JP6296717B2 - 配線基板およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気部品を半田付けにより実装する配線基板およびそれを用いた電子機器に関する。
近年の電子機器においては、電子機器の小型化/薄型化が進んでおり、配線基板に実装される電子部品も集積化、高密度化してきている。
電子部品の集積化が進むに伴い、BGA(Ball Grid Array)やLGA(Land Grid Array)などの多数の格子状底面電極付きの電子部品では、端子数が増大し、端子ピッチが微細化している。
このような電子部品を半田リフローによって配線基板に半田付けする際には、配線基板に塗布した半田が電子部品の自重によって押しつぶされ、さらに基板の反りも手伝って、半田ブリッジが発生する確率が高くなっている。
特許文献1では、プリント板上のランド10の対角方向に一定の間隔をおいて、余剰半田を付着させるパターン40を形成することで、余剰半田による半田ブリッジを解決している。
特開2010−171140号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、パターン40に余剰半田が流れ出すと、半田付けをするために必要な半田もランド10からパターン40に流れてしまい、半田不良となるおそれがある。また余剰半田は基板の反り方やランドの位置で流れ出す経路が不特定であり、余剰半田を確実にパターン40に付着できないことがあった。
本発明の目的は、リフロー方式によって電子部品を配線基板に半田付けする際に、余剰半田が発生したとしても、半田ブリッジ等の不具合を引き起こすことのない配線基板および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の配線基板は、電子部品を半田付けするための第1のランド、第2のランドが各々複数形成され、前記電子部品を半田付けする領域の外側に余剰半田を付着させるための余剰半田ランドが形成され、基板表面にソルダーレジスト層が形成される配線基板であって、
前記第2のランドは、前記第1のランドよりも配線基板の外縁部に位置し、且つ、前記第2のランドは、前記第1のランドよりも面積が大きく、
前記ソルダーレジスト層には、前記第2のランドを露出させる第1の開口部と、前記余剰半田ランドを露出させる第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とをつなぐ第3の開口部と、前記第1の開口部の外側で第3のランドを露出させる第4の開口部と、前記第1のランドを露出させる第5の開口部と、前記第5の開口部の外側で第4のランドを露出させる第6の開口部と、が形成され
前記第4の開口部は、前記第1の開口部と前記第2の開口部とをつなぐ第3の開口部の領域を除いて前記第1の開口部を囲むように形成され、
前記第6の開口部は、前記第5の開口部の全周を囲むように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、リフロー方式によって電子部品を配線基板に半田付けする際に、余剰半田が発生したとしても、半田ブリッジ等の不具合を引き起こすことのない配線基板および電子機器を提供することができる。
本発明を実施した電子機器の一例であるデジタルカメラを前面から見た外観図である。 デジタルカメラ1を背面から見た部分分解斜視図である。 撮像センサ基板102を説明する図である。 撮像センサ基板102に形成されるランド102aを説明する図である。 ランド102aおよびランド102a1〜102a4に塗布される半田ペースト110の状態を説明する図である。 撮像センサ基板202に形成されるランド202aを説明する図である。 撮像センサ基板302に形成されるランド302aおよびランド302a1を説明する図である。 撮像センサ基板402に形成されるランド402aを説明する図である。 リフロー方式によって撮像センサ401を撮像センサ基板402に半田付けする様子を説明する図である。 加熱によって溶融した半田ペースト410の挙動を説明する図である。 第3の実施形態の変形例を説明する図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を実施した電子機器の一例であるデジタルカメラを説明する図である。図1(a)はデジタルカメラを正面から見た斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラを背面から見た斜視図である。
図1(a)および(b)において、デジタルカメラ1は、撮影レンズ鏡筒2、ファインダーユニット3、レリーズボタン4および表示モニタ5を備えている。
図2は、デジタルカメラ1の部分分解斜視図である。
図2において、101は撮像センサ、102は撮像センサ基板、103は撮像センサ固定板、104は撮影レンズ鏡筒ユニット、105はメイン基板である。撮像センサ基板102は本発明を実施した配線基板の一例である。
撮像センサ101は、撮像素子を収容したパッケージである。図2に図示されるように、撮像センサ101は、BGA(Ball Grid Array)やLGA(LandGrid Array)のようなパッケージの底面に格子状の電極106が多数形成されたパッケージである。撮像センサ101の電極106のうち、最も外側の4つの角部に配置される電極は、それ以外の電極よりもその面積が大きく形成されている。
撮像センサ101は、撮像センサ基板102に実装される。撮像センサ基板102には、撮像センサ101の他に、メイン基板105との接続用コネクタ107が実装されている。
メイン基板105には、撮像センサ基板102との接続用コネクタ108および撮像センサの駆動および信号処理を行うIC109が半田付けによって実装されている。
撮像センサ基板102には、撮像センサ101から、メイン基板105への接続コネクタ107への接続配線が形成されている。そして、撮像センサ基板102に実装されたコネクタ107と、メイン基板105に実装されたコネクタ108とが嵌合することで、撮像センサ101からIC109までの電気的な接続が行われる。
図3は、撮像センサ基板102を説明する図である。図3(a)は撮像センサ基板102に撮像センサ101が実装された状態を示している。撮像センサ101はリフロー方式によって撮像センサ基板102に半田付けされる。図3(b)は撮像センサ基板102に撮像センサ101が半田付けされる前の状態を示している。図3(b)に図示される撮像センサ基板102の領域Aには、撮像センサ101が実装される。したがって、領域Aには、撮像センサ101のパッケージ底面に形成される電極106の位置に対応するようにランド102aおよびコーナランド102a1〜102a4が形成されている。
図4は、撮像センサ基板102に形成されるランド102aおよびコーナランド102a1〜102a4を説明する図である。図4(a)は撮像センサ基板102の全体を説明する図であり、図4(b)は図4(a)に図示される二点破線部分を拡大した図である。
図4(a)に図示されるように、ランド102aは格子状に複数形成され、最も外側の4つの角部に配置されるコーナランド102a1〜102a4はランド102aよりも面積が大きく形成されている。
コーナランド102a1の外形を四角形に形成することで、撮像センサ101の電極106のうち1番ピンの電極の位置に対応するものであることを明示している。
撮像センサ基板102の基板表面には配線パターンを保護するためにソルダーレジスト層102dが形成されている。ソルダーレジスト層102bには、第1の開口部102b1および第2の開口部102b2が形成されている。
図4(b)に図示されるように、第1の開口部102b1は、ランド102aおよびコーナランド102a3の位置に形成されている。第1の開口部102b1が形成されることで、ランド102aおよびコーナランド102a3の上にはソルダーレジスト層102bが形成されず、ランド102aおよびコーナランド102a3を露出させる。
図4(b)に図示されるように、第2の開口部102b2は、コーナランド102a3を囲むリング状に形成されている。第2の開口部102b2が形成されることで、ランド102a上にはソルダーレジスト層102bが形成されず、コーナランド102a3を露出させる。すなわち、コーナランド102a3は、第1の開口部102b1が形成されることによって露出されるとともに、第2の開口部102b2が形成されることによっても露出される。言い換えると、露出したコーナランド102a3の中にリング状のソルダーレジスト層102bが形成されているとも表現できる。
図4(a)に図示されるように、第2の開口部102b2は、コーナランド102a3と同じようにコーナランド102a1、102a2、102a4にも形成されている。第2の開口部102b2は、コーナランド102a1〜102a3を、それぞれ囲むリング状に形成されている。
なお、コーナランド102a4を囲むように形成される第2の開口部102b2は、C字形状に形成されているが、第2の開口部102b2は少なくとも隣接するランド102aの間に形成されていれば、リング形状でなくてもよい。
図5は、ランド102aおよびコーナランド102a1〜102a4に塗布される半田ペースト110の状態を説明する図である。
リフロー方式によって撮像センサ101を撮像センサ基板102に半田付けする際には、第1の開口部102bによって露出しているランド102aおよびコーナランド102a1〜102a4に半田ペースト110を塗布する。このとき、第2の開口部102b2によって露出しているコーナランド102a1〜102a4には半田ペースト110が塗布されないようにマスクされる。このように半田ペースト110を塗布した後、撮像センサ101の実装領域Aに撮像センサ101を載置する。
図5(a)は、ランド102aおよびコーナランド102a1〜102a4に半田ペースト110が塗布され、撮像センサ101が載置された状態を示している。図5(a)は、図4(b)に図示されるB−B断面である。図5(a)に図示されるように、第2の開口部102b2によって露出しているコーナランド102a1〜102a4には半田ペースト110が塗布されていない。
図5(b)は、図5(a)に図示される状態で加熱し、コーナランド102a1〜102a4に塗布した半田ペーストが溶融した状態を示している。図5(b)に図示するように、加熱によって半田ペーストが溶融すると、半田ペースト110は撮像センサ基板102側が樽状に膨らむ。
図5(c)は加熱によって溶融した半田ペースト110の状態を説明する図である。図5(c)に図示するように、半田ペースト110が溶融すると撮像センサ101の重力Gによって溶融した半田ペースト110は押しつぶされる方向(C方向)に広がっていくが、第2の開口部102b2の縁部で止まる。
第2の開口部102b2の縁部では、溶融した半田ペースト110と空気との界面張力Fw、溶融した半田ペースト110とソルダーレジスト層102bとの間の界面張力Fws、ソルダーレジスト層102bと空気との界面張力Fsがつり合うからである。
第2の開口部102b2を形成しない場合には、ソルダーレジスト層102bの表面張力が図5(c)のFs’の方向に作用し、溶融した半田ペースト110は点線で図示するように広がる。したがって、隣接する溶融した半田ペースト110同士が半田ブリッジする可能性が高い。
BGAやLGAのようなパッケージの底面に格子状の電極が形成された電子部品をプリント配線板に半田付けする際には、電子部品の中心位置から遠い位置に配置される電極ほど電子部品もしくはプリント配線板の反りの影響が大きくなる。
したがって、電子部品の四隅に配置される電極ほど半田ブリッジが発生しやすい。この点を考慮して、本実施形態では、最も外側の4つの角部に配置されるコーナランド102a1〜102a4の周囲にそれぞれ第2の開口部102b2を形成している。これによって、リフローの際にコーナランド102a1〜102a4に塗布された半田ペースト110が隣接するランド102aに塗布された半田ペースト110と半田ブリッジすることを防止している。
また、コーナランド102a1〜102a4に塗布された半田ペースト110の量が多すぎる場合には、図5(c)に図示するような力のつり合い関係は維持できなくなる。しかし、この場合には、溶融した半田ペースト110が第2の開口部102b2に流れ込むことで、隣接するランド102aに塗布された半田ペースト110と半田ブリッジすることを防止している。
すなわち、本実施形態では、2段階で半田ブリッジの発生を防止している。
第1段階として、コーナランド102a1〜102a4の周囲にそれぞれ第2の開口部102b2を形成することで、溶融した半田ペースト110がコーナランド102a1〜102a4の外に流れにくくし、半田ブリッジを防止している。
図5(c)に図示するような力のつり合い関係は維持できなくなったとしても、第2段階として、余剰半田が第2の開口部102b2に流れることで、半田ブリッジを防止している。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、最も外側の4つの角部に配置されるコーナランド102a1〜102a4の周囲にのみ第2の開口部102b2を形成する例を説明した。これに対して第2の実施形態では、すべてのランドの周囲に第2の開口部を形成している。また、第2の実施形態では、第2の開口部を形成している部分にはランドを形成しない。
図6は、撮像センサ基板202に形成されるランド202aを説明する図である。図6(a)は撮像センサ基板202の全体を説明する図であり、図6(b)は図6(a)に図示される二点破線部を拡大した部分拡大図である。
図6(a)に図示されるように、ランド202aおよびコーナランド202a1は格子状に複数形成されている。撮像センサ基板202の表面には配線パターンを保護するためにソルダーレジスト層202dが形成されている。ソルダーレジスト層202bには、第1の開口部202b1および第2の開口部202b2が形成されている。
図6(b)に図示されるように、第1の開口部202b1は、ランド202aおよびコーナランド202a1の位置に形成されている。第1の開口部202b1が形成されることで、ランド202aの上にはソルダーレジスト層202bが形成されず、ランド202aが露出する。第2の開口部202b2は、ランド202aを囲むリング状に形成され、コーナランド202a1を囲むC字形状に形成さている。したがって、第2の実施形態では、撮像センサ基板202の撮像センサ101が実装される領域に形成されるすべてのランドで半田ブリッジを防止することができる。
第2の開口部202b2が形成される部分にはランド202aが形成されず、撮像センサ基板202の絶縁層が露出している。ランド202aが撮像センサ基板202の内層を経由して配線される場合には、第2の開口部202b2はランド202aを囲むリング状に形成される。第2の開口部202b2をリング状に形成しても、第2の開口部202b2が形成される部分にはランド202aが露出しない。
図6(b)に図示されるコーナランド202a1は、撮像センサ基板202の表層を経由して配線される。この場合には、ソルダーレジスト層202bがコーナランド202a1の引き出し線部202a2を覆うように、第2の開口部202b2をC字状に形成している。このとき、コーナランド202a1の引き出し線部202a2は、隣接するランド202aとの距離を考慮して決められる。すなわち、本実施形態では、コーナランド202a1の左下に位置するランド202aとの距離は、コーナランド202a1の左または下に位置するランド202aとの距離よりも長くなる。したがって、コーナランド202a1の引き出し線部202a2は、コーナランド202a1の左下に形成している。
これによって、第2の実施形態の第2の開口部202b2は、ランドの厚み分だけ第1の実施形態の第2の開口部102b2よりも深い開口となる。したがって、第2の実施形態の第2の開口部202b2は、第1の実施形態の第2の開口部102b2よりも多くの余剰半田を溜めることができる。
(第2の実施形態の変形例)
上述した第2の実施の形態では、C字形状の第2の開口部202b2を形成する例を説明したが、第2の開口部は隣り合うランドがある部分に形成すればよい。第2の開口部を隣り合うランドがある部分にのみ形成した変形例を説明する。
図7は、第2の実施形態の変形例として、撮像センサ基板302に形成されるランド302aおよびコーナランド302a1を説明する図である。
ランド302aは格子状に複数形成されている。撮像センサ基板302の表面には配線パターンを保護するためにソルダーレジスト層302dが形成されている。ソルダーレジスト層302bには、第1の開口部302b1および第2の開口部302b2が形成されている。第1の開口部302b1が形成されることで、ランド302aおよびコーナランド302a1を露出させる。
図7に図示されるように、最も外側の4つの角部に配置されるコーナランド302a1には、隣接するランド302aが存在する図中の左および下にのみ第2の開口部302b2を形成している。コーナランド302a1の引き出し線部302a2は撮像センサ基板202の表層を経由して配線されるが、ソルダーレジスト層302bがランド302a1の引き出し線部302a2を覆っている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、コーナランドの外側であって撮像センサが実装される領域の外側に余剰半田を付着させるための余剰半田ランドを形成している。
図8は、撮像センサ基板402に形成されるランド402aを説明する図である。図8(a)は撮像センサ基板402の全体を説明する図であり、図8(b)は図8(a)に図示される二点破線部を拡大した部分拡大図である。
図8(a)に図示されるように、ランド402aおよびコーナランド402a1〜402a4は格子状に複数形成されている。コーナランド402a1の外側には2つの余剰半田ランド402a11および402a12が形成されている。コーナランド402a2の外側にはL字形状の余剰半田ランド402a13が形成されている。コーナランド402a3の外側には余剰半田ランド402a14が形成されている。図8(a)に図示されるように、コーナランド402a4の外側には余剰半田ランド402a15が形成されている。余剰半田ランド402a11〜402a15は、撮像センサ410が実装される実装領域Yの外側に形成されている。
図8(b)に図示されるように、撮像センサ基板402の表面には配線パターンを保護するためにソルダーレジスト層402bが形成されている。ソルダーレジスト層402bには、第1の開口部402b1、第2の開口部402b2、第3の開口部402b3および第4の開口部402b4が形成されている。
第1の開口部402b1は、ランド402aおよびコーナランド402a1〜402a4の位置にそれぞれ形成されている。第4の開口部402b4は、コーナランド402a1〜402a4の位置で第1の開口部402b1を囲む位置にそれぞれ形成されている。第4の開口部402b4は略C字形状に形成されている。
第1の開口部402b1が形成されることで、ランド402aは第1の開口部402b1から露出する。第1の開口部402b1および第4の開口部402b4が形成されることで、コーナランド402a1〜402a4は、第1の開口部402b1から露出するとともに、第4の開口部402b4からも露出する。
第2の開口部402b2は、余剰半田ランド402a11〜402a15の位置にそれぞれ形成されている。第2の開口部402b2が形成されることで、余剰半田ランド402a11〜402a15は第2の開口部402b2から露出する。図8(b)に図示されるように、第2の開口部402b2は、露出する余剰半田ランド402a11〜402a15の縁部が実装領域Yの外形とほぼ一致するように、形成されている。
第3の開口部402b3は、コーナランド402a1〜402a4の位置に形成される第1の開口部402b1と第2の開口部402b2との間を接続するように、形成されている。第3の開口部402b3が形成されることで、第1の開口部402b1、第2の開口部402b2および第3の開口部402b3はつながって形成される1つのレジスト開口となる。
第3の開口部402b3が形成される領域には、導電体パターンが形成されていない。したがって、第3の開口部402b3が形成される領域では、コーナランド402a1〜402a4の縁部、余剰半田ランド402a11〜402a15の縁部および撮像センサ基板402の基材402cが露出している。
本実施形態では、コーナランド402a1〜402a4と余剰半田ランド402a11〜402a15とを同一の導電体パターンで形成してもよい。しかし、第3の開口部402b3が形成される領域では、コーナランド402a1〜402a4と余剰半田ランド402a11〜402a15との間で撮像センサ基板402の基材402cを露出させている。
図9は、リフロー方式によって撮像センサ401を撮像センサ基板402に半田付けする様子を説明する図である。図9は、図8(b)に図示するD−D断面図である。
リフロー方式によって撮像センサ401を撮像センサ基板402に半田付けする際には、第1の開口部402b1から露出しているランド402aおよびコーナランド402a1〜402a4に半田ペースト410を塗布する。このとき、第2の開口部402b2、第3の開口部402b3および第4の開口部402b4には半田ペースト410が塗布されないようにマスクされる。このように半田ペースト410を塗布した後、撮像センサ401の実装領域Yに撮像センサ401を載置する。
図9(a)は、ランド402aおよびコーナランド402a3に半田ペースト410が塗布され、撮像センサ401が載置された状態を示している。図9(a)に図示されるように、第4の開口部402b4から露出しているコーナランド402a3および第2の開口部402b2から露出している余剰半田ランド402a14には半田ペースト410が塗布されない。
図9(b)は、図9(a)に図示される状態で加熱し、ランド402aおよびコーナランド402a3に塗布した半田ペーストが溶融した状態を示している。図9(b)に図示するように、加熱によって半田ペーストが溶融すると、半田ペースト410は撮像センサ基板402側が樽状に濡れ広がる。このとき、撮像センサ基板402は加えられる熱によって撮像センサ基板402は図中の矢印Eの方向に反る。
コーナランド402a1〜402a4は、他のランド402aより大きく形成されている。これによって、撮像センサ401の四隅にて半田の量を増やし、撮像センサ401と撮像センサ基板402との接合強度を上げている。このため、コーナランド402a1〜402a4には他のランド402aより多くの半田ペースト410が塗布される。したがって、撮像センサ基板402が反ると、コーナランド402a1〜402a4にて、溶融した半田が押し出されやすい。
BGAやLGAのようなパッケージの底面に格子状の電極が形成された電子部品をプリント配線板に半田付けする際には、電子部品の中心位置から遠い位置に配置される電極ほどプリント配線板の反りの影響が大きくなる。
また、電子部品の四隅に配置される電極に対応するコーナランドは他のランドよりも大きく形成されているため、塗布される半田ペーストの量も他のランドに塗布される半田ペーストの量より多い。
したがって、電子部品の四隅に配置される電極ほど余剰半田があふれ出し、あふれ出した溶融半田によって、半田ブリッジが発生しやすくなっている。
リフロー方式によって撮像センサ401を撮像センサ基板102に半田付けする際には、図9(b)に図示するように、変形した撮像センサ基板402がコーナランド402a3に塗布され溶融した半田ペースト410を押し出す。ここで、第4の開口部402b4が形成されていることで、溶融した半田ペースト410は余剰半田ランド402a14に向かって流れやすくなり、溶融した半田ペースト410の一部は、撮像センサ401の外形からはみ出す。ここで、撮像センサ401の外形からはみ出した半田ペースト410の一部をはみ出し半田部410bという。はみ出し半田部410bは、第2の開口部402b2の中で球状になろうとする。溶融した半田が球状になったものを一般的に半田ボールと呼ぶ。
このとき、図9(b)に図示するように、はみ出し半田部410bは余剰半田ランド402a14に接触する。はみ出し半田部410bが余剰半田ランド402a14に接触すると、はみ出し半田部410bは、溶融した半田ペースト410から引きちぎれて、余剰半田ランド402a14に流れ出す。
図9(c)は、はみ出し半田410bは余剰半田ランド402a14に流れ込んだ後、加熱が終了して半田が固化された状態を示している。はみ出し半田410bは余剰半田ランド402a14に流れた状態で固化しているため、はみ出し半田410bが半田ボールとなって、予期せぬ部分に引き寄せられることを防止することができる。半田ボールが予期せぬ部分に引き寄せられると、半田ブリッジ等の不具合を引き起こすが、本実施形態では、はみ出した半田を余剰半田ランドに引き込むことで、半田ブリッジ等の発生を防いでいる。
図10(a)は加熱によって溶融した半田ペースト410の挙動を説明する図である。
半田ペースト410が溶融すると撮像センサ401の重力Gによって溶融した半田ペースト410は押しつぶされる方向(Ha、Hb方向)に濡れ広がっていく。
Ha方向に濡れ広がった半田ペースト410は第4の開口部402b4の縁部で止まる。第4の開口部402b4の縁部にて、溶融した半田ペースト410と空気との界面張力Fw、溶融した半田ペースト410とソルダーレジスト層402bとの間の界面張力Fws、ソルダーレジスト層402bと空気との界面張力Fsがつり合うからである。
一方、Hb方向に濡れ広がった半田ペースト410は、第3の開口部402b3が形成されることによって、Ha方向に濡れ広がった半田ペースト410のようにせき止められなく、撮像センサ401の底面を伝って濡れ広がっていく。すなわち、第3の開口部402b3が形成されることによって、溶融した半田ペースト410はHb方向に流れやすくなっている。
このとき、コーナランド402a3の縁部で溶融した半田ペースト410と空気との界面張力によって、コーナランド402a3と余剰半田ランド402a14との間で露出している基材402cに流れ込まない。撮像センサ401の外形からはみ出したはみ出し半田部410bは、はみ出し半田部410bと空気との界面張力によって、球状になろうとする。
図10(a)に図示するように、はみ出し半田部410bは、はみ出し半田部410bに作用する重力によって余剰半田ランド402a14に接触する。はみ出し半田部410bが余剰半田ランド402a14に接触すると、はみ出し半田部410bは余剰半田ランド402a14に引き込まれ、溶融した半田ペースト410から引きちぎられる。余剰半田ランド402a14に引き込まれたはみ出し半田部410bは、余剰半田ランド402a14に流れ出す。その後、加熱が終了すると、はみ出し半田410bは余剰半田ランド402a14の表面を覆った状態で固化される。
本実施形態では、コーナランド402a3と余剰半田ランド402a14とがつながっておらず、コーナランド402a3と余剰半田ランド402a14との間で基材402cが露出しているからこそ、このような作用効果を奏することができる。
図9および10では、コーナランド402a3の部分について、説明した。他のコーナランド402a1、402a2、402a4についても、同様に撮像センサ401の外形からはみ出した半田が余剰半田ランド402a11〜402a13、402a15に引き寄せられる。本実施形態では、コーナランドに塗布される半田ペーストの量や基板の変形量によって、余剰半田ランドの数や大きさを決めている。その具体例として、四角形状に形成されることで半田ペーストの量が多いコーナランド402a1の外側には2つの余剰半田ランド402a11および402a12を形成している。また、基板の変形量の大きくなるコーナランド402a2の外側にはL字形状の余剰半田ランド402a13を形成している。
図10(b)は、比較例として、コーナランド402a3と余剰半田ランド402a14とがつなげた場合における溶融した半田ペースト410の挙動を説明する図である。
図10(b)に図示した比較例では、コーナランドと余剰半田ランドとが接続され、1つのランド402a20として形成されている。半田ペースト410は、コーナランドに対応する部分にのみ、塗布される。加熱によって、半田ペースト410が溶融すると、半田ペースト410は図10(b)に図示するように、Ha方向に濡れ広がった半田ペースト410は第4の開口部402b4の縁部で止まる。一方、Hb方向に濡れ広がった半田ペースト410は、ランド402a20に一気に流れ出し、半田ペースト410には図10(b)に図示するような、くびれ部410cができる。このとき、撮像センサ基板402が図中の矢印Eの方向に反ることによって、くびれ部410cはHa方向に深くなる。加熱が終了すると、半田ペースト410は、この状態のまま固化する。
半田ペースト410が固化した後、デジタルカメラの組み立て時に、撮像センサ401に図10(b)に示す矢印X方向の力が加わると、くびれ部410cに半田クラックが発生し、撮像センサ401の実装強度が著しく低下する可能性がある。
このようなことから、本実施形態では、コーナランド402a3と余剰半田ランド402a14とをつなげることなく、コーナランド402a3と余剰半田ランド402a14との間で基材402cを露出させている。
(第3の実施形態の変形例)
第4の開口部の形状を変更した第3の実施形態の変形例を図11にて説明する。図11は、第3の実施形態の変形例を説明する図であり、図8(b)に対応する図である。
図11に図示されるように、第4の開口部402b40の形状が、図8(b)に図示されている第4の開口部402b4の形状とは異なる。この点以外の部分は、第3の実施形態と同様である。図11に図示されるように、第4の開口部402b40はその一部が、第3の開口部402b3に沿って余剰半田ランド402a14に向かって延出形成されている。
はみ出し半田部410bが余剰半田ランド402a14に引き込まれ、溶融した半田ペースト410から引きちぎられたときに、飛び散った微量の溶融半田によって微小な半田ボールが生じることが考えられる。しかし、この場合にも、第4の開口部402b40から露出しているコーナランド402a3に微小な半田ボールを引き込むことができる。
101、401 撮像センサ
102、402 撮像センサ基板
102a、401a ランド
102a1〜102a4、402a1〜402a4 コーナランド
102b、402b ソルダーレジスト層
102b1、402b1 第1の開口部
102b2、402b2 第2の開口部
110、410 半田ペースト
402b3 第3の開口部
402b4 第4の開口部
402a11〜402a15 余剰半田ランド

Claims (5)

  1. 電子部品を半田付けするための第1のランド、第2のランドが各々複数形成され、前記電子部品を半田付けする領域の外側に余剰半田を付着させるための余剰半田ランドが形成され、基板表面にソルダーレジスト層が形成される配線基板であって、
    前記第2のランドは、前記第1のランドよりも配線基板の外縁部に位置し、且つ、前記第2のランドは、前記第1のランドよりも面積が大きく、
    前記ソルダーレジスト層には、前記第2のランドを露出させる第1の開口部と、前記余剰半田ランドを露出させる第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とをつなぐ第3の開口部と、前記第1の開口部の外側で第3のランドを露出させる第4の開口部と、前記第1のランドを露出させる第5の開口部と、前記第5の開口部の外側で第4のランドを露出させる第6の開口部と、が形成され、
    前記第4の開口部は、前記第1の開口部と前記第2の開口部とをつなぐ第3の開口部の領域を除いて前記第1の開口部を囲むように形成され、
    前記第6の開口部は、前記第5の開口部の全周を囲むように形成されていることを特徴とする配線基板。
  2. 前記第3の開口部は、前記第2のランドの縁部および前記余剰半田ランドの縁部が露出するように、形成されることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記第3の開口部は、前記第2のランドの縁部と前記余剰半田ランドの縁部との間に前記配線基板の基材が露出するように、形成されることを特徴とする請求項2に記載の配線基板。
  4. 前記第4の開口部は、前記第1の開口部を囲むように形成されるとともに、前記余剰半田ランドに向けて前記第3の開口部に沿って延出形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の配線基板。
  5. 請求項1乃至の何れか一項に記載の配線基板に前記電子部品を半田付けした電子機器。
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