JP6292496B1 - 位置決め定規 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平方向若しくは垂直方向、又は水平方向及び垂直方向離間距離を一人で計測し配置する部材の位置決めも一人で施工可能にする位置決め定規。【解決手段】目盛りが記された所定の長さの第1棒体と、第1棒体と直交方向に延設された第1部材及び同じ位置に回動自在に固定された第2部材を有し、摺動自在に外嵌めする第1の摺動部材と、を備え、第1部材及び第2部材それぞれは、第1の摺動部材に固定された側の端を始点とする目盛りを有し、第1部材は、コ字形の溝が形成され、第2部材は、第1棒体に重なる位置と溝に嵌る位置との間を回動する。【選択図】図1(a)

Description

本発明は、基準とする位置から離間した場所に設置する部材を正しい位置に配置するための位置決め定規に関するものである。
鉄筋コンクリート造りの型枠は、柱、外壁外部側、梁、外壁内部側及び内壁、スラブ、階段等その他の部分の順に建込まれるのが一般的である。
しかしながら、ベランダや出入り口など段差部分のある個所は、スラブ型枠や梁型枠から離間した位置に、桟木などを設置して段差を画定する必要があり、設置位置を正しく選定し、コンクリートが打設されたときの圧力に耐えられるよう配筋等に固定する。その際、設置する桟木などを手で支え、既設の型枠から浮いた状態にして高さや離隔距離を差し金などで測定し、セパレータ等を用いて固定する必要がありことから、手元がどうしても狂い勝ちになる。その結果、コンクリートが打設された検査時点に寸法の狂いが判明し、急遽コンクリートを削る等の多大な労力が浪費される。
また、単に高さや幅のみを計測する場合においても、定規の長さが相対的に短い場合には、寸法に狂いが生じ勝ちである。
そこで、水平方向及び鉛直方法に所定距離離間した位置にある物体の位置決め方法が提案されている。
例えば、受架台上に受台を正しく固定するために、長手方向に延びる長孔と吊り糸を下げる切り欠き部とを設け、目盛が付いた帯板状の位置決め冶具によって、基準線が引かれた床面からの高さや基準線からの距離を計測して受台を設計図通りの位置に配置する位置決め方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、プレカットされた土台や柱等を組み立てる際に、アンカーボルトが設計された位置に正しく配置されなければ土台の基礎が設計通りの位置に設置できないことから、側端面に仮設材支持板を取り付けるための複数の取付突起を、型枠のフランジから突出させ得る状態で形成した仮設材定規が開示されている(特許文献2参照)。
一方、壁に墨出しを行う単純作業においても、少なくとも二個所にスケールを立て、 レベル機またはトランシットでその目盛を読み取って、墨壷の針 を立てながら墨糸を張る必要があり、必然的に二人掛かりの作業となるので、壁に安定して容易に取り付けることができるようにして一人作業を可能にし、さらに正面のみならず側面からも目盛の読み取りが可能なスケールも開示されている(特許文献3参照)。
なお、本出願人は、中空で長尺な第1棒状部材及び中空で短尺な第2棒状部材双方の中空部分に篏合してスライド自在な長尺な第3棒状部材を備え、第1棒状部材は一端から他端までの外面に、一端を基準点とする目盛と他端を基準点とする目盛とがあり、第3棒状部材は一方の端部から第1棒状部材に篏合する他方の端部までの外面に一方の端部を基準点とする目盛と、第1棒状部材の目盛に連続するように他方の端部よりの所定の位置を基準点とする目盛とがあり、第2棒状部材は第3棒状部材の目盛りを読みとる窓が形成されたスケールを開示している(特許文献4)。
特許第5363876号公報 特許第5538150号公報 実開平5−96314号公報 特許第6156964号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法は、あらかじめ床面に基準線が引かれ、そこからの高さ及び距離を特定する場合に適用することができる方法であり、特許文献2記載の方法は、定規の形状等が特定されているので、対象に応じて定規をその都度作成する必要がある。また、特許文献3記載の方法は、高さ方向の計測に限定されている。
上記の事情に鑑み、本発明は、基準線から水平方向又は垂直方向何れかの離間距離を一人で計測することや、水平方向及び垂直方向双方の離間距離を一人で同時に計測することができるうえ、そこに配置する部材の位置決めも一人で施工可能にする位置決め定規を提供することを目的とする。

本発明の位置決め定規は、一端又は他端を始点とし該他端又は該一端を終点とする目盛りが記された所定の長さの第1棒体と、上記第1棒体と直交方向に延設された第1部材、及び該第1部材と同じ位置に回動自在に固定された該第1部材よりも長尺の第2部材を有し、該第1棒体の端寄りに摺動自在に外嵌めする第1の摺動部材と、を備え、上記第1部材及び上記第2部材それぞれは、正面に、上記第1の摺動部材に固定された側の端を始点とする目盛りを有し、上記第1部材は、側面に、コ字形の溝が形成され、上記第2部材は、上記第1棒体に重なる位置と該溝に嵌る位置との間を自在に回動することを特徴とする。
このように、両方向の目盛りが記された棒体を摺動する第1の摺動部材に、棒体と直交する目盛りを記した第1部材及び第2部材を固定し、第2部材は第1部材よりも長尺であり、回動するので、第1部材又は第2部材の何れかを使用すれば、高さと同時に、数十センチメートル程度までの離隔距離を一人で測定することができる。
そして、上記第1棒体は、所定の断面を有する中空部材であり、上記第1棒体と同一断面を有し、一端に、他端に篏合する突起部が形成され、少なくとも該一端を始点とし、該他端を終点とする目盛を有する、所定の長さの少なくとも1本の第2棒体を備え、一の上記第2棒体、又は互いに篏合させた該第2棒体を上記第1棒体に篏合させて一体化したことができるので、第2棒体の数を増やせば数メートル程度の高さや長さを一人で測定することができる。
その場合、バネで布勢されて自在に上下動するピンの保持部が側面に形成され、上記第1棒体又は上記第2棒体に外嵌めして摺動自在な第2の摺動部材を備えていれば、第1棒体又は第2棒体の任意の個所を型枠等に固定することができ測定が一人でも楽にできる。
また上記第1棒体又は上記第2棒体の上記目盛りを自在に読み取る窓を有し、該第1棒体又は該第2棒体に外嵌めして摺動自在な第3の摺動部材を備えれば、あらかじめ決めてある基準点から第1の摺動部材までの距離を測定するのに便利である。
そして上記第1の摺動部材、上記第2の摺動部材、及び上記第3の摺動部材それぞれは、摺動を抑止する抑止部を備えれば、正確な測定ができる。
本発明の位置決め定規を使用すれば、基準線から水平方向又は垂直方向何れかの離間距離も一人で計測できるうえ、水平方向及び垂直方向の離間距離も一人で同時に計測できるので、配置する部材の位置決めが一人でもできる。
図1(a)は第1の実施形態の位置決め定規を示す正面図である。 図1(b)は第1の実施形態の位置決め定規を示す背面図である。 図1(c)は第1の実施形態の位置決め定規を示す天面図である。 図1(d)は第1の実施形態の位置決め定規を示す底面図である。 図2(a)は第1の摺動部材を示す正面図である。 図2(b)は第1の摺動部材を示す背面図である。 図2(c)は第1の摺動部材を示す左側面図である。 図2(d)は第1の摺動部材を示す右側面図である。 図2(e)は第1の摺動部材を示す上面図である。 図3(a)は第2の摺動部材を示す正面図である。 図3(b)は第2の摺動部材を示す背面図である。 図3(c)は第2の摺動部材を示す天面図である。 図3(d)は第2の摺動部材を示す底面図である。 図4は梁の配筋に桟木の支持具を取りつけた第1施工例を示す図である。 図5は梁の型枠に位置決め定規を固定し、桟木の位置を計測している第1施工例を示す図である。 図6は梁の配筋に桟木の支持具を取りつけた第2施工例を示す図である。 図7は梁の型枠に位置決め定規を固定し、桟木の位置を計測している第2施工例を示す図である。 図8(a)は第2の実施形態の位置決め定規を示す正面図である。 図8(b)は第2の実施形態の位置決め定規を示す背面図である。 図8(c)は第2の実施形態の位置決め定規を示す天面図である。 図8(d)は第2の実施形態の位置決め定規を示す底面図である。 図9(a)は第3の摺動部材を示す正面図である。 図9(b)は第3の摺動部材を示す背面図である。 図9(c)は第3の摺動部材を示す天面図である。 図9(d)は第3の摺動部材を示す底面図である。 図10(a)は第3の実施形態の位置決め定規を示す正面図である。 図10(b)は第3の実施形態の位置決め定規を示す背面図である。 図10(c)は第3の実施形態の位置決め定規を示す天面図である。 図10(d)は第3の実施形態の位置決め定規を示す底面図である。 図11は、コンクリート壁面の目地を形成するため壁面型枠に設置される目地棒の施工例示す図である。
以下に、本発明の位置決め定規の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1の実施形態の位置決め定規を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は背面図、図1(c)は天面図、図1(d)は底面図である。
図1に示す第1の実施形態の位置決め定規1は、第1棒体5と、第1の摺動部材10と、第2の摺動部材20とを備えている。
第1棒体5は、図示していないが、矩形又は正方形で中空の断面を有し、長さが100cmのアルミ製の部材で、天面及び底面に、一端5aがゼロで他端5bが1000mmの目盛り8または一端5aが1000mmで他端5bがゼロの目盛り8が記されている。
第1の摺動部材10及び第2の摺動部材20は、矩形又は正方形の断面を有し、長さが5乃至6cm程度のアルミ製の部材で、第1棒体5に摺動自在に外嵌めされている。そして、正面につまみ付螺子(本発明の「抑止部」に相当する。)40が設けてあり、そのつまみ付螺子40を締めれば摺動が抑止され、緩めれば自在に摺動できるように構成されている。
第1の摺動部材10は、第1棒体5と直交方向に延設された長さ10cmの第1部材11と、長さが20乃至30cmの第2部材12とが同じ位置で軸支され、第1部材11は第1棒体5と直角をなしたまま動かないように固定され、第2部材12は回動自在に軸支されている。そして、第1部材11は、軸支された側の端14がゼロで他端が100mm、第2部材12は、軸支された側の端14がゼロで他端が200乃至300mmの目盛り8が記されている。
また、第1部材11は、側面の長手方向にコ字形の溝(図に現われていない)13が形成されており、第2部材12は、固定された端が溝13に嵌った状態で軸支されている。
従って、第2部材12は、第1棒体5と長手方向が一致し,ぴったり重なる位置から第1部材11と長手方向が一致し、溝13にぴったり嵌る位置までの間を移動することができる。
すなわち、第1棒体5によって高さを計測し、第1部材11又は第2部材12によって水平方向の離隔距離を計測することができる。
その場合、第1部材11は、10cmまでの距離を計測するのに使用し、第2部材12は、それよりも距離が離れている場合に使用する。
第2の摺動部材20は、バネ23で布勢されて自在に上下動するピン22の保持部21が側面に形成されているので、その保持部21を型枠に当てがい、先端が尖ったピン22を押し込めば、先端が型枠等にささり、位置決め定規1を型枠等に固定することができる。
図2は、第1の摺動部材を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は背面図、図2(c)(d)は左右の側面図、図2(e)は上面図である。
図2に示す第1の摺動部材10は、第1棒体5に外嵌めされ摺動自在となるように、矩形又は正方形の中空の断面を有し、長さが5乃至6cm程度のアルミ製の部材で形成されている。そして、第1の摺動部材10の正面には、長さが10cmの第1部材11が第1棒体5に直交する方向に軸支され、長さが20乃至30cmの第2部材12が第1棒体5と重なる方向に軸支されている。また、第1部材11及び第2部材12それぞれの、軸支された側の端14が始点で、他端が終点となる目盛り8が印されている。そして、正面中央部分には、第1の摺動部材10が第1棒体5を自在に摺動するのを抑止するつまみ付螺子40が設けてある。そして、第1の摺動部材10の側面(第1部材及び第2部材が軸支されている側)及び背面にはマグネットシート15が貼付されているので、鉄筋や鉄骨材に接合させ、位置決め定規1を固定することができる。
また、第1部材11は、動かないように第1の摺動部材10に軸支されているが、上面に、第2部材12が嵌るサイズの溝13が設けてあり、第2部材12は矢印A方向に回動できるように同じ軸に軸支されているので、第1棒体5に重なる位置と溝13に嵌り第1部材11に重なる位置との間を自在に回動する。
従って、離隔距離が短い場合は、第1部材11の目盛り8で対応すればよいが、離隔距離が第1部材11よりも長い場合は、第2部材12が第1部材11に重なる位置まで回動させて第2部材12の目盛り8で対応することができる。
すなわち、長さが短い第1部材11は、ねじで第1の摺動部材10にしっかりと固定されているので水平方向の距離を正しく測定でき、長さの長い第2部材12は第1部材11で支持されるのでそれよりも長い水平方向の距離を正しく測定することができる。
図3は、第2の摺動部材を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は背面図、図3(c)は天面図、図3(d)は底面図である。
図3に示すように、第2の摺動部材20は、第1棒体5に外嵌めされ摺動自在となるように、矩形又は正方形の中空の断面を有し、長さが4乃至5cm程度のアルミ製の部材で形成されている。そして、第2の摺動部材20の側面中央には、ピン22の保持部21が形成されている。保持部21には、バネ23で布勢されたピン22が設置されているので、型枠上に保持部21をあてがい、ピン22を強く押しつけることによって型枠に固定する。なお、型枠からピ22ンを外すと、バネ23の布勢力でピン22が押し上げられ、尖った先端が保持部21に収納される。
そして、正面中央部分には、第2の摺動部材20が第1棒体5を自在に摺動するのを抑止するつまみ付螺子40が設けてある。そして、第2の摺動部材20の側面(保持部とは反対側)及び背面にはマグネットシート25が貼付されているので、鉄筋や鉄骨材に接合させて位置決め定規を固定することができる。
本実施形態の第2の摺動部材20は、型枠等に位置決め定規1を固定する手段として保持部21に設置されたピン22と、背面及び側面に貼付されたマグネットシート25とがあるので、位置決め定規1を用いて計測する場所の条件に応じて使い分けることができる。
ここで、位置決め定規1を型枠等に固定する手段である第2の摺動部材20は、必ずしも必須構成要素ではなく、第1の摺動部材10を外嵌めした側とは反対側の第1棒体5の他端5b寄りに、ピン22を差し込む貫通孔を設け、ピン22を差し込んで固定する方法を用いてもよいし、第1の摺動部材10の背面又は側面にマグネットシート15を貼付してもよい。
図4〜図5は第1実施形態の位置決め定規でバルコニー出入り口の段差部に設置する桟木の位置決めを行う第1施工例を示す図であり、図4は、梁の配筋に桟木の支持具を取りつけた状態、図5は、梁の型枠に位置決め定規を固定し、桟木の位置を計測している状態を示す図である。
図4に示すように、設置する桟木Wを支持する支持具Sを梁の配筋Fに取付けるが、取付位置は凡その個所をゆる目の状態で固定してある。
そして、図5に示すように、梁底部の型枠Kが基準点(目盛りがゼロの位置)となるように位置決め定規1をセットし、第2の摺動部材20の保持部21のピン22で位置決め定規1をバルコニーBの型枠Kに固定する。そして、第1の摺動部材10の第1部材11又は第2部材12で桟木Wの基準点からの高さ及び水平位置を計測し位置決めを行う。そのとき、桟木Wの支持具Sの高さなどを調整し、ゆる目の状態になっている配筋Fへの取付位置をしっかりと固定する。
図6〜図7は第1実施形態の位置決め定規でバルコニー出入り口の段差部に設置する桟木の位置決めを行う第2施工例を示す図であり、図6は、梁の配筋に桟木の支持具を取りつけた状態、図7は、梁の型枠に位置決め定規を固定し、桟木の位置を計測している状態を示す図である。
この施工例が第1施工例と異なるのは、梁底部の型枠Kではなく、第2の摺動部材20を固定する位置を基準点とし、その位置からの高さなどを計測することにより位置決めを行う点である。
何れの施工例も、高さ及び水平距離を同時に計測し、桟木を正確な位置に一人で設置することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の位置決め定規は、第1実施形態の位置決め定規に、第1棒体を摺動して任意の目盛り位置を基準点に設定することができる第3の摺動部材を加えた点が第1実施形態と相違する。従って、重複する説明を省略し、相違点について説明する。
図8は、第2の実施形態の位置決め定規を示す図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は背面図、図8(c)は天面図、図8(d)は底面図である。
図8に示す本実施形態の位置決め定規2は、第1棒体5と、第1の摺動部材10と、第2の摺動部材20と、第3の摺動部材30とを備えている。
第3の摺動部材30は、矩形又は正方形の断面を有し、長さが10cm程度のアルミ製の部材で、第1棒体5に摺動自在に外嵌めされている。そして、正面には、図18に示すつまみ付螺子(本発明の「抑止部」に相当する。)40が設けてあり、そのつまみ付螺子40を締めれば摺動が抑止され、緩めれば自在に摺動できるように構成されている。
そして、背面には、図8(b)に示すように、中央がゼロで、左右に40乃至50mmまでの目盛りが記されている。また、図8(c)(d)に示すように天面及び底面には、第1棒体5の天面及び底面に記された、一端5aがゼロで他端5bが1000mmの目盛り8、又は一端5aが1000mmで他端5bがゼロの目盛り8を読みとる窓31が設けてある。従って、窓31の中央における目盛りを測定の基点とするか、あるいは第1の摺動部材10の第1部材11及び第2部材12が固定された位置を測定の基点とすれば、所定の長さ又は高さを計測するのが容易である。
図9は、第3の摺動部材を示す図であり、図9(a)は正面図、図9(b)は背面図、図9(c)は天面図、図9(d)は底面図である。
つまみ付螺子40は、目盛りを読みとりやすくするため端寄りに設置されている。背面の目盛りは、第3の摺動部材30を摺動させて第1棒体5に記された目盛り8の任意の位置を基準点32とする際に、正しく位置合わせが出来たか否かを確認できる目盛り8で、中央がゼロで、左右にも40乃至50mmまでの目盛りが記されている。
そして、天面及び底面には、第1棒体5に記された目盛り8の任意の位置を基準点32に設定するため、目盛り8を読みとる窓31が設けてある。
本実施形態の位置決め定規2を用いて位置決めを行う施工例として、例えば図17で説明した梁の型枠Kに位置決め定規2を固定し、桟木Wの位置を計測する場合には、第3の摺動部材30を摺動させて基準点32とすればよいので、第2の摺動部材20は位置決め定規2を任意の位置で固定するために使用することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態の位置決め定規は、第2実施形態の位置決め定規に加えて、第1棒体に接続することができる複数の第2棒体を備え、第2の摺動部材や第3の摺動部材を第1棒体のみならず第2棒体にも自在に摺動させることにより、長尺の計測を可能とする点が相違する。しかしながら、それ以外の点は共通するので、相違点について説明する。
図10は、第3の実施形態の位置決め定規を示す図であり、図10(a)は正面図、図10(b)は背面図、図10(c)は天面図、図10(d)は底面図である。
図10に示す本実施形態の位置決め定規3は、1本の第1棒体5と、少なくとも1本の第2棒体6と、第1の摺動部材10と、第2の摺動部材20と、第3の摺動部材30とを備えている。
第1棒体5は、第1の摺動部材10、第2の摺動部材20、及び第3の摺動部材30を摺動自在に外嵌めし、第1の摺動部材10、第2の摺動部材20、及び第3の摺動部材30はそれぞれ、摺動を抑止するつまみ付螺子40を備えている。そして、第1の摺動部材10は、第1棒体5と直交方向の寸法を計測する第1部材11及び第2部材12を備え、第2の摺動部材20は位置決め定規3を型枠などに固定するピン22を備えている。さらに、第3の摺動部材30は、第1棒体5に記された目盛り8の読み取りができる窓31が、天面及び底面に設けてある。
第2棒体6は、矩形又は正方形の中空で第1棒体5と同じ断面を有する、長さが100cmのアルミ製の部材で、第1棒体5と同じ面に、一端6aがゼロで他端6bが1000mmの目盛り8と、一端6aが1000mmで他端6bがゼロの目盛り8とが記されてある。
ここで、第2棒体6を1本のみ図示しているが、同じものを複数本備えることができる。そして、第2棒体6の一端6aには、第1棒体5とも、他の第2棒体6とも篏合することができる突起部7が形成されているので、突起部7を差し込むことにより、第1棒体5と1本乃至数本の第2棒体6を順次結合させることができる。
また、第2の摺動部材20及び第3の摺動部材30は、第1棒体5と外径が同じ第2棒体6にも摺動自在であるから、第2の摺動部材20は、位置決め定規3を固定する任意の位置に移動することも、第3の摺動部材30を基準点32とする位置に移動することも可能である。
ここでは位置決め定規3の固定は、第2の摺動部材20によって行うこことしているが、第1棒体5及び第2棒体6の端寄りの正面から背面にかけて貫通孔を設けておき、そこにピン22を差し込むことで固定してもよいし、第1の摺動部材10又は第2の摺動部材20の背面等にマグネットシート15,25を貼付して固定するようにしてもよい。
図11は、コンクリート壁面の目地を形成するため壁面型枠に設置される目地棒の施工例示す図である。
図11に示すように、壁面型枠Kのコンクリートと接する面の高さ方向に通り芯Hが2本墨出しされており、床面から1000mmの高さにレーザ光線によるレベル線Lが引かれている。そして、通り芯Hを基点に水平方向の距離を計測して縦目地棒M1の位置決めをし、レベル線Lを基点に高さ方向の距離を計測して横目地棒M2の位置決めを行う。
その場合、本実施形態における第1棒体5に第2棒体6を2乃至3本結合して3000乃至4000mmの計測を可能にする。また、位置決め定規3の固定手段としては第2の摺動部材20によらず、第1棒体5又は第2棒体6の端寄りに設けた貫通孔にピン22を差し込む方法を用いる。
縦目地棒M1の位置決めは、先ず、第1の摺動部材10を第1棒体5の端に摺動させ、第1部材11又は第2部材12が通り芯Hに合致するようにする。そして、第1棒体5の貫通孔にピン22を刺し、壁面型枠Kに位置決め定規3を固定する。次に第3の摺動部材30を摺動させて、第1の摺動部材10の位置から縦目地棒M1を設置すべき位置までの距離に合致する目盛8が窓31の基準点32となるようにし、その地点をマークする。この作業は、通り芯Hの高さを変えて少なくとも2か所で行う。そしてマークに合わせて、縦目地棒M1を配置し、固定する。
また、横目地棒M2の位置決めは、先ず、第1の摺動部材10を第1棒体5の端に摺動させ、第1部材11又は第2部材12がレベル線Lに合致するようにする。そして、第1棒体5の貫通孔にピン22を刺し、壁面型枠Kに位置決め定規3を固定する。そして第3の摺動部材30を摺動させて、第1の摺動部材10の位置から横目地棒M2を設置すべき位置までの距離に合致する目盛8が窓31の基準点32となるようにして、その地点をマークする。この作業は、レベル線Lの位置を変えて少なくとも2か所で行う。そしてマークに合わせて、横目地棒M2を配置して固定する。
このように、本実施形態の長尺の位置決め定規3を用いれば、通り芯Hやレベル線Lに直交する方向の離隔距離を一人で正確に測定することができるので、縦目地棒M1及び横目地棒M2を一人で正しい位置に設置することができる。
数メートルまでの任意の高さにおける水平離隔距離を数十センチメートル程度まで測定する場合や、数メートルまでの水平距離における垂直離隔距離を数十センチメートル程度まで測定する場合に活用できる。
1,2,3 位置決め定規
5 第1棒体
5a,6a 一端
5b,6b 他端
6 第2棒体
7 突起部
8 目盛り
10 第1の摺動部材
11 第1部材
12 第2部材
13 溝
14 軸支された側の端
15,25 マグネットシート
20 第2の摺動部材
21 保持部
22 ピン
23 バネ
30 第3の摺動部材
31 窓
32 基準点
40 つまみ付螺子
W 桟木
S 支持具
F 配筋
B バルコニー
M1 縦目地棒
M2 横目地棒
H 通り芯
L レベル線

Claims (5)

  1. 一端又は他端を始点とし該他端又は該一端を終点とする目盛りが記された所定の長さの第1棒体と、
    前記第1棒体と直交方向に延設された第1部材、及び該第1部材と同じ位置に回動自在に固定された該第1部材よりも長尺の第2部材を有し、該第1棒体の端寄りに摺動自在に外嵌めする第1の摺動部材と、を備え、
    前記第1部材及び前記第2部材それぞれは、正面に、前記第1の摺動部材に固定された側の端を始点とする目盛りを有し、
    前記第1部材は、側面に、コ字形の溝が形成され、
    前記第2部材は、前記第1棒体に重なる位置と該溝に嵌る位置との間を自在に回動することを特徴とする位置決め定規。
  2. 前記第1棒体は、所定の断面を有する中空部材であり、
    前記第1棒体と同一断面を有し、一端に、他端に篏合する突起部が形成され、
    少なくとも該一端を始点とし、該他端を終点とする目盛を有する、所定の長さの少なくとも1本の第2棒体を備え、
    一の前記第2棒体、又は互いに篏合させた該第2棒体を前記第1棒体に篏合させて一体化したことを特徴とする請求項1記載の位置決め定規。
  3. バネで布勢されて自在に上下動するピンの保持部が側面に形成され、前記第1棒体又は前記第2棒体に外嵌めして摺動自在な第2の摺動部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の位置決め定規。
  4. 前記第1棒体又は前記第2棒体の前記目盛りを自在に読み取る窓を有し、該第1棒体又は該第2棒体に外嵌めして摺動自在な第3の摺動部材を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちの何れか1項記載の位置決め定規。
  5. 前記第1の摺動部材、前記第2の摺動部材、及び前記第3の摺動部材それぞれは、摺動を抑止する抑止部を備えたことを特徴とする請求項4記載の位置決め定規。
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