JP2017005597A - 無線通信装置及びスケジューリング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非直交多元アクセスにおけるEVMに起因した総チャネル容量の低下を改善すること。【解決手段】無線通信装置は、非直交多元アクセス方式が適用された無線通信装置である。無線通信装置は、記憶部と、スケジューラとを備える。記憶部は、信号の送信電力値と、EVM(Error Vector Magnitude)に相当する雑音の電力値であるEVM電力値とを対応付けて記憶する。スケジューラは、スケジューリング対象の端末群への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部から取得する。スケジューラは、取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象の端末群における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末の割当電力値を決定する。【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信装置及びスケジューリング方法に関する。
第5世代移動通信システムでは、非直交多元アクセス(Non-Orthogonal Multiple Access)方式が検討されている。非直交多元アクセスでは、スケジューリング対象の複数のユーザに対して共通する時間リソースを割り当てる場合、各ユーザに対して互いに干渉を与えるサブバンド(つまり、非直交のサブバンド)が割り当てられる。すなわち、例えば、図1に示すように、共通のサブバンドにおいて、所定の電力をユーザ#1及びユーザ#2に分配する(割り当てる)。図1は、非直交多元アクセスの説明に供する図である。非直交多元アクセスシステムでは、例えば、受信側の装置がSIC(Successive Interference Canceller)機能を備えている。SIC機能とは、受信側の通信装置が、自装置と同じリソースに割り当てられた他の通信装置宛ての信号を受信信号からキャンセルし、キャンセル処理後の受信信号に対して復調処理及び復号処理を行う機能である。また、非直交多元アクセスシステムでは、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)の高い通信装置宛ての信号が相対的に小さい送信電力で送信され、SINRの低い通信装置宛ての信号が相対的に大きい送信電力で送信される。
例えば、非直交多重の対象である2つのユーザとして、基地局から近くSINRの高いユーザ#1と、基地局から遠くSINRの低いユーザ#2とが選択された場合を想定する。ユーザ#2のSINRが低いので、ユーザ#2宛ての信号は、ユーザ#1宛ての信号よりも大きい送信電力で送信される。このため、ユーザ#1は、ユーザ#2宛ての信号を適切に復調及び復号することができる。従って、ユーザ#1は、受信信号からユーザ#2宛ての信号をキャンセルすることにより、ユーザ2#宛ての信号からの干渉を容易に除去することができる。
一方、ユーザ#2宛ての信号にとって、ユーザ#1宛ての信号は干渉となり、ユーザ#2のチャネル容量を低下させる要因となっている。しかしながら、ユーザ#2のSINRはもともと低いので、ユーザ#1宛ての信号の干渉による影響は小さい。
従って、非直交多元アクセスによれば、多重対象であるユーザ全体のチャネル容量の和、つまり、総チャネル容量が、向上することが期待される。
Anass Benjebbour et al., "Concept and Practical Considerations of Non-orthogonal Multiple Access (NOMA) for Future Radio Access," ISPACS 2013. 齊藤 敬佑,ベンジャブール アナス,原田 篤,岸山 祥久,中村 武宏,"下りリンク非直交多元接続(NOMA)におけるEVMを考慮したSIC受信機の性能評価," IEICE RCS2014-163 深見 友也,冨木 淳史,渡邊 宏弥,岩切 直彦,齋藤 宏文,中須賀 真一,"超小型衛星用X-band高速ダウンリンク送信機の評価," IEICE 総合大会 2013, B-2-60 瀬山 崇志,伊達木 隆,"SICを用いた下りリンク非直交多元アクセスのPFスケジューリングにおける一検討," IEICE RCS2014-164
しかしながら、非直交多元アクセスでは、EVM(Error Vector Magnitude)に起因して総チャネル容量が低下する可能性がある。
すなわち、従来、非直交多元アクセスでは、スケジューリング指標を用いて、スケジューリング対象の複数のユーザにおける複数のユーザ組合せから、電力割当対象であるユーザ組合せ及びそのユーザ組合せの各ユーザの割当電力値を決定する。ここで、各ユーザ組合せ及び各ユーザ組合せの各ユーザの割当電力値を決定する際に用いられるスケジューリング指標は、EVMに相当する雑音の電力値(以下「EVM電力値」という)を考慮していない。このため、EVMが存在する環境下で、スケジューリング指標を用いて決定される各ユーザの割当電力値の和である送信電力値は適切ではなく、このような送信電力値で信号を送信した場合、EVM電力値の影響によって、各ユーザのチャネル容量が低下してしまう。結果として、多重対象であるユーザ全体のチャネル容量の和、つまり、総チャネル容量が、低下してしまう恐れがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、非直交多元アクセスにおけるEVMに起因した総チャネル容量の低下を改善することができる無線通信装置及びスケジューリング方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信装置は、一つの態様において、非直交多元アクセス方式が適用された無線通信装置である。前記無線通信装置は、記憶部と、スケジューラとを備える。前記記憶部は、信号の送信電力値と、EVM(Error Vector Magnitude)に相当する雑音の電力値であるEVM電力値とを対応付けて記憶する。前記スケジューラは、スケジューリング対象の端末群への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を前記記憶部から取得する。前記スケジューラは、取得したEVM電力値を用いて、前記スケジューリング対象の端末群における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末の割当電力値を決定する。
本願の開示する無線通信装置の一つの態様によれば、非直交多元アクセスにおけるEVMに起因した総チャネル容量の低下を改善することができるという効果を奏する。
図1は、非直交多元アクセスの説明に供する図である。 図2は、EVMに起因した総チャネル容量の低下の説明に供する図である。 図3は、実施例1の基地局を含む無線通信システムの一例を示す図である。 図4は、実施例1の基地局の構成例を示すブロック図である。 図5は、信号の送信電力値と、EVM電力値との対応関係の一例を示す図である。 図6は、実施例1のスケジューラの構成例を示すブロック図である。 図7は、実施例1の割当電力決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、実施例2の基地局におけるスケジューラの構成例を示すブロック図である。 図9は、2ユーザ多重の場合の割当電力値の変更の説明に供する図である。 図10は、実施例2の割当電力決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、実施例2の基地局による効果を説明するための図である。 図12は、3ユーザ多重の場合の割当電力値の変更の説明に供する図(その1)である。 図13は、3ユーザ多重の場合の割当電力値の変更の説明に供する図(その2)である。 図14は、実施例3の基地局におけるスケジューラの構成例を示すブロック図である。 図15は、実施例3の割当電力決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線通信装置及びスケジューリング方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。
まず、図2を参照して、本願の開示する無線通信装置の前提技術として、EVMに起因した総チャネル容量の低下について説明する。図2は、EVMに起因した総チャネル容量の低下の説明に供する図である。図2では、非直交多重(スケジューリング)の対象である2つのユーザとして、基地局から近く瞬時SINRの高いユーザ#1と、基地局から遠く瞬時SINRの低いユーザ#2とが存在する様子を示す。また、図2では、ユーザ#1宛ての信号と、ユーザ#2宛ての信号とが多重された多重信号の送信電力値をSとする。また、ユーザ#1宛ての信号の送信電力値(つまり、ユーザ#1の割当電力値)をS=0.2Sとし、ユーザ#2宛ての信号の送信電力値(つまり、ユーザ#2の割当電力値)をS=0.8Sとする。また、他の基地局からユーザ#1への干渉信号の電力値をI=0.01Sとし、他の基地局からユーザ#2への干渉信号の電力値をI=Sとする。
まず、EVMが存在しないと仮定した場合を説明する。基地局から送信される信号として、ユーザ#1宛ての信号と、ユーザ#2宛ての信号とが多重された多重信号が送信される。ユーザ#1は、SIC機能を用いて、ユーザ#2宛ての信号をキャンセルする。このため、ユーザ#1の瞬時SINRは、S/Iで表される。このとき、ユーザ#1のチャネル容量は、log(1+S/I)=4.39[bps/Hz]で表される。一方、ユーザ#2宛ての信号にとって、ユーザ#1宛ての信号は干渉となる。このため、ユーザ#2の瞬時SINRは、S/(S+I)で表される。このとき、ユーザ#2のチャネル容量は、log{1+S/(S+I)}=0.74[bps/Hz]で表される。したがって、ユーザ#1のチャネル容量と、ユーザ#2のチャネル容量との和、つまり、総チャネル容量は、5.13[bps/Hz]となる。
これに対して、EVMが存在する場合を説明する。例えば、LTE−A(Long Term Evolution-Advanced)では、EVMの許容値は8%であるため、EVMに相当する雑音の電力値(以下「EVM電力値」という)をN=(0.08)・Sとする。ユーザ#1宛ての信号及びユーザ#2宛ての信号にとって、EVMは雑音となる。このため、ユーザ#1の瞬時SINRは、S/(N+I)で表され、ユーザ#2の瞬時SINRは、S/(S+N+I)で表される。このとき、ユーザ#1のチャネル容量は、log{1+S/(N+I)}=3.72[bps/Hz]で表され、ユーザ#2のチャネル容量は、log{1+S/(S+N+I)}=0.73[bps/Hz]で表される。したがって、ユーザ#1のチャネル容量と、ユーザ#2のチャネル容量との和、つまり、総チャネル容量は、4.45[bps/Hz]となる。
図2の例から分かるように、EVMが存在する場合、EVMが存在しない場合と比較して、総チャネル容量が低下する。特に、ユーザ#1のチャネル容量の低下量が、ユーザ#2のチャネル容量の低下量と比較して、大きい。
図3は、実施例1の基地局を含む無線通信システムの一例を示す図である。図3において、無線通信システム1は、基地局10と、端末50−1〜50−N(Nは2以上の自然数)とを有する。以下では、端末50−1〜50−Nを特に区別しない場合、総称して端末50と呼ぶことがある。
図3において、端末50−1〜50−Nは、基地局10のセルC10内に在圏している。基地局10は、共通のキャリアにおいて、所定の電力を複数の端末50に割り当てる非直交多元アクセス方式が適用された無線通信装置である。基地局10は、端末50−1〜50−Nの一部又は全部をスケジューリング対象とする。ここでは、端末50−1〜50−Nのすべてがスケジューリング対象であるものとして説明する。
基地局10は、信号の送信電力値に対応付けて、EVM電力値を記憶する記憶部を有する。そして、基地局10は、スケジューリング対象である複数の端末50への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部から取得する。そして、基地局10は、取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象である複数の端末50における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及びその端末組合せの各端末50の割当電力値を決定する。
例えば、基地局10は、記憶部から取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象の各端末50に関して、瞬時SINRを算出し、瞬時SINRを用いて、スケジューリング対象における複数の端末組合せの各々に関して、スケジューリング指標を算出する。なお、スケジューリング指標としては、例えば、プロポーショナルフェア(PF)メトリック(Proportional Fair metric)や、チャネル容量等を用いることができる。以下では、スケジューリング指標をPFメトリックとして説明する。そして、基地局10は、算出したPFメトリックに基づいて、スケジューリング対象における複数の端末組合せから電力割当対象である端末組合せ及びその端末組合せの各端末50の割当電力値を決定する。
これにより、基地局10は、EVMを考慮して算出されたスケジューリング指標を用いて電力割当対象及び各端末50の割当電力値を決定するので、EVMが存在する環境下で、適切な送信電力値で信号を送信することができる。結果として、非直交多元アクセスにおけるEVMに起因した総チャネル容量の低下を改善することができる。
図4は、実施例1の基地局の構成例を示すブロック図である。図4において、基地局10は、NOMA(Non-Orthogonal Multiple Access)多重部11と、チャネル多重部12と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple)送信処理部13と、無線送信部14とを有する。また、基地局10は、無線受信部15と、受信処理部16と、抽出部17と、記憶部18と、スケジューラ19と、制御信号生成部20とを有する。
NOMA多重部11は、スケジューラ19からスケジューリング情報を受け取ると、スケジューリング情報に基づいて、ユーザデータに対する誤り訂正符号化処理、変調処理及び電力調整処理を行うことによって、データ信号を生成する。なお、スケジューリング情報には、変調多値数、符号化率、非直交多重の対象(電力割当対象)である端末組合せの各端末50の識別情報、及び各端末50の割当電力値等が含まれている。そして、NOMA多重部11は、生成したデータ信号を非直交多重する。そして、NOMA多重部11は、得られた多重信号をチャネル多重部12へ出力する。
チャネル多重部12は、制御信号生成部20から受け取った制御信号と、NOMA多重部11から受け取った多重信号とを多重する。ここでは、非直交多重ではなく、直交多重が用いられる。そして、チャネル多重部12は、得られた多重信号をOFDM送信処理部13へ出力する。
OFDM送信処理部13は、チャネル多重部12から受け取った多重信号を周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換し、得られた時間領域の信号にCP(Cyclic Prefix)を付加することにより、OFDM信号を生成する。
無線送信部14は、OFDM送信処理部13で生成されたOFDM信号に対して所定の無線送信処理(デジタルアナログ変換、アップコンバート、増幅等)を施して、得られた無線信号を、アンテナを介して送信する。
無線受信部15は、アンテナを介して受信した無線信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、アナログデジタル変換)を施し、得られた信号を受信処理部16へ出力する。
受信処理部16は、無線受信部15から受け取った信号に対して所定の受信処理(復調、復号等)を施し、得られた受信データを抽出部17へ出力する。
抽出部17は、受信処理部16から受け取った受信データから、チャネル状態情報(CSI(Channel State Information)等の制御データを抽出し、抽出した制御データをスケジューラ19へ出力する。チャネル状態情報には、各端末50から報告されるSINRが含まれる。
制御信号生成部20は、スケジューラ19から受け取った制御情報を含めた制御信号を生成し、生成した制御信号をチャネル多重部12へ出力する。制御情報には、非直交多重の対象(電力割当対象)である端末組合せの各端末50の識別情報、各端末50の割当電力値、及び各端末50のデータ信号に適用された符号化率、変調多値数等が含まれる。
記憶部18は、信号の送信電力値に対応付けて、EVM電力値を記憶する。図5は、信号の送信電力値と、EVM電力値との対応関係の一例を示す図である。図5に示すように、信号の送信電力値が大きくなるほど、EVM電力値は大きくなる。記憶部18は、例えば、図5に示した対応関係をテーブルや近似関数の形式で記憶する。
スケジューラ19は、スケジューリング対象である複数の端末50への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、スケジューラ19は、取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象である複数の端末50における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及びその端末組合せの各端末50の割当電力値を決定する。
例えば、スケジューラ19は、図6に示すように、瞬時SINR算出部21と、PFメトリック算出部22と、割当決定部23とを有する。図6は、実施例1のスケジューラの構成例を示すブロック図である。
瞬時SINR算出部21は、スケジューリング対象である複数の端末50への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、瞬時SINR算出部21は、記憶部18から取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象である各端末50に関して、瞬時SINRを算出する。すなわち、瞬時SINR算出部21は、スケジューリング対象である各端末50に関して、電力分配の各候補について瞬時SINRを算出する。そして、瞬時SINR算出部21は、算出した各端末50の瞬時SINRをPFメトリック算出部22へ出力する。瞬時SINR算出部21は、第1の算出部の一例に相当する。
ここで、一例として、2ユーザ多重の場合の瞬時SINRの算出について考察する。2ユーザ多重の場合の、ユーザ#1の瞬時SINR及びユーザ#2の瞬時SINRは、それぞれ、次の式(1)及び式(2)で算出される。
Figure 2017005597
Figure 2017005597
ここで、基地局10から近く瞬時SINRの高いユーザをユーザ#1とし、基地局10から遠く瞬時SINRの低いユーザをユーザ#2とする。また、ユーザ#1から基地局10へ報告されるSINRをγ (CSI)とし、ユーザ#2から基地局10へ報告されるSINRをγ (CSI)とする。また、ユーザ#1宛てのパイロット信号の送信電力値をS (CSI)とし、ユーザ#2宛てのパイロット信号の送信電力値をS (CSI)とする。また、ユーザ#1宛てのパイロット信号にEVMとして付加される雑音の電力値をN (CSI)とし、ユーザ#2宛てのパイロット信号にEVMとして付加される雑音の電力値をN (CSI)とする。また、ユーザ#1宛ての信号の送信電力値(つまり、ユーザ#1の割当電力値)をSとし、ユーザ#2宛ての信号の送信電力値(つまり、ユーザ#2の割当電力値)をSとする。また、ユーザ#1宛ての信号と、ユーザ#2宛ての信号とが多重された多重信号の送信電力値にEVMとして付加される雑音の電力値をNとする。また、S及びSは、電力分配を変更するためのパラメータとなる。γ (CSI)、γ (CSI)、S (CSI)及びS (CSI)は、既知の値であり、基地局10側で管理されている。
すなわち、2ユーザ多重の場合、瞬時SINR算出部21は、記憶部18を参照して、S (CSI)に対応するN (CSI)、S (CSI)に対応するN (CSI)、及び(S+S)に対応するNをEVM電力値として取得する。そして、瞬時SINR算出部21は、取得したN (CSI)、N (CSI)及びNを式(1)及び式(2)に適用することによって、ユーザ#1の瞬時SINR及びユーザ#2の瞬時SINRを算出する。
続いて、上記の式(1)及び式(2)の導出過程を説明する。
ユーザ#1から基地局10へ報告されるSINR、及びユーザ#2から基地局10へ報告されるSINRは、それぞれ、次の式(3)及び式(4)で表される。
Figure 2017005597
Figure 2017005597
ただし、基地局10とユーザ#1とを結ぶ伝送路の減衰係数をαとし、基地局10とユーザ#2とを結ぶ伝送路の減衰係数をαとする。また、他の基地局からユーザ#1への干渉信号の電力値をIとし、他の基地局からユーザ#2への干渉信号の電力値をIとする。
また、ユーザ#1の瞬時SINR、及びユーザ#2の瞬時SINRは、それぞれ、次の式(5)及び式(6)で表される。
Figure 2017005597
Figure 2017005597
したがって、式(3)と式(5)とを合わせてIを消去することにより、式(1)が導き出される。また、式(4)と式(6)とを合わせてIを消去することにより、式(2)が導き出される。
PFメトリック算出部22は、スケジューリング対象における複数の端末組合せの各々に関して、スケジューリング指標であるPFメトリックを算出する。具体的には、PFメトリック算出部22は、瞬時SINR算出部21から受け取った瞬時SINRを用いて、スケジューリング対象における複数の端末組合せの各々に関して、PFメトリックを算出する。PFメトリックは、公知の手法を用いて算出され得る。例えば、PFメトリック算出部22は、瞬時SINRと平均SINRとの比率をPFメトリックとして算出する。また、PFメトリック算出部22は、瞬時SINRとスループット期待値とが対応付けられたテーブルを保持し、このテーブルを参照して、瞬時SINR算出部21から受け取った瞬時SINRに対応するスループット期待値をPFメトリックとして特定してもよい。また、PFメトリック算出部22は、テーブルから特定されたスループット期待値を平均スループットで除算した値をPFメトリックとしてもよい。PFメトリック算出部22は、第2の算出部の一例に相当する。
割当決定部23は、PFメトリックに基づいて、スケジューリング対象における複数の端末組合せから電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末50の割当電力値を決定する。
すなわち、割当決定部23は、PFメトリック算出部22で算出された複数のPFメトリックのうちで値が最大であるPFメトリックに対応する端末組合せを電力割当対象として決定する。割当決定部23は、PFメトリック算出部22で算出された複数のPFメトリックのうちで値が最大であるPFメトリックに対応する端末組合せの各端末50宛てのデータ信号に適用する割当電力値を、電力割当対象の各端末50の割当電力値として決定する。また、割当決定部23は、決定した電力割当対象の端末組合せの各端末50宛てのデータ信号に適用する符号化率及び変調多値数を決定する。そして、割当決定部23は、上記のスケジューリング情報及び制御情報を生成し、生成したスケジューリング情報及び制御情報を、NOMA多重部11及び制御信号生成部20へそれぞれ出力する。割当決定部23は、決定部の一例に相当する。
次に、実施例1の無線通信システム1の処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局10のスケジューラ19による割当電力決定方法について説明する。図7は、実施例1の割当電力決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、スケジューラ19の瞬時SINR算出部21は、信号の送信電力値に対応付けて、EVM電力値を記憶する記憶部18から、スケジューリング対象である複数の端末50への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を取得する(S101)。
瞬時SINR算出部21は、取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象である各端末50に関して、瞬時SINRを算出する(S102)。
PFメトリック算出部22は、瞬時SINRを用いて、スケジューリング対象における複数の端末組合せの各々に関して、PFメトリックを算出する(S103)。
割当決定部23は、PFメトリックに基づいて、スケジューリング対象における複数の端末組合せから電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末50の割当電力値を決定する(S104)。
以上のように本実施例によれば、基地局10は、非直交多元アクセス方式が適用された無線通信装置である。そして、基地局10において、記憶部18は、信号の送信電力値と、EVM電力値とを対応付けて記憶する。そして、基地局10において、スケジューラ19は、スケジューリング対象の端末50群への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、基地局10において、スケジューラ19は、取得したEVM電力値を用いて、スケジューリング対象の端末50群における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末50の割当電力値を決定する。
この基地局10の構成により、EVMを考慮して算出されたスケジューリング指標を用いて電力割当対象及び各端末50の割当電力値を決定するので、EVMが存在する環境下で、適切な送信電力値で信号を送信することができる。結果として、非直交多元アクセスにおけるEVMに起因した総チャネル容量の低下を改善することができる。
実施例2は、電力割当対象である端末組合せの各端末50の割当電力値の決定方法のバリエーションに関する。なお、実施例2の基地局の基本構成は、実施例1の基地局10と同様である。
実施例2の基地局10において、スケジューラ19は、図8に示すように、瞬時SINR算出部31と、PFメトリック算出部32と、割当決定部33と、瞬時SINR算出部34と、総チャネル容量算出部35と、割当決定部36とを有する。図8は、実施例2の基地局におけるスケジューラの構成例を示すブロック図である。なお、以下では、一例として、2ユーザ多重の場合の割当電力値の決定方法を説明する。
瞬時SINR算出部31は、スケジューリング対象である第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。ここで、瞬時SINR算出部31による瞬時SINRの算出には、記憶部18に記憶されたEVM電力値が用いられない。
PFメトリック算出部32は、瞬時SINR算出部31でEVM電力値を用いることなく算出された瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標であるPFメトリックを算出する。
割当決定部33は、PFメトリック算出部32で算出された複数のPFメトリックのうちで値が最大であるPFメトリックに対応する端末組合せを電力割当対象として決定する。割当決定部33は、PFメトリック算出部32で算出された複数のPFメトリックのうちで値が最大であるPFメトリックに対応する端末組合せにおける各端末50宛てのデータ信号に適用する割当電力値を、電力割当対象の各端末50の割当電力値として決定する。以下の説明では、割当決定部33によって、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せが電力割当対象として決定され、第1の端末50の割当電力値がSと決定され、かつ、第2の端末50の割当電力値がS(>S)と決定されたものとする。割当決定部33は、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを瞬時SINR算出部34へ出力する。
瞬時SINR算出部34は、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値S(>S)とを割当決定部33から取得する。瞬時SINR算出部34は、図9に示すように、第1の端末50の割当電力値Sを固定した状態で、第2の端末50の割当電力値Sを減少させる。図9は、2ユーザ多重の場合の割当電力値の変更の説明に供する図である。
そして、瞬時SINR算出部34は、減少後の第2の端末50の割当電力値S´と、固定値である第1の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値S´に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、瞬時SINR算出部34は、取得したEVM電力値を用いて、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。すなわち、瞬時SINR算出部34は、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、電力分配の各候補について瞬時SINRを算出する。そして、瞬時SINR算出部34は、算出した第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRを総チャネル容量算出部35へ出力する。瞬時SINR算出部34は、第1の算出部の一例に相当する。
ここで、第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRは、それぞれ、次の式(7)及び式(8)で算出される。
Figure 2017005597
Figure 2017005597
ここで、基地局10から近く瞬時SINRの高いユーザをユーザ#1(第1の端末50)とし、基地局10から遠く瞬時SINRの低いユーザをユーザ#2(第2の端末50)とする。また、ユーザ#1から基地局10へ報告されるSINRをγ (CSI)とし、ユーザ#2から基地局10へ報告されるSINRをγ (CSI)とする。また、ユーザ#1宛てのパイロット信号の送信電力値をS (CSI)とし、ユーザ#2宛てのパイロット信号の送信電力値をS (CSI)とする。また、ユーザ#1宛てのパイロット信号にEVMとして付加される雑音の電力値をN (CSI)とし、ユーザ#2宛てのパイロット信号にEVMとして付加される雑音の電力値をN (CSI)とする。また、ユーザ#1宛ての信号の送信電力値(つまり、第1の端末50の割当電力値)をSとし、ユーザ#2宛ての信号の送信電力値(つまり、減少後の第2の端末50の割当電力値)をS´とする。また、ユーザ#1宛ての信号と、ユーザ#2宛ての信号とが多重された多重信号の送信電力値(つまり、減少後の第2の端末50の割当電力値と、固定値である第1の端末の割当電力値との和)にEVMとして付加される雑音の電力値をN(S,S´)とする。また、S´は、電力分配を変更するためのパラメータとなる。γ (CSI)、γ (CSI)、S (CSI)及びS (CSI)は、既知の値であり、基地局10側で管理されている。
すなわち、瞬時SINR算出部34は、記憶部18を参照して、S (CSI)に対応するN (CSI)、S (CSI)に対応するN (CSI)、及び(S+S´)に対応するN(S,S´)をEVM電力値として取得する。そして、瞬時SINR算出部34は、取得したN (CSI)、N (CSI)及びN(S,S´)を式(7)及び式(8)に適用することによって、第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRを算出する。
総チャネル容量算出部35は、瞬時SINR算出部34から受け取った瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する。総チャネル容量算出部35は、第2の算出部の一例に相当する。例えば、総チャネル容量算出部35は、次の式(9)を用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、総チャネル容量を算出する。
Figure 2017005597
ただし、γ(S,S´)、γ(S,S´)は、それぞれ、第1の端末50の瞬時SINR、第2の端末50の瞬時SINRを表す。
割当決定部36は、総チャネル容量に基づいて、第2の端末50の割当電力値Sを再決定する。具体的には、割当決定部36は、総チャネル容量算出部35で算出された複数の総チャネル容量のうちで値が最大である総チャネル容量に対応する、減少後の第2の端末50の割当電力値S´を、新たな第2の端末50の割当電力値Sとする。割当決定部36は、決定部の一例に相当する。
割当決定部36は、例えば、次の式(10)を用いて、第2の端末50の割当電力値Sを再決定する。
Figure 2017005597
次に、実施例2の無線通信システムの処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局10のスケジューラ19による割当電力決定方法について説明する。図10は、実施例2の割当電力決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、瞬時SINR算出部34は、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを割当決定部33から取得する(S201)。ここで、第1の端末50の割当電力値Sが0.2と決定され、第2の端末50の割当電力値Sが0.8と暫定的に決定されたものとする。
瞬時SINR算出部34は、探索用パラメータに、第2の端末50の割当電力値Sの初期値0.8をセットする(S202)。この探索用パラメータは、減少後の第2の端末の割当電力値S´を探索するために用いられるパラメータである。
瞬時SINR算出部34は、減少後の第2の端末50の割当電力値S´と、固定値である第1の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値S´を算出する(S203)。
瞬時SINR算出部34は、送信電力値S´に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する(S204)。
瞬時SINR算出部34は、取得したEVM電力値を用いて、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する(S205)。すなわち、瞬時SINR算出部は、取得したEVM電力値を上記の式(7)及び式(8)に適用することによって、第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRを算出する。
総チャネル容量算出部35は、瞬時SINR算出部34から受け取った瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する(S206)。すなわち、総チャネル容量算出部35は、上記の式(9)を用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、総チャネル容量を算出する。
瞬時SINR算出部34は、第1の端末50の割当電力値Sを固定した状態で、第2の端末50の割当電力値Sを0.1減少させる(S207)。なお、第2の端末50の割当電力値Sの減少量は0.1に限られない。
瞬時SINR算出部34は、減少後の第2の端末50の割当電力値S´が、固定値である第1の端末50の割当電力値Sよりも大きい場合(S208肯定)、処理をS203に戻す。
瞬時SINR算出部34は、減少後の第2の端末50の割当電力値S´が、固定値である第1の端末50の割当電力値S以下である場合(S208否定)、処理をS209へ移行する。
割当決定部36は、総チャネル容量に基づいて、第2の端末の割当電力値Sを再決定する(S209)。すなわち、割当決定部36は、上記の式(10)を用いて、第2の端末50の割当電力値Sを再決定する。
図11は、実施例2の基地局による効果を説明するための図である。図11は、送信電力値と、総チャネル容量との関係の一例を示すシミュレーション結果を示す図である。
図11において、縦軸は、総チャネル容量を示し、横軸は、第1の端末の割当電力値と、第2の端末の割当電力値との和である送信電力値を示している。また、図11において、計測点41は、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを用いた場合の送信電力値と総チャネル容量との関係を示す点である。図11の例では、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとは、それぞれ、0.2、0.8であるものとする。
一方、計測点42は、本実施例の基地局10によって再決定された第2の端末50の割当電力値Sと、第1の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値を用いた場合の送信電力値と総チャネル容量との関係を示す点である。図11の例では、基地局10によって再決定された第2の端末50の割当電力値Sは、0.6であるものとする。
図11に示すように、本実施例の基地局10によれば、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを用いた場合と比較して、総チャネル容量を3.5%改善することができた。
以上のように本実施例によれば、基地局10において、瞬時SINR算出部34は、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを取得する。そして、瞬時SINR算出部34は、第1の端末50の割当電力値Sよりも大きい第2の端末50の割当電力値Sを減少させる。そして、瞬時SINR算出部34は、減少後の第2の端末50の割当電力値S´と、固定値である第1の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値S´に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、瞬時SINR算出部34は、取得したEVM電力値を用いて、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。総チャネル容量算出部35は、瞬時SINR算出部34から受け取った瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する。割当決定部36は、総チャネル容量に基づいて、第2の端末50の割当電力値Sを再決定する。
この基地局10の構成により、2つの端末を含む端末組合せに関して、EVMを考慮したスケジューリング指標を算出するので、スケジューリング指標の算出対象の端末組合せを絞り込むことができる。結果として、本実施例によれば、EVMに起因した総チャネル容量の低下を改善するとともに、スケジューリング指標の算出に伴う演算量を低減することができる。
(実施例2の変形例1)
なお、本実施例では、2ユーザ多重の場合に瞬時SINR算出部34が割当電力値を変更する例を示したが、3ユーザ以上の複数ユーザ多重の場合に最大のユーザの割当電力値を変更してもよい。一例として、3ユーザ多重の場合の割当電力値の変更について、以下説明する。
図12は、3ユーザ多重の場合の割当電力値の変更の説明に供する図(その1)である。図12に示すように、瞬時SINR算出部34は、3つの端末50を含む端末組合せに関して、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された3つの端末50の各々の割当電力値S〜S(ただし、S<S<S)を割当決定部33から取得する。瞬時SINR算出部34は、3つの端末50の各々の割当電力値のうち、最大の端末50の割当電力値Sを減少させる。そして、瞬時SINR算出部34は、減少後の最大の端末50の割当電力値S´と、固定値である他の2つの端末50の割当電力値との和である送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、瞬時SINR算出部34は、取得したEVM電力値を用いて、3つの端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。そして、瞬時SINR算出部34は、算出した3つの端末50の各々の瞬時SINRを総チャネル容量算出部35へ出力する。
総チャネル容量算出部35は、図12に示した割当電力値の変更が行われた場合、瞬時SINR算出部34から受け取った瞬時SINRを用いて、3つの端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する。割当決定部36は、総チャネル容量に基づいて、最大の端末50の割当電力値を再決定する。
(実施例2の変形例2)
また、瞬時SINR算出部34は、3ユーザ以上の複数ユーザ多重の場合に上位のNユーザ(ただし、非直交多重数の最大値をNmaxとすると、Nは、Nmax以下の自然数)の割当電力値を変更してもよい。一例として、3ユーザ多重の場合の割当電力値の変更について、以下説明する。
図13は、3ユーザ多重の場合の割当電力値の変更の説明に供する図(その2)である。図13に示すように、瞬時SINR算出部34は、3つの端末50を含む端末組合せに関して、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された3つの端末50の各々の割当電力値S〜S(ただし、S<S<S)を割当決定部33から取得する。瞬時SINR算出部34は、3つの端末50の各々の割当電力値のうち、上位の2つの端末50の割当電力値S及びSを減少させる。そして、瞬時SINR算出部34は、減少後の最大の端末50の割当電力値S´及びS´と、固定値である他の2つの端末50の割当電力値との和である送信電力値に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、瞬時SINR算出部34は、取得したEVM電力値を用いて、上位の2つの端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。そして、瞬時SINR算出部34は、算出した2つの端末50の各々の瞬時SINRを総チャネル容量算出部35へ出力する。
総チャネル容量算出部35は、図13に示した割当電力値の変更が行われた場合、瞬時SINR算出部34から受け取った瞬時SINRを用いて、上位の2つの端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する。割当決定部36は、総チャネル容量に基づいて、上位の2つの端末50の割当電力値をそれぞれ再決定する。
実施例3は、電力割当対象である端末組合せの各端末50の割当電力値の決定方法のバリエーションに関する。なお、実施例3の基地局の基本構成は、実施例2の基地局10と同様である。
実施例3の基地局10において、スケジューラ19は、図14に示すように、瞬時SINR算出部51と、PFメトリック算出部52と、割当決定部53と、瞬時SINR算出部54と、総チャネル容量算出部55と、割当決定部56とを有する。図14は、実施例3の基地局におけるスケジューラの構成例を示すブロック図である。なお、以下では、一例として、2ユーザ多重の場合の割当電力値の決定方法を説明する。
瞬時SINR算出部51、PFメトリック算出部52及び割当決定部53は、それぞれ、実施例2の瞬時SINR算出部31、PFメトリック算出部32及び割当決定部33に対応する。
瞬時SINR算出部54は、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値S(>S)とを割当決定部53から取得する。瞬時SINR算出部54は、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの比を固定した状態で、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値Sを減少させる。
そして、瞬時SINR算出部54は、減少後の送信電力値S´に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。そして、瞬時SINR算出部54は、取得したEVM電力値を用いて、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。すなわち、瞬時SINR算出部54は、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、電力分配の各候補について瞬時SINRを算出する。そして、瞬時SINR算出部54は、算出した第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRを総チャネル容量算出部35へ出力する。瞬時SINR算出部54は、第1の算出部の一例である。
ここで、第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRは、それぞれ、次の式(11)及び式(12)で算出される。
Figure 2017005597
Figure 2017005597
ここで、基地局10から近く瞬時SINRの高いユーザをユーザ#1(第1の端末50)とし、基地局10から遠く瞬時SINRの低いユーザをユーザ#2(第2の端末50)とする。また、ユーザ#1から基地局10へ報告されるSINRをγ (CSI)とし、ユーザ#2から基地局10へ報告されるSINRをγ (CSI)とする。また、ユーザ#1宛てのパイロット信号の送信電力値をS (CSI)とし、ユーザ#2宛てのパイロット信号の送信電力値をS (CSI)とする。また、ユーザ#1宛てのパイロット信号にEVMとして付加される雑音の電力値をN (CSI)とし、ユーザ#2宛てのパイロット信号にEVMとして付加される雑音の電力値をN (CSI)とする。また、ユーザ#1宛ての信号の送信電力値(つまり、減少後の第1の端末50の割当電力値)をS´とし、ユーザ#2宛ての信号の送信電力値(つまり、減少後の第2の端末50の割当電力値)をS´とする。また、ユーザ#1宛ての信号と、ユーザ#2宛ての信号とが多重された多重信号の送信電力値(つまり、減少後の送信電力値)にEVMとして付加される雑音の電力値をN(S´,S´)とする。また、S´及びS´は、電力分配を変更するためのパラメータとなる。第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの比が固定されるので、S´及びS´は、それぞれ、S´=S・(S´/S)及びS´=S・(S´/S)により算出される。γ (CSI)、γ (CSI)、S (CSI)及びS (CSI)は、既知の値であり、基地局10側で管理されている。
すなわち、瞬時SINR算出部54は、記憶部18を参照して、S (CSI)に対応するN (CSI)、S (CSI)に対応するN (CSI)、及びS´に対応するN(S´,S´)をEVM電力値として取得する。そして、瞬時SINR算出部54は、取得したN (CSI)、N (CSI)及びN(S´,S´)を式(11)及び式(12)に適用することによって、第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRを算出する。
総チャネル容量算出部55は、瞬時SINR算出部54から受け取った瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する。総チャネル容量算出部55は、第2の算出部の一例に相当する。例えば、総チャネル容量算出部55は、次の式(13)を用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、総チャネル容量を算出する。
Figure 2017005597
ただし、γ(S´,S´)、γ(S´,S´)は、それぞれ、第1の端末50の瞬時SINR、第2の端末50の瞬時SINRを表す。
割当決定部56は、総チャネル容量に基づいて、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを再決定する。具体的には、割当決定部56は、次の式(14)を用いて、総チャネル容量算出部55で算出された複数の総チャネル容量のうちで値が最大である総チャネル容量に対応する、減少後の送信電力値S´を特定する。
Figure 2017005597
そして、割当決定部56は、特定した減少後の送信電力値S´と、次の式(15)及び式(16)とを用いて、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを再決定する。
Figure 2017005597
Figure 2017005597
次に、実施例3の無線通信システムの処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局10のスケジューラ19による割当電力決定方法について説明する。図15は、実施例3の割当電力決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、瞬時SINR算出部54は、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、暫定的に決定された、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを割当決定部53から取得する(S301)。ここで、第1の端末50の割当電力値Sが0.2と決定され、第2の端末50の割当電力値Sが0.8と暫定的に決定されたものとする。
瞬時SINR算出部54は、探索用パラメータに、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値Sの初期値1.0をセットする(S302)。この探索用パラメータは、減少後の送信電力値S´を探索するために用いられるパラメータである。
瞬時SINR算出部54は、減少後の第1の端末50の割当電力値S´と、減少後の第2の端末50の割当電力値S´とを算出する(S303)。
瞬時SINR算出部54は、減少後の送信電力値S´に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する(S304)。
瞬時SINR算出部54は、取得したEVM電力値を用いて、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する(S305)。すなわち、瞬時SINR算出部54は、取得したEVM電力値を上記の式(11)及び式(12)に適用することによって、第1の端末50及び第2の端末50の各々の瞬時SINRを算出する。
総チャネル容量算出部55は、瞬時SINR算出部54から受け取った瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する(S306)。すなわち、総チャネル容量算出部55は、上記の式(13)を用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、総チャネル容量を算出する。
瞬時SINR算出部54は、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの比を固定した状態で、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値Sを0.1減少させる(S307)。なお、送信電力値Sの減少量は0.1に限られない。
瞬時SINR算出部54は、減少後の送信電力値S´が0.1よりも大きい場合(S308肯定)、処理をS303に戻す。
瞬時SINR算出部54は、減少後の送信電力値S´が0.1以下である場合(S308否定)、処理をS309へ移行する。
割当決定部56は、総チャネル容量に基づいて、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを再決定する(S309)。具体的には、割当決定部56は、上記の式(14)を用いて、総チャネル容量算出部55で算出された複数の総チャネル容量のうちで値が最大である総チャネル容量に対応する、減少後の送信電力値S´を特定する。そして、割当決定部56は、特定した減少後の送信電力値S´と、上記の式(15)及び式(16)とを用いて、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを再決定する。
以上のように本実施例によれば、基地局10において、瞬時SINR算出部54は、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを取得する。そして、瞬時SINR算出部54は、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの比を固定した状態で、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとの和である送信電力値Sを減少させる。そして、瞬時SINR算出部54は、減少後の送信電力値S´に対応するEVM電力値を記憶部18から取得する。瞬時SINR算出部54は、取得したEVM電力値を用いて、第1の端末50及び第2の端末50の各々に関して、瞬時SINRを算出する。総チャネル容量算出部55は、瞬時SINR算出部54から受け取った瞬時SINRを用いて、第1の端末50及び第2の端末50を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標である総チャネル容量を算出する。割当決定部56は、総チャネル容量に基づいて、第1の端末50の割当電力値Sと、第2の端末50の割当電力値Sとを再決定する。
この基地局10の構成により、2つの端末を含む端末組合せに関して、EVMを考慮したスケジューリング指標を算出するので、スケジューリング指標の算出対象の端末組合せを絞り込むことができる。結果として、本実施例によれば、EVMに起因した総チャネル容量の低下を改善するとともに、スケジューリング指標の算出に伴う演算量を低減することができる。
(他の実施例)
実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1乃至実施例3の基地局は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図16は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図16に示すように、基地局500は、RF(Radio Frequency)回路501と、プロセッサ502と、メモリ503と、ネットワークIF(Inter Face)504とを有する。プロセッサ502の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ503の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。実施例1乃至実施例3の各基地局が図16に示す構成を有している。
そして、実施例1乃至実施例3の基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、NOMA多重部11と、チャネル多重部12と、OFDM送信処理部13と、受信処理部16と、抽出部17と、記憶部18と、スケジューラ19と、制御信号生成部20とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ503に記録され、各プログラムがプロセッサ502で実行されてもよい。また、無線送信部14と、無線受信部15とは、RF回路501によって実現される。
10 基地局
18 記憶部
19 スケジューラ
21、34、54 瞬時SINR算出部
22 PFメトリック算出部
23、36、56 割当決定部
35、55 総チャネル容量算出部
50 端末

Claims (6)

  1. 非直交多元アクセス方式が適用された無線通信装置であって、
    信号の送信電力値と、EVM(Error Vector Magnitude)に相当する雑音の電力値であるEVM電力値とを対応付けて記憶する記憶部と、
    スケジューリング対象の端末群への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を前記記憶部から取得し、取得したEVM電力値を用いて、前記スケジューリング対象の端末群における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末の割当電力値を決定するスケジューラと
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記スケジューラは、
    前記スケジューリング対象の端末群への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を前記記憶部から取得し、取得したEVM電力値を用いて、前記スケジューリング対象の端末群の各端末に関して、瞬時SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を算出する第1の算出部と、
    前記瞬時SINRを用いて、前記スケジューリング対象の端末群における複数の端末組合せの各々に関して、スケジューリング指標を算出する第2の算出部と、
    前記スケジューリング指標に基づいて、前記複数の端末組合せから電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末の割当電力値を決定する決定部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の算出部は、第1の端末及び第2の端末を含む端末組合せに関して、前記EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、前記第1の端末の割当電力値と、前記第1の端末の割当電力値よりも大きい前記第2の端末の割当電力値とを取得し、前記第2の端末の割当電力値を減少させ、減少後の前記第2の端末の割当電力値と、固定値である前記第1の端末の割当電力値との和である送信電力値に対応するEVM電力値を前記記憶部から取得し、取得したEVM電力値を用いて、前記第1の端末及び前記第2の端末の各々に関して、瞬時SINRを算出し、
    前記第2の算出部は、前記瞬時SINRを用いて、前記第1の端末及び前記第2の端末を含む端末組合せに関して、前記スケジューリング指標を算出し、
    前記決定部は、前記スケジューリング指標に基づいて、前記第2の端末の割当電力値を再決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1の算出部は、3つ以上の端末を含む端末組合せに関して、前記EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、前記3つ以上の端末の各々の割当電力値を取得し、前記3つ以上の端末の各々の割当電力値のうち、最大の端末の割当電力値を減少させ、減少後の最大の端末の割当電力値と、固定値である他の端末の割当電力値との和である送信電力値に対応するEVM電力値を前記記憶部から取得し、取得したEVM電力値を用いて、前記3つ以上の端末の各々に関して、瞬時SINRを算出し、
    前記第2の算出部は、前記瞬時SINRを用いて、前記3つ以上の端末を含む端末組合せに関して、前記スケジューリング指標を算出し、
    前記決定部は、前記スケジューリング指標に基づいて、前記最大の端末の割当電力値を再決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 前記第1の算出部は、第1の端末及び第2の端末を含む端末組合せに関して、前記EVM電力値を用いることなく暫定的に決定された、前記第1の端末の割当電力値と、前記第2の端末の割当電力値とを取得し、前記第1の端末の割当電力値と前記第2の端末の割当電力値との比を固定した状態で、前記第1の端末の割当電力値と前記第2の端末の割当電力値との和である送信電力値を減少させ、減少後の送信電力値に対応するEVM電力値を前記記憶部から取得し、取得したEVM電力値を用いて、前記第1の端末及び前記第2の端末の各々に関して、瞬時SINRを算出し、
    前記第2の算出部は、前記瞬時SINRに基づいて、前記第1の端末及び前記第2の端末を含む端末組合せに関して、スケジューリング指標を算出し、
    前記決定部は、前記スケジューリング指標に基づいて、前記第1の端末の割当電力値と、前記第2の端末の割当電力値とを再決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 非直交多元アクセス方式が適用された無線通信装置によるスケジューリング方法であって、
    信号の送信電力値に対応付けて、EVMに相当する雑音の電力値であるEVM電力値を記憶する記憶部から、スケジューリング対象の端末群への信号の送信電力値に対応するEVM電力値を取得し、
    取得したEVM電力値を用いて、前記スケジューリング対象の端末群における複数の端末組合せから、電力割当対象である端末組合せ及び当該端末組合せの各端末の割当電力値を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
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