JP2006054676A - 無線通信システム - Google Patents

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真一郎 高林
Takaaki Kishigami
高明 岸上
Yoichi Nakagawa
洋一 中川
Yasuaki Yuda
泰明 湯田
Takashi Fukagawa
隆 深川
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Abstract

【課題】 1本の送信アンテナを使用した通信から複数の送信アンテナを使用した空間多重通信への切り替えを行う際の演算量を低減することができるようにすること。
【解決手段】 移動局装置103では、受信された通信方式制御信号401を通信方式制御信号抽出部305において抽出し、受信回路303において空間分離処理や時空間復号化等の処理を行うための方式変更を行う。基地局装置101では、送信回路204において複数アンテナ系統への送信データの分配や時空間符号化等の処理を行うための方式変更が行われる。基地局装置101または移動局装置103で推定した遅延波の時間的な広がりを示す遅延スプレッドおよび受信品質、基地局装置101で推定した到来波の角度的な広がりを示す角度スプレッドを利用して空間多重数や変調多値数等のパラメータを決定し、基地局装置101および移動局装置103における送受信方式を変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のアンテナを有する基地局装置および移動局装置を使用して空間多重通信を行う無線通信システムに関する。
従来、複数のアンテナを有する送受信装置を用いて空間多重通信を行う方法が知られている。空間多重通信を行う際には、送信機からの送信波が地物により十分に散乱を受けた状態で受信機において受信されることが望ましく、これによりアンテナ数に応じて伝送容量を高めることが可能である(例えば、特許文献1参照)。
また、このような空間多重通信においては、特許文献2や非特許文献1に記載されているような送信データに対する時空間符号化により、アンテナ数に応じたダイバーシチ利得や符号化利得が得られる。
ここで、基地局装置がカバーする無線ゾーン内に、空間多重通信が可能な移動局装置があるようなシステムを考える。このシステムにおいて、基地局装置および移動局装置のそれぞれがN本のアンテナを有する場合、レイリーフェージング環境においては空間多重数Nでの通信が可能である。
しかし、基地局装置と移動局装置が見通しの位置にあって直接波のレベルが大きいときには、アンテナアレイを利用して指向性ビームを形成し、変調多値数を増やして通信を行うほうが伝送容量の向上につながる場合がある。このような伝搬環境の変動は移動局装置が無線ゾーン内を移動することにより発生する。
こうした伝送効率の点から、この種の無線通信システムにおいては、上述の空間多重数や変調多値数を伝搬環境に合わせて適応的に変更する方式が考えられている。
特開平10−84324号公報 特表2002−506316号公報 Vucetic他著、"Space Time Coding"、John Wiley & Sons、2003年
ところで、前記従来の空間多重通信を行う無線通信システムでは、送受信機において空間多重数や変調多値数を伝搬環境に応じて変更したいときに、時空間の伝搬路情報を表す伝搬路行列の推定処理をパラメータ変更の都度行っていた。
しかしながら、このように伝搬路行列の推定処理をパラメータ変更の都度行う従来の無線通信システムでは、伝搬環境が激しく変動するような場合に、伝搬路行列の取得に要する演算量や処理遅延が問題となる。
すなわち、この種の無線通信システムにおいては、伝搬路行列を取得するために、例えば図14に示すようなパイロット信号14を含んだ送信信号を送信機の各アンテナA1,A2,・・・Anから送信し、伝搬路を通して受信機の複数のアンテナで受信して、その受信信号と元のパイロット信号14との間の相関をとる必要がある。ここで、送信機の各アンテナA1,A2,・・・Anから送信される送信信号には時間方向だけではなく空間方向にもパイロット信号14が含まれる。
このため、前記従来の空間多重通信を行う無線通信システムにおいては、受信機のアンテナ数が多くなるに従って、チャネル当たりの伝送レートが減少したり、伝搬路推定のための演算量が増大したりするという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、空間多重通信方式における空間多重数や変調多値数等のパラメータ変更を簡易な伝搬路推定処理に基づいて行うことができ、1本の送信アンテナを使用した通信から複数の送信アンテナを使用した空間多重通信への切り替えを行う際の演算量を低減することができる無線通信システムを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の無線通信システムは、基地局装置と移動局装置との間の伝搬波の遅延状況および受信品質を推定する推定手段と、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質に基づいて空間多重通信方式および変調フォーマットを決定する決定手段と、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する変更手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、1本の送信アンテナを使用した通信から複数の送信アンテナを使用した空間多重通信への切り替えを行う際の演算量を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一の構成または機能を有する構成要素及び相当部分には、同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る無線通信システム100は、基地局装置101、無線ゾーン102、移動局装置103などで構成される。図2は、基地局装置101の構成を示すブロック図である。図3は、移動局装置103の構成を示すブロック図である。
基地局装置101は、図2に示すように、送信フレーム生成部203、送信回路204、共用器205、アンテナアレイ206、受信回路207、移動局遅延スプレッド抽出部209、移動局受信品質抽出部210、基地局角度スプレッド推定部211、通信方式判定部212を備えている。
移動局装置103は、図3に示すように、アンテナアレイ301、共用器302、受信回路303、通信方式制御信号抽出部305、移動局遅延スプレッド推定部306、移動局受信品質推定部307、送信フレーム生成部310、送信回路311を備えている。
ここで、基地局装置101との通信が可能な無線ゾーン102の範囲内には、図1に示すように、移動局装置103が複数存在しているとする。また、基地局装置101および移動局装置103は、それぞれ複数のアンテナを有しており、これらのアンテナは後述する空間多重通信を行うためのアンテナとして機能する。
次に、図1から図6を使用して、本実施の形態1に係る無線通信システム100における基地局装置101と移動局装置103との間の空間多重通信方式を決定する方法について説明する。
図4は、基地局装置101から移動局装置103への下りリンクのフレームフォーマットを示す図である。図5は、移動局装置103から基地局装置101への上りリンクのフレームフォーマットを示す図である。図6は、本実施の形態1に係る無線通信システム100における基地局装置101と移動局装置103との動作手順を示すシーケンス図である。
図2において、基地局装置101における送信データ201および伝搬路情報取得のためのパイロット信号202は、送信フレーム生成部203に入力される。送信フレーム生成部203に入力されたパイロット信号202は、図4に示すように、送信データ201の間に定期的に挿入される。これにより、基地局装置101から移動局装置103への下りリンクのフレームフォーマットが生成される。
このようにして生成された送信信号は、送信回路204に入力される。送信回路204に入力された送信信号は、非特許文献1に記載したような空間多重通信を行うための送信データ信号の複数アンテナ系統への分配や、STBC(Space Time Block Coding)やSTTC(Space Time Trellis Coding)といった時空間符号化等の処理を受ける。
また、送信回路204に入力された送信信号は、PSKやQAM、OFDM等の変調処理やRF帯への周波数変換が行われ、共用器205を通ってアンテナアレイ206より移動局装置103に向けて送信される(図6におけるステップS601)。
なお、このステップS601では、基地局装置101と移動局装置103との間の複数アンテナを使用した空間多重通信方式はまだ決定していないため、前述した複数アンテナ系統への信号分配や時空間符号化等の処理は行わない。このように、空間多重通信方式がまだ決定していない状態では、基地局装置101では1つのアンテナで送信を行い、移動局装置103では1つのアンテナを用いた受信もしくは複数のアンテナを用いたダイバーシチ受信を行う。
基地局装置101より送信された信号は、移動局装置103のアンテナアレイ301で受信され、共用器302を通って受信回路303に入力される。受信回路303に入力された受信信号は、ベースバンド帯への周波数変換を受けた後に、非特許文献1に記載のような、ZF(Zero Forcing)やMMSE(Minimum Mean Square Error)等の空間分離処理、時空間復号化といった処理を受ける。なお、この段階では、空間多重通信はまだ行っていないため空間分離処理、時空間復号化等の処理は行わない。また、受信回路303においては、復調処理が行われて受信データ304が得られる。
一方、受信回路303からの出力信号は、移動局遅延スプレッド推定部306に入力される。移動局遅延スプレッド推定部306では、下りリンクのフレームフォーマットに挿入されたパイロット信号202を利用して、受信された遅延波の時間的な広がり(遅延スプレッド)を計算する。この遅延スプレッドの計算方法としては、受信回路303の出力信号と既知のパイロット信号202との間の相関をとる。これにより、図7(a),(b)に示すような遅延プロファイルが計算される。そして、この遅延プロファイルをある時間観測した結果から平均遅延時間に対する分散値を求めて遅延スプレッドの値とする(ステップS602)。
遅延プロファイルの計算回路は、通常の受信機において受信タイミングを検出するために具備されており、本実施の形態1に係る無線通信システムでは、この遅延プロファイルを伝搬路情報として利用する。なお、前記伝搬路情報としては、遅延スプレッドの代わりとして、遅延プロファイル上の伝搬パスの積分値や、受信電力上位の伝搬パスの中から最大遅延パスと最小遅延パスの間の時間差を指標としてもよい。
さらに、移動局受信品質推定部307には、受信回路303からの出力信号が入力されて移動局における受信品質が計算される(ステップS602)。ここでの受信品質としては、希望信号電力対干渉電力比(SIR)、信号電力対雑音電力比(SNR)、ビット誤り率(BER)等が挙げられる。
一方、移動局装置103における送信データ308および伝搬路情報取得のためのパイロット信号309は、移動局遅延スプレッド推定部306より出力された移動局遅延スプレッド信号および移動局受信品質推定部307より出力された移動局受信品質信号とともに送信フレーム生成部310に入力される。
送信フレーム生成部310においては、図5に示すように、入力された移動局遅延スプレッド信号501および移動局受信品質信号502がパイロット信号309とともに送信データ308の間に定期的に挿入されて、上りリンクのフレームフォーマットが生成される。
送信フレーム生成部310から出力された信号は、送信回路311に入力されて変調処理およびRF帯への周波数変換が行われ、共用器302を通ってアンテナアレイ301より基地局装置101に向けて送信される(ステップS603)。
移動局装置103より送信された信号は、基地局装置101のアンテナアレイ206により受信され、共用器205を通って受信回路207に入力される。この受信回路207において受信信号のベースバンド帯への周波数変換および復調処理が行われることにより受信データ208が得られる。
また、受信回路207の出力は、移動局遅延スプレッド抽出部209および移動局受信品質抽出部210へ入力されて、図5に示す上りリンクフレームフォーマットのなかの移動局遅延スプレッド信号501および移動局受信品質信号502が抽出される。
次いで、基地局装置101と移動局装置103との間の伝搬路の角度的な広がりを表す角度スプレッドの情報を、通信方式の決定において利用するかどうかを判定する(ステップS604)。
ここで、前記角度スプレッドの情報を通信方式の決定において利用する場合には、受信回路207からの出力信号は基地局角度スプレッド推定部211へも入力されて角度スプレッドが計算される(ステップS605)。
なお、基地局装置101が有するアンテナアレイ206の素子数が少ないような場合には、十分な空間広がり状況が得られない。このため、このような場合には、ステップS604で前記角度スプレッドを利用しないと判定してステップS606に移る。
前記角度スプレッドは、アンテナアレイ206を利用した到来方向推定により、図8(a),(b)に示すような角度プロファイルを取得し、この角度プロファイルをある時間観測した結果から平均到来角に対する分散値を求めることで得られる。
なお、ここでは、前記角度スプレッドの代わりとして、角度プロファイル上の伝搬パスの積分値や、受信電力上位の到来パスの分布から得られる最大角度差を指標としてもよい。
また、基地局装置101においてアンテナアレイ206を使用したマルチビームを形成し、無線ゾーンを複数ビームで分割するような形で受信を行っている場合には、各ビームの受信信号のレベルにより到来波のおおまかな空間広がり状況が把握できるので、簡易な方法で角度スプレッドを求めることができる。例えば、W−CDMA方式では、移動局において基地局の送信する共通パイロットチャネルを検出して、予め決められたタイミングでランダムアクセスチャネルを基地局に対して送信することで両局間の無線リンクを確立しているが、このランダムアクセスチャネルの受信情報を利用して空間広がり状況を得ることも可能である。
次いで、上述のようにして取得した移動局装置103における遅延スプレッドおよび受信品質、また基地局装置101における角度スプレッドを用いて、通信方式判定部212で基地局装置101と移動局装置103との間の通信方式を決定する(ステップS606)。
ステップS606では、最初に空間多重通信の有効性の判定を行う。まず、前記遅延スプレッドと受信品質を指標にして判定する場合について図7を用いて説明する。
図7(a)に示すように、移動局装置103において直接波701が受信された後に、ある程度のレベルを有した遅延波702が多数受信されるような場合には、基地局装置101からの送信波が十分な散乱を受けて移動局装置103に届いていると考えられる。このような伝搬環境においては、前述の方法で遅延スプレッドを計算すると分散値としては大きな値となる。
一般に、空間多重通信に適した伝搬環境とは、伝搬パスを多く含んでいて空間的な広がりをもって受信されるような環境である。また、A. Algans他、”Experimental Analysis of the Joint Statistical Properties of Azimuth Spread, Delay Spread, and Shadow Fading”、IEEE Journal on Selected Areas in Communications、VOL.20、NO.3、APRIL 2002に記載されているように、遅延スプレッドが大きい場合には、空間広がりも大きい環境であると推定できる。そこで、このように遅延スプレッドが大きく且つSNRが大きい場合には、通信方式判定部212は空間多重通信が有効であると判定する。
逆に、図7(b)に示すように、移動局装置103において直接波703が受信された後に、僅かな小レベルの遅延波704しか受信されないような場合には、基地局装置101からの送信波が十分に散乱を受けていないと考えられるので、空間多重通信は有効でないと判定する。
次に、前記角度スプレッドと受信品質を指標にして判定する場合について図8を用いて説明する。
図8(a)に示すように、基地局装置101において、ある角度から受信された希望波801に対して、そのまわりに角度的な広がりをもって受信された多数の干渉波802が存在するような場合には、移動局装置103からの送信波が十分な散乱を受けて基地局装置に届いていると考えられる。
このような伝搬環境は、角度スプレッドが大きく、空間多重による伝送容量の向上が期待できる。そこで、このように角度スプレッドが大きく且つSNRが大きい場合には、通信方式判定部212は空間多重通信が有効と判定する。
逆に、図8(b)に示すように、希望波803に対して、その近傍の角度からレベルの小さい少数の干渉波804が到来するような場合には、角度スプレッドが小さく空間多重による伝送容量の向上が期待できないため、通信方式判定部212は空間多重通信が有効でないと判定する。
ステップS606で、空間多重通信が有効であると判定した場合には、基地局装置101および移動局装置103の双方で複数のアンテナを使用して空間多重通信を行う。これにより、送信データを複数のアンテナから空間的に多重して送信することで伝送容量を増加させることが可能となる。または、送信データに時空間符号化を施すことによってダイバーシチ利得や符号化利得を得ることができる。
なお、上述の空間多重通信方式の決定にあたっては、基地局装置101および移動局装置103が有するアンテナ数を把握する必要がある。つまり、アンテナ数が少ない場合には、伝送容量の向上もしくはダイバーシチ利得に制約が生じる。
そこで、本実施の形態1に係る無線通信システム100では、基地局装置101のアンテナ数および移動局装置103のアンテナ数をあらかじめ通信方式判定部212においてメモリに記憶させておくか、もしくは移動局装置103のアンテナ数を、上りリンクで基地局装置101に通知するようにする。
これにより基地局装置101および移動局装置103の有するアンテナを全て活用して空間多重通信を行うことができる。なお、本実施の形態1に係る無線通信システム100においては、前記遅延スプレッドや角度スプレッド、受信品質の状況によっては全てのアンテナを使用しなくても構わない。
一方、ステップS606で、空間多重通信が有効でないと判定した場合には、基地局装置101においてはアンテナ数1での送信を行い、移動局装置103ではアンテナ数1での受信もしくは複数アンテナを使用したダイバーシチ受信への切り替えを行う。
また、前記遅延スプレッドと前記角度スプレッドとの両方の情報が利用できる場合には、前記角度スプレッドを用いて空間多重通信方式の有効性の判定を行い、前記遅延スプレッドは移動局受信品質抽出部210から出力された受信品質とともに変調方式の多値数や符号化率を決定するための指標として用いてもよい。この場合、前記遅延スプレッドが小さく且つSNRやSIRが大きいときには、変調多値数を多く符号化率を大きく設定する。逆に、前記遅延スプレッドが大きいかまたはSNRやSIRが小さいときには、変調多値数を少なく符号化率を小さくする。この変調多値数および符号化率のパラメータは通信方式判定部212において決定し、送信フレーム生成部203に対して変更を指示する。
このように、ステップS606において通信方式判定部212で決定した新たな通信方式の情報は、送信フレーム生成部203に対して出力され、図4に示すように、通信方式制御信号401という形で下りリンクフレームフォーマットの中に挿入される。これにより、新たな通信方式についての情報が、送信信号の一部として移動局装置103に伝送される(ステップS607)。
移動局装置103では、受信された通信方式制御信号401を通信方式制御信号抽出部305において抽出して受信回路303に対して出力し、受信回路303において空間分離処理や時空間復号化等の処理を行うための方式変更を行う。
一方、基地局装置101においては、通信方式判定部212から送信回路204に対して新たな通信方式の情報が出力され、送信回路204において複数アンテナ系統への送信データの分配や時空間符号化等の処理を行うための方式変更が行われる。
なお、空間多重通信方式への方式変更の際には、送信フレームフォーマットにおけるパイロット信号の割り当ては、図14で示した構成に変更となり、次回以降の伝搬環境の推定はパイロット信号14を利用した伝搬路行列の推定処理となる。
上述のように、本実施の形態1に係る無線通信システム100においては、基地局装置101に通知された移動局装置103の遅延スプレッドおよび受信品質、また基地局装置101で受信された到来波の角度スプレッドに基づいた簡易な処理により、空間多重通信方式の有効性を基地局装置101において判定し、適切な通信方式への変更を行うことができる。
なお、ここで示した方法は、基地局装置101から移動局装置103への下りリンクの通信方式を決定する場合の方法であるが、同様の方法で上りリンクの通信方式を決定することも可能である。この場合、通信方式判定部212で決定した上りリンクの通信方式についての情報は、基地局装置101における受信回路207、移動局装置103における送信回路311および送信フレーム生成部310にそれぞれ通知されて方式変更が行われる。
また、本実施の形態1に係る無線通信システム100では、移動局装置103において遅延スプレッドおよび受信品質を推定する構成となっているが、これらを基地局装置101において推定する構成としても構わない。この場合には、基地局装置101の中に遅延スプレッド推定部および受信品質推定部を有する構成となり、移動局装置103から送信されたパイロット信号から遅延スプレッドおよび受信品質を推定して、通信方式判定部212に対して出力する構成とする。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る無線通信システムについて説明する。本実施の形態に係る無線通信システムは、基地局装置及び移動局装置などで構成される。
図9は、本実施の形態2に係る無線通信システムにおける基地局装置の構成を示すブロック図である。図10は、本実施の形態2に係る無線通信システムにおける移動局装置の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施の形態2に係る無線通信システムにおける基地局装置900は、送信フレーム生成部903、送信回路904、共用器905、アンテナアレイ906、受信回路907、基地局角度スプレッド推定部909、通信方式制御情報抽出部910を備えている。
図10に示すように、本実施の形態2に係る無線通信システムにおける移動局装置1000は、アンテナアレイ1001、共用器1002、受信回路1003、移動局遅延スプレッド推定部1005、移動局受信品質推定部1006、通信方式判定部1007、送信フレーム生成部1010、送信回路1011、基地局角度スプレッド抽出部1012を備えている。
ここでは、図1に示した実施の形態1に係る無線通信システム100と同様、基地局装置900との通信が可能な無線ゾーンの範囲内に移動局装置1000が複数存在しているとする。また、基地局装置900および移動局装置1000はそれぞれ複数のアンテナを有しており、これらのアンテナは後述する空間多重通信を行うためのアンテナとして機能する。
次に、図9から図13を使用して、本実施の形態2に係る無線通信システムにおける基地局装置900と移動局装置1000との間の空間多重通信方式を決定する方法について説明する。
図11は、基地局装置900から移動局装置1000への下りリンクのフレームフォーマットを示す図である。図12は、移動局装置1000から基地局装置900への上りリンクのフレームフォーマットを示す図である。図13は、本実施の形態2に係る無線通信システムにおける基地局装置900と移動局装置1000との動作手順を示すシーケンス図である。
図9において、基地局装置900における送信データ901および伝搬路情報取得のためのパイロット信号902は、送信フレーム生成部903に入力される。送信フレーム生成部903に入力されたパイロット信号902は、図11に示すように、送信データ901の間に定期的に挿入される。これにより、基地局装置900から移動局装置1000への下りリンクのフレームフォーマットが生成される。
このようにして生成された送信信号は、送信回路904に入力されて、前述と同様の空間多重通信を行うための送信データ信号の複数アンテナ系統への分配や、STBC(Space Time Block Coding)やSTTC(Space Time Trellis Coding)といった時空間符号化等の処理を受ける。
また、送信回路904では、PSKやQAM、OFDM等の変調処理やRF帯への周波数変換が行われる。送信回路904での処理を終えた送信信号は、共用器905を通ってアンテナアレイ906より移動局装置1000に向けて送信される(図13におけるステップS1301)。
なお、ステップS1301では、基地局装置900と移動局装置1000との間の複数アンテナを使用した空間多重通信方式はまだ決定していないため、前述した複数アンテナ系統への信号分配や時空間符号化等の処理は行わない。このように、空間多重通信方式がまだ決定していない状態では、基地局装置900では1つのアンテナで送信し、移動局装置1000では1つのアンテナを用いた受信もしくは複数のアンテナを用いたダイバーシチ受信を行う。
基地局装置900より送信された信号は、移動局装置1000のアンテナアレイ1001で受信され、共用器1002を通って受信回路1003に入力される。受信回路1003に入力された受信信号は、ベースバンド帯への周波数変換を受けた後に、前述したようなZF(Zero Forcing)やMMSE(Minimum Mean Square Error)等の空間分離処理、時空間復号化といった処理を受けるが、現段階では空間多重通信はまだ行っていないため空間分離処理、時空間復号化の処理は行わない。また、受信回路1003においては、復調処理が行われて受信データ1004が得られる。
一方、受信回路1003からの出力信号は、移動局遅延スプレッド推定部1005に入力される。移動局遅延スプレッド推定部1005では、下りリンクのフレームフォーマットに挿入されたパイロット信号902を利用して、受信された遅延波の時間的な広がり(遅延スプレッド)を計算する。この遅延スプレッドの計算方法としては、受信回路1003の出力信号と既知のパイロット信号902との間の相関をとる。これにより、図7(a),(b)に示したような遅延プロファイルが計算される。そして、この遅延プロファイルをある時間観測した結果から平均遅延時間に対する分散値を求めて遅延スプレッドの値とする(ステップS1302)。
遅延プロファイルの計算回路は、通常の受信機において受信タイミングを検出するために具備されており、本実施の形態2に係る無線通信システムでは、この遅延プロファイルを伝搬路情報として利用する。なお、前記伝搬路情報としては、遅延スプレッドの代わりとして、遅延プロファイル上の伝搬パスの積分値や、受信電力上位の伝搬パスの中から最大遅延パスと最小遅延パスの間の時間差を指標としてもよい。
さらに、移動局受信品質推定部1006には、受信回路1003からの出力信号が入力されて移動局における受信品質が計算される(ステップS1302)。ここでの受信品質としては希望信号電力対干渉電力比(SIR)、信号電力対雑音電力比(SNR)、ビット誤り率(BER)等が挙げられる。
次に、基地局装置900と移動局装置1000との間の伝搬路の角度的な広がりを表す角度スプレッドの情報を通信方式の決定に利用するかどうかを判定する(ステップS1303)。
ここで、基地局装置900が有するアンテナアレイ906の素子数が少ないような場合には、十分な到来方向推定ができないため、このような場合はステップS1303において角度スプレッドは利用しないと判断してステップS1307の空間多重通信方式の決定に移る。
また、ステップS1303で角度スプレッドの情報を通信方式の決定に利用する場合には、後述のように角度スプレッドを基地局装置900において推定して、移動局装置1000にその角度スプレッドの情報をフィードバックすることで通信方式の決定に利用する。
移動局装置1000における送信データ1008および伝搬路情報取得のためのパイロット信号1009は、送信フレーム生成部1010に入力される。これにより、図12に示すように、送信データ1008の間にパイロット信号1009が定期的に挿入されて上りリンクのフレームフォーマットが生成される。
送信フレーム生成部1010から出力された信号は、送信回路1011に入力されて変調処理およびRF帯への周波数変換が行われ、共用器1002を通ってアンテナアレイ1001より基地局装置900に向けて送信される(ステップS1304)。
移動局装置1000より送信された信号は、基地局装置900のアンテナアレイ906により受信され、共用器905を通って受信回路907に入力される。この受信回路907において受信信号のベースバンド帯への周波数変換および復調処理が行われることにより受信データ908が得られる。
また、受信回路907の出力は、基地局角度スプレッド推定部909へ入力されて角度スプレッドが計算される(ステップS1305)。この角度スプレッドは、アンテナアレイ906を利用した到来方向推定により、図8(a),(b)に示したような角度プロファイルを取得し、この角度プロファイルをある時間観測した結果から平均到来角に対する分散値を求めることで得られる。
なお、ここでは、角度スプレッドの代わりとして、角度プロファイル上の伝搬パスの積分値や、受信電力上位の到来パスの分布から得られる最大角度差を指標としてもよい。
また、基地局装置900においてアンテナアレイ906を使用したマルチビームを形成し、無線ゾーンを複数ビームで分割するような形で受信を行っている場合には、各ビームの受信信号のレベルにより到来波のおおまかな空間広がり状況が把握できるため、簡易な方法で角度スプレッドを求めることができる。
例えば、W−CDMA方式では、移動局において基地局の送信する共通パイロットチャネルを検出して、予め決められたタイミングでランダムアクセスチャネルを基地局に対して送信することで両局間の無線リンクを確立しているが、このランダムアクセスチャネルの受信情報を利用して空間広がり状況を得ることも可能である。
このようにして得られた角度スプレッドの情報は、基地局角度スプレッド推定部909から送信フレーム生成部903へ出力され、下りリンクフレームフォーマットにおける基地局角度スプレッド信号1101として送信データ901の間に定期的に挿入される(図11参照)。
これにより、角度スプレッドの情報が、送信信号の一部として移動局装置1000に伝送される(ステップS1306)。移動局装置1000では、受信回路1003の出力信号が基地局角度スプレッド抽出部1012に入力され、基地局角度スプレッド信号1101が抽出されることで基地局装置900において測定した角度スプレッドが得られる。
移動局遅延スプレッド推定部1005から出力された遅延スプレッド信号、移動局受信品質推定部1006から出力された受信品質信号、基地局角度スプレッド抽出部1012から出力された角度スプレッド信号は、それぞれ通信方式判定部1007に入力される。
通信方式判定部1007では、これらの情報(信号)をもとに基地局装置900と移動局装置1000との間の通信方式を決定する(ステップS1307)。
まず、遅延スプレッドと受信品質を指標にして、空間多重通信の有効性を判定する場合について図7(a),(b)を用いて説明する。
図7(a)に示すように、移動局装置1000において直接波701が受信された後に、ある程度のレベルを有した遅延波702が多数受信されるような場合には、基地局装置900からの送信波が十分な散乱を受けて移動局装置1000に届いていると考えられる。
このような伝搬環境においては、前述の方法で遅延スプレッドを計算すると分散値としては大きな値となる。空間多重通信に適した伝搬環境とは、伝搬パスを多く含んでいて空間的な広がりをもって受信されるような環境であるが、実施の形態1に係る無線通信システムでも述べたように遅延スプレッドが大きい場合には空間広がりも大きい環境であると推定できる。そこで、遅延スプレッドが大きく且つSNRが大きい場合には、空間多重通信が有効であると判定する。
逆に、図7(b)に示すように、移動局装置1000において直接波703が受信された後に、僅かな小レベルの遅延波704しか受信されないような場合には、基地局装置900からの送信波が十分に散乱を受けていないと考えられるので、空間多重通信は有効でないと判定する。
次に、前記角度スプレッドと前記受信品質を指標にして判定する場合について図8(a),(b)を用いて説明する。
基地局装置900において、図8(a)に示すように、ある角度から受信された希望波801に対して、そのまわりに角度的な広がりをもって受信された多数の干渉波802が存在するような場合には、移動局装置103からの送信波が十分な散乱を受けて基地局装置に届いていると考えられる。このような伝搬環境は、角度スプレッドが大きく、空間多重による伝送容量の向上が期待できる。そこで、角度スプレッドが大きく且つSNRが大きい場合には、空間多重通信は有効と判定する。
逆に、図8(b)に示すように、希望波803に対して、その近傍の角度からレベルの小さい少数の干渉波804が到来するような場合には、角度スプレッドが小さく空間多重による伝送容量の向上が期待できないため、空間多重通信は有効でないと判定する。
このようにして、前記空間多重通信が有効であると判定した場合には、基地局装置900および移動局装置1000の双方で複数アンテナを使用して空間多重通信を行う。これにより、送信データを複数のアンテナから空間的に多重して送信することで伝送容量を増加させることが可能となる。または、送信データに時空間符号化を施すことによってダイバーシチ利得や符号化利得を得ることができる。
また、空間多重通信方式の決定にあたっては、基地局装置900および移動局装置1000が有するアンテナ数を把握しなくてはならない。つまり、アンテナ数が少ない場合には伝送容量の向上もしくはダイバーシチ利得に制約が生じる。
そこで、本実施の形態2に係る無線通信システムでは、基地局装置900および移動局装置1000のアンテナ数をあらかじめ通信方式判定部1007においてメモリ等に記憶させておくか、もしくは基地局装置900のアンテナ数を、下りリンクで移動局装置1000に通知するようにする。
これにより、基地局装置900および移動局装置1000の有するアンテナを全て活用して空間多重通信を行うことができる。なお、本実施の形態2に係る無線通信システムでは、遅延スプレッドや角度スプレッド、受信品質の状況によっては全てのアンテナを使用しなくても構わない。
一方、ステップS1307で、空間多重通信が有効でないと判定した場合には、基地局装置900においてはアンテナ数1での送信、移動局装置1000ではアンテナ数1での受信もしくは複数アンテナを使用したダイバーシチ受信への切り替えを行う。
前記遅延スプレッドと前記角度スプレッドとの両方の情報が利用できる場合には、前記角度スプレッドを用いて空間多重通信方式の有効性判定を行い、前記遅延スプレッドは移動局受信品質推定部1006から出力された受信品質とともに変調方式の多値数や符号化率を決定するための指標として用いてもよい。この場合、前記遅延スプレッドが小さく且つSNRやSIRが大きいときには、変調多値数を多く符号化率を大きく設定する。逆に、前記遅延スプレッドが大きいかまたはSNRやSIRが小さいときには、変調多値数を少なく符号化率を小さくする。
このように、ステップS1307において通信方式判定部1007で決定した新たな通信方式の情報は、送信フレーム生成部1010に対して出力され、図12に示すように、通信方式制御信号1201という形で上りリンクフレームフォーマットの中に挿入される。これにより、新たな通信方式についての情報が、送信信号の一部として基地局装置900に伝送される(ステップS1308)。
このようにして伝送された通信方式制御信号1201は、基地局装置900の通信方式制御情報抽出部910において抽出され、通信方式制御情報抽出部910からは新たな通信方式についての情報が送信回路904および送信フレーム生成部903に対して出力される。
そして、送信回路904では、複数アンテナ系統への信号分配や時空間符号化等の処理を行うための方式変更が行われる。また、送信フレーム生成部903では、新たな変調多値数等に対応するための方式変更が行われる。
一方、移動局装置1000においても、通信方式判定部1007から新たな空間多重通信方式についての情報が受信回路1003に対して出力され、受信回路1003では空間分離処理や時空間復号化等の処理を行うための方式変更が行われる。
なお、空間多重通信方式への方式変更の際には、送信フレームフォーマットにおけるパイロット信号の割り当ては、図14で示した構成に変更となり、次回以降の伝搬環境の推定はパイロット信号14を利用した伝搬路行列の推定処理となる。
上述のように、本実施の形態2に係る無線通信システムにおいては、移動局装置1000における遅延スプレッドおよび受信品質、また基地局装置900から移動局装置1000に対して送信された角度スプレッド情報に基づいた簡易な処理により、空間多重通信方式の有効性を移動局装置1000において判定し、適切な通信方式への変更を行うことができる。
なお、ここで示した方法は、基地局装置900から移動局装置1000への下りリンクの通信方式を決定する場合の方法であるが、同様の方法で上りリンクの通信方式を決定することも可能である。この場合、通信方式判定部1007で決定した上りリンクの通信方式についての情報は、基地局装置900における受信回路907、移動局装置1000における送信回路1011および送信フレーム生成部1010にそれぞれ通知されて方式変更が行われる。
また、本実施の形態2に係る無線通信システムでは、移動局装置1000において遅延スプレッドおよび受信品質を推定する構成となっているが、これらを基地局装置900において推定する構成としても構わない。この場合には、基地局装置900の中に遅延スプレッド推定部および受信品質推定部を有する構成となり、移動局装置1000から送信されたパイロット信号から遅延スプレッドおよび受信品質を推定して、移動局装置1000における通信方式判定部1007に対して通知する構成とする。
上述のように、本実施の形態1,2に係る無線通信システムは、遅延スプレッドおよび角度スプレッド、受信品質を通信方式切り替えのための指標として用いることで、簡易な演算処理により空間多重通信方式への変更を可能にする機能を有しているので、遅延スプレッドや角度スプレッドによる伝搬環境の推定結果、および受信品質に基づいて空間多重通信方式を変更できる構成とすることで、伝搬環境の変化に応じて適切な伝送容量やダイバーシチ利得、符号化利得が得られる。
本発明による無線通信システムは、1本の送信アンテナを使用した通信から複数の送信アンテナを使用した空間多重通信への切り替えを行う際の演算量を低減することができるので、携帯電話装置や無線LAN等の無線通信システムとして有用である。
本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す概略構成図 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムおける基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムおける移動局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムおける下りリンクフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムおける上りリンクフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムおける基地局装置と移動局装置との動作手順を示すシーケンス図 遅延スプレッドの説明図 角度スプレッドの説明図 本発明の実施の形態2に係る無線通信システムおける基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る無線通信システムおける移動局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る無線通信システムおける下りリンクフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態2に係る無線通信システムおける上りリンクフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態2に係る無線通信システムおける基地局装置と移動局装置との動作手順を示すシーケンス図 従来の無線通信システムおけるパイロット信号を含んだ送信フレームフォーマットを示す図
符号の説明
100 無線通信システム
101,900 基地局装置
102 無線ゾーン
103,1000 移動局装置
201、308、901、1008 送信データ
202、309、902、1009 パイロット信号
203、310、903、1010 送信フレーム生成部
204、311、904、1011 送信回路
205、302、905、1002 共用器
206、301、906、1001 アンテナアレイ
207、303、907、1003 受信回路
208、304、908、1004 受信データ
209 移動局遅延スプレッド抽出部
210 移動局受信品質抽出部
211、909 基地局角度スプレッド推定部
212、1007 通信方式判定部
305、910 通信方式制御信号抽出部
306、1005 移動局遅延スプレッド推定部
307、1006 移動局受信品質推定部
401 通信方式制御信号
501 移動局遅延スプレッド信号
502 移動局受信品質信号
701、703 直接波
702、704 遅延波
801、803 希望波
802、804 干渉波
1012 基地局角度スプレッド抽出部
1101 基地局角度スプレッド信号
1201 通信方式制御信号

Claims (21)

  1. 基地局装置と移動局装置との間の伝搬波の遅延状況および受信品質を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質に基づいて空間多重通信方式および変調フォーマットを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する変更手段と、を具備する無線通信システム。
  2. 前記推定手段は、前記基地局装置から前記移動局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質を前記移動局装置において推定し、
    前記移動局装置は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質を前記基地局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記基地局装置において決定し、
    前記基地局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記移動局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質を前記基地局装置において推定し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記基地局装置において決定し、
    前記基地局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記移動局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記推定手段は、前記基地局装置から前記移動局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質を前記移動局装置において推定し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記移動局装置において決定し、
    前記移動局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記基地局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項1記載の無線通信システム。
  5. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質を前記基地局装置において推定し、
    前記基地局装置は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質を前記移動局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記移動局装置において決定し、
    前記移動局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記基地局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項1記載の無線通信システム。
  6. 基地局装置または移動局装置への到来波の空間広がり状況および受信品質を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質に基づいて空間多重通信方式および変調フォーマットを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する変更手段と、を具備する無線通信システム。
  7. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への到来波の空間広がり状況を前記基地局装置において推定するとともに、前記受信品質を前記移動局装置において推定し、
    前記移動局装置は、前記推定手段により推定した受信品質を前記基地局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記基地局装置において決定し、
    前記基地局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記移動局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項6記載の無線通信システム。
  8. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質を前記基地局装置において推定し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記基地局装置において決定し、
    前記基地局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記移動局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項6記載の無線通信システム。
  9. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への到来波の空間広がり状況を前記基地局装置において推定するとともに、前記受信品質を前記移動局装置において推定し、
    前記基地局装置は、前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況を前記移動局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記移動局装置において決定し、
    前記移動局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記基地局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項6記載の無線通信システム。
  10. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への到来波の空間広がり状況および受信品質を前記基地局装置において推定し、
    前記基地局装置は、前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質を前記移動局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況および前記受信品質に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記移動局装置において決定し、
    前記移動局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記基地局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項6記載の無線通信システム。
  11. 基地局装置と移動局装置との間の伝搬波の遅延状況および受信品質を推定するとともに、前記移動局装置または前記基地局装置への到来波の空間広がり状況を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質並びに前記到来波の空間広がり状況に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する変更手段と、を具備する無線通信システム。
  12. 前記推定手段は、前記基地局装置から前記移動局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質を前記移動局装置において推定するとともに、前記移動局装置から前記基地局装置への到来波の空間広がり状況を前記基地局装置において推定し、
    前記移動局装置は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質を前記基地局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質、前記到来波の空間広がり状況に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記基地局装置において決定し、
    前記基地局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記移動局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項11記載の無線通信システム。
  13. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質、到来波の空間広がり状況を前記基地局装置において推定し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質、前記到来波の空間広がり状況に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマット前記基地局装置においてを決定し、
    前記基地局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記移動局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項11記載の無線通信システム。
  14. 前記推定手段は、前記基地局装置から前記移動局装置への伝搬波の遅延状況および受信品質を前記移動局装置において推定するとともに、前記移動局装置から前記基地局装置への到来波の空間広がり状況を前記基地局装置において推定し、
    前記基地局装置は、前記指定手段により推定した前記到来波の空間広がり状況を前記移動局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質、前記到来波の空間広がり状況に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記移動局装置において決定し、
    前記移動局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記基地局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項11記載の無線通信システム。
  15. 前記推定手段は、前記移動局装置から前記基地局装置への前記伝搬波の遅延状況および受信品質、前記到来波の空間広がり状況を前記基地局装置において推定し、
    前記基地局装置は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質、前記到来波の空間広がり状況を前記移動局装置に対して通知し、
    前記決定手段は、前記推定手段により推定した前記伝搬波の遅延状況および受信品質、前記到来波の空間広がり状況に基づいて前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットを前記移動局装置において決定し、
    前記移動局装置は、前記決定手段により決定した前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報を前記基地局装置に対して通知し、
    前記変更手段は、前記空間多重通信方式および前記変調フォーマットの情報に基づいて前記基地局装置および前記移動局装置の送受信回路の構成を変更する請求項11記載の無線通信システム。
  16. 前記伝搬波の遅延状況を表す指標として、遅延波の時間的な広がりを示す遅延スプレッドを用いることを特徴とする請求項1から請求項5および請求項11から請求項15のいずれかに記載の無線通信システム。
  17. 前記到来波の空間広がり状況を表す指標として、前記到来波の角度的な広がりを示す角度スプレッドを用いることを特徴とする請求項6から請求項15のいずれかに記載の無線通信システム。
  18. 前記空間多重通信方式を表すパラメータは、通信チャネル数を表す空間多重数、時空間符号化方式および符号化率であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の無線通信システム。
  19. 前記変調フォーマットを表すパラメータは、変調多値数および符号化率であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の無線通信システム。
  20. 請求項1から請求項19のいずれかに記載の無線通信システムを構成する基地局装置。
  21. 請求項1から請求項19のいずれかに記載の無線通信システムを構成する移動局装置。
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