JP2017050187A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】照射むらの発生を抑制しつつ、光拡散部による配光形状の変化を抑制できる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、光源30と、光源30側に配置される第一面510、及び、第一面510から入射した光が出射する第二面520を備え、光源30から入射した光の配光を制御する透光性の光学部材50とを備え、光学部材50は、光源30から入射した光の少なくとも一部を全反射させることによって、当該光の光路を制御する全反射部504を備え、第二面520は、前記全反射部に入射した光のうち、全反射した光が出射する制御光領域521と、全反射しなかった光が出射する領域である非制御光領域522とを備え、非制御光領域522の少なくとも一部は、制御光領域521の少なくとも一部より、出射する光を大きく拡散させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、透光性の光学部材を備える照明器具に関する。
埋込型の照明器具として、例えば、ダウンライトのように天井(被取付部)に埋め込み配設されて下方に光を照射する天井埋込型照明器具が知られている。この種の照明器具は、器具本体の内部に、LEDからなる光源と、光源から出射された光の配光を制御するための光学レンズとを備える。
従来、配光制御のための光学レンズを薄く、かつ、小さくするために、光学レンズとしてフレネルレンズを採用することが提案されている(例えば特許文献1)。例えば、特許文献1に開示されたフレネルレンズは、光入射側の面に同心円状の溝が形成されており、鋸波状の断面形状を有する。照明器具においてこのようなフレネルレンズを用いる場合、当該断面形状に起因して、光照射面にわずかながらリング状の照射むらが発生する。
そこで、特許文献1に開示された照明器具では、フレネルレンズの出射面全体に微小な光拡散部(ディンプル)を施すことが提案されている。これにより、フレネルレンズから出射する光を適度に拡散させることができるので、上記したような照射むらの発生を抑制することができる。
特開2015−138761号公報
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具では、フレネルレンズからの出射光が光拡散部によって拡散されるため、一部の出射光は所望の照射領域以外の領域に照射される。これにより、特許文献1に開示された照明器具では、光拡散部によって配光形状が変化するという問題がある。
そこで、本発明は、照射むらの発生を抑制しつつ、光拡散部による配光形状の変化を抑制できる照明器具を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る照明器具の一態様は、光源と、前記光源側に配置される第一面、及び、前記第一面から入射した光が出射する第二面を備え、前記光源から入射した光の配光を制御する透光性の光学部材とを備え、前記光学部材は、前記光源から入射した光の少なくとも一部を全反射させることによって、当該光の光路を制御する全反射部を備え、前記第二面は、前記全反射部に入射した光のうち、全反射した光が出射する制御光領域と、全反射しなかった光が出射する領域である非制御光領域とを備え、前記非制御光領域の少なくとも一部は、前記制御光領域の少なくとも一部より、出射する光を大きく拡散させる。
本発明によれば、照射むらの発生を抑制しつつ、光拡散部による配光形状の変化を抑制できる照明器具を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る照明器具の外観を示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明器具の分解斜視図である。 図3は、実施の形態に係る照明器具の断面図である。 図4は、実施の形態に係る照明器具における光源から光学部材の内部までの光路の概要を示す断面図である。 図5は、実施の形態に係る照明器具における光学部材の内部における光路の概要を示す断面図である。 図6は、実施の形態に係る光学部材の第二面を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.全体構成]
まず、実施の形態に係る照明器具の全体構成について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明器具1の外観を示す斜視図である。
図2は、本実施の形態に係る照明器具1の分解斜視図である。
図3は、本実施の形態に係る照明器具1の断面図である。
なお、各図において、光軸Jに平行な方向をy軸方向、光軸Jに垂直で互いに直交する2つの方向をz軸方向及びx軸方向としている。本実施の形態において、y軸方向は、鉛直方向である。
図1〜図3に示される照明器具1は、例えば建物の天井等の被取付部に埋め込み配設されることにより下方(床や壁等)に光を照明するダウンライト等の埋込型照明器具である。本実施の形態において、照明器具1は、照明器具1から光が出射する方向(光出射方向)を前方とし、この光出射方向とは逆方向を後方としている。つまり、照明器具1が設置される天井面を基準にすると、天井面よりも床側の方向(下方)が前方であり、天井面よりも上側の方向(上方)が後方である。また、y軸方向負側が前方であり、y軸方向正側が後方である。
図2及び図3に示されるように、照明器具1は、器具本体10、枠体20、光源30、取付部材32、接続部材36、反射部材40、光学部材50及び筒状部材60を備える。以下、照明器具1の各構成要素について説明する。
[1−1.器具本体]
器具本体10は、光源30が内部に配置される部材である。本実施の形態では、器具本体10は、光源30が取り付けられる取付台である。器具本体10は、光源30が発生する熱を放散するヒートシンクとしても機能する。したがって、器具本体10は、金属材料等の熱伝導率の高い材料によって構成されているとよい。器具本体10は、例えばアルミニウムからなるアルミダイカスト製である。図3に示されるように、器具本体10は、セード部11、取付部12及び放熱部13を備える。
取付部12は、光源30が取り付けられる台状の部分である。図3に示されるように、取付部12の前方側には、光源30が配置され、取付部12の後方側には、放熱部13が配置される。これにより、光源30で発生する熱が、放熱部13に効率よく伝達される。
セード部11は、取付部12の周縁に設けられ、光源30の光軸Jを囲む筒状の部分である。セード部11の前方側端部から照明器具1の出射光が出射される。図3に示されるように、セード部11の内面には、筒状部材60を係止する第二係止部114が設けられる。本実施の形態では、第二係止部114は、セード部11の内面に形成された環状の溝である。
放熱部13は、光源30で発生する熱を放散する部分であり、複数のフィンを備える。放熱部13は、取付部12の後方側に形成される。
[1−2.枠体]
枠体20は、器具本体10を天井などの被取付部に取り付けるための部材である。本実施の形態では、枠体20は、器具本体10のセード部11を囲む略円筒状の部材である。図2及び図3に示されるように、枠体20は、外周面に取付ばね25を備える。取付ばね25は、枠体20を、照明器具1の被取付部である造営材に取り付けるための弾性部材である。本実施の形態では、三つの取付ばね25が、枠体20の外周面に設けられる。
本実施の形態では、固定された枠体20に対する器具本体10の相対角度を変えることによって、器具本体10からの出射光の出射方向を変えることができるように構成されている。つまり、本実施の形態に係る照明器具1は、ユニバーサルダウンライトである。
枠体20は、例えば、アルミニウムなどの金属材料によって形成することができる。
[1−3.光源]
光源30は、発光モジュールであって、所定の光を放射状に出射する光源である。本実施の形態では、光源30は、LEDを有する発光モジュールである。光源30は、例えば白色光を出射するように構成されている。光源30は、COB(Chip On Board)型LEDで構成され、図2に示されるように、基台302と、基台302上に実装されたベアチップ(LEDチップ)である複数の青色のLED304と、それらLED304を封止し、蛍光体を含む封止部材とを備える。なお、本実施の形態では、封止部材は全てのLED304を一括封止しているが、封止部材の構成はこれに限られない。ライン状に配列されたLED304の配列方向に沿って複数本のライン状に封止部材を形成する構成としてもよい。
光源30は、器具本体10の取付部12に取り付けられる。照明器具1において、光源30の光軸Jの方向は鉛直方向(各図のy軸方向)である。
基台302は、複数のLED304を実装するための実装基板であって、例えばセラミックス基板、樹脂基板又は絶縁被覆されたメタルベース基板などである。また、基台302は、例えば平面視において矩形形状である平面を有する板状であり、基台302の底面(後方面)が器具本体10の取付部12に取り付けられる。なお、基台302には、LED304(光源30)を発光させるための直流電力を外部から受電するための一対の電極端子(正電極端子及び負電極端子)が形成されている。
[1−4.取付部材]
取付部材32は、光源30を器具本体10の取付部12に取り付けるための部材である。図2に示されるように、取付部材32は、規制部322及び爪状部324を備える。
規制部322は、光源30の光軸Jに垂直な方向(x軸方向及びy軸方向)の位置を規制する。規制部322は、中央に開口部を有する矩形枠状の形状を有する。規制部322の中央に形成された開口部は、光源30に対応する形状を有し、当該開口部に光源30が配置される。取付部材32は、取付部12の光源30が配置される側(前方側)の面に配置され、図2に示される接続部材36及びねじ38によって、取付部12に固定される。より具体的には、取付部材32の規制部322には、貫通孔326が形成されており、ねじ38を、貫通孔326を介して取付部12に形成されたねじ穴に捻じ込むことにより、取付部材32が取付部12に対して固定される。これにより、取付部材32及びその開口部に配置された光源30が取付部12に固定される。
爪状部324は、反射部材40を支持するための爪状の部分であり、図3に示されるように、反射部材40の係止孔部440を係止する。本実施の形態では、取付部材32は、二つの爪状部324を備える。爪状部324は、略L字型の形状を有しており、爪状部324の端部の光軸Jから離れる向き突出した傾斜面(突起)が、係止孔部440に挿入されることにより、爪状部324が係止孔部440を係止する。
取付部材32は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネートなどの樹脂材料を用いて形成することができる。
[1−5.接続部材]
接続部材36は、光源30へ電流を供給する配線(不図示)が接続される部材である。本実施の形態に係る照明器具1は、図2に示されるように、二つの接続部材36を備え、一方の接続部材36に高電位側の配線が、他方の接続部材36に低電位側の配線が、それぞれ接続される。接続部材36には、光源30へ電流を供給する電極(不図示)が設けられている。当該電極が光源30に形成された電極端子に接続される。
また、接続部材36は、光源30の位置を規制する機能も有する。接続部材36には、ねじ38が貫通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔に挿入されたねじ38によって、接続部材36が取付部12及び取付部材32に固定される。その際、図3に示されるように接続部材36の光軸J側の端部が、光源30を取付部12に向けて押さえることにより、光源30の光軸J方向(y軸方向)における位置を規制する。
接続部材36の筐体は、例えば、PBT、ポリカーボネートなどの樹脂材料を用いて形成することができる。また、接続部材36の電極は、銅などの導電性部材を用いて形成することができる。
[1−6.反射部材]
反射部材40は、光源30からの光の配光を制御する部材である。本実施の形態では、反射部材40は、光源30からの光を光学部材50に向けて反射させる。図2に示されるように、反射部材40は、光軸Jが貫通する開口が形成された略筒状の形状を有する。
反射部材40は、図3に示されるように、光源30からの光が入射される側(y軸方向正側)の端部から、当該光が出射される側の端部に向かって内径が漸次大きくなるように構成された略筒状の形状を有する。反射部材40の内面において、光源30からの光が反射される。
図3に示されるように、反射部材40の外面側には、取付部材32の爪状部324に係止される係止孔部440が設けられている。係止孔部440は、反射部材40の外面側に立設された部材に設けられた孔である。係止孔部440が爪状部324に係止されることにより、反射部材40は、取付部材32に係止される。これにより、反射部材40は、取付部材32を介して器具本体10の取付部12に取り付けられる。
図2に示されるように、反射部材40の光出射側の端部には、三つの爪状部410が設けられている。爪状部410は、光学部材50を係止する部分である。
反射部材40は、例えばPBTなど硬質の白色樹脂材料を用いて形成することができる。なお、反射部材40は、内面にアルミニウムなどの金属膜が設けられてもよい。
[1−7.光学部材]
光学部材50は、光源30から入射した光の配光を制御する透光性の光学部材である。図3に示されるように、光学部材50は、光源30側に配置される第一面510、及び、第一面510から入射した光が出射する第二面520を備える。光学部材50は、反射部材40から入射した光の配光を制御して出射する機能を有する。本実施の形態では、光学部材50はフレネルレンズである。光学部材50は、第一面510から入射した光を集光し、第二面520から略円形の断面を有する光を出射する。本実施の形態では、光学部材50の第二面520は、照射むらを抑制するための光拡散構成を備える。当該光拡散構成については、後述する。
図2に示されるように、光学部材50の周縁部には、三つの凹部530が設けられている。本実施の形態では、凹部530は、光学部材50の第二面520に設けられた凹状の形状を有する部分である。光学部材50の凹部530が反射部材40の爪状部410に係止されることによって、光学部材50が反射部材40に係止される。これにより、光学部材50は、反射部材40及び取付部材32を介して器具本体10の取付部12に取り付けられる。また、このように反射部材40の光出射側の端部に光学部材50が配置されることにより、反射部材40から出射した光が、光学部材50に効率よく入射される。
光学部材50は、透光性材料を用いて形成されており、例えばPMMA(アクリル)、ポリカーボネートなどの透明樹脂材料、又は、ガラス材料などの透明材料を用いて形成することができる。
[1−8.筒状部材]
筒状部材60は、図3に示されるように、セード部11の内面に配置される筒状の部材である。筒状部材60は、光学部材50から出射した光が入射する入射開口部610及び入射開口部610に入射した光が出射する出射開口部620を有する。筒状部材60は、器具本体10のセード部11の内面であって、光学部材50の第二面520側に配置される。
図3に示されるように、筒状部材60は、セード部11の前方側端部近傍に、出射開口部620が位置するように配置される。また、筒状部材60の光軸J方向(y軸方向)の長さは、光学部材50の第二面520から、セード部11の前方側端部までの長さ程度である。これにより、筒状部材60は、セード部11の内面のうち、光学部材50の第二面520近傍から、セード部11の前方側端部近傍まで部分を覆うことができる。ここで、筒状部材60の内面(光軸J側の面)は、黒色のグレア抑制面である。これにより、セード部11の内面のうち、光学部材50の第二面520近傍から、セード部11の前方側端部近傍まで部分におけるグレアが抑制される。
筒状部材60の内面は、黒色のグレア抑制面であれば、特に限定されない。黒色のグレア抑制面は、例えば、黒色に塗装した面に艶消し処理を施すことにより実現できる。また、黒色のグレア抑制面は、黒色に塗装した面、又は、黒色の部材からなる面に、シボ加工を施すことによっても実現できる。さらに、筒状部材60の内面におけるグレアをさらに抑制するために、筒状部材60の内面に段差部(バッフル)を設けてもよい。
筒状部材60は、図2及び図3に示されるように、外面に第二被係止部660を備える。筒状部材60は、第二被係止部660が第二係止部114に係止されることにより、器具本体10の内部に保持される。本実施の形態では、第二被係止部660は、複数の凸部であり、第二係止部114は、セード部11の内面に形成された環状の溝である。筒状部材60は、以上のような構成を備えることにより、セード部11に挿入するだけで簡単に取り付けることができる。
筒状部材60は、例えば、ポリカーボネート、PBTなどの樹脂材料を用いて形成することができる。
[2.光学部材における光拡散構成]
次に、本実施の形態に係る光学部材50の第二面520における光拡散構成について、図4〜図6を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係る照明器具1における光源30から光学部材50の内部までの光路の概要を示す断面図である。図4に示される太い実線と太い点線が光源30から出射された光の光路を示す。なお、図4では、光学部材50の左半分だけが示されている。
図5は、本実施の形態に係る照明器具1における光学部材50の内部における光路の概要を示す断面図である。図5は、図4の二点鎖線枠内部の拡大図である。
図6は、本実施の形態に係る光学部材50の第二面520を示す平面図である。
図4に示されるように、本実施の形態に係る光学部材50は、フレネルレンズであり、光源30から入射した光を屈折させることによって、当該光の光路を制御する屈折部502を備える。また光学部材50は、光源30から入射した光の少なくとも一部を全反射させることによって、当該光の光路を制御する全反射部504を備える。
屈折部502は、凸レンズと同様に、光を屈折させる。本実施の形態では、屈折部502は、光源30から放射状に広がる光を屈折させることによって集光する。
全反射部504は、図4に示される鋸波状の断面形状を有する部分であり、第一面510に同心円状の溝が形成されている。図5に示されるように、全反射部504においては、第一面510は、複数の入射面514と複数の全反射面516とを備える。
図5に太い実線で示されるように、光源30から入射面514に入射した光のうち、大部分は、入射面514において屈折された後、光学部材50の内部から全反射面516に入射する。そして、全反射面516に入射した光は、全反射面516で全反射することによって、光路が制御される。本実施の形態では、全反射面516で全反射した光は、光軸Jに略平行な方向に伝播する。このように、全反射部504に入射された光の大部分は、光学部材50によって光軸Jに略平行な方向に伝播するように制御される。以上のように、全反射部504に入射されて、全反射面516で全反射された後、第二面520に到達する光を、以下では制御光という。また、図5に示されるように、第二面520のうち、制御光が出射する領域を制御光領域521という。つまり、第二面520は、全反射部504に入射した光のうち、全反射した光が出射する制御光領域521を備える。
一方、図5に太い点線で示されるように、光源30から入射面514に入射した光のうち一部は、入射面514において屈折された後、全反射面516に入射することなく、第二面520に到達する。このように、全反射部504に入射されて、全反射面516で全反射することなく、第二面520から出射する光を、以下では非制御光という。この非制御光は、図5に示されるように、光学部材50の全反射面516及び入射面514で形成される同心円状の溝部毎に生じ、光学部材50によって、適切に集光されることなく放射状に出射する。これにより、非制御光が第二面520で拡散されることなく出射される場合には、照明器具1から出射された制御光で形成される照射スポットの周りに、非制御光で形成される同心円状の照射むらが発生する。そのため、従来の照明器具では、出射光のすべてを拡散させて、当該照射むらを抑制している。なお、図5に示されるように、第二面520のうち、非制御光が出射する領域を非制御光領域522という。つまり、第二面520は、全反射部504に入射した光のうち、全反射しなかった光が出射する非制御光領域522を備える。
本実施の形態に係る照明器具1では、非制御光領域522の少なくとも一部は、制御光領域521の少なくとも一部より、出射する光を大きく拡散させる構成を備える。本実施の形態では、図5に示されるように、非制御光領域522は、光拡散部として球面状の複数の凹部528を備える。これにより、非制御光が拡散されるため、同心円状の照射むらが抑制される。
一方で、全反射部504における第二面520のうち、非制御光領域522以外の領域は、平坦部526を備える。つまり、制御光領域521の少なくとも一部は、光拡散が抑制された平坦部526を備える。したがって、本実施の形態に係る光学部材50においては、図6に示されるように、第二面520に同心円状に複数の凹部528が形成され、同心円状に形成された複数の凹部528の間に、同じく同心円状に平坦部526が形成される。これにより、拡散させる必要のない制御光の少なくとも一部は実質的に拡散されずに、第二面520から出射する。このため、制御光が拡散されることによる配光形状の変化(照明器具1から出射される全出射光のうち、所望の照射領域に照射される光の割合の変化)を抑制することができる。また、平坦部526に対しては、鏡面加工を容易に行えるため、平坦部における光拡散を容易に低減することができる。
上記実施の形態では、非制御光領域522の全領域に、凹部528を設けている。つまり、図6に示されるように、凹部528が形成されている領域と非制御光領域522とが一致している。なお、凹部528は非制御光領域522の全領域に設けられなくてもよい。例えば、非制御光領域522のうち、特に非制御光の強度が強い領域だけに設けてもよい。これにより、さらに、光拡散部による配光形状の変化を抑制できる。
また、上記実施の形態では、非制御光領域522以外の領域においては、光が実質的に拡散されない構成を用いたが、非制御光領域522以外の領域においても、光を拡散させてもよい。非制御光領域522の少なくとも一部が、制御光領域521の少なくとも一部より、出射する光を大きく拡散させればよい。例えば、本実施の形態に係る第二面520の平坦部526に代えて、凹部528より曲率半径の大きい凹部528を用いてもよい。これにより、全反射部504における第二面520の非制御光領域522以外の領域では、非制御光領域522より出射光が小さく拡散される。これにより、制御光が適度に拡散されるため、光源30として青色のLED304と蛍光体との組み合わせを用いることにより発生する制御光の色むらを抑制することができる。
また、本実施の形態では、光拡散部として、球面状の凹部528を用いているが、球面状の凸部を用いてもよい。光拡散部として、球面状の凹部又は凸部を用いることにより、照明器具1の出射光の中心光度を大幅に低下させることなく、照度ムラを抑制することができる。また、球面状の凹部又は凸部からなる光拡散部では、シボ加工などを用いて形成された光拡散部と比べて、光拡散の度合いを制御し易く、かつ、高い再現性を実現できる。さらに、球面状の光拡散部は、加工が容易であるため、加工に要するコストを低減できる。また、光拡散部の形状を金型によって成型する際、光拡散部の形状として球面状の形状を採用する場合には、他の形状(例えば、シボ加工などの形状)を採用する場合より、金型の摩耗を抑制できる。
なお、光拡散部の構成は球面状の凹部又は凸部に限定されない。例えば、光拡散部として、球面状以外の形状を有する凹部、又は、凸部を用いてもよい。また、光拡散部として、微小な平面を組み合わせたファセット状の形状を用いてもよい。また、第二面520にシボ加工、ピーニング加工などを施した部分を光拡散部として用いてもよいし、第二面520に拡散フィルタを貼り付けて、光拡散部として用いてもよい。
また、本実施の形態では、制御光領域521の少なくとも一部は、光拡散が抑制された平坦部526を備えることにより、制御光の少なくとも一部は、実質的に拡散されない。そのため、照明器具1の光拡散部による配光形状の変化を抑制できる。また、平坦部においては、球面部などと比べて、容易に鏡面加工を行うことができるため、平坦部526における光拡散を容易に低減することができる。
[3.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、光源30と、光源30側に配置される第一面510、及び、第一面510から入射した光が出射する第二面520を備え、光源30から入射した光の配光を制御する透光性の光学部材50とを備える。光学部材50は、光源30から入射した光の少なくとも一部を全反射させることによって、当該光の光路を制御する全反射部504を備える。第二面520は、全反射部504に入射した光のうち、全反射した光が出射する制御光領域521と、全反射しなかった光が出射する領域である非制御光領域522とを備える。非制御光領域522の少なくとも一部は、制御光領域521の少なくとも一部より、出射する光を大きく拡散させる。
これにより、非制御光の少なくとも一部は拡散されるため、照射むらの発生を抑制できる。また、制御光の少なくとも一部は、非制御光より小さく拡散されるため、光拡散部による配光形状の変化を抑制できる。
また、本実施の形態に係る照明器具1において、非制御光領域522は、球面状の複数の凹部又は凸部を備えてもよい。
これにより、照明器具1の出射光の中心光度を大幅に低下させることなく、照度ムラを抑制することができる。また、球面状の凹部又は凸部からなる光拡散部では、シボ加工などを用いて形成された光拡散部と比べて、光拡散の度合いを制御し易く、かつ、高い再現性を実現できる。さらに、球面状の光拡散部は、加工が容易であるため、加工に要するコストを低減できる。また、光拡散部の形状を金型によって成型する際、球面状の形状を採用する場合には、シボ加工状の形状を採用する場合より、金型の摩耗を抑制できる。
また、本実施の形態に係る照明器具1において、制御光領域521は、平坦部を備えてもよい。
これにより、制御光の少なくとも一部は平坦部526から出射するため、実質的に拡散されない。そのため、照明器具1の光拡散部による配光形状の変化を抑制できる。また、平坦部526においては、球面部などと比べて、容易に鏡面加工を行うことができるため、平坦部526における光拡散を容易に低減することができる。
また、本実施の形態に係る照明器具1において、光学部材50はフレネルレンズであり、第二面520は、同心円状の複数の非制御光領域522を有してもよい。
(変形例など)
以上、本発明に係る照明器具1について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、光学部材50は、フレネルレンズであったが、光学部材50は、これに限定されない。例えば、ハイブリッドレンズなど、全反射を用いて配光を制御する透光性の光学部材であればよい。
また、上記実施の形態においては、光源30において、COB型LEDを用いたが、他の発光素子を用いてもよい。例えば、SMD(Surface Mount Device)型LEDを用いてもよい。また、有機EL(Electro Luminescence)素子など他の固体発光素子、又は、固体発光素子以外の他の光源を用いてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明器具
30 光源
50 光学部材
504 全反射部
510 第一面
520 第二面
521 制御光領域
522 非制御光領域
526 平坦部
528 凹部
J 光軸

Claims (4)

  1. 光源と、
    前記光源側に配置される第一面、及び、前記第一面から入射した光が出射する第二面を備え、前記光源から入射した光の配光を制御する透光性の光学部材とを備え、
    前記光学部材は、前記光源から入射した光の少なくとも一部を全反射させることによって、当該光の光路を制御する全反射部を備え、
    前記第二面は、前記全反射部に入射した光のうち、全反射した光が出射する制御光領域と、全反射しなかった光が出射する領域である非制御光領域とを備え、
    前記非制御光領域の少なくとも一部は、前記制御光領域の少なくとも一部より、出射する光を大きく拡散させる
    照明器具。
  2. 前記非制御光領域は、球面状の複数の凹部又は凸部を備える
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記制御光領域は、平坦部を備える
    請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 前記光学部材はフレネルレンズであり、
    前記第二面は、同心円状の複数の前記非制御光領域を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具。
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