JP6295156B2 - 往復動工具 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、収容部が分割ハウジング同士の組み付けによって形成され、分割ハウジングの組み付け方向の前後に弾性体がそれぞれ介在されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、出力部は、往復動部材を前後方向に往復動させるものであって、コントローラは、出力部との間にモータを挟んで出力部から下方へ離れた位置に配置されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、モータは、前向きに配置される出力部の下方で、出力軸を上向きにして出力部とコントローラとの間に配置され、コントローラは、モータの下方で出力軸と直交する姿勢で配置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、モータの出力軸の軸方向とコントローラとが平行であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、モータはブラシレスモータであって、コントローラはブラシレスモータのコイルへの通電を制御するものであることを特徴とするものである。
また、弾性材料を利用して弾性体を容易に形成することができると共に、弾性体の二段軸形状によって弾性材料の剥離防止効果も得られる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、分割ハウジングの組み付け方向でコントローラが弾性支持されることで、組み付けと同時にコントローラが固定される合理的な構成となり、弾性体によって組み付け誤差も解消できる。
請求項3及び4に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、コントローラを出力部から離れた位置に配置したことで、コントローラへ伝わる振動を低減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1又は2の何れかの効果に加えて、コントローラを省スペースで収容することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの効果に加えて、ブラシレスモータを採用しても制御用のコントローラをがたつきなく固定できる。
[形態1]
図1は、往復動工具の一例であるハンマドリルの縦断面図である。このハンマドリル1は、前向き(図1の右側を前方とする。)の出力部2の下方に、ステータ4及びロータ5を有してロータ5の出力軸6を上向きにしたブラシレスモータ3及びコントローラ7を設け、ブラシレスモータ3及びコントローラ7の後方に電源となるバッテリーパック8を装着している。ハンマドリル1のハウジングは、図2に示すように左右一対の分割ハウジング9a,9bを組み付けて形成され、ブラシレスモータ3及びコントローラ7を収容する樹脂製の本体ハウジング9の上部前方に、同じく樹脂製で出力部2を収容する先細り筒状の前ハウジング10を連結してなる。前ハウジング10の後方で本体ハウジング9には、スイッチ12を収容してその前方にスイッチレバー13を設けたループ状のハンドル11が形成されて、ハンドル11の下方且つブラシレスモータ3の後方に、バッテリーパック8が後方からスライド装着される装着部14が形成されている。装着状態でバッテリーパック8はコントローラ7の後方に位置して本体ハウジング9の下面から下方へ突出しないようになっている。
収容部35は、図2,3にも示すように、各分割ハウジング9a,9bの内面に形成されてケース34の下面及び前後面にそれぞれ当接するリブ36,36・・と、各分割ハウジング9a,9bの左右の内側面とによって形成される。但し、左右の内側面は、ケース34の一対の平行な外面である左右の側面34a,34aに当接しておらず、各内側面から突設した前後一対の弾性体37,37が各側面34aに当接するようになっている。
特にここでは、収容部35を形成する分割ハウジング9a,9bの組み付け方向の前後(収容部35の左右)に弾性体37がそれぞれ介在されているので、分割ハウジング9a,9bの組み付け方向でコントローラ7が弾性支持されて、組み付けと同時にコントローラ7が固定される合理的な構成となり、弾性体37によって組み付け誤差も解消できる。
さらに、コントローラ7は、ピストンシリンダ29を前後方向へ往復動させる出力部2との間にブラシレスモータ3を挟んで出力部2から下方へ離れた位置に配置されているので、コントローラ7へ伝わる振動を低減することができる。
加えて、ブラシレスモータ3を採用してもその制御用のコントローラ7をがたつきなく固定できる。
さらに、弾性体は軸形状に限らず、板状のラバーシートとしてハウジングの内面とコントローラの外面との間に介在させるようにしても差し支えない。この場合、左右共にラバーシートとする他、左右の一方側をピン形状、他方側をラバーシートとするような複合形態も考えられる。
次に、本発明の他の形態を説明する。但し、形態1と同じ構成部には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図4に示すハンマドリル1Aにおいて、出力部2は、前向き(図4では左側を前方とする。)のツールホルダ16に加えて、上向きのクランク軸40及び中間軸41を備え、出力部2の下方に、ステータ43及びロータ44を有してロータ44の出力軸45を上向きにした整流子モータ42を配置している。ここでのハウジングは、整流子モータ42を収容する樹脂製のモータハウジング46と、モータハウジング46の上端に連結されて出力軸45を軸支すると共に、クランク軸40及び中間軸41の下端をそれぞれ軸支する金属製のギヤハウジング47と、ギヤハウジング47の上方に連結されてクランク軸40及び中間軸41の上端をそれぞれ軸支すると共に、ツールホルダ16の後部を支持する金属製のクランクハウジング48と、クランクハウジング48の前方に連結されてツールホルダ16の前部を支持する金属製の前ハウジング49と、モータハウジング46及びクランクハウジング48に後方から連結される樹脂製のハンドルハウジング50とからなる。
一方、出力軸45は、その前方の中間軸41に設けたトルクリミッタ付きの中間ギヤ62と噛合しており、中間軸41の上端に設けた第1ベベルギヤ63は、ツールホルダ16の後端へ回転可能に外装された第2ベベルギヤ64と噛合している。
特にこの形態2においても、収容部68が分割ハウジングであるモータハウジング46とハンドルハウジング50同士の組み付けによって形成され、両ハウジング46,50の組み付け方向の前後にラバーピン79がそれぞれ介在されることで、両ハウジング46,50の組み付け方向でコントローラ69が弾性支持されて、組み付けと同時にコントローラ69が固定される合理的な構成となり、ラバーピン79によって組み付け誤差も解消できる。
さらに、整流子モータ42の出力軸45の軸方向とコントローラ69とが平行であるので、コントローラ69を省スペースで収容することができる。
さらに、薄肉部を設ける場合に限定せず、薄肉部を設けないコーナー部にラバーピンを当接させて挟持固定することも可能である。この場合も収容部の形態によってはボスをなくして、収容部の内面とケースの外面との間にラバーピンに代えてラバーシートを介在させることもできる。
また、往復動工具の形態も、例えば形態1ではモータを出力軸が上下方向でなく傾斜した姿勢で配置したり、バッテリーパックでなく商用電源を得る電源コードを備えるものとしたり、形態2では、中間軸の数を増やしたり、モータをブラシレスモータとしたり等、適宜変更可能である。勿論ハンマドリルに限らず、モータの駆動で往復動する往復動部材を有する出力部を備えたものであれば、電動ハンマやレシプロソー等の他の工具であっても本発明は適用可能である。
Claims (6)
- ハウジング内に、モータと、そのモータの駆動で往復動する往復動部材を有する出力部と、前記モータの制御に係るコントローラとを収容し、
前記コントローラを、一対の平行な外面を有するケースを備えたものとして、前記ハウジングにおける前記コントローラの収容部の内面と前記ケースの各前記外面との間に、弾性体をそれぞれ介在させた往復動工具であって、
前記ハウジングの外面が弾性材料で被覆されると共に、前記弾性材料が前記ハウジングを貫通して前記収容部の内面に突設されることで前記弾性体が形成されており、前記弾性材料が貫通する前記ハウジングの貫通孔の形状により、前記弾性体は、前記内面側が当該内面から突出して前記コントローラと当接する当接部、前記ハウジングの外面側が前記当接部よりも細い連結部となる二段軸形状となっていることを特徴とする往復動工具。 - 前記収容部が分割ハウジング同士の組み付けによって形成され、前記分割ハウジングの組み付け方向の前後に前記弾性体がそれぞれ介在されることを特徴とする請求項1に記載の往復動工具。
- 前記出力部は、前記往復動部材を前後方向に往復動させるものであって、前記コントローラは、前記出力部との間に前記モータを挟んで前記出力部から下方へ離れた位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の往復動工具。
- 前記モータは、前向きに配置される前記出力部の下方で、出力軸を上向きにして前記出力部と前記コントローラとの間に配置され、前記コントローラは、前記モータの下方で前記出力軸と直交する姿勢で配置されていることを特徴とする請求項3に記載の往復動工具。
- 前記モータの出力軸の軸方向と前記コントローラとが平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載の往復動工具。
- 前記モータはブラシレスモータであって、前記コントローラは前記ブラシレスモータのコイルへの通電を制御するものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の往復動工具。
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