JP6295401B2 - ガラス壜の検査装置 - Google Patents

ガラス壜の検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6295401B2
JP6295401B2 JP2013257355A JP2013257355A JP6295401B2 JP 6295401 B2 JP6295401 B2 JP 6295401B2 JP 2013257355 A JP2013257355 A JP 2013257355A JP 2013257355 A JP2013257355 A JP 2013257355A JP 6295401 B2 JP6295401 B2 JP 6295401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
specific part
camera
illumination
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013257355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014134537A (ja
Inventor
英明 安藤
英明 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Techno System Co Ltd
Original Assignee
Kirin Techno System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Techno System Co Ltd filed Critical Kirin Techno System Co Ltd
Priority to JP2013257355A priority Critical patent/JP6295401B2/ja
Publication of JP2014134537A publication Critical patent/JP2014134537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6295401B2 publication Critical patent/JP6295401B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は、ガラス壜の検査装置に係り、特にガラス壜の壜口部や壜胴部等の特定部位にあるビリ欠陥を撮像により検出することができるガラス壜の検査装置に関するものである。
ガラス壜の製造に際して、特定部位、例えば、壜口部の肉厚内にひび割れのような亀裂(クラック)が入ることがあり、この亀裂はビリと称されている。ガラス壜の壜口部にビリが発生する箇所はある程度限られていて、代表的には壜口の天面付近に発生するビリ、壜口のねじ山部に発生するビリ、壜口のスカート部に発生するビリがある。ビリには亀裂の方向によって、縦方向(略垂直方向)に延びる縦ビリ、横方向(略水平方向)に延びる横ビリがある。
上述したビリはガラス壜の破損の原因になるため壜口部を撮像することによりビリの有無を検出し、ビリがあるガラス壜を不良壜として排除するようにしている。
従来から、ガラス壜の壜口部を撮像してビリの有無を自動的に検査するガラス壜の検査装置が知られている。このガラス壜の検査装置は、1台の照明をガラス壜の壜口部の上方に設置し、壜口部の周囲に壜口部を取り囲むように多数(例えば、7台)のカメラを配置することにより構成されている。照明からの拡散光はガラス壜の壜口部に入射し、壜口部にビリがある場合には、ビリの亀裂面で反射して明るく光るため、カメラで撮影した画像中では、ビリに対応した画像部分が他の画像部分より明るい領域となる。
特許第4478786号公報
上述したガラス壜の壜口部のビリ検査を行う場合、壜口部に照明から光を照射すると、壜口部の特定範囲で反射した反射光がカメラに入射する。この壜口部の特定範囲で反射した反射光は、ガラス壜の良否に拘わらず、常にカメラに入射するため、ビリ欠陥の検出の障害になる場合がある。壜胴部など他の特定部位のビリ検査を行う場合にも、特定範囲で反射した反射光により同様の障害になる場合がある。
また、ガラス壜の壜口部のビリ検査を行う場合、予め撮影した良品のガラス壜の画像に基づいて基準画像となるテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を得て、この得られた画像をテンプレートと比較してガラス壜の良否の判定を行うテンプレートマッチングという手法を適用することが考えられる。ところが、壜口部の反射光によって適切なテンプレートが作成できないことがあった。
また、ガラス壜製造工場においては、複数の金型を用いてガラス壜を製造することが行われており、複数の金型間で、その寸法精度に殆ど差がない状況であっても、金型から製品を脱型し易くするために、金型に「離型剤」を塗布する必要があるが、金型に塗布する離型剤の量や金型の温度調整にバラツキがあると、CCDカメラの画像に影響を及ぼし、本来、良品と判定されるべきガラス壜であっても不良品と判定される場合がある。
そのため、ガラス壜製造工場においては、稼動状況により基準となる画像(テンプレート)を見直す必要があり、一度、テンプレートを作成してしまえば、あとはその再現性に注意を払えばよいというものではなく、製造ラインの稼動状況に対応したテンプレートにする必要がある。したがって、ガラス壜製造工場においては、ガラス壜の製造を行いながら、予め良品に基づいて作成されたテンプレートに新たに製造されたガラス壜のデータを追加してテンプレートを更新していく必要がある。この場合、ガラス壜製造工場では単位時間当たりの製造個数が多大であり、ガラス壜検査装置は、高価であるために一台で多数のガラス壜を検査することができる高スループットの性能が求められている。そのため、ガラス壜検査装置は、高速でビリ検査を行うとともに、テンプレートへのデータ追加も高速で行う必要がある。例えば、ガラス壜検査装置は、200BPM(本/分)以上の処理能力が必要とされ、ガラス壜1本分の検査で撮影して処理する画像数は約200〜400枚にわたる。200BPM以上の処理能力を必要とする場合、1秒間に3.3本以上の検査を行う必要がある。したがって、撮影して処理する画像数は、1秒間に660枚〜1320枚となる。すなわち、テンプレートマッチングの手法をガラス壜製造工場等で適用する場合には、テンプレート作成とビリ検査を同時に行うことが必須となり、ビリがある不良壜があると、ビリもテンプレートデータとして追加されてしまうことになる。
本発明は、ガラス壜の特定範囲に入射し、該特定範囲で反射してカメラに入射する光の少なくとも一部を遮断することにより、壜口部や壜胴部等の特定部位にあるビリ欠陥を撮像により検出することができるガラス壜の検査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、予め撮影した良品のガラス壜の画像に基づいて基準画像となる適切なテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を得て、この得られた画像をテンプレートと比較してガラス壜の良否の検査を行うガラス壜の検査装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、ガラス壜の特定部位に投光する照明と、ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、前記画像処理装置は、前記カメラで得られた画像を処理して基準画像となるテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を前記テンプレートと比較して特定部位のビリを検出し、前記画像処理装置は、自転する検査対象のガラス壜を連続して撮影した原画像から差分画像を順次作成し、前記差分画像と前記テンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての差分画像を合成して差分合成画像を作成し、前記ガラス壜の検査1回分の全ての差分画像が良品のガラス壜のものと判定された場合に前記差分合成画像を仮テンプレートとし、前記仮テンプレートを用いて前記テンプレートを補正することを特徴とする。
本発明によれば、照明からの光の一部を遮蔽物により遮光することにより、ガラス壜の特定部位の特定範囲に入射しないようにしている。照明からの光が特定部位の面の特定範囲に入射すると、この面の特定範囲で反射した反射光がカメラに入射することになる。特定範囲には照明からの光が入射しないため、カメラにより得られた画像中には、前記特定範囲に対応した画像部分が明るく光る画像部分になることはない。一方、ガラス壜の特定部位にビリ欠陥がある場合には、ビリ欠陥は明るく光る画像部分になるため、画像処理装置は、暗い背景の中に明るい画像領域を識別することにより、ビリ欠陥を適切に検出することができる。
なお、ガラス壜の特定部位の前記特定範囲に、制限された一部の光のみが入射するようにした場合でも、制限された一部の光のみがカメラに入射して限られた画像部分のみが明るく光るため、画像処理装置は、画像中に、前記限られた画像部分を除いて検査範囲を設定すれば、ビリ欠陥を適切に検出できる。
発明によれば、基準画像となるテンプレートと検査対象のガラス壜の画像とを比較して特定部位のビリを適切に検出することができる。
本発明によれば、照明とカメラを用いて予め撮影した良品のガラス壜の画像に基づいて基準画像となるテンプレートを作成しておき、自転する検査対象のガラス壜を連続して撮影した2枚の原画像から差分画像を順次作成し、この差分画像と前記テンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての差分画像を合成して差分合成画像を作成する。そして、前記ガラス壜の検査1回分の全ての差分画像が良品のガラス壜のものと判定された場合に前記差分合成画像を仮テンプレートとする。この仮テンプレートは良品のガラス壜の画像より作成されたものであるため、これまで検査に用いていたテンプレートに仮テンプレートを追加データとして合成することができる。これに対して、検査1回分で得られた差分合成画像が不良壜のものであった場合(すなわち、差分画像とテンプレートとの比較工程において検査1回分の差分画像のうち1つでも不良壜のものと判定された場合)、差分合成画像は仮テンプレートとして合成されることはない。したがって、本発明をガラス壜製造工場において用いる場合には、ガラス壜の製造を行いながら、予め良品に基づいて作成されたテンプレートに新たに製造された良品のガラス壜のデータを追加してテンプレートを補正または更新していくことができ、製造ラインの稼働状況に対応したテンプレート(画像)にすることができる。
本発明の他の態様ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、ガラス壜の特定部位に投光する照明と、ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、前記画像処理装置は、前記カメラで得られた画像を処理して基準画像となるテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を前記テンプレートと比較して特定部位のビリを検出し、前記画像処理装置は、自転する検査対象のガラス壜を連続して撮影した原画像又はこの原画像から作成された比較用画像と前記テンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての原画像又は比較用画像を合成して合成画像を作成し、前記ガラス壜の検査1回分の全ての原画像又は比較用画像が良品のガラス壜のものと判定された場合に前記合成画像を仮テンプレートとし、前記仮テンプレートを用いて前記テンプレートを補正することを特徴とする。
本発明によれば、照明とカメラを用いて予め撮影した良品のガラス壜の画像に基づいて基準画像となるテンプレートを作成しておき、自転する検査対象のガラス壜を連続して撮影した原画像又はこの原画像から作成された比較用画像と前記テンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての原画像又は比較用画像を合成して合成画像を作成する。そして、前記ガラス壜の検査1回分の全ての原画像又は比較用画像が良品のガラス壜のものと判定された場合に前記合成画像を仮テンプレートとする。この仮テンプレートは良品のガラス壜の画像より作成されたものであるため、これまで検査に用いていたテンプレートに仮テンプレートを追加データとして合成することができる。これに対して、検査1回分で得られた合成画像が不良壜のものであった場合(すなわち、原画像又は比較用画像とテンプレートとの比較工程において検査1回分の原画像又は比較用画像のうち1つでも不良壜のものと判定された場合)、合成画像は仮テンプレートとして合成されることはない。したがって、本発明をガラス壜製造工場において用いる場合には、ガラス壜の製造を行いながら、予め良品に基づいて作成されたテンプレートに新たに製造された良品のガラス壜のデータを追加してテンプレートを補正または更新していくことができ、製造ラインの稼働状況に対応したテンプレート(画像)にすることができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理装置は、所定数の良品のガラス壜を連続して撮影した原画像から差分画像を順次作成し、作成された差分画像を重ね合わせることにより前記テンプレートを作成することを特徴とする。
本発明によれば、良品のガラス壜を連続して撮影した原画像から、差分画像を順次生成する。すなわち、撮影した原画像と次のタイミングで撮影した原画像を重ね合わせ、それぞれの画素値を引き算し、絶対値を画素値としたものが差分画像となる。そして、作成された差分画像を重ね合わせることによりテンプレートを作成する。
本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理装置は、前記仮テンプレートを追加データとして前記テンプレートに合成することにより、前記テンプレートを補正することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記照明は1台のカメラに対して2台配置され、前記2台の照明は前記カメラの光軸に対して左右対称の位置に配置され、前記遮蔽物は前記2台の照明に対応して2台配置され、前記2台の遮蔽物は前記カメラの光軸に対して左右対称の位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、2台の照明が光軸を挟んで左右対称に配置されているため、2台の照明からの光がビリの亀裂面で左右どちらに反射してもカメラで撮像できる。また、2台の照明に対応して2台の遮蔽物が配置されているため、2台の照明のいずれが点灯した場合においても前記特定範囲からの反射光がカメラに入射することがない。
本発明の好ましい態様によれば、前記2台の照明は、交互に点灯し、前記1台のカメラは、前記2台の照明の点灯と同期して撮像し、前記画像処理装置は、照明ごとに区分して前記テンプレートを作成することを特徴とする。
本発明によれば、照明ごとに異なるテンプレートを作成するため、照明に応じて異なる領域を適切に検査することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理装置は、前記カメラで得られた画像における画素の明るさを用いて特定部位のビリを検出することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記特定部位は壜口部であり、前記照明は、ガラス壜の壜口部の斜め上方または側方に配置されることを特徴とする。
本発明の他の態様ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、ガラス壜の特定部位に投光する照明と、ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、前記特定部位は壜口部であり、前記照明は、ガラス壜の壜口部の斜め上方または側方に配置され、前記カメラは、ガラス壜を挟んで前記照明と反対側に配置され、前記遮蔽物は、前記照明から壜口部の内周面に入射して該内周面で反射して前記カメラに入射する光および前記照明から壜口部の外周面の裏面に入射して該裏面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されることを特徴とする。
本発明の他の態様ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、ガラス壜の特定部位に投光する照明と、ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、前記特定部位は壜口部であり、前記照明は、ガラス壜の壜口部の斜め上方または側方に配置され、前記カメラは、ガラス壜に対して前記照明の側に配置され、前記遮蔽物は、前記照明から壜口部の外周面に入射して該外周面で反射して前記カメラに入射する光および前記照明から壜口部の内周面の裏面に入射して該裏面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されることを特徴とする。
本発明の他の態様ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、ガラス壜の特定部位に投光する照明と、ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、前記特定部位は壜胴部であり、前記照明は、ガラス壜の壜胴部の斜め上方または側方に配置され、前記カメラは、ガラス壜に対して前記照明の側に配置され、前記遮蔽物は、前記照明から壜胴部の外周面に入射して該外周面で反射して前記カメラに入射する光および前記照明から壜胴部の内周面の裏面に入射して該裏面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されることを特徴とする。
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)ガラス壜の特定部位の特定範囲に入射し、該特定範囲で反射してカメラに入射する光の少なくとも一部を遮断することにより、壜口部や壜胴部等の特定部位にあるビリ欠陥をカメラで得られた画像から適切に検出することができる。
(2)特定範囲で反射した反射光の影響を受けないテンプレートを作成することにより、この特定範囲近傍のビリを適切に検出することができる。
(3)予め撮影した良品のガラス壜の画像に基づいて基準画像となるテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を得て、この得られた画像をテンプレートと比較してガラス壜の良否の判定を高速で行うことができる。
(4)基準画像となるテンプレートに検査後に良品と判定されたガラス壜の画像データのみを追加してテンプレートを補正または更新していくことができる。
(5)検査対象のガラス壜を自転させてガラス壜を連続して撮影した原画像から差分画像を順次作成し、差分画像とテンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての差分画像を合成して差分合成画像を作成することができる。差分画像とテンプレート画像は全く違う形をしているが、差分合成画像とテンプレートは、ほぼ同じ形をしているため、面積計算や周囲長などの特徴検査も可能となる。
図1は、ガラス壜の検査装置を示す平面図である。 図2は、ガラス壜の検査装置を示す立面図である。 図3は、照明LED1又は照明LED2からの光がガラス壜の壜口部に入射し、壜口部からの光がカメラにより撮影されている場合の光路を示す模式的立面図である。 図4は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図5は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図6は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図7は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図8は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図9は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図10は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図11は、本発明のガラス壜の検査装置の検査手順を説明する模式図である。 図12は、検査対象のガラス壜の壜口部を撮影した画像である。 図13は、調整用原画像および検査用原画像の一例を示す画像である。 図14は、調整用原画像、検査用原画像および差分画像の一例を示す画像である。 図15は、差分合成画像の一例を示す画像である。 図16は、第1実施形態におけるガラス壜の検査装置を示す平面図である。 図17は、第1実施形態において、照明からの光が壜口部の特定の部位に入射し、この特定の部位で反射した反射光がカメラに入射する場合の光路を示す模式図である。 図18は、第1実施形態において、壜口部の特定範囲からの反射光およびビリからの反射光がカメラに入射することにより形成された画像を模式化した図である。 図19は、第1実施形態におけるガラス壜の検査装置によって生成されるテンプレートの一例を示す模式図である。 図20は、第2実施形態におけるガラス壜の検査装置を示す平面図である。 図21は、第2実施形態において、照明からの光の一部が遮蔽物により遮光されて壜口部の特定範囲に入射しない場合の光路を示す模式図である。 図22は、第2実施形態において、壜口部の特定範囲からの反射光およびビリからの反射光がカメラに入射することにより形成された画像を模式化した図である。 図23は、第2実施形態におけるガラス壜の検査装置によって生成されるテンプレートの一例を示す模式図である。 図24は、第3実施形態におけるガラス壜の検査装置を示す平面図である。 図25(a),(b)は、遮蔽物を設置しない場合(図25(a))と遮蔽物5−1を設置した場合の光路を示す模式図である。 図26(a),(b)は、遮蔽物を設置していないガラス壜の検査装置で得られた画像(図26(a))と、遮蔽物を設置したガラス壜の検査装置で得られた画像(図26(b))とを示す図である。 図27は、ガラス壜の壜胴部のビリ欠陥を検出するガラス壜の検査装置を示す平面図である。
以下、本発明に係るガラス壜の検査装置の実施態様を図1乃至図27を参照して説明する。本発明のガラス壜の検査装置は、検査すべきガラス壜の特定部位として壜口部および壜胴部の場合を説明し、検査すべき欠陥が壜口部および壜胴部におけるビリである場合を説明する。
検査対象となるガラス壜は、検査用のスターホイール(図示せず)に保持され、スターホイールの円周上の搬送経路に沿って搬送される。このスターホイールの円周上の搬送経路の途中の1つの検査ステーションに、本発明に係るガラス壜の検査装置が配置されている。この検査ステーションにおいて、スターホイールにより搬送されるガラス壜がインデックス(回転割出し)され、本発明に係るガラス壜の検査装置によって壜口部におけるビリの有無が検査される。
図1は、ガラス壜の検査装置を示す平面図である。図1に示すように、ガラス壜の検査装置は、ガラス壜1の壜口部2を取り囲むように配置された2台の照明LED1,LED2と、1台のカメラCAM1とを備えている。図1において、壜口部2は斜線で示している。照明LED1および照明LED2は検査対象のガラス壜1を挟んでカメラCAM1と反対側に配置されている。照明LED1と照明LED2は、カメラCAM1の光軸Cxに対して左右に対称した位置に配置されている。ここで、角度θは、20度〜60度に設定されている。これにより、照明LED1,LED2からの光がビリの亀裂面で左右どちらに反射してもカメラCAM1で撮像できるようになっている。照明LED1,LED2は赤色LED照明から構成されており、カメラCAM1はCCDカメラから構成されている。なお、照明LED1,LED2は、赤色以外のLED照明、例えば赤外LED照明で構成されてもよい。
図2は、ガラス壜の検査装置を示す立面図である。図2に示すように、ガラス壜1は壜台3に載置されており、壜台3を回転させることによりガラス壜1は軸心1x回りに自転するようになっている。ガラス壜1の壜口部2は、ねじ部2nとねじ部2nの下方にあるスカート部2sとを有している。ガラス壜1の壜口部2の斜め上方には、2台の照明LED1,LED2が配置されている。また、ガラス壜1の壜口部2の斜め上方には、1台のカメラCAM1が配置されている。
照明LED1,LED2およびカメラCAM1はコントローラ4に接続されており、コントローラ4により制御されて照明LED1,LED2は交互にパルス点灯するようになっており、カメラCAM1は照明LED1,LED2のパルス点灯と同期して壜口部2を撮像するようになっている。すなわち、照明LED1のパルス点灯に合わせてカメラCAM1の撮影タイミングが設定され、照明LED2のパルス点灯に合わせてカメラCAM1の撮影タイミングが設定されている。コントローラ4は、カメラCAM1で撮影された画像を処理する画像処理装置を備えており、カメラCAM1により撮影された画像は画像処理装置により処理されるようになっている。
図3は、照明LED1又は照明LED2からの光がガラス壜1の壜口部2に入射し、壜口部2からの光がカメラCAM1により撮影されている場合の光路を示す模式的立面図である。図3に示すように、照明LED1又は照明LED2からの光は、ガラス壜1の壜口部2に入射し、壜口部2にビリBがあった場合、壜口部2に入射した光はビリBの亀裂面で反射し、この反射光LRはカメラCAM1で撮影される。カメラCAM1で撮影した画像中では、ビリに相当する画像部分は他の画像部分より明るい領域となる。
次に、前述のように構成されたガラス壜の検査装置の検査手順について図4乃至図11を参照して説明する。図4乃至図11においては、各画像は模式化して示している。
(1)新規テンプレートの作成工程
まず、所定数の良壜のみを撮影して新規テンプレートを作成する工程を説明する。照明LED1又はLED2からの光は、壜台3に載置されたガラス壜1の壜口部2の上方から壜口内に入射する。壜口内に入射した光は壜口部2を透過及び/又は反射して壜口部2の斜め上方に配置されたカメラCAM1により撮影される。このとき、壜台3によってガラス壜1を回転(自転)させながら、カメラCAM1により壜口部2を連続して撮影し多数の原画像を得る。コントローラ4に設けられた画像処理装置は、上記撮像工程と併行して、図4に示すように、連続して撮影した2枚の原画像から、差分画像を順次生成する。すなわち、撮影した原画像と次のタイミングで撮影した原画像を重ね合わせ、それぞれの画素値を引き算し、絶対値を画素値としたものが差分画像となる。この場合、壜口部2の全周を連続して撮影した原画像から多数の差分画像を得る。例えば、1回の検査で差分画像は約200〜400枚ほど生成される。
次に、図5に示すように、差分画像から仮テンプレートを作成する。この場合、画像処理装置は、差分画像を何枚も重ね合わせ、常に明るい方の画素を優先し、画素値とする。仮テンプレートは、指定された条件(検査本数、例えば50本のガラス壜)を満たすまで作られる。テンプレート作成条件(検査本数)を満たせば、仮テンプレートのデータは検査で使用するテンプレートにデータコピーされ、所定数の良壜のみに基づいて新規テンプレートが作成される。なお、所定数の良壜から新規テンプレートを作成する場合を説明したが、所定時間に多数の良壜を撮影した原画像から新規テンプレートを作成してもよい。すなわち、テンプレート作成条件は、検査本数であってもよいし、検査時間であってもよい。
(2)新規テンプレートを用いたガラス壜の検査
良壜のみから作成された新規テンプレートを用いて、ガラス壜の製造工程において実際に製造されたガラス壜の検査を行う。
図2に示すガラス壜の検査装置によって、検査対象のガラス壜1を自転させつつガラス壜1の壜口部2を連続して撮影し多数の原画像を得る。コントローラ4に設けられた画像処理装置は、上記撮像工程と併行して、図6に示すように、連続して撮影した2枚の原画像から、差分画像を順次生成する。すなわち、撮影した原画像と次のタイミングで撮影した原画像を重ね合わせ、それぞれの画素値を引き算し、絶対値を画素値としたものが差分画像となる。例えば、1回の検査で差分画像は約200〜400枚ほど生成される。
次に、画像処理装置は、図7に示すように、前記差分画像と新規テンプレートとを比較し、差分画像がテンプレートよりも暗い画素値で構成された場合に壜口部2にビリがない良壜と判定し、差分画像がテンプレートよりも明るい画素値を含んでいる場合に壜口部2にビリがある不良壜と判定する。1つのガラス壜を検査している間に差分画像は連続して生成され、差分画像が生成される度にテンプレートとの比較を行い、上記判定を行う。
画像処理装置は、上記差分画像とテンプレートとの比較による判定と併行して、生成された差分画像を順次合成していく。こうして、図8に示すように、検査1回分で得られた差分画像(ガラス壜を連続して撮影した原画像から得た多数の差分画像)を合成して差分合成画像を作成する。例えば、1回の検査で得られた約200〜400枚の差分画像を合成して差分合成画像を作成する。
(3)テンプレートの更新
検査1回分で得られた図8に示す差分合成画像が良壜のものであった場合(すなわち、図7に示す比較工程において検査1回分の全ての差分画像が良壜のものと判定された場合)、画像処理装置は、図9に示すように、差分合成画像を仮テンプレートとして合成する。これに対して、検査1回分で得られた差分合成画像が不良壜のものであった場合(すなわち、図7に示す比較工程において検査1回分の差分画像のうち1つでも不良壜のものと判定された場合)、差分合成画像は仮テンプレートとして合成されることはない。このように良壜から得られた仮テンプレートは、図10に示すように、これまで検査に用いたテンプレートに追加データとして合成される。仮テンプレートを追加データとして合成する場合、加工して合成してもよいし、そのまま合成してもよい。したがって、本発明をガラス壜製造工場において用いる場合には、ガラス壜の製造を行いながら、予め良品に基づいて作成されたテンプレートに新たに製造された良品のガラス壜のデータを追加してテンプレートを補正または更新していくことができ、製造ラインの稼働状況に対応したテンプレート(画像)にすることができる。こうして、補正または更新されたテンプレートを用いて次のガラス壜を検査することができる。
なお、図11に示すように、作成された差分合成画像とテンプレートとを比較して面積計算や周囲長などの特徴検査を行ってもよい。差分画像とテンプレート画像は全く違う形をしているが、差分合成画像とテンプレートは、ほぼ同じ形をしているため、面積計算や周囲長などの特徴検査も可能となる。
図12乃至図15は、実際のガラス壜の検査工程で得られた画像である。図12は検査対象のガラス壜の壜口部を撮影した画像である。図13は調整用原画像および検査用原画像の一例を示す。図14は調整用原画像、検査用原画像および差分画像の一例を示す。
図13及び図14において、調整用原画像は、縦びりの存在するガラス壜を撮影した画像であり、ガラス壜の自転により縦びりの位置が変化している。図13において、上の画像は縦びりが正面にある場合の各画像であり、下の画像は縦びりが正面から+6°移動した位置にあるときの各画像である。図14において、上の画像は縦びりが正面から+12°移動した位置にあるときに得られる各画像であり、下の画像は縦びりが正面から+18°移動した位置にあるときに得られる各画像である。図15は差分合成画像の一例を示す。
次に、2つの実施形態について説明する。図16は、第1実施形態におけるガラス壜の検査装置を示す平面図である。第1実施形態におけるガラス壜の検査装置は、図1から図3を用いて説明した検査装置と同等の構成、すなわち照明LED1,照明LED2、カメラCAM1およびコントローラ4を備える。図16には、照明LED1を点灯させた場合の光路が図示されている。図16に示すように、照明LED1からの光は、LAの範囲に入射する。このLAの範囲は、カメラ側の壜口部側面の全体を含みカメラと反対側の壜口部側面の外周面のやや外側までに設定されている。照明LED1から壜口部2に入射した光L1,L2,L3は、壜口部2をそのまま透過してカメラCAM1には入射しない。壜口部2にビリBがあると、壜口部2に入射した光はビリBの亀裂面で反射し、この反射光の一部である反射光LBRがカメラCAM1に入射する。しかしながら、壜口部2にビリがない良壜の場合であっても、照明LED1からの光が壜口部2の特定の部位に入射すると、この特定の部位で反射した反射光がカメラCAM1に入射する。
図17は、照明LED1からの光が壜口部2の特定の部位に入射し、この特定の部位で反射した反射光がカメラCAM1に入射する場合の光路を示す模式図である。図17に示すように、照明LED1からの光が壜口部2の外周面の裏面の特定範囲A1(太い実線で示す)に入射すると、この裏面の特定範囲A1で反射した反射光LR1がカメラCAM1に入射する。また、照明LED1からの光が壜口部2の内周面の特定範囲A2(太い実線で示す)に入射すると、この特定範囲A2で反射した反射光LR2がカメラCAM1に入射する。
照明LED1からの光が壜口部2の外周面の特定範囲A3(太い実線で示す)に入射すると、この外周面の特定範囲A3で反射した反射光LR3がカメラCAM1に入射する。また、照明LED1からの光が壜口部2の内周面の裏面の特定範囲A4(太い実線で示す)に入射すると、この裏面の特定範囲A4で反射した反射光LR4がカメラCAM1に入射する。このように、照明LED1からの光がA1〜A4で示す特定範囲に入射すると、壜口部2にビリがない良壜の場合であっても、A1〜A4で示す特定範囲で反射した反射光がカメラCAM1に入射する。
図18は、図16および図17で示すように壜口部2の特定範囲A1〜A4からの反射光LR1〜LR4およびビリBからの反射光LBRがカメラCAM1に入射することにより形成された画像を模式化した図である。図18において、斜線部で示す領域は、壜口部2の特定範囲A1〜A4からの反射光LR1〜LR4により形成された明るい画像部分であり、黒塗りの領域aはビリBからの反射光LBRにより形成された明るい画像部分である。
第1実施形態において、コントローラ4の画像処理装置は、照明LED1の点灯時にカメラCAM1で得られた画像を用いて上述したテンプレート作成処理を実行し、照明LED1点灯時のテンプレートを作成する。図19は、照明LED1の点灯時のテンプレートの一例を示す模式図である。図17で示した特定範囲A1〜A4からの反射光LR1〜LR4によって、照明LED1点灯時のテンプレートにおいて明るい画素領域が形成される。
画像処理装置は、照明LED1点灯時のテンプレートを用いて、明るい画素領域以外の領域に対応する、照明LED1が照射する壜口部2の箇所、例えばカメラCAM1から見て右側手前の壜口部2の箇所に存在するビリを検出する。ただし、特定範囲A1,A2からの反射光LR1,LR2の影響を受けた右側の明るい画素領域の広がり具合によっては、右側手前の壜口部2の箇所に存在するビリの画素領域がテンプレートにおける右側の明るい画素領域の範囲内に入り、当該ビリが検出されない場合がある。
なお、画像処理装置は、照明LED2の点灯時にカメラCAM1で得られた画像を用いて、上述したテンプレート作成処理を実行し、照明LED2点灯時のテンプレートを作成する。照明LED1と照明LED2は、カメラCAM1の光軸Cxに対して左右対称の位置に配置されているため、照明LED2点灯時のテンプレートは、照明LED1点灯時のテンプレートと左右対称に近い形となる。画像処理装置は、照明LED2点灯時のテンプレートを用いて、明るい画素領域以外の領域に対応する、照明LED2が照射する壜口部2の箇所、例えばカメラCAM1から見て左側手前の壜口部2の箇所に存在するビリを検出する。ただし、上述した照明LED1点灯時のテンプレートの場合と同様に、左側の明るい画素領域の広がり具合によっては、左側手前の壜口部2の箇所に存在するビリの画素領域がテンプレートにおける左側の明るい画素領域の範囲内に入り、当該ビリが検出されない場合がある。
図20は、第2実施形態におけるガラス壜の検査装置を示す平面図である。第2実施形態におけるガラス壜の検査装置は、第1実施形態における検査装置の構成に加え、遮蔽物5−1,5−2を備える。図20に示すように、照明LED1の照明面S1の一端部から壜口部2に向かって延びる板状の遮蔽物5−1が配置されている。また、照明LED2の照明面S2の一端部から壜口部2に向かって延びる板状の遮蔽物5−2が配置されている。遮蔽物5−1,5−2は、酸化チタン膜等の黒色被膜が表面に施された金属板である。
遮蔽物5−1および遮蔽物5−2は、それぞれ照明LED1および照明LED2の中心線と略平行に壜口部2に向かって延びており、遮蔽物5−1および遮蔽物5−2の先端は壜口部2からやや離間している。遮蔽物5−1および遮蔽物5−2は、光軸Cxに対して線対称になっている。遮蔽物5−1は、照明LED1からの光の一部を遮って、第1実施形態の図17に示す壜口部2の特定範囲A1,A2に光が入射することがないようにしている。また、遮蔽物5−2は、照明LED2からの光の一部を遮って、光軸Cxに対して前記特定範囲A1,A2と線対称の位置に光が入射することがないようにしている。
上述の実施形態では、遮蔽物5−1,5−2を照明LED1,LED2にそれぞれ固着したが、遮蔽物5−1,5−2を照明LED1,LED2から離間させてもよい。この場合、遮蔽物5−1,5−2を照明とガラス壜との間で支持する支持部材が設置される。また、遮蔽物5−1,5−2は板状以外の形状、例えば弧状であってもよい。また、遮蔽物5−1,5−2は反射を防止する黒色樹脂材から形成されてもよい。
図20には、照明LED1を点灯させた場合の光路が図示されている。図20に示すように、照明LED1から壜口部2に入射した光L1は、壜口部2をそのまま透過してカメラCAM1には入射しない。壜口部2にビリBがあると、壜口部2に入射した光はビリBの亀裂面で反射し、この反射光の一部である反射光LBRがカメラCAM1に入射する。
図21は、照明LED1からの光の一部が遮蔽物5−1により遮光されて壜口部2の特定範囲A1,A2(この範囲は第1実施形態の図17の特定範囲A1,A2と同一である)に入射しない場合の光路を示す模式図である。図21に示すように、照明LED1からの光の一部が遮蔽物5−1により遮光されるため、壜口部2の特定範囲A1,A2に光が入射しない。すなわち、遮蔽物5−1は、照明LED1から投光されて壜口部側面に入射する光のうちカメラと反対側の壜口部側面に入射する光を遮り、特に壜口部2の内周面から外周面の裏面に亘って入射する光を遮るように配置されている。すなわち、照明LED1からの光は、第1実施形態の図16に示すLAの範囲から、特定範囲A1から特定範囲A2に亘る範囲を除いた範囲に入射する。そのため、特定範囲A1,A2からの反射光はなく、特定範囲A1,A2からカメラCAM1に入射する光はない。
一方、照明LED1からの光が壜口部2の外周面の特定範囲A3に入射すると、この外周面の特定範囲A3で反射した反射光LR3がカメラCAM1に入射する。また、照明LED1からの光が壜口部2の内周面の裏面の特定範囲A4に入射すると、この裏面の特定範囲A4で反射した反射光LR4がカメラCAM1に入射する。図21に示す壜口部2の特定範囲A3,A4は、第1実施形態の図17の特定範囲A3,A4と同一である。なお、照明LED2と遮蔽物5−2は、照明LED1と遮蔽物5−1と同様の作用であるため説明を省略する。
図22は、図20および図21で示すように壜口部2の特定範囲A3,A4からの反射光LR3,LR4およびビリBからの反射光LBRがカメラCAM1に入射することにより形成された画像を模式化した図である。図22において、斜線部で示す領域は、壜口部2の特定範囲A3,A4からの反射光LR3,LR4により形成された明るい画像部分であり、黒塗りの領域aはビリBからの反射光LBRにより形成された明るい画像部分である。図22においては、特定範囲A1,A2からの反射光がないため、画像の右側上部が明るい画像部分になることはない。
第2実施形態において、コントローラ4の画像処理装置は、照明LED1の点灯時にカメラCAM1で得られた画像を用いて上述したテンプレート作成処理を実行し、照明LED1点灯時のテンプレートを作成する。図23は、照明LED1の点灯時のテンプレートの一例を示す模式図である。図21で示した特定範囲A3,A4からの反射光LR3,LR4によって、照明LED1点灯時のテンプレートにおいて明るい画素領域が形成される。
画像処理装置は、照明LED1点灯時のテンプレートを用いて、明るい画素領域以外の領域に対応する、照明LED1が照射する壜口部2の箇所、例えばカメラCAM1から見て右側手前の壜口部2の箇所に存在するビリを検出する。ここで、図19に示す第1実施形態における照明LED1点灯時のテンプレートと比較すると、第2実施形態における照明LED1点灯時のテンプレートは、特定範囲A1,A2からの反射光がないため、右側には明るい画素領域がない。したがって、右側手前の壜口部2の箇所に存在するビリの画素領域がテンプレートの明るい画素領域の範囲内に入ることがなく、当該ビリを適切に検出することができる。
なお、画像処理装置は、照明LED2の点灯時にカメラCAM1で得られた画像を用いて、上述したテンプレート作成処理を実行し、照明LED2点灯時のテンプレートを作成する。照明LED1と照明LED2は、カメラCAM1の光軸Cxに対して左右対称の位置に配置されているため、照明LED2点灯時のテンプレートは、照明LED1点灯時のテンプレートと左右対称に近い形となる。画像処理装置は、照明LED2点灯時のテンプレートを用いて、明るい画素領域以外の領域に対応する、照明LED2が照射する壜口部2の箇所、例えばカメラCAM1から見て左側手前の壜口部2の箇所に存在するビリを検出する。上述した照明LED1点灯時のテンプレートの場合と同様に、左側の明るい画素領域の広がり具合によっては、左側手前の壜口部2の箇所に存在するビリの画素領域がテンプレートの明るい画素領域の範囲内に入ることがなく、当該ビリを適切に検出することができる。
第2実施形態においては、遮蔽物5−1は、照明LED1から壜口部2の内周面に入射して該内周面の特定範囲A2で反射してカメラCAM1に入射する光および照明LED1から壜口部2の外周面の裏面の特定範囲A1に入射して該裏面で反射してカメラCAM1に入射する光の双方を遮蔽するように配置されているが、これに限らない。壜口部の内周面で反射した光および外周面の裏面で反射した光のいずれか一方の光がカメラに入射する場合、遮蔽物は当該光を遮蔽するように配置される。また、壜口部の内周面で反射した光および外周面の裏面で反射した光の双方がカメラに入射する場合であっても、いずれか一方の光がテンプレート作成に影響を与えない程度に弱いときには、この弱い光を無視して他方の光を遮蔽するように遮蔽物が配置されてもよい。
図1乃至図23に示す実施形態においては、原画像から差分画像を生成し、差分画像とテンプレートとを比較してガラス壜の良否を判定したが、原画像が直接にテンプレートと比較できる場合には、原画像とテンプレートとを比較してガラス壜の良否を判定してもよい。また、原画像から、差分画像とは別の形態の比較用画像を生成し、比較用画像とテンプレートとを比較してガラス壜の良否を判定してもよい。この場合には、比較用画像を合成して合成画像を生成する。
図24は、第3実施形態におけるガラス壜の検査装置を示す平面図である。図24に示すように、ガラス壜の検査装置は、ガラス壜1の壜口部2を取り囲むように配置された2台の照明LED1,LED2と、1台のカメラCAM1とを備えている。カメラCAM1は、検査対象のガラス壜1に対して照明LED1および照明LED2の側に配置されている。照明LED1と照明LED2は、カメラCAM1の光軸Cxに対して左右に対称した位置に配置されている。カメラCAM1および照明LED1,LED2は、壜口部2の側面に対向しており、カメラ俯角および照明俯角はともに0度である。
図24に示す例では、照明LED1の中心から壜口部2に向かう照明光(矢印付実線で示す)は、カメラCAM1の光軸Cxが壜口部2と交叉する位置よりやや右側の位置で壜口部2に投光(交叉)するように設定されている。ここで、角度θは、20度から60度に設定されている。図24に示す構成により、照明LED1,LED2からの光がビリの亀裂面で左右どちらに反射してもカメラCAM1で撮像できるようになっている。照明LED1,LED2には赤色LED照明から構成されており、カメラCAM1はCCDカメラから構成されている。
図24に示すように、照明LED1の照明面S1の一端部からガラス壜1に向かって延びる板状の遮蔽物5−1が配置されている。また、照明LED2の照明面S2の一端部からガラス壜1に向かって延びる板状の遮蔽物5−2が配置されている。遮蔽物5−1,5−2は、酸化チタン膜等の黒色皮膜が表面に施された金属板である。遮蔽物5−1および遮蔽物5−2は、それぞれ照明LED1および照明LED2の中心から壜口部2に投光される照明光(図24において矢印付実線で示す)の方向にやや傾斜してガラス壜1に向かって延びており、遮蔽物5−1および遮蔽物5−2の先端はガラス壜1から離間している。遮蔽物5−1および遮蔽物5−2は、光軸Cxに対して線対称になっている。
図示例では、遮蔽物5−1,5−2を照明LED1,LED2にそれぞれ固定したが、遮蔽物5−1,5−2を照明LED1,LED2から離間させてもよい。この場合、遮蔽物5−1,5−2を照明とガラス壜との間で支持する支持部材が設置される。また、遮蔽物5−1,5−2は板状以外の形状、例えば弧状であってもよい。また、遮蔽物5−1,5−2は反射を防止する黒色樹脂材から形成されてもよい。
照明LED1,LED2およびカメラCAM1はコントローラ(図示せず)に接続されており、コントローラにより制御されて照明LED1,LED2は交互にパルス点灯するようになっており、カメラCAM1は照明LED1,LED2のパルス点灯と同期して壜口部2を撮像するようになっている。すなわち、照明LED1のパルス点灯に合わせてカメラCAM1の撮影タイミングが設定され、照明LED2のパルス点灯に合わせてカメラCAM1の撮影タイミングが設定されている。コントローラは、カメラCAM1で撮影された画像を処理する画像処理装置を備えている。
図25(a),(b)は、遮蔽物5−1を設置しない場合(図25(a))と遮蔽物5−1を設置した場合の光路を示す模式図である。すなわち、図25(a)は、照明LED1からの光が壜口部2の特定範囲に入射し、この特定範囲で反射した反射光がカメラCAM1に入射する場合の光路を示す模式図である。図25(a)に示すように、照明LED1からの光が壜口部2の外周面の特定範囲A5(太い実線で示す)に入射すると、この外周面の特定範囲A5で反射した反射光LR5がカメラCAM1に入射する。また、照明LED1からの光が壜口部2の内周面の裏面の特定範囲A6(太い実線で示す)に入射すると、この裏面の特定範囲A6で反射した反射光LR6がカメラCAM1に入射する。このように、照明LED1からの光が特定範囲A5,A6に入射すると、壜口部2にビリがない良壜の場合であっても、特定範囲A5,A6で反射した反射光がカメラCAM1に入射する。
図25(b)は、照明LED1からの光の一部が遮蔽物5−1により遮光されて壜口部2の特定範囲A5,A6(この範囲は図25(a)の特定範囲のA5,A6と同一である。)に入射しない場合の光路を示す模式図である。図25(b)に示すように、照明LED1からの光の一部が遮蔽物5−1により遮光されるため、壜口部2の特定範囲A5,A6に光が入射しない。すなわち、遮蔽物5−1は、照明LED1から投光されて壜口部側面に入射する光のうち、壜口部2の外周面の特定範囲A5(太い実線で示す)および壜口部の内周面の裏面の特定範囲A6(太い実線で示す)に入射する光を遮るように配置されている。図25(b)に示す例では、照明LED1からの光は、特定範囲A5,A6より右側の範囲に入射する。そのため、特定範囲A5,A6からの反射光はなく、特定範囲A5,A6からカメラCAM1に入射する光はない。図25(b)に示す例において、前記特定範囲A5,A6より右側の壜口部2にビリが存在すれば、ビリBからの反射光がカメラCAM1に入射する。そのため、カメラCAM1で撮像された画像では暗い背景の中にビリからの反射光により明るい画像部分が形成される。画像処理装置は、暗い背景の中に明るい画素領域を識別することにより、ビリを検出する。具体的には、画像処理装置は、明るさ(輝度)が所定値以上の画素領域をビリとして検出する。
図26(a),(b)は、遮蔽物を設置していないガラス壜の検査装置で得られた画像(図26(a))と、遮蔽物5−1を設置したガラス壜の検査装置で得られた画像(図26(b))とを示す図である。
図26(a)に示すように、遮蔽物を設置しない場合には、画像の左側の楕円状の点線内に現れているように、壜口部2の特定範囲からの反射光が明るい画像部分になっている。画像の右側の点線の円内に現れているように、ビリ欠陥からの反射光が明るい画像部分になっている。
図26(b)に示すように、遮蔽物5−1を設置した場合には、画像の左側の楕円状の点線内に現れているように、壜口部2の特定範囲からの反射光がないため暗い画像部分になっている。画像の右側の点線の円内に現れているように、ビリ欠陥からの反射光が明るい画像部分になっている。図26(b)に示す画像では、暗い背景の中にビリ欠陥からの反射光により明るい画像部分が形成されるため、画像処理装置は、暗い背景の中に明るい画素領域を識別することにより、ビリ欠陥を適切に検出することができる。したがって、ビリ欠陥の見逃しを抑えることができるとともに、ビリ欠陥をテンプレートに頼ることなく検出できる。
なお、画像内に検査領域を設ける場合には、例えば、図25(a)に示す特定範囲A5,A6の一部からの反射光がカメラCAM1に入射して明るい画像部分が形成されても、この画像部分が検査領域外であれば、ビリ欠陥検査に支障はない。したがって、画像内に適正に検査領域を設定すれば、特定部位の一部からの反射光による画像部分があってもよい。
図24乃至図26においては、ガラス壜の検査装置によって壜口部2のビリ欠陥を検出する場合を示したが、図24に示す構成と同様の構成によってガラス壜1の壜胴部にあるビリ欠陥を検出することができる。
図27は、ガラス壜の壜胴部6のビリ欠陥を検出するガラス壜の検査装置を示す平面図である。図27に示すように、2台の照明LED1,LED2と、1台のカメラCAM1と、遮蔽物5−1,5−2の構成は、図24と同様である。ただし、照明LED1,LED2は、壜胴部6を斜め上方または側方から照明している。図27には、遮蔽物5−1がないと光る部分が点線で示されている。遮蔽物5−1は、照明LED1から壜胴部6の外周面に入射して該外周面で反射してカメラCAM1に入射する光および照明LED1から壜胴部6の内周面の裏面に入射して該裏面で反射してカメラCAM1に入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されている。図27に示すように構成されたガラス壜の検査装置によって、壜胴部6にあるビリ欠陥も、図24に示すガラス壜の検査装置と同様の作用で検出することができる。
また、図1乃至図27に示す実施形態においては、ガラス壜の壜口部および壜胴部のビリを検出する場合を説明したが、他の部位、例えば、壜底部などのビリを検出する場合にも本発明を適用することができる。また、ガラス壜は、使用後の壜を回収して再利用するリターナブル壜もあり、このリターナブル壜は使用中や輸送中等において壜同士が接触したり他の物品に接触したりして壜口部にビリが入ることがある。リターナブル壜のビリを検出する場合にも本発明を適用することができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
本発明は、ガラス壜の壜口部等の特定位置にある欠陥を撮像により検出することができるガラス壜の検査装置に利用可能である。
1 ガラス壜
2 壜口部
2n ねじ部
2s スカート部
3 壜台
4 コントローラ
5−1,5−2 遮蔽物
6 壜胴部
Cx 軸心
CAM1 カメラ
LED1,LED2 照明

Claims (11)

  1. ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、
    ガラス壜の特定部位に投光する照明と、
    ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、
    前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、
    前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、
    前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され
    前記画像処理装置は、前記カメラで得られた画像を処理して基準画像となるテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を前記テンプレートと比較して特定部位のビリを検出し、
    前記画像処理装置は、
    自転する検査対象のガラス壜を連続して撮影した原画像から差分画像を順次作成し、
    前記差分画像と前記テンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての差分画像を合成して差分合成画像を作成し、
    前記ガラス壜の検査1回分の全ての差分画像が良品のガラス壜のものと判定された場合に前記差分合成画像を仮テンプレートとし、
    前記仮テンプレートを用いて前記テンプレートを補正することを特徴とするガラス壜の検査装置。
  2. ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、
    ガラス壜の特定部位に投光する照明と、
    ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、
    前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、
    前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、
    前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、
    前記画像処理装置は、前記カメラで得られた画像を処理して基準画像となるテンプレートを作成しておき、検査対象のガラス壜の画像を前記テンプレートと比較して特定部位のビリを検出し、
    前記画像処理装置は、
    自転する検査対象のガラス壜を連続して撮影した原画像又はこの原画像から作成された比較用画像と前記テンプレートとを比較してガラス壜の良否の判定を行うとともに検査対象のガラス壜の検査1回分で得られた全ての原画像又は比較用画像を合成して合成画像を作成し、
    前記ガラス壜の検査1回分の全ての原画像又は比較用画像が良品のガラス壜のものと判定された場合に前記合成画像を仮テンプレートとし、
    前記仮テンプレートを用いて前記テンプレートを補正することを特徴とするガラス壜の検査装置。
  3. 前記画像処理装置は、所定数の良品のガラス壜を連続して撮影した原画像から差分画像を順次作成し、作成された差分画像を重ね合わせることにより前記テンプレートを作成することを特徴とする請求項またはに記載のガラス壜の検査装置。
  4. 前記画像処理装置は、前記仮テンプレートを追加データとして前記テンプレートに合成することにより、前記テンプレートを補正することを特徴とする請求項またはに記載のガラス壜の検査装置。
  5. 前記照明は1台のカメラに対して2台配置され、前記2台の照明は前記カメラの光軸に対して左右対称の位置に配置され、前記遮蔽物は前記2台の照明に対応して2台配置され、前記2台の遮蔽物は前記カメラの光軸に対して左右対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載のガラス壜の検査装置。
  6. 前記2台の照明は、交互に点灯し、
    前記1台のカメラは、前記2台の照明の点灯と同期して撮像し、
    前記画像処理装置は、照明ごとに区分して前記テンプレートを作成することを特徴とする請求項に記載のガラス壜の検査装置。
  7. 前記画像処理装置は、前記カメラで得られた画像における画素の明るさを用いて特定部位のビリを検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のガラス壜の検査装置。
  8. 前記特定部位は壜口部であり、
    前記照明は、ガラス壜の壜口部の斜め上方または側方に配置されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のガラス壜の検査装置。
  9. ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、
    ガラス壜の特定部位に投光する照明と、
    ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、
    前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、
    前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、
    前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、
    前記特定部位は壜口部であり、
    前記照明は、ガラス壜の壜口部の斜め上方または側方に配置され、
    前記カメラは、ガラス壜を挟んで前記照明と反対側に配置され、
    前記遮蔽物は、前記照明から壜口部の内周面に入射して該内周面で反射して前記カメラに入射する光および前記照明から壜口部の外周面の裏面に入射して該裏面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されることを特徴とするガラス壜の検査装置。
  10. ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、
    ガラス壜の特定部位に投光する照明と、
    ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、
    前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、
    前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、
    前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、
    前記特定部位は壜口部であり、
    前記照明は、ガラス壜の壜口部の斜め上方または側方に配置され、
    前記カメラは、ガラス壜に対して前記照明の側に配置され、
    前記遮蔽物は、前記照明から壜口部の外周面に入射して該外周面で反射して前記カメラに入射する光および前記照明から壜口部の内周面の裏面に入射して該裏面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されることを特徴とするガラス壜の検査装置。
  11. ガラス壜の特定部位を撮像し、得られた画像から特定部位のビリを検出するガラス壜の検査装置であって、
    ガラス壜の特定部位に投光する照明と、
    ガラス壜の特定部位を撮像するカメラと、
    前記照明から特定部位に投光される光の一部を遮る遮蔽物と、
    前記カメラで得られた画像を処理して特定部位のビリを検出する画像処理装置とを備え、
    前記遮蔽物は、前記照明から特定部位の面に入射して該面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一部を遮断するように配置され、
    前記特定部位は壜胴部であり、
    前記照明は、ガラス壜の壜胴部の斜め上方または側方に配置され、
    前記カメラは、ガラス壜に対して前記照明の側に配置され、
    前記遮蔽物は、前記照明から壜胴部の外周面に入射して該外周面で反射して前記カメラに入射する光および前記照明から壜胴部の内周面の裏面に入射して該裏面で反射して前記カメラに入射する光の少なくとも一方を遮断するように配置されることを特徴とするガラス壜の検査装置。
JP2013257355A 2012-12-14 2013-12-12 ガラス壜の検査装置 Active JP6295401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257355A JP6295401B2 (ja) 2012-12-14 2013-12-12 ガラス壜の検査装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273842 2012-12-14
JP2012273842 2012-12-14
JP2013257355A JP6295401B2 (ja) 2012-12-14 2013-12-12 ガラス壜の検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014134537A JP2014134537A (ja) 2014-07-24
JP6295401B2 true JP6295401B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=51412902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013257355A Active JP6295401B2 (ja) 2012-12-14 2013-12-12 ガラス壜の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6295401B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110431405B (zh) 2017-02-06 2022-06-14 东洋玻璃株式会社 玻璃瓶的检查装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58108442A (ja) * 1981-12-21 1983-06-28 Suntory Ltd 瓶口の検査装置
JPH07104290B2 (ja) * 1989-03-29 1995-11-13 日本電気株式会社 びん検査装置
JP3592114B2 (ja) * 1998-12-28 2004-11-24 麒麟麦酒株式会社 ガラス壜の口部検査装置
FR2846423B1 (fr) * 2002-10-25 2005-12-23 Bsn Glasspack Procede et dispositif pour detecter des defauts de surface presentes par unr bague d'un recipient de revolution transparent ou translucide
US9147241B2 (en) * 2011-06-15 2015-09-29 Kirin Techno-System Company, Limited Glass bottle inspection method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014134537A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5760275B2 (ja) ガラス壜の検査方法および装置
US10705029B2 (en) Inspection apparatus and inspection method
KR101951576B1 (ko) 검사 장치 및 검사 방법
JP4269005B2 (ja) ガラス壜の検査装置
JP4478786B2 (ja) ガラス壜の検査方法
WO2012043618A1 (ja) ガラス壜の検査装置および方法
WO2017119250A1 (ja) 欠陥検出装置および欠陥検出方法
JP2007303853A (ja) 端部検査装置
JP4093460B2 (ja) 複雑な形状をもつ物品の外観検査装置
JP2015068668A (ja) 外観検査装置
JP2006300711A (ja) 金属製キャップの不良検査方法、この検査のための調整方法、および金属製キャップの不良検査装置
JP2000180382A (ja) 外観検査装置
WO2018142614A1 (ja) ガラスびんの検査装置
JP6295401B2 (ja) ガラス壜の検査装置
KR101817695B1 (ko) 안과 렌즈의 검사 방법 및 장치
JP2002207011A (ja) ワークの外観検査装置
JP2002310939A (ja) 気泡検査装置
JP2017166956A (ja) 欠陥検出装置、欠陥検出方法およびプログラム
JP2008107348A (ja) ガラス容器を検査するための機械
JP2021015035A (ja) 画像表示装置の画像検査方法及び画像検査装置
US20240035986A1 (en) Visual inspection apparatus and visual inspection method
JPS62113050A (ja) びん口部検査装置
JP2023158295A (ja) チューブ容器検査装置
JP5257224B2 (ja) 物品検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6295401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250