JP2011030153A - 無線基地局、無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アップリンク信号を協調型空間多重する無線端末の組合せを適切に設定することによって、無線基地局において高い受信性能を得ることができるような無線基地局、無線通信システム、および無線通信方法を提供する。
【解決手段】モード設定部30は、複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定する。バースト領域通知部41は、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知する。受信部12は、複数のアンテナ10,11で受信した、協調型空間多重モードに設定された複数の無線端末からの共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出す。
【選択図】図2
【解決手段】モード設定部30は、複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定する。バースト領域通知部41は、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知する。受信部12は、複数のアンテナ10,11で受信した、協調型空間多重モードに設定された複数の無線端末からの共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出す。
【選択図】図2
Description
本発明は、無線基地局、無線通信システムおよび無線通信方法に関し、特に、複数の無線端末からのアップリンク信号を空間多重された信号として処理することができる無線基地局、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、次世代PHS(Personal Handy-Phone System)、およびLTE(Long Term Evolution)などの各種無線通信システムにおいて、スループットおよび周波数利用効率の向上を狙いとして、送信側と受信側の双方で複数のアンテナを利用する通信技術であるMIMO(Multiple Input Multiple Output)が用いられている(たとえば、非特許文献1を参照)。
無線端末から無線基地局へのアップリンク通信方式で使用されるMIMOには、代表的なものとしてSTC(Space-Time Coding:時空間符号化)ベースのものと、SM(Spatial Multiplex:空間多重)ベースのものとがある。
STCベースでは、無線端末は、1つの信号ストリームを、時間と空間(アンテナ)についてある規則に基づいて配列し(つまり符号化して)、符号化された信号ビットストリームを複数のアンテナから送信する。ただし、WiMAXでは、このSTCベースのアップリンクの通信方式は、現在、サポートされていない。
一方、SMベースでは、複数の端末は、複数の信号ストリームをそれぞれのアンテナから同一周波数で多重送信する。WiMAXでは、このSMベースのアップリンクの通信方式は協調型空間多重(Collaborative SM)と呼ばれている。
庄納 崇、WiMAX教科書、2008年7月21日、株式会社インプレスR&D
しかしながら、無線基地局へのアップリンク信号を協調型空間多重する無線端末としてどの無線端末の組み合わせを設定すれば、無線基地局において受信性能がよくなるかは、伝送路の状況によって変化する。現状では、伝送路の状況によって、協調型空間多重する無線端末の組み合わせを適切に設定する方法が確立されていない。
それゆえに、本発明の目的は、アップリンク信号を協調型空間多重する無線端末の組合せを適切に設定することによって、無線基地局において高い受信性能を得ることができるような無線基地局、無線通信システム、および無線通信方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、アップリンク信号を送信する複数の無線端末と通信する無線基地局であって、複数のアンテナと、複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定するモード設定部と、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知する領域通知部と、複数のアンテナで受信した、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末からの共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出す受信部とを備える。
好ましくは、モード設定部は、複数の無線端末のうちの協調型空間多重モードに設定する候補となる候補端末を選択する候補選択部と、選択された候補端末からペアを作成して、ペアの無線端末が協調型空間多重モードに設定された場合の、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出するスループット算出部と、協調型空間多重モードに設定された場合の算出されたスループットの和が最大となるペアを特定し、特定したペアの無線端末を協調型空間多重モードに設定する端末設定部とを含む。
好ましくは、モード設定部は、複数の無線端末のうちの協調型空間多重モードに設定する候補となる候補端末を選択する候補選択部と、選択された候補端末からペアを作成して、ペアの無線端末のアップリンク信号の受信電力の差が所定値以下となるように、ペアの両方またはいずれかに送信電力を調整するように指示する電力制御部と、送信電力の調整を指示した後における、ペアの無線端末のアップリンク信号の受信電力の差を計測する電力差計測部と、受信電力の差が所定値以下のペアの無線端末が協調型空間多重モードに設定された場合における、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出するスループット算出部と、協調型空間多重モードに設定された場合の算出されたスループットの和が最大となるペアを特定し、特定したペアの無線端末を協調型空間多重モードに設定する端末設定部とを含む。
好ましくは、ペアの無線端末からの既知信号の空間相関係数を算出する相関係数算出部を備え、スループット算出部は、空間相関係数に基づいてペアの無線端末のアップリンク信号を空間多重化させた場合のMCS(変調方式および符号化レート)を特定し、特定したMCSに基づいて、ペアの2つの無線端末からのアップリンク信号のスループットを算出する。
好ましくは、複数の無線端末のうちの協調型空間多重モードに設定する候補となる候補端末を選択する候補選択部と、選択された候補端末からペアを作成して、ペアの無線端末からの既知信号の空間相関係数を算出する相関係数算出部と、空間相関係数が第1の閾値未満のペアの2つの無線端末が協調型空間多重モードに設定された場合における、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出するスループット算出部と、協調型空間多重モードに設定された場合の算出されたスループットの和が最大となるペアを特定し、特定したペアの無線端末を協調型空間多重モードに設定する端末設定部とを含む。
好ましくは、スループット算出部は、空間相関係数が第2の閾値以上、第1の閾値未満のペアの無線端末からのアップリンク信号のMCSを協調型空間多重モードに設定しない場合のMCSよりも所定レベル数減少させた場合における、ペアの無線端末からのアップリンク信号のスループットを算出し、空間相関係数が第2の閾値未満のペアの無線端末からのアップリンク信号のMCSを協調型空間多重モードに設定しない場合のMCSと一致させた場合における、ペアの無線端末からのアップリンク信号のスループットを算出する。
好ましくは、無線基地局は、さらに、協調型空間多重モードに設定された無線端末からのアップリンク信号のMCSをスループット算出に用いたMCSに設定するMCS設定部と、設定したMCSを協調型空間多重モードの無線端末に通知するMCS通知部とを含む。
好ましくは、無線基地局は、さらに、無線端末からのアップリンク信号の通信品質を測定する通信品質測定部を備え、MCS設定部は、さらに、無線端末からのアップリンク信号の通信品質に基づいて、無線端末からのアップリンク信号のMCSを設定する。
好ましくは、無線基地局は、さらに、無線端末からのアップリンク信号の通信品質を測定する通信品質測定部と、無線端末からのアップリンク信号の通信品質に基づいて、無線端末からのアップリンク信号のMCSを設定するMCS設定部を含む。
好ましくは、候補選択部は、通信相手のすべての無線端末のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの高いMCSを特定し、特定したMCSを有する複数の無線端末の中から候補端末を選択する。
好ましくは、候補選択部は、通信相手のすべての無線端末のうち、現在協調型空間多重モードに設定されていない無線端末を候補端末として選択する。
好ましくは、スループット算出部は、さらに、候補端末を協調型空間多重モードに設定しない場合における、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出し、端末設定部は、協調型空間多重モードに設定された場合における、すべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和が最大となるペアの無線端末について、協調型空間多重モードに設定した場合の方が設定しない場合よりも、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和が大きい場合にのみ、協調型空間多重モードに設定する。
また、本発明は、アップリンク信号を送信する複数の無線端末と、複数の無線端末と通信する無線通信システムであって、無線基地局は、複数のアンテナと、複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定するモード設定部と、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知する領域通知部と、複数のアンテナで受信した、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末からの共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出す受信部とを備え、無線端末は、共通して使用するアップリンクのデータバースト領域の通知を受信すると、通知されたアップリンクのデータバースト領域を用いてアップリンク信号を送信する送信部を備える。
また、本発明は、アップリンク信号を送信する複数の無線端末と通信する無線基地局の無線通信方法であって、複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定するステップと、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知するステップと、複数のアンテナで受信した、協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末からの共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出すステップとを備える。
本発明によれば、無線基地局へのアップリンク信号を空間多重する無線端末の組合せを適切に設定することによって、無線基地局において高い受信性能を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(無線通信システムの構成)
図1は、本発明の実施形態の無線通信システムの構成を表わす図である。
(無線通信システムの構成)
図1は、本発明の実施形態の無線通信システムの構成を表わす図である。
図1を参照して、この無線通信システムは、この無線通信システムは、無線基地局2と、n個の無線端末3a〜3nとを備える。無線基地局2と、n個の無線端末3a〜3nとの間は、協調型空間多重による通信方式、または単一アンテナを用いた通信方式でユーザデータのアップリンク信号が伝送される。以下、無線端末3a〜3nのうちのいずれかを表わすときには、無線端末3と記すことにする。
(無線基地局の構成)
図2は、本発明の実施形態の無線基地局の構成を表わす図である。
図2は、本発明の実施形態の無線基地局の構成を表わす図である。
図2を参照して、この無線基地局2は、第1のアンテナ10と、第2のアンテナ11と、送信部13と、受信部12と、MAC(Media Access Control)層処理部14とを備える。
送信部13は、マルチアンテナ送信信号処理部24と、サブキャリア配置部23と、IFFT(Inverse First Fourier Transform)部22と、CP(Cyclic Prefix)付加部21と、RF(Radio Frequency)部20とを備える。
サブキャリア配置部23は、たとえばPUSC(Partial Usage of Subchannels)に基づいて、サブキャリアを配置する。
マルチアンテナ送信信号処理部24は、設定されたダウンリンク信号のMIMO方式がSTCベースの場合に、1つのデータストリームを時空間符号化し、設定されたダウンリンク信号のMIMO方式がSMベースの場合に、複数のデータストリームを空間多重化する。
IFFT部22は、マルチアンテナ送信信号処理部24から出力される複数のサブキャリア信号(周波数領域の信号)をIFFTによって、時間領域の信号(OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)シンボル)に変換する。
CP付加部21は、OFDMAシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMAシンボルの先頭に付加する。
RF部20は、無線周波数帯にアップコンバートするアップコンバータ、アップコンバートされた信号を増幅する電力増幅回路、増幅された信号のうち所望帯域の信号成分のみを通過させて第1のアンテナ10および第2のアンテナ11へ出力するバンドパスフィルタなどを含む。
受信部12は、RF部15と、CP除去部16と、FFT(First Fourier Transform)部17と、サブキャリア配置部18と、マルチアンテナ受信信号処理部19とを備える。
RF部15は、第1のアンテナ10および第2のアンテナ11から出力される信号のうち所望帯域の信号成分のみを通過させるバンドパスフィルタ、RF信号を増幅する低雑音増幅回路、RF信号をダウンコンバートするダウンコータなどを含む。
CP除去部16は、RF部15から出力される信号からCPを除去する。
FFT部17は、CP除去部16から出力される時間領域の信号をFFTによって、周波数領域の信号に変換して、複数のサブキャリアに復調する。
FFT部17は、CP除去部16から出力される時間領域の信号をFFTによって、周波数領域の信号に変換して、複数のサブキャリアに復調する。
サブキャリア配置部18は、たとえばPUSCに基づいて、FFT部17から出力される各サブキャリアを抽出する。
マルチアンテナ受信信号処理部19は、協調型空間多重モードに設定されている無線端末3からの空間多重化されたアップリンク信号を各無線端末3からのアップリンク信号に分離する。
MAC層処理部14は、ユーザデータ送信管理部42と、符号化部43と、変調部44と、復調部25と、復号部26と、ユーザデータ受信管理部27と、通信品質測定部28と、MCS(Modulation and Code Scheme)設定部29と、モード設定部30と、端末制御部37とを備える。
ユーザデータ送信管理部42は、無線端末3へ送信するユーザデータを管理する。
符号化部43は、無線端末3へのダウンリンク信号を符号化する。
符号化部43は、無線端末3へのダウンリンク信号を符号化する。
変調部44は、符号化されたダウンリンク信号を変調する。
通信品質測定部28は、無線端末3からのダウンリンク信号のパケットエラーレートを計測する。
通信品質測定部28は、無線端末3からのダウンリンク信号のパケットエラーレートを計測する。
MCS設定部29は、無線端末3からのアップリンク信号のパケットエラーレートに基づいて、無線端末3ごとにアップリンク信号のMCS(変調方式および符号化レート)を設定する。
図3は、MCS切換えテーブルの例を表わす図である。
図3を参照して、MCS切換えテーブルは、現状のMCS(変調方式および符号化率)と、MCSを1段階アップする場合のアップリンク信号のパケットエラーレートの閾値UP_TH、および1段階ダウンする場合のアップリンク信号のパケットエラーレートの閾値DN_THとの対応を定める。
図3を参照して、MCS切換えテーブルは、現状のMCS(変調方式および符号化率)と、MCSを1段階アップする場合のアップリンク信号のパケットエラーレートの閾値UP_TH、および1段階ダウンする場合のアップリンク信号のパケットエラーレートの閾値DN_THとの対応を定める。
たとえば、現状のMCSがレベル2の「QPSK 3/4」の場合には、アップリンク信号のパケットエラーレートが1%以下となった場合に、MCSがレベル3の「16QAM 1/2」に変更され、アップリンク信号のパケットエラーレートが5%以上となった場合に、MCSがレベル2の「QPSK 1/2」に変更される。
復調部25は、無線端末3からのアップリンク信号をMCS設定部29で設定された無線端末3ごとのMCSの変調方式に基づいて復調する。
復号部26は、復調されたアップリンク信号をMCS設定部29で設定された無線端末3ごとのMCSの符号化レートに基づいて復号する。
ユーザデータ受信管理部27は、無線端末3から受信したユーザデータを管理する。
モード設定部30は、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個の無線端末3を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モード(Collaborative Spatial Multiplexing)に設定する。無線基地局2は、協調型空間多重モードに設定された2つの無線端末3からのアップリンク信号を、1つの無線端末3の2つのアンテナからの信号とみなして信号処理する。
モード設定部30は、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個の無線端末3を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モード(Collaborative Spatial Multiplexing)に設定する。無線基地局2は、協調型空間多重モードに設定された2つの無線端末3からのアップリンク信号を、1つの無線端末3の2つのアンテナからの信号とみなして信号処理する。
モード設定部30は、候補選択部31と、相関係数算出部33と、電力差計測部34と、スループット算出部32と、テーブル作成部35と、端末設定部36とを備える。
候補選択部31は、通信相手のすべての無線端末3のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの大きなものを特定し、特定したアップリンク信号のMCSを有する複数の無線端末3の中から協調型空間多重モードの候補端末を選択する。
電力差計測部34は、候補端末のペアの2つの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力の差を計測する。
相関係数算出部33は、候補端末のペアを構成する一方のユーザAの無線端末3からのサウンディングゾーンの複数個のサブキャリア(たとえば連続する4つのサブキャリア)で送信されるサウンディング信号の受信応答ベクトルと、候補端末のペアを構成する他方のユーザBの無線端末3からのサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアで伝送されるサウンディング信号の受信応答ベクトルとを算出する。
第1のアンテナ10で受信したサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアの受信信号X1(t)、および第2のアンテナ11で受信したサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアの受信信号X2(t)は、ユーザAの無線端末3から送信されたサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号S1(t)と、ユーザBの無線端末3から送信されたサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号S2(t)と、ユーザAの無線端末3からのサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号の受信応答ベクトルH1(=[h11,h21]T)と、ユーザBの無線端末3からの複数個のサブキャリアのサウンディング信号の受信応答ベクトルH2(=[h12,h22]T)を用いて、次の式(1)、(2)で表わされる。
X1(t)=h11×S1(t)+h12×S2(t)+N1(t) ・・・ (1)
X2(t)=h21×S1(t)+h22×S2(t)+N2(t) ・・・ (2)
ただし、N1(t)は、第1のアンテナ10で受信した受信信号X1(t)に含まれるノイズ成分であり、N2(t)は、第2のアンテナ11で受信した受信信号X2(t)に含まれるノイズ成分である。
X2(t)=h21×S1(t)+h22×S2(t)+N2(t) ・・・ (2)
ただし、N1(t)は、第1のアンテナ10で受信した受信信号X1(t)に含まれるノイズ成分であり、N2(t)は、第2のアンテナ11で受信した受信信号X2(t)に含まれるノイズ成分である。
相関係数算出部33は、次の式(3)、(4)に従って、ユーザAの無線端末3からのサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号の受信応答ベクトルH1と、ユーザBの無線端末3からのサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号の受信応答ベクトルH2を算出する。
H1=[h11,h21]T=[E[X1(t)U1*(t)], E[X2(t)U1*(t)]]T ・・・ (3)
H2=[h12,h22]T=[E[X1(t)U2*(t)], E[X2(t)U2*(t)]]T ・・・ (4)
ここで、U1(t)は、無線基地局2側で保持しているS1(t)と同一の信号であり、U2(t)は、無線基地局2側で保持しているS2(t)と同一の信号である。U1*(t)は、U1(t)の複素共役であり、U2*(t)は、U2(t)の複素共役である。E(X)は、Xのアンサンブル平均(時間平均)を表わす。
H2=[h12,h22]T=[E[X1(t)U2*(t)], E[X2(t)U2*(t)]]T ・・・ (4)
ここで、U1(t)は、無線基地局2側で保持しているS1(t)と同一の信号であり、U2(t)は、無線基地局2側で保持しているS2(t)と同一の信号である。U1*(t)は、U1(t)の複素共役であり、U2*(t)は、U2(t)の複素共役である。E(X)は、Xのアンサンブル平均(時間平均)を表わす。
相関係数算出部33は、ユーザAの無線端末3のサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号と、ユーザBの無線端末3のサウンディングゾーンの複数個のサブキャリアのサウンディング信号との空間相関係数Cを、以下の式(5)で算出する。
C=|(H1・H2)|/(|H1|×|H2|) ・・・ (5)
ここで、(X・Y)は、ベクトルXとベクトルYの内積を表わし、|X|は、ベクトルXの大きさを表わす。
ここで、(X・Y)は、ベクトルXとベクトルYの内積を表わし、|X|は、ベクトルXの大きさを表わす。
相関係数算出部33は、算出した複数個のサブキャリアごとの空間相関係数Cをサウンディングゾーンに含まれる全サブキャリア分について平均した平均空間相関係数M_SRを算出する。たとえば、相関係数算出部33は、全サブキャリアが1024個の場合に、連続する4個のサブキャリアごとの空間相関係数Cを256個取得して、256個の空間相関係数Cを平均して平均空間相関係数M_SRを算出する。
スループット算出部32は、図4に示す伝送データレートテーブルを参照して、無線端末3のアップリンク信号のMCSに対応する1スロット当たりのデータ伝送レートを特定する。スループット算出部32は、1スロット当たりの伝送データレートと、無線端末3のアップリンク信号に割当てられたデータバースト領域のスロット数とを乗算して、無線端末3からのアップリンク信号のスループットを算出する。
図4は、伝送データレートテーブルの例を表わす図である。
図4を参照して、伝送データレートテーブルは、MCSと、1スロット当たりのデータレートとの対応を定める。たとえば、MCSが「QPSK 1/2」の場合の、1スロット当たりデータレートは、d1(bit)である。
図4を参照して、伝送データレートテーブルは、MCSと、1スロット当たりのデータレートとの対応を定める。たとえば、MCSが「QPSK 1/2」の場合の、1スロット当たりデータレートは、d1(bit)である。
図5は、通信相手のすべてのユーザの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重していない場合のスループットの例を説明するための図である。
図5を参照して、ユーザAの無線端末3からのアップリンク信号とユーザBの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重していない場合には、ユーザAの無線端末3は、データバースト領域51用いてユーザデータを送信し、ユーザBの無線端末3は、データバースト領域52を用いてユーザデータを送信する。他のユーザの無線端末も、同様に、自端末専用のデータバースト領域を用いてユーザデータを送信する。
ユーザA〜ユーザJの無線端末3のMCSの1スロット当たりのデータレートがRA〜RJであり、データバースト領域のスロット数がSA〜SJの場合において、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和B_SPは、次の式で算出される。
B_SP=RA×SA+RB×SB+RC×SC+RD×SD+RE×SE+RF×SF+RG×SG+RH×SH+RI×SI+RJ×SJ ・・・ (6)
図6は、ユーザAの無線端末3からのアップリンク信号とユーザBの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重された場合のスループットの例を説明するための図である。
図6は、ユーザAの無線端末3からのアップリンク信号とユーザBの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重された場合のスループットの例を説明するための図である。
図6を参照して、ユーザAの無線端末3からのアップリンク信号とユーザBの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重した場合には、ユーザAの無線端末3は、データバースト領域51およびデータバースト領域52を用いてユーザデータを送信し、ユーザBの無線端末3も、データバースト領域51およびデータバースト領域52を用いてユーザデータを送信する。
アップリンク信号が協調型空間多重した場合のユーザAの無線端末3のMCSの1スロット当たりのデータレートがRAcであり、アップリンク信号が協調型空間多重した場合のユーザBの無線端末3のMCSの1スロット当たりのデータレートがRBcである場合において、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和A_SPは、次の式で算出される。
A_SP=RAc×(SA+SB)+RBc×(SA+SB)+RC×SC+RD×SD+RE×SE+RF×SF+RG×SG+RH×SH+RI×SI+RJ×SJ ・・・ (7)
テーブル作成部35は、協調型空間多重の候補ペアのうち、ペアの2つの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力の差が0dBに設定可能(つまり、パワーコントロールが可能)であり、ペアの2つの無線端末3からのサウンディング信号の平均空間相関係数が所定の閾値未満であり、かつアップリンク信号が協調型空間多重した場合において通信相手のすべての無線端末3からのアップリング信号のスループットの和が増加するものについて、アップリンク信号が協調型空間多重した場合の、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットを合計した値A_SPを定めた協調型空間多重ペアテーブルを作成する。
テーブル作成部35は、協調型空間多重の候補ペアのうち、ペアの2つの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力の差が0dBに設定可能(つまり、パワーコントロールが可能)であり、ペアの2つの無線端末3からのサウンディング信号の平均空間相関係数が所定の閾値未満であり、かつアップリンク信号が協調型空間多重した場合において通信相手のすべての無線端末3からのアップリング信号のスループットの和が増加するものについて、アップリンク信号が協調型空間多重した場合の、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットを合計した値A_SPを定めた協調型空間多重ペアテーブルを作成する。
図7は、協調型空間多重ペアテーブルの例を表わす図である。
図7を参照して、たとえば、ペア(A,B)のアップリンク信号が協調型空間多重した場合における、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットを合計した値A_SPは「SP1」となる。
図7を参照して、たとえば、ペア(A,B)のアップリンク信号が協調型空間多重した場合における、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットを合計した値A_SPは「SP1」となる。
端末設定部36は、協調型空間多重ペアテーブル内のペアのうち、スループットの和A_SPが最大となるペアを特定し、特定したペアの2つの無線端末3を協調型空間多重モードに設定する。
端末制御部37は、MCS通知部38と、バースト領域通知部41と、サウンディング送信指示部40と、電力制御部39とを備える。
MCS通知部38は、MCS設定部29で設定された無線端末3ごとのアップリンク信号のMCSを無線端末3へ通知する信号を出力する。
サウンディング送信指示部40は、作成したペアの無線端末3に対して、サウンディング信号を送信するように通知する信号を出力する。
電力制御部39は、ペアの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力の差が所定値(たとえば、0dB)になるように、ペアの無線端末3の一方または両方にアップリンク信号の送信電力を制御するように通知する信号を出力する。
バースト領域通知部41は、各無線端末3に対して、割当てたアップリンクのデータバースト領域を通知する信号をダウンリンクフレームにおいて出力する。ただし、バースト領域通知部41は、協調型空間多重モードに設定されたペアの無線端末3に対しては、ペアの無線端末3の間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域(それぞれの領域を併合した領域)を通知する信号をダウンリンクフレームにおいて出力する。
(無線端末の構成)
図8は、本発明の実施形態の無線端末の構成を表わす図である。
図8は、本発明の実施形態の無線端末の構成を表わす図である。
図8を参照して、この無線端末3は、第1のアンテナ50と、第2のアンテナ51と、送信部53と、受信部52と、MAC層処理部54とを備える。
送信部53は、サブキャリア配置部63と、IFFT部62と、CP付加部61と、RF部60とを備える。
サブキャリア配置部63は、たとえばPUSCに基づいて、サブキャリアを配置する。
IFFT部62は、サブキャリア配置部62から出力される複数のサブキャリア信号(周波数領域の信号)をIFFTによって、時間領域の信号(OFDMAシンボル)に変換する。
IFFT部62は、サブキャリア配置部62から出力される複数のサブキャリア信号(周波数領域の信号)をIFFTによって、時間領域の信号(OFDMAシンボル)に変換する。
CP付加部61は、OFDMAシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMAシンボルの先頭に付加する。
RF部60は、無線周波数帯にアップコンバートするアップコンバータ、アップコンバートされた信号を増幅する電力増幅回路、増幅された信号のうち所望帯域の信号成分のみを通過させて第1のアンテナ50および第2のアンテナ51へ出力するバンドパスフィルタなどを含む。
受信部52は、RF部55と、CP除去部56と、FFT部57と、サブキャリア配置部58と、マルチアンテナ受信信号処理部59とを備える。
RF部55は、第1のアンテナ50および第2のアンテナ51から出力される信号のうち所望帯域の信号成分のみを通過させるバンドパスフィルタ、RF信号を増幅する低雑音増幅回路、RF信号をダウンコンバートするダウンコータなどを含む。
CP除去部56は、RF部55から出力される信号からCPを除去する。
FFT部57は、CP除去部56から出力される時間領域の信号をFFTによって、周波数領域の信号に変換して、複数のサブキャリアに復調する。
FFT部57は、CP除去部56から出力される時間領域の信号をFFTによって、周波数領域の信号に変換して、複数のサブキャリアに復調する。
サブキャリア配置部58は、たとえばPUSCに基づいて、FFT部57から出力される各サブキャリアを抽出する。
マルチアンテナ受信信号処理部59は、設定されたダウンリンク信号のMIMO方式がSTCベースの場合に、複数のアンテナから出力される信号を時空間復号化して、1つのデータストリームを抽出し、設定されたダウンリンク信号のMIMO方式がSMベースの場合に、複数のアンテナから出力される信号を分離して、複数のデータストリームを抽出する。
MAC層処理部54は、ユーザデータ送信管理部72と、符号化部73と、変調部74と、復調部65と、復号部66と、ユーザデータ受信管理部67と、制御部64とを備える。
ユーザデータ送信管理部72は、無線基地局2へ送信するユーザデータを管理する。
符号化部73は、MCS設定部71で設定されたMCSの符号化レートに従って、無線基地局2へのアップリンク信号を符号化する。
符号化部73は、MCS設定部71で設定されたMCSの符号化レートに従って、無線基地局2へのアップリンク信号を符号化する。
変調部74は、MCS設定部71で設定されたMCSの変調方式に従って、符号化されたアップリンク信号を変調する。
復調部65は、無線基地局2からのダウンリンク信号を復調する。
復号部66は、復調されたダウンリンク信号を復号する。
復号部66は、復調されたダウンリンク信号を復号する。
ユーザデータ受信管理部67は、無線基地局2から受信したユーザデータを管理する。
制御部64は、バースト領域管理部68と、電力制御部69と、サウンディング信号出力部70と、MCS設定部71とを備える。
制御部64は、バースト領域管理部68と、電力制御部69と、サウンディング信号出力部70と、MCS設定部71とを備える。
バースト領域管理部68は、無線基地局2からアップリンクのデータバースト領域(ただし、協調型空間多重モードに設定された場合には、ペアの相手側の無線端末と共通して使用するアップリンクのデータバースト領域)の通知を受け、通知されたアップリンクのデータバースト領域にユーザデータを割当てるように送信部53を制御する。
電力制御部69は、無線基地局2から、アップリンク信号の送信電力を調整する指示を受けたときには、アップリンク信号の送信電力を指示された値になるように制御する。
サウンディング信号出力部70は、無線基地局2からの指示に従って、サウンディング信号を出力する。
MCS設定部71は、無線基地局2からのMCSの通知に従って、変調部74の変調方式および符号化部73の符号化レートを制御する。
(動作)
図9は、本発明の実施形態の無線通信システムの動作手順を表わすフローチャートである。この動作は、1個のOFDMAシンボルごとまたは一定数のOFDMAシンボルごとに行なわれる。
図9は、本発明の実施形態の無線通信システムの動作手順を表わすフローチャートである。この動作は、1個のOFDMAシンボルごとまたは一定数のOFDMAシンボルごとに行なわれる。
図9を参照して、MCS設定部29は、ユーザ番号iを1に設定する(ステップS101)。
次に、通信品質測定部28は、アップリンクフレームのユーザi(ユーザ番号iのユーザ)の無線端末3のデータのパケットエラーレートUL_PER(i)を計測する(ステップS102)。
次に、MCS設定部29は、図3のMCS切換えテーブルを参照して、パケットエラーレートUL_PER(i)に基づいて、アップリンク信号のMCSを設定する(ステップS103)。
次に、MCS設定部29は、全てのユーザについてのステップS102およびS103の処理が終了した場合には(ステップS104でYES)、ステップS106に移行し、全てのユーザについての処理が終了していない場合には(ステップS104でNO)、ユーザ番号iを1だけインクリメントし(ステップS105)、ステップS102に戻る。
次に、候補選択部31は、ユーザ番号iを1に設定する(ステップS106)。
次に、候補選択部31は、ユーザiの無線端末3のMCSが通信相手のすべての無線端末3のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの大きなものに対応し、かつユーザiの無線端末3が協調型空間多重モードに設定されていない場合には(ステップS107でYES)、ユーザiを協調型空間多重モードの候補端末に設定する(ステップS108)。
次に、候補選択部31は、ユーザiの無線端末3のMCSが通信相手のすべての無線端末3のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの大きなものに対応し、かつユーザiの無線端末3が協調型空間多重モードに設定されていない場合には(ステップS107でYES)、ユーザiを協調型空間多重モードの候補端末に設定する(ステップS108)。
サウンディング送信指示部40は、ダウンリンクフレームにおいて、ユーザiの無線端末3に対してサウンディング情報を送信させる指示を表わす信号を送信する(ステップS109)。
次に、候補選択部31は、全てのユーザについてのステップS108およびS109の処理が終了した場合には(ステップS110でYES)、ステップS111に移行し、全てのユーザについての処理が終了していない場合には(ステップS110でNO)、ユーザ番号iを1だけインクリメントし(ステップS111)、ステップS107に戻る。
次に、端末設定部36は、アップリンクフレーム領域に空きがなく、かつスループット要求が変更された場合には(ステップS112でYES)、プロポーショナルフェアネスなどを使用して、各無線端末3のアップリンクのデータバースト領域を再割当てする(ステップS113)。
次に、テーブル作成部35は、協調型空間多重ペアテーブルを作成する。詳細は後述する(ステップS114)。
次に、端末設定部36は、協調型空間多重ペアテーブルを参照して、最もスループットの和の高いペア(ペアPXとする)を協調型空間多重モードに設定する(ステップS115)。
次に、バースト領域通知部41は、各無線端末3に対して、ステップS113で割当てたアップリンクのデータバースト領域を通知する信号をダウンリンクフレームにおいて出力する。ただし、バースト領域通知部41は、協調型空間多重モードに設定されたペアPXの無線端末3に対しては、ペアPXの無線端末3の間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域(それぞれの領域を併合した領域)を通知する信号をダウンリンクフレームにおいて出力する(ステップS116)。
一方、端末設定部36は、アップリンクフレーム領域に空きがあり、かつスループットの変更が要求された場合には(ステップS117でYES)、空き領域を利用して、プロポーショナルフェアネスなどを使用して、各無線端末3のアップリンクのデータバースト領域を再割当てする(ステップS118)。
次に、バースト領域通知部41は、各無線端末3に対して、ステップS118で割当てたアップリンクのデータバースト領域を通知する信号をダウンリンクフレームにおいて出力する(ステップS119)。
次に、MCS通知部38は、ステップS103においてMCSを変更した無線端末3、および後述のステップS208において協調型空間多重する場合にMCSを1段階ダウンするように仮設定された無線端末3に対して、ダウンリンクフレームにおいて、変更後のMCSを通知する信号を出力する(ステップS120)。
次に、無線基地局2からMCSの通知を受けた後のアップリンクフレームにおいて、無線端末3の符号化部73は、通知されたMCSに基づいてユーザデータを符号化し、無線端末3の変調部74は、通知されたMCSに基づいてユーザデータを変調する。無線基地局2からペアPXの無線端末3の間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域の通知を受けた後のアップリンクフレームにおいて、無線端末3の送信部53は、通知されたアップリンクのデータバースト領域にユーザデータを配置したアップリンク信号を送信する(ステップS121)。
次に、無線基地局2のマルチアンテナ受信信号処理部19は、協調型空間多重モードに設定されたペアPXの2個の無線端末3から送信される共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末3からの信号を取り出す。無線基地局2の復調部25は、設定したMCSに基づいてユーザデータを復調し、無線基地局2の復号部26は、設定したMCSに基づいてユーザデータを復号化する(ステップS122)。
図10は、図9のフローチャートのステップS114の詳細を表わす図である。
図10を参照して、テーブル作成部25は、協調型空間多重モードの候補端末からペア(X,Y)を設定する(ステップ201)。
図10を参照して、テーブル作成部25は、協調型空間多重モードの候補端末からペア(X,Y)を設定する(ステップ201)。
次に、電力制御部39および電力差計測部34は、ユーザXの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力と、ユーザYの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力の差が0dBに設定可能かどうかを調べる。具体的には、電力制御部39は、ユーザXの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力とユーザYの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力の現在までに測定された値に基づいて、受信電力の差が0dBになるように、ユーザXの無線端末3およびユーザYの無線端末3の一方または両方にアップリンク信号の送信電力を調整するように通知する信号を出力する。無線端末3の電力制御部69は、無線基地局2からアップリンク信号の送信電力の調整の指示を受けると、アップリンク信号の送信電力を指示された値になるように制御する。電力差計測部34は、ユーザXの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力とユーザYの無線端末3からのアップリンク信号の受信電力との差を計測する。
スループット算出部32は、受信電力の差が0dBに設定可能な場合、つまりパワーコントロールが可能な場合には(ステップS202でYES)、ステップS113で割当てられた各ユーザのバースト領域の大きさとステップS103で設定した各ユーザのMCSに基づいて、ユーザXとユーザYのアップリンク信号を協調型空間多重しない場合における、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットの和B_SPを計算する(ステップS203)。
次に、相関係数算出部33は、ユーザXの無線端末3からのアップリンク信号と、ユーザYの無線端末3からのアップリンク信号の平均空間相関係数M_SRを算出する(ステップS204)。
次に、MCS設定部29は、平均空間相関係数M_SRが閾値TH1未満の場合には(ステップS205でYES)、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザXの無線端末3のMCSをステップS103で設定したユーザXの無線端末3のMCSと同一に仮設定し、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザYの無線端末3のMCSをステップS103で設定したユーザYの無線端末3のMCSと同一に仮設定する(ステップS206)。
次に、MCS設定部29は、平均空間相関係数M_SRが、閾値TH1以上、かつ閾値TH2未満の場合には(ステップS205でNO、かつステップS207でYES)、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザXの無線端末3のMCSをステップS103で設定したユーザXの無線端末3のMCSよりも1レベルだけダウンしたMCSに仮設定し、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザYの無線端末3のMCSをステップS103で設定したユーザYの無線端末3のMCSよりも1レベルだけダウンしたMCSに仮設定する(ステップS208)。
次に、スループット算出部32は、ユーザX、YについてはステップS206またはS208で仮設定したMCS、通信相手の他のユーザについてはステップS103で設定したMCS、ステップS113で割当てられた各ユーザのバースト領域の大きさ(XおよびYについてはそれぞれのバースト領域を併合した領域の大きさ)に基づいて、ユーザXとユーザYのアップリンク信号を協調型空間多重した場合における、通信相手のすべての無線端末3からのアップリンク信号のスループットの和A_SPを計算する(ステップS209)。
次に、テーブル作成部35は、協調型空間多重した場合のスループットの和A_SPが、協調型空間多重しない場合のスループットの和B_SPよりも大きい場合には(ステップS210でYES)、協調型空間多重テーブルにペア(X,Y)と、スループットの和A_SPを書込む(ステップS211)。
次に、テーブル作成部35は、全ての可能なペアについてのステップS201〜S211の処理が終了した場合には(ステップS212でYES)、ステップS213に移行し、全ての可能なペアについての処理が終了していない場合には(ステップS212でNO)、ステップS201に戻って、未処理のペアについての処理を繰り返す。
次に、テーブル作成部35は、協調型空間多重テーブル内の要素をスループットの和A_SPが高い順にソートする(ステップS213)。
(まとめ)
以上のように、本発明の実施形態の無線通信システムによれば、無線基地局へのアップリンク信号を空間多重する無線端末の組合せをスループットに基づいて設定することによって、無線端末において高い受信性能を得ることができる。
以上のように、本発明の実施形態の無線通信システムによれば、無線基地局へのアップリンク信号を空間多重する無線端末の組合せをスループットに基づいて設定することによって、無線端末において高い受信性能を得ることができる。
(変形例)
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
(1) 協調型空間多重モード
本発明の実施形態では、2個の無線端末を協調型空間多重モードの1セットとして設定したが、これに限定するものではない。3個以上の無線端末を協調型空間多重モードの1セットとして設定することとしてもよい。
本発明の実施形態では、2個の無線端末を協調型空間多重モードの1セットとして設定したが、これに限定するものではない。3個以上の無線端末を協調型空間多重モードの1セットとして設定することとしてもよい。
(2) STCベース
本発明の実施形態では、ユーザデータのアップリンク信号は、協調型空間多重による通信方式以外では、単一アンテナを用いた通信方式で伝送されるものとしたが、これに限定するものではない。ユーザデータのアップリンク信号は、単一アンテナを用いた通信方式に加えて、またはこれに代えてSTCベースによる通信方式で伝送されるものとしてもよい。
本発明の実施形態では、ユーザデータのアップリンク信号は、協調型空間多重による通信方式以外では、単一アンテナを用いた通信方式で伝送されるものとしたが、これに限定するものではない。ユーザデータのアップリンク信号は、単一アンテナを用いた通信方式に加えて、またはこれに代えてSTCベースによる通信方式で伝送されるものとしてもよい。
(3) 受信電力差
本発明の実施形態では、スループット算出部は、協調型空間多重の候補ペアのうち、ペアの2つの無線端末からのアップリンク信号の受信電力の差が0dBに設定可能な場合に、スループットを算出したが、受信電力の差が所定値以下の場合に、スループットを算出することとしてもよい。
本発明の実施形態では、スループット算出部は、協調型空間多重の候補ペアのうち、ペアの2つの無線端末からのアップリンク信号の受信電力の差が0dBに設定可能な場合に、スループットを算出したが、受信電力の差が所定値以下の場合に、スループットを算出することとしてもよい。
(4) 候補端末
本発明の実施形態では、通信相手のすべての無線端末の中から、現在協調型空間多重モードに設定されておらず、かつ通信相手のすべての無線端末のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの大きなMCSを有する無線端末を協調型空間多重モードの候補端末に設定したが、これに限定するものではない。たとえば、通信相手のすべての複数の無線端末の中から、現在協調型空間多重モードに設定されていない無線端末を候補端末としてもよい。
本発明の実施形態では、通信相手のすべての無線端末の中から、現在協調型空間多重モードに設定されておらず、かつ通信相手のすべての無線端末のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの大きなMCSを有する無線端末を協調型空間多重モードの候補端末に設定したが、これに限定するものではない。たとえば、通信相手のすべての複数の無線端末の中から、現在協調型空間多重モードに設定されていない無線端末を候補端末としてもよい。
(5) レベルダウン
本発明の実施形態では、図10のステップS208において、平均空間相関係数M_SRが閾値TH2(TH1<TH2)未満の場合には、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザXの無線端末のMCSを協調型空間多重しない場合のユーザXの無線端末のMCSよりも1レベルだけダウンしたMCSに仮設定し、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザYの無線端末のMCSを協調型空間多重しない場合のユーザYの無線端末のMCSよりも1レベルだけダウンしたMCSに仮設定したが、これに限定するものではなく、ダウンさせるMCSのレベル数は2、3など所定数であってもよい。
本発明の実施形態では、図10のステップS208において、平均空間相関係数M_SRが閾値TH2(TH1<TH2)未満の場合には、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザXの無線端末のMCSを協調型空間多重しない場合のユーザXの無線端末のMCSよりも1レベルだけダウンしたMCSに仮設定し、アップリンク信号を協調型空間多重する場合のユーザYの無線端末のMCSを協調型空間多重しない場合のユーザYの無線端末のMCSよりも1レベルだけダウンしたMCSに仮設定したが、これに限定するものではなく、ダウンさせるMCSのレベル数は2、3など所定数であってもよい。
(6) 受信応答ベクトル、空間相関係数
本発明の実施形態で説明した式(1)〜(4)の受信応答ベクトルの算出方法、式(5)の空間相関係数の算出方法は、一例であって、他の方法で算出することととしてもよい。
本発明の実施形態で説明した式(1)〜(4)の受信応答ベクトルの算出方法、式(5)の空間相関係数の算出方法は、一例であって、他の方法で算出することととしてもよい。
(7) 無線端末
本発明の実施形態では、無線端末は、1つのアンテナからのみアップリンク信号を送信するものとしたが、これに限定するものではない。無線端末は、複数のアンテナからSTCベースなどのMIMO方式でアップリンク信号を送信するとともに、他の無線端末との間で協調型空間多重を行なえるものであってもよい。
本発明の実施形態では、無線端末は、1つのアンテナからのみアップリンク信号を送信するものとしたが、これに限定するものではない。無線端末は、複数のアンテナからSTCベースなどのMIMO方式でアップリンク信号を送信するとともに、他の無線端末との間で協調型空間多重を行なえるものであってもよい。
(8) サウンディング信号
本発明の実施形態では、2つの無線端末からのサウンディング信号の受信応答ベクトル、および空間相関係数を求めたが、サウンディング信号は、既知信号の一例である。別の種類の既知信号の受信応答ベクトル、および空間相関係数を求めることとしてもよい。
本発明の実施形態では、2つの無線端末からのサウンディング信号の受信応答ベクトル、および空間相関係数を求めたが、サウンディング信号は、既知信号の一例である。別の種類の既知信号の受信応答ベクトル、および空間相関係数を求めることとしてもよい。
(9) 協調型空間多重する場合のバースト領域
本発明の実施形態では、図6で説明したように、ユーザAの無線端末3からのアップリンク信号とユーザBの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重した場合には、ユーザAの無線端末3およびユーザBの無線端末3は、協調型空間多重しない場合にユーザAの無線端末3に割当てられたデータバースト領域51、および協調型空間多重しない場合にユーザBの無線端末3に割当てられたデータバースト領域52を用いてユーザデータを送信することとしたが、これに限定するものではない。
本発明の実施形態では、図6で説明したように、ユーザAの無線端末3からのアップリンク信号とユーザBの無線端末3からのアップリンク信号が協調型空間多重した場合には、ユーザAの無線端末3およびユーザBの無線端末3は、協調型空間多重しない場合にユーザAの無線端末3に割当てられたデータバースト領域51、および協調型空間多重しない場合にユーザBの無線端末3に割当てられたデータバースト領域52を用いてユーザデータを送信することとしたが、これに限定するものではない。
たとえば、図6において、データバースト領域52をデータバースト領域51に隣接する領域(つまりサブチャネルが後続する領域)に移動させて、移動させたデータバースト領域52に後続させて、ユーザE〜ユーザJのバースト領域を再配置することととしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 無線通信システム、2 無線基地局、3,3a〜3n 無線端末、10,11,50,51 アンテナ、12,52 受信部、13,53 送信部、14,54 MAC層処理部、15,20,55,60 RF部、16,56 CP除去部、17,57 FFT部、18,23,58,63 サブキャリア配置部、19,59 マルチアンテナ受信信号処理部、21,61 CP付加部、22,62 IFFT部、24 マルチアンテナ送信信号処理部、25,65 復調部、26,66 復号部、27,67 ユーザデータ受信管理部、28 通信品質測定部、29 MCS設定部、30 モード設定部、31 候補選択部、32 スループット算出部、33 相関係数算出部、34 電力差計測部、35 テーブル作成部、36 端末設定部、37 端末制御部、38 MCS通知部、39 電力制御部、40 サウンディング送信指示部、41 バースト領域通知部、42,72 ユーザデータ送信管理部、43,73 符号化部、44,74 変調部、64 制御部、68 バースト領域管理部、69 電力制御部、70 サウンディング信号出力部、71 MCS設定部。
Claims (14)
- アップリンク信号を送信する複数の無線端末と通信する無線基地局であって、
複数のアンテナと、
複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定するモード設定部と、
前記協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、前記2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知する領域通知部と、
前記複数のアンテナで受信した、前記協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末からの前記共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出す受信部とを備えた無線基地局。 - 前記モード設定部は、
複数の無線端末のうちの協調型空間多重モードに設定する候補となる候補端末を選択する候補選択部と、
前記選択された候補端末からペアを作成して、前記ペアの無線端末が協調型空間多重モードに設定された場合の、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出するスループット算出部と、
前記協調型空間多重モードに設定された場合の前記算出されたスループットの和が最大となるペアを特定し、前記特定したペアの無線端末を協調型空間多重モードに設定する端末設定部とを含む、請求項1記載の無線基地局。 - 前記モード設定部は、
複数の無線端末のうちの協調型空間多重モードに設定する候補となる候補端末を選択する候補選択部と、
前記選択された候補端末からペアを作成して、前記ペアの無線端末のアップリンク信号の受信電力の差が所定値以下となるように、前記ペアの両方またはいずれかに送信電力を調整するように指示する電力制御部と、
前記送信電力の調整を指示した後における、前記ペアの無線端末のアップリンク信号の受信電力の差を計測する電力差計測部と、
前記受信電力の差が前記所定値以下のペアの無線端末が協調型空間多重モードに設定された場合における、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出するスループット算出部と、
前記協調型空間多重モードに設定された場合の前記算出されたスループットの和が最大となるペアを特定し、前記特定したペアの無線端末を協調型空間多重モードに設定する端末設定部とを含む、請求項1記載の無線基地局。 - 前記ペアの無線端末からの既知信号の空間相関係数を算出する相関係数算出部を備え、
前記スループット算出部は、前記空間相関係数に基づいて前記ペアの無線端末のアップリンク信号を空間多重化させた場合のMCS(変調方式および符号化レート)を特定し、前記特定したMCSに基づいて、前記ペアの2つの無線端末からのアップリンク信号のスループットを算出する、請求項2または3記載の無線基地局。 - 前記モード設定部は、
複数の無線端末のうちの協調型空間多重モードに設定する候補となる候補端末を選択する候補選択部と、
前記選択された候補端末からペアを作成して、前記ペアの無線端末からの既知信号の空間相関係数を算出する相関係数算出部と、
前記空間相関係数が第1の閾値未満のペアの2つの無線端末が協調型空間多重モードに設定された場合における、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出するスループット算出部と、
前記協調型空間多重モードに設定された場合の前記算出されたスループットの和が最大となるペアを特定し、前記特定したペアの無線端末を協調型空間多重モードに設定する端末設定部とを含む、請求項1記載の無線基地局。 - 前記スループット算出部は、前記空間相関係数が第2の閾値以上、前記第1の閾値未満のペアの無線端末からのアップリンク信号のMCSを前記協調型空間多重モードに設定しない場合のMCSよりも所定レベル数減少させた場合における、前記ペアの無線端末からのアップリンク信号のスループットを算出し、前記空間相関係数が前記第2の閾値未満のペアの無線端末からのアップリンク信号のMCSを前記協調型空間多重モードに設定しない場合のMCSと一致させた場合における、前記ペアの無線端末からのアップリンク信号のスループットを算出する、請求項5記載の無線基地局。
- 前記無線基地局は、さらに、
前記協調型空間多重モードに設定された無線端末からのアップリンク信号のMCSを前記スループット算出に用いたMCSに設定するMCS設定部と、
前記設定したMCSを前記協調型空間多重モードの無線端末に通知するMCS通知部とを含む、請求項4または6記載の無線基地局。 - 前記無線基地局は、さらに、
前記無線端末からのアップリンク信号の通信品質を測定する通信品質測定部を備え、
前記MCS設定部は、さらに、前記無線端末からのアップリンク信号の通信品質に基づいて、前記無線端末からのアップリンク信号のMCSを設定する、請求項7記載の無線基地局。 - 前記無線基地局は、さらに、
前記無線端末からのアップリンク信号の通信品質を測定する通信品質測定部と、
前記無線端末からのアップリンク信号の通信品質に基づいて、前記無線端末からのアップリンク信号のMCSを設定するMCS設定部を含む、請求項2〜6のいずれか1項に記載の無線基地局。 - 前記候補選択部は、通信相手のすべての無線端末のアップリンク信号のMCSの中で最も伝送データレートの高いMCSを特定し、前記特定したMCSを有する複数の無線端末の中から前記候補端末を選択する、請求項8または9に記載の無線基地局。
- 前記候補選択部は、通信相手のすべての無線端末のうち、現在協調型空間多重モードに設定されていない無線端末を前記候補端末として選択する、請求項2〜7のいずれか1項に記載の無線基地局。
- 前記スループット算出部は、さらに、前記候補端末を協調型空間多重モードに設定しない場合における、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和を算出し、
前記端末設定部は、前記協調型空間多重モードに設定された場合における、すべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和が最大となるペアの無線端末について、協調型空間多重モードに設定した場合の方が設定しない場合よりも、通信相手のすべての無線端末からのアップリンク信号のスループットの和が大きい場合にのみ、協調型空間多重モードに設定する、請求項2〜11に記載の無線基地局。 - アップリンク信号を送信する複数の無線端末と、前記複数の無線端末と通信する無線通信システムであって、
前記無線基地局は、
複数のアンテナと、
複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定するモード設定部と、
前記協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、前記2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知する領域通知部と、
前記複数のアンテナで受信した、前記協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末からの前記共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出す受信部とを備え、
前記無線端末は、
共通して使用するアップリンクのデータバースト領域の通知を受信すると、前記通知されたアップリンクのデータバースト領域を用いてアップリンク信号を送信する送信部を備える、無線通信システム。 - アップリンク信号を送信する複数の無線端末と通信する無線基地局の無線通信方法であって、
複数の無線端末からのアップリンク信号のスループットに基づいて、2個以上の無線端末を同一のアップリンクのデータバースト領域を共有して使用する協調型空間多重モードに設定するステップと、
前記協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末に対して、前記2個以上の無線端末間で共通して使用するアップリンクのデータバースト領域を通知するステップと、
前記複数のアンテナで受信した、前記協調型空間多重モードに設定された2個以上の無線端末からの前記共通のアップリンクのデータバースト領域で空間多重化されたアップリンク信号を分離して、各無線端末からの信号を取り出すステップとを備えた無線通知方法。
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