JP6296167B2 - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システムおよび通信方法に関する。
従来、無線通信アクセス技術として、複数ユーザに対する送信信号を同一の無線信号に重畳して送り出すNOMA(Non−Orthogonal Multiple Access:非直交多元接続)が知られている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。
Anass Benjebbour,Yuya Saito,Yoshihisa Kishiyama,Anxin Li,Atsushi Harada,Takehiro Nakamura、"Concept and Practical Considerations of Non−orthogonal Multiple Access(NOMA) for Future Radio Access"、ISPACS(International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication Systems)、2013年11月
しかしながら、上述した従来技術では、非直交多重する各データの送信電力を各受信局へ電力制御情報により通知することになるため、受信側の復調に要する電力制御情報が多くなるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、復調に要する電力制御情報を削減することができる通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、送信局が、複数の受信局への各データを非直交多重により送信し、前記複数の受信局への各パイロット信号を、前記各データの各送信電力に応じた各送信電力により送信し、前記複数の受信局に含まれる受信局が、前記送信局によって送信された各パイロット信号に基づいて前記各データの各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいて前記送信局と自局との間のチャネル推定を行う通信システムおよび通信方法が提案される。
本発明の一側面によれば、復調に要する電力制御情報を削減することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。 図2は、ユーザ端末のペアリングの一例を示す図である。 図3は、各ユーザ端末への送信電力の比の一例を示す図である。 図4は、基地局からの送信信号および伝搬路値の一例を示す図である。 図5は、実施の形態1にかかる基地局が送信する信号の一例を示す図である。 図6Aは、基地局の一例を示す図である。 図6Bは、図6Aに示した基地局における信号の流れの一例を示す図である。 図6Cは、基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。 図7Aは、ユーザ端末の一例を示す図である。 図7Bは、図7Aに示したユーザ端末における信号の流れの一例を示す図である。 図7Cは、ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図8Aは、ユーザ端末(UE#1)のデータ復調・復号部の一例を示す図である。 図8Bは、図8Aに示したデータ復調・復号部における信号の流れの一例を示す図である。 図9Aは、α,βを推定する推定部の一例を示す図である。 図9Bは、図9Aに示した推定部における信号の流れの一例を示す図である。 図10は、記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 図11Aは、ユーザ端末(UE#2)のデータ復調・復号部の一例を示す図である。 図11Bは、図11Aに示したデータ復調・復号部における信号の流れの一例を示す図である。 図12は、基地局による処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、ユーザ端末(UE#1)による処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、α,βを推定する処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、ユーザ端末(UE#2)による処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、記憶部に記憶される情報の変形例を示す図である。 図17Aは、ユーザ端末(UE#1)のデータ復調・復号部の変形例を示す図である。 図17Bは、図17Aに示したデータ復調・復号部の変形例における信号の流れの一例を示す図である。 図18は、実施の形態2にかかる基地局が送信する信号の一例を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる通信システムおよび通信方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる通信システム)
図1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる通信システム100は、基地局110と、ユーザ端末121,122(UE#1,UE#2)と、を含む。ユーザ端末121,122(UE:User Equipment)は、基地局110のセル111に在圏中である。通信システム100においては、基地局110(送信局)が、ユーザ端末121,122(受信局)への各データを非直交状態で多重して送信するNOMAによる通信が行われる。
ユーザ端末121,122は、基地局110からの受信品質がそれぞれ異なる。受信品質は、たとえば無線信号の受信電力である。また、受信品質は、CQI(Channel Quality Indicator:チャネル品質指標)、CSI(Channel State Information:チャネル状態情報)などを用いてユーザ端末121,122から基地局110へ通知される。ユーザ端末121,122における受信品質は、たとえば基地局110からの距離によって決まる。また、ユーザ端末121,122における受信品質は、基地局110とユーザ端末121,122との間の障害物などによっても変化する場合がある。
たとえば、図1に示す例では、ユーザ端末121は、ユーザ端末122よりも基地局110からの距離が短いことにより、ユーザ端末122よりも基地局110からの受信品質が高い。この場合は、基地局110は、基地局110の遠くに位置するユーザ端末122への送信電力を、基地局110の近くに位置するユーザ端末121への送信電力より大きくする。これにより、ユーザ端末121,122への各データを非直交状態で多重して送信し、ユーザ端末121,122がそれぞれ自端末へのデータを分離して受信するNOMAを行うことができる。
データ101は、基地局110からユーザ端末121(UE#1)への情報である。データ102は、基地局110からユーザ端末122(UE#2)への情報である。図1に示す例では、基地局110は、データ102の送信電力をデータ101の送信電力より大きくして、データ101,102を同一周波数により同時に送信する。
ユーザ端末121は、基地局110によって非直交多重されたユーザ端末122へのデータ102を推定し、推定結果を受信信号からキャンセル(減算)することで、ユーザ端末121へのデータ101を取り出すことができる。なお、推定するとは、推定値を算出することである。たとえば、データを推定するとは、データの推定値を算出することである。
ここで、上述したように、ユーザ端末122へのデータ102には大きな送信電力が割り当てられている。このため、ユーザ端末122へのデータ102のSINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉雑音比)は高い。したがって、ユーザ端末121は、ユーザ端末122へのデータ102を高精度に推定することができる。
また、ユーザ端末122へのデータ102には、ユーザ端末121へのデータ101より大きな送信電力が割り当てられている。また、ユーザ端末122はユーザ端末121より基地局110から離れている。また、通信システム100においては、実際にはセル111の他にも複数のセルが存在する。このため、ユーザ端末121とユーザ端末122は、セル111以外からの電波を干渉波として受信する。特に、基地局110から遠くに位置するユーザ端末122は、基地局110以外からの干渉波を多く受信する。
したがって、ユーザ端末122において、ユーザ端末121へのデータ101の受信電力は、この干渉波受信電力に埋もれてしまう。このため、ユーザ端末122は、ユーザ端末121へのデータ101の推定・キャンセルせずに、ユーザ端末122へのデータ102を復調する。
(ユーザ端末のペアリング)
図2は、ユーザ端末のペアリングの一例を示す図である。基地局110は、NOMAによる通信を行うために、基地局110のセル111に在圏中の各ユーザ端末のペアリングを行う。ペアリングは、各ユーザ端末によって基地局110へ報告される受信品質に基づいて行うことができる。たとえば、基地局110は、NOMAのシステムキャパシティが最大になるように、多重ユーザの送信電力に基づいてペアリングを行う。
図2に示す例では、基地局110のセル111には、NOMAに対応するユーザ端末A〜Dが在圏中であるとする。また、非直交多重するユーザ端末が2端末であるとする。この場合は、図2に示すペアリング候補200のように3通りのペアリングが候補となる。
Case1は、ユーザ端末A,Bをユーザペア1とし、ユーザ端末C,Dをユーザペア2とする場合である。Case1について、基地局110は、ユーザ端末Aとユーザ端末Bを非直交多重する際の最適なユーザ端末A,Bへの送信電力を決定し、さらにユーザ端末C,Dを非直交多重する際の最適なユーザ端末C,Dへの送信電力を決定する。これにより、Case1の場合のNOMAのシステムキャパシティが決定される。
同様に、基地局110は、Case2,3についてもNOMAシステムキャパシティを計算し、Case1〜3の中で最もシステムキャパシティが大きくなるCaseを選択する。図1に示したユーザ端末121,122は、このように基地局110によって選択されたCaseにおけるペアである。
このような全検索手法は、システムキャパシティが大きくなる手法であるが、送信電力設定の自由度が大きいため、仮に決定した送信電力を電力制御情報(送信電力情報)によってユーザ端末に通知すると、電力制御情報に膨大なビット数を要する。そこで、上述した非特許文献1においては、送信電力設定の範囲を量子化することで、ユーザ端末へ送信される電力制御情報のビット数を削減することが提案されている。
(各ユーザ端末への送信電力の比)
図3は、各ユーザ端末への送信電力の比の一例を示す図である。図3に示すテーブル300は、通信システム100において設定された、基地局110からユーザ端末121,122への送信電力の比の各候補を示している。iは、各候補のインデックスである。α2は、ユーザ端末121(UE#1)への送信電力である。β2は、ユーザ端末122(UE#2)への送信電力である。
基地局110は、テーブル300における各候補の中から選択した送信電力の比によって、ユーザ端末121,122への非直交多重によるデータ送信を行う。たとえば、基地局110は、i=0に対応する送信電力比(0.1P,0.9P)を選択した場合は、ユーザ端末121,122に対して1:9の送信電力比でデータを送信する。
また、基地局110は、ユーザ端末121,122への各RS(Reference Signal:参照信号)を直交符号により拡散して送信する。これにより、ユーザ端末121,122への各RSを多重して送信することができる。ユーザ端末121,122は、基地局110からの受信信号に含まれる各RSを逆拡散することで、各RSを分離して受信することができる。
また、基地局110は、ユーザ端末121,122への各RSの送信電力を、それぞれユーザ端末121,122へのデータの送信電力と同じα2,β2とする。これにより、受信側のユーザ端末121,122において、受信信号に含まれる各RSからα2,β2を推定することができる。このため、α2,β2を直接的に示す制御情報によって基地局110からユーザ端末121,122へα2,β2を通知しなくても、ユーザ端末121,122において非直交多重されたデータの復調が可能になる。RSは、各ユーザ端末へ向けて個別に送信されるパイロット信号である。
なお、図3に示す例では、テーブル300の送信電力比の各候補は、ユーザ端末121,122への送信電力が0.1刻みとなる各送信電力比を示している。ただし、基地局110からユーザ端末121,122への送信電力比の各候補はこれに限らず、適宜設定することができる。
(基地局からの送信信号および伝搬路値)
図4は、基地局からの送信信号および伝搬路値の一例を示す図である。図4において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。基地局110からユーザ端末121(UE#1)へのデータをd1とする。また、基地局110からユーザ端末122(UE#2)へのデータをd2とする。
また、基地局110が無線信号の送信に用いるアンテナの数は1とする。また、ユーザ端末121が無線信号の受信に用いるアンテナの数は1とする。また、ユーザ端末122が無線信号の受信に用いるアンテナの数は1とする。また、基地局110とユーザ端末121との間の伝搬路値をh1とする。また、基地局110とユーザ端末122との間の伝搬路値をh2とする。
基地局110は、図3に示したテーブル300から選択した比(α2,β2)に基づいて、ユーザ端末121,122に対するNOMA多重信号としてαd1+βd2を送信する。ここで、基地局110とユーザ端末121との間の伝搬路値がh1であるため、ユーザ端末121における受信信号はh1(αd1+βd2)となる。また、基地局110とユーザ端末122との間の伝搬路値がh2であるため、ユーザ端末122における受信信号はh2(αd1+βd2)となる。
(実施の形態1にかかる基地局が送信する信号)
図5は、実施の形態1にかかる基地局が送信する信号の一例を示す図である。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は電力(Power)を示す。時刻t=2,3,…において、基地局110は、ユーザ端末121へのデータ(Data for UE#1)であるd1(2),d1(3),…と、ユーザ端末122へのデータ(Data for UE#2)であるd2(2),d2(3),…と、非直交多重により送信する。
このとき、基地局110は、ユーザ端末121へのデータであるd1(2),d1(3),…の送信電力をα2とし、ユーザ端末122へのデータであるd2(2),d2(3),…の送信電力をβ2とする。
また、基地局110は、時刻t=0において、直交符号を用いた拡散処理により、ユーザ端末121へのRS(RS for UE#1)であるc1(0)x2と、ユーザ端末122へのRS(RS for UE#2)であるc2(0)x1と、を送信する。また、基地局110は、時刻t=1において、直交符号を用いた拡散処理により、ユーザ端末121へのRS(RS for UE#1)であるc1(1)x2と、ユーザ端末122へのRS(RS for UE#2)であるc2(1)x1と、を送信する。
1(0),c1(1)は、ユーザ端末121(UE#1)に対応する時刻t=0,1における直交符号である。c2(0),c2(1)は、ユーザ端末122(UE#2)に対応する時刻t=0,1における直交符号である。一例としては、c1(0)=1、c1(1)=1、c2(0)=1、c2(1)=−1とすることができる。
また、基地局110は、ユーザ端末121へのRSであるc1(0)x2,c1(1)x2の送信電力を、ユーザ端末121へのデータであるd1(2),d1(3),…の送信電力と同じα2とする。また、基地局110は、ユーザ端末122へのRSであるc2(0)x1,c2(1)x1の送信電力を、ユーザ端末122へのデータであるd2(2),d2(3),…の送信電力と同じβ2とする。
これにより、ユーザ端末121,122は、時刻t=0,1における各RSの電力に基づいてα2,β2を推定することができる。そして、ユーザ端末121は、推定したα2,β2に基づいてd1(2),d1(3),…を復調することができる。ユーザ端末122は、推定したα2,β2に基づいてd2(2),d2(3),…を復調することができる。
なお、図5に示す例では、横軸を時間軸として、各時間リソースに対してRSおよびデータを割り当てる場合について説明したが、横軸を周波数軸とし、各周波数リソースに対してRSおよびデータを割り当てるようにしてもよい。以下、各時間リソースに対してRSおよびデータを割り当てる場合について説明する。
(基地局)
図6Aは、基地局の一例を示す図である。図6Bは、図6Aに示した基地局における信号の流れの一例を示す図である。図6A,図6Bに示す例では、基地局110にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)を適用した場合における基地局110の送信側の構成について説明する。ただし、ここでは、ある1周波数(1サブキャリア)に着目して説明する(たとえば図5参照)。
図6A,図6Bに示すように、基地局110は、NOMA多重部601と、制御部602と、制御信号生成部603と、RS系列生成部604と、拡散処理部605と、を備える。また、基地局110は、多重部606と、OFDM信号生成部607と、RF処理部608と、アンテナ609と、を備える。
ユーザ端末121,122へ送信すべき各データ(ユーザデータ)は、NOMA多重部601へ入力される。NOMA多重部601は、ユーザ端末ごとに、入力されたデータについて誤り訂正処理や変調処理を行い、各処理を行った各ユーザ端末のデータを非線形多重する。たとえば、NOMA多重部601は、制御部602から出力されたスケジューリング情報に基づいて各処理を行う。スケジューリング情報には、たとえば、ユーザ端末ごとのAMC(Adaptive Modulation and Coding:適応変調符号化)情報や、いずれのユーザ端末間で非直交多重を行うかを示す情報が含まれる。また、スケジューリング情報には、上述したα2,β2が含まれる。
NOMA多重部601による誤り訂正処理には、たとえばターボ符号などを用いることができる。NOMA多重部601による変調処理には、たとえばN値(たとえば4値や16値)のQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)などを用いることができる。NOMA多重部601は、非線形多重により得られたデータ信号を多重部606へ出力する。データ信号は、たとえば上述したαd1+βd2である。
制御部602は、基地局110のセル111に在圏する各ユーザ端末への送信を制御する。たとえば、制御部602は、各ユーザ端末のスケジューリングを行い、スケジューリング結果を示すスケジューリング情報をNOMA多重部601、制御信号生成部603および多重部606へ出力する。また、制御部602は、各RSの拡散処理のための直交符号として、上述したc1(0),c1(1),c2(0),c2(1)およびα2,β2を拡散処理部605へ出力する。
制御信号生成部603は、制御部602から出力されたスケジューリング情報に基づく制御信号を生成する。制御信号生成部603が生成する制御信号には、受信側(たとえばユーザ端末121,122)におけるユーザデータの復調に要する制御信号、同期信号、報知信号などが含まれる。制御信号生成部603は、生成した制御信号を多重部606へ出力する。
RS系列生成部604は、ユーザ端末121(UE#1)向けのRS系列であるx1と、ユーザ端末122(UE#2)向けのRS系列であるx2と、を生成する。なお、x1およびx2は同じRS系列であってもよい。RS系列生成部604は、生成した各RS系列を拡散処理部605へ出力する。
拡散処理部605は、制御部602から出力された直交符号c1(0),c1(1),c2(0),c2(1)に基づいて、RS系列生成部604から出力されたRS系列の拡散処理を行う。拡散処理部605による拡散処理は、たとえばCDM(Code Division Multiplexing:符号分割多重化)である。
たとえば、拡散処理部605は、RS系列生成部604からのx1,x2(RS系列)と、c1(0),c1(1),c2(0),c2(1)と、に基づいてc1(0)x1,c1(1)x1,c2(0)x2,c2(1)x2を算出することで拡散処理を行う。そして、拡散処理部605は、各RS系列をデータ信号と同じ電力で送信するために、制御部602から出力された送信電力α2,β2を用いて下記(1)式に示す信号を算出し、算出した信号を多重部606へ出力する。
Figure 0006296167
多重部606は、制御部602から出力されたスケジューリング情報に基づいて、NOMA多重部601からのデータ信号と、制御信号生成部603からの制御信号と、拡散処理部605からのRS系列と、を多重する。図6A,図6Bに示す例ではOFDMが使用されるため、多重部606は、制御部602から出力されたスケジューリング情報に基づいて、各信号をいずれのRE(Resource Element)にマッピングするかを決定して多重を行う。そして、多重部606は、多重した信号をOFDM信号生成部607へ出力する。
OFDM信号生成部607は、多重部606から出力された信号に対するOFDM処理を行う。OFDM信号生成部607によるOFDM処理には、たとえば、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)やCP(Cyclic Prefix:巡回プレフィクス)の挿入が含まれる。IFFTにより、信号が周波数領域から時間領域に変換される。OFDM信号生成部607は、OFDM処理により得られた信号(OFDM信号)をRF処理部608へ出力する。
RF処理部608は、OFDM信号生成部607から出力された信号のRF(Radio Frequency:高周波)処理を行う。RF処理部608によるRF処理には、たとえば、デジタル信号からアナログ信号への変換、ベースバンド帯から無線周波数帯への周波数変換、増幅などが含まれる。RF処理部608は、RF処理を行った信号をアンテナ609へ出力する。アンテナ609は、RF処理部608から出力された信号を他の通信装置(たとえばユーザ端末121,122)へ無線送信する。
なお、NOMAシステムでは、各ユーザ端末がユーザ端末121,122のいずれにもなり得るため、各ユーザ端末がユーザ端末121,122に対応する機能を備える。各ユーザ端末をユーザ端末121,122のいずれとするかの切り替えは、たとえば基地局110の制御部602によって行われる。
図6Cは、基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。図6Cにおいて、図6A,図6Bと同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図6Cに示すように、図6A,図6Bに示したNOMA多重部601、制御部602、制御信号生成部603、RS系列生成部604、拡散処理部605、多重部606およびOFDM信号生成部607は、たとえばデジタル回路631により実現することができる。デジタル回路631には、たとえば専用のデジタル回路を用いてもよいし、DSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)などの汎用回路を用いてもよい。
RF処理部608は、アナログ回路632により実現することができる。アナログ回路632にはたとえばDAC(Digital/Analog Converter:デジタル/アナログ変換器)、乗算器や発振器などを含む変換回路、アンプなどが含まれる。
(ユーザ端末)
図7Aは、ユーザ端末の一例を示す図である。図7Bは、図7Aに示したユーザ端末における信号の流れの一例を示す図である。図7A,図7Bに示す例では、ユーザ端末121,122にOFDMを適用した場合におけるユーザ端末121,122の受信側の構成について説明する。図7A,図7Bに示すように、ユーザ端末121,122のそれぞれは、アンテナ701と、RF処理部702と、OFDM信号処理部703と、制御信号復調・復号部704と、制御部706と、データ復調・復号部705と、を備える。
アンテナ701は、他の通信装置から無線送信された信号を受信する。そして、アンテナ701は、受信した信号をRF処理部702へ出力する。RF処理部702は、アンテナ701から出力された信号のRF処理を行う。RF処理部702によるRF処理には、たとえば、増幅、無線周波数帯からベースバンド帯への周波数変換、アナログ信号からデジタル信号への変換などが含まれる。RF処理部702は、RF処理を行った信号をOFDM信号処理部703へ出力する。
OFDM信号処理部703は、RF処理部702から出力された信号のOFDM処理を行う。OFDM信号処理部703によるOFDM処理には、たとえば、CPの除去や、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)が含まれる。FFTにより、信号が時間領域から周波数領域に変換される。OFDM信号処理部703は、OFDM処理を行った信号を受信信号として制御信号復調・復号部704およびデータ復調・復号部705へ出力する。
制御信号復調・復号部704は、復調および復号のための情報を制御部706から取得し、取得した情報に基づいて、OFDM信号処理部703から出力された受信信号に含まれる制御信号、同期信号、報知情報などの復調および復号を行う。そして、制御信号復調・復号部704は、復調および復調により得られた制御信号、同期信号、報知情報などを制御部706へ出力する。
データ復調・復号部705は、復調および復号のための情報を制御部706から取得し、取得した情報に基づいて、OFDM信号処理部703から出力された受信信号に含まれるデータ(ユーザデータ)の復調および復号を行う。そして、データ復調・復号部705は、復号したデータを出力する。制御部706は、復調および復号のための情報を制御信号復調・復号部704およびデータ復調・復号部705へ出力する。
図7Cは、ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。図7Cにおいて、図7A,図7Bと同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7Cに示すように、図7A,図7Bに示したRF処理部702は、アナログ回路731により実現することができる。アナログ回路731には、たとえばアンプ、乗算器や発振器などを含む変換回路、ADC(Analog/Digital Converter:アナログ/デジタル変換器)などが含まれる。
OFDM信号処理部703、制御信号復調・復号部704、データ復調・復号部705および制御部706は、たとえばデジタル回路732により実現することができる。デジタル回路732には、たとえば専用のデジタル回路を用いてもよいし、DSPやCPUなどの汎用回路を用いてもよい。
(ユーザ端末(UE#1)のデータ復調・復号部)
図8Aは、ユーザ端末(UE#1)のデータ復調・復号部の一例を示す図である。図8Bは、図8Aに示したデータ復調・復号部における信号の流れの一例を示す図である。図8A,図8Bにおいては、ユーザ端末121,122のうちの基地局110に近い方のユーザ端末121(UE#1)について説明する。なお、図7A,図7Bに示したユーザ端末121は、OFDMに対応する構成であるが、ここでは、ある1周波数(1サブキャリア)に着目して説明する(たとえば図5参照)。
図8A,図8Bに示すように、ユーザ端末121のデータ復調・復号部705は、推定部801と、パタン生成部802と、チャネル推定部803と、除算部804と、復号部805と、SIC806と、復号部807と、を備える。
OFDM信号処理部703から出力された受信信号は、推定部801、チャネル推定部803および除算部804へ入力される。ユーザ端末121における時刻t=0,1,2の受信信号z1(0),z1(1),z1(2)は、それぞれ下記(2)式〜(4)式のようになる。ここでは雑音成分は無視する。
Figure 0006296167
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推定部801は、時刻t=0,1における受信信号z1(0),z1(1)からαおよびβを推定する。推定部801によるαおよびβの推定処理については後述する。推定部801は、推定したαおよびβをパタン生成部802へ出力する。また、推定部801は、推定したβを復号部805およびSIC806へ出力する。また、推定部801は、推定したαを復号部807へ出力する。
パタン生成部802は、推定部801から出力されたαおよびβに基づいて、下記(5)式および(6)式により、時刻t=0,1における拡散後系列を生成する。拡散後系列は、基地局110が送信する拡散後の各RSに相当する信号である。
Figure 0006296167
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上記(5)式および(6)式において、x1,x2は、基地局110のRS系列生成部604がユーザ端末121,122について生成するRS系列である。c1(0),c1(1),c2(0),c2(1)は、ユーザ端末121,122に対応する直交符号である。これらのパラメータは、たとえば基地局110によってユーザ端末121,122がペアリングされた時点で基地局110とユーザ端末121,122との間で共有される。パタン生成部802は、生成した各系列(パタン)をチャネル推定部803へ出力する。
チャネル推定部803は、伝搬路のインパルス応答を推定するチャネル推定を行う。たとえば、チャネル推定部803は、時刻t=0,1における受信信号z1(0),z1(1)と、パタン生成部802から出力された各系列と、に基づいて、時刻t=0,1における基地局110とユーザ端末121との間の伝搬路値であるh1(0),h1(1)を算出する。たとえば、チャネル推定部803は、下記(7)式および(8)式によりh1(0),h1(1)を算出する。
Figure 0006296167
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上記(7)式および(8)式においては雑音成分を無視しているが、実際の環境では雑音成分は無視できない。一般的に、チャネル推定では、雑音成分を低減する処理が実行される。ここでは、雑音成分を低減する処理の一例としてチャネル推定を用いる場合について説明する。
基地局110とユーザ端末121との間の伝搬路の変動が、t=0とt=1との間で十分に緩やかな変動であれば、基地局110とユーザ端末121との間のチャネル推定値であるH1は、下記(9)式のように伝搬路値h1(0),h1(1)を平均することで得ることができる。
Figure 0006296167
チャネル推定部803は、上記(9)式により得られたH1をチャネル推定値として除算部804へ出力する。このように、ユーザ端末121は、推定した各データの各送信電力(α2,β2)に基づいて、各RS(パイロット信号)を直交符号により拡散した系列を生成し、生成した系列に基づいて基地局110とユーザ端末121との間のチャネル推定を行う。これにより、基地局110とユーザ端末121との間のチャネルを精度よく推定することができる。
除算部804は、時刻t=2のデータを得るために、時刻t=2における受信信号z1(2)と、チャネル推定部803から出力されたH1と、に基づいて、下記(10)式による除算を行う。
Figure 0006296167
チャネル変動が十分に緩やかであれば、下記(11)式が成り立つため、上記(10)式は下記(12)式のようになる。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
このため、除算部804は、上記(10)式による除算により、受信信号をチャネル推定値によって補償した信号としてαd1+βd2を得ることができる。除算部804は、除算により得たαd1+βd2を復号部805およびSIC806へ出力する。
復号部805は、除算部804から出力されたαd1+βd2に基づいて、受信信号に含まれるユーザ端末122(#2)へのデータであるd2(2)を復調する。ここで、d2(2)は、たとえばN値のQAMが適用されるため、復号部805は、推定部801から出力されたβも用いてd2(2)を復調する。また、復号部805は、時刻t=3,4,…におけるデータd2(3),d2(4),…についても同様に復調を行う。
そして、復号部805は、ターボ復号を実行できるデータが復調により揃うと、揃ったデータによってターボ復号を実行する。これにより、ユーザ端末122(UE#2)へのデータであるd2(2),d2(3),d2(4),…を高い推定精度で得ることができる。復号部805は、復号したd2(2),d2(3),d2(4),…をSIC806へ出力する。
SIC806(Successive Interference Canceller:逐次干渉キャンセラ)は、受信信号から、ユーザ端末122(#2)へのデータを除去する。たとえば、SIC806は、時刻t=2について、復号部805から出力されたd2(2)と、推定部801から出力されたβと、に基づくレプリカデータであるβd2(2)を算出する。
そして、SIC806は、算出したβd2(2)と、除算部804から出力されたαd1+βd2と、に基づいて下記(13)式による演算を行うことで、受信信号からユーザ端末122(#2)へのデータを除去したαd1(2)を得る。
Figure 0006296167
また、SIC806は、時刻t3,4,…についても同様の処理を行うことで、αd1(3),αd1(4),…を得る。SIC806は、得られたαd1(2),αd1(3),…を、受信信号からユーザ端末122(#2)への信号を除去した信号として復号部807へ出力する。
復号部807は、時刻t=2について、SIC806から出力されたαd1(2)と、推定部801から出力されたαと、に基づいて、受信信号に含まれるユーザ端末121(UE#1)へのデータであるd1(2)を復調する。また、復号部807は、時刻t=3,4,…におけるデータであるd1(3),d1(4),…についても同様に復調する。
そして、復号部807は、ターボ復号を実行できるデータが復調により揃うと、揃ったデータによってターボ復号を実行する。これにより、ユーザ端末121(UE#1)へのデータであるd1(2),d1(3),d1(4),…を高い推定精度で得ることができる。復号部807は、復号したデータ(UE#1データ)を出力する。
(α,βを推定する推定部)
図9Aは、α,βを推定する推定部の一例を示す図である。図9Bは、図9Aに示した推定部における信号の流れの一例を示す図である。図9A,図9Bに示すように、αおよびβの推定部801は、第1演算部910と、第2演算部920と、電力比算出部930と、記憶部940と、検出部950と、を備える。
推定部801は、t=0,1においてαおよびβを推定する。推定部801へ入力される受信信号は、上記(2)式および上記(3)式に示した通りである。
第1演算部910は、ユーザ端末121(UE#1)に関する送信電力の演算を行う。たとえば、第1演算部910は、逆拡散処理部911と、チャネル推定部912と、電力算出部913と、を備える。
第2演算部920は、ユーザ端末122(UE#2)に関する送信電力の演算を行う。たとえば、第2演算部920は、逆拡散処理部921と、チャネル推定部922と、電力算出部923と、を備える。
逆拡散処理部911は、推定部801へ入力された受信信号に基づいて、ユーザ端末121(UE#1)向けの逆拡散処理およびZF(Zero Forcing:ゼロフォーシング)を行う。ZFは、セル固有の系列をキャンセルする処理である。逆拡散処理部911によるユーザ端末121(UE#1)向けの逆拡散処理は、たとえば下記(14)式のように実行される。
Figure 0006296167
ここで、t=0とt=1との間で十分に緩やかな変動であれば、下記(15)式のように近似できるため、上記(14)式は下記(16)式のようになる。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
ここで、下記(17)式が成り立ち、下記(18)式となるように基地局110から信号が送信されているため、上記(17)式は下記(19)式のようになる。なお、*は複素共役を示す。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
Figure 0006296167
さらに、直交系列を用いているため、下記(20)式が成り立つことから、上記(19)式は0となる。すなわち、逆拡散処理部911によるユーザ端末121(UE#1)向けの逆拡散処理の結果を示す上記(16)式は、下記(21)式のようになる。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
逆拡散処理部911は、逆拡散処理により得られた信号をチャネル推定部912へ出力する。
同様に、逆拡散処理部921によるユーザ端末122(UE#2)向けの逆拡散処理の結果は、下記(22)式のようになる。
Figure 0006296167
逆拡散処理部921は、逆拡散処理により得られた信号をチャネル推定部922へ出力する。
ここでは、雑音成分を無視しているため、雑音成分が含まれない形になっている。実際は、雑音成分が含まれるため、チャネル推定部により雑音を除去する。チャネル推定方法はさまざまな手法が存在するが、たとえば、チャネル推定部912が、逆拡散処理部911によって算出された逆拡散結果であるh1 (ZF1)を平均することによって雑音成分を除去し、高精度な伝搬路値を推定することができる。逆拡散処理部911が行う平均は、たとえば時間方向や周波数方向についての平均である。チャネル推定部912は、平均して得られたチャネル推定結果であるH1 (ZF1)を電力算出部913へ出力する。
同様に、チャネル推定部922は、逆拡散処理部921によって算出された逆拡散結果であるh1 (ZF2)を時間方向や周波数方向について平均することによって雑音成分を除去し、高精度な伝搬路値を推定することができる。チャネル推定部922は、平均して得られたチャネル推定結果であるH1 (ZF2)を電力算出部923へ出力する。
電力算出部913は、チャネル推定部912によって算出されたH1 (ZF1)に基づく電力である|H1 (ZF1)2を算出し、算出した|H1 (ZF1)2を電力比算出部930へ出力する。同様に、電力算出部923は、チャネル推定部922によって算出されたH1 (ZF2)に基づく電力である|H1 (ZF2)2を算出し、算出した|H1 (ZF2)2を電力比算出部930へ出力する。
平均によって雑音成分がなくなったとすると、下記(23)式および(24)式が成り立つ。このため、電力比算出部930は、電力算出部913,923によって算出された各電力を除算することにより、下記(25)式のようにα2/β2=ηを算出することができる。電力比算出部930は、算出したα2/β2を検出部950へ出力する。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
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記憶部940は、たとえば図3に示した、通信システム100において設定されたユーザ端末121,122への送信電力の比の各候補を記憶する。検出部950は、記憶部940に記憶されたユーザ端末121,122への送信電力の比の各候補のうちの、電力比算出部930から出力されたα2/β2(電力比)に最も近い比を検出する。そして、検出部950は、検出した比に基づくα,βを出力する。
(記憶部に記憶される情報)
図10は、記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図9A,図9Bに示した記憶部940には、たとえば図10に示すテーブル1000が記憶される。テーブル1000は、たとえば図3に示したテーブル300に対応する情報であり、たとえば基地局110から送信されて記憶部940に記憶される。
テーブル1000のηtableは、ユーザ端末121,122への各送信電力の比(η)である。テーブル1000は、ηtableの複数の候補に対応する各送信電力の大きさが等間隔となるように作成されている。たとえば、図10に示す例では、テーブル1000は、インデックスiの値が1大きくなるごとに、ユーザ端末121,122への各送信電力の大きさが0.1P刻みで変化するように作成されている。たとえば、検出部950は、下記(26)式のように、インデックスi(0〜8)の中から、電力比算出部930から出力されたα2/β2(η)とηtableが最も近くなるインデックスIを特定し、下記(27)式および(28)式のようにα2とβ2を検出する。
Figure 0006296167
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そして、検出部950は、下記(29)式および(30)式のように、電力値であるα2,β2を振幅値であるα,βに変換し、変換したα,βを出力する。
Figure 0006296167
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(ユーザ端末(UE#2)のデータ復調・復号部)
図11Aは、ユーザ端末(UE#2)のデータ復調・復号部の一例を示す図である。図11Bは、図11Aに示したデータ復調・復号部における信号の流れの一例を示す図である。図11A,図11Bにおいて、図8A,図8Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図11A,図11Bに示すように、ユーザ端末122(UE#2)のデータ復調・復号部705は、図8A,図8Bに示したユーザ端末121(UE#1)の構成からSIC806および復号部807を省いた構成である。なお、図7A,図7Bに示したユーザ端末122は、OFDMに対応する構成であるが、ここでは、ある1周波数(1サブキャリア)に着目して説明する(たとえば図5参照)。
OFDM信号処理部703から出力された信号は、受信信号として、推定部801、チャネル推定部803および除算部804へ入力される。ユーザ端末122における時刻t=0,1,2の受信信号z2(0),z2(1),z2(2)は、それぞれ下記(31)式〜(33)式のようになる。ここでは雑音成分は無視する。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
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ユーザ端末122の推定部801は、時刻t=0,1における受信信号z2(0),z2(1)からαおよびβを推定する。推定部801による推定処理については、上述したユーザ端末121の推定部801による推定処理と同様である。推定部801は、推定したαおよびβをパタン生成部802へ出力する。また、推定部801は、推定したβを復号部805へ出力する。
ユーザ端末122のパタン生成部802は、ユーザ端末121のパタン生成部802と同様である。ユーザ端末122のチャネル推定部803は、時刻t=0,1における受信信号z2(0),z2(1)と、パタン生成部802から出力された各系列と、に基づいて、時刻t=0,1における基地局110とユーザ端末122との間の伝搬路値であるh2(0),h2(1)を算出する。たとえば、チャネル推定部803は、下記(34)式および(35)式によりh2(0),h2(1)を算出する。
Figure 0006296167
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上記(34)式および(35)式においては雑音成分を無視しているが、実際の環境では雑音成分は無視できない。一般的に、チャネル推定では、雑音成分を低減する処理が実行される。ここでは、雑音成分を低減する処理の一例としてチャネル推定を用いる場合について説明する。
基地局110とユーザ端末122との間の伝搬路の変動が、t=0とt=1との間で十分に緩やかな変動であれば、基地局110とユーザ端末122との間のチャネル推定値であるH2は、下記(36)式のように伝搬路値h2(0),h2(1)を平均することで得ることができる。
Figure 0006296167
チャネル推定部803は、上記(36)式により得られたH2をチャネル推定値として除算部804へ出力する。
ユーザ端末122の除算部804は、t=2のデータを得るために、時刻t=2における受信信号z2(2)と、チャネル推定部803から出力されたH2と、に基づいて、下記(37)式による除算を行う。
Figure 0006296167
チャネル変動が十分に緩やかであれば、下記(38)式が成り立つため、上記(37)式は下記(39)式のようになる。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
このため、除算部804は、上記(37)式による除算により、受信信号をチャネル推定値によって補償した信号としてαd1+βd2を得ることができる。除算部804は、除算により得たαd1+βd2を復号部805へ出力する。ユーザ端末122の復号部805は、ユーザ端末121の復号部805と同様である。復号部805は、復号したデータ(UE#2データ)を出力する。
(基地局による処理)
図12は、基地局による処理の一例を示すフローチャートである。基地局110は、たとえば図12に示すステップを繰り返し実行する。まず、基地局110は、ユーザ端末121,122に対するスケジューリングを行う(ステップS1201)。つぎに、基地局110は、RS系列の生成および拡散処理を行う(ステップS1202)。
また、基地局110は、制御信号を生成する(ステップS1203)。また、基地局110は、ユーザ端末121,122へのデータのNOMA多重を行う(ステップS1204)。つぎに、基地局110は、ステップS1202によって拡散処理を行ったRS系列と、ステップS1203によって生成した制御信号と、ステップS1204によってNOMA多重したデータ信号と、のRE多重を行う(ステップS1205)。
つぎに、基地局110は、ステップS1205によるRE多重によって得られた信号に基づくOFDM信号を生成し(ステップS1206)、一連の処理を終了する。ステップS1206によって生成されたOFDM信号は、RF処理部608によってRF処理され、アンテナ609を介して無線送信される。
(ユーザ端末(UE#1)による処理)
図13は、ユーザ端末(UE#1)による処理の一例を示すフローチャートである。ユーザ端末121(UE#1)は、たとえば図13に示す各ステップを繰り返し実行する。まず、ユーザ端末121は、基地局110からの受信信号に基づいてα,βを推定する(ステップS1301)。α,βを推定する処理については後述する(たとえば図14参照)。つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1301によって推定したα,βに基づくパタンを生成する(ステップS1302)。つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1302によって生成したパタンに基づくチャネル推定を行う(ステップS1303)。
つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1303によるチャネル推定結果に基づいて、受信信号のチャネル補償を行う(ステップS1304)。つぎに、ユーザ端末121は、受信信号に含まれるユーザ端末122のデータ(UE#2データ)の復調および復号を行う(ステップS1305)。
つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1305によって復号したユーザ端末122のデータ(UE#2データ)のレプリカを生成し、生成したレプリカを用いて、受信信号からのユーザ端末122のデータのキャンセルを行う(ステップS1306)。つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1306によるキャンセルによって得られたユーザ端末121のデータ(UE#1データ)の復調および復号を行い(ステップS1307)、一連の処理を終了する。
(α,βを推定する処理)
図14は、α,βを推定する処理の一例を示すフローチャートである。ユーザ端末121は、たとえば図13に示したステップS1301において、図14に示す各ステップを実行することによりα,βを推定する。まず、ユーザ端末121は、ユーザ端末121,122のそれぞれについて、受信信号に対する逆拡散処理(逆拡散&ZF)を行う(ステップS1401)。つぎに、ユーザ端末121は、ユーザ端末121,122のそれぞれについて、ステップS1401によって逆拡散処理を行った信号に基づくチャネル推定を行う(ステップS1402)。
つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1402によるチャネル推定の結果に基づく電力値であるα2,β2を算出する(ステップS1403)。つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1403によって算出したα2,β2に基づいてα2/β2を算出する(ステップS1404)。つぎに、ユーザ端末121は、ステップS1404によって算出したα2/β2に基づいて、基地局110によって選択されたα,βを推定し(ステップS1405)、一連の処理を終了する。
(ユーザ端末(UE#2)による処理)
図15は、ユーザ端末(UE#2)による処理の一例を示すフローチャートである。ユーザ端末122(UE#2)は、たとえば図15に示す各ステップを繰り返し実行する。図15に示すステップS1501〜S1505は、図13に示したステップS1301〜S1305と同様である。
(記憶部に記憶される情報の変形例)
図3や図10に示した例では、ユーザ端末121,122への各送信電力の比について、0.1刻みの各候補を設定する場合について説明した。ただし、このような設定が、受信側の処理にとって最適とは限らない。
たとえば、図3や図10に示した例では、ηtable(i+1)−ηtable(i)は、インデックスiが大きくなるにつれて大きくなる。推定したηの雑音量は、インデックスiに依存しないため、ηtable(i+1)−ηtable(i)が小さなiほど、検出部950において誤った判定が行われる可能性が高くなる。このため、複数の候補の各比の大きさが等間隔となるようにテーブルを作成してもよい。
図16は、記憶部に記憶される情報の変形例を示す図である。図9A,図9Bに示した記憶部940には、たとえば図16に示すテーブル1600が記憶されてもよい。この場合は、図3に示したテーブル300も、テーブル1600に示すユーザ端末121,122への各送信電力の比を示すようにする。テーブル1600は、等間隔の大きさのηtableの複数の候補を示している。
テーブル1600においては、ηtable(i+1)−ηtable(i)が、インデックスiに依存せず一定になるように作成されている。ここで、α2(i)=a(i)P、β2(i)=b(i)Pとする。a(i)+b(i)=1、ηtable(i)=a(i)/b(i)であるため、下記(40)式および(41)のようになる。
Figure 0006296167
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(ユーザ端末(UE#1)のデータ復調・復号部の変形例)
図8A,図8Bや図11A,図11Bにおいては、データ復調・復号部705において、拡散された系列を用いてチャネル推定が実行される構成について説明した。これに対して、データ復調・復号部705において、逆拡散した後にチャネル推定が実行されるようにしてもよい。
図17Aは、ユーザ端末(UE#1)のデータ復調・復号部の変形例を示す図である。図17Bは、図17Aに示したデータ復調・復号部の変形例における信号の流れの一例を示す図である。図17A,図17Bにおいて、図8A,図8Bと同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図17A,図17Bに示すように、ユーザ端末121(UE#1)のデータ復調・復号部705において、推定部801は、パタン生成部802へα,βを出力せずに、チャネル推定部803へα,βを出力してもよい。
この場合は、パタン生成部802は、下記(42)式および(43)式により時刻t=0における系列を生成し、下記(44)式および(45)式により時刻t=1における系列(パタン)を生成する。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
Figure 0006296167
Figure 0006296167
チャネル推定部803は、パタン生成部802によって生成されたパタンを用いて逆拡散処理を実行し、チャネル推定を実行する。この場合のチャネル推定部803による処理は、たとえば上記(14)式および(22)式に示した推定部801による処理と同様である。さらに、チャネル推定部803は、チャネル推定精度を高めるために、雑音成分を除去するチャネル推定処理を実行することによりH1 (ZF1),H1 (ZF2)を得る。
ここで、上記(21)式および(22)式からわかるように、これら2つのチャネル推定値の違いは、h1(0)に対して、αあるいはβが乗算されているか否かの違いであり、振幅量が異なるのみである。すなわち、これらには伝搬路値であるh1(0)が共通に含まれているため、これら2つのチャネル推定値を有効利用して、さらに推定精度を向上させることが可能である。たとえば、チャネル推定部803は、下記(46)式に示す最大比合成を行うことで、チャネル推定精度を高めることが可能である。
Figure 0006296167
ただし、上記(46)式に示す処理は、チャネル推定結果であるH1 (ZF1),H1 (ZF2)に含まれる雑音電力が同じかつ無相関な場合における処理である。このような条件を仮定できない場合は、チャネル推定部803は、たとえば、任意の方法で雑音電力を推定してから最大比合成を行ってもよい。
チャネル推定部803は、最大比合成の結果に基づいて下記(47)式の信号を得ることができる。ここで、除算部804においてはH1が入力されることを想定しているため、チャネル推定部803は、下記(47)式の信号を(α2+β2)で除算した結果をH1として除算部804へ出力する。
Figure 0006296167
図17A,図17Bにおいては、図8A,図8Bに示したユーザ端末121のデータ復調・復号部705の変形例について説明したが、図11A,図11Bに示したユーザ端末122のデータ復調・復号部705についても同様の変形を行うことができる。
このように、実施の形態1によれば、基地局110は、非直交多重の対象のユーザ端末121,122への各RSを直交符号により拡散して送信し、該RSの送信電力をユーザ端末121,122へのデータ信号と同じにする。ユーザ端末121,122は、基地局110からのRSに基づいて、ユーザ端末121,122へのデータ信号の各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいてチャネル推定を行う。
これにより、復調に要する電力制御情報を削減することができる。たとえば、非直交多重されるユーザ端末121,122への各データの各送信電力を、制御チャネルを用いた電力制御情報によりユーザ端末121,122へ通知しなくても、非直交多重されたデータをユーザ端末121,122が復調することができる。
また、非直交多重されるユーザ端末121,122への各データの各送信電力を、制御チャネルを用いた電力制御情報によりユーザ端末121,122へ通知しなくても、チャネル推定を精度よく行うことができる。
基地局110が、ユーザ端末121,122への各RSの各送信電力を、ユーザ端末121,122への各データ信号の各送信電力と同じにする場合について説明したが、各RSの各送信電力は、各データ信号の各送信電力に応じた各送信電力であればよい。この場合は、基地局110とユーザ端末121,122との間で、各RSの各送信電力と、各データ信号の各送信電力と、の対応情報を共有しておくことで、ユーザ端末121,122は、各RSの各送信電力から各データ信号の各送信電力を推定することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1においては、基地局110がユーザ端末121,122への各RSを直交符号により拡散することにより多重して送信する場合について説明した。ただし、各RSを多重して送信する方法はこれに限らず、ユーザ端末121,122において各RSを分離可能な送信方法であればよい。実施の形態2においては、基地局110がユーザ端末121,122への各RSを時間多重および周波数多重の少なくとも一方により送信する場合について説明する。
(実施の形態2にかかる基地局が送信する信号)
図18は、実施の形態2にかかる基地局が送信する信号の一例を示す図である。図18において、図5に示した部分と同様の部分については説明を省略する。図18に示すように、実施の形態2にかかる基地局110は、時刻t=0において、ユーザ端末121へのRS(RS for UE#1)であるx2を送信する。また、基地局110は、時刻t=1において、ユーザ端末122へのRS(RS for UE#2)であるx1を送信する。このように、基地局110は、ユーザ端末121,122への各RSを時間軸(または周波数軸)で直交したリソースにより送信する。
また、基地局110は、ユーザ端末121へのRSであるx2の送信電力を、ユーザ端末121へのデータであるd1(2),d1(3),…の送信電力をK倍(K>1)したKα2としてもよい。これにより、各データの各送信電力より高い各送信電力によって各RS(パイロット信号)を送信することができる。
また、基地局110は、ユーザ端末122へのRSであるx1の送信電力を、ユーザ端末122へのデータであるd2(2),d2(3),…の送信電力をK倍したKβ2としてもよい。
ここで、x1=x2であってもよいため、以下ではx=x1=x2とする。この場合に、時刻t=0,1におけるユーザ端末121の受信信号は、それぞれ下記(48)式および(49)式のようになる。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
このため、ユーザ端末121がRSパタンをキャンセルすることにより、下記(50)式および(51)式の信号が得られる。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
ユーザ端末121の推定部801は、上記(50)式および(51)式の信号に基づいて、図8A,図8Bにおいて説明した処理と同様の処理を実行することで、αおよびβを推定することができる。
また、チャネル推定部803において雑音除去したチャネル推定結果をH1 (ZF1),H1 (ZF2)とする。時間的なチャネル変動が小さければ、下記(52)式が成り立つため、下記(53)式および(54)式が成り立つ。
Figure 0006296167
Figure 0006296167
Figure 0006296167
このため、推定部801(電力比算出部930)は、上記(53)式および(54)式によって算出された各電力値を除算することにより、上記(25)式と同様にα2/β2=ηを算出し、α,βを推定することができる。
このように、実施の形態2によれば、基地局110は、非直交多重の対象のユーザ端末121,122への各RSを時間および周波数の少なくとも一方により多重して送信する。また、基地局110は、ユーザ端末121,122への各RSの各送信電力をユーザ端末121,122へのデータ信号の各送信電力のK倍(K>1)とする。
ユーザ端末121,122は、基地局110からのRSに基づいて、ユーザ端末121,122へのデータ信号の各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいてチャネル推定を行う。これにより、実施の形態1と同様に、復調に要する電力制御情報を削減することができる。
また、ユーザ端末121,122への各RSの各送信電力をユーザ端末121,122へのデータ信号の各送信電力のK倍(K>1)とすることで、ユーザ端末121,122において各送信電力を精度よく推定することができる。このため、チャネル推定の精度を向上させることができる。
基地局110がユーザ端末121,122への各RSの各送信電力をユーザ端末121,122への各データ信号の各送信電力のK倍にする場合について説明したが、各RSの各送信電力は、各データ信号の各送信電力に応じた各送信電力であればよい。この場合は、基地局110とユーザ端末121,122との間で、各RSの各送信電力と、各データ信号の各送信電力と、の対応情報を共有しておくことで、ユーザ端末121,122は、各RSの各送信電力から各データ信号の各送信電力を推定することができる。
以上説明したように、通信システムおよび通信方法によれば、復調に要する電力制御情報を削減することができる。
たとえば、上述した非特許文献1におけるNOMAシステムでは、たとえば4ビットの送信電力情報をユーザに通知することを要する。ここで、既存システムであるLTE−A(Long Term Evolution−Advanced)システムにNOMAを適用した場合を考える。
LTE−Aでは、PRB(Physical Resource Block)単位でデータ割り当てが可能であるため、PRBごとにユーザペアが異なる可能性がある。したがって、PRBごとに4ビットの送信電力情報を通知することになる。PRB数の最大は100であるため、100×4=400ビットの制御情報を要する。
LTE−Aの制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)を用いてこの400ビットを送信する場合は、もともとのLTE−AのPDCCHに含まれる制御情報は50ビット程度であるため、9倍の450ビットの制御情報を送信することになる。このため、制御情報のオーバーヘッドが9倍に増加するため、データに割り当てるリソースが減り、スループットが低下する。
上述した各実施の形態によれば、NOMA対象の各UEへのRSを直交符号により拡散し、該RSの送信電力を各UEへのデータ信号と同じにし、各UEは該RSから送信電力を推定してチャネル推定を行うことができる。これにより、復調に要する制御情報を削減することができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の受信局への各データを非直交多重により送信し、前記複数の受信局への各パイロット信号を、前記各データの各送信電力に応じた各送信電力により送信する送信局と、
前記複数の受信局に含まれる受信局であって、前記送信局によって送信された各パイロット信号に基づいて前記各データの各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいて前記送信局と自局との間のチャネル推定を行う受信局と、
を含むことを特徴とする通信システム。
(付記2)前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記送信局によって送信された各パイロット信号の各送信電力を推定し、推定した各送信電力の比と、前記送信局が用いる前記複数の受信局への各データの各送信電力の比の複数の候補を示す情報と、に基づいて前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定することを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)前記複数の候補を示す情報は、前記複数の候補に対応する各送信電力の大きさが等間隔となるように作成されていることを特徴とする付記2に記載の通信システム。
(付記4)前記複数の候補を示す情報は、前記複数の候補の各比の大きさが等間隔となるように作成されていることを特徴とする付記2に記載の通信システム。
(付記5)前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記送信局によって送信された各パイロット信号の各送信電力をチャネル推定により推定することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記6)前記送信局は、前記複数の受信局への各データの各送信電力と同じ各送信電力により、前記複数の受信局への各パイロット信号を直交符号により拡散処理して送信し、
前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記直交符号により、前記送信局によって送信された各パイロット信号の逆拡散処理を行い、前記逆拡散処理の結果に基づいて、前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記7)前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記送信局によって送信される各データの各送信電力の推定結果に基づいて、前記送信局が送信する各パイロット信号であって前記直交符号により拡散された各パイロット信号に相当する信号を生成し、生成した信号に基づいて前記送信局と自局との間のチャネル推定を行うことを特徴とする付記6に記載の通信システム。
(付記8)前記送信局は、前記複数の受信局への各パイロット信号を、時間多重および周波数多重の少なくとも一方により、前記複数の受信局への各データの各送信電力より高い各送信電力によって前記複数の受信局への各パイロット信号を送信し、
前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記送信局によって前記時間多重および周波数多重の少なくとも一方により送信された各パイロット信号を多重分離し、多重分離した各パイロット信号に基づいて、前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記9)前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記送信局によって送信される各データの各送信電力の推定結果に基づいて、前記送信局から非直交多重により送信された各データのうちの自局へのデータを復調することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記10)送信局が、複数の受信局への各データを非直交多重により送信し、前記複数の受信局への各パイロット信号を、前記各データの各送信電力に応じた各送信電力により送信し、
前記複数の受信局に含まれる受信局が、前記送信局によって送信された各パイロット信号に基づいて前記各データの各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいて前記送信局と自局との間のチャネル推定を行う、
ことを特徴とする通信方法。
100 通信システム
101,102 データ
110 基地局
111 セル
121,122 ユーザ端末
200 ペアリング候補
300,1000,1600 テーブル
601 NOMA多重部
602,706 制御部
603 制御信号生成部
604 RS系列生成部
605 拡散処理部
606 多重部
607 OFDM信号生成部
608,702 RF処理部
609,701 アンテナ
631,732 デジタル回路
632,731 アナログ回路
703 OFDM信号処理部
704 制御信号復調・復号部
705 データ復調・復号部
801 推定部
802 パタン生成部
803,912,922 チャネル推定部
804 除算部
805,807 復号部
806 SIC
910 第1演算部
911,921 逆拡散処理部
913,923 電力算出部
920 第2演算部
930 電力比算出部
940 記憶部
950 検出部

Claims (4)

  1. 複数の受信局への各データを非直交多重により送信し、前記複数の受信局への各パイロット信号を、前記各データの各送信電力に応じた各送信電力により送信する送信局と、
    前記複数の受信局に含まれる受信局であって、前記送信局によって送信された各パイロット信号に基づいて前記各パイロット信号の各送信電力を推定し、推定した各送信電力の比に基づいて前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいて前記送信局と自局との間のチャネル推定を行う受信局と、
    を含むことを特徴とする通信システム。
  2. 前記送信局は、前記複数の受信局への各データの各送信電力と同じ各送信電力により、前記複数の受信局への各パイロット信号を直交符号により拡散処理して送信し、
    前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記直交符号により、前記送信局によって送信された各パイロット信号の逆拡散処理を行い、前記逆拡散処理の結果に基づいて、前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記送信局は、前記複数の受信局への各パイロット信号を、時間多重および周波数多重の少なくとも一方により、前記複数の受信局への各データの各送信電力より高い各送信電力によって送信し、
    前記複数の受信局に含まれる受信局は、前記送信局によって前記時間多重および周波数多重の少なくとも一方により送信された各パイロット信号を多重分離し、多重分離した各パイロット信号に基づいて、前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 送信局が、複数の受信局への各データを非直交多重により送信し、前記複数の受信局への各パイロット信号を、前記各データの各送信電力に応じた各送信電力により送信し、
    前記複数の受信局に含まれる受信局が、前記送信局によって送信された各パイロット信号に基づいて前記各パイロット信号の各送信電力を推定し、推定した各送信電力の比に基づいて前記送信局によって送信される各データの各送信電力を推定し、推定した各送信電力に基づいて前記送信局と自局との間のチャネル推定を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
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