JP6295042B2 - 光デバイス及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光デバイス及び装置に関する。
レーザー光を光源として、スクリーン上に画像を表示するプロジェクタ等において、該光のコヒーレンス性(干渉性)により生じるスクリーン上のスペックル(不規則に発生する光のチラつきやギラつき)は、表示品位及び視認性を低下させることが知られている。
近年、様々な産業応用が進んでいる電気活性高分子(EAP :Electro Active Polymer)を、電気機械式アクチュエータに利用し、光学素子の駆動を緻密に制御することで、光学機器の性能を高めることが期待されている。EAPは、電位に対する応答速度が速い、軽量、低コスト等のメリットを有する。
光源からスクリーンまでの光経路上に配置される反射ミラーを、所定の振幅で振動又は回転させることにより、レーザー光の干渉性を抑制し、スペックルを除去する画質劣化低減装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
又、基板表層部に、使用する光の波長よりも短い周期で繰り返し配列された溝を含むサブ波長構造体を、複数形成し、構造性複屈折作用を利用して多種のランダム偏光を発生させることで、スペックルを解消する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
又、ポリマー膜を挟み形成される電極間に発生する電位差に基づき、ポリマー膜をマクスウェル応力により鉛直方向に収縮させ、ポリマー膜に接する光素子を周期的に振動させることでスペックルを除去する光デバイスが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
ところで、光学素子の駆動を制御する電気機械式アクチュエータは、機械的に複雑であり、且つ重厚であるという問題がある。
特許文献1における画質劣化低減装置は、大型化し易い。
又、特許文献2における偏光解消素子は、スペックルの除去に十分なランダム偏光を発生させることができない。
又、特許文献3における光デバイスにおいて、ポリマー膜の変位方向(鉛直方向)と光素子の振動方向とは略直交するため、該素子の駆動範囲は制限され易く、該素子を緻密に制御することは困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、駆動機構が簡素であり、且つスペックル除去に有効な光デバイスを提供することを目的とする。
本実施の形態の光デバイスは、電気活性高分子材料で形成される圧電素子と、前記圧電素子の一方の面のみに、前記圧電素子に接して形成され、異なる電位差を与えることが可能な2組以上の電極と、前記圧電素子に囲まれる光学素子と、を有し、前記電極と前記圧電素子との接触面は、同一平面上に存在し、前記光学素子は、前記接触面間の電位差に基づく前記圧電素子の伸縮に伴って、振動又は回転することを要件とする。
本実施の形態によれば、駆動機構が簡素であり、且つスペックル除去に有効な光デバイスを提供することができる。
実施の形態1に係る光デバイスの構成を例示する図である。 実施の形態1に係る光デバイスの構成を例示する図である。 実施の形態1に係る光デバイスの駆動を説明する図である。 電位と時間との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る光デバイスの構成を例示する図である。 実施の形態3に係る光デバイスの構成を例示する図である。 実施の形態4に係る光デバイスの構成を例示する図である。
以下、図面及び表を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
[光デバイスの構成]
本実施の形態に係る光デバイスの構成の一例について説明する。
図1に示す様に、光デバイス100は、圧電素子101(101a〜101d)、光学素子102、電極103(103a〜103d)、電極104(104a〜104d)、外枠105を含む。外枠105は、圧電素子101の一部と接し、該圧電素子を支持している。
圧電素子101は、光学素子102を囲む様に形成される。複数の圧電素子により光学素子102を囲んでも良いし(図1参照)、単数の圧電素子により光学素子102を囲んでも良い。圧電素子101の平面形状は、特に限定されず、矩形状、円形状、正多角形状、多角形状、楕円形状等であっても良い。多角形状としては、四角形状、五角形状、六角形状、八角形状等が挙げられる。圧電素子101は、少なくとも光学素子102に対して、振動又は回転を加えられる様な平面形状を有していれば良い。
各圧電素子(例えば、圧電素子101a)には、複数(2個以上)の電極(例えば、電極103a、電極104a)が形成されることが好ましい。これにより、各圧電素子に電位差を生じさせ、該素子を伸縮させることができるからである。複数の電極において、少なくとも1個の電極に対して正電位が印加され、少なくとも1個の電極に対して負電位が印加されることが好ましい。但し、各圧電素子(例えば、圧電素子101a)に形成される電極が、2個のみである場合には、一方の電極(例えば、電極103a)には正電位が印加され、他方の電極(例えば、電極104a)には負電位が印加される必要がある。
圧電素子101の材料としては、電気活性高分子材料を用いることが好ましい。電気活性高分子材料としては、例えば、誘電性エラストマー、電歪リラクサ強誘電体ポリマー、圧電性ポリマー、強誘電性高分子、静電収縮高分子、液晶高分子、イオン性ポリマー金属複合材、メカノケミカルポリマー、メカノケミカルゲル、イオン交換樹脂膜−金属錯体、高分子カーボンナノチューブ等が挙げられる。これらの材料を用いることで、電位に対する応答速度を速め、光デバイス100の駆動信頼性を高めることができる。
電極103及び電極104は、圧電素子101に接して形成され、且つ圧電素子101との接触面が、同一平面上に存在する様に形成される。圧電素子101の一方の面のみに各電極を形成することで、圧電素子101は、水平方向に伸縮する。つまり、光学素子102を圧電素子101で囲み、圧電素子101における水平方向の伸縮を利用して光学素子102を駆動させることで、光学素子102の振動又は回転を緻密に制御することができる。又、圧電素子101の一方の面のみに各電極を形成することで、圧電素子101の他方の面(電極が形成されていない面)の自由度を高めることもできる。
本件の圧電素子は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)の一般的な「一軸延伸フィルムを高電圧で分極処理したもの」とは異なり、「延伸させることなく高電圧で分極処理したもの」である。このフィルムは、フィルムで構成する圧電素子101の一方の面のみに各電極を形成することで、圧電素子101が、水平方向に伸縮するという特徴を有する。
電極103及び電極104の材料としては、導電性の金属材料、または、導電性カーボンを用いることが好ましく、例えば、Cu(銅)等が挙げられる。
なお、電極103及び電極104に印加する電位は、外部に設置される電源回路(図示せず)等により供給することが可能である。圧電素子101の変位を考慮して、適宜電位を設定することが好ましい。
光学素子102は、駆動機構(圧電素子101、電極103、電極104)により駆動制御されることにより、振動又は回転する(詳細は後述する)。光学素子102の駆動が、駆動機構により緻密に制御されることで、光学素子102は、光強度、光の拡散角度等を高精度にホモジナイズすることができる。これにより、光デバイス100は、スペックルを十分に除去できる程度に、レーザー光の干渉性を抑制することができる。
光学素子102の材料としては、誘電性材料、光透過性材料等を用いることが好ましく、例えば、合成石英、光学ガラス、プラスチック等が挙げられる。
ここで、駆動機構に含まれる圧電素子101の伸縮について図1及び図2を用いて説明する。圧電素子101は、外枠105に支持されるため、外枠105と接する部分は固定され、外枠105と接していない部分は変位する。
図2(A)に、鎖線X1−X2(図1参照)の断面図を、図2(B)に、鎖線Y1−Y2(図1参照)の断面図を示す。
光デバイス100において、電極103と圧電素子101との接触面(例えば、接触面s1、接触面s3)、及び電極104と圧電素子101との接触面(例えば、接触面s2、接触面s4)は、同一平面上に存在する。同一平面上に存在する接触面間(例えば、接触面s1と接触面s2との間)には、電位差が生じる。例えば、接触面s1に、正電荷が帯電し、接触面s2に、負電荷が帯電することで、接触面s1と接触面s2との間には、電位差が生じる。該接触面間の電位差に基づき、圧電素子101は伸縮する。例えば、図2において、圧電素子101aは、矢印α方向に伸縮する。又、圧電素子101bは、矢印β方向に伸縮する。
変位(伸縮)方向について、図2では、圧電素子101を縮めたい場合、電極103に対して正電位を、電極104に対して負電位を印加している。又、圧電素子101を伸ばしたい場合、電極103に対して負電位を、電極104に対して正電位を印加している。しかしながら、伸縮方向と印加電位との関係は、圧電素子の性能、材質等により変化するため、特に限定されるものではない。
例えば、電極103aに対して正電位を、電極104aに対して負電位を印加すると、圧電素子101aは、左端が外枠105に固定されているため矢印α'方向に縮む(図2(A)参照)。又、例えば、電極103bに対して負電位を、電極104bに対して正電位を印加すると、圧電素子101bは、右端が外枠105に固定されているため矢印β'方向に伸びる(図2(B)参照)。
電位差が生じる方向と伸縮方向(矢印α(α')方向又は矢印β(β')方向)は、略一致する。従って、水平方向uにおける接触面s1と接触面s2との間、及び水平方向uにおける接触面s3と接触面s4との間付近に変位が発生する。
この際、圧電素子101a(101b)の面v1(v2)には、接触面s1(s3)と接触面s2(s4)との間に生じる程の電位差は生じないため、比較的自由度が高くなる。つまり、圧電素子101a(101b)は、厚さ方向(鉛直方向)wにおいても、変位を変化させることができる。駆動機構は、水平方向u及び鉛直方向wにおける圧電素子101a(101b)の変位に伴い光学素子102を振動又は回転させるため、高精度に光学素子102の駆動を制御できる。光学素子102の駆動は、各電極に印加される電位、電極が形成される位置等に依存するため、これらの条件を適宜調整し、圧電素子101a(101b)に所望の変位を生じさせることが好ましい。
なお、圧電素子101は、図2(C)に示す様に、積層構造を有していても良い。電極103a及び電極104aを介して、圧電素子101aと圧電素子101a'とを積層しても良いし、電極103b及び電極104bを介して、圧電素子101bと圧電素子101b'とを積層しても良い。圧電素子を積層構造とすることで、素子強度を向上させることができる。又、圧電素子を積層構造とする場合、圧電素子を単層構造とする場合と比較して、鉛直方向wにおいて、広い範囲で圧電素子に変位を生じさせることができる。
本実施の形態に係る光デバイス100によれば、簡素な駆動機構で、光学素子の振動又は回転を緻密に制御することで、スペックルを抑制できる。
本実施の形態に係る光デバイス100は、プロジェクタをはじめとして、レーザープリンタ、露光装置、光ファイバ増幅器、分光器、レーザー計測装置、光ピックアップ装置、光学露光装置、光学測定機、偏光解析装置、偏波モード分散補償システム、CCDセンサ、CMOSセンサ、位相差測定装置、レーザー加工装置、医療機器、マイクロマシン、等、レーザー光を光源とした様々な装置、及び光学機器に適用することが可能である。
[光学素子の振動及び回転]
図3及び図4を用いて、光学素子102の振動又は回転の一例について説明する。
図3(A)、図3(B)、図3(C)に、光学素子102の振動の様子の一例を示す。図3(D)、図3(E)、図3(F)に、光学素子102の回転の様子の一例を示す。下記の説明において、図面の左から右へ向かう方向を右方向、図面の右から左へ向かう方向を左方向、として説明する。なお、図3に示す光デバイスは、図1に示す光デバイスと同一である。
図4は、電位差Va(電極103aに印加する電位と電極104aに印加する電位との電位差)及び電位差Vb(電極103bに印加する電位と電極104bに印加する電位との電位差)と、時間との関係を表すグラフの一例である。横軸は時間、縦軸は電位を表す。電位差Vaと電位差Vbの周波数をずらし、電位の最大値を+i、電位の最小値を−jで固定している。なお、電位差Va及び電位差Vbの周波数は、外部に設置される制御回路等により設定することが可能である。周波数を適宜選択、設定することで、光学素子102の振動又は回転における振幅や振動数等を制御できる。
図4に示すグラフにおいて、時刻t1の状態が、図3(A)の状態に対応する。又、時刻t2の状態が、図3(B)の状態に対応する。又、時刻t3の状態が、図3(C)の状態に対応する。又、時刻t4の状態が、図3(D)の状態に対応する。又、時刻t5の状態が、図3(E)の状態に対応する。又、時刻t6の状態が、図3(F)の状態に対応する。
図3(A)は、Va=0、Vb=0の場合である。この場合、圧電素子101は、伸縮しないため、光学素子102は、駆動しない。
図3(B)は、Va=−j、Vb=+iの場合である。この場合、圧電素子101aは、右方向へ距離d1だけ伸びる。又、圧電素子101bは、右方向へ距離d2だけ縮む。この結果、光学素子102は、右方向へ移動する。
図3(C)は、Va=+i、Vb=−jの場合である。この場合、圧電素子101aは、左方向へ距離d2だけ縮む。又、圧電素子101bは、左方向へ距離d1だけ伸びる。この結果、光学素子102は、左方向へ移動する。
時刻t1の状態から時刻t3までの状態(図3(A)、図3(B)、図3(C)の状態)を繰り返すことで、光学素子102を、左右方向に振動させることができる。
図3(D)は、0<Va<Vb<+iの場合である。この場合、圧電素子101aは、左方向へ距離d4だけ縮む。又、圧電素子101bは、左方向へ距離d5だけ伸びる。この結果、光学素子102は、左方向へ大きく移動しながら、時計回り方向へ回転する。
図3(E)は、Va=0、0<Vb<+iの場合である。この場合、圧電素子101bは、左方向へ距離d3だけ伸びる。この結果、光学素子102は、左方向へ小さく移動しながら、時計回り方向へ回転する。
図3(F)は、0<Va=Vb<+iの場合である。この場合、圧電素子101aは、右方向へ距離d6だけ伸びる。又、圧電素子101bは、左方向へ距離d6だけ伸びる。この結果、光学素子102は、時計回り方向へ回転する。
時刻t4の状態から時刻t6までの状態(図3(D)、図3(E)、図3(F)の状態)を繰り返すことで、光学素子102を、任意の方向に回転させることができる。
光学素子102の振動は、左右方向の振動に限定されず、上下方向の振動、斜め方向の振動、円形状を描く様な振動、ランダムな方向の振動等、様々な振動が可能である。又、光学素子102の回転は、時計回り方向の回転に限定されず、反時計回り方向の回転、螺旋形状を描く様な回転、偏向回転等、様々な回転が可能である。高精度な駆動機構を利用して、光学素子102に高性能な光ホモジナイザー機能を付加することで、スペックル除去に有効な光デバイス100を実現できる。
〈第2の実施の形態〉
本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる光デバイス100A、100B、100Cについて図5を用いて説明する。電極間に生じる圧電素子の伸縮を矢印で表す。
単数の圧電素子101により、光学素子102を囲み、圧電素子101の平面形状を変化させた光デバイス100A、100B、100Cについて説明する。
例えば、図5(A)に示す様に、圧電素子101の平面形状を円形状としても良い。電極103及び電極104の数は、多い方が好ましい。圧電素子101に接する多数の電極(電極103が12個、電極104が8個)を同一平面上に形成することで、該平面上に、多くの電位差を生じさせ、圧電素子101の伸縮を緻密に制御できるからである。
又、例えば、図5(B)に示す様に、圧電素子101の平面形状を矩形状としても良い。この場合、圧電素子101の縁の部分(矩形の辺の内側の部分)に、電極(電極1034個、電極104が4個)を形成することで、圧電素子101の周囲を伸縮させることができる。
又、例えば、図5(C)に示す様に、圧電素子101の平面形状を六角形状としても良い。この場合、蜘蛛の巣を張り巡らせる様に、六角形の角部から中心部に向かって、電極(電極103が12個、電極104が12個)を形成しても良い。
圧電素子101の平面形状は、図5に示す平面形状に限定されない。光学素子102の駆動を緻密に制御できる様な平面形状を適切に選択すれば良い。
なお、圧電素子101の強度を保持できるのであれば、圧電素子101に単数又は複数の孔部を形成しても良い。圧電素子101に孔部を形成することで、圧電素子101の伸縮性を高めることができる。又、孔部を形成する位置を工夫することで、圧電素子101に電位を印加した際に発生する内部歪みの影響を低減できる。
本実施の形態に係る光デバイス100A、100B、100Cによれば、圧電素子101の伸縮を細分化又は局在化することで、光学素子の振動又は回転を、極めて緻密に制御することができる。従って、スペックル除去効果を一層高めた光デバイスを実現できる。
〈第3の実施の形態〉
本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる光デバイス100D、100Eについて図6を用いて説明する。電極間に生じる圧電素子の伸縮を矢印で表す。
グラウンド(GND)を利用して、圧電素子101に電位差を生じさせた光デバイス100D、100Eについて説明する。
図6(A)において、図面上側角部に形成される電極203に正電位が印加され、図面下側角部に形成される電極204に負電位が印加される。又、電極203aと電極204aとの間に形成される電極206の電位をGNDとする。又、電極203bと電極204bとの間に形成される電極205の電位をGNDとする。
圧電素子101は、電極203aと電極206との間、電極206と電極204aとの間、電極203bと電極205との間、電極205と電極204bとの間で図面上下方向(縦方向)に伸縮する。
図6(B)において、電極205に正電位が印加され、電極206に負電位が印加される。又、光学素子102の周りの電位をGNDとする。
圧電素子101は、光学素子102の左端と電極206との間、光学素子102の右端と電極205との間で図面左右方向(横方向)に伸縮する。
即ち、電極203、電極204、電極205、電極206に印加する電位を、図6(A)の場合と、図6(B)の場合とで、交互に切り替えることにより、圧電素子101における、縦方向の伸縮と横方向の伸縮を、交互に切り替えることができる。又、GNDを利用して、電極間に生じる電位差を細分化することで、圧電素子101の同一平面上に、多くの電位差を生じさせ、圧電素子101の伸縮を緻密に制御することが容易になる。
なお、図6では、光デバイス100D、100Eが、2個の孔部106を含む構成を一例として示しているが、孔部106の数は、特に限定されない。圧電素子101の強度を考慮して、孔部106の数を増やすことで、圧電素子101の伸縮性を高めることが可能である。又、孔部106を形成する位置を工夫することで、圧電素子101の内部歪みを低減させることができる。
本実施の形態に係る光デバイス100D、100Eによれば、各電極に印加する電位を工夫することで、伸縮方向を瞬時に切り替えることができる。従って、スペックル除去効果を一層高めた光デバイスを実現できる。
〈第4の実施の形態〉
本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる光デバイス100Fについて図7を用いて説明する。
縦方向の伸縮を生じる圧電素子301及び圧電素子302と、横方向の伸縮を生じる圧電素子303及び圧電素子304とを個別に形成し、光学素子102の振動又は回転を制御する光デバイス100Fについて説明する。
圧電素子301は、電極403aと電極404aとの間に生じる電位差に基づき、矢印1方向(縦方向)に伸縮する。又、圧電素子302は、電極403bと電極404bとの間に生じる電位差に基づき、矢印1方向(縦方向)に伸縮する。又、圧電素子303は、電極403cと電極404cとの間に生じる電位差に基づき、矢印2方向(横方向)に伸縮する。又、圧電素子304は、電極403dと電極404dとの間に生じる電位差に基づき、矢印2方向(横方向)に伸縮する。
圧電素子301、302、303、304の伸縮により、光学素子102は、矢印3方向に回転(偏心回転)する。光学素子102と、圧電素子301、302、303、304とは非接触であり、且つ、各圧電素子は非接触である。従って、光学素子102が偏心回転する際、各圧電素子に対して、ねじれの力がかかることがない。
各圧電素子にねじれの力がかからないため、各圧電素子がねじれる(内部歪みが生じる)ことで出現する各圧電素子の発電作用を抑え、各圧電素子のエネルギー使用効率を高めることができる。又、各圧電素子の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態に係る光デバイス100Fによれば、各圧電素子(圧電素子301、302、303、304)の性能を最大限に活用することで、高精度に光学素子102の駆動を制御することができる。従って、スペックル除去効果を一層高めた光デバイスを実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の実施形態の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 光デバイス
101 圧電素子
102 光学素子
103 電極
104 電極
106 孔部
特開2005−250473号公報 特開2011−180581号公報 特開2012−514764号公報

Claims (7)

  1. 電気活性高分子材料で形成される圧電素子と、
    前記圧電素子の一方の面のみに、前記圧電素子に接して形成され、異なる電位差を与えることが可能な2組以上の電極と、
    前記圧電素子に囲まれる光学素子と、を有し、
    前記電極と前記圧電素子との接触面は、同一平面上に存在し、
    前記光学素子は、前記接触面間の電位差に基づく前記圧電素子の伸縮に伴って、振動又は回転する、光デバイス。
  2. 少なくとも一つの前記電極には正電位が印加され、少なくとも一つの前記電極には負電位が印加される
    請求項1記載の光デバイス。
  3. 前記圧電素子は、円形状である
    請求項1又は2記載の光デバイス。
  4. 前記圧電素子は、多角形状である
    請求項1又は2記載の光デバイス。
  5. 前記圧電素子は、複数の孔部を含む
    請求項1乃至4の何れか一項記載の光デバイス。
  6. 前記圧電素子は、複数である
    請求項1乃至5の何れか一項記載の光デバイス。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項記載の光デバイスを搭載し、レーザー光を光源とする装置。
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