JP2011259241A - 基地局間連携mimo伝送方法及び基地局装置 - Google Patents

基地局間連携mimo伝送方法及び基地局装置 Download PDF

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Abstract

【課題】移動局装置から連携する全ての基地局装置にCSIがフィードバックされない場合においても、伝送容量の低減を抑制すること。
【解決手段】基地局装置BS2は、複数の移動局装置MS(MS1、MS2)からフィードバックされるCSIの有無に応じて他の基地局装置BS1と連携して信号を送信する連携対象の移動局装置MS2及び特定の基地局装置(BS1)から信号を送信する非連携対象の移動局装置MS1を判定し、上記チャネル状態情報に基づいて連携対象及び非連携対象の移動局装置MSに送信する信号に対するプリコーディングウェイトを生成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の基地局装置間で連携して複数の移動局装置にMIMO伝送を行う基地局間連携MIMO伝送方法及び基地局装置に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上、データレートの向上を目的として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を採用することにより、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)をベースとしたシステムの特徴を最大限に引き出すことが行われている。このUMTSネットワークについては、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が検討されている。
第3世代のシステムは、概して5MHzの固定帯域を用いて、下り回線で最大2Mbps程度の伝送レートを実現できる。一方、LTE方式のシステムにおいては、1.4MHz〜20MHzの可変帯域を用いて、下り回線で最大300Mbps及び上り回線で75Mbps程度の伝送レートを実現できる。また、UMTSネットワークにおいては、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継のシステムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト(LTE−A))。例えば、LTE−Aにおいては、LTE仕様の最大システム帯域である20MHzを、100MHz程度まで拡張することが予定されている。また、LTE仕様の最大送信アンテナ数である4アンテナを、8アンテナまで拡張することが予定されている。
また、LTE方式のシステムにおいては、複数のアンテナでデータを送受信し、データレート(周波数利用効率)を向上させる無線通信技術としてMIMO(Multi Input Multi Output)システムが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。MIMOシステムにおいては、複数の送受信アンテナを用いて、複数の異なる送信情報系列を同一時刻・同一周波数において送信する空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)技術が利用されている。受信機側で送信/受信アンテナ間で異なるフェージング変動が生じることを利用して、同時に送信された情報系列を分離して検出することにより、データレート(周波数利用効率)を増大することが可能である。
このようなMIMOシステムが適用されたセルラーシステムにおいては、信号雑音電力比(SNR:Signal-to-Noise Ratio)の高いセル中心部分に位置する移動局装置に対してはSDMの効果により高い伝送容量を実現できる。しかしながら、セルエッジにおいては、SNRの低下や他セルからの干渉の増加などの影響によりSDMの効果を十分に発揮することができない。一方、送受信アンテナの数が増大すればSDMにおける伝送容量を増大することができる。しかしながら、基地局装置や移動局装置に設置できるアンテナ数には限界があり、アンテナ数の増加に伴う伝送容量の増大にも限界がある。
LTE−A方式のシステムにおいては、このような問題を解決する技術として、基地局装置間で連携してMIMO伝送を行う基地局連携MIMOや、異なる送信アンテナからの送信情報系列を異なるユーザに送信するマルチユーザMIMOが検討されている。例えば、下りリンクの基地局間連携マルチユーザMIMOにおいては、基地局装置で瞬時の複素フェージング変動を示すチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)に基づいて、ブロック対角化に基づくプリコーディングを行うことで移動局装置間の干渉を除去(ヌリング)することができる。
下りリンクの基地局間連携マルチユーザMIMOにおけるブロック対角化に基づくプリコーディングは、それぞれの移動局装置が、連携する全ての基地局装置に対してCSIをフィードバックすることで実現される。しかしながら、セル内の移動局装置の位置によっては、CSIが連携する全ての基地局装置にフィードバックされない事態が発生し得る。このようにCSIが全ての基地局装置にフィードバックされない場合には、適切に移動局装置間の干渉を除去することができず、伝送容量が低減されてしまうという問題がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、移動局装置から連携する全ての基地局装置にチャネル状態情報がフィードバックされない場合においても、伝送容量の低減を抑制することができる基地局間連携MIMO伝送方法及び基地局装置を提供することを目的とする。
本発明の基地局間連携MIMO伝送方法は、複数の基地局装置間で連携して複数の移動局装置にMIMO伝送を行う基地局間連携MIMO伝送方法であって、前記複数の移動局装置からチャネル状態情報を前記複数の基地局装置に取得するステップと、前記チャネル状態情報の有無に応じて前記複数の基地局装置で連携して信号を送信する連携対象の移動局装置及び特定の基地局装置から信号を送信する非連携対象の移動局装置を判定するステップと、前記チャネル状態情報に基づいて前記連携対象及び非連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトを生成するステップとを具備することを特徴とする。
この方法によれば、移動局装置から取得されるチャネル状態情報の有無に応じて連携対象及び非連携対象の移動局装置が判定され、これらの連携対象及び非連携対象の移動局装置宛ての送信信号に対するプリコーディングウェイトがチャネル状態情報に基づいて生成されることから、連携対象及び非連携対象の移動局装置に対する信号送信の有無及びこれらの信号間の干渉状態を制御でき、これに応じて伝送容量を改善することができるので、移動局装置から連携する全ての基地局装置にチャネル状態情報がフィードバックされない場合においても、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
本発明の基地局装置は、他の基地局装置と連携して複数の移動局装置にMIMO伝送を行う基地局装置であって、前記複数の移動局装置からチャネル状態情報を受信する受信部と、前記チャネル状態情報の有無に応じて前記他の基地局装置と連携して信号を送信する連携対象の移動局装置及び特定の基地局装置から信号を送信する非連携対象の移動局装置を判定する判定部と、前記チャネル状態情報に基づいて前記連携対象及び非連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトを生成するウェイト生成部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、移動局装置から取得されるチャネル状態情報の有無に応じて連携対象及び非連携対象の移動局装置が判定され、これらの連携対象及び非連携対象の移動局装置宛ての送信信号に対するプリコーディングウェイトがチャネル状態情報に基づいて生成されることから、連携対象及び非連携対象の移動局装置に対する信号送信の有無及びこれらの信号間の干渉状態を制御でき、これに応じて伝送容量を改善することができるので、移動局装置から連携する全ての基地局装置にチャネル状態情報がフィードバックされない場合においても、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
本発明によれば、移動局装置から連携する全ての基地局装置にチャネル状態情報がフィードバックされない場合においても、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法が適用される移動通信システムの説明図である。 上記実施の形態に係る移動通信システムの移動局装置の構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係る移動通信システムの基地局装置の構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法における移動局装置の伝送容量と、その他の伝送方法における移動局装置の伝送容量との比較に用いる伝送系モデルを示す図である。 上記実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法と比較した伝送方法を示す図である。 ある送信電力が与えられた時に合計容量を最大化した場合の各伝送方法の平均合計容量を示す図である。 ある送信電力が与えられた時に合計容量を最大化した場合の各伝送方法の1移動局装置当たりの平均伝送容量を示す図である。 合計容量を最大にする規範における、伝送方法を適応的に切り替えた際の選択確率を示す図である。 各移動局装置が所要の伝送容量を得るための各伝送方法のΔに対する所要平均総送信電力を示す図である。 図9に示すΔに対する各伝送方法の1移動局装置当たりの所要平均総送信電力を示す図である。 所要総送信電力を最小にする規範における、伝送方法を適応的に切り替えた際のΔに対する選択確率を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明に係る基地局間連携MIMO伝送方法が適用される移動通信システムについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法が適用される移動通信システムの説明図である。なお、図1に示す移動通信システムにおいては、互いに隣接する2つのセルC(C1、C2)に設置された基地局装置BS(BS1、BS2)と、セルC1、C2内に位置する移動局装置MS(MS1、MS2)とを示している。
図1に示す移動通信システム1においては、基地局装置BS1と、基地局装置BS2との間で連携して移動局装置MS1、MS2に対するMIMO伝送(基地局間連携マルチユーザMIMO伝送)が可能に構成されている。移動局装置MS1、MS2は、瞬時の複素フェージング変動を示すチャネル状態情報(CSI)を測定し、このCSIを基地局装置BS1、BS2に対してフィードバックする機能を有する。一方、基地局装置BS1、BS2は、移動局装置MS1、MS2からフィードバックされるCSIに基づいて、ブロック対角化に基づくプリコーディングを行うことで移動局装置MS1、MS2間の干渉を除去(ヌリング)しながら情報伝送を行う機能を有する。
しかしながら、移動局装置MSと基地局装置BSとの距離が大きい場合、移動局装置MSにおいては、CSIを正確に測定することができず、CSIを基地局装置BSにフィードバックすることができない事態が発生し得る。図1においては、移動局装置MS1と基地局装置BS2との間でこのような事態が発生する場合について示している。すなわち、図1において、移動局装置MS1は、セルC1を管理する基地局装置BS1付近に位置しており、基地局装置BS2との距離が非常に大きくなっている。このため、移動局装置MS1は、正確なCSIの測定及びフィードバックが困難となる。この場合、移動局装置MS1は、基地局装置BS2に対して平均パスロスをフィードバックし得るものの、CSIをフィードバックできない事態が想定される。
このような状況において、ブロック対角化に基づくプリコーディングを適用するためには、正確にCSIがフィードバックされている基地局装置BS1のみを用いて情報伝送を行うことが考えられる。しかしながら、基地局装置BS1のみを用いて情報伝送を行う場合には、MIMOチャネルの自由度が減少してしまい、基地局装置BS1、BS2を用いて情報伝送を行う場合よりも極端に伝送容量が低減されてしまう。本発明者は、このように基地局間連携マルチユーザMIMOにおいて、一部の移動局装置MSからのCSIがフィードバックされない場合にMIMOチャネルの自由度が減少し、伝送容量が低減されてしまう点に着目し、本発明をするに至ったものである。
すなわち、本発明に係る基地局間連携MIMO伝送方法においては、複数の移動局装置MSからフィードバックされるCSIの有無に応じて複数の基地局装置BSで連携して信号を送信する連携対象の移動局装置MS及び特定の基地局装置BSから信号を送信する非連携対象の移動局装置MSを判定し、これらの連携対象及び非連携対象の移動局装置MS宛ての送信信号に対するプリコーディングウェイトをCSIに基づいて生成する。これにより、連携対象及び非連携対象の移動局装置MSに対する信号送信の有無及びこれらの信号間の干渉状態を制御でき、これに応じて伝送容量を改善することができるので、移動局装置MSから連携する全ての基地局装置BSにCSIがフィードバックされない場合においても、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
より具体的には、連携対象及び非連携対象の移動局装置MSに対する信号送信の有無及びこれらの信号間の干渉状態を制御することで、CSIがフィードバックされない一部の移動局装置MS間の干渉を許容する一方、CSIがフィードバックされた移動局装置MS間の干渉をブロック対角化に基づくプリコーディング(以下、適宜「部分的非直交ブロック対角化に基づくプリコ−ディング」という)により除去する。これにより、上述したように、CSIがフィードバックされている基地局装置BS1のみを用いて情報伝送を行う場合と比較して、MIMOチャネルの自由度を確保することができ、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
以下、図1に示す移動通信システムに示す基地局装置BS及び移動局装置MSの配置例を用いて、本発明に係る基地局間連携MIMO伝送方法について説明する。なお、以下においては、説明の便宜上、基地局装置BS1付近に位置して基地局装置BS1のみにCSIをフィードバックできた移動局装置MS1を適宜「セル内部MS」と呼び、セルC1、C2のセルエッジ付近に位置して基地局装置BS1、BS2にCSIをフィードバックできた移動局装置MS2を適宜「セル端MS」と呼ぶものとする。なお、これらのセル内部MSは、上述した非連携対象の移動局装置MSを構成し、セル端MSは、上述した連携対象の移動局装置MSを構成する。図1においては、セル内部MS及びセル端MSをそれぞれ1つずつ示しているが、これらは複数のセル内部MS及びセル端MSの代表として示している。
図1に示す移動通信システムにおいて、セル内部MSの数を「N」とし、セル端MSの数を「N」とする。また、各基地局装置BS当たりの送信アンテナ数を「Ntx」とし、各移動局装置MS当たりの受信アンテナ数を「Nrx」とする。このように定義した場合、図1に示す移動通信システムにおけるチャネル行列は、(式1)のように表せる。
(式1)
Figure 2011259241
ここで、「?」の行列成分は、CSIのフィードバックができなかった部分を示す。また、「HL,1 (1)」は、1番目のセル内部MSと基地局装置BS1間における大きさがNrx×Ntxのチャネル行列であり、「HL,others (1)」は、1番目以外のセル内部MSと基地局装置BS1間における大きさが(N−N)Nrx×Ntxのチャネル行列である。さらに、「HC,1 (b)」は、1番目のセル端MSと基地局装置BSb(b=1,2)間における大きさがNrx×Ntxのチャネル行列であり、「HC,others (b)」は、1番目以外のセル端MSと基地局装置BSb(b=1,2)間における大きさが(N−1)Nrx×Ntxのチャネル行列である。
このようなチャネル行列で示されるMIMOチャネルに対して、本発明に係る基地局間連携MIMO伝送方法においては、以下に示す3つの指針に基づき、プリコーディング行列(プリコーディングウェイト)を定める。
(1)基地局装置BS2からセル内部MSに対する干渉を許容する。
(2)上記指針(1)に該当するセル内部MS以外の移動局装置MS間の干渉をブロック対角化により除去する。
(3)基地局装置BS2は、セル内部MSに対するプリコーディングを定めることができないため、セル内部MSに対する信号は基地局装置BS1のみから送信する。
まず、本発明の基地局間連携MIMO伝送方法におけるセル内部MSに対するプリコーディング行列の生成法について説明する。ここで、1番目のセル内部MSにおける大きさが2Ntx×Nrxのプリコーディング行列ML,1を(式2)のように定義する。
(式2)
Figure 2011259241
(式2)において、「ML,1 (b)」は、基地局装置BSb(b=1,2)が1番目のセル内部MSに用いる、大きさがNtx×Nrxのプリコーディング行列である。この場合、本発明の基地局間連携MIMO伝送方法において、「ML,1 (2)」については、基地局装置BS1のみから信号送信を行うため(指針(3))、(式3)が成り立つ。
(式3)
Figure 2011259241
一方、「ML,1 (1)」については、セル内部MS以外の移動局装置MS間の干渉をブロック対角化により除去するため(指針2)、(式4)に示す「H(〜)L,1 (1)」を特異値分解することにより得られるヌルスペースにより決定される。
(式4)
Figure 2011259241
このような処理を他のセル内部MS(図1に不図示)にも適用することで、全てのセル内部MSに対するプリコーディング行列が決定される。このように全てのセル内部MSに対するプリコーディング行列を決定することにより、セル内部MSに対しては、当該セル内部MS以外の移動局装置MS(すなわち、セル端MS)への干渉を除去しつつ、基地局装置BS1のみから信号送信を行うことが可能となる。
次に、本発明の基地局間連携MIMO伝送方法におけるセル端MSに対するプリコーディング行列の生成法について説明する。ここで、1番目のセル端MSにおける大きさが2Ntx×Nrxのプリコーディング行列MC,1を(式5)のように定義する。
(式5)
Figure 2011259241
(式5)において、「MC,1 (b)」は、基地局装置BSb(b=1,2)が1番目のセル端MSに用いる、大きさがNtx×Nrxのプリコーディング行列である。この場合、本発明の基地局間連携MIMO伝送方法において、「MC,1 (1)」については、指針(2)より,基地局装置BS1から送信される1番目のセル端MS宛の送信信号がセル内部MSに干渉を与えないように決定される。つまり、「MC,1 (1)」は、(式6)に示す「H(〜)C,1 (1)」を特異値分解することにより得られるヌルスペースにより決定される。
(式6)
Figure 2011259241
(式6)に基づいて、「MC,1 (1)」が決定された後、「MC,1 (2)」が決定される。本発明の基地局間連携MIMO伝送方法において、「MC,1 (2)」については、(指針2)よりセル端MS間の干渉を除去するように(式7)により求められる。
(式7)
Figure 2011259241
ここで、「(HC,others (2)」は、「HC,others (2)」のムーア・ペンローズの一般逆行列である。
このような処理を他のセル端MS(図1に不図示)にも適用することで、全てのセル端MSに対するプリコーディング行列が決定される。このように全てのセル端MSに対するプリコーディング行列を決定することにより、セル端MSに対しては、セル内部MSに対する送信信号に干渉を与えず、且つ、セル端MS間の干渉を除去しながら、基地局装置BS1、BS2から信号送信を行うことが可能となる。
これらのように決定したプリコーディング行列に基づいてセル内部MS及びセル端MSに対して送信信号を送信する場合には、基地局装置BS2からセル内部MSに対する干渉は発生するものの、セル内部MSに対しては基地局装置BS1から信号が送信され、セル端MSに対しては基地局装置BS1、BS2から信号が送信されることから、CSIがフィードバックされている基地局装置BS1のみを用いて情報伝送を行う場合と比較して、MIMOチャネルの自由度を確保することができ、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
しかも、セル内部MSに対して基地局装置BS1から信号送信を行う際には、セル端MSへの干渉が除去されており、セル端MSに対して基地局装置BS1、BS2から信号送信を行う際には、セル内部MSに対する送信信号に干渉を与えず、且つ、セル端MS間の干渉が除去されている。このため、これらの送信信号間の干渉に起因する伝送容量の低減を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図2、図3を参照しながら、移動通信システム1が有する移動局装置(MS)10及び基地局装置(BS)20の構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る移動局装置10の構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る基地局装置20の構成を示すブロック図である。なお、図2及び図3に示す移動局装置10及び基地局装置20の構成は、本発明を説明するために簡略化したものであり、それぞれ通常の移動局装置及び基地局装置が有する構成は備えているものとする。
まず、図2を参照しながら、移動局装置10の構成について説明する。図2に示す移動局装置10は、図1に示すセル内部MS(MS1)及びセル端MS(MS2)に対応するものである。
図2に示す移動局装置10において、基地局装置20から送出された送信信号は、アンテナRX#1〜RX#Nにより受信され、デュプレクサ(Duplexer)101#1〜101#Nにて送信経路と受信経路とに電気的に分離された後、RF受信回路102#1〜102#Nに出力される。そして、RF受信回路102#1〜102#Nにて、無線周波数信号からベースバンド信号に変換する周波数変換処理が施された後、不図示の高速フーリエ変換部(FFT部)にてフーリエ変換され、時系列の信号から周波数領域の信号に変換される。周波数領域の信号に変換された受信信号は、データチャネル信号復調部103に出力される。
データチャネル信号復調部103は、FFT部から入力された受信信号を、例えば、最尤推定検出(MLD:Maximum Likelihood Detection)信号分離法により分離する。これにより、基地局装置20から到来した受信信号は、ユーザ#1〜ユーザ#kに関する受信信号に分離され、移動局装置10のユーザ(ここでは、ユーザkとする)に関する受信信号が抽出される。チャネル推定部104は、FFT部から出力された受信信号に含まれるリファレンス信号からチャネル状態を推定し、推定したチャネル状態をデータチャネル信号復調部103及び後述するチャネル情報測定部107に通知する。データチャネル信号復調部103においては、通知されたチャネル状態に基づいて、受信信号を上述したMLD信号分離法により分離する。
制御チャネル信号復調部105は、FFT部から出力された制御チャネル信号(PDCCH)を復調する。そして、その制御チャネル信号に含まれる制御情報をデータチャネル信号復調部103に通知する。データチャネル信号復調部103においては、制御チャネル信号復調部105からの通知内容に基づいて、抽出されたユーザkに関する受信信号を復調する。なお、データチャネル信号復調部103による復調処理に先だって、抽出されたユーザkに関する受信信号は、不図示のサブキャリアデマッピング部にてデマッピングされて時系列の信号に戻されているものとする。データチャネル信号復調部103で復調されたユーザkに関する受信信号は、チャネル復号部106に出力される。そして、チャネル復号部106にてチャネル復号処理が施されることで送信信号#kが再生される。
チャネル情報測定部107は、チャネル推定部104から通知されたチャネル状態からチャネル情報を測定する。具体的には、チャネル情報測定部107は、チャネル推定部104から通知されたチャネル状態に基づいてCSIを測定し、これをフィードバック制御信号生成部108に通知する。また、チャネル情報測定部107は、特定の基地局装置20との間でCSIを正確に測定できない場合には、その旨をフィードバック制御信号生成部108に通知する。なお、ここでは移動局装置10のチャネル情報測定部107からCSIを正確に測定できない旨を通知する場合について説明するが、CSIを測定できない場合の処理についてはこれに限定されるものではない。例えば、CSIが測定できない基地局装置20に対しては予めCSIを測定しないように基地局装置20から移動局装置10に通知するような構成としても良い。
フィードバック制御信号生成部108においては、チャネル情報測定部107から通知されたCSIに基づいて、これらを基地局装置20にフィードバックする制御信号(例えば、PUCCH)を生成する。また、CSIを測定できなかった旨の通知を受けた場合には、フィードバックしないか、特定の基地局装置20に対する平均パスロスをフィードバックする制御信号を生成してもよい。フィードバック制御信号生成部108で生成された制御信号は、マルチプレクサ(MUX)109に出力される。
一方、上位レイヤから送出されたユーザ#kに関する送信データ#kは、チャネル符号化部110によりチャネル符号化された後、データ変調部111にてデータ変調される。データ変調部111にてデータ変調された送信データ#kは、不図示の離散フーリエ変換部で逆フーリエ変換され、時系列の信号から周波数領域の信号に変換されてサブキャリアマッピング部112に出力される。
サブキャリアマッピング部112においては、送信データ#kを、基地局装置20から指示されたスケジュール情報に応じてサブキャリアにマッピングする。このとき、サブキャリアマッピング部112は、不図示の参照信号生成部により生成された参照信号#kを、送信データ#kと共にサブキャリアにマッピング(多重)する。このようにしてサブキャリアにマッピングされた送信データ#kがプリコーディング乗算部113に出力される。
プリコーディング乗算部113は、チャネル情報測定部107で測定されたCSIに対応するプリコーディングウェイトに基づいて、受信アンテナRX#1〜RX#N毎に送信データ#kを位相及び/又は振幅シフトする。プリコーディング乗算部113により位相及び/又は振幅シフトされた送信データ#kは、マルチプレクサ(MUX)109に出力される。
マルチプレクサ(MUX)109においては、位相及び/又は振幅シフトされた送信データ#kと、フィードバック制御信号生成部108により生成された制御信号とを合成し、受信アンテナRX#1〜RX#N毎の送信信号を生成する。マルチプレクサ(MUX)109により生成された送信信号は、不図示の逆高速フーリエ変換部にて逆高速フーリエ変換して周波数領域の信号から時間領域の信号に変換された後、RF送信回路114#1〜114#Nへ出力される。そして、RF送信回路114#1〜114#Nで無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施された後、デュプレクサ(Duplexer)101#1〜101#Nを介してアンテナRX#1〜RX#Nに出力され、受信アンテナRX#1〜RX#Nから上りリンクで基地局装置20に送出される。
図2に示す移動局装置10が図1に示すセル端MSである場合には、双方の基地局装置BS1、BS2に対して測定したCSIを含む制御信号が送信されることとなる。一方、図2に示す移動局装置10が図1に示すセル内部MSである場合には、基地局装置BS1に対して測定したCSIを含む制御信号を送信する一方、基地局装置BS2に対して、平均パスロスを含む制御信号が送信されることとなる。
次に、図3を参照しながら、基地局装置20の構成について説明する。図3においては、互いに連携する基地局装置20A、基地局装置20Bを示している。図3に示す基地局装置20A、20Bは、それぞれ図1に示す基地局装置BS1、BS2に対応するものである。なお、これらの基地局装置20A、20Bは、共通する構成を有している。このため、以下においては、基地局装置20Aを用いてその構成を説明し、基地局装置20Bの説明を省略する。
図3に示す基地局装置20Aにおいて、スケジューラ201は、後述するチャネル推定部213#1〜213#kから与えられるチャネル推定値、並びに、後述するチャネル情報再生部216#1〜216#kから与えられるチャネル状態情報(CSI)に基づいて多重するユーザ数(多重ユーザ数)を決定する。そして、各ユーザに対する上下リンクのリソース割り当て内容(スケジューリング情報)を決定し、ユーザ#1〜#kに対する送信データ#1〜#kを対応するチャネル符号化部202#1〜202#kに送出する。
送信データ#1〜#kは、チャネル符号化部202#1〜202#kでチャネル符号化された後、データ変調部203#1〜203#kに出力され、データ変調される。この際、チャネル符号化及びデータ変調は、後述するチャネル情報再生部216#1〜216#kから与えられるチャネル符号化率及び変調方式に基づいて行われる。データ変調部203#1〜203#kでデータ変調された送信データ#1〜#kは、不図示の離散フーリエ変換部で逆フーリエ変換され、時系列の信号から周波数領域の信号に変換されてサブキャリアマッピング部204に出力される。
参照信号生成部205#1〜205#kは、ユーザ#1〜ユーザ#k用のデータチャネル復調用の個別参照信号(UE specific RS)を生成する。参照信号生成部205#1〜205#kにより生成された個別参照信号は、サブキャリアマッピング部204に出力される。
サブキャリアマッピング部204においては、送信データ#1〜#kを、スケジューラ201から与えられるスケジュール情報に応じてサブキャリアにマッピングする。このようにしてサブキャリアにマッピングされた送信データ#1〜#kがプリコーディング乗算部206#1〜206#kに出力される。
プリコーディング乗算部206#1〜206#kは、後述するプリコーディングウェイト生成部217から与えられるプリコーディングウェイトに基づいて、アンテナTX#1〜#N毎に送信データ#1〜#kを位相及び/又は振幅シフトする(プリコーディングによるアンテナTX#1〜#Nの重み付け)。プリコーディング乗算部206#1〜206#kにより位相及び/又は振幅シフトされた送信データ#1〜#kは、マルチプレクサ(MUX)207に出力される。
制御信号生成部208#1〜208#kは、スケジューラ201からの多重ユーザ数に基づいて制御信号(PDCCH)を生成する。制御信号生成部208#1〜208#kにより生成された各PDCCHは、マルチプレクサ(MUX)207に出力される。
マルチプレクサ(MUX)207においては、位相及び/又は振幅シフトされた送信データ#1〜#kと、制御信号生成部208#1〜208#kにより生成された各PDCCHとを合成し、送信アンテナTX#1〜TX#N毎の送信信号を生成する。マルチプレクサ(MUX)207により生成された送信信号は、不図示の逆高速フーリエ変換部にて逆高速フーリエ変換して周波数領域の信号から時間領域の信号に変換された後、RF送信回路209#1〜209#Nへ出力される。そして、RF送信回路209#1〜209#Nで無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施された後、デュプレクサ(Duplexer)210#1〜210#Nを介して送信アンテナTX#1〜TX#Nに出力され、アンテナTX#1〜#Nから下りリンクで移動局装置10に送出される。
一方、移動局装置10から上りリンクで送出された送信信号は、アンテナTX#1〜#Nにより受信され、デュプレクサ(Duplexer)210#1〜210#Nにて送信経路と受信経路とに電気的に分離された後、RF受信回路211#1〜211#Nに出力される。そして、RF受信回路211#1〜211#Nにて、無線周波数信号からベースバンド信号に変換する周波数変換処理が施された後、不図示の高速フーリエ変換部(FFT部)にてフーリエ変換され、時系列の信号から周波数領域の信号に変換される。これらの周波数領域の信号に変換された受信信号は、データチャネル信号分離部212#1〜212#kに出力される。
データチャネル信号分離部212#1〜212#kは、FFT部から入力された受信信号を、例えば、最尤推定検出(MLD:Maximum Likelihood Detection)信号分離法により分離する。これにより、移動局装置10から到来した受信信号は、ユーザ#1〜ユーザ#kに関する受信信号に分離される。チャネル推定部213#1〜213#kは、FFT部から出力された受信信号に含まれるリファレンス信号からチャネル状態を推定し、推定したチャネル状態をデータチャネル信号分離部212#1〜212#k及び制御チャネル信号復調部214#1〜214#kに通知する。データチャネル信号分離部212#1〜212#kにおいては、通知されたチャネル状態に基づいて、受信信号を上述したMLD信号分離法により分離する。
データチャネル信号分離部212#1〜212#kにより分離されたユーザ#1〜ユーザ#kに関する受信信号は、不図示のサブキャリアデマッピング部にてデマッピングされて時系列の信号に戻された後、不図示のデータ復調部でデータ復調される。そして、チャネル復号部215#1〜215#kにてチャネル復号処理が施されることで送信信号#1〜送信信号#kが再生される。
制御チャネル信号復調部214#1〜214#kは、FFT部から入力された受信信号に含まれる制御チャネル信号(例えば、PDCCH)を復調する。この際、制御チャネル信号復調部214#1〜214#kは、それぞれユーザ#1〜ユーザ#kに対応する制御チャネル信号を復調する。この際、制御チャネル信号復調部214#1〜214#kにおいては、チャネル推定部213#1〜213#kから通知されたチャネル状態に基づいて制御チャネル信号を復調する。制御チャネル信号復調部214#1〜214#kにより復調された各制御チャネル信号は、チャネル情報再生部216#1〜216#kに出力される。
チャネル情報再生部216#1〜216#kは、制御チャネル信号復調部214#1〜214#kから入力された各制御チャネル信号(例えば、PUCCH)に含まれる情報からチャネルに関する情報(チャネル情報)を再生する。チャネル情報には、例えば、PDCCHで通知されるCSIなどのフィードバック情報が含まれる。チャネル情報再生部216#1〜216#kにより再生されたCSIは、プリコーディングウェイト生成部217及びスケジューラ201に出力される。さらに、このCSIに基づいて特定されるチャネル符号化率及び変調方式が、それぞれデータ変調部203#1〜203#k、チャネル符号化部202#1〜202#kに出力される。なお、CSIなどのフィードバック情報を含む制御チャネル信号を処理するチャネル情報再生部216を含む受信系列は、複数の移動局装置10からチャネル状態情報を受信する受信部を構成する。
プリコーディングウェイト生成部217は、チャネル情報再生部216#1〜216#kから入力されたCSIと、連携する基地局装置20Bのプリコーディングウェイト生成部217から入力されるCSI、あるいはウェイト情報とに基づいて、送信データ#1〜#kに対する位相及び/又は振幅シフト量を示すプリコーディングウェイトを生成する。プリコーディングウェイト生成部217で生成された各プリコーディングウェイトは、プリコーディング乗算部206#1〜206#kに出力され、送信データ#1〜送信データ#kのプリコーディングに利用される。
この場合、プリコーディングウェイト生成部217は、上述した(1)〜(3)の指針に従ってプリコーディングウェイトを生成する(プリコーディング行列を決定する)。具体的には、CSIの有無に応じて他の基地局装置20Bと連携して信号を送信するセル端MSである移動局装置10及び特定の基地局装置20から信号を送信するセル内部MSである移動局装置10を判定する。そして、セル内部MSである移動局装置10に対しては、当該セル内部MS以外の移動局装置10間の干渉を除去する一方、セル端MSである移動局装置10に対しては、セル内部MSである移動局装置10に干渉を与えず、且つ、セル端MSである移動局装置10間の干渉を除去するプリコーディングウェイトを生成する。
なお、このプリコーディングウェイト生成部217は、CSIの有無に応じてセル端MS及びセル内部MSを判定する判定部を構成すると共に、これらのセル端MS及びセル内部MS宛ての送信信号に対するプリコーディングウェイトを生成するウェイト生成部を構成する。
同様に、基地局装置20Bのプリコーディングウェイト生成部217は、チャネル情報再生部216#1〜216#kから入力されたCSIと、基地局装置20Aのプリコーディングウェイト生成部217から入力されるCSIとに基づいて、セル内部MSである移動局装置10に対しては、当該セル内部MS以外の移動局装置10間の干渉を除去する一方、セル端MSである移動局装置10に対しては、セル内部MSである移動局装置10に干渉を与えず、且つ、セル端MSである移動局装置10間の干渉を除去するプリコーディングウェイトを生成する。
このように基地局装置20A、20Bにおいては、移動局装置10から到来するCSIを共用し、これらのCSIに基づいて送信データ#1〜#kに対する所望のプリコーディングウェイトを生成することから、セル内部MSである移動局装置10に対しては、当該セル内部MS以外の移動局装置10間の干渉を除去しつつ、基地局装置20A(BS1)のみから信号送信を行うことが可能となる。一方、セル端MSである移動局装置10に対しては、セル内部MSである移動局装置10に干渉を与えず、且つ、セル端MSである移動局装置10間の干渉を除去しながら、基地局装置20A(BS1)、基地局装置20B(BS2)から信号送信を行うことが可能となる。この結果、基地局装置BS2からセル内部MSに対する干渉は発生するものの、セル内部MSに対しては基地局装置BS1から信号が送信され、セル端MSに対しては基地局装置BS1、BS2から信号が送信されることから、CSIがフィードバックされている基地局装置BS1のみを用いて情報伝送を行う場合と比較して、MIMOチャネルの自由度を確保することができ、伝送容量の低減を抑制することが可能となる。
(実施例)
次に、本実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法における移動局装置MS(セル内部MS、セル端MS)の伝送容量と、その他の伝送方法における移動局装置MS(セル内部MS、セル端MS)の伝送容量との比較結果について説明する。以下においては、説明の便宜上、図1に示す移動局装置MS(セル内部MS、セル端MS)、基地局装置BS(BS1、BS2)の例を用いて説明する。ここで、上述したように決定される1番目のセル内部MS、1番目のセル端MSに対するプリコーディング行列を含む等価チャネル行列「BL,1」、「BC,1」は、それぞれ(式8)、(式9)で表わされる。
(式8)
Figure 2011259241
(式9)
Figure 2011259241
この場合において、「λC,1,l」、「pC,1,l」(1≦l≦Nrx)を、それぞれ1番目のセル端MSにおける等価チャネル行列BC,1のl番目のストリームの特異値及び割り当て電力とすると、セル端MSの伝送容量は、(式10)により表わされる。
(式10)
Figure 2011259241
ここで、「N」は、雑音電力を示している。このようにセル端MSの伝送容量CC,1については、干渉等の影響を受けないことから、(式10)に基づいて、基地局装置20において正確に推定することができる。
一方、セル内部MSの伝送容量は、干渉の影響により基地局装置20において正確には推定することができない。しかしながら、「λL,1,l」、「pL,1,l」(1≦l≦Nrx)を、それぞれ1番目のセル内部MSにおける等価チャネル行列BL,1のl番目のストリームの特異値及び割り当て電力とすると、セル内部MSの伝送容量は、(式11)により推定される。
(式11)
Figure 2011259241
ここで、「GL,1 (2)」は、基地局装置BS2と1番目のセル内部MSとの間の平均パスロスを示し、「P (2)」は、基地局装置BS2から全てのセル端MSに対する合計送信電力を示している。
以下に示す比較結果おいては、(式10)、(式11)を用いて、注水定理に基づく電力割り当てを行った。なお、(式10)は、基地局装置BSにおける注水定理の時のみに使用し、セル内部MSの実際の伝送容量は、セル内部MSと基地局装置BSとの間のチャネル行列を用いて正確に測定した。
図4は、本実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法における移動局装置MSの伝送容量と、その他の伝送方法における移動局装置MSの伝送容量との比較に用いる伝送系モデルを示す図である。図4に示す伝送系モデルにおいては、セル内部MS数を1、セル端MS数を3とした。また、送信アンテナ数を8、受信アンテナ数を2とした。さらに、セル端MSを、双方の基地局装置BSから等距離の位置であるセル端に固定し、セル内部MSを、基地局装置BS1に近い方向にΔだけずれた位置に配置した。なお、Δには、セル半径で正規化した値を用いている。さらに、距離の−3.76乗則に基づく距離減衰を平均的なパスロスとした。さらに、全送受信アンテナ間のフェージングとして、独立なレイリー変動を仮定している。さらに、送信電力は、1アンテナ送受信時にセル端での平均SNR(signal-to-noise ratio)が0dBとなる値で正規化している。
ここでは、本発明に係る基地局間連携MIMO伝送方法(以下、適宜「非直交SDM」という)と、図5に示す他の3つの伝送方法とを比較している。
(1)連携なし(No cooperation):この場合、常に基地局装置BS1のみを用いて全ての移動局装置MSに対してブロック対角化を用いたMIMO伝送を行う。
(2)TDM(time division multiplexing):この場合、1つ目の時間スロットでは双方の基地局装置BS1、BS2から全てのセル端MSに対してブロック対角化を用いた連携MIMO伝送を行う。2つ目の時間スロットでは基地局装置BS1からのみ全てのセル内部MSに対してブロック対角化を用いたMIMO伝送を行う。従って、2つの時間スロット間で他の伝送方法と同様に全ての移動局装置MSに対して伝送を行うことになる。
(3)非直交SDM(Partial non-orthogonal):この場合、上述した部分的非直交ブロック対角化に基づくプリコ−ディングを用いて常に双方の基地局装置BS1、BS2から全ての移動局装置MSに対して伝送を行う。
なお、チャネル状態は、2つの時間スロット内では一定であり、2時間スロット間では独立に変化するものと仮定した。また、上述した3つの伝送方法に加えて、全ての移動局装置MSのCSIが完全にフィードバックされた場合における、ブロック対角化を適用した基地局間連携マルチユーザMIMO伝送(図5に示すPerfect CSI)も併せて評価した。
また、チャネル状態により上述した3つの伝送方法を適応的に切り替えた場合の特性も評価した。伝送方法を切り替える規範として、ある送信電力が与えられた時の合計容量を最大にする規範と、各移動局装置MSが所要の伝送容量を得るための所要総送信電力を最小にする規範とを用いた。
まず、ある送信電力が与えられた時に合計容量を最大化した場合の各伝送方法の比較結果について説明する。図6にΔに対する各伝送方法の平均合計容量を示し、図7にこのときのΔに対する各伝送方法の1移動局装置MS当たりの平均伝送容量を示す。送信電力は、1アンテナ送受信時にセル端での平均SNRが0dBとなる値を用いている。連携を行わない場合の合計容量は、他の全伝送方法に比較して劣化していることが分かる。これは、基地局装置BSを連携しないことによるMIMOチャネルの自由度の減少によるものである。非直交SDMは、TDMに比較して、Δが0.4より小さいとき及び0.6より大きいときに合計容量を増大できている。
この理由を図7から考察する。図7に示すように、TDMの場合、セル端MSの伝送容量は、Δの値によらず一定であるが、非直交SDMのセル端MSの伝送容量は、Δが小さい領域において4つの伝送方法の中で最大である。これは、非直交SDMはセル内部MSに対する干渉の許容によりMIMOチャネルの自由度が増大するため、最大のダイバーシチ利得を得るからである。なお、Δが増大するに従ってセル端MSの伝送容量が劣化するのは、セル端MSに割り当てられる送信電力の減少によるものである。
一方、非直交SDMにおけるセル内部MSの伝送容量は、Δが小さいときにTDMと比較して劣化している。これは、基地局装置BS2からのセル端MS宛の送信信号がセル内部MSへの干渉となり、これがセル内部MSの伝送品質を劣化させているためである。しかし、Δが増大するにつれて、非直交SDMは、TDMと比較してセル内部MSの伝送容量が増大している。これは、TDMが1つの時間スロットを用いてセル内部MSに対して信号を送信しているのに対し、非直交SDMが常に全ての移動局装置MSに対して信号を送信しており、また、基地局装置BS2とセル内部MSとの間のパスロスの増大により、非直交SDMにおけるセル端MSからセル内部MSへのMS間の干渉が十分に抑圧されるためである。その結果、非直交SDMは、Δが小さいときはTDMよりもセル端MSによるダイバーシチ利得が大きいため合計容量が増大する。一方、Δが十分大きいときは移動局装置MS間の干渉によるセル内部MSの伝送容量の劣化がパスロスの増大により軽減されるため合計容量が増大すると考えられる。
また、Δが0.2から0.8において伝送方法の適応的な切り替えによりさらなる伝送容量の増大がみられる。これは、この範囲では非直交SDMとTDMとは比較的に同程度の平均合計容量を達成しているため、瞬時のチャネル状態に応じて伝送方法を切り替えることにより伝送方式間のダイバーシチが働くためと考えられる。図8に合計容量を最大にする規範における、伝送方法を適応的に切り替えた際のΔに対する選択確率を示す。図8より、Δが0.3から0.7の間において非直交SDMとTDMとの選択確率が同程度であることが確認できる。
次に、各移動局装置MSが所要の伝送容量を得るための所要平均総送信電力を比較する。所要の伝送容量は、全ての移動局装置MSで共通とし、1b/s/Hzに設定した。図9にΔに対する各伝送方法の所要平均総送信電力を、図10にこのときのΔに対する各伝送方法の1移動局装置MS当たりの所要平均総送信電力を示す。連携を行わない場合の所要送信電力は、他の伝送方法と比較して大幅に増大している。これは、基地局装置BSを連携しないことにより、MIMOチャネルの自由度が減少しているためである。非直交SDMは、TDMと比較してΔが0.4より小さいときに所要送信電力が増大している。これは、セル端MSからセル内部MSへの干渉によりセル内部MSの所要送信電力が増加しているからである。このことは図10のΔが小さい領域を見れば明らかである。
しかし、Δが増加すると、非直交SDMは、TDMに比較して所要総送信電力が低減できている。これは、非直交SDMは、セル内部MSに対する干渉の許容によりMIMOチャネルの自由度が増大するため、最大のダイバーシチ利得を得るためである。このため、図10に示すように、セル端MSの所要送信電力が低減できる。また、Δが増加すると、非直交SDMは、セル内部MSの所要送信電力が大幅に低減できている。これは、基地局装置BS2とセル内部MSとの間のパスロスの増大により、非直交SDMにおけるセル端MSからセル内部MSへの移動局装置MS間の干渉は十分に抑圧されるためである。つまり、Δが増加するにつれて、セル端MSに対するダイバーシチ利得とパスロスの増加によるセル内部MSの移動局装置MS間の干渉の抑圧により、非直交SDMはTDMよりも所要総送信電力を効果的に低減できる。また、Δが0.4よりも大きいとき、非直交SDMは、完全なCSIを有する場合におけるブロック対角化を適用した伝送方法よりも所要総送信電力を低減できている。これは、非直交SDMは完全なCSIを有する場合のブロック対角化と比較して、移動局装置MS間の干渉制限が軽減されているためである。つまり、受信信号電力を増大させるようにプリコーディングを選択する自由度が増大したためである。
図11に所要総送信電力を最小にする規範における、伝送方法を適応的に切り替えた際のΔに対する選択確率を示す。図11より、非直交SDMは、Δが0.35よりも大きいときに、3つの伝送方法の中で選択確率が最大となることが分かる。実際には、Δが大きいときに瞬時CSIのフィードバックが行えない場合があると考えられるため、非直交SDMは、現実的な状況において有用な伝送方法であるといえる。
以上説明したように、本実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法においては、CSIの一部が不明な移動局装置MS間の干渉を許容し、その他の移動局装置MS間の干渉はブロック対角化を用いて除去(ヌリング)することで、MIMOチャネルの自由度を増大させている。上述した比較結果から、本実施の形態に係る基地局間連携MIMO伝送方法は、MIMOチャネルの自由度をより活用できるため、完全直交性を確保する場合に比較してシステム性能を改善することができる。実際には、Δが大きいときに瞬時CSIのフィードバックが行えない場合があると考えられるため、極めて有用な伝送方法である。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
例えば、上記実施の形態においては、基地局装置20A、20Bの双方のプリコーディングウェイト生成部217でセル内部MS及びセル端MSに対するプリコーディングウェイトを生成する場合について説明しているが、基地局装置20の構成についてはこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、特定の基地局装置20(例えば、基地局装置20A)のみにプリコーディングウェイトを生成する機能を持たせ、他の基地局装置20(例えば、基地局装置20B)におけるプリコーディングウェイトを生成し、これを通知するようにしても良い。
1 移動通信システム
10、MS 移動局装置
101 デュプレクサ(Duplexer)
102 RF受信回路
103 データチャネル信号復調部
104 チャネル推定部
105 制御チャネル信号復調部
106 チャネル復号部
107 チャネル情報測定部
108 フィードバック制御信号生成部
109 マルチプレクサ(MUX)
110 チャネル符号化部
111 データ変調部
112 サブキャリアマッピング部
113 プリコーディング乗算部
114 RF送信回路
20A、20B、BS 基地局装置
201 スケジューラ
202 チャネル符号化部
203 データ変調部
204 サブキャリアマッピング部
205 参照信号生成部
206 プリコーディング乗算部
207 マルチプレクサ(MUX)
208 制御信号生成部
209 RF送信回路
210 デュプレクサ(Duplexer)
211 RF受信回路
212 データチャネル信号復調部
213 チャネル推定部
214 制御チャネル信号復調部
215 チャネル復号部
216 チャネル情報再生部
217 プリコーディングウェイト生成部

Claims (9)

  1. 複数の基地局装置間で連携して複数の移動局装置にMIMO伝送を行う基地局間連携MIMO伝送方法であって、
    前記複数の移動局装置からチャネル状態情報を前記複数の基地局装置で取得するステップと、前記チャネル状態情報の有無に応じて前記複数の基地局装置で連携して信号を送信する連携対象の移動局装置及び特定の基地局装置から信号を送信する非連携対象の移動局装置を判定するステップと、前記チャネル状態情報に基づいて前記連携対象及び非連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトを生成するステップとを具備することを特徴とする基地局間連携MIMO伝送方法。
  2. 前記非連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトとして、前記特定の基地局装置のみから前記非連携対象の移動局装置に信号を送信すると共に、前記連携対象の移動局装置に送信する信号への干渉を除去するプリコーディングウェイトを生成することを特徴とする請求項1記載の基地局間連携MIMO伝送方法。
  3. 前記連携対象の移動局装置に送信する信号への干渉をブロック対角化により除去することを特徴とする請求項2記載の基地局間連携MIMO伝送方法。
  4. 前記連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトとして、前記特定の基地局装置から前記非連携対象の移動局装置に送信する信号への干渉を除去すると共に、前記特定の基地局装置以外の基地局装置から前記連携対象の移動局装置に送信する信号間の干渉を除去するプリコーディングウェイトを生成することを特徴とする請求項2記載の基地局間連携MIMO伝送方法。
  5. 前記非連携対象の移動局装置に送信する信号への干渉をブロック対角化により除去すると共に、前記連携対象の移動局装置に送信する信号間の干渉をムーアペンローズ逆行列を用いて除去することを特徴とする請求項4記載の基地局間連携MIMO伝送方法。
  6. 前記複数の基地局装置の全てに前記チャネル状態情報をフィードバックする移動局装置を前記連携対象の移動局装置と判定する一方、前記特定の基地局装置のみに前記チャネル状態情報をフィードバックする移動局装置を前記非連携対象の移動局装置と判定することを特徴とする請求項1記載の基地局間連携MIMO伝送方法。
  7. 他の基地局装置と連携して複数の移動局装置にMIMO伝送を行う基地局装置であって、
    前記複数の移動局装置からチャネル状態情報を受信する受信部と、前記チャネル状態情報の有無に応じて前記他の基地局装置と連携して信号を送信する連携対象の移動局装置及び特定の基地局装置から信号を送信する非連携対象の移動局装置を判定する判定部と、前記チャネル状態情報に基づいて前記連携対象及び非連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトを生成するウェイト生成部とを具備することを特徴とする基地局装置。
  8. 前記ウェイト生成部は、前記非連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトとして、前記特定の基地局装置のみから前記非連携対象の移動局装置に信号を送信すると共に、前記連携対象の移動局装置に送信する信号への干渉を除去するプリコーディングウェイトを生成することを特徴とする請求項7記載の基地局装置。
  9. 前記ウェイト生成部は、前記連携対象の移動局装置に送信する信号に対するプリコーディングウェイトとして、前記特定の基地局装置から前記連携対象の移動局装置に送信する信号への干渉を除去すると共に、前記特定の基地局装置以外の基地局装置から前記連携対象の移動局装置に送信する信号間の干渉を除去するプリコーディングウェイトを生成することを特徴とする請求項7記載の基地局装置。
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