JP6301660B2 - 圧着端子、圧着端子付き電線およびワイヤハーネス - Google Patents
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Description
膨出部分は、連結部の一部を膨出していれば、1つだけを形成するに限らず、複数形成してもよい。
この発明の膨出部分は、曲げや捩じれなどに対する耐性を連結部に付与して強度を高める。
また、溶接部が、圧着部の止水性を向上させる。
この発明により、隅角輪郭線が、曲げや捩じれなどに対する耐性を向上させる。
この発明により、たとえば、端子幅方向における圧着端子の両側端部を結ぶV字状、円弧状、U字状、または曲線状である溶接部が、連結部に加わる負荷を多方向に分散させて、連結部が端子幅方向に沿って折れることを防止する。
この発明により、連結部の曲げや捩じれに対する耐性と止水性とに優れた圧着端子で圧着端子付き電線を構成することができる。圧着端子付き電線を構成する圧着端子は、優れた止水性を有することにより、電線と圧着部との間に水が浸入して腐食することがないため、電気的接続性に優れている。
この発明により、連結部の曲げや捩じれに対する耐性と止水性に優れた圧着端子でワイヤハーネスを構成することができる。ワイヤハーネスを構成する圧着端子は、優れた耐性を有する連結部によって、たとえば、コネクタ同士の着脱に伴う相手側端子との着脱する際の振動や負荷、またはエンジンの振動や自動車の走行時の振動などで電線が揺動する際の付加などに耐え得る。
図1は、斜視方向からの圧着端子付き電線1を示し、図2は、斜視方向からの被覆電線10と雌型圧着端子20とを示し、図3は、端子長手方向に沿った雌型圧着端子20の中央の縦断面図を示し、図4は、斜視方向からのワイヤハーネス1Aを示し、図5は、封止部分23aを形成する様子をあらわす縦断面図を示している。図6から図13は、他の実施形態における連結部23部周辺の平面図と、封止部分23aにおける端子長手方向の中央で端子幅方向に沿って切断した断面図を示している。
導体圧着部分21aの内径を、導体先端部11aの外径よりもわずかに大きく形成するとともに、被覆圧着部分21bの内径を、被覆先端部12aの外径よりもわずかに大きく形成している。つまり、圧着部21は、導体圧着部分21aと被覆圧着部分21bが段差状になるように形成されている。
本実施例における溶接個所23cは、端子幅方向における中央の接続部22側を頂点し、端子幅方向における封止部分23aの両端を結ぶV字状である。
溶接個所23cは、図示しないファイバーレーザ溶接装置によって端子板厚方向上側から、重合された端子基材の隙間を塞ぐように、内面を一体にファイバーレーザ溶接する箇所である。
まず、雌型圧着端子20を平面展開した形状に打ち抜いた端子基材を曲げて、雌型圧着端子20を形成する。
端子基材を曲げて各部を形成した雌型圧着端子20の圧着部21は、対向端部同士をファイバーレーザ溶接装置によってファイバーレーザ溶接する。
この際に用いる金型30は、上型31と下型32を、封止部分23bの上下方向に対向配置して構成している。
下型32のプレス面には、円形の凸部32aを形成しており、該凸部32aの周囲に、断面形状において屈曲する隅部輪郭線32bが形成されている。
封止部分23aを形成した連結部23は、封止部分23aをファイバーレーザ溶接装置によってファイバーレーザ溶接して、上述するようなV字状の溶接個所23cが封止部分23aに形成される。
圧着接続した導体圧着部分21aは、図1に示すように、内部で圧着された導体先端部11aとともに断面U字状に圧着されているが、他の形状でもよい。
連結部23に、該連結部23の一部を端子板厚方向に膨出させた膨出部分23bを備えたことにより、雌型圧着端子20は、連結部23における封止部分23aの曲げや捩じれなどに対する耐性を封止部分23aに付与して、連結部23の強度を高めることができる。
この発明の電線は、実施形態の被覆電線10に対応し、
以下同様に、
圧着端子は、雌型圧着端子20に対応し、
封止部は、封止部分23aに対応し、
溶接部は、溶接個所23cに対応し、
コネクタハウジングは、コネクタ25に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
導体11は、複数の素線11bを撚って構成した撚り線でもよく、また、複数の素線11bで構成するだけに限らず単線でもよいし、アルミニウム系と銅系の素線を引き揃えた異種混合導体でもよい。
端子基材は、銅や銅合金製の端子基材に限らず、導電性を有する他の材料で形成した端子基材でもよい。
封止部分23bは、偏平状に重合する端子基材をそれぞれ端子板厚方向に対向する方向に膨らませて、封止部分23bの内部のみに空間を有するものでもよい。
1A…ワイヤハーネス
10…被覆電線
10a…電線先端部
11…導体
11a…導体先端部
12…絶縁被覆
12a…被覆先端部
20…雌型圧着端子
21…圧着部
21a…導体圧着部分
21b…被覆圧着部分
22…接続部
23…連結部
23a…封止部分
23b…膨出部分
23c…溶接個所
23d…隅角輪郭線
25…コネクタ
25a…キャビティ
30…金型
31…上型
31a…凹部
31b…角部輪郭線
32…下型
32a…凸部
32b…隅部輪郭線
Claims (5)
- 電線と圧着接続する圧着部と、接続相手と電気的接続する接続部とを連結する連結部を備えた圧着端子であって、
前記連結部に、該連結部の一部を端子板厚方向に膨出させた膨出部分が備えられ、
前記圧着部が筒状であるとともに、前記連結部の前記圧着部側の端部に前記圧着部を封止する封止部が形成され、
前記封止部に、該封止部の内面を一体化するとともに、端子幅方向の一端側から他端側に向けて延びる溶接部が形成され、
前記溶接部は、一部が前記膨出部分を通るように、又は、一部が前記膨出部分の近傍に沿うよう形成された
圧着端子。 - 前記膨出部分の周囲に、断面形状において屈曲する隅角輪郭線を有した
請求項1に記載の圧着端子。 - 前記溶接部が、端子幅方向と交差する方向に延びる線を有する
請求項1又は請求項2に記載の圧着端子。 - 請求項1から3のうちいずれか一項に記載の圧着端子と前記電線とを圧着接続した
圧着端子付き電線。 - 請求項4に記載の圧着端子付き電線における前記圧着端子をコネクタハウジング内に挿嵌した
ワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014007323A JP6301660B2 (ja) | 2014-01-18 | 2014-01-18 | 圧着端子、圧着端子付き電線およびワイヤハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014007323A JP6301660B2 (ja) | 2014-01-18 | 2014-01-18 | 圧着端子、圧着端子付き電線およびワイヤハーネス |
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JP2015135778A JP2015135778A (ja) | 2015-07-27 |
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ID=53767493
Family Applications (1)
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JP2014007323A Active JP6301660B2 (ja) | 2014-01-18 | 2014-01-18 | 圧着端子、圧着端子付き電線およびワイヤハーネス |
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EP2871718B1 (en) * | 2012-07-09 | 2020-09-02 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Pressure-fixing terminal, connecting structure and connector |
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2014
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