JP6300701B2 - 水性樹脂組成物、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法及び表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材 - Google Patents

水性樹脂組成物、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法及び表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材 Download PDF

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本発明は、水性樹脂組成物、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法及び表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材に関する。
建築物の内装や外装において、各種の塗料を塗装して塗膜を形成することで、躯体の保護や意匠性の向上を図ることが頻繁に行われている。ここで、被塗装面である建築物表面に、金属系や窯業系の各種建材(例えば、ALC材)が使用されている場合には、これらの継ぎ目部分に防水性等を付与するために、シーリング材が打設されることが多い。また、窓枠とパネルといった異種の部材間の接合や固定にも、シーリング材が使用されている。
このような場合、継ぎ目部分を保護するとともに、全体的な意匠性を統一して美観を向上させる目的で、継ぎ目部分を含んだ被塗装面全面に対して、仕上剤等の表面処理剤を塗装すること(以下、表面処理塗装と称する場合がある)が好んで行われている。このような表面処理塗装には、アクリルエマルジョン系やアクリルシリコンエマルジョン系の塗料(表面処理剤)が用いられることが多い。
特許文献1には、「可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の表面に、水性ポリオールエマルジョンからなり水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤を塗布して塗膜を形成することで、ウレタン系シーリング材に残存しているイソシアネートと表面処理剤の水性ポリオールエマルジョンとを架橋反応させる」ことで、耐汚染性、柔軟性に優れた塗膜を形成しうることが開示されている。
特開2010−70668号公報
しかしながら、アクリルエマルジョン系やアクリルシリコンエマルジョン系の表面処理剤を用いた場合は、様々な問題を引き起こす。表面処理塗膜は、建築物表面とその継ぎ目に打設したシーリング材との双方を被覆するように表面処理塗装を施して、表面処理塗膜を形成しなければならない。このようなシーリング材の大半は、その成分中に可塑剤を含有しているため、シーリング材表面に表面処理塗膜を形成した場合には、シーリング材に含まれている可塑剤が経時的に表面処理塗膜に移行して、問題を引き起こす。例えば、シーリング材上に形成された表面処理塗膜が、可塑化されて柔らかくなり、この軟化した塗膜部分に空気中の汚染物質が付着して、その外観を著しく損ねる。
また、シーリング材は、各種建材の寒暖差による膨張収縮等に追従する機能を有しており、この機能はシーリング材自体が伸縮を行うことによって発揮されている。ここで、シーリング材上の表面処理塗膜が、シーリング材の伸縮に追従できないものは、すなわち柔軟性が不足しているものは、この表面処理塗膜にクラックや剥がれを生じる場合がある。
特許文献1に開示された方法を用いた場合は、ブリードアウトの防止は可能であるが、屋外で長期間使用した時に、微小なひび割れが生じる。
そこで、本発明は、シーリング材に含まれている可塑剤が移行しにくく、耐汚染性に優れ、屋外での長期使用時に微小クラックを防止できる表面処理塗膜を形成し得る水性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来技術の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の樹脂と水と特定範囲量の特定の界面活性剤とを含む、可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面塗装用の水性樹脂組成物であれば、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]樹脂と水と界面活性剤とを含み、前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む、可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面塗装用の水性樹脂組成物。
[2]前記樹脂が、下記式(1)で表されるSi含有化合物によって変性された重合体である、[1]に記載の水性樹脂組成物。
(R1n−Si−(R2(4-n) (1)
(式中、nは0〜3の整数であり、R1は、水素原子、炭素数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10のアリール基、及び炭素数5〜6のシクロアルキル基からなる群より選ばれるいずれかを表す。n個のR1は、同一であってもよいし、異なってもよい。R2は、炭素数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基、及び水酸基からなる群より選ばれるいずれかを表す。(4−n)個のR2は、同一であってもよいし、異なってもよい。)
[3]前記樹脂のガラス転移温度が−5℃以上20℃以下である、[1]又は[2]に記載の水性樹脂組成物。
[4]可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面に、水性樹脂組成物を塗装する工程を有し、前記水性樹脂組成物が、樹脂と水と界面活性剤とを含み、前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、前記水性樹脂組成物が、前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法。
[5][4]に記載の製造方法によって製造された、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材。
本発明の水性樹脂組成物によれば、シーリング材に含まれている可塑剤が移行しにくく、耐汚染性に優れ、屋外での長期使用時に微小クラックを防止可能である表面処理塗膜を形成することができる。
汚染性を評価するための汚染試験用サンプルの模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
本実施形態に係る水性樹脂組成物は、樹脂と水と界面活性剤とを含み、前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む、可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面塗装用である。
[ウレタン系シーリング材]
本実施形態の水性樹脂組成物は、可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面に塗装する。まず、被塗装物である可塑剤を含むウレタン系シーリング材について説明する。本実施形態のウレタン系シーリング材としては、特に限定されず、例えば、基剤のポリオール(ウレタンプレポリマー)と硬化剤の主成分であるイソシアネートとが反応して、硬化する反応硬化型や、空気中の水分とイソシアネートとが反応して、表面から硬化する湿気硬化型のもの等が挙げられる。
また、本実施形態の水性樹脂組成物は、上記ウレタン系シーリング材のうち、可塑剤を含んだものが表面塗装の対象となる。本実施形態の可塑剤としては、特に限定されず、例えば、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)等のフタル酸エステル等を用いたものを対象とすることができる。このような可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の表面に、本実施形態の水性樹脂組成物を塗装する。
[水性樹脂組成物]
本実施形態の水性樹脂組成物は、樹脂と水と界面活性剤とを含み、前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む。
本実施形態における重合性単量体としては、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)があり、特に(a)〜(d)の重合性単量体に限定されない。
<ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)>
本実施形態で用いるヒドロキシル基含有重合性単量体(a)の含有率は、12質量%以上45質量%以下(水酸基価として51.8KOH/g以上194.2mgKOH/g以下)であり、好ましくは15質量%以上35質量%以下(水酸基価として63.7KOH/g以上150mgKOH/g以下)、より好ましくは15質量%以上30質量%以下(水酸基価として63.7KOH/g以上129.5mgKOH/g以下)である。当該含有率が12質量%以上であることが、ウレタン系シーリング材に残存しているイソシアネート(以降、残存イソシアネートと称する場合がある)との架橋反応が充分となり、シーリング材に含まれている可塑剤をブロックすることができ、耐汚染性を良好とすることができる。当該含有率を45質量%以下とすることで、重合安定性及び耐水性を良好とすることができる。
ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)としては、特に限定されず、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらの群から選ばれた1又は2以上のヒドロキシル基含有重合性単量体(a)が使用される。この中でも、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
<シクロアルキル基含有重合性単量体(b)>
本実施形態で用いるシクロアルキル基含有重合性単量体(b)の含有率は、5質量%以上35質量%以下であり、好ましくは5質量%以上25質量%以下、より好ましくは5質量%以上15質量%以下である。当該含有率が5質量以上であることで、屋外での長期使用時にも微小クラックを防止することができる。35質量%以下であることで、塗膜の柔軟性を充分とすることができ、クラックの発生を防止できる。
シクロアルキル基含有重合性単量体(b)としては、特に限定されず、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、第3級ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらの群から選ばれた1又は2以上のシクロアルキル基含有重合性単量体(b)が使用される。この中でも、シクロヘキシル(メタ)アクリレートが好ましい。
<アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)>
本実施形態で用いるアルコキシシラン基含有重合性単量体(c)の含有率は、0.1質量%以上2.0質量%以下、好ましくは0.1質量%以上1.5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上1.0質量%以下である。当該含有率が0.1質量%以上であることで、耐水性及び耐候性を良好とすることができる。2質量%以下であることで、柔軟性を良好とすることができる。
アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)としては、特に限定されず、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられ、これらの群から選ばれた1又は2以上のアルコキシシラン基含有重合性単量体(c)が使用される。この中でも、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランが好ましい。
<重合性単量体(d)>
本実施形態で用いる重合性単量体は、上記(a)、(b)、及び(c)と共重合可能な重合性単量体(d)とを含む。重合性単量体(d)としては、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸エステル;スチレン、ビニルトルエン等の芳香族単量体;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基含有単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;ブタジエン等の共役ジエン単量体;(メタ)アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸グリシジル、N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ジビニルベンゼン、メチルビニルケトン等の官能性単量体;等が挙げられ、これらの群から選ばれた1又は2以上の重合性単量体(d)が使用される。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、アルキル部の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、エチレンオキサイド基の数が1個以上100個以下の(ポリ)オキシエチレンモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシプロピレンモノ(メタ)アクリレート、アルキル部の炭素数が1個以上18個以下の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、エチレンオキサイド基の数が1個以上100個以下の(ポリ)オキシエチレンジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル等が挙げられ、これらの群から選ばれた1又は2以上の(メタ)アクリル酸エステルが使用される。この中でも、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、アクリル酸が好ましい。
<アニオン性界面活性剤(e)>
本実施形態の水性樹脂組成物は、界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を含有する。アニオン性界面活性剤(e)を含むことで、水性樹脂組成物により表面塗装された表面処理塗膜の微小クラックの発生を防止することができる。
アニオン性界面活性剤(e)の水性樹脂組成物中の含有量は、前記樹脂に用いられる(a)〜(d)の全重合性単量体100質量部に対し、0.5質量部以上5.0質量部以下であり、好ましくは0.5質量部以上3.0質量部以下、より好ましくは1.0質量部以上3.0質量部以下である。当該含有量が0.5質量部以上であることで、水性樹脂組成物の重合安定性を良好なものとすることができ、屋外での長期使用時にも微小クラックを防止することができる。当該含有量が5.0質量部以上であることで、耐水性を良好なものとすることができる。
アニオン性界面活性剤(e)としては、特に限定されず、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム等の脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシノニルフェニルエーテルスルホン酸塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコールエーテル硫酸塩、スルホン酸基又は硫酸エステル基と重合性の不飽和二重結合を分子中に有する、いわゆる反応性アニオン性界面活性剤等が挙げられ、これらの群から選ばれた1又は2以上のアニオン性界面活性剤(e)が使用される。形成された塗膜の微小クラック発生の防止及び重合安定性の観点から、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を用いることが好ましい。上記のアニオン性界面活性剤の具体例として、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル硫酸エステル塩である「ニューコール707SF」(日本乳化剤(株)製)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩である「ハイテノールLA−12」(第一工業製薬(株)製)、反応性アニオン界面活性剤である「アクアロンKH1025」(アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン;第一工業製薬社製)等が挙げられる。
本実施形態の水性樹脂組成物は、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤を、さらに含むこともできる。ノニオン性界面活性剤のとしては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、前述の骨格と重合性の不飽和二重結合を分子中に有する反応性ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤、(変性)ポリビニルアルコール等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミドプロピル酢酸ベタイン、ラウリルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。高分子界面活性剤としては、例えば、特殊非イオン高分子界面活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記した界面活性剤の中でも、耐水性の向上の観点から、反応性界面活性剤が好ましい。反応性界面活性剤としては、例えば、エーテルサルフェート型アンモニウム塩、ポリオキシエチレン−1−(アリルオキシメチル)アルキルエーテル硫酸アンモニウム等が挙げられる。これらの中でも、耐水性の観点から、ポリオキシエチレン−1−(アリルオキシメチル)アルキルエーテル硫酸アンモニウム等が好ましい。
<樹脂>
本実施形態における樹脂は、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であるが、さらに、(a)〜(d)の重合性単量体以外の重合性単量体を、重合の単量体として用いてもよい。
本実施形態の樹脂のガラス転移温度(Tg)は、−5℃以上20℃以下の範囲であることが好ましく、0℃以上20℃以下の範囲であることがより好ましく、5℃以上20℃以下の範囲であることがさらに好ましい。Tgが−5℃以上20℃以下の範囲であることで、建築用塗料や家庭用塗料のシーリング材や瓦、外壁剤に塗布する用途に用いられた際に求められる柔軟性に優れたものとなる。また、後述の多段乳化重合で水性樹脂組成物を製造した場合は、各重合段における、最高のガラス転移温度と最低のガラス転移温度の差が10℃以下であることが柔軟性の観点で好ましい。より好ましくは、最高のガラス転移温度と最低のガラス転移温度の差が5℃以下である。
本実施形態において樹脂(共重合体)のTg(K:絶対温度)は、共重合体を構成する単量体のホモ重合体のTgと単量体の共重合比率(共重合体中の質量分率)より、次式のFOXの式に従って計算することが可能である。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・
Tg:単量体1、2・・・から導かれる構成単位を含む共重合体のTg(゜K)
W1、W2・・:単量体1、単量体2、・・の共重合体中の質量分率
ここでW1+W2+・・=1
Tg1、Tg2・・:単量体1、単量体2、・・のホモ重合体のTg(゜K)
アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)は、架橋性があること、使用量が少ないことから、上式のFOXの式における単量体としては含めない。
上記の式に使用するホモ重合体のTg(K)としては、例えば、ポリマーハンドブック(Jhon Willey & Sons)に記載されている。本実施形態に使用される数値を以下に例示する。カッコ内の値がホモ重合体のTgを示す。
ポリスチレン(373K)、ポリメタクリル酸メチル(373K)、ポリアクリル酸ブチル(228K)、ポリアクリル酸2−エチルヘキシル(218K)、ポリアクリル酸(360K)、ポリメタクリル酸(417K)、ポリアクリロニトリル(369K)、ポリアクリル酸2−ヒドロキシエチル(258K)、ポリメタクリル酸2−ヒドロキシエチル(328K)、ポリメタクリル酸シクロヘキシル(356K)、ポリメタクリル酸ブチル(295K)。
<Si含有化合物>
本実施形態の樹脂は、下記式(1)で表されるSi含有化合物によって変性された重合体であることが、耐候性の観点から好ましい。
(R1n−Si−(R2(4-n) (1)
(式中、nは0〜3の整数であり、R1は、水素原子、炭素数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10のアリール基、及び炭素数5〜6のシクロアルキル基からなる群より選ばれるいずれかを表す。n個のR1は、同一であってもよいし、異なってもよい。R2は、炭素数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基、及び水酸基からなる群より選ばれるいずれかを表す。(4−n)個のR2は、同一であってもよいし、異なってもよい。)
式(1)で表されるSi含有化合物としては、式(1)においてn=0としたシラン化合物(I)、及び/又は、n=1としたシラン化合物(II)の少なくとも1種を含んでいることが好ましい。さらに、プライマー用ラテックスの重合安定性も優れたものにするためには、シラン化合物(II)を含むことがより好ましい。
シラン化合物(I)のR2は、それぞれ独立して、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基、又は水酸基であることが好ましい。
シラン化合物(I)の好ましい具体例としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等が挙げられる。
シラン化合物(II)のR1は、メチル基、イソブチル基、又はフェニル基であることが好ましい。R2は、それぞれ独立して、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基、又は水酸基であることが好ましい。シラン化合物(II)のR2は、それぞれ独立して、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基、又は水酸基であることが好ましい。
シラン化合物(II)の好ましい具体例としては、例えば、メチルトリメトシキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
また、柔軟性が一層必要とされる場合には、Si含有化合物として、環状シラン化合物、及び式(1)においてn=2としたシラン化合物(III)からなる群より選ばれる1種以上を、さらに用いることが好ましい。その中でも、シラン化合物(II)と併用することがより好ましい。シラン化合物(II)と、環状シラン化合物及びシラン化合物(III)からなる群より選ばれる1種以上とを用いることより、Si含有化合物が形成するシリコーン重合体の架橋密度を低くし、重合体の構造が複雑になることを防ぐことができ、これによって、ラテックスから提供される塗膜に柔軟性を付与することができる。
環状シランとしては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
シラン化合物(III)において、式(1)のR1としては、メチル基、フェニル基であることが好ましく、式(1)のR2としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基、水酸基であることが好ましい。
シラン化合物(III)の好ましい具体例としては、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン等が挙げられる。
さらに、Si含有化合物として、加水分解基を有する線状シロキサン、アルコキシシランオリゴマー、及び式(1)においてn=3としたシラン化合物(IV)からなる群より選ばれる少なくとも1種を更に含んでもよい。
加水分解基を有する線状シロキサンとしては、例えば、下記式(2)、式(3)、式(4)で表される化合物等が挙げられる。
Figure 0006300701
Figure 0006300701
Figure 0006300701
(式(2)、(3)、(4)中、R1は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数5〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜10のアクリル酸アルキル基、及び炭素数5〜10のメタクリル酸アルキル基からなる群より選ばれるいずれかを表し、R2は、それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基、水酸基、エポキシ基、アルキレンオキサイド基、及びポリアルキレンオキサイド基からなる群より選ばれるいずれかを表し、mは1〜999の整数を表す。)
アルコキシシランオリゴマーとしては、例えば、メチル系シリコーンアルコキシオリゴマー、メチルフェニル系シリコーンアルコキシオリゴマー等が挙げられる。
シラン化合物(IV)の具体例としては、例えば、トリフェニルエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン等が挙げられる。
シラン化合物(IV)において、R1としては、メチル基、フェニル基が好ましい。R2としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基、水酸基が好ましい。
Si含有化合物は、上記したシラン化合物に加え、クロロシラン(例えば、メチルクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルクロロシラン等)も併用することができる。
本実施形態に使用されるSi含有化合物によって、本実施形態の水性樹脂組成物より得られる表面処理塗膜は、屋外等に長期間曝露した際の光沢保持性を改善することができる。上記したシラン縮合物の存在は、29SiNMR(29Si核磁気共鳴スペクトル)又は1HNMR(プロトン核磁気共鳴スペクトル)によって知ることができる。例えば、シラン(II)の縮合物は、29SiNMRのケミカルシフトが−40PPM以上−80PPM以下にピークを示すため、当該ピークを確認することで同定することができる。
その他、本実施形態の水性樹脂組成物には、水系塗料に添加配合される成分として、例えば、増粘剤、成膜助剤、可塑剤、凍結防止剤、消泡剤、染料、防腐剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を任意に配合することができる。
増粘剤としては、例えば、ポリビニルアルコール(部分鹸化ポリ酢酸ビニル等を含む)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の高分子分散安定剤等、その他ポリエーテル系、ポリカルボン酸系増粘剤等が挙げられる。これら増粘剤は、単独又は併用等任意に配合することができる。
成膜助剤としては、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、2,2,4−トリメチル−1,3−ブタンジオールイソブチレート、グルタル酸ジイソプロピル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ダイアセトンアルコール等が挙げられる。これら成膜助剤は、単独又は併用等任意に配合することができる。
可塑剤としては、例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等が挙げられる。
凍結防止剤としては、例えば、プロピレングリコール、エチレングルコール等が挙げられる。これら可塑剤は、単独又は併用等任意に配合することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系等が挙げられる。ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ステアリルオキシベンゾフェノン等が挙げられる。ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ4−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(アクリロキシ−エトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタクリロキシ−エトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタクリロキシ−ジエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(アクリロキシ−トリエトキシ)ベンゾフェノン等が挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α’−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール)、メチル−3−〔3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートとポリエチレングリコール(分子量300)との縮合物(日本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN1130)、イソオクチル−3−〔3−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート(日本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN384)、2−(3−ドデシル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(日本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN571)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1フェニルエチル)フェノール(日本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN900)等がある。ラジカル重合性ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤として具体的には、2−(2’ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(大塚化学(株)製、製品名:RUVA−93)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチル−3−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリリルオキシプロピル−3−tert−ブチルフェニル)5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、3−メタクリロイル−2−ヒドロキシプロピル−3−〔3’−(2’’−ベンゾトリアゾリル)−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル〕フェニルプロピオネート(日本チバガイギー(株)製、製品名:CGL−104)等が挙げられる。トリアジン系紫外線吸収剤としては、例えば、TINUVIN400(製品名、日本チバガイギー(株)製)等が挙げられる。
光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル4−ピペリジル)2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、1−〔2−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピニルオキシ〕エチル〕−4−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートとメチル−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−セバケートの混合物(日本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN292)、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、TINUVIN123(製品名、日本チバガイギー(株)製)等が挙げられる。光安定剤は、ヒンダードアミン系光安定剤が好ましく、その中でも塩基性の低いものがより好ましく、塩基定数(pKb)が8以上のものが特に好ましい。
ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、1,2,2,6,6ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−イミノピペリジルメタクリレート、2,2,6,6,−テトラメチル−4−イミノピペリジルメタクリレート、4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、4−シアノ−1,2,2,6,6−ペンタメチル4−ピペリジルメタクリレート等が挙げられる。
本実施形態において、紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を導入する方法は、水性樹脂組成物を製造する乳化重合時に存在させることにより水性樹脂組成物に導入する方法、紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を成膜助剤等と混合して水性樹脂組成物に添加することにより導入する方法、紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を成膜助剤と混合し、界面活性剤、水を加え乳化させた後、水性樹脂組成物に添加することにより導入する方法等が挙げられる。また、紫外線吸収剤と光安定剤とを併用すると、相乗効果により、卓越した耐久性を示す。
本実施形態の水性樹脂組成物は、エマルジョンの長期の分散安定性を保つため、塩基性物質を用いてpH5〜10の範囲に調整することが好ましい。塩基性物質としては、例えば、アンモニア、ジメチルアミノエタノール等のアミン類を始めとする塩基性有機化合物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属塩を始めとする塩基性無機化合物等が挙げられる。
本実施形態の水性樹脂組成物に用いられる樹脂は、平均粒子径が30nm以上500nm以下であることが好ましく、50nm以上300nm以下であることがより好ましく、70nm以上200nm以下であることがさらに好ましい。なお、平均粒子径は、実施例に記載の方法により求めることができる。
本実施形態の水性樹脂組成物の固形分率は、30質量%以上65質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましく、30質量%以上50質量%以下であることがさらに好ましい。なお、水性樹脂組成物の固形分率は、実施例に記載の方法により求めることができる。
[水性樹脂組成物の製造方法]
本実施形態の水性樹脂組成物の製造方法としては、例えば、乳化重合、塊状重合、ミニエマルション重合等が挙げられる。樹脂の平均粒子径が10nm以上1μm以下程度であり、良好な分散安定性の水性樹脂組成物を、安定的に製造する方法としては、乳化重合が好ましい。その代表例としては、水中にて乳化剤及び重合開始剤等の存在下で、不飽和単量体を、60℃以上90℃以下の温度条件下で乳化重合する方法が挙げられる。また、この工程を複数段回繰り返し行う方法(多段乳化重合)を用いることも可能である。多段乳化重合を用いることで、作業性、重合安定性をより良好とすることができる。
乳化剤としては、特に限定はなく、例えば、アニオン性乳化剤、カチオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤、両性乳化剤、高分子乳化剤等を使用することができる。具体的には、脂肪酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテルスルホン酸塩等のアニオン性乳化剤;アルキルトリメチルアンモニウムブロマイド、アルキルピリジニウムブロマイド、イミダゾリニウムラウリレート等の四級アンモニウム塩;ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩型のカチオン性乳化剤;ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル等のノニオン性乳化剤;アルキルベタイン、アルキルアミンオキサイド等の両性乳化剤;(変性)ポリビニルアルコール等の高分子乳化剤等が挙げられる。乳化剤の使用量は、特に限定はされないが、例えば、前記(a)〜(d)の全重合性単量体成分の合計使用量を100質量部とした場合、1.0質量部以上5.0質量部以下であることが好ましい。乳化剤の使用量を1.0質量部以上にすることで重合安定性が向上し、5.0質量部以下であることで耐水性を向上することができる。
本実施形態の水性樹脂組成物を乳化重合する際の重合方法は、単量体を一括して仕込む単量体一括仕込み法や、単量体を連続的に滴下する単量体滴下法、単量体と水と乳化剤とを予め混合乳化しておき、これらを滴下するプレエマルション法、これらを組み合わせる方法等が挙げられる。この時に、重合開始剤の使用方法は特に限定されるものではない。また、Si含有化合物の使用方法としては、例えば、加水分解性シランの縮合反応と不飽和単量体のラジカル重合を同時に及び/又は加水分解性シランの縮合反応を先行させた後に不飽和単量体のラジカル重合を進行させる乳化重合方法若しくは不飽和単量体のラジカル重合を進行させた後に加水分解性シランの縮合反応を進行させる方法等が用いられる。
本実施形態の水性樹脂組成物を乳化重合する際に使用する重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、ラジカル開始剤等を用いることができる。ラジカル重合開始剤としては、例えば、熱又は還元性物質等によってラジカルを生成して重合性単量体の付加重合を起こさせるもので、水溶性又は油溶性の過硫酸塩、過酸化物、アゾビス化合物等が挙げられる。具体的には、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ハイドロクロライド、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等があり、好ましくは水溶性のものである。なお、重合速度の促進や低温反応を望む場合には、重亜硫酸ナトリウム、塩化第一鉄、アスコルビン酸、ホルムアルデヒドスルホオキシレート塩等の還元剤をラジカル重合開始剤と組み合わせて用いることができる。
[表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材]
本実施形態の表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法は、可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面に、水性樹脂組成物を塗装する工程を有し、前記水性樹脂組成物が、樹脂と水と界面活性剤とを含み、前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、前記水性樹脂組成物が、前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む。
本実施形態のウレタン系シーリング材は、特に限定されないが、例えば、金属系や窯業系の各種建材の継ぎ目や、窓枠とパネルといった異種の部材間の接合や固定等に用いられるため、これら各種建材と打設したウレタン系シーリング材との双方を被覆するように水性樹脂組成物を塗装して、表面処理塗膜を成膜することで、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材を得ることができる。
上記方法で製造された表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材は、表面処理塗膜の耐汚染性に優れると共に、屋外での長期使用時にも表面処理塗膜の微小クラック発生を防止可能なものである。
実施例及び比較例により本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態その要旨を超えない限り、これらによって何ら限定されるものでない。なお、特に断りがない限り、本実施例中の「部」及び「%」等は、質量基準に基づくものである。
<実施例1>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)184.5部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)50.0部、メタクリル酸ブチル(BMA)49.9部、アクリル酸ブチル(BA)454.1部、メタクリル酸20.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)239.5部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF(N707SF)、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<実施例2>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12(LA−12)、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)153.7部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)99.8部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)385.2部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)239.5部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<実施例3>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)199.6部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)99.8部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)399.2部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)179.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、メチルトリメトキシシラン10.0部、ジメチルジメトキシシラン20.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<実施例4>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)152.7部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)99.8部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)386.2部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)239.5部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、メチルトリメトキシシラン30.0部、ジメチルジメトキシシラン60.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<実施例5>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)199.6部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)99.8部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)399.2部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)179.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<実施例6>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)199.6部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)99.8部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)399.2部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)179.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、メチルトリメトキシシラン10.0部、ジメチルジメトキシシラン20.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液100部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<比較例1>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)290.6部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)410.0部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)179.6部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<比較例2>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)199.6部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)99.8部、メタクリル酸ブチル(BMA)99.8部、アクリル酸ブチル(BA)399.2部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)179.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液10部、ノニオン性界面活性剤(製品名:エマルゲン120(Em120)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、花王(株)製)の20%水溶液100部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水400部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物をろ過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<比較例3>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)20.0部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)98.0部、メタクリル酸ブチル(BMA)40.0部、アクリル酸ブチル(BA)360.0部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)460.0部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。100メッシュの金網で反応物を濾過したが、凝集物が多量発生しており、水性樹脂組成物を得ることができなかった。
<比較例4>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)20.0部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)360.0部、アクリル酸ブチル(BA)418.4部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2HEMA)179.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
<比較例5>
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に水623部、アニオン性界面活性剤(製品名:ハイテノールLA−12、第一工業製薬(株)製)の20%水溶液を4部投入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶液を15部添加した5分後に、メタクリル酸メチル(MMA)338.0部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)100.0部、メタクリル酸ブチル(BMA)100.0部、アクリル酸ブチル(BA)440.0部、メタクリル酸18.0部、アクリル酸2.0部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.0部、アニオン性界面活性剤(製品名:アクアロンKH1025、アンモニウム−α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、有効成分25質量%;第一工業製薬社製)0.8部、アニオン性界面活性剤(製品名:ニューコール707SF、日本乳化剤(株)製)の30%水溶液66.7部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液50部、水435部からなる乳化混合液を滴下槽より210分かけて流入させる。その間、反応系のpHは4以下に維持した。乳化混合液の投入終了後、反応容器の温度を80℃に保ったまま、更に60分間攪拌を続けた。攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、100メッシュの金網で反応物を濾過して、凝集物等を除去した。25%のアンモニア水を用いてろ液のpHを8.0に調整した。最後に、固形分が45.0質量%となるよう水を添加し、水性樹脂組成物を得た。
表1に、得られた水性樹脂組成物の性状及び評価の結果を示す。なお、表中の「MMA」はメチルメタクリレートを、「CHMA」はメタクリル酸シクロヘキシルを、「BMA」はメタクリル酸ブチルを、「BA」はアクリル酸ブチルを、「MAA」はメタクリル酸を、「AA」はアクリル酸を、「2HEMA」は2−ヒドロキシエチルメタクリレートを、それぞれ示す。
<試験方法>
[性状]
(1)重合安定性
各実施例、比較例の乳化重合で得られた、100メッシュの金網で濾過する前の反応物を、100メッシュの濾布で凝固物を濾過し、その残渣質量を反応物の質量で割り、残渣率(質量基準)とした。残渣率は、以下の基準に基づき評価した。
○:残渣率が100ppm未満であった。
△:残渣率が100ppm以上、1000ppm未満であった。
×:残渣率が1000ppm以上、10000ppm未満であった。
××:凝固物量が10000ppm以上であった。
(2)平均粒子径の測定
レーザー回折式の粒度分布計(リーズ・アンド・ノースラップ社製、マイクロトラック粒度分布計「UPA150」)にて測定した体積平均粒子径を、水性樹組成物の平均粒子径とした。
(3)固形分率の測定
予め質量の分かっているアルミ皿に、対象物を約1g精秤し、恒温乾燥機で105℃にて3時間乾燥した後、シリカゲルを入れたデシケーター中で、30分放冷した後に精秤した。当該物質の乾燥後質量を乾燥前質量で割ったものを固形分率とした。
[評価]
顔料ディスパージョンの作製
分散剤:「SNディスパーザント5027」(サンノプコ(株)製) 5.0部
アンモニア水 0.5部
プロピレングリコール 23.5部
水 147.8部
「タイペークCR−97」(石原産業(株)製) 333.6部
消泡剤:「SNデフォマー1310」(サンノプコ(株)製) 2.9部
上記のものを配合した配合物を、卓上サンドミルにて20分間分散させ、顔料ディスパージョンを得た。
耐汚染性、耐候性評価用白色エナメル塗料の作製
実施例及び比較例の各水性樹脂組成物(固形分換算) 50.0部
エチレングリコールモノブチルエーテル50%溶液 10.0部
「テキサノールCS−12」(チッソ(株)製) 10.0部
上記顔料ディスパージョン 51.3部
増粘剤:「アデカノールUH−438」(旭電化工業(株)製)の10%水溶液 適量
上記のものを配合し、白色エナメル塗料を得た。
(4)屋外での長期間使用時のクラック防止性評価
上記の白色エナメル塗料をワイヤーコーターNo.50を用いて、硫酸アルマイト板に塗布し、50℃、1週間乾燥させた。次に、サンシャイン型ウエザオメーター(スガ試験機(株)製、WEL−SUN−DC)を使用して曝露試験(降雨サイクル;18分/2時間、ブラックパネル温度60℃以上66℃以下)を行った。曝露2000時間経過後の外観の変化を、特にシーリング材の部分の微小クラックの発生状況を、観察した。判定基準は以下の通りである。
◎:光沢保持率90%以上、かつ微小クラックなし
○:光沢保持率80%以上90%未満、かつ微小クラックなし
△:光沢保持率70%以上80%未満、かつ微小クラックなし
×:光沢保持率70%未満
(5)ブリード防止性評価
汚染性を評価するための汚染試験用サンプルを図1に示す。汚染試験用サンプル5は、同図1(a)に示すように、枠材を組んで断面コの字状に形成したベース10の溝部(幅50mm)に対し、同図1(b)に示すように、一方側に基材(スレート材)Bを嵌め込むとともに、他方側に可塑剤を含んだウレタン系シーリング材Sを充填して形成されたものである。可塑剤を含んだウレタン系シーリング材として、オート化学工業株式会社製:品番H9−ASを用い、ベース10の溝部に充填した部分の厚みを16mmとした。次に、同図1(c)に示すように、基材(スレート材)Bと可塑剤を含んだウレタン系シーリング材Sの双方の表面を覆うように、上記の白色エナメル塗料1を塗布し、汚染試験用サンプルを得た。上記の白色エナメル塗料配合物の塗布量は200g/m2であり、成膜後の厚みは約60μmであった。
14日間常温乾燥した後、汚染性を評価するため、汚染試験用サンプルを恒温槽に投入して50℃で7日間熱処理した。
上記熱処理の後、恒温槽から汚染試験用サンプル5を取り出した。サンプルが常温になるまで放置した後、耐汚染性を評価した。汚染性は、汚染性試験機を用いて汚染試験用サンプル5の表面に煤を付着させた後、後述するような手順で、サンプル表面の明度を測定することで評価した。
ここで、用いた汚染性試験機は、内部容量が約0.35m3であり、底部隅に約6mmの長さの燃焼芯を備えるものである。そして、この燃焼芯に供給された灯油を燃焼することで得られた煤を、汚染性試験機内部の撹拌羽を回転させて、汚染性試験機内部に均一に充満させる仕組みになっている。また、汚染性試験機には温度調整機能が備えられており、試験期間中、汚染性試験機内部の温度を一定に保つことができるようになっている。
以下、汚染性の測定手順を具体的に示す。
最初(汚染性試験機投入前)に、色差計を用いて汚染試験用サンプル5の明度(L値)を測定した。このとき、基材(スレート材)B上の塗膜表面の明度(LB0)とシーリング材S上の塗膜表面の明度(LS0)の両方を測定した。そして、上記測定の後、汚染性試験機内に汚染試験用サンプル5を投入し、汚染性試験機の扉を閉めて、内部の温度を70℃に保ちながら試験機内で灯油を1時間燃焼させて、サンプルの表面に煤を付着させた。
次に、装置の扉を開けて、汚染試験用サンプル5を取り出した後、丁寧に水洗して表面の余計な煤を取り除いた。
最後に、汚染試験用サンプル5の表面が乾燥したら、再び色差計を用いて、試験後における明度(L値)を測定した。ここでも、基材(スレート材)B上の塗膜表面の明度(LB1)とシーリング材S上の塗膜表面の明度(LS1)の両方を測定した。
汚染性は汚染回復率に基づき算出した、ブリード防止性で評価した。具体的には、基材B部分汚染性を確認する為に汚染回復率として、試験前における基材(スレート材)B上の塗膜表面の明度(LB0)に対する試験後における基材(スレート材)B上の塗膜表面の明度(LB1)を、パーセンテージで表現した基材B部分汚染回復率(100%×LB1/LB0)を用い、基材S部分汚染性を確認する為に汚染回復率として、試験前におけるシーリング材S上の塗膜表面の明度(LS0)に対する試験後におけるシーリング材S上の塗膜表面の明度(LB1)を、パーセンテージで表現したシーリング材S部分汚染回復率(100%×LS1/LS0)を用いた。ブリード防止性として、基材B部分汚染回復率から、シーリング材S部分汚染回復率を引いて得られる、両者の明度差を用いた。また、試験結果を表1に示す。
◎:変化なし(ブリード防止性 3未満)
○:基材Bとシーリング材Sとの差が若干見られる(ブリード防止性 3以上10未満)
△:基材Bとシーリング材Sとの差が見られる(ブリード防止性 10以上20未満)
×:全面的に汚れが見られる(ブリード防止性 20以上)
Figure 0006300701
本発明のシリコーン変性性水性樹脂組成物は、外壁の塗料、建材の仕上げ材、紙加工剤、織布、不織布の仕上げ材等の分野において産業上の利用可能性がある。

Claims (5)

  1. 樹脂と水と界面活性剤とを含み、
    前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、
    前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む、
    可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面塗装用の水性樹脂組成物。
  2. 前記樹脂が、下記式(1)で表されるSi含有化合物によって変性された重合体である、請求項1に記載の水性樹脂組成物。
    (R1n−Si−(R2(4-n) (1)
    (式中、nは0〜3の整数であり、R1は、水素原子、炭素数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10のアリール基、及び炭素数5〜6のシクロアルキル基からなる群より選ばれるいずれかを表す。n個のR1は、同一であってもよいし、異なってもよい。R2は、炭素数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基、及び水酸基からなる群より選ばれるいずれかを表す。(4−n)個のR2は、同一であってもよいし、異なってもよい。)
  3. 前記樹脂のガラス転移温度が−5℃以上20℃以下である、請求項1又は2に記載の水性樹脂組成物。
  4. 可塑剤を含むウレタン系シーリング材の表面に、水性樹脂組成物を塗装する工程を有し、
    前記水性樹脂組成物が、樹脂と水と界面活性剤とを含み、
    前記樹脂が、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量%に対して、ヒドロキシル基含有重合性単量体(a)を12質量%以上45質量%以下と、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)を5質量%以上35質量%以下と、アルコキシシラン基含有重合性単量体(c)を0.1質量%以上2.0質量%以下と、前記(a)、前記(b)、及び前記(c)と共重合可能な重合性単量体(d)と、を重合して得られる樹脂であり、
    前記水性樹脂組成物が、前記界面活性剤として、アニオン性界面活性剤(e)を、前記樹脂に用いられる全重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上5.0質量部以下含む、
    表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材の製造方法。
  5. 請求項4に記載の製造方法によって製造された、表面処理塗膜付きウレタン系シーリング材。
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