JP2017168398A - 端子付電線及びその製造方法 - Google Patents

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宏介 蓮井
Kosuke Hasui
宏介 蓮井
博 須藤
Hiroshi Sudo
博 須藤
茂雄 松藤
Shigeo Matsufuji
茂雄 松藤
勇人 青井
Isato Aoi
勇人 青井
幸康 坂本
Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
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Abstract

【課題】アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線を含む第1電線と、第2電線とを、端子で圧着接続する際に、その接続信頼姓を向上させることを目的とする。【解決手段】アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線23の集合体である第1芯線22と、第1芯線22の周囲を覆う第1被覆24とを含み、第1芯線22の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部22aが形成されると共に、第1芯線露出部22aの少なくとも一部で複数の第1素線23同士が接合されている第1電線20と、第1素線23とは異種金属により形成された第2芯線32と、第2芯線32の周囲を覆う第2被覆34とを含み、第2芯線32の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部32aが形成されている第2電線30と、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに圧着された端子40とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、複数の電線を、端子で圧着接続する技術に関する。
特許文献1は、銅電線とアルミニウム電線とが少なくとも一部が重ねられて配置されて、接続部材によって圧着されており、前記接続部材は、圧縮量の異なる多段で構成されている銅電線とアルミニウム電線との接続構造を開示している。
特開2015−133286号公報
しかしながら、アルミニウム電線を構成する素線の表面には、強固な酸化皮膜が形成されている。このため、特許文献1に開示の技術においても、アルミニウム電線を構成する素線同士の接続がその表面の酸化皮膜によって妨げられ、結果として、銅電線とアルミニウム電線との接続信頼性を確保することが困難となる。
そこで、本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線を含む第1電線と、前記第1素線とは異種金属で形成された第2芯線とを含む第2電線とを、端子で圧着接続する際に、その接続信頼姓を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る端子付電線は、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成されると共に、前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士が接合されている第1電線と、前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線と、前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とが圧着された端子とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る端子付電線であって、記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士は超音波接合されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る端子付電線であって、前記第1芯線露出部の少なくとも一部に、その形成材料の表面に形成される酸化皮膜の硬度よりも前記第2芯線露出部の表面の硬度に近い硬度を示す被膜が形成されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記第1芯線露出部の少なくとも一部に、前記第2芯線露出部の表面を構成する金属成分を含む被膜が形成されているものである。
第5の態様は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記端子の内側の表面が凹凸形状に形成されているものである。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記第2芯線は、銅又は銅合金により形成されているものである。
上記課題を解決するため、第7の態様に係る端子付電線の製造方法は、(a)アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成された第1電線を準備する工程と、(b)前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士を接合する工程と、(c)前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線を準備する工程と、(d)前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とに端子を圧着する工程とを備える。
第1から第7の態様によると、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線は、第1芯線露出部の少なくとも一部で接合されている。このため、第1素線の表面に形成されていた酸化皮膜の影響をなるべく抑制して第1素線同士を良好に接続することができる。このように、第1素線同士が接合された部分を含む第1芯線露出部と、第2芯線露出部とに端子を圧着するため、第1電線の第1芯線と第2電線の第2芯線との接続信頼姓を向上させることができる。
第2の態様によると、第1素線同士を超音波接合によって簡易に接合できる。
第3の態様によると、前記第1芯線露出部の少なくとも一部に、その形成材料の表面に形成される酸化皮膜の硬度よりも前記第2芯線露出部の表面の硬度に近い硬度を示す被膜が形成されているため、第1芯線露出部と第2芯線露出部とに端子を圧着すると、第1芯線露出部と第2芯線露出部とが凝着し易くなり、両者間の接続信頼姓を向上させることができる。
第4の態様によると、第1芯線露出部の少なくとも一部に、第2芯線露出部の表面を構成する金属成分を含む被膜が形成されているため、同じ金属の親和性により、第1芯線露出部と第2芯線露出部とが凝着し易くなり、両者間の接続信頼姓を向上させることができる。
第5の態様によると、凹凸形状によって、第1芯線露出部の酸化皮膜等を破壊することができ、第1芯線露出部と端子との接続信頼性を向上させることができる。
第7の態様によると、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線は、第1芯線露出部の少なくとも一部で接合されている。このため、第1素線の表面に形成されていた酸化皮膜の影響をなるべく抑制して第1素線同士を良好に接続することができる。そして、第1素線同士が接合された部分を含む第1芯線露出部と、第2芯線露出部とに端子を圧着するため、第1電線の第1芯線と第2電線の第2芯線との接続信頼姓を向上させることができる。
実施形態に係る端子付電線を示す概略斜視図である。 図1のII−II線における概略断面図である。 圧着前の端子を示す概略斜視図である。 比較例に係る端子付電線を示す概略斜視図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 変形例に係る端子付電線を示す概略平面図である。 他の変形例に係る端子付電線を示す概略平面図である。
以下、実施形態に係る端子付電線及びその製造方法について説明する。図1は端子付電線10を示す概略斜視図であり、図2は図1のII−II線における概略断面図である。
<端子付電線について>
端子付電線10は、第1電線20と、第2電線30と、端子40とを備える。
第1電線20は、第1芯線22と、第1被覆24とを備える。
第1芯線22は、複数の第1素線23の集合体により構成されている。通常、第1芯線22は、複数の第1素線23を撚り合せた撚り合せ線である。複数の第1素線23は、撚り合わされていなくてもよい。第1素線23は、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成された線状部材である。
第1被覆24は、第1芯線22の周囲を覆う絶縁性の部分である。第1被覆24は、例えば、樹脂等の絶縁材料を第1芯線22の周囲に押出被覆することによって形成される。
第1電線20の延在方向の一部、ここでは、第1電線20の端部で、第1被覆24が除去されており、この部分に、上記第1芯線22が露出した第1芯線露出部22aが形成されている。第1芯線露出部22aの少なくとも一部、ここでは、第1芯線露出部22aの先端寄りの部分で、複数の第1素線23同士が接合されている。第1素線23同士の接合は、超音波接合に行うことが好ましい。第1素線23同士の接合は、その他、抵抗溶接、半田付けにより行われていてもよい。
また、第1芯線露出部22aの少なくとも一部に第1被膜22bが形成されている。この第1被膜22bについては、後に詳述する。
第2電線30は、第2芯線32と、第2被覆34とを備える。
第2芯線32は、複数の第2素線33の集合体により構成されている。通常、第2芯線32は、複数の第2素線33を撚り合せた撚り合せ線である。複数の第2素線33は、撚り合わされていなくてもよい。第2素線33は、第1素線23とは異種金属により形成された線状部材である。なお、ここで、2つの金属が異種金属であるとは、当該2つの金属に含まれる主成分の金属が異なる場合をいう。従って、第1素線23及び第2素線33の少なくとも一方が合金で形成されている場合を想定すると、第1素線23を形成する金属と、第2素線33を形成する金属との間で、主成分以外に添加された金属が共通していても、両者は異種金属である。ここでは、第2素線33は、銅又は銅合金により形成されている。なお、第2素線は、複数の素線の集合体である必要は無く、単芯線によって構成されていてもよい。
第2被覆34は、第2芯線32の周囲を覆う絶縁性の部分である。第2被覆34は、例えば、樹脂等の絶縁材料を第2芯線32の周囲に押出被覆することによって形成される。
第2電線30の延在方向の一部、ここでは、第2電線30の端部で、第2被覆34が除去されており、この部分に、上記第2芯線32が露出した第2芯線露出部32aが形成されている。
また、第2芯線露出部32aの少なくとも一部に第2被膜32b形成されている。この第2被膜32bについては、後に詳述する。
端子40は、金属等によって形成された部材であり、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが束ねられた状態で、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに圧着されている。
より具体的には、端子40は、図3に示すように、金属板を適宜打抜き屈曲加工等することにより形成された部材であり、底部42とその底部42の両側部に設けられた一対の圧着片44とを備えている。端子40を構成する金属板は、例えば、銅又は銅合金により形成される。端子40の表面には、錫メッキ等のメッキが形成される場合がある。
底部42は、湾曲した方形板状に形成されている。一対の圧着片44は、底部42の両側部から底部42の一方主面側に延出する方形板状に形成されている。そして、底部42上に第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aを配設した状態で、一対の圧着片44を内向きに塑性変形させると、底部42と一対の圧着片44との間で第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが圧着状態で保持される。また、端子40の延在方向において複数箇所で、圧縮量を変更してもよい。
また、端子40の内側の表面は凹凸形状が形成されている。凹凸形状は、端子40の内側の表面の一部が凹み、他の部分が相対的に凸形状をなしている場合、及び、端子40の内側の表面の一部が凸形状をなし、他の部分が相対的に凹んでいる場合を含む。ここでは、一対の圧着片44の内向き面に、その底部42から圧着片44の外側縁部に向う溝状の凹部46が形成されている。端子の内側の表面に形成された凹凸形状は、その他、網目状又は網点状の凸部又は凹部が形成された構成等であってもよい。端子40の内側の表面に形成された凹凸形状は、セレーションと呼ばれることもある。
ここで、複数の第1素線23同士を接合する意義、第1被膜22b、第2被膜32b及び凹部46の意義を明らかにするため、図4に示す比較例に係る端子付電線110を説明する。
この端子付電線110では、上記第1芯線露出部22aに対応する第1芯線露出部122aと、上記第2芯線露出部32aに対応する第2芯線露出部132aとに、上記端子40に対応する端子140が圧着されている。上記端子付電線10とは異なり、第1芯線露出部122aでは、第1素線23同士は接合されておらず、また、第1被膜22bは形成されていない。また、第2芯線露出部132aには、第2被膜32bは形成されていない。さらに、端子140の内側の表面には、凹凸形状が形成されていない。
図4においては、第1芯線露出部122aを構成する複数の第1素線23は、異なるハッチングを付すことで3つにグループ分けされている。第2素線33に接する第1素線23aには、縦横の網線模様のハッチングが付されており、端子140に接する第1素線23bには細かい網点模様のハッチングが付されており、第1芯線露出部122a内で他の第1素線23a、23bによって囲まれる第1素線23cには、斜め網線模様のハッチングが付されている。なお、第1素線を総称する場合は第1素線23aとし、位置を区別する必要がある場合に、第1素線23a、23b、23cと区別する。第2素線33は、ハッチングは付されず、白抜きの丸で示されている。
第1芯線露出部122aと第2芯線露出部132aとに端子140を圧着する場合、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成された第1素線23の表面に形成される強固な酸化皮膜が、接続信頼姓を妨げる要因となる。図4に示す例で説明すると、第1素線23c同士の接続及び第1素線23cと他の第1素線23a、23bとの接続が酸化皮膜によって妨げられることになる。また、第1素線23aと第2素線33との接続が酸化皮膜によって妨げられることになる。さらに、第1素線23bと端子140との接続が酸化皮膜によって妨げられ、もって、端子140を介した第1素線23と第2素線33との電気的な接続も妨げられることになる。特に、同じ端子140内に、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された第1芯線露出部122aと、銅又は銅合金により形成された第2芯線露出部132aとが混在していると、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成された酸化皮膜を破壊するのに十分な圧縮力を加えることが難しくなり、上記酸化皮膜の影響が大きくなってしまう。
図1〜図3に戻って、上記各部間の接続を良好にするため、本実施形態に係る端子付電線10では、次の構成が採用されている。
まず、第1素線23同士が接合されている。ここでは、複数の第1素線23が超音波接合されている。端子40を圧着する前に、第1素線23同士を接合しておくことで、第1素線23の表面の酸化皮膜を除去しつつ各第1素線23同士を良好に接合することが可能となり、第1素線23間の電気的な抵抗を小さくすることができる。そして、第1芯線露出部22aの外周のいずれかの部分が直接又は端子40を介して第2芯線露出部32aと電気的に接続されれば、多数の第1素線23が当該第2芯線露出部32aと電気的に接続されることになる。なお、複数の第1素線23同士は、端子40の圧着前に超音波接合されているため、第1素線23と端子40とは超音波接合されていない。
また、第1芯線露出部22aの表面に第1被膜22bが形成されている。この第1被膜22bは、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとの凝着を促進し、もって、両者間の接続を良好にするための役割を果す。
第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとの凝着を促進するためには、端子40を圧着する際に、第1芯線露出部22a又は第2芯線露出部32aが一方的に変形することを避け、両者の表面が同程度に変形して表面を破壊しつつ凝着に至るようにすることが好ましい。そのためには、第1被膜22bは、その形成材料の表面に形成される酸化皮膜(つまり、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成される酸化皮膜)の硬度よりも第2芯線露出部32aの表面の硬度に近い硬度を示すことが好ましい(第1の条件)。
また、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとの凝着を促進するためには、第1芯線露出部22aの表面と第2芯線露出部32aの表面とは、同じ金属成分を含むことが好ましい。換言すれば、第1被膜22bは、第2芯線露出部32aの表面を構成する金属成分を含むことが好ましい(第2の条件)。第1芯線露出部22aの表面と第2芯線露出部32aの表面とが同じの金属成分を含んでいれば、当該金属成分の親和性によって、両者を良好に凝着させることができるからである。
1例として、第1芯線露出部22aの表面に錫メッキによる第1被膜22bを形成し、第2芯線露出部32aの表面に、錫を含む半田による第2被膜32bを形成する構成は、上記第1の条件及び第2の条件を満たす。
錫メッキは、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成された酸化皮膜より硬度が低く、また、錫を含む半田も比較的硬度は低く、錫メッキによる第1被膜22bは、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成される酸化皮膜の硬度よりも第2芯線露出部32aの表面の半田の硬度に近い硬度を示し、第1の条件を満たすことになる。第1被膜22bは、錫銅メッキであってもよい。
また、錫メッキと錫を含む半田は、同じ金属成分として錫を含むため、第2の条件を満たすことになる。
第1芯線露出部22aの表面に形成される錫メッキは、複数の第1素線23cのそれぞれに事前に形成されたものであってもよいし、複数の第1素線23cを超音波接合した後に形成されたものであってもよい。また、第2芯線露出部32aの表面に形成される錫を含む半田は、第2芯線露出部32aの内部に入り込まず表面にのみ付着していてもよいし、第2芯線露出部32aの内部にも入り込み第2素線33同士を接合していてもよい。
第1被膜22bは、上記第1の条件及び第2の条件の両方を満たすことが好ましいが、その一方のみ満たしてもよい。例えば、第1芯線露出部22aの表面に錫メッキによる第1被膜22bを形成し、第2芯線露出部32aの表面に、錫を含む半田による第2被膜32bを形成しない構成(銅又は銅合金により形成された第2素線33をそのままの状態とする構成)は、上記第1の条件を満たし、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとの凝着を促進し、もって、両者間の接続を良好にする構成の一例である。また、第2被膜は、錫メッキであってもよい。
また、端子40の内側の表面に凹凸形状として凹部46が形成されている。このため、端子40が圧着される際、第1芯線露出部22aの表面に第1素線23cの表面等の酸化皮膜が存在していたとしても、凹部46によって酸化皮膜が破壊されるため、第1素線23bと端子40とが良好に接続される。これにより、端子40を介した第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aと電気的な接続も良好となる。
<端子付電線の製造方法について>
上記端子付電線10の製造方法例について説明する。
まず、図5に示すように、上記第1芯線22と、第1被覆24とを含み、第1芯線22の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部22aが形成された第1電線20を準備する(工程(a))。
次に、図6に示すように、超音波接合用のアンビル60、ホーン62間で、第1芯線露出部22aの少なくとも一部で複数の第1素線23同士を接合する(工程(b))。
なお、第1芯線露出部22aの表面には、必要に応じて錫メッキによる第1被膜22bが形成される。
これとは別に、図7に示すように、第2芯線32と、第2被覆34とを含み、第2芯線32の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部32aが形成された第2電線30を準備する(工程(c))。なお、第2芯線露出部32aの表面には、必要に応じて、半田による第2被膜32bが形成される。
なお、工程(a)、(b)の前に工程(c)が実施されてもよい。
この後、図8に示すように、端子圧着用のアンビル50上に、端子40を載置し、当該端子40内に第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aを配設し、端子圧着用のクリンパ52をアンビル50上の端子40に向けて押して、一対の圧着片44を第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aに向けてかしめ変形させる。これにより、第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aに端子40が圧着され、第1電線20の第1芯線露出部22aと第2電線30の第2芯線露出部32aとが端子40によって圧着接続された端子付電線10が製造される。
<効果等>
以上のように構成された端子付電線10及びその製造方法によると、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線23は、第1芯線露出部22aの少なくとも一部で接合されている。このため、第1素線23の表面に形成されていた酸化皮膜の影響をなるべく抑制して第1素線23同士を良好に接続することができる。このように、第1素線23同士が接合された部分を含む第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに端子40を圧着するため、第1電線20の第1芯線22と第2電線30の第2芯線32との接続信頼姓を向上させることができる。
また、第1素線23同士が超音波接合されているため、それらの接合を簡易に行うことができる。
また、第1芯線露出部22aの少なくとも一部に、その形成材料の表面に形成される酸化皮膜の硬度よりも第2芯線露出部32aの表面の硬度に近い硬度を示す第1被膜22bが形成されているため、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに端子40を圧着すると、その圧着力によって第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが凝着し易くなり、両者間の接続信頼姓を向上させることができる。
また、第1芯線露出部22aの少なくとも一部に、第2芯線露出部32aの表面を構成する金属成分を含む第1被膜22bが形成されているため、同じ金属の親和性により、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが凝着し易くなり、両者間の接続信頼姓を向上させることができる。
さらに、端子40の内側の表面に形成された凹凸形状によって、第1芯線露出部22aの酸化皮膜等を破壊することができ、第1芯線露出部22aと端子40との接続信頼性を向上させることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、第1芯線露出部22aの表面に第1被膜22bが形成されている例で説明したが、必ずしもその必要は無い、第1芯線露出部22aの複数の第1素線23同士が接合されていれば、第1素線23同士の接続信頼姓が向上するため、少なからず、第1芯線22と第2芯線32との接続信頼姓を向上させることができる。
また、上記実施形態では、端子40が第1芯線22と第2芯線32とを接続するためのスプライス専用の端子である例で説明したが、必ずしもその必要は無い。図9に示すように、端子40Bとして、第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aに接続される電線接続部42Bと、相手側に接続される相手側接続部48Bとが一体形成された構成のものを用いてもよい。なお、電線接続部42B自体は、上記端子40と同様構成である。また、ここでは、相手側接続部48Bが車体の金属ボディ等にネジ等によって接続される丸形端子であることを想定している。
また、上記実施形態では、第1電線20の端部の第1芯線露出部22aと、第2電線30の端部の第2芯線露出部32aとを端子40で接続する例で説明したが、図10に示すように、第1電線20に対応する第1電線20Cの延在方向中間部に、第1芯線露出部22Caが形成され、この第1芯線露出部22Caと第2芯線露出部32aとを、端子40で接続する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、1つの第1電線20と1つの第2電線30とに、端子40を圧着する例で説明したが、3つ以上の電線に端子が圧着される構成であってもよい。この場合、追加的な3本目以降の電線については、第1電線20と同様構成であってもよいし、第2電線30と同様構成であってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 端子付電線
20、20C 第1電線
22、22Ca 第1芯線露出部
22a 第1芯線露出部
22b 第1被膜
23 第1素線
24 第1被覆
30 第2電線
32 第2芯線
32a 第2芯線露出部
32b 第2被膜
34 第2被覆
40、40B 端子
46 凹部

Claims (7)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成されると共に、前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士が接合されている第1電線と、
    前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線と、
    前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とが圧着された端子と、
    を備える端子付電線。
  2. 請求項1に記載の端子付電線であって、
    記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士は超音波接合されている、端子付電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子付電線であって、
    前記第1芯線露出部の少なくとも一部に、その形成材料の表面に形成される酸化皮膜の硬度よりも前記第2芯線露出部の表面の硬度に近い硬度を示す被膜が形成されている、端子付電線。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記第1芯線露出部の少なくとも一部に、前記第2芯線露出部の表面を構成する金属成分を含む被膜が形成されている、端子付電線。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記端子の内側の表面が凹凸形状に形成されている、端子付電線。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記第2芯線は、銅又は銅合金により形成されている、端子付電線。
  7. (a)アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成された第1電線を準備する工程と、
    (b)前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士を接合する工程と、
    (c)前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線を準備する工程と、
    (d)前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とに端子を圧着する工程と、
    を備える端子付電線の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020202687A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 矢崎総業株式会社 電線接続構造

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