JP6398612B2 - 基地局及びセル選択方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局及びセル選択方法に関する。
3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)では、セル端に位置するユーザ端末(User Equipment:UE)の通信品質を改善するための技術として、複数のセルによる「協調通信」が検討されている。協調通信は、複数のセルが協調して、ユーザ端末と通信を行う技術である。3GPP LTEにおける協調通信は、「CoMP(Coordinated Multi-Point)」通信と呼ばれる。
下りリンクの協調通信の一つに、例えば、複数のセルをそれぞれ形成する複数の送信ポイントから同一のデータを1つのユーザ端末に送信する「JT(Joint Transmission)」がある。送信ポイントは、例えば、基地局またはRRH(Remote Radio Head)等である。この下りリンクの協調通信により、空間ダイバーシチ効果による利得向上が図られるため、セル端に位置するユーザ端末では受信品質が改善される。
ここで、ユーザ端末周辺のすべてのセルを協調通信の候補セル(以下では「協調候補セル」と呼ぶことがある)にすると、実際に協調通信を行うセル(以下では「協調セル」と呼ぶことがある)を協調候補セルの中から決定するにあたり、基地局での処理量、及び、基地局とユーザ端末との間でやり取りされる信号量が大きくなる。
すなわち、例えば、基地局は1msのサブフレーム単位でスケジューリングメトリックに基づいてユーザ端末への通信リソースの割当(つまり、スケジューリング)を行って、サブフレーム毎に協調セルを決定する。このとき、ユーザ端末周辺のすべてのセルを協調候補セルにすると、協調候補セルの組合せのパターンの数が膨大になるため、スケジューリングメトリックの計算量が膨大になってしまう。
また、協調候補セルの中から協調セルを決定するにあたっては、協調候補セルのすべてにおいて、ユーザ端末による受信品質測定用の参照信号(Reference Signal:RS)が送信される。そして、ユーザ端末は、協調候補セルのすべてに対して受信品質の報告を行う。このため、ユーザ端末周辺のすべてのセルを協調候補セルにすると、下りリンクでは参照信号のオーバヘッドが大きくなってしまうとともに、上りリンクでは受信品質の報告のシグナリングのオーバヘッドが大きくなってしまう。
そこで、予め少数のセルを協調候補セルとして選択することが行われている。協調候補セルの選択方法の一つに、各セルにおいてユーザ端末へ送信される参照信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)を用いるものがある。例えば、サービングセル以外のセルのうち、サービングセルのRSRPとの差が閾値以下であるRSRPのセルをサービングセルに対する協調候補セルとして選択する。ここで、「サービングセル」とは、あるユーザ端末にとって、そのユーザ端末が現在位置しているセル、つまり、そのユーザ端末が現在登録されているセルである。
なお、協調候補セルの選択は、CoMPセット設定、協調エリア設定、または、クラスタリングと呼ばれることもある。
Emmanouil Pateromichelakis, Mehrdad Shariat, Atta ul Quddus, and Rahim Tafazolli, "On the Evolution of Multi-Cell Scheduling in 3GPP LTE / LTE-A," IEEE Commun. Surv. & Tut., pp. 1-17, in press.
上記のようにRSRPの差と閾値とに基づいて協調候補セルを選択する場合、選択される協調候補セルは閾値に依存するため、最適な閾値を設定することが重要となる。しかし、最適な閾値はセル構成、及び、協調通信の種類等に依存するため、最適な閾値を一意に決定することは難しい。また、閾値を大きくしすぎると協調候補セルが過多になり、上記のように、基地局での処理量、及び、基地局とユーザ端末との間でやり取りされる信号量が大きくなってしまう。反対に、閾値を小さくしすぎると協調候補セルが過少となって、協調通信の利得が低下してしまう。なお、下りリンクの協調通信の種類としては、例えば、コヒーレントJT、ノンコヒーレントJT、DPS(Dynamic Point Selection)、ミューティング等がある。
このように、RSRPの差と閾値とに基づいて協調候補セルを選択する選択方法では、最適な閾値を一意に決定することが難しいため、選択された協調候補セルは必ずしも最適なものとは限らない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、協調通信において、最適な協調候補セルを選択することを目的とする。
開示の態様では、複数のセルが協調して通信を行うことが可能な通信システムにおける基地局は、受信部と、選択部とを有する。受信部は、ユーザ端末からの受信電力の報告を受信する。選択部は、協調通信が行われず、かつ、1つのユーザ端末が全帯域を占有したときの第一のスループットと、協調通信が行われ、かつ、1つのユーザ端末が全帯域を占有したときの第二のスループットとを前記受信電力を用いて算出する。そして、選択部は、前記第一のスループットと、前記第二のスループットと、協調通信が行われないときの第一のリソース割当率と、協調通信が行われるときの第二のリソース割当率とに基づいて、協調候補セルを選択する。
開示の態様によれば、協調通信において、最適な協調候補セルを選択することができる。
図1は、実施例1の通信システムの構成の一例を示す図である。 図2は、実施例1の基地局の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、実施例1のユーザ端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、実施例1の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施例2の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施例3の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施例4の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例4の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。 図10は、ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する基地局及びセル選択方法の実施例を図面に基づいて説明する。なお、この実施例により本願の開示する基地局及びセル選択方法が限定されるものではない。また、各実施例において同一の機能を有する構成、及び、同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
<通信システムの構成>
図1は、実施例1の通信システムの構成の一例を示す図である。図1において、通信システム1は、集中制御局10と、RRH20−1〜20−7と、ユーザ端末30−1〜30−3とを有する。
集中制御局10とRRH20−1〜20−7とは光ファイバによって接続されており、集中制御局10及びRRH20−1〜20−7は後述する基地局に備えられる。RRH20−1〜20−7の各々は、セルC1〜C7を形成する。例えば、RRH20−1はセルC1を形成する。
ユーザ端末30−1はセルC4に位置しており、セルC4がユーザ端末30−1にとってのサービングセルとなる。ユーザ端末30−2はセルC5に位置しており、セルC5がユーザ端末30−2にとってのサービングセルとなる。ユーザ端末30−3はセルC6に位置しており、セルC6がユーザ端末30−3にとってのサービングセルとなる。
例えば、集中制御局10の制御の下で、ユーザ端末30−1に対して、サービングセルであるセルC4と、セルC4以外のセルC1〜C3,C5〜C7の何れかとが協調して送信を行うことが可能である。つまり、通信システム1は、複数のセルが協調して通信を行うことが可能なものである。
図1では、7つのRRH及び3つのユーザ端末を一例として挙げているが、RRHの数及びユーザ端末の数は図1に示すものに限定されない。以下では、RRH20−1〜20−7を区別しない場合にはRRH20と総称することがあり、ユーザ端末30−1〜30−3を区別しない場合にはユーザ端末30と総称することがある。
<基地局の構成>
図2は、実施例1の基地局の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2において、基地局2は、集中制御局10と、RRH20−1〜20−7とを有する。
集中制御局10は、ベースバンド処理部11−1〜11−7と、協調候補セル選択部12と、スケジューリング部13とを有する。ベースバンド処理部11−1〜11−7は、RRH20−1〜20−7にそれぞれ対応し、セルC1〜C7の各セルのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部11−1〜11−7はRRH20−1〜20−7と光ファイバによってそれぞれ接続されている。例えば、ベースバンド処理部11−1はRRH20−1と光ファイバによって接続されている。以下では、ベースバンド処理部11−1〜11−7を区別しない場合にはベースバンド処理部11と総称することがある。
ベースバンド処理部11は、データ生成部101と、符号化部102と、変調部103と、RS(Reference Signal)生成部104と、制御信号生成部105と、多重部106とを有する。また、ベースバンド処理部11は、IFFT部(Inverse Fast Fourier Transform)部107と、CP(Cyclic Prefix)付加部108と、受信処理部109とを有する。ベースバンド処理部11−1〜11−7は互いに同一の構成を採る。
RRH20−1は、無線送信部21−1と、無線受信部22−1と、送信アンテナA1−1と、受信アンテナA2−1とを有する。RRH20−2は、無線送信部21−2と、無線受信部22−2と、送信アンテナA1−2と、受信アンテナA2−2とを有する。また、RRH20−7は、無線送信部21−7と、無線受信部22−7と、送信アンテナA1−7と、受信アンテナA2−7とを有する。つまり、RRH20−1〜20−7は互いに同一の構成を採り、セルC1〜C7の各セルの無線処理を行う。以下では、無線送信部21−1〜21−7を区別しない場合には無線送信部21と総称し、無線受信部22−1〜22−7を区別しない場合には無線受信部22と総称することがある。また、送信アンテナA1−1〜A1−7を区別しない場合には送信アンテナA1と総称し、受信アンテナA2−1〜A2−7を区別しない場合には受信アンテナA2と総称することがある。
無線受信部22は、受信アンテナA2を介してユーザ端末30から上りリンク信号を受信し、受信した上りリンク信号に対してダウンコンバート及びアナログデジタル変換等の無線受信処理を行って得たベースベンド信号を受信処理部109に出力する。無線受信部22が受信する上りリンク信号には、ユーザ端末から報告された、下りリンクのRSRPと下りリンクのCSI(Channel State Information)とが含まれる。
受信処理部109は、無線受信部22から入力されるベースバンド信号を復調及び復号して、下りリンクのRSRPと下りリンクのCSIとを得る。受信処理部109は、RSRPを協調候補セル選択部12に出力し、CSIをスケジューリング部13に出力する。
協調候補セル選択部12は、ユーザ端末30から報告されたRSRPを用いて、ユーザ端末30毎に、協調候補セルを選択する。サブフレームが1msの短周期の場合、協調候補セル選択部12は、例えば、数百ms間隔の長周期で協調候補セルを選択する。協調候補セルの選択処理の詳細は後述する。協調候補セル選択部12は、協調候補セルの選択結果をスケジューリング部13に出力する。
スケジューリング部13は、サブフレーム毎に、通信リソース(以下では単に「リソース」と呼ぶことがある)を割り当てるユーザ端末30、及び、各ユーザ端末30のMCS(Modulation and Coding Scheme)をCSIに基づいて決定する。また、スケジューリング部13は、サブフレーム毎に、リソースを割り当てたユーザ端末30に対し、協調候補セルの中から協調セルを決定する。協調セルの決定は、例えば、PF(Proportional Fairness)メトリックに基づいて行われる。
すなわち、スケジューリング部13は、例えば、ユーザ端末30毎に、サービングセルのみから送信を行った場合と、協調候補セル選択部12によって選択された協調候補セルとサービングセルとが協調して送信を行った場合とのそれぞれについてPFメトリックを算出する。そして、スケジューリング部13は、PFメトリックが最大となるセルの組合せに含まれるセルを協調セルとして決定する。スケジューリング部13は、どのリソースをどのユーザ端末30に割り当てたかを示すスケジューリング結果を、決定した協調セルに従って、データ生成部101及び制御信号生成部105に出力する。また、スケジューリング部13は、決定したMCSを、決定した協調セルに従って、符号化部102、変調部103及び制御信号生成部105に出力する。例えば、セルC1がサービングセルで、セルC2が協調セルである場合、スケジューリング部13は、ベースバンド処理部11−1,11−2にスケジューリング結果とMCSとを出力する。
データ生成部101は、スケジューリング部13から入力されるスケジューリング結果に従って、リソースが割り当てられたユーザ端末30宛てのユーザデータを生成し、生成したユーザデータを符号化部102に出力する。
スケジューリング部13から入力されるMCSに従って、符号化部102はユーザデータを符号化し、変調部103は符号化後のユーザデータを変調し、変調後のデータ信号を多重部106に出力する。
RS生成部104は、参照信号を生成して多重部106に出力する。
制御信号生成部105は、MCSとスケジューリング結果とを示す制御信号を生成し、生成した制御信号を変調し、変調後の制御信号を多重部106に出力する。
多重部106は、データ信号、参照信号及び制御信号を多重してIFFT部107に出力する。
IFFT部107は、多重されたデータ信号、参照信号及び制御信号に対してIFFTを行って有効シンボルを生成し、生成した有効シンボルをCP付加部108に出力する。
CP付加部108は、有効シンボルにCPを付加してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを生成し、生成したOFDMシンボルを無線送信部21に出力する。
無線送信部21は、OFDMシンボルに対してデジタルアナログ変換及びアップコンバート等の無線送信処理を行って得た下りリンク信号を送信アンテナA1を介してユーザ端末30に送信する。
<ユーザ端末の構成>
図3は、実施例1のユーザ端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。図3において、ユーザ端末30は、受信アンテナ301と、無線受信部302と、CP除去部303と、FFT(Fast Fourier Transform)部304と、分離部305と、復調制御部306と、復調部307と、復号部308とを有する。また、ユーザ端末30は、CSI推定部309と、RSRP推定部310と、送信処理部311と、無線送信部312と、送信アンテナ313とを有する。
無線受信部302は、基地局2から送信された下りリンク信号を受信アンテナ301を介して受信し、受信した下りリンク信号に対してダウンコンバート及びアナログデジタル変換等の無線受信処理を行って得たOFDMシンボルをCP除去部303に出力する。
CP除去部303は、OFDMシンボルからCPを除去して有効シンボルを得てFFT部304に出力する。
FFT部304は、有効シンボルに対してFFTを行ってデータ信号、参照信号及び制御信号が多重された信号を得て分離部305に出力する。
分離部305は、FFT部304から入力される信号を、データ信号と参照信号と制御信号とに分離し、データ信号を復調部307に出力し、制御信号を復調制御部306に出力し、参照信号をCSI推定部309及びRSRP推定部310に出力する。
復調制御部306は、分離部305から入力された制御信号を復調し、制御信号によって示されたMCSとスケジューリング結果とを復調部307に指示する。また、復調制御部306は、制御信号によって示されたMCSを復号部308に指示する。
復調部307は、復調制御部306から指示されたMCSとスケジューリング結果とに従って、分離部305から入力されたデータ信号を復調し、復調結果を復号部308に出力する。
復号部308は、復調制御部306から指示されたMCSに従って復調結果を復号して復号結果を得る。
CSI推定部309は、分離部305から入力された参照信号を用いて下りリンクのCSIを推定し、推定したCSIを示す報告信号を送信処理部311に出力する。
RSRP推定部310は、分離部305から入力された参照信号を用いて下りリンクのRSRPを推定し、推定したRSRPを示す報告信号を送信処理部311に出力する。
送信処理部311は、CSI推定部309及びRSRP推定部310から入力される報告信号を符号化及び変調し、変調後の報告信号を無線送信部312に出力する。
無線送信部312は、送信処理部311から入力される報告信号に対してデジタルアナログ変換及びアップコンバート等の無線送信処理を行って得た上りリンク信号を送信アンテナ313を介して基地局2に送信する。
<協調候補セルの選択処理>
以下、協調候補セルの選択処理の詳細について説明する。
各ユーザ端末nについて、サービングセルのみからデータ信号が受信される場合(つまり、協調通信が行われない場合)で、かつ、1つのユーザ端末nが全帯域を占有した場合のスループットを算出する。以下では、1つのユーザ端末が全帯域を占有した場合のスループットを「期待スループット」と呼ぶことがある。ユーザ端末nのサービングセルをx(n)とすると、協調通信が行われない場合の期待スループットRn,x(n)は式(1)によって表される。ユーザ端末nは、例えば、図1におけるユーザ端末30−1〜30−3の何れかである。また、サービングセルx(n)は、例えば、図1におけるセルC1〜C7の何れかである。例えば、ユーザ端末30−1のサービングセルはセルC4となり、ユーザ端末30−2のサービングセルはセルC5となり、ユーザ端末30−3のサービングセルはセルC6となる。但し、式(1)において、Pn,iはユーザ端末nから報告されたセルiのRSRPであり、Mは基地局2が形成するすべてのセルの集合であり、Nthはユーザ端末nに対する干渉とユーザ端末nの熱雑音とを含む干渉雑音電力である。また、Wはデータ信号の帯域幅であり、αはシャノンの定理からの劣化を表す係数である。αとして例えば2.0が設定される。
Figure 0006398612
また、各ユーザ端末nについて、サービングセルを除く各セルを協調候補セルとした場合(つまり、協調通信が行われる場合)で、かつ、1つのユーザ端末nが全帯域を占有した場合のスループットを算出する。セルx(n)をサービングセルとするユーザ端末nに対して、セルl(但し、l≠x(n))を協調候補セルとしてデータ信号を送信した場合の期待スループットRn,x(n),lは式(2)によって表される。但し、ミューティングとは、セルlが送信を停止する協調通信である。ノンコヒーレントJTとは、セル間においてプリコーディングのような位相調整を行わないJTである。コヒーレントJTとは、セル間においてプリコーディングのような位相調整を行うJTである。
Figure 0006398612
ここで、各セルにおけるユーザ端末nへのリソースの割当率(以下では「リソース割当率」と呼ぶことがある)を次のように定義する。すなわち、セルx(n)をサービングセルとするユーザ端末nについて、サービングセルからのリソース割当率をpn,x(n)とする。また、ユーザ端末nについて、サービングセルから割り当てられたリソースのうち、サービングセルとセルl(つまり、サービングセル以外のセル)とによって協調通信が行われるリソースの割合(以下では「CoMP率」と呼ぶことがある)をρn,x(n),l(但し、0≦ρn,x(n),l≦1)と定義する。よって、ユーザ端末nについて予測されるスループットTn,x(n),l(以下では「予測スループット」と呼ぶことがある)は、式(3)によって表される。なお、式(3)において、「1−ρn,x(n),l」は、ユーザ端末nについて、サービングセルから割り当てられたリソースのうち、サービングセルのみからデータ信号が受信されるリソースの割合、つまり、協調通信が行われないリソースの割合(以下では「非CoMP率」と呼ぶことがある)となる。よって、「pn,x(n)(1−ρn,x(n),l)」は、協調通信が行われない場合のリソース割当率に相当し、「pn,x(n)ρn,x(n),l」は、協調通信が行われる場合のリソース割当率に相当する。
Figure 0006398612
式(3)において、ρn,x(n),l=0にすると、サービングセルのみからデータ信号が送信される場合、つまり、協調通信が行われない場合の予測スループットとなる。なお、式(3)において、ρn,x(n),l=1にすると、すべてのリソースにおいてサービングセルとセルlとの協調通信が行われる場合の予測スループットとなる。
よって、協調通信が行われない場合に対する、協調通信が行われる場合の予測スループットの増加率は式(4)によって表される。
Figure 0006398612
ここで、各セルのリソースは有限であるため、式(5)によって表される制約を設ける。但し、Nはすべてのユーザ端末nの集合を表す。式(5)において、左辺第一項はセルmをサービングセルとするユーザ端末nに割り当てられたリソースの合計であり、左辺第二項はセルmを協調候補セルとするユーザ端末nによって奪われたリソースの合計である。
Figure 0006398612
また、セルmを協調候補セルとするユーザ端末nによって奪われたリソースの合計を全リソースから差し引いた残りのリソースを、セルmをサービングセルとするユーザ端末間で等分すると仮定する。すなわち、式(6)のように仮定する。
Figure 0006398612
式(6)のように仮定すると、式(7)が成立する。但し、Kは、mをサービングセルとするユーザ端末の総数であり、例えば、図1に示す例ではユーザ端末30の総数は「3」である。
Figure 0006398612
よって、式(7)におけるpは、式(8)によって示される連立方程式の解になる。
Figure 0006398612
式(8)におけるAは|M|×|M|の行列であり、その成分は式(9)によって表される。|M|は、集合Mの基数、つまり、セルの総数を表し、例えば、図1に示す例ではセルの総数は「7」である。但し、式(9)において、z(j)は、セルjを協調候補セルとするユーザ端末の端末番号を表す。
Figure 0006398612
また、式(8)におけるpは、式(10)に示すような|M|×1のベクトルを表す。式(10)におけるTは、転置を表す。
Figure 0006398612
また、式(8)におけるlは、式(11)に示すベクトル、すなわち、すべての要素が1である|M|×1のベクトルである。式(11)におけるTは、転置を表す。
Figure 0006398612
ここで、セルx(n)をサービングセルとするユーザ端末nについてセルlを協調候補セルにしたとすると、セルlのリソースが奪われることにより、セルlをサービングセルとするユーザ端末z(l)のスループットが減少することになる。セルlのリソースが奪われた結果、セルlのリソースは、Kから式(12)によって表されるものに減少する。
Figure 0006398612
よって、協調通信が行われる場合の予測スループットの減少率は式(13)によって表される。
Figure 0006398612
ここで、PFユーティリティは各ユーザ端末nのスループットの対数和で表される。このため、協調通信を行うことによるPFユーティリティの増減率gn,x(n),lは、式(14)に示すように、各ユーザ端末nの予測スループットの増加率(式(4))と、セルlをサービングセルとするユーザ端末の予測スループットの減少率(式(13))との積によって表される。式(14)の右辺第二項がK乗されているのは、セルlをサービングセルとするユーザ端末の数がKであるからである。
Figure 0006398612
よって、式(15)の条件を満たせば、PFユーティリティを増加させることになる。
Figure 0006398612
式(14)はCoMP率に依存し、PFユーティリティの増減率gn,x(n),lを最大化するCoMP率ρtmp,n,x(n),lは式(16)及び式(17)によって与えられる。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
以下、フローチャートに従って、実施例1の協調候補セルの選択処理について説明する。図4は、実施例1の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。
図4において、まず、協調候補セル選択部12は、式(1),(2)に従って、協調通信が行われない場合の期待スループットRn,x(n)と、協調通信が行われる場合の期待スループットRn,x(n),lを算出する(ステップS101)。
次いで、協調候補セル選択部12は、式(18)に従って,各変数を初期化する(ステップS103)。
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、式(19)に従って、リソース割当率を算出する(ステップS105)。
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、ループ1及びループ2の条件下で、ステップS107,S109の処理を繰り返す。すなわち、協調候補セル選択部12は、協調候補セルが選択されていないすべてのユーザ端末nについてステップS107,S109の処理を繰り返す(ループ1)。また、協調候補セル選択部12は、サービングセルを除くすべてのセルについてステップS107,S109の処理を繰り返す(ループ2)。
ステップS107では、協調候補セル選択部12は、式(16),(17)に従って、PFユーティリティの増減率gn,x(n),lを最大化するCoMP率ρtmp,n,x(n),lを算出する。また、ステップS109では、協調候補セル選択部12は、式(14)に従って、PFユーティリティの増減率gn,x(n),lを算出する。
協調候補セル選択部12は、ループ1及びループ2の繰り返し処理を抜けると、PFユーティリティの増減率gn,x(n),lの最大値が1より大きいか否かを判断する(ステップS111)。
n,x(n),lの最大値が1より大きい場合(ステップS111:Yes)、協調候補セル選択部12は、式(20)に従って、gn,x(n),lが最大となるユーザ端末n^について、セルl^を協調候補セルとして選択する(ステップS113)。また、協調候補セル選択部12は、式(20)に従って協調候補セルを選択した後、式(21)に示す更新処理を行う(ステップS113)。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、tを1だけインクリメントし(ステップS115)、処理はステップS105に戻る。
一方で、gn,x(n),lの最大値が1以下の場合(ステップS111:No)、協調候補セルの選択処理は終了する。
なお、図4に示すループ2の条件を、「サービングセルのRSRPとの差が閾値以下のRSRPとなるセルについて繰り返す」としてもよい。また、ステップS111の条件における「1」を、1以外の所定の閾値としてもよい。また、所定数の協調候補セルが選択されたときに、協調候補セルの選択処理を終了してもよい。
[実施例2]
実施例1で説明した協調候補セルの選択処理では、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数は1となる。これに対し、実施例2では、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を2以上とする場合の選択処理について説明する。
<協調候補セルの選択処理>
以下、フローチャートに従って、実施例2の協調候補セルの選択処理について説明する。図5は、実施例2の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。
図5において、まず、協調候補セル選択部12は、式(22)に従って、各変数を初期化する(ステップS201)。但し、式(22)において、C (t)は、t回目の繰り返し処理終了時点でのユーザ端末nについての協調候補セルの集合である。また、φは空集合を表し、X∪Yは、集合Xと集合Yの和集合を表し、X\Yは、集合Xと集合Yの差集合を表す。
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、式(23)に従って、リソース割当率を算出する(ステップS203)。
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、ループ1及びループ2の条件下で、ステップS205,S207,S209の処理を繰り返す。すなわち、協調候補セル選択部12は、式(24)に示す条件に従い、現在選択されている協調候補セル数が所定の最大協調候補セル数mmax未満のすべてのユーザ端末nについてステップS205,S207,S209の処理を繰り返す(ループ1)。但し、mmaxは2以上の所定の整数である。また、協調候補セル選択部12は、式(25)に示す条件に従い、協調候補セルの集合C (t−1)に含まれるセル及びサービングセルを除くすべてのセルlについてステップS205,S207,S209の処理を繰り返す(ループ2)。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
ステップS205では、協調候補セル選択部12は、式(26)に示すように、一時協調候補セル集合Cn,tmpにセルlを追加する。
Figure 0006398612
ここで、一時協調候補セル集合Cn,tmpから0〜|Cn,tmp|個だけ取り出した組合せの全集合をQ(Cn,tmp)とする。例えば、Cn,tmp={1,2,3}の場合、Q(Cn,tmp)={{φ},{1},{2},{3},{1,2},{1,3},{2,3},{1,2,3}}となる。このQ(Cn,tmp)において、{1},{2},{3},{1,2},{1,3},{2,3}の要素は「サブセット」と呼ばれることもある。
そこで、協調候補セル選択部12は、Q(Cn,tmp)の各要素qについて、式(27)に従って、期待スループットを算出する(ステップS207)。
Figure 0006398612
ここで、t−1回目の繰り返し終了時点における予測スループットは式(28)によって表される。また、式(28)に示す予測スループットを用いて、予測スループットの増加率は式(29)によって表される。但し、式(30)に示す条件を満たす。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
Figure 0006398612
一方で、リソースを奪われたセルをサービングセルとするユーザ端末nについての予測スループットの減少率は式(31)によって表される。
Figure 0006398612
よって、協調通信を行うことによるPFユーティリティの増減率gn,x(n),Cn,tmpは、式(32)に示すように、各ユーザ端末nの予測スループットの増加率(式(29))と、各ユーザ端末nの予測スループットの減少率(式(31))との積によって表される。
Figure 0006398612
そこで、協調候補セル選択部12は、ステップS209で、式(33)に示す最大化問題を解く(g最大化処理)。この問題を解くことは、条件付き多変数関数の最適化に相当し、例えば勾配法等を用いて解くことができる。ここでは、この問題の最適解を与えるCoMP率をρ(opt) n,x(n),qとし、この問題の最適解を与えるPFユーティリティの増減率をg(opt) n,x(n),Cn,tmpとする。
Figure 0006398612
協調候補セル選択部12は、ループ1及びループ2の繰り返し処理を抜けると、PFユーティリティの増減率g(opt) n,x(n),Cn,tmpの最大値が1より大きいか否かを判断する(ステップS211)。
(opt) n,x(n),Cn,tmpの最大値が1より大きい場合(ステップS211:Yes)、協調候補セル選択部12は、式(34),(35)に従って、g(opt) n,x(n),Cn,tmpが最大となるユーザ端末n^について、一時協調候補セル集合C^n^,tmpを新しい協調候補セル集合として選択することにより協調候補セルの選択を行う(ステップS213)。また、協調候補セル選択部12は、式(34),(35)に従って協調候補セルの選択を行った後、式(36)に示す更新処理を行う(ステップS213)。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、tを1だけインクリメントし(ステップS215)、処理はステップS203に戻る。
一方で、g(opt) n,x(n),Cn,tmpの最大値が1以下の場合(ステップS211:No)、協調候補セルの選択処理は終了する。
[実施例3]
実施例2で説明した協調候補セルの選択処理では、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を2以上にした場合に、多変数関数の最適化を行っていた。これに対し、実施例3では、実施例2における多変数関数の最適化を1変数関数の最適化に単純化した選択処理について説明する。多変数関数の最適化を1変数関数の最適化に単純化するために、実施例3では、協調通信が行われるときは、サービングセルと、サービングセル以外のすべてのセルとが協調するときのみ、つまり、サブセットによる協調通信を行わないという制限を設ける。例えば、上記のQ(Cn,tmp)={{φ},{1},{2},{3},{1,2},{1,3},{2,3},{1,2,3}}において、サービングセル単独の通信、及び、サービングセルと{1,2,3}との組合せによる協調通信だけを行って、サブセットである{1},{2},{3},{1,2},{1,3},{2,3}の組合せによる協調通信を行わないという制限を設ける。
<協調候補セルの選択処理>
以下、フローチャートに従って、実施例3の協調候補セルの選択処理について説明する。図6は、実施例3の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。図6におけるステップS201,S203,S205,S207,S211,S213,S215の処理は実施例2(図5)と同一であるため、説明を省略する。
協調候補セル選択部12は、ループ1及びループ2の条件下で、ステップS205,S207,S301,S302の処理を繰り返す。すなわち、協調候補セル選択部12は、式(24)に示す条件に従い、現在選択されている協調候補セル数が所定の最大協調候補セル数mmax未満のすべてのユーザ端末nについてステップS205,S207,S301,S302の処理を繰り返す(ループ1)。また、協調候補セル選択部12は、式(25)に示す条件に従い、協調候補セルの集合C (t−1)に含まれるセル及びサービングセルを除くすべてのセルlについてステップS205,S207,S301,S302の処理を繰り返す(ループ2)。
ここで、サブセットによる協調通信を行わないという制限を設けると、式(28)に示す予測スループットを用いて、予測スループットの増加率は式(37)によって表される。
Figure 0006398612
よって、協調通信を行うことによるPFユーティリティの増減率gn,x(n),Cn,tmpは、式(38)によって表される。
Figure 0006398612
また、gn,x(n),Cn,tmpを最大化するCoMP率ρtmp,n,x(n),Cn,tmpは式(39)によって与えられる。
Figure 0006398612
そこで、協調候補セル選択部12は、式(39)に従って、PFユーティリティの増減率gn,x(n),Cn,tmpを最大化するCoMP率ρtmp,n,x(n),Cn,tmpを算出する(ステップS301)。また、協調候補セル選択部12は、式(39)に示すρ n,x(n),Cn,tmpを用いて、式(38)に従って、PFユーティリティの増減率gn,x(n),Cn,tmpを算出する(ステップS302)。
[実施例4]
<協調候補セルの選択処理>
以下、フローチャートに従って、実施例4の協調候補セルの選択処理について説明する。図7及び図8は、実施例4の基地局による協調候補セルの選択処理の一例を示すフローチャートである。
図7において、まず協調候補セル選択部12は、ユーザ端末nについて、協調通信が行われない場合のセルmにおける期待スループットRn,mと、セルmとセルlとの間で協調通信が行われる場合の期待スループットRn,m,lとを、式(40),(41)に従って算出する(ステップS401)。但し、式(40),(41)において、Pn,jはユーザ端末nから報告されたセルjのRSRPであり、Pn,mはユーザ端末nから報告されたセルmのRSRPであり、Pn,lはユーザ端末nから報告されたセルlのRSRPである。また、Nthはユーザ端末nに対する干渉とユーザ端末nの熱雑音とを含む干渉雑音電力である。また、Wはデータ信号の帯域幅であり、αはシャノンの定理からの劣化を表す係数である。αとして例えば2.0が設定される。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
次いで、協調候補セル選択部12は、ユーザ端末nについて、セルmとだけの通信が行われて協調通信が行われない場合のリソース割当率pn,mと、セルmとセルlとの間で協調通信が行われる場合のリソース割当率pn,m,lとを算出する(ステップS403)。pn,m及びpn,m,lの算出は、例えば、図8に示すフローチャートに従って行われる。
すなわち、図8において、まず、協調候補セル選択部12は、式(42)に従って、各変数を初期化する(ステップS501)。式(42)におけるNは、全ユーザ端末数である。
Figure 0006398612
ここで、pn,m及びpn,m,lは、式(43)で表されるPFユーティリティUの最大化問題を解くことで、式(44),(45)のように算出される。
Figure 0006398612
Figure 0006398612
Figure 0006398612
式(43)〜(45)において、eNBは基地局2が形成するすべてのセルの集合、UEはすべてのユーザ端末の集合、eNB(n)はユーザ端末nについての協調候補セル集合、UE(m)はセルmを協調候補セルに含むユーザ端末の集合を示す。また、UE(m,l)はセルmとセルlとを協調候補セルに含むユーザ端末の集合、α(m)はセルmが協調通信を行う割合を示す。なお、ユーザ端末nについての協調候補セル集合eNB(n)に含まれるセルは、例えば、ユーザ端末nと通信する可能性があるセルで、かつ、ユーザ端末nにおいてRSRPを推定可能なすべてのセルとするのが好ましい。または、ユーザ端末nについての協調候補セル集合eNB(n)に含まれるセルは、例えば、ユーザ端末nにおけるRSRPが上位の所定数以内のセルとしてもよい。
そこで、協調候補セル選択部12は、式(43)における「Σpn,m=1−α(m)」及び式(44)に注水定理を適用してpn,m及びμを更新する(ステップS503)。
次いで、協調候補セル選択部12は、式(45)に従って、pn,m,lを更新する(ステップS505)。
次いで、協調候補セル選択部12は、式(43)における「Σpn,m,l=α(m)」に従って、α(m)を更新する(ステップS507)。ステップS507の処理後、処理はステップS503に戻る。
そして、ステップS503〜S507の処理が所定回数だけ繰り返されることにより、pn,m及びpn,m,lが算出される(ステップS403)。
図7に戻り、ステップS403の処理後、協調候補セル選択部12は、ステップS403で算出したpn,m及びpn,m,lに基づいて、ユーザ端末nについての協調候補セルを選択する(ステップS405)。
例えば、協調候補セル選択部12は、図8に示すフローチャートに従って順次算出したpn,m及びpn,m,lのうちで最大値を示すpn,m’またはpn,m’,l’を抽出する。そして、協調候補セル選択部12は、pn,m’が最大値を示す場合は、ユーザ端末nについてセルm’とのみ通信させて協調候補セルを選択せず、pn,m’,l’が最大値を示す場合は、ユーザ端末nについてセルm’及びセルl’を協調候補セルとして選択する。
また例えば、協調候補セル選択部12は、図8に示すフローチャートに従って順次算出したpn,m及びpn,m,lのうちで閾値ThCoMP以上のpn,m及びpn,m,lを抽出し、式(46)に従って協調候補セルを選択する。
Figure 0006398612
以上のように、実施例1及び実施例4では、複数のセルが協調して通信を行うことが可能な通信システム1における基地局2は、無線受信部22と、協調候補セル選択部12とを有する。無線受信部22は、ユーザ端末からのRSRPの報告を受信する。協調候補セル選択部12は、協調通信が行われないときの期待スループット(第一の期待スループット)と、協調通信が行われるときの期待スループット(第二の期待スループット)とをRSRPを用いて算出する。そして、協調候補セル選択部12は、第一の期待スループットと、第二の期待スループットと、協調通信が行われないときのリソース割当率(第一のリソース割当率)と、協調通信が行われるときのリソース割当率(第二のリソース割当率)とに基づいて、協調候補セルを選択する。
例えば、実施例1では、協調候補セル選択部12は、第一の期待スループットと、第二の期待スループットと、第一のリソース割当率と、第二のリソース割当率とを用いて、協調通信が行われるときのスループットの増加率を算出する。また、協調候補セル選択部12は、第一の期待スループットと、第二の期待スループットと、第一のリソース割当率と、第二のリソース割当率とを用いて、協調通信が行われることによりリソースが減少するセルをサービングセルとするユーザ端末におけるスループットの減少率を算出する。そして、スループット増加率とスループットの減少率との積が1より大きくなるように協調候補セルを選択する。
こうすることで、協調通信において、通信システム全体のPFユーティリティを増加させるセルを協調候補セルとして選択できるため、最適な協調候補セルを選択することができる。
また、実施例1では、協調候補セル選択部12は、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を1として協調候補セルを選択する。
こうすることで、協調候補セルの選択に係る処理量を減少させることができる。
また、実施例2では、協調候補セル選択部12は、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を2以上として協調候補セルを選択する。
こうすることで、協調候補セルの様々な組合せを作成可能になるため、短周期で行われるサブフレーム毎のスケジューリングにおいて、PFメトリックが最大となる協調候補セルの組合せを随時変化させることができる。よって、最適なスケジューリングを行うことができる。
また、実施例3では、協調候補セル選択部12は、協調通信が行われるときは、サービングセルと、サービングセル以外のすべてのセルとが協調するときのみという制限下で、協調候補セルを選択する。
こうすることで、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を2以上とした場合でも、協調候補セルの選択に係る処理量の増加を抑えることができる。
[他の実施例]
[1]基地局2は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図9は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図9に示すように、基地局2は、ハードウェアの構成要素として、プロセッサ10aと、メモリ10bと、ネットワークインタフェースモジュール10cとを集中制御局10内に有し、無線通信モジュール20aをRRH20内に有する。プロセッサ10aの一例として、CPU(Central Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、基地局2は、プロセッサ10aと周辺回路とを含むLSI(Large Scale Integrated circuit)を集中制御局10内に有してもよい。メモリ10bの一例として、SDRAM等のRAM,ROM,フラッシュメモリ等が挙げられる。
ベースバンド処理部11と、協調候補セル選択部12と、スケジューリング部13とは、プロセッサ10aにより実現される。無線送信部21と、無線受信部22と、送信アンテナA1と、受信アンテナA2とは、無線通信モジュール20aにより実現される。
[2]ユーザ端末30は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図10は、ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。図10に示すように、ユーザ端末30は、ハードウェアの構成要素として、プロセッサ30aと、メモリ30bと、無線通信モジュール30cとを有する。プロセッサ30aの一例として、CPU,DSP,FPGA等が挙げられる。また、ユーザ端末30は、プロセッサ30aと周辺回路とを含むLSIを有してもよい。メモリ30bの一例として、SDRAM等のRAM,ROM,フラッシュメモリ等が挙げられる。
受信アンテナ301と、送信アンテナ313と、無線受信部302と、無線送信部312とは、無線通信モジュール30cにより実現される。CP除去部303と、FFT部304と、分離部305と、復調制御部306と、復調部307と、復号部308と、CSI推定部309と、RSRP推定部310と、送信処理部311とは、プロセッサ30aにより実現される。
1 通信システム
2 基地局
10 集中制御局
20−1〜20−7 RRH
30,30−1〜30−3 ユーザ端末
109 受信処理部
12 協調候補セル選択部
13 スケジューリング部

Claims (6)

  1. 複数のセルが協調して通信を行うことが可能な通信システムにおける基地局であって、
    ユーザ端末からの受信電力の報告を受信する受信部と、
    協調通信が行われず、かつ、1つのユーザ端末が全帯域を占有したときの第一のスループットと、協調通信が行われ、かつ、1つのユーザ端末が全帯域を占有したときの第二のスループットとを前記受信電力を用いて算出し、前記第一のスループットと、前記第二のスループットと、協調通信が行われないときの第一のリソース割当率と、協調通信が行われるときの第二のリソース割当率とに基づいて、協調候補セルを選択する選択部と、
    を具備する基地局。
  2. 前記選択部は、前記第一のスループットと、前記第二のスループットと、前記第一のリソース割当率と、前記第二のリソース割当率とを用いて、協調通信が行われるときのスループットの増加率と、協調通信が行われることによりリソースが減少するセルをサービングセルとするユーザ端末におけるスループットの減少率とを算出し、前記増加率と前記減少率との積が1より大きくなるように前記協調候補セルを選択する、
    請求項1に記載の基地局。
  3. 前記選択部は、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を1として前記協調候補セルを選択する、
    請求項2に記載の基地局。
  4. 前記選択部は、1つのユーザ端末あたりの最大の協調候補セル数を2以上として前記協調候補セルを選択する、
    請求項2に記載の基地局。
  5. 前記選択部は、協調通信が行われるときは、サービングセルと、前記サービングセル以外のすべてのセルとが協調するときのみという制限下で、前記協調候補セルを選択する、
    請求項4に記載の基地局。
  6. 複数のセルが協調して通信を行うことが可能な通信システムにおける基地局のセル選択方法であって、
    協調通信が行われず、かつ、1つのユーザ端末が全帯域を占有したときの第一のスループットと、協調通信が行われ、かつ、1つのユーザ端末が全帯域を占有したときの第二のスループットとを、ユーザ端末における受信電力を用いて算出し、
    前記第一のスループットと、前記第二のスループットと、協調通信が行われないときの第一のリソース割当率と、協調通信が行われるときの第二のリソース割当率とに基づいて、協調候補セルを選択する、
    セル選択方法。
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