JP6292703B1 - Icカードの磁気データ自動修復方法及び自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、スマートフォンや携帯電話や、女性用のバッグの口金等に使用されているマグネットにより、キャッシュカードの磁気ストライプ上のデータが消失したり破壊されることがある。
最近では、キャッシュカードの偽造等の事件も頻発している。磁気ストライプのデータは市販のカードリードライタで簡単に読み取ることができるからセキュリティが低い。しかし、ICカード以外のカードがまだ広く流通している現在では、まず磁気データを読み取って取引を開始するという制御をやめることは難しい。一方、ICチップに記録されたデータは読み取りが困難でセキュリティが高い。従って、磁気ストライプのデータが読み取れない場合に、これを修復するために自動的にICチップのデータを読み取って磁気ストライプに転記すると、データ漏洩の問題も生じる。さらに、磁気データが読み取れずICカード以外のカードかどうか判別しないままに、ICデータ読み取りのために読み取り用のヘッドをカードに接触させると、読み取りヘッドを損傷するおそれもある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、十分なセキュリティを担保した上でキャッシュカードを安全に自動的に修復することができるキャッシュカードの修復処理方法を提供する。
自動取引装置に挿入されたカードの磁気データを読み、
この磁気データが読めないときは、
磁気データの修復が可能なICカードの名称もしくは外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示し、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードと一致している旨の利用者の操作を検知したときに、読み取りヘッドを駆動してICカード中のICデータを読み取り、
読み取ったICデータを使用して利用者の本人認証データ取得処理を実行し、
本人認証データ取得処理が正常に終了したとき、読み取ったICデータから磁気データの修復を要求する修復要求コマンドを生成してホストコンピュータに送信し、
ホストコンピュータから修復データを受信したら、この修復データを上記カードの磁気ストライプに書き込むことを特徴とするATMによるICカードの磁気データ自動修復方法。
自動取引装置に挿入されたクレジットカードの磁気データを読み、
この磁気データが読めないときは、磁気データの修復が可能な全ての種類のクレジットカードの名称もしくは外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示し、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードと一致している旨の利用者の操作を検知したときに、読み取りヘッドを駆動してICカード中のICデータを読み取り、
利用者により種類が指摘されたクレジットカードの所定のデータフォーマットに基づいて、読み取ったICデータ中のデータからそのクレジットカードの取扱会社を判定し、
読み取ったICデータを使用して利用者の本人認証データ取得処理を実行し、
上記クレジットカードの取扱会社のサーバに対して磁気データの修復を要求する修復要求コマンドを生成して送信し、
クレジットカードの取扱会社のサーバから修復データを受信したら、この修復データを上記クレジットカードの磁気ストライプに書き込むことを特徴とするATMによるICカードの磁気データ自動修復方法。
挿入されたカードの磁気データを読みとる磁気読み取りヘッドと、
この磁気データが読めないときに、磁気データの修復が可能なICカードの外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示する表示制御装置と、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードの外観と一致している旨の利用者の操作が検知されたときに、ICカード中のICデータを読み取る、IC読み取りヘッドと、
読み取ったICデータを使用した利用者の本人認証処理が実行され、本人認証処理が正常に終了し、読み取ったICデータから磁気データの修復をホストコンピュータに要求する修復要求コマンドに応じた修復データが受信されたとき、修復データを上記カードの磁気ストライプに書き込む磁気ヘッドを備えた自動取引装置。
挿入されたカードの磁気データを読みとる磁気読み取りヘッドと、
この磁気データが読めないときに、磁気データの修復が可能なクレジットカードの外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示する表示制御装置と、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードの外観と一致している旨の利用者の操作が検知されたときに、ICカード中のICデータを読み取る、IC読み取りヘッドと、
利用者により種類が指摘されたクレジットカードの所定のデータフォーマットに基づいて、読み取ったICデータ中のデータからそのクレジットカードの取扱会社が判定され、読み取ったICデータを使用して利用者の本人認証処理が実行され、もしくは本人認証に必要なデータが取得され、上記クレジットカードの取扱会社のサーバから、磁気データの修復を要求する修復要求コマンドに応じた修復データが受信されたとき、修復データを上記カードの磁気ストライプに書き込む磁気ヘッドを備えた自動取引装置。
自動取引装置をネットワークを通じて制御するコンピュータを、
構成1の方法を実行する装置として機能させるICカードの磁気データ自動修復制御プログラム。
構成5に記載のICカードの磁気データ自動修復制御プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
ICカードかどうかの判定をしてから読み取りヘッドを駆動するので、読み取りヘッドの損傷を防ぎ、ICデータを確実に読み取ることができる。ICデータを使用して本人認証データ取得処理を実行するので、ATMで本人認証をすることもできるし、ホストコンピュータ側に本人認証を依頼することもできる。修復データはホストコンピュータから取得するので、安全確実に磁気データを修復できる。
<構成2の効果>
ICデータの読み取りヘッドを保護できるのは上記と同様である。クレジットカードの場合には、発行会社毎の固有の事情に対応させた、磁気データ修復処理ができる。
図1は、実施例1の方法を実施するためのシステム構成例概略図である。
この図のシステムは、自動取引装置10に対して利用者12がキャッシュカード14を挿入したときに磁気データが読み取れない場合の自動修復を実行する。一点鎖線の円内に表示したように、このカード14は磁気ストライプ16とICチップ17と備えているものとする。なお、自動取引装置は、金融機関が管理運用する、キャッシュカードを使用して預貯金取引を実行するためのいわゆるATM等の装置である。
まず、ステップS11で、図1に示したように、利用者12によるカード14の挿入を受け付ける。このとき、自動取引装置10は通常どおり、ステップS12でカード14の磁気ストライプを読む。次のステップS13で、カード14の磁気データ18が読めたかどうかを判断する。この実施例では、磁気データ18が一部でも読めないなら、即ち、磁気データに損傷がある場合には、読み取れないという判断をする。この判断をするとステップS14に進む。読み取れた場合には通常の取引処理に移行する。
この図のように、自動取引装置10を管理運営する金融機関が発行している全てのキャッシュカードのうち、ICカードに該当するものの外観を、案内画像40に表示する。管理サーバ48の修復処理制御手段58はこの制御を実行する。利用者は、この画面と自分の挿入したカードとを比較して、該当するものがあれば、その下に表示された番号を、キーボード等を使用して入力する。また、あるいは、ICカードの外観を表示したイラストをタッチする。該当無しのボタンが操作されたらカードを返却して処理を終了する。
ホストコンピュータ44に修復要求コマンド42を送信すると、ホストコンピュータでは、受信したICデータ30に含まれた口座特定用の番号32と暗証番号とにより認証処理を行う。これは、通常の預貯金入出金取引開始前の認証処理と同様である。
この画面で、利用者に通常取引に進むべきかを問うている。利用者が「はい」というキーを操作したときはステップS35で通常取引を実行する。なお、銀行が管理するカード14はいずれも上記のような修復ができるが、クレジットカード14の場合には、いずれの銀行もデータ修復ができない。その場合には、実施例2の方法が採用される。
この図はクレジットカードの磁気データ修復ができるシステムを示している。このシステムの大部分は図1に示したものと同様である。図1と同様の機能を持つ部分には同一の符号を付した。この実施例も、自動取引装置10を利用してクレジットカードの磁気データ修復ができる。
実施例2の処理の後半は実施例1の図5に示した処理と同様のため、その直前までの処理をこの図7に示した。まず、ステップS41において、図3に示したような形式でクレジットカードの外観60を表示して、ステップS42で、いずれかのクレジットカード14が指摘されたかどうかを判断する。
12 利用者
14 カード
16 磁気ストライプ
17 ICチップ
18 磁気データ
20 磁気読み取りヘッド
22 通信制御装置
24 表示制御装置
26 操作画面
30 ICデータ
32 口座特定用の番号
34 IC読み取りヘッド
36 磁気書き込みヘッド
38 ICカードの外観
40 案内画像
42 修復要求コマンド
43 修復データ
44 ホストコンピュータ
46 ネットワーク
48 管理サーバ
50 演算処理装置
52 記憶装置
54 通信制御手段
56 操作画面制御手段
58 修復処理制御手段
60 クレジットカードの外観
62 データフォーマット
64 取扱会社コード
66 取扱会社のホストコンピュータ
?
Claims (6)
- 自動取引装置に挿入されたカードの磁気データを読み、
この磁気データが読めないときは、
磁気データの修復が可能なICカードの名称もしくは外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示し、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードと一致している旨の利用者の操作を検知したときに、読み取りヘッドを駆動してICカード中のICデータを読み取り、
読み取ったICデータを使用して利用者の本人認証データ取得処理を実行し、
本人認証データ取得処理が正常に終了したとき、読み取ったICデータから磁気データの修復を要求する修復要求コマンドを生成してホストコンピュータに送信し、
ホストコンピュータから修復データを受信したら、この修復データを上記カードの磁気ストライプに書き込むことを特徴とするATMによるICカードの磁気データ自動修復方法。 - 自動取引装置に挿入されたクレジットカードの磁気データを読み、
この磁気データが読めないときは、
取り扱える全ての種類のクレジットカードの名称もしくは外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示し、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードと一致している旨の利用者の操作を検知したときに、読み取りヘッドを駆動してICカード中のICデータを読み取り、
利用者により種類が指摘されたクレジットカードの所定のデータフォーマットに基づいて、読み取ったICデータ中のデータからそのクレジットカードの取扱会社を判定し、
読み取ったICデータを使用して利用者の本人認証データ取得処理を実行し、
上記クレジットカードの取扱会社のサーバに対して磁気データの修復を要求する修復要求コマンドを生成して送信し、
クレジットカードの取扱会社のサーバから修復データを受信したら、この修復データを上記クレジットカードの磁気ストライプに書き込むことを特徴とするATMによるICカードの磁気データ自動修復方法。 - 挿入されたカードの磁気データを読みとる磁気読み取りヘッドと、
この磁気データが読めないときに、磁気データの修復が可能なICカードの外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示する表示制御装置と、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードの外観と一致している旨の利用者の操作が検知されたときに、ICカード中のICデータを読み取る、IC読み取りヘッドと、
読み取ったICデータを使用した利用者の本人認証処理が実行され、本人認証処理が正常に終了し、読み取ったICデータから磁気データの修復をホストコンピュータに要求する修復要求コマンドに応じた修復データが受信されたとき、修復データを上記カードの磁気ストライプに書き込む磁気ヘッドを備えた自動取引装置。 - 挿入されたカードの磁気データを読みとる磁気読み取りヘッドと、
この磁気データが読めないときに、磁気データの修復が可能なクレジットカードの外観を並べた案内画像をATMの操作画面に表示する表示制御装置と、
利用者により挿入されたカードが、案内画像中のいずれかのカードの外観と一致している旨の利用者の操作が検知されたときに、ICカード中のICデータを読み取る、IC読み取りヘッドと、
利用者により種類が指摘されたクレジットカードの所定のデータフォーマットに基づいて、読み取ったICデータ中のデータからそのクレジットカードの取扱会社が判定され、読み取ったICデータを使用して利用者の本人認証処理が実行され、もしくは本人認証に必要なデータが取得され、上記クレジットカードの取扱会社のサーバから、磁気データの修復を要求する修復要求コマンドに応じた修復データが受信されたとき、修復データを上記カードの磁気ストライプに書き込む磁気ヘッドを備えた自動取引装置。 - 自動取引装置をネットワークを通じて制御するコンピュータを、
請求項1の方法を実行する装置として機能させるICカードの磁気データ自動修復制御プログラム。 - 請求項5に記載のICカードの磁気データ自動修復制御プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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