JP6292850B2 - ベニヤ単板のカール矯正装置及びその矯正方法 - Google Patents

ベニヤ単板のカール矯正装置及びその矯正方法 Download PDF

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Description

本発明は、円筒状にカールしたベニヤ単板を平坦に矯正する装置及びその矯正方法に関するものである。
合板製造の過程において、ベニヤレースなどの単板切削機によって原木から単板を切削した場合、単板がカールする現象が生ずる場合がある。このようなカールが発生する要因の一つは、図21に示されるように、原木101が回転し切削刃物102によって単板100が切削される際、切削刃物102が当たったところから単板100の繊維方向に裏割れ100aが発生することにあり、この場合、繊維方向に直交して曲率半径の大きい比較的緩やかなカールが発生する。また、カールが発生する別の要因としては、原木101の切削が中心部101aへと進むにつれ、もともとの原木の形状に倣ってカールが発生することにあり、この場合、図22に示されるように、中心部101aに近づくにつれ、繊維方向に直交して単板の反裏割れ側を凸面とする曲率半径の小さい比較的強いカールが発生する。
このような切削時の裏割れに起因して生じた単板のカールを平坦に矯正する装置については、特許文献1或いは2などに開示されている。
特許文献1には、図19に示すように、大径軟質の駆動ローラ201と、一対の小径硬質の従動ローラ202a、202bとによって構成される装置が開示されており、この装置は、駆動ローラ201と従動ローラ202a、202bとの間に単板を屈曲させるための屈曲部215が形成されている。本装置によれば、カールの凸面を下側にして載置された単板100が両ローラの間を通過する際、屈曲部215において単板100がカールの方向と反対の向き(山折り)に曲げられるため、単板の反裏割れ側に微細な割れが発生し、裏割れ側と反裏割れ側の応力が釣り合うことによって単板100のカールが矯正される。
一方、特許文献2には、図20に示すように、植針チェーン301、抜針部材302、水平支持部材303、及び一対の押圧ローラ304a、304bによって構成される装置が開示されており、この装置は、水平支持部材303の先端において抜針部材302との間で屈曲部315が形成されている。本装置によれば、カールの凸面を下側にして載置された単板100が下流側に搬送されると押圧ローラ304aと304bとに挟まれることによって植針チェーン301に刺着され、更に下流側に搬送されると前記屈曲部315において単板100がカールの方向と反対の向き(山折り)に曲げられる。そのため、単板の反裏割れ側に微細な割れが発生し、裏割れ側と反裏割れ側の応力が釣り合うことによって単板100のカールが矯正される。
特開昭60−214901号公報 特公昭62−47682号公報
これらの特許文献1及び2に開示される装置によれば、切削時の裏割れに起因して生ずる曲率半径の大きい緩やかなカールであればある程度矯正することが可能である。
しかしながら、特許文献1の装置は、駆動ローラ201と単板100との摩擦力を利用して単板100を駆動させるものであるため、単板100のカールの曲率半径が小さくカールが強い場合は、摩擦力が足りずに駆動ローラ201が空転してしまい、駆動力不足となって単板100が両ローラの間で詰まってしまうおそれがあった。
また、特許文献2の装置は、植針チェーン301によるせん断力を利用して単板100を搬送するため上述のような空転の問題は生じ難いが、単板の抵抗力が最も大きくなる屈曲部315付近に駆動力がないため、単板100のカールが強いと抵抗に負けて単板100が詰まってしまうおそれがあった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、曲率半径が小さく強いカールの単板であっても、単板を詰まらせることなくスムーズにカールを矯正する装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願発明者は、以下のような単板のカール矯正装置を提供する。
本発明はカールの凸側が上面、裏割れ側が下面となるように載置された単板を搬送しながら前記単板のカールを平坦に矯正する、単板のカール矯正装置である。この装置は、前記単板を駆動して搬送するための二つの搬送部材であって、前記単板の搬送方向の上流側に位置する第一搬送部材及び前記単板の搬送方向の下流側に位置する第二搬送部材と、前記単板を前記第一搬送部材に押圧するための第一押圧部材と、前記単板を前記第二搬送部材に押圧するための第二押圧部材と、を有しており、前記第一搬送部材及び前記第二搬送部材はその外縁に多数の突刺体を有しており、前記第一搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第一仮想線の一部と、前記第二搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第二仮想線の一部が、搬送方向において交差する部分を有し、且つ、前記第一搬送部材により搬送されてきた前記単板が前記第二搬送部材に受け渡された際に、前記単板の搬送の向きが前記単板のカールの方向と反対の向きに変わるように配置されており、前記第一押圧部材は、前記第一仮想線と、前記第一押圧部材のうち前記第一仮想線との距離が最も近い部分である第一単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されており、前記第二押圧部材は、前記第二仮想線と、前記第二押圧部材のうち前記第二仮想線との距離が最も近い部分である第二単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されており、前記第一搬送部材の前記突刺体に保持された前記単板が、前記第二搬送部材の駆動により前記第一搬送部材の前記突刺体から順次抜刺されつつ谷折りに屈曲されることによって前記単板の裏割れ側の既存の割れが助長され、且つ、新たな微細な割れが多数発生する構成となっている
このような単板のカール矯正装置によれば、第一搬送部材と第一押圧部材との間隔、および第二搬送部材と第二押圧部材との間隔が単板の厚みより狭い部分を有しているので、単板がその部分を通過する際、突刺体に向けて押圧され、単板は突刺体に刺着された状態で搬送される。このため、搬送方向に連続して配置された二つの搬送部材によって上流から下流に亘る広い領域で単板に駆動力を連続的に伝えることができるため、曲率半径が小さく強いカールの単板であっても搬送の過程で単板が詰まることを防止することができる。さらに、第一搬送部材から第二搬送部材へと単板が受け渡された際、単板の搬送の向きがカールの方向と反対の向きに変わって単板が谷折りに屈曲されることにより既存の裏割れが助長され、且つ、新たな微細な割れを多数発生させることによって単板のカールを平坦に矯正することができる。
上記と同様の目的は、以下の方法によっても達成することができる。
即ち、その外縁に多数の突刺体を有する第一搬送部材及び第二搬送部材と、前記第一搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第一仮想線と、前記第一仮想線との距離が最も近い部分である第一単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されている第一押圧部材と、前記第二搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第二仮想線と、前記第二仮想線との距離が最も近い部分である第二単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されている第二押圧部材と、を有する単板のカール矯正装置において実行される方法であって、カールの凸側が上面、裏割れ側が下面となるように載置された前記単板を前記第一搬送部材により駆動して搬送し、前記第一押圧部材により前記単板を前記第一搬送部材に押圧し、前記第一搬送部材により搬送されてきた前記単板を前記第二搬送部材に受け渡すとともに、前記単板の搬送の向きを前記単板のカールの方向と反対の向きに変化させることにより前記単板の裏割れ側の既存の割れを助長するとともに新たな微細な割れを多数発生させ、前記第二押圧部材により、前記単板を前記第二搬送部材の前記突刺体に押圧し、前記第二搬送部材により搬送する方法である。
また、このような単板のカール矯正装置は、前記第一押圧部材から前記第二押圧部材に向かって前記単板を案内するガイド面を有するガイド部材を更に有しており、前記ガイド部材は、前記第一押圧部材と前記第二押圧部材との間に配置され、前記ガイド部材の前記ガイド面は、前記第一単板押圧部と前記第二単板押圧部とを結んだ第三仮想線から、前記第一仮想線と前記第二仮想線とが交差する点に向かって凸状に形成されていてもよい。
このようなガイド部材を有しない場合、単板が第二搬送部材に受け渡された際、単板の性質によっては、単板が第一搬送部材の突刺体から連鎖的に抜けるおそれがあるが、このようなガイド部材を有する単板のカール矯正装置によれば、単板はガイド部材のガイド面に案内されるため連鎖的に突刺体から抜けることがなくなり、単板の曲率半径を維持しつつ第二押圧部材へと単板を導くことが可能となる。
また、このような単板のカール矯正装置においては、前記第一押圧部材と前記第二押圧部材と前記ガイド部材とが一つの部材で構成されていてもよい。
この場合、簡易な構成により単板のカールを矯正することが可能となる。
前記第一押圧部材と前記第二押圧部材と前記ガイド部材とが一つの部材となる構成として、例えば、前記ガイド面が円弧形状となる構成のものが考えられる。ガイド面を円弧形状とすればガイド面にエッジ部分が無くなるため、安定した単板の搬送が可能となる。
また、前記第一押圧部材と前記第二押圧部材と前記ガイド部材とが一つの回転可能なローラで構成されているものでもよい。このように構成した場合、単板が搬送されるとローラが従動的に回転しながら単板の押圧とガイドを行うことができるため、より摩擦抵抗を低減することができる。
また、本発明の単板のカール矯正装置においては、前記第一押圧部材、前記第二押圧部材または前記ガイド部材の少なくとも一つが回転可能なローラで構成されていてもよい。
かかる構成とした場合、摩擦抵抗を低減しつつ、第一押圧部材、第二押圧部材、ガイド部材ごとに第一搬送部材又は第二搬送部材との間隔をそれぞれ調整することができるため、単板の厚みやカールの状態等に応じてより細やかな位置設定が可能となる。
また、このような単板のカール矯正装置においては、前記第一搬送部材または前記第二搬送部材の少なくとも一方が、その外周に多数の突刺体を有する回転部材で構成されていてもよい。
この場合、簡単な構成により単板に駆動力を与えて搬送させることができる。
また、このような単板のカール矯正装置において、前記第二搬送部材の前記単板の搬送方向の下流側に、前記第二搬送部材から前記単板を剥がすための第一抜針部材を設けてもよい。
このような第一抜針部材を有するカール矯正装置によれば、単板を第二搬送部材の突刺体から剥がして下流側の排出コンベアへとスムーズに受け渡すことが可能となる。
更に、上記の単板のカール矯正装置において、前記第一搬送部材の前記単板の搬送方向の下流側に、前記第一搬送部材から前記単板を剥がすための第二抜針部材を設けてもよい。
このような第二抜針部材を有するカール矯正装置によれば、第二抜針部材によって第一搬送部材の突刺体から単板が剥がされるため、すでに突刺体から抜針された単板を第二搬送部材によって搬送することとなる。そのため、第二搬送部材の駆動力を利用して第一搬送部材からの抜針を行うよりも単板に突刺体の傷がつきにくくなる。
また、このような単板のカール矯正装置において、前記第一搬送部材と前記第二搬送部材とを前記単板の搬送方向と直交する方向に所定の間隔を隔てて複数配置してもよい。
このような構成とした場合、駆動力を分散して単板に伝えることができるので、単板を壊すことなく平坦に矯正することが可能となる。
本発明によれば、単板に駆動力を連続的に伝えながら単板を屈曲させることができるので、曲率半径が小さく強いカールの単板であっても搬送の過程で単板を詰まらせることなくスムーズに単板のカールを矯正することができる。
カール矯正装置の右側面図 カール矯正装置の平面図(ローラ及び支持台を除く。) カール矯正装置の正面図(搬入コンベア、排出コンベア、ハガシを除く。) 図1のカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 図1のカール矯正装置のハガシ付近の部分拡大図 単板を図1のカール矯正装置の搬入コンベアに載置した状態を示す図 単板の先端が屈曲部に到達する直前の状態を示す図 単板の先端が屈曲部を通過するときの状態を示す図 単板の後端が屈曲部を通過した直後の状態を示す図 単板がハガシによって抜針されたときの状態を示す図 変更例となるカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 変更例となるカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 変更例となるカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 変更例となるカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 変更例となるカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 変更例となるカール矯正装置の押圧部付近の部分拡大図 変更例となるカール矯正装置の押圧前の状態を示す図 変更例となるカール矯正装置の押圧時の状態を示す図 特許文献1に示す従来のカール矯正装置の側面図 特許文献2に示す従来のカール矯正装置の側面図 原木から単板が切削される状態を示す図 原木から切削された単板を示す図
以下、本発明の単板のカール矯正装置1及びその矯正方法の好ましい実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態における単板のカール矯正装置は、概略で図1乃至図5に示すように構成される。なお、図1に記載された矢印Iの方向から見た装置を正面として説明する。よって図1、図4及び図5は、右側面図(或いはその部分拡大図)、図2は平面図(説明の便宜上、図2においてはローラ60及び支持台61を省略している。)、図3は正面図(説明の便宜上、図3においては搬入コンベア10及び排出コンベア20を省略している。)となる。また、右側面図において、単板は左から右(矢印Iの方向)へ搬送されるものとし、左側を上流、右側を下流として説明する。
これらの図面に示されるように、本実施形態のカール矯正装置1は、搬入コンベア10、排出コンベア20、第一突刺ロール30、第二突刺ロール40、ハガシ50、及びローラ60を備えている。
搬入コンベア10は、単板100を載置して第一突刺ロール30へと搬送するためのコンベアであり、排出コンベア20は、第二突刺ロール40によって搬送された単板100を更に下流へと搬送するためのコンベアである。第一突刺ロール30は、単板100を駆動して搬送するための搬送部材であり、その外周に多数の突刺体30aを有する円盤状の回転部材である。第二突刺ロール40は、単板100を駆動して搬送するための搬送部材であり、その外周に多数の突刺体40aを有する円盤状の回転部材である。ハガシ50は、突刺体40aに刺さった単板100を第二突刺ロール40から剥がすための抜針部材である。ローラ60は、第一突刺ロール30と第二突刺ロール40とに向かって単板100を押圧し、更に、第一突刺ロール30から第二突刺ロール40へと単板100を案内する丸棒状の軸部材である。
図2に示すように、第一突刺ロール30は、搬送方向Iと直交方向に伸びる回転軸31上にその長手方向に所定の間隔を置いて複数配置されている。第二突刺ロール40は、回転軸31と平行に設置された回転軸41上にその長手方向に所定の間隔を置いて複数配置されている。このように第一突刺ロールと第二突刺ロールとは、所定の間隔を置いて複数配置されているので駆動力を分散して単板に伝えることができ、単板を壊すことなく平坦に矯正することができる。なお、第一突刺ロール30及び第二突刺ロール40は、それぞれ一つとしてもよいし、複数でもよく、複数とした場合の間隔は一定であってもよいし、一定でなくてもよい。
回転軸31は軸受け32によって、回転軸41は軸受け42によって回転可能にそれぞれ支持されている。回転軸31及び回転軸41は、ローラーチェーン(図示せず)によって連結されており、一つのモータの駆動によって同時に時計回りに回転する構成となっている。
第一突刺ロール30は単板の搬送方向Iの上流側に、第二突刺ロール40はその下流側に設けられている。また、第一突刺ロール30の下流側の外周縁と、第二突刺ロール40の上流側の外周縁とは、図1に示すように、右側面から見たときに搬送方向において交差するように配置されるとともに、図2及び図3に示すように隣接して設けられており、後述するように、単板100が第一突刺ロール30から第二突刺ロール40へと受け渡される際に、単板100の向きがカールの方向と反対の向きに変わるように配置されている。
ローラ60は、図3及び図4に示すように、回転軸31及び回転軸41と平行となる一本の軸部材で構成されており、図4に示すように、第一単板押圧部60a、第二単板押圧部60b、ガイド面60cを有している。この第一単板押圧部60aは、ローラ60の外周において、第一突刺ロール30の複数の突刺体30aの先端を結んだ仮想の外周線(以下、「第一仮想線X」という。)との間隔が最も狭くなる部分である。第二単板押圧部60bは、ローラ60の外周において、第二突刺ロール40の複数の突刺体40aの先端を結んだ仮想の外周線(以下、「第二仮想線Y」という。)との間隔が最も狭くなる部分である。ガイド面60cは、第一単板押圧部60aから第二単板押圧部60bにかけての円弧部分である。このローラ60は、図4に示すように、第一仮想線Xと第二仮想線Yとが交差する略V字状の谷となる地点Pの上方であって、上流側押圧部分の間隔(第一仮想線Xと第一単板押圧部60aとの間隔)及び下流側押圧部分の間隔(第二仮想線Yと第二単板押圧部60bとの間隔)が、いずれも単板100の厚みより小となる(つまり、狭くなる)位置に配置されている。
また、このローラ60のガイド面60cは、第一単板押圧部60aと第二単板押圧部60bとを結んだ第三仮想線Zから、上述の地点Pに向かって凸となる円弧形状を形成している。
このような構成のローラ60は、支持台61によって回転自在に支持されており、ローラ60と支持台61は回転抵抗を低減すべく滑り軸受け(図示せず)によって支持されている。また、支持台61は、鉛直方向及び搬送方向に調整自在にフレーム(図示せず)に固定されている。
ハガシ50は、図1に示すように上下を逆にした略L字型の形状の抜針部材であり、その下端部は台43に固定されている。このハガシ50の上端部は、単板当接面50aとなっており、この単板当接面50aは、図5に示すように、第二突刺ロール40の下流側において第二仮想線Yと交差する位置に配置される。また、ハガシ50は、図2に示すように、複数配置された第二突刺ロール40の数に応じて複数配置される。なお、本実施形態では、ハガシ50は、その単板当接面50aが接線F−F(第二突刺ロール40と単板当接面50aとが交差する地点における第二仮想線Yの接線)に対しておよそ150度の鈍角となるように設けられている。
搬入コンベア10は、図1に示すように、上流から下流に向かって駆動する搬送ベルト11及びホイール12により構成される。このコンベア10は、図2に示すように、二つの搬入コンベア10が適宜間隔をあけて並列に配置されている。
排出コンベア20は、図1に示すように、上流から下流に向かって駆動する搬送ベルト21及びホイール22により構成される。この排出コンベアは、図2に示すように、二つの排出コンベア20が適宜間隔をあけて並列に配置されている。また、本実施形態においては、図5に示すように、搬送ベルト21の単板当接面21aは、ハガシ50における単板当接面50aより低い位置となるよう配置される。
次に、以上のような構成の本実施形態の単板のカール矯正装置1によって一枚のカールした単板が平坦に矯正されるまでの流れについて説明する。
最初に、第一突刺ロール30及び第二突刺ロール40を右側面から見て時計回りの方向に駆動させ、搬入コンベア10及び排出コンベア20を単板の搬送方向である上流から下流へ向けて走行させておく。第一突刺ロール30、第二突刺ロール40、搬入コンベア10及び排出コンベア20による単板の搬送の速さは、手動で単板を載置する場合は1分間に10〜20mとするのが好ましいが、ベニヤレース(原木切削装置)の搬送ラインに直結する場合は、ベニヤレースの切削速度に従って1分間に90m程度としてもよい。
この状態において、図6に示すように、搬入コンベア10の搬送ベルト11の上に単板100を載置する。その際、単板100は、その繊維方向が搬送方向に直交し、且つ、カールの凸側が上面、裏割れ側が下面となるよう載置される。搬送ベルト11の上に載置された単板100は、搬入コンベア10によって下流側へ搬送されると、単板100の下流側先端から第一突刺ロール30へ受け渡され、時計回りに駆動する第一突刺ロール30の突刺体30aに当接しつつ更に下流側へと搬送される。この際、単板100のカールしている凸状の部分が浮いてしまって突刺体30aに当接しない場合は、手作業又は挿入ガイド(図示せず)を用いて単板100に対し突刺体30aの方向に荷重をかけて突刺体30aに当接させるようにしてもよい。
上流側押圧部分の間隔は単板100の厚みよりも小となっているため、図7に示すように、ローラ60へと搬送されてきた単板100は、第一単板押圧部60aに徐々に押圧される。この際、第一突刺ロール30の外周縁には多数の突刺体30aがあるので、単板100は搬送されながら順次突刺体30aに刺着され、第一突刺ロール30の外周に沿って下流へと搬送される。そのため、第一突刺ロール30は空転することなく単板100を滞りなく搬送する。また、ローラ60は、単板100の移動に伴って従動的に反時計回りに回転するため、搬送による摩擦抵抗が低減される。
第一突刺ロール30の下流側の外周縁と、第二突刺ロール40の上流側の外周縁とは、上述のように、右側面から見て交差するように配置されており、略V字状の搬送経路を形成する。そのため、図8に示すように、単板100が突刺体30aに刺着された状態で第一突刺ロール30の下流側の地点Pへ搬送されると、第二突刺ロール40の上流側外周に進路を妨げられるため、地点Pにおいて単板100の搬送の向きがカールの方向とは反対の向きに変わる。そして、単板100が第二突刺ロール40に受け渡されると、第二突刺ロール40の駆動によって突刺体30aから順次抜針される。本実施形態では、この地点Pの上方にローラ60が配置されており、このローラ60における第一単板押圧部60aから第二単板押圧部60bの間にはガイド面60cが存在するため、単板100は、このガイド面60cに当接することによって、上流側の単板100が突刺体30aから連鎖的に抜けることがないまま第二単板押圧部60bへと案内されていく。
このように、第一突刺ロール30と第二突刺ロール40とによって連続して駆動される単板100は、第一突刺ロール30と第二突刺ロール40の外周に沿って搬送され、搬送の過程において上面が凸にカールしていた単板100が、略V字状の搬送経路の谷の地点Pにおいてカールの方向とは反対の向きに搬送の角度が変わることによって谷折りに屈曲される。その際、図4に示すように、単板100の下面側の既存の裏割れ100aが助長され、且つ、新たに微細な割れ100bを多数発生させて単板のカールが平坦に矯正される。
なお、第一突刺ロール30によって搬送されてきた単板100が、第二突刺ロール40に受け渡される際に変わる単板の搬送の角度は、単板100のカールの方向と反対の向きに変わる角度であればどのような角度でも良い。
下流側押圧部分の間隔は単板100の厚みより小となっているため、第二突刺ロール40へと搬送されてきた単板100は、第二単板押圧部60bに徐々に押圧される。この際、第二突刺ロール40の外周縁には多数の突刺体40aがあるので、単板100は搬送されながら順次突刺体40aに刺着され、図9に示すように、第二突刺ロール40の外周に沿って下流へと搬送される。そのため、第二突刺ロール40は空転することなく滞りなく単板100を搬送する。
突刺体40aに刺着された状態で第二突刺ロール40の外周に沿って搬送されてきた単板100は、ハガシ50によって再び進路が妨害され、図10に示すように、ハガシ50の単板当接面50aと当接することによって突刺体40aから抜針される。本実施形態では、上述のように、第二仮想線Yの接線F−Fと単板当接面50aとのなす角Qがおよそ150度の鈍角となるよう構成されているため(図5)、単板100を壊すことなく突刺体40aより剥がすことができる。ハガシ50によって突刺体40aより抜針された単板100は、排出コンベア20によって下流方向へと搬送される。
このように、本実施形態の単板のカール矯正装置1によれば、単板100は、ローラ60の第一単板押圧部60aに押圧されて第一突刺ロール30の突刺体30aに刺着され、第一突刺ロール30の駆動によって第二突刺ロール40へと受け渡されるが、その際、単板100の搬送の向きがカールの方向と反対の向きに変わることによって谷折りに屈曲される。そして、単板100は、第二単板押圧部60bに押圧されて第二突刺ロール40の突刺体40aに刺着され、第二突刺ロール40の駆動によって排出コンベア20へ向かって搬送される。そのため、単板100への駆動力を余すことなく二つの突刺ロールによって連続して伝えることができるため、曲率半径が小さく強いカールの単板であっても搬送の過程で単板が詰まることを防止することができる。さらに、単板を谷折りに屈曲させることによって既存の裏割れが助長され、且つ、新たな微細な割れを多数発生させることによって単板のカールを平坦に矯正することができる。
また、本実施形態のカール矯正装置1は、ガイド面60cを有するので、単板100は、このガイド面60cに当接することによって、上流側の単板100が突刺体30aから連鎖的に抜けることがないまま第二単板押圧部60bへと案内される。そのため、突刺体30aに刺さった状態が地点Pの近くまで維持されることとなり、屈曲部分の曲率半径が大きくなることを防止できる。
また、本実施形態のカール矯正装置1はハガシ50を有し、第二突刺ロール40によって搬送されてきた単板100は、その下流側でハガシ50の単板当接面50aに当接することによって突刺体40aから抜針される。これにより、単板100をスムーズに排出コンベア20へと搬送することが可能となる。
なお、以上の本実施形態においては、回転軸31及び回転軸41は、ローラーチェーン(図示せず)によって連結されており、一つのモータ(図示せず)の駆動によって二つの回転軸が同時に時計回りに回転する構成となっているが、二つのモータによって回転軸31及び回転軸41を各々駆動させてもよい(図示せず)。このように構成すれば、二つの回転軸の回転速度に速度差を設けることができるため、単板に応じたより細やかな搬送速度の調整が可能となる。
また、第一押圧部材及び第二押圧部材、更にはガイド部材を一つの部材で構成するものの一例として、本実施形態では、搬送方向と直交方向に伸びる一本の軸部材であるローラ60を用いているが、必ずしもローラを用いる必要はなく、例えば、図11に示すように、第一単板押圧部62aから第二単板押圧部62bにかけてのガイド面62cが円弧形状となっている円弧部材62を用いるものであってもよい。
このように、第一押圧部材と第二押圧部材とガイド部材とを一つの部材で構成させれば、簡易な構成によって単板のカールの矯正を実現することができる。また、ガイド面を円弧形状とすればガイド面にエッジ部分が無くなるため安定した単板の搬送が可能となり、さらに、回転可能なローラを用いれば、単板との摩擦をより軽減することができる。
また、本実施形態では、第一押圧部材及び第二押圧部材、更にはガイド部材を一つの部材で構成しているが、それぞれの部材を別に設けてもよい。例えば、図12に示すように、回転自在に支持台66に支持された一本の第一押圧ローラ63を第一突刺ロール30側に配置し、回転自在に支持台66に支持された一本の第二押圧ローラ64を第二突刺ロール40側に配置し、回転自在に支持台66に支持された一本のガイドローラ65を第一押圧ローラ63と第二押圧ローラ64との間に設ける構成としてもよい。かかる構成によれば、上流側押圧部分の間隔、下流側押圧部分の間隔、地点Pとガイド部材との間隔をそれぞれ別に調整することが可能となるため、単板に応じたより細やかな設定が可能となる。
また、本実施形態では、第一搬送部材として第一突刺ロール30を、第二搬送部材として第二突刺ロール40を用いており、第一突刺ロール30の下流側の外周縁と、第二突刺ロール40上流側の外周縁とは、搬送方向において交差する部分を有するように配置されており、第一突刺ロール30と第二突刺ロール40とによって単板を連続的に搬送する連続搬送部を構成しているが、このような連続搬送部となるような構成であれば必ずしも突刺ロールを用いた構成でなくともよく、いずれか一方、若しくは両方が、外縁に多数の突刺体を有する植え針チェーンなどの搬送部材であってもよい。すなわち、図13に示すように、第二突刺ロール40に代えて、多数の突刺体45aを有する植え針チェーン45を用いた構成、または、図14に示すように、第一突刺ロール30に代えて、多数の突刺体35aを有する植え針チェーン35を用いた構成、更には、図15に示すように、第一突刺ロール30に代えて植え針チェーン35を用いると共に、第二突刺ロール40に代えて植え針チェーン45を用いた構成でも実施可能である。
また、図16に示すように、第一突刺ロール30の単板搬送方向の下流側の位置に抜針部材としてハガシ51を設置してもよい。このような構成とした場合、突刺体30aに刺着された状態で第一突刺ロール30の外周に沿って搬送されてきた単板100は、ハガシ51によって進路を妨げられることとなるため、ハガシ51の単板当接面51aと当接することよって突刺体30aから剥がされた後に、第二突刺ロール40へと搬送される。このように、単板100を突刺体30aから剥がす作業を第二突刺ロール40に行わせることなくハガシ51に行わせる構成とすれば、突刺体30aから単板を抜針する工程を第二突刺ロール40による搬送の工程から切り離すこととなるため、より小さな駆動力でスムーズに単板のカールを矯正することが可能となる。
また、支持台61はフレーム(図示せず)に調整自在に固定されているが、支持台61を流体シリンダ62を介してフレーム(図示せず)に取付け、ローラ60の上下動が自在となる構成としてもよい。ベニヤレース(原木切削装置)によって単板を切削する場合、切削が進んで原木の中心に近づくにつれて原木の直径は小さくなるため、切削された単板は、原木の中心部に近い部分ほど曲率半径も小さく強いカールとなる。そのため、このような構成とすれば、曲率半径が大きい緩やかなカール部分が搬送されている間は、図17に示すように、流体シリンダ62によって支持台61を上昇位置に待機させておき、曲率半径が小さい強いカール部分が搬送されてきたときのみ、図18に示すように、流体シリンダ62によって支持台61を所定の下降位置まで下降させて単板を屈曲させることができる。そのため、カールの矯正が必要である部分のみを効率よく矯正することができ、第一突刺ロール30、第二突刺ロール40、ローラ60などの部品の摩耗を軽減することができる。
なお、本実施形態では、第一突刺ロール30の下流側の外周縁と、第二突刺ロール40の上流側の外周縁とが、右側面から見た場合、搬送方向において交差するように配置されているものとして説明したが、第一仮想線Xと第二仮想線Yとが搬送方向において交差するように配置されているものであれば、互いの外周縁同士が交差するものでなくてもよい。
また、本実施形態では、単板のカール矯正装置がガイド部材を有するものとして説明したが、このようなガイド部材を有しないものであってもよい。
また、本実施形態では、第二仮想線Yの接線F−Fと単板当接面50aとのなす角Qは150度に設定しているが、突刺体40から単板100を剥がすことができる角度であれば異なる角度でもよい。ただし、単板100を壊すことなく突刺体40aから剥がすためには120度から170度の鈍角とすることが好ましい。
また、本実施形態では、二つの搬入コンベア10が適宜間隔をあけて並列に配置されているものとして説明したが、これに限られるものではなく、一つの搬入コンベアでもよく、または三つ以上の搬入コンベアを配置してもよい。
さらに、本実施形態では、二つの排出コンベア20が適宜間隔をあけて並列に配置されているものとして説明したが、これに限られるものではなく、一つの排出コンベアでもよく、または三つ以上の排出コンベアを配置してもよい。
1,200,300・・単板のカール矯正装置、10・・搬入コンベア、11,21・・搬送ベルト、12,22・・ホイール、20・・排出コンベア、30・・第一突刺ロール(第一搬送部材)、30a,35a,40a,45a・・突刺体、31,41・・回転軸、32,42・・軸受け、40・・第二突刺ロール(第二搬送部材)、43・・台、50・・ハガシ(第一抜針部材)、50a,51a・・単板当接面、51・・ハガシ(第二抜針部材)、60・・ローラ(第一押圧部材、第二押圧部材、ガイド部材)、60a,62a・・第一単板押圧部(第一押圧部材)、60b,62b・・第二単板押圧部(第二押圧部材)、60c,62c・・ガイド面(ガイド部材)、61・・支持台、62・・円弧部材、63・・第一押圧ローラ(第一押圧部材)、64・・第二押圧ローラ(第二押圧部材)、65・・ガイドローラ(ガイド部材)、100・・単板、101・・原木、102・・切削刃物、201・・駆動ローラ、 202a,202b・・従動ローラ、215,315・・屈曲部、301・・植針チェーン、302・・抜針部材、303・・水平支持部材、304a,304b・・押圧ローラ。

Claims (11)

  1. カールの凸側が上面、裏割れ側が下面となるように載置された単板を搬送しながら前記単板のカールを平坦に矯正する装置であって、
    前記単板を駆動して搬送するための二つの搬送部材であって、前記単板の搬送方向の上流側に位置する第一搬送部材及び前記単板の搬送方向の下流側に位置する第二搬送部材と、
    前記単板を前記第一搬送部材に押圧するための第一押圧部材と、
    前記単板を前記第二搬送部材に押圧するための第二押圧部材と、を有しており、
    前記第一搬送部材及び前記第二搬送部材はその外縁に多数の突刺体を有しており、前記第一搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第一仮想線の一部と、前記第二搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第二仮想線の一部が、搬送方向において交差する部分を有し、且つ、前記第一搬送部材により搬送されてきた前記単板が前記第二搬送部材に受け渡された際に、前記単板の搬送の向きが前記単板のカールの方向と反対の向きに変わるように配置されており、
    前記第一押圧部材は、前記第一仮想線と、前記第一押圧部材のうち前記第一仮想線との距離が最も近い部分である第一単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されており、
    前記第二押圧部材は、前記第二仮想線と、前記第二押圧部材のうち前記第二仮想線との距離が最も近い部分である第二単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されており、
    前記第一搬送部材の前記突刺体に保持された前記単板が、前記第二搬送部材の駆動により前記第一搬送部材の前記突刺体から順次抜刺されつつ谷折りに屈曲されることによって前記単板の裏割れ側の既存の割れが助長され、且つ、新たな微細な割れが多数発生する構成となっている、
    単板のカール矯正装置。
  2. 前記第一押圧部材から前記第二押圧部材に向かって前記単板を案内するガイド面を有するガイド部材を更に有しており、
    前記ガイド部材は、前記第一押圧部材と前記第二押圧部材との間に配置され、前記ガイド部材の前記ガイド面は、前記第一単板押圧部と前記第二単板押圧部とを結んだ第三仮想線から、前記第一仮想線と前記第二仮想線とが交差する点に向かって凸状に形成されている、
    請求項1記載のカール矯正装置。
  3. 前記第一押圧部材と前記第二押圧部材と前記ガイド部材とが一つの部材で構成されている、
    請求項2記載の単板のカール矯正装置。
  4. 前記ガイド面が円弧形状となっている、
    請求項2または3記載の単板のカール矯正装置。
  5. 前記第一押圧部材と前記第二押圧部材と前記ガイド部材とが一つの回転可能なローラで構成されている、
    請求項3記載の単板のカール矯正装置。
  6. 前記第一押圧部材、前記第二押圧部材または前記ガイド部材の少なくとも一つが回転可能なローラで構成されている、
    請求項2記載の単板のカール矯正装置。
  7. 前記第一搬送部材または前記第二搬送部材の少なくとも一方が、その外周に多数の突刺体を有する回転部材で構成されている、
    請求項1乃至6のいずれかの項記載の単板のカール矯正装置。
  8. 前記第二搬送部材から前記単板を剥がすための第一抜針部材を更に有しており、
    前記第一抜針部材は、前記第二搬送部材の前記単板の搬送方向の下流側に設けられている、
    請求項1乃至7のいずれかの項記載の単板のカール矯正装置。
  9. 前記第一搬送部材から前記単板を剥がすための第二抜針部材を更に有しており、
    前記第二抜針部材は、前記第一搬送部材の前記単板の搬送方向の下流側に設けられている、
    請求項8記載の単板のカール矯正装置。
  10. 前記第一搬送部材と前記第二搬送部材とが、前記単板の搬送方向と直交する方向に所定の間隔を隔てて複数配置されている、
    請求項1乃至9のいずれかの項記載の単板のカール矯正装置。
  11. その外縁に多数の突刺体を有する第一搬送部材及び第二搬送部材と、
    前記第一搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第一仮想線と、前記第一仮想線との距離が最も近い部分である第一単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されている第一押圧部材と、
    前記第二搬送部材の前記多数の突刺体の先端を結んだ第二仮想線と、前記第二仮想線との距離が最も近い部分である第二単板押圧部との間隔が、前記単板の厚みよりも小となる位置に配置されている第二押圧部材と、
    を有する単板のカール矯正装置において実行される方法であって、
    カールの凸側が上面、裏割れ側が下面となるように載置された前記単板を前記第一搬送部材により駆動して搬送し、
    前記第一押圧部材により、前記単板を前記第一搬送部材の前記突刺体に押圧し、
    前記第一搬送部材により搬送されてきた前記単板を前記第二搬送部材に受け渡すとともに前記単板の搬送の向きを前記単板のカールの方向と反対の向きに変化させることにより前記単板の裏割れ側の既存の割れを助長するとともに新たな微細な割れを多数発生させ、
    前記第二押圧部材により、前記単板を前記第二搬送部材の前記突刺体に押圧し、前記第二搬送部材により搬送する、
    単板のカール矯正方法。
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