JP6296411B1 - よもぎ蒸し組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分を患者の体質に合わせて用いたよもぎ蒸し組成物を提供する。
【解決手段】たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、蒲公英(ホコウエイ)と、鶏血藤(ケイケットウ)と、柿の葉(カキノハ)とを含む、虚証体質患者向けのよもぎ蒸し組成物。雪の下(ユキノシタ)と、白連(ビャクレン)と、青霜子(セイソウシ)と、ホップとを含む、実証体質患者向けのよもぎ蒸し組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、よもぎ蒸し組成物に関する。
よもぎは有効な薬理作用を有するため、よもぎを蒸してその温熱や蒸気を身体に浴びせることで健康増進(婦人病、生理痛、手足の冷え、更年期障害、痔、便秘などの改善)に役立てる手法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。このような手法をよもぎ蒸しという。よもぎ蒸しにおいて、漢方薬として一般的に用いられている生薬をよもぎとともに用いることも知られている。
登録実用新案第3114329号公報 特開平10−33630号公報 特開2004−249054号公報
しかしながら、漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分を用いたよもぎ蒸し組成物は知られていない。特に、たんぽぽの花、松かさ、落花生の殻、どんぐり、藤蔓(フジツル)、ダンデリオンリーフ、ホップなどを用いたよもぎ蒸し組成物は知られていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分を用いたよもぎ蒸し組成物を提供することを目的とする。
[1]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、蒲公英(ホコウエイ)と、鶏血藤(ケイケットウ)と、柿の葉(カキノハ)とを含むものである。
本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、漢方薬として一般的に用いられている生薬である、蒲公英(ホコウエイ)と、鶏血藤(ケイケットウ)と、柿の葉(カキノハ)とに加えて、漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分としての、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)とを含む。本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、虚証体質患者向けのベース処方に用いるよもぎ蒸し組成物となる(後述する実施形態1及び図2〜3参照。)。
本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物によれば、後述する各実施例からも分かるように、これらの成分を患者の体質(虚証体質)に合わせて用いることにより、虚証体質患者の症状を改善する効果が得られる。
なお、本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、虚証体質患者のうち温体質患者向けのベース処方、並びに、温体質患者向けの梅雨処方及び夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物としても用いることができる(後述する実施形態1及び図2〜3参照。)。
[2]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)をさらに含むものであるから、温体質患者向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図2参照。)。
[3]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、南天の実(ナンテンノミ)と、接骨木(セッコツボク)と、桑葉(ソウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、南天の実(ナンテンノミ)と、接骨木(セッコツボク)と、桑葉(ソウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)をさらに含むものであるから、温体質患者向けの冬処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図2参照。)。
[4]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、明日葉(アシタバ)と、降香(コウコウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、明日葉(アシタバ)と、降香(コウコウ)とをさらに含むものであるから、温体質患者向けの春処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図2参照。)。
[5]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、降香(コウコウ)と、雪の下(ユキノシタ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、降香(コウコウ)と、雪の下(ユキノシタ)とをさらに含むものであるから、虚証体質患者のうち流温体質患者向けのベース処方、並びに、流温体質患者向けの梅雨処方及び夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図3参照。)。
[6]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)と、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)と、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであるから、流温体質患者向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図3参照。)。
[7]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、南天の実(ナンテンノミ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、南天の実(ナンテンノミ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであるから、流温体質患者向けの冬処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図3参照。)。
[8]本発明の第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであるから、流温体質患者向けの春処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態1及び図3参照。)。
[9]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、雪の下(ユキノシタ)と、白連(ビャクレン)と、青霜子(セイソウシ)と、ホップとを含むものである。
本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、漢方薬として一般的に用いられている生薬である、雪の下(ユキノシタ)と、白連(ビャクレン)と、青霜子(セイソウシ)とに加えて、漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分としての、ホップを含む。本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、実証体質患者向けのベース処方に用いるよもぎ蒸し組成物となる(後述する実施形態2及び図4〜図6参照。)。
本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物によれば、後述する各実施例からも分かるように、これらの成分を患者の体質(実証体質)に合わせて用いることにより、実証体質患者の症状を改善する効果が得られる。
[10]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、降香(コウコウ)と、松かさ(マツカサ)と、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、柿の葉(カキノハ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、降香(コウコウ)と、松かさ(マツカサ)と、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、柿の葉(カキノハ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者のうち巡温体質患者向けのベース処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図4参照。)。
[11]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、大薊(タイゲイ)をさらに含むものであってもよい。
このように、大薊(タイゲイ)をさらに含むものであるから、巡温体質患者向けの梅雨処方及び夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図4参照。)。
[12]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)と、大薊(タイゲイ)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)と、大薊(タイゲイ)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであるから、巡温体質患者向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図4参照。)。
[13]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含むものであってもよい。
このように、イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含むものであるから、巡温体質患者向けの冬処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図4参照。)。
[14]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)とをさらに含むものであるから、巡温体質患者向けの春処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図4参照。)。
[15]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、松かさ(マツカサ)と、大薊(タイゲイ)と、小麦(ショウバク)と、柿の葉(カキノハ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、松かさ(マツカサ)と、大薊(タイゲイ)と、小麦(ショウバク)と、柿の葉(カキノハ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者のうち巡体質患者向けのベース処方、及び、巡体質患者向けの夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図5参照。)。
[16]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)をさらに含むものであってもよい。
このように、珍珠母(チンジュモ)をさらに含むものであるから、巡体質患者向けの梅雨処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図5参照。)。
[17]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、珍珠母(チンジュモ)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)とをさらに含むものであるから、巡体質患者向けの秋処方、冬処方及び春処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図5参照。)。
[18]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、薤白(ガイハク)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、薤白(ガイハク)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者のうち涼巡体質患者向けのベース処方、及び、涼巡体質患者向けの冬処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図6参照。)。
[19]本発明の第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)と、黄蓮(オウレン)と、黄ゴン(オウゴン)と、黄柏(オウバク)と、山梔子(サンシシ)と、大薊(タイゲイ)と、小麦(ショウバク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、珍珠母(チンジュモ)と、黄蓮(オウレン)と、黄ゴン(オウゴン)と、黄柏(オウバク)と、山梔子(サンシシ)と、大薊(タイゲイ)と、小麦(ショウバク)とをさらに含むものであるから、涼巡体質患者向けの梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態2及び図6参照。)。
[20]本発明のよもぎ蒸し組成物(第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物又は第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物)は、阿膠(アキョウ)と、明日葉(アシタバ)と、蓮の葉(ハスノハ)と、楊梅皮(ヨウバイヒ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、阿膠(アキョウ)と、明日葉(アシタバ)と、蓮の葉(ハスノハ)と、楊梅皮(ヨウバイヒ)とをさらに含むものであるから、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方(ベース処方、梅雨処方及び夏処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態3及び図7参照。)。
[21]本発明のよもぎ蒸し組成物は、 文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)とをさらに含むものであるから、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方(秋処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態3及び図7参照。)。
[22]本発明のよもぎ蒸し組成物は、 文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)と、蜜蝋(ミツロウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)と、蜜蝋(ミツロウ)とをさらに含むものであるから、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方(冬処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態3及び図7参照。)。
[23]本発明のよもぎ蒸し組成物は、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)と、蜜蝋(ミツロウ)と、邪払(ジャバラ)と、乾地黄(カンジオウ)と、グアバ葉(グアバヨウ)と、甜茶(テンチャ)と、モリンガとをさらに含むものであってもよい。
このように、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)と、蜜蝋(ミツロウ)と、邪払(ジャバラ)と、乾地黄(カンジオウ)と、グアバ葉(グアバヨウ)と、甜茶(テンチャ)と、モリンガとをさらに含むものであるから、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方(春処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態3及び図7参照。)。
[24]本発明のよもぎ蒸し組成物は、ほおずき(ホオズキ)と、菖蒲根(ショウブコン)と、枇杷葉(ビワヨウ)と、川キュウ(センキュウ)と、水蛭(スイテツ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、ほおずき(ホオズキ)と、菖蒲根(ショウブコン)と、枇杷葉(ビワヨウ)と、川キュウ(センキュウ)と、水蛭(スイテツ)とをさらに含むものであるから、お血を改善する必要のある患者向けの追加処方(通年通して同じ処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態3及び図7参照。)。
[25]本発明のよもぎ蒸し組成物は、カワラタケと、仙鶴草(センカクソウ)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、半枝蓮(ハンシレン)とをさらに含むものであってもよい。
このように、カワラタケと、仙鶴草(センカクソウ)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、半枝蓮(ハンシレン)とをさらに含むものであるから、免疫力を高める必要のある患者向けの追加処方(通年通して同じ処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(後述する実施形態3及び図7参照。)。
[26]本発明のよもぎ蒸し組成物は、たんぽぽの花(タンポポノハナ)を含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、身体を温める作用を有するたんぽぽの花(タンポポノハナ)を含むものであるから、身体を温める作用をもったよもぎ蒸し組成物となる。
[27]本発明のよもぎ蒸し組成物は、松かさ(マツカサ)を含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、身体を温める作用を有する松かさ(マツカサ)を含むものであるから、身体を温める作用をもったよもぎ蒸し組成物となる。
[28]本発明のよもぎ蒸し組成物は、落花生の殻(ラッカセイノカラ)を含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、身体を温める作用を有する落花生の殻(ラッカセイノカラ)を含むものであるから、身体を温める作用をもったよもぎ蒸し組成物となる。
[29]本発明のよもぎ蒸し組成物は、どんぐり(ドングリ)を含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、身体を温める作用を有するどんぐり(ドングリ)を含むものであるから、身体を温める作用をもったよもぎ蒸し組成物となる。
[30]本発明のよもぎ蒸し組成物は、藤蔓(フジツル)を含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、腎臓を補い、滋養強壮を図る作用を有する藤蔓(フジツル)を含むものであるから、腎臓を補い、滋養強壮を図る作用を有するよもぎ蒸し組成物となる。
[31]本発明のよもぎ蒸し組成物は、ダンデリオンリーフを含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、水分代謝を改善する作用を有するダンデリオンリーフを含むものであるから、水分代謝を改善する作用を有するよもぎ蒸し組成物となる。
[32]本発明のよもぎ蒸し組成物は、ホップを含むものである。
本発明のよもぎ蒸し組成物は、水分代謝を改善する作用を有するホップを含むものであるから、水分代謝を改善する作用を有するよもぎ蒸し組成物となる。
なお、本明細書において、「虚証体質」とは、陰・陽・気・血・津液・臓府がそれぞれ弱まった虚損状態(疲労しやすく体力が衰えた状態)の体質のこという。「実証体質」とは、外邪の感受や気滞・お血・痰といった体内の病理産物によって起こる病理的な状態の体質をいう。「温体質」とは、腎陽虚水犯、脾胃陽虚などの病証をもった虚弱体質のこという。「流温体質」とは、腎陽虚水犯、脾胃陽虚、気滞などの病証をもった虚実煩雑体質ではあるが、虚証が強い体質のことをいう。「巡温体質」とは、気滞、お血、水滞などの病証をもった実証ベースの体質ではあるが、若干腎陽虚、脾胃陽虚などの虚証的要素も持ち合わせている体質のこという。「巡体質」とは、肝火、気滞、お血、水滞などの病証をもった実証ベースの体質ではあるが、腎陽不足、脾陽不足などの病証を持ち合わせている体質のこという。「涼巡体質」とは、肝火、気滞、お血、水滞などの病証をもった実証体質のこという。また、これらの体質をもった患者のことをそれぞれ、「虚証体質患者」、「実証体質患者」、「温体質患者」、「流温体質患者」、「巡温体質患者」、「巡体質患者」及び「涼巡体質患者」という。
また、本明細書において、「たんぽぽの花(タンポポノハナ)」とは、キク科タンポポの花のことである。「松かさ(マツカサ)」とは、マツ科マツの松かさのことである。「落花生の殻(ラッカセイノカラ)」とは、マメ亜科ラッカセイ属の一年草のマメのさやのことである。「艾葉(ガイヨウ)」とは、キク科ヨモギ属植物などの若い全草または葉を乾燥したものである。性味は苦・辛・温、帰経は肝・脾・胃である。漢方薬としては、散寒除湿止痛、温経止血としての作用を有し、月経不順、月経痛、不妊、不性器出血などに用いられている。「塩(シオ)」とは、塩のことである。「綿茵陳(メンインチン)」とは、キク科カワラヨモギの幼苗である。性味は苦・微寒、帰経は脾・胃・肝・胆である。漢方薬としては、清熱除湿、退黄、疎肝作用を有し、黄疸に用いられている。「鎖陽(サヨウ)」とは、オシヤグジタケ科の全草のことである。性味は甘・温、帰経は肝・腎である。漢方薬としては、補腎陽・益精血、順調通便作用を有し、インポテンツ、勃起不全などに用いられている。「どんぐり(ドングリ)」とは、ブナ科の、特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称のことである。「南天の実(ナンテンノミ)」とは、メギ科のナンテンの成熟果実を乾燥したものである。風邪薬、鎮咳、去痰薬として、民間的に喘息や百日咳に用いられている。「檳榔子(ビンロウジ)」とは、ヤシ科のビンロウジュの種子を乾燥したものである。漢方的には、行気、消積、瀉下、利水、消水、殺虫などの効能があり、便秘、寄生虫の駆除などに用いられている。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、身体を温める働きをする。
また、本明細書において、「蒲公英(ホコウエイ)」とは、キク科のモウコタンポポ、またはその他同属植物の根を乾燥したもののことである。性味は苦・甘・寒、帰経は肝・胃である。漢方薬としては、清熱解毒・消腫散結、利水通淋・清利除湿作用を有し、乳腺炎などの化膿性疾患、排尿痛などに用いられている。「路路通(ロロツウ)」とは、マンサク科のフウの成熟果実のことである。苦・微寒・平の性味、帰経は肝・胃である。漢方薬としては、行気・活血(紅巡)通絡、利水消腫の作用を有し、お腹のハリや便秘、浮腫などに用いられている。「藤蔓(フジツル)」とは、マメ科フジ属の藤のつるのことである。藤蔓(フジツル)は、一般的には薬効があるとは考えられていない。「接骨木(セッコツボク)」とは、スイカズラ科ニワトコなどの茎枝のことである。性味は甘・苦・平、帰経は肝・腎である。漢方薬としては、去風利湿・活血(紅巡)止血作用を有し、関節痛、慢性腎炎の浮腫などに用いられている。「野ぶどう蔓(ノブドウツル)」とは、ブドウ科つる性多年草の野ぶどうのつるのことである。肝機能を改善し、血流を改善し、免疫力を高める作用を有する。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、腎臓を補う働き及び滋養強壮を図る働きをする。
また、本明細書において、「鶏血藤(ケイケットウ)」とは、マメ科、同科のナツフジ属植物などの蔓茎を乾燥したもののことであり、性味は苦・微甘・温、帰経は肝・腎であり、漢方薬としては、活血(紅巡)補血、通絡の作用を有し、月経不順、月経痛、無月経などに用いられている。「旱蓮草(カンレンソウ)」とは、キク科タカサブロウの地上部全草を乾燥させたもののことであり、甘・酸・寒の性味、帰経は肝・腎であり、漢方薬としては、養肝益腎・烏髪固歯、涼血止血作用を有し、めまい、歯の動揺、若白髪、吐血、血尿、血便、出血性下痢、子宮出血、血尿などに用いられている。「桑葉(ソウヨウ)」とは、クワ科のカラグワの葉のことであり、苦・甘・寒の性味、帰経は肺・肝であり、漢方薬としては、疎散風熱、清肺潤燥・止咳、平肝陽、明目作用を有し、発熱、咳、めまい、目の充血などに用いる。「クコ葉(クコヨウ)」とは、ナス科のクコの葉のことであり、高血圧症の治療、虚弱体質の改善に用いられている。「絲瓜絡(シカラク)」とは、ウリ科ノヘチマの成熟果実を適度に腐敗させて得られる網状繊維束であり、甘・平の性味、帰経は肺・胃・肝であり、漢方薬としては、行血通絡の作用があり、関節痛、乳腺炎などに用いる。「大薊(タイゲイ)」とは、キク科ノアザミに非常に近縁な種、またその他同族植物の血株または全草のことであり、甘・苦・涼の性味、帰経は肝であり、漢方薬としては、涼血止血・散オ、破血消腫の作用を有し、鼻血、喀血、血便、血尿、不正性器出血などに用いられている。「イチョウ葉(イチョウヨウ)」とは、イチョウ科イチョウの葉のことであり、脳梗塞、脳血管障害、老人性痴呆、脳卒中、糖尿病、血管障害などの治療薬として用いられている
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、血流を改善する働きをする。
また、本明細書において、「ダンデリオンリーフ」とは、タンポポの葉のことである。胆汁鬱帯の改善、利尿促進、食欲不振の改善、消化不良の改善、むくみ解消などに用いられる。「カキドオシ」とは、シソ科カキドオシの全草、マメ科ヌスビトハギ属植物、サクラソウ科のオカトラノオ属植物の全草などを乾燥したものである。漢方薬としては、利水通淋・排石止痛、清熱去湿、清熱消腫作用を有し、膀胱炎、排尿痛、黄疸などに用いられている。車前子(シャゼンシ)」とは、オオバコ科のオオバコ、ムジナオオバコなどの成熟種子を乾燥したものである。漢方薬としては、清熱利水、止瀉、清肝明目、化痰止咳の効能があり、排尿障害や膀胱炎、血尿、痰が多いとき、関節痛、結膜炎などに用いられている。「小麦(ショウバク)」とは、イネ科コムギの種子を乾燥したものである。漢方薬としては、養心安神の効能があり、ヒステリーや不眠などに用いられている。「蓮の葉(ハスノハ)」とは、スイレン科ハスの葉を乾燥したものである。消炎、収斂、美肌、嘔吐抑制、むくみ改善の作用を有する。「ホップ」とは、アサ科のつる性多年草のことである。利尿作用、鎮痛作用、催眠作用、細菌繁殖の抑制、食欲増進効果、月経不順・更年期障害の改善作用などを有する
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、水分代謝を改善する働きをする。
また、本明細書において、「柿の葉」とは、カキノキ科カキノキ属のカキの葉を乾燥したものである。各出血の止血作用があり、血圧降下にも効き目がある。
当該成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物しては、主として、毒を排出する働きをする。
また、本明細書において、「明日葉(アシタバ)」とは、セリ科アシタバの葉を乾燥したものである。漢方薬としては、抗菌、抗炎症、胃酸分泌抑制、欠陥拡張作用などの作用を有し、滋養強壮、強精、血管強化、便秘改善などに用いられている。
当該成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、薬効の持続性を保つ働きをする。
また、本明細書において、「石菖蒲の葉(セキショウブノハ)」とは、サトイモ科のセキショウの葉のことである。「降香(コウコウ)」とは、マメ科のDalbergia odorifera T.CHENの根の心材、もしくはミカン科のAcronuchia pedunculata MIQ.の茎の心材を乾燥したものである。辛・温の性味、帰経は心・肝・脾である。漢方薬としては、散オ止血定痛、降気の効能を有し、打撲捻挫、狭心症に用いられている。「雪の下(ユキノシタ)」とは、ユキノシタ科のユキノシタのことである。中耳炎、外耳炎、耳だれ、ひきつけ、扁桃腺、皮膚の腫れものに用いられている。「珍珠母(チンジュモ)」とは、ウグイスガイ科のアコヤガイやイシガイ科のシナカラスガイの貝殻の真珠層のことである。性味は塩・涼、帰経は心・肝である。漢方薬としては、平肝潜陽、明目安神の効能があり、めまい、頭痛、耳鳴り、痙攣、動悸、不眠などに用いられている。「仏手柑(ブッシュカン)」とは、ミカン科の常緑低木ブッシュカンの成熟果皮のことである。性味は辛・苦・酸・温、帰経は肝・脾・胃・肺である。漢方薬としては、行気止痛、止咳化痰の効能があり、お腹のハリ、嘔吐、食欲不振などに用いられている。「白連(ビャクレン)」とは、スイレン科ハスの乾燥した種子の外皮と胚芽を除いたものである。「青霜子(セイソウシ)」とは、ヒユ科ノゲイトウの成熟種子を乾燥させたものである。苦・微寒の性味、帰経は肝である。漢方薬としては、清肝明目作用があり、眼病や皮膚病の薬として用いられている。「仙鶴草(センカクソウ)」とは、バラ科キンミズヒキの全草を乾燥させたもののことである。苦・渋・平の性味、帰経は心・肝・脾・胃・大腸である。漢方薬としては、収れん止血、補虚強壮の作用があり、鼻出血、吐血、血便、血尿、子宮出血などに用いられている。「青蒙石(セイモウセキ)」とは、粘土鉱物の一つで、緑泥石に曹長石が混ざった緑泥片岩のことである。漢方薬としては、性味は下気墜痰・平肝鎮驚作用を有し、呼吸困難、便秘、癲癇などに用いられている。「金柑(キンカン)」とは、ミカン科の常緑低木であるキンカンの果実のことである。甘味、辛味、温性を有し、止咳作用、去痰作用、解酒毒作用を有する。「貝母(バイモ)」とは、ユリ科アミガサユリまたは近縁種の鱗茎のことである。鎮咳作用、去痰作用を有する。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、自律神経のバランスを整える働きをする。
また、本明細書において、「薤白(ガイハク)」とは、ユリ科ラッキョウ、チョウセンノビルの地下鱗茎を乾燥させたもののことである。辛・苦・温、帰経は肺・胃・大腸である。漢方薬としては、通陽散結、下気行滞の作用を有し、呼吸困難、下痢の治療に用いられている。「白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)」とは、アカネ科フタバムグラの全草を乾燥したもののことである。苦・甘・寒の性味、帰経は肝・脾・胃・大腸・小腸・腎である。漢方薬としては、清熱解毒、散オ消腫、利水通淋の作用を有し、急性虫垂炎、肺がん、胃がん、排尿痛に用いられている。「黄連(オウレン)」とは、キンボウゲ科オウレン及びその他同属植物の根をほとんど除いた根茎のことである。苦・寒の性味、帰経は心・脾・胃・肝・胆・大腸である。漢方薬としては、清熱燥湿、清熱瀉火、清熱解毒の作用を有し、下痢、嘔吐、意識障害、目の充血などに用いられている。「黄ゴン(オウゴン)」とは、シソ科のコガネバナの周皮を除いた根のことである。苦・寒の性味、帰経は肺・大腸・小腸・火・胆である。漢方薬としては、清熱燥湿、清熱瀉火・解毒・涼血、清熱安胎作用を有し、嘔吐、咳、喉痛などに用いられている。「黄柏(オウバク)」とは、ミカン科のキハダ又はその他同属植物の周皮を除いた樹皮のことである。苦・寒の性味、帰経は腎・胆・膀胱である。漢方薬としては、清熱燥湿、清熱瀉火、清熱解毒の作用があり、黄疸、下痢、寝汗などに用いられている。「山梔子(サンシシ)」とは、アカネ科クチナシ又はその他同属植物の成熟果のことである。苦・寒の性味をもつ。漢方薬としては、清熱瀉火・徐煩、清熱利湿、清熱涼血・止血作用があり、不眠症、黄疸、鼻血、血便、血尿に用いられている。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、熱証を改善する働きをする。
また、本明細書において、「隈笹(クマザサ)」とは、ササ属クマザサの葉を乾燥させたもののことである。糖尿病、高血圧、口内炎、便秘、胃腸炎、抗癌作用があるとされている。
当該成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、免疫力を高める働きをする。
また、本明細書において、「阿膠(アキョウ)」とは、ウマ科ロバやウシ科のウシなどの除毛した皮を水で煮て製したニカワ塊のことである。甘・平の性味、帰経は肺・肝・腎である。漢方薬としては、補血、滋陰、止血、清肺潤燥の作用があり、めまい、動悸、不眠、鼻出血、血尿、血便、乾咳などに用いられている。「明日葉(アシタバ)」は、上記したとおりである。「蓮の葉(ハスノハ)」とは、スイレン科のハスの葉を葉身の基部で切り取り、折りたたんだり巻いたりして乾燥したものである。苦・平の性味をもつ。止血、下痢、食中毒等に用いられている。「楊梅皮(ヨウバイヒ)」とは、ヤマモモ科のヤマモモの樹皮を乾燥したもののことである。利尿、血管収縮作用を有し、解毒薬、下痢の内服薬、食中毒、咳止めに用いられている。「文旦の皮(ブンタンノカワ)」とは、ミカン科ミカン属サポン種に分類される。「没薬(モツヤク)」とは、カンラン科のCommiphora myrrha ENGL. Balsamodendron enrenbergianum BERG.などの樹幹の傷口から流出して凝固した樹脂のことである。苦・辛・平の性味、帰経は肝であある。漢方薬としては、散オ止痛、消腫生肌などの作用を有し、月経痛、無月経、打撲、皮膚化膿症に用いられている。「乳香(ニュウコウ)」とは、カンラン科のBoswellia carterii BIRDW.、その他同属植物の樹幹から滲出する膠状の樹脂のことである。性味は辛・苦・温、帰経は心・肝・脾である。漢方薬としては、活血(紅巡)止痛、消腫生肌の作用を有し、月経痛、無月経、腹腔内腫瘤、皮膚化膿症などに用いられている。「ポポーの種(ポポーノタネ)」とは、バンレイシ科ポポー属ポポーの種のことである。「月見草(ツキミソウ)」とは、アカバナ科マツヨイ草のことである。免疫力向上、血圧血行改善、月経関連トラブル予防の作用を有し、動脈硬化、糖尿病、女性特有の症状(婦人病)などに用いられている。「蜜蝋(ミツロウ)」とは、ミツバチ科のヨーロッパミツバチやトウヨウミツバチなどの巣から得たロウを精製したものである。漢方薬としては、解毒、消腫、生肌の効能があり、下痢や皮膚の化膿、皮膚炎ややけどに用いる軟膏(紫雲膏・中黄膏など)の基剤(軟膏の固さ調節)に用いられている。「邪払(ジャバラ)」とは、ミカン属の柑橘類の一種で、ユズや九年母(くねんぼ)などの自然交雑種である。生果や果汁は、寿司酢や鍋物・湯豆腐用として用いられている。果汁には、フラボノイド成分が豊富に含まれており、花粉症の症状改善の効能が報告されている。「乾地黄(カンジオウ)」とは、ゴマノハグサ科又はその変種のカイケイジオウ又はアカヤジオウの肥大根を乾燥又は蒸して乾燥したもののことである。甘い、苦み、寒性を有し、清熱滋陰、涼血止血、生津止渇の作用を有する。「グアバ葉(グアバヨウ)」とは、フトモモ科バンジロウ属バンジロウの葉のことである。苦味、平性を有し、燥湿健脾、清熱解毒の薬理作用を有し、糖尿病、コレステロール、高血圧、下痢、歯痛、口内炎、胃潰瘍、止寫、湿疹改善、痒み止め、あせもなどの改善に用いられている。「甜茶」とは、ジョウザンアジサイの若い枝葉のことである。苦み、辛み、寒性を有し、催吐啖飲、截逆の作用を有し、花粉症に効能を有する。「モリンガ」とは、北インド原産、亜熱帯や熱帯地方に自生している西洋ワサビノキのことである。便秘解消、美肌効果、アレルギー症状緩和に効果がある。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、肌状態を改善する働きをする。
また、本明細書において、「ほおずき(ホオズキ)」とは、ナス科ホオズキ属ホオズキの果実のことである。堕胎、活血(紅巡)利尿作用を有する。「菖蒲根(ショウブコン)」とは、サトイモ科のセキショウの根茎のことである。性味は辛・苦・温、帰経は心・脾・胃である。漢方薬としては、除痰開竅、醒神健脳、化湿開胃作用を有し、意識障害、不眠、痴呆、食欲不振などに用いられている。「枇杷葉(ビワヨウ)」とは、バラ科のビワの葉のことである。性味は苦・涼、帰経は肺・胃である。漢方薬としては、化痰止咳、降逆止嘔作用を有し、咳、呼吸困難、嘔吐などに用いられている。「川キュウ(センキュウ)」とは、セリ科のマルバトウキ属植物の根茎のことである。辛・温の性味、帰経は肝・胆・心包である。漢方薬としては、活血(紅巡)行気、去風止痛作用を有し、月経不順、無月経、月経痛、頭痛などに用いられている。「水蛭(スイテツ)」とは、ヒルド科のウマビル、チスイビル又はこれに近似の種の全虫体を乾燥させたもののことである。性味は塩・苦・平、帰経は肝である。漢方薬としては、破血逐オ作用を有し、無月経、腹腔内腫瘤、打撲などに用いられている。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、お血を改善する働きをする。
また、本明細書において、「カワラタケ」とは、サルのコシカケ科の木材腐朽菌の一つである。平・微甘の性味をもつ。漢方薬としては、抗腫瘍活性を有し、肺がん、食道がん、乳がん、冒がん、悪性リンパ腫の治療に用いられている。「白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)」は、上記したとおりである。「半枝蓮(ハンシレン)」とは、シソ科のコガネバナ属植物の全草を乾燥させたものである。辛・苦・微寒の性味、帰経は肝・肺・胃・腎である。漢方薬としては、清熱解毒、化痰・利小便作用を有し、皮膚化膿症、打撲、排尿困難に用いられている。
これらの成分は、本発明のよもぎ蒸し組成物においては、主として、免疫力を高める働きをする成分である。
上記の成分のうち、たんぽぽの花(タンポポノハナ)、松かさ(マツカサ)、落花生の殻(ラッカセイノカラ)、どんぐり、藤蔓、ダンデリオンリーフ及びホップについては、これらの成分が上記のような働きをすることは、本発明の発明者らが長年の経験によって見出したものである。また、上記の成分のうち、綿茵陳(メンインチン)、蒲公英(ホコウエイ)、路路通(ロロツウ)、桑葉(ソウヨウ)、旱蓮草(カンレンソウ)、明日葉(アシタバ)、仙鶴草(センカクソウ)及び薤白(ガイハク)は、よもぎ蒸しにおける働きが、漢方薬としての働きとは異なっている。よもぎ蒸し組成物において、これらの成分が上記のような働きをすることは、本発明の発明者らが長年の経験によって見出したものである。
なお、本発明は、後述する図3〜図7に示すように、よもぎ(艾葉)を含まない組成物をもカバーするものであるが、生薬を蒸してその温熱や蒸気を身体に浴びせることで健康増進に役立てる手法である「蒸気浴」のことを一般的には「よもぎ蒸し」と称していることから、本発明の組成物を「よもぎ蒸し組成物」と言うこととする。この観点から言えば、本発明の「よもぎ蒸し組成物」は「蒸気浴組成物」ということもできる。
本発明のよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図である。 実施形態1に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態1に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態2に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態2に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態2に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態3に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 患者A(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者B(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者C(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者D(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者E(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者E2(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者E3(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者E4(不妊症患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者F(お肌トラブル患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者F(お肌トラブル患者)の肌状態を示す図である。 患者G(お肌トラブル患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者G(お肌トラブル患者)の肌状態を示す図である。 患者H(お肌トラブル患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者H(お肌トラブル患者)の肌状態を示す図である。 患者I(産後うつ患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者J(産後うつ患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者K(産後うつ患者)への処方例及び結果を示す図である。 患者K2(産後うつ患者)への処方例及び結果を示す図である。 実施形態4に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態4に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態5に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態5に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態5に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。 実施形態6に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。
以下、本発明のよもぎ蒸し組成物について説明する。図1は、本発明のよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図である。本発明のよもぎ蒸し組成物は、図1に示すように、2つの態様(第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物及び第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物)を有する。第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、虚証体質患者向けのよもぎ蒸し組成物であり、第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、実証体質患者向けのよもぎ蒸し組成物である。以下、第1の態様に係るよもぎ蒸し組成物を実施形態1において説明し、第2の態様に係るよもぎ蒸し組成物を実施形態2において説明する。
[実施形態1]
図2及び図3は、実施形態1に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図である。このうち、図2は、虚証体質患者のうち温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。図2には、温体質患者向けのベース処方、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に加えて、虚証体質患者向けのベース処方を記載している。図3は、虚証体質患者のうち流温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。図3においては、流温体質患者向けのベース処方、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に加えて、虚証体質患者向けのベース処方を記載している。
なお、本明細書において、各体質患者(温体質患者、流温体質患者、巡温体質患者、巡体質患者、涼巡体質患者)向けのベース処方とは、各体質患者の梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方のベースとなる処方のことである。また、虚証体質患者向けのベース処方とは、温体質患者向けのベース処方及び流温体質患者向けのベース処方のベースとなる処方のことである。また、実証体質患者向けのベース処方とは、巡温体質患者向けのベース処方、巡体質患者向けのベース処方及び涼巡体質患者向けのベース処方のベースとなる処方のことである。これらのベース処方のものを準備しておけば、各各体質患者(温体質患者、流温体質患者、巡温体質患者、巡体質患者、涼巡体質患者)向けの梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方を作製する際に便利である。
1.温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物
温体質患者に対してよもぎ蒸しを処方する場合、よもぎ蒸しの効果を高めるには、季節に応じて、よもぎ蒸し組成物の組成を変化させることが好ましい。そこで、図2に示すように、温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物として、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物を準備する。
夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図2に示すように、たんぽぽの花と、松かさと、落花生の殻と、蒲公英と、鶏血藤と、柿の葉とを含む。これにより、夏の季節において、身体を温める働きと、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きと、血流を改善する働きと、毒を排出する働きとがバランス良くなされるため、温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、路路通、藤蔓、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、車前子及び小麦のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、夏の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き及び水分代謝を改善する働きが強化され、温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図2に示すように、夏処方と同様に、たんぽぽの花と、松かさと、落花生の殻と、蒲公英と、鶏血藤と、柿の葉とを含む。これにより、梅雨の季節において、身体を温める働きと、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きと、血流を改善する働きと、毒を排出する働きとがバランス良くなされるため、温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、綿茵陳、鎖陽、路路通、藤蔓、旱蓮草、クコ葉、桑葉、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、車前子、明日葉及び石菖蒲の葉のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き、薬効の持続性を保つ働き及び自律神経のバランスを整える働きなどが強化され、梅雨の季節において、温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
秋の季節になると、急激に寒くなり、冷えが悪化し易いこと、冷えにより血流が悪くなり易いこと、さらには、季節の変わり目で自律神経のバランスが乱れやすいことから、図2に示すように、夏処方に加えて、身体を温める働きをする成分としての鎖陽及びどんぐりと、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きをする成分としての接骨木と、血流を改善する働きをする成分としての絲瓜絡とをさらに含む。これにより、秋の季節において、温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。秋処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、路路通、藤蔓、クコ葉、ダンデリオンリーフ、明日葉及び石菖蒲の葉のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、秋の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、薬効の持続性を保つ働き及び自律神経のバランスを整える働きなどが強化され、温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
冬の季節になると、腎機能が低下し易い(虚弱体質が悪化し易い)こと、寒さがきつく冷えが悪化し易いこと、さらには、冷えにより血流が悪くなり易いことから、図2に示すように、夏処方に加えて、身体を温める働きをする成分としての綿茵陳、鎖陽、どんぐり及び南天の実と、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きをする成分としての接骨木と、血流を改善する働きをする成分としての桑葉及び絲瓜絡とをさらに含む。これにより、冬の季節において、温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。冬処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、檳榔子、路路通、藤蔓、野ぶどう蔓、旱蓮草、クコ葉、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、小麦、明日葉、石菖蒲の葉及び降香のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、冬の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き、薬効の持続性を保つ働き及び自律神経のバランスを整える働きなどが強化され、温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
春の季節は、まだ肌寒く、身体が冷え易いことから、また、自律神経のバランスが若干乱れ易くなることから、図2に示すように、夏処方に加えて、身体を温める働きをする成分としての綿茵陳、鎖陽及びどんぐりと、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きをする成分としての接骨木と、薬効の持続性を保つ働きをする成分としての明日葉と、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての降香とをさらに含む。これにより、春の季節において、温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。春処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、南天の実、檳榔子、路路通、藤蔓、野ぶどう蔓、旱蓮草、桑葉、クコ葉、絲瓜絡、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、小麦及び石菖蒲の葉のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、春の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び自律神経のバランスを整える働きなどが強化され、温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
なお、温体質患者は、冷え易い体質をもつことから、最も体が温まり易く体調がよくなる夏の処方に係るよもぎ蒸し組成物が、最も少ない成分を含むよもぎ蒸し組成物となる(図2参照。)。このため、温体質患者向けのベース処方を夏処方と同一の処方としている。
なお、本明細書において、「梅雨の季節」とは「梅雨入り」から「梅雨明け」までの期間をいい、「夏の季節」とは「梅雨明け」から「夏の盛りを過ぎて1日の最高気温が25度を下回ったとき」までの期間をいい、「秋の季節」とは「夏の盛りを過ぎて1日の最高気温が25度を下回ったとき」から「秋の季節になった後1日の最高気温が10度を下回ったとき」までの期間をいい、「冬の季節」とは「秋の季節になった後1日の最高気温が10度を下回ったとき」から「オオイヌフグリが開花したとき」までの期間をいい、「春の期間」とは「オオイヌフグリが開花したとき」から「梅雨入り」までの期間をいうものとする。
2.流温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物
流温体質患者に対してよもぎ蒸しを処方する場合、よもぎ蒸しの効果を高めるには、季節に応じて、よもぎ蒸し組成物の組成を変化させることが好ましい。そこで、図3に示すように、流温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物として、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物を準備する。また、これら、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物のベースとなる処方(流温体質患者向けのベース処方に係るよもぎ蒸し組成物)も準備する。
夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図3に示すように、たんぽぽの花と、松かさと、落花生の殻と、蒲公英と、鶏血藤と、柿の葉と、降香と、雪の下とを含む。これにより、夏の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、毒を排出する働き及び自律神経のバランスを調える働きとがバランス良くなされるため、流温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚、気滞などの病証)を効果的に改善することができる。夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、路路通、藤蔓、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、小麦及び珍珠母のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、夏の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、水分代謝を改善する働き及び自律神経のバランスを調える働きなどが強化され、流温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図3に示すように、夏処方と同様に、たんぽぽの花と、松かさと、落花生の殻と、蒲公英と、鶏血藤と、柿の葉と、降香と、雪の下とを含む。これにより、梅雨の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、毒を排出する働き及び自律神経のバランスを調える働きがバランス良くなされるため、流温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚、気滞などの病証)を効果的に改善することができる。梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、鎖陽、路路通、藤蔓、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、小麦、明日葉、石菖蒲の葉、珍珠母及び仏手柑のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、水分代謝を改善する働き、薬効の持続性を保つ働き及び自律神経のバランスを調える働きなどが強化され、梅雨の季節において、流温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
秋の季節になると、急激に寒くなり、冷えが悪化し易いこと、冷えにより血流が悪くなり易いこと、さらには、季節の変わり目で自律神経のバランスが乱れやすいことから、図3に示すように、夏処方に加えて、身体を温める働きをする成分としての鎖陽及びどんぐりと、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きをする成分としての接骨木と、血流を改善する働きをする成分としての絲瓜絡と、自律神経のバランスを調える働きをする成分としての珍珠母及び仏手柑とをさらに含む。これにより、秋の季節において、流温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚、気滞などの病証)を効果的に改善することができる。秋処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、路路通、藤蔓、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び小麦のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、秋の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き及び水分代謝を改善する働きが強化され
、流温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
冬の季節になると、腎機能が低下し易い(虚弱体質が悪化し易い)こと、寒さがきつく冷えが悪化し易いこと、さらには、冷えにより血流が悪くなり易いことから、図3に示すように、夏処方に加えて、身体を温める働きをする成分としての鎖陽、どんぐり及び南天の実と、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きをする成分としての接骨木と、血流を改善する働きをする成分としての絲瓜絡とをさらに含む。これにより、冬の季節において、流温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚、気滞などの病証)を効果的に改善することができる。冬処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、綿茵陳、檳榔子、藤蔓、野ぶどう蔓、クコ葉、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、小麦、蓮の葉、珍珠母及び仏手柑のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、冬の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び自律神経のバランスを整える働きなどが強化され、流温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
春の季節は、まだ肌寒く、身体が冷え易いことから、また、肝臓、胆のうの働きが低下し易く、自律神経のバランスが乱れ易いことから、図3に示すように、夏処方に加えて、身体を温める働きをする成分としての鎖陽及びどんぐりと、腎臓を補い、滋養強壮を図る働きをする成分としての接骨木と、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての珍珠母及び仏手柑とをさらに含む。これにより、春の季節において、流温体質患者の病証(腎陽虚水犯、脾胃陽虚、気滞などの病証)を効果的に改善することができる。春処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、綿茵陳、南天の実、檳榔子、路路通、藤蔓、野ぶどう蔓、クコ葉、絲瓜絡、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、小麦及び蓮の葉のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、春の季節において、身体を温める働き、腎臓を補い、滋養強壮を図る働き、血流を改善する働き及び水分代謝を改善する働きなどが強化され、流温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
[実施形態2]
図4〜図6は、実施形態2に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図である。このうち、図4は、実証体質患者のうち巡温体質質患者向けのよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。図4には、巡温体質患者向けのベース処方、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に加えて、実証体質患者向けのベース処方を記載している。図5は、実証体質患者のうち巡体質患者向けのよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。図5においては、巡体質患者向けのベース処方、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に加えて、実証体質患者向けのベース処方を記載している。図6は、実証体質患者のうち涼巡体質患者向けのよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。図6においては、涼巡体質患者向けのベース処方、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に加えて、実証体質患者向けのベース処方を記載している。
1.巡温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物
巡温体質患者に対してよもぎ蒸しを処方する場合、よもぎ蒸しの効果を高めるには、季節に応じて、よもぎ蒸し組成物の組成を変化させることが好ましい。そこで、図4に示すように、巡温体質患者向けのよもぎ蒸し組成物として、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物を準備する。
夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図4に示すように、雪の下と、白連と、青霜子と、降香と、松かさと、たんぽぽの花と、落花生の殻と、大薊と、ホップと、柿の葉とを含む。これにより、夏の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び毒を排出する働きがバランス良くなされるため、巡温体質患者の病証(気滞、お血、水滞、若干の腎陽虚、若干の脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、珍珠母、仏手柑、艾葉、塩、綿茵陳、ダンデリオンリーフ、藤蔓及び路路通のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、夏の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図4に示すように、夏処方と同様に、雪の下と、白連と、青霜子と、降香と、松かさと、たんぽぽの花と、落花生の殻と、大薊と、ホップと、柿の葉とを含む。これにより、梅雨の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び毒を排出する働きがバランス良くなされるため、巡温体質患者の病証(気滞、お血、水滞、若干の腎陽虚、若干の脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、珍珠母、仏手柑、艾葉、塩、綿茵陳、イチョウ葉、小麦、ダンデリオンリーフ、藤蔓及び路路通のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、梅雨の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
秋の季節になると、季節の変わり目で自律神経のバランスが乱れやすいこと、急激に寒くなり、冷えが悪化し易いこと、さらには、冷えにより血流が悪くなり易いことから、図4に示すように、夏処方に加えて、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての珍珠母及び仏手柑と、血流を改善する働きをする成分としてのイチョウ葉及び絲瓜絡とをさらに含む。これにより、秋の季節において、巡温体質患者の病証(気滞、お血、水滞、若干の腎陽虚、若干の脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。秋処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、艾葉、塩、綿茵陳、ダンデリオンリーフ、藤蔓及び路路通のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、秋の季節において、身体を温める働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
冬の季節になると、寒さがきつく冷えが悪化し易いこと、冷えにより血流が悪くなり易いこと、さらには、腎機能が低下し易い(虚弱体質が悪化し易い)ことから、図4に示すように、夏処方と基本的には同じ処方ではあるが、温めながら血流を改善する成分として、大薊の代わりにイチョウ葉を含む。これにより、冬の季節において、巡温体質患者の病証(気滞、お血、水滞、若干の腎陽虚、若干の脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。冬処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、珍珠母、仏手柑、金柑、艾葉、塩、綿茵陳、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、藤蔓及び路路通のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、冬の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
春の季節は、肝臓、胆のうの働きが低下し易く、自律神経のバランスが乱れ易いこと、自律神経のバランスが乱れると、血流が悪化し易いこと、さらには、まだ肌寒く、身体が冷え易いことから、図4に示すように、夏処方と基本的には同じ処方ではあるが、温めながら血流を改善する成分として、大薊の代わりにイチョウ葉を必須成分として含む。これにより、春の季節において、巡温体質患者の病証(気滞、お血、水滞、若干の腎陽虚、若干の脾胃陽虚などの病証)を効果的に改善することができる。春処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、青蒙石、野ぶどう蔓、艾葉、塩、綿茵陳、大薊、小麦、ダンデリオンリーフ、カキドオシ、藤蔓及び路路通のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、春の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡温体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
2.巡体質質患者向けのよもぎ蒸し組成物
巡体質患者に対してよもぎ蒸しを処方する場合、よもぎ蒸しの効果を高めるには、季節に応じて、よもぎ蒸し組成物の組成を変化させることが好ましい。そこで、図5に示すように、巡体質患者向けのよもぎ蒸し組成物として、梅雨処方、夏処方、秋処方、冬処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物を準備する。
夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図5に示すように、雪の下と、白連と、青霜子と、仙鶴草と、青蒙石と、松かさと、大薊と、ホップと、小麦と、柿の葉と、隈笹とを含む。これにより、夏の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き、毒を排出する働き及び免疫力を高める働きがバランス良くなされるため、巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞、若干の腎陽不足、若干の脾陽不足などの病証)を効果的に改善することができる。夏処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、珍珠母、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、夏の季節において、自律神経のバランスを調える働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
梅雨の季節は、夏の季節よりも自律神経のバランスを崩しやすいことから、図5に示すように、夏処方に加えて、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての珍珠母を必須成分としてさらに含む。これにより、梅雨の季節において、巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞、若干の腎陽不足、若干の脾陽不足などの病証)を効果的に改善することができる。梅雨処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、イチョウ葉、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、梅雨の季節において、巡体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
秋の季節になると、急激に寒くなり、冷えが悪化し易いこと、冷えにより血流が悪くなり易いこと、さらには、季節の変わり目で自律神経のバランスが乱れやすいことから、図5に示すように、夏処方に加えて、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての珍珠母と、血流を改善する働きをする成分としてのイチョウ葉とをさらに含む。これにより、秋の季節において、巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞、若干の腎陽不足、若干の脾陽不足などの病証)を効果的に改善することができる。秋処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、秋の季節において、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
冬の季節になると、寒さがきつく冷えが悪化し易いこと、冷えにより血流が悪くなり易いこと、さらには、腎機能が低下し易い(虚弱体質が悪化し易い)ことから、図5に示すように、夏処方に加えて、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての珍珠母と、血流を改善する働きをする成分としてのイチョウ葉とをさらに含む。これにより、冬の季節において、巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞、若干の腎陽不足、若干の脾陽不足などの病証)を効果的に改善することができる。冬処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、金柑、たんぽぽの花、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、冬の季節において、自律神経のバランスを調える働き、身体を温める働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
春の季節は、肝臓、胆のうの働きが低下し易く、自律神経のバランスが乱れ易いこと、自律神経のバランスが乱れると、血流が悪化し易いこと、さらには、まだ肌寒く、身体が冷え易いことから、図5に示すように、夏処方に加えて、自律神経のバランスを整える働きをする成分としての珍珠母と、血流を改善する働きをする成分としてのイチョウ葉とをさらに含む。これにより、春の季節において、巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞、若干の腎陽不足、若干の脾陽不足などの病証)を効果的に改善することができる。春処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、野ぶどう蔓、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、春の季節において、自律神経のバランスを調える働き、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、巡体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。
3.涼巡体質患者向けのよもぎ蒸し組成物
涼巡体質患者は、熱がこもり易い体質をもっているので、涼巡体質患者向けのよもぎ蒸し組成物は熱証を改善する働きをする成分を含むものであるが、このうち梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方は、図6に示すように、熱証を改善する働きをする成分を冬処方よりも多く含む。但し、梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方の間では、特に、成分を変化させる必要もないので、梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方をほぼ同じ処方としている。
梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物は、図6に示すように、雪の下と、白連と、青霜子と、珍珠母と、仙鶴草と、青蒙石と、薤白と、白花蛇舌草と、黄連と、黄ゴンと、黄柏と、山梔子と、大薊と、ホップと、小麦と、隈笹とを含む。これにより、梅雨、夏、秋及び春の季節において、自律神経のバランスを調える働き、熱証を改善する働き、血流を改善する働き、水分代謝を改善する働き及び免疫力を高める働きがバランス良くなされるため、涼巡体質患者巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞などの病証)を効果的に改善することができる。梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物は、任意成分として、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓のうち少なくとも1つをさらに含むものであってもよい。これにより、梅雨、夏、秋及び春の季節において、水分代謝を改善する働き及び腎臓を補い、滋養強壮を図る働きなどが強化され、涼巡体質患者の病証をより一層効果的に改善することができる。なお、春の季節は、梅雨、夏及び秋の季節に比べて、自律神経のバランスを崩し易いことから、自律神経のバランスを調える働きをする成分として、野ぶどう蔓及び貝母のうち少なくとも1つをさらに含んでもよい。これにより、春の季節において、涼巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞などの病証)をより一層効果的に改善することができる。
冬の季節は、梅雨、夏、秋及び春の季節に比べて、熱証を改善する必要性が小さいことから、図6に示すように、梅雨処方、夏処方、秋処方及び春処方に係るよもぎ蒸し組成物から、黄連、黄ゴン、黄柏及び山梔子を除いたものとなっている。このようにしても、冬の季節において、涼巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞などの病証)を効果的に改善することができる。なお、珍珠母、大薊、小麦、ダンデリオンリーフ、カキドオシ及び藤蔓は、これらを任意成分としてもよい。このようにしても、冬の季節において、涼巡体質患者の病証(肝火、気滞、お血、水滞などの病証)を効果的に改善することができる。
なお、涼巡体質患者は、熱がこもり易い体質をもっているので、図6からも分かるように、涼巡体質患者用のよもぎ蒸し組成物は、身体を温める働きをする成分を含まない。
[実施形態3]
本発明のよもぎ蒸し組成物は、患者の体質や状態に応じて、追加の成分を含むものであってもよい。 図7は、実施形態3に係るよもぎ蒸し組成物を説明するために示す図表である。図7には、肌の状態を改善する必要がある場合の追加処方(美肌処方)、お血を改善する必要がある場合の追加処方(紅巡処方)及び、免疫力を高める必要がある場合の処方(源補処方)の3つの処方が示されている。
1.美肌処方
本明細書において、美肌処方とは、肌の状態を改善する必要がある場合の追加処方のことである。美肌効果を高めるには、季節に応じて、よもぎ蒸し組成物の組成を変化させることが好ましい。そこで、図7に示すように、梅雨処方と、夏処方と、秋処方と、冬処方と春処方とを準備する。梅雨処方及び夏処方は、阿膠と、明日葉と、蓮の葉と、楊梅皮との4つの成分を含むものであり、これらの成分を、実施形態1又は2の係るよもぎ蒸し組成物に加えて用いる。また、秋冬は気温・湿度がともに低く乾燥し易いため、秋処方及び冬処方は、梅雨処方又は夏処方の成分に、保湿作用のある文旦の皮と、没薬と、乳香と、ポポーの種と、月見草と、蜜蝋(秋処方の場合は任意成分)との5又は6の成分をさらに含むものであり、これらの成分を、実施形態1又は2の係るよもぎ蒸し組成物に加えて用いる。春は気の芽どきでかゆみが出易いため、春処方は、梅雨処方又は夏処方の成分に、文旦の皮(任意成分)と、没薬と、乳香と、ポポーの種と、月見草と、蜜蝋と、かゆみを抑える邪払と、乾地黄と、グアバ葉と、甜茶と、モリンガとの、14又は15の成分をさらに含むものであり、これらの成分を、実施形態1又は2の係るよもぎ蒸し組成物に加えて用いる。これにより、肌の状態を改善することができる。なお、美肌処方は、虚証体質患者及び実証体質患者のいずれの患者に対しても用いることができる。
2.紅巡処方
本明細書において、紅巡処方とは、お血を改善する必要がある場合の追加処方のことである。紅巡処方においては、季節によらず、同様の処方を用いることができる。そこで、図7に示すように、季節を問わず1つの処方(紅巡処方)を準備する。紅巡処方は、ほおずきと、菖蒲根と、枇杷葉と、川キュウと、水蛭との5つの成分を含むものであり、これらの成分を、実施形態1又は2の係るよもぎ蒸し組成物に加えて用いる。これにより、お血を改善することができる。なお、紅巡処方は、虚証体質患者及び実証体質患者のいずれの患者に対しても用いることができる。
3.源補処方
本明細書において、源補処方とは、免疫力を高める必要がある場合の追加処方のことである。源補処方においては、季節によらず、同様の処方を用いることができる。そこで、図7に示すように、季節を問わず1つの処方(源補処方)を準備する。源補処方は、カワラタケと、仙鶴草と、白花蛇舌草と、半枝蓮との4つの成分を含むものであり、これらの成分を、実施形態1又は2の係るよもぎ蒸し組成物に加えて用いる。これにより、免疫力を高めることができる。なお、源補処方は、虚証体質患者及び実証体質患者のいずれの患者に対しても用いることができる。
本発明のよもぎ蒸し組成物を用いて15人の患者に対してよもぎ蒸しの処方を行った。
よもぎ蒸し組成物に含まれる成分のうち、たんぽぽの花は、たんぽぽの花を摘み取り、洗って乾燥させたものを用いた。松かさは、拾った松かさを洗って乾燥させたものを用いた。落花生の殻は、落花生の殻を乾燥させたものを用いた。艾葉は、よもぎの若芽を摘み取って、洗って乾燥させたものを用いた。どんぐりは、拾ったどんぐりを5分ほど茹でて乾燥させたものを用いた。藤蔓は、藤蔓の蔓を摘み取り、洗い、乾燥させたものを用いた。野ぶどう蔓は、野ぶどうの蔓と葉を摘み取り、洗い、乾燥させたものを用いた。柿の葉は、甘柿の葉を摘み取り、洗って乾燥させたものを用いた。石菖蒲の葉は、石菖蒲の葉を摘み取り、洗って乾燥させたものを用いた。黄柏は、キハダの木の樹皮を取り、洗って乾燥させたものを用いた。文旦の皮は、文旦の外皮と白い部分(皮)を洗い、乾燥させたものを用いた。ポポーの種は、ポポーの果肉を取り去り、種を洗い、乾燥させたものを用いた。
また、残りの成分は、市販されている生薬及び植物を購入して用いた。購入先は、伯方塩業株式会社、株式会社栃本天海堂、株式会社タキザワ漢方廟、株式会社ユーン、有限会社ミサキファーム、吉見製薬株式会社、株式会社中屋彦十郎薬舗、株式会社金井商店、有限会社創研、伊藤農園及び株式会社フード・システム横浜である。
よもぎ蒸しの処方は、以下の手順で行った。
1.気血水診断による患者の体質チェックを行い、患者が温体質患者、流温体質患者、巡温体質患者、巡体質患者及び涼巡体質患者のいずれであるか、及び、基本処方(温処方、流温処方、巡温処方、巡処方、涼巡処方)のいずれかが適合するか、を判定する。
2.オプションでお肌トラブルがある方は「美肌パック」を加え、無月経・生理周期が不順の方は「活血パック(紅巡パック)」を加え、子宮筋腫・子宮内膜症などの子宮に疾患がある方は「免疫パック(源補パック)を加える。
3.IHコンロとIH対応土鍋、よもぎ蒸し用の座浴椅子(木製で座面に直径12cmの穴が開いているもの)を使う。
4.分量通りの生薬を土鍋に入れるとともに所定量のお湯を入れ、座浴椅子の下にセットされたIHコンロに当該土鍋を置く。
5.火力、時間はその人の体調により変えて行う。基本的には梅雨は45分間、夏は45分間、秋は50分間、冬は50分間、春は45〜50分間にセットする。ただし、涼巡処方のパックを使う患者、アトピーでお悩みの患者は30分にセットする。
6.マントを着て座浴椅子に座ってもらい、よもぎ蒸しを処方する。
[実施例1]
それぞれが独自の体質をもった不妊症患者(患者A〜患者E4、計8名)に対して、本発明のよもぎ蒸し組成物を用いてよもぎ蒸しの処方を行った。図8は、患者Aへの処方例及び結果を示す図である。また、図9は、患者Bへの処方例及び結果を示す図である。また、図10は、患者Cへの処方例及び結果を示す図である。また、図11は、患者Dへの処方例及び結果を示す図である。また、図12は、患者Eへの処方例及び結果を示す図である。また、図13は、患者E2への処方例及び結果を示す図である。また、図14は、患者E3への処方例及び結果を示す図である。また、図15は、患者E4への処方例及び結果を示す図である。なお、図8〜図15、並びに、後述する図16、図18、図20及び図22〜図25において、「×」はかなり酷い症状があることを示し、「△」は症状があることを示し、「○」は症状がかなり改善されていることを示し、「◎」はほとんど症状がなくなったことを示す。なお、「空欄」の場合は、評価を行っていないことを示す。
(患者A)
患者Aは、33歳の女性である。3年前から、タイミング療法(3回)、人工授精治療(4回)及び体外受精治療(4回)を受けているが妊娠には至っていない。いままで服用した薬は、オノン、エホチール、パルミコート、マグラックス、メイラックスである。医師からは、卵巣チョコレート膿腫、子宮内膜症と診断されている。
このような病歴、治療歴を有する患者Aに対して中医学的診断を行ったところ、肝気鬱結、血虚、腎陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図8に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図8からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約1月半で妊娠に至った。
(患者B)
患者Bは、38歳の女性である。2年前から、タイミング療法(6回)、人工授精治療(2回)及び体外受精治療(3回)を受けているが妊娠には至っていない。医師からは、黄体機能不全、卵巣年齢40歳と診断されている。
このような病歴、治療歴を有する患者Bに対して中医学的診断を行ったところ、脾陽虚、寒凝お血、水滞の体質を有することが分かった。そこで、図9に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図9からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約1月半で妊娠陽性反応に至った。
(患者C)
患者Cは、34歳の女性である。3年前から、タイミング療法(3回)、人工授精治療(4回)及び体外受精治療(4回)を受けているが妊娠には至っていない。いままで服用した薬は、排卵誘発剤、プロラクチンを低下させる薬である。医師からは、高プロラクチン血症と診断されている。
このような病歴、治療歴を有する患者Cに対して中医学的診断を行ったところ、肝気鬱結、寒凝お血、免疫力(源補力)の低下の体質を有することが分かった。そこで、図10に示すように、漢方薬及びよもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図10からも分かるように、漢方薬の処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、漢方薬の処方に加えて、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態がより一層改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約2月半で妊娠(自然妊娠)に至った。
(患者D)
患者Dは、35歳の女性である。いままで不妊症の治療は受けていないが、流産し易い体質を有する。
このような体質を有する患者Dに対して中医学的診断を行ったところ、腎陽虚、水滞の体質を有することが分かった。そこで、図11に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図11からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約6月半で妊娠に至った。
(患者E)
患者Eは、38歳の女性である。30歳の頃に心拍確認できない流産を2回経験。その後なかなか授からず、35歳の時に病院で不妊治療(タイミング療法)したが、授からないし、ストレスが過度にかかってしまい、不妊治療を中断している。
このような病歴、治療歴を有する患者E対して中医学的診断を行ったところ、肝気鬱結、寒凝お血の体質を有することが分かった。そこで、図12に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図12からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約1月で妊娠していることが確認できた。
(患者E2)
患者E2は、42歳の女性である。習慣性流産を5回経験。その後、現在までに不妊治療(体外受精治療)を2回実施したが妊娠には至っていない。
このような病歴、治療歴を有する患者E2対して中医学的診断を行ったところ、肝気鬱結、腎陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図13に示すように、漢方薬及びよもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図13からも分かるように、漢方薬及びよもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、漢方薬及びよもぎ蒸しの処方開始後、約13月後に妊娠反応(心音確認)を得ることができた。
(患者E3)
患者E3は、26歳の女性である。初期の流産を経験。
このような病歴を有する患者E3対して中医学的診断を行ったところ、陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図14に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図14からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約3月後に妊娠反応(心音確認)を得ることができた。
(患者E4)
患者E4は、36歳の女性である。5年前から、タイミング療法(2年間)、人工授精治療(7回)及び体外受精治療(4回)を受けているが妊娠には至っていない。医師からは、子宮内膜症(卵巣チョコレート膿腫、両方の卵巣に2,3cmの腫瘍が数個あり)と診断されている。
このような病歴、治療歴を有する患者E4対して中医学的診断を行ったところ、陽虚お血の体質を有することが分かった。そこで、図15に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図15からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、よもぎ蒸しの処方開始後、約9月後に妊娠反応(心音確認)を得ることができた。
[実施例2]
それぞれが独自の体質をもち、お肌トラブルをかかえた患者(患者F〜患者H、計3名)に対して、本発明のよもぎ蒸し組成物を用いてよもぎ蒸しの処方を行った。図16は、患者Fへの処方例及び結果を示す図である。図17は、患者Fの肌状態を示す図である。図17(a)はよもぎ蒸しを処方する前の肌状態を示す写真であり、図17(b)はよもぎ蒸しを処方した後の肌状態を示す写真である。図18は、患者Gへの処方例及び結果を示す図である。図19は、患者Gの肌状態を示す図である。図19(a)はよもぎ蒸しを処方する前の肌状態を示す写真であり、図19(b)はよもぎ蒸しを処方した後の肌状態を示す写真である。図20は、患者Hへの処方例及び結果を示す図である。図21は、患者Hの肌状態を示す図である。図21(a)はよもぎ蒸しを処方する前の肌状態を示す写真であり、図21(b)はよもぎ蒸しを処方した後の肌状態を示す写真である。
(患者F)
患者Fは、38歳の女性である。2015年6月〜2016年5月まではステロイドを3日に1度塗布。漢方薬は2009年よりずっと服用している。肌状態は以下のとおりである。主に顔のかゆみ、赤味が出やすい。乾燥肌、脂性肌の混合肌。ストレスがかかるとかゆみ、赤味が悪化する。春から夏にかけてかゆみ、赤味が悪化しやすい。外泊などをして環境が変わるとアトピーが悪化しやすい。というものである。
このような肌状態を有する患者Fに対して中医学的診断を行ったところ、肝胆湿熱、気滞血おの体質を有することが分かった。そこで、図16に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図16からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、図17からも分かるように、肌の状態も改善されていることが分かった。
(患者G)
患者Gは、39歳の女性である。高校生の頃からひどいニキビで悩んでいる。2010年から漢方薬を服用している。漢方薬を服用すると少しはよいのだが、治りきらない。肌状態は以下のとおりである。主に顔にニキビができやすい。赤味が強く膿ができ、大きなニキビができる。生理周期によって出やすく、生理前になるとニキビが増える。ニキビ跡がなかなか消えない。というものである。
このような肌状態を有する患者Gに対して中医学的診断を行ったところ、肝胆湿熱、お血水滞の体質を有することが分かった。そこで、図18に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図18からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、図19からも分かるように、肌の状態も改善されていることが分かった。
(患者H)
患者Hは、37歳の女性である。5、6年前から顔の赤み、小丘疹ができはじめた。ステロイド塗布している。肌状態は以下のとおりである。顔中心に顔の赤み、小丘疹。かゆみ有。季節やストレスなど少しの変化で悪化する。花粉症もあり、花粉症が悪化するときにかゆみ、赤味が悪化する。症状がひどくて化粧やマスクができない。というものである。
このような肌状態を有する患者Hに対して中医学的診断を行ったところ、気滞お血、陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図20に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図20からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、図21からも分かるように、肌の状態も改善されていることが分かった。
[実施例3]産後うつ患者
それぞれが独自の体質をもった産後うつ患者(患者I〜患者K2、計4名)に対して、本発明のよもぎ蒸し組成物を用いてよもぎ蒸しの処方を行った。図22は、患者Iへの処方例及び結果を示す図であり、図23は、患者Jへの処方例及び結果を示す図であり、図24は、患者Kへの処方例及び結果を示す図であり、図25は、患者K2への処方例及び結果を示す図である。
(患者I)
患者Iは、38歳の女性である。病歴は以下のとおりである。第2子出産後に体調を崩した。出産後実家に戻らず、自分で家事育児をこなしてしまった。第3子出産後も体調悪かったが、特に治療もせずに今に至る。夫婦仲があまりよくなく、産後に強いストレスがかかった。出産の状況は以下のとおりである。出血量多かった。帝王切開。悪露が長く3ヶ月続いてしまった。というものである。産後うつの症状は以下のとおりである。動悸がある。めまい。途中で目が覚めやすく朝がだるい。頭がぼーっとして集中力に欠ける。パニック発作がある(特に夜。ほとんど毎日)。というものである。
このような病歴などを有する患者Iに対して中医学的診断を行ったところ、心肝火旺、お血水滞の体質を有することが分かった。そこで、図22に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図22からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、産後うつの状態も改善されていることが分かった。
(患者J)
患者Jは、33歳の女性である。病歴、治療歴は以下のとおりである。第1子出産後産後うつで苦しむ。抗うつ剤、睡眠導入剤服用。1年前に漢方を1年間ほど服用。というものである。出産の状況は以下のとおりである。普通分娩、産後におしっこが出づらくなった。というものである。産後うつの症状は以下のとおりである。悪露が1月以上続いた、気分の浮き沈みが激しい、動悸、めまい、寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝がだるい。というものである。
このような病歴、治療歴などを有する患者Jに対して中医学的診断を行ったところ、気滞お血、脾腎陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図23に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図23からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、産後うつの状態も改善されていることが分かった。
(患者K)
患者Kは、34歳の女性である。病歴、治療歴は以下のとおりである。第4子出産後産後うつで苦しむ。退院してからすぐに家事をし、2月目からだるさ、身体の重だるさ、動悸、パニック発作、不安感などの症状が出始めた。2015年7月より漢方薬を服用。というものである。産後うつの症状は以下のとおりである。パニック発作、不安感、動悸、食欲低下、下痢、頭がぼーっとして集中力にかける、生理不順。というものである。
このような病歴、治療歴などを有する患者Kに対して中医学的診断を行ったところ、気滞お血、脾腎陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図24に示すように、よもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図24からも分かるように、よもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、産後うつの状態も改善されていることが分かった。
(患者K2)
患者K2は、31歳の女性である。病歴は以下のとおりである。第2子出産後産後うつ発症。第2子出産前20週で死産を経験。というものである。産後うつの症状は以下のとおりである。強い風が当たると過呼吸になる、集中力が欠ける、頭がぼーっとしやすい、朝がだるい、寝つきが悪い、イライラしやすい。というものである。
このような病歴などを有する患者K2に対して中医学的診断を行ったところ、気滞お血、脾陽虚の体質を有することが分かった。そこで、図25に示すように、漢方薬及びよもぎ蒸しの処方を行うとともに、問診により身体の状態を確認した。
その結果、図25からも分かるように、漢方薬及びよもぎ蒸しの処方を行うことにより、身体の状態が改善されていることが分かった。また、産後うつの状態も改善されていることが分かった。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。
例えば、以下に示す、第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物(実施形態4)及び第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物(実施形態5)も、本発明のよもぎ蒸し組成物に含まれるものである。また、第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物又は第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物に、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方、お血を改善する必要のある患者向けの追加処方、又は、免疫力(源補力)を高める必要のある患者向けの追加処方を加えたよもぎ蒸し組成物(実施形態6)も、本発明のよもぎ蒸し組成物に含まれるものである。これらのよもぎ蒸し組成物は、本件国際出願の基礎出願である国際出願(PCT/JP2016/85516)の請求の範囲第1項〜第18項に記載したよもぎ蒸し組成物である。
[1]第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、艾葉(ガイヨウ)と、蒲公英(ホコウエイ)と、路路通(ロロツウ)と、鶏血藤(ケイケットウ)と、ダンデリオンリーフと、柿の葉(カキノハ)とを含むものである。
第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分として、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、ダンデリオンリーフとを含む。第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、虚証体質患者向けのベース処方、虚証体質患者(温体質患者)向けのベース処方及び虚証体質患者(温体質患者)向けの夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物となる(前述した実施形態1及び図26〜27参照。)。
第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物によれば、前述した実施例からも分かるように、これらの成分を患者の体質(虚証体質)に合わせて用いることにより、虚証体質患者の症状を改善する効果が得られる。
[2]第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、桑葉(ソウヨウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、桑葉(ソウヨウ)とをさらに含むものであるから、虚証体質患者(温体質患者)向けの梅雨処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態1及び図26参照。)。
[3]第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであるから、虚証体質患者(温体質患者)向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態1及び図26参照。)。
[4]第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)と、降香(コウコウ)と、雪の下(ユキノシタ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、珍珠母(チンジュモ)と、降香(コウコウ)と、雪の下(ユキノシタ)とをさらに含むものであるから、虚証体質患者(流温体質患者)向けのベース処方及び虚証体質患者(流温体質患者)向けの夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態1及び図27参照。)。
[5]第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであるから、虚証体質患者(流温体質患者)向けの梅雨処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態1及び図27参照。)。
[6]第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであってもよい。
このように、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含むものであるから、虚証体質患者(流温体質患者)向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態1及び図27参照。)。
[7]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、珍珠母(チンジュモ)と、雪の下(ユキノシタ)と、白連(ビャクレン)と、青霜子(セイソウシ)と、大薊(タイゲイ)と、ダンデリオンリーフと、ホップとを含むものである。
第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、漢方薬として一般的に用いられている生薬以外の成分として、ダンデリオンリーフと、ホップとを含む。第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、実証体質患者向けのベース処方に用いるよもぎ蒸し組成物となる(前述した後述する実施形態2及び図28〜図30参照。)。
第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物によれば、前述した各実施例からも分かるように、これらの成分を患者の体質(実証体質)に合わせて用いることにより、実証体質患者の症状を改善する効果が得られる。
[8]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、仏手柑(ブッシュカン)と、降香(コウコウ)と、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、艾葉(ガイヨウ)と、路路通(ロロツウ)と、柿の葉(カキノハ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、仏手柑(ブッシュカン)と、降香(コウコウ)と、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、艾葉(ガイヨウ)と、路路通(ロロツウ)と、柿の葉(カキノハ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者(巡温体質患者)向けのベース処方及び実証体質患者(巡温体質患者)向けの夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図28参照。)。
[9]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含むものであってもよい。
このように、イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含むものであるから、実証体質患者(巡温体質患者)向けの梅雨処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図28参照。)。
[10]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、イチョウ葉(イチョウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであってもよい。
このように、イチョウ葉(イチョウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含むものであるから、実証体質患者(巡温体質患者)向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図28参照。)。
[11]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、小麦(ショウバク)と、カキドオシと、松かさ(マツカサ)と、柿の葉(カキノハ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、小麦(ショウバク)と、カキドオシと、松かさ(マツカサ)と、柿の葉(カキノハ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者(巡体質患者)向けのベース処方及び実証体質患者(巡体質患者)向けの夏処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図29参照。)。
[12]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含むものであってもよい。
このように、イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含むものであるから、実証体質患者(巡体質患者)向けの梅雨処方及び実証体質患者(巡体質患者)向けの秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図29参照。)。
[13]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、小麦(ショウバク)と、カキドオシと、薤白(ガイハク)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、小麦(ショウバク)と、カキドオシと、薤白(ガイハク)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者(涼巡体質患者)向けのベース処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図30参照。)。
[14]第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物は、黄蓮(オウレン)と、黄ゴン(オウゴン)と、黄柏(オウバク)と、山梔子(サンシシ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、黄蓮(オウレン)と、黄ゴン(オウゴン)と、黄柏(オウバク)と、山梔子(サンシシ)とをさらに含むものであるから、実証体質患者(涼巡体質患者)向けの梅雨処方、夏処方及び秋処方に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態2及び図30参照。)。
[15]本発明のよもぎ蒸し組成物(第3の態様に係るよもぎ蒸し組成物又は第4の態様に係るよもぎ蒸し組成物)は、阿膠(アキョウ)と、明日葉(アシタバ)と、蓮の葉(ハスノハ)と、楊梅皮(ヨウバイヒ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、阿膠(アキョウ)と、明日葉(アシタバ)と、蓮の葉(ハスノハ)と、楊梅皮(ヨウバイヒ)とをさらに含むものであるから、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方(ベース処方、梅雨処方及び夏処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態3及び図31参照。)。
[16]本発明のよもぎ蒸し組成物は、 文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)とをさらに含むものであるから、肌の状態を改善する必要のある患者向けの追加処方(秋処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態3及び図31参照。)。
[17]本発明のよもぎ蒸し組成物は、ほおずき(ホオズキ)と、菖蒲根(ショウブコン)と、枇杷葉(ビワヨウ)と、川キュウ(センキュウ)と、水蛭(スイテツ)とをさらに含むものであってもよい。
このように、ほおずき(ホオズキ)と、菖蒲根(ショウブコン)と、枇杷葉(ビワヨウ)と、川キュウ(センキュウ)と、水蛭(スイテツ)とをさらに含むものであるから、お血を改善する必要のある患者向けの追加処方(通年通して同じ処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態3及び図31参照。)。
[18]本発明のよもぎ蒸し組成物は、カワラタケと、仙鶴草(センカクソウ)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、半枝蓮(ハンシレン)とをさらに含むものであってもよい。
このように、カワラタケと、仙鶴草(センカクソウ)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、半枝蓮(ハンシレン)とをさらに含むものであるから、免疫力を高める必要のある患者向けの追加処方(通年通して同じ処方)に用いるよもぎ蒸し組成物として好適なものとなる(前述した実施形態3及び図31参照。)。

Claims (26)

  1. たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、松かさ(マツカサ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、蒲公英(ホコウエイ)と、鶏血藤(ケイケットウ)と、柿の葉(カキノハ)とを含む、よもぎ蒸し組成物。
  2. 鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含む、請求項1に記載のよもぎ蒸し組成物。
  3. 綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、南天の実(ナンテンノミ)と、接骨木(セッコツボク)と、桑葉(ソウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含む、請求項1に記載のよもぎ蒸し組成物。
  4. 綿茵陳(メンインチン)と、鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、明日葉(アシタバ)と、降香(コウコウ)とをさらに含む、請求項1に記載のよもぎ蒸し組成物。
  5. 降香(コウコウ)と、雪の下(ユキノシタ)とをさらに含む、請求項1に記載のよもぎ蒸し組成物。
  6. 鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)と、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含む、請求項5に記載のよもぎ蒸し組成物。
  7. 鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、南天の実(ナンテンノミ)と、接骨木(セッコツボク)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含む、請求項5に記載のよもぎ蒸し組成物。
  8. 鎖陽(サヨウ)と、どんぐり(ドングリ)と、接骨木(セッコツボク)と、珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)とをさらに含む、請求項5に記載のよもぎ蒸し組成物。
  9. 雪の下(ユキノシタ)と、白連(ビャクレン)と、青霜子(セイソウシ)と、ホップとを含む、よもぎ蒸し組成物。
  10. 降香(コウコウ)と、松かさ(マツカサ)と、たんぽぽの花(タンポポノハナ)と、落花生の殻(ラッカセイノカラ)と、柿の葉(カキノハ)とをさらに含む、請求項9に記載のよもぎ蒸し組成物。
  11. 大薊(タイゲイ)をさらに含む、請求項10に記載のよもぎ蒸し組成物。
  12. 珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)と、大薊(タイゲイ)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)と、絲瓜絡(シカラク)とをさらに含む、請求項10に記載のよもぎ蒸し組成物。
  13. イチョウ葉(イチョウヨウ)をさらに含む、請求項10に記載のよもぎ蒸し組成物。
  14. 珍珠母(チンジュモ)と、仏手柑(ブッシュカン)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)ととをさらに含む、請求項10に記載のよもぎ蒸し組成物。
  15. 仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、松かさ(マツカサ)と、大薊(タイゲイ)と、小麦(ショウバク)と、柿の葉(カキノハ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含む、請求項9に記載のよもぎ蒸し組成物。
  16. 珍珠母(チンジュモ)をさらに含む、請求項15に記載のよもぎ蒸し組成物。
  17. 珍珠母(チンジュモ)と、イチョウ葉(イチョウヨウ)とをさらに含む、請求項15に記載のよもぎ蒸し組成物。
  18. 仙鶴草(センカクソウ)と、青蒙石(セイモウセキ)と、薤白(ガイハク)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、隈笹(クマザサ)とをさらに含む、請求項9に記載のよもぎ蒸し組成物。
  19. 珍珠母(チンジュモ)と、黄蓮(オウレン)と、黄ゴン(オウゴン)と、黄柏(オウバク)と、山梔子(サンシシ)と、大薊(タイゲイ)と、小麦(ショウバク)とをさらに含む、請求項18に記載のよもぎ蒸し組成物。
  20. 阿膠(アキョウ)と、明日葉(アシタバ)と、蓮の葉(ハスノハ)と、楊梅皮(ヨウバイヒ)とをさらに含む、請求項1〜19のいずれかに記載のよもぎ蒸し組成物。
  21. 文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)とをさらに含む、請求項20に記載のよもぎ蒸し組成物。
  22. 文旦の皮(ブンタンノカワ)と、没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)と、蜜蝋(ミツロウ)とをさらに含む、請求項20に記載のよもぎ蒸し組成物。
  23. 没薬(モツヤク)と、乳香(ニュウコウ)と、ポポーの種(ポポーノタネ)と、月見草(ツキミソウ)と、蜜蝋(ミツロウ)と、邪払(ジャバラ)と、乾地黄(カンジオウ)と、グアバ葉(グアバヨウ)と、甜茶(テンチャ)と、モリンガとをさらに含む、請求項20に記載のよもぎ蒸し組成物。
  24. ほおずき(ホオズキ)と、菖蒲根(ショウブコン)と、枇杷葉(ビワヨウ)と、川キュウ(センキュウ)と、水蛭(スイテツ)とをさらに含む、請求項1〜19のいずれかに記載のよもぎ蒸し組成物。
  25. カワラタケと、仙鶴草(センカクソウ)と、白花蛇舌草(ビャッカザゼツソウ)と、半枝蓮(ハンシレン)とをさらに含む、請求項1〜19のいずれかに記載のよもぎ蒸し組成物。
  26. 藤蔓(フジツル)を含む、よもぎ蒸し組成物。
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