JPH0760835A - 熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具 - Google Patents
熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具Info
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- JPH0760835A JPH0760835A JP5210114A JP21011493A JPH0760835A JP H0760835 A JPH0760835 A JP H0760835A JP 5210114 A JP5210114 A JP 5210114A JP 21011493 A JP21011493 A JP 21011493A JP H0760835 A JPH0760835 A JP H0760835A
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- shrinkable
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- shrinkable tube
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 雑菌等による影響がなく、衛生の面及び清潔
感の面で優れ、交換頻度が少ないこと。 【構成】 熱収縮チューブは坑菌剤を含む。前記熱収縮
チューブは熱収縮ゴム材と該熱収縮ゴム材に添加した抗
菌剤、熱収縮ポリ塩化ビニル材と該熱収縮ポリ塩化ビニ
ル材に添加した抗菌剤、熱収縮フッ素系樹脂材と該熱収
縮フッ素系樹脂材に添加した抗菌剤などが用いられる。
感の面で優れ、交換頻度が少ないこと。 【構成】 熱収縮チューブは坑菌剤を含む。前記熱収縮
チューブは熱収縮ゴム材と該熱収縮ゴム材に添加した抗
菌剤、熱収縮ポリ塩化ビニル材と該熱収縮ポリ塩化ビニ
ル材に添加した抗菌剤、熱収縮フッ素系樹脂材と該熱収
縮フッ素系樹脂材に添加した抗菌剤などが用いられる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状部分を有する器具
に適用できる熱収縮チューブに関する。
に適用できる熱収縮チューブに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、この種の器具には、日用品、医
療用器具、多種多様のものがある。これらの器具のう
ち、不特定多数の人に接触して用いられる器具では、衛
生の面に気を付ける必要がある。特に、医療分野におい
ては、治療の際等における患者の血液の飛散等によっ
て、治療にあたる医者或いは看護婦等に対する悪影響が
懸念されている。また、患者自身にとっても、他人の治
療に使用された医療用器具、補助具等が再度使用される
ことに対して、不安を感じる場合が多くなっている。こ
のような医者、患者等の懸念或いは不安を取り除くた
め、医療用器具は、使用の度毎に薬品を用いて消毒され
るか、使用済になれば器具を取り替えられるのが普通で
ある。
療用器具、多種多様のものがある。これらの器具のう
ち、不特定多数の人に接触して用いられる器具では、衛
生の面に気を付ける必要がある。特に、医療分野におい
ては、治療の際等における患者の血液の飛散等によっ
て、治療にあたる医者或いは看護婦等に対する悪影響が
懸念されている。また、患者自身にとっても、他人の治
療に使用された医療用器具、補助具等が再度使用される
ことに対して、不安を感じる場合が多くなっている。こ
のような医者、患者等の懸念或いは不安を取り除くた
め、医療用器具は、使用の度毎に薬品を用いて消毒され
るか、使用済になれば器具を取り替えられるのが普通で
ある。
【０００３】一方、各種の熱収縮チューブが知られてお
り、これら熱収縮チューブによって、器具の筒状部分を
覆うことによって、衛生上の問題を解決することが考え
られるかもしれない。
り、これら熱収縮チューブによって、器具の筒状部分を
覆うことによって、衛生上の問題を解決することが考え
られるかもしれない。
【０００４】例えば、図５に示す熱収縮チューブ１とし
て、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）収縮チューブ、ゴム状収
縮チューブ、並びにフッ素系収縮チューブなどが知られ
ている。これらの熱収縮チューブ１は、図６に示す被覆
対象物２２に被せて加熱収縮させると収縮硬化して被覆
対象物２２に固定される。
て、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）収縮チューブ、ゴム状収
縮チューブ、並びにフッ素系収縮チューブなどが知られ
ている。これらの熱収縮チューブ１は、図６に示す被覆
対象物２２に被せて加熱収縮させると収縮硬化して被覆
対象物２２に固定される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各種の
器具の筒状部分を熱収縮チューブによって覆っただけで
は、大腸菌などの細菌あるいはウイルスを殺菌すること
はできないため、医者、看護婦、患者等の不安感を拭い
去ることはできない。
器具の筒状部分を熱収縮チューブによって覆っただけで
は、大腸菌などの細菌あるいはウイルスを殺菌すること
はできないため、医者、看護婦、患者等の不安感を拭い
去ることはできない。
【０００６】それ故に本発明の課題は、雑菌等による影
響がなく、衛生の面及び清潔感の面で優れ、交換頻度が
少なくて済む熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによっ
て被覆された器具を提供することである。
響がなく、衛生の面及び清潔感の面で優れ、交換頻度が
少なくて済む熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによっ
て被覆された器具を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、予め定
められた熱収縮性材料を含む熱収縮チューブにおいて、
抗菌性を有していることを特徴とする熱収縮チューブが
得られる。
められた熱収縮性材料を含む熱収縮チューブにおいて、
抗菌性を有していることを特徴とする熱収縮チューブが
得られる。
【０００８】また、本発明によれば、前記熱収縮材料と
して熱収縮ゴム材を含み、更に、該熱収縮ゴム材に坑菌
剤を添加することによって、前記坑菌性が付与されてい
ることを特徴とする熱収縮チューブが得られる。
して熱収縮ゴム材を含み、更に、該熱収縮ゴム材に坑菌
剤を添加することによって、前記坑菌性が付与されてい
ることを特徴とする熱収縮チューブが得られる。
【０００９】また、本発明によれば、前記熱収縮材料と
して熱収縮ポリ塩化ビニル材を含み、更に、該熱収縮ポ
リ塩化ビニル材に坑菌剤を添加することによって、前記
坑菌性が付与されていることを特徴とする熱収縮チュー
ブが得られる。
して熱収縮ポリ塩化ビニル材を含み、更に、該熱収縮ポ
リ塩化ビニル材に坑菌剤を添加することによって、前記
坑菌性が付与されていることを特徴とする熱収縮チュー
ブが得られる。
【００１０】また、本発明によれば、前記熱収縮材料と
して熱収縮フッ素系樹脂材を含み、更に、該熱収縮フッ
素系樹脂材に坑菌剤を添加することによって、前記坑菌
性が付与されていることを特徴とする熱収縮チューブが
得られる。
して熱収縮フッ素系樹脂材を含み、更に、該熱収縮フッ
素系樹脂材に坑菌剤を添加することによって、前記坑菌
性が付与されていることを特徴とする熱収縮チューブが
得られる。
【００１１】また、本発明によれば、前記坑菌性を与え
るために、坑菌剤によって被覆された表面を有している
ことを特徴とする熱収縮チューブが得られる。
るために、坑菌剤によって被覆された表面を有している
ことを特徴とする熱収縮チューブが得られる。
【００１２】また、本発明によれば、前記熱収縮チュー
ブによって、密着被覆されている器具が得られる。
ブによって、密着被覆されている器具が得られる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の坑菌剤を有している熱収縮チ
ューブの各実施例について説明する。
ューブの各実施例について説明する。
【００１４】熱収縮チューブは、予め定められた熱収縮
性材料によって作られており、抗菌性を有している。
性材料によって作られており、抗菌性を有している。
【００１５】第１の実施例 この熱収縮チューブは、熱収縮材料として熱収縮ゴム材
を含み、更に、熱収縮ゴム材に坑菌剤を添加することに
よって、坑菌性が付与されている。熱収縮ゴム材として
は、例えば、電気絶縁・保護・被覆用の熱収縮シリコー
ンゴム材がある。熱収縮シリコーンゴム材によって作ら
れたシリコーンゴム熱収縮チューブは、耐熱、耐寒性、
耐薬品性、耐油性、耐溶剤性にも安定した性能を示す。
また、シリコーンゴム熱収縮チューブは、静電気対策、
電磁波障害、遮蔽用などに利用される導電性を有してい
るものもある。このシリコーンゴム熱収縮チューブは加
熱によって、内径が約１／２に収縮するものである。シ
リコーンゴム熱収縮チューブには、坑菌剤が０．０５ｗ
ｔ％〜８ｗｔ％の範囲で添加されている。
を含み、更に、熱収縮ゴム材に坑菌剤を添加することに
よって、坑菌性が付与されている。熱収縮ゴム材として
は、例えば、電気絶縁・保護・被覆用の熱収縮シリコー
ンゴム材がある。熱収縮シリコーンゴム材によって作ら
れたシリコーンゴム熱収縮チューブは、耐熱、耐寒性、
耐薬品性、耐油性、耐溶剤性にも安定した性能を示す。
また、シリコーンゴム熱収縮チューブは、静電気対策、
電磁波障害、遮蔽用などに利用される導電性を有してい
るものもある。このシリコーンゴム熱収縮チューブは加
熱によって、内径が約１／２に収縮するものである。シ
リコーンゴム熱収縮チューブには、坑菌剤が０．０５ｗ
ｔ％〜８ｗｔ％の範囲で添加されている。
【００１６】坑菌剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
（ＭＲＳＡ）などの各種細菌やカビ類に対して坑菌力を
もつ銀・亜鉛置換ゼオライトや、坑菌セラミックスなど
を採用する。これら坑菌剤は、各種の熱収縮ゴム材面に
密着被覆もしくは熱収縮ゴム材に練り込まれている。
（ＭＲＳＡ）などの各種細菌やカビ類に対して坑菌力を
もつ銀・亜鉛置換ゼオライトや、坑菌セラミックスなど
を採用する。これら坑菌剤は、各種の熱収縮ゴム材面に
密着被覆もしくは熱収縮ゴム材に練り込まれている。
【００１７】坑菌セラミックスは、組成式が、Ａｇ−Ｃ
ａu Ｚｎv Ａｌw （ＰＯ4 ）X （ＯＨ） Yであり、結晶
質のものとしては、銀リン酸ジルコニウム、銀トリポリ
リン酸アルミニウム、銀ハイドロキシアパタイト及び銀
リン酸三カルシウム等がある。非結晶質のものとして
は、銀リン酸塩ガラス及び銀リン酸複塩セラミックス等
がある。銀イオンの坑菌性は、各種の菌に対して極低濃
度で顕著な坑菌力を示し、安全性が高いものである。
ａu Ｚｎv Ａｌw （ＰＯ4 ）X （ＯＨ） Yであり、結晶
質のものとしては、銀リン酸ジルコニウム、銀トリポリ
リン酸アルミニウム、銀ハイドロキシアパタイト及び銀
リン酸三カルシウム等がある。非結晶質のものとして
は、銀リン酸塩ガラス及び銀リン酸複塩セラミックス等
がある。銀イオンの坑菌性は、各種の菌に対して極低濃
度で顕著な坑菌力を示し、安全性が高いものである。
【００１８】この第１の実施例では、Ｃａ2 Ｚｎ7 Ａｌ
2/3 （Ｐ０4 ） 6にＡｇを担持させた組成を有する抗菌
剤を添加した熱収縮チューブを形成した。Ａｇは坑菌剤
に対して０．５ｗｔ％〜１５ｗｔ％の範囲で添加したも
のを用いる。
2/3 （Ｐ０4 ） 6にＡｇを担持させた組成を有する抗菌
剤を添加した熱収縮チューブを形成した。Ａｇは坑菌剤
に対して０．５ｗｔ％〜１５ｗｔ％の範囲で添加したも
のを用いる。
【００１９】具体的に言えば、熱収縮チューブに、粉末
形状である上記組成の抗菌剤を添加して、この状態で１
２０°Ｃまで加熱して、熱収縮チューブを軟化させるこ
とにより、抗菌剤を熱収縮チューブに添加した。抗菌剤
の添加量は熱収縮チューブに対して、重量で、０．０５
ｗｔ％〜１０ｗｔ％の範囲が有効であることが確認され
た。
形状である上記組成の抗菌剤を添加して、この状態で１
２０°Ｃまで加熱して、熱収縮チューブを軟化させるこ
とにより、抗菌剤を熱収縮チューブに添加した。抗菌剤
の添加量は熱収縮チューブに対して、重量で、０．０５
ｗｔ％〜１０ｗｔ％の範囲が有効であることが確認され
た。
【００２０】具体的には、シリコーン熱収縮チューブに
抗菌剤を１％添加したシリコーン熱収縮チューブを検体
として用いて、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（ＭＲＳ
Ａ）増殖抑制効果を表１に示す。
抗菌剤を１％添加したシリコーン熱収縮チューブを検体
として用いて、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（ＭＲＳ
Ａ）増殖抑制効果を表１に示す。
【００２１】
【表１】 表１において、 検体 １） シリコーン熱収縮チューブ（３００Ｎ） 検体 ２） シリコーン熱収縮チューブ（１００Ｎ） 検体 ３） シリコーン熱収縮チューブ（１００Ｎ） 検体 ４） シリコーン熱収縮チューブ（ブランク） ３００Ｎ；Ｃａx Ｚｎy Ａｌ2/3 （Ｐ０4 ） 6（ＯＨ）
2 にＡｇ３ｗｔ％添加 １００Ｎ；Ｃａx Ｚｎy Ａｌ2/3 （Ｐ０4 ） 6（ＯＨ）
2 にＡｇ２ｗｔ％添加 を示す。
2 にＡｇ３ｗｔ％添加 １００Ｎ；Ｃａx Ｚｎy Ａｌ2/3 （Ｐ０4 ） 6（ＯＨ）
2 にＡｇ２ｗｔ％添加 を示す。
【００２２】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌ＭＲＳＡの
菌液を試料（検体を約５０ｍｍ・５０ｍｍに長生したも
の）に接種し、ポリエチレンフィルムを密着させた後、
３５℃で保存し、保存開始時、１時間後、３時間後、６
時間後、２４時間後の生菌数をそれぞれ測定した。
菌液を試料（検体を約５０ｍｍ・５０ｍｍに長生したも
の）に接種し、ポリエチレンフィルムを密着させた後、
３５℃で保存し、保存開始時、１時間後、３時間後、６
時間後、２４時間後の生菌数をそれぞれ測定した。
【００２３】また、表１においては、生菌数が １０2
になれば十分効果があると判断してよい。
になれば十分効果があると判断してよい。
【００２４】また、図１には、坑菌剤を含むシリコーン
熱収縮チューブにおける大腸菌に対する坑菌力試験結果
を示す。
熱収縮チューブにおける大腸菌に対する坑菌力試験結果
を示す。
【００２５】また、図２には、坑菌剤を含むシリコーン
熱収縮チューブにおける緑膿菌に対する坑菌力試験結果
を示す。
熱収縮チューブにおける緑膿菌に対する坑菌力試験結果
を示す。
【００２６】図１及び図２においては、シリコーンゴム
に坑菌剤をそれぞれ０ｗｔ％、１ｗｔ％、２ｗｔ％、３
ｗｔ％添加した場合の菌に対する１時間後、３時間後、
６時間後の坑菌力を示している。これらの試験結果か
ら、６時間後には大腸菌、緑膿菌を殆どを死滅させるこ
とができることが明らかである。
に坑菌剤をそれぞれ０ｗｔ％、１ｗｔ％、２ｗｔ％、３
ｗｔ％添加した場合の菌に対する１時間後、３時間後、
６時間後の坑菌力を示している。これらの試験結果か
ら、６時間後には大腸菌、緑膿菌を殆どを死滅させるこ
とができることが明らかである。
【００２７】以上述べたように、この実施例に係る熱収
縮チューブは、それ自身殺菌効果を有しており、強力な
薬品を用いて殺菌する必要がなく、上記組成の抗菌剤自
身人体に有害でないことが確認されているから、人体に
は何等の悪影響を及ぼさない。
縮チューブは、それ自身殺菌効果を有しており、強力な
薬品を用いて殺菌する必要がなく、上記組成の抗菌剤自
身人体に有害でないことが確認されているから、人体に
は何等の悪影響を及ぼさない。
【００２８】尚、Ｃａx Ｚｎy Ａｌ2/3 （Ｐ０4 ）
6（ＯＨ）2 にＡｇと、さらにチタン酸化物を０．０１
ｗｔ％〜８ｗｔ％の範囲で添加した坑菌剤を用いると、
ＡｇとＴｉＯ2 との相乗効果により坑菌力を向上させる
ことができる。
6（ＯＨ）2 にＡｇと、さらにチタン酸化物を０．０１
ｗｔ％〜８ｗｔ％の範囲で添加した坑菌剤を用いると、
ＡｇとＴｉＯ2 との相乗効果により坑菌力を向上させる
ことができる。
【００２９】上記抗菌剤は、熱収縮チューブに練りこま
れても、或いは熱収縮チューブ１表面にスプレーにより
噴霧されても、同様の効果があることが確認された。
れても、或いは熱収縮チューブ１表面にスプレーにより
噴霧されても、同様の効果があることが確認された。
【００３０】熱収縮チューブは、被覆対象物に被せて均
一に加熱収縮させるだけで硬化し、被覆対象物にしっか
り固定される。加熱収縮させる際の加熱温度は、通常、
約１２０℃〜４００℃程度の範囲である。加熱には、熱
風炉、電熱器、ガスバーナー、赤外線ヒーター、ホット
エアーガンなどが使用される。
一に加熱収縮させるだけで硬化し、被覆対象物にしっか
り固定される。加熱収縮させる際の加熱温度は、通常、
約１２０℃〜４００℃程度の範囲である。加熱には、熱
風炉、電熱器、ガスバーナー、赤外線ヒーター、ホット
エアーガンなどが使用される。
【００３１】第２の実施例 熱収縮チューブは、熱収縮材料として熱収縮ポリ塩化ビ
ニル材を含み、更に、熱収縮ポリ塩化ビニル材に坑菌剤
を添加することによって、坑菌性が付与されている。ポ
リ塩化ビニル材では、坑菌剤を０．０５ｗｔ％〜２０ｗ
ｔ％の範囲で添加する。
ニル材を含み、更に、熱収縮ポリ塩化ビニル材に坑菌剤
を添加することによって、坑菌性が付与されている。ポ
リ塩化ビニル材では、坑菌剤を０．０５ｗｔ％〜２０ｗ
ｔ％の範囲で添加する。
【００３２】第３の実施例 また、熱収縮チューブは、熱収縮材料として熱収縮フッ
素系樹脂材を含み、更に、熱収縮フッ素系樹脂材に坑菌
剤を添加することによって、坑菌性が付与されている。
フッ素系収縮チューブは、四フッ化エチレン樹脂（ＴＦ
Ｅ樹脂），フッ化アルコキシエチレン樹脂（ＰＦＡ樹
脂），四フッ化エチレンプロピレンエーテル樹脂（ＥＦ
Ｅ樹脂）、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合
樹脂（ＦＥＰ樹脂）等がある。これらのフッ素系収縮チ
ューブでは、坑菌剤を０．０５ｗｔ％〜２５ｗｔ％の範
囲で添加する。フッ素系収縮チューブは、それぞれ使用
温度に差はあるが、極低温から最高使用温度２８０℃の
範囲で使用可能なものであり、連続して使用する場合に
は、２００℃から２６０℃で使用可能である。
素系樹脂材を含み、更に、熱収縮フッ素系樹脂材に坑菌
剤を添加することによって、坑菌性が付与されている。
フッ素系収縮チューブは、四フッ化エチレン樹脂（ＴＦ
Ｅ樹脂），フッ化アルコキシエチレン樹脂（ＰＦＡ樹
脂），四フッ化エチレンプロピレンエーテル樹脂（ＥＦ
Ｅ樹脂）、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合
樹脂（ＦＥＰ樹脂）等がある。これらのフッ素系収縮チ
ューブでは、坑菌剤を０．０５ｗｔ％〜２５ｗｔ％の範
囲で添加する。フッ素系収縮チューブは、それぞれ使用
温度に差はあるが、極低温から最高使用温度２８０℃の
範囲で使用可能なものであり、連続して使用する場合に
は、２００℃から２６０℃で使用可能である。
【００３３】図３は、歯科用のハンドピースに坑菌剤を
含む熱収縮チューブ１を設けた第４の実施例を示してい
る。
含む熱収縮チューブ１を設けた第４の実施例を示してい
る。
【００３４】ハンドピースは、グリップ部１０と、ヘッ
ド部１１とを備え、ヘッド部１１を患者の腔口内に挿入
して、歯の患部の切除等を行う。このため、ヘッド部１
１は、ドリルカートリッジ１２を装着するためのヘッド
部１１及びヘッドキャップ１４とによって構成される。
この構成では、ヘッドキャップ１４を取り外すことによ
って、別のドリルカートリッジ１２と取換え可能であ
る。
ド部１１とを備え、ヘッド部１１を患者の腔口内に挿入
して、歯の患部の切除等を行う。このため、ヘッド部１
１は、ドリルカートリッジ１２を装着するためのヘッド
部１１及びヘッドキャップ１４とによって構成される。
この構成では、ヘッドキャップ１４を取り外すことによ
って、別のドリルカートリッジ１２と取換え可能であ
る。
【００３５】熱収縮チューブ１は、例えば、フッ化エチ
レンプロピレン樹脂（ＦＥＰ）及び抗菌剤によって形成
されているものを使用している。この熱収縮チューブ１
は、ハンドピースの径より若干大きい径を有している。
レンプロピレン樹脂（ＦＥＰ）及び抗菌剤によって形成
されているものを使用している。この熱収縮チューブ１
は、ハンドピースの径より若干大きい径を有している。
【００３６】熱収縮チューブ１を、図３のハンドピース
に装着する場合、ハンドピースにドリルカートリッジ１
２を取り付けた状態で、ハンドピースに熱収縮チューブ
１を被せる。この時、熱収縮チューブ１の一端からドリ
ルカートリッジ１２が露出するように、被せればよい。
この状態で、熱収縮チューブ１をホットエアーガン等に
より加熱すると、熱収縮チューブ１は熱収縮して、ハン
ドピース表面に密着した状態になる。このように、ハン
ドピースに熱収縮チューブ１が密着した状態でも、ハン
ドピースの径は殆ど変化せず、したがって、医師の治療
には何等の支障も与えない。
に装着する場合、ハンドピースにドリルカートリッジ１
２を取り付けた状態で、ハンドピースに熱収縮チューブ
１を被せる。この時、熱収縮チューブ１の一端からドリ
ルカートリッジ１２が露出するように、被せればよい。
この状態で、熱収縮チューブ１をホットエアーガン等に
より加熱すると、熱収縮チューブ１は熱収縮して、ハン
ドピース表面に密着した状態になる。このように、ハン
ドピースに熱収縮チューブ１が密着した状態でも、ハン
ドピースの径は殆ど変化せず、したがって、医師の治療
には何等の支障も与えない。
【００３７】また、図示された熱収縮チューブ１には、
医師の手と接触する表面に、抗菌剤が被覆され、雑菌に
対する殺菌作用を有しているため、医師は血液付着によ
る感染を心配することなく、治療に当たることができ
る。
医師の手と接触する表面に、抗菌剤が被覆され、雑菌に
対する殺菌作用を有しているため、医師は血液付着によ
る感染を心配することなく、治療に当たることができ
る。
【００３８】更に、患者の処置後、熱収縮チューブ１は
簡単にハンドピースから取り外すことができるから、熱
収縮チューブ１を取換えることなくハンドピースの消毒
に代えることができる。
簡単にハンドピースから取り外すことができるから、熱
収縮チューブ１を取換えることなくハンドピースの消毒
に代えることができる。
【００３９】また、図４には、坑菌剤を含む熱収縮チュ
ーブ１を、ドアノブ１５に設けた第５の実施例を示して
いる。この場合にも、熱収縮チューブ１には、人の手と
接触するドアノブ１５の表面に、抗菌剤が存在し、雑菌
に対する殺菌作用を有しているため、熱収縮チューブ１
を取換えることなく消毒に代えることができる。
ーブ１を、ドアノブ１５に設けた第５の実施例を示して
いる。この場合にも、熱収縮チューブ１には、人の手と
接触するドアノブ１５の表面に、抗菌剤が存在し、雑菌
に対する殺菌作用を有しているため、熱収縮チューブ１
を取換えることなく消毒に代えることができる。
【００４０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、被覆対
象物に抗菌剤による殺菌効果を持たせることにより、一
般家庭、オフィイス、もしくは医療に携わる者及び患者
に安心感を与えると共に、医療器具等の清潔感を与える
という効果がある。
象物に抗菌剤による殺菌効果を持たせることにより、一
般家庭、オフィイス、もしくは医療に携わる者及び患者
に安心感を与えると共に、医療器具等の清潔感を与える
という効果がある。
【００４１】また、雑菌等による影響がなく、衛生の面
及び清潔感の面で優れ、交換頻度が少ない熱収縮チュー
ブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具が得られ
る。
及び清潔感の面で優れ、交換頻度が少ない熱収縮チュー
ブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具が得られ
る。
【図１】坑菌材を含むシリコーンゴム熱収縮チューブに
おける大腸菌に対する坑菌力試験結果を示すグラフであ
る。
おける大腸菌に対する坑菌力試験結果を示すグラフであ
る。
【図２】坑菌材を含むシリコーンゴム熱収縮チューブに
おける緑膿菌に対する坑菌力試験結果を示すグラフであ
る。
おける緑膿菌に対する坑菌力試験結果を示すグラフであ
る。
【図３】本発明に係る歯科用ハンドピースに本発明に係
る坑菌剤を含む熱収縮チューブを設けた実施例を示す側
面断面図である。
る坑菌剤を含む熱収縮チューブを設けた実施例を示す側
面断面図である。
【図４】ドアノブに本発明に係る坑菌剤を含む熱収縮チ
ューブを設けた他の実施例を示す側面断面図である。
ューブを設けた他の実施例を示す側面断面図である。
【図５】従来及び本発明に使用する熱収縮チューブの例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図６】図５の熱収縮チューブを被覆対象物に設けた状
態の側面図である。
態の側面図である。
１ 熱収縮チューブ １０ グリップ部 １１ ヘッド部 １２ ドリルカートリッジ １４ ヘッドキャップ １５ ドアノブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 27:06 27:12
Claims (6)
- 【請求項１】 予め定められた熱収縮性材料を含む熱収
縮チューブにおいて、抗菌性を有していることを特徴と
する熱収縮チューブ。 - 【請求項２】 請求項１記載の熱収縮チューブにおい
て、前記熱収縮材料として熱収縮ゴム材を含み、更に、
該熱収縮ゴム材に坑菌剤を添加することによって、前記
坑菌性が付与されていることを特徴とする熱収縮チュー
ブ。 - 【請求項３】 請求項１記載の熱収縮チューブにおい
て、前記熱収縮材料として熱収縮ポリ塩化ビニル材を含
み、更に、該熱収縮ポリ塩化ビニル材に坑菌剤を添加す
ることによって、前記坑菌性が付与されていることを特
徴とする熱収縮チューブ。 - 【請求項４】 請求項１記載の熱収縮チューブにおい
て、前記熱収縮材料として熱収縮フッ素系樹脂材を含
み、更に、該熱収縮フッ素系樹脂材に坑菌剤を添加する
ことによって、前記坑菌性が付与されていることを特徴
とする熱収縮チューブ。 - 【請求項５】 請求項１記載の熱収縮チューブにおい
て、前記坑菌性を与えるために、坑菌剤によって被覆さ
れた表面を有していることを特徴とする熱収縮チュー
ブ。 - 【請求項６】 請求項１記載の熱収縮チューブによっ
て、密着被覆されている器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210114A JPH0760835A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210114A JPH0760835A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760835A true JPH0760835A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16584037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5210114A Pending JPH0760835A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱収縮チューブ及び熱収縮チューブによって被覆された器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760835A (ja) |
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