JP6301217B2 - 打ち込み工具 - Google Patents

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本発明は、例えば釘打ち機等の打ち込み工具に関する。
釘打ち機等の打ち込み具は、圧縮エアを動力源として往復動する打撃ピストンを内装する本体部と、本体部から打ち込み方向に延びる打ち込みノーズ部と、本体部から側方に延びるハンドル部を備えており、使用者がハンドル部を把持して打ち込みノーズ部の先端(射出口)を打ち込み部位に押し付けて狙いを定めた状態で本体部を起動させることにより、打ち込み具を打ち込み部位に打ち込むことができる。
本体部が起動して打撃ピストンが下動するとその反動により、若しくは打ち込み時の衝撃により本体部が持ち上がって射出口が狙った部位からずれてしまい、その結果打ち込み具が狙った部位に正確に打ち込まれない問題が発生する。この問題を解消するための技術が下記の特許文献に開示されている。下記の特許文献には、射出口の周辺に位置ずれ防止用のスパイク(爪部)を設けて、射出口が打ち込み時の反動により移動しにくくする技術が開示されている。
特開2005−349541号公報
しかしながら、従来のスパイクは、被打ち込み材に対して打ち込み具を斜めに打ち込むいわゆる斜め打ちに対応するもので、被打ち込み材に対して打ち込み具を直角に打ち込む平打ち時には機能しないものであった。本発明は、平打ち時と斜め打ち時の双方について射出口の位置ずれが防止されるようにすることを目的とする。
上記した課題は、以下の各発明によって解決される。第1の発明は、圧縮エアを動力源として往復動する打撃ピストンを内装した本体部と、本体部から打ち込み方向に延びる打ち込みノーズ部と、打ち込みノーズ部に対して打ち込み方向に沿って上下に移動可能に設けられ、先端部を被打ち込み材に当接させて上動させることにより本体部の打ち込み動作を許容するコンタクトレバーを備えた打ち込み工具である。第1の発明では、コンタクトレバーの先端部が打ち込み具が打ち出される射出口とされている。第1の発明では、射出口に、打ち込み具の打ち込み方向を打ち込み面に直交させた平打ち時に打ち込み面に食い込む平打ち用のスパイクと、打ち込み具の打ち込み方向を打ち込み面に対して傾斜させた斜め打ち時に打ち込み面に食い込む斜め打ち用のスパイクの双方を備えている。
第1の発明によれば、打ち込み方向を打ち込み面に対して直交させた平打ち時には、平打ち用スパイクが打ち込み面に食い込んで打ち込み時の反動による射出口の位置ずれが防止される。また、第1の発明によれば、打ち込み方向を打ち込み面に対して傾斜させた斜め打ち時には、斜め打ち用スパイクが打ち込み面に食い込んで打ち込み時の反動による射出口の位置ずれが防止される。このように、第1の発明によれば、射出口の周囲に、平打ち用スパイクと斜め打ち用スパイクの双方が設けられていることから、平打ち時と斜め打ち時の双方について射出口の位置ずれが防止されてそれぞれ打ち込み具が予め狙った部位に正確に打ち込まれる。
第2の発明は、第1の発明において、平打ち用スパイクが斜め打ち用スパイクよりも、打ち込み方向前側に突出した打ち込み工具である。第2の発明によれば、平打ち時には平打ち用スパイクが打ち込み面に確実に食い込んだ状態とすることができ、これにより平打ち時における射出口の位置ずれを確実に防止することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、平打ち用スパイクと斜め打ち用スパイクをそれぞれ複数備えた打ち込み工具である。第3の発明によれば、平打ち時には複数の平打ち用スパイクを打ち込み面に食い込ませて射出口の位置ずれを確実に防止することができる。また、第3の発明によれば、複数の打ち込み方向についてそれぞれ斜め打ち用スパイクを打ち込み面に食い込ませて射出口の位置ずれを防止することができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、コンタクトレバーの先端部は円筒形状を有しており、この先端部の先端面に複数の平打ち用スパイクを備えており、打ち込み軸線周りに隣接する平打ち用スパイク間においてコンタクトレバーの先端部に、打ち込み方向前側ほど小径となる方向に傾斜する傾斜面が設けられ、この傾斜面に斜め打ち用スパイクを備えた打ち込み工具である。第4の発明によれば、傾斜面を設けることなく斜め打ち用スパイクを先端部の外周面に沿って設けた構成に比して、当該斜め打ち用スパイクの少なくとも先端部をより打ち込み軸線側(射出口側)に接近させた状態に設けることができる。斜め打ち用スパイクがより射出口側に接近して設けられることにより、当該打ち込み工具を斜め姿勢に保持した斜め打ち時に射出口をより打ち込み面に接近させることができる。射出口を打ち込み面に接近させることにより、打ち込み面に対する打ち込み具の打ち込み深さを十分に確保して当該打ち込み具の頭部が打ち込み面から浮いた状態となる打ち込み不良を回避することができる。このように、平打ち時には射出口が打ち込み面に当接されて浮き上がりがゼロであるのに対して、斜め打ち時には当該打ち込み工具が傾けられる分だけ射出口が打ち込み面から浮いた状態となるのであるが、斜め打ち用スパイクを射出口中心側に接近させて設けることにより、射出口の打ち込み面に対する浮き上がりを小さくすることができ、これにより打ち込み具を打ち込み面に対して十分な深さで打ち込むことができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、斜め打ち用スパイクは、先端部の側面からはみ出して設けられており、当該先端部に装着される打ち込み面傷つき防止用のキャップの当該装着状態を保持するための抜け止め突起として機能する打ち込み工具である。第5の発明によれば、斜め打ち用スパイクが、キャップの抜け止め突起として機能する。例えば化粧面に対する平打ち時であって平打ち用スパイクによる打ち込み面の傷つきを防止する必要がある場合には、平打ち用スパイクが打ち込み面に当接されないようにするため、先端部に例えば弾性ゴム製のキャップが装着される。係るキャップを装着する場合に斜め打ち用スパイクが先端部の側方へはみ出して設けられていることにより、当該キャップの抜け止め突起として機能させることができ、これにより別途抜け止め部を設けた構成に比して先端部の構成を簡略することができる。
第6の発明は、第1〜第5の何れか一つの発明において、斜め打ち用スパイクの先端部の方が前記平打ち用スパイクの先端部よりも尖っている打ち込み工具である。第6の発明によれば、斜め打ち時における斜め打ち用スパイクの打ち込み面に対する食い込み力を高めることができる。平打ち時には、当該打ち込み工具の全重量の大部分が打ち込み面で受けられることから、当該打ち込み工具の平打ち姿勢を比較的楽に保持することができる。これに対して斜め打ち時には、打ち込み工具の全重量の大部分を使用者が手で支える必要があることから、射出口を打ち込み面の打ち込み部位に位置決めする際に斜め打ち姿勢がふらつきやすく、また一旦位置決めした射出口の位置がずれやすく、さらには打ち込み時の反動によっても斜め打ち姿勢がふらつきやすく、また射出口が位置ずれしやくなる。この点、第6の発明によれば、斜め打ち用スパイクの先端部が平打ち用スパイクの先端部よりも尖っており、打ち込み面に対する食い付き力が平打ち用スパイクよりも大きくなっていることにより、斜め打ち時における斜め打ち姿勢をより楽に保持しやすくなり、これにより当該打ち込み工具の操作性を高めることができる。
本実施形態の打ち込み工具の縦断面図である。 本実施形態の打ち込み工具の射出口周辺の斜視図である。 コンタクトレバーの先端部を射出口側から見た下面図である。 コンタクトレバーの先端部を打ち込み面に当接させた状態の側面図である。本図は、打ち込み軸線を打ち込み面に直交させた平打ち時の状態を示している。 コンタクトレバーの先端部を打ち込み面に当接させた状態の側面図である。本図は、打ち込み軸線を打ち込み面に対して傾斜させた斜め打ち時の状態を示している。 第2実施形態の滑り止め部を示す図であって、コンタクトレバーの先端部の下面図である。 第3実施形態の滑り止め部を示す図であって、コンタクトレバーの先端部の下面図である。 打ち込み面傷つき防止用のキャップを装着した状態の先端部の側面図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示すように本実施形態に係る打ち込み工具1は、圧縮エアを動力源として上下に往復動する打撃ピストン11を内装した本体部10と、本体部10から打ち込み方向(図1において下方)に延びる打ち込みノーズ部50と、本体部10の側方へ延びるハンドル部30と、多数本の打ち込み具を装填可能なマガジン40を備えている。図1において右側に位置する使用者がハンドル部30を把持して当該打ち込み工具1が用いられる。使用者から見て手前側を当該打ち込み工具1の後ろ側とする。
本体部10は、円筒形状の本体ハウジング12を備えている。本体ハウジング12の上部はトップキャップ14で気密に塞がれている。本体ハウジング12内に円筒形のシリンダ13が収容されている。シリンダ13内に上記打撃ピストン11が上下に往復動可能に収容されている。打撃ピストン11はその上室側(ピストン上室)に供給される圧縮エアにより下動して打ち込み具の打撃がなされ、下室側(ピストン下室)に供給される圧縮エアにより上動して初期位置に戻される。図1は、打撃ピストン11が上死点に戻された状態を示している。打撃ピストン11の下面中心に打ち込み具を打撃するためのドライバ15が取り付けられている。ドライバ15は、打ち込み方向に長く延びている。ドライバ15の先端部は、打ち込みノーズ部50の打ち込み通路内に至っている。
シリンダ13の上部外周側にヘッドバルブ16が上下動可能に設けられている。ヘッドバルブ16は圧縮ばね18によって上動方向に付勢されている。ヘッドバルブ16が圧縮ばね18に抗して下動すると、その上端部がトップキャップ14の下面に設けたシール部17から離間して打撃ピストン11の上室が蓄圧室33に対して開かれ、これによりピストン上室に圧縮エアが供給されて打撃ピストン11が下動する。
ヘッドバルブ16がエア圧及び圧縮ばね18の付勢力により上動すると、その上端部がシール部17に押圧されてピストン上室が蓄圧室33から気密に遮断される。こうしてヘッドバルブ16が閉じられると、ピストン上室が大気開放通路19を経て大気開放されるとともに、排気リターン通路20,21を経てピストン上室からピストン下室に還流された圧縮エアにより打撃ピストン11が上死点に戻される。このようにヘッドバルブ16の開閉操作によりピストン上室に対して圧縮エアが給排気されて打撃ピストン11が上下に往復動する。
ヘッドバルブ16は、ハンドル部30の基部側下面に設けたトリガバルブ31のオンオフ操作によりなされる。トリガバルブ31のオンオフ操作は、その下方に設けたトリガ32の操作によりなされる。使用者がハンドル部30を把持した手の指先でトリガ32を上方へ引き操作すると、トリガバルブ31がオンしてヘッドバルブ16の下室側(バルブ下室)が大気開放され、その結果上室側(バルブ上室)に作用する圧縮エアによりヘッドバルブ16が圧縮ばね18に抗して下動する。上記したようにヘッドバルブ16が下動すると、ピストン上室に圧縮エアが供給されて打撃ピストン11が下動する。
使用者がトリガ32の引き操作を解除すると、トリガバルブ31がオフしてヘッドバルブ16の下室側(バルブ下室)に圧縮エアが供給され、その結果ヘッドバルブ16が上動して閉じられる。上記したようにヘッドバブルが上動すると、打撃ピストン11が上死点に戻される。
ハンドル部30の先端には、圧縮エア供給のエアホースを接続するための接続口34が設けられている。ハンドル部30の内部から概ねトップキャップ14の内部に至る範囲が蓄圧室33とされている。接続口34に接続したエアホースを経てエアコンプレッサから蓄圧室33に圧縮エアが供給される。
ハンドル部30と打ち込みノーズ部50の間に跨ってマガジン40が装備されている。マガジン40には、2本のワイヤを介して多数本の打ち込み具を一定間隔をおいた並列状態に仮結合してなる連結打ち込み具がコイル状に巻いた状態で装填される。マガジン40から引き出された連結打ち込み具の送り方向端部側が送り機構41に係合されている。送り機構41は送り爪を主体とするもので、この送り爪を連結打ち込み具に係合させた状態で本体部10の打ち込み動作に連動して送り方向に往復動することにより、連結打ち込み具が打ち込みノーズ部50に向けてピッチ送りされる。連結打ち込み具が送り機構41によりピッチ送りされることにより、打ち込みノーズ部50の打ち込み通路51内に打ち込み具が1本ずつ供給される。
打ち込みノーズ部50には、コンタクトレバー60が設けられている。コンタクトレバー60は、打ち込みノーズ部50に沿って上下に移動可能に設けられている。コンタクトレバー60の先端には、円筒形状の先端部61が一体に設けられている。この先端部61を打ち込み面Wに当接させた状態で、当該打ち込み工具1を図1中白抜き矢印で示す方向に押し下げると、コンタクトレバー60が相対的に上動する。こうしてコンタクトレバー60が上動操作されると、トリガ32に引き操作が有効になってトリガバルブ31がオンする。これに対して、コンタクトレバー60が上動操作されていない状態では、トリガ32の引き操作は無効になってトリガバルブ31はオンせず、従って本体部10の打ち込み動作はなされない。このように、コンタクトレバー60は、トリガ32の不用意な引き操作による打ち込み動作を回避するための安全機構として機能する。
コンタクトレバー60の先端部61の中心は、打撃ドライバ15の中心軸(打ち込み軸線J0)に一致している。先端部61は、打ち込みノーズ部50の下方において打ち込み軸線J0と同軸に配置されている。この先端部61の下側の開口が打ち込み具が打ち出される射出口62とされている。本実施形態では、射出口62は打ち込みノーズ部50の内周孔(打ち込み具案内通路)とほぼ同じ径の円形孔に形成されており、当該打ち込み工具1が打ち込み可能な最長打ち込み具の頭部を通過させる必要かつ十分な径の射出口に設定されている。これにより射出口62についても、打ち込みノーズ部50の打ち込み具案内通路と同じく打ち込み具の案内機能を有している。また、先端部61の外径についても、打ち込みノーズ部50とほぼ同等の太さにすぼまった細径形状に設定されている。これにより、打ち込み部位の視認性が確保されている。
射出口62の周囲には、打ち込み面Wに対する滑り止めをするための滑り止め部70が設けられている。図2及び図3に示すように滑り止め部70は、4つの平打ち用スパイク71と4つの斜め打ち用スパイク72を備えている。4つの平打ち用スパイク71は、先端部61の先端面から打ち込み方向前方へ向けて突き出している。4つの平打ち用スパイク71は、打ち込み軸線J0の周囲四等分位置に設けられている。
打ち込み軸線J0を中心とする放射方向について、4つの平打ち用スパイク71は同一円周上に配置されている。4つの平打ち用スパイク71の外周側に4つの斜め打ち用のスパイク72が同一円周上に配置されている。以下の説明では図3に示すように、平打ち用スパイク71については、前側から時計回り方向へ順に、1番スパイク71a、2番スパイク71b、3番スパイク71c、4番スパイク71dと符号を付し、斜め打ち用スパイク72については、同じく前側から時計回り方向へ順に、1番スパイク72a、2番スパイク72b、3番スパイク72c、4番スパイク72dと符号を付して必要に応じて区別する。
4つの平打ち用スパイク71は、打ち込み軸線J0方向についてそれぞれ斜め打ち用スパイク72よりも前側に突き出されている。このため、図4に示すように、打ち込み軸線J0を打ち込み面Wに対して直交させた平打ち時では、4つの平打ち用スパイク71(1番〜4番スパイク71a〜71d)が全て打ち込み面Wに当接される。4つの平打ち用スパイク71が全て打ち込み面Wに食い込まれて、打ち込み時の反動によるコンタクトレバー60ひいては本体部10の特に打ち込み面Wに沿った方向の位置ずれがより強固に防止される。
図4に示す平打ち時では、4つの斜め打ち用スパイク72(1番〜4番スパイク72a〜72d)が全て打ち込み面Wから離間した状態となる。このため、平打ち時では、斜め打ち用スパイク72は位置ずれ防止の機能を発揮しない。これに対して図5に示す斜め打ちでは、本体部10及び打ち込みノーズ部50が使用者から見て右側へ倒されて、打ち込み軸線J0が平打ち時に比して(打ち込み面Wに直交する位置から)右側へ約45°傾斜した状態となっている。この斜め打ちでは、斜め打ち用スパイク72の4番スパイク72dが打ち込み面Wに食い込んだ状態となっている。平打ち用スパイク71の3番スパイク71cと4番スパイク71dは打ち込み面Wに当接した状態となっている。使用者が斜め姿勢の打ち込み工具1を打ち込み面Wに対してより強く押し操作すれば、平打ち用スパイク71の3番スパイク71cと4番スパイク71dも打ち込み面Wに食い込んだ状態となる。
図5は、使用者から見て打ち込み軸線J0を右側に傾斜させた斜め打ちの場合を示している。使用者から見て左側に傾斜させた斜め打ちの場合には、斜め打ち用の2番スパイク72bが打ち込み面Wに食い込まれて射出口62の位置ずれが防止される。また、使用者から見て打ち込み軸線J0を前側へ傾斜させた斜め打ちの場合には、斜め打ち用の1番スパイク72aが打ち込み面Wに食い込んで射出口62の位置ずれが防止される。さらに、使用者から見て打ち込み軸線J0を後ろ側(使用者から見て手前側)へ傾斜させた斜め打ちの場合には、斜め打ち用の3番スパイク72cが打ち込み面Wに食い込まれて射出口62の位置ずれが防止される。
このように斜め打ちでは、一つの斜め打ち用スパイク72が打ち込み面Wに食い込む状態となる。斜め打ち用スパイク72は、平打ち用スパイク71よりも先端がより尖った形状に形成されて、打ち込み面Wに対する位置保持力が平打ち用スパイク71よりも高くなっている。平打ち時には、打ち込み工具1の全重量の大部分が打ち込み面Wで受けられることから、使用者は当該打ち込み工具1の平打ち姿勢を比較的楽に保持することができる。これに対して、打ち込み工具1を傾斜させた斜め打ち姿勢では、当該打ち込み工具1の全重量の大部分を使用者が手で受けて保持することとなるため、使用者はより大きな保持力で打ち込み工具1を斜め打ち姿勢に保持する必要がある。このため、斜め打ち姿勢では、打ち込み部位に対する射出口の位置決めの際に斜め打ち姿勢がふらつきやすく、一旦位置決めした射出口が位置ずれしやすく、さらには打ち込み時の反動に斜め打ち姿勢がふらつきやすく、また射出口が位置ずれしやすくなる。この点本実施形態によれば、斜め打ち用スパイク72の先端が平打ち用スパイク71よりも尖っており、これにより打ち込み面Wに対する位置保持力が高められている。この斜め打ち用スパイク72によって、射出口の位置決め時及び打ち込み時において斜め打ち姿勢をより楽に保持することができ、また射出口の位置ずれを防止でき、これにより当該打ち込み工具1の操作性を一層高めることができる。
打ち込み軸線J0周りに隣接する平打ち用スパイク71間において、先端部61には4つの傾斜面61aが形成されている。各傾斜面61aは、打ち込み方向前側ほど小径となる方向に傾斜している。4つの傾斜面61aのそれぞれに1つの斜め打ち用スパイク72が設けられている。4つの斜め打ち用スパイク72は、打ち込み軸線J0の周囲四等分位置に設けられている。各斜め打ち用スパイク72が傾斜面61aに設けられていることにより、仮に斜め打ち用スパイク72を傾斜面61aではなく先端部61の外周面に沿って設けた構成に比して、当該斜め打ち用スパイク72の少なくとも先端部が射出口62により接近して設けられている。各斜め打ち用スパイク72の先端部が射出口62により接近して設けられていることにより、当該打ち込み工具1の斜め打ち姿勢において射出口62の打ち込み面Wからの浮き上がりを小さくすることができ、ひいては打ち込み具の打ち込み不足をなくすことができる。
各斜め打ち用スパイク72は、傾斜面61aと先端部61の外周面との間に跨って、それぞれ側方へはみ出す状態に設けられている。各斜め打ち用スパイク72は、例えば図8に示すように当該先端部61に打ち込み面傷つき防止用のキャップ65を装着した場合に、当該キャップ65の先端部61からの抜け止めをするための抜け止め突起として機能する。このキャップ65は弾性ゴム製で概ね円筒形状を有しており、その内周面に段付き形状の係合部65aが形成されている。打ち込み面Wが化粧面である場合等には、先端部61にこのキャップ65が装着されることにより、平打ち用スパイク71若しくは斜め打ち用スパイク72による打ち込み面Wの傷つきが防止される。図示するように係合部65aが斜め打ち用スパイク72の上端部に係合されることにより、当該キャップ65の先端部61からの抜け止めがなされる。このように本実施形態の斜め打ち用スパイク72は、斜め打ち時における射出口62の位置保持機能に加えて、打ち込み面傷つき防止用のキャップ65の抜け止め機能を有している。
以上説明したように本実施形態の打ち込み工具1によれば、打ち込みノーズ部50に上下に移動可能に支持されたコンタクトレバー60の先端部61であって射出口62の周囲には、打ち込み時の反動等による当該射出口62の位置ずれを防止するための滑り止め部70として、4つの平打ち用スパイク71と4つの斜め打ち用スパイク72の双方が設けられている。打ち込み軸線J0を打ち込み面Wに直交させた平打ち時には、4つの平打ち用スパイク71(1番〜4番スパイク71a〜71d)が全て打ちこみ面Wに食い込まれて大きな食い付き力を発揮させることができ、これにより打ち込み時における反動等による射出口62の位置ずれを確実に防止することができる。射出口62の位置ずれを防止することにより、正確な打ち込み作業を実現できる。
また、打ち込み軸線J0を打ち込み面Wに対して傾斜させた斜め打ちの場合には、1つの斜め打ち用スパイク72が打ち込み面Wに食い込まれて、同じく射出口62の位置ずれを防止しつつ斜め打ち作業を効率よく行うことができる。このように、本実施形態の打ち込み工具1によれば、平打ちと斜め打ちの双方について、滑り止め部70により射出口62の位置ずれが防止されて、正確な打ち込み作業を行うことができるようになる。
さらに、例示した実施形態によれば、各斜め打ち用スパイク72が傾斜面61aに設けられて、少なくともその先端部がより射出口62側に接近した状態に設けられている。これにより、斜め打ち時における射出口62の打ち込み面Wからの浮き上がりを小さくして打ち込み具の打ち込み不足を防止することができる。
また、各斜め打ち用スパイク72が傾斜面61a及び先端部61の側面からはみ出す状態に設けられていることにより、当該斜め打ち用スパイク72について射出口62の位置ずれ防止機能に加えて、打ち込み面傷つき防止用のキャップ65の抜け止め機能を併せ持たせた構成となっている。このため、キャップ65の抜け止め防止部を別途設ける構成に比して当該先端部61の構成を簡略化することができる。
さらに、斜め打ち用スパイク72の先端部は、平打ち用スパイク71の先端部よりも尖った形状に形成されて打ち込み面Wに対する位置保持力が高められている。このため、使用者がより大きな保持力で保持する必要がある結果、打ち込み時の反動により位置ずれしやすい斜め打ち姿勢において、打ち込み時の位置ずれをより確実に防止することができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、射出口62の周囲に設けた滑り止め部70について、4つの平打ち用スパイク71と4つの斜め打ち用スパイク72を備えた構成を例示したが、スパイクの数については適宜増減してもよい。図6には、4つの平打ち用スパイク(1番〜4番スパイク73a〜73d)と2つの斜め打ち用スパイク(1番、2番スパイク73e,73f)を備えた第2実施形態に係る滑り止め部73が示されている。第2実施形態の滑り止め部73は、図3に示す第1実施形態において、斜め打ち用スパイク72の1番スパイク72aと3番スパイク72cを省略した構成に相当する。係る第2実施形態の滑り止め部73によっても、平打ち時には、1番〜4番スパイク73a〜73dの全てが打ち込み面Wに食い込まれる。また、本体部10及び打ち込みノーズ部50を左側へ傾斜させた斜め打ち時には、斜め打ち用の1番スパイク73eが打ち込み面Wに食い込まれ、右側に傾斜させた斜め打ち時には、斜め打ち用の2番スパイク73fが打ち込み面Wに食い込まれて射出口62の位置ずれがそれぞれ防止される。
また、図7には、第3実施形態の滑り止め部74が例示されている。第3実施形態の滑り止め部74は、3つの平打ち用スパイク74a,74b,74cと、2つの斜め打ち用スパイク74d,74eを備えた構成となっている。3つの平打ち用スパイク74a,74b,74cは、打ち込み軸線J0周りの三等分位置(120°間隔)に配置されている。打ち込み軸線J0周りに隣接する平打ち用スパイク間(スパイク74a,74b間、スパイク74b,74c間、スパイク74c,74a間)において、先端部61に傾斜面61bが設けられている。スパイク74aとスパイク74bとの間、スパイク74aとスパイク74cとの間において、傾斜面61bにそれぞれ斜め打ち用スパイク74d,74eが設けられている。この第3実施形態の滑り止め部74によれば、本体部10及び打ち込みノーズ部50を左斜め前方又は右斜め前方へ倒して斜め打ちを行う場合に、それぞれ斜め打ち用のスパイク74d又はスパイク74eを打ち込み面Wに食い込ませて斜め打ちを行うことができる。
第2実施形態及び第3実施形態において、斜め打ち用スパイク72を設けない傾斜面61a,61bは省略することができるが、そのまま先端部61に傾斜面61a,61bを設けることにより、その分だけ打ち込み部位を覗き込みやすくなり、当該打ち込み工具1の使い勝手を高めることができる。
また、斜め打ち用のスパイク72a〜72d(73e,73f、74d,74e)を、平打ち用のスパイク71a〜71d(73a〜73d、74a〜74c)の外周側にずれて配置した構成を例示したが、相互に同じ円周上に配置する構成としてもよい。この場合にも、平打ち用スパイクを斜め打ち用スパイクよりも打ち込み方向前方に突き出して設けることにより、平打ち時には平打ち用スパイクのみを打ち込み面Wに食い込ませ、斜め打ち時には斜め打ち用のスパイクを確実に打ち込み面Wに食い込ませることができる。
さらに、傾斜面61a,61bを省略して、斜め打ち用のスパイクを設ける構成としてもよい。また、約45°傾斜させて斜め打ちを行う場合を例示したが、斜め打ちの傾斜角度についてはより緩い傾斜角度(例えば30°程度)あるいはより急な傾斜角度(例えば60°程度)についも例示した各実施形態で対応可能であることは言うまでもない。
1…打ち込み工具
W…打ち込み面
J0…打ち込み軸線
10…本体部
11…打撃ピストン、12…本体ハウジング、13…シリンダ
14…トップキャップ、15…ドライバ、16…ヘッドバルブ
17…シール部、18…圧縮ばね、19…大気開放通路
20,21…排気リターン通路
30…ハンドル部
31…トリガバルブ
32…トリガ
33…蓄圧室
34…接続口
40…マガジン
41…送り機構
50…打ち込みノーズ部
51…打ち込み通路
60…コンタクトレバー
61…先端部
61a…傾斜面(第1、第2実施形態)
61b…傾斜面(第3実施形態)
62…射出口
65…キャップ(打ち込み面傷つき防止用)、65a…係合部
70…滑り止め部(第1実施形態)
71…平打ち用スパイク
71a…1番スパイク、71b…2番スパイク、71c…3番スパイク
71d…4番スパイク
72…斜め打ち用スパイク
72a…1番スパイク、72b…2番スパイク、72c…3番スパイク
72d…4番スパイク
73…滑り止め部(第2実施形態)
73a…1番スパイク、73b…2番スパイク、73c…3番スパイク
73d…4番スパイク、73e…1番スパイク、73f…2番スパイク
74…滑り止め部(第3実施形態)
74a,74b,74c…平打ち用スパイク
74d,74e…斜め打ち用スパイク

Claims (5)

  1. 圧縮エアを動力源として往復動する打撃ピストンを内装した本体部と、該本体部から打ち込み方向に延びる打ち込みノーズ部と、該打ち込みノーズ部に対して打ち込み方向に沿って上下に移動可能に設けられ、先端部を打ち込み面に当接させて上動させることにより前記本体部の打ち込み動作を許容するコンタクトレバーを備え、該コンタクトレバーの先端部が打ち込み具が打ち出される射出口とされた打ち込み工具であって、
    前記射出口に、前記打ち込み具の打ち込み方向を打ち込み面に直交させた平打ち時に該打ち込み面に食い込む平打ち用スパイクと、前記打ち込み具の打ち込み方向を前記打ち込み面に対して傾斜させた斜め打ち時に該打ち込み面に食い込む斜め打ち用スパイクを備え、前記コンタクトレバーの先端部は円筒形状を有しており、該先端部の先端面に複数の平打ち用スパイクを備えており、打ち込み軸線周りに隣接する平打ち用スパイク間において前記コンタクトレバーの先端部に、打ち込み方向前側ほど小径となる方向に傾斜する傾斜面が設けられ、該傾斜面に前記斜め打ち用スパイクを備えた打ち込み工具。
  2. 圧縮エアを動力源として往復動する打撃ピストンを内装した本体部と、該本体部から打ち込み方向に延びる打ち込みノーズ部と、該打ち込みノーズ部に対して打ち込み方向に沿って上下に移動可能に設けられ、先端部を打ち込み面に当接させて上動させることにより前記本体部の打ち込み動作を許容するコンタクトレバーを備え、該コンタクトレバーの先端部が打ち込み具が打ち出される射出口とされた打ち込み工具であって、
    前記射出口に、前記打ち込み具の打ち込み方向を打ち込み面に直交させた平打ち時に該打ち込み面に食い込む平打ち用スパイクと、前記打ち込み具の打ち込み方向を前記打ち込み面に対して傾斜させた斜め打ち時に該打ち込み面に食い込む斜め打ち用スパイクを備え、前記斜め打ち用スパイクは、前記先端部の側面からはみ出して設けられており、当該先端部に装着される打ち込み面傷つき防止用のキャップの当該装着状態を保持するための抜け止め突起として機能する打ち込み工具。
  3. 請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、前記平打ち用スパイクが前記斜め打ち用スパイクよりも、打ち込み方向前側に突出した打ち込み工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記平打ち用スパイクと前記斜め打ち用スパイクをそれぞれ複数備えた打ち込み工具。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記斜め打ち用スパイクの先端部の方が前記平打ち用スパイクの先端部よりも尖っている打ち込み工具。
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