JP6299468B2 - エレベータの制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの制御システムに関するものである。
従来のエレベータにおいては、各階に呼出し入力のための呼出し入力装置が設けられ、この呼出し入力装置によって送られた呼出しに基づいて、どの呼出し入力装置を使用して呼出しを発したかを見出し、こうして得られた情報から、各階における乗客の位置及び各エレベータのドアからの乗客の距離を判別し、判別した乗場における乗客の位置と、通常の最適化とに基づいて呼出しに割り当てることのできるエレベータを選択し、この選択後、選択されたエレベータの中から、距離データに基づいて呼出しに供すべき1つを選択する付加的最適化を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、エレベータの乗場(エレベータホール)に設けられ、乗りかごがその乗場に着床して停止したときにおけるエレベータのドアの戸開時間を通常時間よりも長い複数の延長時間に設定することが可能な戸開延長操作手段と、この戸開延長操作手段により戸開時間の延長が設定され、エレベータのドアが戸開してからの戸開の残り時間を乗場において表示する戸開残り時間表示手段と、を備えたものも従来において知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2638694号公報 特開2010−275102号公報
このように、特許文献1に示された従来におけるエレベータは、乗場における利用者からエレベータまでの距離に応じて割り当てるエレベータの最適化を行う。しかしながら、利用者から遠いエレベータが割り当てられた場合に、高齢者等で聴力が弱い利用者は、エレベータが戸開することを知らせる案内音に気付くのが遅れてしまう。そして、エレベータが戸開したことに気付くのが遅れた利用者の焦りを誘うおそれがある。
また、特許文献2に示されたものにおいても、高齢者等で聴力が弱い利用者の場合、自身のいる位置から戸開したエレベータまでの距離が遠いと、エレベータが戸開することを知らせる案内音に気付くのが遅れてしまう。したがって、エレベータが戸開したことに気付くのが遅れた利用者の焦りを誘うおそれがある。さらに、エレベータのドアが戸開してからの戸開の残り時間がカウントダウンされるために高齢者等で歩行速度の遅い利用者に対し心理的に焦りを誘うおそれがある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、高齢者等で聴力が弱い利用者と戸開するエレベータとの距離に応じて、戸開するエレベータを当該利用者に気付きやすく報知することができ、当該利用者の焦りの抑制を図ることが可能であるエレベータの制御システムを得るものである。
この発明に係るエレベータの制御システムにおいては、エレベータの乗場に設けられた1以上の高齢者用乗場呼びボタンと、前記高齢者用乗場呼びボタンへの操作に応じて呼びを登録する呼び登録手段と、前記呼び登録手段により登録された呼びに対して応答するかごを複数のかごのうちから割り当てるかご割り当て手段と、前記乗場における前記複数のかごの出入口のそれぞれに対応して設けられたスピーカと、前記かご割り当て手段により呼びに割り当てられた割当かごの前記乗場における出入口に対応する前記スピーカから案内音を鳴動させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、操作された前記高齢者用乗場呼びボタンと前記割当かごの前記乗場における出入口との距離が予め定められた基準より遠い場合に、前記案内音の音量を通常より大きくするとともに高齢者用制御を実施し、前記高齢者用制御の開始時に前記割当かごが前記乗場で戸閉待機中である場合、前記案内音の鳴動後も前記割当かごの前記乗場での戸閉待機を継続させることで、前記案内音を鳴動させてから前記割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くする構成とする。
この発明に係るエレベータの制御システムにおいては、高齢者等で聴力が弱い利用者と戸開するエレベータとの距離に応じて、戸開するエレベータを当該利用者に気付きやすく報知することができ、当該利用者の焦りの抑制を図ることが可能であるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの乗場の正面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの制御システムのブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの制御システムが備える記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの制御システムの動作を示すフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図4は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベータの乗場の正面図、図2はエレベータの制御システムのブロック図、図3はエレベータの制御システムが備える記憶部に記憶される情報の一例を示す図、図4はエレベータの制御システムの動作を示すフロー図である。
この発明に係る制御システムが適用されるエレベータが停止する各階床には、図1に示すような乗場1が設けられている。乗場1には、利用者がエレベータのかごに乗降するための出入口2が設けられている。当該エレベータは、複数のかごを備えている。そして、当該エレベータでは、複数のかごを一群として管理して制御する群管理制御が実施されている。
出入口2は、複数のかごのそれぞれに対応して複数設けられる。ここでは、かごは1号機から4号機までの4台が設置されている場合を例にして説明する。したがって、出入口2も各号機に対応して4つ設けられている。なお、図1の図面に向かって左から1号機、2号機、3号機、4号機の順で並んでいるとする。
乗場1には、通常乗場呼びボタン3が設置されている。通常乗場呼びボタン3は、通常の利用者が乗場呼びを登録するためのものである。1つの乗場1につき通常乗場呼びボタン3が設置される数は1以上である。ここでは、通常乗場呼びボタン3は、1つの乗場1につき3つ設置されているとする。すなわち、1号機の出入口と2号機の出入口との間に1つ、2号機の出入口と3号機の出入口との間に1つ、そして、3号機の出入口と4号機の出入口との間に1つである。
また、乗場1には、高齢者用乗場呼びボタン4が設置されている。高齢者用乗場呼びボタン4は、高齢者である利用者が乗場呼びを登録するためのものである。高齢者用乗場呼びボタン4は、通常乗場呼びボタン3とは別に設置される。1つの乗場1について高齢者用乗場呼びボタン4が設置される数は、通常乗場呼びボタン3と同じく、1以上である。
ここでは、高齢者用乗場呼びボタン4は、通常乗場呼びボタン3と同数、すなわち、1つの乗場1について3箇所に設置されているとする。また、それぞれの高齢者用乗場呼びボタン4は、それぞれの通常乗場呼びボタン3の下方に配置されているとする。すなわち、1号機の出入口と2号機の出入口との間に1つ、2号機の出入口と3号機の出入口との間に1つ、そして、3号機の出入口と4号機の出入口との間に1つである。
以降においては、必要に応じて、これらの高齢者用乗場呼びボタン4のそれぞれを、図1の図面に向かって左から順に「呼びボタンA」、「呼びボタンB」、「呼びボタンC」と呼ぶ。なお、1つの乗場1における通常乗場呼びボタン3と高齢者用乗場呼びボタン4の設置数は必ずしも同数でなくてもよい。
乗場1には、ホールランタン5が設けられている。ホールランタン5は、複数のかごと同数設けられる。そして、複数のホールランタン5のそれぞれは、複数のかごのそれぞれに対応付けられている。ここでは、それぞれのホールランタン5は、それぞれのかごの出入口2の上方の左右中央に配置されている。
乗場1には、スピーカ6が設けられている。スピーカ6は、複数のかごと同数設けられる。そして、複数のスピーカ6のそれぞれは、複数のかごのそれぞれに対応付けられている。すなわち、スピーカ6は、乗場1における複数のかごの出入口2のそれぞれに対応して設けられている。ここでは、それぞれのスピーカ6は、それぞれのかごの出入口2の上方の左右中央における、ホールランタン5のさらに上方に配置されている。
次に、図2を参照しながら、エレベータの制御システムの機能的な構成について説明する。通常乗場呼びボタン3及び高齢者用乗場呼びボタン4が乗場1の利用者に操作されると、当該操作された乗場呼びボタンからボタン操作信号が出力される。このボタン操作信号には、操作された乗場呼びボタンがどの乗場1に設置されているのかについての情報が含まれている。
乗場呼びボタンから出力されたボタン操作信号は、呼び登録部11へと入力される。呼び登録部11は、入力されたボタン操作信号に応じて、操作された乗場呼びボタンが設置された乗場への乗場呼びを登録する。すなわち、呼び登録部11は、高齢者用乗場呼びボタン4(及び通常乗場呼びボタン3)への操作に応じて呼びを登録する。
なお、高齢者用乗場呼びボタン4から出力されるボタン操作信号には、操作された乗場呼びボタンがどの乗場1に設置されているのかについての情報の他に、操作された乗場呼びボタンが「呼びボタンA」、「呼びボタンB」及び「呼びボタンC」のいずれであるのかについての情報も含まれている。
前述したように、当該エレベータでは、複数のかご7を一群として管理して制御する群管理制御が実施されている。このため、当該エレベータの制御システムには、かご割り当て部12が備えられている。かご割り当て部12は、呼び登録部11により登録された呼びに対して応答するかご7を、一群として管理される複数のかご7のうちから割り当てる。このかご割り当て部12は、複数のかご7の一群全体としての運転効率等を考慮して、既知の方法により最適なかご7を呼びに応答するかごとして決定する。この呼びに対して割り当てられたかご7を、以降において「割当かご」と呼ぶ。
エレベータの制御システムが備える制御部13は、呼び登録部11により登録された呼びに応答するべく、かご割り当て部12により呼びに割り当てられた割当かごの運転を制御する。例えば、通常乗場呼びボタン3及び高齢者用乗場呼びボタン4のいずれかが操作されて乗場呼びが登録された場合、制御部13は、操作された乗場呼びボタンが設置された乗場1へと割当かごを走行させる。
制御部13は、乗場1の利用者に、どのかご7が当該乗場1に到着するのかを案内するための案内音をスピーカ6から鳴動させる。ここで、前述したように、スピーカ6は、乗場1における複数のかごの出入口2のそれぞれに対応して設けられている。そして、制御部13が案内音を鳴動させるスピーカ6は、かご割り当て部12により呼びに割り当てられた割当かごの乗場1における出入口2に対応するスピーカ6である。すなわち、制御部13は、割当かごが乗場1に到着することを案内するための案内音を当該割当かごの乗場1における出入口に対応するスピーカ6を鳴動させる。
ここで、案内音は、予報音及び到着音の少なくとも一方を含む。予報音とは、かご割り当て部12により割当かごが決定されたときに、当該割当かごが呼びに応答して乗場1に到着することになる旨を予め知らせるためのものである。また、到着音とは、割当かごが実際に乗場1に到着する際に鳴らされるものである。到着音は、割当かごが乗場1に着床した時、あるいは、割当かごが乗場1から予め定められた距離以内に接近した時に鳴らされる。なお、案内音には例えばチャイム音等を用いることができる。
また、制御部13は、案内音をスピーカ6から鳴動させる際に、併せて、割当かごの乗場1における出入口2に対応するホールランタン5を点灯あるいは点滅等させる。
さらに、制御部13は、高齢者用乗場呼びボタン4への操作に応じて登録された乗場呼びへの割当かごについての案内音をスピーカ6から鳴動させる場合には、当該案内音の音量を変化させる。すなわち、制御部13は、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離に基づいて、スピーカ6から鳴動させる案内音の音量を設定する。
より詳しくは、制御部13は、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離が予め定められた基準より遠い場合に音量を通常より大きくする。
また、さらに、制御部13は、高齢者用乗場呼びボタン4への操作に応じて登録された乗場呼びへと割当かごを応答させる際に、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離が予め定められた前記基準より遠い場合には、高齢者用制御を実施する。この高齢者用制御においては、割当かご内に乗客がいるかいないかに応じて、制御部13による制御内容が異なる。
まず、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離が前記基準より遠い場合において、当該割当かご内に乗客がいないときについて説明する。このときには、制御部13は、当該割当かごについての案内音を乗場1のスピーカ6で鳴動させてから、乗場1で当該割当かごの戸開を開始するまでの時間を、通常よりも長くする。
これは、具体的には、次の2通りの制御がある。まず、1つめは、当該割当かごが乗場1に着床する際の着床速度を通常よりも遅くして割当かごの乗場1への到着を遅らせるという制御である。
そして、2つめは、当該割当かごが乗場1に到着してから当該割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くするという制御である。この2つめの制御においては、当該割当かごが乗場1に着床する際の着床速度は通常と同じである。代わりに、制御部13は、当該割当かごが乗場1に到着しても戸開させずに、出入口2を戸閉した状態で待機させる。そして、制御部13は、予め定められた一定時間が経過した後に当該割当かごの出入口2を戸開させる。
次に、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離が前記基準より遠い場合において、当該割当かご内に乗客がいるときについて説明する。このときには、当該割当かごが乗場1に着床する際の着床速度も、当該割当かごが乗場1に到着してから当該割当かごの戸開を開始するまでの時間も、通常と同じである。代わりに、制御部13は、当該割当かごの戸開を開始してから戸閉を開始するまでの時間(戸開継続時間)を通常よりも長くする。
なお、戸開を開始してから戸閉を開始するまでの時間を通常よりも長くするためには、戸開スピードを通常よりも遅くして戸開を開始してから全開となるまでの時間を長くしてもよいし、全開となってから戸閉を開始するまでの時間を通常より長くしてもよい。
以上のような案内音の音量の設定及び高齢者用制御に用いるため、エレベータの制御システムには記憶部14が備えられている。記憶部14には、どの高齢者用乗場呼びボタン4が操作されたのか(呼びボタンA〜呼びボタンC)と、割当かごがどの号機であるのか(1号機〜4号機)との組み合わせのそれぞれについて、案内音の音量と戸開開始までの時間又は戸開継続時間(以下、「戸開開始までの時間等」という)とが通常と比較してどのように設定されるのかという情報が予め記憶されている。
この記憶部14に記憶される内容は、各出入口2と各高齢者用乗場呼びボタン4との距離が前記基準より遠いか否かに応じて、予め決定される。制御部13は、高齢者用乗場呼びボタン4への操作により乗場呼びが登録された場合に、記憶部14に記憶された内容を参照して、音量の設定及び高齢者用制御を行う。
この記憶部14に記憶される内容の一例を図3に示す。まず、高齢者用乗場呼びボタン4のうち呼びボタンAが操作された場合について説明する。呼びボタンAが操作されて登録された乗場呼びに対して1号機又は2号機が割り当てられた場合、呼びボタンAと1号機及び2号機の出入口2との距離は比較的近いため、案内音の音量は「普通」すなわち通常から変化なしに設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「普通」すなわち通常から変化なしに設定されている。
呼びボタンAが操作されて登録された乗場呼びに対して3号機が割り当てられた場合、呼びボタンAと3号機の出入口2との距離はやや遠いため、案内音の音量は通常よりも「少し大きい」に設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「少し長い」に設定されている。
そして、呼びボタンAが操作されて登録された乗場呼びに対して4号機が割り当てられた場合、呼びボタンAと4号機の出入口2との距離は遠いため、案内音の音量は通常よりも「大きい」に設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「長い」に設定されている。
以上から分かるように、この例では、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離についての前記基準が、2段階に設定されている。ただし、これは一例であって、前記基準は、1段階のみであっても3段階以上に細分化しても構わない。
次に、高齢者用乗場呼びボタン4のうち呼びボタンBが操作された場合について説明する。呼びボタンBが操作されて登録された乗場呼びに対して2号機又は3号機が割り当てられた場合、呼びボタンBと2号機及び3号機の出入口2との距離は比較的近いため、案内音の音量は「普通」すなわち通常から変化なしに設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「普通」すなわち通常から変化なしに設定されている。
そして、呼びボタンBが操作されて登録された乗場呼びに対して1号機又は4号機が割り当てられた場合、呼びボタンBと1号機及び4号機の出入口2との距離はやや遠いため、案内音の音量は通常よりも「少し大きい」に設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「少し長い」に設定されている。
最後に、高齢者用乗場呼びボタン4のうち呼びボタンCが操作された場合について説明する。呼びボタンCが操作されて登録された乗場呼びに対して1号機が割り当てられた場合、呼びボタンCと1号機の出入口2との距離は遠いため、案内音の音量は通常よりも「大きい」に設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「長い」に設定されている。
呼びボタンCが操作されて登録された乗場呼びに対して2号機が割り当てられた場合、呼びボタンCと2号機の出入口2との距離はやや遠いため、案内音の音量は通常よりも「少し大きい」に設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「少し長い」に設定されている。
そして、呼びボタンCが操作されて登録された乗場呼びに対して3号機又は4号機が割り当てられた場合、呼びボタンCと3号機及び4号機の出入口2との距離は比較的近いため、案内音の音量は「普通」すなわち通常から変化なしに設定されている。また、この場合、高齢者用制御における戸開開始までの時間等も「普通」すなわち通常から変化なしに設定されている。
このように設定された記憶部14の記憶内容を参照し、制御部13は、高齢者用乗場呼びボタン4が操作された際に、当該操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごとの組み合わせによって決定される音量及び戸開開始までの時間等によって、案内音の鳴動及び高齢者用制御を行う。
この際、制御部13において、どの高齢者用乗場呼びボタン4が操作されたのかと、割当かごがどの号機であるのかについての情報が必要となる。前者については、前述したように、高齢者用乗場呼びボタン4から出力されるボタン操作信号には、操作された乗場呼びボタンが「呼びボタンA」、「呼びボタンB」及び「呼びボタンC」のいずれであるのかについての情報が含まれているため、これを呼び登録部11から取得して用いる。また、後者については、かご割り当て部12から取得して用いる。
なお、通常乗場呼びボタン3への操作に応じて登録された乗場呼びへの割当かごについての案内音をスピーカ6から鳴動させる場合には、当該案内音の音量は通常のままである。また、この場合には、高齢者用制御も実施されない。
再び図2を参照しながら説明を続ける。エレベータの制御システムが備える報知部15は、制御部13により高齢者用制御が実施される場合に、高齢者用制御を実施する旨を乗場1の利用者に報知する。すなわち、報知部15は、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離が前記基準より遠い場合に高齢者用制御を実施する旨を乗場1の利用者に報知する。
この報知部15は、具体的には、乗場1に設けられた情報表示装置あるいはスピーカ等を用いて構成される。情報表示装置は、専用の液晶ディスプレイ等を設置してもよいし、ホールランタン5を利用してもよい。ホールランタン5を利用する場合、高齢者用制御を実施する旨を報知するためにホールランタン5の点灯色を変更したり(例えば、通常時は黄色で高齢者用制御実施時は青色にする等)、点滅スピードを変更したり(例えば、高齢者用制御実施時は通常より遅くする等)することが考えられる。また、報知部15を構成するスピーカとして、スピーカ6を利用してもよい。
報知部15として液晶ディスプレイ又はスピーカを用いる場合、例えば「高齢者用制御を実施中です」あるいは「ハートフル制御を実施しています」等のメッセージを表示又は鳴動させる。
以上のように構成されたエレベータの制御システムにおける特に高齢者用制御の動作の流れについて、図4のフロー図を参照しながら説明する。
まず、ステップS1において、高齢者用乗場呼びボタン4が押されれば、ステップS2へと進む。
ステップS2においては、制御部13は、ステップS1で押された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの出入口2との距離が前記基準より遠いか否かを確認する。この確認は、記憶部14に記憶されている内容を確認し、押された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごとの組み合わせに対して、「普通」以外の内容が設定されているか否かを確認することで行うことができる。したがって、記憶部14を用いる場合、実際には、押された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの出入口2との距離が前記基準より遠いか否かの判定と、制御内容の決定とを同時に行っているともいえる。
ステップS2において、押された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの出入口2との距離が前記基準より遠くない場合には、ステップS3へと進む。ステップS3においては、制御部13は通常の制御を行う。すなわち、案内音の音量も戸開開始までの時間等も通常と同じである。そして、一連の動作フローは終了となる。
一方、ステップS2において、押された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの出入口2との距離が前記基準より遠い場合には、ステップS4へと進む。ステップS4においては、制御部13は、高齢者用制御を開始する。
すなわち、制御部13は、割当かごの出入口2に対応するスピーカ6から鳴動される案内音の音量を大きくする。また、報知部15は、高齢者用制御を実施する旨を乗場1の利用者に対して報知する。具体的には、ホールランタン5の点灯色を変更したり、乗場1にアナウンスを鳴動したりする。
ステップS4の後はステップS5へと進む。ステップS5においては、制御部13は、押された高齢者用乗場呼びボタン4が設置された乗場1で、割当かごが戸閉待機中であるか否かを確認する。押された高齢者用乗場呼びボタン4が設置された乗場1で割当かごが戸閉待機中である場合にはステップS6へと進む。
ステップS5からステップS6へと進んだ場合、当該割当かご内には乗客はいないことになる。そこで、制御部13は、案内音を鳴動させてから戸閉待機した状態を前記一定時間継続した後、割当かごを戸開する。このようにして、制御部13は、案内音を鳴動させてから割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くする。そして、一連の動作フローは終了となる。
一方、ステップS5において、押された高齢者用乗場呼びボタン4が設置された乗場1で割当かごが戸閉待機中でない場合にはステップS7へと進む。ステップS7においては、制御部13は、当該割当かご内に乗客がいるか否かを確認する。
当該割当かご内に乗客がいるか否かは、例えば、かご7に設けられた秤装置の検出結果を用いることで確認することができる。また、かご7に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの画像を分析することでも確認することができる。あるいは、かご7内に設けられた操作盤から行先階が登録されているか否かによっても確認することができる。
ステップS7で割当かご内に乗客がいない場合には、ステップS6へと進む。ステップS5からステップS6へと進んだ場合には、制御部13は、割当かごの着床速度を通常よりも遅くする、あるいは、割当かごが乗場1に到着してから戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くすることにより、案内音を鳴動させてから割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くする。そして、一連の動作フローは終了となる。
一方、ステップS7で割当かご内に乗客がいる場合には、ステップS8へと進む。ステップS8においては、制御部13は、割当かごを乗場1に到着させて戸開させる。そして、制御部13は、割当かごが乗場1で戸開を開始してから戸閉を開始するまでの時間を通常よりも長くする。そして、一連の動作フローは終了となる。
以上のように構成されたエレベータの制御システムは、エレベータの乗場1に設けられた1以上の高齢者用乗場呼びボタン4と、高齢者用乗場呼びボタン4への操作に応じて呼びを登録する呼び登録手段である呼び登録部11と、呼び登録手段により登録された呼びに対して応答するかごを複数のかごのうちから割り当てるかご割り当て手段であるかご割り当て部12と、乗場1における複数のかごの出入口2のそれぞれに対応して設けられたスピーカ6と、かご割り当て手段により呼びに割り当てられた割当かごの乗場1における出入口2に対応するスピーカ6から案内音を鳴動させる制御手段である制御部13と、を備えている。そして、制御手段である制御部13は、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離に基づいて、案内音の音量を設定するものである。
このため、高齢者等で聴力が弱い利用者と戸開するエレベータとの距離に応じて、戸開するエレベータを当該利用者に気付きやすく報知することができ、当該利用者の焦りの抑制を図ることが可能である。
また、さらに、制御手段である制御部13は、操作された高齢者用乗場呼びボタン4と割当かごの乗場1における出入口2との距離が基準より遠い場合、割当かご内に乗客がいないときは、案内音を鳴動させてから割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くするものである。
このため、高齢者等で歩行速度の遅い利用者に対し心理的に焦りを誘うことなく、当該利用者が割当かごの出入口にまで移動するための時間を十分に確保することができる。
1 乗場、 2 出入口、 3 通常乗場呼びボタン、 4 高齢者用乗場呼びボタン、 5 ホールランタン、 6 スピーカ、 7 かご、 11 呼び登録部、 12 かご割り当て部、 13 制御部、 14 記憶部、 15 報知部

Claims (4)

  1. エレベータの乗場に設けられた1以上の高齢者用乗場呼びボタンと、
    前記高齢者用乗場呼びボタンへの操作に応じて呼びを登録する呼び登録手段と、
    前記呼び登録手段により登録された呼びに対して応答するかごを複数のかごのうちから割り当てるかご割り当て手段と、
    前記乗場における前記複数のかごの出入口のそれぞれに対応して設けられたスピーカと、
    前記かご割り当て手段により呼びに割り当てられた割当かごの前記乗場における出入口に対応する前記スピーカから案内音を鳴動させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    操作された前記高齢者用乗場呼びボタンと前記割当かごの前記乗場における出入口との距離が予め定められた基準より遠い場合に、前記案内音の音量を通常より大きくするとともに高齢者用制御を実施し、
    前記高齢者用制御の開始時に前記割当かごが前記乗場で戸閉待機中である場合、前記案内音の鳴動後も前記割当かごの前記乗場での戸閉待機を継続させることで、前記案内音を鳴動させてから前記割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くするエレベータの制御システム。
  2. 前記制御手段は、前記高齢者用制御の開始時に前記割当かごが前記乗場で戸閉待機中でない場合、前記割当かご内に乗客がいないときは、前記割当かごの着床速度を通常よりも遅くして前記割当かごの前記乗場への到着を遅らせることで、前記案内音を鳴動させてから前記割当かごの戸開を開始するまでの時間を通常よりも長くする請求項に記載のエレベータの制御システム。
  3. 前記制御手段は、前記高齢者用制御において前記割当かご内に乗客がいるときは、前記割当かごの戸開を開始してから戸閉を開始するまでの時間を通常よりも長くする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの制御システム。
  4. 前記高齢者用制御を実施する旨を前記乗場の利用者に報知する報知手段を備えた請求項から請求項のいずれか一項に記載のエレベータの制御システム。
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