JP6300243B2 - 歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法 - Google Patents

歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法に係り、特に、金属製パイプが弾性樹脂部材に内在する歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法に関する。
従来、歯科用ハンドピースを軽量化するために、合成樹脂製把持部と、合成樹脂製液体流路用チューブを備えた歯科用ハンドピースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された合成樹脂製把持部は、着脱式頭部のОリング付き連結管が嵌入される連結孔を備えている連結部を先端に有し、連結部を着脱式頭部に着脱する。かかる構成により、金属製のコネクターを設けなくてもよい構造になっていた。合成樹脂把持部は、管状をなし、内部には合成樹脂製液体流路用チューブが貫通して配設されている。
特開昭64−62151号公報(請求項1、第3頁の左下欄〜第4頁の左上欄、図2と図4)
しかしながら、特許文献1に記載された歯科用ハンドピースは、着脱式頭部の構造が複雑になるため、製作工数が増大するという問題があった。また、着脱式頭部に対して連結部を着脱するため、着脱式頭部での気密性が確保しにくいという問題があった。
そこで、本発明は、軽量化を図りながら、弾性樹脂部材による気密性を高めて、かつ、製作工数を削減することができる歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る歯科用ハンドピースは、先端部に配設されたハンドピースヘッドと、後端部に配設された接続部と、を有し、前記接続部を歯科用ユニットに接続して使用する歯科用ハンドピースであって、前記ハンドピースヘッドと前記接続部とを連通する複数の金属製パイプと、少なくとも前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように装着された弾性樹脂部材と、を備え、前記複数の金属製パイプの外周部が前記弾性樹脂部材の内部に密着して埋設された状態で内在すると共に、前記弾性樹脂部材は、前記ハンドピースヘッド、前記接続部、および、前記各金属製パイプのそれぞれの間に隙間なく密着した状態に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、歯科用ハンドピースの金属製パイプの外周部は、弾性樹脂部材の内部に密着して埋設された状態で内在すると共に、弾性樹脂部材は、ハンドピースヘッド、接続部、および、各金属製パイプのそれぞれの間に隙間なく密着した状態に形成されていることで、金属製パイプの外周部を弾性樹脂部材で隙間が無く覆って、気密性を高めることができる。特に、弾性樹脂部材は、接続部の後端部を覆うことで、薬剤や、菌や、塵内等が部材内に侵入するのを防止することができる。
また、歯科用ハンドピースは、ハンドピースヘッドの後端部から接続部の先端部までのグリップ部を弾性樹脂部材で形成したことによって、金属製のものと比較して軽量化することができる。このため、操作性を向上させることができると共に、長時間使用しても、疲れないようにすることができる。
また、弾性樹脂部材製のグリップ部は、金属製のものと比較して、熱伝導性が低いので、滅菌処理後に直ぐに使用することができる。また、そのグリップ部は、金属と比べて弾性を有しているので、患者の歯に接触したときの違和感を緩和することができる。
また、前記接続部は金属部材で構成され、前記金属製パイプは、前記接続部を貫通した状態で当該接続部の後端部からはみ出すように突出して配設され、前記接続部は、当該接続部の先端部から後端部まで貫通する連通孔を備え、前記弾性樹脂部材は、前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように装着された本体被覆部と、前記接続部の後端部を覆うように装着されたシール部と、前記本体被覆部と前記シール部とを連通させる連通部と、を備え、前記連通部は、前記連通孔に内在することが好ましい。
かかる構成によれば、歯科用ハンドピースの接続部は、金属製パイプを、接続部を貫通してはみ出すように突出していることによって、金属製パイプを接続部にしっかりと固定することができる。
また、歯科用ハンドピースの弾性樹脂部材は、本体被覆部とシール部とを連通させる連通部を、連通孔に内在していることによって、本体被覆部とシール部とを連結して歯科用ハンドピースの接続にしっかりと固定させることができる。
また、前記接続部の外周部には凹部が形成され、前記本体被覆部が前記凹部に内在して装着されていることが好ましい。
かかる構成によれば、弾性樹脂部材は、本体被覆部を接続部の凹部に内在して装着されていることによって、接続部にしっかりと連結して、軸方向のずれを防止することができる。
また、前記弾性樹脂部材は、着色された熱硬化性樹脂であることが好ましい。
かかる構成によれば、弾性樹脂部材は、着色された熱硬化性樹脂であることによって、歯科用ハンドピースのグリップ部を使用者の好みの色にすることができる。また、歯科用ハンドピースの種類毎に色分けしたり、本体の色彩と共通化したりすることができる。
また、前記着色された熱硬化性樹脂は、シリコーン樹脂であることが好ましい。
かかる構成によれば、弾性樹脂部材である熱硬化性樹脂は、シリコーン樹脂から成ることによって、使用者はソフトな感触で把持することができる。また、シリコーン樹脂の部位が、患者の歯に接触したり、落下したりしたときの衝撃を緩衝することができる。
また、本発明に係る歯科用ハンドピースの製造方法は、先端部に配設されたハンドピースヘッドと、後端部に配設された接続部と、前記ハンドピースヘッドと前記接続部とを連通する金属製パイプと、を有する歯科用ハンドピースの製造方法であって、樹脂モールド成形によって、少なくとも前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように弾性樹脂部材をモールドして、前記弾性樹脂部材の内部に密着して埋設された状態で前記金属製パイプを内在させることを特徴とする。
かかる構成によれば、歯科用ハンドピースの製造方法は、ハンドピースヘッドの後端部から接続部の先端部までを弾性樹脂部材をモールドして金属製パイプを内在したことで、軽量化と弾性樹脂部材による気密性とを高めることができる。
また、この製造方法で製造された歯科用ハンドピースは、ハンドピースヘッドの後端部から接続部の先端部までを弾性樹脂部材でモールド成形したことで、ハンドピースヘッドの後端部と、接続部の前端部とに隙間なく密着して埋設された状態に金属製パイプを内在させた樹脂製のグリップ部を形成することができる。
また、前記接続部は金属部材で構成され、前記金属製パイプは、前記接続部を貫通した状態で当該接続部の後端部からはみ出すように突出して配設され、前記接続部は、当該接続部の前端部から後端部まで貫通する連通孔を備え、前記モールドされた弾性樹脂部材は、前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように装着された本体被覆部と、前記接続部の後端部を覆うように装着されたシール部と、前記本体被覆部と前記シール部とを連通させる連通部と、を備え、前記連通部は、前記連通孔に内在することが好ましい。
かかる構成によれば、弾性樹脂部材は、ハンドピースヘッドの後端部から接続部の先端部までを覆うように装着された本体被覆部を有していることによって、グリップ部を弾性樹脂製にすることができるため、ソフトな感触にすることができる。また、グリップ部を弾性樹脂部材で形成したことによって、患者の歯に接触したり、落下したりしたときの衝撃を緩衝することができる。
また、弾性樹脂部材は、連通部を接続部の連通孔に内在したことによって、弾性樹脂部材を接続部にしっかりと取り付けることができる。
本発明は、軽量化を図りながら、弾性樹脂部材による気密性を高めて、かつ、製作工数を削減することができる歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースを示す一部断面を有する側面図である。 本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースの製造方法を示す工程図である。 歯科用ハンドピースの製造方法の金型成形工程を示す工程図である。 本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースの第1変形例を示す一部断面を有する側面図である。 本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースの第2変形例を示す拡大背面図である。 図5のVI−VI断面図である。 図5のVII−VII断面図である。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示す歯科用ハンドピース1において、ハンドピースヘッド2側を前方向、接続部3側を後方向として説明する。また、各部品においても同様とする。
<歯科用ハンドピース>
図1に示す歯科用ハンドピース1は、歯科の治療に用いられる医療機器である。歯科用ハンドピース1は、先端部に配設されたハンドピースヘッド2と、後端部に配設された接続部3と、ハンドピースヘッド2と接続部3とを連通する複数の金属製パイプ4,5と、グリップ部1aを覆う弾性樹脂部材6と、を備えている。その歯科用ハンドピース1は、接続部3を歯科用ユニット(図示省略)に接続して、所望の切削工具7をハンドピースヘッド2に取り付けて使用する。
なお、歯科用ハンドピース1は、前記したハンドピースヘッド2と、接続部3と、複数の金属製パイプ4,5と、弾性樹脂部材6とを備えていれば、機能、構造、種類等は特に限定されない。つまり、歯科用ハンドピース1は、種々のタイプのものがあり、内部にバッテリまたは外部電源からの電力で駆動するモータ(図示省略)等が内蔵されているものであっても、内蔵されていないものでもよく、また、ハンドピースヘッド2B(図5〜図6参照)に歯科用チップを設け電力によって超音波振動させる歯科用スケーラーでもよく、また、電力以外で駆動するものでもよい。以下、ハンドピースヘッド2にロータ(図示省略)を内蔵している歯科用ハンドピース1を例に挙げて説明する。
<ハンドピースヘッド>
ハンドピースヘッド2は、切削工具7が着脱可能に取り付けられる部位である。ハンドピースヘッド2は、歯科用ハンドピース1のグリップ部1aの先端に設けられた略円筒状の部材である。ハンドピースヘッド2および接続部3は、ステンレス鋼等の金属によって形成されている。ハンドピースヘッド2には、下部側に形成された切削工具7着脱用の開口穴2aと、グリップ部1aが連結される首部2bと、切削工具7を回転駆動させるロータ(図示省略)等が設けられている。
首部2b内には、金属製パイプ4,5の前端部が装着される挿入穴(図示省略)が形成されている。首部2bの後端側の外周部には、弾性樹脂部材6が覆った状態の樹脂成形されている。
ロータ(図示省略)を内蔵したタイプの歯科用ハンドピース1は、ハンドピースヘッド2内のロータ(図示省略)を圧縮空気によって高速回転させて、ロータ軸に装着された切削工具7を高速回転させることで、歯牙を切削するようになっている。
<切削工具>
切削工具7は、ハンドピースヘッド2の開口穴2a内に取り付けられる柄部と、開口穴2aから突出した状態に設けられる先細状の針部と、を有する周知の構造を呈している。
<接続部>
接続部3は、弾性樹脂部材6の後端部に一体に取り付けられる略筒状の部材から成る。接続部3は、軸方向に貫通して形成された連通孔3aと、前端部寄りの位置に環状に形成された凹部3bと、本体被覆部後端面6dに隣接された段差部3cと、金属製パイプ4,5が挿入されるパイプ挿設孔3d,3eと、を有している。
連通孔3aは、グリップ部1aの金型成形時に、本体被覆部6aを形成する樹脂材料が、連通孔3a内からシール部6bまで流れて、連通部6cおよびシール部6bを形成し、本体被覆部6aとシール部6bとを連続した状態に形成するための貫通孔である。連通孔3a内に配置される樹脂材料は、凹部3b内から接続部3の後端面3gに亘って軸方向に沿って形成されて、本体被覆部6aの樹脂材料と、シール部6bの樹脂材料と、を繋いでいる。連通孔3aは、前後方向から接続部3を視て、上下左右寄りの4つの位置に形成されている。
凹部3bは、グリップ部1aの金型成形時に、本体被覆部6aを形成する樹脂材料が、流れ込んで形成されることによって、弾性樹脂部材6を接続部3にしっかりと固定させるための部位である。
段差部3cは、連通孔3aの外周面から軸心方向の段差状に下がって形成された部位である。この段差部3cと、本体被覆部後端面6dとは、縦断面視して凹形状の環状溝を形成している。
パイプ挿設孔3d,3eは、金属製パイプ4,5を挿通して接続部3から後方に突出した状態に配置するめの貫通孔である。
<金属製パイプ>
金属製パイプ4,5は、ハンドピースヘッド2から接続部3に亘って配置された複数の管状部材である。金属製パイプ4,5は、従来の配管と同様に、ロータ用などの圧縮空気を供給・排気したり、水や空気を供給したりするための流路を形成している。金属製パイプ4,5は、例えば、4本から成るが、その数は特に限定されない。
その場合、図3に示すように、金属製パイプ4は、ロータ(図示省略)を回転させるための圧縮空気供給用のパイプと、圧縮空気排気用のパイプとの2本から成る。この2本の金属製パイプ4は、接続部3及び弾性樹脂部材6において、縦断面視して略中央部分の左右に配置されている。
また、金属製パイプ5は、水を供給するための水供給用のパイプと、その水と共にエアを供給してミスト(霧)を生成するためのチップ用エアを供給するパイプとの2本から成る。つまり、2本の金属製パイプ5は、切削工具7を冷却して作業効率をよくしたり、また、治療中に血液などで汚れた患部を視認し易くしたりする目的で、異物等を吹き飛ばすために使用される。金属製パイプ5は、金属製パイプ4よりも小径に形成されている。この2本の金属製パイプ5は、接続部3及び弾性樹脂部材6において、縦断面視して中央部分の下側寄りの左右に配置されている。
図1に示すように、グリップ部1aにおいて、金属製パイプ4,5の外周部は、弾性樹脂部材6の内部に密着して埋設された状態で内在されている。このため、金属製パイプ4,5は、グリップ部1aにおいて、骨部材の役目を果している。金属製パイプ4,5の前端部は、首部2bの後端面2cからハンドピースヘッド2内に挿入されている。金属製パイプ4,5の前端部には、金属製パイプ4,5と、ハンドピースヘッド2の後端面2cと、をろう付け等によって接合するための前側接合部4a,5aを有している。金属製パイプ4,5の後端部は、接続部3を貫通した状態で接続部3の後端部からはみ出すように突出して配設されている。金属製パイプ4,5の後端部は、金属製パイプ4,5と接続部3の前端面3fとをろう付け等によって接合するための後側接合部4b,5bと、金属製パイプ4,5と接続部3の後端面3gとをろう付け等によって接合するための後部接後部4c,5cと、を有している。
<弾性樹脂部材>
弾性樹脂部材6は、少なくともハンドピースヘッド2の後端部から金属製パイプ4,5を介して接続部3の先端部までを覆うように装着されている。弾性樹脂部材6は、グリップ部1aを形成する本体被覆部6aと、接続部3の後端部を覆うように装着されたシール部6bと、本体被覆部6aとシール部6bとを連通させる連通部6cと、段差部3cの側壁に対向配置された本体被覆部後端面6dと、凹部3b内に配置された係止部6eと、首部2bの後端部を覆うヘッド後端部被覆部6fと、を備えている。
弾性樹脂部材6は、金属よりも軽く、可撓性および弾力性を有する熱硬化性樹脂から成る。弾性樹脂部材6は、さらに、具体的には無色のシリコーン樹脂を所望の色に着色した有色の合成樹脂から成る。弾性樹脂部材6は、図3に示すように、金属製パイプ4,5の周囲に巻き付けたテープ形状(シート形状)の巻付樹脂部材61を高温に加熱された金型8内に配置されることで、溶けてグリップ部1aにモールド成形される。
図1に示すように、そのグリップ部1aは、使用者が手で握って操作するための部位である。グリップ部1aは、金属製パイプ4,5を内蔵した本体被覆部6aによって略円形状に形成されている。
本体被覆部6aは、ハンドピースヘッド2の後端部から接続部3の先端部までを覆うように装着された部位である。本体被覆部6aは、側面視して円弧状に曲がって形成されている。
シール部6bは、接続部3を歯科用ユニット(図示省略)に接続したときに、接続部3と、接続部3に接続される歯科用ユニット(図示省略)と、の間に介在されるパッキンの役目を果す部位である。シール部6bは、接続部3の後端面3g全体を覆うようにして設けられている。
連通部6cは、接続部3の連通孔3a内に充填された樹脂材料である。連通部6cは、本体被覆部6aとシール部6bとを繋いだ状態に形成されている。
本体被覆部後端面6dは、段差部3cとで凹溝を形成するように配置されて、樹脂成形時に、本体被覆部後端面6dに形成されたバリを、取り除き易い形状に形成されている。
係止部6eは、環状の凹部3b内に充填して形成された樹脂材料である。係止部6eおよび連通部6cは、弾性樹脂部材6が接続部3から剥離するのを防止するための機能を果す。
ヘッド後端部被覆部6fは、首部2bの後端面2cと、後端面2cの周縁部分と、を覆う部位である。このように構成されたヘッド後端部被覆部6fは、首部2bの後端面2cに密着した状態に形成されることによって、弾性樹脂部材6がハンドピースヘッド2側に移動するのを抑制する役目を果す。
図3に示すように、巻付樹脂部材61は、金型8でモールド形成された弾性樹脂部材6(図1参照)のグリップ部1aを金型形成する前の樹脂材料である。巻付樹脂部材61は、所望の厚さに形成されたテープ形状(帯形状)のものから成り、グリップ部1aに形成された弾性樹脂部材6と同じ体積の分だけ、ハンドピースヘッド2と接続部3との間の金属製パイプ4,5の外周に巻かれる。
<作用>
次に、図1〜図3を参照しながら製造工程に沿って本実施形態に係る歯科用ハンドピースおよび歯科用ハンドピースの製造方法の作用を説明する。
まず、図2(a)に示すように、前記したハンドピースヘッド2と、接続部3と、4本の金属製パイプ4,5と、をそれぞれ製造して準備する(準備工程)。
次に、それぞれの金属製パイプ4,5の先端部をハンドピースヘッド2の挿入穴(図示省略)に挿入し、各金属製パイプ4,5の後端部を接続部3のそれぞれのパイプ挿設孔3d,3eに挿通する(金属製パイプ挿入工程)。
続いて、図2(b)に示すように、各金属製パイプ4,5の前側接合部4a,5aを、ハンドピースヘッド2の後端面2cにろう付けして接合すると共に、金属製パイプ4,5の後側接合部4b,4c,5b,5cを接続部3の前端面3fおよび後端面3gにろう付けして接合する(ろう付け工程)。これにより、各金属製パイプ4,5をハンドピースヘッド2および接続部3に固定することができる。
この場合、歯科用ハンドピース1の接続部3は、各金属製パイプ4,5が、接続部3を貫通してはみ出して突出していることによって、各金属製パイプ4,5を接続部3にしっかりと固定することができる。
次に、図2(c)に示すように、ハンドピースヘッド2の後端部から接続部3の先端部に亘って巻付樹脂部材61を巻き付ける(巻付樹脂部材巻付工程)。
この後、図3に示す金型8で歯科用ハンドピース1をモールド成形する前に、上型81と下型82とで巻付樹脂部材61を溶かして、グリップ部1aをモールド成形するのに適した適温まで加熱する(加熱工程)。
続いて、巻付樹脂部材61を巻き付けた未完成の歯科用ハンドピース1を、下型82の金型溝に押し込んでセットする(金型セット工程)。
次に、下型82の位置決め突起82bに上型81の井位置決め穴(図示省略)に嵌合させて、下型82と上型81とので未完成の歯科用ハンドピース1を押圧する。未完成の歯科用ハンドピース1の巻付樹脂部材61は、高温に加熱された下型82と上型81とで押圧されることによって溶融してモールド成形され、図1に示す弾性樹脂部材6から成るグリップ部1aに形成される(モールド成形工程)。
これにより、歯科用ハンドピース1が完成される。
このようにして歯科用ハンドピース1をモールド成形することで、各金属製パイプ4,5の外周部は、弾性樹脂部材6の内部に密着して埋設された状態で内在するので、外周部と弾性樹脂部材6との間の隙間を無く覆って、気密性を高めることができる。
また、弾性樹脂部材6は、ハンドピースヘッド2、接続部3、および、各金属製パイプ4,5に隙間なく密着した状態に設けられているので、薬剤や、菌や、塵内等がそれらの部材内に侵入するのを防止することができる。
また、歯科用ハンドピース1の弾性樹脂部材6は、本体被覆部6aとシール部6bとを連通させる連通部6cを、連通孔3aに内在していることによって、本体被覆部6aとシール部6bとを連結して接続部3にしっかりと固定させることができる。
さらに、弾性樹脂部材6は、本体被覆部6aを接続部3の凹部3bに内在して装着されていることによって、接続部3にしっかりと連結して、軸方向のずれを防止することができる。
このようにして形成された歯科用ハンドピース1は、ハンドピースヘッド2に切削工具7を取り付けて、エアを供給することによってロータ(図示省略)が回転駆動されることで、切削工具7が回転して患者の歯を治療することが可能となる。
また、歯科用ハンドピース1は、ハンドピースヘッド2の後端部から接続部3の先端部までのグリップ部1aを弾性樹脂部材6で覆うように形成したことによって、金属製のハンドピースと比較して軽量化することができる。このため、操作性を向上させることができると共に、使用者が長時間使用しても、疲れないようにすることができる。
歯科用ハンドピース1の製造方法は、ハンドピースヘッド2の後端部から接続部3の先端部までを弾性樹脂部材6をモールドして金属製パイプ4,5を内在したことで、ハンドピースヘッド2の後端部と、接続部3の前端部とに隙間なく密着して埋設された状態で金属製パイプ4,5を内在させた弾性樹脂製のグリップ部1aを形成することができる。このため、グリップ部1aをソフトな感触にすることができる。
また、歯科用ハンドピース1は、金属製のハンドピースと比較して、熱伝導性が低いので、歯科用ハンドピース1を滅菌処理後に直ぐに使用することができる。また、そのグリップ部1aは、金属と比べて弾性を有しているので、患者の歯に接触したときの違和感を緩和することができる。
また、弾性樹脂部材6である熱硬化性樹脂は、シリコーン樹脂から成ることによって、使用者はソフトな感触で把持することができると共に、滑り難いので、扱い易い。また、シリコーン樹脂の部位が、患者の歯に接触したり、落下したりしたときの衝撃を緩衝することができる。
また、弾性樹脂部材6は、着色された熱硬化性樹脂であることによって、歯科用ハンドピース1のグリップ部1aを使用者の好みの色にすることができる。また、歯科用ハンドピース1の色を種類毎に色分けしたり、本体の色彩と共通化したりすることができる。
[第1変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースの第1変形例を示す一部断面を有する側面図である。
本実施形態においては、図1に示すように、エアや液体を供給または排出するための金属製パイプ4,5を配置して、そのエアで駆動されるロータを利用した歯科用ハンドピース1を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示す歯科用ハンドピース1Aのように、切削工具7を電動モータ(図示省略)で駆動するようにしたものであってもよい。
この場合、歯科用ハンドピース1Aは、先端部に配設されたハンドピースヘッド2Aと、後端部に配設された接続部3Aと、ハンドピースヘッド2Aと接続部3Aとを連通する金属製パイプ4A,5Aと、グリップ部1Aaを覆う弾性樹脂部材6Aと、金属製パイプ4Aに内設されて電動モータ(図示省略)によって回転駆動される歯車機構9と、を備えている。
歯車機構9は、歯科用ハンドピース1A外に設けた電動モータ(図示省略)のロータ軸に連結された連結部材に連結されている。歯車機構9は、金属製パイプ4A内に配置されて、電動モータ(図示省略)が回転駆動すると、切削工具7駆動用のロータギヤ93を回転させるように構成されている。
歯車機構9は、電動モータのロータ軸に連動する第1連動歯車91と、第1連動歯車91に連動回転する第2連動歯車92と、第2連動歯車92よって回転されるロータギヤ93と、第1連動歯車91および第2連動歯車92の軸部91a,92aを軸支する軸受部94と、を備えている。
第1連動歯車91は、金属製の棒状部材から成る軸部91aと、軸部91aの後端部に形成されたモータ連結部91bと、軸部91aの前端に設けられた傘歯車91cと、を備えて構成されている。第1連動歯車91は、軸部91aを金属製パイプ4A内に設置された複数の軸受部94によって、回転自在に軸支されている。傘歯車91cと、傘歯車91cが噛合する受歯車92bとは、金属製パイプ4Aの中央部の折曲部4Aaの内側に配置されている。
第2連動歯車92は、金属製の棒状部材から成る軸部92aと、軸部92aの後端部に形成され受歯車92bと、軸部92aの前端に設けられたフロントギヤ92cと、を備えて構成されている。第2連動歯車92は、軸部92aを金属製パイプ4A内に設置された複数の軸受部94によって、回転自在に軸支されている。受歯車92bは、傘歯車91cに対して、軸部91a,92aが傾いた状態で噛合している。フロントギヤ92cは、ロータギヤ93に対して直交する向きで噛合している。
ロータギヤ93は、フロントギヤ92cに噛合した状態でハンドピースヘッド2Aに内設された歯車である。ロータギヤ93は、フロントギヤ92cに連動回転することによって切削工具7を同回転させる。
第1連動歯車91および第2連動歯車92を軸支する軸受部94は、例えば、金属製パイプ4A内に適宜な間隔で内設されたベアリングから成る。
ハンドピースヘッド2Aには、前記実施形態と同様に、下部側に切削工具7が着脱可能に設けられる。ハンドピースヘッド2Aには、切削工具7を回転駆動させるためのロータギヤ93と、グリップ部1Aaの前端が連結される首部2Abと、が設けられている。
接続部3Aは、前端面3Afおよび外周部が弾性樹脂部材6Aによって覆われ、後端面3Agが露出した状態に設けられている。接続部3Aは、外周面に設けられた環状の凹部3Aaと、金属製パイプ4Aの内面に連続して形成されたパイプ挿設孔3Abと、金属製パイプ4Aの後端部が内嵌された段差面3Acと、を有している。
凹部3Aaは、グリップ部1Aaの金型成形時に、本体被覆部6Aaを形成する樹脂材料が、流れ込んで形成されることによって、弾性樹脂部材6Aを接続部3Aにしっかりと固定させるための部位である。
段差面3Acは、パイプ挿設孔3Abの内壁面から金属製パイプ4Aの厚さ分だけ内径が大きく形成されている。段差面3Acは、パイプ挿設孔3Abの前端部位に形成されている。
金属製パイプ4Aは、第1連動歯車91と、第2連動歯車92と、軸受部94と、を内設した管体である。金属製パイプ4Aは、歯科用ハンドピース1Aにおいて、骨格部材としての機能を果す。金属製パイプ4Aは、略くの字状に曲がって形成された折曲部4Aaと、首部2Ab内に挿入される前側連結部4Abと、接続部3Aの前端面3Afとをろう付け等によって接合するための後側接合部4Acと、を有している。
金属製パイプ5Aは、エアまたは液体をハンドピースヘッド2Aに供給するための管体であり、金属製パイプ4Aよりも小径に形成されている。金属製パイプ5Aは、金属製パイプ4Aに沿って配置されている。金属製パイプ5Aは、首部2Ab内に連結された前側連結部5Aaと、接続部3Aの前端面3Afとをろう付け等によって接合するための後側接合部5Abと、を有している。
弾性樹脂部材6Aは、グリップ部1Aaを形成する本体被覆部6Aaと、首部2Abに面一の状態で連設された前端部6Abと、接続部3Aを覆う接続部被覆部6Acと、凹部3Aa内に配置された係止部6Adと、を備えている。
弾性樹脂部材6Aは、前記実施形態の弾性樹脂部材6と同様に、金属製パイプ4A,5Aの周囲に巻き付けたテープ形状(シート形状)の巻付樹脂部材(図示省略)を高温に加熱された金型8内に配置することで、溶けてグリップ部1Aaにモールド成形される有色のシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る。
このように、歯科用ハンドピース1Aは、電動モータで駆動されるものであってもよい。
また、第1変形例の歯科用ハンドピース1Aのグリップ部1Aaは、ハンドピースヘッド2Aの後端から接続部3Aの外周部前端まで弾性樹脂部材6Aで覆って、係止部6Adを接続部3Aの凹部3Aaに充填するように配置されている。このように形成しても、歯科用ハンドピース1Aは、弾性樹脂部材6Aが金属製パイプ4A,5Aおよび位置ズレしないように、しっかりとモールド成形することができる。
[第2変形例]
図5は、本発明の実施形態に係る歯科用ハンドピースの第2変形例を示す拡大背面図である。図6は、図5のVI−VI断面図である。図7は、図5のVII−VII断面図である。
また、図5〜図7に示すように、歯科用ハンドピース1Bは、ハンドピースヘッド2Bに設けた歯科用チップ(図示省略)を超音波振動子21Bによって超音波振動させる歯科用スケーラーであってもよい。
この場合、歯科用ハンドピース1Bは、先端側に配設されて超音波振動子21Bを有するハンドピースヘッド2Bと、後端部に配設された接続部3Bと、ハンドピースヘッド2Bと接続部3Bとを連通する金属製パイプ4B,5Bと、グリップ部1Baを覆う弾性樹脂部材6Bと、金属製パイプ4Bに内設されて電線51Bからの電力によって駆動される前記超音波振動子21Bと、を備えている。この歯科用ハンドピース1Bには、スケーリング(歯石取り)や、イリゲーション(虫歯を削った後の歯の穴や歯周ポケット等の洗浄)を行う歯科用チップを、ハンドピースヘッド2Bの先端に着脱自在に設けて治療を行う装置である。歯科用ハンドピース1Bは、前端面および後端面を除いて、全体が弾性樹脂部材6Bによって覆われている。歯科用ハンドピース1Bは、前端側にハンドピースヘッド2Bが取り付けられるピース取付部1Bbを有し、後端部に電気接続用のコネクタ部1Bcが設けられている。
ハンドピースヘッド2Bには、超音波振動源(圧電素子)と、超音波振動源で発生した振動を伝達する振動伝達部材(ホーン)と、を連結して成る超音波振動子21Bが内蔵されている。
超音波振動子21Bの前端部には、歯科用チップ(図示省略)が交換可能に連結されるチップ取付部21Baを有している。超音波振動子21Bの後部側には、金属製パイプ4B,5Bが接続されて、全体が弾性樹脂部材6B内に設けられている。
接続部3Bは、前端面3Bfおよび外周部が弾性樹脂部材6Bによって覆われ、後端面3Bgがコネクタ部1Bcの奥壁を形成している。接続部3Bは、外周面に設けられた凹部3Baと、金属製パイプ4Bが挿設されたパイプ挿設孔3Bbと、複数の金属製パイプ5Bがそれぞれ挿設されたパイプ挿設孔3Bcと、前端の外周部に形成された環状の鍔部3Bdと、を有している。
凹部3Baは、グリップ部1Baの金型成形時に、本体被覆部6Baを形成する樹脂材料が、流れ込んで形成されることによって、弾性樹脂部材6Bを接続部3Bにしっかりと固定させるための部位である。
パイプ挿設孔3Bbは、例えば、1本から成る金属製パイプ4Bの外径に合わせて形成された孔である。パイプ挿設孔3Bcは、例えば、4本から成る金属製パイプ5Bの外径に合わせたそれぞれ形成された4つの孔である。
鍔部3Bdは、凹部3Baと同様に、グリップ部1Baの金型成形時に、本体被覆部6Baを形成する樹脂材料で覆われることによって、弾性樹脂部材6Bを接続部3Bにしっかりと固定させるための部位である。
金属製パイプ4Bは、水等の液体を供給するための管体である。金属製パイプ4Bは、歯科用ハンドピース1Bにおいて、骨格部材としての機能を果す1本の配管から成る。金属製パイプ4Bは、略中央部が接続部3Bに接合され、前端部の前側接続部4Baが超音波振動子21Bに接続され、後端部の後側接続部4Bbがコネクタ部1Bc内に突出した状態に配置されている。
金属製パイプ5Bは、超音波振動子21Bに電力を供給するための導電体であり、金属製パイプ4Bよりも小径の4本の部材から成る。金属製パイプ5Bは、金属製パイプ4Bの上方の左右に上下二段に配置されている。金属製パイプ5Bは、ケーブル状の電線51Bと、電線51Bに接続された端子52Bと、を備えて構成されている。
電線51Bは、前側接合部51Baが超音波振動子21Bに接合され、後側接合部51Bbが端子52Bに接合されている。
端子52Bは、電源等に接続するための電気接続部である。各端子52Bは、外嵌した絶縁部材53Bを介して接続部3Bを挿通した状態に固定されている。端子52Bの前端側および後端側は、接続部3Bからそれぞれ前後方向に向けて突出したに接続部3Bに固定されている。
弾性樹脂部材6Bは、グリップ部1Baを形成する本体被覆部6Baと、ピース取付部1Bbの表皮部分を形成する前端部6Bbと、コネクタ部1Bcの表皮部分を形成する接続部被覆部6Bcと、凹部3Ba内に配置された係止部6Bdと、を備えている。
弾性樹脂部材6Bを樹脂成形する場合は、まず、超音波振動子21Bと、金属製パイプ4B,5Bと、接続部3Bとを連結して、超音波振動子21Bの先端から金属製パイプ4B,5Bの後端周辺にわたって、その周囲全体にテープ形状(シート形状)を巻き付ける。巻き付けた巻付樹脂部材(図示省略)は、有色のシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂から成り、高温に加熱された金型8内に配置することで、溶けて歯科用ハンドピース1Bの表皮をモールド成形する。
このように、歯科用ハンドピース1Bは、超音波スケーラーであってもよい。
また、弾性樹脂部材6Bは、歯科用ハンドピース1Bのグリップ部1Baだけではなく、歯科用ハンドピース1Bの前端部から後端部にわたって歯科用ハンドピース1B全体を覆うように配置してもよい。このように形成しても、歯科用ハンドピース1Bは、弾性樹脂部材6Bが位置ズレしないように、しっかりとモールド成形することができる。
[その他の変形例]
また、第1変形例の歯科用ハンドピース1Aは、ハンドピースヘッド2A内に電動モータを設置して、その電動モータに接続したリード線を金属製パイプ4A,5A内に挿通したり、リード線を弾性樹脂部材6A内に直接挿通させたりしてもよい。
また、本実施形態において、グリップ部1aを形成する弾性樹脂部材6は、金属製パイプ4,5に巻き付けたシート状の樹脂を高温の金型8で溶かしてモールド成形した場合を説明したが、いわゆるインジェクション樹脂成形(射出成形)で形成してもよい。
1,1A,1B 歯科用ハンドピース
2,2A,2B ハンドピースヘッド
3,3A,3B 接続部
3a 連通孔
3Aa,3b,3Ba 凹部
4,4A,4B,5,5A,5B 金属製パイプ
6,6A,6B 弾性樹脂部材
6a,6Aa,6Ba 本体被覆部
6b シール部
6c 連通部

Claims (7)

  1. 先端部に配設されたハンドピースヘッドと、後端部に配設された接続部と、を有し、
    前記接続部を歯科用ユニットに接続して使用する歯科用ハンドピースであって、
    前記ハンドピースヘッドと前記接続部とを連通する複数の金属製パイプと、
    少なくとも前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように装着された弾性樹脂部材と、を備え、
    前記複数の金属製パイプの外周部が前記弾性樹脂部材の内部に密着して埋設された状態で内在すると共に、前記弾性樹脂部材は、前記ハンドピースヘッド、前記接続部、および、前記各金属製パイプのそれぞれの間に隙間なく密着した状態に形成されていることを特徴とする歯科用ハンドピース。
  2. 前記接続部は、金属部材で構成され、
    前記金属製パイプは、前記接続部を貫通した状態で当該接続部の後端部からはみ出すように突出して配設され、
    前記接続部は、当該接続部の先端部から後端部まで貫通する連通孔を備え、
    前記弾性樹脂部材は、
    前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように装着された本体被覆部と、
    前記接続部の後端部を覆うように装着されたシール部と、
    前記本体被覆部と前記シール部とを連通させる連通部と、を備え、
    前記連通部は、前記連通孔に内在すること、
    を特徴とする請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
  3. 前記接続部の外周部には、凹部が形成され、
    前記本体被覆部が、前記凹部に内在して装着されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の歯科用ハンドピース。
  4. 前記弾性樹脂部材は、着色された熱硬化性樹脂であること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の歯科用ハンドピース。
  5. 前記着色された熱硬化性樹脂は、シリコーン樹脂であること、
    を特徴とする請求項4に記載の歯科用ハンドピース。
  6. 先端部に配設されたハンドピースヘッドと、後端部に配設された接続部と、前記ハンドピースヘッドと前記接続部とを連通する金属製パイプと、を有する歯科用ハンドピースの製造方法であって、
    樹脂モールド成形によって、少なくとも前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように弾性樹脂部材をモールドして、前記弾性樹脂部材の内部に密着して埋設された状態で前記金属製パイプを内在させること、
    を特徴とする歯科用ハンドピースの製造方法。
  7. 前記接続部は、金属部材で構成され、
    前記金属製パイプは、前記接続部を貫通した状態で当該接続部の後端部からはみ出すように突出して配設され、
    前記接続部は、当該接続部の前端部から後端部まで貫通する連通孔を備え、
    前記モールドされた弾性樹脂部材は、
    前記ハンドピースヘッドの後端部から前記接続部の先端部までを覆うように装着された本体被覆部と、
    前記接続部の後端部を覆うように装着されたシール部と、
    前記本体被覆部と前記シール部とを連通させる連通部と、を備え、
    前記連通部は、前記連通孔に内在すること、
    を特徴とする請求項6に記載の歯科用ハンドピースの製造方法。
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