JP6298341B2 - 目標探知支援システムおよびその方法 - Google Patents

目標探知支援システムおよびその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6298341B2
JP6298341B2 JP2014069305A JP2014069305A JP6298341B2 JP 6298341 B2 JP6298341 B2 JP 6298341B2 JP 2014069305 A JP2014069305 A JP 2014069305A JP 2014069305 A JP2014069305 A JP 2014069305A JP 6298341 B2 JP6298341 B2 JP 6298341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
detection
target
sensor
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014069305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015190896A (ja
Inventor
貴裕 須賀
貴裕 須賀
豊彦 森
豊彦 森
洋 和島
洋 和島
隆良 田中
隆良 田中
雅人 木田
雅人 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2014069305A priority Critical patent/JP6298341B2/ja
Publication of JP2015190896A publication Critical patent/JP2015190896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6298341B2 publication Critical patent/JP6298341B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、水中にある目標物を探知することを支援する目標探知支援システムおよびその方法に関する。
従来、複数種類のセンサによる検出情報に基づいて目標物の位置を検出するシステムとして、たとえば、特許文献1のセンサ統合システムが知られている。このセンサ統合システムでは、レーダーやカメラなどの複数のセンサによって観測された観測データを組み合わせて、目標物の移動軌跡を推定して出力している。この移動軌跡の推定に、MHTやJPDA、目標物の大きさおよび速度を用いたフィルタリング、PFなどの公知技術が用いられている。
特開2012−163495号公報
水中では電磁波などが伝わりにくいため、水中を伝搬する音波を検出する音響センサが水中の目標探知に主に用いられている。しかしながら、音波の伝搬は水温の変化、海底の地形、雑音などの水中の状況に影響される。また、目標物と同様の大きさや移動速度などの特性を持つ海洋生物や水塊が水中に存在する。このような水中の特殊な事情により、水中における目標物の探知は、空中、水上および地上における目標物の探知に比べて非常に難しい。このため、水中における目標物の軌跡を推定することが容易でない上、目標物の有無自体も発見することが非常に困難である。
前記センサ統合システムは、目標物の移動軌跡を自動的に推定することを目的としている。このため、条件が複雑な水中に考慮しながら目標物を発見することができず、水中の目標物を効率良く見つけることは困難である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、水中における目標物をより精度よく見つけ出すことができる目標探知支援システムおよびその方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様に係る目標探知支援システムは、水中にある目標物の探知を支援するシステムであって、複数種類のセンサのそれぞれにより検出された対象物の検出情報を取得する処理部と、前記検出情報に基づいて目標候補の情報を生成する生成部と、前記目標候補の情報を所定のフィルタを用いて分析する分析部と、前記分析の結果を出力する出力部と、前記目標候補の中から選択を受け付ける受付部と、を備える。
目標探知支援システムでは、前記受付部は、前記目標候補の中から選択を受け付ける前に、前記フィルタの条件の再設定を受け付けてもよい。
目標探知支援システムは、選択された前記目標候補の情報に基づいて前記センサを制御するパラメータを作成する管制部をさらに備えてもよい。
目標探知支援システムは、前記検出情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記目標候補の中から選択を受け付けた後に、前記目標候補の情報の再生成条件を前記受付部が受け付けた場合、前記生成部は、前記再生成条件に従って前記記憶部から読み出された前記検出情報に基づいて前記目標候補の情報を再生成してもよい。
目標探知支援システムでは、前記出力部は、前記目標候補の情報に関する特徴を、前記目標候補の位置とともに出力してもよい。
目標探知支援システムでは、前記センサは、送波器および複数の受波器を含む音響センサを含み、前記処理部は、前記音響センサから前記検出情報および観測誤差情報を取得し、前記検出情報に基づいた対象物の位置に前記観測誤差情報に基づいた誤差分布を反映させた拡張検出領域を生成する拡張検出領域生成部と、前記拡張検出領域に対応した票数を投票空間に設定する投票加算部と、前記投票空間において前記票数の多い領域を前記対象物の存在領域として特定する領域特定部と、を有していてもよい。
本発明のある態様に係る目標探知支援方法は、水中にある目標物の探知を支援する目標探知支援方法であって、複数種類のセンサのそれぞれにより検出された対象物の検出情報を取得し、前記検出情報に基づいて目標候補の情報を生成し、前記目標候補の情報を所定のフィルタを用いて分析した結果を出力し、前記目標候補の中から選択を受け付ける。
本発明は、以上に説明した構成を有し、水中における目標物をより精度よく見つけ出すことができる目標探知支援システムおよびその方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態1に係る目標探知支援システムの主な構成を示すブロック図である。 図1の目標探知支援システムの目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。 各種センサにより取得された対象物の情報と、この対象物の情報に基づいた目標候補の情報とを表したチャートである。 本発明の実施の形態2に係る目標探知支援システムの目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る目標探知支援システムの主な構成を示すブロック図である。 図5の目標探知支援システムの目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る目標探知支援システムの一部の構成を示すブロック図である。 拡張検出領域を説明するための図である。 2つの受波器により検出された対象物の位置と、その拡張検出領域とを示す図である。 投票空間およびその投票箱に設定された票数を示す図である。 図7の目標探知支援システムの目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る目標探知支援システムの一部の構成を示すブロック図である。 図12の目標探知支援システムの目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る目標探知支援システム100の主な構成を示すブロック図である。図1に示すように、目標探知支援システム100は、空中、陸上、水上または水中に位置して、水中にある目標物を探知することを支援するシステムである。目標探知支援システム100は、センサ200および端末装置300と接続されている。目標物は、センサ200により検出された対象物の中から目標として選ばれた物体であって、たとえば、水中を移動する水中航走体、および、水中に存在する水中物体が挙げられる。
センサ200は、空中、陸上、水上または水中に位置して、空中、水上または水中にある物体(対象物)に関する情報を取得(検出)する。対象物は、空中、水上または水中を移動する物体も含む。センサ200は、検出した対象物の情報(検出情報)にセンサ識別情報およびセンサ位置情報を付加し、これらをセンサ情報として目標探知支援システム100へ出力する。ただし、センサ200の位置が予め特定されており、そのセンサ位置情報とセンサ識別情報とが対応付けられている場合には、センサ位置情報は出力されなくてもよい。
センサ200は、たとえば、音響センサ210、レーダーセンサ220、光波センサ230、逆探知装置(ESM)240、磁気探知装置(MAD)250、自動船舶識別装置(AIS)260、通信装置270、敵味方識別装置(IFF)280により構成されている。ただし、センサ200は、互いに異なる種類の複数のセンサ200であれば特に限定されない。このため、これらの全てを目標探知支援システム100のセンサ200として用いなくてもよい。なお、センサ200は、水中にある対象物を広範囲に検出することができるセンサ、たとえば、音響センサ210を含むことが好ましい。また、水上にある対象物を広範囲に検出することができるセンサ、たとえば、レーダーセンサ220を含むことが好ましい。
音響センサ210は、音波を検出するセンサであって、音波を放射して対象物で反射した音波を受信するアクティブ音響センサ210、および、対象物から放射された音波とアクティブ音響センサが放射した音波が対象物で反射した音波とを受信するパッシブ音響センサ210がある。レーダーセンサ220は、電波を放射して対象物で反射した電波を受信するセンサである。光波センサ230は、光波を検出するセンサであって、たとえば、カメラである。逆探知装置240は、対象物から放射された電波を受信するセンサである。磁気探知装置250は、対象物により生じた地磁気の磁場の変化を検出するセンサである。自動船舶識別装置260は、船舶が発するその船舶に関する情報を受信する装置である。通信装置270は、対象物に関する情報を他の通信装置から受信する装置である。敵味方識別装置280は、対象物に対して敵味方に関する問合せしてその応答を受信する装置である。
端末装置300は、目標探知支援システム100を操作するための装置であって、たとえば、入力部310および表示部320を有するコンピュータが用いられる。入力部310は、オペレータからの情報(操作情報)を目標探知支援システム100に入力するための装置である。表示部320は、たとえば、目標探知支援システム100から出力された情報を表示するディスプレーである。ただし、情報を出力できるものであれば、表示部320はプリンターなどであってもよい。なお、端末装置300は、目標探知支援システム100と別に設けられているが、目標探知支援システム100に含まれていてもよい。
目標探知支援システム100は、たとえば、コンピュータによって構成されており、演算部110および記憶部120を備えている。たとえば、演算部110はCPUにより構成され、記憶部120は内部メモリや外部記憶装置などによって構成されている。記憶部120には、目標探知支援プログラムおよびこの関連情報が記憶されている。関連情報としては、たとえば、センサ位置情報とセンサ識別情報との対応関係、および、海洋情報がある。海洋情報には、沈船など予めわかっている水中物体の種別および位置、海底地形の種別および位置、および、過去の水温計測結果などがある。演算部110は、取得部130、検出情報処理部(処理部)140、目標候補情報処理部150および受付部160により構成されている。
取得部130は、センサ情報をセンサ200から取得し、センサ情報をセンサ識別情報に基づいて検出情報処理部140へ出力する。取得部130は、センサ情報を取得した際に、その取得時刻をセンサ200の検出時間情報としてセンサ情報に含めてもよい。この検出時間情報は、センサ200が対象物を検出した時刻を表す。ただし、センサ200が対象物を検出した際にその時刻を取得し、この時刻を検出時間情報としてセンサ情報に含めて目標探知支援システム100に出力してもよい。
検出情報処理部140は、センサ情報の検出情報などを取得して処理し、各センサ200により検出された対象物の情報を生成する。ただし、対象物の情報の一部または全てをセンサ210で生成してもよい。この場合、検出情報処理部140は、センサ210で生成された検出情報を対象物の情報とする。
検出情報処理部140は、たとえば、音響情報処理部141、レーダー情報処理部142、光波情報処理部143、逆探知情報処理部144、磁気情報処理部145、船舶識別情報処理部146、通信情報処理部147、敵味方情報処理部148により構成されている。1つのセンサ200に1つの検出情報処理部140が対応して設けられている。ただし、複数のセンサ200に対して1つの検出情報処理部140が設けられていてもよい。
音響情報処理部141は、音響センサ210からのセンサ情報に基づいて、水上または水中にある対象物の位置、針路および速度など対象物の情報を生成する。音響センサ210からのセンサ情報としては、たとえば、音響センサ210の送波器の位置や受波器の位置、受信した音波の方向、音波を送信してから受信するまでの時間、受信した音波の周波数、周波数偏移が挙げられる。
レーダー情報処理部142は、レーダーセンサ220からのセンサ情報に基づいて、空中、水上にある対象物の位置、針路、速度および形状など対象物の情報を生成する。レーダーセンサ220からのセンサ情報としては、たとえば、レーダーセンサ220の送波器の位置や受波器の位置、受信した電波の方向、電波を送信してから受信するまでの時間、受信した電波の時刻が挙げられる。
光波情報処理部143は、光波センサ230からのセンサ情報に基づいて、空中、水中または水上にある対象物の形状、針路および速度など対象物の情報を生成する。光波センサ230からのセンサ情報としては、たとえば、光波センサ230の位置、光波を捉えた可視画像や赤外画像、受信した光波の方向、受信した光波の時刻が挙げられる。
逆探知情報処理部144は、逆探知装置240からのセンサ情報に基づいて、電波の放射源である対象物の種類および方位など対象物の情報を生成する。逆探知装置240からのセンサ情報としては、たとえば、逆探知装置240の位置、受信した電波の方向や周波数が挙げられる。
磁気情報処理部145は、磁気探知装置250からのセンサ情報に基づいて、対象物の構成材料など対象物の情報を生成する。磁気探知装置250からのセンサ情報としては、たとえば、磁気探知装置250の位置、受信した磁場の変化が挙げられる。
船舶識別情報処理部146は、自動船舶識別装置260からのセンサ情報に基づいて、
船舶の識別情報、位置、針路、速度など対象物の情報を生成する。自動船舶識別装置260からのセンサ情報としては、たとえば、船舶の識別情報、位置、針路、速度が挙げられる。
通信情報処理部147は、通信装置270からの情報に基づいて、対象物の識別情報、位置、針路、速度など対象物の情報を生成する。通信装置270からのセンサ情報としては、たとえば、船舶の識別情報、位置、針路、速度が挙げられる。
敵味方情報処理部148は、敵味方識別装置280からのセンサ情報に基づいて、対象物の敵味方判別など対象物の情報を生成する。敵味方識別装置280からの情報としては、たとえば、敵味方識別装置280が発する質問に対する応答が挙げられる。
目標候補情報処理部150は、生成部151、分析部152および出力部153を備えている。生成部151は、対象物の情報に基づいて少なくとも1つの目標候補の情報を生成する。分析部152は、目標候補の情報を分析するためのフィルタの条件を設定し、目標候補の情報を所定のフィルタを用いて分析する。フィルタの条件としては、目標物の特徴量を表すものであって、たとえば、想定される目標物の位置、速度、大きさなどがある。フィルタの条件は、所定値であってもよいし、入力部310から受付部160を介してオペレータにより入力された値であってもよい。分析方法は、特に限定されないが、たとえば、多変量解析などの既存の特徴量解析技術を用いることができる。出力部153は、分析した結果を表示部320へ出力する。
受付部160は、入力部310から操作情報を受け付ける。たとえば、オペレータが、表示部320に出力された目標候補の中から少なくとも1つを選択したりフィルタの条件を入力したりすると、この操作情報を受付部160は入力部310から受け付ける。
次に、目標探知支援方法について図2および図3を参照しながら説明する。目標探知支援方法は、目標探知支援システム100により実行される。図2は、目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。図3は、対象物の情報および目標候補の情報を表したチャートである。図3(a)は、検出時刻T0の検出情報に基づいて通信情報処理部147で取得された対象物の情報を表したチャートである。図3(b)は、検出時刻T1の検出情報に基づいてレーダー情報処理部142、光波情報処理部143、逆探知情報処理部144、磁気情報処理部145、船舶識別情報処理部146で取得された対象物の情報を表したチャートである。図3(c)は、検出時刻T2の検出情報に基づいて音響情報処理部141で所得された対象物の情報を表したチャートである。図3(d)は、海洋情報を表したチャートである。図3(e)は、検出時刻T2における目標候補の情報を分析した結果を表したチャートである。なお、図3(b)、図3(c)における円マークが対象物の位置を表し、円マークから延びる棒マークの方向が対象物の針路を表し、棒マークの長さが対象物の速度を表している。図3(c)における三角マークはパッシブ音響センサ210の受波器Dを表している。なお、以下の説明では、センサ200の検出時刻がそれぞれ異なるため、異なる検出時刻T0、T1、T2のセンサ情報を用いたが、同じ検出時刻のセンサ情報を用いることもできる。
目標探知支援方法が開始されると、取得部130はセンサ情報をセンサ200から取得する(ステップS11)。そして、取得部130はセンサ情報をセンサ識別情報に基づいてセンサ200に対応した検出情報処理部140へ出力する。このセンサ情報は、センサ200の検出情報、その検出時間情報、センサ識別情報およびセンサ位置情報を含んでいる。
検出情報処理部140は、センサ情報から対象物の情報を取得する(ステップS12)。この対象物の情報はセンサ200ごとに取得される。ただし、全てのセンサ200が対象物を検出していなくてもよい。また、1つのセンサ200が複数の対象物を検出していてもよい。複数の対象物がある場合、その全ての対象物を各センサ200が検出しなくてもよい。
たとえば、水中航走体に関する情報を通信装置270が得た場合、目標物を探知する範囲を設定するために、通信装置270からのセンサ情報に基づいて対象物である水中航走体の情報を通信情報処理部147が取得する。なお、センサ情報には、検出時刻T0、水中航走体の位置、サイズ、速度および針路が含まれている。
まず、通信情報処理部147は、図3(a)に示すように、水中航走体の位置およびサイズを対象物a1の位置およびサイズとして求める。また、通信情報処理部147は、水中航走体の検出時刻T0、対象物a1の位置、速度および針路から時刻T2における対象物a1の位置予測範囲a2を求める。そして、対象物a1および位置予測範囲a2を含む範囲が目標探知支援システム100の探知範囲として設定される。
次に、検出時刻T1に探知範囲にある対象物の情報を他のセンサ200からのセンサ情報に基づいて取得する。たとえば、図3(b)に示すように、レーダー情報処理部142は、レーダーセンサ220のセンサ情報から時刻T1における対象物b1の位置、速度および針路を求める。さらに、これらの情報から時刻T2における対象物b1の位置を推定する。
また、光波情報処理部143は、光波センサ230のセンサ情報から時刻T1における対象物b2の位置を求める。ただし、この対象物b2は時刻T1の検出直後の検出時に検出されなくなった。このため、この検出されなかったという情報も対象物b2の情報として求められ、たとえば、図3(b)では対象物b2の位置を示す円マークが破線で表される。
さらに、逆探知情報処理部144は、逆探知装置240のセンサ情報から時刻T1における対象物b3の位置、速度および針路を求め、さらに、この情報から時刻T2における対象物b3の位置を推定する。また、磁気情報処理部145は、磁気探知装置250のセンサ情報から時刻T1における対象物b4の位置を求める。また、船舶識別情報処理部146は、自動船舶識別装置260のセンサ情報から時刻T1における対象物b5の位置、速度および針路を求め、さらに、この情報から時刻T2における対象物b5の位置を推定する。
次に、検出時刻T2に探知範囲にある対象物の情報を他のセンサ200からのセンサ情報に基づいて取得する。たとえば、図3(c)に示すように、音響情報処理部141は、アクティブ音響センサ210のセンサ情報から時刻T2における対象物c1およびc2の位置を求める。また、音響情報処理部141は、パッシブ音響センサ210のセンサ情報から時刻T2における対象物c3〜c6の位置、速度および針路を求める。
目標情報処理部の生成部151は、対象物の情報から目標候補の情報を生成する(ステップS13)。この際に、生成部151は、探知範囲にある海洋情報を記憶部120から取得して参照する。たとえば、図3(d)に示すように、探知範囲にある海山d1、浅瀬d2、沈船d3の情報が得られる。
図3(a)〜図3(c)に示すように探知範囲には各種センサ200により複数の対象物が検出されており、また、1つの対象物について複数の情報が取得されている。このため、検出時刻および対象物の位置に基づいて各種センサ200の対象物を対応付けて、各対象物について情報を1つにまとめて、目標候補の情報として生成する。なお、1つの対象物について1つの情報しか取得されていない場合には、その対象物の情報を目標候補の情報として生成する。
たとえば、対象物b1の時刻T2における推定位置と対象物c3の時刻T2における検出位置とが一致または近似しているため、対象物b1の情報および対象物c3の情報をまとめて第1目標候補の情報として生成する。対象物b2の位置に一致または近似する対象物が他にないため、対象物b2の情報を第2目標候補の情報として生成する。同様にして、対象物b3の情報および対象物c5の情報をまとめて第3目標候補の情報として生成する。対象物b4の情報、対象物c1の情報および沈船d3の情報をまとめて第4目標候補の情報として生成する。対象物b5の情報および対象物c4の情報をまとめて第5目標候補の情報として生成する。対象物c2の情報および海山d1の情報をまとめて第6目標候補の情報として生成する。対象物c6の情報を第7目標候補の情報として生成する。
受付部160は、目標候補の情報をフィルタにより分析するため、オペレータにより入力されたフィルタの条件(操作情報)を入力部310から受け付けて目標候補情報処理部150へ出力する(ステップS14)。たとえば、水中航走体を探知する場合には、オペレータは探知する水中走行体の速度や大きさなどの目標物の特徴量をフィルタの条件として入力する。
分析部152は、フィルタの条件に基づいた所定のフィルタによって各目標候補の情報を多変量解析で分析する(ステップS15)。そして、出力部153が分析結果を表示部320に出力すると(ステップS16)、たとえば、図3(e)に示すように、目標候補の分析結果が図式化されて表示部320に表示される。この分析結果として、分析より抽出された目標候補の位置に加えて、各目標候補の情報に関する特徴が出力される。目標候補の情報に関する特徴として、推定される目標候補の種別があり、図3(e)では、種別である水上船舶が四角マークで示される。また、フィルタの条件に基づいて目標物の可能性が高いものとして星マークで示されている。なお、これ以外の目標候補の情報に関する特徴として、第2目標候補の情報のように、図3(b)の対象物b2が一度検出されたがその後は検出されていないという情報、目標候補が複数のセンサ200により検出されているという情報、目標候補が1つのセンサ200のみにしか検出されていないという情報が出力されてもよい。
たとえば、第1目標候補は、音響センサ210およびレーダーセンサ220で検出されており、ある速度で進んでいることにより、図3(e)に示すように、水上船舶e1と推定されて四角マークで表示されている。同様に、第3目標候補は水上船舶e2と、第5目標候補は水上船舶e3と推定されて四角マークで表示されている。また、第2目標候補は、時刻T1に光波センサ230により検出された後に検出されていないため、この分析結果としては表示されていない。第4目標候補は、沈船d3の海洋情報を目標候補の情報として含んでいるため、沈船d3と推定されて、この分析結果としては表示されていない。同様に、第6目標候補は海山d1と推定されてこの分析結果には表示されていない。また、第7目標候補は、パッシブ音響センサ210では検出されているが、他のセンサ200などの情報がないため、未推定物e4として星マークで表示されている。この星マークから延びる棒マークの方向により未推定物e4の針路を表し、棒マークの長さにより未推定物e4の速度を表している。
受付部160は、オペレータが分析結果を見て4つの第1、第3、第5、第7目標候補から目標物を選んでその選択を入力部310により入力すると、その選択(操作情報)を受け付けて目標候補情報処理部150へ出力する(ステップS17)。たとえば、オペレータが未推定物e4を選択すると、目標候補情報処理部150の分析部152は、未推定物e4に対応する第7目標候補の情報を抽出する。これにより、第7目標候補は探知する目標物として決定される(ステップS18)。
なお、この実施の形態では、分析結果として4つの目標候補が抽出されたが、分析結果は0または1つの目標候補であってもよい。また、1つの目標候補が目標物として選択されたが、複数の目標物が選択されてもよい。
上記構成によれば、目標候補の情報の分析結果を出力し、目標候補の中から少なくとも1つの選択を受け付けている。このように、その有無自体も発見することが困難な水中の目標物に関して、オペレータは、出力された目標候補の情報を柔軟に判断して、目標候補の中から目標物を選択することができる。このため、水中の目標物をより精度よく見つけ出すことができる。
また、目標候補の位置だけでなく、目標候補の情報に関する特徴も出力している。このため、オペレータは、多様な情報に基づいて目標候補を判断することができ、水中の目標物をより精度よく見つけ出すことができる。
さらに、水中の広範囲を検出することができる音響センサ210の検出情報に基づいて目標候補の情報を生成している。これにより、水中にある目標物をより広範囲に探知することができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係る目標探知支援システム100の目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。図4に示すフローでも、図2に示した各ステップの処理を実行する。ただし、図4に示すフローでは、ステップS16の処理とステップS17の処理との間に、目標物を決定するか否かを判断する処理(ステップS19)を実行する。なお、受付部160は、目標候補の中から選択を受け付ける前に、フィルタの条件の再設定を受け付ける。
たとえば、オペレータが目標候補の中から目標物を選択することができない場合、オペレータは、フィルタの条件を再設定して目標候補の情報を分析し直すために、目標候補を選択せずに、目標候補の未選択を入力部310により入力する。この未選択(操作情報)を受付部160が入力部310から受け付けると(ステップS19:NO)、フィルタの条件を再設定するために、ステップS14の処理に戻る。そして、受付部160は、フィルタの条件(操作情報)を入力部310から再度受け付ける(ステップS14)。この新たなフィルタの条件に基づいて、目標候補情報処理部150は、目標候補の情報を再分析し(ステップS15)、再分析結果を出力する(ステップS16)。オペレータがこの再分析結果における新たな目標候補の中から選択することができなければ(ステップS19:NO)、S14〜S16およびS19の処理を繰り返す。一方、オペレータにより目標候補が選択されれば(ステップS19:YES、S17)、選択された目標候補を目標物として決定する(ステップS18)。
上記目標探知支援方法を実行することにより、フィルタの条件を再設定して目標候補の情報を再分析している。よって、オペレータが分析結果を柔軟に判断して、目標物に応じたより適切なフィルタの条件を設定することができるため、水中の目標物をより精度よく見つけ出すことができる。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3に係る目標探知支援システム100の主な構成を示すブロック図である。図5に示すように、実施の形態3に係る目標探知支援システム100は、管制部170をさらに備えている。管制部170は、たとえば、目標候補情報処理部150により決定された目標物を追跡する際に、目標物をより的確に検出するようにセンサ200を制御するパラメータ(制御パラメータ)を求めてセンサ200へ出力する。
図6は、実施の形態3に係る目標探知支援システム100の目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。図6に示すフローでも、図4に示した各ステップの処理を実行する。ただし、図6に示すフローでは、ステップS18の処理の後に、制御パラメータを取得し、制御パラメータでセンサ200を制御する処理(ステップS10〜S13)を実行する。
具体的には、目標物が決定すると(ステップS18)、目標情報処理部は目標物の情報を管制部170へ出力する。管制部170は、目標物の情報に基づいて制御パラメータを取得する(ステップS20)。
たとえば、管制部170が複数の送波器および複数の受波器を有するアクティブ音響センサ210を制御する場合、管制部170が目標物の位置および針路に応じて送波器を選ぶ。この際、目標物から反射される音波を受波器で受信し易いように音波を送信することができる送波器を選び、この送波器から音波を送信する音響センサ210の制御パラメータを取得する。
また、複数の検出モードを有するレーダーセンサ220を制御する場合、目標物のサイズに応じて検出モードを選択する。たとえば、目標物のサイズが小さい場合、小型の対象物を検出するモードをレーダーセンサ220の制御パラメータとする。
また、複数の種類の光線を検出することができる光波センサ230を制御する場合、目標物の位置に応じて検出光線を選択する。たとえば、太陽光が入射する日中に目標物があれば、太陽光を検出する制御パラメータとする。また、夜間に目標物があれば、赤外線を検出する制御パラメータとする。
管制部170は、制御パラメータを表示部320へ出力する(ステップS20)。これにより、オペレータは、表示部320に表示された制御パラメータが妥当か否かを検討し、検討結果(操作情報)を入力部310によって入力する。受付部160は、この操作情報を受け付けて管制部170へ出力する(ステップS21)。ここで、制御パラメータが妥当であると判断されると、管制部170は制御パラメータの承認を受けて(ステップS21、S22、YES)、制御パラメータを制御するセンサ200に出力する。これにより、センサ200が制御パラメータによって制御される(ステップS23)。
一方、制御パラメータが妥当でないと判断されると、管制部170は制御パラメータの非承認を受けて(ステップS21、S22、NO)、ステップS20の処理に戻って、制御パラメータを再度取得し直す。なお、制御パラメータが承認されない場合(ステップS22、NO)、制御パラメータを再度取得し直さずに、取得(ステップS20)前の制御パラメータに継続して使用してもよい。
上記構成によれば、目標物に応じてセンサ200の制御パラメータを設定していることにより、目標物をセンサ200によってより的確に検出することができる。このため、決定した目標物の追跡を継続することができる。
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4に係る目標探知支援システム100の一部の構成を示すブロック図である。図7に示すように、実施の形態4に係る目標探知支援システム100では、音響センサ210は、複数の送波器1および複数の受波器2を有している。音響情報処理部141は、拡張検出領域生成部14、重み付け設定部18、投票加算部19および存在領域特定部20を有している。なお、図7に示す音響情報処理部141に、たとえば、特願2013−225124号の物体位置検出装置を適用することができる。この場合、投票加算部19が、重み付け設定部18により設定されて重み付けを考慮し、拡張検出領域生成部14により生成された拡張検出領域15に対応する票数を設定して、存在領域特定部20が票数の高い領域を特定することによって、対象物の位置を求めている。ただし、対象物の位置を求める方法はこれに限定されず、他の公知の方法を用いることができる。
音響センサ210は、送波器1が音波を送信し、対象物で反射した音波を受波器2が受信すると、センサ情報を取得部130を介して音響情報処理部141へ出力する。センサ情報は、検出シンボル情報(検出情報)、センサ識別情報および観測誤差情報により構成されている。検出シンボル情報は、たとえば、送信時刻、受信時刻、受信信号の強度などを含んでいる。センサ識別情報は送波器識別情報および受波器識別情報を含んでいる。また、目標探知支援システム100の記憶部120において、送波器識別情報は送波器1の位置と対応付けられており、受波器識別情報は受波器2の位置および指向性と対応付けられている。観測誤差情報は、受波器2の感度特性に基づいた受信方位誤差、および、受波器2の時間分解能特性に基づいた伝搬距離誤差を含んでいる。
拡張検出領域生成部14は、センサ200の検出には誤差を含んでいるため、この誤差を考慮した拡張検出領域15をセンサ情報に基づいて生成する。拡張検出領域15は、検出情報に基づいて求められた対象物の位置(対象物の検出位置)7から、観測誤差情報に基づいたセンサ200の検出誤差の範囲(誤差分布)を拡張した領域であって、対象物が存在する可能性がある領域である。
具体的には、図8に示すように、拡張検出領域生成部14は、記憶部120を参照して送波器識別情報および受波器識別情報から送波器1の位置、受波器2の位置および受波器2の指向性を求める。これらの情報、および、検出シンボル情報の送信時刻と受信時刻との時差によって、センサ200により検出された対象物の検出位置7を特定する。次に、対象物の検出位置7を中心に、長軸の長さに受信方位誤差16をとり、短軸の長さに伝搬距離誤差17をとった楕円を拡張検出領域15として生成する。
重み付け設定部18は、センサ情報に基づいて票数の重み付けを行う。具体的には、図9に示すように、1つの送波器1から音波を送信し、この音波の反射波を2つの受波器2で受信している場合、複数の検出位置7が検出される。ここで、音波を反射した物体が1つである場合には、2つの受波器2はそれぞれ1つの音波を受信する。これにより、1つの受波器2に対して1つの検出位置7が特定される。ただし、水中には対象物以外の多数の物体があり、それらからの反射波と共に、1つの音波に対して複数のノイズを受波器2が受信する。このため、2つの受波器2に対して多数の検出位置7が検出される。なお、仮想楕円5は、音波の送信時刻と対象物から反射された音波の受信時刻との時差、送波器1の位置および受波器2の位置により描いた楕円である。この仮想楕円5上に対象物が存在すると仮定することができる。
このように検出された複数の検出位置7のそれぞれを中心に拡張検出領域15が生成され、これらの拡張検出領域15の中から対象物がある領域を特定する。この場合、拡張検出領域15が重なっており、かつ、重なっている拡張検出領域15が異なる受波器2で検出されたものであれば、この重なっている部分に対象物が存在する可能性が高い。よって、まず、重なっていない拡張検出領域15の重み付けを、重なっている拡張検出領域15の重み付けより小さく、たとえば、0に設定する。次に、重なっている複数の拡張検出領域15については、同じ受波器2による拡張検出領域15であるか否かをセンサ情報の受波器識別情報などに基づいて判断する。この結果、重なっている拡張検出領域15が異なる受波器2によるものであれば、この重なり部分に対象物が存在する可能性が高いとして、同じ受波器2による重なっている拡張検出領域15より大きな重み付けを設定する。
なお、拡張検出領域15が同じ受波器2によるものか否かの判断は、拡張検出領域15内の点(検出点)を受波器2のIDコードで表すBIT処理、正規分布などの確率密度分布を検出点ごとに掛けあわせる処理などにより行われる。
また、重み付け設定部18は、受波器2の受信信号の強度、および/または、受波器2と拡張検出領域15との距離に基づいて重み付けを修正してもよい。たとえば、受波器2の受信信号の強度が所定値より小さい場合には、重み付けを小さくする。拡張検出領域15内の対象物の検出位置7と受波器2との距離が下限所定値より短いまたは上限所定値より長い場合には、重み付けを小さくする。
投票加算部19は、重み付けを考慮して拡張検出領域15に対応する票数を投票空間23に設定する。具体的には、図10に示すように、投票空間23には複数のセル(投票箱)22が2次元に網の目状に並んでいる。この投票箱22に重み付けを考慮した4つの拡張検出領域15(15A、15B、15C、15D)に対応する票数を設定する。なお、投票箱22を3次元に並べて、3次元の投票空間23を設けてもよい。この場合、楕円を3次元に拡張した楕円体形状の拡張検出領域15に対応した票数を投票箱22に設定する。
この投票箱22に投票する際、重み付けおよび拡張検出領域15の位置により票数を定めていく。まず、重なっていない拡張検出領域15については、重み付けが0に設定されている。このため、重なっていない拡張検出領域15の位置にある投票箱22には、投票しない、または、0票を投票する。
次に、重なっている拡張検出領域15にある投票箱22に重み付けに応じた票数を設定する。この重み付けは、拡張検出領域15が同じ受波器2によるものか否かにより重み付け設定部18により判断されている。なお、以下では、拡張検出領域15の長軸の向き、および、拡張検出領域15に対する重なり部分の面積の割合によって受波器2の判断がなされているが、これに限定されず、たとえば、受波器2の識別情報によっても判断される。また、拡張検出領域15A、15B、15C、15D内の検出位置7を規定する受信信号の強度は、同じまたはほぼ同じとする。また、拡張検出領域15A、15B、15C、15Dはそれぞれ近いため、拡張検出領域15A、15B、15C、15D内の各検出位置7と受波器2との距離がほぼ等しい。よって、受信信号の強度、および、検出位置7と受波器2との距離に基づいた重み付けの修正はなされていないものとする。
拡張検出領域15Aが拡張検出領域15Bと重なっている。この拡張検出領域15A、15Bのうちの大部分が重なっており、また、各拡張検出領域15A、15Bの長軸の向きがそれぞれ一致または近似している。よって、各拡張検出領域15A、15Bは同じ受波器2に基づくものであると判断することができるため、重み付けが1に設定されている。よって、投票加算部19は、拡張検出領域15Aと拡張検出領域15Bとのみが重なっている範囲の投票箱22に、重み付け1と基本票1とに基づいた票数1を設定する。なお、拡張検出領域15C、15Dは、拡張検出領域15A、15Bと同様であるため、拡張検出領域15Cと拡張検出領域15Dとのみが重なっている範囲の投票箱22では、票数を1に設定する。
また、拡張検出領域15Aが拡張検出領域15Cとも重なっている。この重なる範囲は、拡張検出領域15A、15Bが重なる範囲より小さく、また、拡張検出領域15Aの長軸の向きが拡張検出領域15Cの長軸の向きと一致しない。よって、各拡張検出領域15A、15Cは異なる受波器2に基づくものであると判断することができるため、重み付けが大きく設定されている。この場合、2つの拡張検出領域15が重なっているから、重み付けは単に2とされずに、それより大きい、たとえば、3に設定されている。よって、投票加算部19は、拡張検出領域15Aと拡張検出領域15Cとが重なっている範囲の投票箱22に、重み付け3と基本票1とに基づいた票数3を設定する。なお、拡張検出領域15A、15Dの重なり範囲、拡張検出領域15B、15Cの重なり範囲、拡張検出領域15B、15Dの重なり範囲も、拡張検出領域15A、15Cの重なり範囲と同様に、各重なり範囲の投票箱22に票数3を設定する。
なお、投票加算部19は拡張検出領域15を投票空間23に反映させる際に、拡張検出領域15を規定する検出位置7についてドップラー情報を考慮することもできる。このドップラー情報によって、対象物が仮想楕円5の内側または外側へ移動する速度が求められる。このため、対象物の速度に応じて検出位置7およびそれに基づく拡張検出領域15をより精度よく導き出すことができる。なお、ある受波器2から得たドップラー情報を、他の受波器2から求められる検出位置7の特定に用いることができる。
存在領域特定部20は、投票空間23の票数が高い領域を対象物の物体存在領域24として特定する。図10に示す場合には、票数3の投票箱22がある領域を対象物の物体存在領域24とする。
次に、図11を参照しながら、目標探知支援方法を説明する。図11は、実施の形態4に係る目標探知支援システム100の目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、拡張検出領域生成部14は、音響センサ210から検出シンボル情報を含むセンサ情報を取得する(ステップS1)。拡張検出領域生成部14は、センサ情報に基づいて拡張検出領域15を生成する(ステップS2)。重み付け設定部18は、拡張検出領域15の向きやセンサ情報の受波器識別情報などにより、重なっている拡張検出領域15が同じ受波器2によるものか否かを判断する。そして、この判断結果によって、拡張検出領域15が重なっている範囲における重み付けを設定する(ステップS3)。投票加算部19は、重み付けを考慮しかつ拡張検出領域15に対応する票数を投票空間23に設定する(ステップS4)。ここで、上述のステップS1〜S4の処理を、検出シンボル情報の数、つまり、拡張検出領域15の数だけ繰り返す。そして、存在領域特定部20は、投票空間23において票数が多い領域を特定する(ステップS5)。特定された領域を対象物の存在領域(位置)24として音響情報処理部141は目標候補情報処理部150へ出力する(ステップS6)。
上記構成によれば、受波器2の異同などに基づいた重み付けにより、迅速かつ精度良く対象物の位置を検出することができる。また、重み付けを修正する要因(受信信号の強度、検出位置7と受波器2との距離など)をオペレータが判断することにより、オペレータの判断に従って対象物の位置をより柔軟に検出することができる。
また、対象物の位置が点ではなく広がりを持つ領域として出力される。よって、他のセンサ200による対象物の情報との対応付けが容易になり、目標候補の情報をより精度よく生成することができる。
(実施の形態5)
図12は、実施の形態5に係る目標探知支援システム100の主な構成を示すブロック図である。図12に示すように、実施の形態5に係る目標探知支援システム100は、検出情報記憶部180をさらに備えている。なお、実施の形態5に係る検出情報記憶部180を他の実施の形態1〜4に係る目標探知支援システム100の構成に設けることもできる。
取得部130は、各種センサ200からのセンサ情報をセンサ識別情報に応じた検出情報処理部140へ出力する。検出情報処理部140は、センサ情報に基づいて対象物の情報を生成すると共に、センサ情報を検出情報記憶部180に記憶する。なお、取得部130は、センサ情報を検出情報処理部140へ出力すると共に、センサ情報を検出情報記憶部180に記憶してもよい。また、センサ情報のうちの全ての情報を検出情報記憶部180に記憶しなくてもよい。たとえば、センサ識別情報を記憶せずに、検出情報およびセンサ位置情報を記憶してもよい。
検出情報記憶部180は、センサ200からの検出情報を記憶する。検出情報記憶部180は、たとえば、音響情報記憶部181、レーダー情報記憶部182、光波情報記憶部183、逆探知情報記憶部184、磁気情報記憶部185、船舶識別情報記憶部186、通信情報記憶部187、敵味方情報記憶部188により構成されている。1つのセンサ200に1つの検出情報記憶部180が対応して設けられている。ただし、複数のセンサ200に対して1つの検出情報記憶部180が設けられていてもよい。また、検出情報記憶部180は、記憶部120と別途設けられているが、記憶部120と一体的に設けられていてもよい。
図13は、実施の形態5に係る目標探知支援システム100の目標探知支援方法の一例を示すフローチャートである。図13に示すフローでも、図4に示した各ステップの処理を実行する。ただし、図13に示すフローでは、ステップS18の処理の後に、決定した目標物を追跡し、追跡できなかった場合に目標物の情報を再生成する処理(ステップS30〜S34)を実行する。なお、図13に示すフローにおいて、図2と同様に、ステップS19の処理が省略されていてもよい。また、図13の示すフローにおいて、図6に示すステップS20〜S23の処理をステップS30とS32との間に実行してもよい。
具体的には、目標物が決定すると(ステップS18)、この目標物に関する情報を各種センサ情報から生成部151が生成して、目標物を追跡する(ステップS30)。そして、目標物に関する情報を出力部153が出力して表示部320に映し出すことにより、オペレータがその情報に基づいて目標物を監視することができる。
目標物の追跡をしている間に(ステップS31:NO)、生成部151が目標物に関する情報を生成できなかった場合、目標物を追跡できなかったとして(ステップS32:NO)、ステップS33の処理に進む。ここでは、目標物に関する情報を過去のセンサ情報から再度生成し直すために、オペレータは目標物の情報を生成し直す条件(再生成条件)を入力部310により設定する。これにより、受付部160は入力部310から再生成条件を受け付ける(ステップS33)。再生成条件としては、たとえば、読み出す検出情報の検出時刻(呼出値)、および、検出情報を処理するための条件(調整値)が挙げられる。調整値としては、たとえば、実施の形態4に係る重み付け設定部18(図7)により設定される重み付けが挙げられる。
検出情報処理部140は、受付部160から再生成条件を受けて、再生成条件の呼出値に応じて検出情報を検出情報記憶部180から読み出す(ステップS34)。この際に、検出情報とともに、センサ識別情報やセンサ位置情報などを読み出してもよい。そして、検出情報処理部140は、読み出した情報および調整値に基づいて対象物の情報を取得し直す(ステップS12)。たとえば、調整値が音響センサ210の重み付けの場合には、新たに設定された重み付けに従って拡張検出領域15(図10)に対応する票数を投票空間23(図10)に設定し、票数が多い物体存在領域24(図10)を対象物の位置として取得する。これより、新たに取得された対象物の位置に基づいて、目標候補の情報が生成されて分析され(ステップS13〜S15)、分析の結果が表示部320に出力される。これにより、オペレータは、過去の情報を見て、目標候補や目標物を判断することができる。
上記実施の形態によれば、オペレータからの再生成条件を受け付けることにより、各種センサ200の検出情報から対象物の情報を再生成することができる。この再生成された対象物の情報により、オペレータの判断を反映した新たな目標候補の情報を生成し、オペレータに提供することができる。このように、オペレータの判断材料が増えるため、より精度の良く目標物を探知することができる。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の目標探知支援システム100およびその方法は、水中における目標物をより精度よく見つけ出すことができる目標探知支援システム100およびその方法等として有用である。
14 拡張検出領域生成部
15、15A、15B、15C、15D 拡張検出領域
16 受信方位誤差
17 伝搬距離誤差
19 投票加算部
20 存在領域特定部
100 目標探知支援システム
140〜148 検出情報処理部(処理部)
151 生成部
152 分析部
153 出力部
160 受付部
170 管制部
180〜188 検出情報記憶部
200 センサ

Claims (7)

  1. 水中にある目標物の探知を支援するシステムであって、
    複数種類のセンサのそれぞれにより検出された対象物の検出情報を取得する処理部と、
    前記検出情報から推定された所定時間後の前記対象物の推定位置及び所定時間後の前記検出情報から得られた前記対象物の検出位置に基づいて目標候補の情報を生成する生成部と、
    前記目標候補の情報を所定のフィルタを用いて分析する分析部と、
    前記分析の結果を出力する出力部と、
    前記目標候補の中から選択を受け付ける受付部と、を備える目標探知支援システム。
  2. 前記受付部は、前記目標候補の中から選択を受け付ける前に、前記フィルタの条件の再設定を受け付ける、請求項1に記載の目標探知支援システム。
  3. 選択された前記目標候補の情報に基づいて前記センサを制御するパラメータを作成する管制部をさらに備える、請求項1または2に記載の目標探知支援システム。
  4. 前記検出情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記目標候補の中から選択を受け付けた後に、前記目標候補の情報の再生成条件を前記受付部が受け付けた場合、前記生成部は、前記再生成条件に従って前記記憶部から読み出された前記検出情報に基づいて前記目標候補の情報を再生成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の目標探知支援システム。
  5. 前記出力部は、前記目標候補の情報に関する特徴を、前記目標候補の位置とともに出力する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の目標探知支援システム。
  6. 前記センサは、送波器および複数の受波器を含む音響センサを含み、
    前記処理部は、
    前記音響センサから前記検出情報および観測誤差情報を取得し、前記検出情報に基づいた対象物の位置に前記観測誤差情報に基づいた誤差分布を反映させた拡張検出領域を生成する拡張検出領域生成部と、
    前記拡張検出領域に対応した票数を投票空間に設定する投票加算部と、
    前記投票空間において前記票数の多い領域を前記対象物の存在領域として特定する領域特定部と、を有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の目標探知支援システム。
  7. 水中にある目標物の探知を支援する目標探知支援方法であって、
    複数種類のセンサのそれぞれにより検出された対象物の検出情報を取得し、
    前記検出情報から推定された所定時間後の前記対象物の推定位置及び所定時間後の前記検出情報から得られた前記対象物の検出位置に基づいて目標候補の情報を生成し、
    前記目標候補の情報を所定のフィルタを用いて分析した結果を出力し、
    前記目標候補の中から選択を受け付ける目標探知支援方法。
JP2014069305A 2014-03-28 2014-03-28 目標探知支援システムおよびその方法 Active JP6298341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069305A JP6298341B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 目標探知支援システムおよびその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069305A JP6298341B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 目標探知支援システムおよびその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190896A JP2015190896A (ja) 2015-11-02
JP6298341B2 true JP6298341B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=54425488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014069305A Active JP6298341B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 目標探知支援システムおよびその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6298341B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3081053B1 (fr) * 2018-05-09 2020-07-24 Thales Sa Procede de pistage de cibles, notamment maritimes, et radar mettant en oeuvre un tel procede
JP7084276B2 (ja) * 2018-10-24 2022-06-14 株式会社Soken 物体追跡装置
JP7436290B2 (ja) 2020-05-28 2024-02-21 川崎重工業株式会社 識別情報管理システム及び識別情報収集方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02110393A (ja) * 1989-09-06 1990-04-23 Marine Instr Co Ltd トロール用航跡魚群表示装置
JPH05223934A (ja) * 1992-02-12 1993-09-03 Japan Radio Co Ltd 魚群探知機
JPH1090411A (ja) * 1996-09-13 1998-04-10 Furuno Electric Co Ltd 水中探知表示装置
JP2000292538A (ja) * 1999-04-07 2000-10-20 Mitsubishi Electric Corp 車両用障害物検出装置
JP4925525B2 (ja) * 2001-08-03 2012-04-25 古野電気株式会社 他船表示装置
JP2003288698A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 周辺船舶情報統合方法および装置
JP2004034805A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 針路表示端末、針路評価装置、及び、針路決定方法
JP2004290127A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Honda Electronic Co Ltd 釣り情報の送受信方法及びこの釣り情報の送受信装置
CN101331380B (zh) * 2005-12-16 2011-08-03 株式会社Ihi 三维形状数据的存储/显示方法和装置以及三维形状的计测方法和装置
JP5257783B2 (ja) * 2009-05-11 2013-08-07 古野電気株式会社 水中探知装置及び水中探知画像表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015190896A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6239664B2 (ja) 周辺環境推定装置及び周辺環境推定方法
JP2019120543A (ja) 物標検出装置
EP3757607A1 (en) Radar data processing device and local range resolving power adjusting method
KR102161246B1 (ko) 해저 고정형 수신기를 갖는 양상태 소나 시스템 및 이를 이용한 해양 환경 기반 음원 배치 방법
JP2014002084A (ja) 水中探知装置、水中表示システム、プログラムおよび水中表示方法
JP2008268183A (ja) 水中探知装置
US11112499B2 (en) Synthetic antenna sonar and method for forming synthetic antenna beams
JP6298341B2 (ja) 目標探知支援システムおよびその方法
EP2937716A1 (en) Method for localizing a marine mammal in an underwater environment implemented by a PAM system, corresponding device, computer program product and non-transitory computer-readable carrier medium
Jiang et al. A survey of underwater acoustic SLAM system
JP6840566B2 (ja) 物体検出装置
JP6154219B2 (ja) エコー信号処理装置、波浪レーダ装置、エコー信号処理方法、及びエコー信号処理プログラム
JP6180065B2 (ja) 物体位置検出装置および方法
JP5648417B2 (ja) 目標物管理装置および目標物管理方法
JP5991599B2 (ja) 目標探知装置
CA2883062A1 (en) Method for localizing a marine mammal in an underwater environment implemented by a pam system, corresponding device, computer program product and non-transitory computer-readable carrier medium
JP5892215B2 (ja) 目標物管理装置および目標物管理方法
JP6220717B2 (ja) 物体の移動方位及び速度推定装置及び方法
JP2012141189A (ja) 代表位置検出装置、表示装置、レーダ装置、代表位置検出方法及び代表位置検出プログラム
JP6774085B2 (ja) アクティブセンサーの信号処理システム、信号処理方法及び信号処理プログラム
JP7006875B1 (ja) 学習モデル、信号処理装置、飛翔体、及びプログラム
JP2007256135A (ja) レーダ装置
JP2015232509A (ja) 信号処理装置、レーダ装置、信号処理方法、及び信号処理プログラム
JP5950534B2 (ja) 超音波距離画像生成装置
JP4912741B2 (ja) レーダ配置算出装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6298341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250