JP6296531B2 - 照明装置及び可視光通信装置 - Google Patents

照明装置及び可視光通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6296531B2
JP6296531B2 JP2013168797A JP2013168797A JP6296531B2 JP 6296531 B2 JP6296531 B2 JP 6296531B2 JP 2013168797 A JP2013168797 A JP 2013168797A JP 2013168797 A JP2013168797 A JP 2013168797A JP 6296531 B2 JP6296531 B2 JP 6296531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
guide plate
light guide
axis
illumination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013168797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015037059A (ja
Inventor
誠二 木下
誠二 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2013168797A priority Critical patent/JP6296531B2/ja
Publication of JP2015037059A publication Critical patent/JP2015037059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6296531B2 publication Critical patent/JP6296531B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Description

本発明は、発光ダイオード(以下、「LED」という)などの発光素子を照明用光源として用い、この発光素子から発せられる照明光(可視光)を、可視光通信の伝送媒体として兼用可能な照明装置及び可視光通信装置に関する。
従来より電波を伝送媒体とした無線通信は、携帯電話網や無線LAN等で広く用いられているが、近年、可視光を伝送媒体として情報(音声情報や画像情報など)を送信する可視光通信が提案されている。可視光を伝送媒体とする可視光通信は、無線通信のように電波を使用しないので、従来では使用が制限されていた場所(例えば、精密電子機器のある実験施設や病院、電車内、航空機内など)でも使用可能であり、更に、電波法の規制を受けないため、自由度の高い通信が可能であり、今までにない通信手段として注目されている。
また、近年はLEDの発光効率の向上と価格の低下等によって、LEDを光源とするLED照明器具が普及してきている。このため、LED照明器具の光源としてのLEDを高速で点滅制御することで、通常の照明としての機能とともに、可視光通信の伝送媒体として利用するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の照明器具(照明装置)では、天井面に設置した照明器具の出射面に光源としての多数のLEDを配置して、各LEDを高速に点滅発光させることで、通常の照明としての機能とともに、可視光通信の伝送媒体として利用するようにしている。
特開2004−120101号公報
ところで、特許文献1に記載の照明器具では、該照明器具の出射面に多数のLEDを配置している。このため、使用するLEDの種類を選択することによって、照明器具から発せられる光は、出射面の直下方向を中心として、広い領域に出射させたり、狭い領域に出射させたりすることができるが、出射面にLEDを直接配置しているため、ユーザ(視認者)は眩しくて照明器具を見ることができないばかりか、健康上、眼によくない。
このため、ぎらつきを抑えるために、シボガラスなどの光を拡散させる機能をもった板を出射面上に載せる場合があるが、可視光通信としてはS/N比を低下させ、高品位な可視光通信ができなくなる。
また、LEDを光源とする照明器具においては、従来の蛍光灯を光源とする照明器具に対して薄型化による軽量化が求められているが、特許文献1に記載の照明器具では、出射面側に多数のLEDを配置しているので、薄型化による軽量化が難しい。
そこで、本発明は、薄型化による軽量化を図りながら、高品位な可視光通信を行うことができる照明装置及び可視光通信装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の照明装置は、導光板の少なくとも一方の側面側に一次光源が設置され、前記導光板は、出射面、該出射面に対向する底面、及び少なくとも一側面に設けられた前記一次光源から出射された光を入射させる入射端面を有するエッジライト方式であり、天井及びその他の所定の設置部に設置される照明装置であって、X軸と、X軸に直交するY軸で構成されるX−Y平面の法線をZ軸として、前記一次光源はX軸に平行に配置しており、前記導光板は前記X−Y平面に平行に配置しており、前記導光板の入射端面はX−Z平面に平行であり、前記導光板は、前記底面に所定ピッチで形成されたX軸方向に平行な複数の凹条パターンと、前記出射面に所定ピッチで形成されたY軸方向に平行な複数の凸条パターンを有しており、前記導光板の底面に形成された前記凹条パターンは、断面がV字形状で頂角が65°〜105°に形成されており、前記出射面に形成された前記凸条パターンは、アスペクト比が20%であり、前記一次光源は、入力された送信情報を重畳して点滅発光可能に制御され、前記出射面からZ軸方向に光度が高く前記送信情報を重畳した点滅光としての照明光が出射されることを特徴としている。
請求項2に記載の照明装置は、導光板の少なくとも一方の側面側に一次光源が設置され、前記導光板は、出射面、該出射面に対向する底面、及び少なくとも一側面に設けられた前記一次光源から出射された光を入射させる入射端面を有するエッジライト方式であり、天井及びその他の所定の設置部に設置される照明装置であって、X軸と、X軸に直交するY軸で構成されるX−Y平面の法線をZ軸として、前記一次光源はX軸に平行に配置しており、前記導光板は前記X−Y平面に平行に配置しており、前記導光板の入射端面はX−Z平面に平行であり、前記導光板は、前記底面に所定ピッチで形成されたX軸方向に平行な複数の凹条パターンと、前記出射面に所定ピッチで形成されたY軸方向に平行な複数の凸条パターンを有しており、前記導光板の底面に形成された前記凹条パターンは、断面がV字形状で頂角が120°〜150°に形成されており、前記一次光源は、入力された送信情報を重畳して点滅発光可能に制御され、前記出射面から光度分布に異方性を有し前記送信情報を重畳した点滅光としての照明光が斜め下方に出射されることを特徴としている。
請求項3に記載の照明装置は、前記導光板の出射面に形成された前記凸条パターンが、断面が台形状又はレンチキュラーレンズ形状又は放物線状であることを特徴としている。
請求項4に記載の照明装置は、前記導光板の底面側には光を反射する反射シートを有し、前記導光板の出射面側には光を均一に拡散する拡散シートを有していることを特徴としている。
請求項5に記載の照明装置は、前記導光板の底面側に、光を反射する反射シートを有していることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、可視光の照明光を出射面から出射する照明装置と、前記照明装置から出射される照明光に対して、入力される送信情報を重畳させて点滅発光させる照明光制御部とを有する可視光通信装置において、前記照明装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明装置であることを特徴としている。
本発明の請求項1に係る照明装置及び可視光通信装置によれば、導光板の出射面から情報が重畳されている照明光を点滅させながら出射させることができ、更に、導光板の出射面から特に正面方向に高い指向性を有する光度の高い光で直下付近を明るく照明することができる。よって、直下付近に配置した情報端末装置の受光部に高輝度な光を入射させることができるので、照明装置が近接して複数設置されている場合でも、可視光通信時に情報の混信が抑制されて高品位な可視光通信を行うことができる。
本発明の請求項2に係る照明装置及び可視光通信装置によれば、導光板の出射面から情報が重畳されている照明光を点滅させながら出射させることができ、更に、導光板の出射面から光度分布に異方性を有し、かつ光度の高い光を出射させることができる。よって、導光板の出射面の正面方向に対して斜め下方側に配置した情報端末装置の受光部に高輝度な光を入射させることができるので、照明装置の直下付近に情報端末装置が配置されていなくても、高品位な可視光通信を行うことができる。
また、本発明に係る照明装置は、導光板の少なくとも一方の側面に発光ユニットを設けた構成のエッジライト方式であるため、照明装置全体の薄型化と軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る照明装置を備えた可視光通信装置の概略構成を示す図。 本発明の実施形態に係るエッジライト方式の照明装置を示す分解斜視図。 図2のA−A線断面図。 本実施形態に係る照明装置の短辺側を示す概略側面図。 本実施形態に係る照明装置において、導光板の底面に形成された断面V字状の凹条の頂角が70°で、出射面側に拡散シートを設けていないときの、導光板の出射面から出射された光の光度分布の測定結果を示した図。 (a)は、本実施形態に係る照明装置の導光板の出射面側を示す図、(b)は、図6(a)のB−B線断面図。 本実施形態に係る照明装置において、導光板の底面に形成された断面V字状の凹条の頂角が70°で、出射面側に拡散シートを設けているときの、導光板の出射面から出射された光の光度分布の測定結果を示した図。 本実施形態の変形例に係る照明装置の短辺側を示す概略側面図。 本実施形態の他の変形例に係る照明装置の短辺側を示す概略側面図。 図9に示した本実施形態の他の変形例に係る照明装置において、導光板の底面に形成したV字状の凹条の頂角を変化させたときの、導光板の出射面から出射された光の光度分布の測定結果を示した図。 (a)は、本実施形態の他の変形例に係る照明装置の導光板の出射面側を示す図、(b)は、図11(a)のC−C線断面図。 本実施形態の他の変形例に係る照明装置において、導光板の底面に形成された断面V字状の凹条の頂角が130°で、出射面側に拡散シートを設けているときの、導光板の出射面から出射された光の光度分布の測定結果を示した図。 本実施形態の他の変形例に係る照明装置を天井面に設置した状態を示す図。 本発明の実施形態に係る可視光通信装置の照明光制御部の構成を示す図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る照明装置を備えた可視光通信装置の概略構成を示す図である。なお、本実施形態に係る照明装置は、導光板の少なくとも一方の側面側に配置した一次光源(LED)から光を導光板内に入射し、該導光板の一方の主面(出射面)全体から光を出射させることで、面状の光として出射するエッジライト方式の照明装置である。
図1に示すように、本実施形態に係る可視光通信装置100は、例えばオフィスや住宅等の天井面10に設置されたエッジライト方式の照明装置(以下、単に「照明装置」という)1と、照明装置1から出射される照明光(LED光)Lの点滅(ON/OFF)を制御する照明光制御部20とを主構成要素として備えており、照明装置1から出射される照明光Lは、本来の照明としての機能と、照明装置1の直下付近に配置したタブレットPC等の情報端末装置30の受光部31へ情報(データ)を可視光通信する伝送媒体としての機能を併せ持っている。
情報端末装置30としては、タブレットPC以外にも、例えばノートPC、スマートフォンなどが挙げられる。なお、上記のような情報端末装置30以外にも、可視光通信機能を有し、可視光通信される情報(データ)に基づいて所定の動作を実行する各種機器などでもよい。
(照明装置1の構成)
図2は、本発明の実施形態に係る照明装置を示す分解斜視図、図3は、図2のA−A線断面図である。なお、本実施形態に係る照明装置では、X軸と、X軸に直交するY軸で構成されるX−Y平面の法線をZ軸とし、Z軸方向が光の出射方向としている。
図2、図3に示すように、本実施形態に係る照明装置1は、透明樹脂(例えば、アクリル樹脂)などから形成された透明構造体である導光板2、この導光板2のY軸方向の一方の端面(以下、「入射端面」という)2a側に配置された発光ユニット3、導光板2の背面(以下、「底面」という)2b側に設置された反射シート4、導光板2の前面(以下、「出射面」という)2c側に設置された拡散シート5を主構成部材として備えている。
図2に示すように、この照明装置1の導光板2は、長辺がX軸方向であり、一方の長辺(X軸方向)に沿って発光ユニット3が配置されている。なお、この照明装置1をオフィスや住宅等の天井面に設置した場合には、図1に示したように、反射シート4側(底面2b側)が天井面10に位置し、拡散シート5側(出射面2c側)から下方(情報端末装置30側(床面側))に向けて光が出射される。
導光板2の底面2bには、X軸方向(長辺方向)に延びる凹条6が所定のピッチで複数形成されている。また、導光板2の出射面2cには、Y軸方向(短辺方向)に延びる凸条7のパターンが所定のピッチで複数形成されている(導光板2の詳細については後述する)。
一次光源としての発光ユニット3は、導光板2の入射端面2aにX軸方向に沿って配置されており、発光ユニット3内には、導光板2のX軸方向に沿って直線状に所定間隔で光源としてのLED8が複数配置されている。LED8の配置間隔は、例えば数mm〜20mm程度である。このLED8は白色光(白色LED)である。なお、各LED8の発光は、後述する照明光制御部20によって制御される。
発光ユニット3の各LED(光源)8から発せられた光は、導光板2の入射端面2aから導光板2内のY軸方向へ入射される。
反射シート4は、導光板2の入射端面2a側から入射された光のうちの導光板2の底面2bから外へ出射した光を、再度導光板2へ入射させる機能を有している。この反射シート4は、反射率95%以上のものが光の利用効率が高く望ましい。反射シート4の材質は、アルミ、銀、ステンレスなどの金属箔や、白色塗装、発泡PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などが挙げられる。
導光板2の前面側(正面側)である出射面2c側に設置された拡散シート5は、導光板2の出射面2cから出射された光を適度に均一化させて、明暗ムラを抑制して外観を向上させる機能を有している。
オフィスや住宅の天井面に用いられる照明装置は、直接照明装置の発光面が視認されるので外観品位が重視されるため、拡散シート5を1枚ないしは複数枚使用することがある。この拡散シート5は、拡散性を有する樹脂で作製された板状物(例えば、PMMA、PC等)でもよく、これらの板を熱成形して3次元形状に加工した保護カバー状であってもよい。
なお、導光板2の出射面2c側への拡散シート5の設置は必須ではなく、照明装置1の設置場所や用途等に応じては拡散シート5を省略してもよい。
(導光板2の構成)
図2に示したように、導光板2の底面2bには、所定のピッチで形成された凹条6が形成されている。この凹条6は断面形状がV字状(V溝状)に形成されており、X軸方向に延びている。図4に示すように、本実施形態では、断面形状がV字状の凹条6の頂角(θ)は65°〜105°の範囲に設定され、より好ましくは65°〜75°の範囲に設定されている。また、凹条6の高さ(深さ)は、0.001〜0.1mm程度の範囲内で設定され、より好ましくは0.003〜0.02mmの範囲内で設定されている。
図2に示した照明装置1において、導光板2の入射端面2a側から入射した光のうち、導光板2の出射面2cから出射される光の主たるものは、導光板2の底面2bに形成した断面形状がV字状の凹条6の斜面により全反射されて、出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に出射する光である。
また、導光板2の出射面2cには、本実施形態では断面形状がレンチキュラーレンズ形状の凸条7が所定のピッチで形成されており、Y軸方向に延びている。この出射面2cの凸条7は、出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に出射する光を透過して出射させ、底面2bの凹条6側から出射面2cの略正面方向(Z軸方向)以外の角度で凸条7に入射した光はこの凸条7内で全反射させて、導光板2に戻す機能を有している。
このように、導光板2の出射面2cに形成した断面形状がレンチキュラーレンズ形状の凸条7によって、出射面2cから出射する光の光度を向上させることができる。
なお、導光板2の出射面2cに形成した凸条7は、本実施形態では断面形状がレンチキュラーレンズ形状であったが、これ以外にも断面形状が台形状や放物線状でもよい。
図5は、図2に示した照明装置1において、導光板2の出射面2cに形成したレンチキュラーレンズ形状の凸条7のアスペクト比を20%に設定して、導光板2の底面2bに形成した断面がV字状の凹条6の頂角(θ)を70°に設定したときの、導光板2の出射面2cから出射された光の光度分布の測定結果である。
前記アスペクト比は、レンチキュラーレンズの垂直断面をトレースする円の半径をRとし、レンチキュラーレンズを形成する円弧の頂点から弦までの距離をrとすると、r/2R(%)で定義される。なお、この測定では、照明装置1の反射シート4が天井面側に位置し、出射面2c側の拡散シート5は取り外している。
図5に示した光度分布の測定結果において、図6(a),(b)に示すように導光板2の中央部Cが測定点であり、導光板2の出射面2cの正面方向(Z軸方向)を出射角度0°とし、Z−Y平面において、Y軸方向の発光ユニット3と反対側が−90°で、Y軸方向の発光ユニット3側が+90°である。なお、図6(b)は、図6(a)のB−B線断面図である。図6(b)において、矢印A方向は、出射面2cから出射される光(照明光)の出射方向(出射面2cの正面方向(Z軸方向)に対して少し発光ユニット3側方向)である。
このように、導光板2の底面2bに頂角が70°の断面がV字状の凹条6を形成し、導光板2の出射面2cに断面がレンチキュラーレンズ形状(又は、断面が台形状や放物線状)の凸条7を形成している場合、導光板2の出射面2cから面状光が出射され、かつ出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に光度の高い光を出射させることができる。
そして、同様の条件で導光板2の出射面2c側に拡散シート5を配置した場合(図2参照)には、図7に示すように、出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に出射する光を適度に拡散して、光度分布を滑らかにし、出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に光度の高い光を出射させることができる。
なお、上記した光度分布の測定では、導光板2の底面2bに形成した断面がV字状の凹条6の頂角を70°に設定したが、凹条6の頂角を65°〜105°程度の範囲に設定した場合においても、同様に導光板2の出射面2cから面状光が出射され、かつ出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に光度の高い光を出射させることができた。
また、図1のように、照明装置1の直下付近に配置した情報端末装置30の受光部31に対して、導光板2の出射面2cから出射される可視光の照明光(LED光)Lを伝送媒体として情報(データ)を可視光通信する場合、可視光通信時の情報の混信や漏えいを抑制して高品位な可視光通信を行うには、出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に高い指向性を有する光度の高い光を出射させることが有効である。
このため、導光板2の底面2bに形成した断面がV字状の凹条6の頂角を、上記したように65°〜105°程度の範囲に設定することで、図7に示したように、出射面2cの略正面方向(Z軸方向)に高い指向性を有する光度の高い光を出射させることができる。
また、図8に示す照明装置1aのように、導光板2の両方の側面(入射端面)に、それぞれLED8を有する発光ユニット3を設けた構成(他の構成は,図2〜図4に示した照明装置1と同様である)で、上記と同様の条件で光度分布の測定を行った場合でも、図5、図7に示した光度分布の測定結果と略同じ結果が得られた。
ところで、オフィス等では、天井面に設置された照明装置(照明器具)の直下付近ではなく、照明装置の斜め下方側にデスクが設置されることがある。この場合、この照明装置を用いて、斜め下方側のデスク上にある情報端末装置(例えば、タブレットPC、ノートPC、スマートフォン等)などに対して高品位な可視光通信を行うには、照明装置の出射面から、斜め下方側に高い指向性を有する光度の高い光を出射する必要がある。
そこで、照明装置の出射面から、光度分布に異方性を有し、かつ光度の高い光を出射させる場合には、図9に示す照明装置1bのように、導光板2の底面2bに形成した断面がV字状の凹条6の頂角(θ)を120°〜150°の範囲に設定する。他の構成は、図2に示した照明装置1と同様である。
図10は、図9に示した照明装置1bにおいて、導光板2の出射面2cに形成したレンチキュラーレンズ形状の凸条7のアスペクト比を20%に設定して、導光板2の底面2bに形成したV字状の凹条6の頂角(θ)を変化(120°〜150°の間で変化)させたときの、導光板2の出射面2cから出射された光の光度分布の測定結果である。
このアスペクト比は、レンチキュラーレンズの垂直断面をトレースする円の半径をRとし、レンチキュラーレンズを形成する円弧の頂点から弦までの距離をrとすると、r/2R(%)で定義される。なお、この測定では、照明装置1bの反射シート4が天井面側に位置し、出射面2c側の拡散シート5は取り外している。
図10に示した光度分布の測定結果において、図11(a),(b)に示すように導光板2の中央部Cが測定点であり、導光板2の出射面2cの正面方向(Z軸方向)を出射角度0°とし、Z−Y平面において、Y軸方向の発光ユニット3側が−90°で、Y軸方向の発光ユニット3と反対側が+90°である。なお、図11(b)は、図11(a)のC−C線断面図である。図11(b)において、矢印A方向は、出射面2cからの光(照明光)の出射方向(発光ユニット3と反対側の斜め下方側方向)である。
図10において、aは凹条6の頂角(θ)が120°、bは凹条6の頂角(θ)が130°、cは凹条6の頂角(θ)が140°、dは凹条6の頂角(θ)が150°のときの光度分布で、凹条6の頂角(θ)が120°のときの最大光度値で規格化してある。
図10に示した測定結果から明らかなように、導光板2の底面2bに形成したV字状の凹条6の頂角(θ)を120°〜150°に設定することにより、光度分布に異方性を有し、かつ光度の高い光(照明光)を出射面2cから出射させることができる。
そして,同様の条件で導光板2の出射面2c側に拡散シート5を配置した場合(図9参照)において、導光板2の出射面2cから矢印A方向(発光ユニット3と反対側の斜め下方側方向)に出射された光(照明光)の光度分布を測定したところ、図12のような測定結果が得られた。
なお、この光度分布の測定では、導光板2の底面2bに形成したV字状の凹条6の頂角(θ)を130°とし、導光板2の出射面2cに形成したレンチキュラーレンズ形状の凸条7のアスペクト比を20%に設定している。
図12に示した光度分布の測定結果において、導光板2の中央部C(図11(a)参照)が測定点であり、導光板2の出射面2cの正面方向(Z軸方向)を出射角度0°とし、Z−Y平面において、Y軸方向の発光ユニット3側が−90°で、Y軸方向の発光ユニット3と反対側が+90°である。
図12に示した測定結果から明らかなように、導光板2の出射面2c側に拡散シート5を配置することで、出射面2cから出射する光を拡散し、異方性を有する光度分布の範囲を滑らかにすることができる。
よって、例えば図13に示すように、この照明装置1b(図9参照)をオフィス等の天井面10に設置した場合には、導光板2の出射面2c(拡散シート5)から、光度分布に異方性を有し、かつ光度の高い照明光Lを出射させることができる。よって、導光板2の出射面2cの正面方向(Z軸方向)に対して斜め下方側に設置されたデスク11上の情報端末装置(図13ではノートPC)30の受光部31付近の特定範囲に、高い指向性を有する光度の高い照明光Lを入射させることができる。
(照明光制御部20の構成、動作)
図1に示したように、照明装置1の発光ユニット3には照明光制御部20が電気的に接続されており、発光ユニット3のLED8を高速点滅させて情報(データ)が重畳された前記照明光(LED光)Lを、導光板2の出射面2cから出射させる。なお、図13に示した照明装置1bにも同様に照明光制御部(不図示)が電気的に接続されて可視光通信装置が構成されているが、以下の説明では、図1の照明装置1に接続された照明光制御部20について説明する。
照明光制御部20は、図14に示すように、送信情報変調部21、調光制御部22、変調信号重畳部23、及びLED駆動部24を備えている。
送信情報変調部21は、例えば、室内に設けられているLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク(不図示)を介して入力される送信情報(送信情報信号)を所定の符合データに変調するための変調信号を生成する。
調光制御部22は、例えば、調光スイッチ(不図示)を介して入力される調光信号に基づいて、発光ユニット3のLED8から発せられる光を調光するための調光制御信号を生成する。
変調信号重畳部23は、送信情報変調部21から出力される変調信号、及び調光制御部22から出力される調光制御信号とを取り込んで、変調信号を調光制御信号に重畳させる。
LED駆動部24は、変調信号重畳部23から出力される変調信号が重畳された調光制御信号に基づいて、発光ユニット3のLED8を駆動するための駆動電流(駆動パルス波形)生成し、LED8を高速点滅させる。
このように、照明光制御部20による制御によって、天井面10に設置した照明装置1の導光板2の出射面2cから情報(データ)が重畳されている照明光(LED光)Lを、高速点滅させながら出射させることができる。
一方、照明装置1の直下付近に配置した情報端末装置30(図1参照)には、前記照明光Lを受光する受光部31と、受光部31で受光した照明光Lに重畳されている情報(データ)を復調する復調部(不図示)等を有しており、可視光通信によって照明装置1から情報(データ)を受信することができる。
このように、本実施形態に係る可視光通信装置100によれば、前記照明装置1をオフィスや住宅等の天井面10に設置した場合には、導光板2の出射面2cから、特に正面方向(Z軸方向)に高い指向性を有する光度の高い光で直下方向を明るく照明することができる。よって、直下付近に配置した情報端末装置30の受光部31に高輝度な光を入射させることができるので、前記照明装置1が天井面10に近接して複数設置されている場合でも、可視光通信時に情報の混信が抑制されて高品位な可視光通信を行うことができる。
また、図13に示した照明装置1bをオフィス等の天井面10に設置した場合には、導光板2の出射面2cから、光度分布に異方性を有し、かつ光度の高い照明光Lを出射させることができる。よって、導光板2の出射面2cの正面方向(Z軸方向)に対して斜め下方側に情報端末装置30が配置されている場合でも、情報端末装置30の受光部31に高輝度な光を入射させて、高品位な可視光通信を行うことができる。
また、本実施形態に係る可視光通信装置100に用いる前記照明装置1(照明装置1a,1b)は、導光板2の一方の側面(又は両方の側面)に発光ユニット3を設けた構成のエッジライト方式であるため、照明装置全体の薄型化と軽量化を図ることができる。
1,1a,1b 照明装置
2 導光板
2a 入射端面
2b 底面
2c 出射面
3a 発光ユニット
4 反射シート
5 拡散シート
6 凹条(凹条パターン)
7 凸条(凸条パターン)
8 LED(一次光源)
20 照明光制御部
21 送信情報変調部
22 調光制御部
23 変調信号重畳部
24 LED駆動部
30 情報端末装置
31 受光部
100 可視光通信装置

Claims (6)

  1. 導光板の少なくとも一方の側面側に一次光源が設置され、前記導光板は、出射面、該出射面に対向する底面、及び少なくとも一側面に設けられた前記一次光源から出射された光を入射させる入射端面を有するエッジライト方式であり、天井及びその他の所定の設置部に設置される照明装置であって、
    X軸と、X軸に直交するY軸で構成されるX−Y平面の法線をZ軸として、前記一次光源はX軸に平行に配置しており、前記導光板は前記X−Y平面に平行に配置しており、前記導光板の入射端面はX−Z平面に平行であり、
    前記導光板は、前記底面に所定ピッチで形成されたX軸方向に平行な複数の凹条パターンと、前記出射面に所定ピッチで形成されたY軸方向に平行な複数の凸条パターンを有しており、
    前記導光板の底面に形成された前記凹条パターンは、断面がV字形状で頂角が65°〜105°に形成されており、
    前記出射面に形成された前記凸条パターンは、アスペクト比が20%であり、
    前記一次光源は、入力された送信情報を重畳して点滅発光可能に制御され、前記出射面からZ軸方向に光度が高く前記送信情報を重畳した点滅光としての照明光が出射されることを特徴とする照明装置。
  2. 導光板の少なくとも一方の側面側に一次光源が設置され、前記導光板は、出射面、該出射面に対向する底面、及び少なくとも一側面に設けられた前記一次光源から出射された光を入射させる入射端面を有するエッジライト方式であり、天井及びその他の所定の設置部に設置される照明装置であって、
    X軸と、X軸に直交するY軸で構成されるX−Y平面の法線をZ軸として、前記一次光源はX軸に平行に配置しており、前記導光板は前記X−Y平面に平行に配置しており、前記導光板の入射端面はX−Z平面に平行であり、
    前記導光板は、前記底面に所定ピッチで形成されたX軸方向に平行な複数の凹条パターンと、前記出射面に所定ピッチで形成されたY軸方向に平行な複数の凸条パターンを有しており、
    前記導光板の底面に形成された前記凹条パターンは、断面がV字形状で頂角が120°〜150°に形成されており、
    前記一次光源は、入力された送信情報を重畳して点滅発光可能に制御され、前記出射面から光度分布に異方性を有し前記送信情報を重畳した点滅光としての照明光が斜め下方に出射されることを特徴とする照明装置。
  3. 前記導光板の出射面に形成された前記凸条パターンは、断面が台形状又はレンチキュラーレンズ形状又は放物線状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記導光板の底面側には光を反射する反射シートを有し、前記導光板の出射面側には光を均一に拡散する拡散シートを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記導光板の底面側に、光を反射する反射シートを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 可視光の照明光を出射面から出射する照明装置と、前記照明装置から出射される照明光に対して、入力される送信情報を重畳させて点滅発光させる照明光制御部とを有する可視光通信装置において、
    前記照明装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明装置であることを特徴とする可視光通信装置。
JP2013168797A 2013-08-15 2013-08-15 照明装置及び可視光通信装置 Expired - Fee Related JP6296531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013168797A JP6296531B2 (ja) 2013-08-15 2013-08-15 照明装置及び可視光通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013168797A JP6296531B2 (ja) 2013-08-15 2013-08-15 照明装置及び可視光通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015037059A JP2015037059A (ja) 2015-02-23
JP6296531B2 true JP6296531B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=52687456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013168797A Expired - Fee Related JP6296531B2 (ja) 2013-08-15 2013-08-15 照明装置及び可視光通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6296531B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6674207B2 (ja) * 2015-08-06 2020-04-01 ダイトロン株式会社 空間光伝送装置
KR102306511B1 (ko) * 2019-08-01 2021-10-01 유흥상 라이파이 오엘이디 램프모듈

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10282496A (ja) * 1997-02-07 1998-10-23 Sanyo Electric Co Ltd 導光体、導光体の製造方法及び面光源
JP2006040710A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Nissen Chemitec Corp 導光板および該導光板を用いた面型照明装置
JP4743846B2 (ja) * 2005-05-10 2011-08-10 シチズン電子株式会社 光通信装置及びそれを用いた情報機器
JP2009004321A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 可視光通信システム
JP2009232083A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 可視光通信システム
KR20130051130A (ko) * 2011-11-09 2013-05-20 삼성전자주식회사 백라이트유닛 및 이를 가지는 디스플레이장치
CN103930712B (zh) * 2011-12-21 2016-08-24 夏普株式会社 照明装置、背光源、液晶显示装置以及电视接收装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015037059A (ja) 2015-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3369985B1 (en) Luminaire with light guide
KR101062839B1 (ko) 넓고 균일한 배광을 가지는 led 조명
JP2008186786A (ja) Led灯具ユニット
JP2011159435A (ja) エッジライト式照明装置
EP2314911A2 (en) Light source apparatus
TW201307753A (zh) 使用發光體之面照明光源裝置
JP2014527258A (ja) 光導波路
JP2017050187A (ja) 照明器具
CN104763937A (zh) 一种背光源背板、背光模组及显示装置
JP2017126586A (ja) 照明装置
JP6296531B2 (ja) 照明装置及び可視光通信装置
JP2014239008A (ja) 照明器具
WO2014181865A1 (ja) 照明装置
JP2013222704A (ja) コーブ照明モジュール
KR100970856B1 (ko) 넓고 균일한 배광을 가지는 led 램프
JP5588217B2 (ja) 照明装置
JP2014154349A (ja) 照明器具
JP6114575B2 (ja) 照明器具
US20130272024A1 (en) Diffusion structure and lighting device with such diffusion structure
WO2014200096A1 (ja) 照明装置
JP6138644B2 (ja) 照明装置
JP6955416B2 (ja) 車両用灯具
JP3209438U (ja) 照明装置
WO2015102094A1 (ja) 照明装置
KR101212521B1 (ko) 도광판을 이용한 모아레 패턴 조명장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6296531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees