 レール用点群取得部
145a 左レール用レーザ点群二次元メモリ
145b 右レール用レーザ点群二次元メモリ
140 レールゲージコーナ抽出部
150 次間隔コーナ初期情報設定部
160a 左レールゲージコーナ頂点用メモリ
160b 右レールゲージコーナ頂点用メモリ
180 レールゲージコーナ位置蓄積部
190 軌間中心位置算出部
195 軌跡表示部

Claims (12)

  1. 線路を走行する車両にGNSS受信機を配置し、前記線路を含む測定対象範囲をスキャニング可能に高密度レーザスキャナを配置し、前記車両に慣性航法装置を設けて、前記高密度レーザスキャナからスキャニングしながら得られた高密度のレーザ点群LRi、前記GNSS受信機の位置及び前記慣性航法装置が取得した前記車両の姿勢(θi)を用いて前記線路の線路軌跡を求めるレーザ点群を用いた線路軌跡作成システムであって、
    前記線路の直線と見なせる一定区間毎に、左レールを含むように定義された左レール点群収集用ボックス(RaQBi及び右レールを含むように定義された右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶され、これらに記憶されたレーザ点群(LRi)を左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)、右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)として収納した三次元メモリと、
    前記線路の左レール基準断面形状、右レール基準断面形状を座標データで記憶した基準レール断面形状用データベースと、レール用レーザ点群二次元メモリを備え、さらに、レールゲージコーナ抽出部を備え、
    前記レールゲージコーナ抽出部は、
    前記三次元メモリに前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)、右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶される毎に、各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)、を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義する手段と、
    前記二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)の定義に伴って、前記三次元メモリの前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)及び右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に投影変換して左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))と右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))を得る手段と、
    前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に、前記基準レール断面形状用データベースの前記左レール基準断面形状及び右レール基準断面形状を読み込む手段と、
    前記左レール基準断面形状と前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))とマッチングを行って左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))における左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci(x´´,z´´))を得る手段と、
    前記右レール基準断面形状と前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))とマッチングを行って右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))における右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci(x´´,z´´))を得る手段とを備え、さらに、
    三次元座標変換部と、線路軌跡用蓄積メモリと、軌間中心位置算出部とを備え、
    前記三次元座標変換部は
    前記左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci(x´,z´))と右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci(x´´,z´´))とを前記三次元メモリの三次元座標系に変換する手段と、
    この変換座標に前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)又は右レール点群収集用ボックス(RbQBi)内の任意のy値を付加して、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))を求める手段とを備え、
    前記軌間中心位置算出部は、
    前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))と前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))との間を軌間(Afi)として求める手段と、
    前記軌間(Afi)を二等分する位置を軌間中心線位置(Vbi)として求め、この軌間中心線位置(Vbi)が得られる毎に、これを前記線路軌跡用蓄積メモリに記憶して軌間中心位置線(Qi)を得る手段とを有することを特徴とするレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム。
  2. さらに、レールゲージコーナ位置蓄積部を備え、
    前記レールゲージコーナ位置蓄積部は、
    前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)が求められる毎に、これを前記軌間中心線位置(Vbi)に関連付けて前記線路軌跡用蓄積メモリに記憶する手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム。
  3. さらに、レールゲージコーナ抽出部は、
    前記三次元メモリに定義されている前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左側レール抽出範囲基準(RHa)における左レールのゲージコーナに相当する位置を原点とした左レール用ローカル座標系を前記三次元メモリの三次元座標系上に定義する手段と、
    前記三次元メモリに定義されている前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右側レール抽出範囲基準(RHb)における右レールのレールゲージコーナに相当する位置を原点とした右レール用ローカル座標系を前記三次元メモリの三次元座標系上に定義する手段と、
    前記左レール用ローカル座標系の二次元(X´―Z´)、前記レール用ローカル座標系の二次元(X´´―Z´´)を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義する手段とで前記各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)を得る手段と、
    該当のローカル座標系に該当の前記左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)又は前記右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を全て読み込む手段と、
    該当のローカル座標系でこれを定義して前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))、前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))を得る手段とを備えていることを特徴とする請求項記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム。
  4. さらに、軌跡表示部を備え、
    前記軌跡表示部は、前記線路軌跡用蓄積メモリの左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)又は前記軌間中心線位置(Vbi)若しくは全てを読み込む手段と、
    これらを表示部の画面の画面座標に変換して、左レーゲージコーナ軌跡(Rar)、右レーゲージコーナ軌跡(Rbr)又は前記軌間中心位置線(Qi)として、若しくはこれらを線路軌跡として表示させる手段と
    を有することを特徴とする請求項2記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム。
  5. さらに、前記レールゲージコーナ抽出部は、
    前記左レール基準断面形状の左レール基準断面形状コーナ角位置(SHRbkci)が設定されている左レール点群初期位置(SPaoi)になるように前記レール用レーザ点群二次元メモリの二次元(X´―Z´)に定義して前記マッチングを実行させる手段と、
    前記右レール基準断面形状の右レール基準断面形状コーナ角位置(SHRbkci)が設定されている右レール点群初期位置(SPboi)になるように前記レール用レーザ点群二次元メモリの二次元(X´´―Z´´)に定義して前記マッチングを実行させる手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム。
  6. 前記GNSS受信機が取得したGNSS位置を車両上走行中心位置とし、この車両上走行中心位置と前記慣性航法装置が取得した前記姿勢(θi)との組を車両上走行中心軌跡データ(Pi)として記憶した車両上走行軌跡用データベースと、
    前記レーザ点群(LRi)を記憶したレーザ点群用データベースと、
    前記線路を直線と見なせる一定区間を走行軌跡読込間隔(Aai)とし、この走行軌跡読込間隔(Aai)と前記GNSS受信機のGNSS高(Adi)と軌間(Afi)とレール頭頂幅(Agi)とレール高(H)である抽出オフセット高(Aei)含むパラメータ(Ai)を記憶したパラメータ用データベースと、一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリと、仮軌間中心位置情報用メモリとを備え、
    さらに、一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部と、レール抽出範囲設定部と、レーザ点群取得部とを備え、
    前記一定区間毎車両上走行中心軌跡作成部は、
    前記車両上走行中心軌跡データ(Pi)から前記走行軌跡読込間隔(Aai)に相当する位置に前記車両上走行中心軌跡データ(Pi)が存在するかどうかを判断する手段と、
    存在する場合は、その車両上走行中心軌跡データ(Pi)を一定区間毎車両上走行中心位置情報(QQPi)として前記一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリに記憶する手段と、
    存在しない場合は、前記車両上走行中心軌跡データ(Pi)の前記走行軌跡読込間隔(Aai)に相当する位置の前後数個の一定区間毎車両上走行中心位置情報(QQPi)の姿勢(θi)に基づいて、この位置における姿勢(θi)を求め、この位置と求めた姿勢(θi)とを前記一定区間毎車両上走行中心位置情報(QQPi)として前記一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリに記憶する手段とを備え、
    前記レール抽出範囲設定部は、
    前記一定区間毎車両上走行中心軌跡用メモリの前記一定区間毎車両上走行中心位置情報(QQPi)に含まれている位置のz値から前記GNSS高(Adi)を減算した位置を車両上GNSS直下地面位置(Vai)として求める手段と、
    前記車両上GNSS直下地面位置(Vai)のz値に前記抽出オフセット高(Aei)を加算した位置を仮軌間中心線位置(VVbi)として求める手段と、
    前記一定区間毎車両上走行中心位置情報(QQPi)と前記車両上GNSS直下地面位置(Vai)と仮軌間中心線位置(VVbi)とを仮軌間中心線位置情報(QVVbi)として前記仮軌間中心位置情報用メモリに記憶する手段と、
    前記仮軌間中心位置情報用メモリの仮軌間中心線位置情報(QVVbi)毎に、この仮軌間中心線位置情報(QVVbi)の仮軌間中心線位置(VVbi)と前記パラメータ(Ai)に含まれている軌間(Afi)と抽出オフセット高(Aei)とレール頭頂幅(Agi)とに基づいて左レール頭部頂点位置(Rai)と右レール頭部頂点位置(Rbi)とからなるレール頭部頂点位置(Ri)を求めて前記三次元メモリに定義する手段と、
    前記レール頭部頂点位置(Ri)が定義される毎に、このレール頭部頂点位置(Ri)を基準にして前記パラメータ(Ai)に含まれているレール抽出幅(Aji)、レール抽出高(Aki)、レール抽出奥行(Ami)の前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)及び前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)をレールにおけるレーザ点群(LRi)の抽出範囲として前記三次元メモリに生成する手段と、
    前記定義された前記仮軌間中心線位置情報(QVVbi)に含まれている前記姿勢(θi)で前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)及び前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)を傾斜させる手段とを備え、
    前記レーザ点群取得部は、
    前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)が定義される毎に、前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)内の範囲に該当する前記レーザ点群(LRi)を前記左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)として読み込む手段と、
    前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が定義される毎に、前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)内の範囲に該当する前記レーザ点群(LRi)を前記右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)として読み込む手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成システム。
  7. 線路を走行する車両にGNSS受信機を配置し、前記線路を含む測定対象範囲をスキャニング可能に高密度レーザスキャナを配置し、前記車両に慣性航法装置を設けて、前記高密度レーザスキャナからスキャニングしながら得られた高密度のレーザ点群(LRi)、前記GNSS受信機の位置及び前記慣性航法装置が取得した前記車両の姿勢(θi)を用いて前記線路の線路軌跡を求めるレーザ点群を用いた線路軌跡作成方法であって、
    前記線路を直線と見なせる一定区間毎に、左レールを含むように定義された左レール点群収集用ボックス(RaQBi)及び右レールを含むように定義された右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶され、これらに記憶されたレーザ点群(LRi)を左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)、右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)として収納した三次元メモリと、
    前記線路の左レール断面基準形状、右レール基準断面形状を座標データで記憶した基準レール断面形状用データベースと、レール用レーザ点群二次元メモリを用意し、
    コンピュータが、
    前記三次元メモリに前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)、右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶される毎に、各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)、を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義するステップと、
    前記二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)の定義に伴って、前記三次元メモリの前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)及び右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に投影変換して左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))と右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))を得るステップと、
    前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に、前記基準レール断面形状用データベースの前記左レール断面基準形状及び右レール基準断面形状を読み込むステップと、
    前記左レール断面基準形状と前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))とマッチングを行って左レール断面形状(LRaHBi(x´,´))における左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci)を得るステップと、
    前記右レール基準断面形状と前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))とマッチングを行って右レール断面形状(LRbHBi(x´´,´´))における右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci)を得るステップと、
    前記左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci(x´,z´))と右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci(x´´,z´´))とを前記三次元メモリの三次元座標系に変換するステップと、
    この変換座標に前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)又は右レール点群収集用ボックス(RbQBi)内の任意のy値を付加して、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))を求めるステップとを行い、さらに、
    前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))と前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))との間を軌間(Afi)として求めるステップと、
    前記軌間(Afi)を二等分する位置を軌間中心線位置(Vbi)として求め、この軌間中心線位置(Vbi)が求める毎に、これを線路軌跡用蓄積メモリに記憶して軌間中心位置線(Qi)を得るステップとを行うことを特徴とするレーザ点群を用いた線路軌跡作成方法。
  8. さらに、
    前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)が求められる毎に、これを前記軌間中心線位置(Vbi)に関連付けて前記線路軌跡用蓄積メモリに記憶するステップと
    を行うことを特徴とする請求項7記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成方法。
  9. さらに、
    前記三次元メモリに定義されている前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左側レール抽出範囲基準(RHa)における左レールのゲージコーナに相当する位置を原点とした左レール用ローカル座標系を前記三次元メモリの三次元座標系上に定義するステップと、
    前記三次元メモリに定義されている前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右側レール抽出範囲基準(RHb)における右レールのレールゲージコーナに相当する位置を原点とした右レール用ローカル座標系を前記三次元メモリの三次元座標系上に定義するステップと、
    前記左レール用ローカル座標系の二次元(X´―Z´)、前記右レール用ローカル座標系の二次元(X´´―Z´´)を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義するステップとで前記各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)を得るステップと、
    該当のローカル座標系に該当の前記左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)又は前記右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を全て読み込むステップと、
    該当のローカル座標系でこれを定義して前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))、前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))を得るステップとを行うことを特徴とする請求項7記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成方法。
  10. 線路を走行する車両にGNSS受信機を配置し、前記線路を含む測定対象範囲をスキャニング可能に高密度レーザスキャナを配置し、前記車両に慣性航法装置を設けて、前記高密度レーザスキャナからスキャニングしながら得られた高密度のレーザ点群(LRi)、前記GNSS受信機の位置及び前記慣性航法装置が取得した前記車両の姿勢(θi)を用いて前記線路の線路軌跡を求めるレーザ点群を用いた線路軌跡作成プログラムであって、
    前記線路の直線と見なせる一定区間毎に、左レールを含むように定義された左レール点群収集用ボックス(RaQBi)及び右レールを含むように定義された右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶され、これらに記憶されたレーザ点群(LRi)を左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)、右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)として収納した三次元メモリと、
    前記線路の左レール断面基準形状、右レール基準断面形状を座標データで記憶した基準レール断面形状用データベースと、レール用レーザ点群二次元メモリとを用いて、
    コンピュータに、
    前記三次元メモリに前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)、右レール点群収集用ボックス(RbQBi)が記憶される毎に、各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)、を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義する手段、
    前記二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)の定義に伴って、前記三次元メモリの前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)及び右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に投影変換して左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))と右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))とを得る手段、
    前記レール用レーザ点群二次元メモリの該当の二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)に、前記基準レール断面形状用データベースの前記左レール断面基準形状及び右レール基準断面形状を読み込む手段、
    前記左レール断面基準形状と前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))とマッチングを行って左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))における左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci)を得る手段、
    前記右レール基準断面形状と前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))とマッチングを行って右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))における右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci)を得る手段、
    前記左レールゲージコーナ二次元位置(Rakci(x´,z´))と右レールゲージコーナ二次元位置(Rbkci(x´´,z´´))とを前記三次元メモリの三次元座標系に変換する手段、
    この変換座標に前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)又は右レール点群収集用ボックス(RbQBi)内の任意のy値を付加して、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))を求める手段、
    前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci(x,y,z))と前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci(x,y,z))との間を軌間(Afi)として求める手段、
    前記軌間(Afi)を二等分する位置を軌間中心線位置(Vbi)として求め、この軌間中心線位置(Vbi)が求める毎に、これを線路軌跡用蓄積メモリに記憶して軌間中心位置線(Qi)を得る手段
    としての機能を実行させるためのレーザ点群を用いた線路軌跡作成プログラム。
  11. 前記コンピュータに、
    前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)及び右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)が求められる毎に、これを前記軌間中心線位置(Vbi)に関連付けて前記線路軌跡用蓄積メモリに記憶する手段
    を実行させるための請求項10記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成プログラム。
  12. コンピュータに、さらに、
    前記三次元メモリに定義されている前記左レール点群収集用ボックス(RaQBi)の左側レール抽出範囲基準(RHa)における左レールのゲージコーナに相当する位置を原点とした左レール用ローカル座標系を前記三次元メモリの三次元座標系上に定義する手段、
    前記三次元メモリに定義されている前記右レール点群収集用ボックス(RbQBi)の右側レール抽出範囲基準(RHb)における右レールのレールゲージコーナに相当する位置を原点とした右レール用ローカル座標系を前記三次元メモリの三次元座標系上に定義する手段、
    前記左レール用ローカル座標系の二次元(X´―Z´)、前記右レール用ローカル座標系の二次元(X´´―Z´´)を前記レール用レーザ点群二次元メモリに定義して前記各々のボックスの二次元(X´−Z´、X´´−Z´´)を得る手段、
    該当のローカル座標系に該当の前記左レール用ボックス内レーザ点群(LRaBi)又は前記右レール用ボックス内レーザ点群(LRbBi)を全て読み込む手段、
    該当のローカル座標系でこれを定義して前記左レール断面形状(LRaHBi(x´,z´))、前記右レール断面形状(LRbHBi(x´´,z´´))を得る手段、
    としての機能を実行させるための請求項10記載のレーザ点群を用いた線路軌跡作成プログラム。
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